説明

エレベータの乗降口用手摺装置

【課題】乗降口を通ってエレベータに乗降する者の移動介助を、簡単な構成によって確実に行い得るようにしたエレベータの乗降口用手摺装置を提供する。
【解決手段】通路3に面する建屋壁17に設けられたエレベータ用の乗降口1の左右の側壁面を、該乗降口1の開口幅を該乗降口1の奥側から手前側に向かって拡大させるような傾斜面又は湾曲面とし、該左右の側壁面の少なくとも何れか一方に、該側壁面の幅方向の略中央部に凹入状態で手摺体を設ける。係る構成によれば、手摺体が、通路3側の手摺とエレベータ5側の手摺との中間に位置してこれら両者間の橋渡し的な手摺として機能することから、該手摺体を把持することで、乗降口1を通ってのエレベータ5への乗降を安全に行うことができ、特に高齢者の使用に際してはその効果が顕著である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、建屋側に設けられたエレベータの乗降口に備えられる乗降口用の手摺装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、高齢者社会の到来に対応して、高齢者がエレベータを使用する場合において、その乗降を介助して安全な乗降動作を担保するための手摺装置に関する技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に示される手摺装置は、建屋側に設けられるエレベータ用の乗降口が建屋側壁面から深い位置に設けられた構造のものを対象とし、且つ車椅子で乗降する者の利便性に供することを目的とし、建屋側壁面に取付けられた手摺を、上記乗降口の側壁を通って乗降口の前端近傍まで延長させ、これによって車椅子に乗った者が建屋側から乗降口の前端近傍まで手摺を伝って移動できるようにしたものである。
【0004】
この場合、この手摺装置では、上記乗降口の側壁部分を乗降口から垂直方向に延びる平面又は外方に向かって拡開変化する湾曲面とするとともに、この側壁部分に水平方向へ延びる凹溝を設け、この凹溝内に手摺を配置している。
【0005】
特許文献2に示される手摺装置は、建屋壁面に開口形成された乗降口の外側端部に上下方向へ延びる入隅部を形成し、この入隅部の中に手摺を取付けたものであって、該手摺を利用者が手で把持することで利用者の存在を検知し、エレベータ戸の開戸時間を長く設定し、これによって特に利用者が高齢者であるような場合における乗降時の安心感を与えるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−328276号公報
【特許文献2】特開2008−195460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、建屋側に設けられるエレベータの乗降口の左右側壁は、該乗降口への進入及び退出に伴う人の移動を容易とする等の観点から、上記乗降口の奥側から手前側へ向かうに伴って開口幅を拡大させるような傾斜面又は湾曲面とされる傾向にある。
【0008】
一方、エレベータの利用者が高齢者等の足腰に不安のある者である場合、利用者は手摺を伝って安全にエレベータに乗降したいと考えるのが通例である。この場合、一般に、建屋内のエレベータに至る通路の壁面には手摺が設けられており、またエレベータのゴンドラ内にも手摺が設けられているが、上記乗降口の側壁には、上掲の特許文献1に示されるように車椅子使用者を対象とする場合の他には、通常、手摺は備えられていない(特許文献2に示される例は、人の存在を感知させることを主目的とした手摺であって、歩行介助を目的とするものではない)。
【0009】
これは、この乗降口の側壁部分における移動方向の長さは短く、建屋壁面側の手摺と、エレベータのゴンドラ内の手摺があれば十分と判断されたものと考えられる。
【0010】
しかし、上記ゴンドラ内の手摺は、ゴンドラの出入口を入ってその側方に設けられており、該出入口に入ると同時にこれを把持することはできない。このため、例え乗降口の側壁部分の距離が短くても、建屋壁面側の手摺から直ちにゴンドラ内部の手摺に移動すること(この逆も同じ)は困難で、特に高齢者にとってはこの間での転倒ということも考えられ、深刻な問題となる。
【0011】
ここで、このような問題に対処すべく、特許文献1とか特許文献2に示された手摺を適用することも考えられる。
【0012】
しかし、特許文献1に示された手摺装置は、上述のように、乗降口の前端が通路から深く入った位置に設定された構造のものにおいて、車椅子でのエレベータへの乗降時の介助を目的としたもので、上記乗降口の側壁部分に水平方向に凹溝を設け、ここに通路側から連続する手摺を延長配置したものであるため、乗降口の側壁の幅が比較的小さい一般的な構造のエレベータ乗降口には適用しにくく、仮に適用したとしても、構造が大掛かりで設置コストに対応した効果は得難いものとなる。
【0013】
また、特許文献2に示される手摺装置は、手摺を把持することで人の存在を感知させるためのものであって、エレベータに乗ろうとする人が乗降口部分に立ち止まった状態で手摺を把持すればよく、そのため乗降口の前に立ち止まったままで最も把持し易い部位、即ち、乗降口の側壁と通路壁面との隅部に手摺を配置したものである。従って、この手摺は建屋壁面側の手摺からは近いものの、エレベータのゴンドラ内の手摺からは遠く、このため、この手摺を建屋壁面側の手摺からエレベータのゴンドラ内の手摺への橋渡しのための手摺として適用しても、十分な効果は期待できないものであり、特に、乗降口の左右側壁が、該乗降口の開口幅をその奥側から手前側へ向けて拡大するような傾斜面とか湾曲面とされている場合には尚更である。
【0014】
そこで本願発明は、主として歩行によって乗降口を通ってエレベータに乗降する者の移動介助を、簡単な構成によって確実に行い得るようにしたエレベータの乗降口用手摺装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0016】
本願の第1の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置は、通路3に面する建屋壁17に設けられたエレベータ用の乗降口1の左右の側壁面1a、1aを、該乗降口1の開口幅を該乗降口1の奥側から手前側に向かって拡大させるような傾斜面又は湾曲面とし、該左右の側壁面1a、1aの少なくとも何れか一方に、該側壁面1aの幅方向の略中央部に凹入状態で手摺体21を設けたことを特徴としている。
【0017】
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置において、上記手摺体21を、上記側壁面1aに凹入配置された深皿状形体の取付基部22内に取付けたことを特徴としている。
【0018】
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置において、上記手摺体21を、上下方向又は水平方向に延設したことを特徴としている。
【0019】
本願の第4の発明では、上記第1、第2又はd3の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置において、上記乗降口1の上記側壁面1aを、上記建屋壁17によって、又は該建屋壁17に付設される付設材25によって、構成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置によれば、通路3に面する建屋壁17に設けられたエレベータ用の乗降口1の左右の側壁面1a、1aを、該乗降口1の開口幅を該乗降口1の奥側から手前側に向かって拡大させるような傾斜面又は湾曲面とし、該左右の側壁面1a、1aの少なくとも何れか一方に、該側壁面1aの幅方向の略中央部に凹入状態で手摺体21を設けた構成としているので、上記通路3とエレベータの間を、上記乗降口1を通って人が歩行移動する場合、該手摺体21が、上記通路3側に設けられた手摺とエレベータ5側に設けられた手摺との中間に位置してこれら両者間の橋渡し的な手摺として機能し、上記人は上記乗降口1を通って上記エレベータ5への乗降を安全に行うことができ、特に高齢者の使用に際してはその効果が顕著なものとなる。
【0021】
さらに、上記手摺体21が上記側壁面1aに凹入状態で設けられているので、該手摺体21の存在によって上記乗降口1の通路幅が狭められることがなく(換言すれば、上記側壁面1aを傾斜面又は湾曲面として上記乗降口1の通行の容易化を図った効果が減殺されることがなく)、また上記手摺体21がこれを使用しない人の邪魔になることもなく、上記乗降口1の機能が適正に維持される。
(b)本願の第2の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置によれば、上記(a)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記手摺体21を、上記側壁面1aに凹入配置された深皿状形体の取付基部22内に取付けているので、上記取付基部22の内部空間によって上記手摺体21の把持スペースが確保され、該手摺体21の確実な把持によって該手摺体21の手摺機能が確保され、延いては上記手摺体21を使用しての歩行の安全性が担保される。
【0022】
また、上記手摺体21を、上記取付基部22を介して取付ける構成であることから、この手摺体21を備えた手摺装置を上記乗降口1の形成時のみならず、該乗降口1の形成後に事後的に取付けることも可能であり、その適用範囲の拡大が期待できる。
(c)本願の第3の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記手摺体21を、上下方向又は水平方向に延設しているので、例えば、上記手摺体21を上下方向に延設した構成では、該手摺体21を使用者の身長の大小に拘わらず的確に把持することができ、また上記手摺体21を水平方向に延設した場合には、該手摺体21に対する把持力の大小に拘わらず該手摺体21に体重を預けることができ、これら何れの場合においても、手摺体21を使用しての歩行移動時の安全性が確保される。
(d)本願の第4の発明に係るエレベータの乗降口用手摺装置によれば、上記(a)、(b)又は(c)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記乗降口1の上記側壁面1aを、上記建屋壁17によって、又は該建屋壁17に付設される付設材25によって、構成しているので、例えば、上記側壁面1aを上記建屋壁17によって構成した場合には、該建屋壁17のコンクリート打設時に上記手摺体21を埋設配置することで該手摺体21を上記建屋壁17に取付けることができ、その取付け作業が簡単であり、低コスト化が期待できる。また、上記側壁面1aを建屋壁17に付設される付設材25によって構成した場合には、上記付設材25への上記手摺体21の取付けを、上記建屋壁17の建設作業と切り離して、建屋の建設後におけるエレベータの設置作業に合わせて行うことができ、作業管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本願発明の第1の実施形態に係る乗降口用手摺装置を備えたエレベータ装置全体の横断面図である。
【図2】図1のA部分の拡大斜視図である。
【図3】図1のA部分の拡大図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態に係る乗降口用手摺装置を備えたエレベータ装置全体の横断面図である。
【図5】図4のB部分の拡大斜視図である。
【図6】図4のB部分の拡大図である。
【図7】本願発明の第3の実施形態に係る手摺装置の要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0025】
I:第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態に係る乗降口用手摺装置を構成する手摺ユニット20を備えたエレベータ装置5を示している。このエレベータ装置5は、建屋2内に設けられた昇降室4内を昇降駆動される矩形箱状のゴンドラ6を備える。
【0026】
上記ゴンドラ6は、その前面に出入口8が設けられるとともに、該出入口8には中央開閉式の内側ドア9が備えられている。また、このゴンドラ6の内室7には、上記出入口8を挟んだ左右両側にはそれぞれ前面手摺11が設けられるとともに、左右の壁面にはそれぞれ側面手摺12が設けられている。
【0027】
一方、上記ゴンドラ6の上記出入口8は、建屋壁17に開口形成された乗降口1に対向し、該乗降口1を通して、上記ゴンドラ6の内室7と上記建屋壁17の外側に設けられた通路3とが連通し得るようになっている。そして、上記乗降口1の上記昇降室4側の面には、該乗降口1を開閉する中央開閉式の外側ドア10が備えられている。
【0028】
また、上記乗降口1の左右の側壁面1a、1aは、図2及び図3にも示すように、上記建屋壁17の端面17aで構成され、上記乗降口1の開口幅をその奥側(上記昇降室4側)から手前側(上記通路3側)に向かって拡大させるような傾斜面に形成されている。そして、この乗降口1の左右の側壁面1a、1aにそれぞれ次述の手摺ユニット20が備えられている。
【0029】
なお、上記建屋壁17の上記通路3側の壁面には、通路用手摺13が所定高さで略水平に配置されており、その端部は上記乗降口1の近傍に位置している。
【0030】
上記手摺ユニット20は、上記乗降口1を通って上記エレベータ装置5のゴンドラ6に乗降する人の歩行を介助する「乗降口用手摺装置」を構成するものであって、図2及び図3に示すように、金属製又は樹脂製の矩形深皿状の取付基部22と、該取付基部22内に取付けられた手摺体21で構成される。ここで、上記手摺体21は、上記取付基部22に対して、その長辺の略中央部分において、その軸心を短辺方向へ向けた姿勢で取付けられている。この場合、上記手摺体21の周囲には、該手摺体21を容易に把持できるような空間が確保されていることは言うまでも無い。
【0031】
そして、この手摺ユニット20は、上記建屋壁17の端面17aで構成される上記乗降口1の側壁面1aの幅方向の略中央部で、且つ所定高さ位置(具体的には、上記通路用手摺13の取付高さに対応する高さ位置)に、その長辺方向を上下方向へ向けて埋設固定されている。従って、上記手摺体21は略水平方向へ延設されることになる。
【0032】
このように、上記乗降口1の側壁面1aに上記手摺ユニット20を設けることで、以下のような作用効果が得られる。
【0033】
即ち、上記通路3と上記エレベータ5の間を、上記乗降口1を通って人が歩行移動する場合、上記手摺ユニット20の手摺体21が、上記通路3側に設けられた上記通路用手摺13の端部と上記エレベータ5のゴンドラ6内に設けられた上記前面手摺11との略中間に位置してこれら両者間の橋渡し的な手摺として機能し得ることから、例えば、上記ゴンドラ6への乗り込み時には、人は上記通路用手摺13から上記手摺体21、さらに上記前面手摺11へと順次把持位置を変えながら移動することで、上記ゴンドラ6への乗り込みを安全に行うことができ、特に高齢者の使用に際してはその効果が顕著なものとなる。
【0034】
また、上記手摺ユニット20が上記側壁面1aに凹入状態で設けられているので、該手摺ユニット20の存在によって上記乗降口1の通路幅が狭められることがなく、上記側壁面1aを傾斜面として上記乗降口1の通行の容易化を図った効果が保持されるとともに、上記手摺ユニット20がこれを使用しない人の邪魔になることもなく、上記乗降口1の機能が適正に維持される。
【0035】
さらに、上記手摺ユニット20が上記手摺体21を水平方向に向けて取付けているので、例えば、この手摺体21を把持して歩行する者が高齢者等で十分な把持力が得られないような場合であっても、その者は上記手摺体21に体重を預けて歩行することができ、歩行移動時の安全性が確保される。
【0036】
また、上記乗降口1の上記側壁面1aを上記建屋壁17の端面17aによって構成しているので、該建屋壁17のコンクリート打設時に上記手摺ユニット20を埋設配置することで該手摺ユニット20を上記建屋壁17に取付けることができ、その取付け作業が簡単であり、低コスト化が期待できる。
II:第2の実施形態
図4〜図6には、本願発明の第2の実施形態に係る乗降口用手摺装置を構成する手摺ユニット20を備えたエレベータ装置5を示している。このエレベータ装置5及びその周辺の基本構成は上記第1の実施形態の場合と同様であって、これと異なる点は、上記乗降口1の側壁面1aの構成と上記手摺ユニット20の構成である。
【0037】
即ち、この実施形態では、第1の実施形態のように上記建屋壁17の端面17aで上記乗降口1の側壁面1aを構成するのではなく、上記建屋壁17の端面17aに、断面略三角状の付設材25を取付け、該付設材25の傾斜面25aで上記乗降口1の側壁面1aを構成している。
【0038】
また、上記手摺ユニット20は、第1の実施形態の場合と同様に、手摺体21と取付基部22で構成されるものの、該取付基部22は縦長の長矩形とし、且つこの取付基部22に対して上記手摺体21を縦方向(上下方向)に向けて取付けており、この点が第1の実施形態と異なっている。
【0039】
このような構成とすることで、以下のような作用効果が得られる。
【0040】
上記手摺ユニット20が上記手摺体21を上下方向に向けた状態で取付けられていることから、該手摺体21を使用する者は、その身長の大小に拘わらず該手摺体21を的確に把持することができ、これによって該手摺体21を使用しての歩行移動時の安全性が確保される。
【0041】
また、上記乗降口1の上記側壁面1aを、上記建屋壁17の端面17aに付設される上記付設材25によって構成したので、該付設材25への上記手摺ユニット20の取付けを、上記建屋壁17の建設作業と切り離して、例えば、建屋2の建設後におけるエレベータ装置5の設置作業に合わせて行うことができる等、上記手摺ユニット20の取付作業における作業管理が容易となる。
【0042】
尚、上記以外の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様であるので、第1の実施形態における該当説明を援用することで、ここでの説明を省略する。
III:第3の実施形態
図7には、本願発明の第3の実施形態に係る乗降口用手摺装置を構成する上記手摺ユニット20部分の構造を示している。
【0043】
この実施形態のものは、上記第2の実施形態とその基本構成を同じにし、これと異なる点は、上記乗降口1の側壁面1aを構成する上記付設材25の斜辺を湾曲面25aとし、この湾曲面25aに上記手摺ユニット20を取付けた点である。係る構成によっても上記第2の実施形態の場合と同様の作用効果が得られるものである。
【0044】
尚、この実施形態では、上記付設材25を設けた構成としているが、他の実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、上記乗降口1の側壁面1aを上記建屋壁17の端面17aで構成するものにおいて、該端面17aを湾曲面とし、ここに上記手摺ユニット20を取付けることもできることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0045】
1 ・・乗降口
2 ・・建屋
3 ・・通路
4 ・・昇降室
5 ・・エレベータ装置
6 ・・ゴンドラ
7 ・・内室
8 ・・出入口
9 ・・内側ドア
10 ・・外側ドア
11 ・・前面手摺
12 ・・側面手摺
13 ・・通路用手摺
17 ・・建屋壁
20 ・・手摺ユニット
21 ・・手摺体
22 ・・取付基部
25 ・・付設材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通路(3)に面する建屋壁(17)に設けられたエレベータ用の乗降口(1)の左右の側壁面(1a)、(1a)を、該乗降口(1)の開口幅を該乗降口1の奥側から手前側に向かって拡大させるような傾斜面又は湾曲面とし、
該左右の側壁面(1a)、(1a)の少なくとも何れか一方に、該側壁面(1a)の幅方向の略中央部に凹入状態で手摺体(21)を設けたことを特徴とするエレベータの乗降口用手摺装置。
【請求項2】
請求項1において、
上記手摺体(21)が、上記側壁面(1a)に凹入配置された深皿状形体の取付基部(22)内に取付けられていることを特徴とするエレベータの乗降口用手摺装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
上記手摺体(21)が、上下方向又は水平方向に延設されていることを特徴とするエレベータの乗降口用手摺装置。
【請求項4】
請求項1、2又は3において、
上記乗降口(1)の上記側壁面(1a)が、上記建屋壁(17)によって、又は該建屋壁(17)に付設される付設材(25)によって、構成されていることを特徴とするエレベータの乗降口用手摺装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−265047(P2010−265047A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−115498(P2009−115498)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【出願人】(599117255)株式会社 シコク (28)
【Fターム(参考)】