説明

シート排出部構造および記録装置

【課題】 本発明は、防滴シートが何らかの作用によりプリンタ装置の内部へ巻き込まれてしまった場合であっても、極めて小さい搬送負荷で復元することができ、次の記録動作の開始により記録シートの先端部によって防滴シートを復元しうるシート排出部構造を提供することを目的としている。
【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明にかかるシート排出部構造の代表的な構成は、シートを排出する排出口12と、前記排出口12を略閉塞する第一シート部材21であって、可撓性を有し、一端を支持されて他端を前記排出口12に延長し、該排出口12を開閉可能に略閉塞する第一シート部材21と、前記第一シート部材21の内側に配置された第二シート部材22であって、可撓性を有し、前記第一シート部材21と共に一端を支持されて他端を前記排出口12に延長し、前記第一シート部材21よりも短く形成した第二シート部材22と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送機構を備えた記録装置のシート排出部構造に関するものであり、特に雨天時の屋外でも使用される携帯型電子機器において、防滴機能を持たせたシート排出部構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、シート搬送機構および記録装置を備えた携帯型電子機器が提供されている。図8は従来の携帯型記録装置を説明する図である。図に示すように携帯型電子機器100には記録装置としてのサーマルラインプリンタ装置(以下プリンタ101という)が備えられており、記録シート103には感熱記録紙が用いられる。給送口102の内部に操作者によって挿入された記録シート103はシート搬送機構であるプラテンローラ105およびピンチローラ106により図中の矢印104方向に搬送され、その後サーマルヘッド107により文字や画像を形成され、プリンタカバー114に設けられた排出口108からプリンタ外部へ排出される。
【0003】
排出口108にはペーパーカッタ111が設置されており、記録シート103がロール状に巻き加工された連続紙の場合は、記録後の記録シート103を操作者がペーパーカッタ111により切断することができる。ペーパーカッタ111の外側には、ペーパーカッタ111に重なるようにして防滴シート110が設置されている。
【0004】
図8に示すように、記録前などの通常状態では防滴シート110の先端部110aが排出口108の通紙ガイド斜面部108aに当接しているために、排出口108が閉塞状態となっている。これにより、携帯型電子機器100を屋外等で使用する際にも水滴や塵埃がプリンタ101の内部に侵入することを防止している。
【0005】
図9(a)に示すように、記録動作やシート送り動作による記録シート103の排出時には、防滴シート110の良好な可撓性の効果で記録シート先端103aにより防滴シート110が排出方向に押し上げられる。これにより排出口108に記録シート103が通過できる隙間Gが生じ、記録シート103を排出することができる。
【0006】
図9(b)に示すように、記録後の記録シート103を切断する際には、操作者が記録シート103をペーパーカッタ111側(図では左側)に引張ることにより、ペーパーカッタ111で記録シート103を切断する。このとき可撓性を有する防滴シート110はめくれるように変形して退避するため、記録シート15の切断に支障はない。切断後は防滴シート110はその弾性により再びペーパーカッタ111に沿う状態に戻り、防滴シート110の先端部110aが排出口108の通紙ガイド斜面部108aに当接し、排出口108は閉塞される(図8参照)。
【0007】
また特許文献1には、可撓性を有する第一および第二の遮蔽板を用いた方法が提案されている。同発明では、プリンタ用紙の排出方向に対して直角方向に可撓性を有する第1の遮蔽板と、カッターの上面に重ねて設けられ、プリンタ用紙の排出方向に可撓性を有する第2の遮蔽板とを備え、第2の遮蔽板に上記第1の遮蔽板を当接させることにより、プリンタ内部への異物侵入防止が実現できると主張されている。
【0008】
【特許文献1】特許公開平05−004420(特許第2697971号)
【特許文献2】特開2000−301790
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記従来の構成を備えたシート排出部構造においては、図9(a)に示した如く記録シート103が排出口108から突出した状態のまま逆方向に搬送されると、防滴シート110が記録シート103に引張られ、図9(c)に示すようにプリンタ101の内部へ巻き込まれてしまう。また、紙詰まり等の処理の際に、記録シート103が排出口108から突出した状態のままプリンタカバー114(図8参照)を外すと、同様に防滴シート110が記録シート103に引張られてプリンタ101の内部へ巻き込まれてしまう。巻き込まれた防滴シート110はシートの搬送力によって押し上げるのは困難であり、このような状態で次の記録動作を開始すると、記録シート先端103aが防滴シート110に突き当たるために記録シート103が良好に排出できず、紙詰まりの状態となってしまう。
【0010】
同様に特許文献1に記載されたの発明においても、第1の遮蔽板が記録シートの逆方向送りや紙詰まり処理によってプリンタ内部へ巻き込まれてしまい、その後の記録シートの排出が不可能となり紙詰まり状態となることが特許文献2に記載されている。
【0011】
そこで本発明は、防滴シートが何らかの作用によりプリンタ装置の内部へ巻き込まれてしまった場合であっても、極めて小さい搬送負荷で復元することができ、次の記録動作の開始により記録シートの先端部によって防滴シートを復元しうるシート排出部構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明にかかるシート排出部構造の代表的な構成は、シートを排出する排出口と、前記排出口を略閉塞する第一シート部材であって、可撓性を有し、一端を支持されて他端を前記排出口に延長し、該排出口を開閉可能に略閉塞する第一シート部材と、前記第一シート部材の内側に配置された第二シート部材であって、可撓性を有し、前記第一シート部材と共に一端を支持されて他端を前記排出口に延長し、前記第一シート部材よりも短く形成した第二シート部材と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、第一シート部材が何らかの作用により記録装置の内部へ巻き込まれてしまった場合であっても、第二シート部材の弾性復元力が作用するため第一シート部材を極めて小さい搬送負荷で復元することができる。従って、次の記録動作の開始により記録シートの先端部によって容易に第一シート部材の状態が復元されるため、搬送不良を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
[第一実施例]
本発明にかかるシート排出部構造および記録装置の第一実施例について説明する。図1は携帯型電子機器の全体構成を説明する外観斜視図、図2は記録装置を説明する要部断面図、図3は排出口近傍の組み立て方法を説明する分解斜視図、図4はペーパカッタと第一および第二シート部材の長さの関係を説明する図、図5は排出口の第一および第二シート部材の動作を説明する図である。なお、以下に記載する実施例では携帯型電子機器の記録装置を例に用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、シート排出部構造を備えた装置全般に適用できるものである。
【0015】
図1に示すように、携帯型電子機器1は入力部2、表示部3、記録装置4を備えている。携帯型電子機器1は、入力部2において情報の入力または操作を行うことにより、表示部3において表示し、または記録装置4において記録シートに記録し、若しくは不図示のホストコンピュータと内部に格納した情報を授受することが可能となっている。記録装置4は携帯型電子機器1本体に対して固定的に、または着脱可能に構成されている。
【0016】
記録装置4は、給送口11、排出口12、シート送りノブ13が外部に現れている。排出口12はプリンタカバー14に形成されており、これを開くことにより記録装置4の内部を開放して紙詰まり処理を行うことが可能となっている。
【0017】
図2に示すように、記録装置4はサーマルラインプリンタ装置であって、記録シートには感熱記録紙が用いられる。給送口11からは短冊形状の単票シートを挿入することもできるが、携帯型電子機器1の背面に不図示のホルダを備えてロール状の連続紙を供給することでもよい。
【0018】
給送口11の内部に操作者によって挿入された記録シート15は、シート送りノブ13(図1参照)をシート搬送方向(矢印16方向)に回転させることで、シート搬送手段であるプラテンローラ17およびピンチローラ18により搬送され、その後サーマルヘッド19を通過して排出口12から記録装置4の外部へ排出される。この記録装置4の記録動作は、携帯型電子機器1からの記録命令に応じて、図示しない駆動モータおよびギアシステムを介してプラテンローラ17が回転することで記録シート15が矢印16方向に搬送されながら、サーマルヘッド19により記録シート15の感熱層に熱エネルギの作用によって文字や画像が形成される。
【0019】
排出口12にはシート切断手段の例としてのペーパーカッタ20が設置されており、記録シート15がロール状に巻き加工された連続紙の場合は、記録後の記録シート15を操作者がペーパーカッタ20により切断することができる。記録シート15が短冊形状の場合は、記録動作終了後に所定量だけプラテンローラ17をシート搬送方向(矢印16方向)に回転させる排出命令を与えることにより記録シート15を排出口12から排出することができる。
【0020】
ペーパーカッタ20は、記録シート15の切断に対する耐久性を維持するためにステンレス材等の金属材料のプレス加工によって形成された部品であることが望ましい。また、ペーパーカッタ20の材料厚さは0.2mm程度で、刃先20aの形状が鋸型に形成されていれば、記録シート15の紙質を問わず良好な切れ味を実現できることが分かっている。
【0021】
ペーパーカッタ20の上部には、ペーパーカッタ20に重なるようにして第一シート部材の例としての防滴シート21が設置されている。さらに、ペーパーカッタ20と防滴シート21との間に、第二シート部材の例としての巻込み復元シート22が挟まれた構造となっている。防滴シート21および巻込み復元シート22はシリコンゴムシート等の良好な可撓性を有する材料の打ち抜き加工によって製作され、厚さは0.2mm程度でゴム硬度は50度程度が好適である。
【0022】
図3に、上記ペーパーカッタ20、防滴シート21および巻込み復元シート22の組立方法を示す。記録装置4の全体を覆うための着脱可能なプリンタカバー14に設けられた7本の取付けボス14aに対して、先ず防滴シート21の7箇所の取付け穴21bが嵌められるように載せられ、その上から巻込み復元シート22の7箇所の取付け穴22aが嵌められるように載せられ、さらにその上からペーパーカッタ20の7箇所の取付け穴20bが嵌められるように載せられる。最終的に取付けボス14aを7本とも加熱溶着し組立が完了する。すなわち、ペーパーカッタ20、防滴シート21、巻込み復元シート22は共に一端を支持されて、他端を排出口12に向かって延長(突出)させた状態となる。
【0023】
防滴シート21および巻込み復元シート22は前述のように弾性を有するシリコンゴムシートで形成されているので、組込み前の状態では図3のように平面形状となっているが、曲げ加工を施されたペーパーカッタ20と重ねるようにして組込まれることで、図1に断面図で示したように、ペーパーカッタ20の曲げ角度に沿う構造にて保持される。なお、図3および図4において、ペーパーカッタ20の刃先20aの鋸型形状は一部省略し2点鎖線にて表してある。
【0024】
図4に示すように、防滴シート21は排出口12を略閉塞する寸法にて形成されており、ペーパーカッタ20の刃先20aより全体的に長く、これを完全に覆う構成となっている。防滴シート21とペーパーカッタ20との間に位置する巻込み復元シート22の先端部22bは、防滴シート21の先端部21aよりも所定長さL1だけ短く形成されており、相対的に防滴シート21の先端部21aとペーパーカッタ20の刃先20aとの略中間部になるような構造となっている。すなわち、ペーパーカッタ20の刃先20aから防滴シート21の先端部21aまでの距離をL2としたとき、L1≒L2×1/2を満たす構造とするのが好適である。
【0025】
さらに巻込み復元シート22は記録シート幅方向(図4のx軸方向)において、シート幅方向端部側が短く変化するように形成している。具体的には、両端に斜面部22cを形成することにより、中央部はペーパーカッタ20の20aよりも長く形成し、シート幅方向端部ではペーパーカッタ20の刃先20aよりも短くなるような構造となっている。これにより、記録シート切断の切断開始時には記録シート15に対してペーパーカッタ20の刃先20aが食い込み易く、巻込み復元シート22のない構成と比較しても、切断時の切れ味を低下させることがない。
【0026】
次に、図2および図5を用いて排出口の第一および第二シート部材の動作を説明する。記録前などの通常状態では、図2に示すように防滴シート21の先端部21aが排出口12の通紙ガイド斜面部12aに当接しているために排出口12が閉塞状態となっている。これにより携帯型電子機器1を屋外で使用する際にも水滴や塵埃が記録装置4の内部に侵入することがない。
【0027】
図5(a)に示すように、記録動作やシート送り動作による記録シート15の排出時には、防滴シート21および巻込み復元シート22の良好な可撓性の効果で記録シート先端15aにより防滴シート21および巻込み復元シート22が排出方向に押し上げられる。これにより排出口12に記録シート15が通過できる隙間Gが生じ、記録シート15を排出することができる。
【0028】
図5(b)に示すように、記録後の記録シート15を切断する際には、操作者が記録シート15をペーパーカッタ20側(図では左側)に引張ることにより、ペーパーカッタ20で記録シート15が切断される。このとき可撓性を有する防滴シート21および巻込み復元シート22はめくれるように変形して退避するため、記録シート15の切断に支障はない。切断後は防滴シート21および巻込み復元シート22の弾性により再び図2の状態に戻り、防滴シート21の先端部21aが排出口12の通紙ガイド斜面部12aに当接し、排出口12は閉塞される。
【0029】
図5(c)は、シートの逆搬送やプリンタカバー14を開くことにより、防滴シート21および巻込み復元シート22が記録シート15に引張られ、記録装置4の内部に巻き込まれた状態を示している。
【0030】
ここで本実施例に係るシート排出部構造においては、巻込み復元シート22が可撓性材料で形成されているために、矢印23方向に防滴シート21を復元させようとする弾性力が常に作用している。従って、次の記録動作により記録シート先端15aが巻込み復元シート22あるいは防滴シート21に突き当たると、巻込み復元シート22の弾性による復元力と記録シート15の搬送負荷があわさって防滴シート21を装置外部へと押し出すため、防滴シート21は巻き込まれた状態から容易に復元することができる。すなわち、極めて小さい搬送負荷にて防滴シート21を図1に示される通常状態に復元することができる。これにより、防滴シート21が巻き込まれていたとしても紙詰まりが発生することを防止することができる。
【0031】
また、巻込み復元シート22の材料であるシリコンゴムシートのゴム硬度を防滴シート21よりも高めたり、巻込み復元シート22に防滴シート21よりも厚い材料を用いることにより、次の記録シートによる搬送負荷を待たずして、防滴シート21を自己復元させることも可能である。
【0032】
なお、図4を用いて説明した如く、巻込み復元シート22は中央部を長く形成し、シート幅方向端部を短く形成している。これにより、巻込み復元シート22の弾性による復元力は防滴シート21の中央部付近に集中するため、斜面部22cがない場合と比較して巻込みの復元性が高い。
【0033】
[第二実施例]
本発明に係るシート排出部構造および記録装置の第二実施例について説明する。図6は記録装置を説明する要部断面図、図7は排出口近傍の組み立て方法を説明する分解斜視図であって、上記第一実施例と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
上記第一実施例においては、第一シート部材の例としての防滴シート21と、第二シート部材の例としての巻込み復元シート22とを、別部材として説明した。これに対し本実施例は、第一および第二シート部材を一枚の可撓性シートであって、支持される側の一端において折り畳むことにより構成したものである。
【0035】
第二の実施例では、一枚の可撓性シートの例としての排出シート30を折り曲げ部30aにて折り畳み、折り曲げ部30a近傍を取付けボス14aによってペーパーカッタ20と共に支持している。折り畳まれた排出シート30の装置外側は第一シート部材の例としての防滴シート31であり、装置内側は第二シート部材の例としての巻込み復元シート32である。防滴シート31、巻込み復元シート32、およびペーパーカッタ20の先端の長さおよび形状は、上記第一実施例と同様とする。
【0036】
図7に、排出シート30およびペーパーカッタ20の組立方法を示す。記録装置4の全体を覆うための着脱可能なプリンタカバー14に設けられた7本の取付けボス14aに対して、排出シート30が折り曲げ部30aで折り曲げられた後、取付け穴30bが嵌められるように載せられ、その上からペーパーカッタ20の7箇所の取付け穴20bが嵌められるように載せられる。最終的に取付けボス14aを7本とも加熱溶着し組立が完了する。尚、排出シート30はシリコンゴムシートで形成されているので、防滴シート31および巻込み復元シート32は組込み前の状態では図7のように平面形状となっているが、曲げ加工を施されたペーパーカッタ20と重ねるようにして組込まれることで、図6に断面図で示したとおり、ペーパーカッタ20の曲げ角度に沿う構造にて保持される。
【0037】
上記の如く、防滴シート31と巻込み復元シート32を一体型の排出シート30を用いて構成したことにより、部品点数の削減およびコストダウンを図ることが可能である。
【0038】
なお、上記各実施例において、防滴シート21、巻込み復元シート22、排出シート30の材質をシリコンゴム、厚さを0.2mm、ゴム硬度を50度と例示した。しかしこの例示は本発明を限定するものではなく、記録装置4のシート搬送力や記録シート15の紙質、あるいはプラテンローラ17の表面摩擦係数などの影響により、上記材質及び厚さは最適値が変化するため、個別具体的に設定することが好ましい。
【0039】
また、巻込み復元シート22のシート幅方向端部に斜面部22cを形成するように説明したが、巻込み復元シート22は中央部から端部に向かって曲線を描くように徐々に短くなるよう形成してもよく、さらには階段状に中央部を長く、端部を短く形成することでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、排出口を覆うシート部材を備えたシート排出部構造、およびこれを有する記録装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】携帯型電子機器の全体構成を説明する外観斜視図である。
【図2】記録装置を説明する要部断面図である。
【図3】排出口近傍の組み立て方法を説明する分解斜視図である。
【図4】ペーパカッタと第一および第二シート部材の長さの関係を説明する図である。
【図5】排出口の第一および第二シート部材の動作を説明する図である。
【図6】記録装置を説明する要部断面図である。
【図7】排出口近傍の組み立て方法を説明する分解斜視図である。
【図8】従来の携帯型記録装置を説明する図である。
【図9】従来の排出口の第一および第二シート部材の動作を説明する図である。
【符号の説明】
【0042】
G …隙間
1 …携帯型電子機器
4 …記録装置
11 …給送口
12 …排出口
14 …プリンタカバー
20 …ペーパーカッタ
21 …防滴シート
22 …巻込み復元シート
30 …排出シート
31 …防滴シート
32 …巻込み復元シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを排出する排出口と、
前記排出口を略閉塞する第一シート部材であって、可撓性を有し、一端を支持されて他端を前記排出口に延長し、該排出口を開閉可能に略閉塞する第一シート部材と、
前記第一シート部材の内側に配置された第二シート部材であって、可撓性を有し、前記第一シート部材と共に一端を支持されて他端を前記排出口に延長し、前記第一シート部材よりも短く形成した第二シート部材と、
を備えたことを特徴とするシート排出部構造。
【請求項2】
前記第一および第二シート部材は一枚の可撓性シートであって、支持される一端において折り畳むことにより構成したことを特徴とする請求項1記載のシート排出部構造。
【請求項3】
前記第二シート部材が排出口に向かって延長される長さは、シート幅方向において変化するよう形成したことを特徴とする請求項1記載のシート排出部構造。
【請求項4】
前記第二シート部材が排出口に向かって延長される長さは、シート幅方向端部側が短くなるように形成したことを特徴とする請求項3記載のシート排出部構造。
【請求項5】
前記第二シート部材の内側に配置され、前記第二シート部材と共に一端を支持されて他端を前記排出口に延長したシート切断手段を備え、
前記第二シート部材の略中央部は前記シート切断手段よりも長く形成し、シート幅方向端部は前記シート切断手段よりも短く形成したことを特徴とする請求項4記載のシート排出部構造。
【請求項6】
シートを搬送するシート搬送手段と、
シートに記録する記録手段と、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のシート排出部構造とを備えた記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−123229(P2006−123229A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−311891(P2004−311891)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】