説明

ゴルファーにゴルフクラブをフィッティングするためのシステムおよび方法

ゴルフクラブフィッティングシステムおよび方法は、(a)ゴルファーのドライバロフト角およびシャフトたわみ特性を示す入力データを受理する段階、(b)このデータに基づいて最初の候補フェアウェイウッドクラブを決定する段階、ならびに(c)最初の候補フェアウェイウッドクラブを識別する段階を含む。そのようなシステムおよび方法はさらに、(d)ゴルファーが最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階、(e)試験のためのさらなる候補フェアウェイウッドクラブを決定し、識別する段階、(f)ゴルファーがさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階、ならびに(g)データに基づいて最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を決定し、識別する段階を含むことができる。フィットするセット中の他のクラブをこれらのフィッティングシステムおよび方法によって決定することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願データ
本出願は、2008年2月1日出願の米国特許仮出願第61/025,605号に基づく優先権の恩典を主張する。この先行特許仮出願は参照により本明細書に全体として組み入れられる。
【0002】
発明の分野
本発明は一般に、ゴルファーに、そのゴルファーのスイングおよびゲームにより適したゴルフクラブをフィッティングするためのコンピュータ援用システムおよび方法に関する。本発明のさらなる局面は、クラブフィッタおよび/またはフィッティング中のゴルファーからの入力を受理する、および/またはクラブフィッタおよび/またはフィッティング中のゴルファーによって受理される出力を生成する、コンピュータ生成表示およびグラフィカルユーザインタフェースに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
ゴルフは、多種多様なプレーヤ、すなわち異なる性別ならびに劇的に異なる年齢および/または熟練度レベルのプレーヤによって楽しまれている。ゴルフは、そのような多様なプレーヤの集まりがゴルフイベントで互いに直接競いながらいっしょにプレーし(たとえば、ハンデ付きのスコア、異なるティーボックスを使用して、チームフォーマットで、など)、なおもゴルフのラウンドまたは競技を楽しむことができるという点で、スポーツの世界ではいくぶんユニークである。これらの要因が、テレビにおけるゴルフ番組(たとえばゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフの歴史および/または他のゴルフ番組)の増加および著名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも部分的に、近年、米国および世界中でのゴルフ人気を高めた。
【0004】
ゴルファーは、すべての熟練度レベルにおいて、パフォーマンスを改善し、ゴルフスコアを減らし、その次のパフォーマンス「レベル」に到達しようとする。すべてのタイプのゴルフ用具の製造者はこれらの要求に応え、近年、業界は、ゴルフ用具における劇的な変化および改良を目撃した。たとえば、今や、広い範囲の異なるゴルフボールモデルが利用可能であり、一部のボールは、特定のスイング速度および/または他のプレーヤ特性もしくは好みを補うように設計されている。たとえば、一部のボールは、より遠くおよび/またはよりまっすぐに飛ぶように設計されており、一部のボールは、より高いまたはよりフラットな弾道を提供するように設計されており、一部のボールは、より多くのスピン、コントロールおよび/または感触(特にグリーン周りの)を提供するように設計されており、一部のボールは、より速いまたは遅いスイングスピードのために設計されている、などである。また、ゴルフのスコアを減らすのに役立つことを約束する数多くのスイング補助具および/または補助教具が市販されている。
【0005】
プレー中にゴルフボールを動かす唯一の道具であることから、ゴルフクラブもまた、近年、多大な技術的研究および進歩の対象であった。たとえば、市場は、近年、パター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフトおよびグリップにおける劇的な変化および改良を見てきた。さらには、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性ならびにゴルフボールの特性を特定のユーザのスイング特徴または特性により良く適合させようとして、他の技術的進歩が達成されてきた(たとえば、クラブフィッティング技術、ボール打ち出し角計測技術、ボールスピン速度、ボールフィッティング技術など)。
【0006】
最近の進歩により、ゴルファーに利用可能なゴルフクラブ構成パーツが無数にある。たとえば、クラブヘッドは、多種多様な製造者によって多様な異なるモデルとして製造されている。そのうえ、個々のクラブヘッドモデルが多数の変形、たとえばロフト角、ライ角、オフセット特徴、ウェイト配分特徴(たとえば、ドローバイアスクラブヘッド、フェードバイアスクラブヘッド、自然にウェイト配分されたクラブヘッドなど)などの変形を含むことができる。さらには、クラブヘッドは、たとえば異なる製造者からの、異なる剛性、フレックスポイント、キックポイントまたは他の屈曲特性などを有し、異なる材料などでできている多様な異なるシャフトと組み合わせることができる。また、多様なグリップサイズ、材料、構造および銘柄が利用可能である。シャフト、クラブヘッドおよびグリップの利用可能な変形の間には、ゴルファーに利用可能な、文字通り何百種もの異なるクラブヘッド/シャフト/グリップの組み合わせがある。
【0007】
クラブフィッタおよびゴルフの専門家は、ゴルファーがこの圧倒的な数の構成部分の組み合わせを選抜しやすくし、ゴルファーに、そのゴルファーのスイング特性および必要性に合うゴルフクラブをフィッティングすることを支援することができる。現在、正しいクラブフィッティングは、主に、非常に時間を浪費する試行錯誤的手法であり、フィッティングの手法は、フィッティングを行う専門家の熟練度に大きく依存する。クラブフィッタが計測をより容易かつ正確に行い、個人にクラブおよび/またはクラブのセットを正しくフィッティングすることを可能にするクラブフィッティング技術における進歩は当技術分野で歓迎されるであろう。
【発明の概要】
【0008】
概要
以下、本発明およびその様々な特徴の基本的理解を提供するために、本発明の局面の概要を提示する。この概要は、本発明の範囲をいかなるふうにも限定することを意図したものではなく、本発明の概観および以下のより詳細な説明のための事情を提供するだけである。
【0009】
本発明の局面は、ゴルファーに、フィットするゴルフクラブのセット(たとえば、二つまたはそれ以上のクラブのセットおよび任意で完全または実質的に完全なクラブのセット)をフィッティングするためのシステムおよび方法に関する。ゴルファーに複数のゴルフクラブをフィッティングするための一つのそのような方法は、(a)ローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、ゴルファーに、第一のロフト角および第一のシャフトたわみ特性を含むドライバをフィッティングする段階、(b)第一のロフト角および第一のシャフトたわみ特性に少なくとも部分的に基づいて、複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを選択する段階、(c)複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、打撃に使用された最初のフェアウェイウッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、(d)任意で、最初のフェアウェイウッドクラブで打ったときに収集されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを選択し、一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打つ段階、ならびに(e)ローンチモニタデータに基づいて最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を提供する段階を含む。
【0010】
本発明の例のコンピュータ実施システムおよび方法は、(a)ゴルファーのドライバロフト角および少なくとも一つのドライバシャフトたわみ特性を示す入力データを受理する段階(たとえば、任意の所望のコンピュータ入力ハードウェアを介して)、(b)ドライバロフト角およびドライバシャフトたわみ特性に少なくとも部分的に基づいて、複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを決定する段階(たとえば、コンピュータ処理システムを使用して)、ならびに(c)選択された複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを識別するデータを出力する段階(たとえば、任意の所望のコンピュータ操作出力ハードウェアを介して)を含むことができる。そのようなシステムおよび方法はさらに、以下のステップ、すなわち(d)ゴルファーが複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階、(e)最初の候補フェアウェイウッドクラブの打撃に基づいて受理されたローンチモニタデータに基づいて試験のための一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを決定する段階、(f)さらなる候補フェアウェイウッドクラブを識別するデータを出力する段階、(g)ゴルファーが一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階、(h)ローンチモニタデータに基づいて最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を決定する段階、ならびに(i)最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を識別するデータを出力する段階の一つまたは複数を含むことができる。
【0011】
本発明の局面はさらに、さらなるクラブ、たとえばアイアン、ハイブリッドまたはさらなるフェアウェイウッドをフィッティングするためのフィッティングステップを含むことができる。したがって、本発明の少なくともいくつかの例示的なシステムおよび方法は、(a)一つまたは複数のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、(b)一つまたは複数のハイブリッドまたはフェアウェイウッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、(c)ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブ(たとえば、任意で、上記の事前にフィッティングされたクラブ)の少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、(d)アイアンまたはハイブリッドクラブの一つまたは複数の平均ボールキャリー距離が、フィットするセットの所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうかを決定する段階、(e)フィットするセット中に、一つまたは複数のアイアン、ハイブリッドクラブまたはフェアウェイウッドを含める推奨を決定する段階、および(f)推奨を示すデータを出力する段階を含むことができる。このようにして、フィッタは、ゴルファーが自分のバッグの中の異なるクラブを使用するとき、ゴルファーに、通常の段階的キャリー距離を有するクラブをフィッティングさせようとすることができる。
【0012】
本発明のさらなる局面は、様々な方法を実行する、および/または上記様々なシステム(および以下さらに詳細に記載するもの)を作動させるための、それに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。本発明のなおさらなる局面は、様々なシステムの作動中および上記様々な方法の実行中、情報をクラブフィッタ、ゴルファーまたは他のユーザに提示する、および/またはクラブフィッタ、ゴルファーまたは他のユーザから入力データを受理するために使用されるコンピュータ生成表示および/またはグラフィカルユーザインタフェースに関する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することにより、本発明の局面およびその特定の利点のより完全な理解を得ることができる。
【0014】
【図1】本発明のシステムおよび方法で使用することができる例示的なローンチモニタシステムを示す。
【図2】本発明の例示的なゴルフクラブフィッティングシステムおよび方法の概観を示す。
【図3】本発明のいくつかの例示的なシステムおよび方法で使用することができる例示的なドライバフィッティング手順を示す。
【図4】本発明の少なくともいくつかの例示的なドライバフィッティング手順において提供することができる例示的な表示出力を示す。
【図5】本発明の少なくともいくつかの例示的なドライバフィッティング手順において提供することができる例示的な表示出力を示す。
【図6】本発明の少なくともいくつかの例示的なドライバフィッティング手順において提供することができる例示的な表示出力を示す。
【図7】本発明の少なくともいくつかの例示的なドライバフィッティング手順において提供することができる例示的な表示出力を示す。
【図8】本発明の少なくともいくつかの例示的なドライバフィッティング手順において提供することができる例示的な表示出力を示す。
【図9】本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法で使用することができる例示的な第一のフェアウェイウッドフィッティング手順を示す。
【図10】本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法で使用することができる例示的なシャフト長フィッティング手順を示す。
【図11】図11A〜11Dは、図10の例示的なシャフト長フィッティング手順の様々な特徴を説明する。
【図12】本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法で使用することができる例示的なライ角フィッティング手順を示す。
【図13】図13A〜13Cは、図12の例示的なライ角フィッティング手順の様々な特徴を説明する。
【図14A】本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法で使用することができる例示的なアイアン、ハイブリッドクラブおよび/またはフェアウェイウッドフィッティング手順を示す。
【図14B】本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法で使用することができる例示的なアイアン、ハイブリッドクラブおよび/またはフェアウェイウッドフィッティング手順を示す。
【図15】本発明の少なくともいくつかの例示的なアイアン、ハイブリッドクラブおよび/またはフェアウェイウッドフィッティング手順で提供することができる例示的な表示出力を示す。
【図16】本発明の少なくともいくつかの例示的なアイアン、ハイブリッドクラブおよび/またはフェアウェイウッドフィッティング手順において提供することができる例示的な表示出力を示す。
【図17】図17Aは、本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法で使用することができる例示的なウェッジフィッティング手順を示す。図17Bは、図17Aの例示的なウェッジフィッティング手順の様々な特徴を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
詳細な説明
本発明の様々な例示的な構造の以下の説明においては、本明細書の一部を形成し、本発明の様々な例示的なゴルフクラブフィッティングシステムおよび方法が実例として示されている添付図面を参照する。さらには、本発明の範囲を逸脱することなく、構成部分および/またはステップの他の具体的配設を使用することができ、構造的および機能的変更を加えることができるということが理解されよう。
【0016】
A. 本発明に関する背景情報の概説
ゴルファーに、自身のスイングに合ったクラブを正しくフィッティングすることは、ゴルファーが、ゴルフのラウンド中、ボールとより良好かつより一貫したコンタクトを取ることに役立ち、ゴルファーが自身のスコアを減らすことに役立つことができる。上記のように、本発明の局面は、ゴルファーに一つまたは複数のゴルフクラブをフィッティングするためのコンピュータ実施可能なシステムおよび方法に関する。図1は、本発明にしたがって使用することができる例示的なフィッティングシステム100の略図である。この例示的なシステム100は、ゴルフボール104の飛行の様々な特性、たとえばボール初速、打ち出し方向、スピン速度、スピン方向、クラブヘッド速度、ボールインパクト時のクラブヘッド向きなどを計測する従来のゴルフボールローンチモニタ(弾道測定器)システム102を含んでもよい。当技術分野で周知であるように、ローンチモニタ102は、そのセンサによって生成されたデータを、従来のパーソナルコンピュータ(「PC」)、ラップトップ、コンピュータワークステーション(たとえばネットワークに接続された)などを含むことができるコンピューティングシステム106に転送することができる。さらに、当技術分野で公知であるように、コンピューティングシステム106は、クラブフィッタが、ローンチモニタ102から得られた情報を収集し、処理し、表示することを可能にする様々な要素または特徴、たとえばユーザ入力システム108、ワイヤレス送受信システム110、他の入出力システム112などを含んでもよい。ユーザ入力システム108は、ユーザが、コンピューティングシステム106および/またはローンチモニタ102もしくはそれらの様々な構成部分などのための設定を入力、制御または調節することを可能にする。本発明を逸脱することなく、任意の所望のタイプのユーザ入力システム102、たとえばキーボード入力、マウス入力、他の「ポインタ」タイプ入力(たとえばローラボール、トラックボールなど)、スタイラスタイプ入力、タッチパッド入力、音声入力、ボタンタイプ入力(ハードまたはソフトボタン)、ソフトキーボード入力、スキャナ入力、ユニバーサルシリアルバス(USB)または他の入力ポート、パラレルポートなどを提供することもできる。コンピューティングシステム106はさらに、それ自体の処理システム114(たとえば一つまたは複数のマイクロプロセッサ)、コンピュータ可読メモリシステム116、表示装置118(たとえばコンピュータモニタ、プリンタまたは他の出力装置)および/または電源120(たとえばACおよび/またはDC電源)などを含んでもよい。
【0017】
本発明の例のシステムおよび方法は、他の方法でも同様にデータ、入力および/または他の情報を受理することができる。たとえば、上記のように、遠隔または他の外部ソース122、たとえばローンチモニタ102、インタネット、外部コンピュータ可読メモリ要素などからデータ、入力および/または他の情報を受理するための入出力システム112が提供されてもよい。入出力システム112は、データを受理するための所望のタイプの入出力インタフェース装置、たとえばディスクドライブ(たとえばフロッピーディスク、CD、DVDなどのための読み書きシステム)、USBポート、イーサネット、電話または他の有線接続ポートまたはシステムなどであってよい。同様に、外部ソース122は、ディスク、フラッシュドライブ、メモリスティックまたはデータを記憶し、送信するための他のコンピュータ可読媒体、インタネットまたは他の遠隔地にあるネットワークもしくはデータソースなどであってよい。もう一つのオプションまたは代替として、外部ソース122は、システム106とともに提供された、またはシステム106に動作的に結合された適切なワイヤレス送受信インタフェース110に動作的に接続されることができるワイヤレス接続(参照番号124で示す)を介してコンピューティングシステム106に接続されてもよい。本発明を逸脱することなく、図1に示すシステム全体の様々な構成部分は、一つのハウジングまたは構成部分内に含めてもよいし、任意の所望の数の別々の構成部分として、および/または任意の所望の数の場所に提供されてもよい。
【0018】
システム100およびその様々な構成パーツの使用、ならびにシステム100およびその様々な構成パーツへの情報入力および/またはシステム100およびその様々な構成パーツからの情報出力の、様々なより具体的な例を以下さらに詳細に説明する。
【0019】
B. 本発明の例のゴルフクラブフィッティングシステムおよび方法の概説
一般に、上記のように、本発明の局面は、ゴルファーに、フィットするゴルフクラブのセット(たとえば二つまたはそれ以上のクラブのセット)をフィッティングするためのシステムおよび方法に関する。ゴルファーに複数のゴルフクラブをフィッティングする一つのそのような方法は、(a)ゴルファーが、ロフト角および/またはシャフトたわみ特性の様々な組み合わせを有するドライバを打つ、一つまたは複数のゴルフクラブ打撃セッション中に生成されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、ゴルファーに、第一のロフト角および/または第一のシャフトたわみ特性を含むドライバをフィッティングする段階、(b)第一のロフト角および第一のシャフトたわみ特性に少なくとも部分的に基づいて、複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを選択する段階、(c)複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、打撃に使用された最初の候補フェアウェイウッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、(d)任意で、最初のフェアウェイウッドクラブで打ったときに収集されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを選択し、一つまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打つ段階、ならびに(e)最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数で打ったときに収集されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を提供する段階を含む。選択および推奨ステップは、全部または部分的に、コンピュータシステムを使用して実行することもできる。
【0020】
本発明の例のコンピュータ実施システムおよび方法は、(a)ゴルファーのドライバロフト角および少なくとも一つのドライバシャフトたわみ特性を示す入力データを受理する段階(たとえば、任意の所望のコンピュータ入力ハードウェアを介して)、(b)ドライバロフト角およびドライバシャフトたわみ特性に少なくとも部分的に基づいて、複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを決定する段階(たとえば、コンピュータ処理システムを使用して)、ならびに(c)選択された複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを識別するデータを出力する段階(たとえば、任意の所望のコンピュータ操作出力ハードウェアを介して)を含むことができる。そのようなシステムおよび方法はさらに、以下のステップ、すなわち(d)ゴルファーが複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階であって、ローンチモニタデータが、その打撃に使用された最初の候補フェアウェイウッドクラブに相関する段階、(e)最初の候補フェアウェイウッドクラブの打撃に基づいて受理されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、試験のための一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを決定する段階、(f)さらなる候補フェアウェイウッドクラブを識別するデータを出力する段階、(g)ゴルファーが一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階であって、ローンチモニタデータが、その打撃に使用されたさらなる候補フェアウェイウッドクラブに相関する段階、(h)最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの打撃の一つまたは複数に基づいて受理されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を決定する段階、ならびに(i)最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を識別するデータを出力する段階の一つまたは複数を含むことができる。
【0021】
フィットするクラブセットに含められる最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨は、任意の所望の情報に基づくことができる。本発明の少なくともいくつかの例にしたがって、この推奨は、少なくとも部分的に、最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数、たとえばローンチモニタ試験中に最高平均ボールキャリー距離および/または最高平均トータル距離を出した最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブで打ったのち受理されたローンチモニタデータに含まれる平均ボールキャリー距離に基づく。
【0022】
本発明の局面は、さらなるクラブ、たとえばアイアン、ハイブリッドおよび/またはさらなるフェアウェイウッドをフィッティングするためのフィッティングステップを含んでもよい。したがって、本発明の少なくともいくつかの例示的システムおよび方法は、(a)一つまたは複数のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、(b)一つまたは複数のハイブリッドクラブおよび/またはフェアウェイウッドを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、(c)ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブ(たとえば、任意で、上記の事前にフィッティングされたクラブ)の少なくとも一つの平均ボールキャリー距離および/または平均トータル距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、(d)アイアンまたはハイブリッドクラブの一つまたは複数の平均ボールキャリー距離が、フィットするセットの所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうかを決定する段階、(e)フィットするセット中に、一つまたは複数のアイアンまたはハイブリッドクラブを含める推奨を決定する段階、ならびに(f)推奨を示すデータを出力する段階を含むことができる。このようにして、フィッタは、ゴルファーが自分のバッグの中の異なるクラブを使用するとき、ゴルファーに、通常の段階的キャリー距離を有するクラブをフィッティングさせようとすることができる。アイアン、ハイブリッドおよび/またはフェアウェイウッドフィッティングシステムおよび方法の一部は、フィットするセット中のクラブにとって正しいシャフト長および/またはライ角(および/または他の特徴)の決定およびカスタマイズを含むことができる。
【0023】
本発明のさらなる局面は、様々な方法を実行する、および/または上記の様々なシステム(および以下さらに詳細に記載するもの)を作動させるための、それに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体に関する。そのようなコンピュータ可読媒体は、コンピュータに対して内部的なコンピュータ可読メモリ(たとえばハードドライブ)またはコンピュータから切り離し可能なコンピュータ可読メモリ(たとえばディスク、固体またはフラッシュメモリ装置など)を含むことができるが、必ずしもそれらに限定されない。
【0024】
本発明のなおさらなる局面は、情報をクラブフィッタ、ゴルファーまたは他のユーザに提示する、および/またはクラブフィッタ、ゴルファーまたは他のユーザから入力データを受理するために使用されるコンピュータ生成表示および/またはグラフィカルユーザインタフェースに関する。一つのより具体的な例として、本発明のいくつかの例のビデオ表示またはグラフィカルユーザインタフェース(およびそのような表示またはインタフェースを生成するためのコンピュータ可読媒体)は、(a)第一の座標軸上に提供されるゴルフボール打ち出し角情報および第二の座標軸上に提供されるゴルフボールスピン速度情報を有する二次元グラフィック表示、(b)所定のボール打ち出しスピードおよび/またはクラブヘッドスピードパラメータの場合の、打ち出し角およびスピン速度を組み合わせたターゲットゾーンの二次元グラフィック表示上の指示、ならびに(c)一つまたは複数のゴルフボールの打撃に関して二次元グラフィック表示上でボール打ち出し角およびボールスピン速度を識別する一つまたは複数の指標であって、一つの指標が、グラフィック表示上に示されるゴルフボールの打撃ごとにそれぞれ提供される、指標、を含むことができる。望むならば、一つまたは複数の指標はさらに、各指標によって表されるゴルフボールの打撃で使用されたゴルフクラブを識別することもできるし、ビデオ表示が、ビデオ表示上に示されるゴルフボールの打撃の一つまたは複数を行うために使用されたゴルフクラブを他のやり方で識別することもできる。また、望むならば、グラフィカルユーザインタフェースは、指標が提供されており、より多くのデータが望まれるところのゴルフクラブの打撃の一つ(または複数)をユーザが示すことを可能にすることもできる。この入力は、ビデオ表示上のゴルフショットに関するさらなるデータ、たとえばボールスピードデータ、クラブヘッドスピードデータ、打ち出し角データ、トータルボールスピンデータ、ボールサイドスピンデータ、ボールサイドスピン方向データ、ボールキャリー距離データおよび/またはトータルボール飛距離データの表示を生じさせることができる。そのようなビデオ表示またはインタフェースは、ユーザに対し、ゴルファーの個々のショットが、所与のボールまたはクラブヘッドスピードの場合(または所与のクラブの場合)に、ターゲット(たとえば最適な)打ち出し角および/またはスピン速度にどれくらい近づいているのかを示すのに役立つことができる。
【0025】
もう一つの例として、本発明の少なくともいくつかの例のビデオ表示および/またはユーザインタフェースは、ゴルファーのバッグ中のクラブの正しいプログレッションを識別する際にユーザを支援することができる(たとえば、ゴルファーが自分のバッグ中の異なるクラブを使用するとき、各クラブの平均キャリーまたはトータル移動距離が相対的に規則的にまたは一定に変化するよう)。換言するならば、ゴルファーは、5番アイアンでは6番アイアンよりも平均で10ヤード遠くまで飛び、6番アイアンでは7番アイアンよりも10ヤード(平均で)遠くまで飛ぶ、等々を望むかもしれない。このようにして、ゴルファーは、自分のバッグ中のいかなる有意な距離ギャップも有しない。そのようなビデオ表示またはユーザインタフェースは、(a)第一の座標軸上に提供されるゴルフボールキャリー距離情報またはゴルフボールトータル移動距離情報および第二の座標軸上に提供されるゴルフクラブ識別情報を有する二次元グラフィック表示、(b)ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つのゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離の二次元グラフィック表示上の指標、(c)キャリー距離またはトータル移動距離ヤード数における第一の変化を示し、ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの指標に由来する第一の傾き線、ならびに(d)少なくとも一つのさらなるフェアウェイウッド、ハイブリッドクラブまたはアイアンクラブのゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離を表す一つまたは複数のポイント指標を含むことができる。望むならば、ビデオ表示は、たとえばキャリー距離またはトータル移動距離ヤード数の異なる一定変化をそれぞれが示す二つまたはそれ以上の傾き線を含むこともできる。追加的または代替的に、ビデオ表示はさらに、一つまたは複数のさらなるクラブ(たとえばハイブリッドクラブまたはフェアウェイウッド)のゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離を示す一つまたは複数の線を含むこともできる。これらの線は、これらの一つまたは複数のさらなるクラブがゴルファーのバッグ中のどこかにベストフィットするならばどこにベストフィットするのか(たとえば、特定のハイブリッドクラブまたはフェアウェイウッドが、バッグ中のクラブ間の有意な距離ギャップを埋めるために、3番アイアンまたは4番アイアンの代わりになるかどうか)をユーザが容易に見ることを可能にする。
【0026】
本発明のさらなる局面は、様々なシステムの作動中および上記様々な方法の実行中、情報をクラブフィッタ、ゴルファーまたは他のユーザに提示する、および/またはクラブフィッタ、ゴルファーまたは他のユーザから入力データを受理するために使用されるコンピュータ生成表示および/またはグラフィカルユーザインタフェースに関する。そのような表示およびユーザインタフェースの例を以下さらに詳細に説明する。
【0027】
本発明の具体例を以下さらに詳細に説明する。読者は、これらの具体例が本発明の例を示すためだけに記載され、本発明を限定するものと解釈されるべきではないことを理解すべきである。
【0028】
C. 発明の具体例
上記のように、図1は一般に、本発明の様々な局面とともに使用することができるローンチモニタシステム100を示す。図2は一般に、本発明のフィッティングシステムおよび方法全体の例示的な構成部分および/またはステップを示す。本発明の一例において、クラブフィッティングセッションが、たとえば、ユーザが、フィットするセット内のクラブ間で比較的一定の距離差を維持するようなやり方で、ユーザにゴルフクラブの全セット(または実質的にゴルフクラブの全セット)をフィッティングする。図2に関連して説明する特定の例示的なフィッティングシステムおよび方法においては、まず、ユーザにドライバをフィッティングする(S200)。次いで、ドライバフィッティングに関して得られ、使用された情報に少なくとも部分的に基づいて(以下さらに詳細に説明する)、ユーザに第一のフェアウェイウッドクラブをフィッティングする(S202)。次に、クラブ長および/またはライフィッティングを考慮するための入力データおよび情報を受け(S204)、この情報(および/またはほかの情報)を使用して第二のフェアウェイウッド/ハイブリッド/アイアンクラブフィッティングを行う(S206)。本発明のシステムおよび方法はさらに、ウェッジフィッティング構成部分または手順(S208)および/またはパターフィッティング構成部分または手順(S210)を含むこともできる。
【0029】
当然、本発明を逸脱することなく、図2に関連して説明したシステムおよび方法の多くの変形が可能である。たとえば、本発明を逸脱することなく、様々なステップまたは構成部分を変更したり、その順序を変更したりすることができる。さらには、本発明を逸脱することなく、ステップの一つまたは複数を省略したり、ユーザが任意の所望のステップから開始したり、ステップ(またはその一部)を任意の所望の順序で完了したりすることもできる。本発明のシステムおよび方法の少なくともいくつかの例において、フィッティングステップのいずれかで収集されたデータおよび情報を、たとえばフィットするバッグ中の他のクラブのフィッティングのためのその後のフィッティングステップの一つまたは複数に使用し、基づかせることもできる。様々なステップおよび構成部分の特徴の例を以下さらに詳細に説明する。
【0030】
図3は、本発明の例のドライバフィッティングシステムおよび/または方法の特徴の例を示す。このシステムおよび方法の開始(S300)で、ユーザは、任意で既存の自分のドライバおよび/または他のクラブを使用してボールを打つことによってウォームアップする(S302)。そうする必要はないが、望むならば、これらのウォームアップショットをローンチモニタによって観測する、またはクラブフィッタが他のやり方で観察することもできる。たとえば、これらのウォームアップショット中(または質問期間を通して)、システムおよび/またはクラブフィッタが、ユーザの自然なスイング特性または傾向に関する基本情報、たとえばスイング「プロフィール」情報、たとえば、そのゴルファーがスライサであるのか、フッカであるのか、過度に「オーバーザトップ」のスインガであるのか、過度に「インサイドアウト」のスインガであるのか、「キャスタ」であるのか、一般的なボールスピン情報、一般的なボール打ち出し角情報、一般的なスイングスピード情報、一般的なボール飛行情報などを確認することもできる(S304)。
【0031】
最初に得られたプロフィールまたは他の情報に基づき、本発明の例のシステムおよび方法は、さらなる試験のための最初のドライバグループを選択することができる(S306)。この最初のドライバグループは任意の所望の数のクラブを含むことができるが、この例示される例においては、ドライバグループIにおける最初の試験のために二つの異なるクラブが選択される。より具体的な例として、S304で収集したプロフィール情報に基づいて、本発明の例のシステムおよび方法は、様々な提案される特徴および特徴の組み合わせ、たとえばシャフト材料、シャフトフレックスおよび/またはシャフトキックポイント位置(たとえば、クラブヘッドスピードなどに基づいてエキストラスティフ、スティフ、レギュラー、シニア、レディースなど)、クラブロフト角(たとえば、ボール打ち出し角、クラブヘッドスピードなどに基づいて6.5°〜16°)、クラブヘッドウェイト配分(たとえば、一般的なボール飛行またはスイング特性などに基づいてヒール集中ウェイト配分、トウ集中ウェイト配分、ニュートラルウェイト配分など)、シャフト長(たとえば、プレーヤの身長、体格、スイングタイプなどに基づく)、グリップ直径、グリップ材料など(たとえば、ユーザの手のサイズ、スイングタイプ、個人的好みなどに基づく)などを有する二つの最初のドライバを試験のために選択することができる。
【0032】
ひとたび試験ための最初のドライバグループが確認されたならば、ユーザは、このグループからの提案されるクラブでボールを打つ(S308)。本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法においてはクラブごとに何回の打撃を行ってもよいが、ユーザは、最初のドライバグループに含まれる提案されるクラブごとに2、3回のショットを打つことができる。これらのショットは、たとえば図1に示すタイプのローンチモニタによって観測されて、最終的なドライバ製品を選択し、フィッティングするための関連ショットデータ、たとえばボール打ち出し角、ボールスピン速度、ボールスピン方向、中心またはまっすぐからのボール飛行の逸脱、ボールスピード、クラブヘッドスピードなどが収集される。
【0033】
第一のドライバグループを使用して行われたショットから収集されたデータの結果として、第二のドライバグループ(たとえば、一つまたは複数のさらなるクラブを含む)をさらなる試験のために選択することができる(S310)。たとえば、第一のグループを使用して計測される所与のユーザに関する一般的なクラブヘッドスピードまたはボール打ち出し速度スピードを与えられると、本発明の例のシステムおよび方法は、ボール打ち出し角および/またはボールスピン条件をユーザのスイングに合わせて最適化しようとして、さらなる試験のためのさらなるクラブ構造または構成パーツを提案することができる。たとえば、最初のドライバグループの試験からのローンチモニタデータは、より最適な最初のボール飛行打ち出し角を生成するためには異なるクラブヘッドロフト角が有用であるかもしれないことを指示することができ、本発明のシステムおよび方法は、この変数を最適化しようとして、異なるロフト角を有するクラブヘッドを提案することができる。もう一つの例として、最初のドライバグループの試験からのローンチモニタデータは、クラブヘッドスピードを最適化する、および/またはボールの最初の打ち出しのスピン速度を変化させるためには異なるシャフト剛性またはキックポイント位置が有用であるかもしれないことを指示することができる。この例において、本発明のシステムおよび方法は、この変数を最適化しようとして、異なる特性を有する異なるシャフトを提案することができる。任意の所望のパラメータ、たとえばボール初速、打ち出し角、スピンスピード、スピン方向、キャリー、トータル距離などを最適化しようとして、他の特徴および特徴の組み合わせ(たとえばウェイト配分など)を有するクラブおよび/またはクラブ構成部分の提案がさらに提供されることもできる。
【0034】
ひとたび第二のドライバグループが選択されたならば、ユーザは、このグループからのドライバでボールを打つことができ、任意で各クラブを2、3回打つことができる(S312)。得られたデータを与えられると、クラブフィッタは、たとえば「ファジー理論」、たとえばフィッタのデータ考察、ゴルファーおよび/またはそのスイングのフィッタの個人的観察、クラブヘッド特性の変更(たとえばロフト角、シャフトフレックス、キックポイント、ウェイト配分など)が計測されるボール飛行特性(たとえば打ち出し角、スピン速度、スピン方向など)にどのように影響するかに関するフィッタの直感などを使用して(S314)、もう一つのクラブを試験に加えることを考えることもできる。任意で(または追加的に)、ユーザまたはフィッタは、ユーザが自分の現在のドライバを使用してスイング(たとえば2、3回のスイング)を行うことを選択し(S316)、これらのスイングからローンチモニタデータを収集することもできる。
【0035】
そして、クラブの最終的な第三のセットを試験に選択することができる(S318)。本発明のいくつかの例において、クラブのこの第三のセットは、(a)最良の結果を出した最初のドライバグループ(打撃シーケンス1)からのクラブ組み合わせ、(b)最良の結果を出した第二のドライバグループ(打撃シーケンス2)からのクラブ組み合わせ、(c)S314からの選択に基づく「ファジー理論」(打撃シーケンス2ののち)および/または(d)ユーザ個人のクラブの一つまたは複数を含むことができる。そして、これらのクラブの一つまたは複数を打撃シーケンス3でユーザが打ち(たとえばクラブあたり2、3回、S320)、フィッティングセッションレポートを生成する(S322)(その例を以下さらに詳細に説明する)。フィッティングセッションレポートは、試験されたものに基づいて、最終的なクラブ構造(たとえば、クラブヘッドロフト、シャフト材料、シャフト剛性、シャフトキックポイント、クラブヘッドウェイト配分、グリップサイズなど)、たとえば、もっとも好ましい、または一貫した結果(たとえば、もっともまっすぐなボールの飛行、最長ボールキャリー、最長トータル距離、もっとも一貫した結果など)を出した打撃シーケンス3(または他の打撃シーケンスの一つ)からのクラブ構造に関する推奨を含むことができる。ドライバフィッティングセッション全体が比較的少数、たとえば約20のゴルフショットを含むことができる。
【0036】
有利には、本発明のシステムおよび方法は、取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続を有するクラブ(たとえば、異なるヘッドを所与のクラブに速やかに固定する、および/または異なるシャフトを所与のヘッド構造に速やかに固定することができるよう、取り外し可能なシャフト/ヘッド接続で構成されたクラブ)を使用して実践することができる。そのような取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続の例は、様々なゴルフ製造者、たとえばNIKE Golf、Callaway Golfおよび/またはTaylor Made Golfを通して当技術分野で公知である。そのようなシステムのさらなる例が、Burrowsへの米国特許第6,890,269号、Burrowsへの米国特許出願第11/612,072号、Thomasらへの米国特許第11/774,513号、Thomasらへの米国特許出願11/774,519号、Stitesらへの米国特許出願11/774,522号およびStitesらへの米国特許出願第11/846,370号に提供されている。これらの文献は参照により本明細書に全体として組み入れられる。望むならば、上記取り外し可能なヘッド/シャフト接続と同じまたは同様なやり方で、グリップ要素が取り外し可能にシャフトに接続されてもよい。
【0037】
図4は、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるローンチモニタ生成データの例示的な表示400を示す。この表示400は、ボール打ち出し角データのプロットを一つの軸上に含み、ボールスピン速度を他方の軸上に含み、ユーザの個々のショットがグラフ上でそれぞれの位置にプロットされている(要素402を参照)。この表示400はさらに、個々のショットに関するデータ(たとえば、要素402によって表されるショットの一つに関するデータ)を含むショットデータゾーン404を含む。本発明を逸脱することなく、任意の所望のデータを表示400上および/またはゾーン404内に提供することができるが、この例示される例において、データゾーン404は、ボール打ち出しスピードデータ、ボール打ち出し角データ、トータルスピンデータ、サイドスピンデータ、予測されるボールキャリー距離データおよび予測される全ボール移動距離データを含む。図4にはコンピュータ生成表示400として示されているが、本発明を逸脱することなく、紙のプリントアウト、携帯電話または他の小型電子装置上の表示などを含む他の表示形態またはフォーマットが可能である。
【0038】
本発明を逸脱することなく、さらなる情報を表示400上に提供することもできる。たとえば、所与のクラブヘッドスピードおよび/またはボール初速の場合、一般に、改善されたボール飛行(たとえば、より長いキャリー、より長い全移動距離など)を提供する、より望ましい打ち出し角およびスピン速度特性または範囲ならびに最適な結果を提供する打ち出し角およびスピン速度特性または範囲のゾーンがある。望むならば、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって、これらの望ましい範囲および/または最適ゾーンを表示400上に提供または表示することもできる。これらの特徴は、図4の例示的な表示400上で線406(一般に広く望ましい範囲の打ち出し角およびスピン速度特性を示し、包囲する)およびゾーン408(特定のボール初速の場合の最適な打ち出し角およびスピン速度の組み合わせを示す)によって示されている。線406の異なるプロットおよび/またはゾーン408の異なる位置で異なるボールスピードが生じることがある。顕著には、この例において、ユーザのショット(要素402によって表される)は、最適ゾーン408の範囲内または近くにある。この表示400は、最良の結果を提供したクラブおよび/または個々のショットを決定する際にユーザをより良く支援するのに役立つことができる。
【0039】
図5はさらに、最良の結果を提供するクラブヘッド、シャフトおよび/または他の特性の組み合わせを選択する際、表示400がいかに有用であるのかを示す。図5は、いくつかのクラブからの打撃の結果がその上に提供されている図4の表示400を示す(異なるクラブの場合の打撃は要素402内の異なる番号によって証明されている)。この組み合わせデータは、ユーザまたはフィッタが、最良の結果を提供する傾向を示したクラブを容易に見ることを可能にする。そのうえ、これらプロットされた結果から、経験豊富なクラブフィッタは、ユーザの結果を最適範囲408に近づけるかもしれない特定のクラブヘッド特性変更(たとえばロフト角、シャフトフレックスなど)またはボール特性変更を提案することができるかもしれない。
【0040】
本発明の例のシステムおよび方法は、望むならば、さらなる情報を提供および/または表示することができる。図6は、ローンチモニタから計測され、予測されるボール飛行を示す表示600(たとえばコンピュータ表示、プリントアウトなど)を示す。たとえば、この図示される表示600において、上のチャートまたはグラフ602は、潜在的なフック、スライス、フェード、ドローまたは他のボール飛行特性を示すために、一つまたは複数のショットの予測されるボール飛行(ローンチモニタによって計測)およびまっすぐな飛行から(または中心線から)のショットの逸脱を示すために提供されている。さらには、この図示される表示600は、一つまたは複数のショットの予測されるボール飛行の弾道(ローンチモニタによって計測)ならびにショットの予測されるキャリーおよびロール距離を示すために、第二のチャートまたはグラフ604を提供する。ショットデータゾーン404は、例示されるショットの一つ、すなわち、図示される例におけるチャート602および604からの太字または強調されたショットに関するより詳細なデータを提供する。当然、本発明を逸脱することなく、任意の数の個々のショット(任意の所望の数のクラブを使用)を表示600に示すこともできるし、他のデータコンテンツおよび/またはデータの配設を提供することもできる。望むならば、表示600は、様々なショットに使用されたクラブを、たとえば異なる色の線、異なる線形状などを使用して示すこともできる。
【0041】
本発明を逸脱することなく、本発明の例のシステムおよび方法は、情報を他の形態およびフォーマットで提供することができる。たとえば、図7は、いくつか異なるクラブに関する情報およびデータがチャート形態で提供されている例示的な表示700(たとえばコンピュータ表示、プリントアウトなど)を示す。図7の表示700または他の所望の表示(たとえば図4〜6に示すタイプの表示)は、フィッティングセッションレポートの少なくとも一部として(任意で、フィットするドライバまたは最終的なドライバ構成の推奨(たとえば、一つまたは複数のクラブヘッドロフト、シャフト材料、シャフト剛性、シャフトキックポイント、クラブヘッドウェイト配分、グリップサイズなどの推奨を含む)とともに)ユーザに提供することができる。
【0042】
図8は、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって提供することができるフィッティングセッションレポートのもう一つの表示800(たとえばコンピュータ表示、プリントアウトなど)を示す。この例示的表示800において、距離に関してユーザの最良のクラブおよび精度に関して最良のクラブの推奨またはシステム決定ならびにボールの推奨(たとえば、ゴルファーにとって最良のスピン特性を提供するボール)が提供される。この例示的フィッティングセッションは、三つの異なる変数、すなわちクラブタイプ(たとえば、特定の製造者からの特定の銘柄またはクラブ)、クラブヘッドロフト角およびシャフトの組み合わせを有するクラブ構造での試験を含むものであり、推奨は、上記のように計測された打ち出しデータ(たとえば、最大合計距離、最高精度などを提供するクラブタイプ、ロフト角およびシャフト組み合わせ)に基づいて提供される。
【0043】
上記のように、望むならば、本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法は、ユーザにさらなるクラブをフィッティングするために使用することもできる。たとえば、ドライバフィッティングセッションが完了したのち、本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法は、ユーザおよびクラブフィッタを、セット中の次の所望のクラブのフィッティングを開始する経路に導くことができる。図9は、第一のフェアウェイウッドクラブをユーザにフィッティングする例示的なシステムおよび方法を示す。フィッティング手順のこの部分が開始すると、まず、たとえば上記プロセスを使用して、ユーザにドライバをすでにフィッティングしているかどうかの決定が下される(S900)。「はい」ならば、以下さらに詳細に説明するように、このフィットするドライバのデータを第一のフェアウェイウッドクラブフィッティングプロセスで使用することができる(S902)。「いいえ」ならば、ユーザのスイングを観測し、このユーザの様々なドライバ特性、たとえばこの特定のユーザに望ましいドライバロフトおよびシャフトフレックスに関する最初の推奨を行う(S906)ための機会をフィッタおよび/またはローンチモニタシステムに与えるために、ユーザは、自分のドライバまたは標準ドライバを用いていくつかの打撃(たとえば3回の打撃)を行う(S904)ことを求められるかもしれない。または、自分のドライバで打つのではなく、その自分のドライバに関する情報をシステムに入力し、S906でドライバロフトおよびシャフトフレックスを選択するための出発点として使用することもできる。
【0044】
ひとたびユーザのドライバ特性が決定された(たとえば、ドライバフィッティングセッション、ユーザの既存のドライバ、ドライバを打つユーザを観測したのちフィッタまたはシステムの決定などからインポートされた)ならば、二つの候補第一のフェアウェイウッドクラブを最初の試験に選択する(S908)。本発明を逸脱することなく、ドライバデータに基づいて二つの候補第一のフェアウェイウッドクラブを選択する任意の所望のやり方を使用することができる。本発明のいくつかの例のシステムおよび方法において、第一の候補フェアウェイウッドクラブは、システム中に提供され、プログラムされた「ルックアップ表」に基づいて選択することができる。たとえば、最初に選択されるべき二つの候補の第一のフェアウェイウッドクラブそれぞれに一つずつ、二つの表を提供することができる。フィットするドライバまたは他のドライバのデータに基づいて、これら二つのルックアップ表は、特定の第一のフェアウェイウッドクラブ特性に関する二つの最初の推奨を提供する。一つの推奨は、ユーザがこの第一のフェアウェイウッドをティーショットに使用するという優先事項を強調する、またはそれに向けられる傾向にある。他方の推奨は、ユーザが、フェアウェイキャリーを最大限にしようとして、この第一のフェアウェイウッドをフェアウェイまたはラフで使用するという優先事項を強調する、またはそれに向けられる傾向にある。これらの最初の第一のフェアウェイウッド「推奨ルックアップ表」の例を以下に提供する。
【0045】
(表1A)優先事項=ティーショット

【0046】
(表1B)優先事項=フェアウェイキャリー

【0047】
したがって、これらの表を使用して、通常の「(R)」シャフトフレックスを有する10.5°のドライバをフィッティングされるユーザは、S908で、第一のフェアウェイウッドクラブ関して、二つの推奨、すなわち、ドライバと同じシャフトフレックスを有する15°第一のフェアウェイウッド(表1Aから)およびドライバと同じシャフトフレックスを有する17°第一のフェアウェイウッド(表1Bから)を提供されることになる。ひとたび選択されると、任意でローンチモニタを使用しながら各候補第一のフェアウェイウッドクラブで打って(S910)、打球の様々な特性、たとえば打ち出し角、スピン速度、ボール打ち出しスピード、クラブヘッドスピード、予測されるボールキャリー距離、予測されるトータルキャリー距離などを測定する。任意の回数の打撃が可能であるが、本発明のいくつかの例においては、通常、クラブごとに約3回の打撃で十分である。
【0048】
望むならば、S912で、システム、フィッタまたはユーザは、打つべき第三の(またはそれ以降の)第一のフェアウェイウッドクラブ(たとえば、異なる銘柄または製造者のクラブ、異なるロフトを有するクラブ、異なるシャフト特性を有するクラブ、異なるウェイト配分を有するクラブなど)を選択することができる。ひとたびユーザまたはフィッタが所望のクラブすべてで打ったならば、打撃の結果に基づいて最終的な第一のフェアウェイウッドクラブを推奨することができる(S914)。推奨を行う際には任意の所望のデータが支配する、または使用されることができるが、望むならば、推奨は、最長の平均キャリー、最長の平均トータル距離、最小の左右分散、最適なスピン速度などを提供したクラブ構造に基づくことができる。本発明のいくつかの例において、この推奨は、最高の平均ボールキャリー距離を提供した(たとえばローンチモニタデータから予測)打撃クラブにのみ、または主に基づいて行うことができる。
【0049】
フィッティングプロセス全体における次の(またはもう一つの)ステップとして、クラブ長および/またはライフィッティングステップを実行することができる。図10は、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができる例示的なクラブヘッド長フィッティングまたは決定手順を示し、図11A〜11Dはその手順の様々な特徴を示す。このプロセスにおける最初のステップとして、フィッタは、ゴルファーの指先から地面Gまでの距離Dを計測する(S1000、図11Aの距離D)。この計測距離を使用して、たとえば以下の表に提供された情報を使用しながら最初のシャフト長を選択する(この情報は、本発明のシステムおよび方法中にたとえば「ルックアップ」表としてプログラムされてもよい)。
【0050】
(表)シャフト長の出発点

【0051】
シャフト長に関して決定した出発点を使用して、ユーザは、上記表から、所定のシャフト長を有し、ゴルファーに関して先に決定したドライバと同じたわみ特性(たとえば、レギュラー、スティフ、レディース、シニア、エキストラスティフなど)を有する6番アイアンクラブを選択する(S1002)。そして、ユーザは、インパクトテープ(または、内蔵されたインパクト位置点決定システムを有する電子クラブヘッドを含む、他のインパクト位置点決定手段)をゴルフクラブフェースに使用して、そのクラブヘッドでいくつかのショットを打つ(S1004)。ショットごとに、フィッタがインパクト位置を記録する(S1006)。たとえば、図11Bに示すように、トウヒットの場合、インパクトテープ1100は、トウにマーク1102を含むように変化して、その特定の打撃においてゴルフボールがクラブのトウ区域に当たったことを示す。同様に、図11Cに示すように、中央ヒットの場合、インパクトテープ1100は、中央にマーク1102を含むように変化して、その特定の打撃においてゴルフボールがクラブの中央区域に当たったことを示し、図11Dに示すように、ヒールヒットの場合、インパクトテープ1100は、ヒールにマーク1102を含むように変化して、その特定の打撃においてゴルフボールがクラブのヒール部分に当たったことを示す。望むならば、フィッタは、様々なインパクト位置を単に注目するだけでもよい。または、望むならば、本発明のシステムおよび方法は、ユーザまたはフィッタが様々なインパクト位置を示すデータをシステムに入力することを可能にするユーザインタフェースを提供することもできる(たとえば、ユーザまたはフィッタがクラブヘッドフェースの表示上でインパクト位置を「クリック」することを可能にするインタフェースをコンピュータ表示上に提供することにより)。さらに別の例として、フェースインパクト位置決定手段を有する電子クラブを使用するならば、インパクト位置は、本発明のシステムおよび方法に自動的に転送されることができる。
【0052】
ひとたび一つまたは複数のショットのフェースインパクト位置が決定されたならば、そのインパクトがフェース中央であるかどうかの決定を下す(フィッタにより、入力データに基づいてシステムにより、など)(S1008)。「いいえ」ならば、新たなシャフト長を推奨することができ(S1010)、このプロセスはS1004に戻ることができ、そこで、再びボールを打ち、インパクト位置を決定する。
【0053】
本発明を逸脱することなく、フェースインパクト位置に基づいてS1010でシャフト長の任意の調節を提供することができるが、以下の表または情報を、S1010で新たなシャフト長を決定するための基礎として使用することもできる。
【0054】
(表)

【0055】
任意で、極端なトウまたはヒールヒットの場合には、望むならば、さらなる長さを、新たに推奨されるシャフト長に加える、または新たに推奨されるシャフト長から引くこともできる(たとえば±3/4インチ)。追加的または代替的に、中央ゾーンに比較的近いヒールおよび/またはトウヒットの場合には、望むならば、より小さい長さを、新たに推奨されるシャフト長に加える、または新たに推奨されるシャフト長から引くこともできる(たとえば±1/4インチ)。
【0056】
プロセスS1004〜S1010は、必要ならば、一貫した中央インパクト位置が観測または計測される(S1008での回答「はい」)まで繰り返すことができる。そして、このシャフト長(または標準シャフト長からの調節分)をS1012でシャフト長推奨として提供することができる(たとえば、アイアンの場合、推奨は、各シャフトをそのアイアンの標準シャフト長から一定量だけ加減すべきであることを示すこともできる)。望むならば、推奨されるシャフト長または標準からのシャフト長調節分を示すレポートを生成することもできる(S1014)(たとえば印刷コピー、コンピュータ表示などとして)。
【0057】
図12は、本発明のシステムおよび方法で使用することができる例示的なライ角決定手順を示し、図13A〜13Cはこの手順の説明を支援する。この場合、クラブヘッドの地面(たとえば「ライボード」)とのインパクト位置を決定することができるよう、インパクトテープ1300がクラブヘッドソール1302(たとえば、任意で図10および11に関連して上記で決定したやり方で調節されたシャフト長を使用して、標準のライ角を有する6番アイアン)に貼付される。または、インパクトテープではなく、内蔵されたインパクト位置点決定システムを有する電子クラブヘッドを含む、他のインパクト位置点決定手段を提供してもよい。そして、ユーザは、インパクトテープ1300(または他のインパクト位置点決定手段)をゴルフクラブのソール1302に使用して、そのクラブヘッドでいくつかのショットを打つ(S1200)。ショットごとに、フィッタがインパクト位置を記録する(S1202)。たとえば、図13Aに示すように、ヒールヒットの場合、インパクトテープ1300は、ヒールまたはその近くにマーク1304を含むように変化して、その特定の打撃においてクラブソールがクラブのヒール区域の近くで地面(たとえばライボード)に当たったことを示す。同様に、図13Bに示すように、中央ヒットの場合、インパクトテープ1300は、中央にマーク1304を含むように変化して、その特定の打撃においてクラブソールがソールの中央部分で地面(たとえばライボード)に当たったことを示し、図13Cに示すように、トウヒットの場合、インパクトテープ1300は、トウまたはその近くにマーク1304を含むように変化して、その特定の打撃においてソールがクラブのトウ区域の近くで地面(たとえばライボード)に当たったことを示す。
【0058】
望むならば、フィッタは、S1202で様々なインパクト位置を単に注目するだけでもよい。または、望むならば、本発明のシステムおよび方法は、ユーザまたはフィッタが様々なインパクト位置を示すデータをシステムに入力することを可能にするユーザインタフェースを提供することもできる(たとえば、ユーザまたはフィッタがクラブヘッドフェースの表示上でインパクト位置を「クリック」することを可能にするコンピュータが生成するユーザインタフェースを提供することにより)。さらに別の例として、インパクト位置決定手段を有する電子クラブを使用するならば、インパクト位置は、本発明のシステムおよび方法に自動的に転送されることができる。
【0059】
ひとたび一つまたは複数のショットのソールインパクト位置が決定されたならば、そのインパクトがソールの中央であるかどうかの決定を下す(フィッタにより、入力データに基づいてシステムにより、など)(S1204)。「いいえ」ならば、新たなライ角を推奨することができ(S1206)、ユーザは、この新たなライ角を使用してさらなるショットを打つことができる(S1208)。そして、このプロセスはS1202に戻ることができ、そこで、これらさらなる打撃に関してソールインパクト位置が決定され、プロセスは必要なだけ繰り返されることができる。
【0060】
本発明を逸脱することなく、S1206でライ角の調節を提供することができるが、以下の表または情報を、S1206で新たなライ角推奨を決定するための基礎として使用することもできる。
【0061】
(表)

【0062】
プロセスS1202〜S1208は、必要ならば、一貫した中央ソールインパクト位置が観測または計測される(S1204での回答「はい」)まで繰り返すことができる。そして、このライ角(または標準ライ角からの調節分)をS1210でライ角推奨として提供することができる(たとえば、アイアンまたは他のクラブの場合、推奨は、各ライ角をそのアイアンまたはクラブの標準ライ角から一定量だけ加減すべき(よりアップライトまたはフラット)であることを示すこともできる)。望むならば、推奨されるライ角または標準からのライ角調節分を示すレポートを生成することもできる(S1212)(たとえば印刷コピー、コンピュータ表示などとして)。
【0063】
このプロセスにおける次またはもう一つの例示的なステップとして、図14Aおよび14Bに示すように、任意で上記で生成され、収集されたデータを考慮しながら、第二のフェアウェイウッド、ハイブリッドおよび/またはアイアンフィッティングプロセスを実行する。この手順の一つのゴールは、ゴルファーがバッグ中のクラブの間で規則的な距離の離間を有することを保証しようとすること、および/またはバッグ中のクラブの間で長いまたは広い「距離ギャップ」が認められないことを保証しようとすることである。この例示的なプロセスにおける第一ステップとして、S1400で、第一のフェアウェイウッドフィッティングセッションデータ(およびフィッティング推奨データ)が利用可能であるかどうかに関する決定を下す。「はい」ならば、このデータを検索またはシステムに入力することができる(S1402)。または、「いいえ」であるならば(図14Aのオプション1)、第一のフェアウェイウッドフィッティングセッションを実行することができる(S1404)。もう一つの代替として、「いいえ」であるならば(図14Aのオプション2)、ゴルファー自身のドライバを使用するゴルファーのボールキャリー距離の推定値および/またはゴルファー自身の第一のフェアウェイウッドを使用するゴルファーのボールキャリー距離の推定値を得ることにより、第一のフェアウェイウッドセッションデータなしで手順を続行することもできる(S1406)。望むならば、ユーザが自分のクラブでいくつかのスイングを行い、これらのスイングからのローンチモニタデータを計測し、後続の手順で使用することもできる。
【0064】
ひとたびこのベースラインドライバおよび/または第一のフェアウェイウッドデータが上記オプションの一つによって収集されたならば、プロセスは継続する。そして、ユーザは、一つまたは複数の打撃などに基づいて、たとえば特定の銘柄、特定の製造者から自分のセットのためのアイアンモデルを選択する(S1408)。そして、選択されたアイアンモデルから、ユーザは、ステップS1410で6番アイアンを数回(たとえば3回)打ち、S1412で3番アイアンを数回(たとえば3回)打つ。図14BのステップS1414に示すように、ユーザはまた、いくつかのさらなる代替クラブ、たとえば20°ハイブリッド、23°ハイブリッド、26°ハイブリッドおよび一つまたは複数のさらなるフェアウェイウッド、たとえば5番ウッド、7番ウッドなどを打つこともできる。本発明を逸脱することなく、任意の所望の数のクラブを、クラブごとに任意の所望の回数の打撃を含め、使用することができる。ひとたび打撃セッションが完了したならば、ローンチモニタデータを評価し(S1416、たとえば、以下さらに詳細に説明する)、どのアイアン、ハイブリッドおよび/またはフェアウェイウッドをユーザのバッグに含めるべきであるかに関する推奨を行うことができる(S1418)。望むならば、ユーザの、フィットするセットに含めるべき推奨されるアイアン、フェアウェイウッドおよび/またはハイブリッドを示すレポートを生成することもできる(S1420)(たとえば印刷コピー、コンピュータ表示などとして)。
【0065】
図15は、本発明の少なくともいくつかの例にしたがってアイアン、ハイブリッドおよび/またはフェアウェイウッドのローンチモニタデータを評価し、どのクラブをフィットするセットに含めるべきであるかに関する推奨を行うために使用することができる表示画面1500(または他の出力)を示す。ドライバDまたは第一のフェアウェイウッドF1データおよびそれらに関する、ベースラインとしてのキャリー距離(またはトータル移動距離)から出発して、ヤード数における一定の変化を表す一つまたは複数の傾き線(L1、L2およびL3)を表示1500上に生成する(たとえば、L1はクラブごとに5ヤードの変化、L2はクラブごとに10ヤードの変化、L3はクラブごとに15ヤードの変化)。そして、様々なクラブ、たとえば第二のフェアウェイウッド(F2)、3番アイアンおよび6番アイアン(および/または任意の打撃された他のアイアン)に関して計測された平均キャリー距離を図示するようにプロットすることができる。理想的には、ゴルファーのセット中の様々なクラブは線L1〜L3の一つをたどって、ゴルファーは、セット中のクラブのキャリー距離における比較的一定の変化を有するようになる(たとえば、ゴルファーが自分のセット中の隣接クラブ間で大きな距離ギャップを経験しないよう)。図15は、この例示的なフィッティングセッションにおいて、セット中のクラブが、一定線L2およびL3よりもかなり低い平均キャリー距離を有した3番アイアンを除き、クラブ線(L2およびL3)ごとに一定の10〜15ヤード変化をかなり良好にたどることを示す。特にアマチュアゴルファーにとってロングアイアンは通常、より打ちにくいため、この結果は驚くことではない。
【0066】
この例における3番アイアンの平均キャリー距離はユーザのバッグ中のクラブの間で大きな距離ギャップを残したため、ユーザは、3番アイアンを異なるクラブ、たとえばハイブリッドクラブまたはもう一つのフェアウェイウッドと交換することを望むかもしれない。表示1500は、そのような交換が望ましいかもしれない場合を決定する際にユーザまたはクラブフィッタを支援する情報を提供する。顕著には、この例において、表示1500は、上記打撃セッション中に計測された様々なハイブリッドクラブの平均キャリー距離を示すプロットを含む。三つの試験されたハイブリッドクラブの平均キャリー距離を見ると、23°ハイブリッドによってカバーされたキャリー距離が3番アイアンスロット内の線L2および/またはL3上の位置にもっとも適合するということを理解することができる。換言するならば、23°ハイブリッドによってカバーされるキャリー距離は、セット中のクラブの間に一定の10〜15ヤードの距離ギャップを維持するのに十分な距離を3番アイアンで打ったならば3番アイアンのキャリー距離があるべきところの距離にもっとも適合する。このデータを見て、クラブフィッタは、このユーザのバッグ中の3番アイアンを23°ハイブリッドと交換することを推奨することができる。さらには、26°ハイブリッドによってカバーされるキャリー距離は、クラブの間に一定の距離ギャップを維持するためにユーザの4番アイアンのキャリー距離があるべきところの距離にもっとも適合するため、フィッタは、ユーザのバッグ中の4番アイアンを26°ハイブリッドと交換することを推奨することができる(特に、アマチュアまたは高ハンデプレーヤにとってハイブリッドクラブはロングアイアンに比較していくらか打ちやすいため)。
【0067】
本発明を逸脱することなく、アイアン、ハイブリッドおよび/またはフェアウェイウッドをフィッティングするためにローンチモニタデータを評価するための表示画面1500(または他の出力)の数多くの変形が可能である。たとえば、本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法は、フィットするドライバをベース出発点として使用するのではなく、第一のフェアウェイウッド(または別のクラブ)を、アイアン、フェアウェイウッドおよび/またはハイブリッドフィッティングのためのベース出発点として使用することもできる(たとえば、上記のように、第一のフェアウェイウッドがユーザにフィッティングされる)。ドライバと第一のフェアウェイとの間には、セット中の他の連続クラブの間の平均距離ギャップに比較して大きな距離ギャップがあることが多いため、第一のフェアウェイウッドを出発点として使用することはより正確であることができる。
【0068】
図16は、アイアン、ハイブリッドおよび/またはフェアウェイウッドをフィッティングするためにローンチモニタデータを評価するための代替の例示的な表示画面1600(または他の出力)を示す。この例示的な表示1600においては、様々な異なるクラブ距離変化線L1〜L3を提供するのではなく、第一のフェアウェイウッドキャリー距離(または他のクラブキャリー距離)をベースまたは出発点として使用して、クラブ間の一定または所望の距離変化のゾーン1602がプロットされている。たとえば、図16に示すように、ゾーン1602は、6番アイアン、±5ヤード、クラブ間のキャリーの変化10〜14ヤードを表すことができる。もう一つの代替として、望むならば、ゾーン1602は、クラブ間のキャリー距離の変化12.5ヤード(または他の所望の値)、±5ヤードの第一のフェアウェイウッドキャリー距離を表すことができる。いずれの場合でも、これらの表示1600はまた、3番アイアンキャリー距離が一定または所望のキャリー変化のゾーン1602のかなり外にあり、バッグ中の隣接クラブの間に大きなギャップを作り出すことを明確に示す。これらの表示1600はまた、図15に関連して上記したように、ユーザまたはフィッタが、フィットするセット中のクラブの間で一貫した距離をより良く維持するために、3番アイアンに代えてハイブリッドクラブを用いることを容易に理解し、推奨することを可能にする。
【0069】
ウェッジのフィッティングが、本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法に含めることができるもう一つの手順である。図17Aは例示的なウェッジフィッティングプロセスを示し、図17Bは、このフィッティング手順の説明を支援するクラブヘッド構造を示す。この手順が開始するとき、クラブヘッドの地面(たとえば「ライボード」)とのインパクト位置を決定することができるよう、インパクトテープ1700をウェッジ、たとえば56°ウェッジのソール1702に貼付することができる(望むならば、これらの打撃に使用される最初のウェッジは、上記フィッティング手順、たとえばライ角調節、シャフト長調節などに少なくとも部分的に基づいて決定された特性を有することもできる)。または、インパクトテープではなく、内蔵されたインパクト位置点決定システムを有する電子クラブヘッドを含む、他のインパクト位置点決定手段を提供してもよい。そして、ユーザは、インパクトテープ1700(または他のインパクト位置点決定手段)をゴルフクラブのソール1702に使用して、そのクラブヘッドでいくつかのショットを打つ(S1700)。ショットごとに、フィッタがインパクト位置を記録する(S1702)。たとえば、図17Bに示すように、リーディングエッジヒットの場合、インパクトテープ1700は、リーディングエッジまたはその近く(ゾーン1700a中)にマークを含むように変化して、その特定の打撃においてクラブソールがクラブのリーディングエッジの近くで地面(たとえばライボード)に当たったことを示す。同様に、中央ヒットの場合、インパクトテープ1700は、中央区域(ゾーン1700b中)にマークを含むように変化して、その特定の打撃においてクラブソールがソールの中央部分で地面(たとえばライボード)に当たったことを示し、トレーリングエッジヒットの場合、インパクトテープ1700は、トレーリングエッジまたはその近く(ゾーン1700c中)にマークを含むように変化して、その特定の打撃においてソールがクラブのトレーリングエッジの近くで地面(たとえばライボード)に当たったことを示す。
【0070】
望むならば、フィッタは、S1702で様々なインパクト位置を単に注目するだけでもよい。または、望むならば、本発明のシステムおよび方法は、ユーザまたはフィッタが様々なインパクト位置を示すデータをシステムに入力することを可能にするユーザインタフェースを提供することもできる(たとえば、ユーザまたはフィッタがクラブヘッドフェースの表示上でインパクト位置を「クリック」することを可能にするコンピュータが生成するインタフェースを提供することにより)。さらに別の例として、インパクト位置決定手段を有する電子クラブを使用するならば、インパクト位置は、本発明のシステムおよび方法に自動的に転送されることができる。
【0071】
インパクト位置を与えられると、ユーザが自分のウェッジでボールを打ち下ろす傾向にあるのか、ボールを「スクープ」し、浮かせようとする傾向にあるのかの決定を下すことができる。このインパクト情報を与えられると、ウェッジ特性の最初のセットを出発点として推奨することができる(S1704)。これらのウェッジ特性は、たとえば、ロフト角、バウンス角、キャンバ、ソール幅、ウェッジ銘柄および/またはモデルなどを含むことができる。たとえば、推奨されるウェッジセットは、一定のロフト角ギャップ(たとえば50°、54°、58°など)を有するウェッジを含むことができる。ひとたびウェッジセット推奨が行われたならば、ユーザは各推奨されたウェッジを打つことができる(S1706)。これらの打撃中、ローンチモニタがこれらの打撃に関する打ち出しデータを収集し、このローンチモニタデータを、たとえば、ボールスピードvsロフト、バックスピンvsロフト、打ち出し角vsロフトなどのようにプロットすることができる(S1708)。このプロットされたデータを、ユーザに対し、コンピュータ表示上で、プリントアウトとしてなどで出力することもできる。
【0072】
ローンチモニタデータを与えられると、クラブフィッタは、異なるロフト、バウンス角、ソール幅などの二つまたはそれ以上のウェッジ、たとえばサンドウェッジ(通常、比較的大きなバウンス角を有する)、ピッチングウェッジ(おそらくは、いくぶん小さめのバウンス角を有する)、ギャップウェッジおよびロブウェッジを含むウェッジセットを推奨することができる(S1710)。さらには、望むならば、本発明のシステムおよび方法は、ウェッジ推奨および/またはこのフィッティング手順に伴うローンチモニタデータを含むレポートを生成することもできる(S1712)。
【0073】
本発明の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法はさらに、パターフィッティング手順を含むこともできる。本発明を逸脱することなく、任意の所望のパターフィッティング手順、たとえばパターシャフト長、パターライ角、パターロフト角、グリップサイズおよび/または形状、パターヘッドウェイト、パターヘッドウェイト配分などを調節するためのフィッティングまたは手順を使用することができる。上記手順からのデータ、たとえばシャフト長調節データ、ライ角調節データ、指先と地面との間の距離などを、少なくとも部分的に、パターフィッティングのための出発点として使用して、たとえば、フィッティング手順中の最初のパター特性のための最初の推奨を行うことができる。
【0074】
本発明を逸脱することなく、フィッティングシステムおよび方法における数多くの変形を提供することもできるし、多くの特徴をシステムおよび方法に加えることもでき、本発明を逸脱することなく、様々な特徴を順序変更することなどもできる。より具体的な例として、望むならば、ゴルフクラブおよび/または様々な構成パーツが、ユーザによって打撃中のクラブの構造に関する情報をフィッタが容易に追跡し、入力することを可能にする特徴を備えていることもできる。たとえば、望むならば、使用中のクラブヘッドに関するデータをフィッタがシステムに容易に入力することができるよう、各クラブが、RFIDチップ、バーコードまたは他のデータ搬送および/または送信装置を備えていることもでき、フィッティング設備のローンチモニタまたは他の部分が、RFIDアクチベータ、バーコードリーダおよび/またはデータ受信および/またはアクティブ化装置を備えていることもできる(たとえば、クラブ上のRFIDチップまたはバーコードは、ロフト角、シャフトフレックス、ライ特性などのようなクラブ特性の決定を可能にするクラブ識別子を送信することもできる)。
【0075】
追加的または代替的に、望むならば、クラブの個々のパーツそれぞれに関するデータをシステムに入力したり、システムによって追跡したりすることができるよう、クラブの様々な構成部分(たとえばヘッド、シャフト、グリップなど)が別々のRFIDチップ、バーコードまたは他のデータ搬送および/または送信装置を有することもできる。そのような別々に標識されたクラブ構成部分は、たとえば上記のように、クラブヘッドとシャフトとの間および/またはシャフトとグリップとの間に取り外し可能な接続を利用するフィッティングセッションに特に有用であることができる。
【0076】
結び
本発明を実施する好ましい形態を含む具体例に関して本発明を詳細に説明したが、当業者は、上記システムおよび方法の数多くの変形および置換があることを理解するであろう。したがって、本発明の真意および範囲は、請求の範囲に述べられるように広義に解釈されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルファーに複数のゴルフクラブをフィッティングする方法であって、
ゴルファーがロフト角およびシャフトたわみ特性の様々な組み合わせを有するドライバを打つ、一つまたは複数のゴルフクラブ打撃セッション中に生成されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、ゴルファーに、第一のロフト角および第一のシャフトたわみ特性を含むドライバをフィッティングする段階、
該第一のロフト角および該第一のシャフトたわみ特性に少なくとも部分的に基づいて、複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを選択する段階、
該複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、打撃に使用された最初のフェアウェイウッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
任意で、該最初のフェアウェイウッドクラブで打ったときに収集されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを選択し、該一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打つ段階、ならびに
該最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数で打ったときに収集されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を提供する段階
を含む、方法。
【請求項2】
最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨が、最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数で打ったときにローンチモニタによって決定される平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、請求項1記載の方法。
【請求項3】
最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨が、最高の平均ボールキャリー距離を出した最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブに対応する、請求項2記載の方法。
【請求項4】
第一のアイアンを使用してゴルフボールを打ち、該第一のアイアンに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
第一のハイブリッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、該第一のハイブリッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
ドライバまたは最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、
該第一のアイアンまたは該第一のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離が、該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうかを決定する段階、および
該フィットするセット中に、該第一のアイアンまたは該第一のハイブリッドクラブの一つを含める推奨を提供する段階
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
第一のアイアンを使用してゴルフボールを打ち、該第一のアイアンに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
第一のハイブリッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、該第一のハイブリッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
第二のハイブリッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、該第二のハイブリッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
ドライバまたは最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、
該第一のアイアン、該第一のハイブリッドクラブまたは該第二のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離が、該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうかを決定する段階、および
該フィットするセット中に、該第一のアイアン、該第一のハイブリッドクラブまたは該第二のハイブリッドクラブの一つを含める推奨を提供する段階
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
ドライバまたは最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、
一つまたは複数のアイアンを使用してゴルフボールを打ち、該一つまたは複数のアイアンに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
一つまたは複数のハイブリッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、該一つまたは複数のハイブリッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、および
該フィットするセット中に、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブから選択される、少なくとも一つのクラブを含める推奨であって、該フィットするセット中のクラブの、該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲に少なくとも部分的に基づく推奨を提供する段階
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
少なくとも一つのクラブの推奨が、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、請求項6記載の方法。
【請求項8】
少なくとも一つのクラブの推奨が、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブのどれが、フィットするセット中のクラブの所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲により良く適合するかの決定に少なくとも部分的に基づく、請求項6記載の方法。
【請求項9】
一つまたは複数のアイアンを使用してゴルフボールを打ち、該一つまたは複数のアイアンに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、
一つまたは複数のハイブリッドクラブを使用してゴルフボールを打ち、該一つまたは複数のハイブリッドクラブに相関する打撃に関するローンチモニタデータを収集する段階、および
フィットするセット中に、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブから選択される、少なくとも一つのクラブを含める推奨であって、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、少なくとも一つのクラブの推奨を提供する段階
をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項10】
少なくとも一つのクラブの推奨が、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブのどれが、フィットするセット中のクラブ間の平均ボールキャリー距離における規則的な変化をより良く提供するかの決定に少なくとも部分的に基づく、請求項9記載の方法。
【請求項11】
ゴルファーに複数のゴルフクラブをフィッティングするためのシステムであって、
ゴルファーのドライバロフト角および少なくとも一つのドライバシャフトたわみ特性を示す入力を受理するための入力システム、
該ドライバロフト角および該ドライバシャフトたわみ特性に少なくとも部分的に基づいて、複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを選択するようにプログラムされ、かつ適合された処理システム、および
選択された複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを識別するための出力システム
を含む、システム。
【請求項12】
入力システムがさらに、ゴルファーが複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理するように適合されており、ならびに
該ローンチモニタデータが、打撃に使用された最初の候補フェアウェイウッドクラブに相関する、
請求項11記載のシステム。
【請求項13】
処理システムがさらに、最初の候補フェアウェイウッドクラブで打ったときに収集されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを選択するようにプログラムされ、かつ適合されており、ならびに
出力システムがさらに、選択されたさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数を識別するように適合されている、
請求項12記載のシステム。
【請求項14】
入力システムがさらに、ゴルファーが一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理するように適合されており、ならびに
該ローンチモニタデータが、打撃に使用された該さらなる候補フェアウェイウッドクラブに相関している、
請求項13記載のシステム。
【請求項15】
処理システムがさらに、最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数で打ったときに収集されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、ならびに
出力システムがさらに、該最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を識別するように適合されている、
請求項14記載のシステム。
【請求項16】
最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨が、最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数で打ったときにローンチモニタによって決定された平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、
請求項15記載のシステム。
【請求項17】
最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨が、最高の平均ボールキャリー距離を出した最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブに対応する、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
入力システムがさらに、(a)第一のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ、および(b)第一のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ
を入力として受理するように適合されており、
処理システムがさらに、(a)ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲、(b)第一のアイアンまたは第一のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離が、該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうか、および(c)該フィットするセット中に、該第一のアイアンまたは該第一のハイブリッドクラブの一つを含める推奨
を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、ならびに
出力システムがさらに、該推奨を識別する出力を生成するように適合されている、
請求項11記載のシステム。
【請求項19】
入力システムがさらに、フィットするセット中のクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項18記載のシステム。
【請求項20】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項19記載のシステム。
【請求項21】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項19記載のシステム。
【請求項22】
入力システムがさらに、フィットするセット中のクラブのライ角を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項18記載のシステム。
【請求項23】
ライ角を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項22記載のシステム。
【請求項24】
入力システムがさらに、(a)第一のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ、(b)第一のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ、および(c)第二のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ
を入力として受理するように適合されており、
処理システムがさらに、(a)ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲、(b)第一のアイアン、第一のハイブリッドクラブまたは第二ハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離が、該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうか、および(c)該フィットするセット中に、該第一のアイアン、該第一のハイブリッドクラブまたは該第二のハイブリッドクラブの少なくとも一つを含める推奨
を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、ならびに
出力システムがさらに、該推奨を識別する出力を生成するように適合されている、
請求項11記載のシステム。
【請求項25】
処理システムがさらに、ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、
入力システムがさらに、(a)一つまたは複数のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ、および(b)一つまたは複数のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ
を入力として受理するように適合されており、
該処理システムがさらに、該フィットするセット中に、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブから選択される、少なくとも一つのクラブを含める推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、該推奨が、該フィットするセット中のクラブの該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲に少なくとも部分的に基づき、ならびに
出力システムがさらに、該推奨を識別する出力を生成するように適合されている、
請求項11記載のシステム。
【請求項26】
処理システムがさらに、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも一つのクラブの推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されている、請求項25記載のシステム。
【請求項27】
処理システムがさらに、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブのどれが、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲により良く適合するかの決定に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも一つのクラブの推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されている、請求項25記載のシステム。
【請求項28】
入力システムがさらに、フィットするセット中のクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項25記載のシステム。
【請求項29】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項28記載のシステム。
【請求項30】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項28記載のシステム。
【請求項31】
入力システムがさらに、フィットするセット中のクラブのライ角を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項25記載のシステム。
【請求項32】
ライ角を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項31記載のシステム。
【請求項33】
入力システムがさらに、(a)一つまたは複数のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ、および(b)一つまたは複数のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータ
を入力として受理するように適合されており、
処理システムがさらに、フィットするセット中に、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブから選択される、少なくとも一つのクラブを含める推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、該少なくとも一つのクラブの該推奨が、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、
請求項11記載のシステム。
【請求項34】
処理システムがさらに、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブのどれが、フィットするセット中のクラブの間の平均ボールキャリー距離における規則的な変化をより良く提供するかの決定に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも一つのクラブの推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されている、請求項33記載のシステム。
【請求項35】
入力システムがさらに、フィットするセット中のクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項33記載のシステム。
【請求項36】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項35記載のシステム。
【請求項37】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項35記載のシステム。
【請求項38】
入力システムがさらに、フィットするセット中のクラブのライ角を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項33記載のシステム。
【請求項39】
ライ角を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項38記載のシステム。
【請求項40】
入力システムがさらに、複数のゴルフクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項11記載のシステム。
【請求項41】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項40記載のシステム。
【請求項42】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項40記載のシステム。
【請求項43】
処理システムがさらに、クラブのフェース上のボールインパクト位置を示す入力データに少なくとも部分的に基づいて、シャフト長の推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、ならびに
出力システムがさらに、該シャフト長の推奨を識別する出力を生成するように適合されている、
請求項42記載のシステム。
【請求項44】
入力システムがさらに、複数のゴルフクラブのライ角を決定するための入力データを受理するように適合されている、請求項11記載のシステム。
【請求項45】
ライ角を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項44記載のシステム。
【請求項46】
処理システムがさらに、クラブのソール上の地面インパクト位置を示す入力データに少なくとも部分的に基づいて、ライ角の推奨を決定するようにプログラムされ、かつ適合されており、ならびに
出力システムが、該ライ角の推奨を識別する出力を生成するように適合されている、
請求項45記載のシステム。
【請求項47】
ゴルファーに複数のゴルフクラブをフィッティングするコンピュータ実施方法であって、
ゴルファーのドライバロフト角および少なくとも一つのドライバシャフトたわみ特性を示す入力データを受理する段階、
該ドライバロフト角および該ドライバシャフトたわみ特性に少なくとも部分的に基づいて、複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを決定する段階、ならびに
選択された複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを識別するデータを出力する段階
を含む、方法。
【請求項48】
ゴルファーが複数の最初の候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階をさらに含み、該ローンチモニタデータが、打撃に使用された最初の候補フェアウェイウッドクラブに相関する、請求項47記載の方法。
【請求項49】
最初の候補フェアウェイウッドクラブの打撃に基づいて受理されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、試験のための一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを決定する段階、および
該さらなる候補フェアウェイウッドクラブを識別するデータを出力する段階
をさらに含む、請求項48記載の方法。
【請求項50】
ゴルファーが一つまたは複数のさらなる候補フェアウェイウッドクラブを使用してゴルフボールを打ったときに生成されたローンチモニタデータを受理する段階をさらに含み、該ローンチモニタデータが、打撃に使用されたさらなる候補フェアウェイウッドクラブに相関する、請求項49記載の方法。
【請求項51】
最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの打撃の一つまたは複数に基づいて受理されたローンチモニタデータに少なくとも部分的に基づいて、最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を決定する段階、および
該最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨を識別するデータを出力する段階
さらに含む、請求項50記載の方法。
【請求項52】
最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨が、最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブの一つまたは複数で打ったのち受理されたローンチモニタデータに含まれる平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、請求項51記載の方法。
【請求項53】
最終的な第一のフェアウェイウッドクラブの推奨が、最高の平均ボールキャリー距離を出した最初のまたはさらなる候補フェアウェイウッドクラブに対応する、請求項52記載の方法。
【請求項54】
第一のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
第一のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、
該第一のアイアンまたは該第一のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離が、該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうかを決定する段階、
該フィットするセット中に、該第一のアイアンまたは該第一のハイブリッドクラブの一つを含める推奨を決定する段階、および
該フィットするセット中に、該第一のアイアンまたは該第一のハイブリッドクラブを含める該推奨を示すデータを出力する段階
をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項55】
フィットするセット中のクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項54記載の方法。
【請求項56】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項55記載の方法。
【請求項57】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項55記載の方法。
【請求項58】
フィットするセット中のクラブのライ角を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項54記載の方法。
【請求項59】
ライ角を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項58記載の方法。
【請求項60】
第一のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
第一のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
第二のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、
該第一のアイアン、該第一のハイブリッドクラブまたは該第二のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離が、該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲により良く適合するかどうかを決定する段階、
該フィットするセット中に、該第一のアイアン、該第一のハイブリッドクラブまたは該第二のハイブリッドクラブの少なくとも一つを含める推奨を決定する段階、および
該推奨を識別するデータを出力する段階
をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項61】
ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲を決定する段階、
一つまたは複数のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
一つまたは複数のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
該フィットするセット中に、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブから選択される、少なくとも一つのクラブを含める推奨であって、該フィットするセット中のクラブの該所望のキャリー距離または該所望のキャリー距離範囲に少なくとも部分的に基づく推奨を決定する段階、および
該推奨を識別するデータを出力する段階
をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項62】
少なくとも一つのクラブの推奨が、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づく、請求項61記載の方法。
【請求項63】
少なくとも一つのクラブの推奨が、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブのどれが、フィットするセット中のクラブの、所望のキャリー距離または所望のキャリー距離範囲により良く適合するかの決定に少なくとも部分的に基づく、請求項61記載の方法。
【請求項64】
フィットするセット中のクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項61記載の方法。
【請求項65】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項64記載の方法。
【請求項66】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項64記載の方法。
【請求項67】
フィットするセット中のクラブのライ角を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項61記載の方法。
【請求項68】
ライ角長さを決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項67記載の方法。
【請求項69】
一つまたは複数のアイアンを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
一つまたは複数のハイブリッドクラブを使用するゴルフボールの打撃に関するローンチモニタデータを受理する段階、
フィットするセット中に、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブから選択される、少なくとも一つのクラブを含める推奨であって、該一つまたは複数のアイアンおよび該一つまたは複数のハイブリッドクラブの平均ボールキャリー距離に少なくとも部分的に基づいて該少なくとも一つのクラブの推奨を決定する段階
をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項70】
少なくとも一つのクラブの推奨が、一つまたは複数のアイアンおよび一つまたは複数のハイブリッドクラブのどれが、フィットするセット中のクラブの間の平均ボールキャリー距離における規則的な変化をより良く提供するかの決定に少なくとも部分的に基づく、請求項69記載の方法。
【請求項71】
フィットするセット中のクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項69記載の方法。
【請求項72】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項71記載の方法。
【請求項73】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項71記載の方法。
【請求項74】
フィットするセット中のクラブのライ角を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項69記載の方法。
【請求項75】
ライ角を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項74記載の方法。
【請求項76】
フィットするセット中のクラブのシャフト長を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項77】
シャフト長を決定するための入力データが、ゴルファーが腕を体の脇に下ろして直立したときのゴルファーの指先と地面との間の距離を示すデータを含む、請求項76記載の方法。
【請求項78】
シャフト長を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのフェース上のボールインパクト位置を示すデータを含む、請求項76記載の方法。
【請求項79】
クラブのフェース上のボールインパクト位置を示す入力データに少なくとも部分的に基づいてシャフト長の推奨を決定する段階、および
該シャフト長の推奨を識別するデータを出力する段階
をさらに含む、請求項78記載の方法。
【請求項80】
フィットするセット中のクラブのライ角を決定するための入力データを受理する段階をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項81】
ライ角を決定するための入力データが、ボールを打ったときのクラブのソール上の地面インパクト位置を示すデータを含む、請求項80記載の方法。
【請求項82】
クラブのソール上の地面インパクト位置を示す入力データに少なくとも部分的に基づいて、ライ角の推奨を決定する段階、および
該ライ角の推奨を識別するデータを出力する段階
をさらに含む、請求項81記載の方法。
【請求項83】
請求項47〜82のいずれか一項記載の方法を実行するための、それに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項84】
ビデオ表示装置上にビデオ表示を生成するための、それに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体であって、
該ビデオ表示が、
第一の座標軸上に提供されるゴルフボール打ち出し角情報および第二の座標軸上に提供されるゴルフボールスピン速度情報を有する、二次元グラフィック表示、
所定のボール打ち出しスピードまたはクラブヘッドスピードパラメータの場合の、打ち出し角およびスピン速度を組み合わせたターゲットゾーンの該二次元グラフィック表示上の指示、ならびに
一つまたは複数のゴルフボールの打撃に関して該二次元グラフィック表示上でボール打ち出し角およびボールスピン速度を識別する一つまたは複数の指標であって、一つの指標が、該グラフィック表示上に示されるゴルフボールの打撃ごとにそれぞれ提供される、指標、
を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項85】
一つまたは複数の指標がさらに、各指標によって表されるゴルフボールの打撃で使用されたゴルフクラブを識別する、請求項84記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項86】
ビデオ表示がさらに、該ビデオ表示上に示された各ゴルフボールの打撃のそれぞれを行うために使用されたゴルフクラブを識別する、請求項84記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項87】
ビデオ表示がグラフィカルユーザインタフェースである、請求項84記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項88】
グラフィカルユーザインタフェースが、指標が提供され、かつより多くのデータが望まれるところの、ゴルフボールの打撃の一つをユーザが指示することを可能にする、請求項87記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項89】
ビデオ表示がさらに、表示された指標の一つによって表されるゴルフボールの打撃の一つまたは複数に関するデータを提供し、
該データが、ボールスピード、クラブヘッドスピード、打ち出し角、トータルボールスピン、ボールサイドスピン、ボールサイドスピン方向、ボールキャリー距離およびトータルボール飛距離からなる群より選択される少なくとも一つのメンバーを含む、
請求項88記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項90】
ビデオ表示がさらに、表示された指標の少なくとも一つによって表されるゴルフボールの打撃の一つまたは複数に関するデータを提供する、請求項84記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項91】
データが、ボールスピード、クラブヘッドスピード、打ち出し角、トータルボールスピン、ボールサイドスピン、ボールサイドスピン方向、ボールキャリー距離およびトータルボール飛距離からなる群より選択される少なくとも一つのメンバーを含む、請求項90記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項92】
ビデオ表示装置上にビデオ表示を生成するための、それに記憶されたコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータ可読媒体であって、
該ビデオ表示が、
第一の座標軸上に提供されるゴルフボールキャリー距離情報またはゴルフボールトータル移動距離情報、および第二の座標軸上に提供されるゴルフクラブ識別情報を有する、二次元グラフィック表示、
ドライバまたは第一のフェアウェイウッドクラブの少なくとも一つの、ゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離の該二次元グラフィック表示上の指標、
キャリー距離またはトータル移動距離ヤード数における第一の変化を示す、該ドライバまたは該第一のフェアウェイウッドゴルフクラブの指標に由来する第一の傾き線、および
少なくとも一つのさらなるフェアウェイウッド、ハイブリッドクラブまたはアイアンクラブの、ゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離を表す一つまたは複数のポイント指標
を含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項93】
ビデオ表示が、キャリー距離またはトータル移動距離ヤード数における第二の変化を示す第二の傾き線をさらに含み、
該第二の傾き線が、ドライバまたは第一のフェアウェイウッドゴルフクラブの指標に由来し、ならびに
キャリー距離またはトータル移動距離ヤード数における該第二の変化が前記第一の変化とは異なる、
請求項92記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項94】
ビデオ表示が、キャリー距離またはトータル移動距離ヤード数における第三の変化を示す第三の傾き線をさらに含み、
該第三の傾き線が、ドライバまたは第一のフェアウェイウッドゴルフクラブの指標に由来し、ならびに
キャリー距離またはトータル移動距離ヤード数における該第三の変化が前記第一の変化および前記第二の変化とは異なる、
請求項93記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項95】
ビデオ表示が、第一のクラブのゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離を示す第一の線をさらに含み、
該第一のクラブが、ドライバ、第一のフェアウェイウッドおよび少なくとも一つのさらなるフェアウェイウッド、ハイブリッドクラブまたはアイアンクラブとは異なる、
請求項92記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項96】
ビデオ表示が、第二のクラブのゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離を示す第二の線をさらに含み、
該第二のクラブが、第一のクラブ、ドライバ、第一のフェアウェイウッドおよび少なくとも一つのさらなるフェアウェイウッド、ハイブリッドクラブまたはアイアンクラブとは異なる、
請求項95記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項97】
ビデオ表示が、第三のクラブのゴルフボールキャリー距離またはゴルフボールトータル移動距離を示す第三の線をさらに含み、
該第三のクラブが、第一のクラブ、第二のクラブ、ドライバ、第一のフェアウェイウッドおよび少なくとも一つのさらなるフェアウェイウッド、ハイブリッドクラブまたはアイアンクラブとは異なる、
請求項96記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14A】
image rotate

【図14B】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate


【公表番号】特表2011−525118(P2011−525118A)
【公表日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545194(P2010−545194)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2009/032595
【国際公開番号】WO2009/099932
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
2.イーサネット
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)