電子広告配信システム及び方法
【課題】電子広告出力装置が出力した広告に対する顧客の行動を捕捉し得る広告配信システム及び方法を提供すること。
【解決手段】広告配信システム(1)は、通信ネットワーク(50)を介して接続可能な広告配信装置(10)及び電子広告出力装置(20)を含み、電子広告出力装置は、広告を出力し、携帯端末(30)をかざすことにより端末識別情報を取得すると共に広告配信装置のアドレス情報を携帯端末に送信し、端末識別情報を、ログ情報に関連付けて広告配信装置に送信し、広告配信装置は、端末識別情報及びログ情報を受信し、さらに携帯端末から端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、ログ情報に基づいて、携帯端末をかざした際に電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツを抽出して、コンテンツを出力可能なページ情報を構成し、端末識別情報を送信した携帯端末にページ情報を送信する。
【解決手段】広告配信システム(1)は、通信ネットワーク(50)を介して接続可能な広告配信装置(10)及び電子広告出力装置(20)を含み、電子広告出力装置は、広告を出力し、携帯端末(30)をかざすことにより端末識別情報を取得すると共に広告配信装置のアドレス情報を携帯端末に送信し、端末識別情報を、ログ情報に関連付けて広告配信装置に送信し、広告配信装置は、端末識別情報及びログ情報を受信し、さらに携帯端末から端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、ログ情報に基づいて、携帯端末をかざした際に電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツを抽出して、コンテンツを出力可能なページ情報を構成し、端末識別情報を送信した携帯端末にページ情報を送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子広告出力装置を含む広告配信システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗等において、製品・サービス等を顧客に対し広告する手段としては、電子POP(Point of Purchase)装置(デジタルサイネージ装置ともいう)等の電子広告出力装置が使用されてきた。特に近年は、LCD等の薄型ディスプレイを用いるものが普及してきている。
【0003】
こうした薄型ディスプレイを用いる電子広告出力装置は、駅前の案内板として使用したり、店舗内の入口付近やレジ付近、或いは商品陳列棚等に設置して広告を流し続けることにより、導入コストが低く、売り場スペースを占有せず、設置、移設が容易であり、商品の直近で消費者に対し訴求することが可能であり、販促効果は高い。
【0004】
このような状況において、広告データをデジタル化し、メモリーカード等の可搬式記憶媒体に記憶させ、小型軽量化した表示装置に広告データ画像を表示させる電子POP装置が提案されている(特許文献1)。
【0005】
当該公報記載の発明は、フラッシュメモリに広告データを保存したものを挿入した状態で使用し、敷設された人感センサー、音感センサーにより、視聴者が前記電子広告出力装置近傍を通過した場合に保存された広告を再生するというものである。
【特許文献1】特開2001−100683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された電子POP装置は、顧客からのアクションを受け付けることができないため、広告を流す一方で、当該広告を視聴した顧客が興味を示したか否かを確認することができず、当該広告が購買行動にどれだけ繋がったのかを把握することができない。
【0007】
そこで、本発明は、電子広告出力装置が出力した広告に対する顧客の行動を捕捉し得る広告配信システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
具体的には、本発明は次のようなものを提供する。
(1)通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続可能な広告配信装置(例えば、CMS)及び電子広告出力装置(例えば、ディスプレイ、セット・トップ・ボックス、端末情報読み書き手段)を含むシステムであって、
前記電子広告出力装置は、広告を出力する広告出力手段(例えば、ディスプレイ、スピーカ)と、
端末識別情報(例えば、端末ID)を記憶した携帯端末(例えば、携帯電話)をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報(例えば、URL)を前記携帯端末に送信する手段(例えば、端末情報読み書き手段)と、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報(例えば、出力していた広告ID、時刻情報)に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信する手段(例えば、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線LANアダプタ)と、を備え、
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ(例えば、広告主のHP)を抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報(例えば、Webページ)を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信手段(例えば、コンテンツ企業対応DB、イーサネット(登録商標)アダプタ)を備える広告配信システム。
【0009】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信システムは、通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続可能な広告配信装置(例えば、CMS)及び電子広告出力装置(例えば、ディスプレイ、セット・トップ・ボックス、端末情報読み書き手段)を含み、
前記電子広告出力装置は、広告を出力し、
端末識別情報(例えば、端末ID)を記憶した携帯端末(例えば、携帯電話)をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報(例えば、URL)を前記携帯端末に送信し、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報(例えば、出力していた広告ID、時刻情報)に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信し、
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ(例えば、広告主のHP)を抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報(例えば、Webページ)を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する。
【0010】
このことにより、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置が送信したログ情報及び端末識別情報と、前記携帯端末が送信した端末識別情報に基づいて、前記携帯端末のユーザが、前記携帯端末を前記広告配信装置にかざした際に出力していた広告に対応するコンテンツを出力可能なページ情報を前記携帯端末に送信することができる。
【0011】
その結果、前記携帯端末のユーザは、自分の携帯端末を前記広告出力装置にかざした際に視認していた広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。
【0012】
このように、本発明に係る広告配信システムは、前記端末識別情報及びログ情報に基づいて、電子広告出力装置が出力した広告に対する顧客の行動を捕捉することができる。
【0013】
従って、本発明に係る広告配信システムは、広告を流す一方で、当該広告を視聴した顧客が興味を示したか否かを確認することが可能となり、当該広告が購買行動にどれだけ繋がったのかを把握することができる。
【0014】
(2) 前記広告配信手段は、受信した前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした前記電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをさらに出力可能なページ情報を構成する(1)に記載の広告配信システム。
【0015】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信手段は、受信した前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした前記電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをさらに出力可能なページ情報を構成する。
【0016】
このことにより、前記広告配信システムは、その他の広告として、例えば、前記電子広告出力装置が順次出力しているその他の広告に対応するコンテンツをさらに前記携帯端末に送信することができる。
【0017】
その結果、前記携帯端末のユーザは、自分の携帯端末をかざした電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをその携帯端末でさらに取得することができる。
【0018】
このようにして、前記広告配信システムは、例えば、小売店のおもちゃ売り場や、お菓子売り場等、顧客が携帯端末をかざした電子広告出力装置が設置されている売り場に関係する、当該顧客が興味を持つ可能性の高いその他のコンテンツをさらに配信することができる。
【0019】
(3) 前記広告配信手段は、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ又は前記その他の広告に対応するコンテンツへのリンクを示すリンク情報を含むページ情報を構成する(2)に記載の広告配信システム。
【0020】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信手段は、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ又は前記その他の広告に対応するコンテンツへのリンクを示すリンク情報を含むページ情報を構成する。
【0021】
このことにより、前記広告配信手段は、これらの対応するコンテンツを直接前記携帯端末に送信するのではなく、これらのコンテンツへのリンク情報を含むページ情報を送信することができる。
【0022】
その結果、前記広告配信システムは、前記ユーザが、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツや、前記その他の広告に対応するコンテンツを閲覧する際に、前記リンク情報を含むページを経由することになるので、ユーザがのどコンテンツを閲覧したかを確実に捕捉することができる。
【0023】
このようにして、前記広告配信システムは、より詳細にユーザの興味を研究する材料を得ることができる。
【0024】
(4) 前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報(例えば、設置場所、タッチ数、クリック数)を記憶する手段(例えば、電子広告出力装置属性DB)と、
前記電子広告出力装置の広告出力予定に関する情報を記憶する手段(例えば、広告出力予定DB)と、
広告入札希望者の端末から、前記通信ネットワークを介して、前記属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信したことに応じて、前記属性情報に基づいて前記広告出力予定を検索し、入札可能な広告枠に関する情報を、前記広告入札希望者の端末に送信する手段と、をさらに備える(1)から(3)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0025】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報(例えば、設置場所、タッチ数、クリック数)を記憶し、
前記電子広告出力装置の広告出力予定に関する情報を記憶し、
広告入札希望者の端末から、前記通信ネットワークを介して、前記属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信したことに応じて、前記属性情報に基づいて前記広告出力予定を検索し、入札可能な広告枠に関する情報を、前記広告入札希望者の端末に送信する。
【0026】
このことにより、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報を広告入札希望者の端末に提供した上で、前記広告入札希望者の端末から、当該属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信することができる。
【0027】
その結果、前記広告入札希望者は、例えば、前記電子広告出力装置の設置場所等の属性情報を確認・検索等して、自らにとってより有効な広告配信先の電子広告出力装置を選択した上で、自らの広告を入札することができる。
【0028】
より具体的には、小売店の店主が、「自らの店舗から半径2km以内にある電子広告出力端末」といった検索をした上で、自らのタイムセールの広告を入札することができる。
【0029】
(5) 前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信したことに応じて、前記端末識別情報及び前記ログ情報を当該電子広告出力装置に関連付けて前記属性情報として記憶する手段をさらに含む(4)に記載の広告配信システム。
【0030】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信したことに応じて、前記端末識別情報及び前記ログ情報を当該電子広告出力装置に関連付けて前記属性情報として記憶する
【0031】
このことにより、前記広告配信システムは、前記携帯端末をかざした数や、対応するコンテンツへのリンクをクリックした数等の顧客の行動に関する情報を、前記電子広告出力装置に関連付けて、属性情報として記憶することができる。
【0032】
その結果、前記広告入札希望者は、例えば、前記電子広告出力装置の設置場所、顧客が携帯端末をかざした数、さらに対応するコンテンツへのリンクをクリックした数等の属性情報を確認・検索等して、自らにとってより有効な広告配信先の電子広告出力装置を選択した上で、自らの広告を入札することができる。
【0033】
より具体的には、小売店の店主が、例えば、携帯端末の所有者が会員登録している会員組織の会員DBを参照することにより、「自らの店舗から半径2km以内にある電子広告出力端末であって、食品関係の売り場に設置されていて、例えば、20歳〜50歳の顧客が一日平均200件以上携帯端末をかざしているもの」といった検索をした上で、自らのタイムセールの広告を入札することができる。
【0034】
(6) 前記広告配信装置は、前記携帯端末が表示した前記リンク情報を含むページにおいて、前記ユーザが前記リンク情報を選択したことを示す情報を受信したことに応じて、前記リンク情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報及び前記端末識別情報に関連付けてユーザ属性情報として記憶する手段(例えば、ユーザ属性DB)をさらに備え、
前記広告配信手段は、受信した前記端末識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を参照し、前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶した前記リンク情報に基づいて前記ページ情報に含めるリンク情報を変更する(5)に記載の広告配信システム。
【0035】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記携帯端末が表示した前記リンク情報を含むページにおいて、前記ユーザが前記リンク情報を選択したことを示す情報を受信したことに応じて、前記リンク情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報及び前記端末識別情報に関連付けてユーザ属性情報として記憶し、
前記広告配信手段は、受信した前記端末識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を参照し、前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶した前記リンク情報に基づいて前記ページ情報に含めるリンク情報を変更する。
【0036】
このことにより、前記ユーザのリンクの選択に係る情報を前記ユーザ属性情報として記憶し、記憶した当該ユーザ属性情報に基づいて、前記携帯端末に送信する前記ページ情報のリンク情報を変更することができる。
【0037】
その結果、前記広告配信システムは、前記ユーザのリンクの選択に基づいてユーザの嗜好を類推し、適宜ユーザの嗜好に合致すると考えられるリンク情報を適宜選択して前記携帯端末に送信することができる。
【0038】
このようにして、前記広告配信システムは、よりユーザの嗜好にカスタマイズされた内容を含むリンク情報を当該ユーザの携帯端末に送信することができる。
【0039】
(7) 前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の広告の出力が停止した場合に、その旨を示す情報記憶する手段をさらに備える(1)から(3)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0040】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の広告の出力が停止した場合に、その旨を示す情報記憶する。
【0041】
このことにより、万一停電等により前記電子広告出力装置の広告配信が停止した場合に、その旨を示す情報を記憶することができる。
【0042】
その結果、広告主にとって一番気になる自社広告が確実に配信されたか否かに関してクリティカルな情報をより確実に入手することができる。
【0043】
このようにして、前記広告配信システムは、前記ログ情報に加え、万一の際に広告の配信が停止した旨の記録を広告主に提供することにより、広告主をより安心させることができる可能性がある。
【0044】
(8) 前記電子広告出力装置は、前記通信ネットワークを介して、出力予定の前記広告に関する情報を予め受信して記憶する手段(例えば、半導体メモリ)をさらに備える(1)から(7)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0045】
本発明のこのような構成によれば、前記電子広告出力装置は、前記通信ネットワークを介して、出力予定の前記広告に関する情報を予め受信して記憶する。
【0046】
このことにより、前記電子広告出力装置は、出力すべき広告に関する情報を、予め受信しておくことができる。
【0047】
その結果、前記電子広告配信装置は、前記通信ネットワークに常時接続していなくとも、予め記憶した広告に関する情報に基づいて、広告の出力を継続することができる。
【0048】
(9) 前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの通信効率が低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信する(1)から(8)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0049】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの通信効率が低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信する。
【0050】
このことにより、前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの状況に応じて、広告に関する情報の配信が遅れがちな通信効率の低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信することができる。
【0051】
その結果、前記広告配信システムは、通信効率の低い電子広告出力装置に優先して広告に関する情報を配信して、広告に関する情報の配信完了のタイミングをより同期させることができる。
【0052】
(10)通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続可能な広告配信装置(例えば、CMS)及び電子広告出力装置(例えば、ディスプレイ、セット・トップ・ボックス、端末情報読み書き手段)を含むシステムに実行させる広告配信方法であって、
前記電子広告出力装置に、広告を出力する広告出力ステップ(例えば、ディスプレイ、スピーカ)と、
端末識別情報(例えば、端末ID)を記憶した携帯端末(例えば、携帯電話)をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報(例えば、URL)を前記携帯端末に送信するステップ(例えば、端末情報読み書き手段)と、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報(例えば、出力していた広告ID、時刻情報)に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信するステップ(例えば、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線LANアダプタ)と、を実行させ、
前記広告配信装置に、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ(例えば、広告主のHP)を抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報(例えば、Webページ)を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信ステップ(例えば、コンテンツ企業対応DB、イーサネット(登録商標)アダプタ)を実行させる広告配信方法。
【0053】
本発明のこのような構成によれば、(1)と同様の作用が期待できる。
【発明の効果】
【0054】
本発明に係る広告配信システムによれば、前記携帯端末のユーザは、自分の携帯端末を前記電子広告出力装置にかざした際に視認していた広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。このように、本発明に係る広告配信システムは、前記端末識別情報及びログ情報に基づいて、電子広告出力装置が出力した広告に対する顧客の行動を捕捉することができる。従って、本発明に係る広告配信システムは、広告を流す一方で、当該広告を視聴した顧客が興味を示したか否かを確認することが可能となり、当該広告が購買行動にどれだけ繋がったのかを把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0056】
図1は、本発明の実施形態に係る広告配信システム1のシステムの全体構成の一例を示す図である。
【0057】
広告配信システム1は、少なくとも、広告配信装置10、電子広告出力装置20、端末識別情報を含む携帯端末30及び通信ネットワーク50を含んで構成し、さらに、企業サーバ40、広告入札希望者の端末60及びを含んでよい。広告配信装置10、電子広告出力装置20、端末識別情報を含む携帯端末30、企業サーバ40及び広告入札希望者の端末60は、通信ネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
【0058】
広告配信装置10は、通信ネットワーク50を介して、電子広告出力装置20、詳細は後述する端末識別情報を含む携帯端末30及び詳細は後述する広告入札希望者の端末60から受信した情報、データに応じて、各種処理を行う情報処理装置である。広告配信装置10は、CMS(Content Management System;以下、サーバ11と記載する)、詳細は後述するコンテンツ企業対応DB103及び電子広告出力装置属性DB105を含んで構成してよい。
【0059】
広告配信装置10は、本発明に係る電子広告出力装置20が出力する広告の配信をコントロールすると共に、端末識別情報を含む携帯端末30に、コンテンツを配信する。
【0060】
ここで、広告配信装置10は、PCサーバ等様々な汎用コンピュータで実現してよい。或いは、専用機器として構成してもよい。
【0061】
電子広告出力装置20は、STB(Set Top Box)21、表示装置22、端末情報読み書き装置23を含んで構成してよい。
【0062】
電子広告出力装置20は、STB21、表示装置22及び端末情報読み書き装置23を含んで構成してよい。また、表示装置22及びSTB21を一体として構成してもよいし、さらに端末情報読み書き装置23を一体として構成してもよい。その他の組み合わせも含め、様々な組み合わせで実現してよい。
【0063】
電子広告出力装置20は、広告配信装置10から広告出力予定に従って配信された広告を出力すると共に、端末情報読み書き装置23に後述する端末識別情報を含む携帯端末30をかざすことにより、後述する端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報を受信して、広告配信装置10に送信する。加えて、電子広告出力装置20は、電子広告出力装置20の端末情報読み書き装置23に後述する端末識別情報を含む携帯端末30をかざすことにより、広告配信装置10のアドレス情報(URL)を後述する端末識別情報を含む携帯端末30に送信する。
【0064】
ここで、表示装置22は、具体的には、例えば、LCDディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT等、様々なディスプレイで実現してよい。
【0065】
また、端末情報読み書き装置23は、具体的には、例えばICカードリーダ・ライタ、磁気カードリーダ・ライタ等を用いて構成してよい。
【0066】
端末識別情報を含む携帯端末30は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述した電子広告出力装置20の端末情報読み書き装置23にかざすことにより端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報を電子広告出力装置20に送信可能に構成されている。また、端末識別情報を含む携帯端末30は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述した電子広告出力装置20の端末情報読み書き装置23にかざすことにより広告配信装置10のアドレス情報(URL)を受信可能に構成されている。
【0067】
端末識別情報を含む携帯端末30は、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10及び企業サーバ40と情報、データを通信可能に構成され、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10及び企業サーバ40より受信した情報、データを表示する装置である。
【0068】
なお、端末識別情報を含む携帯端末30は、具体的には、例えば、ICカードを内蔵した携帯電話、PDA等の携帯情報端末で実現してよい。
【0069】
企業サーバ40は、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10から受信した情報、データに応じて、各種処理を行う情報処理装置である。
【0070】
ここで、企業サーバ40は、PCサーバ等様々な汎用コンピュータで実現してよい。或いは、専用機器として構成してもよい。
【0071】
広告入札希望者の端末60は、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10と情報、データを通信可能に構成され、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10より受信した入札情報、データを表示して入札を行う装置である。
【0072】
ここで、広告入札希望者の端末60は、PC、PDA,携帯電話等様々な汎用コンピュータで実現してよい。或いは、専用機器として構成してもよい。
【0073】
ネットワーク50は、インターネット、専用線等により構成してよい。また、有線によるもの、無線によるもの等、様々な接続方式を採り得る。
【0074】
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1の機能構成を表すブロック図である。
【0075】
広告配信装置10は、広告配信手段101と、入札可能広告枠情報配信手段102と、詳しくは図7において後述する広告ID、対応するコンテンツID及びURLを関連付けて記憶するコンテンツ企業対応DB103と、詳しくは図12において後述する日時及び広告IDを関連付けて記憶する広告出力予定DB104と、詳しくは図9において後述する電子広告出力装置20の識別情報(ID)、設置場所、かざした携帯端末30の端末識別情報及び日時を関連付けて記憶する電子広告出力装置属性DB105と、ユーザ識別情報、端末識別情報、選択リンク及び日時を関連付けて記憶するユーザ属性DB106を含む。
【0076】
広告配信手段101は、詳しくは後述する電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211よりログ情報及び端末識別情報を受信する。さらに、広告配信手段101は、受信したログ情報及び端末識別情報を用いて、コンテンツ企業対応DB103、広告出力予定DB104及び電子広告出力装置属性DB105を検索する。そして、広告配信手段101は、検索した広告情報を後述する電子広告出力装置20の広告出力手段221に送信する。
【0077】
入札可能広告枠情報配信手段102は、後述する広告入札希望者の端末60の入札希望情報送信手段601より入札希望情報を受信する。さらに、入札可能広告枠情報配信手段102は、受信した入札希望情報を用いて広告出力予定DB104、電子広告出力装置属性DB105及びユーザ属性DB106を検索する。そして、入札可能広告枠情報配信手段102は、検索した入札可能広告枠情報を、詳しくは後述する広告入札希望者の端末60の入札可能広告枠情報出力手段602に送信する。
【0078】
電子広告出力装置20は、ログ情報端末識別情報送信手段211、広告出力手段221及び端末情報読み書き手段231を含む。ログ情報端末識別情報送信手段211は、詳しくは後述する広告出力手段221が出力した広告のログ情報と、詳しくは後述する端末情報読み書き手段231が読み込んだ端末情報とを上述の広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0079】
そのため、ログ情報端末識別情報送信手段211は、広告出力手段221が停止した時間を広告配信装置10の広告配信手段101にログ情報として送信することができる。したがって、広告出力手段221が停止した時には広告配信装置10は、広告出力の停止をログ情報として記録することができる。
【0080】
広告出力手段221は、上述の広告配信装置10の広告配信手段101より広告情報を受信して出力する。
【0081】
端末情報読み書き手段231は、上述の端末情報読み書き装置23により実現してよい。
【0082】
端末情報読み書き手段231は、詳しくは後述する端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報送信手段301より端末識別情報を受信してログ情報端末識別情報送信手段211に送信する。さらに、端末情報読み書き手段231は広告配信装置のアドレス情報を、詳しくは後述する端末識別情報を含む携帯端末30の広告配信装置アドレス情報受信手段302に送信する。
【0083】
端末識別情報を含む携帯端末30は、端末識別情報送信手段301、広告配信装置アドレス情報受信手段302、ページ要求手段303及び広告出力手段304を含む。端末識別情報送信手段301は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述の端末情報読み書き手段231にかざすことにより端末識別情報を上述の端末情報読み書き手段231に送信する。
【0084】
広告配信装置アドレス情報受信手段302は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述の端末情報読み書き手段231にかざすことにより上述の広告配信装置10のアドレス情報を上述の端末情報読み書き手段231より受信する。さらに、受信した広告配信装置10のアドレス情報を後述するページ要求手段303に送信する。
【0085】
ページ要求手段303は、上述の広告配信装置アドレス情報受信手段302より広告配信装置10のアドレス情報を受信する。さらに、ページ要求手段303は、受信した広告配信装置10のアドレス情報に基づき、上述の広告配信装置10の広告配信手段101にページ要求情報を送信する。広告出力手段304は、上述の広告配信装置10の広告配信手段101より広告情報を受信する。さらに、広告出力手段304は、受信した広告情報を出力する。
【0086】
広告入札希望者の端末60は、入札希望情報送信手段601及び入札可能広告枠情報出力手段602を含む。入札希望情報送信手段601は、上述の広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102に入札希望情報を送信する。入札可能広告枠情報出力手段602は、上述の広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102より入札可能広告枠情報を受信する。さらに、入札可能広告枠情報出力手段602は、受信した入札可能広告枠情報を出力する。
【0087】
図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1におけるコンテンツ(広告)配信処理1の流れを示すフローチャートである。
【0088】
広告配信システム1は、端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報としてAAAを有する端末識別情報を含む携帯端末30(以下、携帯端末30)、電子広告出力装置20の端末識別情報としてXYZを有する電子広告出力装置20、広告配信装置10の広告配信手段101のアドレスのURLとして、http://abc.htmを有する広告配信装置10を含む。ステップS311においては、携帯端末30は、ユーザが携帯端末30を電子広告出力装置20にかざすことにより端末識別情報を電子広告出力装置に送信する。
【0089】
ここで、図5を参照して上述の携帯端末30の端末識別情報について説明する。図5は広告配信装置のURL、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置の識別情報を示す表である。ここで、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)はAAAとなっている。そのため、携帯端末30はAAAという端末識別情報を送信する。
【0090】
ステップS211においては、電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231は、上述の携帯端末30の端末識別情報送信手段301が送信したAAAという端末識別情報を読み込む。さらに、電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231は、広告配信装置10のURLを携帯端末30の広告配信装置アドレス情報受信手段302に送信する。
【0091】
ここで、再び図5を参照して上述の広告配信装置10のURLについて説明する。図5は広告配信装置のURL、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置20の識別情報を示す表である。ここで、広告配信装置10の広告配信手段101のURLはhttp://abc.htmとなっている。そのため、電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231はhttp://abc.htmというURLを送信する。
【0092】
ステップS312においては、携帯端末30の広告配信装置アドレス情報受信手段302は、上述の電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231の送信したhttp://abc.htmというURLを受信する。
【0093】
一方、ステップS212においては、電子広告出力装置20は、上述の携帯端末30の端末識別情報送信手段301の送信したAAAという携帯端末30の端末識別情報及び電子広告出力装置20の端末識別情報を広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。さらに、電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211は、電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力中の広告を示すログ情報を広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0094】
図5を参照して上述の電子広告出力装置20の端末識別情報について説明する。図5は広告配信装置10の広告配信手段101のURL、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置20の識別情報を示す表である。ここで、電子広告出力装置20の識別情報はXYZとなっている。そのため、電子広告出力装置20はXYZという端末識別情報を送信する。
【0095】
図6を参照して上述の電子広告出力装置20において出力中の広告を示すログ情報について説明する。図6はXYZという端末識別情報を有する電子広告出力装置20におけるログ情報を示す表である。
【0096】
ログ情報は、電子広告出力装置20の端末識別情報と、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告に付されたそれぞれの広告の有する広告ID及び携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告の放映時間と、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告の広告ID及び電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告の放映時間と、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻と、を関連付ける情報である。
【0097】
ここで、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告IDは、0123となっている。携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告の放映時間は、2008年4月20日の12時18分00秒から12時20分00秒までとなっている。また、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻は、2008年4月20日の12時18分30秒となっている。また、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告IDは、0120,0121,0122及び0124となっている。携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告の放映時間は、2008年4月20日の12時14分00秒から12時15分00秒、2008年4月20日の12時15分00秒から12時17分00秒、2008年4月20日の12時17分00秒から12時18分00秒、2008年4月20日の12時20分00秒から12時21分00秒となっている。そのため、電子広告出力装置20は、上述の広告ID、広告IDに関連付けられた放映時間及び携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻をログ情報として送信する。
【0098】
ステップS111においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、上述の電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211が送信したAAAという携帯端末30の端末識別情報及びXYZという電子広告出力装置20の端末識別情報を受信する。さらに、上述の電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211が送信したログ情報を受信する。
【0099】
ステップS112においては、広告配信装置10は、電子広告出力装置20に関連付けて受信したログ情報及び受信した端末識別情報を電子広告出力装置の属性情報として記憶する。さらに、ユーザが携帯端末30をかざした時刻やクリックして選択したリンク等の情報を含む、記憶したログ情報を、電子広告出力装置20において表示している広告主の企業サーバ40(図示せず)に送信してもよい。
【0100】
図9を参照して上述の電子広告出力装置20の属性情報を記憶する電子広告出力装置属性DB105について説明する。図9は電子広告出力装置属性DB105においてしておく電子広告出力装置の識別情報(ID)に関連付けて記憶設置場所、携帯端末をかざした識別情報及び日時を示す表である。
【0101】
ここで、電子広告出力装置属性DB105は、電子広告出力装置の識別情報(ID)は、上述の電子広告出力装置20の端末識別情報を示す。ステップS111において受信したXYZという端末識別情報に該当するXYZという電子広告出力装置の識別情報(ID)を記憶しておく。さらに、設置場所は、上述の電子広告出力装置20の設置されている住所を示す。電子広告出力装置20の設置されている住所である、東京都○○区△□店おもちゃ売場Aという住所を関連付けて記憶しておく。携帯端末にかざした識別情報は、携帯端末30の端末識別情報を示す。ステップS111において受信したAAA及び他の携帯端末30の端末識別情報であるBBBという携帯端末30の端末識別情報を関連付けて記憶しておく。日時は携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻を示す。ステップS111において受信したログ情報に含まれる2008年4月20日の12時18分30秒という時刻及び他のログ情報に含まれる2008年4月20日の12時18分30秒という時刻を関連付けて記憶しておく。
【0102】
一方、ステップS313において、携帯端末30は、上述のステップS312において受信した広告配信装置10の広告配信手段101のURLであるhttp://abc.htmに従って、ページ要求信号を送信する。さらに、携帯端末30は、携帯端末30の端末識別情報AAAを上述の広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0103】
ステップS113においては、広告配信装置10は、ページ要求信号を受信する。さらに、広告配信装置10は携帯端末30の端末識別情報AAAを受信する。
【0104】
ステップS114においては、広告配信装置10は、上述のステップS111において受信したログ情報に基づいて、上述の携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告ID0123に対応するコンテンツと、かざした時に放映している広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告ID0120,広告ID0121,広告ID0122及び広告ID0124に対応するコンテンツと、をコンテンツ企業対応DB103より抽出する。
【0105】
図7を参照して上述のコンテンツ企業対応DB103について説明する。図7はコンテンツ企業対応DB103において広告IDに関連付けて記憶しておく対応するコンテンツID及びURLを示す表である。
【0106】
コンテンツ企業対応DB103は、上述の電子広告出力装置20において出力する広告に付されたID番号である広告IDを記憶しておく。さらに、コンテンツ企業対応DB103は、上述の電子広告出力装置20において出力する広告に対応するコンテンツのID番号である対応するコンテンツIDを関連付けて記憶しておく。加えて、コンテンツ企業対応DB103は、コンテンツのリンクであるURLを関連付けて記憶しておく。
【0107】
ステップS114においては、さらに、広告配信装置10は、抽出したコンテンツのリンクであるURLを含むページ情報を構成する。そして、広告配信装置10は、構成したページ情報を携帯端末30に送信する。
【0108】
ステップS314においては、携帯端末30は、受信したページ情報に基づいて対応するコンテンツを出力する。
【0109】
図4は上述の携帯端末30におけるページ情報の表示例を示す説明図である。携帯端末30を電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231にかざすことにより、携帯端末30の広告出力手段304は、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告に関連するコンテンツ及びコンテンツに関するユーザーレビューのリンクである「新作映画○○○○試写会招待券・・・・ユーザーレビュー」を表示する。
【0110】
さらに、携帯端末30の広告出力手段304は、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときの前後に電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告に関連するコンテンツ及びコンテンツに関するユーザーレビューのリンクである「そうだ、○△へ行こう 2泊3日 29,800円・・・・ユーザーレビュー」、「英語が話せる。無料体験レッスン実施中・・・・ユーザーレビュー」、「○×ビールZリーグジャンパープレゼント・・・・ユーザーレビュー」、「おすすめドラマ○△□初回あらすじ・・・・ユーザーレビュー」、「超大作ゲーム×△○購入予約受付・・・・ユーザーレビュー」、・・・といったリンクを表示する。
【0111】
加えて、携帯端末30の広告出力手段304は、電子広告出力装置20の設置場所に関連するコンテンツ及びコンテンツに関するユーザーレビューのリンクである、「和牛A5半額セール・・・・ユーザーレビュー」、「円高差益還元スペシャルセール・・・・ユーザーレビュー」といったリンクを表示する。
【0112】
そのため、携帯端末30のユーザは、携帯端末30を広告出力装置20にかざした際に見ていた広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。
【0113】
また、携帯端末30のユーザは、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした際に見ていた広告の前後の広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。
【0114】
図8は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1におけるコンテンツ(広告)配信処理2の流れを示すフローチャートである。
【0115】
広告配信システム1は、携帯端末30の端末識別情報としてAAAを有する携帯端末30、広告配信装置10の広告配信手段101のアドレスのURLとして、http://abc.htmを有する広告配信装置10及び企業サーバ40(以下、広告主(企業)サーバ40)を含む。ステップS321においては、携帯端末30のページ要求手段303は、ユーザが携帯端末30の広告出力手段304に表示されたリンクを選択することにより、ページ要求を広告配信装置10に送信する。
【0116】
ステップS121においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、ページ要求を受信して、携帯端末30において選択されたリンクを、携帯端末30の端末識別情報及びユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ属性DB106に記憶しておく。
【0117】
図10を参照して上述のユーザ属性DB106について説明する。図10は、ユーザ属性DB106において、ユーザ識別情報に関連付けて記憶する端末識別情報、選択リンク及び日時を示す表である。ユーザ属性DB106は、予め携帯端末30のユーザに関連付けられたIDであるユーザ識別情報を記憶しておく。具体的には、例えば、会員DB等、端末識別情報(例えば、端末ID、電話番号等)と共に記憶している情報により、端末識別情報とユーザ識別情報を関連付ける。
【0118】
ここでは、ユーザ属性情報は、aaa、bbb、・・・と記憶している。さらに、ユーザ属性DB106は、携帯端末30の端末識別情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、携帯端末30の端末識別情報は、AAA、BBB、・・・とユーザ識別情報に関連付けて記憶している。
【0119】
さらに、ユーザ属性DB106は、ユーザの性別、年齢、・・・等の個人情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、性別は、男、女、・・・と、年齢は、23、35、・・・とユーザ識別情報に関連付けて記憶している。さらに、ユーザ属性DB106は、携帯端末30において選択されたリンクを、携帯端末30の端末識別情報及びユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、選択リンクは、http://0123−6.htm、http://0123−6.htm、・・・と端末識別情報及びユーザ識別情報に関連付けて記憶している。
【0120】
さらに、ユーザ属性DB106は、携帯端末30においてリンクを選択された時刻を日時として端末識別情報及びユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、ユーザ識別情報がaaaであり、端末識別情報がAAAである携帯端末30において、選択リンクであるhttp://0123−6.htmを2008年4月20日の12時19分23秒に選択したことを記憶し、また、ユーザ識別情報がbbbであり、端末識別情報がBBBである携帯端末30において、選択リンクであるhttp://0123−6.htmを2008年4月20日の12時24分26秒に選択したことを記憶している。
【0121】
ステップS122においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、携帯端末30に受信したページ要求に応じたページ情報を送信する。ステップS322においては、携帯端末30の広告出力手段304は、受信したページ要求に応じたページ情報を表示する。ステップS323においては、携帯端末30のページ要求手段303は、携帯端末30の広告出力手段304において表示したページ上の広告主(企業)サーバ40のリンクをユーザが選択したことに応じて、広告配信装置10の広告配信手段101にページ要求を送信する。
【0122】
ステップS123においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、ステップS121のときと同じく、ページ要求を受信して、携帯端末30において選択されたリンクを、携帯端末30の端末識別情報及びユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ属性DB106にさらに記憶しておく。ステップS124においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、広告主(企業)サーバ40にページ要求をリダイレクトする。ここで、広告配信装置10の広告配信手段101は、携帯端末30においてリンクが選択された旨を記憶すると共に、携帯端末30は、直接広告主(企業)サーバ40にページ要求を送信してもよい。ステップS421においては、広告主(企業)サーバ40は、受信したページ要求に応じたページ情報を携帯端末30に送信する。ステップS324においては、携帯端末30は、受信したページ情報を広告出力手段304に表示する。
【0123】
このように、広告配信装置10の広告配信手段101は、コンテンツへのリンク情報を含むページ情報を送信する。そのため、リンクの選択によるログ情報をさらに得ることが可能となる。
【0124】
図11は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1における電子広告入札処理の流れを示すフローチャートである。
【0125】
広告配信システム1は、広告配信装置10の広告配信手段101のアドレスのURLとして、http://abc.htmを有する広告配信装置10及び広告入札希望者の端末60(以下、入札希望端末60)を含む。
【0126】
ステップS631においては、入札希望端末60は、電子広告出力装置20の属性情報を指定して入札希望端末60の入札希望情報送信手段601より広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102に送信する。
【0127】
ステップS131においては、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、受信した属性情報を用いて電子広告出力装置属性DB105を検索する。さらに、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、検索して得られた受信した属性情報を有する電子広告出力装置20の端末識別情報を用いて広告出力予定DB104を検索する。そして、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、検索して得られた受信した属性情報を有する電子広告出力装置20の広告予定の空き日時を入札希望端末60の入札可能広告枠情報出力手段602に送信する。
【0128】
図9を参照して、電子広告出力装置20の電子広告出力装置属性DB105について説明する。図9は電子広告出力装置20の識別情報(ID)に関連付けて記憶しておく設置場所、かざした携帯端末の識別情報及び日時を示す表である。
【0129】
ここで、例えば、ステップS131において、入札希望端末60においてユーザが東京都○○区△□店おもちゃ売場Aに設置されていることを属性情報として検索すると、設置場所が東京都○○区△□店おもちゃ売場Aである電子広告出力装置20の端末識別情報を示す電子広告出力装置の識別情報(ID)がXYZである電子広告出力装置20が得られる。
【0130】
図12を参照して、広告出力予定DB104について説明する。図12は、広告出力予定DB104として、電子広告出力装置20の端末識別情報を示す電子広告出力装置の識別情報(ID)毎に、出力予定日時に関連付けて、広告IDを記憶しておく表である。この例では、電子広告出力装置20の端末識別情報がXYZである例を示している。
【0131】
ここで、日時は、電子広告出力装置の識別情報(ID)がXYZである電子広告出力装置20において一の広告情報の出力されている時間を示し、広告IDは、一の広告情報に関連付けられた広告IDを示す。図12を参照すると、広告出力予定DB104において広告IDが記憶されていない時間は2008年4月20日の17時00分00秒〜2008年4月20日の17時30分00秒である。そのため、ステップS131においては、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、空き日時である2008年4月20日の17時00分00秒〜2008年4月20日の17時30分00秒を入札枠として入札希望端末60の入札可能広告枠情報出力手段602に送信する。
【0132】
ステップS632においては、入札希望端末60は、受信した広告出力予定から入札する広告枠を選択する。ここでは、受信した入札枠である2008年4月20日の17時00分00秒〜2008年4月20日の17時30分00秒を選択して入札枠情報を入札希望端末60の入札可能広告枠情報出力手段602から広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0133】
ステップS132においては、広告配信装置10は、受信した入札枠情報に応じて選択された入札枠において入札を受け付ける。
【0134】
そのため、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、電子広告出力装置20の属性情報を入札希望端末60の入札希望情報送信手段601より受信して受信した属性往訪に応じた入札枠を入札可能広告枠情報出力手段602に送信することができる。したがって、入札希望端末60のユーザは、電子広告出力装置20を選択して、広告を入札することができる。
【0135】
図13は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60のハードウェア構成図である。
【0136】
広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを実行する制御部110、310、410、610を備える。
【0137】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを記憶する記憶部120、320、420、620を備える。
【0138】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60が専用ネットワーク又は公共ネットワークを介して通信回線と通信可能に接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである通信I/F部130、330、430、630を備える。通信I/F部130、330、430、630は、例えば、携帯インターネット通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、シリアルバスインターフェイス、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含む有線及び無線による通信可能な通信回線であってよい。
【0139】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、ユーザによる入力を受け付ける入力部140、340、440、640を備える。入力部140、340、440、640は、キー及びポインティングデバイス等により構成してよい。
【0140】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、表示部150、350、450、650を備える。表示部150、350、450、650は、ユーザにデータの入力を受付ける画面を表示したり、携帯端末30による演算処理結果の画面を表示したりするものであり、液晶表示装置(LCD)、有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置を含む。
【0141】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、バスライン160、360、460、660を備える。バスライン160、360、460、660は、上述の制御部110、310、410、610と、記憶部120、320、420、620と、通信I/F部130、330、430、630と、入力部140、340、440、640と、表示部150、350、450、650と、を通信可能に接続する。
【0142】
図14は、本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置20のハードウェア構成図である。
【0143】
電子広告出力装置20は、電子広告出力装置20が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを実行する制御部210と、電子広告出力装置20が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを記憶する記憶部220と、電子広告出力装置20が専用ネットワーク又は公共ネットワークを介して通信回線と通信可能に接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである通信I/F部230と、を備える。通信I/F部230は、例えば、携帯インターネット通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、シリアルバスインターフェイス、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含む有線及び無線による通信可能な通信回線であってよい。
【0144】
また、電子広告出力装置20は、ユーザによる入力を受け付ける入力部240を備える。入力部240は、キー及びポインティングデバイス等により構成してよい。
【0145】
また、電子広告出力装置20は、ユーザに広告情報を表示する表示部250を備える。表示部250は、液晶表示装置(LCD)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、ブラウン管(CRT)等のディスプレイ装置を含む。
【0146】
また、電子広告出力装置20は、バスライン260を備える。バスライン260は、上述の制御部210と、記憶部220と、通信I/F部230と、入力部240と、表示部250と、を通信可能に接続する。
【0147】
また、電子広告出力装置20は、携帯端末30をかざすことにより端末情報を読み書き可能な端末情報読み書き部270を備える。端末情報読み書き部270は、例えば、非接触ICカードリーダ/ライタであってよく、非接触ICカードリーダ/ライタ付きの携帯端末やPDAと通信可能に構成されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムのシステム構成を示す図。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムの機能構成を示すブロック図。
【図3】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムにおけるコンテンツ(広告)配信処理1の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯端末におけるページ情報の表示例を示す説明図。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信装置のURL、携帯端末の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置の端末識別情報を示す図。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置におけるログ情報を示す図。
【図7】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンテンツ企業対応DBを示す図。
【図8】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムにおけるコンテンツ(広告)配信処理2の流れを示すフローチャート。
【図9】本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置属性DBを示す図。
【図10】本発明の好適な実施形態の一例に係るユーザ属性DBを示す図。
【図11】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムにおける電子広告入札処理の流れを示すフローチャート。
【図12】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告出力予定DBを示す図。
【図13】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信装置、携帯端末、広告主(企業)サーバ及び入札希望端末のハードウェア構成図。
【図14】本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置のハードウェア構成図。
【符号の説明】
【0149】
10 広告配信装置
20 電子広告出力装置
30 端末識別情報を含む端末
40 企業サーバ
50 通信ネットワーク
60 広告入札希望者の端末
101 広告配信手段
231 端末情報読み書き手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子広告出力装置を含む広告配信システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗等において、製品・サービス等を顧客に対し広告する手段としては、電子POP(Point of Purchase)装置(デジタルサイネージ装置ともいう)等の電子広告出力装置が使用されてきた。特に近年は、LCD等の薄型ディスプレイを用いるものが普及してきている。
【0003】
こうした薄型ディスプレイを用いる電子広告出力装置は、駅前の案内板として使用したり、店舗内の入口付近やレジ付近、或いは商品陳列棚等に設置して広告を流し続けることにより、導入コストが低く、売り場スペースを占有せず、設置、移設が容易であり、商品の直近で消費者に対し訴求することが可能であり、販促効果は高い。
【0004】
このような状況において、広告データをデジタル化し、メモリーカード等の可搬式記憶媒体に記憶させ、小型軽量化した表示装置に広告データ画像を表示させる電子POP装置が提案されている(特許文献1)。
【0005】
当該公報記載の発明は、フラッシュメモリに広告データを保存したものを挿入した状態で使用し、敷設された人感センサー、音感センサーにより、視聴者が前記電子広告出力装置近傍を通過した場合に保存された広告を再生するというものである。
【特許文献1】特開2001−100683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された電子POP装置は、顧客からのアクションを受け付けることができないため、広告を流す一方で、当該広告を視聴した顧客が興味を示したか否かを確認することができず、当該広告が購買行動にどれだけ繋がったのかを把握することができない。
【0007】
そこで、本発明は、電子広告出力装置が出力した広告に対する顧客の行動を捕捉し得る広告配信システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
具体的には、本発明は次のようなものを提供する。
(1)通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続可能な広告配信装置(例えば、CMS)及び電子広告出力装置(例えば、ディスプレイ、セット・トップ・ボックス、端末情報読み書き手段)を含むシステムであって、
前記電子広告出力装置は、広告を出力する広告出力手段(例えば、ディスプレイ、スピーカ)と、
端末識別情報(例えば、端末ID)を記憶した携帯端末(例えば、携帯電話)をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報(例えば、URL)を前記携帯端末に送信する手段(例えば、端末情報読み書き手段)と、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報(例えば、出力していた広告ID、時刻情報)に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信する手段(例えば、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線LANアダプタ)と、を備え、
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ(例えば、広告主のHP)を抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報(例えば、Webページ)を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信手段(例えば、コンテンツ企業対応DB、イーサネット(登録商標)アダプタ)を備える広告配信システム。
【0009】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信システムは、通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続可能な広告配信装置(例えば、CMS)及び電子広告出力装置(例えば、ディスプレイ、セット・トップ・ボックス、端末情報読み書き手段)を含み、
前記電子広告出力装置は、広告を出力し、
端末識別情報(例えば、端末ID)を記憶した携帯端末(例えば、携帯電話)をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報(例えば、URL)を前記携帯端末に送信し、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報(例えば、出力していた広告ID、時刻情報)に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信し、
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ(例えば、広告主のHP)を抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報(例えば、Webページ)を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する。
【0010】
このことにより、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置が送信したログ情報及び端末識別情報と、前記携帯端末が送信した端末識別情報に基づいて、前記携帯端末のユーザが、前記携帯端末を前記広告配信装置にかざした際に出力していた広告に対応するコンテンツを出力可能なページ情報を前記携帯端末に送信することができる。
【0011】
その結果、前記携帯端末のユーザは、自分の携帯端末を前記広告出力装置にかざした際に視認していた広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。
【0012】
このように、本発明に係る広告配信システムは、前記端末識別情報及びログ情報に基づいて、電子広告出力装置が出力した広告に対する顧客の行動を捕捉することができる。
【0013】
従って、本発明に係る広告配信システムは、広告を流す一方で、当該広告を視聴した顧客が興味を示したか否かを確認することが可能となり、当該広告が購買行動にどれだけ繋がったのかを把握することができる。
【0014】
(2) 前記広告配信手段は、受信した前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした前記電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをさらに出力可能なページ情報を構成する(1)に記載の広告配信システム。
【0015】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信手段は、受信した前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした前記電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをさらに出力可能なページ情報を構成する。
【0016】
このことにより、前記広告配信システムは、その他の広告として、例えば、前記電子広告出力装置が順次出力しているその他の広告に対応するコンテンツをさらに前記携帯端末に送信することができる。
【0017】
その結果、前記携帯端末のユーザは、自分の携帯端末をかざした電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをその携帯端末でさらに取得することができる。
【0018】
このようにして、前記広告配信システムは、例えば、小売店のおもちゃ売り場や、お菓子売り場等、顧客が携帯端末をかざした電子広告出力装置が設置されている売り場に関係する、当該顧客が興味を持つ可能性の高いその他のコンテンツをさらに配信することができる。
【0019】
(3) 前記広告配信手段は、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ又は前記その他の広告に対応するコンテンツへのリンクを示すリンク情報を含むページ情報を構成する(2)に記載の広告配信システム。
【0020】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信手段は、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ又は前記その他の広告に対応するコンテンツへのリンクを示すリンク情報を含むページ情報を構成する。
【0021】
このことにより、前記広告配信手段は、これらの対応するコンテンツを直接前記携帯端末に送信するのではなく、これらのコンテンツへのリンク情報を含むページ情報を送信することができる。
【0022】
その結果、前記広告配信システムは、前記ユーザが、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツや、前記その他の広告に対応するコンテンツを閲覧する際に、前記リンク情報を含むページを経由することになるので、ユーザがのどコンテンツを閲覧したかを確実に捕捉することができる。
【0023】
このようにして、前記広告配信システムは、より詳細にユーザの興味を研究する材料を得ることができる。
【0024】
(4) 前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報(例えば、設置場所、タッチ数、クリック数)を記憶する手段(例えば、電子広告出力装置属性DB)と、
前記電子広告出力装置の広告出力予定に関する情報を記憶する手段(例えば、広告出力予定DB)と、
広告入札希望者の端末から、前記通信ネットワークを介して、前記属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信したことに応じて、前記属性情報に基づいて前記広告出力予定を検索し、入札可能な広告枠に関する情報を、前記広告入札希望者の端末に送信する手段と、をさらに備える(1)から(3)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0025】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報(例えば、設置場所、タッチ数、クリック数)を記憶し、
前記電子広告出力装置の広告出力予定に関する情報を記憶し、
広告入札希望者の端末から、前記通信ネットワークを介して、前記属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信したことに応じて、前記属性情報に基づいて前記広告出力予定を検索し、入札可能な広告枠に関する情報を、前記広告入札希望者の端末に送信する。
【0026】
このことにより、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報を広告入札希望者の端末に提供した上で、前記広告入札希望者の端末から、当該属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信することができる。
【0027】
その結果、前記広告入札希望者は、例えば、前記電子広告出力装置の設置場所等の属性情報を確認・検索等して、自らにとってより有効な広告配信先の電子広告出力装置を選択した上で、自らの広告を入札することができる。
【0028】
より具体的には、小売店の店主が、「自らの店舗から半径2km以内にある電子広告出力端末」といった検索をした上で、自らのタイムセールの広告を入札することができる。
【0029】
(5) 前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信したことに応じて、前記端末識別情報及び前記ログ情報を当該電子広告出力装置に関連付けて前記属性情報として記憶する手段をさらに含む(4)に記載の広告配信システム。
【0030】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信したことに応じて、前記端末識別情報及び前記ログ情報を当該電子広告出力装置に関連付けて前記属性情報として記憶する
【0031】
このことにより、前記広告配信システムは、前記携帯端末をかざした数や、対応するコンテンツへのリンクをクリックした数等の顧客の行動に関する情報を、前記電子広告出力装置に関連付けて、属性情報として記憶することができる。
【0032】
その結果、前記広告入札希望者は、例えば、前記電子広告出力装置の設置場所、顧客が携帯端末をかざした数、さらに対応するコンテンツへのリンクをクリックした数等の属性情報を確認・検索等して、自らにとってより有効な広告配信先の電子広告出力装置を選択した上で、自らの広告を入札することができる。
【0033】
より具体的には、小売店の店主が、例えば、携帯端末の所有者が会員登録している会員組織の会員DBを参照することにより、「自らの店舗から半径2km以内にある電子広告出力端末であって、食品関係の売り場に設置されていて、例えば、20歳〜50歳の顧客が一日平均200件以上携帯端末をかざしているもの」といった検索をした上で、自らのタイムセールの広告を入札することができる。
【0034】
(6) 前記広告配信装置は、前記携帯端末が表示した前記リンク情報を含むページにおいて、前記ユーザが前記リンク情報を選択したことを示す情報を受信したことに応じて、前記リンク情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報及び前記端末識別情報に関連付けてユーザ属性情報として記憶する手段(例えば、ユーザ属性DB)をさらに備え、
前記広告配信手段は、受信した前記端末識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を参照し、前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶した前記リンク情報に基づいて前記ページ情報に含めるリンク情報を変更する(5)に記載の広告配信システム。
【0035】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記携帯端末が表示した前記リンク情報を含むページにおいて、前記ユーザが前記リンク情報を選択したことを示す情報を受信したことに応じて、前記リンク情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報及び前記端末識別情報に関連付けてユーザ属性情報として記憶し、
前記広告配信手段は、受信した前記端末識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を参照し、前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶した前記リンク情報に基づいて前記ページ情報に含めるリンク情報を変更する。
【0036】
このことにより、前記ユーザのリンクの選択に係る情報を前記ユーザ属性情報として記憶し、記憶した当該ユーザ属性情報に基づいて、前記携帯端末に送信する前記ページ情報のリンク情報を変更することができる。
【0037】
その結果、前記広告配信システムは、前記ユーザのリンクの選択に基づいてユーザの嗜好を類推し、適宜ユーザの嗜好に合致すると考えられるリンク情報を適宜選択して前記携帯端末に送信することができる。
【0038】
このようにして、前記広告配信システムは、よりユーザの嗜好にカスタマイズされた内容を含むリンク情報を当該ユーザの携帯端末に送信することができる。
【0039】
(7) 前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の広告の出力が停止した場合に、その旨を示す情報記憶する手段をさらに備える(1)から(3)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0040】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の広告の出力が停止した場合に、その旨を示す情報記憶する。
【0041】
このことにより、万一停電等により前記電子広告出力装置の広告配信が停止した場合に、その旨を示す情報を記憶することができる。
【0042】
その結果、広告主にとって一番気になる自社広告が確実に配信されたか否かに関してクリティカルな情報をより確実に入手することができる。
【0043】
このようにして、前記広告配信システムは、前記ログ情報に加え、万一の際に広告の配信が停止した旨の記録を広告主に提供することにより、広告主をより安心させることができる可能性がある。
【0044】
(8) 前記電子広告出力装置は、前記通信ネットワークを介して、出力予定の前記広告に関する情報を予め受信して記憶する手段(例えば、半導体メモリ)をさらに備える(1)から(7)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0045】
本発明のこのような構成によれば、前記電子広告出力装置は、前記通信ネットワークを介して、出力予定の前記広告に関する情報を予め受信して記憶する。
【0046】
このことにより、前記電子広告出力装置は、出力すべき広告に関する情報を、予め受信しておくことができる。
【0047】
その結果、前記電子広告配信装置は、前記通信ネットワークに常時接続していなくとも、予め記憶した広告に関する情報に基づいて、広告の出力を継続することができる。
【0048】
(9) 前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの通信効率が低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信する(1)から(8)のいずれかに記載の広告配信システム。
【0049】
本発明のこのような構成によれば、前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの通信効率が低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信する。
【0050】
このことにより、前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの状況に応じて、広告に関する情報の配信が遅れがちな通信効率の低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信することができる。
【0051】
その結果、前記広告配信システムは、通信効率の低い電子広告出力装置に優先して広告に関する情報を配信して、広告に関する情報の配信完了のタイミングをより同期させることができる。
【0052】
(10)通信ネットワーク(例えば、インターネット)を介して接続可能な広告配信装置(例えば、CMS)及び電子広告出力装置(例えば、ディスプレイ、セット・トップ・ボックス、端末情報読み書き手段)を含むシステムに実行させる広告配信方法であって、
前記電子広告出力装置に、広告を出力する広告出力ステップ(例えば、ディスプレイ、スピーカ)と、
端末識別情報(例えば、端末ID)を記憶した携帯端末(例えば、携帯電話)をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報(例えば、URL)を前記携帯端末に送信するステップ(例えば、端末情報読み書き手段)と、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報(例えば、出力していた広告ID、時刻情報)に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信するステップ(例えば、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線LANアダプタ)と、を実行させ、
前記広告配信装置に、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ(例えば、広告主のHP)を抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報(例えば、Webページ)を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信ステップ(例えば、コンテンツ企業対応DB、イーサネット(登録商標)アダプタ)を実行させる広告配信方法。
【0053】
本発明のこのような構成によれば、(1)と同様の作用が期待できる。
【発明の効果】
【0054】
本発明に係る広告配信システムによれば、前記携帯端末のユーザは、自分の携帯端末を前記電子広告出力装置にかざした際に視認していた広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。このように、本発明に係る広告配信システムは、前記端末識別情報及びログ情報に基づいて、電子広告出力装置が出力した広告に対する顧客の行動を捕捉することができる。従って、本発明に係る広告配信システムは、広告を流す一方で、当該広告を視聴した顧客が興味を示したか否かを確認することが可能となり、当該広告が購買行動にどれだけ繋がったのかを把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0056】
図1は、本発明の実施形態に係る広告配信システム1のシステムの全体構成の一例を示す図である。
【0057】
広告配信システム1は、少なくとも、広告配信装置10、電子広告出力装置20、端末識別情報を含む携帯端末30及び通信ネットワーク50を含んで構成し、さらに、企業サーバ40、広告入札希望者の端末60及びを含んでよい。広告配信装置10、電子広告出力装置20、端末識別情報を含む携帯端末30、企業サーバ40及び広告入札希望者の端末60は、通信ネットワーク50を介して通信可能に接続されている。
【0058】
広告配信装置10は、通信ネットワーク50を介して、電子広告出力装置20、詳細は後述する端末識別情報を含む携帯端末30及び詳細は後述する広告入札希望者の端末60から受信した情報、データに応じて、各種処理を行う情報処理装置である。広告配信装置10は、CMS(Content Management System;以下、サーバ11と記載する)、詳細は後述するコンテンツ企業対応DB103及び電子広告出力装置属性DB105を含んで構成してよい。
【0059】
広告配信装置10は、本発明に係る電子広告出力装置20が出力する広告の配信をコントロールすると共に、端末識別情報を含む携帯端末30に、コンテンツを配信する。
【0060】
ここで、広告配信装置10は、PCサーバ等様々な汎用コンピュータで実現してよい。或いは、専用機器として構成してもよい。
【0061】
電子広告出力装置20は、STB(Set Top Box)21、表示装置22、端末情報読み書き装置23を含んで構成してよい。
【0062】
電子広告出力装置20は、STB21、表示装置22及び端末情報読み書き装置23を含んで構成してよい。また、表示装置22及びSTB21を一体として構成してもよいし、さらに端末情報読み書き装置23を一体として構成してもよい。その他の組み合わせも含め、様々な組み合わせで実現してよい。
【0063】
電子広告出力装置20は、広告配信装置10から広告出力予定に従って配信された広告を出力すると共に、端末情報読み書き装置23に後述する端末識別情報を含む携帯端末30をかざすことにより、後述する端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報を受信して、広告配信装置10に送信する。加えて、電子広告出力装置20は、電子広告出力装置20の端末情報読み書き装置23に後述する端末識別情報を含む携帯端末30をかざすことにより、広告配信装置10のアドレス情報(URL)を後述する端末識別情報を含む携帯端末30に送信する。
【0064】
ここで、表示装置22は、具体的には、例えば、LCDディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT等、様々なディスプレイで実現してよい。
【0065】
また、端末情報読み書き装置23は、具体的には、例えばICカードリーダ・ライタ、磁気カードリーダ・ライタ等を用いて構成してよい。
【0066】
端末識別情報を含む携帯端末30は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述した電子広告出力装置20の端末情報読み書き装置23にかざすことにより端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報を電子広告出力装置20に送信可能に構成されている。また、端末識別情報を含む携帯端末30は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述した電子広告出力装置20の端末情報読み書き装置23にかざすことにより広告配信装置10のアドレス情報(URL)を受信可能に構成されている。
【0067】
端末識別情報を含む携帯端末30は、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10及び企業サーバ40と情報、データを通信可能に構成され、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10及び企業サーバ40より受信した情報、データを表示する装置である。
【0068】
なお、端末識別情報を含む携帯端末30は、具体的には、例えば、ICカードを内蔵した携帯電話、PDA等の携帯情報端末で実現してよい。
【0069】
企業サーバ40は、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10から受信した情報、データに応じて、各種処理を行う情報処理装置である。
【0070】
ここで、企業サーバ40は、PCサーバ等様々な汎用コンピュータで実現してよい。或いは、専用機器として構成してもよい。
【0071】
広告入札希望者の端末60は、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10と情報、データを通信可能に構成され、通信ネットワーク50を介して広告配信装置10より受信した入札情報、データを表示して入札を行う装置である。
【0072】
ここで、広告入札希望者の端末60は、PC、PDA,携帯電話等様々な汎用コンピュータで実現してよい。或いは、専用機器として構成してもよい。
【0073】
ネットワーク50は、インターネット、専用線等により構成してよい。また、有線によるもの、無線によるもの等、様々な接続方式を採り得る。
【0074】
図2は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1の機能構成を表すブロック図である。
【0075】
広告配信装置10は、広告配信手段101と、入札可能広告枠情報配信手段102と、詳しくは図7において後述する広告ID、対応するコンテンツID及びURLを関連付けて記憶するコンテンツ企業対応DB103と、詳しくは図12において後述する日時及び広告IDを関連付けて記憶する広告出力予定DB104と、詳しくは図9において後述する電子広告出力装置20の識別情報(ID)、設置場所、かざした携帯端末30の端末識別情報及び日時を関連付けて記憶する電子広告出力装置属性DB105と、ユーザ識別情報、端末識別情報、選択リンク及び日時を関連付けて記憶するユーザ属性DB106を含む。
【0076】
広告配信手段101は、詳しくは後述する電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211よりログ情報及び端末識別情報を受信する。さらに、広告配信手段101は、受信したログ情報及び端末識別情報を用いて、コンテンツ企業対応DB103、広告出力予定DB104及び電子広告出力装置属性DB105を検索する。そして、広告配信手段101は、検索した広告情報を後述する電子広告出力装置20の広告出力手段221に送信する。
【0077】
入札可能広告枠情報配信手段102は、後述する広告入札希望者の端末60の入札希望情報送信手段601より入札希望情報を受信する。さらに、入札可能広告枠情報配信手段102は、受信した入札希望情報を用いて広告出力予定DB104、電子広告出力装置属性DB105及びユーザ属性DB106を検索する。そして、入札可能広告枠情報配信手段102は、検索した入札可能広告枠情報を、詳しくは後述する広告入札希望者の端末60の入札可能広告枠情報出力手段602に送信する。
【0078】
電子広告出力装置20は、ログ情報端末識別情報送信手段211、広告出力手段221及び端末情報読み書き手段231を含む。ログ情報端末識別情報送信手段211は、詳しくは後述する広告出力手段221が出力した広告のログ情報と、詳しくは後述する端末情報読み書き手段231が読み込んだ端末情報とを上述の広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0079】
そのため、ログ情報端末識別情報送信手段211は、広告出力手段221が停止した時間を広告配信装置10の広告配信手段101にログ情報として送信することができる。したがって、広告出力手段221が停止した時には広告配信装置10は、広告出力の停止をログ情報として記録することができる。
【0080】
広告出力手段221は、上述の広告配信装置10の広告配信手段101より広告情報を受信して出力する。
【0081】
端末情報読み書き手段231は、上述の端末情報読み書き装置23により実現してよい。
【0082】
端末情報読み書き手段231は、詳しくは後述する端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報送信手段301より端末識別情報を受信してログ情報端末識別情報送信手段211に送信する。さらに、端末情報読み書き手段231は広告配信装置のアドレス情報を、詳しくは後述する端末識別情報を含む携帯端末30の広告配信装置アドレス情報受信手段302に送信する。
【0083】
端末識別情報を含む携帯端末30は、端末識別情報送信手段301、広告配信装置アドレス情報受信手段302、ページ要求手段303及び広告出力手段304を含む。端末識別情報送信手段301は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述の端末情報読み書き手段231にかざすことにより端末識別情報を上述の端末情報読み書き手段231に送信する。
【0084】
広告配信装置アドレス情報受信手段302は、端末識別情報を含む携帯端末30を上述の端末情報読み書き手段231にかざすことにより上述の広告配信装置10のアドレス情報を上述の端末情報読み書き手段231より受信する。さらに、受信した広告配信装置10のアドレス情報を後述するページ要求手段303に送信する。
【0085】
ページ要求手段303は、上述の広告配信装置アドレス情報受信手段302より広告配信装置10のアドレス情報を受信する。さらに、ページ要求手段303は、受信した広告配信装置10のアドレス情報に基づき、上述の広告配信装置10の広告配信手段101にページ要求情報を送信する。広告出力手段304は、上述の広告配信装置10の広告配信手段101より広告情報を受信する。さらに、広告出力手段304は、受信した広告情報を出力する。
【0086】
広告入札希望者の端末60は、入札希望情報送信手段601及び入札可能広告枠情報出力手段602を含む。入札希望情報送信手段601は、上述の広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102に入札希望情報を送信する。入札可能広告枠情報出力手段602は、上述の広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102より入札可能広告枠情報を受信する。さらに、入札可能広告枠情報出力手段602は、受信した入札可能広告枠情報を出力する。
【0087】
図3は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1におけるコンテンツ(広告)配信処理1の流れを示すフローチャートである。
【0088】
広告配信システム1は、端末識別情報を含む携帯端末30の端末識別情報としてAAAを有する端末識別情報を含む携帯端末30(以下、携帯端末30)、電子広告出力装置20の端末識別情報としてXYZを有する電子広告出力装置20、広告配信装置10の広告配信手段101のアドレスのURLとして、http://abc.htmを有する広告配信装置10を含む。ステップS311においては、携帯端末30は、ユーザが携帯端末30を電子広告出力装置20にかざすことにより端末識別情報を電子広告出力装置に送信する。
【0089】
ここで、図5を参照して上述の携帯端末30の端末識別情報について説明する。図5は広告配信装置のURL、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置の識別情報を示す表である。ここで、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)はAAAとなっている。そのため、携帯端末30はAAAという端末識別情報を送信する。
【0090】
ステップS211においては、電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231は、上述の携帯端末30の端末識別情報送信手段301が送信したAAAという端末識別情報を読み込む。さらに、電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231は、広告配信装置10のURLを携帯端末30の広告配信装置アドレス情報受信手段302に送信する。
【0091】
ここで、再び図5を参照して上述の広告配信装置10のURLについて説明する。図5は広告配信装置のURL、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置20の識別情報を示す表である。ここで、広告配信装置10の広告配信手段101のURLはhttp://abc.htmとなっている。そのため、電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231はhttp://abc.htmというURLを送信する。
【0092】
ステップS312においては、携帯端末30の広告配信装置アドレス情報受信手段302は、上述の電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231の送信したhttp://abc.htmというURLを受信する。
【0093】
一方、ステップS212においては、電子広告出力装置20は、上述の携帯端末30の端末識別情報送信手段301の送信したAAAという携帯端末30の端末識別情報及び電子広告出力装置20の端末識別情報を広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。さらに、電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211は、電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力中の広告を示すログ情報を広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0094】
図5を参照して上述の電子広告出力装置20の端末識別情報について説明する。図5は広告配信装置10の広告配信手段101のURL、携帯端末30の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置20の識別情報を示す表である。ここで、電子広告出力装置20の識別情報はXYZとなっている。そのため、電子広告出力装置20はXYZという端末識別情報を送信する。
【0095】
図6を参照して上述の電子広告出力装置20において出力中の広告を示すログ情報について説明する。図6はXYZという端末識別情報を有する電子広告出力装置20におけるログ情報を示す表である。
【0096】
ログ情報は、電子広告出力装置20の端末識別情報と、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告に付されたそれぞれの広告の有する広告ID及び携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告の放映時間と、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告の広告ID及び電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告の放映時間と、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻と、を関連付ける情報である。
【0097】
ここで、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告IDは、0123となっている。携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告の放映時間は、2008年4月20日の12時18分00秒から12時20分00秒までとなっている。また、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻は、2008年4月20日の12時18分30秒となっている。また、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告IDは、0120,0121,0122及び0124となっている。携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告の放映時間は、2008年4月20日の12時14分00秒から12時15分00秒、2008年4月20日の12時15分00秒から12時17分00秒、2008年4月20日の12時17分00秒から12時18分00秒、2008年4月20日の12時20分00秒から12時21分00秒となっている。そのため、電子広告出力装置20は、上述の広告ID、広告IDに関連付けられた放映時間及び携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻をログ情報として送信する。
【0098】
ステップS111においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、上述の電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211が送信したAAAという携帯端末30の端末識別情報及びXYZという電子広告出力装置20の端末識別情報を受信する。さらに、上述の電子広告出力装置20のログ情報端末識別情報送信手段211が送信したログ情報を受信する。
【0099】
ステップS112においては、広告配信装置10は、電子広告出力装置20に関連付けて受信したログ情報及び受信した端末識別情報を電子広告出力装置の属性情報として記憶する。さらに、ユーザが携帯端末30をかざした時刻やクリックして選択したリンク等の情報を含む、記憶したログ情報を、電子広告出力装置20において表示している広告主の企業サーバ40(図示せず)に送信してもよい。
【0100】
図9を参照して上述の電子広告出力装置20の属性情報を記憶する電子広告出力装置属性DB105について説明する。図9は電子広告出力装置属性DB105においてしておく電子広告出力装置の識別情報(ID)に関連付けて記憶設置場所、携帯端末をかざした識別情報及び日時を示す表である。
【0101】
ここで、電子広告出力装置属性DB105は、電子広告出力装置の識別情報(ID)は、上述の電子広告出力装置20の端末識別情報を示す。ステップS111において受信したXYZという端末識別情報に該当するXYZという電子広告出力装置の識別情報(ID)を記憶しておく。さらに、設置場所は、上述の電子広告出力装置20の設置されている住所を示す。電子広告出力装置20の設置されている住所である、東京都○○区△□店おもちゃ売場Aという住所を関連付けて記憶しておく。携帯端末にかざした識別情報は、携帯端末30の端末識別情報を示す。ステップS111において受信したAAA及び他の携帯端末30の端末識別情報であるBBBという携帯端末30の端末識別情報を関連付けて記憶しておく。日時は携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時刻を示す。ステップS111において受信したログ情報に含まれる2008年4月20日の12時18分30秒という時刻及び他のログ情報に含まれる2008年4月20日の12時18分30秒という時刻を関連付けて記憶しておく。
【0102】
一方、ステップS313において、携帯端末30は、上述のステップS312において受信した広告配信装置10の広告配信手段101のURLであるhttp://abc.htmに従って、ページ要求信号を送信する。さらに、携帯端末30は、携帯端末30の端末識別情報AAAを上述の広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0103】
ステップS113においては、広告配信装置10は、ページ要求信号を受信する。さらに、広告配信装置10は携帯端末30の端末識別情報AAAを受信する。
【0104】
ステップS114においては、広告配信装置10は、上述のステップS111において受信したログ情報に基づいて、上述の携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした時に放映している広告ID0123に対応するコンテンツと、かざした時に放映している広告の前後の時間に放映されていたその他の放映中の広告ID0120,広告ID0121,広告ID0122及び広告ID0124に対応するコンテンツと、をコンテンツ企業対応DB103より抽出する。
【0105】
図7を参照して上述のコンテンツ企業対応DB103について説明する。図7はコンテンツ企業対応DB103において広告IDに関連付けて記憶しておく対応するコンテンツID及びURLを示す表である。
【0106】
コンテンツ企業対応DB103は、上述の電子広告出力装置20において出力する広告に付されたID番号である広告IDを記憶しておく。さらに、コンテンツ企業対応DB103は、上述の電子広告出力装置20において出力する広告に対応するコンテンツのID番号である対応するコンテンツIDを関連付けて記憶しておく。加えて、コンテンツ企業対応DB103は、コンテンツのリンクであるURLを関連付けて記憶しておく。
【0107】
ステップS114においては、さらに、広告配信装置10は、抽出したコンテンツのリンクであるURLを含むページ情報を構成する。そして、広告配信装置10は、構成したページ情報を携帯端末30に送信する。
【0108】
ステップS314においては、携帯端末30は、受信したページ情報に基づいて対応するコンテンツを出力する。
【0109】
図4は上述の携帯端末30におけるページ情報の表示例を示す説明図である。携帯端末30を電子広告出力装置20の端末情報読み書き手段231にかざすことにより、携帯端末30の広告出力手段304は、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときに電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告に関連するコンテンツ及びコンテンツに関するユーザーレビューのリンクである「新作映画○○○○試写会招待券・・・・ユーザーレビュー」を表示する。
【0110】
さらに、携帯端末30の広告出力手段304は、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざしたときの前後に電子広告出力装置20の広告出力手段221において出力されていた広告に関連するコンテンツ及びコンテンツに関するユーザーレビューのリンクである「そうだ、○△へ行こう 2泊3日 29,800円・・・・ユーザーレビュー」、「英語が話せる。無料体験レッスン実施中・・・・ユーザーレビュー」、「○×ビールZリーグジャンパープレゼント・・・・ユーザーレビュー」、「おすすめドラマ○△□初回あらすじ・・・・ユーザーレビュー」、「超大作ゲーム×△○購入予約受付・・・・ユーザーレビュー」、・・・といったリンクを表示する。
【0111】
加えて、携帯端末30の広告出力手段304は、電子広告出力装置20の設置場所に関連するコンテンツ及びコンテンツに関するユーザーレビューのリンクである、「和牛A5半額セール・・・・ユーザーレビュー」、「円高差益還元スペシャルセール・・・・ユーザーレビュー」といったリンクを表示する。
【0112】
そのため、携帯端末30のユーザは、携帯端末30を広告出力装置20にかざした際に見ていた広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。
【0113】
また、携帯端末30のユーザは、携帯端末30を電子広告出力装置20にかざした際に見ていた広告の前後の広告に関するコンテンツをその携帯端末を介して取得することができる。
【0114】
図8は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1におけるコンテンツ(広告)配信処理2の流れを示すフローチャートである。
【0115】
広告配信システム1は、携帯端末30の端末識別情報としてAAAを有する携帯端末30、広告配信装置10の広告配信手段101のアドレスのURLとして、http://abc.htmを有する広告配信装置10及び企業サーバ40(以下、広告主(企業)サーバ40)を含む。ステップS321においては、携帯端末30のページ要求手段303は、ユーザが携帯端末30の広告出力手段304に表示されたリンクを選択することにより、ページ要求を広告配信装置10に送信する。
【0116】
ステップS121においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、ページ要求を受信して、携帯端末30において選択されたリンクを、携帯端末30の端末識別情報及びユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ属性DB106に記憶しておく。
【0117】
図10を参照して上述のユーザ属性DB106について説明する。図10は、ユーザ属性DB106において、ユーザ識別情報に関連付けて記憶する端末識別情報、選択リンク及び日時を示す表である。ユーザ属性DB106は、予め携帯端末30のユーザに関連付けられたIDであるユーザ識別情報を記憶しておく。具体的には、例えば、会員DB等、端末識別情報(例えば、端末ID、電話番号等)と共に記憶している情報により、端末識別情報とユーザ識別情報を関連付ける。
【0118】
ここでは、ユーザ属性情報は、aaa、bbb、・・・と記憶している。さらに、ユーザ属性DB106は、携帯端末30の端末識別情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、携帯端末30の端末識別情報は、AAA、BBB、・・・とユーザ識別情報に関連付けて記憶している。
【0119】
さらに、ユーザ属性DB106は、ユーザの性別、年齢、・・・等の個人情報をユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、性別は、男、女、・・・と、年齢は、23、35、・・・とユーザ識別情報に関連付けて記憶している。さらに、ユーザ属性DB106は、携帯端末30において選択されたリンクを、携帯端末30の端末識別情報及びユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、選択リンクは、http://0123−6.htm、http://0123−6.htm、・・・と端末識別情報及びユーザ識別情報に関連付けて記憶している。
【0120】
さらに、ユーザ属性DB106は、携帯端末30においてリンクを選択された時刻を日時として端末識別情報及びユーザ識別情報に関連付けて記憶しておく。ここでは、ユーザ識別情報がaaaであり、端末識別情報がAAAである携帯端末30において、選択リンクであるhttp://0123−6.htmを2008年4月20日の12時19分23秒に選択したことを記憶し、また、ユーザ識別情報がbbbであり、端末識別情報がBBBである携帯端末30において、選択リンクであるhttp://0123−6.htmを2008年4月20日の12時24分26秒に選択したことを記憶している。
【0121】
ステップS122においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、携帯端末30に受信したページ要求に応じたページ情報を送信する。ステップS322においては、携帯端末30の広告出力手段304は、受信したページ要求に応じたページ情報を表示する。ステップS323においては、携帯端末30のページ要求手段303は、携帯端末30の広告出力手段304において表示したページ上の広告主(企業)サーバ40のリンクをユーザが選択したことに応じて、広告配信装置10の広告配信手段101にページ要求を送信する。
【0122】
ステップS123においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、ステップS121のときと同じく、ページ要求を受信して、携帯端末30において選択されたリンクを、携帯端末30の端末識別情報及びユーザ識別情報と関連付けて、ユーザ属性DB106にさらに記憶しておく。ステップS124においては、広告配信装置10の広告配信手段101は、広告主(企業)サーバ40にページ要求をリダイレクトする。ここで、広告配信装置10の広告配信手段101は、携帯端末30においてリンクが選択された旨を記憶すると共に、携帯端末30は、直接広告主(企業)サーバ40にページ要求を送信してもよい。ステップS421においては、広告主(企業)サーバ40は、受信したページ要求に応じたページ情報を携帯端末30に送信する。ステップS324においては、携帯端末30は、受信したページ情報を広告出力手段304に表示する。
【0123】
このように、広告配信装置10の広告配信手段101は、コンテンツへのリンク情報を含むページ情報を送信する。そのため、リンクの選択によるログ情報をさらに得ることが可能となる。
【0124】
図11は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システム1における電子広告入札処理の流れを示すフローチャートである。
【0125】
広告配信システム1は、広告配信装置10の広告配信手段101のアドレスのURLとして、http://abc.htmを有する広告配信装置10及び広告入札希望者の端末60(以下、入札希望端末60)を含む。
【0126】
ステップS631においては、入札希望端末60は、電子広告出力装置20の属性情報を指定して入札希望端末60の入札希望情報送信手段601より広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102に送信する。
【0127】
ステップS131においては、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、受信した属性情報を用いて電子広告出力装置属性DB105を検索する。さらに、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、検索して得られた受信した属性情報を有する電子広告出力装置20の端末識別情報を用いて広告出力予定DB104を検索する。そして、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、検索して得られた受信した属性情報を有する電子広告出力装置20の広告予定の空き日時を入札希望端末60の入札可能広告枠情報出力手段602に送信する。
【0128】
図9を参照して、電子広告出力装置20の電子広告出力装置属性DB105について説明する。図9は電子広告出力装置20の識別情報(ID)に関連付けて記憶しておく設置場所、かざした携帯端末の識別情報及び日時を示す表である。
【0129】
ここで、例えば、ステップS131において、入札希望端末60においてユーザが東京都○○区△□店おもちゃ売場Aに設置されていることを属性情報として検索すると、設置場所が東京都○○区△□店おもちゃ売場Aである電子広告出力装置20の端末識別情報を示す電子広告出力装置の識別情報(ID)がXYZである電子広告出力装置20が得られる。
【0130】
図12を参照して、広告出力予定DB104について説明する。図12は、広告出力予定DB104として、電子広告出力装置20の端末識別情報を示す電子広告出力装置の識別情報(ID)毎に、出力予定日時に関連付けて、広告IDを記憶しておく表である。この例では、電子広告出力装置20の端末識別情報がXYZである例を示している。
【0131】
ここで、日時は、電子広告出力装置の識別情報(ID)がXYZである電子広告出力装置20において一の広告情報の出力されている時間を示し、広告IDは、一の広告情報に関連付けられた広告IDを示す。図12を参照すると、広告出力予定DB104において広告IDが記憶されていない時間は2008年4月20日の17時00分00秒〜2008年4月20日の17時30分00秒である。そのため、ステップS131においては、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、空き日時である2008年4月20日の17時00分00秒〜2008年4月20日の17時30分00秒を入札枠として入札希望端末60の入札可能広告枠情報出力手段602に送信する。
【0132】
ステップS632においては、入札希望端末60は、受信した広告出力予定から入札する広告枠を選択する。ここでは、受信した入札枠である2008年4月20日の17時00分00秒〜2008年4月20日の17時30分00秒を選択して入札枠情報を入札希望端末60の入札可能広告枠情報出力手段602から広告配信装置10の広告配信手段101に送信する。
【0133】
ステップS132においては、広告配信装置10は、受信した入札枠情報に応じて選択された入札枠において入札を受け付ける。
【0134】
そのため、広告配信装置10の入札可能広告枠情報配信手段102は、電子広告出力装置20の属性情報を入札希望端末60の入札希望情報送信手段601より受信して受信した属性往訪に応じた入札枠を入札可能広告枠情報出力手段602に送信することができる。したがって、入札希望端末60のユーザは、電子広告出力装置20を選択して、広告を入札することができる。
【0135】
図13は、本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60のハードウェア構成図である。
【0136】
広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを実行する制御部110、310、410、610を備える。
【0137】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを記憶する記憶部120、320、420、620を備える。
【0138】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60が専用ネットワーク又は公共ネットワークを介して通信回線と通信可能に接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである通信I/F部130、330、430、630を備える。通信I/F部130、330、430、630は、例えば、携帯インターネット通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、シリアルバスインターフェイス、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含む有線及び無線による通信可能な通信回線であってよい。
【0139】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、ユーザによる入力を受け付ける入力部140、340、440、640を備える。入力部140、340、440、640は、キー及びポインティングデバイス等により構成してよい。
【0140】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、表示部150、350、450、650を備える。表示部150、350、450、650は、ユーザにデータの入力を受付ける画面を表示したり、携帯端末30による演算処理結果の画面を表示したりするものであり、液晶表示装置(LCD)、有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置を含む。
【0141】
また、広告配信装置10、携帯端末30、広告主(企業)サーバ40及び入札希望端末60は、バスライン160、360、460、660を備える。バスライン160、360、460、660は、上述の制御部110、310、410、610と、記憶部120、320、420、620と、通信I/F部130、330、430、630と、入力部140、340、440、640と、表示部150、350、450、650と、を通信可能に接続する。
【0142】
図14は、本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置20のハードウェア構成図である。
【0143】
電子広告出力装置20は、電子広告出力装置20が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを実行する制御部210と、電子広告出力装置20が機能するための各種プログラム及び本発明の機能を実行するプログラムを記憶する記憶部220と、電子広告出力装置20が専用ネットワーク又は公共ネットワークを介して通信回線と通信可能に接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである通信I/F部230と、を備える。通信I/F部230は、例えば、携帯インターネット通信インターフェイス、赤外線通信インターフェイス、シリアルバスインターフェイス、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含む有線及び無線による通信可能な通信回線であってよい。
【0144】
また、電子広告出力装置20は、ユーザによる入力を受け付ける入力部240を備える。入力部240は、キー及びポインティングデバイス等により構成してよい。
【0145】
また、電子広告出力装置20は、ユーザに広告情報を表示する表示部250を備える。表示部250は、液晶表示装置(LCD)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、ブラウン管(CRT)等のディスプレイ装置を含む。
【0146】
また、電子広告出力装置20は、バスライン260を備える。バスライン260は、上述の制御部210と、記憶部220と、通信I/F部230と、入力部240と、表示部250と、を通信可能に接続する。
【0147】
また、電子広告出力装置20は、携帯端末30をかざすことにより端末情報を読み書き可能な端末情報読み書き部270を備える。端末情報読み書き部270は、例えば、非接触ICカードリーダ/ライタであってよく、非接触ICカードリーダ/ライタ付きの携帯端末やPDAと通信可能に構成されてよい。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムのシステム構成を示す図。
【図2】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムの機能構成を示すブロック図。
【図3】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムにおけるコンテンツ(広告)配信処理1の流れを示すフローチャート。
【図4】本発明の好適な実施形態の一例に係る携帯端末におけるページ情報の表示例を示す説明図。
【図5】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信装置のURL、携帯端末の端末識別情報(端末ID)、電子広告出力装置の端末識別情報を示す図。
【図6】本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置におけるログ情報を示す図。
【図7】本発明の好適な実施形態の一例に係るコンテンツ企業対応DBを示す図。
【図8】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムにおけるコンテンツ(広告)配信処理2の流れを示すフローチャート。
【図9】本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置属性DBを示す図。
【図10】本発明の好適な実施形態の一例に係るユーザ属性DBを示す図。
【図11】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信システムにおける電子広告入札処理の流れを示すフローチャート。
【図12】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告出力予定DBを示す図。
【図13】本発明の好適な実施形態の一例に係る広告配信装置、携帯端末、広告主(企業)サーバ及び入札希望端末のハードウェア構成図。
【図14】本発明の好適な実施形態の一例に係る電子広告出力装置のハードウェア構成図。
【符号の説明】
【0149】
10 広告配信装置
20 電子広告出力装置
30 端末識別情報を含む端末
40 企業サーバ
50 通信ネットワーク
60 広告入札希望者の端末
101 広告配信手段
231 端末情報読み書き手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して接続可能な広告配信装置及び電子広告出力装置を含むシステムであって、
前記電子広告出力装置は、広告を出力する広告出力手段と、
端末識別情報を記憶した携帯端末をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報を前記携帯端末に送信する手段と、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信する手段と、を備え、
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツを抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信手段を備える広告配信システム。
【請求項2】
前記広告配信手段は、受信した前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした前記電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをさらに出力可能なページ情報を構成する請求項1に記載の広告配信システム。
【請求項3】
前記広告配信手段は、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ又は前記その他の広告に対応するコンテンツへのリンクを示すリンク情報を含むページ情報を構成する請求項2に記載の広告配信システム。
【請求項4】
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報を記憶する手段と、
前記電子広告出力装置の広告出力予定に関する情報を記憶する手段と、
広告入札希望者の端末から、前記通信ネットワークを介して、前記属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信したことに応じて、前記属性情報に基づいて前記広告出力予定を検索し、入札可能な広告枠に関する情報を、前記広告入札希望者の端末に送信する手段と、をさらに備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項5】
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信したことに応じて、前記端末識別情報及び前記ログ情報を当該電子広告出力装置に関連付けて前記属性情報として記憶する手段をさらに含む請求項4に記載の広告配信システム。
【請求項6】
前記広告配信装置は、前記携帯端末が表示した前記リンク情報を含むページにおいて、前記ユーザが前記リンク情報を選択したことを示す情報を受信したことに応じて、前記リンク情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報及び前記端末識別情報に関連付けてユーザ属性情報として記憶する手段をさらに備え、
前記広告配信手段は、受信した前記端末識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を参照し、前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶した前記リンク情報に基づいて前記ページ情報に含めるリンク情報を変更する請求項5に記載の広告配信システム。
【請求項7】
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の広告の出力が停止した場合に、その旨を示す情報記憶する手段をさらに備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項8】
前記電子広告出力装置は、前記通信ネットワークを介して、出力予定の前記広告に関する情報を予め受信して記憶する手段をさらに備える請求項1から請求項7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項9】
前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの通信効率が低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信する請求項1から請求項8のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項10】
通信ネットワークを介して接続可能な広告配信装置及び電子広告出力装置を含むシステムに実行させる広告配信方法であって、
前記電子広告出力装置に、広告を出力する広告出力ステップと、
端末識別情報を記憶した携帯端末をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報を前記携帯端末に送信するステップと、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信するステップと、を実行させ、
前記広告配信装置に、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツを抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信ステップを実行させる広告配信方法。
【請求項1】
通信ネットワークを介して接続可能な広告配信装置及び電子広告出力装置を含むシステムであって、
前記電子広告出力装置は、広告を出力する広告出力手段と、
端末識別情報を記憶した携帯端末をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報を前記携帯端末に送信する手段と、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信する手段と、を備え、
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツを抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信手段を備える広告配信システム。
【請求項2】
前記広告配信手段は、受信した前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした前記電子広告出力装置が出力していたその他の広告に対応するコンテンツをさらに出力可能なページ情報を構成する請求項1に記載の広告配信システム。
【請求項3】
前記広告配信手段は、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツ又は前記その他の広告に対応するコンテンツへのリンクを示すリンク情報を含むページ情報を構成する請求項2に記載の広告配信システム。
【請求項4】
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の属性情報を記憶する手段と、
前記電子広告出力装置の広告出力予定に関する情報を記憶する手段と、
広告入札希望者の端末から、前記通信ネットワークを介して、前記属性情報を指定する情報を伴って広告の入札希望に関する情報を受信したことに応じて、前記属性情報に基づいて前記広告出力予定を検索し、入札可能な広告枠に関する情報を、前記広告入札希望者の端末に送信する手段と、をさらに備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項5】
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置から前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信したことに応じて、前記端末識別情報及び前記ログ情報を当該電子広告出力装置に関連付けて前記属性情報として記憶する手段をさらに含む請求項4に記載の広告配信システム。
【請求項6】
前記広告配信装置は、前記携帯端末が表示した前記リンク情報を含むページにおいて、前記ユーザが前記リンク情報を選択したことを示す情報を受信したことに応じて、前記リンク情報を、前記ユーザを識別するユーザ識別情報及び前記端末識別情報に関連付けてユーザ属性情報として記憶する手段をさらに備え、
前記広告配信手段は、受信した前記端末識別情報に基づいて前記ユーザ属性情報を参照し、前記ユーザ識別情報に関連付けて記憶した前記リンク情報に基づいて前記ページ情報に含めるリンク情報を変更する請求項5に記載の広告配信システム。
【請求項7】
前記広告配信装置は、前記電子広告出力装置の広告の出力が停止した場合に、その旨を示す情報記憶する手段をさらに備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項8】
前記電子広告出力装置は、前記通信ネットワークを介して、出力予定の前記広告に関する情報を予め受信して記憶する手段をさらに備える請求項1から請求項7のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項9】
前記広告配信装置は、前記通信ネットワークの通信効率が低い電子広告出力装置を優先して前記広告に関する情報を送信する請求項1から請求項8のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項10】
通信ネットワークを介して接続可能な広告配信装置及び電子広告出力装置を含むシステムに実行させる広告配信方法であって、
前記電子広告出力装置に、広告を出力する広告出力ステップと、
端末識別情報を記憶した携帯端末をかざすことにより前記端末識別情報を取得すると共に前記広告配信装置の前記通信ネットワーク上のアドレス情報を前記携帯端末に送信するステップと、
取得した前記端末識別情報を、前記携帯端末をかざした際に前記広告出力手段が出力していた広告の記録を示すログ情報に関連付けて前記通信ネットワークを介して前記広告配信装置に送信するステップと、を実行させ、
前記広告配信装置に、前記電子広告出力装置から送信された前記端末識別情報及び前記ログ情報を受信し、さらに前記携帯端末から前記端末識別情報を伴ってページ要求情報を受信したことに応じて、前記ログ情報に基づいて、前記携帯端末をかざした際に前記電子広告出力装置が出力していた広告に対応するコンテンツを抽出して、前記コンテンツを出力可能なページ情報を構成し、前記端末識別情報を送信した携帯端末に前記ページ情報を送信する広告配信ステップを実行させる広告配信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
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【図14】
【公開番号】特開2009−282618(P2009−282618A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−132064(P2008−132064)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000005854)丸紅株式会社 (11)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000005854)丸紅株式会社 (11)
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