説明

コンクリート運搬設備

【課題】ホッパーを傾斜させることなくバケットへ生コンクリートを移し替えることのできるコンクリート運搬設備を提供する。
【解決手段】運搬台車30を、バッチャープラントとバケット置き場との間に設置されたレール台10に敷設されたレール20上を牽引手段40により牽引して移動させる形態のコンクリート運搬設備において、運搬台車30のホッパーを、当該ホッパー31のバッチャープラントの上側からバケット側の下側に向かって斜め方向に延長して、当該ホッパー31の内部の空間を仕切る仕切り板31aを有するホッパー本体31Aと、ホッパー本体31Aのバケット側に設けられたゲート部材31Bとから構成するとともに、ゲート部材31Bを開閉するゲート開閉機構50を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ダム等の建設現場に設けられ、バッチャープラントで混練された生コンクリートを打設場所に運搬するためのバケットまで運搬するコンクリート運搬設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ダム工事では、バッチャープラントで混練された生コンクリートを運搬して、コンクリート打設用のバケットに投入する際に、トランスファーカーと呼ばれる自走式の台車が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来のトランスファーカーは、自走式であり、かつ、生コンクリートをバケットに投入する際にホッパーを転倒させる構成となっているため、動力設備や、これらの動力設備に電源を供給する電線リールなどを搭載する必要があった。その結果、トランスファーカーの構造が複雑でかつ大型になるだけでなく、重量も重くなるため、車輪やレールとして、大きくかつ強度が高いものを用いる必要があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、バッチャープラントとバケット置き場との間にレールを敷設し、このレール上を、例えば、牽引用のワイヤにて運搬台車を牽引するとともに、ホッパーの下面を押し上げてホッパーを傾けるホッパー傾斜装置をバケット置き場に設置し、バケット置き場にてホッパーを傾けて生コンクリートをバケットに移し替える形態のコンクリート運搬設備が提案されている。このように、コンクリート運搬設備を、運搬台車に動力設備や電線リールなどを搭載しない形態とすれば、運搬台車を小型・軽量化できるとともに、コンクリート運搬設備を簡素化することができる(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−82888号公報
【特許文献2】特開2010−156140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記コンクリート運搬設備でも、従来のトランスファーカーと同様に、ホッパー傾斜装置のようなホッパーを傾ける機構が必要なため、運搬設備の簡素化が十分とはいえなかった。
【0006】
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、ホッパーを傾斜させることなくバケットへ生コンクリートを移し替えることのできるコンクリート運搬設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は、バッチャープラントで混練した生コンクリートを前記バッチャープラントから離れた位置に設けられてコンクリート打設用のバケットを載置するバケット置き場に運搬するためのコンクリート運搬設備であって、前記バッチャープラントと前記バケット置き場との間に設置されたレール台と、前記レール台に敷設されたレールと、前記レール上を移動する運搬台車と、前記運搬台車を牽引して、前記運搬台車を前記バッチャープラントから前記バケット置き場まで移動させる牽引装置とを備え、前記運搬台車が、前記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパーと、前記ホッパーを搭載する基台と、前記基台に取付けられた車輪とを備え、前記ホッパーがゲートを備え、前記ホッパーの底板が、前記バッチャープラント側が上側で前記バケット側が下側になるように前記基台に傾斜して取付けられ、前記ゲートが前記バケット側に設けられ、レール台には前記ゲートを開閉する開閉機構が設けられていることを特徴とする。
これにより、ホッパーを傾斜させる機構を省略できるので、運搬設備を簡略化できる。
また、ホッパーの傾斜作業がないので、生コンクリートの移し替え作業を短時間で行うことができる。
【0008】
また、本願発明は、前記バッチャープラントと前記バケット置き場との間に、前記レールから分岐して再び前記レールに合流するバイパス用レールと、前記バイパス用レールを支持する第2のレール台とを設けたことを特徴とする。
これにより、2台の運搬台車を同時に稼働させることができるのでコンクリートの運搬作業を効率よく行うことができる。
【0009】
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンクリート運搬設備を示す図である。
【図2】本実施の形態に係る運搬台車の側面図である。
【図3】本実施の形態に係る運搬台車の平面図と正面図である。
【図4】牽引装置に用いられるウインチの構成を示す図である。
【図5】運搬台車の動作を説明するための図である。
【図6】本発明よる本発明の実施の形態に係るコンクリート運搬設備の他の形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0012】
図1は、本実施の形態に係るコンクリート運搬設備(以下、運搬設備という)1を示す図である。
運搬設備1は、バッチャープラント2とバケット置き場3との間に設置される。
バッチャープラント2は生コンクリート供給用ホッパー2aを備え、混練した生コンクリートを供給用ホッパー2aから運搬台車30に供給する。
バケット置き場3は、コンクリート打設用のバケット4を載置する箇所で、バケット4は、ロープ5により吊るされた状態でバケット置き場3に載置され、図示しないケーブルクレーンによりコンクリート打設現場に搬送される。
運搬設備1は、バッチャープラント2とバケット置き場3との間に構築されるレール台10と、レール台10上に敷設されるレール20と、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを搭載するホッパー31を備えレール20上を移動する運搬台車30と、運搬台車30を牽引してバッチャープラント2からバケット置き場3まで移動させるワイヤ式の牽引手段40と、ゲート開閉機構50とを備える。
レール台10は、バッチャープラント2からバケット置き場3方向に延長する2本のレール支持部材11と、地面Gに突設されてこれらのレール支持部材11を下側から支持する複数本の支柱12と、支柱12同士を連結する連結材13,14とを備え、生コンクリート供給用ホッパー2aの直下からバケット置き場3の手前まで直線状に延びる2本のレール20をそれぞれ下側から支持している。レール20の終端には、後述する運搬台車30の基台32の前面に当接するストッパー部材20sが取付けられている。
なお、連結材13は支柱12同士をレール20の前後方向に連結する連結材で、連結材14は支柱12同士をレール20の幅方向に連結する連結材である。
以下、レール台10の延長方向であるバケット置き場3側を前方、バッチャープラント2側を後方という。
【0013】
運搬台車30は、図2及び図3(a),(b)に示すように、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを収納するホッパー31と、ホッパー31を搭載する基台32と、基台32に取付けられた車輪33と、第1及び第2のワイヤ固定部34a,34bとを備える。
ホッパー31はホッパー本体31Aと、ゲート部材31Bとを備える。
ホッパー本体31Aは、上方と前方とが開放された直方体の容器内に、容器内部の空間を仕切る仕切坂31aを設けたものである。仕切坂31aは、詳細には、レール20の幅方向側の2枚の側板31b,31bに両側から挟持され、レール20の幅方向から見たときに、後方上側から前方下側に向かって斜め方向に延長し下端側で容器の底板31cの上面まで達している。なお、バッチャープラント2の側板である後板31dと底板31cとは省略してもよい。但し、底板31cを省略する場合には、後述する容器の底板31cの延長部31tを仕切坂31aの下端側に取付ける必要がある。
仕切坂31aの上面とレール20の幅方向側の2枚の側板31b,31bの内面とゲート部材31Bの容器側の面とにより、生コンクリートを収納する収納空間を形成している。
また、2枚の側板31b,31bの外側の面のバケット4側のそれぞれに、前記外側の面から突出して上下方向に延長するガイドレール31nが設けられている。
本例では、2枚の側板31b,31bの内側のそれぞれに、下方に行くに従ってその幅が大きくなるコンクリート誘導板31eを設けるとともに、容器の底板31cをバケット4側に延長して成る延長部31tを設けている。誘導板31eは側板31b,31bと一体に構成してもよい。延長部31tは、ゲート部材31Bの下端側の位置を規制する機能と、生コンクリートを容器外に誘導する機能とを有する。なお、誘導板31eについては省略してもよい。
ゲート部材31Bは、下端部には開口部31sが形成された、高さがホッパー本体31Aの高さと等しく幅がホッパー本体31Aの幅よりも広い平板状の蓋部31Fと、ゲート部材31Bを前記ガイドレール31nに沿って案内する凹部を有し蓋部31Fの幅方向両端部から後方に突出するガイド部31mとを備える。前記延長部31tは開口部31sからバケット4側に突出する。
基台32は、運搬台車30の前後方向に延長する水平片32A,32Bと、水平片32A,32B間を橋絡する連結部材32C,32Dとを備える。
車輪33は2個の右車輪と2個の左車輪とから成り、水平片32A,32Bのレール幅方向外側にそれぞれに取り付けられた車軸33jに軸受けを介して回転自在に取り付けられて、レール20上を転動する。
第1及び第2のワイヤ固定部34a,34bは、図3(a)に示すように、水平片32A,32Bのレール幅方向外側で、かつ、車軸33j,33j間にそれぞれに取り付けられる。
【0014】
牽引手段40は、運搬台車30を牽引するためのワイヤ41p,41qとこれらのワイヤ41p,41qを巻き取ったり巻き出したりするウインチ42とワイヤ41p,41qを案内する複数のプーリ43とを備えている。本例では、牽引手段40を2組備える。
牽引手段40のウインチ42は、図4(a),(b)に示すように、周面にワイヤ案内溝42kが設けられた円筒状のドラム42Dと、このドラム42Dに減速機42Gを介して連結された電動機42Mと、ドラム42Dの回転角度を検出する回転角検出手段であるエンコーダ42Sと、このエンコーダ42Sの出力に基づいて電動機42Mの回転速度を制御してワイヤ41p,41qの巻き取り速度を制御する制御装置(図示せず)とを備えている。ドラム42Dは、仕切板42dを境に軸方向で2つの領域に分けられており、一端が一方の領域42pに固定されたワイヤ41pが巻き取られるときには、一端が他方の領域42qに固定されたワイヤ41qが巻き出されるように構成されている。
ここで、他端が第1のワイヤ固定部34aに固定されているワイヤ41pを運搬台車30をバッチャープラント2からバケット置き場3へ牽引する搬送用のワイヤとし、他端が第2のワイヤ固定部34bに固定されているワイヤ41qを運搬台車30をバケット置き場3からバッチャープラント2へ戻すための帰還用のワイヤとすると、図1に示すように、搬送用のワイヤ41pは運搬台車30の前方に引き出されて、レール台10の前面側に設けられたプーリ43を介して、前記ウインチ42の各ドラム42Dの一方の領域42pに固定される。一方、帰還用のワイヤ41qは運搬台車30の後方に引き出されて、レール台10の後端側に設けられたプーリ43を介して、牽引手段40の各ドラム42Dの一方の領域42qに固定される。したがって、牽引手段40の各ドラム42Dを、搬送用のワイヤ41pを巻き取る方向に回転させれば、運搬台車30を前方に牽引ができる。
なお、レール20の長さが長い場合などにはワイヤ41p,41qに弛みが生じる虞があるので、ワイヤ41p,41qの経路の途中に緊張装置を配置することが好ましい。
【0015】
ゲート開閉機構50は、ゲート開閉用の油圧ジャッキ51とゲート当接部材52と図示しない油圧装置とを備え、地面Gに突設されて油圧ジャッキ51を下側から支持する開閉機構設置台53とを備える。
ゲート開閉用の油圧ジャッキ51はシリンダー51aと、このシリンダー51a内に設けられた図示しないピストンと、このピストンに取付けられた伸縮ロッド51bとを備える。油圧ジャッキ51は、伸縮ロッド51bが縮んだ状態では、伸縮ロッド51bの他端側がレール20の下方に位置するように、かつ、伸縮ロッド51bを伸長させたときに、伸縮ロッド51bの他端側が停止位置に停止している運搬台車30のゲート部材31Bの下端側、詳細には、ガイド部31mの下端部の幅方向外側に当接するように設置される。
油圧装置は油圧ジャッキ51のシリンダー51aに図示しない油供給ホースで連結されて伸縮ロッド51bを伸縮させる。
また、本例では、バケット置き場3に、ホッパー31から放出される生コンクリートをバケット4に誘導するための誘導板7を設けている。誘導板7は、詳細には、レール台10の終端とバケット置き場3との間に立設された支柱15上に設置される板材で、レール台10側が高くバケット4側が低くなるように斜めに設置される。誘導板7は、図5に示すように、板面7aと板面7aの幅方向の両側に立設される、下方に行くに従ってその幅が大きくなる誘導側板7bとを備える。
【0016】
次に、本発明によるコンクリート運搬設備1を用いた生コンクリートの運搬方法について説明する。
まず、図1に示すように、運搬台車30をレール20のバッチャープラント2の供給用ホッパー2aの直下に停止させた後、供給用ホッパー2aを開いて、バッチャープラント2で混練された生コンクリートを運搬台車30のホッパー31に投入する。その後、図4に示した牽引手段40の電動機42Mを作動させ、運搬台車30の基台32の水平片32A,32Bの側面に設けられている第1のワイヤ固定部34aに固定されている搬送用のワイヤ41pをウインチ42のドラム42Dに巻き取って、運搬台車30をバケット置き場3方向に牽引する。このとき、第2のワイヤ固定部34bに固定されている帰還用のワイヤ41qは、搬送用のワイヤ41pの巻き取りに連動して、前記ドラム42Dから巻き出されるので、搬送用のワイヤ41pの巻き取り速度を所定の速度になるように制御すれば、運搬台車30をほぼ一定の速度でレール20上を前進させることができる。
【0017】
運搬台車30がレール20上を前進して所定距離だけ進むと、牽引手段40の図示しない制御装置は、搬送用のワイヤ41pの巻き取り速度を徐々に減じるように、ウインチ42のドラム42Dを回転させる電動機42Mの回転数を低下させる制御を行う。これにより、運搬台車30は、図5に示すように、バケット置き場3に向かってゆっくりと前進し、レール20の終端でストッパー部材20sに当接して停止する。
運搬台車30の停止後には、ゲート開閉機構50の油圧装置を駆動して油圧ジャッキ51の伸縮ロッド51bを伸長させてガイド部31mの下端側に当接させた後に、伸縮ロッド51bを更に伸長させてガイド部31mをガイドレール31nに沿って上昇させることにより、ゲート部材31Bを上昇させる。
これにより、ホッパー本体31Aの延長部31tとゲート部材31Bとの間の開口部31sが開放されるので、ホッパー31内の生コンクリートはホッパー31の延長部31tから放出され、誘導板7によりバケット4の開口部へ誘導されて、バケット4に移し替えられる。
本例では、ホッパー本体31Aの内部にコンクリート誘導板31eを設けるとともに、誘導板7には、誘導側板7bを設けているので、生コンクリートをバケット4の開口部へ確実に誘導することができる。
ホッパー31からの生コンクリートの放出が終了した後には、油圧ジャッキ51の伸縮ロッド51bを縮めてゲート部材31Bを下方に移動させる。ゲート部材31Bの下端は延長部31tに当接して停止する。
生コンクリートの移し替えが完了した運搬台車30は、バッチャープラント2の供給用ホッパー2aの直下に戻された後、ホッパー31に次の打設場所へ搬送するための生コンクリートを投入する。
このように、本例の運搬台車30を用いれば、ホッパー31を傾斜させることなく、生コンクリートをバケット4内ヘスムースに移し替えることができるとともに、ホッパー31を傾斜させる作業がないので、生コンクリートの移し替え作業を短時間で行うことができる。また、ホッパー傾斜装置が不要なので、運搬設備を更に簡略化できる。
【0018】
なお、前記実施の形態では、運搬台車30が1台の場合について説明したが、図6に示すように、本線のレールを20P−20A−20Qとしたとき、分岐点Pにてレール20Pから分岐し、合流点Qにて本線のレール20Qに合流するバイパス用レール20Bを設ければ、2台の運搬台車30A,30Bを同時に稼働させることができるので生コンクリートの運搬作業を効率よく行うことができる。バイパス用レール20Bは、図示しないバイパス用レールを支持する第2のレール台上に敷設される。
なお、この場合には、運搬台車30Aを牽引するワイヤと運搬台車30Bを牽引するワイヤとが交差しないようにすることはいうまでもない。
【0019】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
【0020】
本発明によれば、ホッパーを傾斜させることなく、生コンクリートをバケット内ヘスムースに移し替えることができるので、生コンクリートの移し替え作業を短時間でかつ効率よく行うことができる。
【符号の説明】
【0021】
1 コンクリート運搬設備、2 バッチャープラント、2a 供給用ホッパー、
3 バケット置き場、4 バケット、5 ロープ、7 誘導板、
10 レール台、11 レール支持部材、12 支柱、13,14 連結材、
15 支柱、20 レール、20s ストッパー部材、
30 運搬台車、31 ホッパー、31A ホッパー本体、31B ゲート部材、
31F 蓋部、31a 仕切坂、31b 側板、31c 底板、31d 後板、
31e コンクリート誘導板、31t 延長部、31n ガイドレール、
31m ガイド部、31s 開口部、
32 基台、33 車輪、33j 車軸、
34a 第1のワイヤ固定部、34b 第2のワイヤ固定部、
40 牽引手段、41p,41q ワイヤ、42 ウインチ、42D 円筒状のドラム、42G 減速機、42M 電動機、42S エンコーダ、43 プーリ、
50 ゲート開閉機構、51 ゲート開閉用の油圧ジャッキ、52 ゲート当接部材、
53 開閉機構置設置台、G 地面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
混練した生コンクリートを供給するバッチャープラントと前記バッチャープラントから離れた位置に設けられてコンクリート打設用のバケットを載置するバケット置き場との間に設置されたレール台と、
前記レール台に敷設されたレールと、
前記レール上を移動する運搬台車と、
前記運搬台車を牽引して、前記運搬台車を前記バッチャープラントから前記バケット置き場まで移動させる牽引装置とを備え、
前記運搬台車が、
前記バッチャープラントから供給された生コンクリートを収容するホッパーと、前記ホッパーを搭載する基台と、前記基台に取付けられた車輪とを備え、
前記ホッパーがゲートを備え、
前記ホッパーの底板が、前記バッチャープラント側が上側で前記バケット側が下側になるように前記基台に傾斜して取付けられ、
前記ゲートが前記バケット側に設けられ、
前記レール台には、前記ゲートを開閉するゲート開閉機構が設けられていることを特徴とするコンクリート運搬設備。
【請求項2】
前記バッチャープラントと前記バケット置き場との間に、前記レールから分岐して再び前記レールに合流するバイパス用レールと、前記バイパス用レールを支持する第2のレール台とを設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンクリート運搬設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−233320(P2012−233320A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101143(P2011−101143)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000001317)株式会社熊谷組 (551)