アクセサリ付き衣料品
本発明は、衣料品に装着するためのバッジの如きアクセサリを備えた衣料品および目的に適切なアクセサリに関するものである。バッジは、少なくとも1つの側面上に印刷可能な表面を有しているプラスチック製の主要本体部分を備えている。主要本体部分がズレることなく衣料品のパネル部分とともにフィットすることができる凹部が設けられている取付部分が提供されている。主要本体部分と取付部分とが衣服のパネル部分の両側からフィットされるとき、衣服はそれらと間に捕捉されるようになっている。主要本体部分と取付部分とのフィットは、いったん衣服のパネルがそれらの間に捕捉されると、これらの部分を一緒に係合して保持する上で十分に緊密となる。これに代えて、衣服上に十分な保持が確実に維持されるように、磁気部分が用いられうる。全体にわたって、異なるバッジ、異なる配置、または両面バッジの異なる面を用いることにより全体的な相乗効果を変えることができるように、バッジに、衣服のアートワークと協働するアートワークが付与される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッジの如き装着可能なアクセサリ付きの衣料品に関するものであり、さらに詳細には、必ずしも単体である必要はないが、協動的(cooperative)なアートワークまたは装飾品を形成して衣料品に装着されるバッジを備えた衣料品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
衣料品市場において、多くの商品が、製品をアピールするための一環として、魅力的なまたは人を引き付けるアートワークを衣料品に付与することを追求している。一般的に、Tシャツの如き衣料品は、印刷されたスローガン、絵またはその他のアートワークを有しうる。
【0003】
同様に、バッジの如きアクセサリも衣料品を装飾するために用いられている。しかしながら、布の如き素材から形成され、衣料品に縫い付けられるバッジは、半永久的に装着されているため、衣料品の外観に対して柔軟性を提供していない。
【0004】
取り外し可能な他の形態のバッジは、平面状の前面と、衣料品に装着するためのピンなどを備えうる。しかしながら、このようなバッジの裏側にあるピンに依存することによって、バッジは衣料品の前面において通常緩く装着されることになる。このことは、バッジ自体が装飾品である場合には適切であろうが、バッジが衣料品自体と容易に相互作用して総合的な効果を上げることはできない。
【0005】
同様に、衣料品自体に、バッジや他の付属品との協働を目的とするアートワークが設けられていない。
【0006】
米国特許第5,655,271号のバッジの如き、衣服により良くフィット(fit)しうるバッジなどが存在するものの、これらのバッジは、さらに高い有用性を提供するためのアートワークやデザインとマッチしないため、衣服と何らの相乗効果をもたらさない。
【0007】
さらに、米国特許第5,655,271号に記載の物品は、裏部材とリング係合(ring engagement)しない。このような物品は、フラッシュフィット(flush fit)を可能にするものの、使用がより困難である。というのは、ユーザが、取り付けの際、示されている2つの部分を位置合わせすることが困難であるか、または、この2つの部分を、すなわち大きな裏部分を適切な係合部分に適切に係合させにくいためである。このようなバッジのさらに他の問題は、単一の硬質な材料を使用すると不快感をもたらす場合またはユーザに対して正しくフィットしない場合があることである。より軟質の材料を使用すると、降伏点(yield)は向上するものの、係合の安定性は悪くなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、衣料品とアクセサリとの協働を提供することによって、従来技術の欠点のうちのいくつかを克服する、アクセサリ付きの衣料品および衣料品に用いるためのアクセサリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、第一の態様では、本発明は広い意味でアクセサリ組み入れ衣料品であって、衣料品と、衣料品のうちの一部分上のアートワーク領域と、少なくとも1つの略平面状の第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分を具備したアクセサリと、衣料品のアクセサリのうちの取付部分とを備えており、取付部分は、主要本体部分および取付部分が衣料品のうちの一部分の両側に配置されるとき、衣料品が主要本体部分と取付部分との間に確実に保持されうるように主要本体部分の外周を実質的に取り囲むための少なくとも1つの環状部分を有しており、主要本体部分が、衣料品のうちの一部分上のアートワークと協動するためのアートワークを形成または含んでいる。
【0010】
好ましくは、取付部分が環状部分の大部分を横切って延在する基部を備えている。
【0011】
好ましくは、主要本体部分を取付部分の基部に向かってバイアス(bias)するために、主要本体部分の外周が、後縁部よりも大きい周囲長を有する中間縁部または前縁部を有している。
【0012】
好ましくは、取付部分および主要本体部分が異なる材料からなっている。
【0013】
あるいは、主要本体部分および取付基部が、互いに磁気的に引き付け合うように、磁性材料を有している。
【0014】
好ましくは、磁性取付基部が、取付部分の環状部分から分離可能となっている。
【0015】
好ましくは、取付部分の環状部分が該環状部分内の領域をわたって延在するパネルを有し、主要本体部分および磁性取付部分が環状部分内のパネルの両側に配設されている。
【0016】
第二の態様では、本発明は広い意味で衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分と、
前記主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むために、前記主要本体部分がフィットする凹部を有している取付部分とを備えており、
主要本体部分が、衣料品の両側で取付部分の内側に入れ子状に組み込まれ、主要本体部分と取付部分との間で衣料品を確実に捕捉するように構成されている。
【0017】
第三の態様では、本発明は広い意味で衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の面を有しているとともに、外周を有している第一の主要本体部分と、
第二の本体部分と、
第一の主要本体部分の外周を実質的に取り囲むように、主要本体部分がフィットする凹部または開口部を有している位置調整部分とを備えており、
第一の主要本体部分または第二の本体部分が、該第一の主要本体部分と該第二の本体部分との間の磁気的相互作用のために、磁性材料から形成されているかまたは磁性材料を含有しており、
使用において、衣服が位置調整部分の上にかつ第一の主要本体部分と第二の本体部分との間に載置され、第一の主要本体部分と第二の本体部分とによって確実に保持されるとともに、位置調整部分が、衣服を第一の主要本体部分の前面と実質的に同一面上に設けることができるように構成されている。
【0018】
ここで、以下の図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、アクセサリ付きの衣料品に関するものであり、一般的に、Tシャツの如き衣服の前面、または、バッグ、ポスターなどの如き布を基材とするさらに他の製品の前面に取り付けるためのバッジまたは同様のアクセサリに関連させて説明されている。いうまでもなく、記載の発明は、その本質から逸脱することなく、ブローチ、名札、ラベルなどの如き他のアクセサリに対して適用してよい。なお、バッジを参照する目的は、好適な実施形態を説明することのみを意図したものである。
【0020】
図面を参照すると、本発明は、1つの主要本体部分2を有するバッジ1を備えており、この主要本体部分2は、提示するためのアートワーク、スローガン、スポーツチームの記章または他の視覚的アイテムを提示するための印刷可能な面を有している。図1に示されている本発明の好適な実施形態では、この主要本体部分2は、少なくとも1つの印刷された面3を有している比較的に薄い平面状の主要本体部分である。
【0021】
主要本体部分2は、さまざまな材料から形成されても良いが、とくに好適な実施形態では、その材料はPVC、PP、PUなどの如き比較的硬質なプラスチックを含みうる。好適な実施形態ではPU(ポリウレタン)が用いられうる。
【0022】
バッジ1は、好ましい実施形態においては、所望ならばバッジ厚さが全体的にみて約2〜3mm以下、である比較的薄いバッジとして提供されることを意図している。
【0023】
さらに図1には、取付部分4が示されている。取付部分4には凹部または開口部5が設けられており、主要本体部2が、これらの2つの部分の間に最小限の隙間を有して入れ子状に組み込まれるようになっている。取付部分4は、主要本体部の外周を取り囲む環状部分である。
【0024】
先と同様に、取付部分にはさまざまな材料を使用しても良く、硬質もしくは剛性のプラスチック材料または他の材料を用いても良い。一部の実施形態では、以下に記載するように、主要本体部を入れ子状に収容するために伸縮可能な弾性材料が用いられても良い。好適な実施形態では、PP製の取付部分を用いても良い。
【0025】
図2および図3に示されているように、使用において、主要本体部分2および取付部分4は、これらの間に衣服10のパネル部分11を捕捉するように、パネル部分11の両側に配置されうる。主要本体部分2と取付部分4との間が十分緊密にフィットされると、バッジ1は、衣料品に確実に保持され、主要本体部分2および取付部分4が摩擦によって衣服10のパネル部分11に係合され、ほとんどズレることがない。
【0026】
図3では、取付部分4に、取付部分の環状部分によって形成されている開口部の大部分にわたって延在する基部20が設けられていることが分かる。このような基部は、使用において主要本体部分2のフィット、位置合わせおよび支持を可能とすることができる。さらに、このような基部は、反復使用後の取付部分4の形状の保持を助けるための強度を提供しうる。このようにするために、環状取付部内の開口部の大部分にわたって基部が設けられるが、いうまでもなく、必要に応じて主要本体部分2を取付部分との係合から押し外すべく何らかを収容するために、基部にいくつかの開口部が設けられることを除外するものではない。
【0027】
さらに図3から分かるように、この特定の実施形態は、主要本体部分を凹部に確実に固定するのを補助するために、傾斜縁部21と、取付部分の縁部22の協働斜面とを用いている。本実施形態では、主要本体部分の後縁部よりも大きな周囲長を有する前縁部を用いることが好ましい。しかしながら、他の実施形態では、主要本体部分2の両側に印刷および/またはアートワークを配して、主要本体部分2をリバーシブルとして用いることをとくに所望な場合には、より大きな周囲長を有する領域が、前縁部と後縁部との中間縁部であっても良い。
【0028】
いうまでもなく、協働する取付部分4に、主要本体部分2を正確にフィットさせる凹部または開口部を提供する必要はない。その代わりに、衣料品のパネル部分を収容するためのある許容範囲が必要である。ただし、このことも主要本体部分2および取付部分4の剛性または弾性に依存して異なる。さらなる実施形態(図示せず)では、主要本体部分2は、外周に著しい凹状の曲線を有することなく、設けられうる。このような形状の例としては円形ディスク状バッジがある。このような実施形態では、取付部分は、伸縮して主要本体部分2の外周に一致するように、弾性バンドに類似する比較的に高い弾力性を有する部材であっても良い。いうまでもなく、この場合には主要本体部分の外周に凹状曲線を用いられない。なぜなら、このような凹状曲線部分は、弾性取付部分が凹状曲線を横断してより短い経路を取ることにより張力を低下させようとするため、弾性取付部分とバッジとの間に分離を生じさせるためである。
【0029】
さまざまな形状のバッジを適合させるためには、比較的非弾力性の取付部分が好ましい。好適な実施形態では、PPの如き比較的硬質のプラスチック材料が用いられうる。
【0030】
取付部分4の外周は所望の任意の形状であっても良いが、アクセサリ全体の嵩を軽減するために、図1に示されている実施形態では、外周は凹部よりほんのわずかに大きくなっている。主要本体部分を囲む取付部分の幅は、主要本体部分を定位置に保持するために十分な剛性を与えることにより決定されても良く、これは、用いられる材料によって決まる。
【0031】
図3を参照することにより明らかなように、パネル部分を捕捉して係合させるために、主要本体部分2が衣服の前面の所望の位置に載置され、取付部分が衣服のパネル部分の反対側から押し込まれうる。もちろん、取付部分が最初に配置され、主要本体部分2が衣服の前面から押し込まれても良い。
【0032】
図4Aおよび図4Bを参照することにより明らかになるように、協働する主要本体部分2および取付部分4は、主要本体部分2を公知の物体、動物、文字、数字などの如き形状に形成して、その形状自体が、意味を呈する形状を提供するように形成されても良い。このような場合には、形状自体がアートワークを形成するため、バッジの表面3に印刷などをさらに必要としない場合もある。
【0033】
図5、図6Aおよび図6Bを参照すると、さらに他の実施形態が示されている。この実施形態では、主要本体部分32および基部33は互いに引きつけ合うように磁性材料を有している。衣服11は、磁力によって、磁力間に実質的に収容されることになる。このような場合には、主要本体部分を取り囲んでいる取付部分31は、主要本体部分を衣服に保持するための大きなまたは主要な要因ではない場合もある。磁力のみでこのことは可能である。しかしながら、このような環状部分により、バッジ部分32と、環状部分31を覆うように広がっている衣服とが実質的に同一面上に並ぶように、主要本体部分32の外周周辺の衣服が持ち上げられるようになっている。
【0034】
磁性材料を設けるにあたり、いうまでもなく、部分32および部分33の全体が磁性である必要はない。それぞれに磁性材料を埋め込むだけで十分である。同様に、一方に磁石が設けられ、他方に強磁性材料が設けられている場合には、磁石が各々に設けられる必要はない。
【0035】
さらに、これらの図に示されているバッジは、主要本体部分32の両面上に異なるアートワークまたはデザインを呈するためにリバーシブルにもなっているか、または、実際、部分33の両方の面に異なるアートワークまたはデザインを呈するためにリバーシブルになっており、図示されているように、対称な配置にある主要本体部分として機能するように取り替えられうる。バッジのこれらの部分には対称性は必須ではない。なぜなら、これらの2つの部分32と部分33とは、代替えのアートワークを有する少なくとも2つの面を提供するために、相互交換されても良いからである。2つの部分の4つの面の全てを組み合わせて用いる場合は、少なくとも1つの対称軸が必要となることがある。
【0036】
図7を参照すると、この実施形態は、縁部21に、より大きい周囲長の中間縁部を有しているリバーシブルな主要本体部分を示している。
【0037】
図8Aおよび図8Bを参照すると、図4Aおよび図4Bに示されている実施形態と実質的に類似の実施形態が示されている。先と同様に、主要本体部分2はバッジの目的に適した形状であり、本実施形態では、たとえばスポーツチームの選手または他のそのような人物などの人形であっても良い。取付部分4は、主要本体部分2の概略的な形状に一致しており、また、主要本体部分が衣服を捕捉して収容されうる凹部を提供するようになっている。
【0038】
図8Bに示されているように、主要本体部分は、取付部分4の基部20のスロット52と調和および協働するように、上記部分の周囲上に特定の寸法および形状のセグメント51が設けられうる。このようなセグメントおよびスロットを設けることにより、バッジを使用していないとき、取付部分は、好ましくは基部20が上面を形成して、机またはテーブルなどの表面に載置されても良い。主要本体部分2は、セグメント51をスロット52に載置することによって、基部から起立し、その位置で支持されうる。その結果、取付部分4および主要本体部分2は互いに対して直角となる。このことは、異なるキャラクタまたはスポーツの花形選手の如き公知の人物のバッジを多数所有し、衣服を装着していないときでさえ飾りたいと望むユーザにとって特に有用となりうる。
【0039】
図8Aに示されているように、基部20は開口部53をさらに設けうる。この開口部53は、スロット52の一部分を形成しても良いしまたはスロット52とは別個であっても良い。開口部53は、ユーザがいったんバッジを使用して、主要本体部分2と取付部分4とを外したいと望むときに有用な場合がある。ペン、鉛筆の如き対象物などを開口部53から入れることによって、主要本体部分2を押し、取付部分から主要本体部分を取り外すのを補助しうる。
【0040】
図9を参照すると、さらなる実施形態が提供されており、先と同様、この実施形態では、引き付け合いを可能とするように、磁気部分60と磁気部分61とが用いられても良いし、または、少なくとも1つの磁気部分と、その他の強磁性材料とが用いられても良い。この実施形態では、環状部分63は、部分60と部分61とが収納されている内部を横切って延在しているパネル64を備えている。部分60および部分61は、パネル64と前記の部分のうちの1つである部分60との間に衣服65を捕捉した状態で、パネルの両側に設けられている。この構成において、取付部分63は、部分60および部分61を収容するための凹部を両側に設けている。図から分かるように、本実施形態では、衣服を捕捉することを意図した凹部が、衣服を内部に入れ子にすることを可能とするためにわずかに大きな寸法であっても良い。しかしながら、この実施例では、所望ならば異なるアートワークを呈するために、部分60および部分61は、相互交換が可能となるように同一寸法である。取り付けにあたり、所望ならば、ユーザはまず部分61を凹部内に設置して部分63との組み合わせ取付部分を形成しうる。これを、衣服の内側に装着し、次いで、部分60を所定の位置に押し込んで取り付けを完了しうる。
【0041】
すべての実施形態において、皮膚に当たって備えられる取付部分の縁部は、皮膚の擦過傷および不快感を最小限に抑えるために丸みが付けられている。さらに、先と同様にいかなる刺激も最小限に抑えるために、皮膚に当たって設置されうる構成部材には滑らかな材料が選択されうる。
【0042】
図10Aから図10Cには、図1に示されているような構成のために、バッジの主要本体部分と外側の取付部分との間に用いられうるさまざまな異なる係合面が示されている。異なる縁部の形状により、これらの2つの部分がさらに大きな安定性を係合に付与することが可能となりうる。
【0043】
使用において、アクセサリは、バッジを取替えたり、バッジを裏返したり、または、単に位置を変えたりすることによりパネルのアートワークを変更しうるように、適したアートワークとともに用いられても良いことはいうまでもない。これにより、ユーザは、たとえば、複数のスポーツチームなどを支持するために、バッジのさまざまな部分にクラブ、地域または国に対するさまざまな忠誠(allegiance)を示すことができる。これに代えて、全体的な組合せの相乗効果を著しく変えるために、衣服上のバッジの位置を変えることにより衣服自体のアートワークを覆い隠したり、予め隠されていたアートワークを表示しても良い。
【0044】
このように、本発明は、バッジと、このバッジを装着した衣料品とを提供し、アートワークの提示において相当な柔軟性を有していることが明らかである。さらに、バッジは、衣服と略同一面上に設けられている。
【0045】
本発明を好適な実施形態により説明してきたが、これらの実施形態は、記載されている事項自体の一般性を限定するものとして理解されるべきではない。明細書全体にわたり記載されている特定の整数は、適切な場合には、公知の均等な数を含むものとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかるバッジを示す分解斜視図である。
【図2】衣料品に装着された、本発明の第一の実施形態にかかるバッジを示す正面図である。
【図3】衣料品に装着された、本発明の第一の実施形態にかかるバッジを示す断面図である。
【図4A】本発明のさらなる実施形態を示す分解斜視図である。
【図4B】本発明のさらなる実施形態を示す分解斜視図である。
【図5】本発明のさらなる実施形態にかかるバッジを示す側断面図である。
【図6A】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す斜視図である。
【図6B】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す斜視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態を示す側断面図である。
【図8A】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す正面図である。
【図8B】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す正面図である。
【図9】さらに他の実施形態を示す側断面図である。
【図10A】本発明のさまざまな実施形態にかかるバッジの一部分を示す断面図である。
【図10B】本発明のさまざまな実施形態にかかるバッジの一部分を示す断面図である。
【図10C】本発明のさまざまな実施形態にかかるバッジの一部分を示す断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッジの如き装着可能なアクセサリ付きの衣料品に関するものであり、さらに詳細には、必ずしも単体である必要はないが、協動的(cooperative)なアートワークまたは装飾品を形成して衣料品に装着されるバッジを備えた衣料品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
衣料品市場において、多くの商品が、製品をアピールするための一環として、魅力的なまたは人を引き付けるアートワークを衣料品に付与することを追求している。一般的に、Tシャツの如き衣料品は、印刷されたスローガン、絵またはその他のアートワークを有しうる。
【0003】
同様に、バッジの如きアクセサリも衣料品を装飾するために用いられている。しかしながら、布の如き素材から形成され、衣料品に縫い付けられるバッジは、半永久的に装着されているため、衣料品の外観に対して柔軟性を提供していない。
【0004】
取り外し可能な他の形態のバッジは、平面状の前面と、衣料品に装着するためのピンなどを備えうる。しかしながら、このようなバッジの裏側にあるピンに依存することによって、バッジは衣料品の前面において通常緩く装着されることになる。このことは、バッジ自体が装飾品である場合には適切であろうが、バッジが衣料品自体と容易に相互作用して総合的な効果を上げることはできない。
【0005】
同様に、衣料品自体に、バッジや他の付属品との協働を目的とするアートワークが設けられていない。
【0006】
米国特許第5,655,271号のバッジの如き、衣服により良くフィット(fit)しうるバッジなどが存在するものの、これらのバッジは、さらに高い有用性を提供するためのアートワークやデザインとマッチしないため、衣服と何らの相乗効果をもたらさない。
【0007】
さらに、米国特許第5,655,271号に記載の物品は、裏部材とリング係合(ring engagement)しない。このような物品は、フラッシュフィット(flush fit)を可能にするものの、使用がより困難である。というのは、ユーザが、取り付けの際、示されている2つの部分を位置合わせすることが困難であるか、または、この2つの部分を、すなわち大きな裏部分を適切な係合部分に適切に係合させにくいためである。このようなバッジのさらに他の問題は、単一の硬質な材料を使用すると不快感をもたらす場合またはユーザに対して正しくフィットしない場合があることである。より軟質の材料を使用すると、降伏点(yield)は向上するものの、係合の安定性は悪くなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、衣料品とアクセサリとの協働を提供することによって、従来技術の欠点のうちのいくつかを克服する、アクセサリ付きの衣料品および衣料品に用いるためのアクセサリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、第一の態様では、本発明は広い意味でアクセサリ組み入れ衣料品であって、衣料品と、衣料品のうちの一部分上のアートワーク領域と、少なくとも1つの略平面状の第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分を具備したアクセサリと、衣料品のアクセサリのうちの取付部分とを備えており、取付部分は、主要本体部分および取付部分が衣料品のうちの一部分の両側に配置されるとき、衣料品が主要本体部分と取付部分との間に確実に保持されうるように主要本体部分の外周を実質的に取り囲むための少なくとも1つの環状部分を有しており、主要本体部分が、衣料品のうちの一部分上のアートワークと協動するためのアートワークを形成または含んでいる。
【0010】
好ましくは、取付部分が環状部分の大部分を横切って延在する基部を備えている。
【0011】
好ましくは、主要本体部分を取付部分の基部に向かってバイアス(bias)するために、主要本体部分の外周が、後縁部よりも大きい周囲長を有する中間縁部または前縁部を有している。
【0012】
好ましくは、取付部分および主要本体部分が異なる材料からなっている。
【0013】
あるいは、主要本体部分および取付基部が、互いに磁気的に引き付け合うように、磁性材料を有している。
【0014】
好ましくは、磁性取付基部が、取付部分の環状部分から分離可能となっている。
【0015】
好ましくは、取付部分の環状部分が該環状部分内の領域をわたって延在するパネルを有し、主要本体部分および磁性取付部分が環状部分内のパネルの両側に配設されている。
【0016】
第二の態様では、本発明は広い意味で衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分と、
前記主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むために、前記主要本体部分がフィットする凹部を有している取付部分とを備えており、
主要本体部分が、衣料品の両側で取付部分の内側に入れ子状に組み込まれ、主要本体部分と取付部分との間で衣料品を確実に捕捉するように構成されている。
【0017】
第三の態様では、本発明は広い意味で衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の面を有しているとともに、外周を有している第一の主要本体部分と、
第二の本体部分と、
第一の主要本体部分の外周を実質的に取り囲むように、主要本体部分がフィットする凹部または開口部を有している位置調整部分とを備えており、
第一の主要本体部分または第二の本体部分が、該第一の主要本体部分と該第二の本体部分との間の磁気的相互作用のために、磁性材料から形成されているかまたは磁性材料を含有しており、
使用において、衣服が位置調整部分の上にかつ第一の主要本体部分と第二の本体部分との間に載置され、第一の主要本体部分と第二の本体部分とによって確実に保持されるとともに、位置調整部分が、衣服を第一の主要本体部分の前面と実質的に同一面上に設けることができるように構成されている。
【0018】
ここで、以下の図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、アクセサリ付きの衣料品に関するものであり、一般的に、Tシャツの如き衣服の前面、または、バッグ、ポスターなどの如き布を基材とするさらに他の製品の前面に取り付けるためのバッジまたは同様のアクセサリに関連させて説明されている。いうまでもなく、記載の発明は、その本質から逸脱することなく、ブローチ、名札、ラベルなどの如き他のアクセサリに対して適用してよい。なお、バッジを参照する目的は、好適な実施形態を説明することのみを意図したものである。
【0020】
図面を参照すると、本発明は、1つの主要本体部分2を有するバッジ1を備えており、この主要本体部分2は、提示するためのアートワーク、スローガン、スポーツチームの記章または他の視覚的アイテムを提示するための印刷可能な面を有している。図1に示されている本発明の好適な実施形態では、この主要本体部分2は、少なくとも1つの印刷された面3を有している比較的に薄い平面状の主要本体部分である。
【0021】
主要本体部分2は、さまざまな材料から形成されても良いが、とくに好適な実施形態では、その材料はPVC、PP、PUなどの如き比較的硬質なプラスチックを含みうる。好適な実施形態ではPU(ポリウレタン)が用いられうる。
【0022】
バッジ1は、好ましい実施形態においては、所望ならばバッジ厚さが全体的にみて約2〜3mm以下、である比較的薄いバッジとして提供されることを意図している。
【0023】
さらに図1には、取付部分4が示されている。取付部分4には凹部または開口部5が設けられており、主要本体部2が、これらの2つの部分の間に最小限の隙間を有して入れ子状に組み込まれるようになっている。取付部分4は、主要本体部の外周を取り囲む環状部分である。
【0024】
先と同様に、取付部分にはさまざまな材料を使用しても良く、硬質もしくは剛性のプラスチック材料または他の材料を用いても良い。一部の実施形態では、以下に記載するように、主要本体部を入れ子状に収容するために伸縮可能な弾性材料が用いられても良い。好適な実施形態では、PP製の取付部分を用いても良い。
【0025】
図2および図3に示されているように、使用において、主要本体部分2および取付部分4は、これらの間に衣服10のパネル部分11を捕捉するように、パネル部分11の両側に配置されうる。主要本体部分2と取付部分4との間が十分緊密にフィットされると、バッジ1は、衣料品に確実に保持され、主要本体部分2および取付部分4が摩擦によって衣服10のパネル部分11に係合され、ほとんどズレることがない。
【0026】
図3では、取付部分4に、取付部分の環状部分によって形成されている開口部の大部分にわたって延在する基部20が設けられていることが分かる。このような基部は、使用において主要本体部分2のフィット、位置合わせおよび支持を可能とすることができる。さらに、このような基部は、反復使用後の取付部分4の形状の保持を助けるための強度を提供しうる。このようにするために、環状取付部内の開口部の大部分にわたって基部が設けられるが、いうまでもなく、必要に応じて主要本体部分2を取付部分との係合から押し外すべく何らかを収容するために、基部にいくつかの開口部が設けられることを除外するものではない。
【0027】
さらに図3から分かるように、この特定の実施形態は、主要本体部分を凹部に確実に固定するのを補助するために、傾斜縁部21と、取付部分の縁部22の協働斜面とを用いている。本実施形態では、主要本体部分の後縁部よりも大きな周囲長を有する前縁部を用いることが好ましい。しかしながら、他の実施形態では、主要本体部分2の両側に印刷および/またはアートワークを配して、主要本体部分2をリバーシブルとして用いることをとくに所望な場合には、より大きな周囲長を有する領域が、前縁部と後縁部との中間縁部であっても良い。
【0028】
いうまでもなく、協働する取付部分4に、主要本体部分2を正確にフィットさせる凹部または開口部を提供する必要はない。その代わりに、衣料品のパネル部分を収容するためのある許容範囲が必要である。ただし、このことも主要本体部分2および取付部分4の剛性または弾性に依存して異なる。さらなる実施形態(図示せず)では、主要本体部分2は、外周に著しい凹状の曲線を有することなく、設けられうる。このような形状の例としては円形ディスク状バッジがある。このような実施形態では、取付部分は、伸縮して主要本体部分2の外周に一致するように、弾性バンドに類似する比較的に高い弾力性を有する部材であっても良い。いうまでもなく、この場合には主要本体部分の外周に凹状曲線を用いられない。なぜなら、このような凹状曲線部分は、弾性取付部分が凹状曲線を横断してより短い経路を取ることにより張力を低下させようとするため、弾性取付部分とバッジとの間に分離を生じさせるためである。
【0029】
さまざまな形状のバッジを適合させるためには、比較的非弾力性の取付部分が好ましい。好適な実施形態では、PPの如き比較的硬質のプラスチック材料が用いられうる。
【0030】
取付部分4の外周は所望の任意の形状であっても良いが、アクセサリ全体の嵩を軽減するために、図1に示されている実施形態では、外周は凹部よりほんのわずかに大きくなっている。主要本体部分を囲む取付部分の幅は、主要本体部分を定位置に保持するために十分な剛性を与えることにより決定されても良く、これは、用いられる材料によって決まる。
【0031】
図3を参照することにより明らかなように、パネル部分を捕捉して係合させるために、主要本体部分2が衣服の前面の所望の位置に載置され、取付部分が衣服のパネル部分の反対側から押し込まれうる。もちろん、取付部分が最初に配置され、主要本体部分2が衣服の前面から押し込まれても良い。
【0032】
図4Aおよび図4Bを参照することにより明らかになるように、協働する主要本体部分2および取付部分4は、主要本体部分2を公知の物体、動物、文字、数字などの如き形状に形成して、その形状自体が、意味を呈する形状を提供するように形成されても良い。このような場合には、形状自体がアートワークを形成するため、バッジの表面3に印刷などをさらに必要としない場合もある。
【0033】
図5、図6Aおよび図6Bを参照すると、さらに他の実施形態が示されている。この実施形態では、主要本体部分32および基部33は互いに引きつけ合うように磁性材料を有している。衣服11は、磁力によって、磁力間に実質的に収容されることになる。このような場合には、主要本体部分を取り囲んでいる取付部分31は、主要本体部分を衣服に保持するための大きなまたは主要な要因ではない場合もある。磁力のみでこのことは可能である。しかしながら、このような環状部分により、バッジ部分32と、環状部分31を覆うように広がっている衣服とが実質的に同一面上に並ぶように、主要本体部分32の外周周辺の衣服が持ち上げられるようになっている。
【0034】
磁性材料を設けるにあたり、いうまでもなく、部分32および部分33の全体が磁性である必要はない。それぞれに磁性材料を埋め込むだけで十分である。同様に、一方に磁石が設けられ、他方に強磁性材料が設けられている場合には、磁石が各々に設けられる必要はない。
【0035】
さらに、これらの図に示されているバッジは、主要本体部分32の両面上に異なるアートワークまたはデザインを呈するためにリバーシブルにもなっているか、または、実際、部分33の両方の面に異なるアートワークまたはデザインを呈するためにリバーシブルになっており、図示されているように、対称な配置にある主要本体部分として機能するように取り替えられうる。バッジのこれらの部分には対称性は必須ではない。なぜなら、これらの2つの部分32と部分33とは、代替えのアートワークを有する少なくとも2つの面を提供するために、相互交換されても良いからである。2つの部分の4つの面の全てを組み合わせて用いる場合は、少なくとも1つの対称軸が必要となることがある。
【0036】
図7を参照すると、この実施形態は、縁部21に、より大きい周囲長の中間縁部を有しているリバーシブルな主要本体部分を示している。
【0037】
図8Aおよび図8Bを参照すると、図4Aおよび図4Bに示されている実施形態と実質的に類似の実施形態が示されている。先と同様に、主要本体部分2はバッジの目的に適した形状であり、本実施形態では、たとえばスポーツチームの選手または他のそのような人物などの人形であっても良い。取付部分4は、主要本体部分2の概略的な形状に一致しており、また、主要本体部分が衣服を捕捉して収容されうる凹部を提供するようになっている。
【0038】
図8Bに示されているように、主要本体部分は、取付部分4の基部20のスロット52と調和および協働するように、上記部分の周囲上に特定の寸法および形状のセグメント51が設けられうる。このようなセグメントおよびスロットを設けることにより、バッジを使用していないとき、取付部分は、好ましくは基部20が上面を形成して、机またはテーブルなどの表面に載置されても良い。主要本体部分2は、セグメント51をスロット52に載置することによって、基部から起立し、その位置で支持されうる。その結果、取付部分4および主要本体部分2は互いに対して直角となる。このことは、異なるキャラクタまたはスポーツの花形選手の如き公知の人物のバッジを多数所有し、衣服を装着していないときでさえ飾りたいと望むユーザにとって特に有用となりうる。
【0039】
図8Aに示されているように、基部20は開口部53をさらに設けうる。この開口部53は、スロット52の一部分を形成しても良いしまたはスロット52とは別個であっても良い。開口部53は、ユーザがいったんバッジを使用して、主要本体部分2と取付部分4とを外したいと望むときに有用な場合がある。ペン、鉛筆の如き対象物などを開口部53から入れることによって、主要本体部分2を押し、取付部分から主要本体部分を取り外すのを補助しうる。
【0040】
図9を参照すると、さらなる実施形態が提供されており、先と同様、この実施形態では、引き付け合いを可能とするように、磁気部分60と磁気部分61とが用いられても良いし、または、少なくとも1つの磁気部分と、その他の強磁性材料とが用いられても良い。この実施形態では、環状部分63は、部分60と部分61とが収納されている内部を横切って延在しているパネル64を備えている。部分60および部分61は、パネル64と前記の部分のうちの1つである部分60との間に衣服65を捕捉した状態で、パネルの両側に設けられている。この構成において、取付部分63は、部分60および部分61を収容するための凹部を両側に設けている。図から分かるように、本実施形態では、衣服を捕捉することを意図した凹部が、衣服を内部に入れ子にすることを可能とするためにわずかに大きな寸法であっても良い。しかしながら、この実施例では、所望ならば異なるアートワークを呈するために、部分60および部分61は、相互交換が可能となるように同一寸法である。取り付けにあたり、所望ならば、ユーザはまず部分61を凹部内に設置して部分63との組み合わせ取付部分を形成しうる。これを、衣服の内側に装着し、次いで、部分60を所定の位置に押し込んで取り付けを完了しうる。
【0041】
すべての実施形態において、皮膚に当たって備えられる取付部分の縁部は、皮膚の擦過傷および不快感を最小限に抑えるために丸みが付けられている。さらに、先と同様にいかなる刺激も最小限に抑えるために、皮膚に当たって設置されうる構成部材には滑らかな材料が選択されうる。
【0042】
図10Aから図10Cには、図1に示されているような構成のために、バッジの主要本体部分と外側の取付部分との間に用いられうるさまざまな異なる係合面が示されている。異なる縁部の形状により、これらの2つの部分がさらに大きな安定性を係合に付与することが可能となりうる。
【0043】
使用において、アクセサリは、バッジを取替えたり、バッジを裏返したり、または、単に位置を変えたりすることによりパネルのアートワークを変更しうるように、適したアートワークとともに用いられても良いことはいうまでもない。これにより、ユーザは、たとえば、複数のスポーツチームなどを支持するために、バッジのさまざまな部分にクラブ、地域または国に対するさまざまな忠誠(allegiance)を示すことができる。これに代えて、全体的な組合せの相乗効果を著しく変えるために、衣服上のバッジの位置を変えることにより衣服自体のアートワークを覆い隠したり、予め隠されていたアートワークを表示しても良い。
【0044】
このように、本発明は、バッジと、このバッジを装着した衣料品とを提供し、アートワークの提示において相当な柔軟性を有していることが明らかである。さらに、バッジは、衣服と略同一面上に設けられている。
【0045】
本発明を好適な実施形態により説明してきたが、これらの実施形態は、記載されている事項自体の一般性を限定するものとして理解されるべきではない。明細書全体にわたり記載されている特定の整数は、適切な場合には、公知の均等な数を含むものとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかるバッジを示す分解斜視図である。
【図2】衣料品に装着された、本発明の第一の実施形態にかかるバッジを示す正面図である。
【図3】衣料品に装着された、本発明の第一の実施形態にかかるバッジを示す断面図である。
【図4A】本発明のさらなる実施形態を示す分解斜視図である。
【図4B】本発明のさらなる実施形態を示す分解斜視図である。
【図5】本発明のさらなる実施形態にかかるバッジを示す側断面図である。
【図6A】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す斜視図である。
【図6B】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す斜視図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態を示す側断面図である。
【図8A】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す正面図である。
【図8B】本発明のさらに他の実施形態の一部を示す正面図である。
【図9】さらに他の実施形態を示す側断面図である。
【図10A】本発明のさまざまな実施形態にかかるバッジの一部分を示す断面図である。
【図10B】本発明のさまざまな実施形態にかかるバッジの一部分を示す断面図である。
【図10C】本発明のさまざまな実施形態にかかるバッジの一部分を示す断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセサリ組み入れ衣料品であって、
衣料品と、
前記衣料品のうちの一部分上のアートワーク領域と、
少なくとも1つの略平面状の第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分を具備したアクセサリと、
前記衣料品の前記アクセサリのうちの取付部分とを備えており、
前記取付部分は、前記主要本体部分および前記取付部分が前記衣料品のうちの一部分の両側に配置されるとき、前記衣料品が前記主要本体部分と前記取付部分との間に確実に保持されうるように前記主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むための少なくとも1つの環状部分を有しており、
前記主要本体部分が、前記衣料品のうちの一部分上のアートワークと協動するためのアートワークを形成してまたは含んでなる、アクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項2】
前記取付部分が、前記環状部分の大部分を横切って延在する基部を備えてなる、請求項1記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項3】
前記基部が、ユーザに前記取付部分との係合から前記主要本体部分を取り外させることを可能とするための少なくとも1つの開口部を備えてなる、請求項2記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項4】
前記主要本体部分を前記取付部分の前記基部に向かってバイアスするために、前記主要本体部分の前記外周が、後縁部よりも大きい周囲長を有する中間縁部または前縁部を有してなる、請求項2記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項5】
前記取付部分および前記主要本体部分が異なる材料からなっている、請求項1記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項6】
前記主要本体部分および取付基部部分が、互いに磁気的に引き付け合うように、磁性材料を有してなる、請求項1記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項7】
前記取付部分の前記環状部分から磁性取付基部部分が分離可能となっている、請求項6記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項8】
前記取付部分の前記環状部分が該環状部分内の領域をわたって延在するパネルを有し、主要本体部分および磁性取付部分が前記環状部分内の前記パネルの両側に配設されてなる、請求項7記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項9】
衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分と、
前記主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むために、前記主要本体部分がフィットする凹部を有している取付部分とを備えており、
前記主要本体部分が、衣服の両側で前記取付部分の内部に入れ子状に組み込まれ、前記主要本体部分と前記取付部分との間に前記衣料品を確実に捕捉するように構成されてなる、衣料品に用いるためのアクセサリ。
【請求項10】
前記アクセサリが衣料品上で用いられていないとき、前記取付部分が、前記主要本体部分を前記取付部分に対して直角に支持する基盤として用いられるように、前記取付部分の基部に、前記主要本体部分の縁部セグメントを収容するサイズに形成された開口部が設けられうる、請求項9記載の衣料品に用いるためのアクセサリ。
【請求項11】
衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の面を有しているとともに、外周を有している第一の主要本体部分と、
第二の本体部分と、
前記第一の主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むように、前記主要本体部分がフィットする凹部または開口部を有している位置調整部分とを備えており、
前記第一の主要本体部分または前記第二の本体部分が、前記第一の主要本体部分と前記第二の本体部分との間の磁気的相互作用のために、磁性材料から形成されているかまたは磁性材料を含有しており、
使用において、衣服が前記位置調整部分の上にかつ前記第一の主要本体部分と前記第二の本体部分との間に載置され、前記第一の主要本体部分と前記第二の本体部分とにより確実に保持されるとともに、前記位置調整部分が、前記衣服を前記第一の主要本体部分の前面と実質的に同一面上に設けることができるように構成されてなる、衣料品に用いるためのアクセサリ。
【請求項1】
アクセサリ組み入れ衣料品であって、
衣料品と、
前記衣料品のうちの一部分上のアートワーク領域と、
少なくとも1つの略平面状の第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分を具備したアクセサリと、
前記衣料品の前記アクセサリのうちの取付部分とを備えており、
前記取付部分は、前記主要本体部分および前記取付部分が前記衣料品のうちの一部分の両側に配置されるとき、前記衣料品が前記主要本体部分と前記取付部分との間に確実に保持されうるように前記主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むための少なくとも1つの環状部分を有しており、
前記主要本体部分が、前記衣料品のうちの一部分上のアートワークと協動するためのアートワークを形成してまたは含んでなる、アクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項2】
前記取付部分が、前記環状部分の大部分を横切って延在する基部を備えてなる、請求項1記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項3】
前記基部が、ユーザに前記取付部分との係合から前記主要本体部分を取り外させることを可能とするための少なくとも1つの開口部を備えてなる、請求項2記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項4】
前記主要本体部分を前記取付部分の前記基部に向かってバイアスするために、前記主要本体部分の前記外周が、後縁部よりも大きい周囲長を有する中間縁部または前縁部を有してなる、請求項2記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項5】
前記取付部分および前記主要本体部分が異なる材料からなっている、請求項1記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項6】
前記主要本体部分および取付基部部分が、互いに磁気的に引き付け合うように、磁性材料を有してなる、請求項1記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項7】
前記取付部分の前記環状部分から磁性取付基部部分が分離可能となっている、請求項6記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項8】
前記取付部分の前記環状部分が該環状部分内の領域をわたって延在するパネルを有し、主要本体部分および磁性取付部分が前記環状部分内の前記パネルの両側に配設されてなる、請求項7記載のアクセサリ組み入れ衣料品。
【請求項9】
衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の表面を有しているとともに、外周を有している主要本体部分と、
前記主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むために、前記主要本体部分がフィットする凹部を有している取付部分とを備えており、
前記主要本体部分が、衣服の両側で前記取付部分の内部に入れ子状に組み込まれ、前記主要本体部分と前記取付部分との間に前記衣料品を確実に捕捉するように構成されてなる、衣料品に用いるためのアクセサリ。
【請求項10】
前記アクセサリが衣料品上で用いられていないとき、前記取付部分が、前記主要本体部分を前記取付部分に対して直角に支持する基盤として用いられるように、前記取付部分の基部に、前記主要本体部分の縁部セグメントを収容するサイズに形成された開口部が設けられうる、請求項9記載の衣料品に用いるためのアクセサリ。
【請求項11】
衣料品に用いるためのアクセサリであって、
少なくとも1つの実質的に平面状の印刷可能な第一の面を有しているとともに、外周を有している第一の主要本体部分と、
第二の本体部分と、
前記第一の主要本体部分の前記外周を実質的に取り囲むように、前記主要本体部分がフィットする凹部または開口部を有している位置調整部分とを備えており、
前記第一の主要本体部分または前記第二の本体部分が、前記第一の主要本体部分と前記第二の本体部分との間の磁気的相互作用のために、磁性材料から形成されているかまたは磁性材料を含有しており、
使用において、衣服が前記位置調整部分の上にかつ前記第一の主要本体部分と前記第二の本体部分との間に載置され、前記第一の主要本体部分と前記第二の本体部分とにより確実に保持されるとともに、前記位置調整部分が、前記衣服を前記第一の主要本体部分の前面と実質的に同一面上に設けることができるように構成されてなる、衣料品に用いるためのアクセサリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図8A】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【公表番号】特表2008−517172(P2008−517172A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536288(P2007−536288)
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003090
【国際公開番号】WO2006/040674
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(507406987)スナップタッズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月17日(2005.10.17)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003090
【国際公開番号】WO2006/040674
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(507406987)スナップタッズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】
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