説明

2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンの製造方法

【課題】 医薬及び農薬の中間体として有用な2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを高生成率、高収率に製造する方法を提供する。
【解決手段】 3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドと塩素化剤とを反応させることを特徴とする、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン又はその塩の製造方法、また、3−トリフルオロメチルピリジンを酸化して3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを製造し、次いでこのものと塩素化剤とを反応させることを特徴とする、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン又はその塩の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬及び農薬の中間体として有用な2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1および特許文献2には、各々3−トリフルオロメチルピリジンと塩素とを反応させて2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する方法が記載されているが、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンの生成率の面で必ずしも満足されるものではなかった。
非特許文献1には、3−エトキシカルボニルピリジン N−オキシドとオキシ塩化リンとを反応させて2−クロロ−3−ピリジンカルボン酸エチルを製造する方法が記載されているが、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンの製造方法については記載されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】USP4393214
【特許文献2】特開昭55−122762
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Chem. Pharm. Bull., 36(6), 2244-2247頁, 1988年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを、高生成率、高収率に製造する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく種々の検討を行った結果、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドと塩素化剤とを反応させることにより、高生成率、高収率に2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する方法を見出した。また、3−トリフルオロメチルピリジンを酸化して3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを製造し、次いでこのものと塩素化剤とを反応させることにより、高生成率、高収率に2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する方法を見出した。
即ち本発明は、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドと塩素化剤とを反応させることを特徴とする、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン又はその塩の製造方法、また、3−トリフルオロメチルピリジンを酸化して3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを製造し、次いでこのものと塩素化剤とを反応させることを特徴とする、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン又はその塩の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の製造方法によれば、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを高生成率、高収率に製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンは、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドと塩素化剤とを反応させて製造することができる。また、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンの塩は、通常の塩形成反応に従い製造することができ、その塩としては、例えば塩酸塩や硫酸塩のような酸付加塩などが挙げられる。
【0009】
【化1】

【0010】
塩素化剤としては、例えばアセチルクロライド、トリクロロアセチルクロライド、ベンゾイルクロライドのような酸クロライド;メタンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルクロライドのようなスルホン酸クロライド;テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムクロライドのような四級アンモニウム塩;ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、塩化オキサリル、三塩化リン、オキシ塩化リン、五塩化リン、塩化チオニル、塩化スルフリル、塩化水素などが挙げられる。これらのなかでも、塩化オキサリル、オキシ塩化リンなどが望ましく、特に塩化オキサリルを塩素化剤として用いると、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する上でその生成率、収率が顕著に向上する。
【0011】
塩素化剤は、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド1モルに対して、通常1〜10倍モル、望ましくは1〜3倍モル使用することができる。但し、反応条件によっては、この範囲外の量を使用することもできる。
【0012】
本反応は、通常、溶媒の存在下で行うことができる。溶媒としては、反応に不活性である限り特に制限はなく、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ブチルエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンのような極性非プロトン性溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類などを挙げることができる。これらのなかでも、ハロゲン化炭化水素類が望ましく、特にジクロロメタン、ジクロロエタンを溶媒として用いると、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する上でその生成率、収率が顕著に向上する。
【0013】
本反応は、必要に応じ、塩基の存在下で行うことができる。塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩;重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムのようなアルカリ金属重炭酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウムのようなアルカリ金属酢酸塩;トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、2,6−ジメチルピリジン、4−ピロリジノピリジン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N−エチル−N−メチルアニリン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウンデセン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタンのような第三級アミン類などを挙げることができる。これらのなかでも、第三級アミン類が望ましく、特にトリエチルアミンを塩基として用いると、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する上でその生成率、収率が顕著に向上する。
【0014】
塩基は、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド1モルに対して、通常1〜10倍モル、望ましくは1〜3倍モル使用することができる。但し、反応条件によっては、この範囲外の量を使用することもできる。
また、塩基を用いる場合、任意の順序で添加することができ、例えば塩素化剤を添加する前又は後に添加しても、それと同時に添加してもよい。塩基を用いる場合、塩素化剤を添加した後に塩基を添加すると、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する上でその生成率、収率が顕著に向上する。
【0015】
反応温度は、通常−60〜150℃程度、望ましくは−40〜130℃程度であり、反応時間は、通常0.1〜24時間程度、望ましくは0.5〜12時間程度である。前記塩素化剤として塩化オキサリルを用いる場合、その反応温度を通常−40〜20℃程度、望ましくは−30〜10℃程度とすると、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを製造する上でその生成率、収率が顕著に向上する。
【0016】
2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンは、3−トリフルオロメチルピリジンを酸化して3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを製造し、次いでこのものと塩素化剤とを反応させて製造することができる。この際、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを単離または精製することなく塩素化剤と反応させることもできる。
【0017】
【化2】

【0018】
3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドと塩素化剤との反応は前述の通りである。
【0019】
酸化は、3−トリフルオロメチルピリジンと酸化剤とを反応させることにより行われる。酸化剤としては、例えば過酢酸、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸のような過酸;クミルヒドロペルオキシド、tert−アミルヒドロペルオキシドのようなヒドロペルオキシド;過酸化水素などが挙げられる。これらのなかでも、過酢酸、tert−アミルヒドロペルオキシド、過酸化水素などが望ましい。
【0020】
酸化剤は、3−トリフルオロメチルピリジン1モルに対して、通常1〜10倍モル、望ましくは1〜3倍モル使用することができる。但し、反応条件によっては、この範囲外の量を使用することもできる。
【0021】
本反応は、通常、溶媒の存在下で行うことができる。溶媒としては、反応に不活性である限り特に制限はなく、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸、プロピオン酸のような有機酸;水などを挙げることができる。
【0022】
反応温度は、通常0〜150℃程度、望ましくは10〜120℃程度であり、反応時間は、通常0.1〜24時間程度、望ましくは0.5〜12時間程度である。
【実施例】
【0023】
本発明をより詳しく述べるために、以下に実施例を記載するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
実施例1
(1)攪拌器、温度計及び冷却管を備えた四ツ口フラスコに、3−トリフルオロメチルピリジン147.0gと酢酸367.75gを仕込んだ。そこへ20〜30℃で30%過酸化水素水141.71gを投入し、80〜90℃で7時間反応させた。
反応液を冷却後、30℃以下で亜硫酸ナトリウム31.51gを添加した。添加後30〜40℃で3時間攪拌し、反応液中の過剰の過酸化水素の処理が完了していることをヨウ化カリウムデンプン紙により確認した。
反応液を減圧下(15mmHg)で内温が50℃に達するまで加熱し、酢酸を留去した。そこへ水441mLを投入し、20℃以下で30%水酸化ナトリウム水溶液204.26gを滴下し、pH8.0に調整した。その後、1,2−ジクロロエタン275.6gによる保温抽出を50℃で3回繰り返し、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド(融点76.0℃)158.16gを含む1,2−ジクロロエタン溶液985.0gを得た。
【0024】
(2)攪拌器、温度計、乾燥管及び滴下漏斗を備えた四ツ口フラスコに、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド4.89gを含む1,2−ジクロロエタン溶液35.47g(13.78%溶液)を仕込んだ。そこへ−30〜−20℃で塩化オキサリル4.57gを滴下し、同温度で1時間反応させた。反応液に、−30〜−20℃でトリエチルアミン3.64g及び1,2−ジクロロエタン6.1gの混合溶液を1時間要して滴下し、同温度で2時間さらに反応させた。反応液を液体クロマトグラフィーで分析し、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを0.35%、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを91.89%、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジンを0.72%の割合で含むことを確認した。
反応液を10℃以下で氷水24.45gに投入し、10〜20℃で30分間攪拌した後分液した。得られた有機層を水洗し、2-クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを含む1,2−ジクロロエタン溶液43.1gを得た。得られた溶液を液体クロマトグラフィーで分析し、当該溶液中に2-クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン4.25gを含むことを確認した。
【0025】
実施例2
攪拌器、温度計及び乾燥管を備えた四ツ口フラスコに、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド32.62gとオキシ塩化リン46.0gを仕込み、105〜110℃で2時間反応させ、次いで120〜125℃で5時間さらに反応させた。反応液を液体クロマトグラフィーで分析し、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを0.16%、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを50.34%、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジンを25.34%の割合で含むことを確認した。
反応液を減圧下(100mmHg)で内温が75℃に達するまで加熱し、過剰分のオキシ塩化リンを留去した。反応液を氷水163.1gに投入し、30℃以下で1時間攪拌した。その後、1,2−ジクロロエタンで抽出し、30分間攪拌して分液した。得られた有機層を水洗し、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを含む1,2−ジクロロエタン溶液132.11gを得た。得られた溶液を液体クロマトグラフィーで分析し、当該溶液中に2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン13.17gを含むことを確認した。
【0026】
実施例3
(1)攪拌器、温度計及び冷却管を備えた四ツ口フラスコに、3−トリフルオロメチルピリジン238.63gと酢酸596.57gを仕込んだ。そこへ20〜30℃で30%過酸化水素水229.85gを投入し、80〜90℃で7時間反応させた。
反応液を冷却後、30℃以下で亜硫酸ナトリウム51.11gを添加した。添加後30〜40℃で3時間攪拌し、反応液中の過剰の過酸化水素の処理が完了していることをヨウ化カリウムデンプン紙により確認した。
反応液を減圧下(15mmHg)で内温が55℃に達するまで加熱し、酢酸を留去した。そこへ水357.9mLを投入し、15℃以下で30%水酸化ナトリウム水溶液343.2gを滴下し、pH8.0に調整した。その後、ジクロロメタン633.1gによる保温抽出を30〜40℃で2回繰り返した。次に、ジクロロメタン抽出溶液を常圧下で内温が50℃に達するまで加熱してジクロロメタンを留去すると共に系内の水分を除去し、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド(融点76.0℃)259.57gを含むジクロロメタン溶液811.9gを得た。
【0027】
(2)攪拌器、温度計、乾燥管及び滴下漏斗を備えた四ツ口フラスコに、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド203.88gを含むジクロロメタン溶液637.70g(31.97%溶液)とジクロロメタン918.5gを仕込んだ。そこへ−30〜−20℃で塩化オキサリル190.4gを滴下し、同温度で1時間反応させた。反応液に、−30〜−20℃でトリエチルアミン151.97g及びジクロロメタン135.0gの混合溶液を1時間要して滴下し、同温度で2時間さらに反応させた。反応液を液体クロマトグラフィーで分析し、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを0.24%、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを90.93%、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジンを0.52%の割合で含むことを確認した。
反応液を10℃以下で氷水1019.3gに投入し、10〜20℃で1時間攪拌した後分液した。得られた有機層に水407.8gを投入し、20〜30℃で30%水酸化ナトリウム水溶液26.7gを滴下してpH8.0に調整し、同温度で2時間攪拌した。その後、分液し2-クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを含むジクロロメタン溶液1531gを得た。得られた溶液から常圧でジクロロメタンを留去し、内温が90℃に到達するまで加熱した後、減圧下(38mmHg)で内温が100℃に到達するまでの留分を収集して、純度99.27%の2-クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン161.27gを得た。
【0028】
実施例4
攪拌器、温度計、乾燥管及び滴下漏斗を備えた四ツ口フラスコに、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド3.26gを含む1,2−ジクロロエタン溶液23.65g(13.78%溶液)を仕込んだ。そこへ0〜5℃で塩化オキサリル3.05gを滴下し、同温度で1時間反応させた。反応液に、0〜10℃でトリエチルアミン2.42g及び1,2−ジクロロエタン4.08gの混合溶液を1時間要して滴下し、同温度で2時間さらに反応させた。反応液を液体クロマトグラフィーで分析し、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを39.72%、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを54.63%、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジンを1.31%の割合で含むことを確認した。
【0029】
実施例5
攪拌器、温度計、乾燥管及び滴下漏斗を備えた四ツ口フラスコに、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド16.31gを含むジクロロメタン溶液124.49g(13.10%溶液)を仕込んだ。そこへ−30〜−20℃で塩化オキサリル12.69gを滴下し、同温度で1時間反応させた。反応液に、−30〜−20℃でトリエチルアミン10.12g及びジクロロメタン10.82gの混合溶液を1時間要して滴下し、同温度で2時間さらに反応させた。反応液を液体クロマトグラフィーで分析し、3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを5.47%、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを85.57%、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジンを0.42%の割合で含むことを確認した。
反応液を10℃以下で氷水81.55gに投入し、10〜20℃で1時間攪拌した後分液した。得られた有機層を水洗し、2-クロロ−3−トリフルオロメチルピリジンを含むジクロロメタン溶液143.25gを得た。得られた溶液を液体クロマトグラフィーで分析し、当該溶液中に2-クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン14.18gを含むことを確認した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドと塩素化剤とを反応させることを特徴とする、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン又はその塩の製造方法。
【請求項2】
3−トリフルオロメチルピリジンを酸化して3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドを製造し、次いでこのものと塩素化剤とを反応させることを特徴とする、2−クロロ−3−トリフルオロメチルピリジン又はその塩の製造方法。
【請求項3】
塩素化剤が塩化オキサリル及びオキシ塩化リンからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2の方法。
【請求項4】
塩素化剤が塩化オキサリルである請求項1又は2の方法。
【請求項5】
3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシド1モルに対し、塩素化剤を1〜10倍モル使用する請求項1又は2の方法。
【請求項6】
3−トリフルオロメチルピリジン N−オキシドと塩素化剤との反応を、塩素化剤として塩化オキサリルを用い、−40℃〜20℃の反応温度で行う、請求項1又は2の方法。

【公開番号】特開2011−148779(P2011−148779A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284115(P2010−284115)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000000354)石原産業株式会社 (289)
【Fターム(参考)】