Dickkopf−1および/または−4に対する抗体の組成物および製造法その使用方法
【課題】DKK1および/またはDKK4により媒介されるWntシグナル伝達の拮抗作用を妨げるまたは打ち消す薬剤を含む、癌および骨密度異常を処置するための組成物および方法を提供する。
【解決手段】タンパク質標的Dickkopf(DKK1)と結合する抗体およびフラグメント、ならびに標的細胞、特に、骨溶解症状に関連する細胞を処置するための使用方法およびキット。
【解決手段】タンパク質標的Dickkopf(DKK1)と結合する抗体およびフラグメント、ならびに標的細胞、特に、骨溶解症状に関連する細胞を処置するための使用方法およびキット。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
DKK1ポリペプチド(配列番号1)および/またはDKK4ポリペプチド(配列番号122)のエピトープと特異的に結合する抗原結合領域を含む抗体(ここで、この抗体またはその機能的フラグメントがDKK1もしくはDKK4またはその双方の少なくとも1つのエピトープと結合する)。
【請求項2】
DKK1またはDKK4との結合が、Wntによりシグナル伝達される転写の拮抗作用;電気化学発光に基づく結合分析;酵素結合免疫吸着アッセイ結合;FMAT;SET;SPR;オステオカルシン(OCN)血清濃度;オステオプロテグリン(OPG)血清濃度;1型プロコラーゲン−N−プロペプチド(P1NP)血清濃度;ALP生産;TopFlashまたは骨溶解の改善から選択される少なくとも1つのアッセイで決定される、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
配列番号2〜20および配列番号40〜72ならびにその保存的またはヒューマニアード(humaneered)変異体の群から選択される単離されたアミノ酸配列。
【請求項4】
a)各々H−CDR3領域を含む抗原結合領域を含む配列番号2〜20、65〜72に記載の群;
b)各々H−CDR2領域を含む配列番号2〜20、57〜64の群;
c)各々コンセンサスH−CDR2領域を含む、配列GISGSGSYTYYADSVKFを含む配列番号40、配列GISYYGGNTYYADSVKFを含む配列番号41、および配列GISYYGGSTYYADSVKFを含む配列番号42の群;
d)各々H−CDR1領域を含む配列番号2〜5、8〜11、20、49〜56の群;ならびに
e)各々コンセンサスH−CDR1領域を含む、アミノ酸配列GFTFSSYGMTを有する配列番号43、アミノ酸配列GFTFNSYGMTを有する配列番号44、アミノ酸配列GFTFSNYGMTを有する配列番号45、各々アミノ酸配列GFTFSSYWMTを有する配列番号46、アミノ酸配列GFTFSSYAMTFを有する配列番号47、およびアミノ酸配列GFTFSSYGMSを有する配列番号48の群;または
f)配列番号21〜39および73〜88;および
その保存的またはヒューマニアード変異体
から選択される、請求項3に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項5】
配列番号21〜39の群から選択されるアミノ酸配列が各々L−CDR3領域を含み、配列番号21〜39、73〜80の群から選択されるアミノ酸配列が各々L−CDR1領域を含み、配列番号21〜39、81〜88の群から選択されるアミノ酸配列が各々L−CDR2領域を含み、配列番号21〜39の群から選択されるアミノ酸配列が各々軽鎖の可変領域を含む、請求項4に記載の単離された抗原結合領域。
【請求項6】
配列番号97〜103の群から選択される単離されたヌクレオチド配列。
【請求項7】
a)配列番号97〜100の各々は抗原結合軽鎖をコードし、
b)配列番号101〜103の各々は抗原結合重鎖をコードする。
請求項6に記載のヌクレオチド配列によりコードされる単離されたアミノ酸配列およびそのアミノ酸配列の保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項8】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項6に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項9】
配列番号104〜110の群から選択される単離されたヌクレオチド配列。
【請求項10】
a)配列番号104〜107の各々は抗原結合軽鎖をコードし、
b)配列番号108〜110の各々は抗原結合重鎖をコードする
請求項9に記載のヌクレオチド配列によりコードされる単離されたアミノ酸配列およびそのアミノ酸配列の保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項11】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項9に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項12】
a)配列番号111〜114の各々は抗原結合軽鎖をコードし、
b)配列番号115〜117の各々は抗原結合重鎖をコードする
111〜117の群から選択される単離されたアミノ酸配列およびその保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項13】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項12に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項14】
配列番号120〜121の群から選択される単離されたヌクレオチド配列。
【請求項15】
a)配列番号120は軽鎖の抗原結合可変領域をコードし、
b)配列番号121は重鎖の抗原結合可変領域をコードする
請求項14に記載のヌクレオチド配列によりコードされる単離されたアミノ酸配列およびそのアミノ酸配列の保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項16】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項14に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項17】
配列番号120の群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる軽鎖の可変領域と、配列番号121の群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる重鎖の可変領域とを含む、単離された抗原結合領域。
【請求項18】
配列番号118〜119の群から選択される単離されたアミノ酸配列およびその保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項19】
配列番号118が軽鎖の抗原結合可変領域を表す、請求項18に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項20】
配列番号119が重鎖の抗原結合可変領域を表す、請求項18に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項21】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項18に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項22】
配列番号2〜121で表される領域から選択される少なくとも1つのCDR領域と少なくとも95%の同一性を有する単離されたアミノ酸配列。
【請求項23】
表11Aおよび11Bで示されるようなCDR領域のコンセンサス配列を有する単離されたアミノ酸配列。
【請求項24】
IgMおよびIgG(このIgGはIgG1、IgG2およびIgG3またはIgG4から選択される)から選択されるスキャフォールドを含む、請求項1に記載の単離された抗体。
【請求項25】
IgMまたはIgGがポリクローナルまたはモノクローナルから選択される、請求項24に記載の単離された抗体。
【請求項26】
DKK1のエピトープに特異的な抗原結合領域を含み、DKK1またはDKK4と結合し、かつ、DKK1関連疾患またはDKK4関連疾患の発症を予防または改善する、単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項27】
請求項26に記載の抗体またはその機能的フラグメントの単離された抗原結合領域。
【請求項28】
標的DKK1またはDKK4または双方のエピトープに特異的な抗原結合領域を含み、このエピトープが標的DKK1またはDKK4のCYS2ドメインの少なくとも6以上のアミノ酸残基を含む、単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項29】
完全な免疫グロブリンまたはFabフラグメントまたはscFv抗体フラグメント、重鎖抗体および非免疫グロブリンスキャフォールド上のその抗原結合領域から選択される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項30】
前記エピトープがコンフォメーショナルエピトープである、請求項29に記載の単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項31】
請求項29に記載の少なくとも1つの抗体または機能的フラグメントとそのための薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項32】
請求項29に記載の抗体またはその機能的フラグメントをコードする遺伝子を担持するトランスジェニック動物。
【請求項33】
DKK1またはDKK4の存在に関連する障害または状態を処置する方法であって、それを必要とする対象に有効量の請求項31に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
【請求項34】
前記障害または状態が骨溶解病変、特に骨髄腫、特に多発性骨髄腫、骨、乳房、結腸、メラニン細胞、肝細胞、上皮、食道、脳、肺、前立腺もしくは膵臓の癌またはその転移に関連する骨溶解病変;移植に関連する骨欠損から選択されるか、または骨肉腫、前立腺癌、肝細胞癌(HCC)、多発性骨髄腫を含む骨髄腫、糖尿病、肥満、筋肉消耗、アルツハイマー病、骨粗鬆症、オステオペニア、リウマチ、大腸炎および/または望ましくない脱毛である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第二の治療薬を投与することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記化学療法薬がゾメタである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
付加的治療薬が抗癌薬;代謝アンタゴニスト、抗糖尿病薬、抗骨粗鬆症薬;抗生物質;抗炎症薬;増殖因子;およびサイトカインからなる群から選択される、請求項35に記載の医薬組成物。
【請求項38】
配列番号2〜20および配列番号2〜20で表されるCDR領域とCDR領域において少なくとも95%の配列同一性を有する配列からなる群から選択される重鎖である第一のアミノ酸配列と、配列番号21〜39および配列番号21〜39で表されるCDR領域とCDR領域において少なくとも95%の配列同一性を有する配列からなる群から選択される軽鎖である第二のアミノ酸配列とを含む、単離された抗体。
【請求項39】
請求項1〜38のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントである第一の成分を含む免疫複合体。
【請求項40】
請求項1〜39のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントを含むキット。
【請求項41】
そのための薬学的に許容される担体または賦形剤をさらに含む、請求項40に記載のキット。
【請求項42】
抗体が単位用量で存在する、請求項40に記載のキット。
【請求項43】
対象に投与する上での使用説明書をさらに含む、請求項40に記載のキット。
【請求項44】
中和抗DKK1/4抗体を含む、キット。
【請求項45】
100nM、50nM、10nM、1.0nM、500pMまたは100pMのKonでDKK1と結合し、DKK1の解離速度が10−2/秒、10−3/秒、10−4/秒または10−5/秒未満である、請求項0に記載の抗体。
【請求項46】
DKK2またはDKK3に比べてDKK1またはDKK4に対し102〜106高い親和性を有する請求項0に記載の抗体。
【請求項47】
DKK1またはDKK4との結合をめぐって中和抗DKK1/4と競合する、請求項0に記載の抗体。
【請求項48】
少なくとも配列番号118のポリペプチド配列および配列番号119のポリペプチド配列、またはその保存的またはヒューマニアード変更物を含み、中和抗DKK1/DKK4抗体である組成物で疾病を処置する方法。
【請求項49】
哺乳類、特にヒトにおける癌などの増殖性障害または疾患を、
(a)中和抗DKK1/4組成物と
(b)1以上の薬学的に活性な薬剤
を含む医薬剤の組合せで予防または処置する方法。
本発明はさらに、
(a)中和抗DKK1/4組成物と、
(b)薬学的に活性な薬剤と、
(c)薬学的に許容される担体
を含む医薬組成物に関する。
本発明はさらに、
(a)中和抗DKK1/4組成物の医薬製剤と、
(b)同時使用、並行使用、個別使用または逐次使用のための薬学的に活性な薬剤の医薬製剤
を含む、市販のパッケージまたは製品に関する。
【請求項50】
薬学的に活性な薬剤が中和抗DKK1/4組成物またはその誘導体以外の特に任意の薬学的に活性な薬剤を意味し、その薬剤が、
i.アロマターゼ阻害剤;
ii.抗エストロゲン作用薬、抗アンドロゲン作用薬またはゴナドレリン作用薬;
iii.トポイソメラーゼI阻害剤またはトポイソメラーゼII阻害剤;
iv.微小管活性剤、アルキル化剤、抗新生物剤、代謝拮抗剤またはプラチン化合物;
v.タンパク質もしくは脂質キナーゼ活性またはタンパク質もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的化/低減する化合物、さらなる抗脈管形成化合物または細胞分化プロセスを誘導する化合物;
vi.モノクローナル抗体;
vii.シクロオキシゲナーゼ阻害剤、ビスホスホネート、ヘパラナーゼ阻害剤、生物反応修飾物質;
viii.Ras発癌性イソ型の阻害剤;
ix.テロメラーゼ阻害剤;
x.プロテアーゼ阻害剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤またはプロテアソーム阻害剤;
xi.血液性悪性疾患の処置に用いられる薬剤またはFlt−3の活性を標的化、低減もしくは阻害する化合物;
xii.HSP90阻害剤;
xiii.抗増殖性の抗体;
xiv.ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤;
xv.セリン/トレオニンmTORキナーゼの活性/機能を標的化、低減または阻害する化合物;
xvi.ソマトスタチン受容体アンタゴニスト;
xvii.抗白血病化合物;
xviii.腫瘍細胞傷害アプローチ;
xix.EDG結合剤;
xx.リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤;
xxi.S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤;
xxii.VEGFまたはVEGFRのモノクローナル抗体;
xxiii.光線力学療法;
xxiv.脈管形成抑制ステロイド;
xxv.コルチコステロイド含有インプラント;
xxvi.AT1受容体アンタゴニスト;および
xxvii.ACE阻害剤
から選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
DKK−1と10−8以下の親和性(KD)で結合し、請求項1に記載の抗体のいずれかと競合する抗体。
【請求項52】
DKK2またはDKK3と検出可能には結合しない、請求項51に記載の抗体。
【請求項53】
DKK1またはDKK4と10−3以上の(KD)で結合する、請求項52に記載の抗体。
【請求項1】
DKK1ポリペプチド(配列番号1)および/またはDKK4ポリペプチド(配列番号122)のエピトープと特異的に結合する抗原結合領域を含む抗体(ここで、この抗体またはその機能的フラグメントがDKK1もしくはDKK4またはその双方の少なくとも1つのエピトープと結合する)。
【請求項2】
DKK1またはDKK4との結合が、Wntによりシグナル伝達される転写の拮抗作用;電気化学発光に基づく結合分析;酵素結合免疫吸着アッセイ結合;FMAT;SET;SPR;オステオカルシン(OCN)血清濃度;オステオプロテグリン(OPG)血清濃度;1型プロコラーゲン−N−プロペプチド(P1NP)血清濃度;ALP生産;TopFlashまたは骨溶解の改善から選択される少なくとも1つのアッセイで決定される、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
配列番号2〜20および配列番号40〜72ならびにその保存的またはヒューマニアード(humaneered)変異体の群から選択される単離されたアミノ酸配列。
【請求項4】
a)各々H−CDR3領域を含む抗原結合領域を含む配列番号2〜20、65〜72に記載の群;
b)各々H−CDR2領域を含む配列番号2〜20、57〜64の群;
c)各々コンセンサスH−CDR2領域を含む、配列GISGSGSYTYYADSVKFを含む配列番号40、配列GISYYGGNTYYADSVKFを含む配列番号41、および配列GISYYGGSTYYADSVKFを含む配列番号42の群;
d)各々H−CDR1領域を含む配列番号2〜5、8〜11、20、49〜56の群;ならびに
e)各々コンセンサスH−CDR1領域を含む、アミノ酸配列GFTFSSYGMTを有する配列番号43、アミノ酸配列GFTFNSYGMTを有する配列番号44、アミノ酸配列GFTFSNYGMTを有する配列番号45、各々アミノ酸配列GFTFSSYWMTを有する配列番号46、アミノ酸配列GFTFSSYAMTFを有する配列番号47、およびアミノ酸配列GFTFSSYGMSを有する配列番号48の群;または
f)配列番号21〜39および73〜88;および
その保存的またはヒューマニアード変異体
から選択される、請求項3に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項5】
配列番号21〜39の群から選択されるアミノ酸配列が各々L−CDR3領域を含み、配列番号21〜39、73〜80の群から選択されるアミノ酸配列が各々L−CDR1領域を含み、配列番号21〜39、81〜88の群から選択されるアミノ酸配列が各々L−CDR2領域を含み、配列番号21〜39の群から選択されるアミノ酸配列が各々軽鎖の可変領域を含む、請求項4に記載の単離された抗原結合領域。
【請求項6】
配列番号97〜103の群から選択される単離されたヌクレオチド配列。
【請求項7】
a)配列番号97〜100の各々は抗原結合軽鎖をコードし、
b)配列番号101〜103の各々は抗原結合重鎖をコードする。
請求項6に記載のヌクレオチド配列によりコードされる単離されたアミノ酸配列およびそのアミノ酸配列の保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項8】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項6に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項9】
配列番号104〜110の群から選択される単離されたヌクレオチド配列。
【請求項10】
a)配列番号104〜107の各々は抗原結合軽鎖をコードし、
b)配列番号108〜110の各々は抗原結合重鎖をコードする
請求項9に記載のヌクレオチド配列によりコードされる単離されたアミノ酸配列およびそのアミノ酸配列の保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項11】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項9に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項12】
a)配列番号111〜114の各々は抗原結合軽鎖をコードし、
b)配列番号115〜117の各々は抗原結合重鎖をコードする
111〜117の群から選択される単離されたアミノ酸配列およびその保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項13】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項12に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項14】
配列番号120〜121の群から選択される単離されたヌクレオチド配列。
【請求項15】
a)配列番号120は軽鎖の抗原結合可変領域をコードし、
b)配列番号121は重鎖の抗原結合可変領域をコードする
請求項14に記載のヌクレオチド配列によりコードされる単離されたアミノ酸配列およびそのアミノ酸配列の保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項16】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項14に記載の単離されたヌクレオチド配列。
【請求項17】
配列番号120の群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる軽鎖の可変領域と、配列番号121の群から選択されるヌクレオチド配列によりコードされる重鎖の可変領域とを含む、単離された抗原結合領域。
【請求項18】
配列番号118〜119の群から選択される単離されたアミノ酸配列およびその保存的またはヒューマニアード変異体。
【請求項19】
配列番号118が軽鎖の抗原結合可変領域を表す、請求項18に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項20】
配列番号119が重鎖の抗原結合可変領域を表す、請求項18に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項21】
発現のために、かつ/または臨床使用のためにさらに至適化された、請求項18に記載の単離されたアミノ酸配列。
【請求項22】
配列番号2〜121で表される領域から選択される少なくとも1つのCDR領域と少なくとも95%の同一性を有する単離されたアミノ酸配列。
【請求項23】
表11Aおよび11Bで示されるようなCDR領域のコンセンサス配列を有する単離されたアミノ酸配列。
【請求項24】
IgMおよびIgG(このIgGはIgG1、IgG2およびIgG3またはIgG4から選択される)から選択されるスキャフォールドを含む、請求項1に記載の単離された抗体。
【請求項25】
IgMまたはIgGがポリクローナルまたはモノクローナルから選択される、請求項24に記載の単離された抗体。
【請求項26】
DKK1のエピトープに特異的な抗原結合領域を含み、DKK1またはDKK4と結合し、かつ、DKK1関連疾患またはDKK4関連疾患の発症を予防または改善する、単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項27】
請求項26に記載の抗体またはその機能的フラグメントの単離された抗原結合領域。
【請求項28】
標的DKK1またはDKK4または双方のエピトープに特異的な抗原結合領域を含み、このエピトープが標的DKK1またはDKK4のCYS2ドメインの少なくとも6以上のアミノ酸残基を含む、単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項29】
完全な免疫グロブリンまたはFabフラグメントまたはscFv抗体フラグメント、重鎖抗体および非免疫グロブリンスキャフォールド上のその抗原結合領域から選択される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項30】
前記エピトープがコンフォメーショナルエピトープである、請求項29に記載の単離された抗体またはその機能的フラグメント。
【請求項31】
請求項29に記載の少なくとも1つの抗体または機能的フラグメントとそのための薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項32】
請求項29に記載の抗体またはその機能的フラグメントをコードする遺伝子を担持するトランスジェニック動物。
【請求項33】
DKK1またはDKK4の存在に関連する障害または状態を処置する方法であって、それを必要とする対象に有効量の請求項31に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
【請求項34】
前記障害または状態が骨溶解病変、特に骨髄腫、特に多発性骨髄腫、骨、乳房、結腸、メラニン細胞、肝細胞、上皮、食道、脳、肺、前立腺もしくは膵臓の癌またはその転移に関連する骨溶解病変;移植に関連する骨欠損から選択されるか、または骨肉腫、前立腺癌、肝細胞癌(HCC)、多発性骨髄腫を含む骨髄腫、糖尿病、肥満、筋肉消耗、アルツハイマー病、骨粗鬆症、オステオペニア、リウマチ、大腸炎および/または望ましくない脱毛である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第二の治療薬を投与することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記化学療法薬がゾメタである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
付加的治療薬が抗癌薬;代謝アンタゴニスト、抗糖尿病薬、抗骨粗鬆症薬;抗生物質;抗炎症薬;増殖因子;およびサイトカインからなる群から選択される、請求項35に記載の医薬組成物。
【請求項38】
配列番号2〜20および配列番号2〜20で表されるCDR領域とCDR領域において少なくとも95%の配列同一性を有する配列からなる群から選択される重鎖である第一のアミノ酸配列と、配列番号21〜39および配列番号21〜39で表されるCDR領域とCDR領域において少なくとも95%の配列同一性を有する配列からなる群から選択される軽鎖である第二のアミノ酸配列とを含む、単離された抗体。
【請求項39】
請求項1〜38のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントである第一の成分を含む免疫複合体。
【請求項40】
請求項1〜39のいずれか一項に記載の抗体またはそのフラグメントを含むキット。
【請求項41】
そのための薬学的に許容される担体または賦形剤をさらに含む、請求項40に記載のキット。
【請求項42】
抗体が単位用量で存在する、請求項40に記載のキット。
【請求項43】
対象に投与する上での使用説明書をさらに含む、請求項40に記載のキット。
【請求項44】
中和抗DKK1/4抗体を含む、キット。
【請求項45】
100nM、50nM、10nM、1.0nM、500pMまたは100pMのKonでDKK1と結合し、DKK1の解離速度が10−2/秒、10−3/秒、10−4/秒または10−5/秒未満である、請求項0に記載の抗体。
【請求項46】
DKK2またはDKK3に比べてDKK1またはDKK4に対し102〜106高い親和性を有する請求項0に記載の抗体。
【請求項47】
DKK1またはDKK4との結合をめぐって中和抗DKK1/4と競合する、請求項0に記載の抗体。
【請求項48】
少なくとも配列番号118のポリペプチド配列および配列番号119のポリペプチド配列、またはその保存的またはヒューマニアード変更物を含み、中和抗DKK1/DKK4抗体である組成物で疾病を処置する方法。
【請求項49】
哺乳類、特にヒトにおける癌などの増殖性障害または疾患を、
(a)中和抗DKK1/4組成物と
(b)1以上の薬学的に活性な薬剤
を含む医薬剤の組合せで予防または処置する方法。
本発明はさらに、
(a)中和抗DKK1/4組成物と、
(b)薬学的に活性な薬剤と、
(c)薬学的に許容される担体
を含む医薬組成物に関する。
本発明はさらに、
(a)中和抗DKK1/4組成物の医薬製剤と、
(b)同時使用、並行使用、個別使用または逐次使用のための薬学的に活性な薬剤の医薬製剤
を含む、市販のパッケージまたは製品に関する。
【請求項50】
薬学的に活性な薬剤が中和抗DKK1/4組成物またはその誘導体以外の特に任意の薬学的に活性な薬剤を意味し、その薬剤が、
i.アロマターゼ阻害剤;
ii.抗エストロゲン作用薬、抗アンドロゲン作用薬またはゴナドレリン作用薬;
iii.トポイソメラーゼI阻害剤またはトポイソメラーゼII阻害剤;
iv.微小管活性剤、アルキル化剤、抗新生物剤、代謝拮抗剤またはプラチン化合物;
v.タンパク質もしくは脂質キナーゼ活性またはタンパク質もしくは脂質ホスファターゼ活性を標的化/低減する化合物、さらなる抗脈管形成化合物または細胞分化プロセスを誘導する化合物;
vi.モノクローナル抗体;
vii.シクロオキシゲナーゼ阻害剤、ビスホスホネート、ヘパラナーゼ阻害剤、生物反応修飾物質;
viii.Ras発癌性イソ型の阻害剤;
ix.テロメラーゼ阻害剤;
x.プロテアーゼ阻害剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、メチオニンアミノペプチダーゼ阻害剤またはプロテアソーム阻害剤;
xi.血液性悪性疾患の処置に用いられる薬剤またはFlt−3の活性を標的化、低減もしくは阻害する化合物;
xii.HSP90阻害剤;
xiii.抗増殖性の抗体;
xiv.ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤;
xv.セリン/トレオニンmTORキナーゼの活性/機能を標的化、低減または阻害する化合物;
xvi.ソマトスタチン受容体アンタゴニスト;
xvii.抗白血病化合物;
xviii.腫瘍細胞傷害アプローチ;
xix.EDG結合剤;
xx.リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤;
xxi.S−アデノシルメチオニンデカルボキシラーゼ阻害剤;
xxii.VEGFまたはVEGFRのモノクローナル抗体;
xxiii.光線力学療法;
xxiv.脈管形成抑制ステロイド;
xxv.コルチコステロイド含有インプラント;
xxvi.AT1受容体アンタゴニスト;および
xxvii.ACE阻害剤
から選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
DKK−1と10−8以下の親和性(KD)で結合し、請求項1に記載の抗体のいずれかと競合する抗体。
【請求項52】
DKK2またはDKK3と検出可能には結合しない、請求項51に記載の抗体。
【請求項53】
DKK1またはDKK4と10−3以上の(KD)で結合する、請求項52に記載の抗体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−99334(P2013−99334A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−274999(P2012−274999)
【出願日】平成24年12月17日(2012.12.17)
【分割の表示】特願2008−550418(P2008−550418)の分割
【原出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−274999(P2012−274999)
【出願日】平成24年12月17日(2012.12.17)
【分割の表示】特願2008−550418(P2008−550418)の分割
【原出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】
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