説明

カメラおよび撮影方法

【課題】鑑賞者が見たい画像を撮影できる状況を判定して、鑑賞者に喜ばれる画像撮影を促し、コンテンツの質向上を図ることのできるカメラおよび撮影方法を提供する。
【解決手段】カメラ100内には、画像の鑑賞者31の鑑賞者嗜好データベース9dが記憶されている。またカメラ100内には、時計1tやGPS等の位置判定部1dが設けられており、これらの出力に基づいて、嗜好データベース9d内に記憶された鑑賞者の望む画像を撮影できる場合には(S4、S7、S104)、表示パネル8にその旨を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラおよび撮影方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラの画像送信の容易さを利用して、PC通信やインターネット、携帯電話回線などを利用して画像を送信し、その環境下で画像を楽しむ画像鑑賞法が普及している。これらのネットワークの利用法として、インターネット上のサーバーにブログ等のページに自分の撮影した写真を掲載することにより多くの人が鑑賞できるようにし、また、知人等のパーソナルコンピュータや携帯電話に送信し、いち早く画像を見せるようなことが可能となっている。
【0003】
従来、写真を見たい人は、撮影後に家庭内で鑑賞するためにアルバムを作成するだけであったが、このような写真活用の変化は、カメラの撮影方法に大きな変化をもたらしてきている。すなわち、従来は撮影者の好みが重要であったが、第三者も鑑賞することから、どのような写真が喜ばれるかを考慮した撮影が重要となり、それを考慮した撮影ができるカメラの提供が望まれてきている。
【0004】
鑑賞者が好む写真を撮影するには、鑑賞者の嗜好を取得しておく必要がある。ユーザーの嗜好に関するものとして、特許文献1には、ユーザーに対するコンテンツの配信履歴を行動履歴データベースに記録しておき、ユーザーの趣味や嗜好に応じた広告を配信する嗜好情報設定方法が開示されている。また、特許文献2には、閲覧者の表示部に画像を表示すると、撮影者は依頼者から2次要求を受け、依頼者の好みに応じた写真撮影の行なうことのできる画像提供方法が開示されている。
【特許文献1】特開2004−94384号公報
【特許文献2】特開2005−73031号公報
【0005】
また、知人等の鑑賞者の好みに沿った写真撮影を行うには、カメラの使用状況の判定が必要となるが、この手段として、時計機能などが知られている。写真撮影時に撮影日時情報を画像データに添付しておき、思い出を追想したりするのに役立てたり、また、後に検索するのを容易にしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の時計機能によって日時情報を得ることができるが、それだけでは鑑賞者の好みを知ることはできない。また、特許文献1に開示された嗜好情報設定方法は、ユーザーの嗜好を分析するものではあるが、既に完成された広告を送信する相手先の選択を行なうものだけであって、コンテンツそのものの質の向上を図るものではない。また、特許文献2に開示された嗜好情報設定方法は、依頼者の嗜好に沿った画像を得ることができるが、依頼者の言う通りに撮影者が動くもので、見る方にも、撮る方にもストレスがかかってしまう。
【0007】
本願発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、鑑賞者が見たい画像を撮影できる状況を判定して、鑑賞者に喜ばれる画像撮影を促し、コンテンツの質向上を図ることのできるカメラおよび撮影方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため第1の発明に係わるカメラは、データベースに記憶された画像鑑賞者の画像に関する嗜好情報が記憶されている嗜好情報記憶部と、上記画像鑑賞者に画像データを送信するための送信先を指定する送信設定部と、上記嗜好情報に関連する撮影状況を検出する撮影状況検出部と、上記嗜好情報と上記撮影状況を比較し、上記嗜好情報を満たすか否か判定する撮影状況判定部と、この撮影状況判定部の判定結果に応じて撮影結果の送信先と上記嗜好情報を含むアシスト情報の表示を行う表示部と、上記嗜好情報に沿って撮影された画像データを上記送信先に送信する通信部と、を備える。
【0009】
第2の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記撮影状況検出部が、日時情報および位置情報の少なくとも一つを検出することを特徴とする。
また、第3の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記嗜好情報には、上記画像鑑賞者の嗜好に沿った画像となるように撮影をアシストするアシスト情報が含まれ、上記表示部は、上記アシスト情報を表示することを特徴とする。
【0010】
さらに、第4の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記通信部は、上記嗜好情報を外部のデータベースから入力することを特徴とする。
【0011】
さらに、第5の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記通信部は、上記画像鑑賞者と関連付けて記憶され、上記嗜好情報に沿って撮影された画像データを、上記画像鑑賞者に直接、送信することを特徴とする。
さらに、第6の発明に係わるカメラは、上記表示部は、上記撮影状況判定部の判定結果に基づいて最適な撮影ができる状況が近づいていることを示すことを特徴とする。
【0012】
さらに、第7の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記嗜好情報が記録されたデータベースを備えたことを特徴とする。
さらに、第8の発明に係わるカメラは、上記第1の発明において、上記嗜好情報が少なくともイベントが行なわれるカレンダー情報と画像鑑賞者の好む被写体条件を含むことを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するため第9の発明に係わるカメラは、上記嗜好情報が上記画像鑑賞者に所定のアンケート調査を行なって取得したものであることを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するため第10の発明に係わるカメラは、上記嗜好情報が外部のサーバーに記録した多数の画像に対する画像鑑賞者のアクセス来歴をもとに取得したものであることを特徴とする。
【0015】
第11の発明に係わる撮影情報表示方法は、画像鑑賞者の画像に関する嗜好情報が記憶されている嗜好情報記憶部と、上記画像鑑賞者に画像データを送信するための送信先を指定する送信設定部と、上記嗜好情報に沿って撮影された画像データを上記送信先に送信する通信部を有するカメラにおける撮影情報表示方法であって、上記嗜好情報に関連する撮影状況を検出し、上記嗜好情報と上記撮影状況を比較し、上記嗜好情報に関連した日時情報または位置情報を満たすか否かを判定する判定部を有し、上記判定部が上記位置情報を満たすと判定した場合に、上記送信先情報を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、鑑賞者が見たい画像を撮影できる状況を判定して、鑑賞者に喜ばれる画像撮影を促し、コンテンツの質向上を図ることのできるカメラおよび撮影方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の第1実施形態に係るカメラは、被写体像を撮像素子で光電変換し、取得した画像データをリアルタイムで動画像表示するライブビュー機能を有し、また撮影指令に応じて画像データを記録媒体に記録可能となっている。また、このカメラは、ネットワークを通じてサーバーに接続し、そこから鑑賞者の嗜好に関する情報を入手し、この情報に基づいて撮影の指示やアシストが行なえるようになっている。
【0018】
図1は、本発明の第1実施形態に係わるデジタルカメラとその周辺のブロック図である。ユーザーが使用するカメラ100には、撮影レンズ2、AF(オートフォーカス)制御部2a、絞り2b、絞り制御部2c、撮像素子3、アナログフロントエンド(以下、AFEと略す)部4が設けられている。撮影レンズ2は、内部にフォーカスレンズを有し、入射した被写体20の像を撮像素子3上に結像させる。
【0019】
AF制御部2aは、撮影レンズ2の合焦位置を、後述する画像処理部5内において画像処理を行い、いわゆる山登り法により検出し、フォーカスレンズを駆動して、合焦位置に移動させる。なお、山登り法は、撮影画像のコントラスト信号ピークから合焦位置(ピント位置)を検出する方式であるが、山登り法以外にも、例えば位相差法や三角測距法等公知の合焦方法に置き換えてもよい。AFによって合焦位置に達すると、このときの撮影レンズ2を検出することにより、距離判定を行うことができる。この場合、撮影レンズ2がズームレンズのときには、ズーム位置等を加味して距離の判定を行う。
【0020】
撮影レンズ2内または近傍に、シャッタや絞りの効果を奏する絞り2bが設けられる。絞り2bは、撮影時に所定の口径まで開き、露出が終了すると閉じて露光を終了させるものである。絞り制御部2cは、絞り2bを駆動して絞り径を設定する。この絞りを変えることによって、レンズの被写界深度が変化するので、背景のぼけ具合などを調整して、被写体を浮かび上がらせたり、背景をしっかりと描写したりするなど、表現の切り替えを行うことができる。撮像素子3は、多数の受光面(画素)からなるCCDやCMOSセンサ等であり、撮影レンズ2を介して被写体20からの像を受光しこれを画像信号に変換する。
【0021】
アナログフロントエンド(AFE)部4は、アナログデジタル変換(AD)手段を含み、撮像素子3からの信号をデジタル信号化する。そして、AFE部4は、撮像素子3から出力される画像信号について各種処理を行う。また、AFE部4には、撮像素子3のいくつかの画素をまとめて、一括して読み出す機能も設けられている。たとえば、4画素(2×2)や9画素(3×3)など、各画素の信号レベルが小さいときには、いくつかの画素信号を加算して、S/Nを向上させることができ、また、感度を上げることも出来る。
【0022】
このような操作によって感度を上げることができ、シャッタスピードを速くする等、撮影上の工夫が可能となる。シャッタスピードが速いと、動いている被写体が止まっているように撮影することが可能となる。また、手振れなどを防止することができる。
【0023】
また、AFE部4は、撮像素子3の出力する信号を取捨選択する機能を有し、受光範囲の中から限られた範囲の画像データを抽出することが出来る。一般に撮像素子3の画素から間引いた画素信号を抽出する場合には、高速読出が可能となる。これにより構図確認用の画像信号を、画像処理部5によって高速処理し、表示制御部8aを介して表示パネル8に表示することにより、フレーミングが可能となる。
【0024】
AFE部4の出力は、画像処理部5に接続されている。画像処理部5は、入力信号の色や階調やシャープネスを補正処理する。また、撮像素子3から得られた画像信号を所定のレベルに増幅して、正しい濃淡、正しい灰色レベルに設定する増感部を有している。これは、デジタル化された信号レベルが、所定レベルになるようにデジタル演算するものである。また、画像処理部5は、ライブ画像をリアルタイムに表示部に表示できるように、撮像素子3からの信号を表示パネル8に表示できるようなサイズに加工するリサイズ部を有する。この働きによって、撮影に先立って撮像素子に入射する像を確認でき、これを見ながら撮影時のタイミングやシャッタチャンスを決定することが出来る。
【0025】
また、この画像処理部5の信号を利用して、撮像素子から入力されてくる画像の特徴などを判定する画像判定機能を有している。この画像判定機能としては、画像情報を加工して得られる輪郭情報から人の顔を判定する顔検出部5a、顔等の表情を判定する表情判定部5b、また個人の顔を識別して個人を認証する個人認証部5dを有している。また画像処理機能としては、さらに、画像の信号レベルのコントラストを判定して、被写体の距離を判定する距離判定部5cも有している。
【0026】
このように、画像処理部5とその周辺の補助部(顔検出部5a、表情判定部5b、個人認証部5d等)は、写真撮影時に、ユーザーがどのような写真を撮ろうとしているかを判定して、さらに写真を見る鑑賞者の嗜好を判定して、撮影制御を最適化するために用いられる。
【0027】
また、画像処理部5には、鑑賞者嗜好データベース9dが接続されており、この鑑賞者データベース9dは、鑑賞者の嗜好情報、特に画像に関する嗜好情報を記憶するデータベースである。送信先に指定されている鑑賞者がどのような画像が好きかを鑑賞者嗜好データベース9dに記録しておき、そのような画像が撮影できる条件になれば、それを判定し、撮影者に撮影を促すようにしている。
【0028】
カメラ100には、圧縮部6、記録部9a、記録メディア9、送受信部9c、送信設定部9e、表示パネル8、表示制御部8a及びマルチ画像処理部8bが設けられている。圧縮部6は、撮影時に画像処理部5から出力された信号を圧縮する。圧縮部6内には、MPEG(Moving Picture Experts Group)4やH.264など
の圧縮用コア部で構成される動画用の圧縮部及び JPEG(JointPhotographic Experts Group)コア部など静止画像用の圧縮部が設けられる。また、圧縮部6は記録メディア9に記録されている画像を表示パネル8に再生する際には、画像伸張も行なう。
【0029】
記録部9aは、圧縮された画像信号を記録メディア9に記録する。記録メディア9はカメラに着脱可能な保存用の記録媒体である。なお、画像信号の記録にあたっては、写真撮影した時の時間情報も併せて記録しても良い。撮影時間情報は、後述するMPU1内の時計部1tによって計測されており、MPU1は画像と関連付を行なう。
【0030】
メディア9や記録部9aに記録された撮影画像データは、送受信部9cによって、インターネット、携帯電話網や電話回線などの通信網32経由で、画像を管理するサーバー33等の他の機器に転送することができる。また、送受信部9cは送信設定部9eと接続されており、この送信設定部9eは画像を送信する場合等の送信先を指定する指定部である。
撮影された画像は、指定先に即時送信も可能である。また、この際に、鑑賞者の嗜好情報
をサーバー31等から取得し、鑑賞者嗜好データベース9dに記憶するようにしてもよい。
【0031】
表示パネル8は、例えば液晶や有機EL等から構成され、撮影時には観察用に被写体画像をスルー画表示(ライブビュー表示とも言う)し、再生時には伸張処理された記録画像を再生表示する。
【0032】
表示制御部8aは、表示パネル8への表示を制御する。マルチ画像処理部8bは、表示パネル8上に、複数の画像を表示する場合の制御部である。このマルチ画像処理部8bによって、撮影した画像や撮影する画像の上に、送信先のアドレスの文字表示や種々の警告表示をすることが可能である。なお、表示パネル8には、撮影して送信済み画像を一覧表示して、そこからサーバー33が運営するブログサービスなどにアップする画像や、アップして、ブログに表示する時のレイアウトを選択できるようにしてもよい。また、マルチ画面表示機能8bによって、撮影をアシストする情報や、鑑賞者が好きな画像例など、いろいろな補助表示をしたりすることも可能となる。
【0033】
カメラ100には、補助光発光部11、MPU(Micro Processing Unit)1、レリーズスイッチ1a、モード切替スイッチ1b、他のスイッチ1cが設けられる。補助光発光部11は、白色LEDやXe放電発光管を有し、電流量で光量が制御できるようになっている。状況に応じて被写体20に光を照射して、明るさの不足や不均一な明るさを防止する。
【0034】
MPU1は、カメラ全体の制御を司る制御手段である。レリーズスイッチ1a、モード切替スイッチ1b、他のスイッチ1cおよびプログラム等を記憶したROM(不図示)が、MPU1に接続される。MPU1内には、日や時刻を検出するための時計部1tが設けられており、写真の撮影日時を検出し、撮影画像と関連付けを行う。なお、スイッチ1b、1cは、スイッチを総称的に表示したものであって、実際には多数のスイッチ群から構成されている。また、MPU1には、位置判定部1dが接続されており、この位置判定部1は、GPS等により位置を検出する。この検出された位置を用いて撮影時の撮影位置と、前述の撮影日時を画像データと共にメディア9に記録する。
【0035】
各スイッチ1a〜1cは、ユーザーの操作を検出して、その結果をマイクロコントローラからなる演算制御手段であるMPU1に通知する。MPU1が、これらのスイッチの操作に従って動作を切り換える。また、MPU1は撮影時には、AF制御部2aや絞り制御部2c等の制御を行う撮影制御機能や取得画像データの記録部9aや記録メディア9への記録制御機能を果たす。
【0036】
このように構成されているカメラ100は、通信網32を介してサーバー33に接続されており、このサーバー33に、ユーザー31の所有するパーソナルコンピュータ(PC)34は接続可能である。サーバー33の構成については、図5を用いて後述する。
【0037】
次に、このように構成されているカメラの動作について図を用いて説明する。図2は典型的な利用状態を示す図である。この図2に挙げた例では、孫の成長を楽しみにしている祖母(ユーザー、鑑賞者31)は、いつも、寝る前に、パーソナルコンピュータPC34や、それと連動する大画面TVや携帯電話などで、孫の安らかな寝顔の写真を見るのを楽しみにしている。こうした鑑賞者の嗜好をカメラ100が記憶し、表示パネル8に祖母(鑑賞者31)の嗜好情報を表示し、これを見て撮影者が祖母(鑑賞者31)の希望する撮影を行い、その撮影結果を即座に祖母(鑑賞者31)に送信することが可能となっている。
【0038】
鑑賞者はそれぞれ嗜好をもっており、カメラ100内の鑑賞者嗜好データベース9dには、図3に示すような情報を記録しておく。この情報を基にして、後述する図4のフローチャートに従って動作するカメラ100は、使用環境がその条件と合致したとき(ここでは所定の時間になった時)、撮影者に撮影を促すような表示や警告の制御をカメラが行なう。これによって、鑑賞者31が見たくなるような写真を撮り逃さずに、撮影して送ることができる。
【0039】
鑑賞者嗜好データベース9dには、図3に示すように、鑑賞者が所定の期日に、どんな写真が見たくなるかの情報が記録されている。ここでの嗜好に関する情報は例示であり、鑑賞者の好みに応じて種々の例がある。撮影者は、運動会、参観日等の実施日時が分からなくとも、その旨の情報が入っていると、その日取りについてインターネット等を利用して検索し、該当日情報に変換され、その日になった時、あるいは、その日が近づいてきた段階で、カメラ100が撮影者にその旨を知らせるようにする。詳しくは、後述の図4および図5を用いて説明するが、撮影者が、所定のサーバー33上のカレンダー部33iにカレンダー情報を有し、そこにイベントを書き込み可能な環境としている。
【0040】
また、撮影シーンに応じて、どのような撮影モードが推奨されるかを、鑑賞者嗜好データベース9dに記録しておく。例えば、図3に示すように、運動会での撮影にあたっては、ISO感度は高感度、シャッタ優先モードで、望遠レンズを装着して撮影するという推奨モードを記憶しておく。この推奨撮影モード等は、サーバー33のサービスとして、提供可能な情報として持っていてもよいし、また、カメラの記録部(例えば、鑑賞者嗜好データベース9d)に予めデータを持つようにしてもよい。
【0041】
次に、図4に示すフローチャートを用いて、本実施形態の動作について説明する。画像撮影のメインルーチンに入ると、まず、撮影モードか否かの判定を行なう(S0)。カメラ100を用いての撮影であれば、撮影モードと判定し、カメラ100を用いての撮影を行う場合でなければ、非撮影モードとして、ステップS1に進む。
【0042】
続いて、所定のタイミングか否かの判定を行なう(S1)。これは、予め鑑賞者嗜好データベース9dに記憶されているイベントが近づいているか否か等について判定するために、カメラ100内の時計1tで常時時刻を監視しており、このステップS1における所定タイミング(例えば、10分おき)になったか否かを判定する。判定の結果、所定のタイミングであれば、鑑賞者嗜好データベース9dに記録されている条件を参照する(S2)。
【0043】
次に、鑑賞者嗜好データベース9dから読出した条件と、現在の状況が近いかどうかを判定する。すなわち、翌日に該当するイベントがあるか否かを判定し(S3)、さらにそれが重要イベントであるか否かの判定を行なう(S4)。判定の結果、特別なイベントの場合には、準備情報を表示パネル8に表示する(S5)。準備情報としては、カメラの電池が充電されているか、また記録メディア9の記録容量が十分であるかなど、撮影にあたって必要なことについて注意を促す表示を行う。また、必要に応じて、例えば、三脚や予備電池、望遠レンズやコンバーターレンズ等のアクセサリーの準備を促す。
【0044】
ステップS5における準備情報の表示を行うか、またはステップS3、S4の判定の結果該当しなかった場合には、続いて、イベントの当日であるか否かの判定を行なう(S6)。判定の結果、イベントの該当日であれば、次に、特別イベントであるか否かの判定を行なう。なお、ここで、特別イベントとは、年に一度か二度しかないイベントを指す。判定の結果、特別イベントである場合には、続いて、参考画像を表示パネル8に表示する(S8)。参考画像としては、鑑賞者の行動履歴や、アンケートなどによって得られた情報を利用する。これによって、鑑賞者の好みを反映して撮影できるようにする。
【0045】
このように鑑賞者の好みを反映させることにより、例えば、運動会で撮影する場合であっても、鑑賞者によってゴールシーンか、走っている途中等、好みのイメージがあり、こうした想定イメージの違いを解消することができる。また、特別イベントでなくとも、日常的な写真を送って欲しい人(この例においては祖母)もおり、そうした画像を欲しがっている人の送信先を表示するようにする(S9)。
【0046】
ステップS1において所定のタイミングでなかった場合、またステップS6において、当日、該当イベント等がなかった場合、またはステップS9の送り先表示を行なうと、次に、再生モードや送信モード等のその他モードを選択したか否かの判定を行なう(S10)。判定の結果、その他モードの場合には、鑑賞者の嗜好データベースの読み込みを行う(S11)。これは、後述するように、サーバー33によって鑑賞者の嗜好データベースを作成しており、サーバー33からこのデータを読み込み、カメラ100内の鑑賞者嗜好データベース9dに記憶する。
【0047】
続いて、鑑賞者の嗜好について、必要あれば直接入力を行なう(S12)。すなわち、鑑賞者の嗜好をサーバー33から入力しているが、イベント等、サーバー33側で把握できない場合もあることから、撮影者が直接、これらのイベント情報を入力できるようにしている。なお、鑑賞者嗜好データベース9dに記憶されているデータの修正を行なうようにしてもよい。
【0048】
次に、その他モードの実行を行なう(S13)その他モードとしては、前述したように、再生モードや送信モード等がある。ステップS10における判定の結果、その他モードではなかった場合や、ステップS13のその他モードを実行すると、リターンする。
【0049】
ステップS0における撮影モードか否かの判定の結果、撮影モードであった場合には、撮像素子3からの画像データを、表示パネル8に表示するライブビュー表示を行うと共に、写真を送って欲しい人の情報などがある場合は、それも合わせて、表示パネル8に表示する(S21)。
【0050】
次にレリーズ釦の半押し操作が行われると、ステップS22に進み、鑑賞者が見たいシーンであるかどうかを判定する(S22)。ここでの判定は、鑑賞者嗜好データベース9dに読み出した条件が、時計部1tによる日時情報等と一致したかどうかに基づいて判定する。なお、位置判定部1dによる位置情報を加味して判定してもよい。判定の結果、該当画像の撮影であった場合には、続いて、所定被写体であるか否かの判定を行なう(S23)。ここでの判定は、顔検出部5a、表情判定部5b、個人認証部5d等による判定出力等に基づいて判定する。
【0051】
ステップS23における判定の結果、要求のあった所定の被写体である場合には、図3に示したような鑑賞者嗜好データベースに記憶されているデータに基づいて、撮影にふさわしいモードや露出条件などの所定モードに設定する(S24)。そして、レリーズ釦が全押しされたか否かの判定を行なう(S25)。判定の結果、レリーズ釦の全押し操作が行われると、撮影を行い、撮影された画像を、見せたい人に送信する(S26)。送信が終わると、リターンする。
【0052】
ステップS22における判定の結果、該当画像の撮影ではないと判定された場合には、次に、その他の撮影であるか、すなわち該当画像撮影以外の通常の撮影であるか否かの判定を行なう(S31)。判定の結果、その他の撮影であった場合、若しくはステップS23における判定の結果、所定被写体ではないと判定された場合には、レリーズ釦が全押しされ、レリーズ動作か否かの判定を行なう(S32)。判定の結果、レリーズ釦が全押しされた場合には、撮影動作を行い、記録メディア9に通常の記録を行う(S33)。
【0053】
ステップS31において、その他の撮影でもなく、また、ステップS32においてレリーズ釦が全押しされてもいないときには、リターンする。なお、特殊なモードで撮影する場合、そのコツをS22で表示し、撮影を補助するようにしてもよい。
【0054】
以上のように、本発明の第1実施形態にかかわるカメラのフローチャートにおいては、鑑賞者嗜好データベース9dに記憶された条件に基づいて、特別イベント等のイベントがあると、撮影者にその旨を表示している(S1〜S9)。また、撮影モードに入った際に、該当画像の撮影か否かを判定し、所定被写体であることを検出すると、鑑賞者嗜好データベース9dに記憶された所定モードにおいて撮影を行うようにしている。このため、鑑賞者の好みや嗜好に沿った写真撮影を容易に行うことができる。
【0055】
次に、図5を用いて、鑑賞者の嗜好を取得するためのサーバー33について説明する。な
、鑑賞者の嗜好を取得する方法としては、単純に、鑑賞者にアンケートを行い、その結果をカメラに入力して記録するような方法でも良いが、本実施形態においては、サーバー33によって、鑑賞者の嗜好を検出するようにしている。
【0056】
図5は、サーバー33とその周辺を示すブロック図である。サーバー33内には、カメラ100と画像データや鑑賞者の嗜好情報について通信を行なうための通信部33aが設けられている。この通信部33aで受信した画像やコメントを記録するための記録部33bが設けられている。カレンダー部33iは、イベント等のカレンダー情報を記憶する。このカレンダー部33iは、携帯電話などでアクセス可能であり、外出先から家族の予定を確かめること等が可能である。表示制御部33cは、パーソナルコンピュータ34からアクセスされた場合に、記録部33bに記録されている画像等のコンテツの表示制御を行う。
【0057】
また、サーバー33内には、ブログ鑑賞者のパーソナルコンピュータ34と通信を行なうための通信部33hがもうけられている。操作判定部33hは、パーソナルコンピュータ34を通じて、どの鑑賞者がどのような操作を行なったかを判定し、鑑賞内容判定部33dは、どの画像を鑑賞したかを判定し、回数・時間部33eは、どれくらいの頻度、どのくらいの長さの時間で鑑賞したかをモニタする。興味判定部33gは、これら鑑賞内容判定部33d、回数・時間部33e、操作判定部33fの出力を受け、どの鑑賞者が、どんな画像を好むか、どんなタイミングで見ているかなどを判定する。興味判定部33gは、鑑賞者の嗜好を検出し、カメラ100に向けて通信部33aより送信する。
【0058】
このように、構成されているので、サーバー33は、ブログ鑑賞者が好んで鑑賞する画像や、またその鑑賞するタイミングなど、鑑賞者のアクセス来歴を基に鑑賞者の嗜好を鑑賞者別に把握することができる。カメラ100の所有者は、サーバー33にアクセスすることにより、または予め登録しておくことより、サーバー33から鑑賞者の嗜好に関する情報を取得することができる。ここで取得した情報は、カメラ100の鑑賞者嗜好データベース9dに記憶し、鑑賞者の嗜好に沿った写真撮影を行うことに役立てることができる。鑑賞者別の嗜好が判定されれば、後は、ブログ形式に画像を載せる必要は必ずしもなくなり、たとえば、撮影画像を即座に、鑑賞者に直接送信するようにしても良い。
【0059】
次に、図6乃至図8を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、もっぱら所定の時間が近づくと、撮影要求するという比較的単純な例であった。第2実施形態では、位置情報等も考慮し、ある条件にカメラが近づくと、送って欲しいユーザーがいる場合にはそのことを表示し、カメラの撮影方法をアシストする情報を表示する。
【0060】
第2実施形態におけるカメラは、図1に示すカメラ100と同様であるので、詳細な説明は省略する。このカメラ100内の鑑賞者嗜好データベース9dには、鑑賞者の嗜好に関するデータベースが記憶されている。例えば、鑑賞者31であるAさんが好む画像が撮影できるシチュエーションと、好みの画像のサンプル画像35や、サンプル画像35と同様の画像を得るための撮影条件を、図7に示すようにデータベース化して(図中「条件1」、「条件2」、「条件3」)、撮影時に制御や警告を行い、また表示パネル8に、サンプル画像35およびアシスト情報36をライブビューと共に表示する。
【0061】
このような情報は、鑑賞者31が、パーソナルコンピュータ上34で選択し設定した後に、その情報をカメラ100に送信する。図6には、鑑賞者31のAさんは、湖のほとりの女性のアップ画像が見たいという例を示す。カメラ100は位置判定部1d内のGPSなによって位置等を検出し、これに基づいて撮影状況を判断する。判断の結果、撮影位置が鑑賞者31のAさんが欲しがっている画像の撮影位置に適した位置にある場合にはその旨を表示し、撮影者に撮影を促す。Aさんの要望通りの画像が撮影できれば、それを送信して、Aさんに喜んでもらうことができる。
【0062】
このように本発明の第2実施形態においては、第1実施形態のように、所定のイベントの日に先立って撮影を促すのみならず、GPS情報などの位置情報等によって、所定の鑑賞者が見たい画像が撮影できる状況か否かを判定し、条件の合致に近づく場合、警告表示にて撮影を促すようにしている。
【0063】
次に、本実施形態における動作を図8に示すフローチャートを用いて説明する。まず、撮影モードか否かの判定を行なう(S100)。判定の結果、撮影モードとなっていない場合には、次に所定のタイミングであるか否かの判定を行なう(S101)。この判定は、ステップS1(図4)と同様に、所定時間間隔、例えば5分間隔ごとに行なえばよい。判定の結果、所定タイミングでなければ、待機状態となる。
【0064】
ステップS101における判定の結果、所定のタイミングであれば、カメラの状態判定を行なう(S102)。この状態判定は、位置判定部1dの検出に基づくカメラの位置や、時計部1tの出力に基づくそのときの時刻をモニタする。これらの検出出力に基づいて、カメラ100内の鑑賞者嗜好データベース9dに記憶された内容(図7)を参照する(S103)。
【0065】
鑑賞者嗜好データベースの参照結果に基づいて、所定条件に近づいているか否かの判定を行なう(S104)。図7の例であれば、カメラ位置が湖、多摩川であって夜明け、または新宿のいずれかに近づいている場合か否か、または7月2日であるか等の判定を行なう。判定の結果、所定条件に近づいていれば、警告を行なう(S105)。続いて、表示開始するか否かの判定を行い(S106)、判定の結果、表示を開始する場合には、図6に示すような表示画面からライブビュー37を除いたサンプル画像35とアシスト情報36を表する(S107)。撮影者は、この表示画面を見て、了解すれば、表示をOFFにして、撮影を行う(S108→Y)。撮影表示終了とすると、リターンし、再び、ステップS100に戻る。なお、ステップS101、ステップS104、ステップS106、またはステップS108における各判定がNoだった場合には、ステップS100に戻る。
【0066】
ステップS100における判定の結果、撮影モードであった場合には、次に、ライブビュー表示と情報表示を行なう(S111)。ここでは、図6のようにライブビュー37やアシスト情報36を表示する。続いて、レリーズ釦が全押しされたか否かの判定を行なう(S112)。判定の結果、レリーズ釦が操作されていれば、撮影を行う(S113)。ステップS111からS113において、撮影者は、アシスト情報36に従いながら構図等を決め、鑑賞者が好むような構図になれば、レリーズ操作を行い、撮影を行なう。
【0067】
撮影が終わると、直接送信か否かの判定を行う(S114)。直接送信は、その画像を要望した鑑賞者のメールアドレス等を知っており、鑑賞者のパーソナルコンピュータ34や携帯電話等に画像データを直接送信するモードである。直接送信するかどうかは、事前に鑑賞者嗜好データベース9d等に設定しておく。判定の結果、直接送信であれば、該当画像を鑑賞者に直接送信する(S115)。
【0068】
ステップS114における判定の結果、直接送信ではない場合には、該当画像をサーバー33に送信し、ブログ等にアップロードする(S121)。続いて、鑑賞者の嗜好情報を有しているか否か判定し(S122)、有していた場合には、撮影者の嗜好をもとにした、図7に示すようなデータをカメラ100がダウンロードして取り込む。
【0069】
このように、取得された鑑賞者の嗜好データにしたがって、鑑賞者が求める画像を知ることができ、最適な画像を常に撮影し、発信することができる。また、鑑賞者が、前回の画像に対して不満等を有する場合には、図7に示したデータに書き込め、フィードバックできるようにしてもよい。例えば、図7の条件3などに、鑑賞者が書き込めるようにし、それをカメラが取り込めるようにしてもよい。
【0070】
以上の第2実施形態の説明においては画像鑑賞者の嗜好情報が記録されたデータベースをカメラ100内に設けたが、データベースを外部のサーバー33に設けてもよい。この場合にはカメラ100の構成が簡単になるとともに、より高度なデータベースを構築することが可能となる。
【0071】
以上のように本発明の各実施形態においては、鑑賞者の嗜好に沿って撮影ができるように、撮影状況を判定している。従来は、撮影した画像を選んでから、送信する人を設定していた。しかし、本発明の実施形態に係わるカメラでは、送信相手が喜ぶ画像を撮影可能な条件が近づいてくると、その旨をカメラが表示するようにしているので、鑑賞者(相手先)に喜ばれる写真が撮影することが可能となる。
【0072】
また、本発明の実施形態においては、鑑賞者の嗜好データベースを有しているので、このデータベースを基にして、鑑賞者の好む画像を撮影することができる。また、外部のデータベースから鑑賞者の嗜好に関する情報を入力するようにしているので、外部サーバーできめ細かな分析を行なうことができ、またカメラの構成を簡単にすることができる。さらに、パーソナルコンピュータ34等と接続し、鑑賞者嗜好データベースの内容を簡単に修正することや、追加することができる。
【0073】
さらに、本発明の実施形態においては、撮影後に送信先に直接送信することもでき、送信先にタイムリーに画像を送ることもできる。また、第1実施形態においては、時計機能によってイベントの該当日か否かによって撮影者に撮影を促すようにしており、簡単な構成で効果を得ることができる。さらに、第2実施形態においては、さらにGPS等により撮影位置を加味した上で撮影者に撮影を促すようにしており、より鑑賞者の要求にマッチした撮影を行うことができる。
【0074】
なお、本実施形態におけるカメラは、コンパクトカメラや一眼レフカメラでもよく、また携帯電話やPDA等に内蔵されるカメラであってもよい。本発明は、人物を撮影できるカメラであれば、適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるカメラとその周辺のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わるカメラの典型的な使用状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係わるカメラ内の鑑賞者嗜好データベースに記録さ れる鑑賞者の嗜好の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係わるカメラの画像撮影の動作を示すフローチャー トである。
【図5】本発明の第1実施形態に係わるサーバーの内部構造とその周辺を示すブロッ ク図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係わるカメラの典型的な使用状態を示す図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係わるカメラ内の鑑賞者嗜好データベースに記録さ れる鑑賞者の嗜好の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係わるカメラの情報取得の動作を示すフローチャー トである。
【符号の説明】
【0076】
1・・・MPU、1a・・・レリーズスイッチ、1b・・・モード切替スイッチ、1c・・・他のスイッチ、1d・・・位置判定部、1t・・・時計部、2・・・撮影レンズ、2a・・・AF(オートフォーカス)制御部、2b・・・絞り、2c・・・絞り制御部、3・・・撮像素子、4・・・アナログフロントエンド(AFE)部、5・・・画像処理部、5a・・・顔検出部、5b・・・表情判定部、5c・・・距離判定部、5d・・・個人認証部、6・・・圧縮部、8・・・表示パネル、8a・・・表示制御部、8b・・・マルチ画像処理部、9・・・記録メディア、9a・・・記録部、9c・・・送受信部、9d・・・鑑賞者嗜好データベース、9e・・・送信設定部、11・・・補助光発光部、20・・・被写体、31・・・ユーザー(鑑賞者)、32・・・通信網、33・・・サーバー、33a・・・通信部、33b・・・記録部、33c・・・表示制御部、33d・・・鑑賞内容判定部、33f・・・操作判定部、33g・・・興味判定部、33h・・・通信部、33i・・・カレンダー部、34・・・パーソナルコンピュータ(PC)、35・・・サンプル画像、36・・・アシスト情報、37・・・ライブビュー、100・・・カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースに記憶された画像鑑賞者の画像に関する嗜好情報が記憶されている嗜好情報記憶部と、
上記画像鑑賞者に画像データを送信するための送信先を指定する送信設定部と、
上記嗜好情報に関連する撮影状況を検出する撮影状況検出部と、
上記嗜好情報と上記撮影状況を比較し、上記嗜好情報を満たすか否か判定する撮影状況判定部と、
この撮影状況判定部の判定結果に応じて撮影結果の送信先と上記嗜好情報を含むアシスト情報の表示を行う表示部と、
上記嗜好情報に沿って撮影された画像データを上記送信先に送信する通信部と、
を備えたことを特徴とするカメラ。
【請求項2】
上記撮影状況検出部は、日時情報および位置情報の少なくとも一つを検出することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項3】
上記嗜好情報には、上記画像鑑賞者の嗜好に沿った画像となるように撮影をアシストするアシスト情報が含まれ、上記表示部は、上記アシスト情報を表示することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項4】
上記通信部は、上記嗜好情報を外部のデータベースから入力することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項5】
上記通信部は、上記画像鑑賞者と関連付けて記憶され、上記嗜好情報に沿って撮影された画像データを、上記画像鑑賞者に直接、送信することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項6】
上記表示部は、上記撮影状況判定部の判定結果に基づいて最適な撮影ができる状況が近づいていることを示すことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項7】
上記嗜好情報が記録されたデータベースを備えたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項8】
上記嗜好情報は少なくともイベントが行なわれるカレンダー情報と画像鑑賞者の好む被写体条件を含むことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項9】
上記嗜好情報は上記画像鑑賞者に所定のアンケート調査を行なって取得したものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項10】
上記嗜好情報は外部のサーバーに記録した多数の画像に対する画像鑑賞者のアクセス来歴をもとに取得したものであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
【請求項11】
画像鑑賞者の画像に関する嗜好情報が記憶されている嗜好情報記憶部と、上記画像鑑賞者に画像データを送信するための送信先を指定する送信設定部と、上記嗜好情報に沿って撮影された画像データを上記送信先に送信する通信部を有するカメラにおける撮影情報表示方法であって、
上記嗜好情報に関連する撮影状況を検出し、
上記嗜好情報と上記撮影状況を比較し、上記嗜好情報に関連した日時情報、または、位置情報を満たすか否かを判定する判定部を有し、
上記判定部が上記位置情報を満たすと判定した場合に、上記送信先情報を表示する、
ことを特徴とする撮影情報表示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−161083(P2012−161083A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−73627(P2012−73627)
【出願日】平成24年3月28日(2012.3.28)
【分割の表示】特願2007−174782(P2007−174782)の分割
【原出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】