説明

オーディオ信号の伝送装置及びオーディオ信号の伝送方法

【課題】 本発明は、オーディオ信号の伝送装置及びオーディオ信号の伝送方法に関し、例えば赤外線によるマルチチャンネルのオーディオ信号の伝送に適用して、2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送する。
【解決手段】 2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、各チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータをそれぞれ割り当てるサブフレームへの付加情報の割り当てを省略し、このサブフレームを分割して複数チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てると共に、付加情報を管理情報の領域に割り当てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ信号の伝送装置及びオーディオ信号の伝送方法に関し、例えば赤外線によるマルチチャンネルのオーディオ信号の伝送に適用することができる。本発明は、2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、各チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータをそれぞれ割り当てるサブフレームへの付加情報の割り当てを省略し、このサブフレームを分割して複数チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てると共に、付加情報を管理情報の領域に割り当てることにより、2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができるようにする。
【背景技術】
【0002】
従来、赤外線によるオーディオ信号の伝送等では、IEC(International Electrotechnical Commission )−61603−8−1により国際標準とされているDIAT(Digital Infrared Audio Transmission )に基づいて、ステレオ方式によるオーディオ信号を伝送している。
【0003】
ここで図3は、このDIATによるフォーマットを示す図表である。DIATは、チャプタの連続によりステレオ方式によるオーディオ信号を伝送し、チャプタは、図3(C)に示す構造により作成される。すなわちチャプタは、384個のサブフレームSFを12行×32列により配列してサブフレームによるブロックが形成され、このサブフレームによるブロックの列方向の末尾に、1列分(48〔byte〕)による管理情報の記録領域ARが設けられる。またこのサブフレームによるブロックと管理情報の記録領域ARとによるブロックの行方向の末尾に、1行分(33×10〔byte〕)によるリードソロモン形式によるパリティ符号が設けられる。DIATは、矢印により示すように、ラスタ走査の順序により、このチャプタ構造によるデータを順次伝送する。
【0004】
またこのようにしてチャプタを形成するサブフレームSFは、図3(B)に示すように、連続するサブフレームSFが順次右チャンネル用及び左チャンネル用に割り当てられる。なおこれによりこの連続する2つのサブフレームSFが1つのフレームFとされる。
【0005】
また各サブフレームは、図3(A)に示すように、32ビットにより形成され、先頭4ビットが、自由にデータを割り当てることが可能なフリーフィールドに割り当てられる。ここでこのフリーフィールドには、例えば各チャンネルの音量、全チャンネルの総合の音量等、各メーカーが独自の情報を割り当てている。また続いて、24ビット、1サンプルのオーディオデータが割り当てられ、残り4ビットに順次バリッドフラグV、ユーザービットU、チャンネルステータスC、パリティビットPが割り当てられる。
【0006】
このような赤外線によるオーディオ信号の伝送に関しては、例えば特開平10−41888号公報等に、種々の工夫が提案されている。
【0007】
ところで従来のDIATによるフォーマットでは、2チャンネルのオーディオ信号しか伝送することが困難な欠点があり、これにより3チャンネル以上のマルチチャンネルによるオーディオ信号については、伝送できない問題がある。
【0008】
しかしてこのような2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができれば、例えばDVD(Digital Versatile Disk)の光ディスクによるホームシアターシステムのサラウンド再生等に利用することができ、便利であると考えられる。
【特許文献1】特開平10−41888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができるオーディオ信号の伝送装置及びオーディオ信号の伝送方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するため請求項1の発明は、マルチチャンネルのオーディオ信号を伝送するオーディオ信号の伝送装置に適用して、前記オーディオ信号を所定フォーマットにより出力するフォーマット回路と、前記フォーマット回路の出力データを変調して出力する変調回路とを備え、前記所定フォーマットは、所定個数のサブフレームに、管理情報、パリティを割り当てたチャプタの連続によるフォーマットであり、2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合、連続する前記サブフレームを交互に右チャンネル及び左チャンネルに割り当て、前記サブフレームにそれぞれ前記オーディオ信号によりオーディオデータのサンプリングデータと、付加情報とを割り当てるフォーマットであり、前記フォーマット回路は、前記2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、前記サブフレームに割り当てる付加情報を、前記管理情報の記録領域に割り当てて、前記サブフレームへの前記付加情報の割り当てを中止し、前記サブフレームを分割して前記マルチチャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てる。
【0011】
また請求項2の発明は、マルチチャンネルのオーディオ信号を所定フォーマットにより伝送するオーディオ信号の伝送方法に適用して、前記所定フォーマットが、所定個数のサブフレームに、管理情報、パリティを割り当てたチャプタの連続によるフォーマットであり、2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合、連続する前記サブフレームを交互に右チャンネル及び左チャンネルに割り当て、前記サブフレームにそれぞれ前記オーディオ信号によりオーディオデータのサンプリングデータと、付加情報とを割り当てるフォーマットであり、前記オーディオ信号の伝送方法は、前記2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、前記サブフレームに割り当てる付加情報を、前記管理情報の記録領域に割り当てて、前記サブフレームへの前記付加情報の割り当てを中止し、前記サブフレームを分割して前記マルチチャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てて伝送する。
【0012】
請求項1の構成により、マルチチャンネルのオーディオ信号を伝送するオーディオ信号の伝送装置に適用して、前記オーディオ信号を所定フォーマットにより出力するフォーマット回路と、前記フォーマット回路の出力データを変調して出力する変調回路とを備え、前記所定フォーマットは、所定個数のサブフレームに、管理情報、パリティを割り当てたチャプタの連続によるフォーマットであり、2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合、連続する前記サブフレームを交互に右チャンネル及び左チャンネルに割り当て、前記サブフレームにそれぞれ前記オーディオ信号によりオーディオデータのサンプリングデータと、付加情報とを割り当てるフォーマットであり、前記フォーマット回路は、前記2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、前記サブフレームに割り当てる付加情報を、前記管理情報の記録領域に割り当てて、前記サブフレームへの前記付加情報の割り当てを中止すれば、その分、1つのサブフレームに割り当て可能なデータ量が増大することになる。これにより前記サブフレームを分割して前記マルチチャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てることにより、2チャンネルオーディオ信号用のフォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができる。
【0013】
これにより請求項2の構成によれば、2チャンネルオーディオ信号用のフォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができるオーディオ信号の伝送方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、2チャンネルオーディオ信号用のフォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
【実施例1】
【0016】
(1)実施例の構成
図2は、本発明の実施例に係るオーディオ信号伝送装置を示すブロック図である。このオーディオ信号伝送装置1は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)の光ディスクによるホームシアターシステムに適用されて、光ディスクプレイヤー等によるソース源2で再生される5.1チャンネルのオーディオ信号のうち、左右前方及び左右後方に係る4チャンネルのオーディオ信号SA(CH1〜CH4)を、これら左右前方及び左右後方のスピーカを駆動するアンプ3に伝送する。このためこのオーディオ信号伝送装置1において、送信装置4は、ソース源2より得られる4チャンネルのオーディオ信号SA(CH1〜CH4)を赤外線により送出し、受信装置5は、このオーディオ信号SA(CH1〜CH4)を受信してアンプ3に出力する。なお送信装置4及び受信装置5は、ユーザーによるスイッチの設定により動作を切り換え、4チャンネルのオーディオ信号SA(CH1〜CH4)に代えて、2チャンネルのオーディオ信号を伝送し、これによりホームシアターシステムの構成に対応して伝送に供するオーディオ信号のチャンネル数を切り換えることができるように構成されている。なおこの場合、この2チャンネルのオーディオ信号は、例えば左右前方のスピーカの駆動に係るオーディオ信号、又は左右後方のスピーカの駆動に係るオーディオ信号等である。
【0017】
送信装置4において、フォーマット回路6は、ソース源2から出力されるオーディオ信号を所定のブロック単位で区切って、パリティ等を付加して所定フォーマットにより出力する。ここでフォーマット回路6は、伝送に供するオーディオ信号が2チャンネルによるオーディオ信号の場合、図3について上述した従来のDIATのフォーマットによりオーディオ信号を出力する。またこのときフリーフィールドには、先頭から10個のサブフレームについてだけ、有効なデータを割り当て、残るサブフィールドには、ダミーデータを割り当て、これにより付加情報にあっては、4×10ビットのデータを割り当てる。
【0018】
これに対して伝送に供するオーディオ信号が4チャンネルによるオーディオ信号SA(CH1〜CH4)の場合、従来のDIATのフォーマットに類似した、このDIATのフォーマットを利用したフォーマットにより、オーディオ信号を出力する。
【0019】
ここで図1(A)〜(D)に示すように、この4チャンネルのオーディオ信号の伝送に係るフォーマットは、DIATのフォーマットと同一に、チャプタの連続によりオーディオ信号を伝送する。また図1(C)に示すように、チャプタは、DIATのフォーマットと同一に、384個のサブフレームSFを12行×32列により配列してサブフレームSFによるブロックが形成され、このサブフレームによるブロックの列方向の末尾に、1列分(48〔byte〕)による管理情報の記録領域ARが設けられ、またこのサブフレームによるブロックと管理情報の記録領域ARとによるブロックの行方向の末尾に、1行分(33×10〔byte〕)によるリードソロモン形式によるパリティ符号が設けられる。フォーマット回路6は、DIATのフォーマットの場合と同一に、ラスタ走査の順序により、このチャプタ構造によるデータを順次伝送する。
【0020】
またこのようにしてチャプタを形成するサブフレームSFは、図1(B)に示すように、連続する2つのサブフレームSFにより1つのフレームが形成される。また図1(A)に示すように、この1つのフレームを構成する32ビットによるサブフレームがそれぞれ中央により区切られ、順次、各チャンネルCH1〜CH4の16ビットによるオーディオデータが順次循環的に割り当てられる。これらによりこの実施例では、2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルである4チャンネルのオーディオ信号を伝送する。
【0021】
ところでこの場合、サブフレームSFの全てを2つに分けてオーディオ信号を割り当てることにより、DIATのフォーマットでフリーフィールドに割り当てていた情報(以下、付加情報と呼ぶ)を伝送できなくなる。このためフォーマット回路6は、図1(D)に示すように、4チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合、2チャンネルのオーディオ信号を伝送する際にフリーフィールドに割り当てていた付加情報を、管理情報の記録領域ARに割り当てる。
【0022】
すなわちこの管理情報の記録領域ARは、48〔byte〕のうちの40〔byte〕が利用可能であって、この40〔byte〕の利用可能領域の空き領域に、付加情報を割り当てる。
【0023】
フォーマット回路6は、このようにして設定したチャプタによるデータを出力する際に、同期信号、ヘッダ等を順次設定して出力する。
【0024】
誤り訂正回路9は、このフォーマット回路6の出力データにリードソロモン符号による誤り訂正符号を付加した後、インターリーブ処理して出力し、続く変調回路10は、この誤り訂正回路9の出力データをDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)変調して出力する。発光素子11は、例えば発光ダイオードにより形成され、変調回路10の出力信号に応じて赤外線を送出する。これらにより送信装置4は、2チャンネル又は4チャンネルのオーディオ信号を赤外線により送出する。
【0025】
受信装置5において、受光素子12は、例えばフォトダイオードにより形成され、送信装置4から送出された赤外線を受光して受光結果を出力し、AGC(Automatic Gain Control)回路13は、自動利得制御によりこの受光素子12による受光結果の信号レベルを補正して出力する。復調回路14は、AGC回路13の出力信号を入力して処理することにより、送信装置4の誤り訂正回路9の出力データを復調して出力する。誤り訂正回路15は、この復調回路14の出力データをデインターリーブ処理した後、送信時に付加されたリードソロモン符号による誤り訂正符号により誤り訂正処理して出力する。これにより受信装置5は、フォーマット回路6の出力データを復号する。
【0026】
デフォーマット回路16は、この誤り訂正回路15の出力データを送信装置4のフォーマット回路6とは逆に処理し、これによりこの出力データから4チャンネル、又は2チャンネルのオーディオ信号を復号してアンプ3に出力する。また各チャンネルの音量、総合の音量等による付加情報を再生し、この付加情報をアンプ3に出力して各チャンネルの音量を制御する。
【0027】
(2)実施例の動作
以上の構成において(図1)、ソース源2から出力されるオーディオ信号は、フォーマット回路6を介して誤り訂正回路9に入力され、ここで誤り訂正符号が付加されてインターリーブ処理された後、変調回路10により変調されて発光素子11の駆動に供される。これによりこのオーディオ信号伝送装置1では、送信装置4からソース源2によるオーディオ信号が赤外線により送出される。
【0028】
またこのようにして送出された赤外線は、受信装置5の受光素子12で受光され、その受光結果がAGC回路13、復調回路14、誤り訂正回路15により順次処理され、デフォーマット回路16により元のオーディオ信号が復号されてアンプ3に出力される。
【0029】
このようにして送信装置4から受信装置5に伝送されるオーディオ信号は、ステレオ方式による2チャンネルのオーディオ信号の場合、フォーマット回路6において、連続するサブフレームが順次右チャンネル及び左チャンネルに割り当てられて、付加情報、ユーザーフラグ等と共に、それぞれ対応するサンプリングデータが各サブフレームに割り当てられる。またこのサブフレームによるブロックに管理情報、パリティ等が割り当てられてチャンクが形成され、このチャンクの連続により伝送される。これによりこのオーディオ信号伝送装置1では、2チャンネルによるオーディオ信号にあっては、DIATのフォーマットにより伝送対象に送出される。
【0030】
これに対してこのオーディオ信号が4チャンネルによるオーディオ信号の場合、各サブフレームへの付加情報、ユーザーフラグ等の割り当てが省略されて、各サブフィールドに十分な空き領域が確保される。またこのサブフィールドがそれぞれ2分割されて、順次循環的に4チャンネルのオーディオ信号に割り当てられてオーディオデータによるサンプリングデータが割り当てられる。またこのようにしてオーディオ信号を順次割り当てたサブフィールドによるブロックに、管理情報、パリティ等が割り当てられてチャンクが形成され、このチャンクの連続により伝送される。これによりこのオーディオ信号伝送装置1において、4チャンネルによるオーディオ信号は、DIATのフォーマットを利用したフォーマットにより伝送対象に送出される。
【0031】
これによりこの実施例では、2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、各チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータをそれぞれ割り当てるサブフレームへの付加情報の割り当てを省略し、このサブフレームを分割して複数チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当て、2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができるようにすることができる。
【0032】
またこのようにしてサブフレームへの割り当てを中止した付加情報については、管理情報の記録領域に割り当てられ、これにより伝送対象に伝送したマルチチャンネルの再生に必要な音量等の情報についても、2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して伝送することができる。
【0033】
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、各チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータをそれぞれ割り当てるサブフレームへの付加情報の割り当てを省略し、このサブフレームを分割して複数チャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てると共に、付加情報を管理情報の領域に割り当てることにより、2チャンネルオーディオ信号用の従来フォーマットを有効に利用して、マルチチャンネルによるオーディオ信号を伝送することができる。
【実施例2】
【0034】
なお上述の実施例においては、赤外線によりオーディオ信号を伝送する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、無線通信、有線による通信等、種々の手法によりオーディオ信号を伝送する場合に広く適用することができる。
【0035】
また上述の実施例においては、5.1チャンネルによるホームシアターシステムに適用して、4チャンネルのオーディオ信号SAを伝送する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、7.1チャンネル、9.1チャンネル等の種々のチャンネル数によるサラウンドシステム等に広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、オーディオ信号の伝送装置及びオーディオ信号の伝送方法に関し、例えば赤外線によるマルチチャンネルのオーディオ信号の伝送に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施例に係るオーディオ信号伝送装置におけるフォーマットの説明に表する図表である。
【図2】本発明の実施例に係るオーディオ信号伝送装置を示すブロック図である。
【図3】DIATのフォーマットの説明に供する図表である。
【符号の説明】
【0038】
1……オーディオ信号伝送装置、4……送信装置、5……受信装置、6……フォーマット回路、10……変調回路、16……デフォーマット回路、14……復調回路



【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチチャンネルのオーディオ信号を伝送するオーディオ信号の伝送装置であって、
前記オーディオ信号を所定フォーマットにより出力するフォーマット回路と、
前記フォーマット回路の出力データを変調して出力する変調回路とを備え、
前記所定フォーマットは、
所定個数のサブフレームに、管理情報、パリティを割り当てたチャプタの連続によるフォーマットであり、
2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合、連続する前記サブフレームを交互に右チャンネル及び左チャンネルに割り当て、前記サブフレームにそれぞれ前記オーディオ信号によるオーディオデータのサンプリングデータと、付加情報とを割り当てるフォーマットであり、
前記フォーマット回路は、
前記2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、前記サブフレームに割り当てる付加情報を、前記管理情報の記録領域に割り当てて、前記サブフレームへの前記付加情報の割り当てを中止し、
前記サブフレームを分割して前記マルチチャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てる
ことを特徴とするオーディオ信号の伝送装置。
【請求項2】
マルチチャンネルのオーディオ信号を所定フォーマットにより伝送するオーディオ信号の伝送方法であって、
前記所定フォーマットが、
所定個数のサブフレームに、管理情報、パリティを割り当てたチャプタの連続によるフォーマットであり、
2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合、連続する前記サブフレームを交互に右チャンネル及び左チャンネルに割り当て、前記サブフレームにそれぞれ前記オーディオ信号によるオーディオデータのサンプリングデータと、付加情報とを割り当てるフォーマットであり、
前記オーディオ信号の伝送方法は、
前記2チャンネルのオーディオ信号を伝送する場合に、前記サブフレームに割り当てる付加情報を、前記管理情報の記録領域に割り当てて、前記サブフレームへの前記付加情報の割り当てを中止し、
前記サブフレームを分割して前記マルチチャンネルのオーディオ信号によるサンプリングデータを順次割り当てて伝送する
ことを特徴とするオーディオ信号のデータ伝送方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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