説明

カバー部材および洗浄方法

【課題】工具を自動交換装置により交換する主軸装置において、回転軸先端の孔部と工具とが嵌脱自在に係合する係合面の清浄性を維持し、孔部に侵入した異物を排除するカバー部材を提供する。
【解決手段】主軸装置の回転軸先端に形成され、工具を係合する孔部を密封するカバー部材1において、前記孔部に係合する係合部3aに、溝部3cを刻設し、さらに溝部3cに払拭部材3dを配設し、係合部3aが係合する際、払拭部材3dが前記孔部の表面を払拭することを特徴とした。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工具を自動交換装置により交換する主軸装置において、回転軸先端の孔部に係合して孔部開口を閉蓋するとともに孔部と工具とが嵌脱自在に係合する係合面の清浄機能を保持し、孔部に侵入し付着した異物を排除するカバー部材および洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、図6に基づいて、ウェーハ研削装置(主軸装置)を一例に、従来のカバー部材による、回転軸先端の孔部への異物侵入の防止方法について述べる。図6は、ウェーハ研削装置のスピンドル部分を模式的に示す断面図である。
【0003】
ウェーハ研削装置においては、スピンドル11(回転軸)の下端周縁部に上部砥石台15が固定され、テーパ穴14(孔部)にツールホルダ21を介して、下部砥石台25(工具)が接続されている。このツールホルダ21の係合部は、円錐形状のテーパ面を有し、テーパ穴14の内側面全体に係合しながらテーパ穴開口端に密着係合するものである。そしてウェーハ表面の研削は、このような二重構造の砥石を回転させ、まず下部砥石26で荒加工した後、下部砥石台25を取り外して、上部砥石16にて研削する方法が知られている。
【0004】
そして、下部砥石26で荒加工終了後、上部砥石16で研削する工程に移る際、ツールホルダ21と同一形態でかつフランジ部2が脱離するカバー部材(図示せず)により、テーパ穴14の開口部を密閉し、研磨粉や砥粒のテーパ穴14への侵入を防いでいた。(例えば、特許文献1参照)
【0005】
【特許文献1】
特開2002−144183号公報(第6−7頁、第7図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかるカバー部材によれば、テーパ穴14に対し新規に侵入する異物を排除することは可能であるが、既に侵入した異物を除去するのは難しい。又、工具自動交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)による工具の連続交換により、侵入した異物が残留累積し、この累積した異物によりツールホルダ21とテーパ穴14との係合面に隙間が発生し、ツールホルダ21が異物により支持されることとなる。このため、ATC装置による工具交換が繰り返されるにつれ、工具の結合剛性や回転精度が低下し、高精度加工が困難となり、さらに工具の劣化速度も速くなるといった問題があった。
【0007】
本発明は、以上の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、スピンドル11の先端開口部やテーパ穴14の内側面に異物が付着しても、これら付着物を除去可能とするカバー部材および洗浄方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した目的を達成するために創案されたものであり、まず請求項1に記載のカバー部材は、主軸装置の回転軸先端の孔部に、係合部が係合して孔部開口を閉蓋するカバー部材であって、この係合部には、溝部が刻設され、さらにこの溝部には払拭部材が配設され、係合部が係合する際、又は係合を解除する際、払拭部材が孔部の表面を払拭することを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、カバー部材の係合部に払拭部材が配設され、工具からカバー部材へと交換されるたびに、回転軸先端の開口部ならびに孔部の内側面が、払拭部材によりクリーニングされることとなる。これにより、異物が孔部の内側面から開口部にかけて付着しても、払拭することが可能になる。
【0010】
又、請求項2に記載のカバー部材は、請求項1に記載のカバー部材であって、前記溝部は、前記係合部のテーパ大径部の外周縁部に刻設されていることを特徴とした。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、カバー部材の係合部の下端外周縁部に払拭部材が配設され、工具からカバー部材へと交換されるたびに、回転軸先端の開口部周辺が、払拭部材によりクリーニングされることになる。これにより、異物が孔部の開口部の近傍に付着しても、払拭することが可能になる。
【0012】
又、請求項3に記載のカバー部材は、請求項1に記載のカバー部材であって、前記溝部は、前記係合部のテーパ小径部からテーパ大径部にむけて直線的に刻設されていることを特徴とした。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、カバー部材の係合部の縦方向に払拭部材が配設されることとなる。これにより、カバー部材を孔部に挿入し、回転させることで、孔部の内側面全体をクリーニングすることが可能になる。これにより、異物が孔部の内側面から開口部にかけて付着しても、払拭することが可能になる。
【0014】
又、請求項4に記載のカバー部材は、請求項1に記載のカバー部材であって、前記溝部は、前記係合部の側面に螺旋状に刻設されていることを特徴とした。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、払拭部材は、係合部に螺旋状に配設されている。これにより、カバー部材を孔部に挿入するだけで、払拭部材が孔部の内側面を摺動しクリーニングすることが可能となる。これにより、異物が孔部の内側面から開口部にかけて付着しても、払拭することが可能になる。
【0016】
又、請求項5に記載の洗浄方法は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つのカバー部材の前記係合部を前記主軸装置の孔部に係合させ、主軸装置の回転軸とカバー部材間で相対回転を行わせることで前記孔部表面を払拭することを特徴とした。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、カバー部材を孔部に挿入し、回転軸あるいはカバー部材のいずれかを回転させることで、確実に孔部の内側面のクリーニングすることが可能となる。これにより、異物が孔部の内側面から開口部にかけて付着しても、確実に払拭することが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第一実施の形態)
図1および図2を参照して本発明における第一実施の形態について説明する。
図1(a)は本実施例におけるカバー部材1の縦断面を示す断面図である。図1(b)は本実施例におけるカバー部材1の斜視図である。カバー部材1は、スピンドル11(図2)の先端開口部17(図2)に着脱自在に取り付けられるもので、プルスタッド4とシャンク部3とフランジ部2とからなる。シャンク部3は、円錐形状を有し、小径方向の上部約三分の二は、均一のテーパ部3a(係合部)を形成しており、最上部にはプルスタッド4を螺入するための雌ねじ部3bを有する。そして溝部3cが、テーパ部3aの下端外周縁部に形成されている。さらに、シャンク部3は、下部端面に嵌脱孔3eを有し、フランジ部2の嵌脱ピン2aをピン軸方向に着脱可能となるように拘持する。
【0019】
フランジ部2は、シャンク部3に対して同軸に、かつ上下方向に着脱可能なように取り付けられている(図2(c)参照)。そして、フランジ部2の上部端面には嵌脱ピン2aが固定されており、この嵌脱ピン2aが嵌脱孔3eに嵌入することによりフランジ部2は、シャンク部3に対して拘持される。また、把持部2bは、フランジ部2の胴部を局所的に絞ったものであり、この把持部2bに工具自動交換装置(ATC )の図示しないアームが係合し、カバー部材1を自動搬送可能とするために把持するものである。
【0020】
払拭部材3dは、溝部3cの斜面から水平面にかけて、さらにテーパ部3aの下端周縁部を覆うように配設されている(図1(b)参照)。さらに、溝部3cの斜面にかかる部分の払拭部材3dの肉厚は、テーパ部3aの表面から突出する程度とする。又、水平面にかかる部分の払拭部材3dの肉厚は、カバー部材1をテーパ穴14に係合した場合、払拭部材3dが先端開口部17に十分接触する程度とする(図2(b)参照)。
【0021】
そして、この払拭部材3dの材質は、スポンジ状の低弾性部材であって、例えば発砲ポリウレタンスポンジかPVAスポンジが好適である。そして、この払拭部材3dは、カバー部材1がテーパ穴14(図2)に係合する際に、先端開口部17ならびにテーパ穴14の内側面に付着した異物を払拭する。
【0022】
図2は、ウェーハ研削装置(主軸装置)のスピンドル(回転軸)部分を模式的に示した断面図である。スピンドル11は、先端にスピンドル11と中心軸が同一でかつシャンク部3と係合するテーパ穴14(孔部)と、このテーパ穴14の小径部分からさらに連続して、中心軸に沿って貫通する貫通孔8を有している。そして、砥石16が固着された砥石台15が、先端開口部17の外周に位置し、スピンドル11に一体化して固定されている。
【0023】
貫通孔8の孔径は上部から下部に向けて貫通孔8a、貫通孔8b、貫通孔8cと段階的に広がっている。なお、貫通孔8bと貫通孔8cとの境界8dにおいては、緩やかなテーパにより内側面が形成されており、貫通孔8cの反対端には貫通孔端面8eが形成されている。
【0024】
ドローバ12は、単一の外径を有し、貫通孔8cに摺接し、中心軸方向に上下方向に移動可能で先端が貫通孔端面8eに当接するように挿入されている。そして、ドローバ12の先端には、貫通孔8の径方向にのみ可動するようにボール18が中心軸に対して対象に設置されている。そして、貫通孔8cの孔径は、ボール18の直径の二倍に頭部4aの最大径を加算した値より若干大きい値である。
これに対して、貫通孔8bの孔径は、ボール18の直径の二倍に軸部4bの軸径を加算した値より若干大きめの値である。そして、貫通孔8aの孔径は、ドローバ12が軸方向に可動できるクリアランスを加算した値となっている。
【0025】
次に、図2(a)〜(c)に基づいて、カバー部材1のテーパ穴14への脱着動作の説明を行う。図示しないATC装置により、カバー部材1をテーパ穴14へ取り付ける場合は、まず図2(a)に示すように、ドローバ12の先端を貫通孔端面8eの方向に下ろす。すると、ボール18、18…が、貫通孔8cの内側面に移動して接し、プルスタット4の頭部4aが通り抜け可能な程度にボール18の間隔が広がりアンクランプ状態となる。
【0026】
次に、図示しないATC装置のアームにより、把持部2bが把持されたカバー部材1をテーパ穴14に係合させる。この時、払拭部材3dは先端開口部17の表面を弾性的に押さえつつ払拭し、付着した異物を払拭部材3dの気泡内部に取り込む。さらに、スピンドル11がカバー部材1に対して緩やかに相対回転すれば、払拭部材3dの接触部分は周方向に摺動することとなるので、さらに異物の払拭効果が向上する。また、カバー部材1を抜き取る時にも、払拭部材3dと先端開口部17との接触部分が摺動し、払拭効果が発揮される。
【0027】
次に、ドローバ12を上部に引き上げると、ボール18は、貫通孔8cの内側面を摺接しつつ上部に移動するが、ボール18が境界8dに接するにあたり、複数のボール18が互いに近接していくこととなる。そして、ボール18が貫通孔8bの内側面に接するにあたり、ボール18は同時に軸部4bの軸側面にも接することとなり、ボール18は若干、弾性変形し、プルスタッド4の軸部4bを内径方向に外側から押圧することとなる。さらに、ボール18が頭部4aに接するにあたり、カバー部材1は中心軸方向に引き上げられ、テーパ部3aとテーパ穴14との隙間が縮まり、テーパ穴14の開口端にシャンク部3のシャンク下端部3fの上面が強く押接されクランプ状態となる。これにより、テーパ穴14とシャンク部3は強く係合することになり、テーパ穴14から貫通孔8にかけてのスピンドル11の内部は、完全に密封状態となる。
【0028】
次に、ATC装置の図示しないアームが把持部2bを把持しつつ、下方に移動すると図2(c)に示すように、フランジ部2がシャンク部3から離脱する。これにより、シャンク部3の底面は、砥石16の当接面より上部に位置することとなり、図示しない被研削物に対して研削作業を施す際も、カバー部材1が被研削物に接触することなく、さらにスピンドル11の内部に異物が侵入することもない。
【0029】
なお、以上において、ウェーハ研削装置を一例として説明したが、本発明にかかるカバー部材1の適用は、本例に限定されるものではなく、主軸装置において広く適用されるものである。例えば、今回のめくら蓋、洗浄専用シャンク、洗浄兼用ツール、ツールとして切削工具、研削砥石等、用途として、ウェーハ加工、セラミック加工、鉄、非鉄金属加工でもよい。
【0030】
(第二実施の形態)
次に図3を参照して本発明における第二実施の形態について説明する。図3(a)は、第二実施の形態における、カバー部材10の縦断面図であり、図3(b)は、図3(a)に示すA−A線の横断面図である。なお、図3において、図1と共通する部分については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0031】
シャンク部13には、テーパ部3a(係合部)の小径部から大径部まで、直線的に図中縦方向に溝部13cが刻設されている。図3においては、三本の溝部13cが横断面上に等間隔で配置されているが、この溝部13cの配置ならびに本数は、本図で示した形態にとらわれることなく任意に設定可能である。また、溝部13c及び払拭部材13dは、シャンク下端部3fの外周部にまで達していてもよい。さらに払拭部材13dは、配置される溝部13cより幅狭でかつ短尺なものであってよい。
【0032】
溝部13cには、払拭部材13dが、テーパ部3aから突出するように配設されている。そして、このカバー部材10がテーパ穴14(図2(b))に係合し、この払拭部材13dがテーパ穴14の内側面を弾性的に押圧している状態で、スピンドル11を緩やかに回転させると、先端開口部17(図2)近傍のみならず、テーパ穴14(図2)の内側面に付着した異物も除去可能となる。これにより、第一実施形態に示すカバー部材1よりさらに高い払拭効果が得られることになる。
【0033】
(第三実施の形態)
次に図4および図5を参照して本発明における第三実施の形態について説明する。本実施の形態は、払拭部23d、同33dを配設する溝部23c、同33cを螺旋状にテーパ部3a(係合部)の表面に刻設したものである。図4(a)は、溝部23cの形態を三条螺旋とした場合の正面図であり、図4(b)は図4(a)に示すB−B線の断面図である。また図5は、溝部33cの形態を一条螺旋とした場合の正面図である。また、図中、溝部23c(33c)及び払拭部材23d(33d)は、シャンク下端部3fの外周部にまで達していてもよい。さらに払拭部材23d(33d)は、配置される溝部23c(33c)より幅狭でかつ短尺なものであってよい。
【0034】
溝部23c(33c)には、払拭部材23d(33d)が、テーパ部3aの表面から突出するように配設され、さらにテーパ部3aの下端外周縁部にも配設されている。そして、カバー部材20(30)をテーパ穴14(図2)に挿入すると、払拭部材23d(33d)がテーパ穴14の内側面を弾性的に押圧しつつ、上方向に払拭するので、先端開口部17近傍のみならず、テーパ穴14の内側面に付着した異物も除去可能となる。すなわち、スピンドル11を回転させることがなくとも第二実施の形態に示した場合と同等の効果が得られることになる。なお、スピンドル11を回転させても構わない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係るカバー部材により以下に示す優れた効果を奏する。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、回転軸先端の孔部に、カバー部材でめくら蓋することにより、係合面に異物が侵入することを防止しつつ、侵入した異物を除去することが可能になる。これにより、自動工具交換が繰り返されても、係合面に異物が蓄積することが無い為、回転軸先端部と工具との結合剛性や回転精度の低下が抑制され、高精度加工性能を維持することができる。
【0036】
請求項2に記載の発明によれば、回転軸先端の孔部に、カバー部材を係合すると先端開口部の近傍に付着した異物を除去することが可能になる。
【0037】
請求項3に記載の発明によれば、回転軸先端の孔部に、カバー部材を係合した後、相対的に軸回転させると、先端開口部の近傍のみならず孔部の内側面全体に渡り、付着した異物を除去することが可能になる。
【0038】
請求項4に記載の発明によれば、回転軸先端の孔部に、カバー部材を回転させることなく挿入するだけで、先端開口部の近傍のみならず孔部の内側面全体に渡り、付着した異物を除去することが可能になる。
【0039】
請求項5に記載の発明によれば、回転軸先端の孔部の開口部近傍や孔部の内側面全体に渡り付着した異物の除去をより確実にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)第一実施の形態にかかるカバー部材の縦断面図である。
(b)第一実施の形態にかかるカバー部材の斜視図である。
【図2】主軸装置の回転軸部分を模式的に示した断面図である。
【図3】(a)第二実施の形態にかかるカバー部材の縦断面図である。
(b)第二実施の形態にかかるカバー部材の横断面図である。
【図4】(a)第三実施の形態にかかるカバー部材であって、溝部の形態を三条螺旋とした場合の正面図である。
(b)第三実施の形態にかかるカバー部材であって、溝部の形態を三条螺旋とした場合の横断面図である。
【図5】第三実施の形態にかかるカバー部材であって、溝部の形態を一条螺旋とした場合の縦断面図である。
【図6】ウェーハ研削装置の回転軸部分を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1、10、20、30 カバー部材
2 フランジ部
2a 嵌脱ピン
2b 把持部
3、13、23、33 シャンク部
3a テーパ部(係合部)
3b 雌ねじ部
3c、13c、23c、33c 溝部
3d、13d、23d、33d 払拭部材
3e 嵌脱孔
3f シャンク下端部
4 プルスタット
4a 頭部
4b 軸部
8、8a、8b、8c 貫通孔
8d 境界
8e 貫通孔端面
11 スピンドル(回転軸)
12 ドローバ
14 テーパ穴(孔部)
15 上部砥石台
16 上部砥石
17 先端開口部
18 ボール
21 ツールホルダ
25 下部砥石台(工具)
26 下部砥石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸装置の回転軸先端に形成され、かつ工具の一端と係合して前記工具を着脱自在に支持可能とする孔部に、テーパ形状を有する係合部が係合して孔部開口を閉蓋するカバー部材であって、
前記係合部には、溝部が刻設され、さらにこの溝部には払拭部材が配設され、前記係合部が係合する又は係合を解除する際、前記払拭部材が前記孔部の表面を払拭することを特徴とするカバー部材。
【請求項2】
前記溝部は、前記係合部のテーパ大径部の外周縁部に刻設されていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
【請求項3】
前記溝部は、前記係合部のテーパ小径部からテーパ大径部にむけて直線的に刻設されていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
【請求項4】
前記溝部は、前記係合部に螺旋状に刻設されていることを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一つのカバー部材の前記係合部を前記主軸装置の前記孔部に係合させ、前記回転軸と前記カバー部材間で相対回転を行わせることで前記孔部表面を払拭する洗浄方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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