説明

コーティングされたペットフード製品

【課題】消費者にとって望ましい外観であり、ペットによりアクセスおよび管理しやすいペットフード製品を提供する。
【解決手段】食用コアを含むコーティングされたペットフード製品であって、前記食用コアが、約16%〜約92%の湿分含量を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費者への望ましい外観、改善された質感、並びにペットによるアクセス(access)および管理(manage)しやすさを呈するコーティングされたペットフードに関する。
【背景技術】
【0002】
ペットフードは、一般に、乾性の、湿性の、および半湿性の配合物として製造され入手可能である。ペットフードは食肉副産物または魚を含む、食肉のようなタンパク性物質から調製されることができる。ペットフードは、さらに、小麦若しくは他の穀類のようなデンプン質物質、またはタンパク性物質の組み合わせから形成されることができる。美味性を改善するために着香料および香気調整剤が使用されるが、コーティングされていないペットフードはしばしば消費者へのアピールを欠くことが問題となる。ペットフードの現在の成分の他の欠点としては、望ましくない色、不快な臭気、および真の食肉製品であるように思われない硬いコアが挙げられる。
【0003】
ペットにとってのペットフードの美味性、およびペットフードの消費者へのアピールを改善するために幾つかの試みがなされてきた。こうした試みの1つは、スラリー状にされたレバーのコーティングで覆われたデンプン質のコアを提供し、このコーティングは次にそのコアの表面上で乾燥されて、最終製品の美味性を改善し、製品に光沢を付与する。
【0004】
別の試みでは、ペットフード製品の美味性を高めるために、美味性向上物質を含む動物用食品を栄養バランスのとれた動物用食品にダスティングとして適用する。
【0005】
魅力的で、ペットによりアクセスおよび管理しやすく、ペットにとって美味である、アピールのある食肉製品を製造するために、多くの努力がなされてきたが、消費者へのアピールとペットにとってのアクセスのしやすさを維持しつつ、天然食肉製品とコアおよび総体的な製品において改善された質感との結合を示すペットフード製品への必要性は、いまだ残っている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、消費者にとって望ましい外観であり、ペットによりアクセスおよび管理しやすいペットフード製品を提供することである。このペットフード製品は、外観が魅力的であり、改善された質感を提供し、臭気を隠し、人間工学的に改善されたペットフード製品を形成し、およびペットフード製品に対して柔らかさを可能にする製品を可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、食用コアを含むコーティングされたペットフード製品に関し、ここで、前記食用コアは、約16%〜約92%の湿分含量を有する。
【0008】
本発明は、食用コアにさらに関し、ここで、この製品は、約.00003〜約1の固体画分(solid fraction)を有する。
【0009】
本発明は、食用コア、充填剤を含むコーティングされたペットフード製品にさらに関し、ここで、該充填剤は、約.02〜約1000Pa−sの粘度を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のコーティングされたペットフード製品は、食用コアを含み、前記食用コアは、約16%〜約92%の湿分含量を有する。
【0011】
本発明の組成物および方法のこれらのおよび他の制限事項、並びに本明細書に使用するのに好適な任意成分の多くについては、以下で詳細に説明する。
【0012】
本明細書で使用するとき、用語「使用に適した」とは、記載されたペットフード製品が、アメリカ飼料検査官協会(the American Association of Feed Control Officials)(AAFCO)の、ペット向けのペットフード製品を提供するための安全要件を、時折修正される場合に応じて満たすことができることを意味する。
【0013】
本明細書で使用するとき、特に規定のない限り、用語「集塊(aggromerate)(単数または複数)」とは、複数の粒子を含むことができ、ここで、粒子は物理的および/または化学的に、非可逆的および/または可逆的に互いに付着されて、分離性の物体の本体(discrete body of matter)を形成することができる。本明細書で使用するとき、用語「付着した」とは、特に指定のない限り、粒子が物理的および/または化学的に、結び付けられているまたは互いに結合していることを意味する。
【0014】
本明細書で使用するとき、「食用コア」または「製品」または「集塊」「と関連付けられた(associated with)」とは、特に指定のない限り、その食用コア、製品、若しくは集塊に適用されるか、またはその内部に適用されるか、その食用コア、製品、若しくは集塊内に浸透されるか、その食用コア、製品、若しくは集塊の上に、またはそれらの内側に、またはそれらに隣接してコーティングされるか、あるいはその食用コア、製品、若しくは集塊と一体化されるか、あるいはその食用コア、製品、若しくは集塊に埋め込まれるコーティングを意味する。第1のまたは追加のコーティングはまた、その食用コアおよび/または集塊と、全体的に、または部分的に「関連付けられて」もよい。
【0015】
本明細書で使用するとき、用語「完全であり、栄養バランスがとれている(complete and nutritionally balanced)」とは、特に指定のない限り、すべての既知の必要な栄養素を適切な量でおよびペットの栄養の分野で認められている専門家の推奨に基づく割合で有するペットフード製品のことをいう。
【0016】
本明細書で使用するとき、用語「食用コア」とは、規則的または不規則的のいずれにしても、目に見える形状のおよび規定可能な寸法の物体へと加工され、操作され、または形成された、ペットフードでの使用が意図された物質を意味する。
【0017】
本明細書で使用するとき、用語「結合している(bonded)」とは、適用可能な第1の層若しくは追加の層および/または集塊が、食用コアに若しくはその内部に適用されるか、食用コア内に浸透されるか、食用コアの上に、その内側に、若しくはそれに隣接してコーティングされるか、または食用コアと一体化されるか、または食用コアに埋め込まれるような方法で実質的に付着していることを意味する。また、第1の層または追加の層は、集塊と「結合して」いてよい。また、第1の層または追加の層は、その食品コアおよび/または集塊と、全体的に、または部分的に「結合して」いてよい。したがって、第1の層または追加の層は、コーティングされたペットフード製品の大きさ、形状、および全体的な外観を変化させるために食用コアおよび/または集塊と「結合して」いてもよい。さらに、第1のおよび追加の集塊が第2のまたは追加の集塊と「結合して」いてもよい。
【0018】
本明細書で使用するとき、用語「剪断指数」または「n」は、粘度の測定値であり、その粘度が剪断速度の関数である物質の粘度を定義するために、稠度値(consistency value)と組み合わせて使用される。測定は、21.5℃で行なわれ、剪断指数の単位は無次元であり、稠度値はパスカル秒(Pa−s)である。
【0019】
本明細書で使用するとき、用語「湿潤」とは、コーティングされたペットフード製品が、湿性および/または半湿性であることができることを意味する。
【0020】
全ての百分率、部および比率は、本明細書で用いるとき、特に指定がない限り、製品全体の重量による。列記された成分に関するこのような重量は全て、活性濃度に基づくものであり、したがって特に指定しない限り、市販材料に含まれることのある溶媒または副産物を含まない。
【0021】
本発明のコーティングされたペットフード製品および方法は、本明細書に記載の本発明の必須要素および制限、並びに本明細書に記載のまたは飼料用に意図されたコーティングされたペットフード製品に有用なその他のいかなる追加若しくは任意の成分、構成成分、または制限をも含み、これらからなり、またはこれらから本質的になることができる。
【0022】
製品形態
本発明のコーティングされたペットフード製品は、典型的には湿潤ペットフード製品の形態である。本発明の湿潤ペットフード製品は、半湿性のペットフード製品(すなわち、製品の16重量%〜50重量%の全湿分含量を有するもの)、および/または湿性のペットフード製品(すなわち、製品の50重量%よりも高い全湿分含量を有するもの)とすることができる。本明細書で特に記載しない限り、半湿性のペットフード製品、および湿性のペットフード製品は、それらの組成または調製方法によって制限されない。
【0023】
コーティングされたペットフード製品は、充填剤を含むことができる連続的マトリックスを含むことができる。コーティングされたペットフードは、食用コア、コーティング、第1の層、集塊、任意成分、およびこれらの組み合わせを含むことができる不連続的マトリックスを含むことができる。コーティングされたペットフード製品は、約.00003〜約1の固体画分を有する。好ましくは、固体画分値は、本明細書に後述する固体画分試験により測定した場合に、約.0003〜約.98、より好ましくは約.003〜約.88、さらにより好ましくは約.03〜約.75である。
【0024】
コーティングされたペットフード製品は、約.00003〜約1の重量画分を有する。好ましくは、重量画分値は、本明細書において後述する重量画分方程式に従って測定した場合に、約.0003〜約.98、より好ましくは約.003〜約.88、さらにより好ましくは約.03〜約.75である。
【0025】
本明細書のコーティングされたペットフード製品は完全であり、栄養バランスがとれていることが可能である。完全であり、栄養バランスがとれているコーティングされたペット製品は、唯一の食料として与えられるように構成されてよく、水を除いては摂取されるいかなる追加物質をも伴わずに生命を維持することができ、および/または繁殖を促進することができる。
【0026】
本発明のコーティングされたペットフード製品および成分は、ペットにより摂取されるように選択され、ヒトによって摂取されることを意図していない。コーティングされたペットフード製品の非限定例としては、ドッグフード製品およびキャットフード製品が挙げられる。
【0027】
本発明は、ペットによるアクセスおよび管理しやすさを向上させて、消費者にとって改善された魅力を有し、改善された質感および美味性を提供する。コーティングは、消費者並びにペットへの魅力を改善する。コーティングされたペットフード製品は、好ましくは、そのコーティングされたペットフード製品を見るのに適している実質的に透明な部分を含む収容装置内に収納されている。
【0028】
食用コア
コーティングされたペットフード製品は、食用コアを含む。食用コアは、約16%〜約92%の範囲の湿分含量を有する。好ましくは、本明細書で後述する湿分含量法により測定した場合に、少なくとも約20%、より好ましくは少なくとも約25%、さらにより好ましくは少なくとも約30%、さらにより好ましくは少なくとも約35%、なおより好ましくは少なくとも約40%、なおさらにより好ましくは少なくとも約50%、なおさらにより好ましくは少なくとも約60%、なおさらにより好ましくは少なくとも約70%の湿分含量である。
【0029】
食用コアは、本明細書で後述する密度法により測定した場合に、約.1〜約3g/cc、好ましくは少なくとも約.8g/cc、より好ましくは少なくとも約1.01g/cc、さらにより好ましくは少なくとも約1.02g/cc、なおさらにより好ましくは少なくとも約1.04g/ccの密度を有する。
【0030】
食用コアは、本明細書で後述する体積法により測定した場合に、約.004cc〜約3600cc、好ましくは約.024cc〜約442cc、より好ましくは約.108cc〜約131cc、さらにより好ましくは約.256cc〜約16.4ccの体積を有する。
【0031】
食用コアは、食用コアと関連付けられたコーティングを有することができる。さらに、食用コアは、食用コアに結合している第1の層を有することができる。本発明の一実施形態では、食用コアは、食用コアと関連付けられたコーティング、および食用コアに結合している第1の層を有することができる。
【0032】
食用コアが、食用コアと関連付けられたコーティングを有する場合、食用コアは、本明細書で後述する密度法により測定した場合に、約.1〜約3g/cc、好ましくは少なくとも約.8g/cc、より好ましくは少なくとも約1.01g/cc、さらにより好ましくは少なくとも約1.02g/cc、なおさらにより好ましくは少なくとも約1.05g/ccの密度を有する。
【0033】
食用コアが、食用コアと関連付けられたコーティングを有するとき、食用コアは、本明細書で後述する体積法により測定した場合に、約.004cc〜約3600cc、好ましくは約.024cc〜約442cc、より好ましくは約.108cc〜約131cc、さらにより好ましくは約.256cc〜約16.4ccの体積を有する。
【0034】
食用コアが、食用コアと関連付けられたコーティングを有し、第1の層が食用コアに結合しているとき、食用コアは、本明細書で後述する密度法により測定した場合に、約.1〜約3g/cc、好ましくは少なくとも約.8g/cc、より好ましくは少なくとも約1.01g/cc、さらにより好ましくは少なくとも約1.02g/cc、なおさらにより好ましくは少なくとも約1.05g/ccの密度を有する。
【0035】
食用コアが、食用コアと関連付けられたコーティングを有し、第1の層が食用コアに結合しているとき、食用コアは、本明細書で後述する体積法により測定した場合に、約.004cc〜約3600cc、好ましくは約.024cc〜約442cc、より好ましくは約.108cc〜約131cc、さらにより好ましくは約.256cc〜約16.4ccの体積を有する。
【0036】
食用コアが、食用コアに結合している第1の層を有するとき、食用コアは、本明細書で後述する密度法により測定した場合に、約.1〜約3g/cc、好ましくは少なくとも約.8g/cc、より好ましくは少なくとも約1.01g/cc、さらにより好ましくは少なくとも約1.02g/cc、なおさらにより好ましくは少なくとも約1.05g/ccの密度を有する。
【0037】
食用コアが、食用コアに結合している第1の層を有するとき、食用コアは、本明細書で後述する体積法により測定した場合に、約.004cc〜約3600cc、好ましくは約.024cc〜約442cc、より好ましくは約.108cc〜約131cc、さらにより好ましくは約.256cc〜約16.4ccの体積を有する。
【0038】
食用コアは構造剤(structurant)を含む。構造剤は、動物性タンパク質、植物性タンパク質、デンプン質物質、野菜、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0039】
食用コアは、スチームトンネル、押出成形、フリーズテクスチャ化(freeze-texturization)、ベーキング、ゲル化、レトルト、マイクロ波加熱、およびこれらの組み合わせを含む、種々の周知の手段によって加工することができる。構造剤は、押出されたタンパク質であることができる。食用コアは、立方体、不規則形状、細長い形状、円筒形状、球形、幾何学形状、軸方向に伸張された形状、およびこれらの組み合わせであることができる。
【0040】
動物性タンパク質は、例えば、筋繊維の食肉または食肉副産物を含む種々の動物性供給源のいかなるものに由来してもよい。動物性タンパク質の非限定例としては、例えば筋繊維の食肉、食肉副産物、肉粉、または魚粉を含む、牛肉、豚肉、鶏肉、子羊肉、カンガルー肉、貝、甲殻類、魚、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0041】
植物性タンパク質は、種々の植物供給源のいかなるものに由来してもよい。植物性タンパク質の非限定例としては、ルピナス(lupin)タンパク質、小麦タンパク質、大豆タンパク質、およびこれらの組み合わせが挙げられる。存在する場合、植物性タンパク質の一部またはすべてが、人造タンパク質(texturized protein)であることができる。
【0042】
デンプン質物質は、ペットフード業界で一般的に知られている。デンプン質物質の非限定例としては、米、トウモロコシ、ミロ、ソルガム、大麦、および小麦等のような穀物、パスタ(例えば、粉に挽いたパスタ)、パン粉(breading)、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0043】
野菜は、ペットフード業界で一般的に知られている。野菜の非限定例としては、エンドウマメ、ニンジン、トウモロコシ、ジャガイモ、豆類、キャベツ、トマト、セロリ、ブロッコリー、カリフラワー、およびリーキ(leeks)が挙げられる。
【0044】
上述した動物性タンパク質は、有意な濃度の微生物を含有する可能性がある。これらの微生物は商品流通する前に死滅させなければならない。この目的のために、種々の周知の技術が利用可能である。非限定例としては、加熱、加圧、および剪断が挙げられる。
【0045】
第1の層
コーティングされたペットフード製品は、第1の層を含むことができる。第1の層は複数の粒子を含むことができる。この複数の粒子は、第1の層を形成するために互いに付着されることができる。複数の粒子を付着させる方法としては、これらに限定されないが、圧縮、鋳型成形(molding)、振盪、押出成形、加熱、超音波、およびこれらの組み合わせが挙げられる。ここで、粒子は、物理的および/または化学的に付着されることができる。粒子は、少なくとも1つの軸について測定したとき、大きさが少なくとも約5〜約50000ミクロンであることができる。
【0046】
第1の層は、食用コアと結合していることができる。例えば、第1の層が食用コアと結合している一実施形態では、安定なコーティングされたフード製品が形成される。本明細書において後述するように、第1の層が食用コアに結合しているとき、コーティングも使用できる。
【0047】
好ましくは、第1の層は、食用コアに結合しているとき、表皮剥離に耐える。これは、層が食用コアからすり減らされたときの、第1の層のバルク重量喪失を測定することによって判定される。コーティングされた食用コアの表皮剥離は、本明細書で後述する表皮剥離試験により測定した場合に、約98%未満、好ましくは約50%未満、より好ましくは約35%未満、さらにより好ましくは約20%未満、なおさらにより好ましくは約10%未満である。
【0048】
第1の層を本発明の食用コアと結合させる方法としては、これらに限定されないが、圧縮、鋳型成形(molding)、振盪、押出成形、加熱、およびこれらの組み合わせが挙げられる。得られるコーティングされたペットフード製品は、様々な形状、大きさ、および外観を有することができる。
【0049】
第1の層は、動物性タンパク質、植物性タンパク質、デンプン質物質、野菜、果物、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。第1の層は、スチームトンネル、押出成形、フリーズテクスチャ化(freeze-texturization)、ベーキング、ゲル化、レトルト、およびこれらの組み合わせを含む、種々の周知の手段によって加工することができる。第1の層の例としては、スチームトンネル食肉、押出成形食肉、部分的に調理された食肉、焼いた食肉、ゲル化された食肉、レトルト加工された食肉、およびこれらの組み合わせが挙げられる。第1の層は、少なくとも1つの軸について測定した場合に、大きさ約.005mm〜約50mm、好ましくは大きさ約.05〜約30mm、より好ましくは少なくとも1つの軸について測定した場合に、大きさ約.3mm〜約10mmに細断されることができる。
【0050】
動物性タンパク質は、例えば、筋繊維の食肉または食肉副産物を含む種々の動物性供給源のいかなるものに由来してもよい。動物性タンパク質の非限定例としては、例えば筋繊維の食肉、食肉副産物、肉粉、または魚粉を含む、牛肉、豚肉、鶏肉、子羊肉、カンガルー肉、貝、甲殻類、魚、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0051】
植物性タンパク質は、種々の植物供給源のいかなるものに由来してもよい。植物性タンパク質の非限定例としては、ルピナス(lupin)タンパク質、小麦タンパク質、大豆タンパク質、およびこれらの組み合わせが挙げられる。植物性タンパク質の一部またはすべては、存在する場合、人造タンパク質(texturized protein)、例えば加工小麦タンパク質であることができる。
【0052】
デンプン質物質は、ペットフード業界で一般的に知られている。デンプン質物質の非限定例としては、米、トウモロコシ、ミロ、ソルガム、大麦、および小麦等のような穀物、パスタ(例えば、粉に挽いたパスタ)、パン粉(breading)、大豆、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0053】
野菜は、ペットフード業界で一般的に知られている。野菜の非限定例としては、エンドウマメ、ニンジン、トウモロコシ、ジャガイモ、豆類、キャベツ、トマト、セロリ、ブロッコリー、カリフラワー、およびリーキ(leeks)が挙げられる。
【0054】
果物は、ペットフード業界で一般的に知られている。非限定例としては、トマト、リンゴ、アボカド、西洋ナシ、モモ、サクランボ、アンズ、プラム、ブドウ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、クランベリー、ラズベリー、ブルーベリー、スイカ、カンタロープ(cantelope)、マスクメロン(mushmellon)、ハネジューメロン(honeydew melon)、イチゴ、バナナ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0055】
コーティング
コーティングされたペットフード製品は、食用コアと関連付けられた第1のコーティングを有することができる食用コアを含む。コーティングは、結合剤を含むことができる。
【0056】
存在する場合、コーティングは、そのコーティングの約.01重量%〜約100重量%の前記結合剤を含む。好ましくは、コーティングは、そのコーティングの約1重量%〜約50重量%、より好ましくは約2重量%〜約35重量%、さらにより好ましくは約4重量%〜約20重量%の前記結合剤を含む。
【0057】
結合剤の非限定例としては、卵を原料とする物質(卵白、および好ましくは乾燥卵白を含む)、非変性タンパク質、食品等級の高分子接着剤、ゲル、ポリオール、デンプン(変性デンプンを含む)、ゴム、およびこれらの混合物が挙げられる。
【0058】
ポリオールの非限定例としては、二糖類および複合糖質のような糖アルコールが挙げられる。特定の複合糖質は、通常デンプンと呼ばれる。二糖類は、一般式C2n−2n−1を有する分子であり、ここで二糖類は、グリコシド結合により結合している2つの単糖ユニットを有する。このような式において、nは3以上の整数である。
【0059】
本明細書で用いてよい二糖類の非限定例には、スクロース、マルトース、ラクチトール、マルチトール、マルツロース、およびラクトースが挙げられる。
【0060】
複合糖質の非限定例としては、オリゴ糖および多糖類が挙げられる。本明細書で使用するとき、用語「オリゴ糖」は、3〜9個の単糖ユニットを有する分子を意味し、ここでそれらのユニットは、グリコシド結合により共有結合している。本明細書で使用するとき、用語「多糖類」は、9個を超える単糖ユニットを有する巨大分子を意味し、ここでそれらのユニットは、グリコシド結合により共有結合している。多糖類は、直鎖または分枝状であってよい。好ましくは、多糖類は、9〜約20個の単糖ユニットを有する。多糖類は、デンプン類を含んでよく、本明細書ではこれにデンプンと変性デンプンが含まれることが定義される。デンプンは、一般に、特定の植物種、例えば、トウモロコシ、小麦、米、タピオカ、ジャガイモ、エンドウマメなどのような穀物および塊茎に発生する炭水化物ポリマーである。デンプンは、結合しているα−D−グルコースユニットを含有する。デンプンは、主に直鎖構造(例えば、アミロース)または分枝状構造(例えば、アミロペクチン)のいずれかを有してよい。デンプンは、当業者に周知の方法を使用して、デンプン顆粒の過剰な膨潤を防止するために架橋により変性されてよい。デンプンのさらなる例には、ジャガイモデンプン、トウモロコシデンプンなどが挙げられる。市販デンプンの他の例には、ウルトラスパース(ULTRA SPERSE)M(商標)、N−ライト(N-LITE)LP(商標)、およびテクストラプラス(TEXTRA PLUS)(商標)が挙げられ、これらは全てナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社(National Starch and Chemical Company)(ニュージャージー州、ブリッジウォーター(Bridgewater))から入手可能である。
【0061】
好ましい複合糖質の非限定例には、ラフィノース、スタキオース、マルトトリオース、マルトテトラオース、グリコーゲン、アミロース、アミロペクチン、ポリデキストロース、およびマルトデキストリンが挙げられる。
【0062】
コーティングは所望により、追加の成分をさらに含むことができる。追加の成分の非限定例としては、小麦タンパク質、大豆タンパク質、ルピナス(lupin)タンパク質、タンパク質粉末(protein flour)、加工小麦タンパク質、加工大豆タンパク質、加工ルピナスタンパク質、加工野菜タンパク質、パン粉(breading)、挽肉、小麦粉、粉砕されたパスタ、パスタ、水、風味剤(flavorants)、デンプン、調味塩、着色剤、徐放性化合物(time-release compounds)、ミネラル、ビタミン、酸化防止剤、プレバイオティクス(prebiotics)、プロバイオティクス(probiotics)、香気調整剤(aroma modifiers)、風味調整剤(flavor modifiers)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0063】
集塊
本発明のコーティングされたペットフード製品は、集塊および/または1以上の追加の集塊を含むことができる。集塊は、複数の粒子を含むことができ、粒子は互いに付着されて、集塊を形成する。集塊は、食用コアと結合していることができ、それによりその食用コアの形状、大きさ、質感、外観、密度、および体積を変えることができる。
【0064】
本発明のコーティングされたペットフード製品は、その製品、食用コア、および/または別の集塊と結合していることができる1以上の追加の集塊を含んでもよく、当業者はそれを第1の集塊とは別個の区別されるものとして認識する。これらの追加の集塊はまた、本発明の第1の集塊に加えて連続番号が付けられた集塊、例えば、第2の集塊、第3の集塊と呼ばれてよい。
【0065】
集塊は様々な大きさおよび形状であることができる。集塊は、本明細書で後述する体積法により測定した場合に、約.004cc〜約3600cc、好ましくは約.024cc〜約442cc、より好ましくは約.108cc〜約131cc、さらにより好ましくは約.256cc〜約16.4ccの体積を有するものであることができる。
【0066】
集塊は、本明細書で後述する密度法により測定した場合に、約.05〜約3g/cc、好ましくは少なくとも約.3g/cc、より好ましくは少なくとも約.8g/cc、さらにより好ましくは少なくとも約1.01g/cc、なおさらにより好ましくは少なくとも約1.06g/ccの密度を有する。
【0067】
集塊は、動物性タンパク質、植物性タンパク質、デンプン質物質、野菜、果物、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される複数の粒子を含むことができる。粒子は、スチームトンネル、押出成形、フリーズテクスチャ化(freeze-texturization)、ベーキング、ゲル化、レトルト、およびこれらの組み合わせを含む、種々の周知の手段によって加工することができる。粒子の例としては、スチームトンネル食肉、押出成形食肉、部分的に調理された食肉、焼いた食肉、ゲル化された食肉、レトルト加工された食肉、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0068】
動物性タンパク質は、例えば、筋繊維の食肉または食肉副産物を含む種々の動物性供給源のいかなるものに由来してもよい。動物性タンパク質の非限定例としては、例えば筋繊維の食肉、食肉副産物、肉粉、または魚粉を含む、牛肉、豚肉、鶏肉、子羊肉、カンガルー肉、貝、甲殻類、魚、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0069】
植物性タンパク質は、種々の植物供給源のいかなるものに由来してもよい。植物性タンパク質の非限定例としては、ルピナス(lupin)タンパク質、小麦タンパク質、大豆タンパク質、およびこれらの組み合わせが挙げられる。植物性タンパク質の一部またはすべては、存在する場合、人造タンパク質(texturized protein)、例えば加工小麦タンパク質であることができる。
【0070】
デンプン質物質は、ペットフード業界で一般的に知られている。デンプン質物質の非限定例としては、米、トウモロコシ、ミロ、ソルガム、大麦、および小麦等のような穀物、パスタ(例えば、粉に挽いたパスタ)、パン粉(breading)、大豆、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0071】
野菜は、ペットフード業界で一般的に知られている。野菜の非限定例としては、エンドウマメ、ニンジン、トウモロコシ、ジャガイモ、豆類、キャベツ、トマト、セロリ、ブロッコリー、カリフラワー、およびリーキ(leeks)が挙げられる。
【0072】
果物は、ペットフード業界で一般的に知られている。非限定例としては、トマト、リンゴ、アボカド、西洋ナシ、モモ、サクランボ、アンズ、プラム、ブドウ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、クランベリー、ラズベリー、ブルーベリー、スイカ、カンタロープ(cantelope)、マスクメロン(mushmellon)、ハネジューメロン(honeydew melon)、イチゴ、バナナ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0073】
集塊は所望により、追加の成分をさらに含むことができる。追加の成分の非限定例としては、加工小麦タンパク質、加工大豆タンパク質、加工ルピナスタンパク質、加工野菜タンパク質、パン粉(breading)、挽肉、小麦粉、粉砕されたパスタ、水、風味剤、調味塩、着色剤、徐放性化合物、ミネラル、ビタミン、酸化防止剤、プレバイオティクス、プロバイオティクス、香気調整剤、風味調整剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0074】
充填剤
本発明のコーティングされたペットフード製品は、充填剤を含むことができる連続的マトリックスを含むことができる。充填剤は、固体、液体、または圧縮空気(packed air)であることができる。充填剤は、可逆的(例えば、ゼラチンが挙げられる熱可逆的なもの)および/または非可逆的(例えば、卵白が挙げられる熱非可逆的なもの)であることができる。充填剤の非限定例としては、グレービー(gravy)、ゲル、ゼリー、アスピック(aspic)、ソース、水、空気(例えば、窒素、二酸化炭素、および大気が挙げられる)、ブロス(broth)およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0075】
充填剤が液体であるとき、稠度値(K)は、本明細書で後述する粘度法により測定した場合に、約.02〜約1000Pa−s、好ましくは約.01〜約600Pa−s、より好ましくは約.1〜約400Pa−s、さらにより好ましくは約.2〜約100Pa−s、なおより好ましくは約.3〜約13Pa−sである。
【0076】
充填剤が液体であるとき、剪断指数(n)は、本明細書で後述する粘度法により測定した場合に、約0.001〜約4、好ましくは約.01〜約3、より好ましくは約.1〜約2、さらにより好ましくは約.2〜約1であり、nは無次元である。
【0077】
充填剤は所望により、追加の成分をさらに含むことができる。追加の成分の非限定例としては、小麦タンパク質、大豆タンパク質、ルピナス(lupin)タンパク質、タンパク質粉末(protein flour)、加工小麦タンパク質、加工大豆タンパク質、加工ルピナスタンパク質、加工野菜タンパク質、パン粉(breading)、挽肉、小麦粉、粉砕されたパスタ、パスタ、水、風味剤、デンプン、調味塩、着色剤、徐放性化合物、ミネラル、ビタミン、酸化防止剤、プレバイオティクス(prebiotics)、プロバイオティクス(probiotics)、香気調整剤(aroma modifier)、風味調整剤(flavor modifier)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0078】
着色剤
本発明のコーティングされたペットフード製品は、1以上の着色剤を含むことができる。着色剤の非限定例としては、これらに限定されないが、合成または天然の着色剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる。着色剤は、茶色用の麦芽、白色用の二酸化チタン、または赤色用のトマト抽出物(例えば、リコピン)、緑色用のアルアルファ(例えば、クロロフィル)、緑色用の藻類粉、茶色用のカラメル、黄−橙色周辺用のアンナット抽出物(例えば、ビクシン、トランスビクシン、およびノルビクシン、並びにこれらの組み合わせ)、赤−紫色周辺用の脱水されたビート、青−緑色周辺用のウルトラマリンブルー、橙色周辺用のβ−カロチン、橙色周辺用のマンジュギク(例えば、ルテイン)、黄色周辺用のターメリック、黄色周辺用のターメリックオレオレジン、黄色周辺用のサフラン、黄色周辺用のトウモロコシグルテン粉、赤色周辺用のパプリカ、橙−赤色周辺用のパプリカオレオレジン、黒色周辺用の黒酸化鉄、茶色周辺用の茶酸化鉄、赤色周辺用のベンガラ、黄色周辺用の黄酸化鉄、赤−紫色周辺用の赤キャベツ、黒色周辺用のカーボンブラック、赤色周辺用のコチニール抽出物、黄色周辺用のニンジン油、緑−青色周辺用の食品、医薬品および化粧品用青色1号(ブリリアントブルー)、藍色周辺用の食品、医薬品および化粧品用青色2号(インジゴチン)、青−緑色周辺用の食品、医薬品および化粧品用緑色3号(ファストグリーン)、青−赤色周辺用の食品、医薬品および化粧品用赤色3号(エリトロシン)、黄−赤色周辺用の食品、医薬品および化粧品用赤色40号(アルラレッド)、レモン色−黄色周辺用の食品、医薬品および化粧品用黄色5号(タルトラジン)、赤−黄色周辺用の食品、医薬品および化粧品用黄色6号(サンセットイエロー)、固有の色用の果汁濃縮物(例えば、橙色周辺用のオレンジジュース濃縮物)、赤−青色用のブドウ色抽出物、緑色周辺用のキサントフィル(例えば、ブロッコリーから抽出される)、固有の色用の野菜ジュース(例えば、赤−紫色用のビートジュース)、緑−黄色周辺用のリボフラビン、橙色周辺用のオレンジB、並びに黒色周辺用のタコおよびイカの墨であることができる。コーティングされたペットフード製品は、その製品の約0.00001重量%〜約10重量%の前記着色剤を含む。好ましくは、コーティングされたペットフード製品は、その製品の約0.0001重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.001重量%〜約1重量%、さらにより好ましくは約0.005重量%〜約0.1重量%の前記着色剤を含む。
【0079】
効果は、食用コアを、コーティング(例えば、第1のコーティング、第2のコーティング、第3のコーティング等)、食用コア結合層(例えば、第1の層、第2の層等)、および食用コア結合集塊(例えば、第1の集塊、第2の集塊、第3の集塊等)と関連付けることによって、代わりの色を食用コアに提供することによりもたらされ得る。さらなる効果は、食用コア、コーティング、層、および集塊を使用して、多様性または類似性を提供することによりもたらされ得る。例えば、色の相違は、コーティングの色または層の色の、集塊の色に対する相似性を表現するために使用されることができる。
【0080】
本発明の一実施形態では、コーティングおよび/または第1の層が、食用コアとコーティングとの間、および/または食用コアと第1の層との間、および/または食用コアと集塊との間、および/または第1の層と任意成分との間、および/またはコーティングと任意成分との間に、目に見える色の違いをもたらすように、コーティングされたペットフード製品および/または集塊は、着色剤を含む。測定される相違は、本明細書で後述する測色法(Color Method)により測定した場合に、約0.001〜約99、好ましくは約.01〜約70、より好ましくは約.1〜約50、さらにより好ましくは約1〜約30である。
【0081】
追加の層
別の実施形態では、本発明のコーティングされたペットフード製品および/または本発明の集塊は、その製品、食用コア、および/または集塊と結合していることのできる1以上の追加の層を含んでもよく、当業者はそれを第1の層とは別個の区別されるものとして認識する。また、これらの追加の層は、本発明の第1の層に加えて連続番号の付けられた層、例えば、第2の層、第3の層等と呼ばれてよい。好適な追加の層は、第1の層に好適であるとして上記で開示されている物質を含んでよい。
【0082】
追加のコーティング
別の実施形態では、本発明のコーティングされたペットフード製品および/または本発明の集塊は、その製品、食用コア、および/または集塊と関連付けられることのできる1以上の追加のコーティングを含んでもよく、当業者はそれを第1のコーティングとは別個の区別されるものとして認識する。追加のコーティングは、コーティングされたペットフード製品および/または集塊の表面に非光沢的外観を提供でき、それにより、消費者またはペットの一方または両方にとって改善された新鮮さの外観および改善された魅力を有するコーティングされたペットフード製品を提供する。いずれの場合にも、これらの追加のコーティングはまた、本発明の第1のコーティングに加えて連続の番号が付けられたコーティング、例えば第2のコーティング、第3のコーティング等と呼ばれてよい。好適な追加のコーティングは、上記に第1のコーティングに好適であるとして開示されている物質を含んでよい。
【0083】
任意成分
本発明のコーティングされたペットフード製品は、多種多様な他の任意成分をさらに含むことができる。これらの任意成分は、集塊および/または追加の集塊、食用コア、コーティング、第1の層および/または追加の層の一部として、存在できる。
【0084】
任意成分の非限定例としては、少なくとも1つの野菜を挙げることができる。野菜の非限定例としては、ニンジン、エンドウマメ、ジャガイモ、キャベツ、セロリ、豆類、トウモロコシ、トマト、ブロッコリー、カリフラワー、タマネギ、ニンニク、リーキ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0085】
1以上の追加の成分もまた、任意成分として、本明細書で有用である。非限定例としては、加工小麦タンパク質、加工大豆タンパク質、加工ルピナスタンパク質、加工野菜タンパク質、パン粉(breading)、挽肉、小麦粉、粉砕されたパスタ、水、風味剤、調味料、塩、徐放性化合物、ミネラル、ビタミン、酸化防止剤、プレバイオティクス、プロバイオティクス、香気調整剤、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0086】
少なくとも1つの果物もまた、任意成分として、本明細書で有用である。非限定例としては、トマト、リンゴ、アボカド、西洋ナシ、モモ、サクランボ、アンズ、プラム、ブドウ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、クランベリー、ラズベリー、ブルーベリー、スイカ、カンタロープ(cantelope)、マスクメロン(mushmellon)、ハネジューメロン(honeydew melon)、イチゴ、バナナ、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
【0087】
製造方法
本発明のコーティングされたペットフード製品は、所望のコーティングされたペットフード製品を作製および配合するのに好適ないかなる既知の、またはその他の有効な技術によって調製されてもよい。(a)食用コアを用意し、(b)第1の層を用意し、(c)コーティングと、前記食用コアとを関連付け、(d)前記食用コアと前記第1の層とを結合させ、(e)前記ペットフード製品を前記コーティングがヒートセットされるまで加熱し、および(f)前記ペットフード製品をすべての微生物が死滅するまで加熱する方法を含んで、コーティングされたペットフード製品を製造するのが有効である。コーティングされたペットフード製品は、所望により、食用コアと結合している第2の層またはコーティングを有することができる。
【0088】
あるいは、(a)食用コアを用意し、(b)第1の集塊を用意し、(c)コーティングと、前記第1の集塊とを関連付け、(d)第2の集塊を結合させ、(e)前記ペットフード製品を前記コーティングがヒートセットされるまで加熱し、および(f)前記ペットフード製品をすべての微生物が死滅するまで加熱する方法を含んで、コーティングされたペットフード製品を製造するのが有効である。コーティングされたペットフード製品は、所望により、前記食用コアと結合している、および/または前記第2の集塊と結合している、第3の集塊を含むことができる。
【0089】
あるいは、(a)前記食用コアを用意し、(b)第1の集塊を用意し、(c)コーティングと、前記第1の集塊とを関連付け、(d)コーティングと、前記食用コアとを関連付け、(e)第1の集塊を前記食用コアに結合させ、(f)前記ペットフード製品を前記コーティングがヒートセットするまで加熱し、および(g)前記ペットフード製品をすべての微生物が死滅するまで加熱する方法を含んで、コーティングされたペットフード製品を製造するのが有効である。
【0090】
本明細書を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのようなより小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含むことを理解すべきである。本明細書を通じて記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのようなより大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書を通じて記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内にあるあらゆるより狭い数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0091】
特に指定がない限り、本明細書の明細、実施例、および請求の範囲におけるすべての部、比、および百分率は重量基準であり、すべての数値限定は、当該技術分野により提供される通常の程度の精度で使用される。
【0092】
方法
固体画分試験
コーティングされたペットフード製品は、連続的マトリックスおよび不連続的マトリックスを含むことができる。マトリックスは、固体画分試験を使用して分離され、コーティングされたペットフード製品の固体画分が決定される。
【0093】
コーティングされたペットフード製品が包装内にあるなら、コーティングされたペットフード製品の包装および中身の初期の重量が記録される。以下のふるいの乾燥重量が記録される:US#20、US#4、およびUS#18。ふるいは、遊離水および製品の捕集を除くために、はんだ付けされた継ぎ目を有するように選択される。製品を空にすることによって(例えば、注ぐおよび/または包装の側面をすくい取ることによって)、製品を包装から取り除き、US#4ふるい(A.S.T.M.E.−11仕様、4.75mm正方形の開口部)上に置く。US#4ふるいをUS#18ふるい(A.S.T.M.E.−11仕様、1.00mm正方形の開口部)の上に置く。600gまでの包装には、直径20.32cmおよびフルハイトのA.S.T.M.ふるいで十分である。より大きい包装サイズは、製品全体がこの試験を通して評価されるまでデータの複製および総計を必要とするであろう。包装の内面にくっついている製品を取り除くために、包装をすすぐ。このすすぎ水をUS#4ふるいの上に注いで、すすぎ工程を開始し、包装内にこれまでに保持されていた製品を捕える。すすぎ水は、20〜23℃である。包装を乾燥させ、空の包装の重量を記録する。コーティングされたペットフード製品の重量は、方程式Iにより計算される。
方程式I
コーティングされたペットフード製品の重量(g)=初期の包装の重量(g)−空の包装の重量(g)
【0094】
次に、US#4ふるいをUS#20ふるい(A.S.T.M.E.−11仕様、0.850mm正方形の開口部)で覆う。US#4ふるい、US#20ふるい、およびUS#18ふるいを含むふるい積み重ね体を、20〜23℃、25.4cmの水たまりに完全に浸し、40秒間で合計30回(周期)水から取り除く。この動作は、4.75mm超過の大きさの不連続的マトリックスの成分から、4.75mm以下の大きさの不連続的マトリックス内の成分を、穏やかに取り除く。ふるいを分離し、くっついている連続的マトリックスの残留物に関してUS#4ふるい上の不連続的マトリックスを視覚的に検査する。連続的マトリックスがまだ存在するように見えるならば、合計60周期まで30周期繰り返し、不連続的マトリックスに連続的マトリックスが本質的になくなるまで、プロセスは、4回まで繰り返される。
【0095】
次に、ふるい積み重ね体を、2.5cm(1インチ)の高さから3回落とす。各ふるい上で不連続的マトリックスの質および量を保持するように、ふるい積み重ね体を分離する。各ふるいを、上方縁および下方縁、並びにスクリーンの下面で乾燥させる。各ふるいの最終重量を記録する。成分のサイズ画分を決定するために、以下の方程式を実行する。
方程式II
不連続的マトリックスの重量(g)>4.75mm=US#4ふるい上の不連続的マトリックスにおける成分の重量−US#4ふるいの乾燥重量
方程式III
不連続的マトリックスにおける成分の重量(g)、<4.75mm=US#18ふるい上の不連続的マトリックスにおける成分の重量−US#18ふるいの乾燥重量
【0096】
固体画分を、以下のように重量基準で計算する。
方程式IV
固体画分(A)=不連続的マトリックスの重量(g)>4.75mm/コーティングされたペットフード製品の重量(g)
方程式V
固体画分(B)=不連続的マトリックスの重量(g)、<4.75mm/コーティングされたペットフード製品の重量(g)
コーティングされたペットフード製品の固体画分=(A)+(B)
【0097】
重量画分試験
コーティングされたペットフード製品は、食用コアを含むことができ、食用コアは、コーティングおよび/または結合層、集塊(例えば第1の集塊、第2の集塊、第3の集塊等)、充填剤、並びに任意成分に関連付けられる。式量に基づき、充填剤の重量画分を、方程式Iを使用して計算する。充填剤は、連続的マトリックスである。充填剤の重量画分に基づき、コーティングされたペットフード製品の重量画分を、方程式IIを使用して計算する。1超過の充填剤が存在する場合、方程式IIIからの複合充填剤の重量画分を使用し、方程式IVを使用して、コーティングされたペットフード製品の重量画分を計算する。
方程式I
充填剤全体の重量画分=式における充填剤の重量(g)/式におけるコーティングされたペットフード製品の全重量(g)
方程式II
式におけるコーティングされたペットフード製品の重量画分=1−式における充填剤の重量画分(g)
方程式III
充填剤全体の重量画分=(式における第1の充填剤の重量(g)+第2の充填剤の重量(g)+第3の充填剤(g)の重量+等)/式におけるコーティングされたペットフード製品の全重量(g)
方程式IV
式におけるコーティングされたペットフード製品の重量画分=1−式における充填剤全体の重量画分(g)
【0098】
密度法
この方法は、食用コアおよび/または集塊(例えば、第1の集塊、第2の集塊、第3の集塊)(すなわち、試料)の密度を測定する。さらに、この方法は、コーティング(例えば、第1のコーティング、第2のコーティング、第3のコーティング)、および/または結合層(例えば、第1の層、第2の層)、および/または集塊(例えば、第3の集塊)と関連付けられた食用コア(すなわち、試料)の密度を測定する。密度は、例えば、メトラー−トレド社(Mettler-Toledo, Inc.)(米国、オハイオ州、コロンバス(Columbus))から入手可能な密度測定キット(Density Determination Kit)を用いて、21.5℃の蒸留水中への浸漬によって評価される。
【0099】
流体への浸漬によって、食用コアおよび/または集塊の密度を測定するための装置が、本明細書に記載される。少なくとも0.001gまでの精度の化学てんびんは、上皿てんびん皿(top loading balance pan)を取り外してある。そのてんびん皿上にフレームを取り付けてある。その化学てんびんに皿の周囲に沿ったガードが備えられている場合、てんびんロードセル上での皿およびフレームの設置を妨害しないようにそのガードを取り外す。皿およびフレームアセンブリーをてんびんロードセル上に置く。皿をまたいで、フレームまたは皿に触れないように基盤(platform)を設置する。ビーカー(例えば、500mL)を21.5℃の蒸留水(例えば、500mL)で満たす。フレームに触れないような方法で、ビーカーおよび水を基盤上に好ましくは中央に置く。この工程では2つの試料ステージが用いられる。上方試料ステージ(上方ステージ)は、フレームの上部の中央で水平の部分に取り付けられる。下方試料ステージ(下方ステージ)は、試料がその下方ステージ上に置かれた場合にその試料が完全に沈むのに十分な深さまで沈められるべきである。ビーカーの内壁に沿って温度計を取り付ける。較正後、温度計による蒸留水の温度を記録する。化学てんびんの風袋を計る。
【0100】
必要なら、ビーカーの大きさ、はかりの大きさ、および水の深さを、食品コアおよび/または集塊の重量、並びに異なる大きさに対して調節することができる。
【0101】
i.浮揚しない食用コアおよび/または集塊
食用コアおよび/または集塊の重量は、各ステージの位置に置かれたときに測定される。最小限の把持力でピンセットを用いて、食用コアおよび/または集塊を上方試料ステージ上に置く。重量は、空気中での食用コアおよび/または集塊の重量(A)として記録される。最小限の把持力でピンセットを用いて、食用コアおよび/または集塊を上方試料ステージから取り除き、化学てんびんの風袋を計り、その食用コアおよび/または集塊が完全に沈み下方試料ステージ上で束縛を受けずに静止するように、その食用コアおよび/または集塊を下方試料ステージに置く。食用コアおよび/または集塊が下方試料ステージ上で束縛を受けずに静止するように位置決めし、すべての重量が下方試料ステージによって保持されるようにする。食用コアおよび/または集塊が下方試料ステージ上に留まるならば、蒸留水中での食用コアおよび/または集塊の重量(W)を記録する。
【0102】
ii.浮揚する食用コアおよび/または集塊
食用コアおよび/または集塊が表面に浮く場合には、食品コアおよび/または集塊を蒸留水から取り出す。下方試料ステージを浮揚体試料ステージ(buoyant body sample stage)と交換する。浮揚体試料ステージは、捕捉された空気を水面に浮かせるために穿孔されているが、その穿孔は食用コアおよび/または集塊よりも小さい。食用コアおよび/または集塊の浮力が、浮揚体試料ステージの重量よりも大きい場合、浮揚体試料ステージは、上方ステージの上に追加の重りを置くことによって加重されて、その浮揚体試料ステージ、重りを有する上方ステージ、およびフレームが、可動部のない1つのユニットとして作用しなければならない。てんびんの風袋を計り、浮揚しない食用コアおよび/または集塊に対して上記(i)のように密度測定を行う。新しい食用コアおよび/または集塊を選択し、工程を繰り返して空気中でのその食用コアおよび/または集塊の重量(A)を上方試料ステージ上で測定および記録し、てんびんの風袋を計り、次いでそれに続く浸漬重量(W)(ここではWは負の数字である)を同様に記録する。
【0103】
NIST化学ウェブブック(NIST Chemistry WebBook)、NIST標準レファレンスデータベースナンバー69(NIST Standard Reference Database Number 69)、P.J.リンストローム(P.J. Linstrom)、およびW.G.マラード(W.G. Mallard)編、2003年3月、米国標準技術局(National Institute of Standards and Technology)、メリーランド州、ゲイサーズバーグ(Gaithersburg MD)20899(http://webbook.nist.gov)における、E.W.レモン(E.W. Lemmon)、M.O.マクリンデン(M.O. McLinden)、およびD.G.フレンド(D.G. Friend)の「流体系の熱物理学特性(Thermophysical Properties of Fluid Systems)」から、21.5℃の蒸留水の密度は、標準圧力条件0.1MPa(1気圧)で0.99788である。
【0104】
食用コアおよび/または集塊の密度は、以下のように計算される。
食用コアおよび/または集塊の密度(g/cc)=蒸留水の密度×[(A)/(A−W)]
【0105】
体積法
体積は、密度および質量に対する第一原理関係に基づいて計算される。前述した密度法から得られる値を用いて、密度法にて記載したように、食用コアおよび/または集塊の体積を計算できる。
【0106】
食用コアおよび/または集塊の体積は、以下のように計算される。
食用コアおよび/または集塊の体積(cc)=(A)(g)/食用コアおよび/または集塊の密度(g/cc)
【0107】
湿分含量法
本方法は、食用コアおよび/またはコーティングされたペットフード製品中の湿分含量の分析を伴う。分析は、AOAC法930.15およびAACC法44−19に概説されている手順に基づく。
【0108】
1単位体積、例えば375g缶の製品を取りペーストのような均質な稠度となるまでフードプロセッサー内で均質化することによって、コーティングされたペットフード製品試料を調製する。375gよりも多いコーティングされたペットフード製品試料は、その全体を等しく典型的な画分が作られるように再分割して、375gの試料が得られるようにする。
【0109】
さらに、食用コアの湿分含量は、例えば加工ラインから、食用コア試料を得ることによって測定することができる。食用コア試料は、湿分の損傷または損失または獲得を防ぐような方法で扱われる。食用コア試料は、375gの試料が得られるように処理される。食用コア試料は、ペーストのような均一な稠度となるまでフードプロセッサー内で均質化している。
【0110】
コーティングされたペットフード製品および食用コアの試料のペーストは個々に100mL以下の体積でサンプリングされ、100mLナスコ(Nasco)ワールパック(Whirl-Pak)(登録商標)(ウィスコンシン州、フォートアトキンソン(Fort Atkinson, WI)53538−0901)内に個々に入れられ密閉される。ワールパック(Whirl-Pak)(登録商標)の密閉処理中、最終の密閉の直前に容器から手で過剰の空気を抜くことによって容器のヘッドスペースを最小限にする。ワールパック(Whirl-Pak)(登録商標)をメーカーの指示に従い密閉する − バッグを3度きつく折り畳み、タブを180度曲げる。
【0111】
すべての試料は、湿分分析の前に48時間未満の間6℃で冷蔵される。
【0112】
湿分分析のために、各湿分用スズ缶(moisture tin)および蓋の自重を0.0001gまで記録する。湿分用スズ缶および蓋は、乾燥した清潔なピンセットを用いて扱われる。湿分用スズ缶および蓋は、密閉されたデシケータ内の乾燥剤上で、乾燥した状態で保たれる。試料が入ったワールパック(Whirl-Pak)(登録商標)を開き、2.0000+/−0.2000gの試料を覆われていない湿分用スズ缶中へと秤量する。湿分用スズ缶中の試料の重量を記録する。エアオーブンでの乾燥中、湿分を失わせるがすべての他の物質は収容されるように、湿分用スズ缶の上部に開いた状態で蓋を置く。蓋、および試料の充填された湿分用スズ缶を、135℃で運転されるエアオーブン内に6時間置く。カウントダウンタイマーを用いて時間を監視する。
【0113】
乾燥後、オーブンからスズ缶を取り出し、乾燥された蓋をピンセットを用いてスズ缶の上部に置く。乾燥された試料を有する覆われた湿分用スズ缶を直ぐにデシケータに入れて冷却する。密閉されたデシケータは、ステージの下を活性乾燥剤で満たされる。室温まで冷却したなら、乾燥された試料を有する覆われた湿分用スズ缶を0.0001gまで秤量し、重量を記録する。各試料の湿分含量は、以下の式を用いて計算される。
湿分含量(%)=100−(乾燥後のスズ缶、蓋、および試料の重量−空のスズ缶および蓋の重量)×100/最初の試料重量
【0114】
表面剥離試験
この方法は、コーティングされたペットフード製品の表面剥離耐性を測定する。表面剥離は、食用コア、コーティング、第1の層、集塊、および/または追加の層若しくはコーティングからのバルク重量損失により、評価される。
【0115】
例えば、食用コア−コーティング、食用コア−第1の層、またはコーティング−第1の層、集塊−集塊、食用コア−集塊等について、表面剥離は、磨耗の1つの作用であるので、試料の重量は、この方法のために210グラム+10グラムと指定される。試料重量(IW)を記録する。磨耗の別の作用は、食用コア−容器の接触、コーティング−容器の接触、または第1の層−容器の接触に起因するので、容器の大きさは、直径203.2mm(8インチ)のふるいと規定される。ふるい、皿、および蓋は全て、直径203.2mm(8インチ)である。
【0116】
同様な外観および組成の試料(210g)(すなわち、食用コア試料、コーティング試料、第1の層試料、集塊試料、および/または追加の層若しくはコーティングの試料)をUS#4ふるい上に置く。ふるい上の湿った試料の重量は、風袋が差し引かれた計量皿からの移動により測定される。このふるいおよび試料を、フルハイトの皿上にあるタイラー(Tyler)#6ふるい(A.S.T.M.E.−11仕様、3.35mm正方形の開口部)の上に置く。US#4ふるいを蓋で覆う。ふるい積み重ね体アセンブリー、US#4ふるいおよびタイラー(Tyler)#6ふるいを、ふるい積み重ね体の高さと振盪器カバーに適応するように調整される試験ふるい振盪器(Ro−TapモデルRX−29、W.S.タイラー(Tyler)、オハイオ州、メンター(Mentor)44060)内に置く。Ro−Tap装置は、本業界では一般的であり、「独特な二次元の作用:水平円形動作および垂直タッピング動作(unique two-dimensional operation:a horizontal, circular motion and a vertical, tapping motion)」を有する。水平円形動作は、1分当たり278振動の頻度で、25.4mm×19.05mmの振動変位を有する。タッピングは、振盪器カバーの中心にはめ込まれている天然コルクに接触する2.438kgのハンマー重量を使用して、1分当たり150タップの頻度で起こる。天然コルクの寸法は、上面直径約44.45mm×底直径約39.69mm×高さ約25.4mmである。振盪器持続時間は、デジタルタイマーを使用して制御される。
【0117】
以下の振盪器のスケジュールは、中間測定を伴うこの方法で順次続き、表面剥離の程度と速度を計算する:1分、2分、5分、および15分、累積時間23分。初めに、試料を入れたUS#4ふるいの重量を測定し、該重量を出発重量(SW)として記録する。Ro−Tapでの23分のタッピング後、試料を入れたUS#4ふるいを除去する。
【0118】
試料の表面から微粉をすすいだ後に、振盪器工程中の重量損失を記録する。沈めるのに十分深い20〜23℃の水たまり中で、固体画分法にて記述されるような3つのふるいの積み重ね体アセンブリー(ふるいUS#20、US#4、およびUS#18)を使用して、すすぎを行う。大部分の試料は、ふるいUS#4上に保持される。ペーパータオルを使用して、ふるいの下面を乾燥させる。大部分の試料を、十分な底表面積を有する計量皿に移動させ、試料の単層を作製する。湿った試料の重量(WD)は、風袋が差し引かれた計量皿から移動させ、表面液体からの計量皿に残っている残重量(RW)を差し引くことにより測定される。
【0119】
ペーパータオルを使用して、US#4ふるいの外面を乾燥させる。湿った試料を計量皿からUS#4ふるいへと移す。ぬれた計量皿の残重量を(RW)として記録する。湿った試料の重量(DW)とぬれた計量皿の残重量(RW)との間の計算された差が、すすがれた試料重量(RS)である。
RS(g)=(DW)(g)−(RW)(g)
【0120】
記録されたすすがれた試料重量データは、表面剥離%として表面剥離の程度を計算するために使用される。
【0121】
表面剥離は、以下のように表される。
表面剥離%=(IW(g)−RS(g))/(IW)(g)×100
【0122】
粘度法
剪断指数(n)および稠度値(K)は既知であり、指数法則モデルを使用して、適用される剪断速度により変わる粘度を有する液体の粘度特性を報告するために認められている手段である。この方法は、グレービー、ソース、油、ブロス、融解油脂、および不可逆性ゲル溶液として含む充填剤の粘弾性的特徴に適合する。
【0123】
粘度(η)は、剪断応力を適用し、TAインスツルメンツAR2000(TA Instruments AR2000)(米国、デラウェア州、ニューキャッスル(New Castle)19720のTAインスツルメンツ(TA Instruments))のようなレオメーターを使用して剪断速度を測定することにより測定することができる。粘度は、異なる剪断速度で、以下の方法により測定される。
【0124】
試料は、コーティングされたペットフード製品から、以下のように得られる:i)室温の充填剤については、US#20ふるい(A.S.T.M.E.仕様、850mm正方形の開口部)を通る充填剤画分を製品として分離する。US#20ふるいを通る充填剤を捕らえるために、US#20ふるいと皿(硬い非穿孔のフルハイトの皿)との間にプラスチック袋をゆるく取り付ける。US#20ふるいを使用した分離を促進するためには、最小限の力が好ましいが、粘稠な充填剤(25℃、および0.2秒の逆数(inverse seconds)(1/秒)の剪断速度で、1Pa.s超過)については、Ro−Tap(上記の表面剥離試験)にて1分周期が採用される。充填剤をUS#20ふるい下の、プラスチック袋が内側に張られた皿に収集し、プラスチック袋を試料とともに取り除き、湿分損失を防ぐように密閉する。
【0125】
測定については、0.25mmを超える成分が存在しない限り、1.25mmの間隙を有する直径40mmの平行プレート構造が使用され、存在する場合には、2.5mmの間隙が使用される。スパチュラを使用して、試料を25℃のレオメーター基板上に載せ、間隙を確保し、上部測定構造の外側の過剰な組成物を取り除き、過剰な試料を取り除く間に、上部プレートを適所に固定する。試料を、基板温度に2分間平衡化する。50秒の逆数(1/秒)の剪断速度での15秒間の剪断を含む事前剪断工程を実行する。当業者に既知であるように、平行プレート構造での剪断速度は、縁部における剪断速度として表され、これは最大剪断速度でもある。事前剪断工程後に測定が実行され、これは応力を0.01Paから1,000Paまで、25℃で5.0分間隔にわたり漸増させながら、均等の間隔の直線的進行で125の粘度データ点を収集することを含む。少なくとも300 1/秒の剪断速度が試験中に得られる、あるいは、より高い最終応力値を有する同じ成分の新しい試料を用いて、時間当たりの応力増加の同じ速度を維持して、少なくとも300 1/秒の剪断速度が測定期間中に得られるまで、試験を繰り返す。測定の間は、試料を観察して、上部平行プレート下の領域が、いずれの位置においても、測定中に試料がなくならないことを確認するか、または、試験の持続時間中、試料が残るまで、測定が繰り返される。結果は、10〜300 1/秒の剪断速度の間のデータ点のみ、Pa−sによる粘度、1/秒による剪断速度を選択することにより、並びに指数法則の方程式にしたがってKおよびnの値を得るために、粘度の対数対剪断速度の対数の最小二乗回帰を使用することにより、指数法則のモデルに適合される。
η=K(γ’)(n−1)
【0126】
log−logの傾きについて得られる値が(n−1)であり、nは剪断指数(無次元)であり、Kについて得られる値は、Pa−sの単位で表される稠度値である。
【0127】
測色法
色は、CIE(国際照明委員会(Commission Internationale d'Eclairage))10゜(1964)スタンダード・オブザーバ(Standard Observer)、並びにマーキュリー2000分光分析装置(データカラー・インターナショナル(Datacolor International)(ニュージャージー州、ローレンスビル(Lawrenceville)08648))またはCIE L*a*b*三次元目盛りを使用して表される出力が可能なハンター・ミニスキャン(Hunter Miniscan)XE分光比色計(ハンター・アソシエイツ・ラボラトリー社(Hunter Associates Laboratory Inc.)(バージニア州、レストン(Reston)22090))のような反射率比色計を有するD65発光体(Illuminant)(300nmに下がるエネルギースペクトルを有し、色温度6227℃(6500ケルビン)を有する日光を模する)を使用して評価され、ここで、L*は第1の軸線上の明るさに相当し、a*は第2の軸線上の緑色度(負のa*値)および赤色度(正のa*値)に相当し、並びにb*は第3の軸線上の青色度(負のb*値)および黄色度(正のb*値)に相当する。色は、三次元の空間における点として、(L*、a*、b*)として表される。
【0128】
色の相違(デルタE)は、以下のように数学的に表現され、三次元の色空間(L*、a*、b*)における2つの色(例えば、点1v点2)の間の距離について述べる。
方程式I
デルタE=[(L*−L*+(a*−a*+(b*−b*0.5
【0129】
食用コア、コーティング(例えば、第1のコーティング、第2のコーティング、第3のコーティング、等)に関連付けられた食用コア、または層(例えば、第1の層、第2の層、等)および/若しくは集塊(例えば、第1の集塊、第2の集塊、第3の集塊)と結合している食用コアそれぞれの150cc試料が、本明細書の固体画分試験に記載されたようにコーティングされたペットフード製品から調製され、25℃で収集される。ツァイス・ステレオ顕微鏡(Zeiss Stereo Microscope)(ステミSR(Stemi SR)、西ドイツ)のような倍率(例えば5倍)の補助とともにデジタルキャリパー(例えば)を使用して、コーティングおよび/または層の全体の厚さを食用コア横断面(鋭いカミソリナイフを使用して切断する)から記録する。食用コア試料は、全てのコーティングおよび/または層を、全表面からコーティングおよび層の全体の厚さの1.5倍の距離を取り除くように、鋭いカミソリナイフで切断することにより調製することができる。切断は、デジタルキャリパーおよび倍率(上記)を使用して検査され、コーティングおよび層の全体の厚さの1.5倍の10%以内である。
【0130】
反射率比色計は、製造業者の仕様(例えば、黒色タイルおよび/または白色タイル)を使用して較正され、汚染を防ぐために、洗浄可能な光源窓を備えていなければならない。製造業者の仕様にしたがって、窓を洗浄する。
【0131】
あるいは、較正は透明カバー(約1.6mmの厚さのペトリ皿カバー)で標準化することができ、続く試験は、試料を透明カバーで被覆および接触させることによって実行される。L*、a*、およびb*値についての色測定を、透明なカバーを通して行ない、各試料(表1を参照:点1または点2)について記録する。
【0132】
以下の色の違いは、表Iに従って方程式Iから決定できる。
【表1】

【実施例】
【0133】
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態をさらに記載し実証する。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるので、本発明を限定するものと解釈すべきではない。
【0134】
コーティングされたペットフード製品は、以下を利用して調製できる。
【表2−1】

【表2−2】

実施例1〜7は、食用コア、集塊、充填剤、および任意成分を混合することによって調製することができる。食用コアは、最初に、成分を混合し乳化させることによって食肉スラリーを調製し、そのスラリーを成形し、食用コアの構造を定めるように100℃の蒸気を用いて調理し、その後その構造体を1.6cm立方体へと切断することによって、作製できる。実施例4では、食用コアをバッチタンブリング(batch tumbling)により第1のコーティングで部分的にコーティングすることができ、実施例6〜7では、食用コアをバッチタンブリングにより第1のコーティングで全体的にコーティングすることができる。実施例5では、食用コアをブラッシングにより全体的にコーティングして、コーティングされた食用コア上に第1の層を作製することができる。実施例6では、食用コアを逐次加工してコーティングすることができる(タンブラーを用いて第1のコーティングを、そして次に第1の層をバッチ適用することにより)。実施例7では、食用コア、第1のコーティング、および第1の層を実施例6と同様の方法で調製し、第1のコーティングの後に、逐次的に第2のコーティングを添加することによって、コーティングされた食用コアに対し強化がなされる。実施例1〜7では、最後のコーティングまたは層を添加できた後に、スチームトンネル内で0.1MPa(1気圧)の蒸気を用いて中心温度が67℃に達するまで加熱することによって、そのコーティングおよび層の構造が定められる。実施例1〜7のコーティングされた食用コアが定められた後、そのコーティングされた食用コアを充填剤および任意成分とともに攪拌して、混合物が均質になるまで低剪断を用いて混合し、パッケージ内に充填してレトルト内で加熱殺菌する。
【表3−1】

【表3−2】

【表3−3】

【表3−4】

実施例8〜14は、食用コアをコーティングし層状にするために、逐次バッチタンブリングを用いて調製される。コーティングされたコアは、コーティングされ層状にされたコアを互いに接触させたまま、そのコーティングされ層状にされた食用コアをスチームトンネル内で67℃の中心温度となるまでヒートセットすることによって集塊化される。集塊を充填剤および任意成分と混合してペットフード製品を調製し、充填し、レトルトによって貯蔵安定化させる。
【表4−1】

【表4−2】

実施例15〜20は、食用コアをコーティングし層状にするために、逐次連続エンロービング(enrobing)を用いて調製される。コーティングされたコアは、コーティングされ層状にされたコアを互いに接触させたまま、そのコーティングされ層状にされた食用コアをスチームトンネル内で67℃の中心温度となるまでヒートセットすることによって集塊化される。集塊を充填剤および任意成分と混合してコーティングされたペットフード製品を調製し、充填し、レトルトによって貯蔵安定化させる。実施例15〜20では、それ自身が食用コアに付着しなかった過剰のコーティングおよび層物質が、コーティングされ層状にされた食用コアとともに加工され、コーティングされたペットフードへ混合される。
【表5−1】

【表5−2】

(実施例22〜26、および30〜33)
実施例22〜26、および30〜33は、以下の方法で作製することができる。タイプ(X)のすべての成分は、従来の乾式混合により、乾燥バッチとして調製できる。タイプ(Y)の動物性タンパク質(サーモン、カンガルー肉、牛肉、鶏肉)成分は、使用まで冷凍しておくことができ、また従来のミートグラインダを使用して直径9.5mm穴のグラインディングプレートを通して挽くことができる。タイプ(Y)のすべての成分は、従来の混合によって、混合中の温度が0℃を超えないようにして、湿潤バッチとして調製することができる。従来の混合技術を使用してタイプ(X)の乾燥バッチとすべてのタイプ(Z)成分をタイプ(Y)の湿潤バッチへ混合するが、温度は混合中、0℃を超えない。以下、食肉スラリーとは、このX+Y+Z混合物のことである。
【0135】
食肉スラリーは、押出ダイプレートおよび15.8mm×15.8mmの寸法のオリフィスを有する押出成形機を用いて、15.8mm×15.8mm×1000mmの寸法のロープを形成するように成形されることができる。押出成形装置(セロ・フード・テクノロジーB.V.(Selo Food Technology B.V.)(オランダ)、または同等品)は、逐次連続的な使用のために、ベルト装備スチームトンネル(セロ・フード・テクノロジーB.V.(オランダ)、または同等品)と一体化されることができる。食用コアは、手持ち式の温度プローブ(例えば、VWRコーニング(VWR Corning)(登録商標)モデル310)を用いて測定した場合に中心温度が67℃に達するまで加熱することによって調製されることができる。加熱は、大気圧における飽和スチーム(100℃)下でなされ、連続さいの目カッター(カラザーズ・イクイップメント社(Carruthers Equipment Co)(オレゴン州、ウォレントン(Warrenton))、または同等品)を使用して最大寸法を最終の大きさまで減少させる。食用コアは、覆われたステンレス鋼冷却トレイ上で4℃まで冷却される。
【0136】
実施例22、23、24、25、および26は、食用コアを構成するために、種々の動物性および植物性タンパク質源を使用することができる。さらに実施例23は、食用コアに野菜を使用することができる。
【0137】
実施例27、28、および29は、これに限定されないが、食用コアを構成することができる、種々の成分を使用することができる。この方法およびこれらの成分の調製は、これらの成分を供給する業界には一般的である。
【0138】
実施例30〜33は、食用コア中の湿分含量を管理するために、ヒドロコロイドおよび/またはゴム系を使用することができ、これらの系またはそれらの組み合わせは非限定的である。
【表6】

【0139】
(実施例27〜29、34〜36)
実施例27、28、29、34、35、および36は、食用コアとして動物性タンパク質の商品供給源を使用することができる。サバ(Mackeral)、牛肉、または鶏肉を市販のスライス/ダイス装置を使用して1.6cm立方体へとダイスカットする。
【表7】

【表8−1】

【表8−2】

【表9】

【表10】

【表11−1】

【表11−2】

【表12】

【表13】

* 成分:カントリー・スタイル・チキン(Country Style Chicken)(チキンブロス、鶏肉、鶏脂肪(混合トコフェロール、ビタミンE源、およびクエン酸とともに保存されたもの)、重硫酸ナトリウム、キサンタンガム、チキンフレーバー、乾燥ビートパルプ(糖が除去されたもの)、ソルビン酸カリウム(防腐剤)、乾燥ビール酵母(Brewers Dried Yeast)、亜麻粉、ニンジン、エンドウマメ、ビタミン(ビタミンEサプリメント、アスコルビン酸、ビタミンAアセテート、パントテン酸カルシウム、ビオチン、チアミンモノニトレート(ビタミンB1源)、ビタミンB12サプリメント、ナイアシン、リボフラビンサプリメント(ビタミンB2源)、イノシトール、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6源)、ビタミンD3サプリメント、葉酸)、塩化カリウム、ミネラル(硫酸第一鉄、酸化亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、酸化マンガン、ヨウ化カリウム、炭酸コバルト)、ローズマリー抽出物)(プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble)(オハイオ州、シンシナティ(Cincinnati)))
【0140】
実施例81および82は、ビーフフレーバーのグレービーミックス(A)(ケリー・イングレジエンツ(Kerry Ingredients)(ウィスコンシン州、ベロイト(Beloit)))を含むことができる。
【0141】
「発明の詳細な説明」で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。
【0142】
本発明の特定の実施形態を説明および記述してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく他の様々な変更および修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更および修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用コアを含むことを特徴とするコーティングされたペットフード製品であって、前記食用コアが、約16%〜約92%の湿分含量、好ましくは、少なくとも20%の湿分含量、好ましくは、少なくとも30%の湿分含量、少なくとも50%の湿分含量、少なくとも60%の湿分含量を有するものである、コーティングされたペットフード製品。
【請求項2】
第1の層をさらに含み、該第1の層が、前記食用コアに結合している、請求項1に記載のコーティングされたペットフード製品。
【請求項3】
前記食用コアがコーティングと関連付けられた、請求項1または2に記載のコーティングされたペットフード製品。
【請求項4】
集塊をさらに含み、前記集塊が複数の粒子を含み、該粒子が接着しており、該集塊が前記食用コアに結合している、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコーティングされたペットフード製品。
【請求項5】
グレービー、ゲル、ゼリー、アスピック、ソース、水、空気、ブロスおよびこれらの組み合わせからなる群から選択される充填剤をさらに含み、該充填剤が、0.02〜1000Pa−sの稠度値(K)、好ましくは、.01〜600Pa−sの稠度値(K)、好ましくは、.1〜400Pa−sの稠度値(K)、好ましくは、.2〜100Pa−sの稠度値(K)を有するものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコーティングされたペットフード製品。
【請求項6】
前記食用コアが構造剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコーティングされたペットフード製品。
【請求項7】
少なくとも1つの野菜、少なくとも1つの果物、着色剤、風味剤、調味料、塩、徐放性化合物、ミネラル、ビタミン、酸化防止剤、プレバイオティクス、プロバイオティクス、香気調整剤、水およびこれらの組み合わせをさらに含み、前記着色剤が、合成着色剤または天然着色剤およびこれらの組み合わせから選択されるものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコーティングされたペットフード製品。
【請求項8】
前記製品が、.00003〜1の固体画分、.0003〜.98の固体画分、.003〜.88の固体画分、.03〜.75の固体画分を有するものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のコーティングされたペットフード製品。

【公開番号】特開2012−95659(P2012−95659A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−1121(P2012−1121)
【出願日】平成24年1月6日(2012.1.6)
【分割の表示】特願2008−512469(P2008−512469)の分割
【原出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(595056859)ザ・アイムス・カンパニー (52)
【氏名又は名称原語表記】The Iams Company
【Fターム(参考)】