説明

ガラリおよびドア

【課題】組み立て易く、ドアへの取り付けに際し取り扱い易い、新たなガラリおよびこのガラリが取り付けられているドアを提供することを目的とする。
【解決手段】複数の羽根110がそれぞれ上下方向に所定の隙間S1を隔てた状態で、羽根110の両側端部それぞれに配置された連結部120によって連結されたガラリ100であって、羽根110は、第一壁部112と第二壁部114と接続部116とを備え、連結部120は、羽根110の片側端部を片側端から保持する保持部132と係合爪部134と被係合部136とを備える。複数の羽根110は、上下方向に隣り合う連結部120それぞれが備える係合爪部134および被係合部136の係合によって、所定の隙間S1を隔てて連結される。複数の羽根110が連結された状態で、一の羽根110の接続部116の頂部Tは、上方向の他の羽根110の第一壁部112および第二壁部114による空隙S2に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアに取り付けられ、このドアによって隔てられた一方側の空間と他方側の空間との間で空気を流通させるためのガラリに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ドアに取り付けられ、このドアによって隔てられた一方側の空間と他方側の空間との間で空気を流通させるためのガラリに関する技術が提案されている。例えば、複数枚の羽板を一定間隔で配列して各羽板間から空気の出入り可能とし、しかし光りが漏れないように各羽板は一部重ね合わせて配列した通気用ガラリにおいて、該羽板は所定の間隔をもった両表面板とこれら表面板の上端を繋ぎ合わせると共に上端からは繋ぎ片を上方へ延ばし、上記両表面板にてブロック状の繋ぎ材を羽板両サイドに配置して挟持すると共に、繋ぎ材が落下したり浮上したりしないように表面板の内側と繋ぎ材間には上下方向の位置決め手段を設け、繋ぎ材に形成した溝及び嵌合溝には下方に位置する羽板の繋ぎ片を嵌めて連結したことを特徴とする通気用ガラリが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、山形状のルーバー羽根内側部に水平突起を有するルーバー羽根の両端部に、合成樹脂等よりなり、水平部と基板部とから構成される結合ブロックの水平部を、水平突起に溝を嵌合して嵌込み、その後結合ブロックの基板部を両堅枠の字状空間部に嵌挿積重ねて構成することを特徴とするルーバーが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−324521号公報
【特許文献2】実開昭50−60831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ガラリは、ドアに取り付けられて使用されるものであって、したがって、ガラリ自体を組み立て易く、ドアへの取り付けに際し取り扱い易い構成のガラリとする必要がある。
【0006】
本発明は、組み立て易く、ドアへの取り付けに際し取り扱い易い、新たなガラリおよびこのガラリが取り付けられているドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、複数の羽根がそれぞれ上下方向に所定の隙間を隔てた状態で、前記羽根の両側端部それぞれに配置された連結部によって連結され、連結された状態でドアに取り付けられるとともに、前記ドアによって隔てられた一方側の空間と他方側の空間との間の空気の流通を前記所定の隙間を介して可能とするガラリであって、前記羽根は、前記一方側の空間側に配置される第一壁部と、前記他方側の空間側に配置され、前記第一壁部に一定の間隔を有して対向する第二壁部と、前記第一壁部の上部および前記第二壁部の上部を接続する逆V字状または逆U字状の接続部とを備え、前記連結部は、前記羽根の片側端部を片側端から保持する保持部と、係合爪部と、前記羽根の片側端部で上下方向に隣り合う一の連結部が備える係合爪部に係合する被係合部とを備え、複数の前記羽根は、前記羽根の片側端部それぞれを保持する、上下方向に隣り合う前記連結部それぞれが備える前記係合爪部および前記被係合部の係合によって、前記羽根の両側端部で所定の隙間を隔てて連結され、複数の前記羽根が上下方向に所定の隙間を隔てて連結された状態で、一の羽根の接続部の少なくとも一部は、前記一の羽根の上方向に所定の隙間を隔てた他の羽根の第一壁部および第二壁部による空隙に配置されていることを特徴とするガラリである。
【0008】
これによれば、各羽根の片側端部それぞれを保持した連結部を、上下方向に隣り合う連結部それぞれが備える係合爪部および被係合部の係合によって、好適に連結することが可能で、複数の羽根がそれぞれ上下方向に所定の隙間を隔てた状態を容易に形成することができる。なお、ドアは、一方側の空間と他方側の空間とを隔て、少なくとも、各種の戸または各種の扉を含む概念である。
【0009】
また、本発明の他の側面において、前記保持部は、前記接続部の外周面に接する接続対向部と、前記接続部の内周面で前記第一壁部と前記接続部との第一境界部に接する第一ピン部と、前記接続部の内周面で前記第二壁部と前記接続部との第二境界部に接する第二ピン部とを備え、前記羽根の片側端部それぞれは、前記接続対向部と前記第一ピン部との間、および、前記接続対向部と前記第二ピン部との間に保持されていることを特徴とする。これによれば、羽根の片側端部を片側端から保持するにあたり、連結部を羽根の片側端から容易に取り付けることができる。
【0010】
また、本発明の他の側面において、前記保持部は、さらに、前記接続部の内周面で前記接続部の頂部に接する第三ピン部を備えることを特徴とする。これによれば、接続部の頂部の位置決めを好適に行うことが可能であるとともに、接続部の移動を規制することができる。
【0011】
また、本発明の他の側面において、前記羽根の外周面は、連続する、前記第一壁部の外周面と前記第二壁部の外周面と前記接続部の外周面とによって形成され、前記羽根の外周面には、所定の模様を有するシートが貼り付けられていることを特徴とする。これによれば、羽根の外周面に容易にシートを貼り付けることが可能で、羽根の外周面を、所定の模様を有するシートによって模様付けすることができる。例えば、ドアとのデザイン上の調和を考慮したガラリを、容易に得ることができる。
【0012】
また、本発明のさらに他の側面は、上記ガラリが取り付けられていることを特徴とするドアである。これによれば、好適な空気の流通を可能とするドアとすることができる。また、取り扱い易いガラリによって、好適にドアを組み立てることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、組み立て易く、ドアへの取り付けに際し取り扱い易い、新たなガラリおよびこのガラリが取り付けられているドアを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】ガラリが取り付けられているドアを示す図である。
【図2】ガラリの外観を示す図である。
【図3】(a)は羽根の正面図であり、(b)は羽根の側面図である。
【図4】(a)は連結部の正面図あり、(b)は図4(a)のA−A断面図である。
【図5】(a)は図2のB−B断面図であり、(b)は図2のC−C断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る実施形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に説明する各構成において、所定の構成を省略することもできる。
【0016】
ガラリ100が取り付けられているドア200について、図1を参照して説明する。ドア200は、開き戸であって、蝶番などを介して、建築物の出入り口(開口部)に開閉自在に取り付けられている。例えばユーザは、ドア200で隔てられた一方側の空間から他方側の空間に移動する場合、取っ手210を操作し、ドア200を開き、他方側の空間に移動し、その後、ドア200を閉じる。例えば建築物が住宅の場合、空間としては、各種の部屋、押入れ、納戸、トイレ、浴場、廊下(通路)、屋外などが例示される。
【0017】
ドア200は、下部中央部にガラリ100が取り付けられ、これを備える。ガラリ100は、ドア200の下部中央部に形成された開口部に、所定の方法で取り付けられている。詳細は後述するが、ガラリ100には、所定の模様付け、例えば、ドア200とのデザイン上の調和を考慮した模様が付されている。具体的に、ドア200が木目調である場合、これと同一または同様の木目調の模様付けがなされている。ガラリ100が取り付けられているドア200によれば、ドア200が閉じられた状態であっても、ドア200で隔てられた一方側の空間と他方側の空間との間で空気を流通させることができる(図5(b)に示す山形状の両矢の矢印参照)。例えば、ドア200で隔てられた空間のうち、一方側の空間に存在する空気は、ドア200が閉じられた状態であっても、ガラリ100に形成された隙間S1(図5(a)参照)を介して他方側の空間へ流通することができる。なお、ドア200は、図1に示す開き戸の他、引戸、折戸など各種の戸であってもよい。また、建築物の出入り口に取り付けられた開き戸の他、家具などの構造物(動産)に取り付けられた各種の扉であってもよい。
【0018】
ガラリ100について、図2〜図5を参照して説明する。図2に示すようにガラリ100は、複数の羽根110と、それぞれの羽根110の両側端部に配置された連結部120A,120Bとを備え、これらが組み立てられて構成されている。ドア200で隔てられた、一方側の空間側となるガラリ100の面および他方側の空間側となるガラリ100の面は、羽根110間が開口した平面(略平面を含む)をなしている。なお、以下の説明では、図2に示すガラリ100のように、4個(4段)の羽根110が上下方向に連結された構成を例に説明するが、羽根110の数は、これに限定されるものではない。
【0019】
図3に示すように羽根110は、第一壁部112と第二壁部114と接続部116とを備える。羽根110は、樹脂などの押出成形または射出成形によって一体で形成される。第一壁部112は、例えば一方側の空間側に配置される、第二壁部114は、他方側の空間側に配置される、羽根110の一部を形成する部分である。第一壁部112および第二壁部114は、一定の間隔(空隙S2参照)を有して対向している。接続部116は、逆V字状の形状をなし、第一壁部112の上部および第二壁部114の上部を接続する、羽根110の一部を形成する部分である。なお、接続部116の形状は、図3(b)に示すような逆V字状の他、例えば、逆U字状であってもよい。逆V字状または逆U字状は、例えば直線、円弧によって、またはこれらを複合して形成される。ガラリ100は、複数の羽根110を備えるが、それぞれの羽根110は同一の形状を有する。
【0020】
第一壁部112の外周面と第二壁部114の外周面と接続部116の外周面とは連続して羽根110の外周面を形成し、連続した羽根110の外周面には、例えば、ドア200の模様と同一または同様の模様を有するシート(図示を省略)が貼り付けられている。これにより、ガラリ100が取り付けられるドア200とのデザイン上の調和が図られる。ここで、羽根110の外周面へのシートの貼り付けにおいて、羽根110の外周面には、例えば突出した部分、具体的には、接続部116の頂部Tからその上方に伸びる構成が存在しない。そのため、羽根110では、複数枚のシートを貼り合わせたりしなくても、1枚のシートで羽根110の外周面の模様付けを好適に実現することができる。なお、羽根110の外周面に貼り付けられるシートの両端は、第一壁部112の内周側および第二壁部114の内周側に、それぞれ折り曲げられ、両端がそれらの一部にも貼り付けられた状態となるようにするとよい。好適な外観を実現し、かつシートのはがれを防止することができる。
【0021】
連結部120A,120Bは、それぞれ同一の形状を有する。以下の説明では、連結部120A,120Bを特に区別しない場合、連結部120A,120Bを総称して、連結部120ともいう。図4に示すように連結部120は、保持部132と係合爪部134と被係合部136とを備える。連結部120は、樹脂などの射出生成などによって一体で形成される。保持部132は、接続対向部1322A,1322Bと第一ピン部1324と第二ピン部1326と第三ピン部1328とによって構成される。接続対向部1322A,1322Bは、連結部120を形成するブロック部138A,138Bに形成されている。
【0022】
詳細は後述するが、接続対向部1322A,1322Bは、接続部116の外周面に沿った形状に形成され、第一ピン部1324は、羽根110の第一壁部112と接続部116との第一境界部K1の内周面側に対応した位置に形成され、第二ピン部1326は、第二壁部114と接続部116との第二境界部K2の内周面側に対応した位置に形成されている。なお、ガラリ100は、複数の連結部120を備えるが、それぞれの連結部120は同一の形状を有する。
【0023】
ガラリ100の組立状態について、図5を参照して説明する。ガラリ100で複数の羽根110は、それぞれ上下方向に所定の隙間S1を隔てた状態で配置されている。具体的に、4個の羽根110が、連結部120A,120Bによって、上下方向に所定の隙間S1を隔てて連結された状態で、下側の羽根110(例えば、上から2段目の羽根110参照)の接続部116の少なくとも一部、例えば接続部116の頂部T部分は、その上方向の羽根110(例えば、最上段の羽根110参照)の第一壁部112および第二壁部114による空隙S2に配置されている。
【0024】
羽根110の片側端部それぞれは、連結部120A,120Bの保持部132に保持されている。すなわち、羽根110の一方側の端部は、連結部120Aの保持部132に保持され、羽根110の他方側の端部は、連結部120Bの保持部132に保持されている。なお、羽根110の一方側の端部および他方側の端部が、連結部120A,120Bの保持部132に保持される形態は、両側において同一である。そこで、以下では、羽根110の一方側の端部および連結部120Aの場合を例に保持の形態を説明することとし、羽根110の他方側の端部および連結部120Bの場合については、その説明を省略する。
【0025】
羽根110の一方側の端部が連結部120Aに保持されるとき、頂部Tの部分を除く接続部116の外周面は、接続対向部1322A,1322Bに接している。なお、接続部116の外周面において、接続対向部1322A,1322Bに接する範囲については、所定の模様を有するシートの貼り付けを省略することもできる。この場合、接続対向部1322A,1322Bが接する範囲をカットしたシートを準備し、これを羽根110の外周面に貼り付けるようにするとよい。シートのめくれなどを気にすることなく、ガラリ100を組み立てることができる。
【0026】
また、羽根110の一方側の端部が連結部120Aに保持されるとき、第一壁部112と接続部116との第一境界部K1の内周面は、第一ピン部1324に接し、また、第二壁部114と接続部116との第二境界部K2の内周面は、第二ピン部1326に接している。すなわち、羽根110の一方側の端部は、接続対向部1322Aと第一ピン部1324との間、および、接続対向部1322Bと第二ピン部1326との間に挿入された状態で、これらそれぞれによって保持されている。第一ピン部1324および第二ピン部1326によって、第一壁部112および第二壁部114による好適な空隙S2が確保される。好適な空隙S2は、ドア200によって隔てられた一方側の空間および他方側の空間の間の空気の流通を実現するための隙間S1の形成において、重要な要素である。好適な空隙S2によって好適な隙間S1が形成され、好適な空気の流通が実現される。さらに、羽根110の一方側の端部が連結部120Aに保持されるとき、接続部116の頂部Tの内周面は、第三ピン部1328に接している。
【0027】
羽根110の一方側の端部が保持された状態で、第一壁部112の外周面側および第二壁部114の外周面側には、連結部120Aのいずれの構成も配置されていない。図1に示すようなガラリ100が取り付けられているドア200を視認した者は、羽根110の一方側の端部および他方側の端部において、第一壁部112の外周面および第二壁部114の外周面を視認することができる。第一壁部112の外周面と、接続対向部1322Aが形成されたブロック部138Aを形成する所定の面(ドア200で隔てられた一方側の空間側となる面)とは、同一の平面(略同一の平面を含む)内に含まれる。また、第二壁部114の外周面と、接続対向部1322Bが形成されたブロック部138Bを形成する所定の面(ドア200で隔てられた他方側の空間側となる面)とは、同一の平面(略同一の平面を含む)内に含まれる。
【0028】
ここで、第一壁部112と接続部116との第一境界部K1の内周面を、第一ピン部1324を介して保持し、第二壁部114と接続部116との第二境界部K2の内周面を、第二ピン部1326を介して保持する構成は、次に示すような問題の発生を防止し、羽根110の一方側の端部と連結部120との組立てを容易にすることができる。すなわち、羽根110の内周面に接する部分を、例えば接続対向部1322A,1322Bのような所定の広さの面による構成とした場合、ガラリ100を組み立てる作業者は、この面と接続対向部1322A,1322Bとによって形成される溝部に、羽根110の片側端部を挿入しなければならない。羽根110は、上記のとおり樹脂の押出成形などの方法で形成されるため、第一壁部112および第二壁部114の間隔は、所定の範囲内の誤差を有することとなる。この所定の範囲内の誤差の発生は、第一壁部112および第二壁部114をこの溝部に挿入するための作業を阻害し、組立作業の効率を低下させる。頂部Tを含む接続部116の外周面全体に接するような接続対向部とはせず、分割された接続対向部1322A,1322Bとし、頂部Tに対応する部分を逃がした構成によっても、組立作業の効率低下を防止することができる。
【0029】
上下方向に隣り合う連結部120それぞれの連結は、連結部120が備える係合爪部134と被係合部136との係合によって行われる。すなわち、連結部120の下部側で下向きに形成された係合爪部134が、羽根110側に弾性変形しながら、連結部120の上部側に形成された被係合部136の挿入溝1362に挿入され、挿入された状態で、係合爪部134の爪部1342が、被係合部136の被係合バー1364に引っ掛かり、両者の係合が実現される。なお、上下方向に隣り合う連結部120それぞれが連結される方向と、連結部120が羽根110を保持する方向とは直交する。
【0030】
上下方向に隣り合う連結部120それぞれが連結された状態で、上側の連結部120の脚部140A,140Bは、下側の連結部120のブロック部138A,138Bに接した状態となる。この状態において、被係合部136が形成されている凸部144の上面144xと、凸部144が嵌合する脚部140A,140B間の凹部146の底面146yとの間には、所定の隙間Z(図5(b)参照)が形成される。
【0031】
上下方向に配置された連結部120それぞれの連結の解除は、所定の方法で係合爪部134を羽根110側に弾性変形させて行うことができる。例えば、所定の工具などによって、被係合バー1364との係合が解除される程度、爪部1342を羽根110側に押し込み、その状態で、連結された連結部120を上下方向に引っ張って行うことができる。また、爪部1342が、例えば、図4(b)に示すような傾斜した面または円弧状の面によって形成されている場合、連結された連結部120を上下方向に引っ張ると、係合爪部134が羽根110側に変形し、連結部120の連結を解除することができる。
【0032】
なお、係合爪部134を連結部120の上部側で上向きに形成し、被係合部136を連結部120の下側に形成し、下側から上側に向かって、係合爪部134を被係合部136の挿入溝1362に挿入する構成とすることもできる。このような構成によっても、上下方向に隣り合う連結部120それぞれを、上記同様に連結することができる。
【符号の説明】
【0033】
100 ガラリ
110 羽根
112 第一壁部
114 第二壁部
116 接続部
120,120A,120B 連結部
132 保持部
1322A,1322B 接続対向部
1324 第一ピン部
1326 第二ピン部
1328 第三ピン部
134 係合爪部
1342 爪部
136 被係合部
1362 挿入溝
1364 被係合バー
200 ドア
S1 隙間
S2 空隙
T 頂部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の羽根がそれぞれ上下方向に所定の隙間を隔てた状態で、前記羽根の両側端部それぞれに配置された連結部によって連結され、連結された状態でドアに取り付けられるとともに、前記ドアによって隔てられた一方側の空間と他方側の空間との間の空気の流通を前記所定の隙間を介して可能とするガラリであって、
前記羽根は、
前記一方側の空間側に配置される第一壁部と、
前記他方側の空間側に配置され、前記第一壁部に一定の間隔を有して対向する第二壁部と、
前記第一壁部の上部および前記第二壁部の上部を接続する逆V字状または逆U字状の接続部とを備え、
前記連結部は、
前記羽根の片側端部を片側端から保持する保持部と、
係合爪部と、
前記羽根の片側端部で上下方向に隣り合う一の連結部が備える係合爪部に係合する被係合部とを備え、
複数の前記羽根は、前記羽根の片側端部それぞれを保持する、上下方向に隣り合う前記連結部それぞれが備える前記係合爪部および前記被係合部の係合によって、前記羽根の両側端部で所定の隙間を隔てて連結され、
複数の前記羽根が上下方向に所定の隙間を隔てて連結された状態で、一の羽根の接続部の少なくとも一部は、前記一の羽根の上方向に所定の隙間を隔てた他の羽根の第一壁部および第二壁部による空隙に配置されていることを特徴とするガラリ。
【請求項2】
前記保持部は、
前記接続部の外周面に接する接続対向部と、
前記接続部の内周面で前記第一壁部と前記接続部との第一境界部に接する第一ピン部と、
前記接続部の内周面で前記第二壁部と前記接続部との第二境界部に接する第二ピン部とを備え、
前記羽根の片側端部それぞれは、前記接続対向部と前記第一ピン部との間、および、前記接続対向部と前記第二ピン部との間に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のガラリ。
【請求項3】
前記保持部は、さらに、
前記接続部の内周面で前記接続部の頂部に接する第三ピン部を備えることを特徴とする請求項2に記載のガラリ。
【請求項4】
前記羽根の外周面は、連続する、前記第一壁部の外周面と前記第二壁部の外周面と前記接続部の外周面とによって形成され、
前記羽根の外周面には、所定の模様を有するシートが貼り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のガラリ。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のガラリが取り付けられていることを特徴とするドア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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