説明

電子会議制御装置、電子会議システム、電子会議制御方法、及びプログラム

【課題】電話会議中に、電話会議の参加者が簡易にファイル共有等の電子会議に参加することを可能にする。
【解決手段】電子会議制御装置において、ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する格納手段と、所定の端末装置から、ユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記格納手段から取得する手段と、前記電話番号を含む通話リスト要求を通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記電話番号の電話端末とともに電話会議に参加している電話端末の電話番号のリストと、会議IDとを受信する手段と、リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザIDを前記格納手段から取得し、前記電話会議に参加している全部又は一部の電話端末のユーザIDと前記会議IDとを、電子会議サービス提供装置に送信する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP電話システムにより実現される電話会議が開催されているときに、電話会議の参加者をファイル共有等の電子会議に参加させるための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
呼制御通信プロトコルとしてSIP(session initiation protocol)を用いたIP電話システムが広く普及している。また、電話会議を開催できるIP電話システムも多く提供されている。
【0003】
一方、複数のPC端末において、同じ会議資料(ファイル)を画面上に表示することで同じ情報を共有しながら、チャットや掲示板上のメッセージ交換等により電子会議を可能とするファイル共有サービス提供装置も普及している。
【0004】
ここで、電話会議の複数の参加者が、電話会議を行いながら、ファイル共有サービス提供装置にアクセスしてファイル共有を行うことができれば、会議の効率が向上し、便利である。
【0005】
従来技術では、ファイル共有サービス提供装置と、電話会議機能を提供可能なIP電話システムとは別々のシステムであったため、電話会議中に参加者間でファイル共有を行うには、電話会議の主催者が参加者に対し、事前にファイル共有のためにアクセスする場所や手順を通知したりといった煩雑な準備が必要であり、効率よく電話会議中に参加者間でファイル共有等の電子会議を行うことはできなかった。また、1対1の通話中にも、効率よくユーザ間でファイル共有等の電子会議を行うことはできなかった。
【0006】
なお、本願に関連する先行技術文献として、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−041461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように従来技術では、ファイル共有サービス提供装置と、電話会議機能を提供可能なIP電話システムとは別々であったため、電話会議等を行っているときに、ユーザ間で効率的にファイル共有等の電子会議を行うことはできなかった。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、IP電話システムにより提供される電話会議機能を用いた電話会議中、もしくは1対1の通話中に、ユーザが効率的にかつ簡易にファイル共有等の電子会議に参加することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、電話会議サービス提供機能を備える通信制御装置と、電子会議サービス提供装置とに通信ネットワークを介して接続される電子会議制御装置であって、ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段と、所定の端末装置から、電話会議に参加している電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得手段と、前記電話番号を含む通話リスト要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話リスト要求に含まれる電話番号の電話端末とともに電話会議に参加している電話端末の電話番号のリストと、当該電話会議の会議IDとを受信する通話リスト取得手段と、前記リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話会議に参加している全部又は一部の電話端末のユーザIDと前記会議IDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知手段とを備えることを特徴とする電子会議制御装置として構成される。
【0011】
また、本発明は、電話会議サービス提供機能を備える通信制御装置に、通信ネットワークを介して接続される電子会議システムであって、当該電子会議システムは、電子会議制御装置と電子会議サービス提供装置とを備え、前記電子会議制御装置は、ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段と、所定の端末装置から、電話会議に参加している電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得手段と、前記電話番号を含む通話リスト要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話リスト要求に含まれる電話番号の電話端末とともに電話会議に参加している電話端末の電話番号のリストと、当該電話会議の会議IDとを受信する通話リスト取得手段と、前記リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話会議に参加している全部又は一部の電話端末のユーザIDと前記会議IDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知手段と、を備え、前記電子会議サービス提供装置は、電子会議サービスを利用可能な端末のIPアドレスと、ユーザIDとを対応付けて格納するアドレス情報格納手段と、前記電子会議参加対象者通知手段から受信する各ユーザIDに対応する各IPアドレスを前記アドレス情報格納手段から取得し、取得されたIPアドレスで識別される端末宛に、前記会議IDを含む電子会議参加要請メッセージを送信する電子会議参加要請手段と、を備えることを特徴とする電子会議システムとして構成することもできる。
【0012】
また、本発明は、呼接続機能を備える通信制御装置と、電子会議サービス提供装置とに通信ネットワークを介して接続される電子会議制御装置であって、ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段と、所定の端末装置から、他の電話端末と通話中である電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得手段と、前記電話番号を含む通話中電話番号要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話中電話番号要求に含まれる前記電話番号の電話端末と通話中である前記他の電話端末の電話番号を受信する電話番号取得手段と、前記他の電話端末の電話番号に対応するユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話端末のユーザIDと前記他の電話端末のユーザIDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知手段とを備えることを特徴とする電子会議制御装置として構成することもできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電子会議制御装置が、電話端末からの要求に応じて、通信制御装置から電話会議参加中もしくは通話相手の電話端末の電話番号を取得し、当該電話番号を、ユーザIDに変換し、それを電子会議サービス提供装置に電子会議参加対象者情報として送信し、電子会議サービス提供装置は、そのユーザIDに対応する端末に対して電子会議参加要請を送信することが可能となる。
【0014】
従って、本発明によれば、電話会議等を行っているときに、ユーザが効率的にかつ簡易にファイル共有等の電子会議に参加することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る通信制御装置1の機能構成図である。
【図3】電話会議参加者情報格納部13に格納される情報の一例を示す図である。
【図4】電子会議制御装置2の機能構成図である。
【図5】電話番号情報格納部25に格納される情報の例を示す図である。
【図6】ファイル共有サービス提供装置3の機能構成図である。
【図7】アドレス情報格納部35に格納される情報の例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る通信制御装置1の機能構成図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るシステムの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
<第1の実施の形態>
(システム構成)
図1に、本発明の第1の実施の形態に係るシステムの構成図を示す。図1に示すように、本実施の形態に係るシステムは、通信制御装置1、電子会議制御装置2、ファイル共有サービス提供装置3を有し、これらが通信ネットワーク4に接続された構成を有する。
【0018】
また、通信ネットワーク4には、電話会議を行う参加者の電話端末5、ファイル共有サービス提供装置3により提供されるファイル共有サービスを利用するためのPC端末6、ファイル共有に参加させるユーザの指定を行う参加制御ためのPC端末7が接続される。もちろん、PC端末7は、ファイル共有サービスを利用するための端末として利用することもできる。また、参加制御のための端末として、電話端末5以外の携帯端末を用いてもよい。
【0019】
通信制御装置1は、SIPを用いた呼制御通信を行うことにより、通常の呼接続を行う機能とともに、複数の電話端末間で電話会議を行わせるための機能を有する。電子会議制御装置2は、電話会議参加者の情報を通信制御装置1から取得して、その情報に基づき、電子会議の一種であるファイル共有へ参加させるユーザの情報をファイル共有サービス提供装置3に対して通知する機能を有する。ファイル共有サービス提供装置3は、PC端末6に対してファイル共有サービスを提供する。
【0020】
通信ネットワーク4は、インターネット等のIPネットワークである。電話端末5は、固定の電話端末でもよいし、無線通信を行う携帯端末(携帯電話機を含む)でもよい。
【0021】
無線通信を行う携帯端末に対応するために、通信ネットワーク4は無線LANアクセスポイントを備えており、各携帯端末は、無線LANアクセスポイント及び通信ネットワーク4を介して、他の電話端末とIP電話通信を行うことが可能である。PC端末6及びPC端末7は、一般的なデスクトップのパーソナルコンピュータである。
【0022】
なお、本実施の形態では、電子会議の形態の一例としてファイル共有を取り上げているためファイル共有サービス提供装置3を使用しているが、ファイル共有サービス提供装置3に代えて、ファイル共有及びチャット機能等を包含する電子会議サービスを提供可能な電子会議サービス提供装置を用いてもよい。もちろん、ファイル共有サービス提供装置3は電子会議サービス提供装置の一種である。また、本明細書での"電子会議"とは、音声での会議以外のものであって、ファイル共有、メッセージ交換等を含むものである。
【0023】
図2に、本実施の形態に係る通信制御装置1の機能構成図を示す。図2に示すように、通信制御装置1は、呼制御通信部11、電話会議制御部12、電話会議参加者情報格納部13、電話会議メディア通信部14を備えている。
【0024】
呼制御通信部11は、SIPの機能全般を備えており、装置間の呼接続のための制御通信を行う機能部である。電話会議制御部12は、複数の電話端末間で電話会議を実現するための制御を行う機能部である。
【0025】
電話会議制御部12は、例えば、ある会議IDに対応する電話会議接続用の電話番号として予め定めた電話番号への呼接続要求(通信制御装置1への呼接続要求)が呼接続制御部11に対してなされたときに、それを当該会議IDで識別される電話会議への呼接続要求であると判定するとともに、発信元の電話端末の電話番号と会議IDとを対応付けて電話会議参加者情報格納部13に格納し、当該呼接続の切断を検知した場合には、発信元の電話端末の電話番号を電話会議参加者情報格納部13から削除する機能を有する。
【0026】
更に、電話会議制御部12は、当該会議IDで識別される呼接続要求により、各電話端末と通信制御装置1(より詳細には、電話会議メディア通信部14)間で確立した各音声通信を、参加者による指示等に応じて、適切にミキシングし、各電話端末に配信するよう電話会議メディア通信部14に対して指示を行う機能も有する。
【0027】
また、電話会議制御部12は、電子会議制御装置2からの要求に応じて、電話会議参加者の電話番号等を電子会議制御装置2に返す機能も有している。
【0028】
電話会議メディア通信部14は、電話会議参加者の電話端末との間で呼接続を行うとともに、電話会議制御部12からの指示に応じた組み合わせで、各電話端末からの音声をミキシングし、各電話端末に配信する機能を備えている。
【0029】
図3に、電話会議参加者情報格納部13に格納される情報の一例を示す。図3に示すように、電話会議参加者情報格納部13には、会議IDと、電話会議に接続中の電話端末の電話番号とが対応付けられて格納される。図3の例では、会議ID1の電話会議に、電話番号1A、電話番号2B、電話番号3の3つの電話端末が参加していることが示されている。
【0030】
図4に、電子会議制御装置2の機能構成図を示す。図4に示すように、電子会議制御装置2は、対ユーザ端末インタフェース(IF)部21、電話会議参加者情報取得部22、ユーザID変換部23、ファイル共有参加対象者通知部24、電話番号情報格納部25を有する。
【0031】
対ユーザ端末IF部21は、Webサーバ機能を有し、参加制御を行うPC端末7のWebブラウザと通信を行うことにより、当該PC端末7から各種の要求を受信するとともに、処理の結果をPC端末7に通知する機能を有する。
【0032】
電話会議参加者情報取得部22は、PC端末7から受信するファイル共有設定要求に含まれるユーザIDに対応する電話番号を電話番号情報格納部25から取得し、当該電話番号の電話端末と電話会議を行っている他の電話端末の電話番号のリストを通信制御装置1に要求し、当該リストを通信制御装置1から受信する機能部である。
【0033】
ユーザID変換部23は、電話会議参加者情報取得部22により取得されたリスト内の電話番号を、電話番号情報格納部25を参照することにより、対応するユーザIDに変換する機能部である。
【0034】
ファイル共有参加対象者通知部24は、ファイル共有サービス提供装置3に対して、ユーザID変換部23により得られたユーザIDの中からユーザにより選択されたユーザIDのリストと、該当する電話会議の会議IDとをファイル共有サービス提供装置3に通知する機能部である。
【0035】
図5に、電話番号情報格納部25に格納される情報の例を示す。図5に示すように、電話番号情報格納部25には、ユーザIDと、当該ユーザIDで識別されるユーザの電話端末の電話番号とが対応付けて格納される。なお、電話番号情報格納部25の情報は、システム管理者等により予め登録されるものである。図5に示すとおり、1つのユーザIDに対して登録される電話番号は、1つとは限らず、複数でもよい。図5の例では、ユーザID1に対して、電話番号1A及び電話番号1Bが登録され、ユーザID2に対して、電話番号2A及び電話番号2Bが登録されている。複数の電話番号は、例えば、内線番号及び外線番号を含む。
【0036】
図6に、ファイル共有サービス提供装置3の機能構成図を示す。図6に示すとおり、ファイル共有サービス提供装置3は、ファイル共有対象ユーザ情報受信部31、ファイル共有参加要請部32、認証部33、ファイル共有制御部34、アドレス情報格納部35、ユーザ情報格納部36、ファイル情報格納部37を有する。
【0037】
ファイル共有対象ユーザ情報受信部31は、電子会議制御装置2からユーザIDのリストと、会議IDを受信し、それらをファイル共有参加要請部32に渡す機能部である。ファイル共有参加要請部32は、アドレス情報格納部35を参照することにより、リストに含まれる各ユーザIDに対応するIPアドレスを取得し、当該IPアドレスで識別される各PC端末6に対して、会議IDを含むファイル共有参加要請メッセージを送信する機能部である。
【0038】
認証部33は、PC端末6から受信するログイン情報に含まれるユーザIDとパスワードを、ユーザ情報格納部36に予め格納されているユーザIDとパスワードと照合することにより、ユーザ認証を行う機能部である。このとき、認証部33は、PC端末6から受信するログイン情報に含まれるPC端末6のIPアドレスと、認証に成功したユーザIDとを対応付けてアドレス情報格納部35に格納する。
【0039】
アドレス情報格納部35には、図7に示すように、ユーザIDとIPアドレスとが対応付けて格納されている。また、ユーザ情報格納部36には、ユーザIDとパスワードとが対応付けて格納されている。なお、本実施の形態では、PC端末を識別する情報としてIPアドレスを用いているが、ユーザIDとともに保持できて、PC端末を通信のために識別することが可能な識別情報であればIPアドレスでなくてもよい。
【0040】
ファイル共有制御部34は、上記のファイル共有参加要請メッセージを受信したPC端末6から、会議IDを含むファイル共有要求を受信し、当該会議IDに対応するファイルをファイル情報格納部37から取得して、当該PC端末6に送信する機能部である。また、ファイル共有制御部34は、ファイル共有に参加し、ファイル(会議資料等)の閲覧が行われている複数のPC端末6の中の特定のPC端末6において、ファイルデータ上で書き込みがあった場合に、他の全ての参加者のPC端末6において当該書き込みを反映させるといった機能も有している。ファイル情報格納部37には、会議IDと、当該会議IDに対応するユーザIDと、当該会議IDに対応するファイルとが対応付けて格納されている。
【0041】
第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、通信制御装置1、電子会議制御装置2、及びファイル共有サービス提供装置3はそれぞれ、記憶装置及びCPUを備える一般的なコンピュータに、上記各装置における各機能部に対応する処理を行うためのプログラムを搭載することにより実現できる。当該プログラムは、メモリやディスク等の記録媒体から上記コンピュータにインストールしてもよいし、ネットワーク上のサーバから上記コンピュータにダウンロードし、インストールすることとしてもよい。また、電子会議制御装置2と、電子会議サービス提供装置の一種であるファイル共有サービス提供装置3とをあわせて電子会議システムと呼んでもよい。また、電子会議制御装置2とファイル共有サービス提供装置3を1つの装置で実現してもよい。
【0042】
(システムの動作)
次に、上述した構成を有する本実施の形態に係るシステムの動作を、図8のシーケンスチャートを参照して説明する。本実施の形態において、電話会議の会議IDと、電子会議の一種であるファイル共有における会議IDは共通としており、以下の動作の前提として、例えば、電話会議の主催者が、電話会議用の会議IDを通信制御装置1に登録するとともに、当該会議IDと、ファイル(会議資料)とをファイル共有サービス提供装置3に予め登録しておくものとする。なお、会議IDを予め登録しておくことは必ずしも必要ではなく、処理シーケンスとともに、適宜、各装置間で共有することとしてもよい。
【0043】
また、以下では、最初にファイル共有設定要求を送信するPC端末7のユーザIDはユーザID1であり、電話会議(及びファイル共有)の会議IDは会議ID1であり、各格納部には、図3、図5、図7に示した情報が格納されているものとする。
【0044】
まず、電話会議に参加している電話端末5のユーザのPC端末7が、ユーザによるWebブラウザ画面上の操作に基づき、当該ユーザのユーザID1を含むファイル共有設定要求を電子会議制御装置2に送信する(ステップ1)。ファイル共有設定要求は、例えば、電子会議制御装置2へのログイン時に送信される情報である。ファイル共有設定要求を受信した電子会議制御装置2において、電話会議参加者情報取得部22が、電話番号情報格納部25から、受信したファイル共有設定要求に含まれるユーザID1に対応する複数の電話番号のうちの1つの電話番号を取得する。ここでは、最初に電話番号1Aを取得するものとする(ステップ2)。
【0045】
電話会議参加者情報取得部22は、電話番号1Aを含む通話リスト要求を通信制御装置1へ送信する(ステップ3)。通信制御装置1では、電話会議制御部12の機能により、会議ID1の電話会議に参加中の電話端末の電話番号が、会議ID1とともに電話会議参加者情報格納部13に格納されている(図3に示すとおり)。
【0046】
電話番号1Aを含む通話リスト要求を受信した通信制御装置1において、電話会議制御部12が、電話番号1Aを用いて電話会議参加者情報格納部13を検索することにより、電話番号1Aの電話端末5が参加している電話会議に参加している他の電話端末の電話番号(電話番号2B、電話番号3)と、当該電話会議の会議ID1とを取得する(ステップ4)。なお、ステップ2で仮に電話会議参加者情報取得部22が、電話番号1Bを取得した場合のように、ステップ4において、通話リスト要求の中に含まれる電話番号が、電話会議参加者情報格納部13に格納されていなかった場合には、電話会議制御部12は、エラー情報を電子会議制御装置2に返す。そして、エラー情報を受信した電子会議制御装置2における電話会議参加者情報取得部22は、当該ユーザID1に対応する別の電話番号(まだ試していない電話番号)を取得し、これを通話リスト要求に含めて通信制御装置1に送信する。この処理は、通話リスト要求の中に含まれる電話番号が、電話会議参加者情報格納部13において検出されるまで繰り返し行われる。
【0047】
続いて、電話会議制御部12は、ステップ4で取得した電話番号からなる通話リストと、会議ID1とを電子会議制御装置2に送信する(ステップ5)。通話リストと会議ID1とを受信した電子会議制御装置2の電話会議参加者情報取得部22は、通話リストと会議ID1とをユーザID変換部23に渡し、ユーザID変換部23は、電話番号情報格納部25を参照することにより、通話リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザID(ユーザID2、ユーザID3)を取得することで、通話リストの中の電話番号をユーザIDユーザID2、ユーザID3)に変換する(ステップ6)。
【0048】
そして、対ユーザ端末IF部21は、ユーザID変換部23により得られたユーザIDからなる通話リストをPC端末7に送信する(ステップ7)。なお、ユーザIDそのものを送信することでもよいが、ユーザIDに対応付けられたユーザの情報(名前、役職等)をPC端末7に送信することとしてもよい。
【0049】
PC端末7のWebブラウザ画面上には、自分のユーザID1と、受信したユーザID(ユーザID2、ユーザID3)からなる通話リストが表示され、PC端末7のユーザは、ファイル共有をさせたい電話会議の参加者を画面上から1つ又は複数選択する(ステップ8)。もちろん、参加者全員を選択してもよい。その後、PC端末7から、選択されたユーザIDのリスト(選択ユーザIDリストと呼ぶ)が電子会議制御装置2に送信される(ステップ9)。ここでは、ユーザID1を含む全員のユーザIDリスト(ユーザID1、ユーザID2、ユーザID3)が電子会議制御装置2に送信されるものとする。
【0050】
選択ユーザIDリストを受信した電子会議制御装置2において、ファイル共有参加対象者通知部24が、選択ユーザIDリストと会議ID1とをファイル共有サービス提供装置3に送信する(ステップ10)。
【0051】
ファイル共有サービス提供装置3におけるファイル共有対象ユーザ情報受信部31が選択ユーザIDリストと会議ID1とを受信し、ファイル共有参加要請部32に渡す。ファイル共有参加要請部32は、選択ユーザIDリスト内の各ユーザIDに対応するIPアドレス(IPアドレス1、IPアドレス2、IPアドレス3)をアドレス情報格納部35から取得し、それぞれのIPアドレスで識別されるPC端末6に対して、会議ID1を含むファイル共有参加要請メッセージを送信する(ステップ11)。
【0052】
ファイル共有参加要請メッセージを受信した各PC端末6では、例えば、会議ID1がリンクの形式で表示され、当該会議ID1を選択することにより、会議ID1を含むダウンロード要求がファイル共有制御部34に通知され、ファイル共有制御部34から要求元のPC端末6に対して会議ID1に対応するファイルがダウンロードされ、表示される。
【0053】
また、ファイル共有参加要請メッセージを受信した各PC端末6において、会議ID1のリンクが選択された場合に、ファイル共有が行われるとともに、所定の会議室に入室(すなわち、掲示板にアクセス)し、チャットやメッセージ交換等を行うこととしてもよい。
【0054】
なお、上述した実施形態の例では、電子会議制御装置2が電話会議参加者のユーザIDをステップ6で取得した後に、ステップ7、8でPC端末7のユーザにファイル共有参加者を選択させているが、ステップ7、8を行わずに、ステップ6で取得したユーザID、及びユーザID1と、会議ID1とをファイル共有サービス提供装置3に送信することとしてもよい。
【0055】
上記のように、本実施の形態に係るシステムを用いることにより、電話会議に参加中の参加者を簡易にファイル共有等の電子会議に参加させることが可能となる。
【0056】
<第2の実施の形態>
上述した例においては、各電話端末が電話会議に参加しているときに、ファイル共有を実施する場合について説明したが、2つの電話端末が通常の1対1の通話を行っている場合にも、一方のユーザと通話相手ユーザとでファイル共有を行うことが可能である。以下、2つの電話端末が通常の1対1の通話を行っている場合におけるファイル共有の実施形態を説明する。
【0057】
本実施の形態におけるシステムの全体構成、及び各装置の構成は、第1の実施の形態と基本的に同じであるが、以下で説明するとおり、各装置の動作、及び格納するデータ等について第1の実施の形態と異なる部分がある。
【0058】
本実施の形態では、図2に示した通信制御装置1における呼制御通信部11が、2つの電話端末間での通常の1対1の呼接続を確立している間、当該2つの電話端末の電話番号を対応付けて記憶手段(メモリ等)に格納しておく機能を備えている。この記憶手段を、呼接続電話番号格納部111として図示した通信制御装置1の構成を図9に示す。以下、本実施の形態におけるシステムの動作を、図10のシーケンスチャートを参照して説明する。
【0059】
以下の例では、ユーザX(ユーザID1)とユーザY(ユーザID2)が1対1の通話を行っているものとし、ファイル共有設定要求を送信するほうをユーザXとし、その通話相手をユーザYとし、ユーザXのPC端末をPC端末7(ファイル共有にも使用)とし、ユーザYのPC端末をPC端末6とし、ユーザXの電話端末を電話端末5(電話番号1A)とし、ユーザYの電話端末を電話端末8(電話番号2B)とする。また、通信制御装置1における呼接続電話番号格納部111には、電話番号1Aと電話番号2Bが対応付けて格納されており、電話会議参加者情報格納部13には、電話番号1Aと電話番号2Bは格納されていないものとする。また、図5、図7に示す情報については第1の実施の形態と同じであるものとする。
【0060】
まず、ユーザXのPC端末7が、ユーザXによるWebブラウザ画面上の操作に基づき、ユーザID1を含むファイル共有設定要求を電子会議制御装置2に送信する(ステップ101)。ファイル共有設定要求を受信した電子会議制御装置2において、電話会議参加者情報取得部22が、電話番号情報格納部25から、受信したファイル共有設定要求に含まれるユーザID1に対応する複数の電話番号のうちの1つの電話番号を取得する。ここでは、最初に電話番号1Aを取得するものとする(ステップ102)。
【0061】
電話会議参加者情報取得部22は、電話番号1Aを含む通話リスト要求(通話中電話番号要求と称してもよい)を通信制御装置1へ送信する(ステップ103)。
【0062】
電話番号1Aを含む通話リスト要求を受信した通信制御装置1において、電話会議制御部12が、まず、通話リスト要求に含まれる電話番号1Aに基づき呼接続電話番号格納部111を検索し、電話番号1Aに対応して格納されている電話番号2Bを取得する。(ステップ104)。なお、ステップ104において、通話リスト要求の中に含まれる電話番号が、呼接続電話番号格納部111に格納されていなかった場合には、第1の実施の形態の場合と同様にして、電話会議参加者情報格納部13を検索し、そこに電話番号が含まれていれば、以降は、第1の実施の形態と同様の処理が行われる。
【0063】
また、どちらの格納部にも通話リスト要求の中に含まれる電話番号が含まれていない場合には、電話会議制御部12は、エラー情報を電子会議制御装置2に返す。そして、エラー情報を受信した電子会議制御装置2における電話会議参加者情報取得部22は、当該ユーザID1に対応する別の電話番号(まだ試していない電話番号)を取得し、これを通話リスト要求に含めて通信制御装置1に送信する。この処理は、通話リスト要求の中に含まれる電話番号が、いずれかの格納部において検出されるまで繰り返し行われる。
【0064】
続いて、電話会議制御部12は、ステップ104で取得した電話番号2Bからなる通話リストを電子会議制御装置2に送信する(ステップ105)。電話番号2Bを受信した電子会議制御装置2の電話会議参加者情報取得部22は、電話番号2BをユーザID変換部23に渡し、ユーザID変換部23は、電話番号情報格納部25を参照することにより、電話番号2Bに対応するユーザID2を取得することで、通話リストの中の電話番号2BをユーザID2に変換する(ステップ106)。
【0065】
そして、対ユーザ端末IF部21は、ユーザID変換部23により得られたユーザID2を含む情報をPC端末7に送信する(ステップ107)。なお、ユーザIDそのものを送信することでもよいが、ユーザIDに対応付けられたユーザの情報(名前、役職等)をPC端末7に送信することとしてもよい。
【0066】
PC端末7のWebブラウザ画面上には、自分のユーザID1と、ユーザID2が表示され、PC端末7のユーザXは、ファイル共有をさせたいと考えているユーザY(ユーザID2)を画面上で指示(クリック)する(ステップ108)ことにより、PC端末7から、ユーザID1とユーザID2を含むユーザIDリストが電子会議制御装置2に送信される(ステップ109)。
【0067】
ユーザIDリストを受信した電子会議制御装置2において、ファイル共有参加対象者通知部24が、ユーザIDリストをファイル共有サービス提供装置3に送信する(ステップ110)。
【0068】
ファイル共有サービス提供装置3におけるファイル共有対象ユーザ情報受信部31がユーザIDリストを受信し、ファイル共有参加要請部32に渡す。ファイル共有参加要請部32は、ユーザIDリスト内の各ユーザIDに対応するIPアドレス(IPアドレス1、IPアドレス2)をアドレス情報格納部35から取得するとともに、ファイル情報格納部37から、ユーザID1及びユーザID2に対応する会議IDを取得し、それぞれのIPアドレスで識別されるPC端末6及びPC端末7に対して、会議IDを含むファイル共有参加要請メッセージを送信する(ステップ11)。
【0069】
ファイル共有参加要請メッセージを受信した各PC端末では、第1の実施の形態と同様のファイル共有処理を行うことができる。
【0070】
なお、上述した例では、電子会議制御装置2が通話相手のユーザID2をステップ106で取得した後に、ステップ107、108でPC端末7のユーザXにユーザY(ユーザID2)を指定させているが、ステップ107、108、109を行わずに、ステップ106で取得したユーザID2、及びユーザID1をファイル共有サービス提供装置3に送信することとしてもよい。
【0071】
上記のように、本実施の形態に係るシステムを用いることにより、1対1で通常の通話を行っている2ユーザ間でも簡易にファイル共有を行うことが可能となる。
【0072】
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 通信制御装置
2 電子会議制御装置
3 ファイル共有サービス提供装置
4 通信ネットワーク
5 電話端末
6 PC端末
11 呼制御通信部
12 電話会議制御部
13 電話会議参加者情報格納部
14 電話会議メディア通信部
21 対ユーザ端末インタフェース(IF)部
22 電話会議参加者情報取得部
23 ユーザID変換部
24 ファイル共有参加対象者通知部
25 電話番号情報格納部
31 ファイル共有対象ユーザ情報受信部
32 ファイル共有参加要請部
33 認証部
34 ファイル共有制御部
35 アドレス情報格納部
36 ユーザ情報格納部
37 ファイル情報格納部
111 呼接続電話番号格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話会議サービス提供機能を備える通信制御装置と、電子会議サービス提供装置とに通信ネットワークを介して接続される電子会議制御装置であって、
ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段と、
所定の端末装置から、電話会議に参加している電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得手段と、
前記電話番号を含む通話リスト要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話リスト要求に含まれる電話番号の電話端末とともに電話会議に参加している電話端末の電話番号のリストと、当該電話会議の会議IDとを受信する通話リスト取得手段と、
前記リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話会議に参加している全部又は一部の電話端末のユーザIDと前記会議IDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知手段と
を備えることを特徴とする電子会議制御装置。
【請求項2】
前記電子会議参加対象者通知手段は、
前記電話番号情報格納手段から取得された各ユーザIDを含むリストを前記電話端末に送信し、電話端末において選択されたユーザIDを受信し、当該電話端末において選択されたユーザIDと前記会議IDとを前記電子会議サービス提供装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の電子会議制御装置。
【請求項3】
前記電話番号情報格納手段は、前記電話端末のユーザIDに対して複数の電話番号を格納しており、前記電話番号取得手段は、前記ユーザIDに対応する電話番号として、前記複数の電話番号のうちの1つの電話番号を選択し、
当該電話番号を含む通話リスト要求により、前記通信制御装置から電話番号のリストを受信できなかった場合に、前記前記電話番号取得手段は、前記ユーザIDに対応する電話番号として、前記複数の電話番号の中から、未だ選択していない1つの電話番号を選択する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子会議制御装置。
【請求項4】
電話会議サービス提供機能を備える通信制御装置に、通信ネットワークを介して接続される電子会議システムであって、当該電子会議システムは、電子会議制御装置と電子会議サービス提供装置とを備え、
前記電子会議制御装置は、
ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段と、
所定の端末装置から、電話会議に参加している電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得手段と、
前記電話番号を含む通話リスト要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話リスト要求に含まれる電話番号の電話端末とともに電話会議に参加している電話端末の電話番号のリストと、当該電話会議の会議IDとを受信する通話リスト取得手段と、
前記リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話会議に参加している全部又は一部の電話端末のユーザIDと前記会議IDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知手段と、を備え、
前記電子会議サービス提供装置は、
電子会議サービスを利用可能な端末のIPアドレスと、ユーザIDとを対応付けて格納するアドレス情報格納手段と、
前記電子会議参加対象者通知手段から受信する各ユーザIDに対応する各IPアドレスを前記アドレス情報格納手段から取得し、取得されたIPアドレスで識別される端末宛に、前記会議IDを含む電子会議参加要請メッセージを送信する電子会議参加要請手段と、を備える
ことを特徴とする電子会議システム。
【請求項5】
電話会議サービス提供機能を備える通信制御装置に、通信ネットワークを介して接続される電子会議システムが実行する電子会議制御方法であって、
当該電子会議システムは、電子会議制御装置と電子会議サービス提供装置とを備え、前記電子会議制御装置は、ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段を備え、前記電子会議サービス提供装置は、電子会議サービスを利用可能な端末のIPアドレスと、ユーザIDとを対応付けて格納するアドレス情報格納手段を備え、
前記電子会議制御方法は、
前記電子会議制御装置が、所定の端末装置から、電話会議に参加している電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得ステップと、
前記電子会議制御装置が、前記電話番号を含む通話リスト要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話リスト要求に含まれる電話番号の電話端末とともに電話会議に参加している電話端末の電話番号のリストと、当該電話会議の会議IDとを受信する通話リスト取得ステップと、
前記電子会議制御装置が、前記リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話会議に参加している全部又は一部の電話端末のユーザIDと前記会議IDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知ステップと、
前記電子会議サービス提供装置が、前記電子会議参加対象者通知手段から受信する各ユーザIDに対応する各IPアドレスを前記アドレス情報格納手段から取得し、取得されたIPアドレスで識別される端末宛に、前記会議IDを含む電子会議参加要請メッセージを送信する電子会議参加要請ステップと、
を備えることを特徴とする電子会議制御方法。
【請求項6】
コンピュータを、電話会議サービス提供機能を備える通信制御装置と、電子会議サービス提供装置とに通信ネットワークを介して接続される電子会議制御装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、
ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段、
所定の端末装置から、電話会議に参加している電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得手段、
前記電話番号を含む通話リスト要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話リスト要求に含まれる電話番号の電話端末とともに電話会議に参加している電話端末の電話番号のリストと、当該電話会議の会議IDとを受信する通話リスト取得手段、
前記リストに含まれる各電話番号に対応する各ユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話会議に参加している全部又は一部の電話端末のユーザIDと前記会議IDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
呼接続機能を備える通信制御装置と、電子会議サービス提供装置とに通信ネットワークを介して接続される電子会議制御装置であって、
ユーザIDと電話番号とを対応付けて格納する電話番号情報格納手段と、
所定の端末装置から、他の電話端末と通話中である電話端末のユーザに対応するユーザIDを含む電子会議設定要求を受信し、当該ユーザIDに対応する電話番号を前記電話番号情報格納手段から取得する電話番号取得手段と、
前記電話番号を含む通話中電話番号要求を前記通信制御装置に送信し、当該通信制御装置から、前記通話中電話番号要求に含まれる前記電話番号の電話端末と通話中である前記他の電話端末の電話番号を受信する電話番号取得手段と、
前記他の電話端末の電話番号に対応するユーザIDを前記電話番号情報格納手段から取得し、前記電話端末のユーザIDと前記他の電話端末のユーザIDとを、電子会議参加対象者情報として前記電子会議サービス提供装置に送信する電子会議参加対象者通知手段と
を備えることを特徴とする電子会議制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−155585(P2011−155585A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−16818(P2010−16818)
【出願日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(000102717)エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社 (43)
【Fターム(参考)】