キャディバッグ用ハンドル
【課題】 キャディバッグの縦振れを抑制することのできるキャディバッグ用ハンドルを提供するにある。
【解決手段】
キャディバッグに取り付けられる取付部4,5と、手によって握り締められるグリップ部6とを備えたキャディバッグ用ハンドル1であって、
グリップ部6の外側面9には、手の小指丘17(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してキャディバッグBの縦振れを抑制するための凸部15が形成されたことを特徴とするものである。
【解決手段】
キャディバッグに取り付けられる取付部4,5と、手によって握り締められるグリップ部6とを備えたキャディバッグ用ハンドル1であって、
グリップ部6の外側面9には、手の小指丘17(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してキャディバッグBの縦振れを抑制するための凸部15が形成されたことを特徴とするものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャディバッグ用ハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図21は、特許文献1に記載のキャディバッグ用ハンドルの斜視図を示す。該キャディバッグ用ハンドル100は両端が取付部101になって、キャディバッグBに螺子等によって取り付けられる。該キャディバッグ用ハンドル100の中央はグリップ部102になって、ゴルフプレーヤやキャディによって把持されるものである。
【0003】
【特許文献1】特開2003−153724
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術のキャディバッグ用ハンドル100においては、以下のような問題があった。即ち、キャディバッグB内に多数のゴルフクラブを収容した場合、キャディバッグBはかなりの重量になるため、ゴルフプレーヤやキャディが、図22に示すように、立てて置かれた状態のキャディバッグBのキャディバッグ用ハンドル100を、図23に示すように、手Hで把持して吊下げた際、キャディバッグBが反動によって大きく上下方向(矢示方向)に振れ易く、いわゆる、初動が起き易いという問題があった。このため、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げた際に、キャディバッグBの縦振れのために、ゴルフプレーヤやキャディの姿勢が安定しないという問題があった。又、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げて歩行する際にも、キャディバッグBが縦振れして歩行しずらいという問題があった。
【0005】
本発明は、前述の従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、キャディバッグの縦振れを抑制することのできるキャディバッグ用ハンドルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してキャディバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、凸部は、手の小指丘の側部に沿って湾曲した当接面を有することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部の上端側から凸部にかけての外側面がなだらかなS字状に起伏する曲面であることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、凸部は、硬質の心材を軟質の素材で被って形成されたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、グリップ部はキャディバッグの縦振れを抑制するために上端側から下端側へ向けてグリップ部の横断面積が拡大する形状であることを特徴とするものである。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部は、硬質の心材と、該心材を覆う軟質の被覆材とから構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、
グリップ部の横断面が多角形であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で構成したことを特徴とするものである。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面には、四指を位置決めする凹凸が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してゴルフバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部を把持する把持力に応じて、前記グリップ部を変形させる変形許容部を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部をキャディバッグ内へ収容可能にしたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、折畳み可能に設けられたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、手の小指丘(小指のつけ根から手首に掛けての間)がキャディバッグ用ハンドルの凸部に当接することにより、グリップ部を強固に把持していなくとも、キャディバッグの縦振れを抑制する。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果を奏する上に、手の小指丘がキャディバッグ用ハンドルの凸部の側面に安定感良く当接する。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルの外側面が安定感良く掌に当接する。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルの凸部に大きな荷重が加わっても全体が変形し難く、且つ、該凸部が小指丘になじみ易く、小指丘に痛みを与えることがない。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、キャディバッグ用ハンドルが上端側から下端側へ向けて拡大する形状のため、手とキャディバッグ用ハンドルとの間に隙間が生じ難い。当該隙間は、キャディバッグ用ハンドルを把持して吊下げた場合に、縦振れの原因となるものであるが、請求項5に記載の発明によれば、このような隙間が生じ難いため、キャディバッグを把持して吊下げた際に、ハンドルを強固に把持していなくても、縦振れを抑制できる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルを把持した際に、掌はクッション性が良い状態でキャディバッグ用ハンドルに当接できる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルは不用意に横方向に回転することなく、キャディバッグ用ハンドルを安定感よく把持することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルの内側面は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で形成されたため、キャディバッグ用ハンドルを把持した際に、手の親指を除く他の四指同士の間には窮屈感がない。
【0027】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルを把持した際に、手の親指を除く他の四指の位置決めが確固としてなされ、手によるハンドルの把持感に優れたものとなる。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、手の小指丘がキャディバッグ用ハンドルの凸部に当接することにより、ハンドルを強固に把持してなくてもキャディバッグの縦振れが抑制される。
【0029】
請求項11に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項10に記載の発明が有する効果を奏する上に、グリップ部が手の握りに応じて変形するため、グリップ部を把持した際に、手とキャディバッグ用ハンドルとの間の馴染みがよい。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、キャディバッグ用ハンドルはキャディバッグ内に収容可能であるため、ハンドルを使用しない場合にハンドルが邪魔になることはなく、又、キャディバッグの不使用時には、キャディバッグを狭いスペースに収容することができる。
【0031】
請求項13に記載の発明によれば、キャディバッグ用ハンドルは折畳み可能であるため、ハンドルを使用しない場合にハンドルが邪魔になることはなく、又、キャディバッグの不使用時には、キャディバッグを狭いスペースに収容できる。又、キャディバッグ内のゴルフクラブの収納を阻害することもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
図1乃至図11は第1実施形態を示す。図1及び図2はキャディバッグ用ハンドル1がキャディバッグBに取付けられた状態の側面図を示す。図3は図2のP―P線断面図を示し、図4は図2のQ―Q線断面図を示す。図5は、キャディバッグ用ハンドル1が変形する状態を示し、図6乃至図9は作用を示す図である。
【0033】
ここで、図6に示すように、キャディバッグB内にゴルフクラブKを収容してキャディバッグBを垂直に立てて置いた場合、クラブヘッドの位置する側が上側となるため、クラブヘッドの位置する側のキャディバッグBの部位を上側とし、その反対側を下側とする。
【0034】
図1,図2に示すように、キャディバッグ用ハンドル1の上端側2と下端側3には取付部4,5が設けられ、これら二つの取付部4,5の間の特に上部がグリップ部6になっている。キャディバッグ用ハンドル1は、取付部4,5によってキャディバッグBの外側面8に螺子止め等される。又、図1に示すように、グリップ部6は、ゴルフプレーヤやキャディの手Hによって把持される部位である。
【0035】
図2に示すように、キャディバッグ用ハンドル1は、外側面9と内側面10と左右の横側面11と後側面12によって囲まれた形状である。
【0036】
図2に示すように、キャディバッグ用ハンドル1の外側面9は、キャディバッグ用ハンドル1の上端側13から下端側14に亘って、なだらかなS字状に起伏して形成されることにより、グリップ部6を把持した際に、該グリップ部6の外側面9が掌に馴染み易くなっている。又、該グリップ部6の外側面9の下端側14には、凸部15が設けられている。該凸部15には、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部6を把持した際に、ゴルフプレーヤやキャディの手Hの小指丘17の側部が当接する当接面15aが設けられている。ここで、小指丘17とは、手の小指のつけ根から手首にかけての部分である。図1,図2に示すように、前記当接面15aは、手の小指丘17の側部が馴染み感良く密接できるように湾曲面で形成されている。前記凸部15は、手の小指丘17の側部が当接できるように、小指丘17の側部の厚さの少なくとも半分以上の高さに突出することが好ましい。具体的には、前記凸部15は、1.0cm以上であって、3.0cm以下の高さの範囲内の寸法に形成することが好ましいが、略1.5cmの高さの半球、円柱、又は円錐形に形成することが好ましい。
【0037】
図2に示すように、前述の形状のグリップ部6は硬質の素材で形成され、且つ、グリップ部6の周囲を軟質の被覆材6aで被覆するようにすれば、前記凸部15は変形し難い上に、凸部15が軟質の素材で覆われることにより、凸部15が手の小指丘17に馴染み易く当接できる。この場合、グリップ部6はABS,PC,POM,PA,PP樹脂等によって形成される。又、被覆材6aは熱可塑性エラストマやラバーなどの、シェアA45〜A90の素材によって形成することができる。該被覆材6aの厚さは、2mmから10mmの範囲内から選択されるが、4mmから5mmの範囲内から選択されることが好ましい。
【0038】
又、同図2に示すように、グリップ部6の内側面10には、ゴルフプレーヤやキャディの手の親指を除く四指を位置決めするための凹凸16が形成されている。
【0039】
前記グリップ部6の内側面10は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で形成されることにより、グリップ部6を手Hで把持した際に、手の親指を除く他の四指同士が隙間を開けることができるようにすることにより、当該四指同士の間に窮屈感を生じないようにしても良い。
【0040】
図2に示すように、グリップ部6の外側面9は、キャディバッグBの外側面8に対して略35度乃至80度の範囲から選択されるものであり、特に、本実施形態では約55度に形成されている。又、グリップ部6の内側面10は、キャディバッグBの外側面8に対して略15度乃至50度範囲から選択されるものであり、特に、本実施形態では約30度に形成されている。これにより、図2に示すように、グリップ部6を横方向から観たグリップ部6の横側面11の形状は、キャディバッグ用ハンドル1の上端側13から後端側14へ進むに従って、その横断面積が徐々に拡大するように略三角形状になっている。図3はグリップ部6の上端側13の断面図であり、図4はグリップ部6の下端側14の断面図であって、図4に示す、グリップ部6の下端側14の断面形状が、図3に示す、グリップ部6の上端側13の断面形状よりも拡大していることを示す。
【0041】
グリップ部6の先端側の周長は9cm以上の楕円であり、グリップ部6の後端側の周長は13cm以上の楕円であることが好ましい。尚、前記グリップ部6の断面形状は、円形であっても良い。又、前記グリップ部6の表面には、部分的に凹凸があっても良い。更に、前記グリップ部6は上端側13から下端側14へ向けた途中において外方へ膨らむように湾曲させて、グリップ部6の全体形状としてバナナ形に湾曲させて形成してもよい。
【0042】
又、前記グリップ部6は、先端側において6.4cm2以上の断面積の多角形で、後端側において7.2cm2以上の断面積の多角形に形成することができる。尚、このように、グリップ部6の断面形状を多角形にした場合、角部に丸みを設けることにより、手との当たりを滑らかにしてもよい。
【0043】
グリップ部6の断面形状、例えば、図3に示すように、図2のP―P線断面形状,又は、図4に示すように、図2のQ―Q線断面形状は、該グリップ部6の内側面10において幅方向(矢示方向)に平坦であって、外側面9において弧状で、且つ、縦方向には縦長の形状に形成することができる。グリップ部6の断面形状をこのような略卵形に形成することにより、手Hの親指を除く他の四指は内側面10をフィット感良く把持することができ、又、掌は外側面9にフィット感良く当接できるものである。尚、グリップ部6の断面形状を多角形にすることにより、グリップ部6は不用意に横方向へ回転することなく、安定感良く把持されるものである。
【0044】
次ぎに、図1に基づき、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部6を把持する際におけるゴルフプレーヤやキャディの手Hと、前記凸部15との位置関係について説明する。図1は、キャディやプレーヤがグリップ部6を把持した状態を示している。同図1において、ゴルフプレーヤやキャディの手Hの指の内、親指がグリップ部6の外側面9に当接し、且つ、親指を除く四指がグリップ部6の内表面10に当接している。そして、このような状態において、手の小指丘17の側部または表面、即ち、小指のつけ根から手首にかけての部分の側部または表面が、前記凸部15に当接する位置関係にある。つまり、グリップ部6の長さLは掌の幅と略同じ長さであって、男性用のキャディバッグ用ハンドル1の場合、前記凸部15は、実施例ではグリップ部6の上端側13から略43mm後方の上端側13aから略80mm乃至100mmの範囲内で選択された位置に形成されるが、グリップ部6の上端側13aから略87mmの位置に形成されることが好ましい。又、女性用のキャディバッグ用ハンドル1の場合には、前記凸部15は、実施例ではグリップ部6の上端側13から略43mm後方の上端側13aから略70mm乃至90mmの範囲内で選択された位置に形成されるが、グリップ部6の上端側13aから略79mmの位置に形成されることが好ましい。
【0045】
図1,図2,図5に示すように、前記凸部15の後側の裾部15bは、内側へ凹んだ凹部になっている。又、グリップ部6の後端側14には、該グリップ部6の横側面11,11間を貫通するように窓部18が設けられている。該窓部18の側面形状は、グリップ部6の上端側13から下端側14へ向けて拡大するように三角形をなしている。前記裾部15bおよび窓部18によって、グリップ部6は弾性を付与されることができるものである。即ち、図5に示すように、グリップ部6がゴルフプレーヤやキャディによって把持されて大きな荷重とともに把持力Fが作用した場合、同図5中、一点鎖線で示すように、前記裾部15bが内側へ凹み、且つ、窓部18の幅が狭まるように変形することにより、同図5中、一点鎖線で示すように、グリップ部6の外側面9と内側面10とが互いに接近するように変形する一方、該グリップ部6の素材が有する弾性によってグリップ部6が外向きに復元しようとする反撥力によって、グリップ部6の外側面9は、キャディやプレーヤ等の掌に密着するものである。
【0046】
前記凸部15の裾部15b、又は窓部18によって、請求項11に記載の変形許容部が構成される。
【0047】
次ぎに、作用について説明する。本実施形態の効果について、従来技術と比較しながら説明する。先ず、従来技術の場合、図6に示すように、垂直に立てられた状態のキャディバッグBをゴルフプレーヤやキャディが把持して図7に示すように、水平に吊下げた状態においては、キャディバッグBは垂直に立てられた状態から回転して略水平の状態にまで変動するため、キャディバッグBは当該回転に伴った反動によって、キャディバッグBの上下方向(矢示方向)の縦振れ、いわゆる、初動が生じる結果、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げた際に大きな力を受けて違和感を感じたり、内部のゴルフクラブKが飛び出しそうになり易かった。
【0048】
しかし、本実施形態においては、図1に示すように、グリップ部6の外側面9の後端側14には、凸部15が形成されている。このため、ゴルフプレーヤやキャディが手の小指丘17で該凸部15を下方へ押え付けることにより、キャディバッグBのクラブヘッド側を上げるようにして、前記初動を効果的に易しく、且つ、自然に抑制させることができる。その結果、キャディバッグの運搬が容易となり、ゴルフプレーヤやキャディの姿勢が安定することができる。
【0049】
又、本実施形態においては、キャディバッッグ1の内表面10がキャディバッグの外表面に対して略15度乃至50度の範囲から選択されるものであり、特に、本実施例では約30度に形成されている。このため、図8に示すように垂直に立てられたキャディバッグBを、ゴルフプレーヤやキャディが吊下げた状態においては、図9に示すように、垂直に立てられた状態のキャディバッグBは、略40度乃至75度だけ回転するため、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げる際に生じる初動は、従来技術のキャディバッグを吊下げる場合よりも少ない。このため、本実施形態のキャディバッグBを把持して吊下げたゴルフプレーヤやキャディには、キャディバッグ1の倒れるような姿勢の変動による大きな荷重を受けることがなく、ゴルフプレーヤやキャディは姿勢を安定させてキャディバッグBを把持することができる。
【0050】
又、従来技術においては、図6に示すように、キャディバッグBが垂直に立てられた状態において、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグ用ハンドル100を把持する場合、従来では、図6に示すように、ゴルフプレーヤやキャディは腕Yの肘を曲げた状態でキャディバッグ用ハンドル100を把持しなければならない。このため、ゴルフプレーヤやキャディは腕Yの肘に違和感を感じたり、腰をかがめる必要があった。
【0051】
しかし、本実施形態においては、キャディバッグ用ハンドル1のグリップ部6の内側面10がキャディバッグBの外側面8に対して略15度乃至50度の範囲から選択されるように形成されている。このため、図8に示すように、垂直に立てて置かれたキャディバッグBを把持する際、ゴルフプレーヤやキャディは腕Yの肘を曲げたり、腰をかがめることなくキャディバッグ用ハンドル1を把持することができる。このため、ゴルフプレーヤやキャディは、肘に違和感を感じたり、腰に負担をかける虞が少ない。
【0052】
更に、図10に示すように、従来においては、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部102を把持する場合、親指と人指指によってグリップ部102を把持しているが、親指,及び人指指を除く他の三指と小指丘との間には隙間Sが生じる。この隙間Sが、いわゆる、グリップ部102の縦方向の振れに対する遊びとなるため、キャディバッグBは一層、縦振れし易かった。このため、従来技術においては、縦振れを無くそうとする場合には、前記隙間Sが生じないように、手の小指丘と小指とでグリップ部102を強く握り締めなければならない。
【0053】
しかし、本実施形態においては、図1に示すように、グリップ部6は上端側13から下端側14へ進むにつれて拡大した形状であって、手の小指丘17がグリップ部6に当接する形状であるため、従来技術のようには、グリップ部6を強く握り締めなくても、手の5指によってグリップ部6を自然に把持することができる。このように、本実施形態においては、図10に示す従来技術のように隙間Sが生じないため、当該隙間Sの発生に伴った、キャディバッグ用ハンドルの縦振れを抑制することができる。
【0054】
又、従来術においては、図7に示すように、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを手に吊下げて持った状態から、図6に示すように、該キャディバッグBを立てて置く場合には、ゴルフプレーヤやキャディは、腕Yの肘を略直角に曲げながら、手の小指丘でキャディバッグ用ハンドル100を前方に押さなければ、キャディバッグBを立てた状態に置くことができない。このように、従来技術においては、キャディバッグBを手で把持したまま、腕Yを直角に曲げることは手首や肘に相当の負担をかけるものであった。
【0055】
しかし、本実施形態においては、図9に示すように、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグを手で把持して吊下げた状態から、図8に示すように、垂直に立てて置く場合、ゴルフプレーヤやキャディは、図1に示すように、手の小指丘17で、キャディバッグ用ハンドル1の凸部15を下方へ押圧することにより、図8に示すように、腕Yの肘を大きく曲げることなく、キャディバッグBを図8に示すように立てた状態で置くことができる。
【0056】
ところで、図11に示すように、仮に、グリップ部Gの内側面αが曲率半径の小さな湾曲面で形成された場合には、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部Gを把持してキャディバッグを吊下げた際に、ゴルフプレーヤやキャディの親指を除く他の四指には、中指Nに向けて集まる方向の力F1が作用するため、四指には窮屈な感じが生じる。又、このように、グリップ部Gの内側面αを曲率半径の小さな湾曲面で形成した場合には、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部Gを把持してキャディバッグを吊下げた際に、該キャディバッグの荷重は、中指Nに中心に加わるため、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグを長時間、把持し続けることにより、中指Nに痛みを覚える場合がある。
【0057】
しかし、本実施形態においては、図1,図2に示すように、グリップ部6の内側面10をなだらかな湾曲面、又は、平坦面で形成した場合には、ゴルフプレーヤやキャディは、親指を除く他の四指は互いに間隔を空けた状態で、グリップ部6を把持してキャディバッグBを吊下げることができる。このため、親指を除く他の四指には、図11に示す従来技術のように、中指Nに向けて集まる方向の力F1は作用しない。従って、親指を除く他の四指には、窮屈感は生じない。このため、ゴルフプレーヤやキャディは、キャディバッグBを長時間、吊下げる場合であっても、耐え得ることができる。又、本実施形態のキャディバッグ用ハンドル1のグリップ部6の内側面10は、平坦面、又は、なだらかな湾曲面で形成されているため、グリップ部6を把持した場合、キャディバッグBの荷重は、親指を除く他の四指に略均等に加わることができるため、従来技術のように、中指のみに痛みを感じる虞が少ない。
【0058】
尚、以上の実施形態においては、グリップ部6の外側面9とキャディバッグBの外側面8との成す角度が略35度乃至80度の範囲の内から選択されるものとして説明したが、グリップ部6の外側面9とキャディバッグBの外側面8との成す角度は、0度から任意の角度の範囲内で任意の角度に設定しても良い。又、以上の実施形態においては、グリップ部6の内側面10とキャディバッグBの外側面8との成す角度が略15度乃至50度の範囲の内から選択されるものとして説明したが、グリップ部6の内側面9とキャディバッグBの外側面8との成す角度は、0度から任意の角度の範囲内で任意の角度に設定しても良い。
【0059】
図12は、第二実施形態を示す。この実施形態のグリップ部6は中央に硬質の心材21を設け、該心材21の上下両端に取付部4,5を設けた構成になっている。該心材21はアルミニウム等の金属によって形成することができる。即ち、この実施形態のグリップ部6は中央に心材21を設け、周囲が被覆材6aで被覆された3層構造になっているものである。この実施形態においては、第一実施形態と比較して、グリップ部6の強度を更に強めることができる。
【0060】
図13,図14は、第三実施形態を示す。第三実施形態の特徴は、キャディバッグ用ハンドル51の一部をキャディバッグB内に収容可能にした状態を示す構成図である。図13は、キャディバッグ用ハンドル51の使用状態を示し、図14は、キャディバッグ用ハンドル51の一部をキャディバッグB内に収容した状態を示す。
【0061】
この第三実施形態においては、キャディバッグ用ハンドル51の一端側は、取付部52になって、該取付部52は、キャディバッグBの外側面8に固着された取付部材53に回転軸54によって回転自在に取付けられている。又、該キャディバッグ用ハンドル51の他端側は出没部55になって、案内筒56内に出没可能になっている。該案内筒56はキャディバッグB内に収容されて設けられ,且つ、該キャディバッグBの外側面に開口している。
【0062】
前記案内筒56の開口縁には、該案内筒56の軸方向に沿って互いに間隔を隔てて第一,第二係合片57,58が設けられている。該第一,第二係合片57,58は、案内筒56の周縁から案内筒56の中心に向けて突出し、且つ、中心には挿通孔59が形成されることにより、該第一,第二係合片57,58はリング状に形成されている。これら第一,第二係合片57,58の間は、係合溝60になっている。前記第一係合片57の部位における前記挿通孔59の径は、前記第二係合片58の部位における前記挿通孔59の径よりも小径になっている。又、案内筒56の縁部には、第三係合片61が回転可能に設けられている。該第三係合片61は、その基端側がビス等によって前記案内筒56の縁部に回転可能に取り付けられると共に、該第三係合片61の先端側は、バネ部材(図示せず)のバネ力によって、前記案内筒56の開口側ヘ向けて付勢されている。
【0063】
前記キャディバッグ用ハンドル51の出没部55の太さは、前記第一,第二係合片57,58の挿通孔59を挿通できる太さである。又、キャディバッグ用ハンドル51の出没部55の先端部には、外方へ向けて拡径する係合受部62が設けられている。該係合受部62の厚さは、前記係合溝60の溝幅と略同様であって、該係合受部62が係合溝60に係合可能になっている。又、前記出没部55の基端側には、ストッパ部63が設けられている。該ストッパ部63は前記通孔59を挿通できない太さである。該ストッパ部63の近傍には、係合孔64が形成されている。
【0064】
図13に示すように、キャディバッグ用ハンドル51が外方へ突出して、該キャディバッグ用ハンドル51の係合受部62が、案内筒56の係合溝59に係合した状態が、キャディバッグ用ハンドル51の使用状態である。この使用状態においては、第三係合片61は出没部55の側面に触れている。当該使用状態においては、ゴルフプレーヤやキャディは、キャディバッグ用ハンドル51を把持することができる。
【0065】
次ぎに、キャディバッグ用ハンドル51をキャディバッグB内に収容する場合には、キャディバッグ用ハンドル51の出没部55を下方へ強く押圧すると、該出没部55の先端の係合受部62が、案内筒56の第二係合片58を下方へ押し曲げるようにして係合溝59から脱出することにより、図14に示すように、出没部55が、案内筒56内に収容される。この際、第三係合片61は、キャディバッグ用ハンドル51に設けられた係合孔64に係合している。この状態が収容状態である。この収容状態においては、同図14に示すように、キャディバッグ用ハンドル51の外方への突出量が、図13に示す状態よりも少ない。このため、図14に示す状態のキャディバッグは、狭いスペース内に収容することができる。
【0066】
図15乃至図20は第四実施形態を示す。この第四実施形態の特徴は、図15に示すキャディバッグ用ハンドル81が矢示方向へ横倒しにされて、図18に示すように折畳み可能に構成された点にある。図15は、キャディバッグ用ハンドル81の使用状態であって、キャディバッグ用ハンドル81を真上から観た状態の図である。図18はキャディバッグ用ハンドル81を横倒しにして折畳んだ状態であって、折畳んだ状態のキャディバッグ用ハンドル81を真上から観た状態の図である。図16は、図15のA―A線矢示方向断面図である。図17は、図15のB―B線矢示方向断面図である。図19は、図18のC―C線矢示方向断面図である。図20は、図18のD―D線矢示方向断面図である。
【0067】
図15,図16,図19に示すように、キャディバッグ用ハンドル81は軸82によってキャディバッグに横倒し可能に取り付けられている。
【0068】
該キャディバッグ用ハンドル81の一端側には第一係合部83が設けられると共に、キャディバッグには該第一係合部83が係合する第一係合受部84が設けられている。又、該キャディバッグ用ハンドル81の他端側には第二係合部85が設けられると共に、キャディバッグには該第二係合部85が係合する第二係合受部86が設けられている。
【0069】
前記第一係合部83は、図16,図19に示すように、キャディバッグ用ハンドル81の側面から突出した突起によって構成される。又、前記第一係合受部84は、キャディバッグの表面に設けられているトグルクランプのような二つの安定な保持位置を有する保持装置によって構成される。該トグルクランプは、クランプ片87と、巻きバネ(図示せず)とを備えている。クランプ片87は、一端がレバー部になり、他端には凹部88が形成されている。そして、該トグルクランプ片87は、巻きバネによってトグル的に作動して、図16に示す状態と、図19に示す状態との二つの位置に保持されるようになっている。図19に示す状態においては、凹部88は上を向くように開口し、図16に示す状態においては、凹部88は下を向くように開口して、第一係合部83が係合している。
【0070】
図20に示すように、前記第二係合部85はキャディバッグ用ハンドル81が横倒しにされて折畳まれた場合に下位になる側面に形成された突起によって構成される。又、前記第二係合受部86は、該キャディバッグ用ハンドル81が折畳まれた場合に該第一係合部85が係合するようにキャディバッグに設けられた係合孔によって構成される。
【0071】
このように構成された第四実施形態において、キャディバッグ用ハンドル81の使用時においては、図15に示すように、該キャディバッグ用ハンドル81は起立し、図16に示すように、第一係合部83は第一係合受部84に係合している。第一係合部83が第一係合受部84に係合することにより、キャディバッグ用ハンドル81は起立したままの姿勢に保持される。
次ぎに、キャディバッグ用ハンドル81を横倒しにして折畳む場合には、図16において、第一係合受部87のレバー部を下方へ押し下げると、図19に示すように、該第一係合受部84の凹部88が上を向いた姿勢になる。この状態において、キャディバッグ用ハンドル81を横方向へ押し倒すと、第一係合部83と第一係合受部84との係合が解除されて、図18に示すように、キャディバッグ用ハンドル81は横倒しになる。この横倒しの状態においては、図20に示すように、キャディバッグ用ハンドル81の第二係合部85がキャディバッグの第二係合受部86に係合することにより、キャディバッグ用ハンドル81が横倒しになった状態が保持される。このように、キャディバッグ用ハンドル81が横倒しになることにより、キャディバッグは狭いスペース内に収容されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】キャディバッグ用ハンドルを手で把持した状態の側面図である。(第一実施形態)
【図2】キャディバッグ用ハンドルの縦断面図である。(第一実施形態)
【図3】図2のP―P線断面図である。(第一実施形態)
【図4】図2のQ―Q線断面図である。(第一実施形態)
【図5】グリップ部が変形する状態を示すキャディバッグ用ハンドルの側面図である。(第一実施形態)
【図6】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図7】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図8】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図9】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図10】従来技術のグリップ部を手で把持した状態の図である。
【図11】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図12】グリップ部の縦断面図である。(第二実施形態)
【図13】キャディバッグ用ハンドルの使用状態を示すキャディバッグ用ハンドルの側面図である。(第三実施形態)
【図14】キャディバッグ用ハンドルの収容状態を示すキャディバッグ用ハンドルの側面図である。(第三実施形態)
【図15】使用状態のキャディバッグ用ハンドルを真上から観た状態の図である。(第四実施形態)
【図16】図14のA―A線断面図である。(第四実施形態)
【図17】図14のB―B線断面図である。(第四実施形態)
【図18】キャディバッグ用ハンドルを横倒しにしてキャディバッグ用ハンドルを真上から観た状態の図である。(第四実施形態)
【図19】図17のC―C線断面図である。(第四実施形態)
【図20】図17のD―D線断面図である。(第四実施形態)
【図21】キャディバッグ用ハンドルの斜視図である。(従来技術)
【図22】作用を説明する図である。(従来技術)
【図23】作用を説明する図である。(従来技術)
【符号の説明】
【0073】
1 キャディバッグ用ハンドル
4 取付部
5 取付部
6 グリップ部
9 外側面
10 内側面
15 凸部
15a 当接面
15b 裾部
16 凹凸
18 窓部
19 芯材
20 被覆材
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャディバッグ用ハンドルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図21は、特許文献1に記載のキャディバッグ用ハンドルの斜視図を示す。該キャディバッグ用ハンドル100は両端が取付部101になって、キャディバッグBに螺子等によって取り付けられる。該キャディバッグ用ハンドル100の中央はグリップ部102になって、ゴルフプレーヤやキャディによって把持されるものである。
【0003】
【特許文献1】特開2003−153724
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術のキャディバッグ用ハンドル100においては、以下のような問題があった。即ち、キャディバッグB内に多数のゴルフクラブを収容した場合、キャディバッグBはかなりの重量になるため、ゴルフプレーヤやキャディが、図22に示すように、立てて置かれた状態のキャディバッグBのキャディバッグ用ハンドル100を、図23に示すように、手Hで把持して吊下げた際、キャディバッグBが反動によって大きく上下方向(矢示方向)に振れ易く、いわゆる、初動が起き易いという問題があった。このため、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げた際に、キャディバッグBの縦振れのために、ゴルフプレーヤやキャディの姿勢が安定しないという問題があった。又、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げて歩行する際にも、キャディバッグBが縦振れして歩行しずらいという問題があった。
【0005】
本発明は、前述の従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、キャディバッグの縦振れを抑制することのできるキャディバッグ用ハンドルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してキャディバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、凸部は、手の小指丘の側部に沿って湾曲した当接面を有することを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部の上端側から凸部にかけての外側面がなだらかなS字状に起伏する曲面であることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、凸部は、硬質の心材を軟質の素材で被って形成されたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、グリップ部はキャディバッグの縦振れを抑制するために上端側から下端側へ向けてグリップ部の横断面積が拡大する形状であることを特徴とするものである。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部は、硬質の心材と、該心材を覆う軟質の被覆材とから構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、
グリップ部の横断面が多角形であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で構成したことを特徴とするものである。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面には、四指を位置決めする凹凸が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してゴルフバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部を把持する把持力に応じて、前記グリップ部を変形させる変形許容部を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、グリップ部をキャディバッグ内へ収容可能にしたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドルにおいて、折畳み可能に設けられたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、手の小指丘(小指のつけ根から手首に掛けての間)がキャディバッグ用ハンドルの凸部に当接することにより、グリップ部を強固に把持していなくとも、キャディバッグの縦振れを抑制する。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果を奏する上に、手の小指丘がキャディバッグ用ハンドルの凸部の側面に安定感良く当接する。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルの外側面が安定感良く掌に当接する。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルの凸部に大きな荷重が加わっても全体が変形し難く、且つ、該凸部が小指丘になじみ易く、小指丘に痛みを与えることがない。
【0023】
請求項5に記載の発明によれば、キャディバッグ用ハンドルが上端側から下端側へ向けて拡大する形状のため、手とキャディバッグ用ハンドルとの間に隙間が生じ難い。当該隙間は、キャディバッグ用ハンドルを把持して吊下げた場合に、縦振れの原因となるものであるが、請求項5に記載の発明によれば、このような隙間が生じ難いため、キャディバッグを把持して吊下げた際に、ハンドルを強固に把持していなくても、縦振れを抑制できる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルを把持した際に、掌はクッション性が良い状態でキャディバッグ用ハンドルに当接できる。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルは不用意に横方向に回転することなく、キャディバッグ用ハンドルを安定感よく把持することができる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルの内側面は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で形成されたため、キャディバッグ用ハンドルを把持した際に、手の親指を除く他の四指同士の間には窮屈感がない。
【0027】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、キャディバッグ用ハンドルを把持した際に、手の親指を除く他の四指の位置決めが確固としてなされ、手によるハンドルの把持感に優れたものとなる。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載の発明が有する効果を奏する上に、手の小指丘がキャディバッグ用ハンドルの凸部に当接することにより、ハンドルを強固に把持してなくてもキャディバッグの縦振れが抑制される。
【0029】
請求項11に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項10に記載の発明が有する効果を奏する上に、グリップ部が手の握りに応じて変形するため、グリップ部を把持した際に、手とキャディバッグ用ハンドルとの間の馴染みがよい。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、キャディバッグ用ハンドルはキャディバッグ内に収容可能であるため、ハンドルを使用しない場合にハンドルが邪魔になることはなく、又、キャディバッグの不使用時には、キャディバッグを狭いスペースに収容することができる。
【0031】
請求項13に記載の発明によれば、キャディバッグ用ハンドルは折畳み可能であるため、ハンドルを使用しない場合にハンドルが邪魔になることはなく、又、キャディバッグの不使用時には、キャディバッグを狭いスペースに収容できる。又、キャディバッグ内のゴルフクラブの収納を阻害することもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
図1乃至図11は第1実施形態を示す。図1及び図2はキャディバッグ用ハンドル1がキャディバッグBに取付けられた状態の側面図を示す。図3は図2のP―P線断面図を示し、図4は図2のQ―Q線断面図を示す。図5は、キャディバッグ用ハンドル1が変形する状態を示し、図6乃至図9は作用を示す図である。
【0033】
ここで、図6に示すように、キャディバッグB内にゴルフクラブKを収容してキャディバッグBを垂直に立てて置いた場合、クラブヘッドの位置する側が上側となるため、クラブヘッドの位置する側のキャディバッグBの部位を上側とし、その反対側を下側とする。
【0034】
図1,図2に示すように、キャディバッグ用ハンドル1の上端側2と下端側3には取付部4,5が設けられ、これら二つの取付部4,5の間の特に上部がグリップ部6になっている。キャディバッグ用ハンドル1は、取付部4,5によってキャディバッグBの外側面8に螺子止め等される。又、図1に示すように、グリップ部6は、ゴルフプレーヤやキャディの手Hによって把持される部位である。
【0035】
図2に示すように、キャディバッグ用ハンドル1は、外側面9と内側面10と左右の横側面11と後側面12によって囲まれた形状である。
【0036】
図2に示すように、キャディバッグ用ハンドル1の外側面9は、キャディバッグ用ハンドル1の上端側13から下端側14に亘って、なだらかなS字状に起伏して形成されることにより、グリップ部6を把持した際に、該グリップ部6の外側面9が掌に馴染み易くなっている。又、該グリップ部6の外側面9の下端側14には、凸部15が設けられている。該凸部15には、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部6を把持した際に、ゴルフプレーヤやキャディの手Hの小指丘17の側部が当接する当接面15aが設けられている。ここで、小指丘17とは、手の小指のつけ根から手首にかけての部分である。図1,図2に示すように、前記当接面15aは、手の小指丘17の側部が馴染み感良く密接できるように湾曲面で形成されている。前記凸部15は、手の小指丘17の側部が当接できるように、小指丘17の側部の厚さの少なくとも半分以上の高さに突出することが好ましい。具体的には、前記凸部15は、1.0cm以上であって、3.0cm以下の高さの範囲内の寸法に形成することが好ましいが、略1.5cmの高さの半球、円柱、又は円錐形に形成することが好ましい。
【0037】
図2に示すように、前述の形状のグリップ部6は硬質の素材で形成され、且つ、グリップ部6の周囲を軟質の被覆材6aで被覆するようにすれば、前記凸部15は変形し難い上に、凸部15が軟質の素材で覆われることにより、凸部15が手の小指丘17に馴染み易く当接できる。この場合、グリップ部6はABS,PC,POM,PA,PP樹脂等によって形成される。又、被覆材6aは熱可塑性エラストマやラバーなどの、シェアA45〜A90の素材によって形成することができる。該被覆材6aの厚さは、2mmから10mmの範囲内から選択されるが、4mmから5mmの範囲内から選択されることが好ましい。
【0038】
又、同図2に示すように、グリップ部6の内側面10には、ゴルフプレーヤやキャディの手の親指を除く四指を位置決めするための凹凸16が形成されている。
【0039】
前記グリップ部6の内側面10は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で形成されることにより、グリップ部6を手Hで把持した際に、手の親指を除く他の四指同士が隙間を開けることができるようにすることにより、当該四指同士の間に窮屈感を生じないようにしても良い。
【0040】
図2に示すように、グリップ部6の外側面9は、キャディバッグBの外側面8に対して略35度乃至80度の範囲から選択されるものであり、特に、本実施形態では約55度に形成されている。又、グリップ部6の内側面10は、キャディバッグBの外側面8に対して略15度乃至50度範囲から選択されるものであり、特に、本実施形態では約30度に形成されている。これにより、図2に示すように、グリップ部6を横方向から観たグリップ部6の横側面11の形状は、キャディバッグ用ハンドル1の上端側13から後端側14へ進むに従って、その横断面積が徐々に拡大するように略三角形状になっている。図3はグリップ部6の上端側13の断面図であり、図4はグリップ部6の下端側14の断面図であって、図4に示す、グリップ部6の下端側14の断面形状が、図3に示す、グリップ部6の上端側13の断面形状よりも拡大していることを示す。
【0041】
グリップ部6の先端側の周長は9cm以上の楕円であり、グリップ部6の後端側の周長は13cm以上の楕円であることが好ましい。尚、前記グリップ部6の断面形状は、円形であっても良い。又、前記グリップ部6の表面には、部分的に凹凸があっても良い。更に、前記グリップ部6は上端側13から下端側14へ向けた途中において外方へ膨らむように湾曲させて、グリップ部6の全体形状としてバナナ形に湾曲させて形成してもよい。
【0042】
又、前記グリップ部6は、先端側において6.4cm2以上の断面積の多角形で、後端側において7.2cm2以上の断面積の多角形に形成することができる。尚、このように、グリップ部6の断面形状を多角形にした場合、角部に丸みを設けることにより、手との当たりを滑らかにしてもよい。
【0043】
グリップ部6の断面形状、例えば、図3に示すように、図2のP―P線断面形状,又は、図4に示すように、図2のQ―Q線断面形状は、該グリップ部6の内側面10において幅方向(矢示方向)に平坦であって、外側面9において弧状で、且つ、縦方向には縦長の形状に形成することができる。グリップ部6の断面形状をこのような略卵形に形成することにより、手Hの親指を除く他の四指は内側面10をフィット感良く把持することができ、又、掌は外側面9にフィット感良く当接できるものである。尚、グリップ部6の断面形状を多角形にすることにより、グリップ部6は不用意に横方向へ回転することなく、安定感良く把持されるものである。
【0044】
次ぎに、図1に基づき、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部6を把持する際におけるゴルフプレーヤやキャディの手Hと、前記凸部15との位置関係について説明する。図1は、キャディやプレーヤがグリップ部6を把持した状態を示している。同図1において、ゴルフプレーヤやキャディの手Hの指の内、親指がグリップ部6の外側面9に当接し、且つ、親指を除く四指がグリップ部6の内表面10に当接している。そして、このような状態において、手の小指丘17の側部または表面、即ち、小指のつけ根から手首にかけての部分の側部または表面が、前記凸部15に当接する位置関係にある。つまり、グリップ部6の長さLは掌の幅と略同じ長さであって、男性用のキャディバッグ用ハンドル1の場合、前記凸部15は、実施例ではグリップ部6の上端側13から略43mm後方の上端側13aから略80mm乃至100mmの範囲内で選択された位置に形成されるが、グリップ部6の上端側13aから略87mmの位置に形成されることが好ましい。又、女性用のキャディバッグ用ハンドル1の場合には、前記凸部15は、実施例ではグリップ部6の上端側13から略43mm後方の上端側13aから略70mm乃至90mmの範囲内で選択された位置に形成されるが、グリップ部6の上端側13aから略79mmの位置に形成されることが好ましい。
【0045】
図1,図2,図5に示すように、前記凸部15の後側の裾部15bは、内側へ凹んだ凹部になっている。又、グリップ部6の後端側14には、該グリップ部6の横側面11,11間を貫通するように窓部18が設けられている。該窓部18の側面形状は、グリップ部6の上端側13から下端側14へ向けて拡大するように三角形をなしている。前記裾部15bおよび窓部18によって、グリップ部6は弾性を付与されることができるものである。即ち、図5に示すように、グリップ部6がゴルフプレーヤやキャディによって把持されて大きな荷重とともに把持力Fが作用した場合、同図5中、一点鎖線で示すように、前記裾部15bが内側へ凹み、且つ、窓部18の幅が狭まるように変形することにより、同図5中、一点鎖線で示すように、グリップ部6の外側面9と内側面10とが互いに接近するように変形する一方、該グリップ部6の素材が有する弾性によってグリップ部6が外向きに復元しようとする反撥力によって、グリップ部6の外側面9は、キャディやプレーヤ等の掌に密着するものである。
【0046】
前記凸部15の裾部15b、又は窓部18によって、請求項11に記載の変形許容部が構成される。
【0047】
次ぎに、作用について説明する。本実施形態の効果について、従来技術と比較しながら説明する。先ず、従来技術の場合、図6に示すように、垂直に立てられた状態のキャディバッグBをゴルフプレーヤやキャディが把持して図7に示すように、水平に吊下げた状態においては、キャディバッグBは垂直に立てられた状態から回転して略水平の状態にまで変動するため、キャディバッグBは当該回転に伴った反動によって、キャディバッグBの上下方向(矢示方向)の縦振れ、いわゆる、初動が生じる結果、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げた際に大きな力を受けて違和感を感じたり、内部のゴルフクラブKが飛び出しそうになり易かった。
【0048】
しかし、本実施形態においては、図1に示すように、グリップ部6の外側面9の後端側14には、凸部15が形成されている。このため、ゴルフプレーヤやキャディが手の小指丘17で該凸部15を下方へ押え付けることにより、キャディバッグBのクラブヘッド側を上げるようにして、前記初動を効果的に易しく、且つ、自然に抑制させることができる。その結果、キャディバッグの運搬が容易となり、ゴルフプレーヤやキャディの姿勢が安定することができる。
【0049】
又、本実施形態においては、キャディバッッグ1の内表面10がキャディバッグの外表面に対して略15度乃至50度の範囲から選択されるものであり、特に、本実施例では約30度に形成されている。このため、図8に示すように垂直に立てられたキャディバッグBを、ゴルフプレーヤやキャディが吊下げた状態においては、図9に示すように、垂直に立てられた状態のキャディバッグBは、略40度乃至75度だけ回転するため、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを吊下げる際に生じる初動は、従来技術のキャディバッグを吊下げる場合よりも少ない。このため、本実施形態のキャディバッグBを把持して吊下げたゴルフプレーヤやキャディには、キャディバッグ1の倒れるような姿勢の変動による大きな荷重を受けることがなく、ゴルフプレーヤやキャディは姿勢を安定させてキャディバッグBを把持することができる。
【0050】
又、従来技術においては、図6に示すように、キャディバッグBが垂直に立てられた状態において、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグ用ハンドル100を把持する場合、従来では、図6に示すように、ゴルフプレーヤやキャディは腕Yの肘を曲げた状態でキャディバッグ用ハンドル100を把持しなければならない。このため、ゴルフプレーヤやキャディは腕Yの肘に違和感を感じたり、腰をかがめる必要があった。
【0051】
しかし、本実施形態においては、キャディバッグ用ハンドル1のグリップ部6の内側面10がキャディバッグBの外側面8に対して略15度乃至50度の範囲から選択されるように形成されている。このため、図8に示すように、垂直に立てて置かれたキャディバッグBを把持する際、ゴルフプレーヤやキャディは腕Yの肘を曲げたり、腰をかがめることなくキャディバッグ用ハンドル1を把持することができる。このため、ゴルフプレーヤやキャディは、肘に違和感を感じたり、腰に負担をかける虞が少ない。
【0052】
更に、図10に示すように、従来においては、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部102を把持する場合、親指と人指指によってグリップ部102を把持しているが、親指,及び人指指を除く他の三指と小指丘との間には隙間Sが生じる。この隙間Sが、いわゆる、グリップ部102の縦方向の振れに対する遊びとなるため、キャディバッグBは一層、縦振れし易かった。このため、従来技術においては、縦振れを無くそうとする場合には、前記隙間Sが生じないように、手の小指丘と小指とでグリップ部102を強く握り締めなければならない。
【0053】
しかし、本実施形態においては、図1に示すように、グリップ部6は上端側13から下端側14へ進むにつれて拡大した形状であって、手の小指丘17がグリップ部6に当接する形状であるため、従来技術のようには、グリップ部6を強く握り締めなくても、手の5指によってグリップ部6を自然に把持することができる。このように、本実施形態においては、図10に示す従来技術のように隙間Sが生じないため、当該隙間Sの発生に伴った、キャディバッグ用ハンドルの縦振れを抑制することができる。
【0054】
又、従来術においては、図7に示すように、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグBを手に吊下げて持った状態から、図6に示すように、該キャディバッグBを立てて置く場合には、ゴルフプレーヤやキャディは、腕Yの肘を略直角に曲げながら、手の小指丘でキャディバッグ用ハンドル100を前方に押さなければ、キャディバッグBを立てた状態に置くことができない。このように、従来技術においては、キャディバッグBを手で把持したまま、腕Yを直角に曲げることは手首や肘に相当の負担をかけるものであった。
【0055】
しかし、本実施形態においては、図9に示すように、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグを手で把持して吊下げた状態から、図8に示すように、垂直に立てて置く場合、ゴルフプレーヤやキャディは、図1に示すように、手の小指丘17で、キャディバッグ用ハンドル1の凸部15を下方へ押圧することにより、図8に示すように、腕Yの肘を大きく曲げることなく、キャディバッグBを図8に示すように立てた状態で置くことができる。
【0056】
ところで、図11に示すように、仮に、グリップ部Gの内側面αが曲率半径の小さな湾曲面で形成された場合には、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部Gを把持してキャディバッグを吊下げた際に、ゴルフプレーヤやキャディの親指を除く他の四指には、中指Nに向けて集まる方向の力F1が作用するため、四指には窮屈な感じが生じる。又、このように、グリップ部Gの内側面αを曲率半径の小さな湾曲面で形成した場合には、ゴルフプレーヤやキャディがグリップ部Gを把持してキャディバッグを吊下げた際に、該キャディバッグの荷重は、中指Nに中心に加わるため、ゴルフプレーヤやキャディがキャディバッグを長時間、把持し続けることにより、中指Nに痛みを覚える場合がある。
【0057】
しかし、本実施形態においては、図1,図2に示すように、グリップ部6の内側面10をなだらかな湾曲面、又は、平坦面で形成した場合には、ゴルフプレーヤやキャディは、親指を除く他の四指は互いに間隔を空けた状態で、グリップ部6を把持してキャディバッグBを吊下げることができる。このため、親指を除く他の四指には、図11に示す従来技術のように、中指Nに向けて集まる方向の力F1は作用しない。従って、親指を除く他の四指には、窮屈感は生じない。このため、ゴルフプレーヤやキャディは、キャディバッグBを長時間、吊下げる場合であっても、耐え得ることができる。又、本実施形態のキャディバッグ用ハンドル1のグリップ部6の内側面10は、平坦面、又は、なだらかな湾曲面で形成されているため、グリップ部6を把持した場合、キャディバッグBの荷重は、親指を除く他の四指に略均等に加わることができるため、従来技術のように、中指のみに痛みを感じる虞が少ない。
【0058】
尚、以上の実施形態においては、グリップ部6の外側面9とキャディバッグBの外側面8との成す角度が略35度乃至80度の範囲の内から選択されるものとして説明したが、グリップ部6の外側面9とキャディバッグBの外側面8との成す角度は、0度から任意の角度の範囲内で任意の角度に設定しても良い。又、以上の実施形態においては、グリップ部6の内側面10とキャディバッグBの外側面8との成す角度が略15度乃至50度の範囲の内から選択されるものとして説明したが、グリップ部6の内側面9とキャディバッグBの外側面8との成す角度は、0度から任意の角度の範囲内で任意の角度に設定しても良い。
【0059】
図12は、第二実施形態を示す。この実施形態のグリップ部6は中央に硬質の心材21を設け、該心材21の上下両端に取付部4,5を設けた構成になっている。該心材21はアルミニウム等の金属によって形成することができる。即ち、この実施形態のグリップ部6は中央に心材21を設け、周囲が被覆材6aで被覆された3層構造になっているものである。この実施形態においては、第一実施形態と比較して、グリップ部6の強度を更に強めることができる。
【0060】
図13,図14は、第三実施形態を示す。第三実施形態の特徴は、キャディバッグ用ハンドル51の一部をキャディバッグB内に収容可能にした状態を示す構成図である。図13は、キャディバッグ用ハンドル51の使用状態を示し、図14は、キャディバッグ用ハンドル51の一部をキャディバッグB内に収容した状態を示す。
【0061】
この第三実施形態においては、キャディバッグ用ハンドル51の一端側は、取付部52になって、該取付部52は、キャディバッグBの外側面8に固着された取付部材53に回転軸54によって回転自在に取付けられている。又、該キャディバッグ用ハンドル51の他端側は出没部55になって、案内筒56内に出没可能になっている。該案内筒56はキャディバッグB内に収容されて設けられ,且つ、該キャディバッグBの外側面に開口している。
【0062】
前記案内筒56の開口縁には、該案内筒56の軸方向に沿って互いに間隔を隔てて第一,第二係合片57,58が設けられている。該第一,第二係合片57,58は、案内筒56の周縁から案内筒56の中心に向けて突出し、且つ、中心には挿通孔59が形成されることにより、該第一,第二係合片57,58はリング状に形成されている。これら第一,第二係合片57,58の間は、係合溝60になっている。前記第一係合片57の部位における前記挿通孔59の径は、前記第二係合片58の部位における前記挿通孔59の径よりも小径になっている。又、案内筒56の縁部には、第三係合片61が回転可能に設けられている。該第三係合片61は、その基端側がビス等によって前記案内筒56の縁部に回転可能に取り付けられると共に、該第三係合片61の先端側は、バネ部材(図示せず)のバネ力によって、前記案内筒56の開口側ヘ向けて付勢されている。
【0063】
前記キャディバッグ用ハンドル51の出没部55の太さは、前記第一,第二係合片57,58の挿通孔59を挿通できる太さである。又、キャディバッグ用ハンドル51の出没部55の先端部には、外方へ向けて拡径する係合受部62が設けられている。該係合受部62の厚さは、前記係合溝60の溝幅と略同様であって、該係合受部62が係合溝60に係合可能になっている。又、前記出没部55の基端側には、ストッパ部63が設けられている。該ストッパ部63は前記通孔59を挿通できない太さである。該ストッパ部63の近傍には、係合孔64が形成されている。
【0064】
図13に示すように、キャディバッグ用ハンドル51が外方へ突出して、該キャディバッグ用ハンドル51の係合受部62が、案内筒56の係合溝59に係合した状態が、キャディバッグ用ハンドル51の使用状態である。この使用状態においては、第三係合片61は出没部55の側面に触れている。当該使用状態においては、ゴルフプレーヤやキャディは、キャディバッグ用ハンドル51を把持することができる。
【0065】
次ぎに、キャディバッグ用ハンドル51をキャディバッグB内に収容する場合には、キャディバッグ用ハンドル51の出没部55を下方へ強く押圧すると、該出没部55の先端の係合受部62が、案内筒56の第二係合片58を下方へ押し曲げるようにして係合溝59から脱出することにより、図14に示すように、出没部55が、案内筒56内に収容される。この際、第三係合片61は、キャディバッグ用ハンドル51に設けられた係合孔64に係合している。この状態が収容状態である。この収容状態においては、同図14に示すように、キャディバッグ用ハンドル51の外方への突出量が、図13に示す状態よりも少ない。このため、図14に示す状態のキャディバッグは、狭いスペース内に収容することができる。
【0066】
図15乃至図20は第四実施形態を示す。この第四実施形態の特徴は、図15に示すキャディバッグ用ハンドル81が矢示方向へ横倒しにされて、図18に示すように折畳み可能に構成された点にある。図15は、キャディバッグ用ハンドル81の使用状態であって、キャディバッグ用ハンドル81を真上から観た状態の図である。図18はキャディバッグ用ハンドル81を横倒しにして折畳んだ状態であって、折畳んだ状態のキャディバッグ用ハンドル81を真上から観た状態の図である。図16は、図15のA―A線矢示方向断面図である。図17は、図15のB―B線矢示方向断面図である。図19は、図18のC―C線矢示方向断面図である。図20は、図18のD―D線矢示方向断面図である。
【0067】
図15,図16,図19に示すように、キャディバッグ用ハンドル81は軸82によってキャディバッグに横倒し可能に取り付けられている。
【0068】
該キャディバッグ用ハンドル81の一端側には第一係合部83が設けられると共に、キャディバッグには該第一係合部83が係合する第一係合受部84が設けられている。又、該キャディバッグ用ハンドル81の他端側には第二係合部85が設けられると共に、キャディバッグには該第二係合部85が係合する第二係合受部86が設けられている。
【0069】
前記第一係合部83は、図16,図19に示すように、キャディバッグ用ハンドル81の側面から突出した突起によって構成される。又、前記第一係合受部84は、キャディバッグの表面に設けられているトグルクランプのような二つの安定な保持位置を有する保持装置によって構成される。該トグルクランプは、クランプ片87と、巻きバネ(図示せず)とを備えている。クランプ片87は、一端がレバー部になり、他端には凹部88が形成されている。そして、該トグルクランプ片87は、巻きバネによってトグル的に作動して、図16に示す状態と、図19に示す状態との二つの位置に保持されるようになっている。図19に示す状態においては、凹部88は上を向くように開口し、図16に示す状態においては、凹部88は下を向くように開口して、第一係合部83が係合している。
【0070】
図20に示すように、前記第二係合部85はキャディバッグ用ハンドル81が横倒しにされて折畳まれた場合に下位になる側面に形成された突起によって構成される。又、前記第二係合受部86は、該キャディバッグ用ハンドル81が折畳まれた場合に該第一係合部85が係合するようにキャディバッグに設けられた係合孔によって構成される。
【0071】
このように構成された第四実施形態において、キャディバッグ用ハンドル81の使用時においては、図15に示すように、該キャディバッグ用ハンドル81は起立し、図16に示すように、第一係合部83は第一係合受部84に係合している。第一係合部83が第一係合受部84に係合することにより、キャディバッグ用ハンドル81は起立したままの姿勢に保持される。
次ぎに、キャディバッグ用ハンドル81を横倒しにして折畳む場合には、図16において、第一係合受部87のレバー部を下方へ押し下げると、図19に示すように、該第一係合受部84の凹部88が上を向いた姿勢になる。この状態において、キャディバッグ用ハンドル81を横方向へ押し倒すと、第一係合部83と第一係合受部84との係合が解除されて、図18に示すように、キャディバッグ用ハンドル81は横倒しになる。この横倒しの状態においては、図20に示すように、キャディバッグ用ハンドル81の第二係合部85がキャディバッグの第二係合受部86に係合することにより、キャディバッグ用ハンドル81が横倒しになった状態が保持される。このように、キャディバッグ用ハンドル81が横倒しになることにより、キャディバッグは狭いスペース内に収容されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】キャディバッグ用ハンドルを手で把持した状態の側面図である。(第一実施形態)
【図2】キャディバッグ用ハンドルの縦断面図である。(第一実施形態)
【図3】図2のP―P線断面図である。(第一実施形態)
【図4】図2のQ―Q線断面図である。(第一実施形態)
【図5】グリップ部が変形する状態を示すキャディバッグ用ハンドルの側面図である。(第一実施形態)
【図6】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図7】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図8】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図9】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図10】従来技術のグリップ部を手で把持した状態の図である。
【図11】作用を説明するキャディバッグ用ハンドルの側面図である。
【図12】グリップ部の縦断面図である。(第二実施形態)
【図13】キャディバッグ用ハンドルの使用状態を示すキャディバッグ用ハンドルの側面図である。(第三実施形態)
【図14】キャディバッグ用ハンドルの収容状態を示すキャディバッグ用ハンドルの側面図である。(第三実施形態)
【図15】使用状態のキャディバッグ用ハンドルを真上から観た状態の図である。(第四実施形態)
【図16】図14のA―A線断面図である。(第四実施形態)
【図17】図14のB―B線断面図である。(第四実施形態)
【図18】キャディバッグ用ハンドルを横倒しにしてキャディバッグ用ハンドルを真上から観た状態の図である。(第四実施形態)
【図19】図17のC―C線断面図である。(第四実施形態)
【図20】図17のD―D線断面図である。(第四実施形態)
【図21】キャディバッグ用ハンドルの斜視図である。(従来技術)
【図22】作用を説明する図である。(従来技術)
【図23】作用を説明する図である。(従来技術)
【符号の説明】
【0073】
1 キャディバッグ用ハンドル
4 取付部
5 取付部
6 グリップ部
9 外側面
10 内側面
15 凸部
15a 当接面
15b 裾部
16 凹凸
18 窓部
19 芯材
20 被覆材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、
グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してキャディバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されたことを特徴とするキャディバッグ用ハンドル。
【請求項2】
凸部は、手の小指丘の側部に沿って湾曲した当接面を有することを特徴とする請求項1に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項3】
グリップ部の上端から凸部にかけての外側面がなだらかなS字状に起伏する曲面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項4】
前記凸部は、硬質の心材を軟質の素材で被って形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項5】
キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、
グリップ部はキャディバッグの縦振れを抑制するために上端側から下端側へ向けてグリップ部の横断面積が拡大する形状であることを特徴とするキャディバッグ用ハンドル。
【請求項6】
前記グリップ部は、硬質の心材と、該心材を覆う軟質の被覆材とから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項7】
グリップ部の横断面が多角形であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項8】
手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で構成したことを特徴とする請求項1乃至又は請求項7の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項9】
手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面には、四指を位置決めする凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項10】
グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してゴルフバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項11】
グリップ部を把持する把持力に応じて、前記グリップ部を変形させる変形許容部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項12】
キャディバッグ内へ収容可能にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項13】
折畳み可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項1】
キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、
グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してキャディバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されたことを特徴とするキャディバッグ用ハンドル。
【請求項2】
凸部は、手の小指丘の側部に沿って湾曲した当接面を有することを特徴とする請求項1に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項3】
グリップ部の上端から凸部にかけての外側面がなだらかなS字状に起伏する曲面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項4】
前記凸部は、硬質の心材を軟質の素材で被って形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項5】
キャディバッグに取り付けられる取付部と、手によって握り締められるグリップ部とを備えたキャディバッグ用ハンドルであって、
グリップ部はキャディバッグの縦振れを抑制するために上端側から下端側へ向けてグリップ部の横断面積が拡大する形状であることを特徴とするキャディバッグ用ハンドル。
【請求項6】
前記グリップ部は、硬質の心材と、該心材を覆う軟質の被覆材とから構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項7】
グリップ部の横断面が多角形であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項8】
手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面は、上端側から下端側へ向けて直線状、又は、なだらかな曲線状に伸びる面で構成したことを特徴とする請求項1乃至又は請求項7の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項9】
手の親指を除く四指が当接するグリップ部の内側面には、四指を位置決めする凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項10】
グリップ部の外側面には、手の小指丘(小指のつけ根から手首にかけての間)に当接してゴルフバッグの縦振れを抑制するための凸部が形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項9の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項11】
グリップ部を把持する把持力に応じて、前記グリップ部を変形させる変形許容部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項12】
キャディバッグ内へ収容可能にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【請求項13】
折畳み可能に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載のキャディバッグ用ハンドル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2006−230561(P2006−230561A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−46919(P2005−46919)
【出願日】平成17年2月23日(2005.2.23)
【出願人】(303011275)株式会社ジャパーナ (43)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月23日(2005.2.23)
【出願人】(303011275)株式会社ジャパーナ (43)
[ Back to top ]