説明

ウエハノッチ部の研磨パッド

【課題】ヒゲ状体が発生しても、成長する前にヒゲ状体が剥がれ落ちるようにしたウエハノッチ部の研磨パッドを提供する。
【解決手段】研磨加工を進めるうちに、ノッチ部22によって研磨パッド1の外周縁部11の繊維の一部が掻き取られて、外周縁部11が毛羽立ち、ヒゲが伸びたようなヒゲ状体16、17ができ始める。ヒゲ状体16、17が研磨パッド1の中心側に向かって成長し始めると、ヒゲ状体16、17の根本が切り込み部145、155に達し、ヒゲ状体16、17は研磨パッド1から剥がれ落ちる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハ等の外周縁部に形成したノッチ部の研磨加工を行うウエハノッチ部の研磨パッドに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエハは、板厚の薄い円盤形状を有し、その外周縁部には、チッピングをなくすため、面取り部が形成されている。また、半導体ウエハの外周縁部の一部には、結晶方位を示すため、直線輪郭状のオリエンテーションフラット、あるいは、略V字状や略円弧状のノッチ部(切り欠き)が形成されている。これらのオリエンテーションフラットあるいはノッチ部には、面取り部に連続して傾斜面及び端面が形成されている。
【0003】
ノッチ部の傾斜面及び端面は、半導体製造上の歩留まりを向上させるため、半導体ウエハのパターン形成面と同様に鏡面研磨される。ノッチ部の傾斜面及び端面は、ノッチ部が周囲と大きく異なった形状をしているため、ノッチ部専用の研磨パッドを用いて鏡面研磨される。このような鏡面研磨装置は、例えば、下記特許文献1に見ることができる。
【0004】
このような鏡面研磨装置の研磨工具として、ノッチ部の輪郭とほぼ一致するが、わずかに大きい略V字状や略円弧状の外周縁部を持ち、不織布または織布等でできた環状の研磨パッドが用いられる。研磨時には、研磨パッドの外周縁部とノッチ部との接触部分に、研磨粒子を分散させたスラリーを供給するとともに、回転する研磨パッドをノッチ部に押しつけながら研磨加工を行う。
【0005】
研磨パッドは、研磨加工を進めるうちに、ノッチ部によって繊維の一部が掻き取られて、外周縁部が毛羽立つ。毛羽立った繊維は、各繊維が比較的長いので研磨パッドと分離し難いため、ヒゲが伸びたようなヒゲ状体を形成する。このヒゲ状体は、研磨パッドの外周縁部全体の形が崩れ、外周縁部全体を整形することが必要となる時間よりもはるかに早く発生する。
【0006】
上記ヒゲ状体は、研磨パッドの回転によって振り回され、あたかも鞭のように半導体ウエハ表面を鞭打つ。この鞭打ち現象によって、鞭打ち箇所は研磨加工が他の場所とは異なった条件で進行する。これにより、ノッチ部と半導体ウエハの外周縁部との境界部からパターン形成面中央に向って、表面状態が視覚的に異なる領域が発生する。この表面状態が視覚的に異なる領域があると、研磨された半導体ウエハの表面精度(粗度)の信頼性について疑いを招くおそれがある。
【0007】
従来は、特許文献1に示すように、ヒゲ状体が成長してきたところで、ダイヤモンドを埋め込んだヒゲ除去工具を使用して、研磨パッドの外周縁部を整形し、ヒゲ状体を除去していた。
【0008】
しかし、ヒゲ除去工具を使用してヒゲ状体を除去する従来技術では、研磨パッドが濡れていると、ヒゲ状体の除去効率が悪化し、ヒゲ状体を完全に除去することが難しくなる。
【0009】
また、ヒゲ除去工具によるヒゲ状体の除去作業中は、研磨パッドによる半導体ウエハの研磨加工が中断するため、半導体ウエハの研磨加工能率が低下する。さらに、ヒゲ除去工具自体が研磨パッドによって研磨されるため、摩耗し、その寿命が短くなる。また、ダイヤモンドを埋め込んだヒゲ除去工具の母材は金属であるため、この金属が研磨パッドに付着し、半導体ウエハの品質に悪影響を与える恐れがある。
【0010】
【特許文献1】特開2005−118903号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、ヒゲ状体が発生しても、成長する前にヒゲ状体が剥がれ落ちるようにしたウエハノッチ部研磨のための研磨パッドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、ウエハの外周縁部に形成したノッチ部を研磨するために、不織布で形成された環状の研磨パッドであって、上記ノッチ部の輪郭とほぼ一致する断面形状に形成された外周縁部、及び、上記研磨パッドの外周縁部の近傍で、研磨パッドの両側面に形成され、研磨パッドの外周と実質的に同心の、連続あるいは断続した切り込み部を備えたことを特徴とするウエハノッチ部の研磨パッドである。
【0013】
第2番目の発明は、第1番目の発明のウエハノッチ部の研磨パッドにおいて、上記切り込み部は、研磨パッドにおける同じ半径位置でその厚さの中央部を残すようにして研磨パッドの両側面から向かい合うような対をなして形成されていることを特徴とするウエハノッチ部の研磨パッドである。
【0014】
第3番目の発明は、第2番目の発明のウエハノッチ部の研磨パッドにおいて、上記切り込み部は、複数の対があり、各対が研磨パッドにおいてそれぞれ異なる半径位置に形成されていることを特徴とするウエハノッチ部の研磨パッドである。
【0015】
第4番目の発明は、第1番目の発明のウエハノッチ部の研磨パッドにおいて、上記切り込み部は、研磨パッドにおける異なる半径位置において研磨パッドの両側面に対して交互に形成されていることを特徴とするウエハノッチ部の研磨パッドである。
【発明の効果】
【0016】
本発明のウエハノッチ部の研磨パッドは、研磨パッドの外周縁部の近傍で、研磨パッドの両側面に形成され、研磨パッドの外周とほぼ同心をなす切り込み部を備えている。
【0017】
従って、ヒゲ状体の元が発生しても、切り込み部の存在により成長する前にヒゲ状体が研磨パッドから剥がれ落ちるため、ヒゲ状体にまでは成長しない。そのため、結果として鞭打ち現象を回避でき、ヒゲ除去工具による研磨パッドの整形作業が不要となる。さらに、研磨パッドによる半導体ウエハの研磨加工が中断しないため、半導体ウエハの研磨加工能率が向上する。また、ヒゲ除去工具の母材金属が、研磨パッドに付着して半導体ウエハの品質に悪影響を与える恐れもなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例4を説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は本発明の実施例1の研磨パッド単体を示す部品図であり、(1)は研磨パッド単体の正面図、(2)は(1)のA−A断面図である。図2は図1(2)のP部拡大断面図である。図3(1)は本発明の実施例1の研磨パッドで半導体ウエハのノッチ部を研磨する研磨装置を示す正面図、図3(2)は図3(1)のQ矢視図であり、研磨パッドの外周縁部と半導体ウエハのノッチ部との接触部分の拡大平面図である。
【0020】
図1から図3に示すように、本発明の実施例1の研磨パッド1は、不織布、或いは、不織布の繊維組織を合成樹脂で固めたものからなり、環状(ドーナツ状)に形成されている。
【0021】
図3(1)に示すように、円盤状の半導体ウエハ2は、ウエハチャックテーブル3の上面に、水平に固定される。半導体ウエハ2は板厚の薄い円盤形状を有し、その外周縁部21には、チッピングをなくすため、面取り部(図示せず)が形成されている。半導体ウエハ2の外周縁部21の1カ所には、半導体ウエハ2の結晶方位を示すため、図3(2)に示すように、略V字状のノッチ部22(切り欠き)が形成されている。ノッチ部22の形状は、略V字状に限られるものではなく、略円弧状でも良い。
【0022】
図1から図3に示すように、研磨パッド1には、ノッチ部22の略V字状の輪郭とほぼ一致する略V字状の外周縁部11が形成されている。また、研磨パッド1の側面12、13には、研磨パッド1の外周縁部11と同心で、外周縁部11の近傍に、円弧状の複数(この例では、表裏各5個)の切り込み部141〜145、151〜155が各々形成されている。切り込み部141〜145、151〜155は、連続した円弧状(円状)に形成されている。
【0023】
切り込み部形成の例を簡単に示す。図2に示すように、研磨パッド1の一方の側面12の切り込み部141〜145の直径D1〜D5と、他方の側面13の切り込み部151〜155の直径D1〜D5は、等しい位置(研磨パッドの同じ半径位置)に形成されている。また、切り込み部141〜145、151〜155の深さHは、研磨パッド1の厚さTの半分(T/2)未満に形成されている。これにより切り込み部141〜145、151〜155が形成された部分の厚さ方向中央部が残されるようになっている。
【0024】
研磨パッド1の切り込み部141〜145、151〜155は、旋削加工またはプレス加工で形成することができる。すなわち、旋削加工の場合には、研磨パッド1の一方の側面12を上にして、研磨パッド1を加工テーブル等の上面に固定する。
【0025】
次に、加工テーブル等を回転させながら、刃先が鋭利な刃物を、研磨パッド1の一方の側面12に対して直交する方向の下方に移動して近づけ、刃物を深さHだけ切り込んで、切り込み部145を形成する。次に研磨パッド1の半径方向に刃物を移動させ、同様の工程を行い切り込み部144を形成する。この動作を繰り返して、残りの切り込み部143、142、141を形成する。
【0026】
次に、研磨パッド1を裏返し、他方の側面13を上にして、研磨パッド1を加工テーブル等の上面に固定し、上記した動作を繰り返すことにより、他方の側面13側の切り込み部151〜155を形成する。
【0027】
また、旋削加工の他に、研磨パッド1を回転させずに、複数の円環状の刃を研磨パッド1の側面12及び13に対してプレスするプレス加工により、切り込み部を形成することも可能である。
【0028】
さらに、切り込み部を形成する部分以外の箇所を保持部材等で固定し、研磨パッドの両側面から刃物と当接させて溝を形成することも可能である。
【0029】
図3(1)に示すように、上記した形状の研磨パッド1を図示しないスピンドルに取り付け、図3(1)の紙面に平行で垂直な平面上で回転させる。次に、既知のボールネジ、エアシリンダなどの移動手段(図示せず)によって、研磨パッド1またはウエハチャックテーブル3を移動し、図3(2)に示すように、研磨パッド1の外周縁部11を半導体ウエハ2のノッチ部22に嵌め込んで、押し当てる。同時に、外周縁部11とノッチ部22との接触部分に、ノズル31を通じて、研磨粒子を分散させたスラリーを供給する。
【0030】
これにより、半導体ウエハ2のノッチ部22が研磨される。ここで、研磨パッド1の外周縁部11をノッチ部22に押し当てた状態で、図3(1)に示すように、半導体ウエハ2を矢印Rの方向に傾斜移動させて、ノッチ部22の傾斜面及び端面を研磨する。
【0031】
図4は本発明の実施例1の研磨パッド1を用いて、半導体ウエハ2のノッチ部22を研磨する工程の前半を示す説明図である。図5は本発明の実施例1の研磨パッド1で、半導体ウエハ2のノッチ部22を研磨する工程の後半を示す説明図である。図4(1)に示すように、研磨加工を進めるうちに、ノッチ部22によって研磨パッド1の外周縁部11の繊維の一部が掻き取られて、外周縁部11が毛羽立ち、ヒゲが伸びたようなヒゲ状体16、17の元ができ始める。
【0032】
図4(2)に示すように、ヒゲ状体16、17の元が研磨パッド1の中心側に向かって成長し始めると、ヒゲ状体16、17の根本が切り込み部145、155に達し、図5に示すように、ヒゲ状体16、17は研磨パッド1から剥がれ落ちる。
【0033】
従って、ヒゲ状体が成長する前に研磨パッド1から確実に剥がれ落ちるため、ヒゲ状体の鞭打ち現象を回避でき、ヒゲ除去工具を用いて研磨パッドからヒゲを除去する作業が不要となる。そのため、研磨パッドによる半導体ウエハの研磨加工が中断しないため、半導体ウエハの研磨加工能率が向上する。また、ヒゲ除去工具の母材金属がパッドに付着し、これが半導体ウエハの品質に悪影響を与える恐れもなくなる。
【実施例2】
【0034】
次に本発明の実施例2について説明する。図6は本発明の実施例2の研磨パッド1単体を示す部品図であり、実施例1の図2相当図である。以下の説明では、上記実施例1と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
【0035】
実施例2は、切り込み部を、研磨パッド1の一方の側面12と他方の側面13で、異なる直径に形成した例である。すなわち、図6に示すように、研磨パッド1の側面12、13には、研磨パッド1の外周縁部11と同心で、外周縁部11の近傍に、円状の複数(5個)の切り込み部141〜145、151〜155が各々形成されている。
【0036】
図6に示すように、研磨パッド1の一方の側面12の切り込み部141〜145の直径D1〜D5と、他方の側面13の切り込み部151〜155の直径D11〜D15は、異なる直径に形成されている。また、切り込み部141〜145、151〜155の深さHは、実施例1と同様に、研磨パッド1の厚さTの半分(T/2)未満に形成されている。
【実施例3】
【0037】
次に本発明の実施例3について説明する。図7は本発明の実施例3の研磨パッド1単体を示す部品図であり、部分拡大正面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
【0038】
実施例3は、切り込み部を断続的な円弧状に形成した例である。すなわち、図7に示すように、研磨パッド1の一方の側面12には、研磨パッド1の外周縁部11と同心で、外周縁部11の近傍に、断続的な円弧状(破線状)の複数(5個)の切り込み部181〜185が形成されている。図示はしないが、他方の側面13にも、断続的な円弧状の複数(5個)の切り込み部が形成されている。
【0039】
実施例1の連続した円弧状の切り込み部141〜145、151〜155は、プレス加工又は旋削加工で形成している。実施例3の断続的な円弧状の切り込み部181〜185は、切り込み部181〜185の直径D1〜D5と同じ直径の円環状の総形の刃物(刃が鋸の刃のように断続的に形成されている)を使用し、これを厚さ方向に押し込むことによりプレス加工で形成することができる。
【実施例4】
【0040】
次に本発明の実施例4について説明する。図8は本発明の実施例4の研磨パッド1単体を示す部品図であり、部分拡大正面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
【0041】
実施例4は、切り込み部を連続した円弧と断続的な円弧をつないだ形状に形成した例である。すなわち、図8に示すように、研磨パッド1の一方の側面12には、研磨パッド1の外周縁部11と同心で、外周縁部11の近傍に、連続した円弧と断続的な円弧をつないだ形状の複数(5個)の切り込み部191〜195が形成されている。図示はしないが、他方の側面13にも、連続した円弧と断続的な円弧をつないだ形状の複数(5個)の切り込み部が形成されている。
【0042】
実施例4の連続した円弧と断続的な円弧をつないだ形状の切り込み部191〜195は、切り込み部191〜195の直径D1〜D5と同じ直径の円環状の総形の刃物を使用し、実施例3の場合と同様にプレス加工で形成することができる。
【実施例5】
【0043】
次に本発明の実施例5について説明する。図9は本発明の実施例5の研磨パッド単体を示す部品図であり、(1)は研磨パッド単体の正面図、(2)は(1)のB−B断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。
【0044】
上記実施例は、直径の異なる同心状の複数の切り込み部で構成されているが、実施例5は、切り込み部を渦巻状に形成した例である。すなわち、図9に示すように、研磨パッド1の一方の側面12には、外周縁部11の近傍に、研磨パッド1の外周側から内周側に向かって、一本の渦巻状の切り込み部41が形成されている。図示はしないが、他方の側面13にも、一本の渦巻状の切り込み部42が形成されている。
【0045】
実施例5の渦巻状の切り込み部41、42は、渦巻状の切り込み部41、42と同じ形状の渦巻形の総形の刃物によるプレス加工、又は旋削加工で形成することができる。
【0046】
上記各実施例では、切り込み部は、一方の側面12と他方の側面13に、各々複数形成されているが、各々1個だけ形成してもよい。また、上記実施例の切り込み部は、研磨パッド1の外周縁部11と同心の円弧状に形成されているが、外周縁部11とほぼ同心の円弧状であればよい。また、連続した円弧状の切り込み部、断続的な円弧状の切り込み部、連続した円弧と断続的な円弧をつないだ形状の切り込み部のうちの、二種類または三種類の切り込み部を混在させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施例1の研磨パッド単体を示す部品図であり、(1)は研磨パッド単体の正面図、(2)は(1)のA−A断面図である。
【図2】図1(2)のP部拡大断面図である。
【図3】(1)は本発明の実施例1の研磨パッドで半導体ウエハのノッチ部を研磨する研磨装置を示す正面図、(2)は(1)のQ矢視図であり、研磨パッドの外周縁部と半導体ウエハのノッチ部との接触部分の拡大平面図である。
【図4】本発明の実施例1の研磨パッドでウエハのノッチ部を研磨する工程の前半を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例1の研磨パッドでウエハのノッチ部を研磨する工程の後半を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例2の研磨パッド単体を示す部品図であり、図2相当図である。
【図7】本発明の実施例3の研磨パッド単体を示す部品図であり、部分拡大正面図である。
【図8】本発明の実施例4の研磨パッド単体を示す部品図であり、部分拡大正面図である。
【図9】本発明の実施例5の研磨パッド単体を示す部品図であり、(1)は研磨パッド単体の正面図、(2)は(1)のB−B断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 研磨パッド
11 外周縁部
12、13 側面
141、142、143、144、145 切り込み部
151、152、153、154、155 切り込み部
16、17 ヒゲ状体
181、182、183、184、185 切り込み部
191、192、193、194、195 切り込み部
2 半導体ウエハ
21 外周縁部
22 ノッチ部
3 ウエハチャックテーブル
31 ノズル
41、42 切り込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエハの外周縁部に形成したノッチ部を研磨するために、不織布で形成された環状の研磨パッドであって、
上記ノッチ部の輪郭とほぼ一致する断面形状に形成された外周縁部、及び、
上記研磨パッドの外周縁部の近傍で、研磨パッドの両側面に形成され、研磨パッドの外周と実質的に同心の、連続あるいは断続した切り込み部を備えたこと
を特徴とするウエハノッチ部の研磨パッド。
【請求項2】
請求項1に記載されたウエハノッチ部の研磨パッドにおいて、
上記切り込み部は、研磨パッドにおける同じ半径位置でその厚さの中央部を残すようにして研磨パッドの両側面から向かい合うような対をなして形成されていること
を特徴とするウエハノッチ部の研磨パッド。
【請求項3】
請求項2に記載されたウエハノッチ部の研磨パッドにおいて、
上記切り込み部は、複数の対があり、各対が研磨パッドにおいてそれぞれ異なる半径位置に形成されていること
を特徴とするウエハノッチ部の研磨パッド。
【請求項4】
請求項1に記載されたウエハノッチ部の研磨パッドにおいて、
上記切り込み部は、研磨パッドにおける異なる半径位置において研磨パッドの両側面に対して交互に形成されていること
を特徴とするウエハノッチ部の研磨パッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−82754(P2010−82754A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255153(P2008−255153)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000107745)スピードファム株式会社 (62)
【Fターム(参考)】