説明

カッター折れ刃ケース

【解決手段】刃板挿入口8を有する折れ刃収納部2を設けるとともに、ホルダ24に刃板26を設けたカッターを支えるカッター受け部11をこの折れ刃収納部2の刃板挿入口8に面して設けている。このカッター受け部11は、この刃板挿入口8に挿入された刃板26を切断し得るように、刃板26を折れ線32で折って切断する折り曲げ向きRへこの折れ刃収納部2に対し可撓板部20を介して回動可能に支持されている。
【効果】カッター折れ刃ケースを使用する際に刃板26の切断作業を安定させて使い勝手を良くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刃板挿入口に挿入された刃板を切断した際にその刃板の切断片を収納するカッター折れ刃ケースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1では、カッターナイフのホルダに取り付けた尾栓を刃体折り具として利用している。その刃体折り具においては、スリットから差し込んだ刃体を折り曲げて切断し、切断された刃片を空洞に収容することができる。
【特許文献1】特開2003−245482号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1では、カッターナイフを把持して刃体をスリットに差し込んで折り曲げる際にカッターナイフが不安定になり、使い勝手が悪くなるおそれがあった。
この発明は、カッター折れ刃ケースを使用する際に刃板の切断作業を安定させて使い勝手を良くすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
後記実施形態の図面(図1〜6)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかるカッター折れ刃ケース1は、下記のように構成されている。
刃板挿入口8を有する折れ刃収納部2を設けるとともに、ホルダ24に刃板26を設けたカッター23を支えるカッター受け部11をこの折れ刃収納部2の刃板挿入口8に面して設け、この刃板挿入口8に挿入された刃板26を切断し得るようにこの折れ刃収納部2に対しカッター受け部11を移動可能に支持している。
【0005】
請求項1の発明では、カッター23をカッター受け部11で支えながらカッター受け部11をカッター23とともに移動させると、刃板挿入口8で刃板26に切断力が働いて刃板26が切断され、刃板26の切断片が折れ刃収納部2に収納されるので、刃板26の切断作業を安定性良く行うことができる。
【0006】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記カッター受け部11は刃板26を折って切断する折り曲げ向きRへ移動し得る。請求項2の発明では、カッター受け部11を刃板26の折り曲げ向きRへ移動させるので、カッター受け部11の移動力が刃板26の切断力として伝わり易くなる。
【0007】
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記カッター受け部11は前記折れ刃収納部2に対し折り曲げ向きRへ回動可能に支持されている。請求項3の発明では、カッター受け部11の回動により刃板26が折り曲げ易くなる。
【0008】
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記カッター受け部11は前記折れ刃収納部2に対しカッター23の挿脱方向Xに沿って並設されている。請求項4の発明では、カッター受け部11でカッター23を支えた際に刃板26が折れ刃収納部2の刃板挿入口8に挿入され易くなる。
【0009】
請求項4の発明を前提とする請求項5の発明にかかる前記カッター受け部11においては、カッター23の刃板26を前記折れ刃収納部2の刃板挿入口8に挿入した際にカッター23のホルダ24の外周部を支える支持面17a,17bを有する保持口17をその刃板挿入口8に面して設けている。請求項5の発明では、カッター23の刃板26を刃板挿入口8に挿入した状態でカッター23のホルダ24をカッター受け部11の保持口17で安定性良く支えることができる。
【0010】
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項5の発明を前提とする第6の発明において、前記カッター受け部11は保持口17へカッター23のホルダ24を挿脱するための挿脱口16を有している。第6の発明では、挿脱口16により保持口17に対するホルダ24の挿脱が行い易くなる。
【0011】
請求項2から請求項5のうちいずれかの請求項の発明または第6の発明を前提とする第7の発明において、前記カッター受け部11は折り曲げ向きRへの移動を規制する移動規制部12aを有している。第7の発明では、移動規制部12aによりカッター受け部11の破損を防止することができる。
【0012】
請求項1から請求項5のうちいずれかの請求項の発明、または第6の発明または第7の発明を前提とする第8の発明において、前記カッター受け部11は、前記折れ刃収納部2に対しつながれた可撓板部20を有し、その可撓板部20により折れ刃収納部2に対し移動可能に支持されている。第8の発明では、折れ刃収納部2に対するカッター受け部11の支持構造を簡単にすることができる。
【0013】
請求項1から請求項5のうちいずれかの請求項の発明、または第6の発明または第7の発明または第8の発明を前提とする第9の発明において、カッター23の刃板26を前記折れ刃収納部2の刃板挿入口8に挿入する際にカッター23のホルダ24が当接してそのホルダ24の移動を規制するストッパ部33を設けている。第9の発明では、ストッパ部33によりホルダ24を位置決めして刃板挿入口8からの刃板26の挿入寸法や刃板26の切断位置を容易に決めることができる。
【0014】
請求項1から請求項5のうちいずれかの請求項の発明、または第6の発明または第7の発明または第8の発明または第9の発明を前提とする第10の発明において、前記刃板26の厚さ方向の両側の側面28,29のうち一方の側面28には折れ線32を設け、前記折れ刃収納部2の刃板挿入口8はこの折れ線32を有する一方の側面28を支える支持面8a,8bを有している。第10の発明では、刃板26が切断し易くなる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、カッター折れ刃ケース1を使用する際に刃板26の切断作業を安定させて使い勝手を良くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態にかかるカッター折れ刃ケースについて図面を参照して説明する。
図1に示すカッター折れ刃ケース1の折れ刃収納部2においては、図2に示すように、下側の底壁部4と外周壁部5とを有する箱部3とこの底壁部4に面する上側の蓋壁部6とを備え、この箱部3と蓋壁部6とで囲まれた収納室7を有している。この外周壁部5の前側には刃板挿入口8を有する口壁部5aが形成されている。この刃板挿入口8は、底壁部4側の下面8aと蓋壁部6側の上面8bとこの上下両面8b,8a間の左右両側面8c,8dとにより囲まれ、前後方向Xに対し約60度傾斜して前後方向Xで収納室7を開放している。この底壁部4及び蓋壁部6の外側には、口壁部5aに対する反対側で滑止め凹凸部9が形成されているとともに、この滑止め凹凸部9と口壁部5aとの間で滑止め機能も有する凹凸状の刃板表示部10が形成されている。
【0017】
図1に示すカッター折れ刃ケース1のカッター受け部11においては、図2に示すように、下壁部12と上壁部13とこの上下両壁部13,12間の左右両側壁部14,15とにより囲まれた挿脱口16を有し、この挿脱口16の後側で前記口壁部5aの刃板挿入口8に面する保持口17が形成されている。この保持口17は、下壁部12側の下面17aと上壁部13側の上面17bとこの上下両面17b,17a間の左右両側面17c,17dとにより囲まれ、前後方向Xに対し約60度傾斜して前後方向Xで挿脱口16を刃板挿入口8側へ開放している。この上壁部13の外側には前記折れ刃収納部2の口壁部5a側に向く矢印18が形成され、左右両側壁部14,15の外側には下壁部12側に向く矢印19が形成されている。なお、前記保持口17の開口面積は前記挿脱口16の開口面積よりも小さく、前記刃板挿入口8の開口面積はこの保持口17の開口面積よりも小さくなっている。
【0018】
前記折れ刃収納部2の口壁部5aとカッター受け部11の下壁部12とは可撓板部20により互いにつながれている。この可撓板部20は、前記刃板挿入口8及び保持口17の下方でこの刃板挿入口8及び保持口17に沿って傾斜して左右方向Yへ帯状に延び、上下方向Zの可撓性を有している。この折れ刃収納部2とカッター受け部11とはこの可撓板部20を介して前後方向Xで互いに並び、この折れ刃収納部2の口壁部5aとカッター受け部11との間にはこの可撓板部20の下方で互いに間隙21を有しているとともにこの可撓板部20の上方で互いに間隙22を有している。
【0019】
ちなみに、前記折れ刃収納部2の箱部3(底壁部4及び外周壁部5)と可撓板部20とカッター受け部11とはポリプロピレン樹脂により一体に成形され、同様にポリプロピレン樹脂により成形された前記蓋壁部6が外周壁部5上に対し固着されている。この蓋壁部6を外周壁部5に対し着脱可能に支持してもよく、その場合には折れ刃収納部2から折れ刃を取り出して捨てることができる。この折れ刃収納部2の内側(収納室7や刃板挿入口8等)とカッター受け部11の内側(挿脱口16や保持口17等)とをそれらの外側から視認することができるようにしてもよい。
【0020】
図3(a)や図3(b)に示すカッター23においては、ホルダ24に形成された案内溝25に刃板26とスライダ27とが挿入されてその刃板26の基端部がスライダ27に対し着脱可能に連結されている。この刃板26において、厚さ方向の両側の側面28,29のうち一方の側面28には刃縁30と背縁31との間で形成された複数の折れ線32が前後方向Xに対し約60度傾斜して先端部から基端部にわたり等間隔で形成されている。このスライダ27を刃板26の各折れ線32の間隔だけ段階的に移動させることができる。このスライダ27をホルダ24の案内溝25に沿って段階的に移動させると、刃板26もその案内溝25に沿って段階的に移動し、ホルダ24に対し刃板26を出し入れすることができるとともに、ホルダ24の頭部24aに対する刃板26の突出寸法を調節することができる。なお、刃板26の各折れ線32がホルダ24の頭部24aの先端縁部に合った状態で、刃板26の突出寸法は各折れ線32の間隔の整数倍になる。
【0021】
図1(a)、図3(a)及び図4(a)(b)に示すように、カッター23を右利き用として利用する場合には、右手に持ったホルダ24の左側にスライダ27が位置し、スライダ27側になる刃板26の側面28で各折れ線32が見える。カッター折れ刃ケース1において折れ刃収納部2の蓋壁部6及びカッター受け部11の上壁部13を上方に向けるとともに、カッター23のスライダ27を上方に向けた状態で、このカッター23のホルダ24の頭部24a側をカッター受け部11の挿脱口16からその保持口17に挿入してホルダ24の頭部24aを刃板挿入口8の外周縁部33(ストッパ部)に当接させると、ホルダ24の挿入向きへの移動が規制されてその頭部24aの外周部が保持口17の各面17a,17b,17c,17d(支持面)に面するとともに、その頭部24aから突出する刃板26が刃板挿入口8から折れ刃収納部2内の収納室7に挿入される。なお、保持口17の下面17aと上面17bとの間で挿脱口16側の端縁部間の上下方向Zの間隔は、挿脱口16側へ向うに従い互いに広がっているため、ホルダ24の頭部24a側を保持口17に挿入し易い。折れ刃収納部2の蓋壁部6にある刃板表示部10は刃板26の挿入前配置状態を示し、カッター受け部11の上壁部13にある矢印18はホルダ24の挿入向きを示す。その刃板挿入口8に対する刃板26の挿入寸法は、ホルダ24に対しスライダ27を刃板26とともに移動させてホルダ24の頭部24aに対する刃板26の突出寸法を調節することにより変更することができる。この挿入状態では、刃板26のうち、各折れ線32を有しない側面29が刃板挿入口8の下面8a(支持面)に面し、各折れ線32を有する側面28が刃板挿入口8の上面8b(支持面)に面し、刃縁30が刃板挿入口8の左面8c(支持面)に面し、背縁31が刃板挿入口8の右面8d(支持面)に面し、一つの折れ線32が刃板挿入口8の下面8a及び上面8bの外縁部に対し同一の傾斜角度(約60度)で沿う。刃板挿入口8の下面8a及び上面8bの外縁部と可撓板部20と刃板26の折れ線32とは同じ傾斜角度で傾斜しているので、刃板挿入口8に対する刃板26の挿入状態でその外縁部に折れ線32が自ずと揃い、その外縁部に折れ線32を合わせる操作を必要とせず、使い勝手を良くすることができる。ちなみに、刃板26の厚みは約0.1〜1mmであって、刃板挿入口8で下面8aと上面8bとの間隔は刃板26の厚みの約1.2〜5倍になっている。
【0022】
図4(c)に示すように、前記挿入状態からホルダ24を下方へ回動させると、ホルダ24がカッター受け部11の挿脱口16及び保持口17に支えられながら可撓板部20が撓んでカッター受け部11も折れ刃収納部2に対し下方へ回動する。カッター受け部11の左右両側壁部14,15にある矢印19はその回動向き(各折れ線32を有する側面28側から各折れ線32を有しない側面29側へ回動する折り曲げ向きR)を示す。その回動途中で、ホルダ24から突出する刃板26のうち、側面28が刃板挿入口8の上面8bの内縁部に支えられるとともに側面29が刃板挿入口8の下面8aの外縁部に支えられ、その刃板26に曲げ応力が働いて刃板26が折れ線32で切断される。刃板26の切断片は折れ刃収納部2に収納される。このカッター受け部11の下壁部12の後端角部12a(移動規制部)が間隙21側へ回動して折れ刃収納部2の外周壁部5の口壁部5aに当接すると、カッター受け部11の回動は規制される。
【0023】
図1(b)、図3(b)及び図5(a)(b)に示すように、カッター23を左利き用として利用する場合、ホルダ24はカッター23を右利き用として利用する場合と同様であるが、刃板26を上下逆にする。そのため、左手に持ったホルダ24の右側にスライダ27が位置し、スライダ27側に対し反対側になる刃板26の側面28で各折れ線32が見える。カッター折れ刃ケース1において折れ刃収納部2の底壁部4及びカッター受け部11の下壁部12を上方に向けるとともに、カッター23のスライダ27を上方に向けた状態で、このカッター23のホルダ24の頭部24a側をカッター受け部11の挿脱口16からその保持口17に挿入してホルダ24の頭部24aを刃板挿入口8の外周縁部33(ストッパ部)に当接させると、ホルダ24の移動が規制されてその頭部24aの外周部が保持口17の各面17a,17b,17c,17d(支持面)に面するとともに、その頭部24aから突出する刃板26が刃板挿入口8から折れ刃収納部2内の収納室7に挿入される。折れ刃収納部2の底壁部4にある刃板表示部10は刃板26の挿入前配置状態を示す。その刃板挿入口8に対する刃板26の挿入寸法は、ホルダ24に対しスライダ27を刃板26とともに移動させてホルダ24の頭部24aに対する刃板26の突出寸法を調節することにより変更することができる。この挿入状態では、刃板26のうち、各折れ線32を有する側面28が刃板挿入口8の上面8b(支持面)に面し、各折れ線32を有しない側面29が刃板挿入口8の下面8a(支持面)に面し、背縁31が刃板挿入口8の右面8d(支持面)に面し、刃縁30が刃板挿入口8の左面8c(支持面)に面し、一つの折れ線32が刃板挿入口8の下面8a及び上面8bの外縁部に対し同一の傾斜角度(約60度)で沿う。
【0024】
図5(c)に示すように、前記挿入状態からホルダ24を上方へ回動させると、ホルダ24がカッター受け部11の保持口17に支えられながら可撓板部20が撓んでカッター受け部11も折れ刃収納部2に対し上方へ回動する。その際、ホルダ24がカッター受け部11の挿脱口16にも支えられてもよい。カッター受け部11の左右両側壁部14,15にある矢印19はその回動向き(各折れ線32を有する側面28側から各折れ線32を有しない側面29側へ回動する折り曲げ向きR)を示す。その回動途中で、ホルダ24から突出する刃板26のうち、側面28が刃板挿入口8の上面8bの内縁部に支えられるとともに側面29が刃板挿入口8の下面8aの外縁部に支えられ、その刃板26に曲げ応力が働いて刃板26が折れ線32で切断される。刃板26の切断片は折れ刃収納部2に収納される。このカッター受け部11の下壁部12の後端角部12a(移動規制部)が間隙21側へ回動して折れ刃収納部2の外周壁部5の口壁部5aに当接すると、カッター受け部11の回動は規制される。
【0025】
なお、図3(a)の状態にあるカッター折れ刃ケース1に対し、図3(b)の状態にあるカッター23のスライダ27を下方に向けた状態にすれば、左利き用のカッター23の刃板26を切断する際にこのカッター折れ刃ケース1を利用することができる。また、図3(b)の状態にあるカッター折れ刃ケース1に対し、図3(a)の状態にあるカッター23のスライダ27を下方に向けた状態にすれば、右利き用のカッター23の刃板26を切断する際にこのカッター折れ刃ケース1を利用することができる。
【0026】
要するに、右利き用のカッター23の場合も左利き用のカッター23の場合も、前記折れ刃収納部2の蓋壁部6にある刃板表示部10または前記折れ刃収納部2の底壁部4にある刃板表示部10に合わせてカッター23の刃板26を配置するとともに、前記カッター受け部11の左右両側壁部14,15にある矢印19の向きへカッター23を回動させれば、刃板26を切断することができる。
【0027】
従って、カッター23を右利き用として利用する場合や左利き用として利用する場合でも、カッター折れ刃ケース1を使用する際に刃板26の切断作業を安定させて使い勝手を良くすることができる。
【0028】
カッター折れ刃ケース1においては片手で持てる寸法が好ましく、例えば前後方向Xの寸法が約60mmで左右方向Yの寸法が約20mmで上下方向Zの寸法が約15mmである。また、前記折れ刃収納部2においては前後方向Xの寸法が約45mmで左右方向Yの寸法が約20mmで上下方向Zの寸法が約15mmであり、カッター受け部11においては前後方向Xの寸法が約20mmで左右方向Yの寸法が約16mmで上下方向Zの寸法が約10mmであり、折れ刃収納部2の各寸法よりもカッター受け部11の各寸法が小さくなっている。
【0029】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 図6(a)(b)(c)に示すように、前記保持口17の形状を変更する。
・ 前記折れ刃収納部2に対し、カッター受け部11を上下方向Zへ平行移動させたり、カッター受け部11を回転と平行移動とを組み合わせた方向へ移動させたり、カッター受け部11を捩じったりすることにより、刃板26を折り曲げ向きRへ折って切断するようにしてもよい。
【0030】
・ カッター受け部11を間隙22側へ回動させることにより、刃板26を折り曲げ向きRへ折って切断するようにしてもよい。
・ 刃板26の両側面28,29のうちいずれかの側面28,29に折れ線32を形成したり両側面28,29にそれぞれ折れ線32を形成したりしてもよく、それらの折れ線32に合わせてカッター受け部11を間隙21側または間隙22側へ回動させる。
【0031】
・ 前記カッター受け部11において挿脱口16を省略してもよい。
・ 前記折れ刃収納部2とカッター受け部11とを互いに分離して形成し、前記可撓板部20に代えてピンによるヒンジ構造でその折れ刃収納部2とカッター受け部11とを互いに連結してもよい。
【0032】
・ 前記ストッパ部33をカッター受け部11に設けてもよい。
・ カッター折れ刃ケース1をカッター23のホルダ24に着脱することができるもの例えば尾栓として利用できるようにその形状を変更してもよい。
【0033】
・ カッター折れ刃ケース1の全体をカッター23の刃板26と同じ材質(例えば金属)で形成してそれらを同時に廃棄できるようにしてもよい。
・ カッター折れ刃ケース1を手で持たずに載置して使用できるようにその形状を変更してもよい。
【0034】
・ 刃板26をホルダ24に対し移動できないカッター23であってもよい。また、刃板の一部をホルダとして利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】(a)は本実施形態にかかるカッター折れ刃ケースの表側を示す斜視図であり、(b)は同じくカッター折れ刃ケースの裏側を示す斜視図である。
【図2】(a)は上記カッター折れ刃ケースを側面側から見た断面図であり、(b)は上記カッター折れ刃ケースを(a)のA−A線で切断して平面側から見た断面図であり、(c)は上記カッター折れ刃ケースを(a)のB−B線で切断して底面側から見た断面図である。
【図3】(a)は右利き用カッターの刃板を切断する際にそのカッターを上記カッター折れ刃ケースに挿入する前の状態を示す平面図であり、(b)は左利き用カッターの刃板を切断する際にそのカッターを上記カッター折れ刃ケースに挿入する前の状態を示す平面図である。
【図4】(a)は右利き用カッターを上記カッター折れ刃ケースに挿入した状態を平面側から見た部分断面図であり、(b)は同じく側面側から見た部分断面図であり、(c)は上記カッター折れ刃ケースに挿入した刃板の折り曲げ途中状態を側面側から見た部分断面図である。
【図5】(a)は左利き用カッターを上記カッター折れ刃ケースに挿入した状態を平面側から見た部分断面図であり、(b)は同じく側面側から見た部分断面図であり、(c)は上記カッター折れ刃ケースに挿入した刃板の折り曲げ途中状態を側面側から見た部分断面図である。
【図6】(a)は本実施形態の別例にかかるカッター折れ刃ケースを側面側から見た断面図であり、(b)は上記カッター折れ刃ケースを(a)のC−C線で切断して平面側から見た断面図であり、(c)は本実施形態の別例にかかるカッター折れ刃ケースを(a)のD−D線で切断して底面側から見た断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1…カッター折れ刃ケース、2…折れ刃収納部、8…刃板挿入口、11…カッター受け部、17…保持口、23…カッター、24…ホルダ、26…刃板、R…折り曲げ向き、X…カッターの挿脱方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刃板挿入口を有する折れ刃収納部を設けるとともに、ホルダに刃板を設けたカッターを支えるカッター受け部をこの折れ刃収納部の刃板挿入口に面して設け、この刃板挿入口に挿入された刃板を切断し得るようにこの折れ刃収納部に対しカッター受け部を移動可能に支持したことを特徴とするカッター折れ刃ケース。
【請求項2】
前記カッター受け部は刃板を折って切断する折り曲げ向きへ移動し得ることを特徴とする請求項1に記載のカッター折れ刃ケース。
【請求項3】
前記カッター受け部は前記折れ刃収納部に対し折り曲げ向きへ回動可能に支持されていることを特徴とする請求項2に記載のカッター折れ刃ケース。
【請求項4】
前記カッター受け部は前記折れ刃収納部に対しカッターの挿脱方向に沿って並設されていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載のカッター折れ刃ケース。
【請求項5】
前記カッター受け部においては、カッターの刃板を前記折れ刃収納部の刃板挿入口に挿入した際にカッターのホルダの外周部を支える支持面を有する保持口をその刃板挿入口に面して設けていることを特徴とする請求項4に記載のカッター折れ刃ケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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