アラーム発生装置およびアラーム発生プログラム
【課題】繰り返しのアラーム設定を状況に応じて自動的に修正することができるようにするアラーム発生装置を提供する。
【解決手段】アラーム設定部11は、時計部15に対してアラームを発生するアラーム時刻を設定する。状況変動検出部14がアラーム設定後の状況の変動を検出すると、アラーム設定変更部13は、状況変動検出部14の検出結果に応じて前記設定された時刻を1回に限り変更する。
【解決手段】アラーム設定部11は、時計部15に対してアラームを発生するアラーム時刻を設定する。状況変動検出部14がアラーム設定後の状況の変動を検出すると、アラーム設定変更部13は、状況変動検出部14の検出結果に応じて前記設定された時刻を1回に限り変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定された時刻にアラームを発生するアラーム発生装置およびそのためのアラーム発生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多種多様な機能を有する携帯電話端末装置の一機能として、設定した時刻にアラームを発生するアラーム発生機能がある。(以下、端末装置として単に端末ともいう。)このアラーム発生機能は目覚まし時計代わりに利用することができる。携帯電話端末のアラーム機能には繰り返し設定が行えるようになっている。例えば、毎日同じ時刻にアラームを発生させる、という設定が可能である。このような繰り返し設定によれば、毎日アラーム時刻を設定し直す手間が省けるので便利である。
【0003】
なお、アラーム発生に関するものではないが、特許文献1には、デジタルスチルカメラのような携帯電子機器を、電波時計部を内蔵したクレードル(充電器)に接続したことを契機として、クレードルの現在時刻とカメラの現在時刻とを比較し、カメラの時刻として「撮影国」が設定されている場合に「ホーム国」に設定を変更する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2005−109554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなアラーム機能の繰り返し設定は便利である反面、画一的で却って迷惑な場合もある。例えば、ユーザがいつもより遅く深夜に帰宅したような場合、何もしなければ翌朝いつもと同じ時刻にアラームが鳴動する。そのため、いつもより短い睡眠時間でアラームが発生することとなってしまう。
【0005】
しかし、遅く帰宅した分、翌朝はいつもより遅く起床したい場合もある。そのような場合に、いつもの時刻にアラームが発生することを回避するためには、アラーム設定をやり直す必要がある。このような操作は面倒であるばかりでなく、失念してしまう可能性もある。
【0006】
本発明はこのような背景において、アラーム設定を状況に応じて自動的に修正することができるようにするアラーム発生装置よびアラーム発生プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるアラーム発生装置は、時計部と、この時計部に対してアラームを発生するアラーム時刻を設定するアラーム設定部と、前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するアラーム発生部と、アラーム設定後の状況の変動を検出する状況変動検出部と、この状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するアラーム設定変更部とを備えたものである。
【0008】
この構成では、状況変動検出部がアラーム設定後の状況の変動を検出する。アラーム設定変更部はこの状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更する。
【0009】
前記状況変動検出部は、例えば、所定のイベントの発生を検出する手段と、この所定のイベントの発生が検出されたときの現在時刻から前記アラーム時刻までの時間を計算する手段と、この計算された時間とユーザが設定した所定時間とを比較する手段とを有し、前記アラーム設定変更部は、前記比較の結果、前記計算された時間が前記所定時間より短いとき前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する。
【0010】
本発明によるアラーム発生プログラムは、アラーム発生装置のアラーム機能を実現するアラーム発生プログラムであって、アラームを発生するアラーム時刻を設定するステップと、前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するステップと、アラーム設定後の状況の変動を検出するステップと、この状況変動の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するステップとをコンピュータに実行させる。
【0011】
本発明の他の構成および作用効果については以下の実施の形態の説明から明らかとなろう。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、アラーム設定を状況に応じて自動的に修正することができるので、アラーム発生装置の利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明のアラーム発生装置の主要な機能を表したブロック図である。
【0015】
このアラーム発生装置は、時計部15と、アラームを発生するアラーム時刻を設定するアラーム設定部11と、時計部15の現在時刻が設定された時刻に達したときアラームを発生するアラーム発生部12と、アラーム設定後の状況の変動を検出する状況変動検出部14と、この状況変動検出部14の検出結果に応じて前記設定された時刻を変更するアラーム設定変更部13とを備える。
【0016】
図2は、本発明のアラーム発生装置の一実施の形態としての携帯電話端末の概略構成を示している。
【0017】
携帯電話端末200は、バス215で相互に接続された、制御部201、通信部203、表示部204、操作部205、記憶部206、充電回路207、音声処理部210、この音声処理部210に接続されたスピーカ211およびマイク212、時計部213(図1の時計部15に相当)、ならびに、この充電回路207に接続された充電器検出部208を有する。充電器検出部208には、図示しないコネクタを介して充電器220が着脱可能に接続される。充電器はAC−DC変換器221を内蔵している。
【0018】
制御部201は、CPU等を含み、携帯電話端末200の各部を制御する。
【0019】
通信部203は、RF部、変調回路等を含み、アンテナ202を介して基地局との間で、通話およびメールやWEBデータ等のための無線通信を行う。
【0020】
表示部204は、ユーザに対して可視情報を提示するための表示インタフェースを提供するものであり、LCDや有機EL等の表示デバイスを含む。
【0021】
操作部205は、ユーザが指示やデータを入力するための入力インタフェースを提供するものであり、テンキー、カーソル移動キー、通話キー、電源キー等の各種操作キーを含む。
【0022】
記憶部206は、ROM,RAM,HDD等の記憶装置を含み、CPUが実行するOSや各種アプリケーション等のプログラムや各種データを記憶する。ROMには、フラッシュメモリのような再書き込み可能な不揮発性メモリを含みうる。記憶部206にはその他、後述する各種設定データ、スケジュール情報、等が記憶される。
【0023】
音声処理部210は、音声のエンコーダ、デコーダ、DA変換器、AD変換器等を含み、スピーカ211(イヤホン含む)に対する音声出力およびマイクからの音声入力を行う。なお、通信部203は本発明において直接的には必要のない要素である。
【0024】
図3は、携帯電話端末200の設定処理のフローチャートを示している。
【0025】
端末は、ユーザによる操作部の操作に従ってアラーム時刻Taを設定する(S11)。さらに同様にして、「所定時間」としての希望睡眠時間Tdを設定する(S12)。
【0026】
図4は、携帯電話端末200のアラーム時刻を自動的に変更する処理のフローチャートである。
【0027】
今、設定されたアラーム時刻をその到来時の翌日以降にも引き続き有効とする設定である「繰り返し」のアラーム設定がなされているとする。ただし、繰り返しでなく、1回限り有効のアラーム時刻の設定に対して本発明を適用することができない訳ではない。
【0028】
携帯電話端末200は所定のイベントの発生を待機する(S21)。所定のイベントとは、例えば、充電器への接続により充電が開始されたこと、アイドル時間が一定値以上となったこと、操作部に対する所定のユーザの指示、のいずれかである。具体的にはそのような要因に基づく制御部201に対する割り込みの発生である。
【0029】
所定のイベントが発生したとき、制御部201は現在時刻(Tc)を確認する(S22)。ついで、アラーム時刻と現在時刻の差分である睡眠可能時間(Tp=Ta−Tc)を計算する(S23)。
【0030】
そこでこの睡眠可能時間Tpと先に設定済みの希望睡眠時間Tdとを比較し、直ちに睡眠した場合に現在設定のアラーム時刻Taまでに希望睡眠時間Tdが確保されるかどうかをチェックする(S24)。
【0031】
確保される場合にはアラーム時刻Taを変更することなく、ステップS21へ戻る。確保されない場合には、希望睡眠時間Tdが確保できるようにアラーム時刻を1回に限り再設定(修正)する(S25)。すなわち、現在設定されているアラーム時刻Taに対して、不足する時間分(Td−Tp)を加算した時刻を新たなアラーム時刻Taとする。この再設定は、次回のアラームに限る一時的なものであり、次次回からは元の設定に戻る。そのためには、当該繰り返しのアラーム設定自体の内容を修正してもよいし、当該アラーム設定は一時的に無効にして1回限りのアラーム設定を新たに生成するようにしてもよい。以下においても「再設定」や「修正」とは、これらの選択肢のいずれであってもよい。
【0032】
このようにして、所定の条件の下、ユーザが再設定の操作を行う必要なく、アラーム時刻Taが遅い側に自動的に変更される。なお、アラーム時刻までに所定イベントが複数回発生した場合には、アラーム時刻が重ねて変更になる場合もありうるが、そのような場合、最後の処理結果が有効となる。
【0033】
図4の処理では希望睡眠時間Tdが確保できない場合に自動的にアラーム時刻Taが再設定されるようにしたが、無条件にアラーム時刻Taが再設定されると不都合な場合もありうる。そこで、図5に例示するように、アラーム設定画面50において新たな設定項目「睡眠時間優先」51を設けるようにしてもよい。この設定項目をONにすると、上述のようにアラーム時刻の再設定が許容されるが、OFFにしたときにはアラーム時刻の再設定が抑止される。なお、この画面における他の設定項目である「時刻」「アラーム音」「音量」「スヌーズ」「鳴動時間」は周知の項目であり、その説明は省略する。
【0034】
図6は、図5に示した「睡眠時間優先」に関連して、携帯電話端末200のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。図4に示したステップと同様のステップには同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。ステップS21の所定のイベントの発生後、上記「睡眠時間優先」の設定内容を確認する(S31)。「睡眠時間優先」がOFFであれば何もしない。「睡眠時間優先」がONであれば、ステップS22へ進む。後は図4の処理と同様である。
【0035】
この処理により、ユーザは「睡眠時間優先」をOFFにしておけば意図せずにアラーム時刻が自動的に再設定されることがなくなる。
【0036】
上記の処理ではアラーム時刻が再設定される場合、希望睡眠時間Tdと睡眠可能時間Tpの時間差すなわち不足時間(Td−Tp)だけアラーム時刻が変更されるものとした。これに代えて、変更可能な時間に上限を設けるようにしてもよい。図7はそのようなアラーム時刻の延長時間の上限としての「最大延長時間」52の設定項目をアラーム設定画面50に設けたものである。
【0037】
図8は、図7に示した「最大延長時間」に関連して、携帯電話端末200のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。図6に示したステップと同様のステップには同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。ステップS24において希望睡眠時間が確保可能でないと判断された場合、不足時間(Td−Tp)を最大延長時間(上限時間)tmaxと比較する(S41)。不足時間(Td−Tp)がtmax以下であれば図4と同様にその分だけアラーム時刻Taを変更する(後へシフトする)(S25)。しかし、不足時間(Td−Tp)がtmaxを超えている場合には、アラーム時刻をそのtmax分だけ変更する(S42)。
【0038】
このような処理により、必要以上にアラーム時刻がシフトすることを防止することができる。
【0039】
図9は本発明の他の実施の形態における主要な希望を表したブロック図である。図1に示した構成要素と同様の構成要素には同じ参照符号を付して重複した説明を省略する。図9ではスケジューラ16を設け、アラーム設定変更部13がこのスケジューラ16の内容を参照してアラーム時刻の変更の有無や変更量を決定する。通常、携帯電話端末の時計部15は時刻情報に加えてカレンダー情報を生成する。スケジューラ16は、カレンダー情報に対応してユーザのスケジュール情報が記憶されるスケジュール情報記憶部17をさらに備えている。スケジュール情報記憶部17は、例えば図2の記憶部206の一領域に相当しうる。
【0040】
図10は図9の実施の形態において使用されるスケジュール設定画面60の一例を示している。1つのスケジュールの設定項目としては、既知のように、その開始日時、終了日時、分類、用件(名)、場所等の予定情報を含む。このうち「開始日時」がアラーム時刻に対して参照される。例えば、アラーム時刻から開始日時までの時間が所定時間以下であればアラーム時刻を変更しない、または所定時間を確保できる時刻までシフトする。
【0041】
図11はスケジューラ16のカレンダー機能に関連したアラーム設定画面50の他の例を示している。この画面では「睡眠時間優先」51がONの場合に有効に設定できる曜日情報および祝祭日情報として「曜日指定」53を追加している。この「曜日指定」53は「睡眠時間優先」51をONとする曜日等を指定できる機能である。例えば別ウィンドウにおいて個別の曜日や祝日を指定することができる。ONとされなかった曜日等についてはアラーム時刻の変更は行われない(すなわち抑止される)。その他、ユーザが任意の日付を設定日情報として指定できるようにしてもよい。
【0042】
図12は、図10,図11のアラーム設定に関連して、携帯電話端末200のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。上述したフローチャートに示したステップと同様のステップには同じ参照符号を付して、重複した説明を省略する。ステップS23で、アラーム時刻と現在時刻の時間差である睡眠可能時間Tpを計算した後、スケジューラ16を参照する(S51)。その参照結果を所定の条件に照らして睡眠時間延長可能かどうかを判断する(S52)。延長可能でなければステップS21へ戻る。延長可能であれば、ステップS24で睡眠可能時間Tpと希望睡眠時間Tdを比較して希望睡眠時間が確保可能かどうかをチェックする。
【0043】
ステップS52の「延長可能」かどうかは、図10のスケジュール情報では上述のように開始日時がアラーム時刻の所定時間以上後かどうかにより判断する。本実施の形態におけるアラーム時刻は日付を含まないので現在時刻から24時間以内の時刻となる。図11のスケジュール情報では上述のように、次に到来するアラーム時刻の属する日が「曜日指定」で設定された曜日等に該当するかどうかにより判断する。
【0044】
このように、図12のフローチャートの処理により、アラーム設定変更部13は、スケジュール情報を参照し、アラーム時刻をより遅い時刻に変更することを妨げる内容が設定されていることを認識したとき、当該設定された時刻の変更を抑止する。あるいは、許容される範囲で前記設定された時刻をより遅い時刻に変更する。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、一定期間(例えば週または月)の平均睡眠時間を計算し、この平均睡眠時間が希望睡眠時間に比べて所定時間以上短い場合には、「睡眠時間優先」がOFFであればONに変更するように、推奨メッセージを出力するようにしてもよい。
【0046】
また、「睡眠時間優先」がOFFである場合であって、希望睡眠時間が確保できない場合は、アラーム時刻までの睡眠時間がいつもより短くなる一方、当初の予定通りのアラーム時刻に起床しなければならないので、アラームの種類を変更したり、アラームの程度を増加(音の場合は音量レベルや鳴動時間を増加)させるようにしてもよい。
【0047】
上記実施の形態で説明した機能をコンピュータで実現するためのコンピュータプログラムおよびプログラムをコンピュータ読み取り可能に格納した記録媒体も本願発明に含まれる。プログラムを供給するための「記録媒体」としては、例えば、磁気記憶媒体(フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等)、光ディスク(MOやPD等の光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW等)、半導体ストレージ、紙テープなどを挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明のアラーム発生装置の主要な機能を表したブロック図である。
【図2】本発明のアラーム発生装置の一実施の形態としての携帯電話端末の概略構成を示した図である。
【図3】図2に示した携帯電話端末の設定処理のフローチャートである。
【図4】図2に示した携帯電話端末のアラーム時刻を自動的に変更する処理のフローチャートである。
【図5】図2に示した携帯電話端末のアラーム設定画面の一例を示す図である。
【図6】図5に示した「睡眠時間優先」に関連して、携帯電話端末のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。
【図7】図2に示した携帯電話端末のアラーム設定画面の他の例を示す図である。
【図8】図7に示した「最大延長時間」に関連して、携帯電話端末のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態における主要な希望を表したブロック図である。
【図10】図9の実施の形態において使用されるスケジュール設定画面の一例を示す図である。
【図11】図9の実施の形態において使用されるアラーム設定画面の他の例を示す図である。
【図12】図10,図11のアラーム設定に関連して、携帯電話端末のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
11…アラーム設定部、12…アラーム発生部、13…アラーム設定変更部、14…状況変動検出部、15…時計部、16…スケジューラ、17…スケジュール情報記憶部、200…携帯電話端末、201…制御部、202…アンテナ、203…通信部、204…表示部、205…操作部、206…記憶部、207…充電回路、208…充電器検出部、210…音声処理部、211…スピーカ、212…マイク、213…時計部、215…バス、220…充電器、221…AC−DC変換器
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定された時刻にアラームを発生するアラーム発生装置およびそのためのアラーム発生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多種多様な機能を有する携帯電話端末装置の一機能として、設定した時刻にアラームを発生するアラーム発生機能がある。(以下、端末装置として単に端末ともいう。)このアラーム発生機能は目覚まし時計代わりに利用することができる。携帯電話端末のアラーム機能には繰り返し設定が行えるようになっている。例えば、毎日同じ時刻にアラームを発生させる、という設定が可能である。このような繰り返し設定によれば、毎日アラーム時刻を設定し直す手間が省けるので便利である。
【0003】
なお、アラーム発生に関するものではないが、特許文献1には、デジタルスチルカメラのような携帯電子機器を、電波時計部を内蔵したクレードル(充電器)に接続したことを契機として、クレードルの現在時刻とカメラの現在時刻とを比較し、カメラの時刻として「撮影国」が設定されている場合に「ホーム国」に設定を変更する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2005−109554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなアラーム機能の繰り返し設定は便利である反面、画一的で却って迷惑な場合もある。例えば、ユーザがいつもより遅く深夜に帰宅したような場合、何もしなければ翌朝いつもと同じ時刻にアラームが鳴動する。そのため、いつもより短い睡眠時間でアラームが発生することとなってしまう。
【0005】
しかし、遅く帰宅した分、翌朝はいつもより遅く起床したい場合もある。そのような場合に、いつもの時刻にアラームが発生することを回避するためには、アラーム設定をやり直す必要がある。このような操作は面倒であるばかりでなく、失念してしまう可能性もある。
【0006】
本発明はこのような背景において、アラーム設定を状況に応じて自動的に修正することができるようにするアラーム発生装置よびアラーム発生プログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるアラーム発生装置は、時計部と、この時計部に対してアラームを発生するアラーム時刻を設定するアラーム設定部と、前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するアラーム発生部と、アラーム設定後の状況の変動を検出する状況変動検出部と、この状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するアラーム設定変更部とを備えたものである。
【0008】
この構成では、状況変動検出部がアラーム設定後の状況の変動を検出する。アラーム設定変更部はこの状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更する。
【0009】
前記状況変動検出部は、例えば、所定のイベントの発生を検出する手段と、この所定のイベントの発生が検出されたときの現在時刻から前記アラーム時刻までの時間を計算する手段と、この計算された時間とユーザが設定した所定時間とを比較する手段とを有し、前記アラーム設定変更部は、前記比較の結果、前記計算された時間が前記所定時間より短いとき前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する。
【0010】
本発明によるアラーム発生プログラムは、アラーム発生装置のアラーム機能を実現するアラーム発生プログラムであって、アラームを発生するアラーム時刻を設定するステップと、前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するステップと、アラーム設定後の状況の変動を検出するステップと、この状況変動の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するステップとをコンピュータに実行させる。
【0011】
本発明の他の構成および作用効果については以下の実施の形態の説明から明らかとなろう。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、アラーム設定を状況に応じて自動的に修正することができるので、アラーム発生装置の利便性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明のアラーム発生装置の主要な機能を表したブロック図である。
【0015】
このアラーム発生装置は、時計部15と、アラームを発生するアラーム時刻を設定するアラーム設定部11と、時計部15の現在時刻が設定された時刻に達したときアラームを発生するアラーム発生部12と、アラーム設定後の状況の変動を検出する状況変動検出部14と、この状況変動検出部14の検出結果に応じて前記設定された時刻を変更するアラーム設定変更部13とを備える。
【0016】
図2は、本発明のアラーム発生装置の一実施の形態としての携帯電話端末の概略構成を示している。
【0017】
携帯電話端末200は、バス215で相互に接続された、制御部201、通信部203、表示部204、操作部205、記憶部206、充電回路207、音声処理部210、この音声処理部210に接続されたスピーカ211およびマイク212、時計部213(図1の時計部15に相当)、ならびに、この充電回路207に接続された充電器検出部208を有する。充電器検出部208には、図示しないコネクタを介して充電器220が着脱可能に接続される。充電器はAC−DC変換器221を内蔵している。
【0018】
制御部201は、CPU等を含み、携帯電話端末200の各部を制御する。
【0019】
通信部203は、RF部、変調回路等を含み、アンテナ202を介して基地局との間で、通話およびメールやWEBデータ等のための無線通信を行う。
【0020】
表示部204は、ユーザに対して可視情報を提示するための表示インタフェースを提供するものであり、LCDや有機EL等の表示デバイスを含む。
【0021】
操作部205は、ユーザが指示やデータを入力するための入力インタフェースを提供するものであり、テンキー、カーソル移動キー、通話キー、電源キー等の各種操作キーを含む。
【0022】
記憶部206は、ROM,RAM,HDD等の記憶装置を含み、CPUが実行するOSや各種アプリケーション等のプログラムや各種データを記憶する。ROMには、フラッシュメモリのような再書き込み可能な不揮発性メモリを含みうる。記憶部206にはその他、後述する各種設定データ、スケジュール情報、等が記憶される。
【0023】
音声処理部210は、音声のエンコーダ、デコーダ、DA変換器、AD変換器等を含み、スピーカ211(イヤホン含む)に対する音声出力およびマイクからの音声入力を行う。なお、通信部203は本発明において直接的には必要のない要素である。
【0024】
図3は、携帯電話端末200の設定処理のフローチャートを示している。
【0025】
端末は、ユーザによる操作部の操作に従ってアラーム時刻Taを設定する(S11)。さらに同様にして、「所定時間」としての希望睡眠時間Tdを設定する(S12)。
【0026】
図4は、携帯電話端末200のアラーム時刻を自動的に変更する処理のフローチャートである。
【0027】
今、設定されたアラーム時刻をその到来時の翌日以降にも引き続き有効とする設定である「繰り返し」のアラーム設定がなされているとする。ただし、繰り返しでなく、1回限り有効のアラーム時刻の設定に対して本発明を適用することができない訳ではない。
【0028】
携帯電話端末200は所定のイベントの発生を待機する(S21)。所定のイベントとは、例えば、充電器への接続により充電が開始されたこと、アイドル時間が一定値以上となったこと、操作部に対する所定のユーザの指示、のいずれかである。具体的にはそのような要因に基づく制御部201に対する割り込みの発生である。
【0029】
所定のイベントが発生したとき、制御部201は現在時刻(Tc)を確認する(S22)。ついで、アラーム時刻と現在時刻の差分である睡眠可能時間(Tp=Ta−Tc)を計算する(S23)。
【0030】
そこでこの睡眠可能時間Tpと先に設定済みの希望睡眠時間Tdとを比較し、直ちに睡眠した場合に現在設定のアラーム時刻Taまでに希望睡眠時間Tdが確保されるかどうかをチェックする(S24)。
【0031】
確保される場合にはアラーム時刻Taを変更することなく、ステップS21へ戻る。確保されない場合には、希望睡眠時間Tdが確保できるようにアラーム時刻を1回に限り再設定(修正)する(S25)。すなわち、現在設定されているアラーム時刻Taに対して、不足する時間分(Td−Tp)を加算した時刻を新たなアラーム時刻Taとする。この再設定は、次回のアラームに限る一時的なものであり、次次回からは元の設定に戻る。そのためには、当該繰り返しのアラーム設定自体の内容を修正してもよいし、当該アラーム設定は一時的に無効にして1回限りのアラーム設定を新たに生成するようにしてもよい。以下においても「再設定」や「修正」とは、これらの選択肢のいずれであってもよい。
【0032】
このようにして、所定の条件の下、ユーザが再設定の操作を行う必要なく、アラーム時刻Taが遅い側に自動的に変更される。なお、アラーム時刻までに所定イベントが複数回発生した場合には、アラーム時刻が重ねて変更になる場合もありうるが、そのような場合、最後の処理結果が有効となる。
【0033】
図4の処理では希望睡眠時間Tdが確保できない場合に自動的にアラーム時刻Taが再設定されるようにしたが、無条件にアラーム時刻Taが再設定されると不都合な場合もありうる。そこで、図5に例示するように、アラーム設定画面50において新たな設定項目「睡眠時間優先」51を設けるようにしてもよい。この設定項目をONにすると、上述のようにアラーム時刻の再設定が許容されるが、OFFにしたときにはアラーム時刻の再設定が抑止される。なお、この画面における他の設定項目である「時刻」「アラーム音」「音量」「スヌーズ」「鳴動時間」は周知の項目であり、その説明は省略する。
【0034】
図6は、図5に示した「睡眠時間優先」に関連して、携帯電話端末200のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。図4に示したステップと同様のステップには同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。ステップS21の所定のイベントの発生後、上記「睡眠時間優先」の設定内容を確認する(S31)。「睡眠時間優先」がOFFであれば何もしない。「睡眠時間優先」がONであれば、ステップS22へ進む。後は図4の処理と同様である。
【0035】
この処理により、ユーザは「睡眠時間優先」をOFFにしておけば意図せずにアラーム時刻が自動的に再設定されることがなくなる。
【0036】
上記の処理ではアラーム時刻が再設定される場合、希望睡眠時間Tdと睡眠可能時間Tpの時間差すなわち不足時間(Td−Tp)だけアラーム時刻が変更されるものとした。これに代えて、変更可能な時間に上限を設けるようにしてもよい。図7はそのようなアラーム時刻の延長時間の上限としての「最大延長時間」52の設定項目をアラーム設定画面50に設けたものである。
【0037】
図8は、図7に示した「最大延長時間」に関連して、携帯電話端末200のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。図6に示したステップと同様のステップには同じ参照符号を付して、重複した説明は省略する。ステップS24において希望睡眠時間が確保可能でないと判断された場合、不足時間(Td−Tp)を最大延長時間(上限時間)tmaxと比較する(S41)。不足時間(Td−Tp)がtmax以下であれば図4と同様にその分だけアラーム時刻Taを変更する(後へシフトする)(S25)。しかし、不足時間(Td−Tp)がtmaxを超えている場合には、アラーム時刻をそのtmax分だけ変更する(S42)。
【0038】
このような処理により、必要以上にアラーム時刻がシフトすることを防止することができる。
【0039】
図9は本発明の他の実施の形態における主要な希望を表したブロック図である。図1に示した構成要素と同様の構成要素には同じ参照符号を付して重複した説明を省略する。図9ではスケジューラ16を設け、アラーム設定変更部13がこのスケジューラ16の内容を参照してアラーム時刻の変更の有無や変更量を決定する。通常、携帯電話端末の時計部15は時刻情報に加えてカレンダー情報を生成する。スケジューラ16は、カレンダー情報に対応してユーザのスケジュール情報が記憶されるスケジュール情報記憶部17をさらに備えている。スケジュール情報記憶部17は、例えば図2の記憶部206の一領域に相当しうる。
【0040】
図10は図9の実施の形態において使用されるスケジュール設定画面60の一例を示している。1つのスケジュールの設定項目としては、既知のように、その開始日時、終了日時、分類、用件(名)、場所等の予定情報を含む。このうち「開始日時」がアラーム時刻に対して参照される。例えば、アラーム時刻から開始日時までの時間が所定時間以下であればアラーム時刻を変更しない、または所定時間を確保できる時刻までシフトする。
【0041】
図11はスケジューラ16のカレンダー機能に関連したアラーム設定画面50の他の例を示している。この画面では「睡眠時間優先」51がONの場合に有効に設定できる曜日情報および祝祭日情報として「曜日指定」53を追加している。この「曜日指定」53は「睡眠時間優先」51をONとする曜日等を指定できる機能である。例えば別ウィンドウにおいて個別の曜日や祝日を指定することができる。ONとされなかった曜日等についてはアラーム時刻の変更は行われない(すなわち抑止される)。その他、ユーザが任意の日付を設定日情報として指定できるようにしてもよい。
【0042】
図12は、図10,図11のアラーム設定に関連して、携帯電話端末200のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。上述したフローチャートに示したステップと同様のステップには同じ参照符号を付して、重複した説明を省略する。ステップS23で、アラーム時刻と現在時刻の時間差である睡眠可能時間Tpを計算した後、スケジューラ16を参照する(S51)。その参照結果を所定の条件に照らして睡眠時間延長可能かどうかを判断する(S52)。延長可能でなければステップS21へ戻る。延長可能であれば、ステップS24で睡眠可能時間Tpと希望睡眠時間Tdを比較して希望睡眠時間が確保可能かどうかをチェックする。
【0043】
ステップS52の「延長可能」かどうかは、図10のスケジュール情報では上述のように開始日時がアラーム時刻の所定時間以上後かどうかにより判断する。本実施の形態におけるアラーム時刻は日付を含まないので現在時刻から24時間以内の時刻となる。図11のスケジュール情報では上述のように、次に到来するアラーム時刻の属する日が「曜日指定」で設定された曜日等に該当するかどうかにより判断する。
【0044】
このように、図12のフローチャートの処理により、アラーム設定変更部13は、スケジュール情報を参照し、アラーム時刻をより遅い時刻に変更することを妨げる内容が設定されていることを認識したとき、当該設定された時刻の変更を抑止する。あるいは、許容される範囲で前記設定された時刻をより遅い時刻に変更する。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、一定期間(例えば週または月)の平均睡眠時間を計算し、この平均睡眠時間が希望睡眠時間に比べて所定時間以上短い場合には、「睡眠時間優先」がOFFであればONに変更するように、推奨メッセージを出力するようにしてもよい。
【0046】
また、「睡眠時間優先」がOFFである場合であって、希望睡眠時間が確保できない場合は、アラーム時刻までの睡眠時間がいつもより短くなる一方、当初の予定通りのアラーム時刻に起床しなければならないので、アラームの種類を変更したり、アラームの程度を増加(音の場合は音量レベルや鳴動時間を増加)させるようにしてもよい。
【0047】
上記実施の形態で説明した機能をコンピュータで実現するためのコンピュータプログラムおよびプログラムをコンピュータ読み取り可能に格納した記録媒体も本願発明に含まれる。プログラムを供給するための「記録媒体」としては、例えば、磁気記憶媒体(フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等)、光ディスク(MOやPD等の光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW等)、半導体ストレージ、紙テープなどを挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明のアラーム発生装置の主要な機能を表したブロック図である。
【図2】本発明のアラーム発生装置の一実施の形態としての携帯電話端末の概略構成を示した図である。
【図3】図2に示した携帯電話端末の設定処理のフローチャートである。
【図4】図2に示した携帯電話端末のアラーム時刻を自動的に変更する処理のフローチャートである。
【図5】図2に示した携帯電話端末のアラーム設定画面の一例を示す図である。
【図6】図5に示した「睡眠時間優先」に関連して、携帯電話端末のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。
【図7】図2に示した携帯電話端末のアラーム設定画面の他の例を示す図である。
【図8】図7に示した「最大延長時間」に関連して、携帯電話端末のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施の形態における主要な希望を表したブロック図である。
【図10】図9の実施の形態において使用されるスケジュール設定画面の一例を示す図である。
【図11】図9の実施の形態において使用されるアラーム設定画面の他の例を示す図である。
【図12】図10,図11のアラーム設定に関連して、携帯電話端末のアラーム時刻を変更する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
11…アラーム設定部、12…アラーム発生部、13…アラーム設定変更部、14…状況変動検出部、15…時計部、16…スケジューラ、17…スケジュール情報記憶部、200…携帯電話端末、201…制御部、202…アンテナ、203…通信部、204…表示部、205…操作部、206…記憶部、207…充電回路、208…充電器検出部、210…音声処理部、211…スピーカ、212…マイク、213…時計部、215…バス、220…充電器、221…AC−DC変換器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計部と、
この時計部に対してアラームを発生するアラーム時刻を設定するアラーム設定部と、
前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するアラーム発生部と、
アラーム設定後の状況の変動を検出する状況変動検出部と、
この状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するアラーム設定変更部と
を備えたアラーム発生装置。
【請求項2】
前記アラーム設定部により前記アラーム時刻の到来時の翌日以降にも引き続き有効とする設定がなされているとき、前記アラーム設定変更部は前記状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を1回に限り変更する請求項1に記載のアラーム発生装置。
【請求項3】
前記状況変動検出部は、
所定のイベントの発生を検出する手段と、
この所定のイベントの発生が検出されたときの現在時刻から前記アラーム時刻までの時間を計算する手段と、
この計算された時間とユーザが設定した所定時間とを比較する手段とを有し、
前記アラーム設定変更部は、前記比較の結果、前記計算された時間が前記所定時間より短いとき前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項1または2に記載のアラーム発生装置。
【請求項4】
前記アラーム設定変更部は、前記現在時刻から前記アラーム時刻までの時間だけ前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項3に記載のアラーム発生装置。
【請求項5】
前記前記現在時刻から前記アラーム時刻までの時間が、予め定められた上限時間を超える場合、前記アラーム設定変更部は、当該上限時間だけ前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項4に記載のアラーム発生装置。
【請求項6】
前記状況変動検出部は、前記アラーム時刻の設定の変更を抑止する状況を検出し、
前記アラーム設定変更部は、前記状況変動検出部によりアラーム時刻の設定の変更を抑止する状況が検出されたとき、当該前記アラーム時刻の変更を抑止するか、または、許容される範囲で前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項3に記載のアラーム発生装置。
【請求項7】
カレンダー情報を生成する手段と、
前記カレンダー情報に対応してユーザのスケジュール情報が記憶されるスケジュール情報記憶部をさらに備え、
前記アラーム時刻の設定の変更を抑止する状況は、前記スケジュール情報に、前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更することを妨げる内容が設定されていることを認識されることである
請求項6に記載のアラーム発生装置。
【請求項8】
前記妨げる内容はユーザの予定情報である請求項7に記載のアラーム発生装置。
【請求項9】
前記妨げる内容は曜日情報、祝祭日情報、ユーザの任意の設定日情報のいずれかである請求項7に記載のアラーム発生装置。
【請求項10】
前記所定のイベントは、充電が開始されたこと、アイドル時間が一定値以上となったこと、ユーザの指示、のいずれかである請求項1〜9のいずれかに記載のアラーム発生装置。
【請求項11】
携帯電話端末装置のアラーム機能により実現される請求項1〜10のいずれかに記載のアラーム発生装置。
【請求項12】
アラーム発生装置のアラーム機能を実現するアラーム発生プログラムであって、
アラームを発生するアラーム時刻を設定するステップと、
前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するステップと、
アラーム設定後の状況の変動を検出するステップと、
この状況変動の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するステップと
をコンピュータに実行させるアラーム発生プログラム。
【請求項13】
前記設定されたアラーム時刻をその到来時の翌日以降にも引き続き有効とする設定がなされているとき、前記状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を1回に限り変更する請求項12に記載のアラーム発生プログラム。
【請求項14】
前記状況変動を検出するステップは、
所定のイベントの発生を検出するステップと、
この所定のイベントの発生が検出されたときの現在時刻から前記アラーム時刻までの時間を計算するステップと、
この計算された時間とユーザが設定した所定時間とを比較するステップとを含み、
前記アラーム時刻を変更するステップは、前記比較の結果、前記計算された時間が前記所定時間より短いとき前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更するステップを含む
請求項12または13に記載のアラーム発生プログラム。
【請求項1】
時計部と、
この時計部に対してアラームを発生するアラーム時刻を設定するアラーム設定部と、
前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するアラーム発生部と、
アラーム設定後の状況の変動を検出する状況変動検出部と、
この状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するアラーム設定変更部と
を備えたアラーム発生装置。
【請求項2】
前記アラーム設定部により前記アラーム時刻の到来時の翌日以降にも引き続き有効とする設定がなされているとき、前記アラーム設定変更部は前記状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を1回に限り変更する請求項1に記載のアラーム発生装置。
【請求項3】
前記状況変動検出部は、
所定のイベントの発生を検出する手段と、
この所定のイベントの発生が検出されたときの現在時刻から前記アラーム時刻までの時間を計算する手段と、
この計算された時間とユーザが設定した所定時間とを比較する手段とを有し、
前記アラーム設定変更部は、前記比較の結果、前記計算された時間が前記所定時間より短いとき前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項1または2に記載のアラーム発生装置。
【請求項4】
前記アラーム設定変更部は、前記現在時刻から前記アラーム時刻までの時間だけ前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項3に記載のアラーム発生装置。
【請求項5】
前記前記現在時刻から前記アラーム時刻までの時間が、予め定められた上限時間を超える場合、前記アラーム設定変更部は、当該上限時間だけ前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項4に記載のアラーム発生装置。
【請求項6】
前記状況変動検出部は、前記アラーム時刻の設定の変更を抑止する状況を検出し、
前記アラーム設定変更部は、前記状況変動検出部によりアラーム時刻の設定の変更を抑止する状況が検出されたとき、当該前記アラーム時刻の変更を抑止するか、または、許容される範囲で前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更する
請求項3に記載のアラーム発生装置。
【請求項7】
カレンダー情報を生成する手段と、
前記カレンダー情報に対応してユーザのスケジュール情報が記憶されるスケジュール情報記憶部をさらに備え、
前記アラーム時刻の設定の変更を抑止する状況は、前記スケジュール情報に、前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更することを妨げる内容が設定されていることを認識されることである
請求項6に記載のアラーム発生装置。
【請求項8】
前記妨げる内容はユーザの予定情報である請求項7に記載のアラーム発生装置。
【請求項9】
前記妨げる内容は曜日情報、祝祭日情報、ユーザの任意の設定日情報のいずれかである請求項7に記載のアラーム発生装置。
【請求項10】
前記所定のイベントは、充電が開始されたこと、アイドル時間が一定値以上となったこと、ユーザの指示、のいずれかである請求項1〜9のいずれかに記載のアラーム発生装置。
【請求項11】
携帯電話端末装置のアラーム機能により実現される請求項1〜10のいずれかに記載のアラーム発生装置。
【請求項12】
アラーム発生装置のアラーム機能を実現するアラーム発生プログラムであって、
アラームを発生するアラーム時刻を設定するステップと、
前記時計部の現在時刻が前記アラーム時刻に達したときアラームを発生するステップと、
アラーム設定後の状況の変動を検出するステップと、
この状況変動の検出結果に応じて前記アラーム時刻を変更するステップと
をコンピュータに実行させるアラーム発生プログラム。
【請求項13】
前記設定されたアラーム時刻をその到来時の翌日以降にも引き続き有効とする設定がなされているとき、前記状況変動検出部の検出結果に応じて前記アラーム時刻を1回に限り変更する請求項12に記載のアラーム発生プログラム。
【請求項14】
前記状況変動を検出するステップは、
所定のイベントの発生を検出するステップと、
この所定のイベントの発生が検出されたときの現在時刻から前記アラーム時刻までの時間を計算するステップと、
この計算された時間とユーザが設定した所定時間とを比較するステップとを含み、
前記アラーム時刻を変更するステップは、前記比較の結果、前記計算された時間が前記所定時間より短いとき前記アラーム時刻をより遅い時刻に変更するステップを含む
請求項12または13に記載のアラーム発生プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−276220(P2009−276220A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128204(P2008−128204)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】
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