説明

インクジェットヘッド

【課題】気流発生機構で発生した気流により、インクジェットヘッドのノズル穴をクリーニングできるインクジェットヘッドを提供すること
【解決手段】本発明のインクジェットヘッドは、一の方向に沿って延び、インクを吐出するノズル穴と、前記一の方向とは異なる方向に延び、前記ノズル穴と連通する流路と、前記流路と連通し、前記インクを吐出対象物に吐出するインク吐出穴と、を有するプレートと、前記流路の一端から、前記一の方向とは異なる方向に沿って、前記流路の一端とは反対側の前記流路の他端に向かって流れる気流を発生させる気流発生機構と、を備え、前記気流発生機構により発生した前記気体の流れにより、前記流路の他端から前記流路内のインクを外部へ排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、液体吐出ヘッドのメンテナンス(クリーニング)機構として、摺動方式を採用している。つまり、液体吐出ヘッドの吐出面に付着した付着物を、微液滴発生装置で生成した微液滴と共に吐出面から遊離し、吐出面で摺動するブレードにより、吐出面から遊離した付着物を吐出面から除いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−254200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記摺動方式により液体吐出ヘッドの吐出面をクリーニングすると、ブレードの発塵により塗付性を十分に改善できない場合がある。また、上記摺動方式により液体吐出ヘッドの吐出面をクリーニングすると、吐出面の發液処理コートが剥れて、吐出面の液汚れが取り除けない場合もある。さらに、上記摺動方式により液体吐出ヘッドの吐出面をクリーニングすると、メンテナンス機構が動作している間、吐出面から液適を吐出対象へ吐出できない。そのため、塗付生産性が良くない。
【0005】
本発明の目的は、気流発生機構で発生した気流により、インクジェットヘッドのノズル穴をクリーニングできるインクジェットヘッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態として、インクジェットヘッドは、一の方向に沿って延び、インクを吐出するノズル穴と、前記一の方向とは異なる方向に延び、前記ノズル穴と連通する流路と、前記流路と連通し、前記インクを吐出対象物に吐出するインク吐出穴と、を有するプレートと、前記流路の一端から、前記一の方向とは異なる方向に沿って、前記流路の一端とは反対側の前記流路の他端に向かって流れる気流を発生させる気流発生機構と、を備え、前記気流発生機構により発生した前記気体の流れにより、前記流路の他端から前記流路内のインクを外部へ排出する。
【0007】
上記インクジェットヘッドでは、前記気流発生機構は、前記流路の一端に接続し、当該流路の一端から前記流路内に空気を送ることで、前記流路の一端とは反対側の前記流路の他端に向かって流れる気流を発生させる送風装置である。また、前記気流発生機構は、更に、前記流路の他端に接続し、前記流路の他端から、前記流路内の空気と共に、前記流路内のインクを外部へ排出する吸引装置を備えても良い。
【0008】
上記インクジェットヘッドでは、前記気流発生機構は、前記流路の他端に接続し、当該流路の他端から前記流路内に空気を吸引することで、前記流路の一端から、前記一の方向とは異なる方向に沿って前記流路の一端とは反対側の前記流路の他端に向かって流れる気流を発生させる吸引装置である。また、前記気流発生機構は、更に、前記流路の一端に接続し、前記流路の一端から、前記流路内に空気を送り、前記流路の他端から、前記流路内のインクを外部へ排出する送風装置を備えても良い。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るインクジェットヘッドによれば、気流発生機構で発生した気流により、インクジェットヘッドのノズル穴をクリーニングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態のインクジェットヘッド100の構成を示す図
【図2】図1に示すプレート130の分解斜視図
【図3】図1に示すインクジェットヘッド100の断面図(1)
【図4】図1に示すインクジェットヘッド100の断面図(2)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図1から図4に示す共通の座標軸は、各軸(X軸、Y軸、Z軸)が互いに直交する直交座標系を示す。
【0012】
図1は、本発明の実施形態のインクジェットヘッド100の構成を示す図である。図1に示すインクジェットヘッド100は、本体部101と、送風装置300と、吸引装置400と、を備える。本実施形態では、インクジェットヘッド100のプレート130に、インク吐出部200のノズル穴を一体形成している。そのため、インクジェットヘッド100は、インク吐出部200に組み合わせたインククリーニング機能付きのインクジェットヘッドとして機能する。
【0013】
本体部101は、インクジェットヘッド100の各部とインク吐出部200とを収容する。本体部101には、一方の継ぎ手(送風側)103と、一方の継ぎ手(吸引側)105と、送風管107と、吸引管109と、他方の継ぎ手(送風側)111と、他方の継ぎ手(吸引側)113と、プレート130とが設けられている。そして、プレート130に設けられたノズル穴は、インク吐出部200のインク吐出穴と連通する。
【0014】
プレート130は、3つのプレートが積層されて構成される。つまり、プレート130は、インク吐出部200に近い側から順に、第1のプレート131と、第2のプレート132と、第3のプレート133と、を備える。
【0015】
次に、図2を参照して、プレート130の構成について説明する。図2は、プレート130の分解斜視図である。図2に示すように、プレート130は、最上層の第1のプレート131と、第2のプレート132と、第3のプレート133とが、図中Z軸方向に沿って、積層されて構成される。
【0016】
図2に示すように、プレート130は、第1のプレート131、第2のプレート132、第3のプレート133を積層して構成され、各プレートの間はエポキシ系の樹脂により固着されている。そして、プレート130の一端では、第1のプレート131と第2のプレート132に対して、継ぎ手111(送風側)から流路135へ空気が送られるよう、穴加工されている。同様に、プレート130の他端では、第1のプレート131と第2のプレート132に対して、継ぎ手113(吸引側)へ流路135から空気が吸引されるよう穴加工されている。
【0017】
図2に示すように、最上層の第1のプレート131には、インク吐出部200の3つのノズル穴134が形成されている。3つのノズル穴134は、第1のプレート131に所定のピッチで形成されている。各ノズル穴134は、インク吐出穴136と対向する位置で流路135のノズル穴141と連通する。ノズル穴134は、例えば、レーザー及びエッチング、パンチング、ドリル、電鋳加工により形成され、ノズル穴134を形成する第1のプレート131の表面には、發液加工が施されている。ノズル穴134は、インク吐出部200側から流路135へ向かうにつれ、その径が小さくなるよう加工されている。
【0018】
なお、本実施形態では、インク吐出部200のノズル穴134が3つの場合について説明するが、インク吐出部200のノズル穴134の数は3つに限らない。
【0019】
また、第1のプレート131の一端には、継ぎ手111(送風側)から流路135へ空気を送るための第1の接続部131Aが設けられ、第1のプレート131の他端には、流路135から継ぎ手113(吸引側)へ空気を吸引するための第2の接続部131Bが設けられている。第1の接続部131Aの断面は、継ぎ手111の断面形状に合わせて形成されている。同様に、第2の接続部131Bの断面は、継ぎ手113の断面形状に合わせて形成されている。第1の接続部131A、及び第2の接続部131Bは、例えば、レーザー及びエッチング、パンチング、ドリル、電鋳加工により形成される。
【0020】
図2に示すように、中間層の第2のプレート132には、流路135が形成されている。流路135には、ノズル穴134とインク吐出穴136とに対向する位置に設けられた3つのノズル穴141が形成されている。また、流路135の一端には、第1のプレート131に設けられた第1の接続部131Aに接続される、第1の接続部132Aが設けられ、流路135の他端には、第1のプレート131に設けられた第2の接続部131Bに接続される、第2の接続部132Bが設けられている。
【0021】
第1の接続部132Aは、流路135と連通して、空気を継ぎ手111(送風側)から流路135へ導く。また、第1の接続部132Aは、その形状が第1の接続部131Aに合わせて形成されている。
【0022】
第2の接続部132Bは、流路135と連通して、空気を流路135から継ぎ手113(吸引側)へ導く。また、第2の接続部132Bの一部が、第1のプレートに設けられた第2の接続部131Bの形状に合わせて形成され、第2の接続部131Bと接続されている。
【0023】
3つの流路135は、第1の接続部132Aから、図2中のY軸方向に沿って略直線状に第2の接続部132Bまで延びる。各流路135の途中には、ノズル穴134とインク吐出穴136とに対向する位置に、ノズル穴134とインク吐出穴136と断面形状が同じのノズル穴141が設けられている。
【0024】
図2に示すように、最下層の第3のプレート133には、インク吐出穴136が形成されている。インク吐出穴136は、ノズル穴134と対向する位置に設けられている。
【0025】
次に、図3を参照して、各プレートに形成された流路又は穴について説明する。図3は、プレート130の断面図(1)である。
【0026】
図3に示すように、インク吐出部200に位置する第1のプレート131では、インク吐出部200のキャビティプレートのキャビティと対向するノズル穴134が、キャビティプレートのキャビティと連通し、インク流路を形成している。各ノズル穴134は、流路135に設けられたノズル穴141及びインク吐出穴136と対向する位置に設けられている。上述のように、ノズル穴134を形成する第1のプレート131の表面には、發液加工が施されている。つまり、ノズル穴134の内面134Aは、全体に亘って發液加工が施されている。
【0027】
図3に示すように、第1のプレート131と第3のプレート133との間に位置する第2のプレート132では、流路135が、ノズル穴134と連通している。流路135は、放電加工(例えば、ワイヤカット放電加工)化学的エッチング、レーザー加工により形成され、流路135を形成する第2のプレート132の表面には發液加工が施されている。つまり、流路135の内面135Aは、全体に亘って發液加工が施されている。
【0028】
図3に示すように、第2のプレート132の下方に位置する第3のプレート133には、外部へインク吐出する複数のインク吐出穴136が形成されている。複数のインク吐出孔136は、流路135と対向する位置に設けられ、流路135と連通する。
各インク吐出穴136の位置は、各ノズル穴134に対向する位置に設けられている。インク吐出穴136は、放電加工(例えば、ワイヤカット放電加工)により形成され、インク吐出穴136を形成する第3のプレート133の表面には發液加工が施されている。つまり、インク吐出穴136の内面136Aは、全体に亘って發液加工が施されている。
【0029】
図1に戻り、他方の継ぎ手(送風側)111は、プレート130に固定されている。他方の継ぎ手(送風側)111の一端は、第1のプレート131に形成された第1の接続部131A、及び第2のプレート132の第1の接続部132Aを介して、流路135と接続され、他方の継ぎ手(送風側)111の他端は、送風管107と接続される。
【0030】
送風管107は、本体部101内に設けられ、送風装置300から流路135へ空気を送る。送風管107の一端は、他方の継ぎ手(送風側)111と接続し、送風管107の他端は、一方の継ぎ手(送風側)103と接続する。
【0031】
一方の継ぎ手(送風側)103は、本体部101に固定され、送風装置300と本体部101内に設けられた送風管107とを接続する。一方の継ぎ手(送風側)103は、本体部101の外部に設けられた送風装置300から送られる空気を、送風管107へ送る。
【0032】
他方の継ぎ手(吸引側)113は、プレート130に固定されている。他方の継ぎ手(吸引側)113の一端は、第1のプレート131に形成された第2の接続部131B、及び第2のプレート132の第2の接続部132Bを介して、流路135と接続され、他方の継ぎ手(吸引側)113の他端は、吸引管109に接続される。
【0033】
吸引管109は、本体部101内に設けられ、流路135を流れる空気を吸引装置400へ送る。吸引管109の一端は、他方の継ぎ手(送風側)111と接続し、吸引管109の他端は、一方の継ぎ手(吸引側)105と接続する。
【0034】
一方の継ぎ手(吸引側)105は、本体部101に固定され、吸引装置400と吸引管109とを接続する。一方の継ぎ手(吸引側)105は、吸引管109から送られる空気を、吸引装置400へ送る。
【0035】
インク吐出部200は、流路135が延びる方向(図1中、Y軸方向)と一致する方向(走査方向という)に、図示しない駆動装置により、走査される。
【0036】
FPC(Flexible Printed Circuit)201は、インク吐出部200の給電部205にはんだ付けされ、インクジェットヘッドを制御する制御部と、インク吐出部200とを、配線コネクタ203を介して電気的に接続する。
【0037】
配線コネクタ203は、インクジェットヘッド100の本体部101に固定され、FPC201と電気的に接続され、コネクタ(図示しない)を介して、インクジェットヘッドを制御する制御部と電気的に接続される。
【0038】
給電部205は、インク吐出部200へ電源を供給する。また、給電部205は、インク吐出部200を制御する制御部から制御信号を受信する。
【0039】
送風装置300は、送風管107を介して、流路135の一端に空気を送る。詳細は後述するが、送風装置300から流路135へ送られた空気により、ノズル穴134近傍に残留したインク及び塵などの異物を取り除くことができる。
【0040】
吸引装置400は、吸引管109を介して、流路135の他端から空気を吸引する。なお、詳細は後述するが、送風装置300から流路135へ送られた空気を吸引装置400が吸引することで、ノズル穴134近傍に残留したインク及び塵などの異物を取り除くことができる。
【0041】
次に、本実施形態のプレート130の製造方法について説明する。
(1)各種の放電加工により、プレート130の一端で、第1のプレート131と第2のプレート132とに対して、継ぎ手111(送風側)から流路135へ空気が送られるための穴を形成する。同様に、プレート130の他端で、第1のプレート131と第2のプレート132とに対して、継ぎ手113(吸引側)へ流路135から空気が吸引されるよう、穴を形成する。
【0042】
(2)放電加工(例えば、ワイヤカット放電加工)化学的エッチング、レーザー加工により、第2のプレート132に流路135を形成する。
(3)放電加工(例えば、ワイヤカット放電加工)化学的エッチング、レーザー加工により、第1のプレート131に複数のノズル穴134を形成する。各ノズル穴134は、インク吐出部200のインク吐出孔と対向する位置に形成されている。
(4)放電加工(例えば、ワイヤカット放電加工)化学的エッチング、レーザー加工により、第3のプレート133に複数のインク吐出穴136を形成する。各インク吐出穴136は、第1のプレート131の各ノズル穴134に対向する位置に形成されている。
【0043】
(5)各プレートに形成された穴及び流路の内面に、發液加工を施す。
(6)加工済みの各プレート間にエポキシ系の樹脂を塗布し、プレート同士を固着し、第1のプレート131、第2のプレート132、及び第3のプレート133を積層したプレート130を形成する。
【0044】
次に、図4を参照して、インクジェットヘッド100の動作原理について説明する。図4は、インクジェットヘッド100の動作原理を説明するための図であり、インク吐出部200の走査方向(図中、Y軸方向)に沿う、インクジェットヘッド100の断面図(2)である。
【0045】
図4に示すように、送風装置300から發液処理が施された流路135に送られた(図4中、矢印A1)空気が、流路135の一端から吸引装置400と連通する流路135の他端に向けて流れる(図4中、矢印A2方向)。このとき、送風装置300だけでなく吸引装置400も動作していると、流路135内は、吸引装置400の吸引による減圧効果、及びノズル穴のベンチェリー効果による減圧効果により、流路135の他端へ向かうほど減圧されている。したがって、送風装置300から送られた空気は、流路135の一端から、流路135の一端よりも減圧されている流路135の他端へ向かって流れる。
【0046】
そのため、ノズル穴134近傍で、流路135内に残留したインク及び塵などの異物は、上述した空気の流れ(図4中、矢印A1、A2方向)により、流路135の一端から吸引装置400と連通する流路135の他端に向かって流れる。
【0047】
したがって、インクジェットヘッド100は、送風装置300又は吸引装置400により流路135内に発生させた空気の流れにより、ノズル穴134近傍に残留するインクを、流路135内に残留させず、流路135の他端から吸引装置400へ移動させることができる。そのため、流路135に発生する空気流れにより、ノズル穴134をクリーニングすることができる。
【0048】
さらに、インクジェットヘッド100は、インク吐出部200の動作と独立して、ノズル穴134をクリーニングすることができる。そのため、インクジェットヘッド100は、インク吐出部200の動作中でも、ノズル穴134をクリーニングすることができる。したがって、インクジェットヘッド100は、インク吐出部200のクリーニングにかかる時間(たとえば、インク吐出部200をホームポジションへ戻す時間)をなくすことができる。
【0049】
さらに、インクジェットヘッド100は、従来の摺動方式によるノズルプレートのクリーニングと比較すると、
(1)ノズルプレートに対して摺動する物がなく、空気の流れによって、ノズル穴134を有する第1のプレート131(従来のノズルプレートに相当)をクリーニングできるので、インクジェットヘッド100は、第1のプレート131(従来のノズルプレートに相当)のノズル穴134の摩耗を、従来より小さく抑えられる。
(2)上記(1)の結果、ノズル穴134を有する第1のプレート131(従来のノズルプレートに相当)の摩耗を、従来より小さく抑えられるので、インク吐出部200の耐久性が従来より良くなる。さらに、インク吐出部200の取り換え・交換時期を従来より遅くすることができる。
(3)空気の流れを制御するだけで、ノズル穴134を有する第1のプレート131(従来のノズルプレートに相当)をメンテナンスできるので、ノズルプレートに対して摺動する物を制御する機構を設けることが必要な摺動方式よりも、簡単に、かつより短時間に、インク吐出部200をメンテナンスできる。
【0050】
また、本実施形態によれば、送風装置300及び吸引装置400で流路135を移動する空気の流量を制御してノズル穴をクリーニングすることで、ノズル穴134から吐出するインクのメニスカス形状を適切にコントロールすることができる。吸引装置400及び送風装置300で流路135を移動する空気の流量を制御するために、主なパラメータとして、例えば、ノズル穴134の吐出側開口面積、流路135の流路断面積、インク吐出穴136の開口面積、吸引装置400による減圧量、送風装置300の送風量があげられる。
【0051】
なお、本実施形態では、送風装置300及び吸引装置400で流路135を移動する空気の流量を制御しているが、これに限らない。例えば、送風装置300又は吸引装置400のいずれか一方の装置であっても流路を移動する空気の流量を制御することができる。
【0052】
なお、本実施形態では、インクジェットヘッド100のプレート130に、インク吐出部200のノズル穴134を一体形成しているが、流路135とノズル穴134とを連通する穴を、流路135を形成した第2のプレート132に形成しても良い。
【符号の説明】
【0053】
100 インクジェットヘッド
101 本体部
107 送風管
109 吸引管
130 プレート
134 ノズル穴
135 流路
200 インク吐出部
300 送風装置
400 吸引装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の方向に沿って延び、インクを吐出するノズル穴と、
前記一の方向とは異なる方向に延び、前記ノズル穴と連通する流路と、
前記流路と連通し、前記インクを、吐出対象物に吐出するインク吐出穴と、を有するプレートと、
前記流路の一端から、前記一の方向とは異なる方向に沿って、前記流路の一端とは反対側の前記流路の他端に向かって流れる気流を発生させる気流発生機構と、を備え、
前記気流発生機構により発生した前記気体の流れにより、
前記流路の他端から前記流路内のインクを外部へ排出する、
インクジェットヘッド。
【請求項2】
前記気流発生機構は、
前記流路の一端に接続し、当該流路の一端から前記流路内に空気を送ることで、前記流路の一端とは反対側の前記流路の他端に向かって流れる気流を発生させる送風装置である、
請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項3】
前記気流発生機構は、更に、
前記流路の他端に接続し、前記流路の他端から、前記流路内の空気と共に、前記流路内のインクを外部へ排出する吸引装置を備える、
請求項2に記載のインクジェットヘッド。
【請求項4】
前記気流発生機構は、
前記流路の他端に接続し、当該流路の他端から前記流路内に空気を吸引することで、前記流路の一端から、前記一の方向とは異なる方向に沿って前記流路の一端とは反対側の前記流路の他端に向かって流れる気流を発生させる吸引装置である、
請求項1に記載のインクジェットヘッド。
【請求項5】
前記気流発生機構は、更に、
前記流路の一端に接続し、前記流路の一端から、前記流路内に空気を送り、前記流路の他端から、前記流路内のインクを外部へ排出する送風装置を備える、
請求項4に記載のインクジェットヘッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−235495(P2011−235495A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107489(P2010−107489)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【出願人】(000000158)イビデン株式会社 (856)
【Fターム(参考)】