説明

サーバ装置、情報端末及びプログラム

【課題】ユーザがSNSサイトに発言を投稿したり投稿済みの発言を検索する際の利便性の向上を図ること。
【解決手段】サーバ装置は、イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、ユーザの投稿をリアルタイムに他のユーザと共有することが可能なコミュニティ型のウェブサイトにアクセスすることが可能な情報端末、この情報端末に検索キーワードを配信可能なサーバ装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上のユーザの投稿をリアルタイムかつ大規模に不特定多数のユーザと共有することが可能なコミュニティ型のウェブサイトが知られている。その1つである「Twitter(登録商標)」では、例えば、ユーザの発言が当該ユーザのホームに「投稿」というかたちで入力される。投稿された発言内容はユーザのホームに時系列的に追加されてリアルタイムに閲覧可能となる。
【0003】
このようなコミュニティ型のウェブサイトは、例えば、次のように利用されることがある。ユーザがテレビ番組等の番組を視聴中、その番組にユーザの興味を引く事象が出てくると、ユーザは番組の放送中にその事象についての投稿を行うことで視聴中の番組についての意見や感想をリアルタイムに発信する。このようなコミュニティ型のウェブサイトでは、同じ番組を視聴している不特定多数のユーザからの投稿をリアルタイムに一覧することができる。例えば「Twitter(登録商標)」では、「ハッシュタグ」付きの文字列を含む発言を検索画面などで時系列的に一覧することができる。つまり、「ハッシュタグ」付きの文字列としての放送局の名称で発言を検索すれば、「ハッシュタグ」付きの放送局の名称を含む発言を時系列的に一覧することができ、その放送局から配信された番組を視聴しているユーザの様々な意見をリアルタイムで閲覧することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−35628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、「ハッシュタグ」付きの文字列を含む発言の内容がユーザの興味を引く事象と密接に関連しているとは限らない。例えば、ユーザが現在視聴している特定の番組に出演している特定の人物についての投稿を閲覧したい場合には、「ハッシュタグ」付きの文字列が放送局の名称では検索対象として広すぎる。また、自分の発言を多数の人に閲覧してもらいたいと考えるユーザの中には、発言の内容になんら関係ないにも拘らず、多数のユーザが検索しそうな「ハッシュタグ」を付きのキーワード(例えば、放送局の名称)を、幾つも発言に含める者もいる。このような場合には、「ハッシュタグ」付きの文字列で発言を検索しても、ユーザが現在視聴している番組内のユーザの興味を引く事象に関する発言だけが検索されるとは限らない。
【0006】
特許文献1には、視聴中の番組に関するキーワードの検索を容易に行うために、次のような技術が開示されている。すなわち、視聴中の番組の番組情報等に含まれる文字情報がインターネット上における検索数が急増したキーワードと一致すると、情報端末の画面上にその一致したキーワードが表示される。ユーザが表示されたキーワードのいずれかを選択すると、選択されたキーワードに関連する検索結果が表示される。しかしながらこの技術ではキーワードの候補が番組情報等に含まれる文字情報に限定されるが、ユーザの興味を引く事象に関するキーワードが番組情報に含まれるとは限らない。すなわち、ユーザの興味を引く事象に関するキーワードが番組情報に含まれていなければ、ユーザの興味に関連するキーワードを提示することができない。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、ユーザがSNSサイトに発言を投稿したり投稿済みの発言を検索する際の利便性の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係るサーバ装置は、イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部とを具備する。
【0009】
これにより、イベントと関連するキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補として情報端末に供給することができるので、特定のイベントに参加する情報端末のユーザが検索する可能性の高いキーワードを発言検索用キーワードの候補として情報端末のユーザに提示することができる。これにより、発言検索用キーワードをマニュアル入力等する手間が省け、ユーザにとっての利便性向上を図ることができる。
【0010】
サーバ装置は、前記抽出した1以上の第1のキーワードを含む1以上の発言をSNSサーバより取得し、前記取得した1以上の発言から1以上の第2のキーワードを抽出し、前記イベント識別情報と関連付けて前記キーワード記憶部に登録する第2のキーワード登録部をさらに具備してもよい。
【0011】
これにより、第1のキーワードと第2のキーワードとを等価な意味の単語どうしであるというリンク情報が定義されるので、単語そのものの種類に限られることなく、意味的に等価な単語を発言検索用キーワードの候補としてユーザに提示することができる。
【0012】
前記イベント情報登録サーバは、電子番組表を管理するEPGサーバであり、前記第1のキーワード登録部は、前記EPGサーバから、番組を識別する番組識別情報を前記イベント識別情報として取得するとともに、当該番組に関する詳細情報を前記詳細情報として取得してもよい。
【0013】
EPGサーバより番組に関する詳細情報をイベントに関する詳細情報として取得することで、イベントの開始前に予めキーワードを準備しておくことが可能となる。
【0014】
サーバ装置は、前記情報端末から、ユーザが前記SNSサーバに対して投稿済みの発言を検索するために入力された発言検索用キーワードと前記イベント識別情報とを含む第1のキーワード登録要求を取得したとき、この第1のキーワード登録要求に含まれる前記発言検索用キーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第3のキーワード登録部をさらに具備してもよい。
【0015】
これにより、不特定多数のユーザにより入力された発言検索用キーワードがサーバ装置に蓄積されるので、同じイベントに参加するユーザの情報端末に、当該イベントに参加する不特定多数のユーザが関心をもつキーワードを供給することができる。
【0016】
サーバ装置は、前記情報端末から、ユーザが前記SNSサーバに投稿した発言から抽出された1以上のキーワードと前記イベント識別情報とを含む第2のキーワード登録要求を取得したとき、この第2のキーワード登録要求に含まれる前記発言から抽出された1以上のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第4のキーワード登録部をさらに具備してもよい。
【0017】
これにより、不特定多数のユーザが投稿した発言から抽出されたキーワードがサーバ装置に蓄積されるので、同じイベントに参加するユーザの情報端末に、当該イベントに参加する不特定多数のユーザが関心をもつキーワードを供給することができる。
【0018】
前記第1、第2、第3及び第4のキーワード登録部は、1つのイベントを時間的に分離するコーナ毎に当該イベントに対応するキーワードを前記キーワード記憶部に登録してもよい。
【0019】
これにより、1つのイベントのコーナ毎に、多くのユーザが注目する事柄に関するキーワードを情報端末に供給でき、SNSページへの発言や、投稿済みの発言を検索するためのキーワードとして速やかに利用することができる。
【0020】
サーバ装置は、前記キーワード記憶部の内容をもとに、前記イベント識別情報毎の、過去所定期間内のキーワード毎の登録要求の数をカウントして上位所定数のキーワードからキーワードランキングを作成するキーワードランキング作成部と、前記イベント識別情報と前記キーワードランキングとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワードランキング記憶部とをさらに具備し、前記キーワードランキング作成部は、前記作成したキーワードランキングと前記イベント識別情報と関連付けて前記キーワードランキング記憶部に登録してもよい。
【0021】
これにより、イベントIDに関連づけて登録されたキーワードのリアルタイムなランキングが情報端末に供給されうる。このため、膨大な数の情報端末からキーワードが登録され、キーワードリストに登録されるキーワードの数が膨大になったとしても、キーワードランキングを参照すれば、ユーザは同じイベントに参加する不特定多数のユーザが関心を持つキーワードを把握することができる。また、過去所定期間に登録されたキーワードに限定してキーワードランキングを生成するので、サーバ装置の演算量を減らすことができる。
【0022】
前記キーワードランキング作成部は、1つのイベントを時間的に分離するコーナ毎に当該イベントに対応するキーワードランキングを作成してもよい。
【0023】
これにより、1つのイベントのコーナ毎に、多くのユーザが注目する事柄に関するキーワードを情報端末に供給でき、SNSページへの発言や、投稿済みの発言を検索するためのキーワードとして速やかに利用することができる。
【0024】
サーバ装置は、情報端末から、当該情報端末のユーザが参加するイベントを識別するイベント識別情報を含むキーワード取得要求を受信したとき、前記イベント識別情報に関連付けられた1以上のキーワードを検索して前記情報端末にSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補として応答するキーワード配信サーバに、前記キーワード記憶部に互いに関連づけて登録された前記イベント識別情報と前記キーワードとを提供するキーワード提供部をさらに具備してもよい。
【0025】
ユーザの参加イベントと関連するキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補としてユーザに提示することで、特定のイベントに参加するユーザが検索する可能性の高いキーワードを発言検索用キーワードの候補としてユーザに提示することができる。これにより、発言検索用キーワードをマニュアル入力等する手間が省け、ユーザにとっての利便性向上を図ることができる。
【0026】
前記キーワード提供部は、前記キーワード配信サーバに、前記キーワードランキング記憶部に互いに関連づけて登録された前記イベント識別情報と前記キーワードランキングとを提供してもよい。
【0027】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る情報端末は、イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部とを有するサーバ装置により公開された、ユーザの参加イベントを識別するイベント識別情報に関連付けられた前記1以上のキーワードを取得するキーワード取得部と、前記取得されたキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補としてユーザに提示する提示部と、前記提示された候補からユーザによって選択された発言検索用キーワードを含む検索要求を前記SNSサーバに供給する検索要求部とを具備する。
【0028】
前記キーワード取得部は、前記参加イベントを識別するイベント識別情報を含むキーワード取得要求をキーワード配信サーバに送信して、前記イベント識別情報に関連付けられた1以上のキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補として取得してもよい。
【0029】
前記キーワード取得部は、前記イベント識別情報毎に、過去所定期間内のキーワード毎の登録要求数をもとに作成されたキーワードランキングを前記キーワード配信サーバより取得し、前記提示部は、前記キーワード配信サーバから取得したキーワードランキングをユーザに提示し、前記検索要求部は、前記提示されたキーワードランキングからユーザによって選択されたキーワードを発言検索用キーワードとして含む検索要求を前記SNSサーバに供給してもよい。
【0030】
情報端末は、ユーザが前記SNSサーバに投稿済みの発言を検索するために入力した発言検索用キーワードと前記参加イベントを識別するイベント識別情報とを含む第1のキーワード登録要求を前記サーバ装置に送信する第1のキーワード登録要求部をさらに具備してもよい。
【0031】
情報端末は、ユーザが前記SNSサーバに投稿した発言からキーワードを抽出し、抽出したキーワードと前記イベント識別情報とを含む第2のキーワード登録要求を前記サーバ装置に送信する第2のキーワード登録要求部をさらに具備してもよい。
【0032】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係るプログラムは、イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0033】
以上のように、本技術によれば、ユーザがSNSサイトに発言を投稿したり投稿済みの発言を検索する際の利便性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態のネットワークシステムが解決の対象としている課題の一部を概念的に示す図である。
【図3】第1の実施形態のネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図4】SNSページの構成を示す図である。
【図5】SNSページの例を示す図である。
【図6】発言検索応答に基づくSNSページの例を示す図である。
【図7】第1の実施形態の発言空間を概念的に示す図である。
【図8】第1の実施形態の発言空間を概念的に示す別の図である。
【図9】典型的なコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
【図10】検索キーワードから生成されたキーワードのキーワードリストへの追加を説明するための図である。
【図11】第2の実施形態のネットワークシステムの構成を示す図である。
【図12】第2の実施形態のネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図13】SNSページの例を示す別の図である。
【図14】キーワードランキングから検索キーワードとして選択されたキーワードのキーワードリストへの追加を説明するための図である。
【図15】第3の実施形態のネットワークシステムの構成を示す図である。
【図16】第3の実施形態のEPG配信サーバ、SNSサーバ、イベント収集サーバ及びランキングサーバの動作を概念的に示す図である。
【図17】第3の実施形態のEPG配信サーバ、SNSサーバ、イベント収集サーバ及びランキングサーバの動作を概念的に示す別の図である。
【図18】第3の実施形態のEPG配信サーバ、SNSサーバ、イベント収集サーバ及びランキングサーバの動作を概念的に示す別の図である。
【図19】変形例1のネットワークシステムの構成を示す図である。
【図20】変形例1のネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。
【図21】SNSページの例を示す別の図である。
【図22】発言の投稿と当該発言からのキーワード抽出の動作を説明するための図である。
【図23】キーワードランキングからの発言検索用キーワードの選択を説明するための図である。
【図24】変形例3の具体例を説明するための図である。
【図25】変形例4の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0036】
<第1の実施形態>
[ネットワークシステムの構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
同図に示すように、このネットワークシステム1は、インターネットなどのネットワーク100と、ネットワーク100に接続可能とされるクライアント200(情報端末)、EPG(Electronic Program Guide)配信サーバ300、SNS(Social Networking Service)サーバ400及びキーワードサーバ500(サーバ装置)を有する。なお、本実施形態では複数のクライアント200がそれぞれネットワーク100に接続されることを想定しているが、本明細書では説明の簡便のため1つのクライアント200について記載するものとする。また、EPG配信サーバ300及びSNSサーバ400も、それぞれ1以上であってもよいが、本明細書では説明の簡便のためそれぞれ1つのEPG配信サーバ300及びSNSサーバ400について記載するものとする。
【0037】
SNSサーバ400は、コミュニティ型のウェブサイトを運営するサーバである。以下、その1つである「Twitter(登録商標)」を例に説明する。「Twitter(登録商標)」では、例えば、ユーザの発言が当該ユーザのホームに「投稿」というかたちで入力される。投稿された発言内容はユーザのホームに時系列的に追加されてリアルタイムに閲覧可能となる。また、「Twitter(登録商標)」では、「ハッシュタグ」付きの文字列を含む発言が検索画面などで時系列的に一覧できるようになる。
【0038】
クライアント200は、インターネットなどのネットワーク100に接続可能とされる。クライアント200は、ネットワーク100を通じて、SNSサイトに発言を投稿することができる。また、クライアント200は、視聴中の番組に関するキーワードを、ネットワーク100を通じてキーワードサーバ500から受信して画面に表示することができる。ここで「番組」とは、放送局(図示せず)により放送される番組やネットワーク100を通じて配信される番組であり、ユーザが参加するイベントの具体例である。ユーザが参加するイベントとしては、番組に限定されず、例えば、音楽のコンサート、オリンピック又はサッカーのワールドカップのようなスポーツの大会、国や地方公共団体等が行う祭りや催し、大学祭等のような大規模な学校行事などの催し等、開始日時があらかじめ決まっているものであれば放送系以外のものでもよいが、本明細書では説明の簡便のためイベントを番組と限定して説明する。
【0039】
EPG配信サーバ300は、イベントの開始時刻の情報や詳細情報等を配信するサーバである。本明細書ではイベント(放送番組)の詳細情報等を配信するサーバを、電子番組表を管理するEPG配信サーバ300と限定して説明する。しかしながら、イベントが放送系以外のものの場合、EPG配信サーバ300は、イベントの詳細情報(例えば、出演者、テーマ、販売商品、課題等のキーワードを含む文章)を配信するサーバとされる。
【0040】
キーワードサーバ500は、ネットワーク100を通じて、EPG配信サーバ300から配信される放送番組の開始時刻の情報や詳細情報等を取得することができる。また、キーワードサーバ500は、EPG配信サーバ300から取得した詳細情報から、形態素解析によりキーワードを抽出し、抽出したキーワードをネットワーク100を通じてEPG配信サーバ300に送信し、EPG配信サーバ300にキーワードを登録させることができる。
【0041】
[本実施形態の概要]
次に、本実施形態のネットワークシステム1が解決の対象としている課題の一部を図2を用いて説明する。
【0042】
番組を放送中にはその番組を視聴する不特定多数のユーザから、「○×番組の司会者の右側にいる女性は誰だろう?」、「彼女は新人女優の△□さんだよ。」といったような発言がSNSサーバ400に投稿される。ここで、特定の番組について投稿された全ての発言を集合Aで表す。この集合Aには、例えば、番組の放送チャンネルなどを示すハッシュタグが付いた発言の集合Bが含まれる。集合Aに含まれる全ての発言のうち、ハッシュタグを検索キーとして用いることで、集合Bに属する発言を検索することができる。しかしながら、集合Aには、ハッシュタグにより検索可能な発言の集合Bのほか、集合Bに属さない部分Fも含まれており、従来は集合Bに属さない部分Fに属する発言を容易かつ確実に検索することができなかった。
【0043】
例えば、「○×番組の司会者と共演中のタレントの名前」を投稿発言の中から探し出すためには、放送局を示すハッシュタグとは別に、「番組名」、「司会者名」、「共演タレント」といったキーワードをユーザがマニュアルで入力して検索要求を送信し、この検索要求に対する検索結果である発言の中からユーザ自身が目的の情報を探し当てなければならない。また、検索キーワードとしてマニュアル入力する「番組名」、「司会者名」などをユーザ自身が知っている場合にはよいが、知らない場合には、さらにユーザの手間は増える。
【0044】
そこで本技術に係る第1の実施形態のネットワークシステム1は、例えば放送番組に関する情報を電子化したEPGデータなどの中の詳細情報に含まれる複数の単語の中から、クライアント200のユーザが発言検索用のキーワードを適宜選択することのできる環境を実現するものである。
【0045】
上記の詳細情報とは、例えば、スポーツ番組であれば選手の氏名や大会の名称、バラエティ番組やドラマ等であれば出演者の氏名、旅番組等であれば特集される場所の名称、番組のあらすじなど、固有名詞を含む様々な情報が盛り込まれたものである。
【0046】
また、このネットワークシステム1は、SNSサーバ400に他のユーザより投稿された発言から抽出されたキーワードの中から、クライアント200のユーザが発言検索用のキーワードを適宜選択することのできる環境を実現するものである。
【0047】
SNSサーバ400に投稿された発言から抽出されたキーワードは、番組IDのようなイベント識別情報と対応付けてキーワードサーバ500にて管理される。これにより、クライアント200のユーザは任意のイベント識別情報によって絞り込まれた1以上のキーワードの中から発言検索用のキーワードを選択できる。すなわち、クライアント200のユーザは、自分と同一の番組を視聴中の他のユーザの投稿発言に含まれる単語の中から発言検索用のキーワードを選択できる。これによりクライアント200のユーザは、例えば、「視聴中の○×番組の司会者と共演中のタレントの名前」を投稿発言の中から検索したい場合に、番組名、司会者名などの情報を容易に発言検索用のキーワードとして入力することができ、ユーザの利便性が向上する。
【0048】
加えて、キーワードサーバ500は、SNSサーバ400に投稿された発言から抽出したキーワードをイベント識別情報毎に統計処理して過去所定期間内の登録要求数が上位のキーワードの一覧をキーワードランキングとして作成する。クライアント200は、キーワードサーバ500から取得したキーワードランキングを、イベント識別情報によって絞り込まれた上記のキーワードと同様にユーザに提示することができる。このキーワードランキングは、過去所定期間内の発言内容をもとに作成されたものであるから、その期間を数分から数十分程度の短期間とすることによって、現在視聴可能な番組に関する投稿発言を統計的に反映したものとなる。
【0049】
以下、図面を参照して本実施形態のシステムを詳細に説明する。
【0050】
[キーワードサーバ500の機能的な構成]
キーワードサーバ500は、キーワード登録部501、ランク付け部502、キーワード記憶部503、ランキング記憶部504、キーワード供給部505、辞書508を有する。機能部群506としての上記各機能部501,502,505は、ストレージからメモリへロードされたプログラムをコントロール部507が解釈して実行することによって実現される。キーワード記憶部503、ランキング記憶部504、辞書508は、書き換え可能な不揮発性の記憶部に設定される。
【0051】
キーワード記憶部503は、イベントを識別するイベントIDと当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能である。
キーワード登録部501は、EPG配信サーバ300からイベントを識別するイベントIDと当該イベントに関する詳細情報とを取得し、取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、抽出した1以上の第1のキーワードとイベントIDとを互いに関連づけて、キーワード供給部505により公開可能な状態でキーワード記憶部503に登録する。
キーワード登録部501は、抽出した1以上の第1のキーワードを含む1以上の発言をSNSサーバ400より取得し、取得した1以上の発言から1以上の第2のキーワードを抽出し、イベントIDと関連付けて、キーワード供給部505により公開可能な状態でキーワード記憶部503に登録する。
【0052】
ランク付け部502は、キーワード記憶部503の内容をもとに、イベントID毎の、過去所定期間内のキーワード毎の登録要求の数をカウントして上位所定数のキーワードからキーワードランキングを作成する。
ランキング記憶部504は、イベントIDとキーワードランキングとを互いに関連付けて記憶することが可能である。
ランク付け部502は、作成したキーワードランキングとイベントIDと関連付けて、キーワード供給部505により公開可能な状態でランキング記憶部504に登録する。
【0053】
[動作について]
次に、クライアント200、EPG配信サーバ300、SNSサーバ400、キーワードサーバ500の動作について説明する。
本実施形態は、キーワードサーバ500がEPG配信サーバ300よりイベント情報を、SNSサーバ400から投稿済みの発言をそれぞれ取得し、これらから形態素解析によりキーワードを生成するというものである。より具体的には、キーワードサーバ500は、EPG配信サーバ300よりイベント情報を取得する。キーワードサーバ500は、開始されたイベントをイベント情報のイベントの開始時刻などをもとに判定し、詳細情報から抽出されたキーワードとイベントIDを含む発言検索要求をSNSサーバ400に送信して、当該イベントに関連する発言を収集する。そして、キーワードサーバ500は、収集した発言からキーワードを抽出し、イベントID毎のキーワードをキーワード記憶部503に登録するとともに、キーワードランキングを作成してランキング記憶部504に登録する。
【0054】
図3は、第1の実施形態のネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。
キーワードサーバ500のキーワード登録部501(第1のキーワード登録部)は、EPG配信サーバ300(イベント情報登録サーバ)にイベント情報の取得要求を送信する(ステップS1)。EPG配信サーバ300は、取得要求を受信すると、イベントID(番組ID)、番組タイトル、番組の詳細情報、開始時刻、終了時刻などの情報を自身に蓄積されているEPGデータから抽出し、これら抽出した情報を含むイベント情報応答をキーワードサーバ500に送信する(ステップS2)。キーワードサーバ500のキーワード登録部501は、EPG配信サーバ300よりイベント情報応答を受信すると、このイベント情報応答に含まれる詳細情報から形態素解析により1以上のキーワードを抽出し、生成した1以上のキーワード、イベントID、開始時刻、終了時刻等を互いに関連づけて時系列順にキーワード記憶部503に登録する(ステップS3)。
【0055】
ここで、形態素解析の手法について説明する。キーワード登録部501は、番組の詳細情報から単語を抽出し、辞書508との比較により抽出したそれぞれの単語の品詞を判定する。そしてキーワード登録部501は、例えば、固有名詞と判定された単語をキーワードと決定する。例えば、イベント情報を「金メダルでAAA五輪内定が期待されるBBB選手、五輪8冠のCCC選手、今大会の主役候補イケメン世界記録保持者のDDD選手ら、注目スイマーたちの知られざる素顔、世界水泳にかける思いを、EEEアナが独自の視点でお伝えします。」とする。この場合、キーワード登録部501は、そのイベント情報から抽出された単語のうち固有名詞である「AAA五輪」、「BBB選手」、「CCC」、「DDD」、「世界水泳」、「EEEアナ」をキーワードとして抽出する。
【0056】
キーワード登録部501は、いずれかのイベントが開始(例えば番組の放送が開始)されたことを、EPG配信サーバ300より受信したイベント情報応答に含まれるイベントの開始時刻などをもとに判定する(ステップS4)。キーワード登録部501は、開始を判定したイベントのイベントIDに関連づけて登録されたキーワードをキーワード記憶部503から読み出す。キーワード登録部501は、読み出したキーワードを含む発言検索要求をSNSサーバ400に送信する(ステップS5)。
【0057】
SNSサーバ400は、キーワードサーバ500より発言検索要求を受信すると、この発言検索要求からキーワードを抽出し、このキーワードを含む投稿済みの発言内容と、この発言の例えば投稿日時、投稿ユーザ名等の情報とを検索する。そしてSNSサーバ400は、発言検索要求から抽出したキーワードを含む投稿済みの発言内容、投稿日時、投稿ユーザ名等の情報を含む発言検索応答をキーワードサーバ500に送信する(ステップS6)。キーワードサーバ500のキーワード登録部501(第2のキーワード登録部)は、SNSサーバ400から発言検索応答を受信すると、この受信した発言検索応答に含まれる投稿済みの発言内容から形態素解析によりキーワードを抽出する(ステップS7)。キーワード登録部501は、抽出したキーワードをイベントIDと関連付けてキーワード記憶部503に登録する(ステップS8)。
【0058】
ランク付け部502(キーワードランキング作成部)は、ステップS3及びステップS8にてキーワード記憶部503に登録されたキーワードを対象に、イベントID毎のキーワードランキングを生成する。ランク付け部502は、生成したキーワードランキングとイベントIDとを互いに関連づけてランキング記憶部504に記録する(ステップS9)。ここで、イベントID毎のキーワードランキングは、現在から過去所定時間内のキーワード毎の登録要求数が多い順に更新される情報である。ランク付け部502は、このイベントID毎のキーワードランキングを所定時間毎に行い、その都度ランキング記憶部504に記録されたキーワードランキングを更新することによって、常に最新のキーワードランキングをランキング記憶部504に記憶する。
【0059】
キーワード供給部505は、開始を判定(ステップS4)したイベントのイベントIDに関連付けて登録されたキーワードをキーワード記憶部503から読み出すとともに、そのイベントIDに関連付けて記録されたキーワードランキングをランキング記憶部504から読み出す。そしてキーワード供給部505(キーワード提供部)は、これら読み出したキーワード及びキーワードランキングをEPG配信サーバ300(キーワード配信サーバ)に送信し、それぞれイベントIDと関連付けて登録させる(ステップS10)。
【0060】
一方、ユーザは、クライアント200又はクライアント200とは別の機器(例えばテレビジョン受像機、図示せず)を用いて番組を視聴中に登場した場面や人物に関する発言をSNSサーバ400に投稿するために、SNSサーバ400が提供するSNSサービスを供給するためのウェブページ(以下「SNSページ」と呼ぶ。)にアクセスする。
【0061】
図4はSNSページの構成を示す図である。SNSページ220は、例えば、検索窓221、検索ボタン222、発言入力窓223、投稿ボタン224、局ハッシュタグ連動チェックボックス225、発言表示エリア227、ランキング表示エリア228などを含む。ユーザは、入力部203を用いてSNSページ220の検索窓221にキーワードを入力し、検索ボタン222をクリックすることで、このキーワードを含む投稿済みの発言を検索することができる。検索結果としての発言は、発言表示エリア227に時系列的に表示される。また、ユーザは、入力部203を用いて発言入力窓223に発言としての文字列を入力し、入力部203を用いて投稿ボタン224をクリックすることで、当該発言をSNSページ220に投稿することができる。投稿された発言は発言表示エリア227に時系列的に表示される。ランキング表示エリア228は、検索使用回数が多い上位所定数のキーワードを順番に示すキーワードランキングを表示するためのエリアである。検索使用回数のカウントが例えば数分から数十分程度の時間周期でリセットされるようにすることで、ランキング表示エリア228には、ここ数分から数十分程度の間に多くのユーザが関心をもっていた事項に関連するキーワードで構成されることになる。
【0062】
図3に戻って、クライアント200は、SNSページへのアクセスの完了後、例えば現在選局中のチャンネル情報と現在時刻とから、現在視聴中の番組のイベントID(番組ID)を判断する。クライアント200はこのイベントIDを含むキーワードリスト取得要求をEPG配信サーバ300に送信する(ステップS11)。EPG配信サーバ300は、クライアント200からキーワードリスト取得要求を受信すると、このキーワードリスト取得要求からイベントIDを抽出する。EPG配信サーバ300は、抽出したイベントIDにそれぞれ関連づけて登録されたキーワード及びキーワードランキングを読み出して、クライアント200に送信する(ステップS12)。クライアント200は、EPG配信サーバ300からキーワード及びキーワードランキングを取得すると、図5に示すように、検索キーワードリスト226に追加するとともに、抽出したキーワードランキングをランキング表示エリア228に表示させる。
【0063】
クライアント200のユーザによって、検索キーワードリスト226又はランキング表示エリア228からキーワード「EEEアナ」が選択されるとする(ステップS13)。クライアント200は、選択されたキーワードを含む発言検索要求をSNSサーバ400に送信する(ステップS14)。
【0064】
SNSサーバ400は、クライアント200から発言検索要求を受信すると、この発言検索要求からキーワードを抽出し、このキーワードを含む投稿済みの発言内容と、この発言の例えば投稿日時、投稿ユーザ名等の情報を検索する。そしてSNSサーバ400は、上記の投稿済みの発言内容、投稿日時、投稿ユーザ名等の情報を含む発言検索応答をクライアント200に送信する(ステップS15)。
なお、SNSサーバ400は、投稿済みの発言の投稿日時(タイムスタンプ)を参照し、発言検索要求の受信日時前の所定期間内に投稿された発言に関する発言検索応答をクライアント200に送信するようにしてもよい。例えば、SNSサーバ400は、イベントの開始日時及び終了日時をEPG配信サーバ300から取得しておき、イベント実施期間内に投稿された発言に関する発言検索応答をクライアント200に送信するようにしてもよい。
【0065】
クライアント200の情報検出部205は、SNSサーバ400から受信した発言検索応答に基づいて、表示部202に表示中にSNSページを更新する。
図6は、発言検索応答に基づくSNSページの例を示す図である。このように、発言検索結果は発言表示エリア227に表示される。ここで、発言表示エリア227には、検索された投稿発言毎の検索結果表示233が上下に時系列に並べて表示される。投稿発言毎の検索結果表示233は、発言の内容229、発言投稿日時230、発言投稿ユーザ名231等を含む。発言の内容229においてキーワード232に相当する単語は色を変えるなどして強調表示される。
【0066】
一方、キーワードサーバ500のキーワード登録部501は、開始を判定(ステップS4)したイベントが終了したこと(放送番組の終了)をイベント情報のイベントの終了時刻などをもとに判定すると(ステップS16)、次に開始されたイベントについて同様の処理が開始される。
【0067】
このようにして、クライアントのユーザは投稿発言を検索したい場合に、検索キーワードリスト226の中から発言検索用のキーワードを選択することができる。これにより、発言検索用キーワードの入力する際のユーザの利便性が向上する。
【0068】
ところで、クライアント200のユーザはキーワードをキーワードサーバ500に登録したりキーワードサーバ500から取得したりするための条件として放送局を示すハッシュタグを加えたい場合には、SNSページ220の局ハッシュタグ連動チェックボックス225(図4)にチェックマークをセットすればよい。局ハッシュタグ連動チェックボックス225にチェックマークがセットされていれば、クライアント200の情報検出部205は、イベントIDに加えてハッシュタグを付けたキーワード登録要求やキーワード取得要求をキーワードサーバ500に送信することができる。キーワードサーバ500のランク付け部502は、イベントIDとハッシュタグを含むキーワード登録要求を受けた場合には、イベントIDとハッシュタグとの組み合わせ毎にキーワードを管理するとともにキーワードランキングの生成および更新を行う。
【0069】
上記のように、この実施形態では、クライアント200のユーザが参加しているイベントに関連するキーワードおよびキーワードランキングを当該ユーザに提示することができる。キーワードサーバ500からクライアント200へのキーワードおよびキーワードランキングの供給はユーザからの要求の操作無しに自動的に行われるので、ユーザは待ち時間を挟むことなく、キーワードおよびキーワードランキングを参照することができ、投稿済みの発言を検索するためのキーワード入力操作に速やかに移ることができる。
【0070】
また、キーワードランキングは、過去所定時間内のキーワード毎の登録要求数が多い順に更新される情報であるから、検索キーワードリスト226に挙げられたキーワードの数が膨大になってユーザの求めるキーワードが見つけにくくなってしまっても、キーワードランキングの方から効率良くキーワードを見つけ出すことができる。
【0071】
図7は、以上説明した第1の実施形態の発言空間を概念的に示す図である。
第1の実施形態では、全体の発言Aの中から、ハッシュタグにより特定される発言の集合Bに加えて、キーワードリストおよびキーワードランキングのキーワードにより特定可能な発言の集合Cと、イベントIDにより特定可能な集合Dの検索が可能である。しかしながら、全体の発言Aの中には、上記集合B、集合C、集合Dのいずれにも属さない発言の集合Eが未だ存在する。そこで、以上説明した第1の実施形態では、図7に示した集合Eを低減するため、上記ステップS5〜ステップS8で説明したように、次のような手段を採用した。
【0072】
図8は、第1の実施形態の発言空間を概念的に示す別の図である。
ここで、丸形は特定のキーワードに関連する発言の集合、四角形は単語、四角形どうしを結ぶ線は発言から生成される単語間のリンク情報である。リンク情報によりつながれる単語とは、何かと何かが等価であることを表現する言葉(例えば「XXXはPPPと似ている。」、「XXXはPPPだよね。」など)を含む発言から作成されたものである。すなわち「XXX」と「PPP」とは等価なものであることがリンク情報として作成される。図8の例で、仮にC’を「XXX」の単語を含む集合とする。「XXX」は「PPP」とは等価な意味の単語どうしであるというリンク情報をもとに、「XXX」は含まないが「PPP」を含む発言は集合C’内の発言として扱うことができる。同様に「PPP」は「ZZZ」とは等価な意味の単語どうしであるというリンク情報が定義されているならば、「XXX」および「PPP」を含まなくても「ZZZ」を含む発言は集合C’内の発言として扱うことができる。このようにすることによって、単語そのものの種類に限られることなく、意味的に等価な単語を含む複数の発言を1つの集合として扱って検索を行うことができる。その結果、図7に示した集合Eを低減することができる。上記のリンク情報の作成はキーワードサーバ500のCPUによりプログラムに基づいて行われる。
【0073】
[典型的なコンピュータ]
クライアント200、EPG配信サーバ300、SNSサーバ400、キーワードサーバ500は、それぞれ次のような典型的なコンピュータにより構成される。
【0074】
図9は、典型的なコンピュータ600のハードウェア構成を示す図である。
同図に示すように、コンピュータ600は、CPU(Central Processing Unit)601と、ROM(Read Only Memory)602と、RAM603とを備える。また、コンピュータ600は、入力部604と、出力部605と、ストレージ部606と、メディアインタフェース部607と、ネットワーク接続部608と、これらを接続するバス609とを備える。
【0075】
CPU601は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってコンピュータ600の動作全般を制御する。ROM602は、CPU601が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM603は、CPU601により実行されるプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。
【0076】
入力部604は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU601に出力する入力制御回路などから構成されている。コンピュータ600のユーザは、該入力部604を操作することにより、CPU601に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0077】
出力部605は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置などの表示装置を含む。さらに、出力部605は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
【0078】
ストレージ部606は、プログラムやユーザデータ格納用の装置である。ストレージ部606は、記憶媒体と、記憶媒体にデータを書き込んだり読み出したりする読み書き装置などで構成される。ストレージ装置106は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などで構成される。
【0079】
メディアインタフェース部607は、記憶媒体用リーダライタである。メディアインタフェース部607は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体2Aに対してデータの読み書きを行う。
【0080】
ネットワーク接続部608は、例えば、ネットワーク100に接続するためのインタフェースである。ネットワーク接続部608は、無線LAN(Local Area Network)対応の装置であっても、ワイヤレスUSB対応の装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0081】
なお、典型的なコンピュータ600により実現されるクライアント200の具体的な製品形態は、例えば、PC(Personal Computer)などである。但し、本発明のクライアント200はこれらの機器に限られるものではなく、本図に示したハードウェア要素を少なくとも有するものであれば、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、テレビジョン受像機等、如何なる形態のものであってもよい。
【0082】
<第2の実施形態>
[第1の実施形態と第2の実施形態との相違点]
第2の実施形態では、クライアント200はユーザからのSNSページ220(図4参照)の検索窓221に発言検索用キーワードのマニュアル入力を受け付けるとする。発言検索用キーワードの入力を受け付けると、クライアント200は、SNSサーバ400に対して発言検索を要求する。この際、クライアント200は、検索窓221に入力された文字列からキーワードを抽出してキーワードサーバ500に登録する。
【0083】
この動作を図10を参照して簡単に説明する。クライアント200は、SNSページ220の検索窓221にユーザによってマニュアルで入力された「XXX」を発言検索用キーワード246として含む発言検索要求をSNSサーバ400に送信する。さらに、クライアント200は、発言検索用キーワード246である「XXX」を含むキーワード登録要求をキーワードサーバ500に送信し、検索キーワードリスト226にその発言検索用キーワード246である「XXX」を追加する。
【0084】
第2の実施形態では、キーワードサーバ500は、SNSサーバ400に対する投稿済みの発言を検索するために用いられたキーワードをイベント識別情報毎に統計処理して過去所定期間内の使用回数数が上位のキーワードの一覧をキーワードランキングとして作成する。クライアント200は、キーワードサーバ500により生成されたキーワードランキングを、イベント識別情報によって絞り込まれた上記のキーワードと同様にユーザに提示することができる。このキーワードランキングは、過去所定期間内に検索で使用されたキーワードを対象に作成されたものであり、その期間を数分から数十分程度の短期間とすることによって、ここ数分から数十分程度の間に多くのユーザが関心をもっていた事項に関連するキーワードで構成されることになる。
【0085】
また、第1の実施形態では、キーワードサーバ500はキーワード及びキーワードランキングをEPG配信サーバ300に登録させ(ステップS10)、EPG配信サーバ300がキーワード及びキーワードランキングをクライアント200に送信した(ステップS12)。これに対して第2の実施形態では、キーワードサーバ500はキーワード配信サーバ900にキーワード及びキーワードランキングをEPG配信サーバ300に登録させ、EPG配信サーバ300がキーワード及びキーワードランキングをクライアント200に送信する。
【0086】
以下、すでに説明した構成や動作等と同様のものは同様の符号を付して説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0087】
[ネットワークシステムの構成]
図11は、本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
同図に示すように、このネットワークシステム2は、第1の実施形態のネットワークシステム1のネットワーク100にキーワード配信サーバ900が接続可能とされた構成を有する。
【0088】
キーワード配信サーバ900は、キーワードサーバ500からキーワードランキング及びキーワードリストを受信して蓄積し、クライアント200からの要求に応じて蓄積したキーワードランキング及びキーワードリストを応答する。
すなわち第1の実施形態ではEPG配信サーバ300がキーワードランキング及びキーワードリストを蓄積してクライアント200に応答したが、EPG配信サーバ300の負荷を減らすため、第2の実施形態では、キーワードランキング及びキーワードリストの配信を専用のキーワード配信サーバ900が行う、
【0089】
[クライアント200の機能的な構成]
クライアント200は、参加イベント検出部201、イベント情報取得部204、情報検出部205、キーワード生成部206、辞書207を有する。機能部群209としての上記各機能部204〜206は、ストレージからメモリへロードされたプログラムに従ってコントロール部208によって実現される。辞書207は、書き換え可能な不揮発性の記憶部に設定される。クライアント200は、表示部202、入力部203をさらに有する。
【0090】
参加イベント検出部201は、SNSページへのアクセスの完了後、現在視聴中の番組のイベントID(番組ID)を判断し、このイベントIDを含むキーワードリスト取得要求をキーワード配信サーバ900に送信する。
【0091】
情報検出部205は、キーワード配信サーバ900からキーワード及びキーワードランキングを取得すると、これらをSNSページ220の検索キーワードリスト226(図4)とランキング表示エリア228(図4)にそれぞれ表示させる。
情報検出部205は、また、発言検索用キーワードの入力を検出し、検索窓221に入力された発言検索用キーワードを含む発言検索要求をSNSサーバ400に送信する。情報検出部205は、SNSサーバ400から受信した発言検索応答に基づいて、表示部202に表示中のSNSページを更新する。
【0092】
検索キーワード生成部206は、検索窓221に入力された単語単体の発言検索用キーワード、あるいは短文で構成される発言検索用キーワードから形態素解析を行うことによって得られた固有単語などを登録用のキーワードとして抽出し、抽出した登録用のキーワードおよびイベントIDを含むキーワード登録要求(第2のキーワード登録要求)をキーワードサーバ500に送信する。
[動作について]
次に、クライアント200、EPG配信サーバ300、SNSサーバ400、キーワードサーバ500、キーワード配信サーバ900の動作について説明する。
図12は、第2の実施形態のネットワークシステムの動作を示すシーケンス図である。
【0093】
キーワードサーバ500のキーワード供給部505は、キーワード記憶部503及びランキング記憶部504から読み出したキーワード及びキーワードランキングをキーワード配信サーバ900(キーワード配信サーバ)に送信し、それぞれイベントIDと関連付けて登録させる(ステップS10A)。
【0094】
クライアント200の参加イベント検出部201は、SNSページへのアクセスの完了後、現在視聴中の番組のイベントID(番組ID)を判断し、このイベントIDを含むキーワードリスト取得要求をキーワード配信サーバ900に送信する(ステップS11A)。キーワード配信サーバ900は、クライアント200からキーワードリスト取得要求を受信すると、このキーワードリスト取得要求からイベントIDを抽出する。キーワード配信サーバ900は、抽出したイベントIDにそれぞれ関連づけて登録されたキーワード及びキーワードランキングを読み出して、クライアント200に送信する(ステップS12A)。クライアント200の情報検出部205は、キーワード配信サーバ900からキーワード及びキーワードランキングを取得すると、これらをSNSページ220の検索キーワードリスト226(図4)とランキング表示エリア228(図4)にそれぞれ表示させる。
【0095】
クライアント200の表示部202に表示されたSNSページ220の検索窓221(図4)にユーザによって入力部203を用いて文字列が発言検索用キーワードとして入力され、検索ボタン222がクリックされる。情報検出部205は、この発言検索用キーワードの入力を検出し(ステップS21)、検索窓221に入力された発言検索用キーワードを含む発言検索要求をSNSサーバ400に送信する(ステップS22)。なお、ここで入力される発言検索用キーワードは単語のみならず、複数の単語で構成される短文であってもよい。
【0096】
SNSサーバ400は、クライアント200から発言検索要求を受信すると、この発言検索要求から発言検索用キーワードを抽出し、この発言検索用キーワードを含む投稿済みの発言内容と、この発言の例えば投稿日時、投稿ユーザ名等の情報を検索する。そしてSNSサーバ400は、上記の発言検索結果を含む発言検索応答をクライアント200に送信する(ステップS23)。クライアント200の情報検出部205は、SNSサーバ400から受信した発言検索応答に基づいて、表示部202に表示中のSNSページを更新する。
【0097】
一方、クライアント200の検索キーワード生成部206(第1のキーワード登録要求部)は、検索窓221に入力された単語単体の発言検索用キーワード、あるいは短文で構成される発言検索用キーワードから形態素解析を行うことによって得られた固有単語などを登録用のキーワードとして抽出し(ステップS24)、抽出した登録用のキーワードおよびイベントIDを含むキーワード登録要求(第1のキーワード登録要求)をキーワードサーバ500に送信する(ステップS25)。
【0098】
キーワードサーバ500のキーワード登録部501(第3のキーワード登録部)は、クライアント200からキーワード登録要求を受信すると、このキーワード登録要求に含まれるキーワード及びイベントIDを、これらの登録時刻とともにキーワード記憶部503に登録する(ステップS26)。この後、キーワード登録部501は、当該イベントIDに関連づけて登録されたキーワードをキーワード記憶部503から抽出し、抽出したキーワードと当該イベントIDとを含むキーワード登録完了応答をクライアント200に送信する(ステップS27)。クライアント200の情報検出部205は、キーワードサーバ500からキーワード登録完了応答を受信すると、例えば、図13に示すように、検索キーワードリスト226に抽出したキーワード「XXX」を新たに追加したSNSページ220Cを生成して表示部202に表示させる(ステップS28)。
【0099】
なお、ユーザは、ランキング表示エリア228に表示されたキーワードランキングに含まれる任意のキーワードをクリック操作などにより選択することによっても、SNSページ220の検索窓221にそのキーワードを発言検索用キーワードとして入力することができる。例えば、図14に示すように、クライアント200は、ランキング表示エリア228に表示されたキーワードランキングに含まれるキーワード「東京タワー」248がユーザによるクリック操作などにより選択されたことを検出すると、そのキーワード「東京タワー」249をSNSページ220の検索窓221にセットする。そして、このようにユーザにより選択されたキーワード「東京タワー」250は検索キーワードリスト226に過去に使用されたことのあるキーワードとして表示される。
【0100】
また、ステップS21では、検索窓221に文字列が発言検索用キーワードとして入力された例を説明した。これに代えて、発言入力窓223に文字列が発言として入力され、ユーザがSNSサーバ400に投稿した発言から検索キーワード生成部206(第2のキーワード登録要求部)がキーワードを抽出し(ステップS24)、抽出したキーワードとイベントIDとを含むキーワード登録要求(第2のキーワード登録要求)をキーワードサーバ500に送信してもよい。キーワードサーバ500のキーワード登録部501(第4のキーワード登録部)は、クライアント200からキーワード登録要求を受信すると、このキーワード登録要求に含まれるキーワード及びイベントIDを、これらの登録時刻とともにキーワード記憶部503に登録する(ステップS26)。
【0101】
<第3の実施形態>
第1の実施形態では、キーワードサーバ500がEPG配信サーバ300から受信したイベント情報からキーワードを生成するとともに、SNSサーバ400から受信した投稿済みの発言内容からキーワードを生成するというものであった。これに対して、第3の実施形態では、EPG配信サーバ300から受信したイベント情報からのキーワード生成と、SNSサーバ400から受信した投稿済みの発言内容からのキーワード生成とを、別の装置がそれぞれ実行するというものである。
【0102】
[ネットワークシステムの構成]
図15は、第3の実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
同図に示すように、このネットワークシステム4は、ネットワーク100と、ネットワーク100に接続可能とされるクライアント200、EPG配信サーバ300、SNSサーバ400、イベント収集サーバ700及びランキングサーバ800を有する。
【0103】
イベント収集サーバ700は、EPG配信サーバ300からイベント情報を受信し、このイベント情報からキーワードを生成し、ランキングサーバ800に供給する。
ランキングサーバ800は、SNSサーバ400から投稿済みの発言内容を受信し、この投稿済みの発言内容からキーワードを生成する。ランキングサーバ800は、この生成したキーワードと、イベント収集サーバ700から取得したキーワードとからキーワードランキングを生成する。
【0104】
[動作について]
図16、図17及び図18は、EPG配信サーバ300、SNSサーバ400、イベント収集サーバ700及びランキングサーバ800の動作を概念的に示す図である。
図16に示すように、イベント収集サーバ700は、EPG配信サーバ300より、イベントID(番組ID)、番組タイトル、番組の詳細情報、開始時刻、終了時刻などの情報を含むイベント情報応答を取得する(第1の実施形態のステップS1,S2に対応)。イベント収集サーバ700は、EPG配信サーバ300より受信したイベント情報応答に含まれる詳細情報から1以上のキーワードを抽出し、生成した1以上のキーワード、イベントID、開始時刻、終了時刻等を互いに関連づけて時系列順に(タイムライン上に)記録する(第1の実施形態のステップS3に対応)。
【0105】
図17に示すように、ランキングサーバ800は、所定時間毎に1以上のキーワード、イベントID、開始時刻、終了時刻等の情報をイベント収集サーバ700から取り込んで、時系列順に(タイムライン上に)蓄積する。ここで、イベント収集サーバ700は、開始前のイベントについての情報をランキングサーバ800に提供する。
【0106】
図18に示すように、ランキングサーバ800は、いずれかのイベントが開始されたことを判定すると、SNSサーバ400をクロールし、開始を判定したイベントのイベントIDに関連づけて登録されたキーワードを含む投稿済みの発言内容などを取得し、キーワードを抽出する。ランキングサーバ800は、イベント収集サーバ700から取得したキーワード及びSNSサーバ400から取得したキーワードを対象に、イベントID毎のキーワードランキングを生成し、記録する(第1の実施形態のステップS4〜S9に対応)。
【0107】
本実施形態によれば、イベント収集サーバ700が配信サーバ300から受信したイベント情報からのキーワード生成を行い、ランキングサーバ800がSNSサーバ400から受信した投稿済みの発言内容からのキーワード生成を行うので、各サーバ700、800の負荷を抑えることができる。
【0108】
<変形例1>
第1の実施形態は、キーワードサーバ500がEPG配信サーバ300よりイベント情報を、SNSサーバ400から投稿済みの発言をそれぞれ取得し、これらから形態素解析によりキーワードを生成するというものであった。これに対して、変形例1では、クライアント200がEPG配信サーバ300より取得したイベント情報やSNSサーバ400に投稿した発言をもとに形態素解析によりキーワードを生成するというものである。
【0109】
[ネットワークシステムの構成]
図19は、変形例1に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
同図に示すように、このネットワークシステム3は、第2の実施形態のネットワークシステム2からキーワード配信サーバ900を除いた構成を有する。
【0110】
[動作について]
図20は、クライアント200、EPG配信サーバ300、SNSサーバ400、キーワードサーバ500の動作を示すシーケンス図である。
【0111】
動作の説明は、以下の順に行うものとする。
1.イベント情報からのキーワード抽出(ステップS100番台)
2.発言の検索(ステップS200番台)
3.発言の投稿と当該発言からのキーワード抽出(ステップS300番台)
4.キーワードサーバからのキーワード取得(ステップS400番台)
なお、図20では、1.〜4.の動作を1つのシーケンス図にこの順に描いているが、実際の挙動において1.〜4.の動作が必ずしもこの順に行われるというわけではない。2.〜4.の動作は、それぞれ、1.の動作の後に行われればよい。
【0112】
[1.イベント情報からのキーワード抽出]
【0113】
クライアント200の参加イベント検出部201は、SNSページへのアクセスの完了後、視聴中の番組選択情報、例えば現在選局中のチャンネル情報などを取得してイベント情報取得部204に通知する(ステップS101)。
【0114】
イベント情報取得部204は、参加イベント検出部201から取得したチャンネル情報を含むイベント情報送信要求をEPG配信サーバ300に送信する(ステップS102)。
【0115】
EPG配信サーバ300は、クライアント200よりイベント情報送信要求を受信すると、このイベント情報送信要求からチャンネル情報を抽出し、このチャンネル情報と現在の時刻とから該当する番組を特定する。続いて、EPG配信サーバ300は、特定した番組のイベントID、イベント情報(番組の詳細情報)、番組タイトル、放送時刻などの情報を自身に蓄積されているEPGデータから抽出し、抽出した情報を含むイベント情報応答をクライアント200に応答する(ステップS103)。
【0116】
クライアント200のイベント情報取得部204は、EPG配信サーバ300よりイベント情報応答を取得すると、このイベント情報応答に含まれる各情報を互いに関連づけてイベント情報記憶部(図示せず)に記録するとともに、イベントIDをキーワード生成部206に通知する。キーワード生成部206は、通知されたイベントIDをもとにイベント情報を含む記録情報を取得し、このイベント情報からキーワードを抽出する。
キーワード生成部206は形態素解析によりキーワードの抽出を行う。すなわち、キーワード生成部206はイベント情報から単語を抽出し、辞書207との比較によりそれぞれの単語の品詞を判定する。そしてキーワード生成部206は、例えば、固有名詞と判定された単語をキーワードと決定する。キーワード生成部206は、抽出したキーワードとイベントIDとを互いに関連づけて記録するとともに、例えば、図21に示すように、抽出したキーワードのリストである検索キーワードリスト226を作成して、表示中のSNSページ220Aに追加する(ステップS104)。
【0117】
このようにして再生中の番組の詳細情報であるイベント情報からSNSへの発言検索用のキーワードを抽出することで、番組を視聴中のユーザが検索で用いる可能性の高い1以上のキーワードをキーワードリストとしてユーザに提示することができる。
【0118】
なお、ステップS101では、クライアント200で番組が再生されている場合の番組選択情報の取得について説明したが、クライアント200とは別の機器で番組が再生されている場合の番組選択情報の取得は以下のように行えばよい。
参加イベント検出部201は、例えば、ユーザが視聴中の番組のチャンネルの入力を促す画面を表示部202に出力し、ユーザより入力部203を用いて入力されたチャンネルを番組選択情報として取得する。
【0119】
[2.発言の検索]
ユーザは、特定のキーワードを含む投稿済みの発言の検索を行いたい場合、ステップS106で検索キーワードリスト226に表示された複数のキーワードのうち1つのキーワードを入力部203を用いてクリックするなどしてキーワードを選択する(ステップS201)。
【0120】
情報検出部205は、ユーザにより選択されたキーワードを判定し、この選択されたキーワードとイベントIDを含むキーワード登録要求をキーワードサーバ500に送信する(ステップS202)。なお、情報検出部205は、ユーザにより選択されたキーワードを未選択のキーワードとは区別して視認可能な形態で表示部202に表示させてもよい。
【0121】
キーワードサーバ500のキーワード登録部501は、クライアント200からキーワード登録要求を受信すると、このキーワード登録要求に含まれるキーワード及びイベントIDを、これらの登録時刻とともにキーワード記憶部503に登録する(ステップS203)。
【0122】
一方、クライアント200の情報検出部205は、ステップS201で選択されたキーワードを含む発言検索要求をSNSサーバ400に送信する(ステップS204)。
【0123】
SNSサーバ400は、クライアント200から発言検索要求を受信すると、この発言検索要求から発言検索用キーワードを抽出し、この発言検索用キーワードを含む投稿済みの発言内容と、この発言の例えば投稿日時、投稿ユーザ名等の情報を検索する。そしてSNSサーバ400は、上記の発言検索結果を含む発言検索応答をクライアント200に送信する(ステップS205)。
【0124】
クライアント200の情報検出部205は、SNSサーバ400から受信した発言検索応答に基づいて、表示部202に表示中にSNSページを更新する。
【0125】
[3.発言の投稿と当該発言からのキーワード抽出]
図22は、「3.発言の投稿と当該発言からのキーワード抽出」の動作を説明するための図である。
クライアント200は、ユーザによってSNSページ220の発言入力窓223に入力された発言「XXXってかわいい」240をSNSサーバ400に投稿する。この結果、その発言「XXXってかわいい」241が発言表示エリア227に表示される。クライアント200は、この発言「XXXってかわいい」から形態素解析などによりキーワード「XXX」を抽出してキーワードサーバ500に登録させるように当該キーワードとイベント識別情報を含むキーワード登録要求を送信するとともに、SNSページ220の検索キーワードリスト226にキーワード「XXX」242を表示する。
【0126】
以下、「3.発言の投稿と当該発言からのキーワード抽出」の動作をより詳細に説明する。
ユーザは、クライアント200の表示部202に表示されたSNSページ220の発言入力窓223(図4)に入力部203を用いて発言としての文字列をマニュアルで入力し、投稿ボタン224をクリックすることで発言の入力を確定する(ステップS301)。
【0127】
クライアント200の情報検出部205は、入力することが確定された発言、その発言の投稿日時、ユーザ名等を含む発言投稿要求を生成し、SNSサーバ400に送信する(ステップS302)。SNSサーバ400は、この発言投稿要求を受けると、発言投稿完了応答をクライアント200に送信する(ステップS303)。クライアント200は発言投稿完了応答を受信すると、キーワード生成部206を起動させる。キーワード生成部206は投稿した発言を形態素解析によって1以上の単語に分解し、辞書207を参照して、それらの単語の中の例えば固有名詞などをキーワードとして判定する。(ステップS304)。
【0128】
キーワード生成部206は、判定したキーワードとイベントID、さらにはもしも発言に放送局を示すハッシュタグが含まれている場合にはそのハッシュタグを含むキーワード登録要求(第1のキーワード登録要求)を、キーワードサーバ500に送信する(ステップS305)。
【0129】
キーワードサーバ500のキーワード登録部501は、クライアント200からキーワード登録要求を受信すると、このキーワード登録要求に含まれるキーワード、イベントID、ハッシュタグと、現在の時刻である登録時刻とを互いに関連づけてキーワード記憶部503に登録する(ステップS306)。この後、キーワード登録部501は、キーワード登録完了応答をクライアント200に送信する(ステップS307)。クライアント200のキーワード生成部206は、キーワードサーバ500からキーワード登録完了応答を受信すると、例えば、図13に示すように、検索キーワードリスト226に抽出したキーワード「XXX」を新たに追加したSNSページ220Cを生成して表示部202に表示させる(ステップS308)。
【0130】
なお、ステップS301において、SNSページ220の発言入力窓223(図4)にはユーザによってマニュアルで発言が入力されることとしたが、SNSページ220の検索キーワードリスト226の中から任意のキーワードがユーザにより選択されることによって、そのキーワードが発言入力窓223にセットされる。ユーザは、このキーワードに、さらにマニュアルで文字列を入力して発言を作成することができる。
【0131】
[4.キーワードサーバからのキーワード取得]
クライアント200の表示部202にSNSページ220が表示されている間、クライアント200の情報検出部205は、イベント情報記憶部に記録されているイベントIDを含むキーワード取得要求をキーワードサーバ500に定期的、例えば数分ないし数十分程度の時間間隔に送信する(ステップS401)。
【0132】
一方、キーワードサーバ500のランク付け部502は、ステップS203及びステップS305にてキーワード記憶部503に登録されたキーワードを対象に、イベントID毎のキーワードランキングを生成し、ランキング記憶部504に記憶する(ステップS402)。
【0133】
キーワードサーバ500のキーワード供給部505は、ステップS401のクライアント200からのキーワード取得要求を受信すると、このキーワード取得要求からイベントIDを抽出し、このイベントIDに対応する1以上のキーワードとキーワードランキングをキーワード記憶部503から読み出す(ステップS403)。そしてキーワード供給部505は、読み出したキーワード及びキーワードランキングをキーワード取得応答としてクライアント200に送信する(ステップS404)。
【0134】
クライアント200の情報検出部205は、キーワードサーバ500からキーワード取得応答を取得すると、このキーワード取得応答からキーワードおよびキーワードランキングをそれぞれ抽出する。情報検出部205は、抽出したキーワードを図5に示すように、検索キーワードリスト226に追加するとともに、抽出したキーワードランキングをランキング表示エリア228に表示させる(ステップS405)。
なお、キーワードランキングの表示に関して、情報検出部205は、キーワード毎にランキングの動的な変化を文字サイズや色などによってユーザが識別できるような形態で表示してもよい。
【0135】
また、情報検出部205は、キーワードが人名等の場合、顔写真のサムネイル画像を表示してもよい。
【0136】
なお、ユーザは、SNSページ220のランキング表示エリア228に表示されたキーワードランキングの中から任意のキーワードを選択して発言を構成することも可能である。例えば、図23に示すように、SNSページ220のランキング表示エリア228に表示されたキーワードランキングからユーザによってキーワード「東京タワー」243が選択された場合、情報検出部205は、この選択されたキーワード「東京タワー」244をSNSページ220の発言入力窓223にセットする。ユーザは、発言入力窓223にセットされたキーワードに、さらにマニュアルで文字列を入力して発言を作成することができる。また、情報検出部205は、ランキング表示エリア228の中からユーザにより選択されたキーワード「東京タワー」とイベントIDを含むキーワード登録要求をキーワードサーバ500に送信する。キーワードサーバ500は、このキーワード登録要求に従って当該イベントIDに対応付けられたキーワード「東京タワー」の登録数をインクリメントする。さらに情報検出部205は、ランキング表示エリア228の中からユーザにより選択されたキーワード「東京タワー」245をSNSページ220の検索キーワードリスト226に追加する。
【0137】
<変形例2>
変形例1では、クライアント200は、EPG配信サーバ300より取得したイベント情報から形態素解析によりキーワードを抽出した(ステップS104)。これに代えて、クライアント200のキーワード生成部206は、クライアント200で再生されている番組の音声を解析して文字データに変換し、この文字データから形態素解析によりキーワードを抽出してもよい。
【0138】
<変形例3>
変形例3では、1つのイベント番組が時間的に複数のコーナに分かれている場合に、予めそれらのコーナの時間帯の情報をキーワードサーバ500に登録しておき、コーナ毎に、イベントIDに対応するキーワードのリストおよびキーワードランキングを作成するというものである。イベントのコーナとは、例えば、放送番組の場合には、例えば、出演者、内容、撮影場所などの変化点を挟んだ、番組上の時間的な区切りである。
【0139】
図24は、その具体例を説明するための図である。
この例では、1つの番組は時間的に分離された3つのコーナ(A)(B)(C)で構成される。キーワードサーバ500には、これら3つのコーナ(A)(B)(C)の開始/終了時刻が登録されるとともに、コーナ毎の詳細情報がEPGに含まれているならば、コーナ毎の詳細情報から抽出されたキーワードをコーナ毎のSNSページの検索キーワードリスト226に初めから掲載してもよい。キーワードサーバ500は、コーナ毎の開始/終了時刻をもとに、コーナの時間帯毎に、当該番組のイベントIDに対応するキーワードの登録とキーワードランキングの作成を行う。これにより、1つの番組のコーナ毎に、多くのユーザが注目する事柄に関するキーワードをクライアント200において取得でき、SNSページへの発言や、投稿済みの発言を検索するためのキーワードとして速やかに利用することができる。
【0140】
<変形例4>
キーワードサーバ500によるキーワードの登録とキーワードランキングの作成のタイミングは、イベントが行われている時間と一致している必要は必ずしもない。例えば、コンサートなどのイベントでは、コンサート中はこれに参加することのみに集中するユーザが大半であり、コンサートに関連する発言の投稿は、コンサートの直前と直後に増加する傾向がある。そこで、図25に示すように、キーワードサーバ500は、イベントの開始時刻から一定時間前までの時間帯T1と、イベントの終了時刻から一定時間後までの時間帯T2について、当該番組のイベントIDに対応するキーワードの登録とキーワードランキングの作成を行ってもよい。
【0141】
<変形例5>
近年、テレビジョン受像機などの情報端末の多機能化は目覚しく、例えば、インターネットに接続して、インターネット上の様々なサービスを利用することが可能なテレビジョン受像機なども登場している。クライアント200としてこのようなテレビジョン受像機が用いられる場合、その入力部203は例えばテレビジョン受像機をリモート操作するためのコントローラであり、キーボードやマウス等のPCの入力部に比べて入力能力が著しく制限される。コントローラは通常、キーボード等を備えていないため、表示部202に表示された検索窓221等に文字列を入力するのは困難であることが多い。そこで、変形例5のクライアント200は、入力部203としてのコントローラの所定のボタンへの入力操作を検出すると、表示部202に表示されたキーワードランキングの上位所定数(例えば上位5個)のキーワードをそれぞれ含む発言をSNSサーバ400から検索する。クライアント200は、検索された発言を表示部202に表示する。あるいは、上位所定数のキーワードをそれぞれ含む発言を検索するのではなく、コントローラの所定のボタンへの入力操作により、キーワードランキングに含まれる任意のキーワードを検索対象として選択できるようにしてもよい。
【0142】
<その他の変形例>
発言等から形態素解析と辞書を用いてキーワードを抽出する際には、固有名詞以外の単語をキーワードとしてもよい。また、人名のあだ名や愛称のテーブルをキーワードサーバに設けておき、発言から検出された人名のあだ名や愛称は優先的にキーワードとして登録するようにしてもよい。
予めユーザ毎の嗜好情報をクライアントに登録しておき、キーワードサーバより取得したキーワードの中でユーザの嗜好に合ったキーワードをユーザが発見しやすいように色分けなどによって強調して表示するようにしてもよい。
以上、イベントを放送番組、コンサートとして説明したが、イベントは同時に多数の人が注目したり参加したりできる場として考えることができる。したがって、イベントとしては、放送番組、コンサートの他、特定の場所、乗り物、オンラインゲーム、その他、様々なものが考えられる。但し、これらは識別情報(ID)によって個々に標識可能である必要がある。
キーワードランキングの見せ方としては、動的にキーワード毎の登録要求数の増減傾向が分かるような形式、例えば時間軸を有するグラフのような形式を採用してもよい。
【0143】
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、
イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部と
を具備するサーバ装置。
【0144】
(2)上記(1)に記載のサーバ装置であって、
前記抽出した1以上の第1のキーワードを含む1以上の発言をSNSサーバより取得し、前記取得した1以上の発言から1以上の第2のキーワードを抽出し、前記イベント識別情報と関連付けて前記キーワード記憶部に登録する第2のキーワード登録部
をさらに具備するサーバ装置。
【0145】
(3)上記(1)又は(2)に記載のサーバ装置であって、
前記イベント情報登録サーバは、電子番組表を管理するEPGサーバであり、
前記第1のキーワード登録部は、前記EPGサーバから、番組を識別する番組識別情報を前記イベント識別情報として取得するとともに、当該番組に関する詳細情報を前記詳細情報として取得する
サーバ装置。
【0146】
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記情報端末から、ユーザが前記SNSサーバに対して投稿済みの発言を検索するために入力された発言検索用キーワードと前記イベント識別情報とを含む第1のキーワード登録要求を取得したとき、この第1のキーワード登録要求に含まれる前記発言検索用キーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第3のキーワード登録部
をさらに具備するサーバ装置。
【0147】
(5)上記(1)から(4)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記情報端末から、ユーザが前記SNSサーバに投稿した発言から抽出された1以上のキーワードと前記イベント識別情報とを含む第2のキーワード登録要求を取得したとき、この第2のキーワード登録要求に含まれる前記発言から抽出された1以上のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第4のキーワード登録部
をさらに具備するサーバ装置。
【0148】
(6)上記(1)から(5)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記第1、第2、第3及び第4のキーワード登録部は、1つのイベントを時間的に分離するコーナ毎に当該イベントに対応するキーワードを前記キーワード記憶部に登録する
サーバ装置。
【0149】
(7)上記(1)から(6)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記キーワード記憶部の内容をもとに、前記イベント識別情報毎の、過去所定期間内のキーワード毎の登録要求の数をカウントして上位所定数のキーワードからキーワードランキングを作成するキーワードランキング作成部と、
前記イベント識別情報と前記キーワードランキングとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワードランキング記憶部とをさらに具備し、
前記キーワードランキング作成部は、前記作成したキーワードランキングと前記イベント識別情報と関連付けて前記キーワードランキング記憶部に登録する
サーバ装置。
【0150】
(8)上記(1)から(7)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記キーワードランキング作成部は、1つのイベントを時間的に分離するコーナ毎に当該イベントに対応するキーワードランキングを作成する
サーバ装置。
【0151】
(9)上記(1)から(8)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
情報端末から、当該情報端末のユーザが参加するイベントを識別するイベント識別情報を含むキーワード取得要求を受信したとき、前記イベント識別情報に関連付けられた1以上のキーワードを検索して前記情報端末にSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補として応答するキーワード配信サーバに、前記キーワード記憶部に互いに関連づけて登録された前記イベント識別情報と前記キーワードとを提供するキーワード提供部
をさらに具備するサーバ装置。
【0152】
(10)上記(1)から(9)のいずれかに記載のサーバ装置であって、
前記キーワード提供部は、前記キーワード配信サーバに、前記キーワードランキング記憶部に互いに関連づけて登録された前記イベント識別情報と前記キーワードランキングとを提供する
サーバ装置。
【0153】
(11)イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部とを有するサーバ装置により公開された、ユーザの参加イベントを識別するイベント識別情報に関連付けられた前記1以上のキーワードを取得するキーワード取得部と、
前記取得されたキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補としてユーザに提示する提示部と、
前記提示された候補からユーザによって選択された発言検索用キーワードを含む検索要求を前記SNSサーバに供給する検索要求部と
を具備する情報端末。
【0154】
(12)上記(11)に記載の情報端末であって、
請求項11に記載の情報端末であって、
前記キーワード取得部は、前記参加イベントを識別するイベント識別情報を含むキーワード取得要求をキーワード配信サーバに送信して、前記イベント識別情報に関連付けられた1以上のキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補として取得する
情報端末。
【0155】
(13)上記(11)又は(12)に記載の情報端末であって、
前記キーワード取得部は、前記イベント識別情報毎に、過去所定期間内のキーワード毎の登録要求数をもとに作成されたキーワードランキングを前記キーワード配信サーバより取得し、
前記提示部は、前記キーワード配信サーバから取得したキーワードランキングをユーザに提示し、
前記検索要求部は、前記提示されたキーワードランキングからユーザによって選択されたキーワードを発言検索用キーワードとして含む検索要求を前記SNSサーバに供給する
情報端末。
【0156】
(14)上記(11)から(13)のいずれかに記載の情報端末であって、
ユーザが前記SNSサーバに投稿済みの発言を検索するために入力した発言検索用キーワードと前記参加イベントを識別するイベント識別情報とを含む第1のキーワード登録要求を前記サーバ装置に送信する第1のキーワード登録要求部
をさらに具備する情報端末。
【0157】
(15)上記(11)から(14)のいずれかに記載の情報端末であって、
ユーザが前記SNSサーバに投稿した発言からキーワードを抽出し、抽出したキーワードと前記イベント識別情報とを含む第2のキーワード登録要求を前記サーバ装置に送信する第2のキーワード登録要求部
をさらに具備する情報端末。
【0158】
(16)イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、
イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0159】
100…ネットワーク
200…クライアント
201…参加イベント検出部
202…表示部
203…入力部
204…イベント情報取得部
205…情報検出部
206…キーワード生成部
300…EPG配信サーバ
400…SNSサーバ
500…キーワードサーバ
501…キーワード登録部
502…ランク付け部
503…キーワード記憶部
504…ランキング記憶部
505…キーワード供給部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、
イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部と
を具備するサーバ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記抽出した1以上の第1のキーワードを含む1以上の発言をSNSサーバより取得し、前記取得した1以上の発言から1以上の第2のキーワードを抽出し、前記イベント識別情報と関連付けて前記キーワード記憶部に登録する第2のキーワード登録部
をさらに具備するサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置であって、
前記イベント情報登録サーバは、電子番組表を管理するEPGサーバであり、
前記第1のキーワード登録部は、前記EPGサーバから、番組を識別する番組識別情報を前記イベント識別情報として取得するとともに、当該番組に関する詳細情報を前記詳細情報として取得する
サーバ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバ装置であって、
前記情報端末から、ユーザが前記SNSサーバに対して投稿済みの発言を検索するために入力された発言検索用キーワードと前記イベント識別情報とを含む第1のキーワード登録要求を取得したとき、この第1のキーワード登録要求に含まれる前記発言検索用キーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第3のキーワード登録部
をさらに具備するサーバ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のサーバ装置であって、
前記情報端末から、ユーザが前記SNSサーバに投稿した発言から抽出された1以上のキーワードと前記イベント識別情報とを含む第2のキーワード登録要求を取得したとき、この第2のキーワード登録要求に含まれる前記発言から抽出された1以上のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第4のキーワード登録部
をさらに具備するサーバ装置。
【請求項6】
請求項5に記載のサーバ装置であって、
前記第1、第2、第3及び第4のキーワード登録部は、1つのイベントを時間的に分離するコーナ毎に当該イベントに対応するキーワードを前記キーワード記憶部に登録する
サーバ装置。
【請求項7】
請求項6に記載のサーバ装置であって、
前記キーワード記憶部の内容をもとに、前記イベント識別情報毎の、過去所定期間内のキーワード毎の登録要求の数をカウントして上位所定数のキーワードからキーワードランキングを作成するキーワードランキング作成部と、
前記イベント識別情報と前記キーワードランキングとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワードランキング記憶部とをさらに具備し、
前記キーワードランキング作成部は、前記作成したキーワードランキングと前記イベント識別情報と関連付けて前記キーワードランキング記憶部に登録する
サーバ装置。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバ装置であって、
前記キーワードランキング作成部は、1つのイベントを時間的に分離するコーナ毎に当該イベントに対応するキーワードランキングを作成する
サーバ装置。
【請求項9】
請求項8に記載のサーバ装置であって、
情報端末から、当該情報端末のユーザが参加するイベントを識別するイベント識別情報を含むキーワード取得要求を受信したとき、前記イベント識別情報に関連付けられた1以上のキーワードを検索して前記情報端末にSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補として応答するキーワード配信サーバに、前記キーワード記憶部に互いに関連づけて登録された前記イベント識別情報と前記キーワードとを提供するキーワード提供部
をさらに具備するサーバ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のサーバ装置であって、
前記キーワード提供部は、前記キーワード配信サーバに、前記キーワードランキング記憶部に互いに関連づけて登録された前記イベント識別情報と前記キーワードランキングとを提供する
サーバ装置。
【請求項11】
イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部とを有するサーバ装置により公開された、ユーザの参加イベントを識別するイベント識別情報に関連付けられた前記1以上のキーワードを取得するキーワード取得部と、
前記取得されたキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補としてユーザに提示する提示部と、
前記提示された候補からユーザによって選択された発言検索用キーワードを含む検索要求を前記SNSサーバに供給する検索要求部と
を具備する情報端末。
【請求項12】
請求項11に記載の情報端末であって、
前記キーワード取得部は、前記参加イベントを識別するイベント識別情報を含むキーワード取得要求をキーワード配信サーバに送信して、前記イベント識別情報に関連付けられた1以上のキーワードをSNSサーバに投稿済みの発言を検索するための発言検索用キーワードの候補として取得する
情報端末。
【請求項13】
請求項12に記載の情報端末であって、
前記キーワード取得部は、前記イベント識別情報毎に、過去所定期間内のキーワード毎の登録要求数をもとに作成されたキーワードランキングを前記キーワード配信サーバより取得し、
前記提示部は、前記キーワード配信サーバから取得したキーワードランキングをユーザに提示し、
前記検索要求部は、前記提示されたキーワードランキングからユーザによって選択されたキーワードを発言検索用キーワードとして含む検索要求を前記SNSサーバに供給する
情報端末。
【請求項14】
請求項13に記載の情報端末であって、
ユーザが前記SNSサーバに投稿済みの発言を検索するために入力した発言検索用キーワードと前記参加イベントを識別するイベント識別情報とを含む第1のキーワード登録要求を前記サーバ装置に送信する第1のキーワード登録要求部
をさらに具備する情報端末。
【請求項15】
請求項14に記載の情報端末であって、
ユーザが前記SNSサーバに投稿した発言からキーワードを抽出し、抽出したキーワードと前記イベント識別情報とを含む第2のキーワード登録要求を前記サーバ装置に送信する第2のキーワード登録要求部
をさらに具備する情報端末。
【請求項16】
イベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する1以上のキーワードとを互いに関連付けて記憶することが可能なキーワード記憶部と、
イベント情報登録サーバからイベントを識別するイベント識別情報と当該イベントに関する詳細情報とを取得し、前記取得した詳細情報から1以上の第1のキーワードを抽出し、前記抽出した1以上の第1のキーワードと前記イベント識別情報とを互いに関連づけて前記キーワード記憶部に登録する第1のキーワード登録部
としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2013−114648(P2013−114648A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−263370(P2011−263370)
【出願日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)