説明

SIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法

【課題】SIP端末装置間でピアツーピア通信を行うとき、SIP端末装置間の接続規制を実行するSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法を提供する。
【解決手段】所定の通信ネットワークに接続された複数のSIP端末装置は、自らのSIP端末装置と他のSIP端末装置とを識別する識別子情報を保持する識別情報保持部と、接続を許可するSIP端末装置の識別子情報を保持する許可情報保持部と、他のSIP端末装置と通信する際のSIPメッセージに自らの識別子情報を付与して送信する呼制御部とを備え、呼制御部は、他のSIP端末装置から送出されたSIPメッセージを受けて、このSIPメッセージに含まれる他のSIP端末装置の識別子情報が許可情報保持部に保持された接続を許可するSIP端末装置の識別情報があるとき、SIP端末装置間における相互通信を許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IPネットワークを利用したIP電話システムがある。このIP電話システムは、例えば図9に示すようにインターネットプロトコルを利用するIPネットワーク1、このIPネットワーク1に接続された複数のSIP端末装置2とこれらSIP端末装置2間の接続を仲介するSIPサーバ3を備えて構成される(SIP:Session Initiation Protocol/RFC3261)。
【0003】
このように構成されたIP電話システムにおいてSIP端末装置2,2間で通信(通話)を行う場合、その通信に先立ってSIPサーバ3とSIP端末装置2との間で、接続先端末情報を取得し、その接続先端末情報に従って所定のプロトコルに従ってSIP端末装置2,2との間で相互通信が行われる(SIP:Session Initiation Protocol/RFC3261)。
【0004】
またこの種のSIP端末装置を利用した通信方式において、特定のSIP端末装置だけに通信を許可する接続規制を行う場合、SIPサーバ3に通信を許可するSIP端末装置2の接続許可情報を保持しておく。そしてSIPサーバ3は、SIP端末装置2からの呼をプロキシする際に、当該SIPサーバ3が保持する接続許可情報をもとに呼の接続規制をする。このような接続規制をするネットワーク間接続制御方法及びシステム装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−175635号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した特許文献に記載の発明は、SIPサーバ3が保持するSIP端末装置2,2間の接続許可情報に基づく接続制御方法である。したがってSIPサーバ3を介さず、SIP端末装置2,2間で一対一(ピアツーピア)通信を行う場合は、SIP端末装置2,2間における接続制限の制御ができないという問題がある。
本発明は、上述した従来の問題点を解決すべくなされたものであって、その目的は、SIP端末装置間で一対一(ピアツーピア)通信を行う場合であってもSIP端末装置間の接続規制を行うことができるSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成すべく本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法は、所定の通信ネットワークに接続された一対のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法であって、
前記SIP端末装置は、該SIP端末装置と前記ネットワークに接続された他の前記SIP端末装置とを識別する識別子情報を保持する識別情報保持部と、接続を許可する前記SIP端末装置の識別子情報を保持する許可情報保持部と、前記通信ネットワークを介して他の前記SIP端末装置と通信する際のSIPメッセージに自らの前記識別子情報を付与して送信する呼制御部とを備え、
前記呼制御部は、他の前記SIP端末装置から送出されたSIPメッセージを受けて、このSIPメッセージに含まれる前記識別子情報が前記許可情報保持部に保持されているとき、該SIP端末装置間における相互通信を許可することを特徴としている。
【0007】
好ましくは前記SIP端末装置は、更に前記許可情報保持部に前記識別子情報を入力する識別子情報入力部を備えることが望ましい。
また前記識別子情報は、前記ネットワークを介して前記SIP端末装置に与えられるものとして構成される。
或いは本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法は、前記ネットワークに接続されて、前記識別子情報を保持する接続情報格納データベースサーバを備え、前記SIP端末装置は、他の前記SIP端末装置と相互通信するに際して、前記接続情報格納データベースが保持する前記識別子情報を取得して前記許可情報保持部に保持すると共に、他の前記SIP端末装置から送出されたSIPメッセージを受けて、このSIPメッセージに含まれる前記識別子情報が前記許可情報保持部に保持されているとき、該SIP端末装置間における相互通信を許可することを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
上述したように本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法によれば、SIP端末装置の識別情報保持部が保持する識別子情報を通信(通話)に先立って通信相手からのSIP端末装置に転送し、この識別子情報を受けたSIP端末装置は、このSIP端末装置の許可情報保持部が保持する通信を許可する識別子であるとき判定したとき、SIPサーバを介すことなく呼制御部による通信を許可することができる。
【0009】
また、本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続において識別子は、SIP端末装置が備える識別子情報入力部としての例えばキーボードから入力設定されるだけでなく、SIP端末装置が接続されたネットワークを介して他の端末装置、例えばパソコン等から設定することもできる。
或いは、SIP通信端末装置は、他のSIP端末装置と相互通信する際、接続情報格納データベースが保持する識別子情報をネットワークを介して受け取り、許可接続情報保持部に保持する一方、他のSIP端末装置から送出されたSIPメッセージを受けたとき、このSIPメッセージに含まれる識別子情報が許可情報保持部に保持されているとき、SIP端末装置間における相互通信を許可しているので、SIPサーバを介すことなく呼制御部による通信を許可することができる。
【0010】
勿論、SIPサーバを介して接続規制を行う場合であっても、更に本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法を併用することもできるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係るSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法について図面を参照しながら説明する。
図1において、図9と同一の符号を付した部分は同一物を表し、基本的な構成は図9に示す従来のものと同様である。尚、図1〜図8は、本発明の実施例を説明するための図であって、これらの図によって本発明が限定されるものではない。
【0012】
さて、図1において1は、例えばIPパケットが送受されるIPネットワークである。このIPネットワーク1には、SIPプロトコルによってVoIPを実行するSIP端末装置2,2が接続されている。詳しくはこのSIP端末装置2は、ネットワーク1に接続されて、このネットワーク1を介してSIP端末装置2,2,との間で相互に所定の情報を送受するネットワークインタフェース部2a、このネットワークインタフェース部2aを介してSIPメッセージの生成/解析を行いSIPプロトコルに従って通信を実行するSIPスタック部2b、ネットワークインタフェース部2aを介して前記他のSIP端末装置2と通話を実行中に通話パス(RTP)制御を行うメディア部2c、SIP端末装置2を操作するユーザへの情報提示や文字列等の表示出力やユーザから入力される電話番号、短縮キー等の操作入力、通話音声の入出力のほか、他のSIP端末装置2との接続を許可する識別子情報を入力する識別子情報入力部の役割を担う入出力インタフェース部2e、他のSIP端末装置2と重複することなく他のSIP端末装置2と自端末装置とを識別可能な識別子情報を保持する識別情報保持部10a、当該SIP端末装置2と接続を許可するSIP端末装置2の識別子情報を保持する許可情報保持部10bと、これら各部の作動を制御するとともに、SIPスタックの呼制御および通話パスの確立を制御する呼制御部2dを備える。
【0013】
ちなみに識別情報保持部10aおよび許可情報保持部10bは、例えばSIP端末装置2のメモリ等の記憶部にそのデータをテーブルとして保持するデータ管理部10によって管理される。具体的にこれらの情報は、識別子情報入力部の役割を担う入出力インタフェース部2eから入力されて、図2に示すようにデータ管理部10の内部に当該SIP端末装置2の識別子情報と、接続を許可するSIP端末装置2の識別子情報とがテーブルとして保持される。
【0014】
尚、上述した識別子情報は、例えばイーサネット(登録商標)のインタフェースとして実装されるMACアドレス情報等を用いることが望ましいが、他のSIP端末装置2と識別可能であればよく、MACアドレスに限定されるものではない(例えばIPアドレス、ユーザの名前やSIP端末装置2に予め割り当てられた電話番号等でもよい)。
また、この識別子情報は、IPネットワーク1を介して例えばパソコン等の端末装置(図1には図示せず)から入力されてSIP端末装置2のデータ管理部10に保持するように構成してもかまわない。
【0015】
或いは、図1には特に図示しないが、上記識別子情報を保持する接続情報格納データベースサーバをIPネットワーク1に接続し、SIP端末装置2がこの接続情報格納データベースサーバにアクセスして識別子情報を受け取るように構成してもよい。この場合、SIP端末装置2は、他のSIP端末装置2と相互通信するに際して、SIP端末装置2,2間の通信を許可する識別子情報を接続情報格納データベースから取得して許可情報保持部10bに保持する。そしてこのSIP端末装置2は、他のSIP端末装置2から送出されたSIPメッセージを受け、このSIPメッセージに含まれる識別子情報が許可情報保持部10bに保持されている識別子情報と一致したと判定したとき、SIP端末装置2,2間における相互通信を実行する。
【0016】
次に概略的には上述したように構成された本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法の作動についてより詳細に説明する。
他のSIP端末装置2とピアツーピア接続を実行するに先立って、呼制御部2dは、識別情報保持部10aに保持された自端末の識別子情報を参照し、SIPメッセージのローカルタグまたはリモートタグにこの識別子情報を設定する。ちなみにローカルタグは、当該呼における自端末を表す識別子であり、リモートタグは、当該呼における通信相手方の識別子である。
【0017】
SIP端末装置2,2間で送受されるこれらのタグの伝達手順についての詳細は後述するが、その設定方法は、リクエスト送信時およびレスポンス受信時においては、Fromのローカルタグに図3に示すように自端末を示すタグ情報を例えば[tag=000F203B3BDF]というように設定してSIPメッセメッセージとする。尚、ここに示したタグ情報は、前述した当該端末のMACアドレス等が設定されて他のSIP端末装置2と識別可能となるようになっている。またリクエスト受信時およびレスポンス送信時は、Fromのリモートタグに通信相手方の識別子が同様にタグとして設定される。
【0018】
またリクエスト受信時およびレスポンス送信時にToのローカルタグには、図4に示すように自端末を示すタグ情報を例えば[tag=0040D06AA321]というように設定しSIPメッセージとする。尚、ここに示したタグ情報は、前述した当該端末のMACアドレス等である。またリクエスト送信時およびレスポンス受信時は、Toのリモートタグに通信相手方の識別子が同様にタグとして設定される。
【0019】
ちなみに識別子としてMACアドレス以外の情報を設定する場合は、
(1)SIP端末装置2が備える入出力インタフェース部2eから、SIP端末装置2を利用するユーザが設定して登録する。
(2)接続を所望する相手方のSIP端末装置2に自端末装置を識別する識別子情報を含むSIPメッセージを予め送出して登録させる。この場合は、応答メッセージとして受け取ったリモートタグの識別子を接続情報として保持すればよい。尚、この場合は、ユーザが無作為に登録作業を行うことができないような仕組みをとることが望ましい。
(3)特に図示しないが接続情報格納データベースを備えたデータベースサーバを設け、このデータベースサーバに接続を許可するSIP端末装置2の情報を保持させる。そしてSIP端末装置2は、通信に先だってSIPメッセージにてこのデータベースサーバに問い合わせを行い、これを接続情報とする。
【0020】
尚、(2)および(3)のSIPメッセージには、Register、Invite、Info、Subscribe/NotifyおよびOptionsを使用することが可能である。
次にこのように構成された本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法の発着信シーケンスについて、まずSIP端末装置2BからSIP端末装置2Aに対して接続要求があり、SIP端末装置2Aがこの着信呼を許可する場合を説明する。
【0021】
SIP端末装置2Bは、図5に示すようにSIP端末装置2Aに対してInviteメッセージを送出して発信を行う(ステップS1)。するとSIP端末装置2Aの呼制御部2dは、この着信呼のFromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されているかどうか(接続許可)を調べる。呼制御部2dは、Fromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されており、即ち接続を許可されたSIP端末装置2Bからの着信呼であると判定したとき、SIP端末装置2Bに対して、100Trying(ステップS2)および180Ringing(ステップS3)を返す。そして着信を受けたSIP端末装置2Aは、発信したSIP端末装置2Bに対して200OKを返す(ステップS4)。このメッセージを受けたSIP端末装置2Bは、SIP端末装置2AにACKを返し(ステップS5)、SIP端末装置2A,2B間のセッションが確立する(ステップS6)。
【0022】
次にSIP端末装置2BからSIP端末装置2Aに対して接続要求があり、SIP端末装置2Aがこの着信呼を制限する場合を説明する。
SIP端末装置2Bは、図6に示すようにSIP端末装置2Aに対してInviteメッセージを送出する(ステップS10)。するとSIP端末装置2Aの呼制御部2dは、この着信呼のFromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されたタグ情報にあるかどうか(接続許可)を調べる。呼制御部2dは、Fromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されたタグ情報にないとき、接続を制限されたSIP端末装置2Bからの着信呼であると判定して発信したSIP端末装置2Bに対して100Trying(ステップS11)および403Forbidden(ステップS12)を送出する。すると発信したSIP端末装置2Bは、通信が制限されたSIP端末装置2Aに対する発信であると判定して、ACKを返信する(ステップS13)。
【0023】
次いで本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法の発着信シーケンスについて、SIP端末装置2AからSIP端末装置2Bに対して接続要求をし、発信したSIP端末装置2Aが接続を許可または制限する場合を説明する。
SIP端末装置2Aは、図7に示すようにSIP端末装置2Bに対してInviteメッセージを送出して発信を行う(ステップS20)。するとSIP端末装置2Bは、この発信呼に対して100Trying(ステップS21)および180Ringing(ステップS22)のメッセージを返す。するとこのメッセージを受けた発信側のSIP端末装置2Aは、これらのメッセージのFromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されたタグ情報にあるかどうか(接続許可)を調べる。呼制御部2dは、Fromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されたタグ情報にあり、接続を許可されたSIP端末装置2Bからのメッセージが返信されたと判定したとき、SIP端末装置2Bから送出される200OKメッセージ(ステップS23)を受け、その応答としてACKを返信し(ステップS24)、SIP端末装置2A,2B間のセッションを確立させる(ステップS25)。
【0024】
次にSIP端末装置2AからSIP端末装置2Bに対して発信をし、このSIP端末装置2Aが、この発信を放棄(発信制限)する場合を説明する。
図8に示すようにSIP端末装置2Aは、SIP端末装置2Bに対してInviteメッセージを送出して発信を行う(ステップS30)。するとSIP端末装置2Bは、この発信呼に対して100Trying(ステップS31)および180Ringing(ステップS32)のメッセージを返す。このメッセージを受けた発信側のSIP端末装置2Aは、これらのメッセージのFromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されたタグ情報にあるかどうか(接続許可)を調べる。そして呼制御部2dは、Fromに含まれるタグ情報がデータ管理部10の許可情報保持部10bに保持されたタグ情報になく、接続を制限されたSIP端末装置2Bからのメッセージであると判定したとき、SIP端末装置2Bに発信を放棄するCANCELを送出する(ステップS33)。このCANCELを受けたSIP端末装置2Bは、200OKを返信する(ステップS34)。そしてSIP端末装置2Aは、このメッセージを受けたことを示すACKを返信して一連の発信手順を終了する(ステップS35)。
【0025】
このように本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法は、RFCに規定されている標準プロトコルを変更することなくSIP端末装置間の接続規制を行うことができる。したがって本発明は、SIP端末装置のメーカや機種による制限を受けることなく発着信を行うことができる。
尚、上述した本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法を実装していないSIP端末装置(例えば、他社のSIP端末装置等であり、以下、非実装端末と称する)が、本発明のSIP端末装置が接続されたネットワークに接続された場合、非実装端末に対して接続要求をすると、非実装端末からは、上述したタグを付与したメッセージが返信されない。このためSIP端末装置2は、このタグが返信されないことをもって接続を制限することができる。
【0026】
また、本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法は、許可情報保持部10bが接続を許可するSIP端末装置2の識別子情報を保持し、呼制御部2dが他のSIP端末装置2から送出されたSIPメッセージを受けて、このSIPメッセージに含まれる識別子情報が許可情報保持部10bに保持されているときにその接続を許可している。このため本発明は、特定のSIP端末装置間でホットラインを構成する場合であっても、他のSIP端末装置への誤発信を防止することが可能である。勿論、本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法は、接続が制限されたSIP端末装置からの着信を拒否することもSIPサーバを介することなくできる等、実用上多大なる効果を奏する。
【0027】
尚、本発明のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係るSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法を適用したSIP端末装置の要部概略構成を示す機能ブロック図。
【図2】図1に示した識別情報保持部と許可情報保持部のデータ構造の一例を示す図。
【図3】SIPメッセージのFromに設定した識別子情報の設定例を示す図。
【図4】SIPメッセージのToに設定した識別子情報の設定例を示す図。
【図5】本発明の一実施形態に係るSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法において、着信時にその着信を許可する着信シーケンスを示す図。
【図6】本発明の一実施形態に係るSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法において、着信時にその着信を制限する着信シーケンスを示す図。
【図7】本発明の一実施形態に係るSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法において、発信時にその発信を許可する着信シーケンスを示す図。
【図8】本発明の一実施形態に係るSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法において、発信時にその発信を制限する着信シーケンスを示す図。
【図9】SIP端末装置およびSIPサーバを用いた従来のIP電話システムの概略構成を示す図。
【符号の説明】
【0029】
1 ネットワーク
2,2A,2B SIP端末装置
2a ネットワークインタフェース
2b スタック部
2c メディア部
2d 呼制御部
2e 入出力インタフェース部
10 データ管理部
10a 識別情報保持部
10b 許可情報保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の通信ネットワークに接続された一対のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法であって、
前記SIP端末装置は、該SIP端末装置と前記ネットワークに接続された他の前記SIP端末装置とを識別する識別子情報を保持する識別情報保持部と、
接続を許可する前記SIP端末装置の識別子情報を保持する許可情報保持部と、
前記通信ネットワークを介して他の前記SIP端末装置と通信する際のSIPメッセージに自らの前記識別子情報を付与して送信する呼制御部と
を備え、
前記呼制御部は、他の前記SIP端末装置から送出されたSIPメッセージを受けて、このSIPメッセージに含まれる前記識別子情報が前記許可情報保持部に保持されているとき、該SIP端末装置間における相互通信を許可することを特徴とするSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法。
【請求項2】
請求項1に記載のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法であって、
前記SIP端末装置は、更に前記許可情報保持部に前記識別子情報を入力する識別子情報入力部を備えることを特徴とするSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法。
【請求項3】
前記識別子情報は、前記ネットワークを介して前記SIP端末装置に与えられるものである請求項1に記載のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法であって、
前記ネットワークに接続されて、前記識別子情報を保持する接続情報格納データベースサーバを備え、
前記SIP端末装置は、他の前記SIP端末装置と相互通信するに際して、前記接続情報格納データベースが保持する前記識別子情報を取得して前記許可情報保持部に保持すると共に、他の前記SIP端末装置から送出されたSIPメッセージを受けて、このSIPメッセージに含まれる前記識別子情報が前記許可情報保持部に保持されているとき、該SIP端末装置間における相互通信を許可することを特徴とするSIP端末装置におけるピアツーピア接続の接続規制方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−99168(P2008−99168A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−281226(P2006−281226)
【出願日】平成18年10月16日(2006.10.16)
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【出願人】(399040405)東日本電信電話株式会社 (286)
【出願人】(399041158)西日本電信電話株式会社 (215)
【Fターム(参考)】