説明

電気加熱調理器

【課題】安全性及び耐久性を高め、挟み焼き、両面焼きが可能なホットプレートを提供する。
【解決手段】第1のケース本体10、着脱自在に設けられる第1のプレート、及び第1のケース本体と第1のプレートとの間に設けられる第1の加熱手段を有する第1の加熱調理器H1と、第2のケース本体10’、第2のプレート、及び第2のケース本体と第2のプレートとの間に設けられる第2の加熱手段を有する第2の加熱調理器H2と、を有し、前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器は軸52を介して折りたたみ可能であり、前記第1のケース本体の上方には、前記第1のプレートより高さの高い第1のガード部材25を有し、前記第2のケース本体の上方には、前記第2のプレートより高さの高い第2のガード部材30を有し、前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器とを折りたたんだ際、前記第1のガード部材と前記第2のガード部材は当接する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電気加熱調理器の一例としてホットプレートがある。ホットプレートは、外郭を構成し底部に脚を有するケース本体と、ケース本体の内側に収納され、ヒーターからの熱がケース本体に伝わるのを遮断するためのほぼ皿形状の遮熱板と、その遮熱板の内側に配置されるヒーターと、そのヒーターの上方にセットされる調理物を調理するためのプレートと、ヒーターへの通電を操作するプラグ受け等を有する操作部を有し、プレート上の肉等の調理物を加熱調理するものである。
【0002】
ところで、ホットプレートは、プレート上でより多くの調理物を調理できるように作られており、調理時にはテーブル等の上に置いて十分な調理をすることができる反面、不使用時には、収納場所が必要になり、例えば、食器戸棚の中、或いはその上、或いはその他の限られた場所に置いておこうとしても適当な広さの場所がない場合には収納しがたいという問題があった。
【0003】
そのような問題を解決するために、図14及び図15に示すような折りたたみ式のホットプレートが提案されている。図によりその概略を説明する。図14にホットプレートを開いた調理時の状態を示し、図15に閉じた収納状態を示す。
【0004】
折りたたみ式のホットプレートは、外郭を構成する第1のケース本体1、その第1のケース本体1内に収納される図示しない第1の遮熱板、その第1の遮熱板内に配置される図示しない第1のヒーター、及びその第1のヒーターの上方にセットされ調理物を調理するための第1のプレート2を有する第1のホットプレートHと、外郭を構成する第2のケース本体1’、その第2のケース本体1’内に収納される図示しない第2の遮熱板、その第2の遮熱板内に配置される図示しない第2のヒーター、及びその第2のヒーターの上方にセットされ調理物を調理するための第2のプレート2’を有する第2のホットプレートH’と、を有してなる。
【0005】
そして、第1のケース本体1と第2のケース本体1’の長辺部中央にはそれぞれ取手3、3’が設けられるとともに、第1のケース本体1と第2のケース本体1’の取手3、3’がない側の長辺部のいずれか一方には略コ字状の軸受部材4が設けられている。
【0006】
そして軸受部材4には、水平な第1の長溝5と第2の長溝5’とが間をおいて直線状に設けられ、第1の長溝5には第1のケース本体1に設けられる軸6が嵌入し、第2の長溝5’には第2のケース本体1’に設けられる軸6’が嵌入している。
【0007】
そのため、ホットプレートを開くと、第1の長溝5の軸6は図14で右方に移動し、第2の長溝5’の軸6’は左方に移動する。その結果、開いた調理時の状態では軸6及び軸6’は中央寄りに位置する。
【0008】
そして、ホットプレートを閉じると、第1の長溝5の軸6は図14で左方に移動し、第2の長溝5’の軸6’は右方に移動する。その結果、図15で示すように閉じた収納時の状態では軸6及び軸6’はお互い離れた外側に位置する(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
ところで、従来の折りたたみ式のホットプレートは、折りたたむ際、第1のケース本体1と第1のプレート2とを何らかの取付手段で固定し、第2のケース本体1’と第2のプレート2’とを何らかの取付手段で固定する必要がある。
【0010】
また、従来の折りたたみ式のホットプレートは、第1のプレート2の4辺が第1のケース本体1より上方に若干飛び出るような形態で取り付けられ、第2のプレート2’の4辺が第2のケース本体1’より上方に若干飛び出るような形態で取り付けられており、開いた状態での調理時に、第1のプレート2或いは第2のプレート2’の4辺のいずれかに手や指が触れ火傷する恐れを有している。
【0011】
更に、このホットプレートを閉じると、第1のプレート2と第2のプレート2’の4辺の上面が当たり、ホットプレートを強く閉じた場合、大きな音がしたり、或いは第1のプレート2及び第2のプレート2’が破損等する恐れも有している。
【0012】
更に、従来の折りたたみ式のホットプレートは、その回動機構は、回転のみであるため、第1のプレート2と第2のプレート2’とで調理物を挟んで調理する挟み焼き、或いは調理物を両面から調理する両面焼き(調理物の上面と上方のプレートとの間に隙間を有しての調理)はできず、利便性としては十分とは言えないものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平10−155663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本願発明は、ケース本体とプレートとを取付機能及び断熱機能を有するガード部材により取り付けることにより、安全性及び耐久性を高めてなるホットプレートを提供することを目的にするものである。
【0015】
また、本願発明は、第1のホットプレートと第2のホットプレートとを平行移動及び回移動可能にすることにより、調理物を挟んで調理する挟み焼き、或いは調理物を両面から調理する両面焼き(調理物の上面と上方のプレートとの間に隙間を有しての調理)を可能にしてなるホットプレートを提供することを目的にするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
【0017】
請求項1に係る発明では、第1のケース本体、前記第1のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第1のプレート、及び前記第1のケース本体と前記第1のプレートとの間に設けられる第1の加熱手段を有する第1の加熱調理器と、第2のケース本体、前記第2のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第2のプレート、及び前記第2のケース本体と前記第2のプレートとの間に設けられる第2の加熱手段を有する第2の加熱調理器と、を有し、前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器は軸を介して折りたたみ可能であり、前記第1のケース本体の上方には、前記第1のプレートより高さの高い第1のガード部材を有し、前記第2のケース本体の上方には、前記第2のプレートより高さの高い第2のガード部材を有し、前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器とを折りたたんだ際、前記第1のガード部材と前記第2のガード部材は当接する構成。
【0018】
請求項2に係る発明では、請求項1の構成に加え、前記第1のガード部材は、前記第1のケース本体と前記第1のプレートを固定し、前記第2のガード部材は、前記第2のケース本体と前記第2のプレートを固定する構成。
【0019】
請求項3に係る発明では、第1のケース本体、前記第1のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第1のプレート、及び前記第1のケース本体と前記第1のプレートとの間に設けられる第1の加熱手段を有する第1の加熱調理器と、第2のケース本体、前記第2のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第2のプレート、及び前記第2のケース本体と前記第2のプレートとの間に設けられる第2の加熱手段を有する第2の加熱調理器と、を有し、前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器は軸を介して折りたたみ可能であり、前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器とを折りたたんだ状態から開いた状態にする際、前記第2の加熱調理器は、前記第1の加熱調理器に対し所定位置まで対向した状態で移動し、その後回動する構成。
【0020】
請求項4に係る発明では、請求項3の構成に加え、前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器とは、対向した状態での調理物の挟み焼き焼きと、開いた状態での調理物の片面焼きが可能な構成。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に係る発明では、第1の加熱調理器(例えば、下ホットプレート)と第2の加熱調理器(例えば、上ホットプレート)は軸を介して折りたたみ可能であり、第1のケース本体(例えば、下ホットプレート用)の上方には、第1のプレート(例えば、下ホットプレート用)より高さの高い第1のガード部材(例えば、下ホットプレート用)を有し、第2のケース本体(例えば、上ホットプレート用)の上方には、第2のプレート(例えば、上ホットプレート用)より高さの高い第2のガード部材(例えば、上ホットプレート用)を有し、第1の加熱調理器と第2の加熱調理器とを折りたたんだ際、第1のガード部材と第2のガード部材は当接することにより、調理時に、第1のプレート或いは第2のプレートの4辺のいずれかに手や指が触れて火傷する恐れをなくすことができる。
【0022】
また、ホットプレートを閉じる際、第1のガード部材と第2のガード部材が当たるため、大きな音の発生や、第1のプレート及び第2のプレートの破損等を防止することができる。その結果、ホットプレートの信頼性をより高めることができる。
【0023】
請求項2に係る発明では、第1のガード部材は、第1のケース本体と第1のプレートを固定し、第2のガード部材は、第2のケース本体と第2のプレートを固定することにより、第1のガード部材及び第2のガード部材をケース本体とプレートの固定手段として用いることができ、部品点数を低減することができる。
【0024】
請求項3に係る発明では、第1の加熱調理器(例えば、下ホットプレート)と第2の加熱調理器(例えば、上ホットプレート)は軸を介して折りたたみ可能であり、第1の加熱調理器と第2の加熱調理器とを折りたたんだ状態から開いた状態にする際、第2の加熱調理器は、第1の加熱調理器に対し所定位置まで対向した状態で移動し、その後回動することにより、第1のプレートと第2のプレートとで調理物を挟んだ挟み焼き、或いは調理物を両面から調理する両面焼きをすることができる。その結果、調理メニューが増えホットプレートの利便性をより高めることができる。
【0025】
請求項4に係る発明では、第1の加熱調理器と第2の加熱調理器とは、対向した状態での調理物の挟み焼き焼きと、開いた状態での調理物の片面焼きが可能なことにより、請求項3に係る発明と同様な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本願発明の上下ホットプレートを開いた状態の全体斜視図
【図2】本願発明の上下ホットプレートを閉じた状態の全体斜視図
【図3】本願発明の上下ホットプレートのハンドル0度時の状態の全体側面図
【図4】本願発明の上下ホットプレートのハンドル45度時の状態の全体側面図
【図5】本願発明の上下ホットプレートのハンドル120度時の状態の全体側面図
【図6】本願発明の軸受部材の側面図
【図7】本願発明の上ホットプレート用ガード部材の全体斜視図
【図8】本願発明の下ホットプレート用ガード部材の全体斜視図
【図9】本願発明のハンドルの全体斜視図
【図10】本願発明の上下ホットプレートを開いた状態の軸受部材を裏側から見た一部拡大図
【図11】本願発明のハンドルボスと軸受部材ボスとの係合状態を示す概略図
【図12】本願発明の上下ホットプレートを立て、ロックレバーでロックした状態を示す側面図
【図13】本願発明の上下ホットプレート間に枠プレートを介在した状態を中央で切断した斜視図
【図14】従来のホットプレートの開いた状態を示す斜視図
【図15】従来のホットプレートの閉じた状態を示す斜視図
【実施例】
【0027】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の実施の形態について詳述する。
【0028】
図1に本願発明の上下ホットプレートを開いた状態の全体斜視図を示し、図2に上下ホットプレートを閉じた状態の全体斜視図を示し、図3乃至図5にハンドルが0度、45度、120度時の状態の全体側面図を示し、図6乃至図9に軸受部材、ガード部材、ハンドルをそれぞれ示す。
【0029】
図1に示すように電気加熱調理器の一例であるホットプレートHは、折りたたみ式であり、下ホットプレートH1と上ホットプレートH2よりなる。下ホットプレートH1及び上ホットプレートH2はほぼ同様な形状及び大きさの部材を有するほぼ同様な形状及び大きさのものであり、下ホットプレートH1は、請求項の第1の加熱調理器に相当し、上ホットプレートH2は、請求項の第2の加熱調理器に相当する。なお、第1と第2の対応関係は逆であってもよい。
【0030】
下ホットプレートH1は、外郭を構成する下ケース本体10と、下遮熱板15と、その下遮熱板15の上方に載置される下プレート20と、下遮熱板15の内側に配置される加熱手段としての下ヒーター16と、操作部12を有する(図13参照)。
【0031】
なお、下ケース本体10は請求項の第1のケース本体に相当し、下プレート20は請求項の第1のプレートに相当し、下ヒーター16は請求項の第1の加熱手段に相当する。しかし第1と第2の対応関係は逆であってもよい。
【0032】
また、下ケース本体10及び下プレート20の4辺の内、操作部12が設けられる側の辺を操作部側辺aといい、それに対向する側の平行な辺を操作部対向辺bといい、操作部側辺a及び操作部対向辺bに直交する2つの辺を操作部直交辺c、cという(図1参照)。そして、下ケース本体10の操作部側辺aの外側面には、図1のB部拡大図で示すような1つの係止片23が形成され、操作部直交辺c、cの外側面にはそれぞれ1つずつの同様な係止片23が形成されており、後記の下ホットプレート用ガード部材25の係止突起27bが係合される。
【0033】
なお、後記の下ホットプレート用ガード部材25についても同様であり、3辺の内、操作部12が設けられる側の辺を操作部側辺aといい、操作部側辺aに直交する2つの辺をそれぞれ操作部直交辺c、cという(図8参照)。
【0034】
上ホットプレートH2は、外郭を構成する上ケース本体10’と、上遮熱板15’と、その上遮熱板15’の上方に載置される上プレート20’と、上遮熱板15’の内側に配置される加熱手段としての上ヒーター16’と、ハンドル50を有する(図13参照)。
【0035】
なお、上ケース本体10’は請求項の第2のケース本体に相当し、上プレート20’は請求項の第2のプレートに相当し、上ヒーター16’は請求項の第2の加熱手段に相当する。しかし、第1と第2の対応関係は逆であってもよい。
【0036】
また、上ケース本体10’及び上プレート20 ’の4辺の内、操作部12が設けられる側の辺を操作部側辺a’といい、それに対向する側の平行な辺を操作部対向辺b’といい、操作部側辺a’及び操作部対向辺b’に直交する2つの辺をそれぞれ操作部直交辺c’、c’という(図1参照)。そして、上ケース本体10’の操作部対向辺b’の外側面には、図1のB部拡大図で示すのと同様な2つの係止片23が形成され、操作部直交辺c’、c’の外側面にはそれぞれ1つずつの同様な係止片23が形成されており、後記の上ホットプレート用ガード部材30の4つの係止突起32bのそれぞれが係合される。
【0037】
なお、後記の上ホットプレート用ガード部材30についても同様であり、3辺の内、操作部12が設けられる側に対向する辺を操作部対向辺b’といい、操作部対向辺b’に直交する2つの辺をそれぞれ操作部直交辺c’、c’という(図7参照)。
【0038】
下ケース本体10及び上ケース本体10’は、それぞれ樹脂成形品であり、それぞれ下ホットプレートH1及び上ホットプレートH2の外郭を構成し、平面視略矩形状でその全体はほぼ皿状からなり、その底部にはそれぞれ4本の脚11を各角部近傍に有する。
【0039】
下ケース本体10の操作部側辺aの外側には、側面にプラグ受け13を有する操作部12が設けられている。そして、下ケース本体10の操作部対向辺bと操作部直交辺cとの交差部近傍の底部には、図2に示すように後記の軸受部材40が取り付けられる。
【0040】
下ケース本体10及び上ケース本体10’には、それぞれほぼ同形状の下遮熱板15及び上遮熱板15’が収納され(図13参照)、下方への熱を遮蔽する。これら下遮熱板15及び上遮熱板15’は、それぞれ金属性の薄板をプレス加工により一体形成するものであり、平面視略矩形状でその全体はほぼ皿状からなり、その底部の4個の断熱性の脚で下ケース本体10及び上ケース本体10’内の所定箇所に載置されるか、或いは下ケース本体10及び上ケース本体10’の上端面に載置される。
【0041】
また、下遮熱板15及び上遮熱板15’内には、それぞれほぼ同形状の下ヒーター16及び上ヒーター16’が取り付けられており(図13参照)、下プレート20を下方より上プレート20 ’を下方または上方より加熱する。
【0042】
前記下プレート20及び上プレート20 ’は、厚いアルミダイカスト製の部材であり、それぞれの下ケース本体10及び上ケース本体10’と同様の平面視略矩形状でその全体は底の浅い皿状からなり、それぞれ下ケース本体10及び上ケース本体10’に載置する形態で設けられる。
【0043】
下プレート20の2つの操作部直交辺c、cの略中央には、外方に突き出た平面視矩形状の下プレート突出体21が一体に形成される。この下プレート突出体21は、後記の下ホットプレート用ガード部材25を下ケース本体10に係合すると、図1のA部拡大図で示すように下ホットプレート用ガード部材25により上方から押圧される部材であり、下ホットプレート用ガード部材25により上方から押圧されることにより、下ケース本体10と下プレート20とが一体的に挟持される。
【0044】
また、上プレート20 ’の2つの操作部直交辺c’、c’の角部からそれぞれ略1/3の箇所には、外方に突き出たほぼ同じ形状及び大きさの平面視矩形状の上プレート突出体22が一体に形成される。これら2つの上プレート突出体22、22は、後記の上ホットプレート用ガード部材30を上ケース本体10’に係合すると、上ホットプレート用ガード部材30により上方から押圧される部材であり、上ホットプレート用ガード部材30により上方から押圧されることにより、上ケース本体10’と上プレート20 ’とが一体的に挟持される。
【0045】
なお、上プレート突出体22を2つにする理由は、上下動する部材は主として上ケース本体10’及び上プレート20 ’であり、これら上ケース本体10’及び上プレート20 ’が上下動する際、上ケース本体10’及び上プレート20 ’との結合をより強固にして外れないようにするためと、下プレート20及び上プレート20 ’の取付箇所を明確に区別するためである。
【0046】
前記下ヒーター16及び上ヒーター16’は、平面視略ハート状或いはY字状からなるシーズヒーターであり、金属パイプの中にコイル状の電熱線を通し、パイプと電熱線間の接触を防ぐためマグネシアなどの耐熱性の無機質絶縁粉末を詰め、金属パイプの両端を密封した構造からなるもので通常インコロイヒーターとも呼ばれるものである。
【0047】
そして、下ヒーター16及び上ヒーター16’は図示しない電線で電気的に接続されており、同時に通電される。なお、上ヒーター16’は調理時に通電しないようにして下ヒーター16だけで調理するようにしてもよい。
【0048】
前記下ホットプレート用ガード部材25は、図8に示すように芯部材26及び樹脂部材27からなる。芯部材26は、平面視コ字状の金属製の部材であり、その両端は上方に折れ曲がっており、側面視L字状端部26a、26aを形成し、上方に折れ曲がった部分にはそれぞれビス穴26b、26bを有している。なお、樹脂部材27内に芯部材26を入れることにより下ホットプレート用ガード部材25の強度が高まる。
【0049】
また、樹脂部材27は、L字状端部26a、26aを除いた芯部材26にインサート成形により芯部材26上に一体に形成される平面視コ字状の樹脂製の部材であり、その2つの操作部直交辺c、cのほぼ中央には、それぞれ嵌合溝27a、27aが対向して設けられる。
【0050】
これら嵌合溝27a、27aには、下プレート20の下プレート突出体21、21のそれぞれが嵌合され、下ホットプレート用ガード部材25の取付時、嵌合溝27aの上端部で下プレート突出体21を下方に押圧して、下ケース本体10と下プレート20とを一体的に挟持する。
【0051】
また、樹脂部材27の操作部側辺aの内側下端部の中央部には、操作部側辺a方向に細長く平面視矩形状の係止突起27bが形成される。この係止突起27bは、下ケース本体10の操作部側辺aの外側面に形成される係止片23に係合される(図1参照)。即ち、下ホットプレート用ガード部材25を組付後、樹脂部材27の係止突起27bを下ケース本体10の係止片23に係合することにより、嵌合溝27a、27aの上端が下プレート突出体21、21を下方に押圧し、下ケース本体10と下プレート20とを一体的に挟持することになる。
【0052】
そして、下ホットプレート用ガード部材25を取り付けると、下ホットプレート用ガード部材25の上端部は、下ケース本体10及び下プレート20より高い上方位置を占める。そのため、下プレート20の上面に手が触れて火傷する弊害を低減することができる。
【0053】
前記上ホットプレート用ガード部材30は、図7に示すように芯部材31及び樹脂部材32からなる。芯部材31は、平面視コ字状の金属製の部材であり、その両端にはスライド溝31a、31aが形成される。このスライド溝31a、31aは、細長い矩形状の2つの短辺をそれぞれ外方に半円弧状にしたトラック形状を呈し、後記スライド軸61が摺動する。なお、樹脂部材32内に芯部材31を入れることにより上ホットプレート用ガード部材30の強度が高まる。
【0054】
樹脂部材32は、スライド溝31a、31aを除いた芯部材31にインサート成形により芯部材31上に一体に形成される平面視コ字状の樹脂製の部材であり、その2つの操作部直交辺c’、c’のそれぞれには、2つずつの嵌合溝32a、32a、32a、32aが対向して設けられる。これら4個の嵌合溝32aには、上プレート20 ’の操作部直交辺c’、c’のそれぞれに2つずつ設けられる4個の上プレート突出体22が嵌合され、上ホットプレート用ガード部材30の取付時、嵌合溝32aの上端部で上プレート突出体22を下方に押圧して、上ケース本体10’と上プレート20 ’とを一体的に挟持する。
【0055】
また、樹脂部材32の操作部対向辺b’の内側下端部には、操作部対向辺b’方向に細長く平面視矩形状の2つの係止突起32b、32bが形成され、更に、操作部直交辺c’、c’のそれぞれの内側下端部の中央部には、操作部直交辺c’、c’方向に細長く平面視矩形状の1つの係止突起32bが形成される。これら4つの係止突起32bは、上ケース本体10’の操作部対向辺b’に形成される2つの係止片23と、操作部直交辺c’、c’のそれぞれの外側面に形成される1ずつの係止片23に係合される。即ち、樹脂部材32の4つの係止突起32bを上ケース本体10’の4つの係止片23に係合することにより、それぞれ嵌合溝32aの上端が4つの上プレート突出体22を下方に押圧し、上ケース本体10’と上プレート20 ’とを一体的に挟持することになる。
【0056】
そして、上ホットプレート用ガード部材30を取り付けると、上ホットプレート用ガード部材30の上端部は、上ケース本体10’と上プレート20 ’より高い上方位置を占める。そのため、上プレート20 ’の上面に手が触れて火傷する弊害を低減することができる。
【0057】
また、下ホットプレート用ガード部材25と上ホットプレート用ガード部材30とを所定箇所に取り付けた後、下ホットプレートH1及び上ホットプレートH2を閉じると、下ホットプレート用ガード部材25と上ホットプレート用ガード部材30とが図3で示すように当接するため、閉じる際に大きな音が発生したり、或いは下プレート20と上プレート20’が直接当たって当たった箇所が傷ついたり破損したりすることがなくなる。
【0058】
軸受部材40を図6に示す。軸受部材40は、円形部41、支柱部42及び底板部43を有する金属性の一体成形部材である。
【0059】
円形部41は、ハンドル50等を軸支するための厚みを有する円形の部材であり、その外側面41aには、長溝44及び半円弧状凹部45を有する。長溝44は、矩形状の2つの短辺をそれぞれ外方に半円弧状にしたトラック形状を呈し、外側面41aから内側面41bにかけて貫通する溝であり、その全体は、水平面に対して120度傾斜する形態で形成されており、後記のハンドル50の小径軸52が嵌入される。
【0060】
半円弧状凹部45は、長溝44の下方に略半円弧状に形成される同じ深さの凹みであり、その外周に大形円弧面45aと、段部45bと小形円弧面45cを有しており、後記のハンドルボス53がハンドル50の回動に合わせてそれぞれの面に沿って移動する。
【0061】
大形円弧面45aは、円形部41の外周に沿った形状を有し、長溝44の長軸を基準とした場合、略0度から180度に亘って形成される。
【0062】
段部45bは長溝44のほぼ長軸上に長軸と同じ角度で傾斜する直線状の部分で、後記のハンドルボスが53衝突する。また、小形円弧面45cは、段部45bの後方側に形成される長さの短い円弧状の部分であり、後記のハンドルボスが段部45bを乗り越えた後に移動する部分である。
【0063】
円形部41の外側面41aと反対側の内側面41bには、図6で破線で示すようにビス取付口46が穿設される。このビス取付口46は、円形部41の長溝44の上方に設けられる。このビス取付口46には、図10に示すように後記のスライドレバー60のビス孔62及び下ホットプレート用ガード部材25のL字状端部26aのビス穴26bを固定するためのビス46aが螺合される。
【0064】
前記支柱部42は、円形部41に加わる荷重を支持する縦長で矩形状の部材である。なお、図12に示すように、この支柱部42に平板部42aを一体に設け、この平板部42aにロックレバー42bを設けてもよい。このロックレバー42bは、ハンドル50に設けられる係止片54に係合されることになる。このような構造にすることにより、ホットプレートHを閉じて持ち運びする場合等、ホットプレートHが開くことがないため、持ち運び等が容易になる。
【0065】
前記底板部43は、支柱部42の下方に水平に設けられる板状の部材であり、その略中央には円形開口43aが設けられる。この円形開口43aは、底板部43が下ケース本体10の底部に複数のビス43bで取り付けられる際、下ケース本体10の脚11を嵌合するものである(図2参照)。このような形態での取付けにすることにより、底板部43を下ケース本体10の角部近傍の底部への取付けが容易になる。
【0066】
また、この底板部43は、脚の機能をも有しており、図12に示すように閉じたホットプレートHを立てた状態で床等に置くと、ハンドル50の下端部とともに床に当接してホットプレートHを支持する。
【0067】
前記ハンドル50を図9に示す。ハンドル50は、樹脂製の把持部50a及び2つの金属製の側板部50bからなる全体で門形状の部材であり、3部分は別体で、図示しないビスにより一体化されている。
【0068】
側板部50bは同じ形状で、それぞれの内面には、その中央に筒状の大径軸51が設けられ、その下端部に小径軸52と、平面視略三角形状のハンドルボス53と、上記ロックレバー42bが係合する係止片54が設けられる。なお、この係止片54は、2つの側板部50bの一方或いは両方に設けてもよく、また、ロックレバー42bがない場合は設けなくてもよい。
【0069】
大径軸51は、ハンドル50の中央で内側に突出して設けられる大径の軸であり、その中心にはビス孔51aが穿設される。そして、この大径軸51は、上ケース本体10’の操作部直交辺c’、c’の中央にそれぞれ設けられる円形の軸受口14(図1参照)に外側から嵌合され、内側において図示しないワッシャ及びビスにより固定される。その結果、ハンドル50の中央部は上ケース本体10’に対して回動自在の状態で固定される。
【0070】
小径軸52は、ハンドル50の下端部で内側に突出して設けられる小径の軸であり、その中心にはビス孔52aが穿設される。そして、この小径軸52は、軸受部材40の円形部41に形成される長溝44に外側から嵌入され、内側においてワッシャ52bを介してビス52cにより固定される(図10参照)。その結果、ハンドル50の下端部は軸受部材40に対して回動自在の状態で固定される。即ち、ハンドル50は、上ケース本体10’と軸受部材40とで2点支持されることになる。
【0071】
ハンドルボス53は、小径軸52の下方に設けられ、その下方の辺が円弧状で他の2辺が直線状の全体として略直角三角形状のボスであり、ハンドル50の回動に応じて移動する。
【0072】
ハンドル50の取付時、ハンドル50の下端部を外方から円形部41の外側面41aに被せると、小径軸52は長溝44内に嵌入し、ハンドルボス53は、円形部41の半円弧状凹部45内に嵌入する。
【0073】
ハンドルボス53がハンドル50の回動に応じて移動する状態を図11により説明する。下ホットプレートH1及び上ホットプレートH2を閉じたハンドル50が0度の状態を図11(A)に示す。この状態では、小径軸52は長溝44の下方端に位置し、ハンドルボス53は半円弧状凹部45の大形円弧面45aの斜め上方に位置する。
【0074】
次いで、ハンドル50を90度回動した状態を図11(B)に示す。この状態では、小径軸52は長溝44の下方端に位置し、ハンドルボス53は図で時計方向に回動し、半円弧状凹部45の大形円弧面45aの下方に位置する。
【0075】
次いで、ハンドル50を120度回動した状態を図11(C)に示す。この状態では、小径軸52は長溝44の下方端に位置し、ハンドルボス53は半円弧状凹部45の段部45bに衝突する。この状態になると、上ホットプレートH2は下ホットプレートH1に対してそれ以上の回動が阻止されてその位置に留まる。
【0076】
そのため、後記の挟み焼きをする前の調理物の準備、或いは挟み焼き後の調理物の取り出し等が容易になる。なお、この角度は120度に限らず、鈍角であればどのような角度で設定してもよい。
【0077】
その回動不能な状態を解除した状態を図11(D)に示す。図は、ハンドル50を矢印で示すように長溝44の長軸方向に引き上げた状態である。このようにハンドル50を長溝44の長軸方向に引き上げると、小径軸52は長溝44の上方端に位置し、ハンドルボス53は段部45bの上方に位置することになり、以後の回動が可能になる。
【0078】
次いで、ハンドル50を180度回動した状態を図11(E)に示す。この状態では、小径軸52は長溝44の下方端に位置し、ハンドルボス53は半円弧状凹部45の小形円弧面45cの上方に位置する。
【0079】
このようにしてホットプレートHを開くことになり、開いた状態での下ホットプレートH1上及び上ホットプレートH2上での同時調理が可能になる。ホットプレートHを閉じる場合、ハンドルボス53は半円弧状凹部45内で逆の動きをすることになる。
【0080】
スライドレバー60を図10に示す。スライドレバー60は、上ホットプレートH2の平行移動及び回動を可能にするほぼ直線状で平板状のレバーであり、その一方端には小径のスライド軸61が取り付けられ、その他方にはビス孔62が穿設される。
【0081】
スライド軸61は、上ホットプレート用ガード部材30のスライド溝31aに内側から嵌入され、外側から図示しないワッシャ及びビスにより取り付けられる。また、ビス孔62は、円形部41のビス取付口46にビス46aにより取り付けられる。なお、円形部41のビス取付口46には、下ホットプレート用ガード部材25のL字状端部26aのビス穴26bもビス46aにより一体に取り付けられる。
【0082】
即ち、スライドレバー60のビス孔62部分は、ビス46aにより回動自在に取り付けられ、スライド軸61は、スライド溝31a内に摺動自在に取り付けられる。
【0083】
ホットプレートHの開動作について図3乃至図5で説明する。図3に下ホットプレートH1を下にして上ホットプレートH2を閉じた状態であるハンドル50の0度時を示す。この状態では、スライドレバー60のスライド軸61はスライド溝31aの右方端に位置している。
【0084】
この状態でハンドル50を上方へ持ち上げる。すると、ハンドル50の大径軸51は、軸受部材40を軸心にして上ホットプレートH2を回動しようとするが、軸受部材40には、スライドレバー60が取り付けられるとともに、そのスライドレバー60の回動時に先端のスライド軸61がスライド溝31a内を左方から右方に向かって移動するため、上ホットプレートH2の後端側、即ち、スライド溝31a側は、上ホットプレートH2の先端側、即ち、スライド溝31a側とは反対側と同様に上昇することになる。
【0085】
ホットプレートH2の後端側の上昇と先端側との上昇は同じになるように、スライド溝31a及びスライドレバー60の長さが設定されている。その角度は90度以下であればよく、この例の場合は45度近傍に設定している。即ち、この例では45度まで上ホットプレートH2は、下ホットプレートH1に対して平行移動する。その後は、上ホットプレートH2は、下ホットプレートH1に対して回動し、角度180度になると図1に示すようになる。
【0086】
なお、上ホットプレートH2を下ホットプレートH1に対して平行移動する角度は、例えば90度まで可能であるが、平行移動の際、図4で矢印に示すように上ホットプレートH2は下ホットプレートH1に対して斜め上方に平行移動することになり、挟み焼きができる調理可能領域は角度が大きくなるに従って減少するため、45度近傍を設定している。そしてハンドル50の45度の角度における下ホットプレートH1と上ホットプレートH2との間の距離は、略5cm程度になる。ハンドル50を上方へ45度持ち上げた状態を図4に示す。この状態では、スライドレバー60のスライド軸61はスライド溝31aの右方端に移動している。
【0087】
即ち、この例では、2軸2リンク式のリンク機構を用いており、全体の構造を簡略化できるという利点を有している。そして、調理物の大きさに応じた挟み焼きを行うことができる。挟み焼きをする場合、まず、図5に示すようにハンドル50を上方へ120度持ち上げた状態にする。この状態にすると、図11(C)で説明したように、ハンドル50のハンドルボス53は半円弧状凹部45の段部45bに衝突し、上ホットプレートH2は下ホットプレートH1に対してそれ以上の回動が阻止されてその位置に留まる。そのため、下ホットプレートH1の下プレート20上で調理物を並べたりする等の下準備が可能となる。
【0088】
調理物の下準備が完了したらハンドル50を引き上げた後、角度が減少する方向に戻す。すると上ホットプレートH2は、回動しながら下ホットプレートH1に近づき、下ホットプレートH1に対して角度が45度以内になると、上ホットプレートH2は、下ホットプレートH1に対して平行移動するようになる。
【0089】
そのまま、ハンドル50を戻すと、上ホットプレートH2の上プレート20 ’が調理物の上面に当接する。その状態で調理物の加熱を行うと、例えば厚みのある調理物の挟み焼きを行うことができる。この場合、調理物の上方から上ホットプレートH2の重量が加わるため、圧力を加えた挟み焼きになり、特にイカ焼き等の調理には有効である。
【0090】
ところで、上記した構造では、挟み焼き時に上ホットプレートH2が自身の重量で下方に下がりその分調理物に力が掛かるため、調理物によっては変形する等の恐れが生じる。そのため、ハンドル50の大径軸51と軸受口14との間に、例えば市販されているフリーストップ機能付きのダンパーを介在させるとよい。このような構造にすることにより、力が掛からない挟み焼き、或いは調理物との間に空間を有する両面焼きが可能になり、利便性がより高まる。また、調理物をセットする時、セットしやすい角度で上ホットプレートH2を止めることができる。更には上ホットプレートH2が突然閉じ、手や指を挟む恐れもなくなる。
【0091】
勿論、図5の状態から更に角度180度まで回動してホットプレートHを開き、開いた状態の下ホットプレートH1上及び上ホットプレートH2上での同時調理、即ち、より広い範囲での片面調理を行うこともできる。
【0092】
図13に枠プレート70を用いた両面焼きの例を示す。枠プレート70は平面視矩形状或いは円形の筒状部材であり、例えば、高さ5cmのものを用いる。そして、ホットプレートHが図5の状態の時、下ホットプレートH1の下プレート20上に調理物を置き、その調理物が中にはいるように枠プレート70を置く。この場合、調理物の高さは枠プレート70の高さより低いものを用いる。
【0093】
その後、ホットプレートHを図4の状態にする。すると、上ホットプレートH2は、枠プレート70の上面に当接して支持される。その状態で加熱すると、調理物の両面焼き、或いは蒸し調理ができる。この場合、調理物の上面と上プレート20 ’との間には空間があることになる。このように枠プレート70を用いることにより、上下から力が加わらない魚の同時両面焼き等が可能になり、その分調理メニューが増える。
【0094】
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能である。
【符号の説明】
【0095】
H…ホットプレート H1…下ホットプレート
H2…上ホットプレート a,a’…操作部側辺
b,b’…操作部対向辺 c,c’…操作部直交辺
10…下ケース本体 10’…上ケース本体
11…脚 12…操作部
12a…蓋 12b…ノブ
14…軸受口 15…下遮熱板
15’…上遮熱板 16…下ヒーター
16’…上ヒーター 20…下プレート
20’…上プレート 21…下プレート突出体
22…上プレート突出体 23…係止片
25…下ホットプレート用ガード部材 26…芯部材
26a…L字状端部 26b…ビス穴
27…樹脂部材 27a…嵌合溝
27b…係止突起 30…上ホットプレート用ガード部材
31…芯部材 31a…スライド溝
32…樹脂部材 32a…嵌合溝
32b…係止突起 40…軸受部材
41…円形部 41a…外側面
41b…内側面 42…支柱部
42a…平板部 42b…ロックレバー
43…底板部 43a…円形開口
43b…ビス 44…長溝
45…半円弧状凹部 45a…大形円弧面
45b…段部 45c…小形円弧面
46a…ビス 46…ビス取付口
50…ハンドル 50a…把持部
50b…側板部 51…大径軸
51a…ビス孔 52…小径軸
52a…ビス孔 52b…ワッシャ
52c…ビス 53…ハンドルボス
54…係止片 60…スライドレバー
61…スライド軸 62…ビス孔
70…枠プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のケース本体、前記第1のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第1のプレート、及び前記第1のケース本体と前記第1のプレートとの間に設けられる第1の加熱手段を有する第1の加熱調理器と、
第2のケース本体、前記第2のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第2のプレート、及び前記第2のケース本体と前記第2のプレートとの間に設けられる第2の加熱手段を有する第2の加熱調理器と、を有し、
前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器は軸を介して折りたたみ可能であり、
前記第1のケース本体の上方には、前記第1のプレートより高さの高い第1のガード部材を有し、
前記第2のケース本体の上方には、前記第2のプレートより高さの高い第2のガード部材を有し、
前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器とを折りたたんだ際、前記第1のガード部材と前記第2のガード部材は当接することを特徴とする電気加熱調理器。
【請求項2】
前記第1のガード部材は、前記第1のケース本体と前記第1のプレートを固定し、前記第2のガード部材は、前記第2のケース本体と前記第2のプレートを固定することを特徴とする請求項1記載の電気加熱調理器。
【請求項3】
第1のケース本体、前記第1のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第1のプレート、及び前記第1のケース本体と前記第1のプレートとの間に設けられる第1の加熱手段を有する第1の加熱調理器と、
第2のケース本体、前記第2のケース本体の上方に着脱自在に設けられる第2のプレート、及び前記第2のケース本体と前記第2のプレートとの間に設けられる第2の加熱手段を有する第2の加熱調理器と、を有し、
前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器は軸を介して折りたたみ可能であり、
前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器とを折りたたんだ状態から開いた状態にする際、前記第2の加熱調理器は、前記第1の加熱調理器に対し所定位置まで対向した状態で移動し、その後回動することを特徴とする電気加熱調理器。
【請求項4】
前記第1の加熱調理器と前記第2の加熱調理器とは、対向した状態での調理物の挟み焼き焼きと、開いた状態での調理物の片面焼きが可能なことを特徴とする請求項3記載の電気加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−223308(P2012−223308A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−92618(P2011−92618)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000003702)タイガー魔法瓶株式会社 (509)
【Fターム(参考)】