ウェブサービスシステム
【課題】複数のECサプライヤサイトに対するID、パスワード等の管理を不要とするとともにグループとしての利便性を向上したウェブサービスシステムを提供する。
【解決手段】所定の通信ネットワークに接続されて、この通信ネットワークに接続された複数のユーザ端末を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末の操作を行う複数のユーザからのアクセスを管理するとともに、該通信ネットワークに接続されて前記ユーザ端末装置を介してなされる前記ユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイトを管理する管理サーバに複数のECサプライヤサイトに対するID、パスワード等の管理を行わせる。
【解決手段】所定の通信ネットワークに接続されて、この通信ネットワークに接続された複数のユーザ端末を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末の操作を行う複数のユーザからのアクセスを管理するとともに、該通信ネットワークに接続されて前記ユーザ端末装置を介してなされる前記ユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイトを管理する管理サーバに複数のECサプライヤサイトに対するID、パスワード等の管理を行わせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサービスシステムに係り、特にネットワークを利用して行われる電子商取引に好適なウェブサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近時、インターネット網を利用したウェブアプリケーションシステムとして、電子商取引EC(Electronic Commerce)、電子メール、情報提供サービス、メディア配信サービス等の多種多様のサービスがワールド・ワイド・ウェブ(WWW)サービスを介して提供されており、ビジネスの高速化とグローバル化に拍車をかけている。その中でも電子商取引はビジネスアプリケーションとしての応用が期待されているため、利便性と安全性を改善することについて多くの提案がなされ、その一部は実用化されて普及の促進に貢献していることが知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のシステムにおいては、ECユーザがサービス提供者、商取引業者(プロバイダ)が提供するサービスまたは商取引を利用するに際し、プロバイダはユーザ情報およびユーザIDを最初の利用時にサーバに蓄積し、前記ユーザに対し所定のクライアントIDを発行する。ユーザは発行されたクライアントIDを使用することにより、簡略化された手続きでECサイトを利用することができる。また、特許文献2に開示される電子オンライン商取引システムは、プロバイダごとの各ユーザのEC利用料金回収に必要な個人情報のみを取得して一括請求する代金回収サーバが示されている。
【0004】
一方、企業向けのシステムとしてECを支援する提案もなされている(例えば、特許文献3を参照)。このシステムは、EC利用者としてビジネスユースを意図したものであって、利用者情報を管理し、代行権限も与えるものが開示されている。
【特許文献1】特開平11−161717号公報
【特許文献2】特開2004−265241号公報
【特許文献3】特開2002−41989号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した特許文献1に記載のシステムは、サプライヤごとにクライアントIDを管理しなければならず、その管理が煩雑になるという問題があった。即ち、本発明は個人ユーザとECサプライヤ間の1対Nのやり取りを基本としており、N対Nの企業等のグループユーザとECサプライヤ間の関係については対応ができないという問題があった。また特許文献1,2に記載のシステムは、個人ユーザとECサプライヤ間での商取引を基本としており、必ずしもビジネスユースに適しているとは言えない。つまり上述したECは、低リテラリ層には極めて取り付きにくいものであり、低リテラリ層を十分に取り込めていないという問題がある。逆に高リテラリ層であっても、EC利用に際しては、ECサプライヤごとにそれぞれ会員登録、ID、パスワード入力などの手続きをしなければならず、その扱いが煩雑になるという問題もあった。このため、上述したシステム等は、ビジネスユースとしての使用には限界があった。
【0006】
一方、ECをビジネスユースとして利用する場合、個人を対象とするID、パスワードの管理だけでは、グループ(例えば、企業や組織等)としての利用がされていないという問題がある。特に企業等の法人で複数のユーザが1つのID、パスワードを共有してECを利用する際には、購入者の特定やセキュリティが十分なされているとは言えないという問題もある。このためグループとしてECを導入するためのニーズを反映したビジネスユースに適したポータルサイトの構築ができないのが現状である。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するべくなされたものであって、その目的とするところは、複数のECサプライヤサイトに対するID、パスワード等の管理を不要とするとともに、グループとしての利便性を向上したウェブサービスシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するべく本発明のウェブサービスシステムは、所定の通信ネットワークに接続されて、この通信ネットワークに接続された複数のユーザ端末を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末の操作を行う複数のユーザからのアクセスを管理するとともに、該通信ネットワークに接続されて前記ユーザ端末装置を介して前記ユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイトに対するアクセスに用いるアクセス情報をそれぞれ管理する管理サーバを備え、
前記ユーザ端末装置は、予め割り当てられて他のユーザ端末装置と識別可能な端末識別子情報と、前記管理サーバから与えられる所定の情報を受けて、この情報を表示する表示部とを具備し、
前記管理サーバは、前記各ユーザ端末装置に予め割り当てられた前記端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マスタと、前記各ユーザがそれぞれ属する前記グループのグループ情報を保持する契約者マスタと、所定の場所に前記各ユーザ端末装置を設置した販売店情報を保持する販売店マスタと、前記ユーザに提供されるサービスごとに予め用意された画像情報を保持するカテゴリマスタと、前記カテゴリマスタに保持された前記画像情報に関連付けられて各サプライヤサイトにそれぞれアクセスするためのアドレス情報を保持するサービスマスタと、前記販売店情報に関連付けられた前記グループ情報ごとに前記カテゴリマスタにそれぞれ保持された複数の前記画像情報の前記表示部における表示位置を指定するカテゴリレイアウト情報を保持するカテゴリレイアウトマスタとを有する管理データベースを備えるとともに、
前記ユーザ端末装置からアクセス要求を受けた際、その要求に含まれる前記端末識別子情報により前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であるか否かを判定する端末装置照合手段と、この端末装置照合手段が前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であると判定したとき、前記契約者マスタが保持する契約者情報を取得するマスタ情報取得手段と、このマスタ情報取得手段が取得した前記契約者情報ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するカテゴリレイアウト情報取得手段と、このカテゴリレイアウト情報取得手段により取得されたカテゴリレイアウト情報に従って前記表示部の指定場所に前記カテゴリマスタに保持された画像情報をレイアウトして並べる画面レイアウト生成手段と、この前記画面レイアウト生成手段によりレイアウトされた前記画像情報を前記ユーザ端末装置の前記表示部に表示させる画像表示手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
前記管理データベースは、更に所定の場所に前記各ユーザ端末装置を設置した販売店情報を保持する販売店マスタを備え、前記マスタ情報取得手段は、前記販売店マスタに保持された販売店情報を取得し、前記カテゴリレイアウト情報取得手段は、前記マスタ情報取得手段が取得した前記販売店情報から前記契約者ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するものとして提供される。
【0010】
好ましくは前記画像情報は、前記サプライヤサイトにアクセスするべく予め用意された選択ボタン画像とすることが望ましい。
より好ましくは、前記販売店マスタに保持される販売店情報は、前記販売店ごとに予め割り当てられた販売店ID情報により識別されることが望ましい。
より好ましくは前記契約者マスタに保持される所定のグループ情報は、前記グループごとに予め割り当てられた契約者ID情報により識別され、この契約者ID情報と前記販売店ID情報とが関連付けられたものとすることが望ましい。
【0011】
あるいは前記カテゴリマスタに保持される画像情報は、該画像情報ごとに予め割り当てられたカテゴリID情報により識別されるものとして提供される。
また前記サービスマスタに保持されるアドレス情報は、各サプライヤサイトのアドレス情報ごとに予め割り当てられたサービスID情報により識別されるものとして提供される。
【0012】
好ましくは前記カテゴリレイアウトマスタに保持されるカテゴリレイアウトは、該カテゴリレイアウトごとに予め割り当てられたカテゴリレイアウトID情報により識別され、前記カテゴリID情報と関連付けられたものであることが望ましい。
あるいは上記管理データベースは、更に前記ユーザ端末装置を操作することが許可された複数の前記ユーザのユーザID情報をそれぞれ保持するアカウントマスタを有し、前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置から前記ユーザに予め該ユーザに割り当てられたユーザIDを入力してアクセス要求を受けたとき、このユーザ端末装置から送出された前記ユーザIDが前記サービスアカウントマスタのユーザID情報と一致するアクセス許可情報を得て、このアクセス許可情報が前記サプライヤサイトへのアクセスを許可すると設定されていたときは該ユーザ端末装置の前記表示部に前記画像情報の表示をさせ、アクセスを非許可にすると設定されていたときは前記画像情報を非表示とすることを特徴としている。
【0013】
前記アカウントマスタに保持されるユーザ情報は、前記ユーザごとに予め割り当てられたユーザID情報および前記ユーザが属する前記グループを識別する前記契約者ID情報に関連付けられたものとして提供される。
また上記ウェブサービスシステムにおいて更に前記管理サーバは、前記契約者ID情報ごとに予め用意された所定の表示データを前記表示部に表示させるデータ表示手段を備えることを特徴としている。
【0014】
好ましくは前記表示データは、文字列からなる文字情報であって、前記表示部の所定の場所に前記文字列をスクロールさせて表示させることが望ましい。
また前記端末マスタは、更に前記各ユーザ端末装置が設置された端末地域情報を保持する端末地域情報を有し、前記サービスマスタは、更にサービスの対象とするサービス地域情報を保持するサービス対象地域情報を有し、前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置がアクセスする際に通知される前記端末識別子情報を用いて前記端末マスタに保持された前記端末地域情報から該ユーザ端末装置が設置された地域情報を得て、前記サービスマスタに保持されたサービス対象の地域であるか否かを判定するサービス地域判定手段と、このサービス地域判定手段によって前記ユーザ端末が設置された地域に該当すると判定されたときサービス対象の前記サプライヤサイトに対するアクセスを許可する地域サービス許可手段とを備えて提供される。
【0015】
あるいは前記管理データベースは、更に前記端末識別子情報ごとに前記サプライヤサイトのサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタを有し、前記画面レイアウト生成手段は、前記表示部に前記サプライヤごとに予め用意された画像情報を前記サービス履歴マスタが保持する利用履歴の件数の多い順にレイアウトし直すことを特徴としている。
【0016】
また上記ウェブサービスシステムは、更に、前記ユーザが利用可能なメールサーバを備え、
前記管理データベースは、更に前記アカウントマスタが保持する前記ユーザID情報ごとに前記メールサーバにアクセスするためのアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタを有し、前記管理サーバは、このメールアカウントマスタが保持するアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段を備え、
前記画面レイアウト生成手段は、前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることを特徴としている。
【0017】
好ましくは前記未読メール確認手段は、前記メールアカウントマスタから前記契約者マスタに保持される前記グループに属する前記各ユーザの前記メールアカウント情報を得て、これらのメールアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、前記各ユーザの未読メールの有無をそれぞれ確認して、画面レイアウト生成手段は、前記ユーザごとに前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることが望ましい。
【0018】
また前記管理サーバは、更に前記ユーザごとに前記各サプライヤサイトにアクセスするアクセスID情報をそれぞれ保持するサービスアカウントマスタを有し、前記サプライヤサイトは、前記管理サーバに対して前記サービスアカウントマスタが保持するアクセスID情報を要求し、このアクセスID情報によりログインさせることを特徴としている。
好ましくは前記サプライヤサイトは、更に前記サービスごとに該サプライヤサイトが予め定めたキー情報をそれぞれ保持し、このキー情報を用いて所定の手段により前記管理サーバと該サプライヤサイトとで送受される情報を暗号化することが望ましい。
【0019】
上述のウェブサービスシステムは、ユーザからサプライヤサイトに対してなされる例えば決済要求を受け付けると、サプライヤサイトが管理サーバに対して該ユーザのユーザID情報を用いてログインするよう要求を出す。このユーザID情報によってログインされたサプライヤサイトは、決済要求を出したユーザを特定するアクセスID情報を受け取ることができ、またサービスごとにサプライヤサイトが予め定めたキー情報を用いて所定の手段により前記管理サーバと該サプライヤサイトとで送受される情報を暗号化し、セキュリティを高めた通信を実行する。
【発明の効果】
【0020】
本発明のウェブサービスシステムによれば、ユーザ端末装置は、予め割り当てられた端末識別子情報を備える一方、管理サーバは、この端末識別子情報からユーザが属するグループを契約者マスタから得て、販売店がこのグループごとに予めレイアウトしたサプライヤサイトへリンクする画像情報をユーザ端末装置の表示部に表示するとともに、サービスアカウントマスタが保持するアカウント情報およびパスワード情報を用いてアクセスできるので複数のサプライヤサイトごとにIDやパスワード等を管理する必要がない。
【0021】
また本発明のウェブサービスシステムは、上記サプライヤサイトへのアクセスをサービスマスタに登録された情報によって許可または不許可に設定しているので、ユーザあるいは契約者(グループ)ごとにサプライヤサイトへのアクセスの許可または不許可を設定することができる。
また本発明のウェブサービスシステムによれば、ユーザが前記ユーザ端末装置を操作して前記管理サーバにアクセスする際、予め該ユーザに割り当てられたユーザIDを入力してアクセスする一方、管理サーバは、このユーザ端末装置から送出された前記ユーザIDをキーとして前記サービスアカウントマスタのユーザID情報と一致するアクセス許可情報を得て、このアクセス許可情報が前記サプライヤサイトへのアクセスを許可すると設定されていたときは該ユーザ端末装置の前記表示部に前記画像情報の表示をさせ、アクセスを非許可にすると設定されていたときは前記画像情報を非表示としているので、ユーザごとのアクセス許可/不許可を設定することができる。
【0022】
あるいは本発明のウェブサービスシステムによれば、更に前記管理サーバは、前記表示部に前記契約者ID情報ごとに予め用意された所定の表示データを表示させるデータ表示手段を備えているので、同一の契約者ID情報を有するユーザ端末装置、即ち同一契約者(同一グループ)に属するユーザ端末装置の表示部にそのグループごとに予め用意された表示をすることができる。
【0023】
本発明のウェブサービスシステムによれば、前記表示データは、文字列からなる文字情報であって、前記表示部の所定の場所に前記文字列をスクロールさせて表示すすることができる。
また本発明のウェブサービスシステムによれば、前記端末マスタは、更に前記各ユーザ端末装置が設置された端末地域情報を保持する端末地域情報を有するとともに、前記サービスマスタは、更にサービスの対象とするサービス地域情報を保持するサービス対象地域情報を有しているので、前記管理サーバは、サービス地域判定手段によって前記ユーザ端末装置がアクセスする際に通知される前記端末識別子情報を用いて前記端末マスタに保持された前記端末地域情報から該ユーザ端末装置が設置された地域情報を得て、前記サービスマスタに保持されるサービス対象の地域であるか否かを判定し、その判定の結果、前記ユーザ端末が設置された地域に該当するとき地域サービス許可手段がサービス対象の前記サプライヤサイトに対するアクセスを許可しているので、ユーザ端末装置が設置された地域ごとに予め用意された情報を表示部に表示させ、地域ごとのサービスを提供することができる。
【0024】
あるいは本発明のウェブサービスシステムによれば、前記管理データベースは、更に前記端末識別子情報ごとに前記サプライヤサイトのサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタを有する一方、前記画面レイアウト生成手段は、前記表示部に前記サプライヤごとに予め用意された画像情報を前記サービス履歴マスタが保持する利用履歴の件数の多い順にレイアウトし直しているので、ユーザは利用頻度の高いサプライヤサイトへのアクセスを容易に行うことができる。
【0025】
また本発明のウェブサービスシステムによれば、更に、前記ユーザが利用可能なメールサーバを備え、前記管理データベースは、更に前記アカウントマスタが保持する前記ユーザID情報ごとに前記メールサーバにアクセスするためのアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタを有する一方、前記管理サーバは、このメールアカウントマスタが保持するアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段を備えているので、ユーザ宛てのメールが未読であることを判定することができる。更にユーザは、前記画面レイアウト生成手段が前記未読確認手段によって確認された未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトされるので未読メールの有無を知ることができる。
【0026】
更に本発明のウェブサービスシステムによれば、前記未読メール確認手段は、前記メールアカウントマスタから前記契約者マスタに保持される前記グループに属する前記各ユーザの前記メールアカウント情報を得て、これらのメールアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、前記各ユーザの未読メールの有無をそれぞれ確認するとともに、画面レイアウト生成手段は、前記ユーザごとに前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトしているので、同一契約者(同一グループ)に属するユーザ端末装置のいずれかからもそのグループに属するユーザの未読メールがあるかどうかを知ることができる。
【0027】
また本発明のウェブサービスシステムは、例えばサプライヤサイトに対してなされる決済要求を受け付けると、サプライヤサイトは管理サーバに対して該ユーザのアクセスID情報を用いてログインさせ、このとき受け取るアクセスID情報からこの決済要求を出したユーザを特定しているので、ユーザがサプライヤサイトに対して決済要求するまでユーザを特定する情報を伏せておくことができる。
【0028】
特に本発明のウェブサービスシステムは、サービスごとにサプライヤサイトが予め定めたキー情報を用いて所定の手段により暗号化して管理サーバと該サプライヤサイトとで情報を送受しているのでセキュリティを高めることができる等の実用上優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態に係るウェブサービスシステムについて図1〜図19に示す添付図面を参照しながら説明する。尚、これらの図面は本発明の一実施形態を説明するための図であって、これらの図面によって本発明が限定されるものではない。
まず本願発明の第一の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。図1は、本発明のウェブサービスシステムが適用されるネットワークシステムの要部を示す概略構成図である。この図において1は、インターネットや公衆回線網等の通信ネットワークである。この通信ネットワーク1には、詳細は後述するが、複数のユーザがそれぞれ操作するユーザ端末装置10、この通信ネットワーク1に接続された複数のユーザ端末装置10を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末装置10の操作を行う複数のユーザを管理するとともに、通信ネットワーク1に接続されてユーザ端末装置10を介してなされるユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイト2を管理する管理サーバ20およびユーザ端末装置10からアクセス可能なメールサーバ3を備えている。
【0030】
また通信ネットワーク1には、管理サーバ20の管理データベースに登録されている各種マスタの情報入力作業や更新作業を行うオペレータが操作するオペレータ端末4が接続されている。
さて、ユーザ端末装置10には、通信ネットワーク1を介して管理サーバ20およびサプライヤサイト2との間でなされる通信を制御する通信インタフェース部11、この通信インタフェース部11を介して、通信ネットワーク1を用いて電話機能を実現する電話機能制御部12、サプライヤサイト2と例えばhtml等の所定のプロトコルを用いて画像情報等のデータの授受を制御するブラウザ制御部13、このブラウザ制御部13から受け渡されたデータを例えば画像情報として表示したり、電話機能制御部12から与えられる所定の表示データを表示する表示部14、ユーザの操作によってデータ等を入力する入力部15、電話機能制御部12を介して音声等の音響データを授受するハンドセット16、ブラウザ制御部13および電話機能制御部12と、表示部14、入力部15、ハンドセット16との間で相互に受け渡されるデータを仲介するユーザインタフェース制御部17および他のユーザ端末装置10と識別可能なユニークな番号等からなる端末識別子情報18を備えている。
【0031】
ちなみに入力部15は、ユーザからの入力を受け付ける例えばキーパッドやタッチパネル等が適用される。
一方、管理サーバ20は、通信ネットワーク1を介してユーザ端末装置10およびサプライヤサイト2との間でなされる通信を制御する通信インタフェース部21、管理サーバの作動を司るアプリケーションソフト30および種々のマスタファイルを保持する管理データベース40を備える。
【0032】
管理データベース40は、通信ネットワーク1に接続された複数のユーザ端末装置10のそれぞれに予め割り当てられた端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マスタ41と、各ユーザが属するグループのグループ情報をそれぞれ保持する契約者マスタ42を備える。このグループは、例えば企業に属するユーザや、企業内の部署ごとにそれぞれ属する複数ユーザの集団であり、同一契約者が複数のグループを有することができる。
【0033】
尚、ここでは理解を容易にするため契約者が一つのグループのみを有する場合について説明する。
また管理データベース40には、所定の場所に各ユーザ端末装置10を設置した販売店情報を保持する販売店マスタ43、サプライヤごとに予め用意された画像情報を保持するカテゴリマスタ44、前記販売店情報に関連付けられたグループ情報ごとにカテゴリマスタ44にそれぞれ保持された複数の画像情報の表示位置を指定するカテゴリレイアウト情報を保持するカテゴリレイアウトマスタ45および各サプライヤサイト2に対するアクセスを許可または不許可に設定するアクセス設定情報を保持するサービスマスタ46が備えられている。
【0034】
更に管理データベース40は、ユーザ端末装置10を操作することが許可されたユーザにそれぞれ割り当てられた複数のユーザID情報をそれぞれ保持するアカウントマスタ47、複数のユーザ端末装置10がサプライヤサイト2にそれぞれサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタ48、アカウントマスタ47が保持するユーザID情報ごとにメールサーバ3にアクセスするためのメールアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタ49およびサプライヤサイトにアクセスするときにアカウントおよびパスワードが必要な場合、これらの情報を保持するサービスアカウントマスタ50を備える。
【0035】
概略的には上述したように構成された管理データベース40が保持する各種マスタ41〜50についてより詳細に説明する。
図2は、端末マスタ41のテーブル構成を示すものである。この端末マスタ41には、各ユーザ端末装置10に予め割り付けられた端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マシンID情報41a、このユーザ端末装置10が属するグループ情報を保持する契約者ID情報41bおよびユーザ端末装置10が設置されている地域を示す予め定められた特定なコード(地域情報)を保持する端末地域コード情報41cを有している。
【0036】
次に図3は、契約者マスタ42のテーブル構成を示すものである。この契約者マスタ42は前述した契約者(グループ)を識別する契約者ID情報42aと、このグループに属するユーザのユーザ端末装置10の設置あるいは販売を行った販売店ID情報42bを有している。
また図4は、販売店マスタ43のテーブル構成を示すものである。この販売店マスタ43は、販売店ごとに予め割り当てられた販売店ID情報43aを保持している。
【0037】
図5は、カテゴリマスタ44のテーブル構成を示すものである。このカテゴリマスタ44は、複数のカテゴリごとに予め割り当てられたカテゴリID情報44a、このカテゴリを示すカテゴリ名情報44b、詳細は後述するが表示部14に表示される予め用意された画像情報(ボタン画像情報)の保存場所を示す画像情報44cおよびこの画像情報に割り当てられたサービスを識別するサービスID情報44dを有している。
【0038】
次に図6は、カテゴリレイアウトマスタ45のテーブル構成を示すものである。このカテゴリレイアウトマスタ45は、複数のカテゴリレイアウトごとに予め割り当てられたカテゴリレイアウトID情報45a、このカテゴリレイアウトと予め関連付けられたカテゴリマスタ44が保持するカテゴリID情報45b、表示部14における画像情報44cの表示位置を示すレイアウト情報(ページ)45c、レイアウト情報(行)45d、レイアウト情報(列)45eおよび販売店マスタ43の販売店IDと関連付けられた販売店ID情報45fを有している。
【0039】
また図7は、サービスマスタ46のテーブル構成を示すものである。このサービスマスタ46は、複数のサービスごとに予め割り当てられたサービスID情報46aと、このサービスの名称を示すサービス名称46b、このサービスに関連付けられたサプライヤサイト2のアドレス情報(URL)をそれぞれ保持するLinkURL情報46cおよびサービスID情報46aごとにこのサービスを提供する地域コード情報を保持するサービス対象地域コード情報46dを備えている。
【0040】
図8は、アカウントマスタ47のテーブル構成を示すものである。このアカウントマスタ47は、ユーザごとに予め割り当てられたユーザID情報47a、契約者マスタ42の契約者ID情報42aに関連付けられて、このユーザが属するグループを示す契約者ID情報47bおよびユーザが管理サーバ20にログインする際のログインパスワードを保持するログインパスワード情報47cを備える。
【0041】
次に図9は、サービス履歴マスタ48のテーブル構成を示すものである。このサービス履歴マスタ48は、前述したサービスマスタ46のサービスID情報46aと関連付けがなされたサービスID情報48a、前述したアカウントマスタ47のユーザID情報47aと関連付けられたユーザID情報48bおよびその利用日時を保持する利用日時情報48cを備えている。
【0042】
また図10は、メールアカウントマスタ49のテーブル構成を示すものである。このメールアカウントマスタ49は、各ユーザのメールアドレス情報を識別する予め割り当てられたメールID情報49a、このメールアドレスを用いるユーザを特定するアカウントマスタ47のユーザID情報47aと関連付けられたユーザID情報47d、メールサーバ3にアクセスするためのメールアカウント情報49cおよびパスワード情報49dを備える。
【0043】
更に図11は、サービスアカウントマスタ50のテーブル構成を示すものである。このサービスアカウントマスタ50は、サービスマスタ46のサービスID情報46aと対応付けられてサービスIDごとに予め割り当てられたサービスアカウントID情報50a、アカウントマスタ47のユーザID情報47aと関連付けられて、サービスを受けることができるユーザであるかどうかの情報を保持するユーザID情報50b、当該ユーザがこのサービスの提供を受けるために予め割り当てられたアカウントおよびパスワードをそれぞれ保持するサービスアカウント情報50cおよびサービスパスワード情報50d、サービスを利用できるか否かの設定を保持するサービスアカウント状態情報50e、サービスマスタ46のサービスID情報46aと対応付けられたサービスID情報50fを備える。
【0044】
一方、管理サーバ20のアプリケーションソフト30は、ユーザ端末装置10からアクセス要求を受けた際、その要求に含まれる端末識別子情報18により端末マスタ41に保持されたユーザ端末装置10であるか否かを判定する端末装置照合手段31と、この端末装置照合手段31が端末マスタ41に保持されたユーザ端末装置10であると判定したとき、契約者マスタ42が保持する契約者情報および販売店マスタ43に保持された販売店情報をそれぞれ取得するマスタ情報取得手段32と、このマスタ情報取得手段32が取得した販売店情報から契約者情報ごとにカテゴリレイアウトマスタ45に保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するカテゴリレイアウト情報取得手段33と、このカテゴリレイアウト情報取得手段33により取得されたカテゴリレイアウト情報に従ってカテゴリマスタ44に保持された画像情報を指定場所にレイアウトして並べる画面レイアウト生成手段と34およびこの前記画面レイアウト生成手段34によりレイアウトされた画像情報をユーザ端末装置10の表示部14に表示させる画像表示手段35を備える。
【0045】
更にアプリケーションソフト30は、ユーザ端末装置10からアクセスされる際に通知される端末識別子情報18を用いて端末マスタ41に保持された端末地域コード情報から当該ユーザ端末装置10が設置された地域情報を得て、サービスマスタ46に保持されるサービス対象の地域であるか否かを判定するサービス地域判定手段36と、このサービス地域判定手段36によってユーザ端末装置10が設置された地域に該当すると判定されたときサービス対象のサプライヤサイト2に対するアクセスを許可する地域サービス許可手段37と、メールアカウントマスタ49が保持するアカウント情報を用いてメールサーバ3にアクセスし、当該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段38を備えている。
【0046】
またアプリケーションソフト30は、更にユーザ端末装置10の表示部14における所定場所に例えばテキストデータ等からなるテロップデータを表示させるテロップデータ表示手段39を備える。
概略的には上述したように構成された本発明のウェブサービスシステムの作動について図12の処理フローを参照しながらより詳細に説明する。
【0047】
まずユーザは、ユーザ端末装置10を起動するとその表示部14に図13に示す起動画面が表示されるとともに、管理サーバ20に対して通信ネットワーク1を介して複数のサプライヤサイト2を選択可能なポータル画面の出力を要求する(ステップS1)。起動画面には、このユーザ端末装置10を契約している契約者名(グループ名)表示領域14a、端末識別子情報18を表示する端末マシンID表示領域14bおよび後述するポータル画面の出力を要求するポータルサイト表示要求ボタン14cが表示される。このポータル画面表示要求の際、ユーザ端末装置10は、このユーザ端末装置10に予め割り当てられた端末識別子情報を管理サーバ20に送出する。
【0048】
ポータル画面の出力を要求された管理サーバ20は、この要求とユーザ端末装置10から送出された端末識別子情報を受け取り、ユーザ端末装置10の識別を行う(ステップS2)。この識別は、管理サーバ20のアプリケーションソフト30における端末装置照合手段31が行い、管理データベース40の端末マスタ41の端末マシンID情報41aに保持されているか否かを判定する。
【0049】
端末装置照合手段31が端末マスタ41の端末マシンID情報41aに登録されている情報と端末識別子情報が一致したと判定すると、アプリケーションソフト30のマスタ情報取得手段32は、契約者マスタ42に保持された契約者ID情報42aおよび販売店マスタ43に保持された販売店ID情報43aをそれぞれ取得してユーザ端末装置10の登録認証を完了する(ステップS3)。
【0050】
このようにしてユーザ端末装置10の登録認証が完了した管理サーバ20は、ユーザ端末装置10の表示部14にユーザを特定するためのログイン画面(図14)を表示させる(ステップS4)。このログイン画面には、ユーザIDを入力するユーザID入力領域14d、予め定めたパスワードを入力するパスワード入力領域14eおよび管理サーバ20にログイン要求をするログインボタン14fが用意されている。ユーザは、管理者から予め割り当てられたユーザ名を示すユーザIDおよびパスワードを入力する(ステップS5)。
【0051】
すると管理サーバ20は、ユーザ端末装置10からユーザIDおよびパスワードを受け取り、アカウントマスタ47に保持されているユーザID情報47aおよびパスワード情報47cが一致するかどうかを調べ(ステップS6)、これらの情報が一致したときユーザの認証を完了する(認証完了;ステップS7)。
認証が完了した管理サーバ20は、アプリケーションソフト30のカテゴリレイアウト情報取得手段33によりアカウントマスタ47に保持された契約者ID情報47bをキーとして、契約者マスタ42に保持された販売店ID情報42bを得て(ステップS8)、カテゴリレイアウトマスタ45の販売店ID情報45fに関連付けられたカテゴリレイアウト情報45c〜45eを得る(ステップS9)。
【0052】
次いで管理サーバ20は、ユーザ端末装置10から送出されたユーザIDと一致するサービスアカウントマスタ50のユーザID情報50bについてのアクセス設定情報を管理データベース40から見出し(ステップS10)、このアクセス許可情報がサプライヤサイト2へのアクセスを許可すると設定されていたときはユーザ端末装置10の表示部14に画像情報を表示する一方、アクセスを非許可にすると設定されていたときは画像情報を非表示とする設定を行う(ステップS11)。
【0053】
尚、管理サーバ20は、同一グループ(同一契約者)に属するユーザ端末装置10の表示部14の所定場所にテロップデータを表示させたい場合は、詳細は後述するがオペレータ端末4等からテロップデータ生成部22に表示させる表示データおよびユーザ端末装置10が属するグループ情報(契約者情報)を予め設定しておく。そして管理サーバ20のテロップデータ表示手段39は、このテロップデータ生成部22に登録されたグループ情報を契約者マスタ42の契約者ID情報42aから得て(ステップS12)、テロップを表示するグループに属するユーザ端末装置10であるときは、表示部14の所定位置に予め用意されたテロップデータを表示させる(ステップS13)。
【0054】
次いで管理サーバ20の画面レイアウト生成手段34は、このようにして得られた画面情報をレイアウトして表示画面を生成して(ステップS14)、ユーザ端末装置10の表示部14に例えば図15に示すようにポータル画面として表示させる(ステップS15)。
この図において100は、各サプライヤサイト2のアドレス情報と関連付けがなされたカテゴリボタン(以下、サプライヤボタンと称することもある)であり、上述した予め用意された画像情報に相当する。このカテゴリボタン100は、ユーザによって押下されることで表示部14に所望のサプライヤサイトの情報が表示されるようになっている。
【0055】
このカテゴリボタン100は、カテゴリレイアウトマスタ45のレイアウト情報(ページ)45c、レイアウト情報(行)45dおよびレイアウト情報(列)45eによってその表示位置が指定される。具体的には、図15に示すようにカテゴリボタン100の表示領域が3行、3列の領域である場合、レイアウト情報(行)45dおよびレイアウト情報(列)45eにそれぞれ行の位置および列の位置が数値で指定される。またこの表示画面は、カテゴリボタン100の表示数が多くて一画面(一ページ)では表示しきれない場合は、複数の画面をもつことができ、その画面(ページ)は、カテゴリレイアウトマスタ45のレイアウト情報(ページ)45cによって指定される。
【0056】
尚、このサプライヤボタン100の中で上述したようにステップS11でアクセスを許可しないサプライヤサイト2であると判定された場合、特に図示しないが当該サプライヤサイトに該当するサプライヤボタン100の表示を薄い表示や非表示とすることでユーザに当該サプライヤサイトに対するアクセスが非許可となっていることを知らしめることができる。
【0057】
ちなみにカテゴリボタン100のレイアウトおよび各カテゴリボタン100に対するアクセスの許可/不許可は、ユーザ端末装置10を設置または販売した販売店が行う。
またこの図において、101は、テロップを表示するテロップ表示領域であり、必要に応じてユーザに提供する情報をテロップとして表示させることができる。ちなみにテロップ表示領域101に表示される文字情報は、このテロップ表示領域内でスクロールして表示することができるので、多くの情報をユーザに提供することができる。
【0058】
尚、表示部14には、ユーザの利便性を向上させるため所定の機能を実行できる機能ボタン102を複数個用意してもよい。例えば、この機能ボタン102は、ユーザ端末装置10を複数のユーザで共有して使用する場合、ユーザを切り換えるユーザ切換ボタン102a、メールサーバ3にアクセスするメール確認ボタン102b、何らかの新着情報を得ることができる新着情報ボタン102c等とすることができる。
【0059】
次に上述したようにしてステップS15でユーザ端末装置10の表示部14にポータル画面が表示された後、ユーザがサプライヤサイトにアクセスして決済を行う手順について図16を参照しながら説明する。
ステップS15でユーザ端末装置10の表示部14にポータル画面として複数のサプライヤサイト2にアクセスするボタン表示(サプライヤボタン)がなされるとユーザは、所望のサプライヤサイト2にアクセスするべく表示されたサプライヤボタン100を押下する(ステップS16)。このステップS16でユーザ端末装置10は、ユーザが所望のサプライヤサイト2に対してユーザ識別情報(ユーザID)を送出する。
【0060】
ステップS16でユーザ情報を受け取ったサプライヤサイト2は、予め用意しておいた情報をユーザ端末装置10の表示部14に表示をさせるべくその情報を送信する(ステップS17)。例えばこの情報は、サプライヤサイト2が商品を扱うサイトである場合、商品情報や購入方法等である。
ユーザは、ユーザ端末装置10の表示部14に表示された商品情報等のアイテムから所望のアイテムを選択入力する(ステップS18)。このときユーザは、必要に応じてステップS18で複数のアイテムを選択することができる。そしてアイテムの選択が終了したユーザは、その決済をすべくサプライヤサイト2に対して決済要求を出す(ステップS19)。
【0061】
するとステップS19でこの決済要求を受けたサプライヤサイト2は、この要求を出したユーザを特定するべく管理サーバ20に対して、決済要求を出したユーザID情報によって当該サプライヤサイトにログインするよう要求する(ステップS20)。
ステップS20で、このログイン要求を受けた管理サーバ20は、受け取ったユーザIDおよびサプライヤサイト2を示す情報(例えば、サービスID)をキーとしてそのサプライヤサイト2を決済するユーザ情報(アクセスID情報およびアクセスパスワード情報)でサプライヤサイト2にログインする。つまりステップS21で管理サーバ20は、サプライヤサイト2からユーザに対して予め発行したアクセスID情報51cおよびアクセスパスワード情報51dを用いてサプライヤサイト2にアクセスする。するとサプライヤサイト2は、このアクセスID情報51cから該サプライヤサイト2が予め保持しているユーザを特定する情報(例えば、氏名、住所等)を検索し、サービスの提供を受けるユーザであることおよび決済されたサービスに誤りがないかを確認するべくユーザ端末装置10に対して、これらの決済情報(ユーザ情報および決済されたアイテム情報)送出する(ステップS22)。
【0062】
この決済情報を受け取ったユーザは、ユーザ端末装置10から、その決済を承諾する旨の最終確認承諾をサプライヤサイト2に対して通知する(ステップS23)。ステップ23で最終確認承諾の通知を受け取ったサプライヤサイト2は、そのユーザに対して手続き完了通知をする(ステップS24)とともに、管理サーバ20に対してその決済に係る詳細情報を送出して(ステップS25)一連の操作を終了する。
【0063】
尚、ステップS19およびステップS20で管理サーバ20とサプライヤサイト2との間で送受される情報は、例えばhttps等のプロトコルで暗号化することが望ましいが、更に秘匿性を高めるため、管理サーバ20とサプライヤサイト2との間で所定の暗号化および復号化手段を用意しておくことが好ましい。
具体的にはサービスごとにサプライヤサイト2が予め定めたキー情報をユーザおよびサプライヤサイト2がそれぞれ保持しておく。そしてサプライヤサイト2は、ユーザからの決済要求を受けたとき、このキー情報を管理サーバ20に提供するとともに、管理サーバ20サプライヤサイト2とで送受される情報をこのキーに基づいて予め定めた暗号化および復号化手段によって通信を実行する(認証実行)。つまり、管理サーバ20とサプライヤサイト2と間の通信は、https等のプロトコルに加えて更に所定の暗号化および復号化手段を用いるのでユーザを特定する情報の漏洩を防止することができる。
【0064】
したがって上述した実施形態では、ステップS22でユーザ情報から該サプライヤサイト2が予め保持しているユーザを特定する情報(例えば、氏名、住所等)を検索しているが、これらのユーザを特定する情報を管理サーバ20のデータベースに予め保持させておき、決済要求の都度、サプライヤサイト2にこれらユーザを特定する情報を提供するようにしてもよい。この場合は、サプライヤサイト2にユーザを特定する情報を予め保持させておく必要がなく、管理サーバ20で一元管理できるので、ユーザを特定する情報の漏洩をより一層防止することができる。
【0065】
尚、上述した認証実行は、サプライヤサイト2毎に予め定めた任意のタイミングで実行しても勿論かまわない。
また上述の実施形態において表示部14に複数のサプライヤボタン100が表示された状態でユーザが所望のサプライヤボタン100を押下する等して指定がなされると管理サーバ20は、当該ユーザがサプライヤサイト2にアクセスする際に必要となるサービスアカウントおよびパスワードをこのユーザのユーザIDごとにサービスアカウントマスタ50に保持されたサービスアカウント情報50cおよびサービスパスワード情報50dを得てアクセスすることができる。したがって、複数のサプライヤサイトのそれぞれで異なるサービスアカウントおよびサービスパスワードが必要であったとしても、予め管理サーバ20のサービスアカウントマスタにこれらの情報を保持させておけば、所望のサイトに容易にアクセスすることができる。つまり本発明の第一の実施形態に係るウェブサービスシステムは、サービスアカウントおよびサービスパスワードの管理を不要とすることができる。
【0066】
かくして上述した本発明の第一の実施形態に係るウェブサービスシステムによれば、ユーザ端末装置10に予め割り当てられた端末識別子情報を備える一方、管理サーバ20は、この端末識別子情報からユーザ端末装置10を操作するユーザが属しているグループを契約者マスタ42から得て、このグループごとに販売店が予めレイアウトしたサプライヤサイト2へリンクするサプライヤボタン100(画像情報)をユーザ端末装置10の表示部14に表示することができる。
【0067】
特に本発明のウェブサービスシステムは、ユーザ端末装置10に表示されたサプライヤボタン100を押下すると、管理サーバ20がサプライヤサイト2に対してサービスアカウントおよびサービスパスワードを送出して認証を行う。このためユーザは、複数のサプライヤサイトごとに必要なサービスアカウントやパスワード等を管理する必要がない。
また本発明のウェブサービスシステムは、管理サーバ20が各サプライヤサイト2へのアクセスを管理データベース40のサービスアカウントマスタ50に登録されたサービスアカウント状態情報50cによって許可または不許可に設定しているので、アクセスする必要のないサプライヤサイト2へのアクセスを禁止することもできる。
【0068】
更に本発明のウェブサービスシステムによれば、管理サーバ20がユーザ端末装置10のグループごとに予め用意された所定の表示データを表示部14に表示させるデータ表示手段を備えているので、同一の契約者ID情報を有するユーザ端末装置10、即ち同一のグループに属するユーザ端末装置10の表示部14にグループごとに予め容易されたテロップ等の表示をすることができグループ内の一括同報連絡手段として極めて効果的である。
【0069】
次に本発明の第二の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態が前述した第一の実施形態と異なるところは、ユーザ端末装置10が設置された設置場所情報を管理サーバ20に保持させて、ユーザ端末装置10が設置された地域ごとにサービスを許可(有効)または不許可(無効)にする点にある。
この本発明の第二の実施形態に係るウェブサービスシステムにおいて、管理サーバ20のサービス地域判定手段36は、前述したステップ11を実行する際、ユーザ端末装置10から通知される端末識別子情報をキーとして端末マスタ41の端末地域コード情報41cから当該ユーザ端末装置10の地域情報を得る。次いで管理サーバ20は、カテゴリマスタ44のサービスID情報44dから表示部14に表示されるサプライヤボタン100についてそのカテゴリと関連付けがなされたサービス情報を得る。そして管理サーバ20の地域サービス許可手段37は、サービスマスタ46のサービス対象地域コード情報46dが保持するサービス対象地域を取得して、既に取得済みのユーザ端末装置10の地域情報と比較する。
【0070】
この第二の実施形態は、サプライヤサイト2から提供されるサービスの対象地域を限定する場合、地域サービス許可手段37がサービス対象地域であるかどうかを判定し、ユーザ端末装置10の設置場所(設置地域)がサービス対象地域である場合は、サプライヤボタン100を有効(表示)にし、不一致の場合は、サプライヤボタン100を無効(非表示)にする。
【0071】
かくして本発明の第二の実施形態に係るウェブサービスシステムは、管理データベース40の端末マスタ41の端末地域コード情報41cにユーザ端末装置10が設置された地域情報を保持する一方、サービスマスタ46にサービスID情報46aごとにこのサービスID情報と関連付けがなされたサプライボタン100を有効または無効とする地域情報を保持するサービス対象地域コード情報46dを有しているので、端末マスタ41の端末地域コード情報41cとサービスマスタ46のサービス対象地域コード情報46dを比較することでサプライヤボタン100の有効/無効を制御することができる。
【0072】
次に本発明の第三の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態が上述した実施形態と異なるところは、サプライヤサイト2によって提供されるサービスを利用した利用履歴の件数に基づいて表示部14に表示される複数のサプライヤボタン100のレイアウトを変更する点にある。
管理サーバ20は、サービス履歴マスタ48が保持するサービス履歴情報からユーザIDごとのレコードを集計し、当該ユーザがサプライヤサイト2を利用した利用件数を得る。そして管理サーバ20は、利用件数の多いサプライヤサイト2の順に、サプライヤサイト2に割り当てられたサプライヤボタン100の順序を入れ替えて画面レイアウトを変更する。例えばこの画面レイアウトの変更は、図15に示したようにサプライヤボタン100が表示部14に複数の行および列で配置された場合、その上方の行から利用件数の多い順にサプライヤボタン100の順序を入れ替えるとよい。
【0073】
あるいはレイアウトを変更せず例えば利用件数の多いサプライヤボタン100の色を目立ちやすい色表示に変更(例えば赤表示)してもよいし、それらを組み合わせて表示しても勿論かまわない。要は、ユーザIDごとにサービス履歴マスタ48に保持されたレコードを集計して当該サービスを受けた利用件数を得て、その利用件数の多いサプライヤサイト2のサプライヤボタン100をユーザが利用しやすい配置にレイアウトし直したり、表示色を変更したりすればよい。
【0074】
尚、同一グループ(同一契約者)に属するユーザ端末装置10の表示レイアウトを変更する場合は、アカウントマスタ47ユーザID情報47aから契約者ID情報47bを抽出し、各レコードのユーザID情報ごとのサプライヤサイト2に対する利用件数を得て、得られた利用件数を合算することで契約者ごとの利用頻度とする。そして、この利用頻度が多い順に画面レイアウト生成手段34がサプライヤボタン100のレイアウトを変更する。
【0075】
かくして本発明の第三の実施形態に係るウェブサービスシステムによれば、ユーザの利用件数の多いサプライヤサイト2の順にユーザ端末装置10の表示部14におけるサプライヤボタン100の表示順序を入れ替えや表示色の変更をしているので、ユーザは利用件数の多いサプライヤサイト2に容易にアクセスすることができる。また契約者(グループ)における利用件数の多いサプライヤサイト2の順番にレイアウトすることもできるので、例えば同一グループでの利便性を向上させることができる。
【0076】
次に本発明の第四の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態が上述した実施形態と異なるところは、ユーザが利用するメールサーバ3に未読のメールがある場合、未読メールがある旨を表示部14に表示させる点にある。
この第四の実施形態も上述したようにしてユーザの認証が完了した後、管理サーバ20は、メールアカウントマスタ49から該ユーザのユーザIDをキーとしてメールアカウント情報49cおよびパスワード情報49dから該ユーザのメールカウントおよびパスワードをそれぞれ得る。そして管理サーバ20の未読メール確認手段38は、取得したメールカウントおよびパスワードを用いてメールサーバ3にアクセスして、当該ユーザの未読メールがあるかどうかを問い合わせる。問い合わせの結果、当該ユーザの未読メールがあるとの通知をメールサーバ3から受けた管理サーバ20は、特に図示しないがメール確認ボタン102bの表示を点滅させたり、表示色を変えたり、あるいはテロップ表示領域101に未読メールがある旨を表示する。
【0077】
かくして本発明のウェブサービスシステムは、上述したようにしてレイアウトされたサプライヤボタン100に加えて、メール確認ボタン102bやテロップ表示領域101を介して未読メールの有無をユーザが知ることができる。
次に本発明の第五の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態は、前述した第四の実施形態と同じように管理サーバ20がメールサーバ3にある未読メールを確認するものであるが、第四の実施形態と異なるところは、同一契約者(同一グループ)に属する複数のユーザの未読メールを確認して、各ユーザの未読メールの有無を表示する点にある。
【0078】
まず管理サーバ20は、ログイン可能な複数のユーザについて、各ユーザのユーザIDをキーとしてメールアカウントマスタ49からそれぞれのユーザのメールアカウント情報49cおよびパスワード情報49dから各ユーザのメールカウントおよびパスワードをそれぞれ得る。そして管理サーバ20の未読メール確認手段38は、取得したメールカウントおよびパスワードを用いてメールサーバ3にアクセスして、各ユーザの未読メールがあるかどうかをそれぞれ問い合わせる。問い合わせの結果、ユーザの未読メールがあるとの通知をメールサーバ3から受けた管理サーバ20は、図17に示すように例えば未読メールがあるユーザの未読メール表示ボタン103の表示を点滅させたり表示色を変えたりする一方、未読メールがないユーザは、点滅や表示色の変更を行わない(未読メール表示ボタン104)。
【0079】
あるいは本発明の第五の実施形態は、特に図示しないがテロップ表示領域101に未読メールがある旨等を表示してもよい。
かくして本発明の第五の実施形態に係るウェブサービスシステムは同一契約者(同一グループ)に属するユーザに未読メールがあるかないかを同一グループに属するユーザ端末装置10から知ることができる。
【0080】
尚、同一ユーザ端末装置10を使用するユーザを切り換えて使用する場合、図15に示したユーザ切換ボタン102aを押下する。すると管理サーバ20は、ユーザ端末装置10の表示部14に、例えば図18に示すように同一契約者(同一グループ)に属する複数のユーザを選択するユーザ選択ボタン110を表示する。そしてログインを所望するユーザは、該当するユーザのユーザ選択ボタン110を押下する。するとユーザ端末装置10と管理サーバ20との間で前述したログイン手順の実行がなされてユーザが切り換えられる。
【0081】
尚、補足として本発明のウェブサービスシステムを用いる場合、例えば管理サーバ20を管理する管理者あるいは管理会社は、オペレータ端末4を用いてユーザ情報を管理サーバ20に登録する必要がある。図19は、このユーザ情報の登録処置手順を示す図である。まずユーザは、ユーザ端末装置10の入力部15から管理サーバ20に対して登録画面要求を送出する(ステップS26)。この登録画面要求を受け取った管理サーバ20は、ユーザ端末装置10の表示部14に所定の新規登録画面(特に図示せず)を出力する(ステップS27)。
【0082】
ユーザは、表示部14に表示された電話番号を入力部15から入力してハンドセット16を用いてオペレータを呼び出す(ステップS28)。オペレータは、ユーザからの電話を受けるとオペレータが操作するオペレータ端末4から管理サーバ20に対してユーザの表示部14に表示された内容を含む登録画面を要求する(ステップS29)。管理サーバ20は、オペレータからの要求を受け付けると、オペレータ端末4に新規登録画面を出力する(ステップS30)。
【0083】
そうしてユーザ端末装置10およびオペレータ端末4のそれぞれに新規登録画面が出力された後、オペレータは、新規登録に必要なユーザ情報を通話によって受けて(ステップS31)、そのユーザ情報を新規登録画面に代行入力する(ステップS32)。このときオペレータによって入力されたユーザ情報は、ユーザ端末装置10の表示部14に同時に表示される。
【0084】
このようにしてユーザ情報の代行入力を完了したオペレータは、ユーザに対して表示部14に表示された登録情報に誤りがないかどうかを確認させた後(ステップS33)、ユーザから任意のパスワードを入力させる(ステップS34)。このパスワードは、オペレータが関知することなく管理サーバ20に保持される。そうしてパスワードの入力が完了すると管理サーバ20は、オペレータ端末4を介してオペレータに新規登録が完了したことを通知する(ステップS35)とともに、ユーザに対してユーザIDを発行する(ステップS36)。
【0085】
このようにして発行されたユーザIDおよびパスワードは、それぞれアカウントマスタ47のユーザID情報47aおよびパスワード情報47cに保持する。
したがって会員登録、ID、パスワード入力などの手続きになれていない低リテラリ層であってもウェブサービスシステムを十分に取り込めるという効果を奏する。
尚、本発明のウェブサービスシステムは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明のウェブサービスシステムにおける要部概略構成を示す図。
【図2】図1に示す管理データベースの端末マスタの構成を示す図。
【図3】図1に示す管理データベースの契約者マスタの構成を示す図。
【図4】図1に示す管理データベースの販売店マスタの構成を示す図。
【図5】図1に示す管理データベースのカテゴリマスタの構成を示す図。
【図6】図1に示す管理データベースのカテゴリレイアウトマスタの構成を示す図。
【図7】図1に示す管理データベースのサービスマスタの構成を示す図。
【図8】図1に示す管理データベースのアカウントマスタの構成を示す図。
【図9】図1に示す管理データベースのサービス履歴マスタの構成を示す図。
【図10】図1に示す管理データベースのメールアカウントマスタの構成を示す図。
【図11】図1に示す管理データベースのサービスアカウントマスタの構成を示す図。
【図12】図1に示すウェブサービスシステムの作動手順を示す図。
【図13】図1に示すウェブサービスシステムにおける起動画面の一例を示す図。
【図14】図1に示すウェブサービスシステムにおけるログイン画面の一例を示す図。
【図15】図1に示すウェブサービスシステムにおけるポータル画面の一例を示す図。
【図16】図12に続くウェブサービスシステムの作動手順を示す図。
【図17】図1に示すウェブサービスシステムにおける未読メールがあるユーザの表示例を示す図。
【図18】図1に示すウェブサービスシステムにおいて契約者に複数のユーザがある場合のユーザ選択画面の一例を示す図。
【図19】図1に示すウェブサービスシステムにおいてユーザ情報の登録処置手順の一例を示す図。
【符号の説明】
【0087】
1 通信ネットワーク
2 サプライヤサイト
3 メールサーバ
4 オペレータ端末
10 ユーザ端末装置
18 端末識別子情報
20 管理サーバ
21 通信インタフェース部
22 テロップデータ生成部
30 アプリケーションソフト
40 管理データベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサービスシステムに係り、特にネットワークを利用して行われる電子商取引に好適なウェブサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近時、インターネット網を利用したウェブアプリケーションシステムとして、電子商取引EC(Electronic Commerce)、電子メール、情報提供サービス、メディア配信サービス等の多種多様のサービスがワールド・ワイド・ウェブ(WWW)サービスを介して提供されており、ビジネスの高速化とグローバル化に拍車をかけている。その中でも電子商取引はビジネスアプリケーションとしての応用が期待されているため、利便性と安全性を改善することについて多くの提案がなされ、その一部は実用化されて普及の促進に貢献していることが知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のシステムにおいては、ECユーザがサービス提供者、商取引業者(プロバイダ)が提供するサービスまたは商取引を利用するに際し、プロバイダはユーザ情報およびユーザIDを最初の利用時にサーバに蓄積し、前記ユーザに対し所定のクライアントIDを発行する。ユーザは発行されたクライアントIDを使用することにより、簡略化された手続きでECサイトを利用することができる。また、特許文献2に開示される電子オンライン商取引システムは、プロバイダごとの各ユーザのEC利用料金回収に必要な個人情報のみを取得して一括請求する代金回収サーバが示されている。
【0004】
一方、企業向けのシステムとしてECを支援する提案もなされている(例えば、特許文献3を参照)。このシステムは、EC利用者としてビジネスユースを意図したものであって、利用者情報を管理し、代行権限も与えるものが開示されている。
【特許文献1】特開平11−161717号公報
【特許文献2】特開2004−265241号公報
【特許文献3】特開2002−41989号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した特許文献1に記載のシステムは、サプライヤごとにクライアントIDを管理しなければならず、その管理が煩雑になるという問題があった。即ち、本発明は個人ユーザとECサプライヤ間の1対Nのやり取りを基本としており、N対Nの企業等のグループユーザとECサプライヤ間の関係については対応ができないという問題があった。また特許文献1,2に記載のシステムは、個人ユーザとECサプライヤ間での商取引を基本としており、必ずしもビジネスユースに適しているとは言えない。つまり上述したECは、低リテラリ層には極めて取り付きにくいものであり、低リテラリ層を十分に取り込めていないという問題がある。逆に高リテラリ層であっても、EC利用に際しては、ECサプライヤごとにそれぞれ会員登録、ID、パスワード入力などの手続きをしなければならず、その扱いが煩雑になるという問題もあった。このため、上述したシステム等は、ビジネスユースとしての使用には限界があった。
【0006】
一方、ECをビジネスユースとして利用する場合、個人を対象とするID、パスワードの管理だけでは、グループ(例えば、企業や組織等)としての利用がされていないという問題がある。特に企業等の法人で複数のユーザが1つのID、パスワードを共有してECを利用する際には、購入者の特定やセキュリティが十分なされているとは言えないという問題もある。このためグループとしてECを導入するためのニーズを反映したビジネスユースに適したポータルサイトの構築ができないのが現状である。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するべくなされたものであって、その目的とするところは、複数のECサプライヤサイトに対するID、パスワード等の管理を不要とするとともに、グループとしての利便性を向上したウェブサービスシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成するべく本発明のウェブサービスシステムは、所定の通信ネットワークに接続されて、この通信ネットワークに接続された複数のユーザ端末を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末の操作を行う複数のユーザからのアクセスを管理するとともに、該通信ネットワークに接続されて前記ユーザ端末装置を介して前記ユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイトに対するアクセスに用いるアクセス情報をそれぞれ管理する管理サーバを備え、
前記ユーザ端末装置は、予め割り当てられて他のユーザ端末装置と識別可能な端末識別子情報と、前記管理サーバから与えられる所定の情報を受けて、この情報を表示する表示部とを具備し、
前記管理サーバは、前記各ユーザ端末装置に予め割り当てられた前記端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マスタと、前記各ユーザがそれぞれ属する前記グループのグループ情報を保持する契約者マスタと、所定の場所に前記各ユーザ端末装置を設置した販売店情報を保持する販売店マスタと、前記ユーザに提供されるサービスごとに予め用意された画像情報を保持するカテゴリマスタと、前記カテゴリマスタに保持された前記画像情報に関連付けられて各サプライヤサイトにそれぞれアクセスするためのアドレス情報を保持するサービスマスタと、前記販売店情報に関連付けられた前記グループ情報ごとに前記カテゴリマスタにそれぞれ保持された複数の前記画像情報の前記表示部における表示位置を指定するカテゴリレイアウト情報を保持するカテゴリレイアウトマスタとを有する管理データベースを備えるとともに、
前記ユーザ端末装置からアクセス要求を受けた際、その要求に含まれる前記端末識別子情報により前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であるか否かを判定する端末装置照合手段と、この端末装置照合手段が前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であると判定したとき、前記契約者マスタが保持する契約者情報を取得するマスタ情報取得手段と、このマスタ情報取得手段が取得した前記契約者情報ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するカテゴリレイアウト情報取得手段と、このカテゴリレイアウト情報取得手段により取得されたカテゴリレイアウト情報に従って前記表示部の指定場所に前記カテゴリマスタに保持された画像情報をレイアウトして並べる画面レイアウト生成手段と、この前記画面レイアウト生成手段によりレイアウトされた前記画像情報を前記ユーザ端末装置の前記表示部に表示させる画像表示手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
前記管理データベースは、更に所定の場所に前記各ユーザ端末装置を設置した販売店情報を保持する販売店マスタを備え、前記マスタ情報取得手段は、前記販売店マスタに保持された販売店情報を取得し、前記カテゴリレイアウト情報取得手段は、前記マスタ情報取得手段が取得した前記販売店情報から前記契約者ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するものとして提供される。
【0010】
好ましくは前記画像情報は、前記サプライヤサイトにアクセスするべく予め用意された選択ボタン画像とすることが望ましい。
より好ましくは、前記販売店マスタに保持される販売店情報は、前記販売店ごとに予め割り当てられた販売店ID情報により識別されることが望ましい。
より好ましくは前記契約者マスタに保持される所定のグループ情報は、前記グループごとに予め割り当てられた契約者ID情報により識別され、この契約者ID情報と前記販売店ID情報とが関連付けられたものとすることが望ましい。
【0011】
あるいは前記カテゴリマスタに保持される画像情報は、該画像情報ごとに予め割り当てられたカテゴリID情報により識別されるものとして提供される。
また前記サービスマスタに保持されるアドレス情報は、各サプライヤサイトのアドレス情報ごとに予め割り当てられたサービスID情報により識別されるものとして提供される。
【0012】
好ましくは前記カテゴリレイアウトマスタに保持されるカテゴリレイアウトは、該カテゴリレイアウトごとに予め割り当てられたカテゴリレイアウトID情報により識別され、前記カテゴリID情報と関連付けられたものであることが望ましい。
あるいは上記管理データベースは、更に前記ユーザ端末装置を操作することが許可された複数の前記ユーザのユーザID情報をそれぞれ保持するアカウントマスタを有し、前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置から前記ユーザに予め該ユーザに割り当てられたユーザIDを入力してアクセス要求を受けたとき、このユーザ端末装置から送出された前記ユーザIDが前記サービスアカウントマスタのユーザID情報と一致するアクセス許可情報を得て、このアクセス許可情報が前記サプライヤサイトへのアクセスを許可すると設定されていたときは該ユーザ端末装置の前記表示部に前記画像情報の表示をさせ、アクセスを非許可にすると設定されていたときは前記画像情報を非表示とすることを特徴としている。
【0013】
前記アカウントマスタに保持されるユーザ情報は、前記ユーザごとに予め割り当てられたユーザID情報および前記ユーザが属する前記グループを識別する前記契約者ID情報に関連付けられたものとして提供される。
また上記ウェブサービスシステムにおいて更に前記管理サーバは、前記契約者ID情報ごとに予め用意された所定の表示データを前記表示部に表示させるデータ表示手段を備えることを特徴としている。
【0014】
好ましくは前記表示データは、文字列からなる文字情報であって、前記表示部の所定の場所に前記文字列をスクロールさせて表示させることが望ましい。
また前記端末マスタは、更に前記各ユーザ端末装置が設置された端末地域情報を保持する端末地域情報を有し、前記サービスマスタは、更にサービスの対象とするサービス地域情報を保持するサービス対象地域情報を有し、前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置がアクセスする際に通知される前記端末識別子情報を用いて前記端末マスタに保持された前記端末地域情報から該ユーザ端末装置が設置された地域情報を得て、前記サービスマスタに保持されたサービス対象の地域であるか否かを判定するサービス地域判定手段と、このサービス地域判定手段によって前記ユーザ端末が設置された地域に該当すると判定されたときサービス対象の前記サプライヤサイトに対するアクセスを許可する地域サービス許可手段とを備えて提供される。
【0015】
あるいは前記管理データベースは、更に前記端末識別子情報ごとに前記サプライヤサイトのサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタを有し、前記画面レイアウト生成手段は、前記表示部に前記サプライヤごとに予め用意された画像情報を前記サービス履歴マスタが保持する利用履歴の件数の多い順にレイアウトし直すことを特徴としている。
【0016】
また上記ウェブサービスシステムは、更に、前記ユーザが利用可能なメールサーバを備え、
前記管理データベースは、更に前記アカウントマスタが保持する前記ユーザID情報ごとに前記メールサーバにアクセスするためのアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタを有し、前記管理サーバは、このメールアカウントマスタが保持するアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段を備え、
前記画面レイアウト生成手段は、前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることを特徴としている。
【0017】
好ましくは前記未読メール確認手段は、前記メールアカウントマスタから前記契約者マスタに保持される前記グループに属する前記各ユーザの前記メールアカウント情報を得て、これらのメールアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、前記各ユーザの未読メールの有無をそれぞれ確認して、画面レイアウト生成手段は、前記ユーザごとに前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることが望ましい。
【0018】
また前記管理サーバは、更に前記ユーザごとに前記各サプライヤサイトにアクセスするアクセスID情報をそれぞれ保持するサービスアカウントマスタを有し、前記サプライヤサイトは、前記管理サーバに対して前記サービスアカウントマスタが保持するアクセスID情報を要求し、このアクセスID情報によりログインさせることを特徴としている。
好ましくは前記サプライヤサイトは、更に前記サービスごとに該サプライヤサイトが予め定めたキー情報をそれぞれ保持し、このキー情報を用いて所定の手段により前記管理サーバと該サプライヤサイトとで送受される情報を暗号化することが望ましい。
【0019】
上述のウェブサービスシステムは、ユーザからサプライヤサイトに対してなされる例えば決済要求を受け付けると、サプライヤサイトが管理サーバに対して該ユーザのユーザID情報を用いてログインするよう要求を出す。このユーザID情報によってログインされたサプライヤサイトは、決済要求を出したユーザを特定するアクセスID情報を受け取ることができ、またサービスごとにサプライヤサイトが予め定めたキー情報を用いて所定の手段により前記管理サーバと該サプライヤサイトとで送受される情報を暗号化し、セキュリティを高めた通信を実行する。
【発明の効果】
【0020】
本発明のウェブサービスシステムによれば、ユーザ端末装置は、予め割り当てられた端末識別子情報を備える一方、管理サーバは、この端末識別子情報からユーザが属するグループを契約者マスタから得て、販売店がこのグループごとに予めレイアウトしたサプライヤサイトへリンクする画像情報をユーザ端末装置の表示部に表示するとともに、サービスアカウントマスタが保持するアカウント情報およびパスワード情報を用いてアクセスできるので複数のサプライヤサイトごとにIDやパスワード等を管理する必要がない。
【0021】
また本発明のウェブサービスシステムは、上記サプライヤサイトへのアクセスをサービスマスタに登録された情報によって許可または不許可に設定しているので、ユーザあるいは契約者(グループ)ごとにサプライヤサイトへのアクセスの許可または不許可を設定することができる。
また本発明のウェブサービスシステムによれば、ユーザが前記ユーザ端末装置を操作して前記管理サーバにアクセスする際、予め該ユーザに割り当てられたユーザIDを入力してアクセスする一方、管理サーバは、このユーザ端末装置から送出された前記ユーザIDをキーとして前記サービスアカウントマスタのユーザID情報と一致するアクセス許可情報を得て、このアクセス許可情報が前記サプライヤサイトへのアクセスを許可すると設定されていたときは該ユーザ端末装置の前記表示部に前記画像情報の表示をさせ、アクセスを非許可にすると設定されていたときは前記画像情報を非表示としているので、ユーザごとのアクセス許可/不許可を設定することができる。
【0022】
あるいは本発明のウェブサービスシステムによれば、更に前記管理サーバは、前記表示部に前記契約者ID情報ごとに予め用意された所定の表示データを表示させるデータ表示手段を備えているので、同一の契約者ID情報を有するユーザ端末装置、即ち同一契約者(同一グループ)に属するユーザ端末装置の表示部にそのグループごとに予め用意された表示をすることができる。
【0023】
本発明のウェブサービスシステムによれば、前記表示データは、文字列からなる文字情報であって、前記表示部の所定の場所に前記文字列をスクロールさせて表示すすることができる。
また本発明のウェブサービスシステムによれば、前記端末マスタは、更に前記各ユーザ端末装置が設置された端末地域情報を保持する端末地域情報を有するとともに、前記サービスマスタは、更にサービスの対象とするサービス地域情報を保持するサービス対象地域情報を有しているので、前記管理サーバは、サービス地域判定手段によって前記ユーザ端末装置がアクセスする際に通知される前記端末識別子情報を用いて前記端末マスタに保持された前記端末地域情報から該ユーザ端末装置が設置された地域情報を得て、前記サービスマスタに保持されるサービス対象の地域であるか否かを判定し、その判定の結果、前記ユーザ端末が設置された地域に該当するとき地域サービス許可手段がサービス対象の前記サプライヤサイトに対するアクセスを許可しているので、ユーザ端末装置が設置された地域ごとに予め用意された情報を表示部に表示させ、地域ごとのサービスを提供することができる。
【0024】
あるいは本発明のウェブサービスシステムによれば、前記管理データベースは、更に前記端末識別子情報ごとに前記サプライヤサイトのサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタを有する一方、前記画面レイアウト生成手段は、前記表示部に前記サプライヤごとに予め用意された画像情報を前記サービス履歴マスタが保持する利用履歴の件数の多い順にレイアウトし直しているので、ユーザは利用頻度の高いサプライヤサイトへのアクセスを容易に行うことができる。
【0025】
また本発明のウェブサービスシステムによれば、更に、前記ユーザが利用可能なメールサーバを備え、前記管理データベースは、更に前記アカウントマスタが保持する前記ユーザID情報ごとに前記メールサーバにアクセスするためのアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタを有する一方、前記管理サーバは、このメールアカウントマスタが保持するアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段を備えているので、ユーザ宛てのメールが未読であることを判定することができる。更にユーザは、前記画面レイアウト生成手段が前記未読確認手段によって確認された未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトされるので未読メールの有無を知ることができる。
【0026】
更に本発明のウェブサービスシステムによれば、前記未読メール確認手段は、前記メールアカウントマスタから前記契約者マスタに保持される前記グループに属する前記各ユーザの前記メールアカウント情報を得て、これらのメールアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、前記各ユーザの未読メールの有無をそれぞれ確認するとともに、画面レイアウト生成手段は、前記ユーザごとに前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトしているので、同一契約者(同一グループ)に属するユーザ端末装置のいずれかからもそのグループに属するユーザの未読メールがあるかどうかを知ることができる。
【0027】
また本発明のウェブサービスシステムは、例えばサプライヤサイトに対してなされる決済要求を受け付けると、サプライヤサイトは管理サーバに対して該ユーザのアクセスID情報を用いてログインさせ、このとき受け取るアクセスID情報からこの決済要求を出したユーザを特定しているので、ユーザがサプライヤサイトに対して決済要求するまでユーザを特定する情報を伏せておくことができる。
【0028】
特に本発明のウェブサービスシステムは、サービスごとにサプライヤサイトが予め定めたキー情報を用いて所定の手段により暗号化して管理サーバと該サプライヤサイトとで情報を送受しているのでセキュリティを高めることができる等の実用上優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態に係るウェブサービスシステムについて図1〜図19に示す添付図面を参照しながら説明する。尚、これらの図面は本発明の一実施形態を説明するための図であって、これらの図面によって本発明が限定されるものではない。
まず本願発明の第一の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。図1は、本発明のウェブサービスシステムが適用されるネットワークシステムの要部を示す概略構成図である。この図において1は、インターネットや公衆回線網等の通信ネットワークである。この通信ネットワーク1には、詳細は後述するが、複数のユーザがそれぞれ操作するユーザ端末装置10、この通信ネットワーク1に接続された複数のユーザ端末装置10を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末装置10の操作を行う複数のユーザを管理するとともに、通信ネットワーク1に接続されてユーザ端末装置10を介してなされるユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイト2を管理する管理サーバ20およびユーザ端末装置10からアクセス可能なメールサーバ3を備えている。
【0030】
また通信ネットワーク1には、管理サーバ20の管理データベースに登録されている各種マスタの情報入力作業や更新作業を行うオペレータが操作するオペレータ端末4が接続されている。
さて、ユーザ端末装置10には、通信ネットワーク1を介して管理サーバ20およびサプライヤサイト2との間でなされる通信を制御する通信インタフェース部11、この通信インタフェース部11を介して、通信ネットワーク1を用いて電話機能を実現する電話機能制御部12、サプライヤサイト2と例えばhtml等の所定のプロトコルを用いて画像情報等のデータの授受を制御するブラウザ制御部13、このブラウザ制御部13から受け渡されたデータを例えば画像情報として表示したり、電話機能制御部12から与えられる所定の表示データを表示する表示部14、ユーザの操作によってデータ等を入力する入力部15、電話機能制御部12を介して音声等の音響データを授受するハンドセット16、ブラウザ制御部13および電話機能制御部12と、表示部14、入力部15、ハンドセット16との間で相互に受け渡されるデータを仲介するユーザインタフェース制御部17および他のユーザ端末装置10と識別可能なユニークな番号等からなる端末識別子情報18を備えている。
【0031】
ちなみに入力部15は、ユーザからの入力を受け付ける例えばキーパッドやタッチパネル等が適用される。
一方、管理サーバ20は、通信ネットワーク1を介してユーザ端末装置10およびサプライヤサイト2との間でなされる通信を制御する通信インタフェース部21、管理サーバの作動を司るアプリケーションソフト30および種々のマスタファイルを保持する管理データベース40を備える。
【0032】
管理データベース40は、通信ネットワーク1に接続された複数のユーザ端末装置10のそれぞれに予め割り当てられた端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マスタ41と、各ユーザが属するグループのグループ情報をそれぞれ保持する契約者マスタ42を備える。このグループは、例えば企業に属するユーザや、企業内の部署ごとにそれぞれ属する複数ユーザの集団であり、同一契約者が複数のグループを有することができる。
【0033】
尚、ここでは理解を容易にするため契約者が一つのグループのみを有する場合について説明する。
また管理データベース40には、所定の場所に各ユーザ端末装置10を設置した販売店情報を保持する販売店マスタ43、サプライヤごとに予め用意された画像情報を保持するカテゴリマスタ44、前記販売店情報に関連付けられたグループ情報ごとにカテゴリマスタ44にそれぞれ保持された複数の画像情報の表示位置を指定するカテゴリレイアウト情報を保持するカテゴリレイアウトマスタ45および各サプライヤサイト2に対するアクセスを許可または不許可に設定するアクセス設定情報を保持するサービスマスタ46が備えられている。
【0034】
更に管理データベース40は、ユーザ端末装置10を操作することが許可されたユーザにそれぞれ割り当てられた複数のユーザID情報をそれぞれ保持するアカウントマスタ47、複数のユーザ端末装置10がサプライヤサイト2にそれぞれサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタ48、アカウントマスタ47が保持するユーザID情報ごとにメールサーバ3にアクセスするためのメールアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタ49およびサプライヤサイトにアクセスするときにアカウントおよびパスワードが必要な場合、これらの情報を保持するサービスアカウントマスタ50を備える。
【0035】
概略的には上述したように構成された管理データベース40が保持する各種マスタ41〜50についてより詳細に説明する。
図2は、端末マスタ41のテーブル構成を示すものである。この端末マスタ41には、各ユーザ端末装置10に予め割り付けられた端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マシンID情報41a、このユーザ端末装置10が属するグループ情報を保持する契約者ID情報41bおよびユーザ端末装置10が設置されている地域を示す予め定められた特定なコード(地域情報)を保持する端末地域コード情報41cを有している。
【0036】
次に図3は、契約者マスタ42のテーブル構成を示すものである。この契約者マスタ42は前述した契約者(グループ)を識別する契約者ID情報42aと、このグループに属するユーザのユーザ端末装置10の設置あるいは販売を行った販売店ID情報42bを有している。
また図4は、販売店マスタ43のテーブル構成を示すものである。この販売店マスタ43は、販売店ごとに予め割り当てられた販売店ID情報43aを保持している。
【0037】
図5は、カテゴリマスタ44のテーブル構成を示すものである。このカテゴリマスタ44は、複数のカテゴリごとに予め割り当てられたカテゴリID情報44a、このカテゴリを示すカテゴリ名情報44b、詳細は後述するが表示部14に表示される予め用意された画像情報(ボタン画像情報)の保存場所を示す画像情報44cおよびこの画像情報に割り当てられたサービスを識別するサービスID情報44dを有している。
【0038】
次に図6は、カテゴリレイアウトマスタ45のテーブル構成を示すものである。このカテゴリレイアウトマスタ45は、複数のカテゴリレイアウトごとに予め割り当てられたカテゴリレイアウトID情報45a、このカテゴリレイアウトと予め関連付けられたカテゴリマスタ44が保持するカテゴリID情報45b、表示部14における画像情報44cの表示位置を示すレイアウト情報(ページ)45c、レイアウト情報(行)45d、レイアウト情報(列)45eおよび販売店マスタ43の販売店IDと関連付けられた販売店ID情報45fを有している。
【0039】
また図7は、サービスマスタ46のテーブル構成を示すものである。このサービスマスタ46は、複数のサービスごとに予め割り当てられたサービスID情報46aと、このサービスの名称を示すサービス名称46b、このサービスに関連付けられたサプライヤサイト2のアドレス情報(URL)をそれぞれ保持するLinkURL情報46cおよびサービスID情報46aごとにこのサービスを提供する地域コード情報を保持するサービス対象地域コード情報46dを備えている。
【0040】
図8は、アカウントマスタ47のテーブル構成を示すものである。このアカウントマスタ47は、ユーザごとに予め割り当てられたユーザID情報47a、契約者マスタ42の契約者ID情報42aに関連付けられて、このユーザが属するグループを示す契約者ID情報47bおよびユーザが管理サーバ20にログインする際のログインパスワードを保持するログインパスワード情報47cを備える。
【0041】
次に図9は、サービス履歴マスタ48のテーブル構成を示すものである。このサービス履歴マスタ48は、前述したサービスマスタ46のサービスID情報46aと関連付けがなされたサービスID情報48a、前述したアカウントマスタ47のユーザID情報47aと関連付けられたユーザID情報48bおよびその利用日時を保持する利用日時情報48cを備えている。
【0042】
また図10は、メールアカウントマスタ49のテーブル構成を示すものである。このメールアカウントマスタ49は、各ユーザのメールアドレス情報を識別する予め割り当てられたメールID情報49a、このメールアドレスを用いるユーザを特定するアカウントマスタ47のユーザID情報47aと関連付けられたユーザID情報47d、メールサーバ3にアクセスするためのメールアカウント情報49cおよびパスワード情報49dを備える。
【0043】
更に図11は、サービスアカウントマスタ50のテーブル構成を示すものである。このサービスアカウントマスタ50は、サービスマスタ46のサービスID情報46aと対応付けられてサービスIDごとに予め割り当てられたサービスアカウントID情報50a、アカウントマスタ47のユーザID情報47aと関連付けられて、サービスを受けることができるユーザであるかどうかの情報を保持するユーザID情報50b、当該ユーザがこのサービスの提供を受けるために予め割り当てられたアカウントおよびパスワードをそれぞれ保持するサービスアカウント情報50cおよびサービスパスワード情報50d、サービスを利用できるか否かの設定を保持するサービスアカウント状態情報50e、サービスマスタ46のサービスID情報46aと対応付けられたサービスID情報50fを備える。
【0044】
一方、管理サーバ20のアプリケーションソフト30は、ユーザ端末装置10からアクセス要求を受けた際、その要求に含まれる端末識別子情報18により端末マスタ41に保持されたユーザ端末装置10であるか否かを判定する端末装置照合手段31と、この端末装置照合手段31が端末マスタ41に保持されたユーザ端末装置10であると判定したとき、契約者マスタ42が保持する契約者情報および販売店マスタ43に保持された販売店情報をそれぞれ取得するマスタ情報取得手段32と、このマスタ情報取得手段32が取得した販売店情報から契約者情報ごとにカテゴリレイアウトマスタ45に保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するカテゴリレイアウト情報取得手段33と、このカテゴリレイアウト情報取得手段33により取得されたカテゴリレイアウト情報に従ってカテゴリマスタ44に保持された画像情報を指定場所にレイアウトして並べる画面レイアウト生成手段と34およびこの前記画面レイアウト生成手段34によりレイアウトされた画像情報をユーザ端末装置10の表示部14に表示させる画像表示手段35を備える。
【0045】
更にアプリケーションソフト30は、ユーザ端末装置10からアクセスされる際に通知される端末識別子情報18を用いて端末マスタ41に保持された端末地域コード情報から当該ユーザ端末装置10が設置された地域情報を得て、サービスマスタ46に保持されるサービス対象の地域であるか否かを判定するサービス地域判定手段36と、このサービス地域判定手段36によってユーザ端末装置10が設置された地域に該当すると判定されたときサービス対象のサプライヤサイト2に対するアクセスを許可する地域サービス許可手段37と、メールアカウントマスタ49が保持するアカウント情報を用いてメールサーバ3にアクセスし、当該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段38を備えている。
【0046】
またアプリケーションソフト30は、更にユーザ端末装置10の表示部14における所定場所に例えばテキストデータ等からなるテロップデータを表示させるテロップデータ表示手段39を備える。
概略的には上述したように構成された本発明のウェブサービスシステムの作動について図12の処理フローを参照しながらより詳細に説明する。
【0047】
まずユーザは、ユーザ端末装置10を起動するとその表示部14に図13に示す起動画面が表示されるとともに、管理サーバ20に対して通信ネットワーク1を介して複数のサプライヤサイト2を選択可能なポータル画面の出力を要求する(ステップS1)。起動画面には、このユーザ端末装置10を契約している契約者名(グループ名)表示領域14a、端末識別子情報18を表示する端末マシンID表示領域14bおよび後述するポータル画面の出力を要求するポータルサイト表示要求ボタン14cが表示される。このポータル画面表示要求の際、ユーザ端末装置10は、このユーザ端末装置10に予め割り当てられた端末識別子情報を管理サーバ20に送出する。
【0048】
ポータル画面の出力を要求された管理サーバ20は、この要求とユーザ端末装置10から送出された端末識別子情報を受け取り、ユーザ端末装置10の識別を行う(ステップS2)。この識別は、管理サーバ20のアプリケーションソフト30における端末装置照合手段31が行い、管理データベース40の端末マスタ41の端末マシンID情報41aに保持されているか否かを判定する。
【0049】
端末装置照合手段31が端末マスタ41の端末マシンID情報41aに登録されている情報と端末識別子情報が一致したと判定すると、アプリケーションソフト30のマスタ情報取得手段32は、契約者マスタ42に保持された契約者ID情報42aおよび販売店マスタ43に保持された販売店ID情報43aをそれぞれ取得してユーザ端末装置10の登録認証を完了する(ステップS3)。
【0050】
このようにしてユーザ端末装置10の登録認証が完了した管理サーバ20は、ユーザ端末装置10の表示部14にユーザを特定するためのログイン画面(図14)を表示させる(ステップS4)。このログイン画面には、ユーザIDを入力するユーザID入力領域14d、予め定めたパスワードを入力するパスワード入力領域14eおよび管理サーバ20にログイン要求をするログインボタン14fが用意されている。ユーザは、管理者から予め割り当てられたユーザ名を示すユーザIDおよびパスワードを入力する(ステップS5)。
【0051】
すると管理サーバ20は、ユーザ端末装置10からユーザIDおよびパスワードを受け取り、アカウントマスタ47に保持されているユーザID情報47aおよびパスワード情報47cが一致するかどうかを調べ(ステップS6)、これらの情報が一致したときユーザの認証を完了する(認証完了;ステップS7)。
認証が完了した管理サーバ20は、アプリケーションソフト30のカテゴリレイアウト情報取得手段33によりアカウントマスタ47に保持された契約者ID情報47bをキーとして、契約者マスタ42に保持された販売店ID情報42bを得て(ステップS8)、カテゴリレイアウトマスタ45の販売店ID情報45fに関連付けられたカテゴリレイアウト情報45c〜45eを得る(ステップS9)。
【0052】
次いで管理サーバ20は、ユーザ端末装置10から送出されたユーザIDと一致するサービスアカウントマスタ50のユーザID情報50bについてのアクセス設定情報を管理データベース40から見出し(ステップS10)、このアクセス許可情報がサプライヤサイト2へのアクセスを許可すると設定されていたときはユーザ端末装置10の表示部14に画像情報を表示する一方、アクセスを非許可にすると設定されていたときは画像情報を非表示とする設定を行う(ステップS11)。
【0053】
尚、管理サーバ20は、同一グループ(同一契約者)に属するユーザ端末装置10の表示部14の所定場所にテロップデータを表示させたい場合は、詳細は後述するがオペレータ端末4等からテロップデータ生成部22に表示させる表示データおよびユーザ端末装置10が属するグループ情報(契約者情報)を予め設定しておく。そして管理サーバ20のテロップデータ表示手段39は、このテロップデータ生成部22に登録されたグループ情報を契約者マスタ42の契約者ID情報42aから得て(ステップS12)、テロップを表示するグループに属するユーザ端末装置10であるときは、表示部14の所定位置に予め用意されたテロップデータを表示させる(ステップS13)。
【0054】
次いで管理サーバ20の画面レイアウト生成手段34は、このようにして得られた画面情報をレイアウトして表示画面を生成して(ステップS14)、ユーザ端末装置10の表示部14に例えば図15に示すようにポータル画面として表示させる(ステップS15)。
この図において100は、各サプライヤサイト2のアドレス情報と関連付けがなされたカテゴリボタン(以下、サプライヤボタンと称することもある)であり、上述した予め用意された画像情報に相当する。このカテゴリボタン100は、ユーザによって押下されることで表示部14に所望のサプライヤサイトの情報が表示されるようになっている。
【0055】
このカテゴリボタン100は、カテゴリレイアウトマスタ45のレイアウト情報(ページ)45c、レイアウト情報(行)45dおよびレイアウト情報(列)45eによってその表示位置が指定される。具体的には、図15に示すようにカテゴリボタン100の表示領域が3行、3列の領域である場合、レイアウト情報(行)45dおよびレイアウト情報(列)45eにそれぞれ行の位置および列の位置が数値で指定される。またこの表示画面は、カテゴリボタン100の表示数が多くて一画面(一ページ)では表示しきれない場合は、複数の画面をもつことができ、その画面(ページ)は、カテゴリレイアウトマスタ45のレイアウト情報(ページ)45cによって指定される。
【0056】
尚、このサプライヤボタン100の中で上述したようにステップS11でアクセスを許可しないサプライヤサイト2であると判定された場合、特に図示しないが当該サプライヤサイトに該当するサプライヤボタン100の表示を薄い表示や非表示とすることでユーザに当該サプライヤサイトに対するアクセスが非許可となっていることを知らしめることができる。
【0057】
ちなみにカテゴリボタン100のレイアウトおよび各カテゴリボタン100に対するアクセスの許可/不許可は、ユーザ端末装置10を設置または販売した販売店が行う。
またこの図において、101は、テロップを表示するテロップ表示領域であり、必要に応じてユーザに提供する情報をテロップとして表示させることができる。ちなみにテロップ表示領域101に表示される文字情報は、このテロップ表示領域内でスクロールして表示することができるので、多くの情報をユーザに提供することができる。
【0058】
尚、表示部14には、ユーザの利便性を向上させるため所定の機能を実行できる機能ボタン102を複数個用意してもよい。例えば、この機能ボタン102は、ユーザ端末装置10を複数のユーザで共有して使用する場合、ユーザを切り換えるユーザ切換ボタン102a、メールサーバ3にアクセスするメール確認ボタン102b、何らかの新着情報を得ることができる新着情報ボタン102c等とすることができる。
【0059】
次に上述したようにしてステップS15でユーザ端末装置10の表示部14にポータル画面が表示された後、ユーザがサプライヤサイトにアクセスして決済を行う手順について図16を参照しながら説明する。
ステップS15でユーザ端末装置10の表示部14にポータル画面として複数のサプライヤサイト2にアクセスするボタン表示(サプライヤボタン)がなされるとユーザは、所望のサプライヤサイト2にアクセスするべく表示されたサプライヤボタン100を押下する(ステップS16)。このステップS16でユーザ端末装置10は、ユーザが所望のサプライヤサイト2に対してユーザ識別情報(ユーザID)を送出する。
【0060】
ステップS16でユーザ情報を受け取ったサプライヤサイト2は、予め用意しておいた情報をユーザ端末装置10の表示部14に表示をさせるべくその情報を送信する(ステップS17)。例えばこの情報は、サプライヤサイト2が商品を扱うサイトである場合、商品情報や購入方法等である。
ユーザは、ユーザ端末装置10の表示部14に表示された商品情報等のアイテムから所望のアイテムを選択入力する(ステップS18)。このときユーザは、必要に応じてステップS18で複数のアイテムを選択することができる。そしてアイテムの選択が終了したユーザは、その決済をすべくサプライヤサイト2に対して決済要求を出す(ステップS19)。
【0061】
するとステップS19でこの決済要求を受けたサプライヤサイト2は、この要求を出したユーザを特定するべく管理サーバ20に対して、決済要求を出したユーザID情報によって当該サプライヤサイトにログインするよう要求する(ステップS20)。
ステップS20で、このログイン要求を受けた管理サーバ20は、受け取ったユーザIDおよびサプライヤサイト2を示す情報(例えば、サービスID)をキーとしてそのサプライヤサイト2を決済するユーザ情報(アクセスID情報およびアクセスパスワード情報)でサプライヤサイト2にログインする。つまりステップS21で管理サーバ20は、サプライヤサイト2からユーザに対して予め発行したアクセスID情報51cおよびアクセスパスワード情報51dを用いてサプライヤサイト2にアクセスする。するとサプライヤサイト2は、このアクセスID情報51cから該サプライヤサイト2が予め保持しているユーザを特定する情報(例えば、氏名、住所等)を検索し、サービスの提供を受けるユーザであることおよび決済されたサービスに誤りがないかを確認するべくユーザ端末装置10に対して、これらの決済情報(ユーザ情報および決済されたアイテム情報)送出する(ステップS22)。
【0062】
この決済情報を受け取ったユーザは、ユーザ端末装置10から、その決済を承諾する旨の最終確認承諾をサプライヤサイト2に対して通知する(ステップS23)。ステップ23で最終確認承諾の通知を受け取ったサプライヤサイト2は、そのユーザに対して手続き完了通知をする(ステップS24)とともに、管理サーバ20に対してその決済に係る詳細情報を送出して(ステップS25)一連の操作を終了する。
【0063】
尚、ステップS19およびステップS20で管理サーバ20とサプライヤサイト2との間で送受される情報は、例えばhttps等のプロトコルで暗号化することが望ましいが、更に秘匿性を高めるため、管理サーバ20とサプライヤサイト2との間で所定の暗号化および復号化手段を用意しておくことが好ましい。
具体的にはサービスごとにサプライヤサイト2が予め定めたキー情報をユーザおよびサプライヤサイト2がそれぞれ保持しておく。そしてサプライヤサイト2は、ユーザからの決済要求を受けたとき、このキー情報を管理サーバ20に提供するとともに、管理サーバ20サプライヤサイト2とで送受される情報をこのキーに基づいて予め定めた暗号化および復号化手段によって通信を実行する(認証実行)。つまり、管理サーバ20とサプライヤサイト2と間の通信は、https等のプロトコルに加えて更に所定の暗号化および復号化手段を用いるのでユーザを特定する情報の漏洩を防止することができる。
【0064】
したがって上述した実施形態では、ステップS22でユーザ情報から該サプライヤサイト2が予め保持しているユーザを特定する情報(例えば、氏名、住所等)を検索しているが、これらのユーザを特定する情報を管理サーバ20のデータベースに予め保持させておき、決済要求の都度、サプライヤサイト2にこれらユーザを特定する情報を提供するようにしてもよい。この場合は、サプライヤサイト2にユーザを特定する情報を予め保持させておく必要がなく、管理サーバ20で一元管理できるので、ユーザを特定する情報の漏洩をより一層防止することができる。
【0065】
尚、上述した認証実行は、サプライヤサイト2毎に予め定めた任意のタイミングで実行しても勿論かまわない。
また上述の実施形態において表示部14に複数のサプライヤボタン100が表示された状態でユーザが所望のサプライヤボタン100を押下する等して指定がなされると管理サーバ20は、当該ユーザがサプライヤサイト2にアクセスする際に必要となるサービスアカウントおよびパスワードをこのユーザのユーザIDごとにサービスアカウントマスタ50に保持されたサービスアカウント情報50cおよびサービスパスワード情報50dを得てアクセスすることができる。したがって、複数のサプライヤサイトのそれぞれで異なるサービスアカウントおよびサービスパスワードが必要であったとしても、予め管理サーバ20のサービスアカウントマスタにこれらの情報を保持させておけば、所望のサイトに容易にアクセスすることができる。つまり本発明の第一の実施形態に係るウェブサービスシステムは、サービスアカウントおよびサービスパスワードの管理を不要とすることができる。
【0066】
かくして上述した本発明の第一の実施形態に係るウェブサービスシステムによれば、ユーザ端末装置10に予め割り当てられた端末識別子情報を備える一方、管理サーバ20は、この端末識別子情報からユーザ端末装置10を操作するユーザが属しているグループを契約者マスタ42から得て、このグループごとに販売店が予めレイアウトしたサプライヤサイト2へリンクするサプライヤボタン100(画像情報)をユーザ端末装置10の表示部14に表示することができる。
【0067】
特に本発明のウェブサービスシステムは、ユーザ端末装置10に表示されたサプライヤボタン100を押下すると、管理サーバ20がサプライヤサイト2に対してサービスアカウントおよびサービスパスワードを送出して認証を行う。このためユーザは、複数のサプライヤサイトごとに必要なサービスアカウントやパスワード等を管理する必要がない。
また本発明のウェブサービスシステムは、管理サーバ20が各サプライヤサイト2へのアクセスを管理データベース40のサービスアカウントマスタ50に登録されたサービスアカウント状態情報50cによって許可または不許可に設定しているので、アクセスする必要のないサプライヤサイト2へのアクセスを禁止することもできる。
【0068】
更に本発明のウェブサービスシステムによれば、管理サーバ20がユーザ端末装置10のグループごとに予め用意された所定の表示データを表示部14に表示させるデータ表示手段を備えているので、同一の契約者ID情報を有するユーザ端末装置10、即ち同一のグループに属するユーザ端末装置10の表示部14にグループごとに予め容易されたテロップ等の表示をすることができグループ内の一括同報連絡手段として極めて効果的である。
【0069】
次に本発明の第二の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態が前述した第一の実施形態と異なるところは、ユーザ端末装置10が設置された設置場所情報を管理サーバ20に保持させて、ユーザ端末装置10が設置された地域ごとにサービスを許可(有効)または不許可(無効)にする点にある。
この本発明の第二の実施形態に係るウェブサービスシステムにおいて、管理サーバ20のサービス地域判定手段36は、前述したステップ11を実行する際、ユーザ端末装置10から通知される端末識別子情報をキーとして端末マスタ41の端末地域コード情報41cから当該ユーザ端末装置10の地域情報を得る。次いで管理サーバ20は、カテゴリマスタ44のサービスID情報44dから表示部14に表示されるサプライヤボタン100についてそのカテゴリと関連付けがなされたサービス情報を得る。そして管理サーバ20の地域サービス許可手段37は、サービスマスタ46のサービス対象地域コード情報46dが保持するサービス対象地域を取得して、既に取得済みのユーザ端末装置10の地域情報と比較する。
【0070】
この第二の実施形態は、サプライヤサイト2から提供されるサービスの対象地域を限定する場合、地域サービス許可手段37がサービス対象地域であるかどうかを判定し、ユーザ端末装置10の設置場所(設置地域)がサービス対象地域である場合は、サプライヤボタン100を有効(表示)にし、不一致の場合は、サプライヤボタン100を無効(非表示)にする。
【0071】
かくして本発明の第二の実施形態に係るウェブサービスシステムは、管理データベース40の端末マスタ41の端末地域コード情報41cにユーザ端末装置10が設置された地域情報を保持する一方、サービスマスタ46にサービスID情報46aごとにこのサービスID情報と関連付けがなされたサプライボタン100を有効または無効とする地域情報を保持するサービス対象地域コード情報46dを有しているので、端末マスタ41の端末地域コード情報41cとサービスマスタ46のサービス対象地域コード情報46dを比較することでサプライヤボタン100の有効/無効を制御することができる。
【0072】
次に本発明の第三の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態が上述した実施形態と異なるところは、サプライヤサイト2によって提供されるサービスを利用した利用履歴の件数に基づいて表示部14に表示される複数のサプライヤボタン100のレイアウトを変更する点にある。
管理サーバ20は、サービス履歴マスタ48が保持するサービス履歴情報からユーザIDごとのレコードを集計し、当該ユーザがサプライヤサイト2を利用した利用件数を得る。そして管理サーバ20は、利用件数の多いサプライヤサイト2の順に、サプライヤサイト2に割り当てられたサプライヤボタン100の順序を入れ替えて画面レイアウトを変更する。例えばこの画面レイアウトの変更は、図15に示したようにサプライヤボタン100が表示部14に複数の行および列で配置された場合、その上方の行から利用件数の多い順にサプライヤボタン100の順序を入れ替えるとよい。
【0073】
あるいはレイアウトを変更せず例えば利用件数の多いサプライヤボタン100の色を目立ちやすい色表示に変更(例えば赤表示)してもよいし、それらを組み合わせて表示しても勿論かまわない。要は、ユーザIDごとにサービス履歴マスタ48に保持されたレコードを集計して当該サービスを受けた利用件数を得て、その利用件数の多いサプライヤサイト2のサプライヤボタン100をユーザが利用しやすい配置にレイアウトし直したり、表示色を変更したりすればよい。
【0074】
尚、同一グループ(同一契約者)に属するユーザ端末装置10の表示レイアウトを変更する場合は、アカウントマスタ47ユーザID情報47aから契約者ID情報47bを抽出し、各レコードのユーザID情報ごとのサプライヤサイト2に対する利用件数を得て、得られた利用件数を合算することで契約者ごとの利用頻度とする。そして、この利用頻度が多い順に画面レイアウト生成手段34がサプライヤボタン100のレイアウトを変更する。
【0075】
かくして本発明の第三の実施形態に係るウェブサービスシステムによれば、ユーザの利用件数の多いサプライヤサイト2の順にユーザ端末装置10の表示部14におけるサプライヤボタン100の表示順序を入れ替えや表示色の変更をしているので、ユーザは利用件数の多いサプライヤサイト2に容易にアクセスすることができる。また契約者(グループ)における利用件数の多いサプライヤサイト2の順番にレイアウトすることもできるので、例えば同一グループでの利便性を向上させることができる。
【0076】
次に本発明の第四の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態が上述した実施形態と異なるところは、ユーザが利用するメールサーバ3に未読のメールがある場合、未読メールがある旨を表示部14に表示させる点にある。
この第四の実施形態も上述したようにしてユーザの認証が完了した後、管理サーバ20は、メールアカウントマスタ49から該ユーザのユーザIDをキーとしてメールアカウント情報49cおよびパスワード情報49dから該ユーザのメールカウントおよびパスワードをそれぞれ得る。そして管理サーバ20の未読メール確認手段38は、取得したメールカウントおよびパスワードを用いてメールサーバ3にアクセスして、当該ユーザの未読メールがあるかどうかを問い合わせる。問い合わせの結果、当該ユーザの未読メールがあるとの通知をメールサーバ3から受けた管理サーバ20は、特に図示しないがメール確認ボタン102bの表示を点滅させたり、表示色を変えたり、あるいはテロップ表示領域101に未読メールがある旨を表示する。
【0077】
かくして本発明のウェブサービスシステムは、上述したようにしてレイアウトされたサプライヤボタン100に加えて、メール確認ボタン102bやテロップ表示領域101を介して未読メールの有無をユーザが知ることができる。
次に本発明の第五の実施形態に係るウェブサービスシステムについて説明する。この実施形態は、前述した第四の実施形態と同じように管理サーバ20がメールサーバ3にある未読メールを確認するものであるが、第四の実施形態と異なるところは、同一契約者(同一グループ)に属する複数のユーザの未読メールを確認して、各ユーザの未読メールの有無を表示する点にある。
【0078】
まず管理サーバ20は、ログイン可能な複数のユーザについて、各ユーザのユーザIDをキーとしてメールアカウントマスタ49からそれぞれのユーザのメールアカウント情報49cおよびパスワード情報49dから各ユーザのメールカウントおよびパスワードをそれぞれ得る。そして管理サーバ20の未読メール確認手段38は、取得したメールカウントおよびパスワードを用いてメールサーバ3にアクセスして、各ユーザの未読メールがあるかどうかをそれぞれ問い合わせる。問い合わせの結果、ユーザの未読メールがあるとの通知をメールサーバ3から受けた管理サーバ20は、図17に示すように例えば未読メールがあるユーザの未読メール表示ボタン103の表示を点滅させたり表示色を変えたりする一方、未読メールがないユーザは、点滅や表示色の変更を行わない(未読メール表示ボタン104)。
【0079】
あるいは本発明の第五の実施形態は、特に図示しないがテロップ表示領域101に未読メールがある旨等を表示してもよい。
かくして本発明の第五の実施形態に係るウェブサービスシステムは同一契約者(同一グループ)に属するユーザに未読メールがあるかないかを同一グループに属するユーザ端末装置10から知ることができる。
【0080】
尚、同一ユーザ端末装置10を使用するユーザを切り換えて使用する場合、図15に示したユーザ切換ボタン102aを押下する。すると管理サーバ20は、ユーザ端末装置10の表示部14に、例えば図18に示すように同一契約者(同一グループ)に属する複数のユーザを選択するユーザ選択ボタン110を表示する。そしてログインを所望するユーザは、該当するユーザのユーザ選択ボタン110を押下する。するとユーザ端末装置10と管理サーバ20との間で前述したログイン手順の実行がなされてユーザが切り換えられる。
【0081】
尚、補足として本発明のウェブサービスシステムを用いる場合、例えば管理サーバ20を管理する管理者あるいは管理会社は、オペレータ端末4を用いてユーザ情報を管理サーバ20に登録する必要がある。図19は、このユーザ情報の登録処置手順を示す図である。まずユーザは、ユーザ端末装置10の入力部15から管理サーバ20に対して登録画面要求を送出する(ステップS26)。この登録画面要求を受け取った管理サーバ20は、ユーザ端末装置10の表示部14に所定の新規登録画面(特に図示せず)を出力する(ステップS27)。
【0082】
ユーザは、表示部14に表示された電話番号を入力部15から入力してハンドセット16を用いてオペレータを呼び出す(ステップS28)。オペレータは、ユーザからの電話を受けるとオペレータが操作するオペレータ端末4から管理サーバ20に対してユーザの表示部14に表示された内容を含む登録画面を要求する(ステップS29)。管理サーバ20は、オペレータからの要求を受け付けると、オペレータ端末4に新規登録画面を出力する(ステップS30)。
【0083】
そうしてユーザ端末装置10およびオペレータ端末4のそれぞれに新規登録画面が出力された後、オペレータは、新規登録に必要なユーザ情報を通話によって受けて(ステップS31)、そのユーザ情報を新規登録画面に代行入力する(ステップS32)。このときオペレータによって入力されたユーザ情報は、ユーザ端末装置10の表示部14に同時に表示される。
【0084】
このようにしてユーザ情報の代行入力を完了したオペレータは、ユーザに対して表示部14に表示された登録情報に誤りがないかどうかを確認させた後(ステップS33)、ユーザから任意のパスワードを入力させる(ステップS34)。このパスワードは、オペレータが関知することなく管理サーバ20に保持される。そうしてパスワードの入力が完了すると管理サーバ20は、オペレータ端末4を介してオペレータに新規登録が完了したことを通知する(ステップS35)とともに、ユーザに対してユーザIDを発行する(ステップS36)。
【0085】
このようにして発行されたユーザIDおよびパスワードは、それぞれアカウントマスタ47のユーザID情報47aおよびパスワード情報47cに保持する。
したがって会員登録、ID、パスワード入力などの手続きになれていない低リテラリ層であってもウェブサービスシステムを十分に取り込めるという効果を奏する。
尚、本発明のウェブサービスシステムは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明のウェブサービスシステムにおける要部概略構成を示す図。
【図2】図1に示す管理データベースの端末マスタの構成を示す図。
【図3】図1に示す管理データベースの契約者マスタの構成を示す図。
【図4】図1に示す管理データベースの販売店マスタの構成を示す図。
【図5】図1に示す管理データベースのカテゴリマスタの構成を示す図。
【図6】図1に示す管理データベースのカテゴリレイアウトマスタの構成を示す図。
【図7】図1に示す管理データベースのサービスマスタの構成を示す図。
【図8】図1に示す管理データベースのアカウントマスタの構成を示す図。
【図9】図1に示す管理データベースのサービス履歴マスタの構成を示す図。
【図10】図1に示す管理データベースのメールアカウントマスタの構成を示す図。
【図11】図1に示す管理データベースのサービスアカウントマスタの構成を示す図。
【図12】図1に示すウェブサービスシステムの作動手順を示す図。
【図13】図1に示すウェブサービスシステムにおける起動画面の一例を示す図。
【図14】図1に示すウェブサービスシステムにおけるログイン画面の一例を示す図。
【図15】図1に示すウェブサービスシステムにおけるポータル画面の一例を示す図。
【図16】図12に続くウェブサービスシステムの作動手順を示す図。
【図17】図1に示すウェブサービスシステムにおける未読メールがあるユーザの表示例を示す図。
【図18】図1に示すウェブサービスシステムにおいて契約者に複数のユーザがある場合のユーザ選択画面の一例を示す図。
【図19】図1に示すウェブサービスシステムにおいてユーザ情報の登録処置手順の一例を示す図。
【符号の説明】
【0087】
1 通信ネットワーク
2 サプライヤサイト
3 メールサーバ
4 オペレータ端末
10 ユーザ端末装置
18 端末識別子情報
20 管理サーバ
21 通信インタフェース部
22 テロップデータ生成部
30 アプリケーションソフト
40 管理データベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の通信ネットワークに接続されて、この通信ネットワークに接続された複数のユーザ端末を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末の操作を行う複数のユーザからのアクセスを管理するとともに、該通信ネットワークに接続されて前記ユーザ端末装置を介して前記ユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイトに対するアクセスに用いるアクセス情報をそれぞれ管理する管理サーバを備え、
前記ユーザ端末装置は、予め割り当てられて他のユーザ端末装置と識別可能な端末識別子情報と、
前記管理サーバから与えられる所定の情報を受けて、この情報を表示する表示部と
を具備し、
前記管理サーバは、前記各ユーザ端末装置に予め割り当てられた前記端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マスタと、
前記各ユーザがそれぞれ属する前記グループのグループ情報を保持する契約者マスタと、
前記ユーザに提供されるサービスごとに予め用意された画像情報を保持するカテゴリマスタと、
前記カテゴリマスタに保持された前記画像情報に関連付けられて各サプライヤサイトにそれぞれアクセスするためのアドレス情報を保持するサービスマスタと、
前記販売店情報に関連付けられた前記グループ情報ごとに前記カテゴリマスタにそれぞれ保持された複数の前記画像情報の前記表示部における表示位置を指定するカテゴリレイアウト情報を保持するカテゴリレイアウトマスタと
を有する管理データベースを備えるとともに、
前記ユーザ端末装置からアクセス要求を受けた際、その要求に含まれる前記端末識別子情報により前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であるか否かを判定する端末装置照合手段と、
この端末装置照合手段が前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であると判定したとき、前記契約者マスタが保持する契約者情報を取得するマスタ情報取得手段と、
このマスタ情報取得手段が取得した前記契約者情報ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するカテゴリレイアウト情報取得手段と、
このカテゴリレイアウト情報取得手段により取得されたカテゴリレイアウト情報に従って前記表示部の指定場所に前記カテゴリマスタに保持された画像情報をレイアウトして並べる画面レイアウト生成手段と、
この前記画面レイアウト生成手段によりレイアウトされた前記画像情報を前記ユーザ端末装置の前記表示部に表示させる画像表示手段と
を備えることを特徴とするウェブサービスシステム。
【請求項2】
前記管理データベースは、更に所定の場所に前記各ユーザ端末装置を設置した販売店情報を保持する販売店マスタを備え、
前記マスタ情報取得手段は、前記販売店マスタに保持された販売店情報を取得し、
前記カテゴリレイアウト情報取得手段は、前記マスタ情報取得手段が取得した前記販売店情報から前記契約者ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するものである請求項1に記載のウェブサービスシステム。
【請求項3】
前記画像情報は、前記サプライヤサイトにアクセスするべく予め用意された選択ボタン画像である請求項1に記載のウェブサービスシステム。
【請求項4】
前記管理データベースは、更に前記ユーザ端末装置を操作することが許可された複数の前記ユーザのユーザID情報をそれぞれ保持するアカウントマスタを有し、
前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置から前記ユーザに予め該ユーザに割り当てられたユーザIDを入力してアクセス要求を受けたとき、このユーザ端末装置から送出された前記ユーザIDが前記アカウントマスタのユーザID情報と一致するアクセス許可情報を得て、このアクセス許可情報が前記サプライヤサイトへのアクセスを許可すると設定されていたときは該ユーザ端末装置の前記表示部に前記画像情報の表示をさせ、アクセスを非許可にすると設定されていたときは前記画像情報を非表示とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項5】
前記管理サーバは、更に前記契約者ID情報ごとに予め用意された所定の表示データを前記表示部に表示させるデータ表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項6】
前記表示データは、文字列からなる文字情報であって、
前記表示部の所定の場所に前記文字列をスクロールさせて表示させることを特徴とする請求項5に記載のウェブサービスシステム。
【請求項7】
前記端末マスタは、更に前記各ユーザ端末装置が設置された端末地域情報を保持する端末地域情報を有し、
前記サービスマスタは、更にサービスの対象とするサービス地域情報を保持するサービス対象地域情報を有し、
前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置がアクセスする際に通知される前記端末識別子情報を用いて前記端末マスタに保持された前記端末地域情報から該ユーザ端末装置が設置された地域情報を得て、前記サービスマスタに保持されたサービス対象の地域であるか否かを判定するサービス地域判定手段と、
このサービス地域判定地域によって前記ユーザ端末が設置された地域に該当すると判定されたときサービス対象の前記サプライヤサイトに対するアクセスを許可する地域サービス許可手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項8】
前記管理データベースは、更に前記端末識別子情報ごとに前記サプライヤサイトのサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタを有し、
前記画面レイアウト生成手段は、前記表示部に前記サプライヤごとに予め用意された画像情報を前記サービス履歴マスタが保持するアクセス回数の多い順にレイアウトし直すことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載のウェブサービスシステムであって、
更に、前記ユーザが利用可能なメールサーバを備え、
前記管理データベースは、更に前記アカウントマスタが保持する前記ユーザID情報ごとに前記メールサーバにアクセスするためのアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタを有し、
前記管理サーバは、このメールアカウントマスタが保持するアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段を備え、
前記画面レイアウト生成手段は、前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることを特徴とするウェブサービスシステム。
【請求項10】
前記未読メール確認手段は、前記メールアカウントマスタから前記契約者マスタに保持される前記グループに属する前記各ユーザの前記メールアカウント情報を得て、これらのメールアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、前記各ユーザの未読メールの有無をそれぞれ確認して、
画面レイアウト生成手段は、前記ユーザごとに前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることを特徴とする請求項9に記載のウェブサービスシステム。
【請求項11】
前記管理サーバは、更に前記ユーザごとに前記各サプライヤサイトにアクセスするアクセスID情報をそれぞれ保持するサービスアカウントマスタを有し、
前記サプライヤサイトは、前記管理サーバに対して前記サービスアカウントマスタが保持するアクセスID情報を要求し、このアクセスID情報によりログインさせることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項12】
前記サプライヤサイトは、更に前記サービスごとに該サプライヤサイトが予め定めたキー情報をそれぞれ保持し、このキー情報を用いて所定の手段により前記管理サーバと該サプライヤサイトとで送受される情報を暗号化することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項1】
所定の通信ネットワークに接続されて、この通信ネットワークに接続された複数のユーザ端末を所定のグループごとに管理し、このユーザ端末の操作を行う複数のユーザからのアクセスを管理するとともに、該通信ネットワークに接続されて前記ユーザ端末装置を介して前記ユーザの要求により接続される複数のサプライヤサイトに対するアクセスに用いるアクセス情報をそれぞれ管理する管理サーバを備え、
前記ユーザ端末装置は、予め割り当てられて他のユーザ端末装置と識別可能な端末識別子情報と、
前記管理サーバから与えられる所定の情報を受けて、この情報を表示する表示部と
を具備し、
前記管理サーバは、前記各ユーザ端末装置に予め割り当てられた前記端末識別子情報をそれぞれ保持する端末マスタと、
前記各ユーザがそれぞれ属する前記グループのグループ情報を保持する契約者マスタと、
前記ユーザに提供されるサービスごとに予め用意された画像情報を保持するカテゴリマスタと、
前記カテゴリマスタに保持された前記画像情報に関連付けられて各サプライヤサイトにそれぞれアクセスするためのアドレス情報を保持するサービスマスタと、
前記販売店情報に関連付けられた前記グループ情報ごとに前記カテゴリマスタにそれぞれ保持された複数の前記画像情報の前記表示部における表示位置を指定するカテゴリレイアウト情報を保持するカテゴリレイアウトマスタと
を有する管理データベースを備えるとともに、
前記ユーザ端末装置からアクセス要求を受けた際、その要求に含まれる前記端末識別子情報により前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であるか否かを判定する端末装置照合手段と、
この端末装置照合手段が前記端末マスタに保持されたユーザ端末装置であると判定したとき、前記契約者マスタが保持する契約者情報を取得するマスタ情報取得手段と、
このマスタ情報取得手段が取得した前記契約者情報ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するカテゴリレイアウト情報取得手段と、
このカテゴリレイアウト情報取得手段により取得されたカテゴリレイアウト情報に従って前記表示部の指定場所に前記カテゴリマスタに保持された画像情報をレイアウトして並べる画面レイアウト生成手段と、
この前記画面レイアウト生成手段によりレイアウトされた前記画像情報を前記ユーザ端末装置の前記表示部に表示させる画像表示手段と
を備えることを特徴とするウェブサービスシステム。
【請求項2】
前記管理データベースは、更に所定の場所に前記各ユーザ端末装置を設置した販売店情報を保持する販売店マスタを備え、
前記マスタ情報取得手段は、前記販売店マスタに保持された販売店情報を取得し、
前記カテゴリレイアウト情報取得手段は、前記マスタ情報取得手段が取得した前記販売店情報から前記契約者ごとに前記カテゴリレイアウトマスタに保持されたカテゴリレイアウト情報を取得するものである請求項1に記載のウェブサービスシステム。
【請求項3】
前記画像情報は、前記サプライヤサイトにアクセスするべく予め用意された選択ボタン画像である請求項1に記載のウェブサービスシステム。
【請求項4】
前記管理データベースは、更に前記ユーザ端末装置を操作することが許可された複数の前記ユーザのユーザID情報をそれぞれ保持するアカウントマスタを有し、
前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置から前記ユーザに予め該ユーザに割り当てられたユーザIDを入力してアクセス要求を受けたとき、このユーザ端末装置から送出された前記ユーザIDが前記アカウントマスタのユーザID情報と一致するアクセス許可情報を得て、このアクセス許可情報が前記サプライヤサイトへのアクセスを許可すると設定されていたときは該ユーザ端末装置の前記表示部に前記画像情報の表示をさせ、アクセスを非許可にすると設定されていたときは前記画像情報を非表示とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項5】
前記管理サーバは、更に前記契約者ID情報ごとに予め用意された所定の表示データを前記表示部に表示させるデータ表示手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項6】
前記表示データは、文字列からなる文字情報であって、
前記表示部の所定の場所に前記文字列をスクロールさせて表示させることを特徴とする請求項5に記載のウェブサービスシステム。
【請求項7】
前記端末マスタは、更に前記各ユーザ端末装置が設置された端末地域情報を保持する端末地域情報を有し、
前記サービスマスタは、更にサービスの対象とするサービス地域情報を保持するサービス対象地域情報を有し、
前記管理サーバは、前記ユーザ端末装置がアクセスする際に通知される前記端末識別子情報を用いて前記端末マスタに保持された前記端末地域情報から該ユーザ端末装置が設置された地域情報を得て、前記サービスマスタに保持されたサービス対象の地域であるか否かを判定するサービス地域判定手段と、
このサービス地域判定地域によって前記ユーザ端末が設置された地域に該当すると判定されたときサービス対象の前記サプライヤサイトに対するアクセスを許可する地域サービス許可手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項8】
前記管理データベースは、更に前記端末識別子情報ごとに前記サプライヤサイトのサービスを利用した件数を保持するサービス履歴マスタを有し、
前記画面レイアウト生成手段は、前記表示部に前記サプライヤごとに予め用意された画像情報を前記サービス履歴マスタが保持するアクセス回数の多い順にレイアウトし直すことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載のウェブサービスシステムであって、
更に、前記ユーザが利用可能なメールサーバを備え、
前記管理データベースは、更に前記アカウントマスタが保持する前記ユーザID情報ごとに前記メールサーバにアクセスするためのアカウント情報をそれぞれ保持するメールアカウントマスタを有し、
前記管理サーバは、このメールアカウントマスタが保持するアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、該ユーザの未読メールの有無を確認する未読メール確認手段を備え、
前記画面レイアウト生成手段は、前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることを特徴とするウェブサービスシステム。
【請求項10】
前記未読メール確認手段は、前記メールアカウントマスタから前記契約者マスタに保持される前記グループに属する前記各ユーザの前記メールアカウント情報を得て、これらのメールアカウント情報を用いて前記メールサーバにアクセスし、前記各ユーザの未読メールの有無をそれぞれ確認して、
画面レイアウト生成手段は、前記ユーザごとに前記未読確認手段が確認した未読メールの有無を前記表示部の所定の場所にレイアウトすることを特徴とする請求項9に記載のウェブサービスシステム。
【請求項11】
前記管理サーバは、更に前記ユーザごとに前記各サプライヤサイトにアクセスするアクセスID情報をそれぞれ保持するサービスアカウントマスタを有し、
前記サプライヤサイトは、前記管理サーバに対して前記サービスアカウントマスタが保持するアクセスID情報を要求し、このアクセスID情報によりログインさせることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【請求項12】
前記サプライヤサイトは、更に前記サービスごとに該サプライヤサイトが予め定めたキー情報をそれぞれ保持し、このキー情報を用いて所定の手段により前記管理サーバと該サプライヤサイトとで送受される情報を暗号化することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のウェブサービスシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−139962(P2008−139962A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−323467(P2006−323467)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【出願人】(506398874)株式会社ビネガ (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(000000181)岩崎通信機株式会社 (133)
【出願人】(506398874)株式会社ビネガ (1)
【Fターム(参考)】
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