説明

サイドフェンス付搬送車

【課題】
座位姿勢と寝位姿勢とを取れる入浴用車椅子において安全を確保でき入浴に使用し易いサイドフェンス付搬送車を提供すること。
【解決手段】
搬送車1の乗座部3は、基枠15に軸支され、腰掛位置と後傾位置とに位置変更できるものであり、背凭れ10は、座部フレーム20に軸支され、座位置と傾位置と寝位置とに変更できるものであり、台車2には、受台19が設けられ、サイドフェンス14は、座部9の側部に軸支され、起立位置と裏位置とに変更できるものであり、乗座部3が後傾位置、背凭れ10が寝位置、及びサイドフェンス14が裏位置にある時、サイドフェンス14の一部は背凭れ10の上面より高位にあり、サイドフェンス14は、入浴者の座位姿勢時の手摺サイドフェンスと、入浴者の寝位姿勢時の上半身サイドフェンスとを兼ねることを特徴とするサイドフェンス付搬送車である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体障害者及び高齢者(以下、要介護者)、特に要介護度の高い要介護者の介護入浴を行なうサイドフェンス付搬送車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来装置の特許文献1のものは、回動足乗台付入浴用車椅子において、座部フレームの前上部の左右に、回動部が設けられ、該回動部に足乗台が設けられ、回動部は、回動板を有し、回動板に足乗台の基部が取着されており、足乗台は車椅子部の正面向きと背面向きとの間で往復移動できることを特徴とする回動足乗台付入浴用車椅子である。この特許文献1に回動手摺が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−313092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された回動手摺は、後方回動して反転位置へ移動でき、座位位置で、乗降を容易にする効果が考えられる。しかし、特許文献1には、車椅子を寝位位置に変える構成の記載はなく、更に、寝位位置時の背凭れと回動手摺の位置関係に付いての記載もない。寝位姿勢の時の入浴用搬送車に設ける好適なサイドフェンスが要望されていた。
本発明の目的は、座位姿勢と寝位姿勢とを取れる入浴用車椅子において安全を確保でき入浴に使用し易いサイドフェンス付搬送車を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現する本発明は、搬送車1は、台車2と、台車2上に設けられる基枠15と、基枠15上に設けられる乗座部3とから構成され、乗座部3は、背凭れ10と、座部9と、座部フレーム20と、サイドフェンス14と、下肢受け4と、フットレスト8とから構成され、乗座部3は、基枠15に軸支され、腰掛位置と後傾位置とに位置変更できるものであり、背凭れ10は、座部フレーム20に軸支され、座位置と傾位置と寝位置とに変更できるものであり、台車2には、受台19が設けられ、サイドフェンス14は、座部9の側部に軸支され、起立位置と裏位置とに位置変更できるものであり、乗座部3が後傾位置、背凭れ10が寝位置、及びサイドフェンス14が裏位置にある時、サイドフェンス14の一部は背凭れ10の上面より高位にあり、サイドフェンス14は、入浴者の座位姿勢時の手摺サイドフェンスと、入浴者の寝位姿勢時の上半身サイドフェンスとを兼ねることを特徴とするサイドフェンス付搬送車である。
又、サイドフェンス14にはサイドフェンス14の位置を選択して固定するロックピン35が設けられ、座部フレーム20にはロックピン35が掛止される小穴18が複数個開けられてなり、サイドフェンス14は、起立位置から裏位置に至る間の中間位置に固定できる。
又、サイドフェンス14を軸支する軸受37は、搬送車1の外方向に摺動可能な軸受37であり、サイドフェンス14は、垂下位置にも変更できるものであり、サイドフェンス14が垂下位置の時は、サイドフェンス14を搬送車1の外方向に引き出したうえ後方回動し垂下状となり、乗座部3が後傾位置、背凭れ10が寝位置、及びサイドフェンス14が垂下位置にある時は、サイドフェンス14が背凭れ10の上面より上方へは突出せず、入浴者を寝位姿勢のままで移乗する時、サイドフェンス14を垂下位置にできる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の乗座部3が後傾位置、背凭れ10が寝位置、及びサイドフェンス14が裏位置にある時、サイドフェンス14の一部は背凭れ10の上面より高位にあり、サイドフェンス14は、入浴者の座位姿勢時の手摺サイドフェンスと、入浴者の寝位姿勢時の上半身サイドフェンスとを兼ねるから、1個のサイドフェンス14で、座位姿勢時と寝位姿勢時の両姿勢の入浴者の、安全、安心を確保でき、好都合である。
又、入浴者の重心は上半身にあるから、寝位姿勢にあって寝返りさせる時には上半身を支える方が有効であり支え易いという状況下にある。この状況下で、垂下位置にあるサイドフェンス14は、転落防止に効果を発揮し、安全確保に効果を発揮し、好都合である。
又、サイドフェンス14が上半身サイドフェンスを兼ねるので、別個に上半身サイドフェンスを設ける必要が無く、部品点数及び製造コストを削減でき、好都合である。
【0007】
本発明のサイドフェンス14は、起立位置と裏位置の中間の中間位置に変更でき、サイドフェンス14の位置はロックピン35を嵌める小穴18の選択により行なえ、サイドフェンス14を中間位置に固定する時は、ロックピン35を中間位置用小穴18bに掛止して行なうものである。
この構成によれば、入浴者の状態に合わせて、サイドフェンス14の高さを調節し、一層の安全と安楽を確保でき、好都合である。
【0008】
本発明は、乗座部3が後傾位置、背凭れ10が寝位置、及びサイドフェンス14が垂下位置にある時は、サイドフェンス14が背凭れ10の上面より上方へ突出せず、入浴者を寝位姿勢のまま移乗するときサイドフェンス14を垂下位置にできるから、
入浴者を、寝位姿勢のまま乗座部3上へ移乗する時、サイドフェンス14が障害とならず、移乗介助が容易であり、好都合である。
又、サイドフェンス14の位置を変更する操作を、サイドフェンス14を搬送車の外方向へ摺動させたうえ自重に任せて垂下させるという簡単な操作で行なえ、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施例1の右側面図である。
【図2】本発明の実施例1の背凭れ10を後傾した右側面図である。
【図3】本発明の実施例1の軸受37を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0010】
以下、図1乃至3を参照しつつ本発明の実施例1を説明する。
サイドフェンス付搬送車5は、入浴者を搬送及び入浴させる搬送車1に、回動するサイドフェンス14を設けたものである。
搬送車1は、台車2と、台車2上に設けられる基枠15と、基枠15上に設けられる乗座部3とから構成される。
【0011】
乗座部3と基枠15とにわたって、乗座部3を腰掛位置と後傾位置とに位置変更できるチルト機構11が設けられる。
チルト機構11は、基枠15に設けられる支持片27、後傾受具16、及び鉤片17と、乗座部3に設けられる解除具29とからなる。
支持片27は乗座部3を軸支するものであり、後傾受具16は乗座部3を後傾位置に受けるものであり、鉤片17は乗座部3を腰掛位置と後傾位置とのいずれかに固定・解除するものである。
【0012】
乗座部3には、背凭れ10と、座部9と、座部フレーム20と、サイドフェンス14と、下肢受け4と、フットレスト8と、乗座部3を腰掛位置に止める突起具21と、軸33と、掛片22と、鉤片17を解除する解除具29が設けられる。
座部フレーム20には鉤片17に掛かる掛片22が設けられる。
基枠15には、鉤片17が掛片22から外れるのを防ぐコイルバネ23が設けられる。
台車2には、回動して来たサイドフェンス14を受ける受台19が設けられる。
【0013】
座部9に対する背凭れ10の角度を広げ、背凭れ10を後傾させるリクライニング機構24が設けられる。
リクライニング機構24は、座部フレーム20に設けられる受板25と、背凭れ10に設けられるつっかい棒26、及びつっかい棒26を回動させる操作具30とからなる。
受板25には凹部31が3個縦方向に形成され、つっかい棒26の下端は、3個の凹部31のいずれかに嵌るものである。つっかい棒26には抜け止め用のつる巻きバネ32が設けられる。
背凭れ10は、リクライニング機構24を操作して、座部フレーム20の軸33を中心に回動し、座位置と傾位置と寝位置とに変更できるものである。
【0014】
下肢受け4は、下肢フレーム7と、下肢フレーム7の先部に取着されるフットレスト8と、下肢フレーム7の上部に取着され入浴者の下腿(=脹脛ほか)を受ける下腿受け6とからなる。
下肢受け4は、搬送車1の正面向きに取着され、前・後取付軸12・13を中心に垂下位置から水平位置に回動できる。水平位置に変えた時は振り子状操作具34で固定する。
【0015】
サイドフェンス14は、座部9の左右側部に軸支されて設けられる。
横軸36は、座部フレーム20に設けられ、側方向にかつ水平に突設する。
【0016】
サイドフェンス14を軸支する軸受37は、前記横軸36に外嵌され、搬送車1の外方向に摺動可能である。
軸受37は横軸36に摺動可能に被さる筒38であり、該筒38にはユ字を仰臥した形(=仰臥ユ字形)の穴39が開けられる。(図3参照)
仰臥ユ字形の穴39に、横軸36に設けられた突起40が嵌る。サイドフェンス14の回動は、仰臥ユ字形の穴39と突起40によって規制される。
即ち、前記規制は、サイドフェンス14を僅か上方向へ回動させた中間位置(=サイドフェンス14が僅か持ち上がった中間位置)と、後方向回動の回動端(=サイドフェンス14の裏位置)と、筒38を外方向へ摺動端まで抜いたうえ後方向へ回動させた回動端(=サイドフェンス14の垂下位置)とを規制する。
【0017】
サイドフェンス14は、起立位置と、中間位置と、裏位置と垂下位置との4箇位置に変更できるものである。
サイドフェンス14が起立位置は、サイドフェンス14は後記するロックピン35を起立位置用小穴18aに嵌めて起立位置に掛止したものである。
サイドフェンス14が裏位置の時は、サイドフェンス14の遊端部分が受台19に載って固定される。
サイドフェンス14が垂下位置の時は、サイドフェンス14を搬送車1の外方向に、移動端まで全部引く出したうえ、裏位置より更に後下方向に回動させ垂下状にしたものである。
サイドフェンス14にはサイドフェンス14の位置を選択して固定するロックピン35が設けられ、座部フレーム20にはロックピン35が掛止される小穴18が複数個開けられる。
サイドフェンス14の中間位置は、起立位置と裏位置との間の位置に固定したものをいい、ロックピン35を引き出したうえ、サイドフェンス14の遊端側を上方向へ上げ、ロックピン35を中間位置用小穴18bに嵌めて掛止したものである。
【0018】
乗座部3が後傾位置にあって、背凭れ10が寝位置にあって、かつ、サイドフェンス14が裏位置にある時、サイドフェンス14の一部は背凭れ10の上面より高位にある。
サイドフェンス14は、入浴者の座位姿勢時の手摺サイドフェンスと、入浴者の寝位姿勢時の上半身サイドフェンスとを兼ねるものである。
【0019】
乗座部3が後傾位置にあって、背凭れ10が寝位置にあって、且つ、サイドフェンス14が垂下位置にある時は、サイドフェンス14が背凭れ10の上面より突出しない位置となる。
寝位姿勢の入浴者を乗座部3へ移乗する時などはサイドフェンス14を垂下位置にできるものである。
【0020】
前記筒38には鍔状片41が設けられ該鍔状片41に、搬送車1の内方向に付勢されサイドフェンス14を起立位置にロックするロックピン35が設けられる。
座部フレーム20には止め体42が設けられ、この止め体42には、ロックピン35の先部が嵌る複数個の小穴18(=起立位置用小穴18aと中間位置用小穴18b)が開けられる。
ロックピン35は、その基部には環28が取着され、介助者によって退出方向(=搬送車1の外方向)に移動可能である。退出方向に移動すれば、ロックが解除される構成である。
【0021】
入浴の際、座位置の搬送車1へ入浴者を乗せる。その時、先ず、起立位置のサイドフェンス14を、後方回動し裏位置に変更し、座部9の側部からサイドフェンス14を取り除く。
サイドフェンス14を起立位置から裏位置へ変更する時は、介助者は環28を持ってロックピン35を引き、サイドフェンス14を持って後方回動し、裏位置へ移動する。
【0022】
搬送車1へ入浴者を乗せた後、サイドフェンス14を裏位置から起立位置へ戻し、浴槽(図示省略)の正面へ搬送する。
入浴者の状態や要求に応じてサイドフェンス14を高くする場合は、サイドフェンス14のロックピン35を引き、サイドフェンス14の遊端側を持ち上げ、ロックピン35を中間位置用小穴18bへ嵌め、サイドフェンス14を中間位置に変更し固定する。
入浴者を座位姿勢で事前洗浄する。臀部を洗浄する時は、寝位姿勢にすると行ない易い。即ち、チルト機構11を操作して乗座部3を、起立位置から後傾位置に変更する。更に、リクライニング機構24を操作して、背凭れ10を、寝位置にする。
【0023】
介助者はチルト機構11を操作する。先ず、背凭れ10を僅か持ち上げ、解除具29を引き、鉤片17を後方回動させる。背凭れ10を降ろす。解除具29を放すと、掛片22が鉤片17の切り欠き部へ嵌り、乗座部3は後傾位置にロックされる。
介助者はリクライニング機構24を操作する。先ず、介助者は背凭れ10を僅か前方へ押し、操作具30を引き、つっかい棒26を前方回動させる。
背凭れ10を後方回動しながら、つっかい棒26を下方の凹部31へ嵌め、操作具30を放す。
つっかい棒26が下方の凹部31へ嵌まり、背凭れ10は傾位置又は寝位置にロックされる。つっかい棒26が上位の凹部31から中位の凹部31へ変更嵌合すると背凭れ10は傾位置となり、つっかい棒26が中位の凹部31から下位の凹部31へ変更嵌合すると背凭れ10は寝位置となる。
【0024】
乗座部3が座位置のとき、起立位置のサイドフェンス14は、手摺サイドフェンスの機能を果たす。一方、乗座部3が寝位置のとき、裏位置のサイドフェンス14は、上半身サイドフェンスの機能を果たす。
臀部を洗う時、入浴者を、寝位姿勢にし、続いて横臥させ、臀部を洗う。この時、入浴者の転落防止のため、サイドフェンス14を起立位置から裏位置に変更する。前記裏位置では、サイドフェンス14の一部が背凭れ10より高位にあって、上半身サイドフェンスの機能を果たす。
【0025】
座位姿勢になれない入浴者に付いては乗座部3を寝位置にし、更に、サイドフェンス14を垂下位置にして、乗座部3の側部のサイドフェンス14を取り除いた状態下で、入浴者を乗座部3へ移乗させる。
サイドフェンス14を起立位置から垂下位置へ変更する時は、介助者は環28を持ってロックピン35を引き、ロックピン35の先部を小穴18から抜き、サイドフェンス14を少し後方回動し直ぐにサイドフェンス14を搬送車1の外方向へ引き動かし、次に、サイドフェンス14を後方回動させ、垂下位置へ移動させる。垂下位置のサイドフェンス14は、突起40が穴39に規制されて掛止固定する。
【0026】
入浴者を乗座部3に乗せた後、搬送車1を搬送するが、その際、寝位置では搬送車1を扱い難いので、背凭れ10を寝位置から後傾位置に変更したうえ、浴槽の正面へ搬送する。
同様に、洗浄が終わると入浴を行なうが、その際、リクライニング機構24を操作して、背凭れ10を寝位置から後傾位置へ戻す。
【0027】
図示を省略するが、浴槽の扉を開け、搬送車1を前方へ移動させて、浴槽へ押し込む。
この時、乗座部3と台車2が分離し、乗座部3は前記浴槽内に入り、台車2は前記浴槽下方外部の空間へ進入する。
前記扉を閉め、浴槽に湯を入れ、入浴する。
暫時後、退浴する。浴槽の湯を抜き、扉を開け、乗座部3を浴槽から出す。この時、乗座部3が台車2に掛かり、浴槽から出た時には、乗座部3は台車2に載設され、元の搬送車1となる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、身体障害者及び高齢者(以下、要介護者)、特に要介護度の高い要介護者の介護入浴を行なうサイドフェンス付搬送車5に適用できる。
又、本発明は、乗座部3が後傾位置にあって背凭れ10が寝位置にあってサイドフェンス14が裏位置にある時、サイドフェンス14の一部は背凭れ10の上面より高位にあり、サイドフェンス14は、入浴者の座位姿勢時の手摺サイドフェンスと、入浴者の寝位姿勢時の上半身サイドフェンスとを兼ねることを特徴とするサイドフェンス付搬送車に適用できる。
【符号の説明】
【0029】
1 搬送車
2 台車
3 乗座部
4 下肢受け
5 サイドフェンス付搬送車
8 フットレスト
9 座部
10 背凭れ
14 サイドフェンス
15 基枠
18 小穴
19 受台
20 座部フレーム
35 ロックピン
37 軸受

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送車1は、台車2と、台車2上に設けられる基枠15と、基枠15上に設けられる乗座部3とから構成され、乗座部3は、背凭れ10と、座部9と、座部フレーム20と、サイドフェンス14と、下肢受け4と、フットレスト8とから構成され、乗座部3は、基枠15に軸支され、腰掛位置と後傾位置とに位置変更できるものであり、背凭れ10は、座部フレーム20に軸支され、座位置と傾位置と寝位置とに変更できるものであり、台車2には受台19が設けられ、サイドフェンス14は、座部9の側部に軸支され、起立位置と裏位置とに変更できるものであり、
乗座部3が後傾位置、背凭れ10が寝位置、及びサイドフェンス14が裏位置にある時、サイドフェンス14の一部は背凭れ10の上面より高位にあり、サイドフェンス14は、入浴者の座位姿勢時の手摺サイドフェンスと、入浴者の寝位姿勢時の上半身サイドフェンスとを兼ねることを特徴とするサイドフェンス付搬送車。

【請求項2】
サイドフェンス14にはサイドフェンス14の位置を選択して固定するロックピン35が設けられ、座部フレーム20にはロックピン35が掛止される小穴18が複数個開けられてなり、
サイドフェンス14は、起立位置から裏位置に至る間の中間位置に固定できることを特徴とする請求項1記載のサイドフェンス付搬送車。

【請求項3】
サイドフェンス14を軸支する軸受37は、搬送車1の外方向に摺動可能な軸受37であり、サイドフェンス14は、垂下位置に変更できるものであり、サイドフェンス14が垂下位置の時は、サイドフェンス14を搬送車1の外方向に引き出したうえ後方回動し垂下状となり、乗座部3が後傾位置、背凭れ10が寝位置、及びサイドフェンス14が垂下位置にある時は、サイドフェンス14が背凭れ10の上面より上方へは突出せず、入浴者を寝位姿勢のままで移乗する時、サイドフェンス14を垂下位置にできることを特徴とする請求項1記載のサイドフェンス付搬送車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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