サーバ装置、プログラム及び情報端末
【課題】ユーザのニーズに合ったアプリケーションをユーザにとって利便性の高いタイミングで推薦すること。
【解決手段】サーバ装置は、情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備する。
【解決手段】サーバ装置は、情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報端末とネットワークを通じて通信可能なサーバ装置、そのプログラム及びその情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の情報端末にて利用可能なアプリケーションが、インターネット等のネットワークを通じて数多く提供されている。ネットワークを通じてされるアプリケーションの数は膨大であるとともに日々増加を続けており、個々のユーザが、ユーザのニーズに応じたアプリケーションを選択したり、アプリケーション各々についてその内容や実行可能な処理を把握することは困難である。そこで、ユーザのニーズに応じてアプリケーションを推薦する技術が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−157207号公報
【特許文献2】特開2011−113401号公報
【特許文献3】特開2011−90391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば特許文献1には、アプリケーションを利用中に、利用中のアプリケーションに関連する別のアプリケーションを推薦する技術が記載されている。より具体的には、特許文献1の技術は、例えば画像閲覧アプリケーションの利用中に、画像編集アプリケーションや、画像アップロードサービスアプリケーションなど、画像の編集や管理処理などを実行する関連アプリケーションを推薦するというものである。
【0005】
特許文献1の技術では、アプリケーションを推薦するタイミングは、別のアプリケーションの利用中に限定される。しかしながら、将来的に利用することが予想されるアプリケーションを事前に推薦すればユーザの利便性がさらに向上する等、この種の技術にはさらなる改善が望まれる。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、ユーザのニーズに合ったアプリケーションをユーザにとって利便性の高いタイミングで推薦することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本技術の一形態に係るサーバ装置は、情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備する。
【0008】
前記アプリケーション推薦部は、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するように前記情報端末を動作させるスケジュールアプリケーションを前記情報端末に提供するものであっても良い。
【0009】
前記アプリケーション推薦部は、前記1以上のイベント関連アプリケーションと前記スケジュールアプリケーションに関する情報を前記情報端末に送信し、前記情報端末からの取得要求に応じて前記スケジュールアプリケーションを応答するものであってもよい。
【0010】
前記スケジュールアプリケーションは、前記1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を前記情報端末に表示させ、利用することが有効な前記イベント関連アプリケーションに対応する選択子をユーザが識別可能に前記情報端末に表示させるプログラムとすることができる。
【0011】
前記スケジュールアプリケーションは、複数の前記イベント関連アプリケーションの利用することが有効な期間が重なる場合、これら複数の前記イベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを前記情報端末に明示的に表示させるプログラムとすることができる。
【0012】
上記課題を解決するため、本技術の一実施形態に係るプログラムは、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部としてコンピュータを機能させるプログラムである。
【0013】
上記課題を解決するため、本技術の一実施形態に係る情報端末は、情報端末から当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備するサーバ装置に、前記参加希望のイベントを特定する情報を送信するイベント情報送信部と、前記参加希望のイベントを特定する情報の送信に対して前記サーバ装置より推薦されたイベント関連アプリケーションの情報を前記ユーザに提示するアプリケーション提示部とを具備する。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本技術によれば、ユーザのニーズに合ったアプリケーションをユーザにとって利便性の高いタイミングで推薦することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施形態の課題の背景を説明するための図である。
【図2】第1の概要を説明するための図である。
【図3】第1の情報処理システムの構成を示す図である。
【図4】図3の情報端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図5】イベントリストの表示態様の具体例を示す図である。
【図6】図3のアプリケーション管理サーバの機能的な構成を示すブロック図である。
【図7】アプリケーション管理テーブルを示す図である。
【図8】アプリケーションリストの表示態様の具体例を示す図である。
【図9】図3の情報端末及びサーバ装置の動作を示すシーケンス図である。
【図10】図3の情報端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】アプリケーションリストの表示態様の変形例を示す図である。
【図12】アプリケーションリストの表示態様の別の変形例を示す図である。
【図13】アプリケーションリストの表示態様の別の変形例を示す図である。
【図14】第2の実施形態の情報端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
[第1の実施形態の概要]
放送番組、コンサート、映画、花火大会、祭事など、時間が予定されている事象を本明細書では「イベント」と呼ぶ。ユーザが参加しようとしているイベントや既に参加し終えたイベントに関連して、情報端末のユーザは様々なアプリケーションの利用を想起することがある。
例えば、次のようなアプリケーションの利用例がある。
1.放送番組を録画したい場合、ユーザは、当該放送番組の録画予約を自宅の録画装置に対して行うように、リモート録画予約のためのウェブアプリケーションにアクセスするように情報端末を操作する。
2.放送番組を視聴する前、ユーザは、放送番組の視聴時の操作(再生、一時停止、停止など)のためのコントローラとて機能するアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
3.放送番組に関する意見や感想などの発言をSNSサイトに投稿するためのアプリケーションを起動させるように情報端末を操作する。
4.コンサートを観覧するために、ユーザは当該コンサートのチケットを予約、購入するためのアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
5.コンサート会場までの移動手段や経路を検索するためのアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
6.当該移動手段である飛行機や電車のチケットを予約、購入するためのアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
【0017】
上記の利用例において、例えば、1−3の利用例は特定の放送番組というイベントに関連したものであり、4−6の利用例は特定のコンサートというイベントに関連したものと言える。
【0018】
ところで、放送番組やコンサートのように時間が予定されているイベントに関連するアプリケーションは利用有効期間についてそのイベントのタイプ毎の特有性がある。
例えば、図1に示すように、録画予約アプリケーションは、ターゲットである放送番組の録画予約のために必要な情報が取得可能な時期になってからでなければ目的の録画予約を達成できない。また、放送番組の視聴時の操作のためのコントローラのアプリケーションは、ターゲットの放送番組の放送期間に起動されるべきである。SNSサイトに投稿するためのアプリケーションも同様に、ターゲットの放送番組の少なくとも放送期間には起動されるべきである。また、図1に示されていないが、コンサートのチケットを予約、購入するためのアプリケーションは、ターゲットのコンサートのチケットの予約期間、販売期間に起動されるべきである。
【0019】
上記のように、イベントに関連するアプリケーションが利用されるにあたっては有効な期間というものがある。
しかし、情報端末においてアプリケーションの起動は専らユーザの意思に依存する。このため、ユーザはターゲットである放送番組の録画予約が可能な時期になったのにもかかわらず録画予約をするのを忘れたり、視聴しそこなったりするおそれがある。コンサートのチケットの予約や購入についても同様のことが起り得る。
【0020】
そこで、本技術の実施形態の課題の1つは、ユーザが参加希望のイベントに関連する1以上のアプリケーションを情報端末に実行させることを、それぞれのアプリケーションを利用することが有効であるタイミングで情報端末に対して推薦するサーバ装置を提供することにある。
【0021】
より具体的には、例えば図2に示すように、サーバ装置は、イベントを特定するイベント情報と、このイベントに関連する1以上のアプリケーション(以下「イベント関連アプリケーション」)と、スケジュールアプリケーションとの関係を管理する。以下、スケジュールアプリケーションを「スケジューラ」と呼ぶ。
スケジューラは、イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションをそのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで、情報端末にて実行させることをユーザに対して推奨するように情報端末を動作させるアプリケーションである。
サーバ装置は、情報端末より、当該情報端末のユーザが参加を希望しているイベントを識別するイベント情報を受信すると、このイベント情報に紐付けられたスケジューラを当該ユーザの情報端末に供給する。情報端末はこのスケジューラに従って、ユーザが参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションをそれぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで、ユーザに対して明示的に推薦する動作を実行する。
【0022】
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0023】
[情報処理システムの構成]
図3は、本実施形態の情報処理システム1の構成を示す図である。
同図に示すように、本実施形態の情報処理システム1は、インターネットなどのネットワーク100と、ネットワーク100に接続可能とされる情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300とを有する。
【0024】
情報端末200は、ユーザが参加を希望するイベントの指定を受け付け、そのイベントに関する情報(イベント情報)をネットワーク100を通じてアプリケーション管理サーバ300に送信することが可能である。ここで、ユーザが参加を希望するイベントとしては、様々なものがあるが、説明の簡便のためイベントを放送番組と限定して説明する。
【0025】
アプリケーション管理サーバ300は、情報端末200にて実行させることが可能なアプリケーション(イベント関連アプリケーション)に関する情報をアプリケーション管理テーブルで管理する。また、アプリケーション管理サーバ300は、このアプリケーション管理テーブルと、ネットワーク100を通じて情報端末200から取得したイベント情報とをもとに、ユーザが参加を希望するイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションを情報端末200に実行させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに推奨するように情報端末200を動作させるスケジューラアプリケーション(以下、単に「スケジューラ」と称することがある)をネットワーク100を通じて情報端末200に供給することが可能である。
【0026】
[情報端末200の機能的な構成]
図4は、情報端末200の機能的な構成を示すブロック図である。
情報端末200は、イベント読み取り部201、イベント取得部202、イベント保存部203、イベント管理部204、表示部205、入力部206、ネットワーク接続部207、アプリケーション情報保存部208を有する。イベント取得部202、イベント管理部204は、ストレージからメモリへロードされたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が解釈して実行することによって実現される。イベント保存部203、アプリケーション情報保存部208は、書き換え可能な不揮発性メモリに設定される。
【0027】
イベント読み取り部201は、例えば撮像装置などからなる。イベント読み取り部201は、QR(Quick Response)コード(登録商標)を撮像し、撮像データをイベント取得部202に供給する。
【0028】
イベント取得部202は、イベント読み取り部201より取得した撮像データに含まれるQRコード(登録商標)からイベント情報を認識し、イベント保存部203に記録する。
【0029】
ここで、「イベント情報」とは、放送番組(イベント)に関する種々の基本情報である。より具体的には、イベント情報は、タイトル、イベントID、開始日時、終了日時、チャンネル、イベントタイプ、コンテンツID、番組URL、放送局URL等を含む。
これらのイベント情報の要素の中で、「イベントID」は、イベントを一意に識別するIDである。例えば、同一タイトルの放送番組には、開始日時に拘わらず同一のイベントIDが付与される。
「イベントタイプ」は、イベントの種別(例えば、放送番組、コンサート、映画等)を識別するための情報である。例えば、全ての放送番組には、イベントタイプとして「TV」が付与される。
「コンテンツID」は、放送番組を一意に識別するIDである。例えば、同一タイトル(同一イベントID)の放送番組であっても、放送日時によって異なるコンテンツIDが付与される。
「番組URL」は、放送番組に関する情報を公開するウェブページのURLである。
「放送局URL」は、放送局のウェブページのURLである。
このようなイベント情報のQRコード(登録商標)は、例えば放送局等のイベント提供者等により提供されたものであり、例えば、ウェブサイト、雑誌、新聞、広告、看板等に掲載されたものである。
【0030】
イベント管理部204は、ユーザからの入力部206へのイベントリスト表示のための所定の操作入力を検出すると、イベント保存部203に記録されたイベント情報を読み出し、読み出したイベント情報をもとにイベントリストを生成して例えば図5に示すように表示部205に表示させる。
ここで、「イベントリスト」とは、イベント保存部203に記録されたイベントの一覧である。イベントリストには、タイトル、放送の開始日時、番組URL、放送局URL等が掲載される。
ユーザは、例えばタッチパネル、ボタン、マウス、キーボード等の入力部206を操作して、表示部205に表示されたイベントリストから、参加を希望するイベント(視聴しようとする放送番組)を選択することができる。イベント管理部204は、入力部206への操作入力を検出し、ユーザにより選択されたイベントを判断する。イベント管理部204は、このユーザにより選択されたイベントの情報をイベント保存部203から読み出す。イベント管理部204は、イベント保存部203から読み出されたイベント情報の中のイベントタイプ、開始日時及び終了日時などを、イベントを特定するための情報としてネットワーク接続部207を用いてアプリケーション管理サーバ300に送信する。
【0031】
イベント管理部204は、イベントを特定する情報の送信に対するアプリケーション管理サーバ300からの応答として、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションに関する情報とスケジューラに関する情報を受信し、アプリケーション情報保存部208に保存する。以降、アプリケーション情報保存部208に保存された1以上のイベント関連アプリケーションに関する情報とスケジューラに関する情報を「イベント関連アプリケーション・スケジューラ情報」と呼ぶ。
【0032】
イベント管理部204は、アプリケーション情報保存部208に保存されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報からスケジューラの取得先のロケーション情報であるURLを読み出し、このURLにアクセスして当該スケジューラをダウンロードして起動させる。
スケジューラは、イベント関連アプリケーション・スケジューラ情報に含まれる1以上のイベント関連アプリケーションを起動させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに推薦し、かつユーザから起動させるイベント関連アプリケーションの選択を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)情報を生成し、表示部205に表示させる。このスケジューラの動作については後で詳細に説明する。
【0033】
また、放送番組の放送時刻やコンサートの開催時刻などのイベント内容は急きょ変更されることもある。そこで、イベント管理部204は、アプリケーション情報保存部208に記録されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報について、定期的にアプリケーション管理サーバ300にアクセスして、更新されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報の有無を問い合わせる。もし更新されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報があれば、イベント管理部204は、その更新されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報を取得してアプリケーション情報保存部208に保存されている情報を書き換える。これにより放送番組の放送時刻やコンサートの開催時刻などのイベント内容の変更に対処することができる。
【0034】
[アプリケーション管理サーバ300の機能的な構成]
図6は、アプリケーション管理サーバ300の機能的な構成を示すブロック図である。
アプリケーション管理サーバ300は、アプリケーション推薦部301と、ネットワーク接続部302と、テーブル記憶部303と、アプリケーション管理部304とを有する。アプリケーション推薦部301及びアプリケーション管理部304は、ストレージからメモリへロードされたプログラムをCPUが解釈して実行することによって実現される。テーブル記憶部303は、書き換え可能な不揮発性メモリに設定される。
【0035】
アプリケーション管理部304は、情報端末200にて実行させることが可能なアプリケーション(イベント関連アプリケーション、スケジューラ)に関する情報をアプリケーション管理テーブル310(図7)を用いて管理する。
【0036】
アプリケーション推薦部301は、ネットワーク接続部302を用いて情報端末200より取得したイベントタイプ、開始日時及び終了日時など、イベントを特定するための情報と、テーブル記憶部303に保存されたアプリケーション管理テーブル310とをもとに、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラを選択するとともに、スケジューラの処理手順を設定する。
【0037】
図7は、アプリケーション管理テーブル310の例を示す図である。
同図に示すように、アプリケーション管理テーブル310には、情報端末200にて実行させることが可能なアプリケーション(イベント関連アプリケーション、スケジューラ)に関する情報として、アプリケーション名311、イベントタイプ312、利用有効期間に関する情報313、URL314等が互いに関連付けて記録されている。
本例では、イベントタイプ312として、「録画予約・再生アプリA」や「コントローラアプリC」には、放送番組に関連するアプリケーションであることを示す「TV」が設定される。また、「スケジューラB」、「SNSアプリD」にはイベントタイプ312として、全てのイベントに関連して利用可能なアプリケーションであることを示す「ALL」が設定される。
利用有効期間313は、アプリケーションを利用することが有効な期間に関する情報である。例えば、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」は「イベント開始1週間前からイベント開始までの間」が利用有効期間として設定されている。録画予約・再生アプリA(再生機能)」は「イベント開始からイベント終了までの間」が利用有効期間として設定されている。「スケジューラB」は「イベント終了までの間」が利用有効期間として設定されている。「コントローラアプリC」や「SNSアプリD」は「ALL」が利用有効期間として設定される。この「ALL」の利用有効期間は常に利用することが可能であることを示す。
URL314は、アプリケーションのダウンロード用のロケーション情報である。
【0038】
ここで、アプリケーション推薦部301によるアプリケーションの選択の動作について説明する。
【0039】
まず、アプリケーション推薦部301は、情報端末200から取得したイベントタイプと、アプリケーション管理テーブル310のイベントタイプ312とを比較する。アプリケーション推薦部301は、情報端末200から取得したイベントタイプと同一のイベントタイプ又はイベントタイプ「ALL」が設定されたアプリケーションをアプリケーション管理テーブル310から選択する。例えば、アプリケーション推薦部301は、情報端末200から取得したイベントタイプが「TV」だとすると、イベントタイプ「TV」又は「ALL」が設定されたアプリケーションを選択する。図7の例では、アプリケーション推薦部301は、「録画予約・再生アプリA」、「スケジューラB」、「コントローラアプリC」及び「SNSアプリD」を選択する。
さらに、アプリケーション推薦部301は、情報端末200からイベントを特定する情報として取得した開始日時及び終了日時と、上記判定されたイベント関連アプリケーションに関する情報から「スケジューラB」の内容である処理手順を設定する。
【0040】
アプリケーション推薦部301は、選択された1以上のイベント関連アプリケーションおよびスケジューラそれぞれのアプリケーション名、イベントタイプ、利用可能時間及びURLなどをアプリケーション管理テーブル310から抽出し、これらをネットワーク接続部302を用いて情報端末200に送信する。
【0041】
[スケジューラについて]
次に、スケジューラについて説明する。スケジューラは、ユーザの参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションを情報端末200に実行させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに対して推薦するように情報端末200を動作させるプログラムである。
【0042】
スケジューラは、より具体的には、ユーザの参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を含む選択画面を情報端末200に表示させ、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションに対応する選択子をアクティブ状態で表示し、現時点で利用することが有効でないイベント関連アプリケーションに対応する選択子を非アクティブ状態で表示するように情報端末200を動作させる。さらに、スケジューラは、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションが複数ある場合には、これら複数のイベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを明示的に表示するように情報端末200を動作させる。
【0043】
図8は左から右に向けての時間経過に伴って選択画面210A〜210Eの状態が変化する様子を示している。それぞれの選択画面210A〜210Eにおいて、上記の選択子の一つである「投稿する」211A〜211Eは「SNSアプリD」を選択するための選択子である。「予約する」212A〜212Eは「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」を選択するための選択子である。「番組を見る」213A〜213Eは「コントローラアプリC」を選択するための選択子である。「再生する」214A〜214Eは「録画予約・再生アプリA(再生機能)」を選択するための選択子である。
【0044】
(1)イベント開始日時の1週間以上前、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「SNSアプリD」に対応する選択子211Aを色調などで強調表示しつつ選択可能な状態であるアクティブ状態とするとともに、一番上の位置に表示させる。また、イベント管理部204は、その他のイベント関連アプリケーションに対応する選択子212A、213A、214Aを選択不能状態である非アクティブ状態とする。
【0045】
(2)イベント開始日時の1週間前からイベント開始直前までは、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「SNSアプリD」に対応する選択子211Bと「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」に対応する選択子212Bをそれぞれアクティブ状態とする。「SNSアプリD」と「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」との優先順位の関係は本例においては「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」が第1位、「SNSアプリD」が第2位とする。ここで優先順位はイベントタイプによって決定されるものとする。例えば、「SNSアプリD」のイベントタイプである「ALL」は、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」のイベントタイプである「TV」に比較して優先順位が低くなるように予め規定されている。
【0046】
ここで、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」に対応する選択子である「予約する」212Bがユーザによって選択されると、イベント管理部204は、当該「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」を起動させる。もし「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」が情報端末200に保存されていなければ、イベント管理部204は、アプリケーション情報保存部208に保存されたアプリケーション・スケジューラ情報の中から当該「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」の取得先のロケーション情報であるURLを読み出し、このURLにアクセスして当該「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」をダウンロードして起動させる。
【0047】
(3)録画予約完了からイベント開始直前までは、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」に対応する選択子212Cを非アクティブ状態とするとともに、「SNSアプリD」に対応する選択子211Cの下の位置に移動させる。
【0048】
(4)イベント開始直前からイベント終了までの間は、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「コントローラアプリC」に対応する選択子213Dをアクティブ状態にして一番上の位置に表示させる。また、イベント管理部204は、「SNSアプリD」に対応する選択子211Dを上から二番目の位置に表示させる。なお、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、イベント開始日時より所定時間前(例えば、30分前)にアラートを表示部205に表示させることでイベントが間もなく開始されることをユーザに通知してもよい。
【0049】
(5)イベント終了後は、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「コントローラアプリC」に対応する選択子212Eを非アクティブ状態とするとともに、表示位置をさらに、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「録画予約・再生アプリA(再生機能)」に対応する選択子214Eをアクティブ状態として「SNSアプリD」に対応する選択子211Eよりも上に移動させる。
【0050】
[動作について]
次に、情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300の動作について説明する。
図9は、情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300の動作を示すシーケンス図である。
【0051】
情報端末200のイベント読み取り部201は、QRコード(登録商標)を撮像し、撮像データをイベント取得部202に送信する(ステップS101)。イベント取得部202は、イベント読み取り部201より取得された撮像データに含まれるQRコード(登録商標)からイベント情報を認識してイベント保存部203に保存する(ステップS102)。
【0052】
イベント管理部204は、ユーザからの入力部206へのイベントリスト表示のための所定の操作入力を検出すると、イベント保存部203に記録されたイベント情報を読み出し(ステップS103)、このイベント情報をもとにイベントリストを生成し、表示部205に表示させる(ステップS104)。ここで、ユーザは、入力部206を操作して、表示部205に表示されたイベントリストから、参加を希望するイベントを選択することができる。イベント管理部204は、イベントリストの中からユーザによって選択されたイベントを判断すると(ステップS105)、当該イベントのイベントタイプ、開始日時及び終了日時など、イベントを特定するための情報をイベント保存部203から読み出し、これらの情報を含むアプリケーション問合せ要求をネットワーク接続部207を用いてアプリケーション管理サーバ300に送信する(ステップS106)。
【0053】
アプリケーション管理サーバ300のアプリケーション推薦部301は、ネットワーク接続部302を用いて情報端末200からアプリケーション問合せ要求を受信する。アプリケーション推薦部301は、受信したアプリケーション問合せ要求に含まれるイベントタイプ、開始日時及び終了日時など、イベントを特定するための情報と、テーブル記憶部303に保存されたアプリケーション管理テーブル310とから、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラを選択するとともに当該スケジューラの処理手順を設定する(ステップS107)。
【0054】
アプリケーション推薦部301は、選択した1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラのアプリケーション名、イベントタイプ、利用可能時間及びURLなどの情報をアプリケーション管理テーブル310から抽出し、ネットワーク接続部302を用いて情報端末200にイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報として送信する(ステップS108)。
【0055】
情報端末200のイベント管理部204は、ネットワーク接続部207を用いてアプリケーション管理サーバ300からイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報を受信すると、これをアプリケーション情報保存部208に記録する。イベント管理部204は、受信したイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報の中からスケジューラのURLを読み出し、このURLにアクセスして当該スケジューラをダウンロードして起動させる。
【0056】
本実施形態によれば、情報端末200はスケジューラに従って、ユーザが参加を希望する特定のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションを、そのイベント関連アプリケーションを利用することが有効であるタイミングでユーザに明示的に推薦することができる。これにより、例えば、ユーザがターゲットである放送番組の録画予約が可能な時期になったのにもかかわらず録画予約をするのを忘れたり、視聴しそこなったりすることを防止できる。
【0057】
また、スケジューラは、より具体的には、ユーザの参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を情報端末200に表示させ、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションに対応する選択子を例えばアクティブ状態による表示などによって現時点で利用することが有効でないイベント関連アプリケーションに対してユーザが識別できるように情報端末200に表示させる。
【0058】
さらに、スケジューラは、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションが複数ある場合には、これら複数のイベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを明示的に表示するように情報端末200を動作させる。これにより、ユーザは現在利用することが有効であるアプリケーション及びその優先順位を直感的に認識することができる。
【0059】
[情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300のハードウェア構成]
図10は、情報端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。
情報端末200は、CPU220と、ROM221と、RAM222とを備える。また、情報端末200は、入力部206と、出力部223と、ストレージ部224と、メディアインタフェース部225と、ネットワーク接続部207と、撮像装置227と、これらを接続するバス226とを備える。
【0060】
CPU220は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報端末200の動作全般を制御する。ROM221は、CPU220が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM222は、CPU220により実行されるプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
【0061】
入力部206は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU220に出力する入力制御回路などから構成されている。情報端末200のユーザは、該入力部206を操作することにより、CPU220に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0062】
出力部223は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などの表示部205を含む。さらに、出力部223は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
【0063】
ストレージ部224は、プログラムやユーザデータ格納用の装置である。ストレージ部224は、記憶媒体と、記憶媒体にデータを書き込んだり読み出したりする読み書き装置などで構成される。ストレージ装置106は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などで構成される。
【0064】
メディアインタフェース部225は、記憶媒体用リーダライタである。メディアインタフェース部225は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2Aに対してデータの読み書きを行う。
【0065】
ネットワーク接続部207は、例えば、ネットワーク100に接続するためのインタフェースである。ネットワーク接続部207は、無線LAN(Local Area Network)対応の装置であっても、ワイヤレスUSB対応の装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0066】
撮像装置227は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Devices)センサ等の撮像素子により、静止画(写真)及び動画を撮像する。
【0067】
なお、情報端末200の具体的な製品形態は、本図に示したハードウェア要素を少なくとも有するものであれば、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、テレビジョン受像機等、如何なる形態のものであってもよい。
【0068】
アプリケーション管理サーバ300のハードウェア構成は、上記情報端末200のハードウェア構成から撮像装置227を除いた構成を有する。
【0069】
<第2の実施形態>
以下、第1の実施形態と同様の構成及び機能等については同様の符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0070】
図14は、第2の実施形態の情報端末400の機能的な構成を示すブロック図である。
第2の実施形態の情報端末400のイベント取得部402は、ユーザにより入力部406を用いて入力されたイベント情報を認識し、イベント保存部403に記録することが可能である。ここで、ユーザにより入力されるイベント情報は、外出の予定や目標など、ユーザ個人の予定情報である。具体的にはユーザは、イベント情報として、外出場所の名称(レストラン名など)、その場所に行く予定日時、イベントタイプなどを入力部406を用いて入力する。あるいはユーザは、イベント情報として、目標(目標貯金額、ダイエットの目標体重など)、この目標を達成する予定日時、イベントタイプなどを入力部406を用いて入力する。ここで、イベントタイプの入力は以下のように行えばよい。すなわちイベント取得部402は、複数のイベントタイプからイベントタイプを選択させるための画面を表示部405に表示させ、ユーザは入力部406を用いてイベントタイプを選択する。なお、イベントタイプを選択させるための画面に表示される複数のイベントタイプは、例えば、「外食」、「貯金」、「ダイエット」等、ユーザ個人の予定情報に関するものである。
【0071】
一方、第2の実施形態のアプリケーション管理サーバ300のテーブル記憶部303にも、例えば、「外食」、「貯金」、「ダイエット」等、ユーザ個人の予定情報に関するイベントタイプがそれぞれ関連付けられたアプリケーションに関する情報がアプリケーション管理テーブル310(図7)として記録される。例えば、イベントタイプ「外食」が関連付けられたイベント関連アプリケーションとして、経路検索アプリケーション、グルメ口コミ投稿アプリケーション、飲食店検索アプリケーション等がテーブル記憶部303に登録される。イベントタイプ「貯金」が関連付けられたイベント関連アプリケーションとして、ネットバンキングアプリケーション、貯金支援アプリケーション等がテーブル記憶部303に登録される。イベントタイプ「ダイエット」が関連付けられたイベント関連アプリケーションとして、カロリー計算アプリケーション、減量支援アプリケーション等がテーブル記憶部303に登録される。また、これらのイベント関連アプリケーションの利用有効期間として、例えば「イベント予定日時まで」が設定される。
【0072】
アプリケーション推薦部301は、ネットワーク接続部302を用いて情報端末400より取得したイベントタイプ及び予定日時(第1の実施形態の開始日時に相当する。)など、イベントを特定するための情報と、テーブル記憶部303に保存されたアプリケーション管理テーブル310とをもとに、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラを選択するとともに、スケジューラの処理手順を設定する。
【0073】
例えば、アプリケーション推薦部301は、次のようにスケジューラの処理手順を設定する。ここでは、イベントタイプ「外食」のイベントに関連するイベント関連アプリケーションの処理手順を例に説明する。
スケジューラは、イベントタイプ「外食」のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーション(経路検索アプリケーション、グルメ口コミ投稿アプリケーション、飲食店検索アプリケーション等)を情報端末200に実行させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに対して推薦するように情報端末200を動作させる。具体的には、スケジューラは、イベント予定日時1週間以上前から1週間前までは、イベント関連アプリケーションをそれぞれアクティブ状態にしつつ、グルメ口コミ投稿アプリケーションの優先順位を第1位、飲食店検索アプリケーションを第2位、経路検索アプリケーションを第3位に設定する。そして、スケジューラは、イベント予定日時1週間前からイベント予定日時までは、上記イベント関連アプリケーションのアクティブ状態を維持しつつ、経路検索アプリケーションの優先順位を第1位に設定し、その他のイベント関連アプリケーションの優先順位を繰り下げる。
【0074】
<変形例>
上記実施形態では、情報端末200のイベント読み取り部201は、例えばFeliCa(登録商標)チップ等の非接触型ICチップとアンテナとからなるものであってもよい。その場合、イベント読み取り部201は、リーダ/ライタ(図示せず)との間で通信を行い、リーダ/ライタによって放送番組に関する種々の情報が書き込まれる。あるいは、イベント読み取り部201は、撮像装置と非接触型通信システムの両方を含むものであってもよいし、いずれか一方を含むものであってもよい。
【0075】
上記実施形態では、情報端末200において、非アクティブ状態の選択子をグレーアウト状態で表示することとしたが、非表示としてよい。
また、アクティブ状態と非アクティブ状態の選択子のどちらも表示し、選択操作に対して反応するかどうかだけを切り替えてもよい。
【0076】
図11に示すように、録画予約アプリケーションの選択子として録画ボタンのイメージを表示したり、コントローラアプリケーションの選択子としてチャンネル操作ボタンやボリューム操作ボタンのイメージを表示したりしてもよい。この場合、イベント管理部204は、各選択子に対する操作入力を検出すると、アプリケーションにおいて当該選択子に対応付けられた録画機能、チャンネル操作機能、ボリューム操作機能などを実行すればよい。より具体的には、図12に示すように、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効な期間において、上記の録画ボタン、チャンネル操作ボタン、ボリューム操作ボタンなどをイメージを表示させればよい。
【0077】
図13に示すように、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効な期間を、カレンダー上にマッピングして表示させるようにしてもよい。
【0078】
複数のイベント関連アプリケーションを1つの選択子に対応付けて表示させるようにしてもよい。
【0079】
スケジューラの機能としては、次のようなものも考えられる。
アプリケーションの利用有効期間がイベントの日程が未定であるため未定である場合、このことを、当該イベントの日程を告知予定のウェブページのURLや電子メールアドレスなどのイベント開催元に関する情報にとともにユーザに提示するように情報端末を動作させる。
【0080】
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部と
を具備するサーバ装置。
【0081】
(2)上記(1)に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するように前記情報端末を動作させるスケジュールアプリケーションを前記情報端末に提供する
を具備するサーバ装置。
【0082】
(3)上記(1)又は(2)に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記1以上のイベント関連アプリケーションと前記スケジュールアプリケーションに関する情報を前記情報端末に送信し、前記情報端末からの取得要求に応じて前記スケジュールアプリケーションを応答する
サーバ装置。
【0083】
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、前記1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を前記情報端末に表示させ、利用することが有効な前記イベント関連アプリケーションに対応する選択子をユーザが識別可能に前記情報端末に表示させるプログラムである
サーバ装置。
【0084】
(5)上記(1)から(4)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、複数の前記イベント関連アプリケーションの利用することが有効な期間が重なる場合、これら複数の前記イベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを前記情報端末に明示的に表示させるプログラムである
サーバ装置。
【符号の説明】
【0085】
200…情報端末
201…イベント読み取り部
202…イベント取得部
203…イベント保存部
204…イベント管理部
208…アプリケーション情報保存部
300…アプリケーション管理サーバ
301…アプリケーション推薦部
303…テーブル記憶部
304…アプリケーション管理部
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報端末とネットワークを通じて通信可能なサーバ装置、そのプログラム及びその情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の情報端末にて利用可能なアプリケーションが、インターネット等のネットワークを通じて数多く提供されている。ネットワークを通じてされるアプリケーションの数は膨大であるとともに日々増加を続けており、個々のユーザが、ユーザのニーズに応じたアプリケーションを選択したり、アプリケーション各々についてその内容や実行可能な処理を把握することは困難である。そこで、ユーザのニーズに応じてアプリケーションを推薦する技術が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−157207号公報
【特許文献2】特開2011−113401号公報
【特許文献3】特開2011−90391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば特許文献1には、アプリケーションを利用中に、利用中のアプリケーションに関連する別のアプリケーションを推薦する技術が記載されている。より具体的には、特許文献1の技術は、例えば画像閲覧アプリケーションの利用中に、画像編集アプリケーションや、画像アップロードサービスアプリケーションなど、画像の編集や管理処理などを実行する関連アプリケーションを推薦するというものである。
【0005】
特許文献1の技術では、アプリケーションを推薦するタイミングは、別のアプリケーションの利用中に限定される。しかしながら、将来的に利用することが予想されるアプリケーションを事前に推薦すればユーザの利便性がさらに向上する等、この種の技術にはさらなる改善が望まれる。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、ユーザのニーズに合ったアプリケーションをユーザにとって利便性の高いタイミングで推薦することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本技術の一形態に係るサーバ装置は、情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備する。
【0008】
前記アプリケーション推薦部は、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するように前記情報端末を動作させるスケジュールアプリケーションを前記情報端末に提供するものであっても良い。
【0009】
前記アプリケーション推薦部は、前記1以上のイベント関連アプリケーションと前記スケジュールアプリケーションに関する情報を前記情報端末に送信し、前記情報端末からの取得要求に応じて前記スケジュールアプリケーションを応答するものであってもよい。
【0010】
前記スケジュールアプリケーションは、前記1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を前記情報端末に表示させ、利用することが有効な前記イベント関連アプリケーションに対応する選択子をユーザが識別可能に前記情報端末に表示させるプログラムとすることができる。
【0011】
前記スケジュールアプリケーションは、複数の前記イベント関連アプリケーションの利用することが有効な期間が重なる場合、これら複数の前記イベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを前記情報端末に明示的に表示させるプログラムとすることができる。
【0012】
上記課題を解決するため、本技術の一実施形態に係るプログラムは、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部としてコンピュータを機能させるプログラムである。
【0013】
上記課題を解決するため、本技術の一実施形態に係る情報端末は、情報端末から当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備するサーバ装置に、前記参加希望のイベントを特定する情報を送信するイベント情報送信部と、前記参加希望のイベントを特定する情報の送信に対して前記サーバ装置より推薦されたイベント関連アプリケーションの情報を前記ユーザに提示するアプリケーション提示部とを具備する。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本技術によれば、ユーザのニーズに合ったアプリケーションをユーザにとって利便性の高いタイミングで推薦することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施形態の課題の背景を説明するための図である。
【図2】第1の概要を説明するための図である。
【図3】第1の情報処理システムの構成を示す図である。
【図4】図3の情報端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図5】イベントリストの表示態様の具体例を示す図である。
【図6】図3のアプリケーション管理サーバの機能的な構成を示すブロック図である。
【図7】アプリケーション管理テーブルを示す図である。
【図8】アプリケーションリストの表示態様の具体例を示す図である。
【図9】図3の情報端末及びサーバ装置の動作を示すシーケンス図である。
【図10】図3の情報端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】アプリケーションリストの表示態様の変形例を示す図である。
【図12】アプリケーションリストの表示態様の別の変形例を示す図である。
【図13】アプリケーションリストの表示態様の別の変形例を示す図である。
【図14】第2の実施形態の情報端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
[第1の実施形態の概要]
放送番組、コンサート、映画、花火大会、祭事など、時間が予定されている事象を本明細書では「イベント」と呼ぶ。ユーザが参加しようとしているイベントや既に参加し終えたイベントに関連して、情報端末のユーザは様々なアプリケーションの利用を想起することがある。
例えば、次のようなアプリケーションの利用例がある。
1.放送番組を録画したい場合、ユーザは、当該放送番組の録画予約を自宅の録画装置に対して行うように、リモート録画予約のためのウェブアプリケーションにアクセスするように情報端末を操作する。
2.放送番組を視聴する前、ユーザは、放送番組の視聴時の操作(再生、一時停止、停止など)のためのコントローラとて機能するアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
3.放送番組に関する意見や感想などの発言をSNSサイトに投稿するためのアプリケーションを起動させるように情報端末を操作する。
4.コンサートを観覧するために、ユーザは当該コンサートのチケットを予約、購入するためのアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
5.コンサート会場までの移動手段や経路を検索するためのアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
6.当該移動手段である飛行機や電車のチケットを予約、購入するためのアプリケーションを取得してこれを起動させるように情報端末を操作する。
【0017】
上記の利用例において、例えば、1−3の利用例は特定の放送番組というイベントに関連したものであり、4−6の利用例は特定のコンサートというイベントに関連したものと言える。
【0018】
ところで、放送番組やコンサートのように時間が予定されているイベントに関連するアプリケーションは利用有効期間についてそのイベントのタイプ毎の特有性がある。
例えば、図1に示すように、録画予約アプリケーションは、ターゲットである放送番組の録画予約のために必要な情報が取得可能な時期になってからでなければ目的の録画予約を達成できない。また、放送番組の視聴時の操作のためのコントローラのアプリケーションは、ターゲットの放送番組の放送期間に起動されるべきである。SNSサイトに投稿するためのアプリケーションも同様に、ターゲットの放送番組の少なくとも放送期間には起動されるべきである。また、図1に示されていないが、コンサートのチケットを予約、購入するためのアプリケーションは、ターゲットのコンサートのチケットの予約期間、販売期間に起動されるべきである。
【0019】
上記のように、イベントに関連するアプリケーションが利用されるにあたっては有効な期間というものがある。
しかし、情報端末においてアプリケーションの起動は専らユーザの意思に依存する。このため、ユーザはターゲットである放送番組の録画予約が可能な時期になったのにもかかわらず録画予約をするのを忘れたり、視聴しそこなったりするおそれがある。コンサートのチケットの予約や購入についても同様のことが起り得る。
【0020】
そこで、本技術の実施形態の課題の1つは、ユーザが参加希望のイベントに関連する1以上のアプリケーションを情報端末に実行させることを、それぞれのアプリケーションを利用することが有効であるタイミングで情報端末に対して推薦するサーバ装置を提供することにある。
【0021】
より具体的には、例えば図2に示すように、サーバ装置は、イベントを特定するイベント情報と、このイベントに関連する1以上のアプリケーション(以下「イベント関連アプリケーション」)と、スケジュールアプリケーションとの関係を管理する。以下、スケジュールアプリケーションを「スケジューラ」と呼ぶ。
スケジューラは、イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションをそのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで、情報端末にて実行させることをユーザに対して推奨するように情報端末を動作させるアプリケーションである。
サーバ装置は、情報端末より、当該情報端末のユーザが参加を希望しているイベントを識別するイベント情報を受信すると、このイベント情報に紐付けられたスケジューラを当該ユーザの情報端末に供給する。情報端末はこのスケジューラに従って、ユーザが参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションをそれぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで、ユーザに対して明示的に推薦する動作を実行する。
【0022】
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0023】
[情報処理システムの構成]
図3は、本実施形態の情報処理システム1の構成を示す図である。
同図に示すように、本実施形態の情報処理システム1は、インターネットなどのネットワーク100と、ネットワーク100に接続可能とされる情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300とを有する。
【0024】
情報端末200は、ユーザが参加を希望するイベントの指定を受け付け、そのイベントに関する情報(イベント情報)をネットワーク100を通じてアプリケーション管理サーバ300に送信することが可能である。ここで、ユーザが参加を希望するイベントとしては、様々なものがあるが、説明の簡便のためイベントを放送番組と限定して説明する。
【0025】
アプリケーション管理サーバ300は、情報端末200にて実行させることが可能なアプリケーション(イベント関連アプリケーション)に関する情報をアプリケーション管理テーブルで管理する。また、アプリケーション管理サーバ300は、このアプリケーション管理テーブルと、ネットワーク100を通じて情報端末200から取得したイベント情報とをもとに、ユーザが参加を希望するイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションを情報端末200に実行させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに推奨するように情報端末200を動作させるスケジューラアプリケーション(以下、単に「スケジューラ」と称することがある)をネットワーク100を通じて情報端末200に供給することが可能である。
【0026】
[情報端末200の機能的な構成]
図4は、情報端末200の機能的な構成を示すブロック図である。
情報端末200は、イベント読み取り部201、イベント取得部202、イベント保存部203、イベント管理部204、表示部205、入力部206、ネットワーク接続部207、アプリケーション情報保存部208を有する。イベント取得部202、イベント管理部204は、ストレージからメモリへロードされたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が解釈して実行することによって実現される。イベント保存部203、アプリケーション情報保存部208は、書き換え可能な不揮発性メモリに設定される。
【0027】
イベント読み取り部201は、例えば撮像装置などからなる。イベント読み取り部201は、QR(Quick Response)コード(登録商標)を撮像し、撮像データをイベント取得部202に供給する。
【0028】
イベント取得部202は、イベント読み取り部201より取得した撮像データに含まれるQRコード(登録商標)からイベント情報を認識し、イベント保存部203に記録する。
【0029】
ここで、「イベント情報」とは、放送番組(イベント)に関する種々の基本情報である。より具体的には、イベント情報は、タイトル、イベントID、開始日時、終了日時、チャンネル、イベントタイプ、コンテンツID、番組URL、放送局URL等を含む。
これらのイベント情報の要素の中で、「イベントID」は、イベントを一意に識別するIDである。例えば、同一タイトルの放送番組には、開始日時に拘わらず同一のイベントIDが付与される。
「イベントタイプ」は、イベントの種別(例えば、放送番組、コンサート、映画等)を識別するための情報である。例えば、全ての放送番組には、イベントタイプとして「TV」が付与される。
「コンテンツID」は、放送番組を一意に識別するIDである。例えば、同一タイトル(同一イベントID)の放送番組であっても、放送日時によって異なるコンテンツIDが付与される。
「番組URL」は、放送番組に関する情報を公開するウェブページのURLである。
「放送局URL」は、放送局のウェブページのURLである。
このようなイベント情報のQRコード(登録商標)は、例えば放送局等のイベント提供者等により提供されたものであり、例えば、ウェブサイト、雑誌、新聞、広告、看板等に掲載されたものである。
【0030】
イベント管理部204は、ユーザからの入力部206へのイベントリスト表示のための所定の操作入力を検出すると、イベント保存部203に記録されたイベント情報を読み出し、読み出したイベント情報をもとにイベントリストを生成して例えば図5に示すように表示部205に表示させる。
ここで、「イベントリスト」とは、イベント保存部203に記録されたイベントの一覧である。イベントリストには、タイトル、放送の開始日時、番組URL、放送局URL等が掲載される。
ユーザは、例えばタッチパネル、ボタン、マウス、キーボード等の入力部206を操作して、表示部205に表示されたイベントリストから、参加を希望するイベント(視聴しようとする放送番組)を選択することができる。イベント管理部204は、入力部206への操作入力を検出し、ユーザにより選択されたイベントを判断する。イベント管理部204は、このユーザにより選択されたイベントの情報をイベント保存部203から読み出す。イベント管理部204は、イベント保存部203から読み出されたイベント情報の中のイベントタイプ、開始日時及び終了日時などを、イベントを特定するための情報としてネットワーク接続部207を用いてアプリケーション管理サーバ300に送信する。
【0031】
イベント管理部204は、イベントを特定する情報の送信に対するアプリケーション管理サーバ300からの応答として、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションに関する情報とスケジューラに関する情報を受信し、アプリケーション情報保存部208に保存する。以降、アプリケーション情報保存部208に保存された1以上のイベント関連アプリケーションに関する情報とスケジューラに関する情報を「イベント関連アプリケーション・スケジューラ情報」と呼ぶ。
【0032】
イベント管理部204は、アプリケーション情報保存部208に保存されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報からスケジューラの取得先のロケーション情報であるURLを読み出し、このURLにアクセスして当該スケジューラをダウンロードして起動させる。
スケジューラは、イベント関連アプリケーション・スケジューラ情報に含まれる1以上のイベント関連アプリケーションを起動させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに推薦し、かつユーザから起動させるイベント関連アプリケーションの選択を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)情報を生成し、表示部205に表示させる。このスケジューラの動作については後で詳細に説明する。
【0033】
また、放送番組の放送時刻やコンサートの開催時刻などのイベント内容は急きょ変更されることもある。そこで、イベント管理部204は、アプリケーション情報保存部208に記録されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報について、定期的にアプリケーション管理サーバ300にアクセスして、更新されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報の有無を問い合わせる。もし更新されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報があれば、イベント管理部204は、その更新されたイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報を取得してアプリケーション情報保存部208に保存されている情報を書き換える。これにより放送番組の放送時刻やコンサートの開催時刻などのイベント内容の変更に対処することができる。
【0034】
[アプリケーション管理サーバ300の機能的な構成]
図6は、アプリケーション管理サーバ300の機能的な構成を示すブロック図である。
アプリケーション管理サーバ300は、アプリケーション推薦部301と、ネットワーク接続部302と、テーブル記憶部303と、アプリケーション管理部304とを有する。アプリケーション推薦部301及びアプリケーション管理部304は、ストレージからメモリへロードされたプログラムをCPUが解釈して実行することによって実現される。テーブル記憶部303は、書き換え可能な不揮発性メモリに設定される。
【0035】
アプリケーション管理部304は、情報端末200にて実行させることが可能なアプリケーション(イベント関連アプリケーション、スケジューラ)に関する情報をアプリケーション管理テーブル310(図7)を用いて管理する。
【0036】
アプリケーション推薦部301は、ネットワーク接続部302を用いて情報端末200より取得したイベントタイプ、開始日時及び終了日時など、イベントを特定するための情報と、テーブル記憶部303に保存されたアプリケーション管理テーブル310とをもとに、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラを選択するとともに、スケジューラの処理手順を設定する。
【0037】
図7は、アプリケーション管理テーブル310の例を示す図である。
同図に示すように、アプリケーション管理テーブル310には、情報端末200にて実行させることが可能なアプリケーション(イベント関連アプリケーション、スケジューラ)に関する情報として、アプリケーション名311、イベントタイプ312、利用有効期間に関する情報313、URL314等が互いに関連付けて記録されている。
本例では、イベントタイプ312として、「録画予約・再生アプリA」や「コントローラアプリC」には、放送番組に関連するアプリケーションであることを示す「TV」が設定される。また、「スケジューラB」、「SNSアプリD」にはイベントタイプ312として、全てのイベントに関連して利用可能なアプリケーションであることを示す「ALL」が設定される。
利用有効期間313は、アプリケーションを利用することが有効な期間に関する情報である。例えば、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」は「イベント開始1週間前からイベント開始までの間」が利用有効期間として設定されている。録画予約・再生アプリA(再生機能)」は「イベント開始からイベント終了までの間」が利用有効期間として設定されている。「スケジューラB」は「イベント終了までの間」が利用有効期間として設定されている。「コントローラアプリC」や「SNSアプリD」は「ALL」が利用有効期間として設定される。この「ALL」の利用有効期間は常に利用することが可能であることを示す。
URL314は、アプリケーションのダウンロード用のロケーション情報である。
【0038】
ここで、アプリケーション推薦部301によるアプリケーションの選択の動作について説明する。
【0039】
まず、アプリケーション推薦部301は、情報端末200から取得したイベントタイプと、アプリケーション管理テーブル310のイベントタイプ312とを比較する。アプリケーション推薦部301は、情報端末200から取得したイベントタイプと同一のイベントタイプ又はイベントタイプ「ALL」が設定されたアプリケーションをアプリケーション管理テーブル310から選択する。例えば、アプリケーション推薦部301は、情報端末200から取得したイベントタイプが「TV」だとすると、イベントタイプ「TV」又は「ALL」が設定されたアプリケーションを選択する。図7の例では、アプリケーション推薦部301は、「録画予約・再生アプリA」、「スケジューラB」、「コントローラアプリC」及び「SNSアプリD」を選択する。
さらに、アプリケーション推薦部301は、情報端末200からイベントを特定する情報として取得した開始日時及び終了日時と、上記判定されたイベント関連アプリケーションに関する情報から「スケジューラB」の内容である処理手順を設定する。
【0040】
アプリケーション推薦部301は、選択された1以上のイベント関連アプリケーションおよびスケジューラそれぞれのアプリケーション名、イベントタイプ、利用可能時間及びURLなどをアプリケーション管理テーブル310から抽出し、これらをネットワーク接続部302を用いて情報端末200に送信する。
【0041】
[スケジューラについて]
次に、スケジューラについて説明する。スケジューラは、ユーザの参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションを情報端末200に実行させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに対して推薦するように情報端末200を動作させるプログラムである。
【0042】
スケジューラは、より具体的には、ユーザの参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を含む選択画面を情報端末200に表示させ、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションに対応する選択子をアクティブ状態で表示し、現時点で利用することが有効でないイベント関連アプリケーションに対応する選択子を非アクティブ状態で表示するように情報端末200を動作させる。さらに、スケジューラは、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションが複数ある場合には、これら複数のイベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを明示的に表示するように情報端末200を動作させる。
【0043】
図8は左から右に向けての時間経過に伴って選択画面210A〜210Eの状態が変化する様子を示している。それぞれの選択画面210A〜210Eにおいて、上記の選択子の一つである「投稿する」211A〜211Eは「SNSアプリD」を選択するための選択子である。「予約する」212A〜212Eは「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」を選択するための選択子である。「番組を見る」213A〜213Eは「コントローラアプリC」を選択するための選択子である。「再生する」214A〜214Eは「録画予約・再生アプリA(再生機能)」を選択するための選択子である。
【0044】
(1)イベント開始日時の1週間以上前、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「SNSアプリD」に対応する選択子211Aを色調などで強調表示しつつ選択可能な状態であるアクティブ状態とするとともに、一番上の位置に表示させる。また、イベント管理部204は、その他のイベント関連アプリケーションに対応する選択子212A、213A、214Aを選択不能状態である非アクティブ状態とする。
【0045】
(2)イベント開始日時の1週間前からイベント開始直前までは、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「SNSアプリD」に対応する選択子211Bと「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」に対応する選択子212Bをそれぞれアクティブ状態とする。「SNSアプリD」と「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」との優先順位の関係は本例においては「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」が第1位、「SNSアプリD」が第2位とする。ここで優先順位はイベントタイプによって決定されるものとする。例えば、「SNSアプリD」のイベントタイプである「ALL」は、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」のイベントタイプである「TV」に比較して優先順位が低くなるように予め規定されている。
【0046】
ここで、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」に対応する選択子である「予約する」212Bがユーザによって選択されると、イベント管理部204は、当該「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」を起動させる。もし「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」が情報端末200に保存されていなければ、イベント管理部204は、アプリケーション情報保存部208に保存されたアプリケーション・スケジューラ情報の中から当該「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」の取得先のロケーション情報であるURLを読み出し、このURLにアクセスして当該「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」をダウンロードして起動させる。
【0047】
(3)録画予約完了からイベント開始直前までは、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「録画予約・再生アプリA(録画予約機能)」に対応する選択子212Cを非アクティブ状態とするとともに、「SNSアプリD」に対応する選択子211Cの下の位置に移動させる。
【0048】
(4)イベント開始直前からイベント終了までの間は、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「コントローラアプリC」に対応する選択子213Dをアクティブ状態にして一番上の位置に表示させる。また、イベント管理部204は、「SNSアプリD」に対応する選択子211Dを上から二番目の位置に表示させる。なお、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、イベント開始日時より所定時間前(例えば、30分前)にアラートを表示部205に表示させることでイベントが間もなく開始されることをユーザに通知してもよい。
【0049】
(5)イベント終了後は、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「コントローラアプリC」に対応する選択子212Eを非アクティブ状態とするとともに、表示位置をさらに、イベント管理部204は、スケジューラに基づいて、「録画予約・再生アプリA(再生機能)」に対応する選択子214Eをアクティブ状態として「SNSアプリD」に対応する選択子211Eよりも上に移動させる。
【0050】
[動作について]
次に、情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300の動作について説明する。
図9は、情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300の動作を示すシーケンス図である。
【0051】
情報端末200のイベント読み取り部201は、QRコード(登録商標)を撮像し、撮像データをイベント取得部202に送信する(ステップS101)。イベント取得部202は、イベント読み取り部201より取得された撮像データに含まれるQRコード(登録商標)からイベント情報を認識してイベント保存部203に保存する(ステップS102)。
【0052】
イベント管理部204は、ユーザからの入力部206へのイベントリスト表示のための所定の操作入力を検出すると、イベント保存部203に記録されたイベント情報を読み出し(ステップS103)、このイベント情報をもとにイベントリストを生成し、表示部205に表示させる(ステップS104)。ここで、ユーザは、入力部206を操作して、表示部205に表示されたイベントリストから、参加を希望するイベントを選択することができる。イベント管理部204は、イベントリストの中からユーザによって選択されたイベントを判断すると(ステップS105)、当該イベントのイベントタイプ、開始日時及び終了日時など、イベントを特定するための情報をイベント保存部203から読み出し、これらの情報を含むアプリケーション問合せ要求をネットワーク接続部207を用いてアプリケーション管理サーバ300に送信する(ステップS106)。
【0053】
アプリケーション管理サーバ300のアプリケーション推薦部301は、ネットワーク接続部302を用いて情報端末200からアプリケーション問合せ要求を受信する。アプリケーション推薦部301は、受信したアプリケーション問合せ要求に含まれるイベントタイプ、開始日時及び終了日時など、イベントを特定するための情報と、テーブル記憶部303に保存されたアプリケーション管理テーブル310とから、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラを選択するとともに当該スケジューラの処理手順を設定する(ステップS107)。
【0054】
アプリケーション推薦部301は、選択した1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラのアプリケーション名、イベントタイプ、利用可能時間及びURLなどの情報をアプリケーション管理テーブル310から抽出し、ネットワーク接続部302を用いて情報端末200にイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報として送信する(ステップS108)。
【0055】
情報端末200のイベント管理部204は、ネットワーク接続部207を用いてアプリケーション管理サーバ300からイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報を受信すると、これをアプリケーション情報保存部208に記録する。イベント管理部204は、受信したイベント関連アプリケーション・スケジューラ情報の中からスケジューラのURLを読み出し、このURLにアクセスして当該スケジューラをダウンロードして起動させる。
【0056】
本実施形態によれば、情報端末200はスケジューラに従って、ユーザが参加を希望する特定のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションを、そのイベント関連アプリケーションを利用することが有効であるタイミングでユーザに明示的に推薦することができる。これにより、例えば、ユーザがターゲットである放送番組の録画予約が可能な時期になったのにもかかわらず録画予約をするのを忘れたり、視聴しそこなったりすることを防止できる。
【0057】
また、スケジューラは、より具体的には、ユーザの参加希望のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を情報端末200に表示させ、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションに対応する選択子を例えばアクティブ状態による表示などによって現時点で利用することが有効でないイベント関連アプリケーションに対してユーザが識別できるように情報端末200に表示させる。
【0058】
さらに、スケジューラは、現時点で利用することが有効なイベント関連アプリケーションが複数ある場合には、これら複数のイベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを明示的に表示するように情報端末200を動作させる。これにより、ユーザは現在利用することが有効であるアプリケーション及びその優先順位を直感的に認識することができる。
【0059】
[情報端末200及びアプリケーション管理サーバ300のハードウェア構成]
図10は、情報端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。
情報端末200は、CPU220と、ROM221と、RAM222とを備える。また、情報端末200は、入力部206と、出力部223と、ストレージ部224と、メディアインタフェース部225と、ネットワーク接続部207と、撮像装置227と、これらを接続するバス226とを備える。
【0060】
CPU220は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報端末200の動作全般を制御する。ROM221は、CPU220が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM222は、CPU220により実行されるプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
【0061】
入力部206は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU220に出力する入力制御回路などから構成されている。情報端末200のユーザは、該入力部206を操作することにより、CPU220に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0062】
出力部223は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などの表示部205を含む。さらに、出力部223は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
【0063】
ストレージ部224は、プログラムやユーザデータ格納用の装置である。ストレージ部224は、記憶媒体と、記憶媒体にデータを書き込んだり読み出したりする読み書き装置などで構成される。ストレージ装置106は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などで構成される。
【0064】
メディアインタフェース部225は、記憶媒体用リーダライタである。メディアインタフェース部225は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2Aに対してデータの読み書きを行う。
【0065】
ネットワーク接続部207は、例えば、ネットワーク100に接続するためのインタフェースである。ネットワーク接続部207は、無線LAN(Local Area Network)対応の装置であっても、ワイヤレスUSB対応の装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0066】
撮像装置227は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Devices)センサ等の撮像素子により、静止画(写真)及び動画を撮像する。
【0067】
なお、情報端末200の具体的な製品形態は、本図に示したハードウェア要素を少なくとも有するものであれば、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、携帯電話、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、テレビジョン受像機等、如何なる形態のものであってもよい。
【0068】
アプリケーション管理サーバ300のハードウェア構成は、上記情報端末200のハードウェア構成から撮像装置227を除いた構成を有する。
【0069】
<第2の実施形態>
以下、第1の実施形態と同様の構成及び機能等については同様の符号を付して説明を省略し、異なる点について説明する。
【0070】
図14は、第2の実施形態の情報端末400の機能的な構成を示すブロック図である。
第2の実施形態の情報端末400のイベント取得部402は、ユーザにより入力部406を用いて入力されたイベント情報を認識し、イベント保存部403に記録することが可能である。ここで、ユーザにより入力されるイベント情報は、外出の予定や目標など、ユーザ個人の予定情報である。具体的にはユーザは、イベント情報として、外出場所の名称(レストラン名など)、その場所に行く予定日時、イベントタイプなどを入力部406を用いて入力する。あるいはユーザは、イベント情報として、目標(目標貯金額、ダイエットの目標体重など)、この目標を達成する予定日時、イベントタイプなどを入力部406を用いて入力する。ここで、イベントタイプの入力は以下のように行えばよい。すなわちイベント取得部402は、複数のイベントタイプからイベントタイプを選択させるための画面を表示部405に表示させ、ユーザは入力部406を用いてイベントタイプを選択する。なお、イベントタイプを選択させるための画面に表示される複数のイベントタイプは、例えば、「外食」、「貯金」、「ダイエット」等、ユーザ個人の予定情報に関するものである。
【0071】
一方、第2の実施形態のアプリケーション管理サーバ300のテーブル記憶部303にも、例えば、「外食」、「貯金」、「ダイエット」等、ユーザ個人の予定情報に関するイベントタイプがそれぞれ関連付けられたアプリケーションに関する情報がアプリケーション管理テーブル310(図7)として記録される。例えば、イベントタイプ「外食」が関連付けられたイベント関連アプリケーションとして、経路検索アプリケーション、グルメ口コミ投稿アプリケーション、飲食店検索アプリケーション等がテーブル記憶部303に登録される。イベントタイプ「貯金」が関連付けられたイベント関連アプリケーションとして、ネットバンキングアプリケーション、貯金支援アプリケーション等がテーブル記憶部303に登録される。イベントタイプ「ダイエット」が関連付けられたイベント関連アプリケーションとして、カロリー計算アプリケーション、減量支援アプリケーション等がテーブル記憶部303に登録される。また、これらのイベント関連アプリケーションの利用有効期間として、例えば「イベント予定日時まで」が設定される。
【0072】
アプリケーション推薦部301は、ネットワーク接続部302を用いて情報端末400より取得したイベントタイプ及び予定日時(第1の実施形態の開始日時に相当する。)など、イベントを特定するための情報と、テーブル記憶部303に保存されたアプリケーション管理テーブル310とをもとに、当該イベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーションとスケジューラを選択するとともに、スケジューラの処理手順を設定する。
【0073】
例えば、アプリケーション推薦部301は、次のようにスケジューラの処理手順を設定する。ここでは、イベントタイプ「外食」のイベントに関連するイベント関連アプリケーションの処理手順を例に説明する。
スケジューラは、イベントタイプ「外食」のイベントに関連する1以上のイベント関連アプリケーション(経路検索アプリケーション、グルメ口コミ投稿アプリケーション、飲食店検索アプリケーション等)を情報端末200に実行させることを、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで情報端末200のユーザに対して推薦するように情報端末200を動作させる。具体的には、スケジューラは、イベント予定日時1週間以上前から1週間前までは、イベント関連アプリケーションをそれぞれアクティブ状態にしつつ、グルメ口コミ投稿アプリケーションの優先順位を第1位、飲食店検索アプリケーションを第2位、経路検索アプリケーションを第3位に設定する。そして、スケジューラは、イベント予定日時1週間前からイベント予定日時までは、上記イベント関連アプリケーションのアクティブ状態を維持しつつ、経路検索アプリケーションの優先順位を第1位に設定し、その他のイベント関連アプリケーションの優先順位を繰り下げる。
【0074】
<変形例>
上記実施形態では、情報端末200のイベント読み取り部201は、例えばFeliCa(登録商標)チップ等の非接触型ICチップとアンテナとからなるものであってもよい。その場合、イベント読み取り部201は、リーダ/ライタ(図示せず)との間で通信を行い、リーダ/ライタによって放送番組に関する種々の情報が書き込まれる。あるいは、イベント読み取り部201は、撮像装置と非接触型通信システムの両方を含むものであってもよいし、いずれか一方を含むものであってもよい。
【0075】
上記実施形態では、情報端末200において、非アクティブ状態の選択子をグレーアウト状態で表示することとしたが、非表示としてよい。
また、アクティブ状態と非アクティブ状態の選択子のどちらも表示し、選択操作に対して反応するかどうかだけを切り替えてもよい。
【0076】
図11に示すように、録画予約アプリケーションの選択子として録画ボタンのイメージを表示したり、コントローラアプリケーションの選択子としてチャンネル操作ボタンやボリューム操作ボタンのイメージを表示したりしてもよい。この場合、イベント管理部204は、各選択子に対する操作入力を検出すると、アプリケーションにおいて当該選択子に対応付けられた録画機能、チャンネル操作機能、ボリューム操作機能などを実行すればよい。より具体的には、図12に示すように、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効な期間において、上記の録画ボタン、チャンネル操作ボタン、ボリューム操作ボタンなどをイメージを表示させればよい。
【0077】
図13に示すように、それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効な期間を、カレンダー上にマッピングして表示させるようにしてもよい。
【0078】
複数のイベント関連アプリケーションを1つの選択子に対応付けて表示させるようにしてもよい。
【0079】
スケジューラの機能としては、次のようなものも考えられる。
アプリケーションの利用有効期間がイベントの日程が未定であるため未定である場合、このことを、当該イベントの日程を告知予定のウェブページのURLや電子メールアドレスなどのイベント開催元に関する情報にとともにユーザに提示するように情報端末を動作させる。
【0080】
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部と
を具備するサーバ装置。
【0081】
(2)上記(1)に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するように前記情報端末を動作させるスケジュールアプリケーションを前記情報端末に提供する
を具備するサーバ装置。
【0082】
(3)上記(1)又は(2)に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記1以上のイベント関連アプリケーションと前記スケジュールアプリケーションに関する情報を前記情報端末に送信し、前記情報端末からの取得要求に応じて前記スケジュールアプリケーションを応答する
サーバ装置。
【0083】
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、前記1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を前記情報端末に表示させ、利用することが有効な前記イベント関連アプリケーションに対応する選択子をユーザが識別可能に前記情報端末に表示させるプログラムである
サーバ装置。
【0084】
(5)上記(1)から(4)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、複数の前記イベント関連アプリケーションの利用することが有効な期間が重なる場合、これら複数の前記イベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを前記情報端末に明示的に表示させるプログラムである
サーバ装置。
【符号の説明】
【0085】
200…情報端末
201…イベント読み取り部
202…イベント取得部
203…イベント保存部
204…イベント管理部
208…アプリケーション情報保存部
300…アプリケーション管理サーバ
301…アプリケーション推薦部
303…テーブル記憶部
304…アプリケーション管理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部と
を具備するサーバ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するように前記情報端末を動作させるスケジュールアプリケーションを前記情報端末に提供する
を具備するサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記1以上のイベント関連アプリケーションと前記スケジュールアプリケーションに関する情報を前記情報端末に送信し、前記情報端末からの取得要求に応じて前記スケジュールアプリケーションを応答する
サーバ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、前記1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を前記情報端末に表示させ、利用することが有効な前記イベント関連アプリケーションに対応する選択子をユーザが識別可能に前記情報端末に表示させるプログラムであるサーバ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、複数の前記イベント関連アプリケーションの利用することが有効な期間が重なる場合、これら複数の前記イベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを前記情報端末に明示的に表示させるプログラムである
サーバ装置。
【請求項6】
情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部として
コンピュータを機能させるプログラム。
【請求項7】
情報端末から当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備するサーバ装置に、前記参加希望のイベントを特定する情報を送信するイベント情報送信部と、
前記参加希望のイベントを特定する情報の送信に対して前記サーバ装置より推薦されたイベント関連アプリケーションの情報を前記ユーザに提示するアプリケーション提示部と
を具備する情報端末。
【請求項1】
情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部と
を具備するサーバ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するように前記情報端末を動作させるスケジュールアプリケーションを前記情報端末に提供する
を具備するサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置であって、
前記アプリケーション推薦部は、前記1以上のイベント関連アプリケーションと前記スケジュールアプリケーションに関する情報を前記情報端末に送信し、前記情報端末からの取得要求に応じて前記スケジュールアプリケーションを応答する
サーバ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、前記1以上のイベント関連アプリケーションにそれぞれ対応する選択子を前記情報端末に表示させ、利用することが有効な前記イベント関連アプリケーションに対応する選択子をユーザが識別可能に前記情報端末に表示させるプログラムであるサーバ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のサーバ装置であって、
前記スケジュールアプリケーションは、複数の前記イベント関連アプリケーションの利用することが有効な期間が重なる場合、これら複数の前記イベント関連アプリケーションの間で優先順位を設定し、これを前記情報端末に明示的に表示させるプログラムである
サーバ装置。
【請求項6】
情報端末から、当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報を受信するイベント情報受信部と、
前記イベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部として
コンピュータを機能させるプログラム。
【請求項7】
情報端末から当該情報端末のユーザが参加希望のイベントを特定する情報が受信されたとき、前記参加希望のイベントに関連する1以上の前記アプリケーションをイベント関連アプリケーションとして前記情報端末に実行させることを、当該それぞれのイベント関連アプリケーションを利用することが有効なタイミングで前記情報端末のユーザに推薦するアプリケーション推薦部とを具備するサーバ装置に、前記参加希望のイベントを特定する情報を送信するイベント情報送信部と、
前記参加希望のイベントを特定する情報の送信に対して前記サーバ装置より推薦されたイベント関連アプリケーションの情報を前記ユーザに提示するアプリケーション提示部と
を具備する情報端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図8】
【公開番号】特開2013−114548(P2013−114548A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261708(P2011−261708)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
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