説明

黒白熱現像感光材料

【課題】本発明の課題は、好ましい画像色調を有し保存安定性に優れた黒白熱現像感光材料を提供することである。
【解決手段】支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤、カプラー、および発色現像薬を含有する黒白熱現像感光材料であって、該銀イオンのための還元剤が下記一般式(R1)で表される化合物であることを特徴とする:


(式中、R11、R11’、R12、およびR12’は、各々独立に炭素数3〜20の2級または3級アルキル基を表す。Lは−S−基または−CHR13−基を表す。R13は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基を表す。XおよびX'は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。)。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上の少なくとも一方の面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤、カプラー、および発色現像薬を含有する黒白熱現像感光材料であって、該銀イオンのための還元剤が下記一般式(R1)で表される化合物であることを特徴とする黒白熱現像感光材料:
【化1】


(式中、R11、R11’、R12、およびR12’は、各々独立に炭素数3〜20の2級または3級アルキル基を表す。Lは−S−基または−CHR13−基を表す。R13は水素原子または炭素数1〜20のアルキル基を表す。XおよびX'は各々独立に水素原子またはベンゼン環に置換可能な基を表す。)。
【請求項2】
前記一般式(R1)で表される化合物において、前記R12、およびR12’が炭素数4〜20の3級アルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項3】
前記一般式(R1)で表される化合物において、前記R11、R11’、R12、およびR12’が炭素数4〜20の3級アルキル基であることを特徴とする請求項2に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項4】
前記一般式(R1)で表される化合物において、前記Lが−CHR13−基で、前記R13が炭素数1〜20のアルキル基であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項5】
前記一般式(R1)で表される化合物が下記一般式(R2)で表される化合物であることを特徴とする請求項4に記載の黒白熱現像感光材料:
【化2】


(式中、R13は炭素数1〜20のアルキル基である。)。
【請求項6】
前記発色現像薬が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化3】


(一般式(1)において、R1aおよびR2aは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アリール又はアルキルカルボニル基、アリール又はアルキルオキシカルボニル基、アリール又はアルキルカルバモイル基、カルバモイル基、アリール又はアルキルスルホニル基、アリール又はアルキルスルファモイル基、又はスルファモイル基である。R3aおよびR4aは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、又はアルキル基である。R3aおよびR4aは、それぞれ独立に水素原子またはベンゼン環に置換し得る置換基を表す。R5aはアルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。)。
【請求項7】
前記支持体上の一方の面上に、前記感光性ハロゲン化銀、前記非感光性有機銀塩、および前記銀イオンのための還元剤を含有する第1の画像形成層、および前記カプラーを含有する第2の画像形成層を有し、前記第1の画像形成層および第2の画像形成層の少なくとも一方が前記発色現像薬を含有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に黒白熱現像感光材料。
【請求項8】
前記第2の画像形成層が前記発色現像薬を含有することを特徴とする請求項7に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項9】
前記第2の画像形成層が前記銀イオンのための還元剤を含有することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項10】
前記カプラーが下記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、または(Y−3)から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項9いずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料:
【化4】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、YおよびYは電子求引性の置換基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化5】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアシルアミノ基、ウレイド基またはウレタン基を表し、Rは水素原子、アルキル基またはアシルアミノ基を表し、Rは水素原子、または置換基を表す。RとRが互いに連結して環を形成してもよい。);
【化6】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはカルバモイル基またはスルファモイル基を表し、Rは水素原子または置換基を表す。);
【化7】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、Rは置換基を表す。);
【化8】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、R10は置換基を表す。);
【化9】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R11はアルキル基、アリール基、アシルアミノ基またはアニリノ基を表し、R12はアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化10】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R13はアルキル基、アリール基、またはインドレニル基を表し、R14はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化11】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、Zは5員ないし7員の環を形成するのに必要な2価の基を表し、R15はアリール基またはヘテロ環基を表す。);
【化12】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、R16、R17およびR18はそれぞれ置換基を表し、nは0ないし4の、mは0ないし5のいずれかの整数を表す。nまたはmが2以上のとき、複数のR16およびR17はそれぞれ同一の基であってもよいし、別々の基であってもよい。)。
【請求項11】
前記一般式(C−1)、(C−2)、(C−3)、(M−1)、(M−2)、(M−3)、(Y−1)、(Y−2)、または(Y−3)においてX、X、X、X、X、X、X、X、およびXが水素原子であることを特徴とする請求項10に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項12】
前記カプラーが、一般式(C−1)で表される化合物であることを特徴とする請求項10に記載の黒白熱現像感光材料:
【化13】


(式中、Xは水素原子または離脱基を表し、YおよびYは電子求引性の置換基を表し、Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表す。)。
【請求項13】
前記一般式(C−1)においてXが水素原子であることを特徴とする請求項12に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項14】
前記第1の画像形成層および前記前記第2の画像形成層のバインダーの50質量%以上が、ポリマーラテックスであることを特徴とする請求項7〜請求項13のいずれか1項に記載の黒白熱現像感光材料。
【請求項15】
前記ポリマーラテックスが、下記一般式(M)で表されるモノマー成分を10質量%以上70質量%以下有するポリマーラテックスであることを特徴とする請求項14に記載の黒白熱現像感光材料:
【化14】

(式中、R01およびR02は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、およびシアノ基より選ばれる基である。)。
【請求項16】
前記一般式(M)のR01およびR02が共に水素原子、または一方が水素原子であり、他方がメチル基であることを特徴とする請求項15に記載の黒白熱現像感光材料。

【公開番号】特開2008−33055(P2008−33055A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−206971(P2006−206971)
【出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】