靴底アッセンブリ
履き物に使用するのに適した靴底アッセンブリであって、靴底アッセンブリが、前方領域(31)と後方領域(32)とそれらの間の中間領域(33)とを有する底面(13)を具えた柔軟な基部(12)を有する。靴底アッセンブリが、さらに、底面に複数の個別の靴底部材(14)を有し、各部材が、本体部(15)と、柔軟な基部(12)の底面(13)に動作可能に固定された取付部(17)とを有し、靴底部材(14)が、少なくともいくつかの隣接する靴底部材の本体部(15)が重複部を有するように、柔軟な基部の底面に設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として履き物に関し、特に、靴、サンダル、ゴムぞうり等の履き物に使用する靴底アッセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、現在利用可能なものよりもさらなる柔軟性、保護、グリップを提供する改良したアッセンブリを提供することを目的とする。本発明は、自然な素足の歩行が乱れてしまうことを抑えながら、既知の履き物が(例えば、衝撃、熱及び貫通性外傷から)保護する特徴を堅持することを目的とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一態様によれば、履き物に使用するのに適した靴底アッセンブリが提供されており、靴底アッセンブリが、前方領域と後方領域とそれらの間の中間領域とを有する底面を具えた柔軟な基部を有し、靴底アッセンブリが、さらに、底面に複数の個別の靴底部材を有し、各部材が、本体部と、柔軟な基部の底面に動作可能に取り付けられた取付部とを有し、靴底部材が、少なくともいくつかの隣接する靴底部材の本体部が重複部を有するように、柔軟な基部の底面に設けられている。
【0004】
好適には、隣接する靴底部材の重複部が、足の動作による基部の正常な曲げ運動中に重複部の少なくともいくつかの重複が維持されるよう構成される。
【0005】
ある形態では、各靴底部材の基部が、その端部に取付部を具えた全体としてディスク状である。別の形態では、靴底部材が、全体として矩形の取付部と全体として半円形又は弓形の本体部とを有する鱗状でもよい。好適には、各靴底部材の取付部が、本体部に関して前方に向かって配置されている。当然のことながら、靴底部材を、靴底部材が靴底アッセンブリの前後の方向に対して取付部から横方向に延びるような、他の方法で向けることができる。取付部を何らかの適切な手段によって柔軟な基部に動作するよう取り付けてもよい。例えば、取付をリベット状の部品で行ってもよい。別の形態では、取付が溶着又は接着でなされ、又は2つの部品を射出成形又は他の製造方法によって単一の構造として形成してもよい。さらに別の構成では、靴底部材を通常は湾曲した形状で基部の曲げに応じて変形可能にしてもよい。
【0006】
好適には、隣接する靴底部材の重複する合わせ面が、靴底部材の間の空間に地面から異物が侵入する可能性を最小限にするよう密着した関係にある。さらに、隣接する靴底部材間の接触面によって、局所的な衝撃力がある程度まで分散する。重複する合わせ面を、異物の侵入を妨げるのを助けるよう相補的な形状で角を成すか湾曲させてもよい。隣接する靴底部材間の重複する度合いを柔軟な基部の選んだ領域で変えてもよい。
【0007】
さらに、互いに隣接して柔軟な基部の前方領域及び後方領域間の方向に対して横方向に設けられた少なくともいくつかの靴底部材が、隣接する靴底部材間の横方向の相対移動を規制する協働する端部を有してもよい。
【0008】
隣接する部材の接触面を比較的滑らかな面にしたりそれに粉末状グラファイトといった潤滑性材料を付着させることで、その摩擦を減らしてもよい。
【0009】
隣接する靴底部材の重複部を、部材の列が横方向に互いにオフセットした状態で、柔軟な基部の前方/後方のみに設けてもよい。別の構成では、隣接する靴底部材が、横方向とともに前方/後方の双方に重複する。
【0010】
靴底部材を任意の適した形状及び構成にしてもよい。例えば、上記のように、靴底部材を魚の鱗の作用を生じるよう重複構成で配置したディスク状にしてもよい。別の構成では、靴底部材を、端部が隣接するか又は間隔を置くように、互いに隣接して配置してもよい。ある形態では、各靴底部材がフットサポート及びカバー部の底面に動作可能に取り付けられた基部を有している。別の構成では、各靴底部材が単体で形成されている。基部を、プラスチック、ゴム又は金属及び一層以上の材料といった、任意の適した材料で形成してよい。カバー部を、部材の摩耗寿命を伸ばしてさらなるグリップを与えるように、ゴム又はプラスチック及び一層以上の材料といった、任意の適した材料で形成してもよい。
【0011】
さらに、各靴底部材の形状、厚さ、又は材料を他のものと変えてもよく、又はそれら全てを実質的に同一にするか必要に応じて一連の要素の組み合わせとしてもよい。例えば、靴底部材が、かかと部に厚くて重い摩耗するクッション部及びカバー部を具えた強い基部を有し、あまり衝撃を和らげない靴底の材料を、かかと部ほど力を受けない土踏まずといった部分に設けてもよい。
【0012】
靴底部材への靴底部材の配分を着用者個人の足跡によって設定してもよい。
【0013】
靴底アッセンブリを、靴の甲、又はストラップ、靴ひも、又は足に締め付ける他の適した手段に動作可能に取り付けてもよい。
【0014】
クッション材を、柔軟な基部の上層又は下層として靴底アッセンブリに設けるか、又は各靴底部材に取り付ける層として柔軟な基部に設けてもよい。
【0015】
柔軟な基部を任意の適した柔軟な材料で全体的に構成してもよい。基部の柔軟性によって、靴底アッセンブリが足の曲げにしっかりと追随することができる。基部は、さらに、弾性エネルギを蓄える材料でも蓄えない材料でもよく、すなわち、曲げ、捻り又は振りにおいて、その中立位置へ復元力が生じても生じなくてもよい。
【0016】
別の実施例では、基部に靴底部材を取り付ける前に、靴底部材を取り付ける取付プレートを設けてもよい。このプレートを柔軟性のある適した材料で構成してもよい。
【0017】
上記のように、各靴底部材と底面との間の取付領域が、一点接続又は接着部を介したものであってよい。例えば、取付手段が、靴底部材及びフットサポートに螺通又は螺入するフィラメントの形状であってもよく、又は他の形態が接着又は溶着構成の形態又は成形した一片であってもよい。ある実施例では、いくつかの靴底部材を、着用者の足の前端に対して概して前方領域に取り付けて、一方で他の靴底部材を、靴底部材の概して後方領域に取り付けてもよい。ある構成では、領域が靴底部材全体の表面をカバーしてもよい。
【0018】
靴底アッセンブリは、さらに、靴底部材の取付の前後に、軽量化できるフレームと、フレーム全体にわたって延びるよう使用する柔軟な基部とを有してもよい。
【0019】
靴底アッセンブリを、フットサポートに靴底部材を取り付けて強化する成形したステムを具えた単一の成形片で構成してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の好ましい実施例が添付図面を参照して以下に記載されている。
【0021】
図面を参照すると、全体を符号10で示し、底面13を具えた柔軟な基部12を有する靴底アッセンブリが表されている。クッション材30を、基部12と靴の甲26との間に設けてもよい。靴底アッセンブリは、さらに、ディスク状の本体部15と、取付手段20によって基部に動作可能に取り付けられた取付部17とを有する複数の靴底部材14を有している。図3に示す構造では、靴底部材が、合わせ面に沿って互いに動作可能に接着剤で接着した基板18と接地面16とを有している。
【0022】
図3に示す構成では、取付手段が、板18の少なくとも一部を環状に貫通し、柔軟な基部12の少なくとも一部を貫通するフィラメント22を有している。
【0023】
履き物の甲26を適した方法で靴底アッセンブリ10の柔軟な基部12に動作するよう取り付けてもよい。図1及び図3に示すように、柔軟な基部12の底面が、前方領域31と、後方領域32と、中間領域33とを有している。
【0024】
使用中、アッセンブリは、取付手段17を介して柔軟な基部12に有利に取り付けられた靴底部材14の構成により、各ステップ間の足の動きに適合する。図示するように、取付部は、各靴底部材の本体部に対して前方に配置され、すなわち、本体部が、各靴底部材の取付部に対して後方に延びている。曲げモーメントを受ける単純支持梁では、曲げモーメントに抗して剛性を与えるの梁の外側の繊維である。本発明では、靴底の外側の繊維が、事実上分割されて離散点又は狭い領域のみで支持部に取り付けられており、剛性を小さくして柔軟性を高めている。
【0025】
さらに、歩行中に人間の最後尾の足が上がる直前の状況において靴底アッセンブリ10が曲がるときに、本発明は、地面をグリップするより広い表面積を提供する。これは、靴底部材14が、狭い領域のみに取り付けられており、その取付領域17の周りを回動することで、柔軟な基部12が足によって曲げられ地面から上がっている間、地面に接触したままであるためである。
【0026】
図4(a)、図4(b)及び図4(c)によく示すように、ある実施例では、隣接する靴底部材14が、正常な足の動きの間に柔軟な基部12が曲がる場合にそれらが重複関係を維持するように、十分に重複する。図4(a)は、柔軟な基部12が平らであるときの靴底部材を示しており、図4(b)は凸形に曲がるときの靴底部材を、図4(c)は凹形に曲がるときの靴底部材を示している。
【0027】
図5に示すように、靴底部材14を、重複部の合わせ面間の接続部が屈折した経路を与えて、異物が重複部分の間に侵入して柔軟な基部の底面に達するのを妨げるよう構成できる。
【0028】
図6に示すように、靴底部材14を、柔軟な基部の底面に対して斜めにすることができる。図示するように、弾性部材35によって斜めにしてもよい。別の構造では、部材35自身が弾性を有さずに柔軟な基部に対する靴底部材の変位を単に規制してもよい。別の構成では、弾性を有するリベット又はフィラメントといったもので、靴底部材の取付部を柔軟な基部に取り付けることで斜めにしてもよい。別の構成では、靴底部材を元々弾性のあるものにして斜めにしてもよい。
【0029】
図7(a)、図7(b)、図7(c)に示すように、靴底部材14を、柔軟な基部が平らになるときに部材が真っ直ぐになり易く、柔軟な基部が曲がると隣接する部材間の重複関係を維持しつつ湾曲した形状をとり易いように、弓形にして弾性変形可能にすることができる。
【0030】
図8(a)及び図8(b)は、重複する靴底部材を連結する構成を図示している。このために、一方の靴底部材が、隣接する靴底部材の表面の溝部の中に受容されるピン又はピン状の突起部36を重複面に有している。このような構成によって、合わせ面が離れないようにしながら、合わせ面の相対的な摺動が可能である。
【0031】
図9は、隣接する靴底部材の横方向の移動が規制される構成を示している。図9(a)は、一群の靴底部材14の平面図である。図9(b)は、相対的な横方向の移動を規制する1つの方法を示す図9(a)のラインX−Xに沿った断面図である。図9(b)では、協働する肩部36,37が横方向の移動を規制する。図9(c)は、相対的な横方向の移動を規制する別の方法を示す図9(a)のラインX−Xに沿った断面図である。この実施例では、細長い突起部39を部材間の空間の中に受容して、横方向の移動を規制する。
【0032】
本発明の靴底アッセンブリは、現在知られているアッセンブリよりも多くの利点を有すると考えられる。上記の靴底アッセンブリに関係するいくつかの利点を基本形式で、さらに他の利点をより具体的な実施例で、以下に詳説する。
【0033】
高い柔軟性のみを有する靴底は、履き物により(歩行中、ランニング中、ジャンプするとき等の)自然な足の動きに対する抵抗を減らすため、生体力学的能力及び性能(スピード、持久力、体力、敏しょう性、快適性)を高める一方で、けがをする危険を減らすものと考えられる。高い柔軟性を有する靴底は、足の形状に合致できるため靴の端部が物に引っ掛かる危険性を減らし、またこのような柔軟な靴底は、素足の状態で起きる自然な着地及び歩行を変えてしまうのを抑えるものと考えられる。高い柔軟性を有する靴底は、例えば着地の直前に足の親指が上がるときに靴底の前部を上げる足とともに形状を変えることができるため、一般に知られた慣例のように前部に向けて靴底の厚さを先細にする必要なく靴底を構成できる。このように先細にすると、つま先が離れるときに前方に向かう勢いの発生を抑えるものと考えられる。
【0034】
アッセンブリの柔軟な層を、例えば、ナイロン繊維又はケブラーといった、緩衝性、摩擦性能、又は耐摩耗性に関しては不適当であるため、高い柔軟性を有するが靴底を構成する構造材として一般に使用しない材料で構成できる。靴底の柔軟性は、主としてこのような層の柔軟性によって決まるため、現在の構成よりも柔軟性の優れた靴を構成できる。また、使用する材料の厚さ又は固有の剛性のため、通常は比較的柔軟性のない柔軟性を改善した靴を作ることができる。このため、材料を用いて、靴底の柔軟性を妥協しないで本来は柔軟性がないが他の望ましい性質(例えば、突き通る物体及び広範囲の衝撃力に対して優れた耐性を表面全体にわたって有するポリカーボネート、耐摩耗性及び優れた摩擦性能を有するカーボンラバーといった剛体材料)を有する靴底部材を構成できる。小石といった小くて堅い物体を踏み付けたときに装着者を負傷から保護する剛体材料を使用できると、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)及びポリウレタンといったポリマーの発泡体で構成された厚い靴底を用いる必要性を減らす。多くのこのような靴底、特にスポーツシューズの靴底は、このような物体から保護するのに関与する一般的な衝撃力から保護するのに要するよりも、このような層をより厚くし、靴底の柔軟性を減らすと同時に、重量、容積及び不安定性の増加によって費用がかかる。本発明は、十分な硬さを具えた材料を使用して、小さくて堅い物体から保護できるため、望ましくないこれらの悪影響を無くしてクッション層の厚さを減らすことができる。
【0035】
少なくとも一部の隣接する靴底部材が重複するように靴底部材を構成することで、ある靴底部材の少なくとも一部を貫通しないで地面の物体が靴底を貫通してしまう可能性を最小限にする(これに対して保護するよう少なくとも1つの材料で構成する)。このような重複が十分大きければ、靴底が平らな場合だけではなく、それが下に凸の構成で靴底部材間の間隔が増加すると思われる場合にも足を保護する。
【0036】
靴底手段を重複させることによって、1より多い靴底部材がポイントインパクト(point impact)の衝撃を吸収するのに関与できることを意味する。これは、1より多い靴底部材が足と地面との間に置かれるためであり、靴底部材間のさらなる接触により、衝撃力が、足の中を上に広がることに限定されるよりも、むしろ靴底のクッション材にわたってより効果的に分散できるためである。
【0037】
靴底部材の重複部分の2つの接触面が相補的な形状の場合、これによって2つの接触面が密接に並列する。これにより、貫通する物体が自由に入り込む可能性のある靴底部材間のスペースが最小限となるため、靴底を貫通する有害な危険性を減らす。相補的な頂部及び溝部が、重複する靴底部材の上面及び重複する靴底部材の下面に設けられている場合、又は重複する靴底部材の上面に重複する靴底部材間のスペースに嵌る頂部が設けられている場合、これらの形態を使用して取付点の周りの靴底部材の動きを制御できる。例えば、前後方向の相補的な溝部及び頂部は、横方向の力が加わるときに、取付片が前後方向に互いに自由に動くのを妨げずに、前部に取り付けられた靴底部材がこの取付点の周りに横方向に回転するのを防止する。同様に、重複する2つの靴底部材の間のスペースに嵌る上面の頂部によって、これと同様な目的を達成できる。
【0038】
歩行及びランニング中に、重さが、かかとからつま先に移動して、つま先が離れるとともにかかとが地面から上がる。同様に、重さが中足部から前足部の内側に横方向に移動する。同様に、後方の靴底部材とともに靴底が移動し、前方及び中間の靴底部材より先に横方向の配置が上に曲げられる。このため、例えば重複が前方方向である場合、靴底がこの領域で曲がるときに、各靴底部材の前部が前方の靴底部材の下にまだ収まっている状態にある。このため、靴底部材間に重複が生じる場合、それは後方及び又は横方向であり、靴底の柔軟性は維持される。かかと方向の重複とは、各靴底部材の前端が後端よりも高いことを意味し、これにより前方に動く時に靴底の前部及び又は各靴底部材が地面に引っ掛かる危険性が最小限となる。かかと方向の重複により、前方に歩行する時又は走る時に各靴底部材の下部の大部分が後方に向く。これにより、特に、相当数の小さな靴底部材を使用する構成で、発生するかなりの摩擦を利用する可能性を靴底部材に与える。後方に重複する方向に向いた堅い層を含む靴底部材が、足から地面への効果的なエネルギ伝達を与えるため、より大きな前方への勢いが発生する。クッション材と組み合わせた場合、効果的な前進運動に要する後方への力が減衰することなく、鉛直方向の衝撃力を差動的に和らげる靴底を構成できる。
【0039】
複数の靴底部材で構成された靴底が、下に凸の形状になるよう端部が上に曲がる場合、隣接する靴底部材間のスペースが増加するため、貫通性外傷の危険性が高まる。これは、特に、足の親指が着地の直前に上に動き指の腹がこのような形状であると思われる場合に当てはまり、高い衝撃段階の間に足が潜在的に貫通性外傷にさらされる。しかしながら、重複する領域が密着対向する状態のままで、靴底部材がその配向を変える場合、これにより、貫通性外傷から著しく保護することを要する状況(例えば、クロスカントリー競走用の靴、安全長靴等)を含む、このような靴底の構成を使用する範囲を潜在的に制限する要因が取り除かれる。靴底部材を基層に対向するよう密着保持することで、下に凸に曲がる間に靴の側面の大きさを減らすため、地面に引っ掛かる危険性を減らす。
【0040】
履き物の特定の実施例が、以下に記載されている。
【0041】
履き物の第1の実施例(走行用、歩行用、一般的な運動用又はファッション用の靴)
(1) 靴底の接地面全体が、靴底部材の面で形成されている
(2) ほぼ2〜3cmの長さの環状又は鱗状の靴底部材が、全体として矩形の取付部と及び全体として半円形又は弓形の本体部とを有している
(3) 靴底部材が取付層に対して鋭角に向いている
(4) 靴底部材の重複面が、相補的な形状をなし、側方から視るときに、平面、曲面、角張った面又はこれらの組み合わせである
(5) 靴底部材の前部のみが取り付けられている
(6) 取付は、以下の方法の1又は組み合わせによって行われる
1. 靴底部材及び基層の双方の一部にフィラメントを貫通させる
2. 基層に直接射出成形、すなわち溶着する
3. 接着剤を用いて接着領域を設ける
4. 靴底部材及び基層を、直接的(ヒンジ、又はボールソケット接合(ball−socket joint)を形成する)に又は2つを繋ぐプラスチックのリベットといったロック具で連結する
(7) 列を成して構成する
(8) 隣接する列が互いにオフセットしている
(9) 靴底部材の(かかとに向かって)後端部が、柔軟な層が着地の前につま先が伸びた状態で地面に接触している間、下(地面側の面)から見えないように、次の列の前端部と重複する
(10) 取付層は、ナイロン布のような薄くて柔軟な比較的弾力性のないものである
(11) 取付層は、完全なシート材でなくてもよく、メッシュ状でもよい
(12) つま先領域で、重複する靴底部材が直接取り付けられていない場所の取付層が十分に柔軟なため、つま先が曲がる間、取付層が潰れて靴底が曲がるとともに縮むことができる
(13) 第1の取付地点の後方に靴底部材と基層(又は後方の靴底部材)とのもう一つの取付を設ける;これは、靴底部材が基層から離れて回転できる度合いを規制するために非弾性を用いてもよく、靴底が下に凸の形状に変形するときに靴底部材が重複する靴底部材にぴったりくっつくのを保持するために弾性を用いてもよい
(14) 中敷状の構造、ストラップ等のフットサポートが従来の靴又はブーツの甲を介して足に取り付けられている。また、足に直接付着させてもよい(このケースでは、フットサポートは実際には足裏の中敷である)
(15) 履き物の甲は、足の外観を形作るように、靴底の端部に十分な上向きの張力を与える
(16) 履き物の甲のつま先部は、つま先の動きが足裏に伝わりこの部分の靴底の動きがつま先の動きにしっかりと追随するように、十分に弾力性がなく足に密着する
(17) 靴を履いたときの靴底の形状は、着用者の足跡の形状に近い
(18) 靴底部材は、例えば鱗状の靴底部材を使用する場合に靴底の端部に改良が必要な点を除いて、全て同じ大きさ及び形状であり、靴底の前端部又は横方向の端部にあるこれらの靴底部材は環状の靴底部材に替えられる
(19) 靴底部材の前方/後方の重複面に相補的な溝部及び頂部を設けて、靴底部材のその取付点の周りの水平回転を規制する
(20) 靴底部材の接地面に角度を持たせたり又は平坦にして、例えばスパイクや釘といった付加的な部品を取り付ける
(21) 靴底部材を、靴底部材の非取付部が柔軟な層に対するその位置を保持して、配列を通って衝撃力を伝えて分散させ、貫通性外傷に対して必要な程度の保護を与えるように、十分堅い材料で形成する。このような連続体に適した材料は、EVA及びポリウレタンといった中程度の密度の発泡体、ポリカーボネートといった硬質プラスチックを含む
(22) 靴底部材の本体を形成するのに使用する部材そのものがクッション性を生じない場合、靴底部材の材料として又は靴底材料の中の層として、柔軟な層の中、上又は下にクッション材を使用してクッションを与えてもよい
(23) 靴底部材を形成するのに使用する材料が、例えばポリウレタン、カーボンゴムといった本質的に耐摩耗性材料でない場合、このような材料の基層を各靴底部材の基部又は接地部に固定してよい
(24) 靴底部材の列を、例えば取付板に別々に取り付けるか又は一体成形として成形してもよい
(25) 靴底部材及び又はフットサポートの厚さを均一にするか、又は例えばかかとに向かって徐々に厚くなるように靴底にわたって変えてもよい
(26) 中敷を有してもよい
【0042】
履き物の第2の実施例(高齢者用/身体障害者用の靴)
(1) 第1の実施例にように、靴の甲及び靴底の柔軟な取付層の双方が十分弾力性を有するような中敷状の靴の甲の使用によって、中敷の引き具を用いて靴を装着できる
【0043】
履き物の第3の実施例(自転車用の靴、スキーブーツ)
(1) 第1の実施例のようになっているが、靴底の一部に取付板、及び、例えば自転車のペダル、雪上又は水上スキーといった外部の器具の付着ポイントが形成され、靴底の残りの部分が上記のようになっている
【0044】
履き物の第4の実施例(ランニングスパイク)
(1) 靴底の前方領域のみが以下のように構成され、靴の靴底の残りの部分が従来の格子状の靴底である
(2) 靴底部材の下面が、その前方領域が矩形状で後方領域が三角形状であるような形状をなす
(3) 靴底部材の上面が、水平な矩形面からなり、全体が、フットサポートと、フットサポートに対して鋭角をなす三角形の重複領域とに取り付けられている
(4) 靴底部材の後部の外観が点をなす
(5) 靴底部材は硬質プラスチックで、薄いクッション層がフットサポートを覆っている
【0045】
履き物の第5の実施例(サッカー用の靴)
(1) 足の輪郭に合うよう靴底の周囲に変更を加えた矩形の靴底部材である
(2) 靴底部材の上面の主要な部分が、取付を強化して、靴底部材の端部が地面に引っ掛かることで発生する起こり得る梃子の作用を減らす、柔軟な層に取り付けられている
(3) 前方−後方及び横方向(左の靴の左側と右の靴の右側との間)の双方において最小限に重複する
(4) 釘を取り付けた靴底部材が、より大きな表面積及び又は重複部を有してもよい
(5) 靴底部材それ自身の伸長がバネを形成してもよい
【0046】
最後に、当然のことながら、発明の概念を、上記の記載の一般的概念が添付図面の詳細に取って代わることなく、多くの異なる構成に組み込むことができる。様々な変更、改良及び/又は付加を、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、部品の様々な構成及び設置に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、靴底アッセンブリの底面から視た本発明の一実施例の平面図である。
【図2】図2は、本発明の靴底アッセンブリを取り付けた履き物の側面図である。
【図3】図3は、靴底部材の詳細図である。
【図4】図4(a),(b),(c)は、本発明の一実施例に従った靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図5】図5は、本発明の別の実施例に従った靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図6】図6は、本発明の別の実施例の形態を示す靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図7】図7(a),(b),(c)は、本発明に従った靴底アッセンブリのさらに別の実施例を示す概要図である。
【図8】図8(a),(b)は、本発明の別の実施例の形態を示す靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図9】図9(a),(b),(c)は、本発明に従った靴底アッセンブリの別の実施例を示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体として履き物に関し、特に、靴、サンダル、ゴムぞうり等の履き物に使用する靴底アッセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、現在利用可能なものよりもさらなる柔軟性、保護、グリップを提供する改良したアッセンブリを提供することを目的とする。本発明は、自然な素足の歩行が乱れてしまうことを抑えながら、既知の履き物が(例えば、衝撃、熱及び貫通性外傷から)保護する特徴を堅持することを目的とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一態様によれば、履き物に使用するのに適した靴底アッセンブリが提供されており、靴底アッセンブリが、前方領域と後方領域とそれらの間の中間領域とを有する底面を具えた柔軟な基部を有し、靴底アッセンブリが、さらに、底面に複数の個別の靴底部材を有し、各部材が、本体部と、柔軟な基部の底面に動作可能に取り付けられた取付部とを有し、靴底部材が、少なくともいくつかの隣接する靴底部材の本体部が重複部を有するように、柔軟な基部の底面に設けられている。
【0004】
好適には、隣接する靴底部材の重複部が、足の動作による基部の正常な曲げ運動中に重複部の少なくともいくつかの重複が維持されるよう構成される。
【0005】
ある形態では、各靴底部材の基部が、その端部に取付部を具えた全体としてディスク状である。別の形態では、靴底部材が、全体として矩形の取付部と全体として半円形又は弓形の本体部とを有する鱗状でもよい。好適には、各靴底部材の取付部が、本体部に関して前方に向かって配置されている。当然のことながら、靴底部材を、靴底部材が靴底アッセンブリの前後の方向に対して取付部から横方向に延びるような、他の方法で向けることができる。取付部を何らかの適切な手段によって柔軟な基部に動作するよう取り付けてもよい。例えば、取付をリベット状の部品で行ってもよい。別の形態では、取付が溶着又は接着でなされ、又は2つの部品を射出成形又は他の製造方法によって単一の構造として形成してもよい。さらに別の構成では、靴底部材を通常は湾曲した形状で基部の曲げに応じて変形可能にしてもよい。
【0006】
好適には、隣接する靴底部材の重複する合わせ面が、靴底部材の間の空間に地面から異物が侵入する可能性を最小限にするよう密着した関係にある。さらに、隣接する靴底部材間の接触面によって、局所的な衝撃力がある程度まで分散する。重複する合わせ面を、異物の侵入を妨げるのを助けるよう相補的な形状で角を成すか湾曲させてもよい。隣接する靴底部材間の重複する度合いを柔軟な基部の選んだ領域で変えてもよい。
【0007】
さらに、互いに隣接して柔軟な基部の前方領域及び後方領域間の方向に対して横方向に設けられた少なくともいくつかの靴底部材が、隣接する靴底部材間の横方向の相対移動を規制する協働する端部を有してもよい。
【0008】
隣接する部材の接触面を比較的滑らかな面にしたりそれに粉末状グラファイトといった潤滑性材料を付着させることで、その摩擦を減らしてもよい。
【0009】
隣接する靴底部材の重複部を、部材の列が横方向に互いにオフセットした状態で、柔軟な基部の前方/後方のみに設けてもよい。別の構成では、隣接する靴底部材が、横方向とともに前方/後方の双方に重複する。
【0010】
靴底部材を任意の適した形状及び構成にしてもよい。例えば、上記のように、靴底部材を魚の鱗の作用を生じるよう重複構成で配置したディスク状にしてもよい。別の構成では、靴底部材を、端部が隣接するか又は間隔を置くように、互いに隣接して配置してもよい。ある形態では、各靴底部材がフットサポート及びカバー部の底面に動作可能に取り付けられた基部を有している。別の構成では、各靴底部材が単体で形成されている。基部を、プラスチック、ゴム又は金属及び一層以上の材料といった、任意の適した材料で形成してよい。カバー部を、部材の摩耗寿命を伸ばしてさらなるグリップを与えるように、ゴム又はプラスチック及び一層以上の材料といった、任意の適した材料で形成してもよい。
【0011】
さらに、各靴底部材の形状、厚さ、又は材料を他のものと変えてもよく、又はそれら全てを実質的に同一にするか必要に応じて一連の要素の組み合わせとしてもよい。例えば、靴底部材が、かかと部に厚くて重い摩耗するクッション部及びカバー部を具えた強い基部を有し、あまり衝撃を和らげない靴底の材料を、かかと部ほど力を受けない土踏まずといった部分に設けてもよい。
【0012】
靴底部材への靴底部材の配分を着用者個人の足跡によって設定してもよい。
【0013】
靴底アッセンブリを、靴の甲、又はストラップ、靴ひも、又は足に締め付ける他の適した手段に動作可能に取り付けてもよい。
【0014】
クッション材を、柔軟な基部の上層又は下層として靴底アッセンブリに設けるか、又は各靴底部材に取り付ける層として柔軟な基部に設けてもよい。
【0015】
柔軟な基部を任意の適した柔軟な材料で全体的に構成してもよい。基部の柔軟性によって、靴底アッセンブリが足の曲げにしっかりと追随することができる。基部は、さらに、弾性エネルギを蓄える材料でも蓄えない材料でもよく、すなわち、曲げ、捻り又は振りにおいて、その中立位置へ復元力が生じても生じなくてもよい。
【0016】
別の実施例では、基部に靴底部材を取り付ける前に、靴底部材を取り付ける取付プレートを設けてもよい。このプレートを柔軟性のある適した材料で構成してもよい。
【0017】
上記のように、各靴底部材と底面との間の取付領域が、一点接続又は接着部を介したものであってよい。例えば、取付手段が、靴底部材及びフットサポートに螺通又は螺入するフィラメントの形状であってもよく、又は他の形態が接着又は溶着構成の形態又は成形した一片であってもよい。ある実施例では、いくつかの靴底部材を、着用者の足の前端に対して概して前方領域に取り付けて、一方で他の靴底部材を、靴底部材の概して後方領域に取り付けてもよい。ある構成では、領域が靴底部材全体の表面をカバーしてもよい。
【0018】
靴底アッセンブリは、さらに、靴底部材の取付の前後に、軽量化できるフレームと、フレーム全体にわたって延びるよう使用する柔軟な基部とを有してもよい。
【0019】
靴底アッセンブリを、フットサポートに靴底部材を取り付けて強化する成形したステムを具えた単一の成形片で構成してもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の好ましい実施例が添付図面を参照して以下に記載されている。
【0021】
図面を参照すると、全体を符号10で示し、底面13を具えた柔軟な基部12を有する靴底アッセンブリが表されている。クッション材30を、基部12と靴の甲26との間に設けてもよい。靴底アッセンブリは、さらに、ディスク状の本体部15と、取付手段20によって基部に動作可能に取り付けられた取付部17とを有する複数の靴底部材14を有している。図3に示す構造では、靴底部材が、合わせ面に沿って互いに動作可能に接着剤で接着した基板18と接地面16とを有している。
【0022】
図3に示す構成では、取付手段が、板18の少なくとも一部を環状に貫通し、柔軟な基部12の少なくとも一部を貫通するフィラメント22を有している。
【0023】
履き物の甲26を適した方法で靴底アッセンブリ10の柔軟な基部12に動作するよう取り付けてもよい。図1及び図3に示すように、柔軟な基部12の底面が、前方領域31と、後方領域32と、中間領域33とを有している。
【0024】
使用中、アッセンブリは、取付手段17を介して柔軟な基部12に有利に取り付けられた靴底部材14の構成により、各ステップ間の足の動きに適合する。図示するように、取付部は、各靴底部材の本体部に対して前方に配置され、すなわち、本体部が、各靴底部材の取付部に対して後方に延びている。曲げモーメントを受ける単純支持梁では、曲げモーメントに抗して剛性を与えるの梁の外側の繊維である。本発明では、靴底の外側の繊維が、事実上分割されて離散点又は狭い領域のみで支持部に取り付けられており、剛性を小さくして柔軟性を高めている。
【0025】
さらに、歩行中に人間の最後尾の足が上がる直前の状況において靴底アッセンブリ10が曲がるときに、本発明は、地面をグリップするより広い表面積を提供する。これは、靴底部材14が、狭い領域のみに取り付けられており、その取付領域17の周りを回動することで、柔軟な基部12が足によって曲げられ地面から上がっている間、地面に接触したままであるためである。
【0026】
図4(a)、図4(b)及び図4(c)によく示すように、ある実施例では、隣接する靴底部材14が、正常な足の動きの間に柔軟な基部12が曲がる場合にそれらが重複関係を維持するように、十分に重複する。図4(a)は、柔軟な基部12が平らであるときの靴底部材を示しており、図4(b)は凸形に曲がるときの靴底部材を、図4(c)は凹形に曲がるときの靴底部材を示している。
【0027】
図5に示すように、靴底部材14を、重複部の合わせ面間の接続部が屈折した経路を与えて、異物が重複部分の間に侵入して柔軟な基部の底面に達するのを妨げるよう構成できる。
【0028】
図6に示すように、靴底部材14を、柔軟な基部の底面に対して斜めにすることができる。図示するように、弾性部材35によって斜めにしてもよい。別の構造では、部材35自身が弾性を有さずに柔軟な基部に対する靴底部材の変位を単に規制してもよい。別の構成では、弾性を有するリベット又はフィラメントといったもので、靴底部材の取付部を柔軟な基部に取り付けることで斜めにしてもよい。別の構成では、靴底部材を元々弾性のあるものにして斜めにしてもよい。
【0029】
図7(a)、図7(b)、図7(c)に示すように、靴底部材14を、柔軟な基部が平らになるときに部材が真っ直ぐになり易く、柔軟な基部が曲がると隣接する部材間の重複関係を維持しつつ湾曲した形状をとり易いように、弓形にして弾性変形可能にすることができる。
【0030】
図8(a)及び図8(b)は、重複する靴底部材を連結する構成を図示している。このために、一方の靴底部材が、隣接する靴底部材の表面の溝部の中に受容されるピン又はピン状の突起部36を重複面に有している。このような構成によって、合わせ面が離れないようにしながら、合わせ面の相対的な摺動が可能である。
【0031】
図9は、隣接する靴底部材の横方向の移動が規制される構成を示している。図9(a)は、一群の靴底部材14の平面図である。図9(b)は、相対的な横方向の移動を規制する1つの方法を示す図9(a)のラインX−Xに沿った断面図である。図9(b)では、協働する肩部36,37が横方向の移動を規制する。図9(c)は、相対的な横方向の移動を規制する別の方法を示す図9(a)のラインX−Xに沿った断面図である。この実施例では、細長い突起部39を部材間の空間の中に受容して、横方向の移動を規制する。
【0032】
本発明の靴底アッセンブリは、現在知られているアッセンブリよりも多くの利点を有すると考えられる。上記の靴底アッセンブリに関係するいくつかの利点を基本形式で、さらに他の利点をより具体的な実施例で、以下に詳説する。
【0033】
高い柔軟性のみを有する靴底は、履き物により(歩行中、ランニング中、ジャンプするとき等の)自然な足の動きに対する抵抗を減らすため、生体力学的能力及び性能(スピード、持久力、体力、敏しょう性、快適性)を高める一方で、けがをする危険を減らすものと考えられる。高い柔軟性を有する靴底は、足の形状に合致できるため靴の端部が物に引っ掛かる危険性を減らし、またこのような柔軟な靴底は、素足の状態で起きる自然な着地及び歩行を変えてしまうのを抑えるものと考えられる。高い柔軟性を有する靴底は、例えば着地の直前に足の親指が上がるときに靴底の前部を上げる足とともに形状を変えることができるため、一般に知られた慣例のように前部に向けて靴底の厚さを先細にする必要なく靴底を構成できる。このように先細にすると、つま先が離れるときに前方に向かう勢いの発生を抑えるものと考えられる。
【0034】
アッセンブリの柔軟な層を、例えば、ナイロン繊維又はケブラーといった、緩衝性、摩擦性能、又は耐摩耗性に関しては不適当であるため、高い柔軟性を有するが靴底を構成する構造材として一般に使用しない材料で構成できる。靴底の柔軟性は、主としてこのような層の柔軟性によって決まるため、現在の構成よりも柔軟性の優れた靴を構成できる。また、使用する材料の厚さ又は固有の剛性のため、通常は比較的柔軟性のない柔軟性を改善した靴を作ることができる。このため、材料を用いて、靴底の柔軟性を妥協しないで本来は柔軟性がないが他の望ましい性質(例えば、突き通る物体及び広範囲の衝撃力に対して優れた耐性を表面全体にわたって有するポリカーボネート、耐摩耗性及び優れた摩擦性能を有するカーボンラバーといった剛体材料)を有する靴底部材を構成できる。小石といった小くて堅い物体を踏み付けたときに装着者を負傷から保護する剛体材料を使用できると、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)及びポリウレタンといったポリマーの発泡体で構成された厚い靴底を用いる必要性を減らす。多くのこのような靴底、特にスポーツシューズの靴底は、このような物体から保護するのに関与する一般的な衝撃力から保護するのに要するよりも、このような層をより厚くし、靴底の柔軟性を減らすと同時に、重量、容積及び不安定性の増加によって費用がかかる。本発明は、十分な硬さを具えた材料を使用して、小さくて堅い物体から保護できるため、望ましくないこれらの悪影響を無くしてクッション層の厚さを減らすことができる。
【0035】
少なくとも一部の隣接する靴底部材が重複するように靴底部材を構成することで、ある靴底部材の少なくとも一部を貫通しないで地面の物体が靴底を貫通してしまう可能性を最小限にする(これに対して保護するよう少なくとも1つの材料で構成する)。このような重複が十分大きければ、靴底が平らな場合だけではなく、それが下に凸の構成で靴底部材間の間隔が増加すると思われる場合にも足を保護する。
【0036】
靴底手段を重複させることによって、1より多い靴底部材がポイントインパクト(point impact)の衝撃を吸収するのに関与できることを意味する。これは、1より多い靴底部材が足と地面との間に置かれるためであり、靴底部材間のさらなる接触により、衝撃力が、足の中を上に広がることに限定されるよりも、むしろ靴底のクッション材にわたってより効果的に分散できるためである。
【0037】
靴底部材の重複部分の2つの接触面が相補的な形状の場合、これによって2つの接触面が密接に並列する。これにより、貫通する物体が自由に入り込む可能性のある靴底部材間のスペースが最小限となるため、靴底を貫通する有害な危険性を減らす。相補的な頂部及び溝部が、重複する靴底部材の上面及び重複する靴底部材の下面に設けられている場合、又は重複する靴底部材の上面に重複する靴底部材間のスペースに嵌る頂部が設けられている場合、これらの形態を使用して取付点の周りの靴底部材の動きを制御できる。例えば、前後方向の相補的な溝部及び頂部は、横方向の力が加わるときに、取付片が前後方向に互いに自由に動くのを妨げずに、前部に取り付けられた靴底部材がこの取付点の周りに横方向に回転するのを防止する。同様に、重複する2つの靴底部材の間のスペースに嵌る上面の頂部によって、これと同様な目的を達成できる。
【0038】
歩行及びランニング中に、重さが、かかとからつま先に移動して、つま先が離れるとともにかかとが地面から上がる。同様に、重さが中足部から前足部の内側に横方向に移動する。同様に、後方の靴底部材とともに靴底が移動し、前方及び中間の靴底部材より先に横方向の配置が上に曲げられる。このため、例えば重複が前方方向である場合、靴底がこの領域で曲がるときに、各靴底部材の前部が前方の靴底部材の下にまだ収まっている状態にある。このため、靴底部材間に重複が生じる場合、それは後方及び又は横方向であり、靴底の柔軟性は維持される。かかと方向の重複とは、各靴底部材の前端が後端よりも高いことを意味し、これにより前方に動く時に靴底の前部及び又は各靴底部材が地面に引っ掛かる危険性が最小限となる。かかと方向の重複により、前方に歩行する時又は走る時に各靴底部材の下部の大部分が後方に向く。これにより、特に、相当数の小さな靴底部材を使用する構成で、発生するかなりの摩擦を利用する可能性を靴底部材に与える。後方に重複する方向に向いた堅い層を含む靴底部材が、足から地面への効果的なエネルギ伝達を与えるため、より大きな前方への勢いが発生する。クッション材と組み合わせた場合、効果的な前進運動に要する後方への力が減衰することなく、鉛直方向の衝撃力を差動的に和らげる靴底を構成できる。
【0039】
複数の靴底部材で構成された靴底が、下に凸の形状になるよう端部が上に曲がる場合、隣接する靴底部材間のスペースが増加するため、貫通性外傷の危険性が高まる。これは、特に、足の親指が着地の直前に上に動き指の腹がこのような形状であると思われる場合に当てはまり、高い衝撃段階の間に足が潜在的に貫通性外傷にさらされる。しかしながら、重複する領域が密着対向する状態のままで、靴底部材がその配向を変える場合、これにより、貫通性外傷から著しく保護することを要する状況(例えば、クロスカントリー競走用の靴、安全長靴等)を含む、このような靴底の構成を使用する範囲を潜在的に制限する要因が取り除かれる。靴底部材を基層に対向するよう密着保持することで、下に凸に曲がる間に靴の側面の大きさを減らすため、地面に引っ掛かる危険性を減らす。
【0040】
履き物の特定の実施例が、以下に記載されている。
【0041】
履き物の第1の実施例(走行用、歩行用、一般的な運動用又はファッション用の靴)
(1) 靴底の接地面全体が、靴底部材の面で形成されている
(2) ほぼ2〜3cmの長さの環状又は鱗状の靴底部材が、全体として矩形の取付部と及び全体として半円形又は弓形の本体部とを有している
(3) 靴底部材が取付層に対して鋭角に向いている
(4) 靴底部材の重複面が、相補的な形状をなし、側方から視るときに、平面、曲面、角張った面又はこれらの組み合わせである
(5) 靴底部材の前部のみが取り付けられている
(6) 取付は、以下の方法の1又は組み合わせによって行われる
1. 靴底部材及び基層の双方の一部にフィラメントを貫通させる
2. 基層に直接射出成形、すなわち溶着する
3. 接着剤を用いて接着領域を設ける
4. 靴底部材及び基層を、直接的(ヒンジ、又はボールソケット接合(ball−socket joint)を形成する)に又は2つを繋ぐプラスチックのリベットといったロック具で連結する
(7) 列を成して構成する
(8) 隣接する列が互いにオフセットしている
(9) 靴底部材の(かかとに向かって)後端部が、柔軟な層が着地の前につま先が伸びた状態で地面に接触している間、下(地面側の面)から見えないように、次の列の前端部と重複する
(10) 取付層は、ナイロン布のような薄くて柔軟な比較的弾力性のないものである
(11) 取付層は、完全なシート材でなくてもよく、メッシュ状でもよい
(12) つま先領域で、重複する靴底部材が直接取り付けられていない場所の取付層が十分に柔軟なため、つま先が曲がる間、取付層が潰れて靴底が曲がるとともに縮むことができる
(13) 第1の取付地点の後方に靴底部材と基層(又は後方の靴底部材)とのもう一つの取付を設ける;これは、靴底部材が基層から離れて回転できる度合いを規制するために非弾性を用いてもよく、靴底が下に凸の形状に変形するときに靴底部材が重複する靴底部材にぴったりくっつくのを保持するために弾性を用いてもよい
(14) 中敷状の構造、ストラップ等のフットサポートが従来の靴又はブーツの甲を介して足に取り付けられている。また、足に直接付着させてもよい(このケースでは、フットサポートは実際には足裏の中敷である)
(15) 履き物の甲は、足の外観を形作るように、靴底の端部に十分な上向きの張力を与える
(16) 履き物の甲のつま先部は、つま先の動きが足裏に伝わりこの部分の靴底の動きがつま先の動きにしっかりと追随するように、十分に弾力性がなく足に密着する
(17) 靴を履いたときの靴底の形状は、着用者の足跡の形状に近い
(18) 靴底部材は、例えば鱗状の靴底部材を使用する場合に靴底の端部に改良が必要な点を除いて、全て同じ大きさ及び形状であり、靴底の前端部又は横方向の端部にあるこれらの靴底部材は環状の靴底部材に替えられる
(19) 靴底部材の前方/後方の重複面に相補的な溝部及び頂部を設けて、靴底部材のその取付点の周りの水平回転を規制する
(20) 靴底部材の接地面に角度を持たせたり又は平坦にして、例えばスパイクや釘といった付加的な部品を取り付ける
(21) 靴底部材を、靴底部材の非取付部が柔軟な層に対するその位置を保持して、配列を通って衝撃力を伝えて分散させ、貫通性外傷に対して必要な程度の保護を与えるように、十分堅い材料で形成する。このような連続体に適した材料は、EVA及びポリウレタンといった中程度の密度の発泡体、ポリカーボネートといった硬質プラスチックを含む
(22) 靴底部材の本体を形成するのに使用する部材そのものがクッション性を生じない場合、靴底部材の材料として又は靴底材料の中の層として、柔軟な層の中、上又は下にクッション材を使用してクッションを与えてもよい
(23) 靴底部材を形成するのに使用する材料が、例えばポリウレタン、カーボンゴムといった本質的に耐摩耗性材料でない場合、このような材料の基層を各靴底部材の基部又は接地部に固定してよい
(24) 靴底部材の列を、例えば取付板に別々に取り付けるか又は一体成形として成形してもよい
(25) 靴底部材及び又はフットサポートの厚さを均一にするか、又は例えばかかとに向かって徐々に厚くなるように靴底にわたって変えてもよい
(26) 中敷を有してもよい
【0042】
履き物の第2の実施例(高齢者用/身体障害者用の靴)
(1) 第1の実施例にように、靴の甲及び靴底の柔軟な取付層の双方が十分弾力性を有するような中敷状の靴の甲の使用によって、中敷の引き具を用いて靴を装着できる
【0043】
履き物の第3の実施例(自転車用の靴、スキーブーツ)
(1) 第1の実施例のようになっているが、靴底の一部に取付板、及び、例えば自転車のペダル、雪上又は水上スキーといった外部の器具の付着ポイントが形成され、靴底の残りの部分が上記のようになっている
【0044】
履き物の第4の実施例(ランニングスパイク)
(1) 靴底の前方領域のみが以下のように構成され、靴の靴底の残りの部分が従来の格子状の靴底である
(2) 靴底部材の下面が、その前方領域が矩形状で後方領域が三角形状であるような形状をなす
(3) 靴底部材の上面が、水平な矩形面からなり、全体が、フットサポートと、フットサポートに対して鋭角をなす三角形の重複領域とに取り付けられている
(4) 靴底部材の後部の外観が点をなす
(5) 靴底部材は硬質プラスチックで、薄いクッション層がフットサポートを覆っている
【0045】
履き物の第5の実施例(サッカー用の靴)
(1) 足の輪郭に合うよう靴底の周囲に変更を加えた矩形の靴底部材である
(2) 靴底部材の上面の主要な部分が、取付を強化して、靴底部材の端部が地面に引っ掛かることで発生する起こり得る梃子の作用を減らす、柔軟な層に取り付けられている
(3) 前方−後方及び横方向(左の靴の左側と右の靴の右側との間)の双方において最小限に重複する
(4) 釘を取り付けた靴底部材が、より大きな表面積及び又は重複部を有してもよい
(5) 靴底部材それ自身の伸長がバネを形成してもよい
【0046】
最後に、当然のことながら、発明の概念を、上記の記載の一般的概念が添付図面の詳細に取って代わることなく、多くの異なる構成に組み込むことができる。様々な変更、改良及び/又は付加を、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、部品の様々な構成及び設置に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】図1は、靴底アッセンブリの底面から視た本発明の一実施例の平面図である。
【図2】図2は、本発明の靴底アッセンブリを取り付けた履き物の側面図である。
【図3】図3は、靴底部材の詳細図である。
【図4】図4(a),(b),(c)は、本発明の一実施例に従った靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図5】図5は、本発明の別の実施例に従った靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図6】図6は、本発明の別の実施例の形態を示す靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図7】図7(a),(b),(c)は、本発明に従った靴底アッセンブリのさらに別の実施例を示す概要図である。
【図8】図8(a),(b)は、本発明の別の実施例の形態を示す靴底アッセンブリの一部の概要図である。
【図9】図9(a),(b),(c)は、本発明に従った靴底アッセンブリの別の実施例を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履き物に使用するのに適した靴底アッセンブリであって、
前記靴底アッセンブリが、前方領域と後方領域とそれらの間の中間領域とを有する底面を具えた柔軟な基部を有し、
前記靴底アッセンブリが、さらに、前記底面に複数の個別の靴底部材を有し、
各部材が、本体部と、前記柔軟な基部の前記底面に動作可能に固定された取付部とを有し、
前記靴底部材が、少なくともいくつかの隣接する靴底部材の前記本体部が重複部を有するように、前記柔軟な基部の前記底面に設けられていることを特徴とする靴底アッセンブリ。
【請求項2】
前記隣接する靴底部材の前記重複部が、足の動作による前記柔軟な基部の正常な曲げ運動中に前記重複部の少なくともいくつかの重複が維持されるよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項3】
各靴底部材の基部が、端部に前記取付部を具えた全体としてディスク状であることを特徴とする請求項1に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項4】
各靴底部材の前記取付部が、前記本体部に関して前記柔軟な基部の前記前方領域に向かって配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項5】
隣接する靴底部材が重複する部分の中に合わせ面を有しており、
前記合わせ面が密接する関係にあることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項6】
各靴底部材の前記取付部が、リベット状の部品、フィラメント、または接着剤によって前記柔軟な基部の前記下面に動作するよう取り付けられ、又は前記柔軟な基部と一体な部品であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項7】
各靴底部材が本体層及び底部層を含む積層を具えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項8】
互いに隣接し、前記柔軟な基部の前記前方領域及び前記後方領域間の方向に対して横方向に設けられた靴底部材の少なくともいくつかが、隣接する靴底部材間の横方向の相対移動を規制する協働端部を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項9】
少なくともいくつかの前記靴底部材の前記取付部が、分節的又はヒンジ接続されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項10】
前記靴底部材の前記本体部が、前記柔軟な基部の前記底面に対して斜めであることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項11】
前記靴底部材が、前記柔軟な基部の前記底面と前記靴底部材の前記本体部との間に、前記斜めにする弾性部材を有していることを特徴とする請求項10に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項12】
前記隣接する靴底部材の前記重複部が、分離しないよう連結されて相対摺動可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項13】
隣接する靴底部材の重複する前記合わせ面が、摩擦を減らしていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項14】
前記靴底部材の前記基部が、通常は弓形状で前記柔軟な基部の曲げに応じて変形可能でることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項1】
履き物に使用するのに適した靴底アッセンブリであって、
前記靴底アッセンブリが、前方領域と後方領域とそれらの間の中間領域とを有する底面を具えた柔軟な基部を有し、
前記靴底アッセンブリが、さらに、前記底面に複数の個別の靴底部材を有し、
各部材が、本体部と、前記柔軟な基部の前記底面に動作可能に固定された取付部とを有し、
前記靴底部材が、少なくともいくつかの隣接する靴底部材の前記本体部が重複部を有するように、前記柔軟な基部の前記底面に設けられていることを特徴とする靴底アッセンブリ。
【請求項2】
前記隣接する靴底部材の前記重複部が、足の動作による前記柔軟な基部の正常な曲げ運動中に前記重複部の少なくともいくつかの重複が維持されるよう構成されることを特徴とする請求項1に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項3】
各靴底部材の基部が、端部に前記取付部を具えた全体としてディスク状であることを特徴とする請求項1に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項4】
各靴底部材の前記取付部が、前記本体部に関して前記柔軟な基部の前記前方領域に向かって配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項5】
隣接する靴底部材が重複する部分の中に合わせ面を有しており、
前記合わせ面が密接する関係にあることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項6】
各靴底部材の前記取付部が、リベット状の部品、フィラメント、または接着剤によって前記柔軟な基部の前記下面に動作するよう取り付けられ、又は前記柔軟な基部と一体な部品であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項7】
各靴底部材が本体層及び底部層を含む積層を具えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項8】
互いに隣接し、前記柔軟な基部の前記前方領域及び前記後方領域間の方向に対して横方向に設けられた靴底部材の少なくともいくつかが、隣接する靴底部材間の横方向の相対移動を規制する協働端部を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項9】
少なくともいくつかの前記靴底部材の前記取付部が、分節的又はヒンジ接続されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項10】
前記靴底部材の前記本体部が、前記柔軟な基部の前記底面に対して斜めであることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項11】
前記靴底部材が、前記柔軟な基部の前記底面と前記靴底部材の前記本体部との間に、前記斜めにする弾性部材を有していることを特徴とする請求項10に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項12】
前記隣接する靴底部材の前記重複部が、分離しないよう連結されて相対摺動可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項13】
隣接する靴底部材の重複する前記合わせ面が、摩擦を減らしていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【請求項14】
前記靴底部材の前記基部が、通常は弓形状で前記柔軟な基部の曲げに応じて変形可能でることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の靴底アッセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図7(c)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)】
【図2】
【図3】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図7(c)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図9(c)】
【公表番号】特表2008−525058(P2008−525058A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547091(P2007−547091)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001933
【国際公開番号】WO2006/066331
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(507204132)
【出願人】(507204143)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001933
【国際公開番号】WO2006/066331
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(507204132)
【出願人】(507204143)
【Fターム(参考)】
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