説明

カバー付きクランプ装置

【課題】金属製のクランプリングの幅を狭くすることなく、従って金属製のクランプリングの強度を低下させることなく、またクランプの際の脱着性に悪影響を及ぼすことなく狭小な幅の空間であっても良好に取り付けることのできるカバー付きクランプ装置を提供する。
【解決手段】取付用の開口16を有する金属製のクランプリング12と、クランプリング12の開口16に対応した開口24を有するカバー本体22及びカバー本体22の開口24を閉鎖する蓋部30とを有するクランプカバー14とを備えて成るカバー付きクランプ装置10において、クランプカバー14をカバー本体22の内周面でクランプリング12に対して幅方向に固定し、クランプカバー14の幅をクランプリング12の幅と同等以下となす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は配管接続部を抜止状態にクランプするクランプ装置に関し、詳しくはカバー付きのクランプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、配管接続部を抜止状態にクランプするクランプ装置として図7及び図8に示すものが公知である(下記特許文献1)。
図中200はカバー付クランプ装置であって、実質的にクランプ力を受け持つ金属製且つ板ばね製のクランプリング202と、樹脂製のカバー204とから成っている。
【0003】
クランプリング202は、周方向所定箇所に取付用の開口206を有しており、更に幅方向中間部に配管のフランジ部を係入させる係入溝208を有している。
またこのクランプリング202は、周方向に沿って複数箇所に径方向外方に突出する突出部210を有している。
【0004】
一方カバー204は、概略U字状をなして金属製のクランプリング202の外周面に装着されるカバー本体212と、カバー本体212の開口214を閉鎖する蓋部216とを有している。
尚カバー本体212は、図8にも示しているようにその開口214をクランプリング202の開口206に合致させる状態に、かかるクランプリング202に装着される。
【0005】
このカバー本体212は周方向に沿って複数箇所に貫通の開口218を有しており、その開口218内にクランプリング202の突出部210を嵌入させる状態にクランプリング202に装着される。
【0006】
クランプリング202の外周面に装着されたカバー本体212は、クランプリング202の突出部210と、カバー本体212の開口218との係合作用によってクランプリング202に対し周方向にも、また幅方向にも固定される。
換言すれば、カバー本体212は幅方向両端面部を形成する板状部220によりクランプリング202を幅方向(軸方向)に挟み込むことによって、クランプリング202に対し幅方向に固定状態となる。
【0007】
この概略U字状をなすカバー本体212の周方向の一端から、上記蓋部216が可撓部222を介して延び出している。
この蓋部216は開口214を閉鎖するためのもので、先端部に掛止突起(掛止部)224が設けられている。
他方、カバー本体212の他端部には対応する被掛止凹部(被掛止部)226が設けられており、開口214を閉鎖した蓋部216が、これら掛止突起224と被掛止凹部226との掛止に基づいて開口214を閉鎖する状態にロックされる。
【0008】
このカバー付クランプ装置200は次のようにして配管接続部に取り付ける。
図9はそのカバー付きクランプ装置の取付けの方法をクランプ作用とともに示している(但しここではクランプ作用を明らかにするためカバーを取り除いて示している)。
【0009】
図示のようにこのクランプ装置200は、一方の配管228の嵌入部230を他方の配管232内部に嵌入させ、その状態でクランプリング202を開口206を通じてそれら配管228,232に跨って嵌着し、そして図10(イ)に示しているように配管228,232の各フランジ234を互いに合せた状態で係入溝208に係入させることによって、それら一対の配管228,232を抜止状態にクランプする。
【0010】
ところでこのクランプ装置200を用いて配管228,232を接続状態にクランプするに際し、クランプ装置200が図10(イ)に示すような正しい状態に取り付いておらず、例えば金属製のクランプリング202が一対の配管228,232に対し半分しか嵌っていなかったり、或いは図10(ロ)に示しているようにクランプリング202が一対の配管228,232に対して斜めに取り付いてしまうことがある。
即ちクランプリング202が配管228,232に対し誤装着される場合がある。
【0011】
而してクランプリング202がこのように誤装着された場合、クランプリング202の開口206は正規に装着された場合に比べて大きくなる。
この場合、クランプリング202の外周面に装着されたカバー204は、蓋部216で開口214を閉鎖しようとしても、これを行うことができない。
具体的には、蓋部216の掛止突起224を被掛止凹部226に掛止させることができない。
【0012】
従ってクランプ装置200の取付後において、蓋部216が開口214を閉鎖しているか否かによって、クランプ装置200が正しく装着されているか否かを容易に判別することができる。
クランプ装置200におけるカバー204は、主としてそのような目的のために設けられている。
【0013】
上記のクランプ装置200は、様々な箇所で配管接続部のクランプ用として用いられており、図11はその一例として便器の洗浄水を貯える洗浄タンク内のボールタップ側の配管と、そのボールタップに対して水道水を供給する配管との接続部のクランプに用いた例を示している。
【0014】
同図において236は洗浄タンク,240は洗浄タンク236の底部の排出孔を開閉するフロート弁,242は浮子であり、244はその浮子242の昇降に伴って自動的に洗浄タンク236への給水及び給水停止をなすボールタップである。
232はそのボールタップ244側の配管で、228は水道水の供給用の配管であり、それら配管228と232との接続部がクランプ装置200にてクランプされている。
【0015】
ところでこの水道水の供給用の配管228とボールタップ244側の配管232との接続部をクランプ装置200にてクランプする際、図8(A)に示しているようにその取付用の挿入空間Kは幅が狭小なものであって、クランプに必要な強度を有するクランプ装置200をそこに挿入して組み付けようとしたとき、クランプ装置200をその挿入空間Kに挿入し得ないといった問題が生ずる。
【0016】
図8(A)に示しているようにクランプ装置200はクランプカバー204の装着により、その全体の幅Wがクランプリング202の幅Wに広いものとなっており、クランプリング202に必要な強度を持たせるためにクランプリング202として幅の広いものを用いると全体の幅が広くなって狭小な挿入空間Kにこれを挿入し、組み付けることができないといった問題を生ずるのである。
【0017】
その対策として全体の幅の狭いクランプ装置200を用いることが考えられるが、そのようにすると金属製のクランプリング202の強度が不足してしまい、所望のクランプ力が得られなくなったり、或いはまたクランプ装置200の脱着性に悪影響が生ずる等の問題が発生する。
【0018】
以上は洗浄タンクにおいてボールタップ側の配管と水道水の供給用の配管とをクランプする場合の問題点であるが、同様の問題はクランプ装置を狭小な挿入空間Kに挿入する必要のある場合に共通して生ずる問題である。
またこうした問題は、図7に示したクランプ装置200のみならず金属製のクランプリングの外周面にカバーを装着してなるクランプ装置を用いたときに共通して生ずる問題である。
【0019】
【特許文献1】特開2000−138556号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明は以上のような事情背景とし、金属製のクランプリングの幅を狭くすることなく、従って金属製のクランプリングの強度を低下させることなく、またクランプの際の脱着性に悪影響を及ぼすことなく狭小な幅の空間であっても良好に挿入し、取り付けることのできるカバー付きクランプ装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
而して請求項1のものは、(イ)周方向の所定箇所に取付用の開口を有し、該開口を通じて一対の配管にまたがって嵌着され、それら配管をクランプする金属製のクランプリングと、(ロ)(a)該クランプリングの開口に対応した開口を有し、該クランプリングの外周面に装着されるリング状のカバー本体及び(b)カバー本体の周方向の一端から可撓部を介して延び出し、該カバー本体の開口を閉鎖する蓋部を有し、該カバー本体の周方向の他端部及び該蓋部の先端部の一方に掛止部が、他方に被掛止部が形成されていて、該蓋部がそれら掛止部と被掛止部との掛止作用で該開口を閉鎖する状態にロックされるクランプカバーと、を備えて成るカバー付きクランプ装置において、前記クランプリングに対して、前記クランプカバーを前記カバー本体の内周面で固定してあることを特徴とする。
【0022】
請求項2のものは、請求項1において、前記クランプカバーの軸方向の幅が前記クランプリングの幅に対し同等以下となしてあることを特徴とする。
【0023】
請求項3のものは、請求項1,2において、前記クランプリングに固定用の嵌合口を設ける一方、前記クランプカバーにおけるカバー本体の内周面に固定用の嵌合爪を突設し、該嵌合爪を該嵌合口に嵌合させて該クランプカバーを前記クランプリングに対して幅方向に固定してあることを特徴とする。
【0024】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記クランプ装置は管端部にフランジ部を有する一対の配管を、それらフランジ部を合せた状態でクランプするものであり、前記クランプリングにはそれらフランジ部を合せた状態で係入させる係入溝が幅方向中間部に設けてあることを特徴とする。
【発明の作用・効果】
【0025】
以上のように本発明は、金属製のクランプリングの外周面にクランプカバーを備えて成るカバー付きクランプ装置において、そのクランプカバーをカバー本体の内周面でクランプリングに対して軸方向に固定したもので、本発明によれば、従来の幅方向両端の板状部にてクランプリングを挟み込むようにしてクランプカバーをクランプリングに取り付けて成るクランプ装置と異なって、クランプカバーの幅を従来よりも小さくすること、従ってクランプ装置の全体の幅を小さくすることができ、従来では挿入することが困難であったような狭小な挿入空間であってもかかるクランプ装置を支障なく挿入し得て配管接続部をクランプすることが可能となる。
【0026】
本発明では、クランプカバーの幅を金属製のクランプリングの幅と同等以下となしておくことができ(請求項2)、このようにすることでカバー装着による幅の拡大の問題を無くすことができる。
これらの場合において、クランプリングに固定用嵌合口を設ける一方、クランプカバーにおけるカバー本体の内周面に固定用の嵌合爪を突設し、これを嵌合口に嵌め入れることによって、クランプカバーをクランプリングに対して幅方向に固定するようになすことができる(請求項3)。
【0027】
このようにすることで、クランプリングとクランプカバーとを強固に一体化することができ、クランプ装置に衝撃等が加わった場合であっても、クランプカバーがクランプリングから外れるのを良好に防止することができる。
またクランプカバーをクランプリングに固定するために別部品を必要としたり、接着を行ったりする必要を無くすことができ、クランプ装置の製造性も良好となって製造コストも低減できる。
【0028】
本発明は、特に管端部にフランジ部を有する一対の配管を、それらフランジ部を合せた状態でクランプリングの係入溝に係入させ、一対の配管を接続状態にクランプするものに適用して特に好適である(請求項4)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて以下に詳しく説明する。
図1〜図3において、10は本実施形態のカバー付クランプ装置で、実質的にクランプ力を受け持つ金属製且つ板ばね製のクランプリング12と、樹脂製のクランプカバー14とから成っている。
【0030】
クランプリング12は、上記図7及び図8に示すカバー付クランプ装置200におけるクランプリングと実質的に同形態のものであって、周方向所定個所に取付用の開口16を有しており、幅方向中間部に配管のフランジ部を係入させる係入溝18を有している。
またこのクランプリング12は、周方向に沿って複数箇所に径方向外方に突出する突出部20を有している。
【0031】
一方クランプカバー14は、概略U字状をなして金属製のクランプリング12の外周面に装着されるカバー本体22と、カバー本体22の開口24を閉鎖する蓋部30とを有している。
【0032】
尚カバー本体22は、図2及び図3にも示しているようにその開口24を、金属製のクランプリング12の開口16に合致させる状態に、かかるクランプリング12の外周面に装着されている。
このカバー本体22の内周面には、周方向に沿って複数箇所に径方向内向きの突出部32と、それら突出部32の間において凹所34が形成されており、それら凹所34内にクランプリング12の各突出部20を嵌合させる状態にクランプリング12に装着されている。
カバー本体22は、それら凹所34への突出部20の嵌合によってクランプリング12に対し周方向に固定状態とされている。
【0033】
本実施形態において、各突出部32のそれぞれからは固定用の嵌合爪36が突出しており、これら嵌合爪36が、クランプリング12における係入溝18の長手方向端部を固定用の嵌合口としてそこに嵌合されている。
ここで係入溝18の長手方向端部は各突出部20の付根に位置しており、その係入溝18の長手方向端に嵌合爪36が嵌合していることによって、後述する配管端部のフランジ部234の係入溝18への係入の障害とはならない。
【0034】
ここで各嵌合爪36は、その幅が係入溝18即ち固定用の嵌合口の幅と略同等幅(厳密には僅かに小寸法)であり、これら嵌合爪36が係入溝18に嵌合することによって、カバー本体22がクランプリング12に対し幅方向に固定状態となる。
即ちこの実施形態において、カバー本体22はクランプリング12に対しその内周面で固定されている。
この概略U字状を成すカバー本体22の周方向の一端からは、上記蓋部30が薄肉の可撓部38を介して延び出している。
【0035】
この蓋部30は開口24を閉鎖するためのもので、先端側が一対のアーム40にて構成されている。ここで各アーム40は、先端側に進むにつれて太さが太くなっている。
これら一対のアーム40のそれぞれの外面には、掛止突起(掛止部)42が設けられている。
他方カバー本体22の他端部には対応する被掛止凹部(被掛止部)44が設けられており、図2及び図3にも示しているように開口24を閉鎖した蓋部30が、これら掛止突起42と被掛止凹部44との掛止に基づいて、開口24を閉鎖する状態にロックされるようになっている。
【0036】
本実施形態では、図2及び図4,図5からも明らかなように樹脂製のクランプカバー22の幅が、金属製のクランプリング12の幅と実質的に同一幅Wとされている。
本実施形態では、クランプカバー22に設けた嵌合爪36のクランプリング12の係入溝18への嵌合に基づいてクランプカバー14、詳しくはカバー本体22の固定がなされており、そのためクランプカバー14の幅をクランプリング12の幅と同等幅となすことができる。
【0037】
図4及び図5は、クランプ装置10を上記の水道水の供給用の配管228とボールタップ側の配管232との接続部のクランプ用に適用した例を示したもので、図示のように本実施形態のクランプ装置10は、クランプリング12の幅を同一幅に保持しつつ、クランプカバー14の幅を狭くし得た結果、クランプ装置10を狭小な挿入空間Kに対しても容易に挿入することができる。
【0038】
即ち必要な強度を保持しつつ、また脱着性を損なうことなくクランプ装置10の幅を挿入空間Kよりも小寸法となし得て、これを狭小な挿入空間Kに対しても支障なく挿入して取付けをなすことができ、一対の配管228,232の接続部を良好に抜止め状態にクランプすることができる。
【0039】
図6はその際のクランプカバー14の作用をクランプ装置10の取付けの手順と共に表したものである。
図示のように本実施形態のクランプ装置10を用いて配管228,232をクランプするには、先ず配管228の嵌入部230を相手側の他方の配管232内に嵌入させ、その状態でクランプ装置10を、蓋部30を開いた状態でクランプリング12の開口16及びクランプカバー14の開口24を通じて軸直角方向に嵌め合わせる。そして各配管228,232の一対のフランジ部234を互いに合せた状態でクランプリング12の係入溝18に係入させる。
【0040】
このときクランプ装置10が、具体的にはクランプリング12が一対の配管228,232にまたがって正しく装着されていれば、クランプカバー14の蓋部30を閉じたときに、蓋部30の掛止突起42を被掛止凹部44に簡単に掛止させることができる。即ち開口24を閉鎖した状態に蓋部30をロックすることができる。
一方クランプリング12が正しく装着されていない場合には、蓋部30を閉鎖状態にロックすることができない。
【0041】
従ってクランプ装置10による配管228,232の接続部のクランプ後において、即ちクランプ装置10の取付後において、蓋部30が正しく閉じられていれば一見して直ちにクランプ装置10が正しく装着されていることを確認することができる。
【0042】
以上のように本実施形態によれば、クランプ装置10の幅を従来よりも小さくすることができ、従って従来にあっては挿入することのできなかった狭小な挿入空間であっても、支障なくこれを挿入し配管接続部をクランプできるようになる。
【0043】
また本実施形態では、嵌合爪36と係入溝18との嵌合作用によってクランプリング12とクランプカバー14とを強固に一体化することができ、クランプ装置10に衝撃等が加わった場合であっても、クランプカバー14がクランプリング12から外れるのを良好に防止することができる。
またクランプカバー14をクランプリング12に固定するために別部品を必要としたり、接着を行ったりする必要を無くして、クランプ装置10の製造性を良好となし、製造コストも低減することができる。
【0044】
以上本発明の実施形態を詳述したが、これはあくまで一例示であり、本発明は上例以外の他のさまざまな配管の接続部のクランプ装置として適用することが可能であるし,また本発明のクランプ装置は、上記例示した形態以外のさまざまな形態で構成することが可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態のクランプ装置をクランプリングとクランプカバーとに分解して示した斜視図である。
【図2】図1のクランプ装置を組んだ状態で示す斜視図である。
【図3】同クランプ装置の図2の断面図である。
【図4】同クランプ装置をクランプ前の状態で示した図である。
【図5】同クランプ装置をクランプ状態で示した図である。
【図6】同クランプ装置の取付けの手順を示した図である。
【図7】従来のクランプ装置をクランプリングとクランプカバーとに分解して示す斜視図である。
【図8】図7のクランプ装置の組付状態の断面図である。
【図9】同クランプ装置によるクランプの手順を説明する図である。
【図10】同クランプ装置の不具合の説明図である。
【図11】同クランプ装置の一適用例を示した図である。
【符号の説明】
【0046】
10 クランプ装置
12 クランプリング
14 クランプカバー
16,24 開口
18 係入溝
22 カバー本体
30 蓋部
36 嵌合爪
38 可撓部
42 掛止突起(掛止部)
44 被掛止凹部(被掛止部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)周方向の所定箇所に取付用の開口を有し、該開口を通じて一対の配管にまたがって嵌着され、それら配管をクランプする金属製のクランプリングと、
(ロ)(a)該クランプリングの開口に対応した開口を有し、該クランプリングの外周面に装着されるリング状のカバー本体及び(b)カバー本体の周方向の一端から可撓部を介して延び出し、該カバー本体の開口を閉鎖する蓋部を有し、該カバー本体の周方向の他端部及び該蓋部の先端部の一方に掛止部が、他方に被掛止部が形成されていて、該蓋部がそれら掛止部と被掛止部との掛止作用で該開口を閉鎖する状態にロックされるクランプカバーと、
を備えて成るカバー付きクランプ装置において、
前記クランプリングに対して、前記クランプカバーを前記カバー本体の内周面で固定してあることを特徴とするカバー付きクランプ装置。
【請求項2】
請求項1において、前記クランプカバーの軸方向の幅が前記クランプリングの幅に対し同等以下となしてあることを特徴とするカバー付きクランプ装置。
【請求項3】
請求項1,2において、前記クランプリングに固定用の嵌合口を設ける一方、前記クランプカバーにおけるカバー本体の内周面に固定用の嵌合爪を突設し、該嵌合爪を該嵌合口に嵌合させて該クランプカバーを前記クランプリングに対して幅方向に固定してあることを特徴とするカバー付きクランプ装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れかにおいて、前記クランプ装置は管端部にフランジ部を有する一対の配管を、それらフランジ部を合せた状態でクランプするものであり、前記クランプリングにはそれらフランジ部を合せた状態で係入させる係入溝が幅方向中間部に設けてあることを特徴とするカバー付きクランプ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2006−22887(P2006−22887A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201162(P2004−201162)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】