説明

馬車置き場の扉を模擬した外観を有するユニット式オーバヘッド車庫扉

伝統的な馬車置き場の扉の外観をほぼ有する、ユニット式オーバヘッド車庫扉が開示される。車庫扉の薄肉の部品が、浮彫りパターンで浮彫り細工され、浮彫りパターンは所望の模擬する外観を備える扉を提供する。浮彫りパターンは、扉部品に配列された垂直な溝を含んでもよく、溝は、車庫扉の左の部分と右の部分との間に、垂直な分離線の外観を提供する。馬車置き場の扉の外観を模擬する金属製ユニット式オーバヘッド車庫扉を制作する方法もまた開示される。方法は、馬車置き場の扉の外観を模擬する多種多様な金属製ユニット式オーバヘッド車庫扉のかなりの部分を制作するために、最大三つの異なる金型を使用して金属薄板の扉部品に浮彫りパターンを浮彫り細工する段階を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車庫扉に関する、より詳細には、ユニット式オーバヘッド車庫扉に関する。
【背景技術】
【0002】
ユニット式オーバヘッド車庫扉は、車庫通路のような大きな入口開口部のために、便利で耐久性のある囲いを提供する。ユニット式オーバヘッド車庫扉はしばしば、関節構造の囲いを形成するために、共にピボット的に結合される複数の水平方向に並んだ扉部品を含む。扉の部品は一般的に、数組のローラを含み、ローラは固定された、レールの間又は軌道の間に支持され、レール又は軌道は、垂直方向に並んだ閉じた位置と頭上にほぼ水平な開いた位置との間で扉の動きを導く。部品が開いた位置と閉じた位置との間を動く場合に、部品はそれぞれに対して軸回転する。自動車庫扉を開ける者はしばしば、開いた位置と閉じた位置との間で扉を動かす。
【0003】
住宅の車庫用、現在のユニット式オーバヘッド車庫扉は、しばしば金属薄板、例えば鋼鉄、アルミニュウム、又は同種のものから組立てられる。これらの金属製扉は、より重量があり風化、腐食及び害虫により、さらに劣化しやすい木製のユニット式扉に、ほぼ取って代わる。金属製車庫扉は一般に、設置後、ほぼメンテナンス又は交換無しに、何年にもわたって存続する。
【0004】
ユニット式オーバヘッド車庫扉は、住宅用車庫に見られる通路の共通のサイズに一致する大きさにおいて商売に利用可能である。一般的な一台用車庫の扉は、約2.4m(約8feet)幅であり、一般的な2台用車庫の扉は、約4.9m(約16feet)幅である。このような扉は、対応する高さを有する通路のために、2.1mと2.4mの(7footの及び8footの)両方の高さにおいて利用が可能である。なぜならば、大抵のユニット式オーバヘッド車庫扉は、四つの部品を含み、一般的な2.1mで(7-footで)四部品の扉の各々部品は、約0.53m(約21inches)の高さであり、一般的な2.4mで(8-footで)四部品の扉の各々部品は、約0.61m(約24inches)の高さである。
【0005】
金属製オーバヘッド車庫扉部品の金属薄板表面は、木目を模擬する浮彫り細工のパターンをしばしば含む。部品は一般的に、扉が、水平な及び垂直なフレーム部材の枠組みとフレーム部材の間に支持される複数のパネルとから成る、木製扉を模擬する外観を有するような、浮彫り細工される浮彫りパターンを含む。しばしば、浮彫り細工されるパネルは、「一段高いパネル」の外観を有する。用語「一段高いパネル」は、浮彫りにおいて、パネルを囲む外縁部分より一段と高い中央部分を有するパネル構造に当てはまる。このようなパネル構造は、フレームとパネルの構造を有する木製扉に似ている。これらの浮彫り細工されるパネルのパターンは一般的に、水平に方向付けられ、言い換えれば、浮彫り細工されるパネルは、背丈が高いよりも幅広である。
【0006】
扉部品が、断熱性を備える、裏張り物又は挿入物を含んでもよい。例えば、このような金属製扉部品が、浮き彫り加工を施した金属薄板面の後ろに、断熱する発泡挿入物又は芯を含んでもよい。金属製車庫扉部品の曝露表面は一般的に、腐食から金属を防止するため及び魅力的な外観を備えるために、下塗りされ塗装される。鋼鉄製車庫扉はまた、腐食と錆に対する追加の耐食性を備えるために亜鉛鍍金されてもよい。
【0007】
ユニット式オーバヘッド車庫扉は、住宅用車庫のための有効な囲いを提供する一方で、幾人かの自宅所有者は、より伝統的な非金属製扉の外観を好む。例えば、幾人かの自宅所有者は、伝統的な馬車置き場の扉の外観を好む。本物の馬車置き場の扉は、古い家及び高価な現代の家に見出され、ほぼ木製で組立てられる。これらの扉は一般的に、フレームを有し、パネル構造を嵌め込み、一つ又はそれ以上の窓を含んでいてもよい。本物の馬車置き場の扉の木製フレームは、水平の、垂直の、又は対角のフレーム部材を含んでもよい。このような扉の木製嵌め込みパネルは、時には複数の組立てられるさねはぎの厚板から成る。馬車置き場の扉は、しばしば矩形であるが、アーチ型又はその他の特有な形状を有してもよい。大きな車庫通路のために、馬車置き場の扉は一般的に、一組の垂直に掛けられた扉を含み、扉は開口部を閉じるために協働する。ここで使用される用語「垂直に掛けられた」は、扉が開いた位置と閉じた位置の両方で垂直であるような方法で掛けられた扉に当てはまる。しばしは、本物の木製の馬車置き場の扉は、最も外側の側端部に沿って蝶番式に取り付けられるか、又は扉が水平方向に開くために分かれてスライドするようにレールに吊り下げられる。従って、このような扉は、しばしば二つの扉の隣接する端部の間に垂直な境界線を含んでいる。
【0008】
馬車置き場の扉の外観を有しているがユニット式オーバヘッド扉の利便性をも有する車庫扉を提供する試みにおいて、幾人かの車庫扉の製造業者は、装飾した木製の上張りを備える木製のユニット式扉を提供する。これらの木製上張りは一般的に、本物の馬車置き場の扉に見られるような木製のフレーム部材の外観を模擬するために形成される。不幸にもそれらの木製構築物は、このような扉を非常に重くし、風化作用、腐食、及び害虫からの損傷を受けやすい。加えてこのような扉は、生産するにも購入するにも相対的に高価になる。別の人たちが、金属製ユニット式オーバヘッド扉に、木製の又はプラスチック製の上張りを貼ることによって、馬車置き場の扉の外観を模擬することを試みてきた。例えば特許文献1は、金属部品の外表面に貼られた複数の押出し成形されたポリスチレン部材を有する金属製オーバヘッド車庫扉を開示している。プラスチック部材は、構造的支持部材又はフレーム部材の外観を模擬しようとしている。不幸なことに、このような上張りは、金属部分から分離し易く、ユニット式車庫扉の実際の製造コストの増加になりやすい。このような扉はまた、安っぽい外観を有するかもしれない。
【0009】
【特許文献1】米国特許第6148896号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、模擬する外観を達成するために、分離する上張りを使用することなく、伝統的な木製の馬車置き場の扉の外観をほぼ有する、木製でないユニット式オーバヘッド車庫扉が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、薄肉の外装パネルを包含する複数の矩形車庫扉部品から成る、オーバヘッド車庫扉を含む。ここで使用される用語「薄肉の」は、壁又はパネルの全体的な高さ及び幅と比較して相対的に薄い壁の厚さを有する、扉の構成部品又は組立部品に当てはまる。例えば、本発明に従う車庫扉は、約3.18mm(約0.125 inch)以下の厚さを有する、薄肉の金属板又はプラスチックから組立てられてもよい。車庫扉部品は、上下共にピボット的に結合される。各々の扉部品は、外装パネルに浮彫り細工される複数の浮彫りの特徴を含む。扉部品の表面に浮彫り細工される浮彫りの特徴は、車庫扉が閉められた位置にある時に、伝統的な金属でない及びプラスチックでない素材から組立てられる、少なくとも二つに分離して協働する、垂直に掛けられた扉を模擬した外観を有する、車庫扉を提供するために組み合わされる。
【0012】
本発明はまた、ほぼ矩形の上部部品を包含するオーバヘッド車庫扉を含む。上部部品はほぼ、薄肉の材料から組立てられ、上部正面外装パネル、上端部、下端部、及び側端部を含む。上部正面外装パネルは、第一の一体化形成されるほぼ垂直な溝を含み、溝は、上端部と下端部との間にほぼ延伸する。オーバヘッド車庫扉はさらに、ほぼ矩形の下部部品を含む。下部部品はほぼ、薄肉の材料から組立てられ、下部正面外装パネル、上端部、下端部、及び側端部を含む。下部正面外装パネルは、第二の一体化形成されるほぼ垂直な溝を含み、溝は、上端部と下端部との間にほぼ延伸する。扉はさらに、上部部品の底端部を下部部品の上端部にピボット的に接続する少なくとも一つのコネクタを有する。上部の及び下部の正面は、車庫扉が閉じられた位置にある時に、ほぼ同一面内にある。第一と第二のほぼ垂直な溝は、車庫扉が閉じられた位置にある時に、ほぼ同一線上にあり、それ故に、上部と下部の部品の、左部分と右部分との間の垂直な分離線の外観をほぼ模擬している。
【0013】
本発明はさらに、浮彫り細工されるパターンを有するオーバヘッド車庫扉を含む。浮彫り細工されるパターンは、一体化形成されるパネル部分を含む。パネル部分は、複数の間隔があいた、垂直に方向付けられた平行な溝を含む、ほぼ平板の部分を有する。それ故、ほぼ平板な部分は、複数の組立てられ垂直に配置される、さねはぎの厚板によって形成される合成パネルの外観をほぼ模擬する。
【0014】
本発明はまた、浮彫り細工されるパターンを有するオーバヘッド車庫扉を含み、浮彫り細工されるパターンは、パネルの上部、底部、及び側部の縁部を境とする矩形のフレーム部分を有する一体化形成されるパネル部分を含む。浮彫り細工されるパターンはさらに、矩形のフレーム部分に配置される凹所でほぼ平板のパネル部分を含む。パターンはまた、パネルのフレーム部分に配置される、少なくとも一つの一体化形成され対角に方向付けられ、模擬される支持部材を含む。
【0015】
本発明は追加として、オーバヘッド車庫扉を組立てる方法を含む。方法は、金属薄板の車庫扉部品に複数の浮彫り細工されるパターンを形成するための一組の金型を用意する段階を含む。一組の金型は、一体化成形され、対角に方向付けられ、上方向に傾斜して模擬される支持部材を含む、第一浮彫り細工されるパターンを作り上げるために形成される第一金型を含む。第二の金型は、一段高く、一体化成形され、対角に方向付けられ、下方に傾斜して模擬される支持部材を含む、第二浮彫り細工されるパターンを作り上げるために形成される。第三の金型は、第一及び第二の浮彫り細工されるパターンとは概ね異なる、第三浮彫り細工されるパターンを作り上げるために形成される。方法はさらに、各々の部品が、少なくとも一つの選択された浮彫り細工されるパターンを含むように、一組の金型を用いて、複数の浮彫り細工される金属製車庫扉部品を生産する段階を含む。方法はまた、閉じられた位置で所望する外観を有する、オーバヘッド車庫扉の少なくともかなりの部分を形成するために、複数の車庫扉部品と共に、選択的に配列しピボット的に結合する段階とを含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下の記述において、同一の参照記号は数枚の図面を通して、同一の又は相当する部品を示す。また以下の記述において、「前方の」、「後方の」、「前部」、「後部」、「左」、「右」、「上方向に」、「下方向に」、及び同様の用語は、便宜的な言葉であり、限定された用語として解釈されるべきでないことが理解される。
【0017】
本発明は、図1に示された実施形態100のようなユニット式オーバヘッド車庫扉を含む。図1において、車庫扉100は、車庫入口のような大きな通路120の閉じられた位置にある。車庫扉100は、嵌め合い水平ジョイント118に沿って、互いにピボット的に結合される、水平に方向付けられる部品102、104、及び106を含む。車庫扉の部品102、104、106は、互いに垂直方向に一直線になる溝又はしわ130を含み、溝又はしわは、車庫扉100が閉じられる時に、互いがほぼ一直線になる。一直線になった溝130は、車庫扉100の模擬された左部分と右部分との間に、垂直に方向付けられた分離線の実際の外観を提供する。この明白な分離線は、溝130と同様に延伸するラインに沿って互いに隣接し、左と右に分かれる垂直に掛けられた扉の外観を与える。
【0018】
車庫扉100の下部品102と中間部品104は、一つ又はそれ以上の浮彫りのパターン110、112、及び114を含む。閉じられた扉100が、複数の水平な、垂直な、及び対角のフレーム部材と、フレーム部材の間の空間に配置される複数の嵌め込まれるパネルとから組立てられる、中実の垂直に掛けられた車庫扉の外観をほぼ有するように、浮彫りのパターン110、112、及び114は、形成され互いに整列される。車庫扉部品のさまざまな表面は、例えば、木目調のパターン(示されていない)に似る手触りの残るパターンで浮彫り細工されてもよい。
【0019】
車庫扉100の上部部品106は、示されたように、一つ又はそれ以上のガラスを嵌め込んだ開口部116を含んでもよい。代替として、上部部品106は、その他の扉部品102、104の装飾的な外観を提供する、一つ又はそれ以上の浮彫りパターンを有するガラスがはめ込まれない部品であってもよい。
【0020】
車庫扉100は、所望する高さ及び幅を有してもよい。例えば、扉100は、一般の二台車庫扉の通路に適合するために、約4.9m(約16feet)幅及び約2.1m(約7feet)高さであってもよい。代替として車庫扉は、より高い周知の車庫扉の開口部に適合するために、約2.4m(約8feet)高さであってもよい。車庫扉100は、周知のユニット式オーバヘッド車庫扉と同様に操作される。図1に示したように、扉部品102、104、106は、垂直な閉じられた位置において、ほぼ同一面内にある。部品102、104、106は、適切なコネクタによって互いにピボット的に結合され、レール又は軌道に乗るローラを含んでもよく、レール又は軌道は、扉100が開けられた(示されていない)時に、車庫の内部のほぼ水平な頭上の位置に扉100を導く。
【0021】
図2から4は、ある浮彫りパターン110を示し、それは、図1に示したような扉の扉部品に浮彫り細工されてもよい。パターンは、凹所となるパネル部分200と一段高いフレーム部分210を含む。浮彫りパターン110は、一つ又はそれ以上の適切な金型を用いて、薄肉の金属板の外装パネルに刻印する又はプレスすることによって、車庫扉部品の表面に形成されてもよい。代替として、パターン110は、例えば、薄肉のプラスチック外装パネルに一体化成形されてもよい。ここで使用される「薄肉の(thin-walled)」の用語は、壁又はパネルの全体的な高さ及び幅と比較して、相対的に薄い壁の厚さを有する構成部品又は組立部品に当てはまる。例えば、本発明に従う車庫扉は、約3.2mm(約0.125inch)以下の厚さを有する薄肉の金属板又はプラスチックから組立てられてもよい。好ましくは素材の厚さは、コスト削減のため、及びオーバヘッド扉の重量を最小とするために最小化される。扉部品が金属薄板、例えばアルミニウム又は鋼鉄から組立てられる場合に、金属薄板は例えば、約0.48から0.56mm(約0.019-0.022inch)の厚さを有してもよい。
【0022】
図2から4に示されたパターンは、パネル部分200に、複数のほぼ平行な間隔の溝212を含む。示された実施形態において、溝212が、垂直に方向付けられているが、溝は水平な方向に、又は対角の方向に、又はもしも所望するならばその他の方向に方向付けられてもよい。一定間隔の溝212は、集められ垂直に配列される、複数の木製のさねはぎの厚板から組立てられるパネルを模擬した外観を有するパネル部分200を提供する。このようなさねはぎのパネル構造は、多くの伝統的な木製馬車置き場の扉に見出される。ありがたいことに、垂直に方向付けられる溝は、垂直に掛けられた扉の外観を与える。
【0023】
図2に示されたように、浮彫りパターン110のパネル部分200は、高さ「H」と幅「W」を有する。本発明のある実施形態において、扉部品の浮彫り細工されるパターンは、垂直に方向付けられることが所望される。浮彫りパターンに関して、ここで使用される「垂直に方向付けられる(vertically-oriented)」の用語は、高さ「H」が幅「W」より大きいことを意味する。詳細には、浮彫り細工されるパターンは、少なくとも約1.2の高さ対幅の比率(H/W)を有することが所望される。浮彫り細工されるパターンのこの垂直への方向付けはまた、ユニット式オーバヘッド車庫扉の垂直に掛けられた外観を与える。
【0024】
図4に示したように、扉部品の上端部は、その長手方向に沿って一段高い縁220を含んでもよい。対応して、扉部品の底端部は、その長手方向に沿って、上端部の一段高い縁220と形状がほぼ同一である凹部230を含んでもよい。このような扉部品からなる扉が閉じられる時に、一つの扉部品の上部縁220は、隣接の嵌め合わせ部分の凹部230に受容され、それ故に、嵌め合わせ扉部品の間に、ほぼ防水及び防風の密閉又はバッフルを提供する。
【0025】
図5と6は、別の浮彫りパターン112を示し、パターンは本発明に従って、車庫扉に含まれてもよい。この実施形態において、パターン112は、パネル部分300及びフレーム部分310を含む。パネル部分300は、垂直に配置されるさねはぎの厚板から組立てられる木製パネルの外観を備えるパネル部分300を提供するために、複数の一定間隔をあけた平行な溝314を含んでもよい。パターン112もまた、下方向に傾斜する対角部材312を含んでいる。ここで使用される用語「下方向に傾斜する」は、左から右に下方向に伸長する角度に当てはまる。対角部材312は、一般的に伝統的な馬車置き場の扉に見られるような「×印の(cross buck)」フレーム部材をほぼ模擬している。図2から4のさねはぎのパネル構造に関して述べられたように、浮彫りパターン112は、望ましくは1より大きな高さ対幅の比率(H/W)有し、好ましくは、少なくとも1.2の高さ対幅の比率を有する。図6に示したように、対角部材312は、望ましくはパネル部分300の表面よりも一段高くなっている。対角部材312は、周囲のフレーム部材部分310と面一であってもよく、又は所望によって、フレーム部材部分310よりも少し引込んでもよい。
【0026】
図7と8は、第三の浮彫りパターン114を示し、パターンは、本発明に従って、オーバヘッド車庫扉を装飾するために使用されてもよい。この実施形態において、パターン114は、パネル部分400及びフレーム部分410を含む。パネル部分400は、さねはぎの厚板から組立てられる木製パネルの外観を有するパネル部分400を提供するために、複数の一定間隔をあけた平行な溝414を含んでもよい。パターン114はまた、上方向に傾斜する対角部材412を含んでいる。ここで使用される用語「上方向に傾斜する」は、左から右に上方向に伸長する角度に当てはまる。図5から6に示された浮彫りパターンに関して上述されたように、対角部材412はほぼ、「×印の」フレーム部材を模擬している。浮彫りパターン114は、望ましくは、1より大きな高さ対幅の比率(H/W)有し、好ましくは、少なくとも1.2の高さ対幅の比率を有する。図8に示したように、対角部材412は、望ましくはパネル部分400の表面より一段高く、フレーム部材部分410と面一であってもよく、又はフレーム部材部分410よりも引込んでもよい。
【0027】
図9と10は、本発明に従う車庫扉で使用するための車庫扉部品の実施形態500を示す。車庫扉部品は、扉部品500の金属薄板の表面に浮彫り細工される引込んだパネル部分514から成る複数の浮彫りパターンを含む。浮彫りパターンは、図2から8に示されたものから選択されてもよいし、又は、完全なユニット式オーバヘッド車庫扉の所望される外観を与える、その他のどのような適切なパターンであってもよい。車庫扉部品500は、複数の水平なフレーム部分512及び複数の垂直なフレーム部分510を含む。本発明に従う車庫扉が、望ましくは2.1m(7 feet)又は2.4m(8 feet)のいずれかの高さであるから、そして望ましくは、ほぼ等しい高さを有する、全部で3つのピボット的に連結される車庫扉部品を有するから、車庫扉部品500は、望ましくは(2.1m(7フィート)扉用)約0.71m(about 28 inches)又は(2.4m(8フィート)扉用)約0.81m(about 32 inches)のいずれかの高さ「A」を有する。
【0028】
車庫扉部品500は、ほぼ垂直な溝又はひだ520を含み、溝又はひだは、扉部品500の正面の上端部と下端部との間にほぼ延伸する。溝520が車庫扉部品500の左部分と右部分との間で、完全な垂直な分離線の外観をほぼ提供するように、溝520は適切な深さと幅を有する。ある実施形態において、溝は、約2.5mm(about 0.1 inches)の深さと約5.1mm(about 0.2 inches)の幅である。車庫扉部品500の左部分と右部分とがほぼ等しい幅を有するために、溝520が車庫扉部品500の表面のほぼ中央にあることが望ましい。言い換えれば、図9の距離「C」が、扉の幅「B」の約半分であることが望ましい。
【0029】
図1の車庫扉に示されたガラスを嵌めこんだ上部扉部品の代替として、図11は、本発明に従う上部車庫扉部品の別の実施形態600を示す。この実施形態において、上部扉部品は、複数の水平方向に一定間隔をあける浮彫り細工されるパターン602、604、606、及び608を含む。浮彫り細工されるパターン602、604、606、及び608の各々は、上端部603、605、607、及び609を含み、上端部はほぼアーチ形状を有する。望ましくは、上端部603、605、607、及び609は、図11に示されるような半連続のアーチ形状を作り上げるために組み合わされて形成される。図9と図10に示され、上述された扉部品500と同様に、扉部品600は、ほぼ垂直な溝又はひだ620を含み、溝又はひだは、車庫扉部品600の中央に配置され、扉部品600の正面の上端部と下端部との間をほぼ延伸する。
【0030】
上述の車庫扉及び車庫扉部品は、好ましくは鋼鉄又はアルミニウムのような金属薄板から、ほぼ組立てられる。代替として、上述の車庫扉及び車庫扉部品は、成形されたプラスチックからほぼ組立てられてもよい。耐久性のある軽量な扉を提供する、その他の材料又は材料の組合せがまた使用されてもよい。本発明に従う車庫扉は、馬車置き場の扉のような垂直に掛けられた扉の外観を有する扉を与えるために、扉部品の表面を覆う要素を利用したり、又は頼ったりしない。扉部品は、発泡プラスチックの芯のような断熱層を含んでいてもよく、発泡プラスチックの芯は扉部品の薄肉面の後ろに配置される。金属製扉のために、扉の曝露する表面は、望ましくはペンキ又は別の耐候性のコーティングのような保護材を用いて被覆される。扉部品が鋼鉄製の場合に、金属薄板は、耐腐食性を高めるために亜鉛鍍金されてもよい。
【0031】
図12Aから12Lは、馬車置き場の扉の外観をほぼ模擬する、本発明に従って組立てられるユニット式オーバヘッド車庫扉の様々な実施形態を示す。図12Aから12Lに示される全ての車庫扉は、三つの車庫扉部品を含み、車庫扉部品の少なくとも二つが、図2から4(さねはぎのパネル)、図5と6(下方向に傾斜する対角フレーム部材)、及び図7と8(上方向に傾斜する対角フレーム部材)に示される三つの浮彫りパターンの一つからなる、一連の浮彫りパターンを用いて浮彫り細工される。その結果、車庫扉のかなりの部分は、これら三つの相違する浮彫りパターンの様々な組合せを含んでいる車庫扉部品を組合せることによって制作できる。図12に示された様々な車庫扉の配置は、本発明に従って制作出来る多種多様な車庫扉の部分を説明している。しかしながら、具体的に示されたものの他の、たくさんの車庫扉の構造が、本発明に従って制作出来ること、及び本発明が、説明された実施形態に限定されないことは理解されるだろう。
【0032】
本発明はまた、多種多様なユニット式オーバヘッド車庫扉を制作するための経済的な方法を含んでいて、ユニット式オーバヘッド車庫扉は、馬車置き場の扉のような垂直に掛けられた扉の外観をほぼ模擬する。本方法の一つの実施形態は、三つの異なる金型の形態からなる一組の金型を提供する段階を含む。第一の金型は、例えば、図2から4(さねはぎのパネル)に示されるような金属薄板の車庫扉部品の浮彫りパターンを浮彫り細工するために形成されてもよい。第二の金型は、図5と6(下方向に傾斜する対角フレーム部材)に示されるような浮彫りパターンを浮彫り細工するために形成されてもよい。第三の金型は、図7と8(上方向に傾斜する対角フレーム部材)に示されるような浮彫りパターンを浮彫り細工するために形成されてもよい。本方法のこの実施形態はさらに、各々の部品が少なくとも一つの浮彫り細工されるパターンを含むように、一組の金型を用いて複数の浮彫り細工される金属製車庫扉部品を制作する段階を含む。言い換えれば、特定の扉部品は、一連の同一の浮彫りパターンの一つを用いて浮彫り細工されてもよく、又は扉部品は、二つから三つの異なる浮彫りパターンのいずれかの組合せを用いて浮彫り細工されてもよい。
【0033】
ひとたび、車庫扉部品が浮彫りパターンの所望される実施形態を用いて上記のように制作されると、扉部品は、車庫扉が閉じられた時に、所望する外観を有するオーバヘッド車庫扉の少なくともかなりの部分を形成するために、互いに選択的に配置され、ピボット的に接続される。例えば、本方法のこの実施形態に従って制作される二つの車庫扉部品は、図1に示されるような車庫扉を形成するために、ガラスを嵌め込んだ上部扉部品と組合されてもよい。
【0034】
代替として、本実施形態の方法に従って制作される二つの車庫扉部品は、馬車置き場の扉とほぼ同等の外観を有する金属製車庫扉を形成するために、図11に示されるような上部扉部品と組合されてもよい。なおさらに、この方法に従って制作される三つ又はそれ以上の車庫扉部品が、完全な車庫扉を形成するために組合されてもよい。述べられた方法のこの実施形態が、上に述べられた浮彫りパターンの特定の実施形態に関して述べているけれども、本方法は、本発明から逸脱することなく、ここでは具体的に述べられていないその他の浮彫りパターンを使用して実施することが可能であることが理解されるだろう。
【0035】
本発明の特定の実施形態が詳細に述べられたけれども、通常の当業者は本発明がそれに限定されないことを理解するだろう。本発明の実施形態の、上で詳細に述べられたことは、例示としてのみ提供され、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。改良及び置換は、当業者にとって明白であり、本発明の精神から逸脱しない全ての改良及び置換は、添付の特許請求の範囲内に含まれることを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、車庫の通路に据付けられる、本発明に従うユニット式オーバヘッド車庫扉の、ある実施形態の斜視図である。
【図2】図2は、さねはぎ構造を有するパネルを含む、浮彫り細工されるパターンを有する車庫扉部品の一部分の立面図である。
【図3】図3は、図2の矢視3-3に沿った車庫扉の断面である。
【図4】図4は、図2の矢視4-4に沿った車庫扉の断面である。
【図5】図5は、下方向に傾斜して模擬される対角フレーム部材を含む、浮彫り細工されるパターンを有する車庫扉部品の一部分の立面図である。
【図6】図6は、図5の矢視6-6に沿った車庫扉の断面である。
【図7】図7は、上方向に傾斜して模擬される対角フレーム部材を含む、浮彫り細工されるパターンを有する車庫扉部品の一部分の立面図である。
【図8】図8は、図7の矢視8-8に沿った車庫扉の断面である。
【図9】図9は、本発明に従う車庫扉部品の立面図である。
【図10】図10は、図9の矢視10-10に沿った車庫扉部品の断面である。
【図11】図11は、アーチ型の上部を形成するために組合わせる、複数の浮彫り細工されるパターンを有する車庫扉部品の立面図である。
【図12A】図12Aは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12B】図12Bは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12C】図12Cは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12D】図12Dは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12E】図12Eは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12F】図12Fは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12G】図12Gは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12H】図12Hは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12I】図12Iは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12J】図12Jは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12K】図12Kは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。
【図12L】図12Lは、図2、5、7、及び11の浮彫りパターンの様々な組合せを用いて浮彫り細工される車庫扉部品を、結合することによって形成される複数の車庫扉の立面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の矩形車庫扉の部品を具備するオーバヘッド車庫扉であって、
前記部品が、上下共にピボット的に連結され、各々の扉部品が、少なくとも一つの薄肉の外装パネルと前記外装パネルに浮彫り細工される一つ又はそれ以上のパターンを含み、
前記外装パネルの前記浮彫り細工されるパターンが、前記車庫扉が閉じられた位置にある時に、少なくとも二つに分離して協働する垂直に掛けられた扉を模擬する外観を備える前記車庫扉を提供する、オーバヘッド車庫扉。
【請求項2】
前記浮彫り細工されるパターンが、少なくとも二つの協働する垂直に掛けられた扉を模擬する外観を備える前記車庫扉を提供し、前記扉が、複数の一定間隔をあけて相互に結合される垂直な及び水平なフレーム部材と、前記一定間隔をあけたフレーム部材の間に配置される、複数のほぼ平面の挿入パネルとからほぼ組立てられる、請求項1に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項3】
前記浮彫り細工されるパターンが、複数の相互に連結されたさねはぎの厚板によって形成される挿入パネルを模擬した外観を備える、前記車庫扉の前記外装パネルの少なくとも一部分を提供する、請求項2に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項4】
前記浮彫り細工されるパターンが、少なくとも一つの対角フレーム部材を含む、少なくとも二つの協働する垂直に掛けられた扉を模擬する外観を備える、前記車庫扉をさらに提供する、請求項2に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項5】
前記薄肉の外装パネルが、金属薄板からほぼ組立てられる、請求項1に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項6】
前記薄肉の外装パネルが、プラスチックからほぼ組立てられる、請求項1に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項7】
各々の車庫扉部品が、そこに少なくとも一つの断熱層をさらに包含する、請求項1に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項8】
オーバヘッド車庫扉であって、
(a) ほぼ矩形の上部部品において、前記上部部品が、上部正面、上端部、下端部、及び側端部を有する薄肉の上部外装パネルを含み、前記上部正面が、前記上端部と前記下端部との間にほぼ伸長する、第一の一体化形成されるほぼ垂直な溝を包含する、ほぼ矩形の上部部品と、
(b) ほぼ矩形の下部部品において、前記下部部品が、下部正面、上端部、下端部、及び側端部を有する薄肉の下部外装パネルを含み、前記下部正面が、前記上部端と底部端との間にほぼ伸長する、第二の一体化形成されるほぼ垂直な溝を包含する、ほぼ矩形の下部部品と
(c) 前記上部の及び下部の正面が、前記車庫扉が閉じられた位置にある時にほぼ同一面内にあり、前記上部部品の底端部を前記下部部品の上端部に、ピボット的に連結する少なくとも一つの連結器と、
を具備する、オーバヘッド車庫扉において、
(d) 前記第一と第二のほぼ垂直な溝が、前記車庫扉が閉じられた位置にある時にほぼ一直線上にあり、それ故に前記上部の及び下部の部品の、左部分と右部分との間に垂直な境界線の外観をほぼ模擬する、
オーバヘッド車庫扉。
【請求項9】
前記上部正面と下部正面の、少なくとも一つが、挿入パネル部分の模擬された外観を提供する、一つ又はそれ以上の浮彫り細工されるパターンを含む、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項10】
各々の浮彫り細工されるパターンが、ほぼ矩形で、少なくとも約1.2の高さ対幅の比率を有する、請求項9に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項11】
各々の浮彫り細工されるパターンが、複数の一定間隔をあけ垂直でほぼ平行な溝を含むほぼ平面の部分を包含し、それ故に前記ほぼ平面の部分は、複数の組立てられたさねはぎの厚板によって形成される挿入パネルの外観をほぼ模擬する、請求項9に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項12】
各々の浮彫り細工されるパターンが、一体化形成され、対角に方向付けられ、模擬される支持部材をさらに包含する、請求項11に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項13】
各々の浮彫り細工されるパターンが、一体化形成され、対角に方向付けられ、模擬された支持部材をさらに包含する、請求項9に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項14】
前記上部の及び下部の部品の、前記ほぼ垂直な、第一と第二の溝が、前記上部の及び下部の部品の側部端の間で、ほぼ水平方向の中央に置かれる、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項15】
前記車庫扉が、
(a) 前記上部部品の上部正面に一体化形成される第一浮彫り細工されるパターンにおいて、前記第一浮彫り細工されるパターンが、一体化形成されるパネル部分と、前記上部部品のいずれの端部とも平行でない第一中央縦軸を有する、第一の一段高く、一体化成形され対角に方向付けられ模擬された支持部材とを包含する、前記上部部品の上部正面に一体化形成される第一浮彫り細工されるパターンと、
(b) 前記下部部品の下部正面に一体化形成される第二浮彫り細工されるパターンにおいて、前記第二浮彫り細工されるパターンが、一体化形成されるパネル部分と、前記下部部品のいずれの端部とも平行でない第二中央縦軸を有する、一段高く、一体化成形され対角に方向付けられ模擬された支持部材とを包含する、前記下部部品の下部正面に一体化形成される第二浮彫り細工されるパターンと、
をさらに包含し、
(c) 前記上部の及び下部の部品が、ほぼ同一面内にあり、前記模擬された支持部材の前記第一と第二の中央縦軸が、前記車庫扉が閉じられた位置にある時に、ほぼ同一線上にある、
請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項16】
前記上部の及び下部の部品の、少なくとも一つの前記パネル部分がほぼ矩形で、少なくとも約1.2:1の高さ対幅の比率を有する、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項17】
前記上部部品が、ほぼアーチ形の上端部を有する浮彫り細工されるパターンを含む、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項18】
前記上部部品が、少なくとも一つの窓開口部を含む、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項19】
前記上部の及び下部の部品が、金属薄板からほぼ組立てられる、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項20】
前記上部の及び下部の部品が、プラスチックからほぼ組立てられる、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項21】
前記上部部品がそこに少なくとも一つの上部断熱層を含み、下部パネルがそこに少なくとも一つの下部断熱層を含む、請求項8に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項22】
薄肉の外装パネルに浮彫り細工されるパターンを具備するオーバヘッド車庫扉であって、
前記浮彫り細工されるパターンが、一体化形成されるパネル部分を包含し、前記パネル部分が、複数の一定間隔をあけ垂直で平行な溝を含むほぼ平面部分を有し、それ故に前記ほぼ平面部分が、複数の組立てられるさねはぎの厚板によって形成される非金属パネルの外観をほぼ模擬する、オーバヘッド車庫扉。
【請求項23】
前記浮彫り細工されるパターンが、前記パネル部分を取り囲かこむ、ほぼ矩形の一段高いフレーム部分をさらに包含する、請求項22に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項24】
前記パネル部分が、形状においてほぼ矩形で高さと幅を持ち、前記高さ対幅の比率が少なくとも約1.2:1である、請求項22に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項25】
前記薄肉の外装パネルが、金属薄板からほぼ組立てられる、請求項22に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項26】
前記薄肉の外装パネルが、プラスチックからほぼ組立てられる、請求項22に記載のオーバヘッド車庫扉。
【請求項27】
薄肉の外装パネルに一体化して浮彫り細工されるパターンを有するオーバヘッド車庫扉であって、
前記浮彫り細工されるパターンが、
(a) 前記一段高いパネルの上部の、底部の、および側部の縁部を境界とする矩形のフレーム部分を有する一体化形成されるパネル部分と、
(b) 前記矩形のフレーム部分内に配置される、凹所で、ほぼ平面のパネル部分と、
(c) 前記パネルの前記フレーム部分内に配置される、少なくとも一つの一体化形成され対角に方向付けられ模擬される支持部材と、
を包含する、浮彫り細工されるパターンを有するオーバヘッド車庫扉。
【請求項28】
前記パネル部分が、高さと幅とを有し、前記高さ対幅の比率が少なくとも約1.2:1である、請求項27に記載の浮彫り細工されるパターンを有するオーバヘッド車庫扉。
【請求項29】
前記ほぼ平面のパネル部分が、複数の一定間隔をあけた、垂直に方向付けられた平行な溝を含み、それ故に前記ほぼ平面部分は、複数の組立てられるさねはぎの厚板によって形成される非金属パネルの外観をほぼ模擬する、請求項27に記載の浮彫り細工されるパターンを有するオーバヘッド車庫扉。
【請求項30】
オーバヘッド車庫扉を組立てる方法であって、
前記方法が、
(a) 金属薄板の車庫扉部品の、複数の浮彫り細工されるパターンを形成するための一組の金型を用意する段階において、前記一組の金型が
(i) 一体化形成され、対角に方向付けられ、上方向に傾斜して模擬される支持部材を含む、第一浮彫り細工されるパターンを作り上げるために形成される第一金型と、
(ii) 一段高く、一体化形成され、対角に方向付けられ、下方向に傾斜して模擬される支持部材を含む、第二浮彫り細工されるパターンを作り上げるために形成される第二金型と、
(iii ) 前記第一の及び第二の浮彫り細工されるパターンとは概ね異なる、第三浮彫り細工されるパターンを作り上げるために形成される第三金型と、
を包含している、前記一組の金型を用意する段階と、
(b) 各々の部品が、少なくとも一つの選択された浮彫り細工されるパターンを含むように前記一組の金型を用いて、複数の浮彫り細工される金属製車庫扉部品を生産する段階と、
(c) 閉じられ位置で所望する外観を有する、オーバヘッド車庫扉の少なくともかなりの部分を形成するために、複数の車庫扉部品と共に、選択的に配列しピボット的に結合する段階と、
を含む、オーバヘッド車庫扉を組立てる方法。
【請求項31】
少なくとも一つの前記扉部品のための、少なくとも一つの前記選択された浮彫り細工されるパターンが、前記第一の又は第二の浮彫り細工されるパターンである、請求項30に記載のオーバヘッド車庫扉を組立てる方法。
【請求項32】
前記第一の、第二の、及び第三の金型の少なくとも一つが、浮彫り細工されるパターンを作り上げるためにさらに形成され、前記浮彫り細工されるパターンが、複数の一定間隔をあけ、垂直に方向付けられる平行な溝を有するほぼ平面のパネル部分を含み、それ故に前記ほぼ平面部分は、複数の組立てられるさねはぎの厚板によって形成される、非金属製パネルの外観をほぼ模擬する、請求項30に記載のオーバヘッド車庫扉を組立てる方法。
【請求項33】
前記第一の、第二の、及び第三の浮彫り細工されるパターンが、ほぼ矩形の形状を有し、各々のほぼ矩形の形状が、高さと幅とを有し、前記高さ対幅の比率が、少なくとも約1.2:1である、請求項30に記載のオーバヘッド車庫扉を組立てる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図12F】
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【図12G】
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【図12H】
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【図12I】
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【図12J】
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【図12K】
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【図12L】
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【公表番号】特表2007−510831(P2007−510831A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538419(P2006−538419)
【出願日】平成16年11月1日(2004.11.1)
【国際出願番号】PCT/US2004/036361
【国際公開番号】WO2005/042899
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(506149623)アマール カンパニー (1)