説明

OPUフレーム生成装置及びOPUフレーム試験装置

【課題】本発明は、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータが格納されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成することを目的とする。
【解決手段】本願発明のOPUフレーム生成装置は、Payload Areaに格納可能なビットレートに対応する周波数を設定する周波数設定部11と、設定した周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出するパラメータ算出部14と、Cで定められるタイミング信号を出力するとともに、Cで定められるPayload Area内の位置にデータを挿入するデータ挿入部15と、タイミング信号に同期したデータを発生させるデータ発生部13と、データを挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成部16と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ITU−T Rec.G.709(12/2009)に規定されるビットレート調整機能の試験を行うためのOPUフレーム生成装置及びOPUフレーム試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
OTN(Optical Transport network)のビットレートは、SONET(Synchronous Optical NETwork)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)のビットレートをもとに規定されていた。このため、ビットレートの異なるイーサネット(登録商標)やファイバチャネルが新たに追加されるたびにOTN規格を拡張する必要があった。
【0003】
しかし、新クライアント信号が出現するたびに規格を拡張することは好ましくない。そこで、ITU−T Rec.G.709(12/2009)では、将来どのようなビットレートのクライアント信号が出現しても対応可能にするため、GMP(Generic Mapping Procedure)を採用した。GMPは、Payloadの容量以下のビットレートのクライアント信号をPayload Areaにマッピングする方法であり、送信部は、図7に示すように、Payload Areaにデータとスタッフを分散配置する。そして、図8に示すように、OH(Over Head)にビットレート調整を行うための情報であるJCバイトJC1〜JC6を格納する。
【0004】
JCバイトJC1及びJC2は、送信部で算出されたPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分C及びCの変動条件を表している。JCバイトJC3は、JCバイトJC1及びJCバイトJC2のCRC(Cyclic Redundancy Check)である。JCバイトJC4及びJC5は、Payload Areaに含まれるデータ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値ΣCnDを16進数で表した数値である。JCバイトJC6は、JCバイトJC4及びJCバイトJC5のCRCである。そして、受信部は、受信信号からOPUフレームを検出し、そのOHに配置されたJCバイトを抽出し、JCバイトJC1〜JC6を用いて送信側で挿入された各パラメータを求め、そのパラメータ及び変動条件に応じた手順に従って抽出するデータ量を変動させて、送信部で挿入されたデータ量と一致するデータ量を受信する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ITU−T Rec.G.709(12/2009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ITU−T Rec.G.709(12/2009)に準拠するためには、送信部はPayload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータをPayload Areaへ格納し、さらに受信部はデータが格納されたPayload Areaからデータを正しく抽出できなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータが格納されたPayload Areaを有するOPU(Optical channel Payload Unit)フレームを生成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム生成装置は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数を設定する周波数設定部(11)と、前記周波数設定部で設定された周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出するパラメータ算出部(14)と、前記パラメータ算出部の算出した前記Cで定められるタイミング信号を出力するとともに、前記Cで定められるPayload Area内の位置にデータを挿入するデータ挿入部(15)と、前記タイミング信号に同期したデータを発生させて前記データ挿入部に出力するデータ発生部(13)と、前記データ挿入部によってデータを挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成部(16)と、前記パラメータ算出部、前記データ挿入部及び前記フレーム生成部を駆動する第2のクロック信号を生成する第2の発振部(17)と、を備える。
【0009】
本願発明のOPUフレーム生成装置は、周波数設定部(11)と、パラメータ算出部(14)と、データ発生部(13)と、を備えるため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータを発生させることができる。本願発明のOPUフレーム生成装置は、データ挿入部(15)と、フレーム生成部(16)と、第2の発振部(17)と、を備えるため、任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを生成することができる。
【0010】
本願発明のOPUフレーム生成装置では、前記周波数設定部は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、設定した周波数範囲内で周波数を順次変化させ、前記パラメータ算出部は、順次変化する周波数を用いて前記Cを順次算出し、前記データ挿入部は、前記パラメータ算出部からの順次変化する前記Cを取得し、順次変化する前記Cを用いて前記タイミング信号を順次発生させ、周波数が共通する前記データ発生部からの前記データを取得した前記Cで定められるPayload Area内の位置に挿入し、前記データ発生部は、順次変化する前記タイミング信号に同期したデータを順次発生させてもよい。
本発明により、それぞれ異なるビットレートのデータがPayload Areaに格納された複数のOPUフレームを生成することができる。これにより、Payload Areaに格納可能なビットレートについての耐力試験を行うことができる。
【0011】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム生成装置は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数を設定する周波数設定部(11)と、前記周波数設定部で設定した周波数で第1のクロック信号を生成する第1の発振部(12)と、前記第1のクロック信号に同期してデータを発生させるデータ発生部(13)と、前記第1のクロック信号の周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出するパラメータ算出部(14)と、前記パラメータ算出部の算出した前記Cで定められるPayload Area内の位置に、前記データ発生部の発生した前記データを挿入するデータ挿入部(15)と、前記データ発生部で発生した前記データのタイミングを前記データ挿入部の前記データを挿入するタイミングに同期するように調整するバッファ(18)と、前記データ挿入部によってデータを挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成部(16)と、前記パラメータ算出部、前記データ挿入部及び前記フレーム生成部を駆動する第2のクロック信号を生成する第2の発振部(17)と、を備える。
【0012】
本願発明のOPUフレーム生成装置は、周波数設定部(11)と、第1の発振部(12)と、データ発生部(13)と、を備えるため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータを発生させることができる。本願発明のOPUフレーム生成装置は、パラメータ算出部(14)と、データ挿入部(15)と、フレーム生成部(16)と、バッファ(18)と、第2の発振部(17)と、を備えるため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを生成することができる。
【0013】
本願発明のOPUフレーム生成装置では、前記周波数設定部は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、設定した周波数範囲内で前記第1のクロック信号の周波数を順次変化させ、前記データ発生部は、順次変化する前記第1のクロック信号に同期したデータを順次発生させ、前記パラメータ算出部は、順次変化する前記第1のクロック信号の周波数を用いて前記Cを順次算出し、前記データ挿入部は、前記第1のクロック信号の周波数が共通する前記データ発生部の前記データ及び前記パラメータ算出部の前記Cを取得し、取得した前記Cで定められるPayload Area内の位置に、取得した前記データを挿入してもよい。
本発明により、それぞれ異なるビットレートのデータがPayload Areaに格納された複数のOPUフレームを生成することができる。これにより、Payload Areaに格納可能なビットレートについての耐力試験を行うことができる。
【0014】
本願発明のOPUフレーム生成装置では、前記データ発生部は、予め定められたパターンのデータを発生させてもよい。
受信部の受信したデータと照合することによって、Payload Areaに格納されたデータを受信部が正しく抜き出せているか否かを確認することができる。
【0015】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム試験装置は、本願発明のOPUフレーム生成装置(10)と、前記フレーム生成装置の生成したOPUフレームを受信した受信部(100)から、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータを取得するデータ取得部(21)と、前記データ取得部の取得したデータと前記データ発生部の発生したデータとが一致するか否かを判定する判定部(22)と、前記判定部の判定結果を表示する表示部(23)と、を備える。
【0016】
本願発明のOPUフレーム試験装置は、データ取得部(21)と、判定部(22)と、表示部(23)と、を備えるため、受信部(100)においてGMPに従った受信ができているか否かの試験を行うことができる。ここで、本願発明のOPUフレーム試験装置は、OPUフレーム生成装置(10)を備えるため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを受信部(100)に受信させることができる。したがって、本願発明のOPUフレーム試験装置は、任意のビットレートのデータが格納されたPayload Areaから受信部(100)がデータを正しく抽出できているか否かの試験を行うことができる。
【0017】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム生成方法は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数を設定する周波数設定手順(S101)と、前記周波数設定手順で設定した周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出し、算出した前記Cで定められるタイミングに同期してデータを発生させ、算出した前記Cで定められるPayload Area内の位置に発生した前記データを挿入するデータ発生手順(S102)と、前記データ発生手順でデータを挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成手順(S104)と、を順に有する。
【0018】
本願発明のOPUフレーム生成方法は、周波数設定手順(S101)と、データ発生手順(S102)と、を有するため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータを発生させることができる。本願発明のOPUフレーム生成方法は、フレーム生成手順(S104)を有するため、任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを生成することができる。
【0019】
本願発明のOPUフレーム生成方法では、前記周波数設定手順において、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、前記フレーム生成手順の後に前記周波数設定手順に移行し、前記周波数範囲内で設定周波数を順次変化させてもよい。
本発明により、それぞれ異なるビットレートのデータがPayload Areaに格納された複数のOPUフレームを生成することができる。これにより、Payload Areaに格納可能なビットレートについての耐力試験を行うことができる。
【0020】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム生成方法は、第1の発振部の発振周波数を、Payload Areaに格納可能な任意の周波数に設定する周波数設定手順(S101)と、 前記第1の発振部からの第1のクロック信号に同期してデータを発生するとともに、前記第1の発振部とは異なる第2の発振部からの第2のクロック信号に同期して、前記第1のクロック信号の周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出し、前記Cで定められるPayload Area内の位置に、発生させた前記データを挿入するデータ発生手順(S102)と、前記第2のクロック信号に同期して、前記データを挿入したPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成手順(S104)と、を順に有する。
【0021】
本願発明のOPUフレーム生成方法は、周波数設定手順(S101)と、データ発生手順(S102)と、を有するため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータを発生させることができる。本願発明のOPUフレーム生成方法は、フレーム生成手順(S104)を有するため、任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを生成することができる。
【0022】
本願発明のOPUフレーム生成方法では、前記周波数設定手順において、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、前記フレーム生成手順の後に前記周波数設定手順に移行し、前記周波数範囲内で前記第1の発振部の発振周波数を順次変化させてもよい。
本発明により、それぞれ異なるビットレートのデータがPayload Areaに格納された複数のOPUフレームを生成することができる。これにより、Payload Areaに格納可能なビットレートについての耐力試験を行うことができる。
【0023】
本願発明のOPUフレーム生成方法では、前記データ発生手順において、予め定められたパターンのデータを発生させてもよい。
受信部の受信したデータと照合することによって、Payload Areaに格納されたデータを受信部が正しく抜き出せているか否かを確認することができる。
【0024】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム生成プログラムは、本願発明の周波数設定手順、データ発生手順及びフレーム生成手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明により、コンピュータを用いて本願発明のOPUフレーム生成方法を実行することができるため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータが格納されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成することができる。
【0025】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム試験方法は、本願発明のOPUフレーム生成方法を用いて生成したOPUフレームを送信するOPUフレーム送信手順(S201)と、前記OPUフレーム送信手順で送信した前記OPUフレームを受信した受信部(100)から、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータを取得するデータ取得手順(S202)と、前記データ取得手順で取得したデータと前記データ発生手順で発生したデータとが一致するか否かを判定する判定手順(S203)と、前記判定手順での判定結果を表示する表示手順(S204)と、を有する。
【0026】
本願発明のOPUフレーム試験方法は、データ取得手順(S202)と、判定手順(S203)と、表示手順(S204)と、を有するため、受信部(100)においてGMPに従った受信ができているか否かの試験を行うことができる。本願発明のOPUフレーム試験方法は、OPUフレーム送信手順(S201)を有するため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを受信部(100)に受信させることができる。したがって、本願発明のOPUフレーム試験方法は、任意のビットレートのデータが格納されたPayload Areaから受信部(100)がデータを正しく抽出できているか否かの試験を行うことができる。
【0027】
前述の目的を達成するために、本願発明のOPUフレーム試験プログラムは、本願発明のOPUフレーム送信手順、データ取得手順、判定手順及び表示手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明により、コンピュータを用いて本願発明のOPUフレーム試験方法を実行することができるため、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータが格納されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成することができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータが格納されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施形態1に係る帯域制御評価装置の一例を示す。
【図2】本実施形態に係るOPUフレーム試験方法の一例を示す。
【図3】周波数の設定表示画面の一例を示す。
【図4】実施形態1に係る表示部23の表示例を示す。
【図5】実施形態2に係る表示部23の表示例を示す。
【図6】実施形態3に係る帯域制御評価装置の一例を示す。
【図7】GMPによるデータとスタッフの分散配置されたOPUフレームの一例を示す。
【図8】ITU−T Rec.G.709(12/2009)に規定されるフレームにおけるOHの概要を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0031】
(実施形態1)
図1に、本実施形態に係るOPUフレーム試験装置の一例を示す。本実施形態に係るOPUフレーム試験装置20は、OPUフレーム生成装置10と、データ取得部21と、判定部22と、表示部23と、を備える。OPUフレーム生成装置10は、周波数設定部11と、データ発生部13と、パラメータ算出部14と、データ挿入部15と、フレーム生成部16と、第2の発振部17と、を備える。
【0032】
図2に、本実施形態に係るOPUフレーム試験方法の一例を示す。本実施形態に係るOPUフレーム試験方法は、OPUフレーム送信手順S201と、データ取得手順S202と、判定手順S203と、表示手順S204と、を順に有する。本実施形態に係るOPUフレーム試験プログラムは、OPUフレーム送信手順S201、データ取得手順S202、判定手順S203及び表示手順S204を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0033】
OPUフレーム送信手順S201では、本実施形態に係るOPUフレーム生成方法を用いて生成したOPUフレームを送信する。本実施形態に係るOPUフレーム生成方法は、周波数設定手順S101と、データ発生手順S102と、フレーム生成手順S104と、を順に有する。本実施形態に係るOPUフレーム生成プログラムは、周波数設定手順S101、データ発生手順S102及びフレーム生成手順S104を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0034】
周波数設定手順S101では、周波数設定部11は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数FTXに設定する。そして、周波数設定部11は、設定された周波数FTXをパラメータ算出部14に出力する。ここで、周波数の設定は、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートの設定となる。たとえば、ODU(Optical Channel Data Unit)の規定の1つであるODU0では、該規定におけるPayload Areaに格納可能な最大のビットレートは1.23895431Gbit/sになる。
【0035】
図3に、周波数の設定表示画面の一例を示す。表示部23に、周波数入力用の周波数選択ウィンドウ52を表示する。周波数選択ウィンドウは、予め定められた周波数範囲で周波数を変更するアップダウンキー53を表示していることが好ましい。予め定められた周波数範囲で周波数を変更することができれば、スクロールバー等の他の設定方法でもよい。予め定められた周波数範囲は、規格で定められた範囲であってもよいが、Payload Areaに格納可能であれば、規格の範囲外の周波数を設定可能であってもよい。
【0036】
データ発生手順S102では、OPUフレーム生成装置10は、以下のように動作する。パラメータ算出部14が、周波数設定部11からの周波数FTXと第2の発振部17からの第2のクロック信号Cの周波数とを用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出する。
【0037】
の算出は、例えば、後述する式D−13を用い、fclientに周波数FTXを代入し、fserverに第2のクロック信号Cの周波数を代入し、Bserverにデータ挿入部15で挿入可能な最大データ量をビット単位で代入し、Mに周波数の変動を制御する際の、挿入するデータ量又はStuff量をバイト単位で代入する。ここで、パラメータ算出部14は、第2の発振部17からの第2のクロック信号Cに同期して算出する。なお、第2のクロック信号Cの周波数は、たとえばODU0では、クロック信号Cとして1.24416GHzのクロック信号が生成される。
【0038】
そして、データ挿入部15は、Cの値に基づいてタイミング信号Tを発生し、データ発生部13に出力する。データ発生部13は、パラメータ算出部14からのタイミング信号Tに同期してデータDTXを発生させる。ここで、データ発生部13は、PRBS(Pseudo−random bit sequence)などの予め定められたパターンのデータを発生させることが好ましい。これにより、判定部22は、データDTXとデータDRXとが一致しているか否かを判定することができる。
【0039】
データ挿入部15が、パラメータ算出部14の算出したCで定められるPayload Area内の位置に、データ発生部13の発生したデータDTXを挿入する。ここで、データ挿入部15は、第2の発振部17からの第2のクロック信号Cに同期してDTXを挿入する。
【0040】
例えば、データ挿入部15は、Payload Area中の個々のPayload fieldの番号j(j=1・・・Pm,server)がスタッフ又はデータのいずれであるかを判定することにより、データDTXを挿入する位置を決定する。
(j×C(t))mod Pm,server<C(t)の場合、すなわち、Payload field jにCを乗算したものを最大格納データ量Pm,serverで除算した余りを算出し、その余りがCよりも小さい場合はデータと判定する。
(j×C(t))mod Pm,server≧C(t)の場合、すなわち、Payload field jにCを乗算したものを最大格納データ量Pm,serverで除算した余りを算出し、その余りがC以上の場合はスタッフと判定する。
【0041】
さらに、パラメータ算出部14が、OHに格納するJC1、JC2、JC3、JC4、JC5及びJC6を算出する。例えば、Cの変動条件を表す図8に示すII及びDIを算出する。また、JC1とJC2のCRCを算出することにより、JC3を算出する。また、パラメータΣCnDを算出することにより、JC4及びJC5を算出する。パラメータΣCnDの算出は、後述する式D−16を用いて算出する。例えば、nに8を用い、Mに80を用いて、式D−6からcを算出し、式D−13からC(t)を算出し、これらの値を式D−16に代入する。また、JC4とJC5のCRCを算出することにより、JC6を算出する。
【0042】
フレーム生成手順S104では、フレーム生成部16が、データ挿入部15によってデータDTXを挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成する。ここで、フレーム生成部16は、第2の発振部17からの第2のクロック信号Cに同期してOPUフレームを生成する。このとき、OHに、パラメータ算出部14の算出したJC1〜JC6を格納する。
【0043】
以上のOPUフレーム生成方法を行うことで、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータが格納されたOPUフレームを生成することができる。そして、OPUフレーム試験装置20は、OPUフレーム生成装置10が生成したOPUフレームを送信する。すると、受信部100は、OPUフレーム生成装置10からのOPUフレームを受信し、Payload Areaに含まれるデータDRXと、データDRXの周波数FRXを取得する。
【0044】
以上説明したように、本実施形態に係るOPUフレーム生成装置10及びOPUフレーム生成方法は、周波数設定部11で設定した周波数FTXに相当するビットレートのデータDTXをPayload Areaに格納したOPUフレームを生成することができる。これにより、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを受信部100に受信させ、そのときの受信部100の動作を試験することができる。
【0045】
データ取得手順S202では、データ取得部21は、受信部100からデータDRX及び周波数FRXを取得する。判定手順S203では、判定部22は、データ取得部21の取得したデータDRXとデータ発生部13の発生したデータDTXとが一致するか否かを判定する。表示手順S204では、表示部23は、判定部22の判定結果を表示する。
【0046】
図4に、実施形態1に係る表示部23の表示例を示す。表示部23は、送信側周波数FTXと、送信側データ量Cと、受信側周波数FRXと、送受信データが一致したか否かを表示する。送信側周波数FTXは、周波数設定部11の設定した周波数である。送信側データ量Cは、パラメータ算出部14の算出したCである。受信側周波数FRXは、受信部100から取得した周波数である。送受信データが一致したか否かには、判定部22の判定結果を表示する。送信側周波数FTX及び受信側周波数FRXの表示はビットレートの表示でもよい。また、受信側周波数FRXの代わりに、送信側周波数FTXを基準とした送信側周波数FTXと受信側周波数FRXの差を百万分率で表示してもよい。
【0047】
以上説明したように、本実施形態に係るOPUフレーム試験装置20及びOPUフレーム試験方法は、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを受信部100に受信させ、受信部100がデータを正しく受信できているか否かを判定することができる。
【0048】
(実施形態2)
本実施形態に係るOPUフレーム試験装置で20は、実施形態1で説明した周波数設定部11が、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定する。この場合、図2に示す周波数設定手順S101において、周波数設定部11は、周波数FTXとして、周波数FTX_D以上周波数FTX_U以下の周波数範囲内の任意の周波数FTX_1を設定する。任意の周波数の設定は、任意のビットレートの設定でもよい。
【0049】
そして、周波数設定部11の設定した周波数FTX_1を用いて、データ発生手順S102及びフレーム生成手順S104を行う。例えば、パラメータ算出部14は、周波数FTX_1を用いてパラメータC_1を算出する。そして、データ挿入部15が、パラメータ算出部14の算出したC_1で定められるタイミング信号T_1を発生してデータ発生部13に出力する。そして、データ発生部13がタイミング信号T_1に同期したデータDTX_1を発生させる。そして、データ挿入部15が、パラメータ算出部14の算出したC_1で定められるPayload Area内の位置に、データ発生部13の発生したデータDTX_1を挿入する。また、フレーム生成手順S104において、フレーム生成部16が、データ挿入部15によってデータDTX_1を挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成する。
【0050】
図2に示すフレーム生成手順S104の後に周波数設定手順S101に移行する。そして、周波数設定手順S101において、周波数設定部11は、設定した周波数FTX_D以上周波数FTX_U以下の周波数範囲内で設定周波数を順次変化させる。例えば、周波数FTX_1を周波数FTX_2に変化させる。そして、周波数設定部11の設定した周波数FTX_2を用いて、データ発生手順S102及びフレーム生成手順S104を行う。このように、周波数FTX_D以上周波数FTX_U以下の周波数範囲内で設定周波数を順次変化させながら、周波数設定手順S101からフレーム生成手順S104までの各手順を行う。
【0051】
データ取得手順S202では、データ取得部21は、受信部100からデータDRX及び周波数FRXを取得する。判定手順S203では、判定部22は、データ取得部21の取得したデータDRXとデータ発生部13の発生したデータDTXとが一致するか否かを判定する。このときの比較対象データは、送信側周波数FTXと受信側周波数FRXとが等しくなっているデータ同士となる。そして、周波数ごとに出力する。
【0052】
表示手順S204では、表示部23は、判定部22の判定結果を周波数ごとに表示する。図5に、実施形態2に係る表示部23の表示例を示す。送信側周波数の下限FTX_Dと、送信側周波数の下限FTX_Dのときの送信側データ量C_Dと、送信側周波数の下限FTX_DのOPUフレームを受信した受信部100から取得した周波数FRX_Dを表示する。また、送信側周波数の上限FTX_Uと、送信側周波数の上限FTX_Uのときの送信側データ量C_Uと、送信側周波数の上限FTX_UのOPUフレームを受信した受信部100から取得した周波数FRX_Uを表示する。また、各周波数における判定部22の判定結果を、周波数ごとに表示する。送信側周波数FTX及び受信側周波数FRXの表示はビットレートの表示でもよい。また、受信側周波数FRXの代わりに送信側周波数FTXを基準とした送信側周波数FTXと受信側周波数FRXの差を百万分率で表示してもよい。
【0053】
以上説明したように、本実施形態に係るOPUフレーム生成装置10及びOPUフレーム生成方法並びにOPUフレーム試験装置20及びOPUフレーム試験方法は、設定したPayload Areaに格納可能な周波数FTX_D以上周波数FRX_U以下の範囲で周波数を順次変化させてデータDTX_D〜データDTX_Uを発生し、データDTXをPayload Areaに格納したOPUフレームを生成することができる。これにより、周波数FTX_D以上周波数FRX_U以下のビットレートを有するデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを受信部100に受信させ、そのときの受信部100の動作を試験することができる。
【0054】
(実施形態3)
図6に、本実施形態に係るOPUフレーム試験装置の一例を示す。実施形態1で説明したOPUフレーム生成装置10において、第1の発振部12及びバッファ18をさらに備え、データ発生部13及びデータ挿入部15の動作が異なる。
【0055】
本実施形態に係るOPUフレーム試験方法及びOPUフレーム試験プログラムは、実施形態1で説明したOPUフレーム送信手順S201が異なる。また、本実施形態に係るOPUフレーム生成方法及びOPUフレーム生成プログラムは、実施形態1で説明したデータ発生手順S102が異なる。
【0056】
データ発生手順S102では、OPUフレーム生成装置10は、以下のように動作する。第1の発振部12が、周波数設定部11で設定した周波数で第1のクロック信号Cを生成する。たとえばODU0では、第1のクロック信号Cとして1.23895431GHzのクロック信号が生成される。そして、データ発生部13が、第1のクロック信号Cに同期してデータDTXを発生させる。
【0057】
一方で、パラメータ算出部14が、第1のクロック信号Cの周波数と第2の発振部17からの第2のクロック信号Cの周波数とを用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出する。
【0058】
データ挿入部15が、パラメータ算出部14の算出したCで定められるPayload Area内の位置に、データ発生部13の発生したデータDTXを挿入する。このとき、バッファ18は、データ発生部13で発生したデータのタイミングをデータ挿入部15のデータを挿入するタイミングに同期するように調整する。バッファ18は、例えばFIFOである。
【0059】
以上のデータ発生手順S102を行っても、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータが格納されたOPUフレームを生成することができる。したがって、本実施形態に係るOPUフレーム生成装置10及びOPUフレーム生成方法は、周波数設定部11で設定した周波数FTXに相当するビットレートのデータDTXをPayload Areaに格納したOPUフレームを生成することができる。これにより、Payload Areaに格納可能な任意のビットレートのデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを受信部100に受信させ、そのときの受信部100の動作を試験することができる。
【0060】
(実施形態4)
本実施形態に係るOPUフレーム試験装置20は、実施形態3で説明した周波数設定部11が、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定する。この場合、図2に示す周波数設定手順S101において、周波数設定部11は、周波数FTXとして、周波数FTX_D以上周波数FTX_U以下の周波数範囲内の任意の周波数FTX_1を設定する。任意の周波数の設定は、任意のビットレートの設定でもよい。
【0061】
そして、周波数設定部11の設定した周波数FTX_1を用いて、データ発生手順S102及びフレーム生成手順S104を行う。例えば、第1の発振部12は、周波数設定部11で設定した周波数FTX_1の周波数で第1のクロック信号Cを生成する。そして、パラメータ算出部14は、第1のクロック信号Cの周波数FTX_1を用いてC_1を順次算出する。そして、データ挿入部15が、パラメータ算出部14の算出したC_1で定められるPayload Area内の位置に、データ発生部13の発生したデータDTX_1を挿入する。フレーム生成手順S104において、フレーム生成部16が、データ挿入部15によってデータDTX_1を挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成する。
【0062】
図2に示すフレーム生成手順S104の後に周波数設定手順S101に移行する。そして、周波数設定手順S101において、周波数設定部11は、設定した周波数FTX_D以上周波数FTX_U以下の周波数範囲内で設定周波数を順次変化させる。例えば、周波数FTX_1を周波数FTX_2に変化させる。そして、周波数設定部11の設定した周波数FTX_2を用いて、データ発生手順S102及びフレーム生成手順S104を行う。このように、周波数FTX_D以上周波数FTX_U以下の周波数範囲内で設定周波数を順次変化させながら、周波数設定手順S101からフレーム生成手順S104までの各手順を行う。
【0063】
以上説明したように、本実施形態に係るOPUフレーム生成装置10及びOPUフレーム生成方法並びにOPUフレーム試験装置20及びOPUフレーム試験方法は、設定したPayload Areaに格納可能な周波数FTX_D以上周波数FRX_U以下の範囲で周波数を順次変化させてデータDTX_D〜データDTX_Uを発生し、データDTXをPayload Areaに格納したOPUフレームを生成することができる。これにより、周波数FTX_D以上周波数FRX_U以下のビットレートを有するデータがPayload Areaに格納されたOPUフレームを受信部100に受信させ、そのときの受信部100の動作を試験することができる。
【0064】
次に、パラメータ算出部14の詳細について説明する。
パラメータ算出部14におけるCの算出は、例えば、以下のようにして行う。
あるフレーム期間又はマルチフレーム期間に到達するn−bitデータ(n−bitで1括りとしたとき)のデータ量は次のように表される。
【数1】

ここで、fclientはclient bit rateを示し、Tserverはframe period of the server frame or server multiframeを示し、cはnumber of client n−bit data entities per server frame or server multiframeを示す。
【0065】
serverは次のように表される。
【数2】

ここで、fserverはserver bitrateを示し、Bserverはbits per server frame or multiframeを示す。
【0066】
式D−5の関係を用いると、式D−1は次のように表される。
【数3】

【0067】
CBR(Constant Bit Rate)データをOPUkやLO ODUj(via ODTUk.ts)に格納するために、GMPを採用する。
OTNのGMPでは、基本的に8bit単位で分割してマッピングされる(n=8、C8)。m=8×Mbitとすると、対象データ量は、全ビット数n×cをmで割ったものになる。このように8bit単位で区切られた場合の格納対象データ量cは次のように表される。
【数4】

【0068】
整数値として伝送することから、cの整数値をC(t)と表す。
【数5】

【0069】
整数値のとりうる上限(ceiling)、下限(floor)は、次のように表される。
【数6】

【0070】
式D−6で表されるPayload Areaに格納されるべきデータ量のうち、CによりPayload Areaへ格納する際に格納しきれなかったデータ量CnDは次のように表される。
【数7】

【0071】
また、その整数値CnD(t)は次のように表される。
【数8】

ただし、CnD(t)は(1−8×M/n)と(8×M/n−1)の間の数である。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は情報通信産業に適用することができる。
【符号の説明】
【0073】
10:OPUフレーム生成装置
11:周波数設定部
12:第1の発振部
13:データ発生部
14:パラメータ算出部
15:データ挿入部
16:フレーム生成部
17:第2の発振部
18:バッファ
20:OPUフレーム試験装置
21:データ取得部
22:判定部
23:表示部
52:周波数選択ウィンドウ
53:アップダウンキー
100:受信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Payload Areaに格納可能な任意の周波数を設定する周波数設定部(11)と、
前記周波数設定部で設定された周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出するパラメータ算出部(14)と、
前記パラメータ算出部の算出した前記Cで定められるタイミング信号を出力するとともに、前記Cで定められるPayload Area内の位置にデータを挿入するデータ挿入部(15)と、
前記タイミング信号に同期したデータを発生させて前記データ挿入部に出力するデータ発生部(13)と、
前記データ挿入部によってデータを挿入されたPayload Areaを有するOPU(Optical channel Payload Unit)フレームを生成するフレーム生成部(16)と、
前記パラメータ算出部、前記データ挿入部及び前記フレーム生成部を駆動する第2のクロック信号を生成する第2の発振部(17)と、
を備えるOPUフレーム生成装置。
【請求項2】
前記周波数設定部は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、設定した周波数範囲内で周波数を順次変化させ、
前記パラメータ算出部は、順次変化する周波数を用いて前記Cを順次算出し、
前記データ挿入部は、前記パラメータ算出部からの順次変化する前記Cを取得し、順次変化する前記Cを用いて前記タイミング信号を順次発生させ、周波数が共通する前記データ発生部からの前記データを取得した前記Cで定められるPayload Area内の位置に挿入し、
前記データ発生部は、順次変化する前記タイミング信号に同期したデータを順次発生させる
ことを特徴とする請求項1に記載のOPUフレーム生成装置。
【請求項3】
Payload Areaに格納可能な任意の周波数を設定する周波数設定部(11)と、
前記周波数設定部で設定した周波数で第1のクロック信号を生成する第1の発振部(12)と、
前記第1のクロック信号に同期してデータを発生させるデータ発生部(13)と、
前記第1のクロック信号の周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出するパラメータ算出部(14)と、
前記パラメータ算出部の算出した前記Cで定められるPayload Area内の位置に、前記データ発生部の発生した前記データを挿入するデータ挿入部(15)と、
前記データ発生部で発生した前記データのタイミングを前記データ挿入部の前記データを挿入するタイミングに同期するように調整するバッファ(18)と、
前記データ挿入部によってデータを挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成部(16)と、
前記パラメータ算出部、前記データ挿入部及び前記フレーム生成部を駆動する第2のクロック信号を生成する第2の発振部(17)と、
を備えるOPUフレーム生成装置。
【請求項4】
前記周波数設定部は、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、設定した周波数範囲内で前記第1のクロック信号の周波数を順次変化させ、
前記データ発生部は、順次変化する前記第1のクロック信号に同期したデータを順次発生させ、
前記パラメータ算出部は、順次変化する前記第1のクロック信号の周波数を用いて前記Cを順次算出し、
前記データ挿入部は、前記第1のクロック信号の周波数が共通する前記データ発生部の前記データ及び前記パラメータ算出部の前記Cを取得し、取得した前記Cで定められるPayload Area内の位置に、取得した前記データを挿入する
ことを特徴とする請求項3に記載のOPUフレーム生成装置。
【請求項5】
前記データ発生部は、予め定められたパターンのデータを発生させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のOPUフレーム生成装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載のOPUフレーム生成装置(10)と、
前記フレーム生成装置の生成したOPUフレームを受信した受信部(100)から、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータを取得するデータ取得部(21)と、
前記データ取得部の取得したデータと前記データ発生部の発生したデータとが一致するか否かを判定する判定部(22)と、
前記判定部の判定結果を表示する表示部(23)と、
を備えるOPUフレーム試験装置。
【請求項7】
Payload Areaに格納可能な任意の周波数を設定する周波数設定手順(S101)と、
前記周波数設定手順で設定した周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分を表すパラメータCを算出し、算出した前記Cで定められるタイミングに同期してデータを発生させ、算出した前記Cで定められるPayload Area内の位置に発生した前記データを挿入するデータ発生手順(S102)と、
前記データ発生手順でデータを挿入されたPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成手順(S104)と、
を順に有するOPUフレーム生成方法。
【請求項8】
前記周波数設定手順において、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、
前記フレーム生成手順の後に前記周波数設定手順に移行し、前記周波数範囲内で設定周波数を順次変化させることを特徴とする請求項7に記載のOPUフレーム生成方法。
【請求項9】
第1の発振部の発振周波数を、Payload Areaに格納可能な任意の周波数に設定する周波数設定手順(S101)と、
前記第1の発振部からの第1のクロック信号に同期してデータを発生するとともに、前記第1の発振部とは異なる第2の発振部からの第2のクロック信号に同期して、前記第1のクロック信号の周波数を用いてPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出し、前記Cで定められるPayload Area内の位置に、発生させた前記データを挿入するデータ発生手順(S102)と、
前記第2のクロック信号に同期して、前記データを挿入したPayload Areaを有するOPUフレームを生成するフレーム生成手順(S104)と、
を順に有するOPUフレーム生成方法。
【請求項10】
前記周波数設定手順において、Payload Areaに格納可能な任意の周波数範囲を設定し、
前記フレーム生成手順の後に前記周波数設定手順に移行し、前記周波数範囲内で前記第1の発振部の発振周波数を順次変化させることを特徴とする請求項9に記載のOPUフレーム生成方法。
【請求項11】
前記データ発生手順において、予め定められたパターンのデータを発生させることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載のOPUフレーム生成方法。
【請求項12】
請求項7から11のいずれかに記載の周波数設定手順、データ発生手順及びフレーム生成手順を、コンピュータに実行させるためのOPUフレーム生成プログラム。
【請求項13】
請求項7から11のいずれかに記載のOPUフレーム生成方法を用いて生成したOPUフレームを送信するOPUフレーム送信手順(S201)と、
前記OPUフレーム送信手順で送信した前記OPUフレームを受信した受信部(100)から、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータを取得するデータ取得手順(S202)と、
前記データ取得手順で取得したデータと前記データ発生手順で発生したデータとが一致するか否かを判定する判定手順(S203)と、
前記判定手順での判定結果を表示する表示手順(S204)と、
を有するOPUフレーム試験方法。
【請求項14】
請求項13に記載のOPUフレーム送信手順、データ取得手順、判定手順及び表示手順を、コンピュータに実行させるためのOPUフレーム試験プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−222589(P2012−222589A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86002(P2011−86002)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(000000572)アンリツ株式会社 (838)
【Fターム(参考)】