説明

ガスメーター用接続具

【課題】 ガス配管とガスメーターとを接続する接続具に関し、配管接続作業を容易に行うようにするとともに、屋外配管が可撓管の場合であっても、前記ガスメーターを確実に支持することができるようにすること。
【解決手段】 家屋の壁面(W) 等に取り付け可能な取付台(11)と、取付台(11)の一端側に取り付けられる入口側配管接続具(2) と、他端側に取り付けられる出口側配管接続具(3) とからなり、入口側配管接続具(2) は、ガスメーター(1) の上流側配管(46)に接続される上流側配管接続継手(21)と、ガスメーター(1) の入口管(41)に接続される入口管接続継手(22)とからなり、出口側配管接続具(3) は、ガスメーター(1) の下流側配管(47)に接続される下流側配管接続継手(31)と、ガスメーター(1) の出口管(42)に接続される出口管接続継手(32)とから構成したこと。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はガスメーター用接続具、特に、ガス配管とガスメーターとを接続する接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスメーターは、屋外配管に接続具を介して配設されており、家屋に隣接する位置に設置されている。従来の接続具としては、図10に示すように、複数のエルボ(4) と複数の接続用配管(40)とを利用したものが一般的であり、これらを介して、ガスメーター(1) の上流側に位置する上流側配管(44)はガスメーター(1) の入口管(41)に、下流側に位置する下流側配管(45)はガスメーター(1) の出口管(42)にそれぞれ接続される。尚、上流側配管(44)には、ガス栓(5) が設けられている。
【0003】従来の屋外配管としては鋼管が使用されていたため、上流側配管(44)及び下流側配管(45)自体が支持体となって、ガスメーター(1) を支持することができた。ところが、近年、前記屋外配管として、鋼管に代わって可撓管が利用されるようになってきた。屋外配管として可撓管を採用したものでは、前記屋外配管の配設位置を家屋の条件等に応じて種々変更することができるので使い勝手が良いものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、屋外配管として可撓管を採用した場合、配管自体にガスメーター(1) を支える剛性がないため、従来のもののように、屋外配管自体をガスメーターの支持体として利用することはできない。よって、従来の複数のエルボ(4)と複数の接続用配管(40)とを利用してなる従来の接続具ではガスメーター(1) を屋外で支持することができない。
【0005】又、従来の接続具では、複数のエルボ(4) と複数の接続用配管(40)とを利用しなければならないので、構造が複雑で配管接続作業に手間取るという問題があった。請求項1記載の発明は、配管接続作業を容易に行うことができ、且、屋外配管が可撓管の場合であっても、前記ガスメーターを確実に支持することができるガスメーター用接続具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の発明は、『家屋の壁面等に取り付け可能な取付台と、前記取付台の一端側に設けられる入口側配管接続具と、前記取付台の他端側に設けられる出口側配管接続具とからなり、前記入口側配管接続具は、ガスメーターの上流側配管に接続される上流側配管接続継手と、ガスメーター入口管に接続される入口管接続継手とからなり、前記出口側配管接続具は、ガスメーターの下流側配管に接続される下流側配管接続継手と、ガスメーター出口管に接続される出口管接続継手とからなること』を特徴としたものである。
【0007】前記取付台を家屋の壁面等の所定位置にネジ止め等の方法により取り付ける。そして、前記取付台の一端側に設けられている前記入口側配管接続具の上流側配管接続継手に、公知の配管接続具等を介して、ガスメーターの上流側となる上流側配管を接続するとともに、前記取付台の他端側に設けられている前記出口側配管接続具の下流側配管接続継手に、同様にしてガスメーターの下流側となる下流側配管を接続する。前記入口管接続継手にはガスメーターの入口管を接続し、出口管接続継手にはガスメーターの出口管を接続する。これで、上流側配管と下流側配管との間に、前記接続具を介して、ガスメーターが取付けられることとなる。
【0008】尚、請求項2記載の発明のように、『前記入口管接続継手にガス栓を内蔵させた』ものでは、ガスメーターの取り付け完了後、前記ガス栓を開けば、ガスが上流側配管、ガスメーター、下流側配管を通って、屋内へと供給されることとなる。又、請求項3記載の発明は、『立設可能な支持脚と、前記支持脚の一方端部を構成する面の一端側に取り付けられる入口側配管接続具と、前記面の他端側に取り付けられる出口側配管接続具とからなり、前記入口側配管接続具は、ガスメーターの上流側配管に接続される上流側配管接続継手と、ガスメーター入口管に接続される入口管接続継手とからなり、前記出口側配管接続具は、ガスメーターの下流側配管に接続される下流側配管接続継手と、ガスメーター出口管に接続される出口管接続継手とからなり、前記支持脚は前記上流側配管及び下流側配管を包囲するようにした』ことを特徴とするものである。
【0009】このものは、ガスメーターと屋外配管とを接続する接続具を立設可能に構成したもので、前記支持脚で、ガスメーターの上流側配管及び下流側配管を包囲するとともに、これら配管を、前記支持脚の一方端部に取り付けられている前記入口側配管接続具の上流側配管接続継手、及び、前記出口側配管接続具の下流側配管接続継手に、それぞれ接続させる。ガスメーターも同様に入口管接続継手及び、出口管接続継手に接続させる。これにより、前記支持脚によって、前記ガスメーターが支持される態様となる。
【0010】前記支持脚は立設可能であるから、前記支持脚を屋外配管の配設箇所に対応する所望の場所に直立状態に設置することができる。すなわち、屋外配管の配設箇所と家屋の条件等に合わせて、ガスメーターを所望の場所に設置することができることとなる。請求項4記載の発明は、請求項3の記載の構成のうち、『前記入口管接続継手にガス栓を内蔵させた』ことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、前記取付台の入口側配管接続具に上流側配管とガスメーターの入口管を接続するとともに、前記出口側配管接続具に下流側配管とガスメーターの出口管を接続するだけで、屋外配管へのガスメーターの取付を完了させることができるから、屋外配管へのガスメーターの取付作業を簡略化でき、作業性が向上する。
【0012】又、前記取付台を家屋等の壁面に取り付けてガスメーターを支持することができるので、屋外配管自体をガスメーターの支持体とする必要がなく、特に、可撓管からなる屋外配管への使い勝手が良くなる。請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ガス栓を別途設ける必要がないので、作業性がさらに向上するという効果がある。
【0013】請求項3記載の発明は、上流側配管及び下流側配管を、立設する支持脚で包囲する構成としたから、ガスメーターへの配管がカバーされることとなり、前記屋外配管の損傷を防止できる。又、前記支持脚により前記配管を直立状態に支持可能となるから、前記配管が可撓管の場合であっても、従来の鋼管によるものと同様に、所定箇所に直立させた態様でガスメーターを支持することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
[第1番目の実施の形態について、]図1に示す本願発明の実施の形態のものは、入口側配管接続具(2) と出口側配管接続具(3) を取付台(11)を介して、家屋等の壁面(W) にネジ止めにより取り付ける形式のガスメーター用接続具である。入口側配管接続具(2) と出口側配管接続具(3) の前方側には、後方と側方に開放する断面略U字状体であるカバー部(10)を被覆させるものとする。
【0015】取付台(11)の一端には、入口側配管接続具(2) が設けられており、他端には、出口側配管接続具(3) が設けられている。入口側配管接続具(2) は、上流側配管接続継手(21)と、ガスメーターの入口管に接続される入口管接続継手(22)とからなり、出口側配管接続具(3) は、下流側配管接続継手(31)と、ガスメーターの出口管に接続される出口管接続継手(32)とから構成されている。入口管接続継手(22)には、上流側配管接続継手(21)から入口管接続継手(22)へ続く通路を開閉するガス栓が内蔵されており、ガス栓本体(23)としても機能することとなる。尚、屋外配管としては可撓管を採用した。
【0016】カバー部(10)の両側端近傍の底面には、図2R>2に示すように、U字状の切欠(12)(12)が後方に開放するように形成されているとともに、入口側配管接続具(2) のガス栓本体(23)に対応する正面には、図3に示すように、ガス栓本体(23)が突出する開口(13)が形成されている。上流側配管接続継手(21)、下流側配管接続継手(31)及び出口管接続継手(32)は、図4に示すように、略L字状に屈曲する屈曲管であり、上流側配管接続継手(21)は下流側配管接続継手(31)と同様な構造となっている。
【0017】ガス栓本体(23)の基端部に相当する入口管接続継手(22)の後方端、及び、出口管接続継手(32)の後方端には、図3及び図4に示すように、取付台(11)にネジ止めする為の取り付けフランジ(24)(34)が一体的に設けられている。入口管接続継手(22)の上流側端部(22a) 及び出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) には、図3に示すようなV字状溝(22c)(32c)が形成されており、上流側配管接続継手(21)の下流側端部(21a) 及び下流側配管接続継手(31)の上流側端部(31a) には、首振止め用ネジ(6) が挿通するネジ孔(21c)(31c)がそれぞれ形成されている。
【0018】これら入口側配管接続具(2) 、出口側配管接続具(3) 及び取付台(11)からなる接続具の壁面への取り付けについて説明する。まず、入口管接続継手(22)の上流側端部(22a) に、上流側配管接続継手(21)の下流側端部(21a) を、出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) に、下流側配管接続継手(31)の上流側端部(31a) を、それぞれ外嵌させて、上流側配管接続継手(21)と入口管接続継手(22)を一体化させた入口側配管接続具(2) 、及び、下流側配管接続継手(31)と出口管接続継手(32)を一体化させた出口側配管接続具(3) を構成する。
【0019】一方、取付台(11)を家屋の壁面(W) の所定位置にネジ止めし、その取付台(11)の所定位置に、入口側配管接続具(2) 及び出口側配管接続具(3) の取り付けフランジ(24)(34)をネジ止めする。その後、入口側配管接続具(2) 及び出口側配管接続具(3) の正面側からカバー部(10)を被覆させる。このとき、入口管接続継手(22)の下流側端部(22b) 及び出口管接続継手(32)の上流側端部(32b) が、切欠(12)(12)内へスライドするように嵌め込まれるとともに、入口管接続継手(22)の上流側端部(22a) 及び出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) が、カバー部(10)の両側方へそれぞれ突出し、さらに、入口管接続継手(22)のガス栓本体(23)が開口(13)から突出するように、取り付けフランジ(24)(34)の取付台(11)へのネジ止め位置を予め決定しておく。
【0020】切欠(12)の両側部には、図2に示すように、係止突起(12a)(12a)を突出させており、入口管接続継手(22)の上流側端部(22a) 及び出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) を切欠(12)の基端部に強制的に押し込むことにより、カバー部(10)は入口側配管接続具(2) 及び出口側配管接続具(3) に対して抜止め状態に取り付けられることとなる。このような係止突起は、カバー部(10)が抜け止めされる位置ならば、他の位置に設けても良い。又、開口(13)から突出するガス栓本体(23)にはつまみ(23a) が嵌め込まれる。
【0021】これにより、カバー部(10)の両端からは上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)がそれぞれ突出し、下面からは、入口管接続継手(22)、及び、出口管接続継手(32)が突出する態様のカバー部(10)が、図5に示すように、取付台(11)を介して壁面(W) に取り付けられることとなる。上流側配管接続継手(21)の下流側端部(21a) 、及び、下流側配管接続継手(31)の上流側端部(31a) は、上記したように、入口管接続継手(22)の上流側端部(22a) 及び出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) に、それぞれ外嵌されているだけであるから、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)は首振可能となっている。よって、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)を回動させれば、上流側配管接続継手(21)の上流側端部(21b) 及び下流側配管接続継手(31)の下流側端部(31b) を所望の方向に向けることができる。上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)の回動方向が決定したら、図3に示すように、首振止め用ネジ(6) を、ネジ孔(21c) (31c) にねじ込むと共に、その先端部で、入口管接続継手(22)の上流側端部(22a) 及び出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) に形成されているV字状溝(22c)(32c)を押圧する。これにより、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)は所望の方向に向けた状態で固定されることとなる。
【0022】そして、図1に示すように、上流側配管接続継手(21)の上流側端部(21b) 及び、下流側配管接続継手(31)の下流側端部(31b) には、可撓管からなる上流側配管(46)と下流側配管(47)がそれぞれ接続される。これらの接続には、公知の可撓管接続具(J) を利用すれば良い。一方、入口管接続継手(22)の下流側端部(22b) と、出口管接続継手(32)の上流側端部(32b) は、図4に示すように、袋ナット(51)を介して、ガスメーターの入口管(41)と出口管(42)にそれぞれ接続される。入口管接続継手(22)と入口管(41)及び出口管接続継手(32)と出口管(42)の気密性を確保する為に、入口管接続継手(22)の下流側端部(22b) と出口管接続継手(32)の上流側端部(32b) にはそれぞれCリング(50)と金属製パッキン(52)が配設されている。
【0023】この実施の形態の接続具では、上流側配管(46)、下流側配管(47)として可撓管を利用しているとともに、これらが接続される上流側配管接続継手(21)、下流側配管接続継手(31)は、カバー部(10)に対して首振可能に構成されているから、取付台(11)の取付け箇所周辺の条件や上流側配管(46)及び下流側配管(47)の配設位置に応じて、上流側配管(46)及び下流側配管(47)の配設方向や、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)の向きを変えて、上流側配管(46)、下流側配管(47)を上流側配管接続継手(21)、下流側配管接続継手(31)にそれぞれ接続することができる。よって、屋外配管の配設位置や家屋の条件等にかかわらず、ガスメーターを所望の壁面に取り付けることができる。
【0024】上記実施の形態の接続具を利用してガスメーターを屋外配管へ取り付けた後に、ガス栓本体(23)のつまみ(23a) を開方向へ回動させると、上流側配管(46)から流れて来るガスは、上流側配管接続継手(21)、入口管接続継手(22)、入口管(41)、ガスメーター(1) 、出口管(42)、出口管接続継手(32)、下流側配管接続継手(31)を通って、下流側配管(47)へ流れ込み、屋内へ供給されることとなる。
[第2番目の実施の形態について、]図6から図8に示す第2番目の実施の形態のものは、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)をカバー部(10)の後方へ突出させる構成のもので、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)、入口管接続継手(22)及び出口管接続継手(32)はそれぞれ略L字状に屈曲する屈曲管であり、入口管接続継手(22)の上流側端部(22a) はガス栓本体(23)の基端部(23b) に一致する構成とする。
【0025】入口管接続継手(22)におけるガス栓本体(23)の基端部近傍及び出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) 近傍には、第1番目の実施の形態と同様に、取付台(11)にネジ止めするための取り付けフランジ(24)(34)が形成されており、これら取り付けフランジ(24)(34)を取付台(11)に取り付けた後に、ガス栓本体(23)の基端部(23b) 及び出口管接続継手(32)の下流側端部(32a) に、上流側配管接続継手(21)の下流側端部(21a) 及び下流側配管接続継手(31)の上流側端部(31a) をそれぞれ外嵌させる。これらの接続構造は、第1番目の実施の形態と同様であり、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)は、ガス栓本体(23)及び出口管接続継手(32)の後方側で、これらに対して首振可能となる。
【0026】カバー部(10)は、その両側端近傍の底面には、図7に示すように、後方へ開放するU字状の切欠(12)(12)が形成されているとともに、正面にはガス栓本体(23)を挿通させるための開口(13)(図6参照)が形成された後方開放の断面略U字状体である。取り付けフランジ(24)(34)を取付台(11)へ取り付けた後に、入口管接続継手(22)の下流側端部(22b) 及び出口管接続継手(32)の上流側端部(32b) を切欠(12)(12)から下方へ突出させると共に、ガス栓本体(23)を開口(13)から突出させる態様で、カバー部(10)を、入口側配管接続具(2) 及び出口側配管接続具(3)の前方に抜止め状態に被覆させる。
【0027】又、取付台(11)の頂面及び下面には、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)の上方向及び下方向への回動を妨げないようにするために、両端に開放する切欠(14)(14)が形成されている。この実施の形態の接続具を、壁面(W) に取り付けると、図8に示すように、上流側配管に接続される上流側配管接続継手(21)の上流側端部(21b) 及び下流側配管(47)に接続される下流側配管接続継手(31)の下流側端部(31b) はカバー部(10)の後方へ突出する構成となる。尚、入口管接続継手(22)の下流側端部(22b) 及び出口管接続継手(32)の上流側端部(32b) は、第1番目の実施の形態のものと同様に、カバー部(10)の下方へ突出し、ガスメーター(1) に接続される。
[第3番目の実施の形態について、]図9に示す第3番目の実施の形態のものは、カバー部(10)の後方に取付台(11)に代えて、下端に座部(62)を具備する支持脚(61)を設けてスタンド式のガスメーター接続具としたものである。
【0028】支持脚(61)はガスメーター(1) の上流側配管及び下流側配管(47)が共に挿通可能な配管挿通部(60)が形成された中空の筒体であり、座部(62)にも、配管挿通部(60)に連続するように、上流側配管及び下流側配管が挿通する開口が形成されている。尚、支持脚(61)を構成する材質は、ガスメーター(1) を支持した状態で直立可能な剛性を有する鋼管等が採用可能である。又、座部(62)の大きさ形状は、使用時に倒れないような寸法関係に設定しておく。
【0029】カバー部(10)の構造としては、上流側配管接続継手(21)及び下流側配管接続継手(31)がカバー部(10)の後方から突出するタイプのものが採用可能であり、各部の詳細な構造は、第1番目の実施の形態又は第2番目の実施の形態のものと同様である。この実施の形態のものでは、ガスメーター用接続具を支持脚(61)で屋外の所定箇所に直立させておくことができるので、可撓管を利用した屋外配管であっても、ガスメーター(1) を壁面に取り付けずに支持することができる。又、カバー部(10)を取り付ける適当な壁面がない場合にも、有効に使用することができる。
【0030】尚、上記各実施の形態のものは、請求項2及び請求項4に対応するもので、入口側配管接続具(2) の入口管接続継手(22)に、ガス栓(23)を内蔵する形式のものとしたが、ガス栓(23)は、必ずしも、入口管接続継手(22)内に内蔵される必要はなく、例えば、上流側配管接続継手(21)の上流側に別途設けても良い。又、この実施例では支脚部を筒体としたが、角型パイプまたは断面コ字形のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1番目の実施の形態のガスメーター用接続具の使用状態を示す正面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】図1のY−Y端面図。
【図4】本発明における第1番目の実施の形態のガスメーター用接続具の縦断面図。
【図5】本発明における第1番目の実施の形態のガスメーター用接続具の壁面へ取り付けた状態を示す側面図。
【図6】本発明における第2番目の実施の形態のガスメーター用接続具の横断面図。
【図7】本発明における第2番目の実施の形態のガスメーター用接続具の底面図。
【図8】本発明における第2番目の実施の形態のガスメーター用接続具の使用状態を示す側面図。
【図9】本発明における第3番目の実施の形態のガスメーター用接続具の使用状態を示す一部切欠側面図。
【図10】従来のガスメーター用接続具の使用状態を示す正面図。
【符号の説明】
(1) ・・・・・・・ガスコック
(10)・・・・・・・カバー部
(11)・・・・・・・取付台
(2) ・・・・・・・入口側配管接続具
(21)・・・・・・・上流側配管接続継手
(22)・・・・・・・入口管接続継手
(23)・・・・・・・ガス栓本体
(3) ・・・・・・・出口側配管接続具
(31)・・・・・・・下流側配管接続継手
(32)・・・・・・・出口管接続継手
(41)・・・・・・・ガスメーターの入口管
(42)・・・・・・・ガスメーターの出口管
(46)・・・・・・・上流側配管
(47)・・・・・・・下流側配管
(W) ・・・・・・・壁面
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 家屋の壁面等に取り付け可能な取付台と、前記取付台の一端側に取り付けられる入口側配管接続具と、前記取付台の他端側に取り付けられる出口側配管接続具とからなり、前記入口側配管接続具は、ガスメーターの上流側配管に接続される上流側配管接続継手と、ガスメーターの入口管に接続される入口管接続継手とからなり、前記出口側配管接続具は、ガスメーターの下流側配管に接続される下流側配管接続継手と、ガスメーターの出口管に接続される出口管接続継手とからなることを特徴とするガスメーター用接続具。
【請求項2】 前記入口管接続継手内にガス栓を内蔵した請求項1に記載のガスメーター用接続具。
【請求項3】 立設可能な支持脚と、前記支持脚の一方端部を構成する面の一端側に取り付けられる入口側配管接続具と、前記面の他端側に取り付けられる出口側配管接続具とからなり、前記入口側配管接続具は、ガスメーターの上流側配管に接続される上流側配管接続継手と、ガスメーター入口管に接続される入口管接続継手とからなり、前記出口側配管接続具は、ガスメーターの下流側配管に接続される下流側配管接続継手と、ガスメーター出口管に接続される出口管接続継手とからなり、前記支持脚は前記上流側配管及び下流側配管を包囲するようにしたガスメーター用接続具。
【請求項4】 前記入口管接続継手内にガス栓を内蔵した請求項3に記載のガスメーター用接続具。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図5】
image rotate


【図8】
image rotate


【図4】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【図9】
image rotate


【図10】
image rotate