シームレスニット衣服
ボディ及びこのボディに結合された一またはそれ以上の衣服要素を有する衣服が提供される。ボディは、第一部分と第二部分を有し、第一部分は第二部分と一体的に編んで作られている。第一部分は第一のニット構造を有し、第二部分は第二のニット構造を有している。第一のニット構造は、常に各編み針で形成される一つのステッチを有するニットを有し、それにより、生地のテクニカルな表面の上に同一方向にステッチが噛み合わされた網目が形成され、生地のテクニカルな裏面の上に一連のループが形成される。第二のニット構造は、プレイン・ニット・ループ、ステッチ無しのヘルド・ループ、及びタック・ループの任意の組み合わせを使用するニットを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、米国仮出願第 60/513,815 号(出願日2003年10月23日)の利益を主張し、その内容は、リファレンスとしてここに組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、継ぎ目無しのニットの衣服に係る。特に、本発明は、一またはそれ以上の第一のニット構造と一またはそれ以上の第二のニット構造を有し、第一のニット構造と第二のニット構造が、継ぎ目無しで一体的に結合されたニットの衣服に係る。
【0003】
継ぎ目無しのニットの衣服は、平編み機および/または輪編み機で編むことができる。そのような編み機は、例えば、モナーク・ニッティリング・マシーナリー社(the Monarch Knitting Machinery Corporation;ニューヨーク州、グレンデイル)、サントニ社(Santoni S.p.A.;イタリ−、ブレシア)、島精機製作所(Shima Seiki Manufacturing Limited;日本、和歌山)などから市販されている。
【0004】
一部の編み機は、第一のニット構造のみで編むことができる。その第一のニット構造は、例えば(但し、これらに限定されないが)、プレイン・ダブル・ニット・ステッチまたはプレイン・シングル・ジャージー・ニット・ステッチなどである。他の編み機は、第二のニット構造を作り出すことができる。その第二のニット構造は、例えば、スペーサー・ニット・ステッチ、リブ・ニット・ステッチ、ポインテール・ニット・ステッチ、メッシュ・ニット・ステッチ、シアー・ニット・ステッチ、キルト・ニット・ステッチなどである。
【0005】
第一のニット構造からなる複数の部分を有する衣服を製作するため、および/または、第一ニット構造と第二のニット構造を結合するため、二またはそれ以上の編まれた生地が必要になる。このとき、所望の生地が、継ぎ目(例えば、縫合、融着、及び接着)を介してつなげられる。
【0006】
多くの衣服において、継ぎ目及び不連続部は、身体的および/または美的に不快なものとなることがある。例えば、多くの外側の衣服及びスポーツ・ウエアにおいて、継ぎ目は、引っ掛かりや圧迫部となり、そのために、身体的な不快さの原因となることがある。それに加えて、肌着(例えば、ブラジャー、パンティ、キャミソールなど)の継ぎ目は、しばしば、外側の衣服の上から見えて、美的に不快になることがある。
【0007】
従って、継ぎ目無しで一体化された第一ニット構造及び第二のニット構造を有する衣服が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、継ぎ目無しのニットの衣服を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、第一のニット構造で編まれた第一部分と第二のニット構造で編まれた第二部分を有し、第二部分が第一部分に、継ぎ目無しで編んでつなげられた衣服を提供することにある。
【0010】
更に、本発明の他の目的は、他のニット構造に継ぎ目無しで編んでつなげられたダブル及びシングル・ジャージー・ニット構造の組み合わせを有する衣服を提供することにある。当該他のニット構造は、例えば(但し、これらに限定されないが)、三次元・ニット構造、シアー・ニット構造、装飾的シングル・ジャージー・ニット構造、または、それらの任意の組み合わせである。
【0011】
本発明の目的はまた、複数の部分を有するニットの衣服であって、各部分がそれぞれ異なるタイプの第一のニット構造および/または第二のニット構造を有し、それらが継ぎ目無しで編んで互いにつなげられた衣服を提供することにある。
【0012】
更に、本発明の目的はまた、異なるニット構造を有する部分を継ぎ目無しで一体化することにより作られる模様付けの効果を有するニットの衣服を提供することによる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の上記の及びその他の特徴及び優位性について、当業者は、以下の詳細な説明及び図面から、評価し且つ理解できるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、図、特に図1及び2を参照しながら本発明に基づく衣服(一般的に参照符号10で表わされている)について説明する。衣服10は、キャミソールであって、ニット製のボディ12、一対の肩紐14(好ましくは、ボディ12の上側のエッジに取り付けられている)、および/または縁かがリ(welt)16(好ましくは、ボディの下側のエッジに沿って取り付けられている)を有している。一つの好ましい実施形態において、肩紐14は、ボディ12に継ぎ目18を介して結合される。同様に、縁かがリ16も、ボディ12に継ぎ目18を介して結合することが可能である。継ぎ目18は、縫合、融着、接着、またはそれらの任意の組み合わせにより形成することが可能である。
【0015】
その代わりに、肩紐14および/または縁かがリ16を、ボディ12の一部として、一体的に編んで作ることが可能である。従って、衣服10は、一つまたはそれ以上の衣服の要素(例えば、肩紐14、縁かがリ16など)を有することが可能であり、それらは、ボディ12と一体的に編んで作られ、および/または、ボディに継ぎ目18を介して結合される。
【0016】
ボディ12は、一般的に筒状の形状を有し、それは、一またはそれ以上の第一部分20及び一またはそれ以上の第二部分22で規定される。ボディ12は、第一部分20と第二部分22が一体的に互いに編んで作られるように、ニット・プロセスを用いて編んで作られている。このようにして、ボディ12には、第一部分20と第二部分22を互いにつなげるための継ぎ目がない。例えば、ボディ12は、輪編み(circular knitting)即ち横編み(weft knitting)プロセス、平編み(flat knitting)プロセスなどを用いて、編むことが可能である。
【0017】
第一部分20は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分22は、第二のニット構造で編まれている。ここで使用するとき、“第一のニット構造”と言う言葉は、常に各編み針で形成される一つのステッチを有するニットを意味しており、それによって、ステッチが噛み合わされた網目が、生地のテクニカルな表面(technical face)の上に同一方向に形成され、一連のループが生地のテクニカルな裏面(technical back)の上に形成されるようになっている。例えば、第一のニット構造は、以下のニットの内のいずれか一つを有している:プレイン・ダブル・ニット、プレイン・シングル・ジャージー・ニット、またはそれらの任意の組み合わせ。
【0018】
“第二のニット構造”言う言葉は、プレイン・ニッテド・ループ(plain knitted loop)、ステッチのないヘルド・ループ(held loop)、及びタック・ループ(tuck loop)の任意の組み合わせを使用するニットを意味している。この第二のニット構造は、一組の編み針から他の一組の編み針へ移行する上記のループのいずれかを有することが可能であり、そして、各組の編み針でそれぞれニット・ステッチされたループ、タック・ステッチされたループ、及びミス・ステッチされた(miss stitched:針抜き編み)ループの内のいずれかを有することが可能である。例えば、この第二のニット構造は、以下のニットのいずれか一つを有している:スペーサー・ニット(spacer knit)、リブ・ニット(rib knit)、ポインテール・ニット(pointelle knit)、メッシュ・ニット、シアー・ニット(sheer knit)、キルト・ニット(quilted knit)、アイレット・ニット(eyelet knit)またはオープン・ニット(open knit)、またはそれらの組み合わせ。
【0019】
図1に示された実施形態において、第一部分20はプレイン・シングル・ジャージー・ニット24を有し、第二部分22はシアー・ニット26を有し、このシアー・ニットは、透き通ったあるいは不透明な美的性質をもたらし、または第二部分に目を向けさせる。例えば、シアー・ニット26は、二組の編み針で編むことが可能であり、このとき、一組の編み針は、前面側のレイヤを編み、第二の組の編み針は、背面側のレイヤを編む。前面側のレイヤは、そこに形成されたレースまたは刺繍されたパターンを有することも可能である。
【0020】
第一部分20と第二部分22を、衣服10に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、ボディ12の中に配置することも可能である。例えば、図1及び2には、第一部分20と第二部分22が例として示されており、そこでは、それらが、曲線をなして伸び、ボディ12を縦に横切っている。即ち、第一部分20と第二部分22は、ボディ12の下側のエッジから上側のエッジに、曲線をなして伸びている。もちろん、第一部分20と第二部分22が、例えば、直線形状および/または曲線以外と直線形状の組み合わせなどのような、曲線以外の形状を有することも、本発明により意図されている。
【0021】
本発明の一部実施形態では、衣服10は、形状が付けられたまたは体にフィットするように作られた衣服とすることが可能である。例えば、ボディ12は、肩紐14から縁かがリ16までで測られる長さと、内径(図示せず)を有することができる。衣服10の形状が付けられたアスペクトは、ボディ12の長さに沿って、内径を変化させることにより、与えられる。図1及び2の中に示された実施形態において、ボディ12は、中央の形状が付けられた部分25を有し、その部分は、ボディの他の部分と比べて細くなっている。例えば、ボディ12は、最大の内径及び最小の内径を有しており、肩紐14及び縁かがリ16がボディは最大の内径の部分に取り付けられ、中央の形状が付けられた部分25に最大の内径の部分がある。もちろん、形状が付けられた部分25がボディ12の他の部分よりも太く、および/または、形状が付けられた部分が、ボディの中央以外の部分に配置されることも、本発明により意図されている。
【0022】
図1及び2に例として示された衣服10は、キャミソールであって、シングル・ジャージー・ニット構造24の組み合わせを有しており、それらは、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、シアー・ニット構造26に継ぎ目無しで編んでつなげられている。
【0023】
また本発明により意図されているところによれば、衣服10は、任意の衣服であって良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、図3及び4に示されているようなブリーフ型パンティ28、図5及び6に示されているようなストリング型パンティ30、図7に示されているようなブラジャー32、及び、他の肌着、さらには、外側の衣服、スポーツ・ウエア、その他であって良い。
【0024】
図3及び4に示されているようなブリーフ型パンティ28及び図5及び6に示されているようなストリング型パンティ30は、それぞれ、シングル・ジャージー・ニット構造24の組み合わせを有し、それらは、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、シアー・ニット構造26に継ぎ目無しで編んでつなげられている。図7のブラジャー32は、シングル・ジャージー・ニット構造24の組み合わせを有し、それらは、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、シアー・ニット構造26及びリブ・ニット構造27に継ぎ目無しで編んでつなげられている。
【0025】
ここでもまた、第一部分20および/または第二部分22が、図7のブラジャー32の場合のように、ボディ12を横切って、水平方向および/または斜め方向に伸びることも本発明により意図されている。更に、図5のパンティ30の場合のように、第一部分20が第二部分22を取り囲むことも、本発明により意図されている。
【0026】
次に、図8及び9には、キャミソール34の例として示された衣服の第二の実施形態が示されている。キャミソール34は、ニット製のボディ36及び一対の肩紐38を有している。ボディ36は、複数の第二部分40を有し、それぞれの部分は、異なる第二のニット構造を有している。好ましくは、ボディ36は、これらの第二部分40が継ぎ目無しで即ち一体的に編んで互いにつなげられるように、編んで作られている。このようにして、ボディ36には、複数の第二部分40を互いにつなげるための継ぎ目がない。例えば、ボディ36は、輪編み即ち横編みプロセス、平編みプロセスなどで、編むことが可能である。
【0027】
図8及び9の実施形態に示されているように、ボディ36は4つの第二部分40を有しており、そのそれぞれが異なる第二のニット構造を有している。ここで、ボディ36は、ポインテール・ニットを有する第二部分42、メッシュ・ニットを有する第二部分44、アイレットまたはオープン・ニットを有する第二部分46、リブ・ニットを有する第二部分48を有している。この様にして、キャミソール34は、ポインテール・ニットの部分42、メッシュ・ニットの部分44、オープン・ニットの部分46、及びリブ・ニットの部分48が、継ぎ目無しで編んで互いにつなげられた組み合わせを有している。
【0028】
ボディ36は、中央の形状が付けられた部分45を有することが可能である。ここで、ボディ36は、上側及び下側の領域に最大の内径を、中央の形状が付けられた部分45に最小の内径を有している。
【0029】
好ましくは、キャミソール34に模様付けの効果を与えるために、第二部分40を、ボディ36の中に選択および/または配置することが可能である。例えば、ポインテール・ニットの部分42が、ボディ36の上側及び下側のエッジに沿って示されている。オープン・ニットの部分46は、ボディ36の中で、一対のブレスト・カップ50、フロント・パネル52、リア・パネル54、及び一対のサイド部56を形成している。メッシュ・ニットの部分44は、フロント・パネル52及びリア・パネル54の中に示されている。これに対して、リブ・ニットの部分48は、サイド部56及びブレスト・カップ50の中に示されている。
【0030】
図8及び9から分かるように、第二のニット構造のタイプ及びボディ36内での各部分42,44,46,48の位置は、キャミソール34に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるために、使用される。
【0031】
ここでもまた、図8及び9は、衣服をキャミソール34として描いているが、もちろん、本発明により意図されているところによれば、衣服はどの衣服でもよく、例えば(但し、これらに限定されないが)、図10に示されているようなショート型パンティ58、図11に示されているようなブリーフ型パンティ60、図12に示されているようなブラジャー62、及びその他の肌着であり、更には、外側の衣服、スポーツ・ウエア、その他である。
【0032】
ここで認識すべきことは、図8及び9において、衣服34が4つの第二部分40(例えば、第二のニット構造を有する4つの部分)を有している形態は、単に例として示されていることである。もちろん、本発明により意図されているところによれば、衣服34は所望の数の第二部分40を有していても良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、図11及び12に示されているような2つの第二部分、図10に示されているような3つの第二部分、及び4つ以上の第二部分を有していても良い。一部の実施形態において、第一部分40および/または第二部分42は、図12のブレスト・カップ領域に見られるように、衣服34の成形可能な部分を形成することも可能である。
【0033】
次に図13及び14には、衣服の第二の実施形態が、キャミソール64として示されている。キャミソール64は、ニット製のボディ66、一対の肩紐68、及び縁かがリ70を有している。
【0034】
ボディ66は、一またはそれ以上の第一部分72及び一またはそれ以上の第二部分74を有している。ここでもまた、ボディ66は、第一部分72と第二部分74が、一体的に編んで互いにつなげられるように、編んで作られている。このようにして、ボディ66には、第一部分72と第二部分74を互いに結合するための継ぎ目がない。第一部分72は、同一のまたは異なる第一のニット構造で、編むことが可能である。同様に、第二部分74は、同一のまたは異なる第二のニット構造で、編むことが可能である。
【0035】
ここに示されている実施形態では、第一部分72は、プレイン・シングル・ジャージー・ニット・ステッチ76を有し、これに対して、第二部分74は、複数の異なる第二のニット構造を有している。例えば、第二部分74は、一またはそれ以上のキルト・ニットの部分78、及び一またはそれ以上のシアー・ニットの部分80を有することができる。キルト・ニットの部分78、ツー・ヤーン・キルト(例えば、フィラー無し)および/またはスリー・ヤーン・キルト(例えば、フィラー)にすることが可能である。更に、キルト・ニットの部分78は、キルト領域82、キルトされたライン84、またはそれらの任意の組み合わせを形成することが可能である。
【0036】
好ましくは、第一部分72と第二部分74は、キャミソール64に模様付けの効果を与えるように、ボディ66の中に選択または配置することが可能である。特に、ボディ66内での第一部分72と第二部分74のステッチのタイプ及び位置は、キャミソール64に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように使用することが可能である。
【0037】
ここでもまた、図8及び9は、衣服をキャミソール64として示しているが、本発明により意図されているところによれば、衣服はいかなる衣服でも良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、図15及び16に示されているようなストリング型パンティ86、図17に示されているようなブリーフ型パンティ88、または図18に示されているようなブラジャー90。
【0038】
次に、図19には、本発明に基づく衣服の第三の実施形態が、ブラジャー92として示されている。ブラジャー92は、ニット製のボディ94、一対の 肩紐96、及び縁かがリ98を有している。
【0039】
ボディ94は、一またはそれ以上の第一部分100及び一またはそれ以上の第二部分102を有している。ここでもまた、ボディ94は、第一部分100と第二部分102が、一体的に編んで互いにつなげられるように、編んで作られている。このようにして、ボディ94には、第一部分100と第二部分102を互いに結合するための継ぎ目がない。
【0040】
第一部分100は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分102は、第二のニット構造で編まれている。この実施形態において、第一部分100は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットを有し、第二部分102は、スペーサー・ニット104を有している。スペーサー・ニット104は、二種類の異なる表側繊維を有し、それらは、ワープニット(経糸編み)構造のインナー・スペーサー・ヤーンに結合されている。このスペーサー・ヤーンは、設計された性質、例えば、厚さ、伸縮性、圧縮性、物理的なスペース及びチャネル、またはそれらの任意の組み合わせなどに寄与している。表側繊維は、例えば次のような性質を与える:密度、撥水性、抗菌性、軟らかさ、通気性、紫外線または化学物質に対する抵抗性、難燃性、肌触り、またはそれらの任意の組み合わせ。スペーサー・ニット104は、厚くても薄くても良く、また、その厚さが幅方向に変化しても良い。
【0041】
次に、図20には、第二部分108に継ぎ目無しで一体的に結合された第一部分106のステッチ図の実施形態が示されている。第一部分106は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれ、これに対して、第二部分108は、リブ・ニットで編まれている。
【0042】
次に、図21及び22には、本発明に基づく衣服の他の実施形態が、継ぎ目無しのスポーツ・シャツ110として示されている。シャツ110は、平編みプロセスを用いて編まれている。このプロセスは、例えば、島精機製作所(Shima Seiki Manufacturing Limited;日本、和歌山)から市販されている編み機により実施可能である。
【0043】
シャツ110は、複数の第一部分120と第二部分122を有し、それらは、継ぎ目無しで一体的に互いに結合された、ホール・ガーメント(衣服全体)を形成している。ここで、第一部分120は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分122は、第二のニット構造で編まれている。それに加えて、第一部分120と第二部分122は、シャツ110に継ぎ目無しで模様を付ける効果を有することが可能である。
【0044】
複数の第一部分120は、メイン・ボディ124、一対の アーム・バンド126、及びウエスト・バンド128を有している。メイン・ボディ124は、プレイン・シングル・ジャージー・ニット・ステッチで編まれ、シャツ110の腕及びトルソ部分を形成している。メイン・ボディ124は、プリーツ部分130を有することが可能であり、それにより、シャツ110のこの領域に更なる可動性及び適応性を与えることができる。アーム・バンド126及びウエスト・バンド128は、伸縮性のヤーンを有するプレイン・ダブル・ニット・ステッチで編まれ、それによって、アーム・バンド126とウエスト・バンドが、シャツ110を着用したときに、シャツ110を所望の位置に保つことを助ける。
【0045】
第二部分122は、スペーサー・ニットで編まれ、シャツ110の肩部分を形成している。第二部分122のスペーサー・ニットは、シャツ110に暖かさ、風に対する保護および/または水に対する保護などの属性を与える。
【0046】
ここに示された実施形態において、ウエスト・バンド128は、形が付けられたバンドとして示されている。このバンドは、米国出願第 10/404,918 (2003年4月1日)に示されており、その内容はリファレンスとしてここに組み込まれる。また、実施形態では、メイン・ボディ124は、中央の形状が付けられた部分125を有している。ここで、メイン・ボディ124は、上側及び下側の領域に最大の内径を有し、中央の形状が付けられた部分125に最小の内径を有している。
【0047】
次に、図23及び24には、本発明に基づく他の衣服の実施形態が、継ぎ目無しのレジャー・シャツとして示されている。シャツ130は、平編みプロセスを用いて編まれている。
【0048】
シャツ130は、複数の第一部分132及び複数の第二部分134を有し、それらは、継ぎ目無しで一体的に互いに結合された、ホール・ガーメントを形成している。ここで、第一部分132は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分134は、第二のニット構造で編まれている。それに加えて、第一部分132と第二部分134は、シャツ130に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えることができる。
【0049】
複数の第一部分132は、一対のサイド領域136及び一対のカフバンド138を有している。サイド領域136は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれている。サイド領域136は、一またはそれ以上のポケット部分140を有することが可能である。それに加えて、サイド領域136は、一またはそれ以上のプリーツ部分142を有することが可能であり、その部分が、シャツ130のこの領域に更なる可動性及び適応性を与える。カフバンド138は、伸縮性のヤーンを有するプレイン・ダブル・ニット・ステッチで編まれ、それによって、シャツ130を着用したときに、このカフ・バンドが、シャツ130を所望の位置に保つように助ける。
【0050】
この実施形態には、シャツ130は、中央の形状が付けられた部分145を有している。ここで、シャツ130は、その上側及び下側の領域に最大の内径を有し、中央の形状が付けられた部分145に最小の内径を有している。
【0051】
複数の第二部分134は、ベスト・エリア144及びシート・エリア146を有している。ベスト・エリア144及びシート・エリア146は、スペーサー・ニットで編まれ、シャツ130に、例えば、暖かさ、風除けおよび/または耐水性、及び詰め物などの属性を与えている。
【0052】
次に、図25及び26には、本発明に基づく衣服の他の実施形態が、継ぎ目無しのジョギング・パンツとして示されている。パンツ150は、平編みプロセスを用いて編まれている。
【0053】
パンツ150は、複数の第一部分152及び複数の第二部分154を有し、それらは、継ぎ目無しで一体的に互い結合され、ホール・ガーメントを形成している。ここでもまた、第一部分152は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二第二部分154は、第二のニット構造で編まれ、パンツ150に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えている。
【0054】
複数の第一部分152は、内側領域156及び一対のカフ・バンド158を有している。内側領域156は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれている。内側領域156は、一またはそれ以上のポケット部分160を有することができる。それに加えて、内側領域156は、一またはそれ以上のプリーツ部分162を有することが可能であり、その部分が、更なる可動性及び適応性をパンツ150のこの領域に与えている。カフ・バンド158は、伸縮性のヤーンを有するプレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれ、それによって、パンツ150を着用したときに、このカフ・バンドがパンツ150を所望の位置に保つことを助けるようになっている。
【0055】
複数の第二部分154は、外側領域164及びウエスト・バンド166を有している。外側領域164及びウエスト・バンド166は、スペーサー・ニットで編まれ、例えば、暖かさ、風および/または水からの保護、及び詰め物などの属性をパンツ150に与える。それに加えて、ウエスト・バンド166は、伸縮性のヤーンで編まれ、それによって、パンツ150を着用したときに、ウエスト・バンドがパンツ150を所望の位置に保つことを助けるようになっている。ウエスト・バンド166は、一またはそれ以上のプリーツ部168を有することが可能であり、そのプリーツ部が、更なる可動性及び適応性を、パンツ150のこの領域に与える。
【0056】
従って、本発明の一部の実施形態では、二またはそれ以上の第二のニット構造が、継ぎ目無しで一体的に互いにつなげられる。他の実施形態では、一またはそれ以上の第二のニット構造と一またはそれ以上の第一のニット構造が、継ぎ目無しで一体的につなげられる。ニット構造の形状、サイズおよび/またはタイプを、衣服に所望の模様付けの効果を与えるように、選択および/または配置することが可能である。
【0057】
認識すべきことは、ここは、第一及び第二のニット構造は、単に例として示されていることである。もちろん、他の第一および/または第二のニット構造が、ここに示されているように、本発明の範囲に属することが意図されている。
【0058】
それに加えて、注意すべきことは、本発明の衣服は、ここでは、肌着(例えば、ブラジャー、パンティ、キャミソール、その他)の形態で、例として示されていることである。しかしながら、本発明により意図されているところによれば、衣服はいかなる衣服であっても良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、外側の衣服、スポーツ・ウエア、肌着、またはその他の衣服であっても良い。
【0059】
また、注意すべきことは、“第一の”、“第二の”、“第三の”、“アッパー”、“下側の”などの用語は、ここでは、様々な要素を限定するために使用されていることである。これらの限定語は、特別に言明されない限り、空間的、順次的、または階層的な順番を、限定された要素に与えるものではない。
【0060】
本発明について、一またはそれ以上の実施形態の例を参照しながら説明を行ったが、当業者であれば、本発明の範囲から離れることなく、種々の変形が可能であること、及びその構成要素を等価要素と置き換えることが可能であることは、理解できるであろう。それに加えて、本発明の範囲から離れることなく、本発明の教えるところに対して、特定の状態または材料を使用する、多くの変形を行うことが可能である。従って、意図されているところによれば、本発明は、この発明を実施するために意図されたベスト・モードとして開示された特定の実施形態のみには限定されず、本発明は、添付されたクレームの範囲に入る全ての実施形態を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、本発明に基づくキャミソールの第一の実施形態の正面図である。
【図2】図2は、図1のキャミソールの背面図である。
【図3】図3は、本発明に基づくブリーフ型パンティの正面図である。
【図4】図4は、図3パンティの背面図である。
【図5】図5は、本発明に基づくストリング型パンティの実施形態の正面図である。
【図6】図6は、図5のパンティの背面図である。
【図7】図7は、本発明に基づくブラジャーの実施形態の正面図である。
【図8】図8は、本発明に基づくキャミソールの第二の実施形態の正面図である。
【図9】図9は、図8のキャミソールの背面図である。
【図10】図10は、本発明に基づくショート型パンティの実施形態の正面図である。
【図11】図11は、本発明に基づくブリーフ型パンティの第二の実施形態の正面図である。
【図12】図12は、本発明に基づくブラジャーの第二の実施形態の正面図である。
【図13】図13は、本発明に基づくキャミソールの第三の実施形態の正面図である。
【図14】図14は、図13のキャミソールの背面図である。
【図15】図15は、本発明に基づくストリング型パンティの実施形態の正面図である。
【図16】図16は、図15のパンティの背面図である。
【図17】図17は、本発明に基づくブリーフ型パンティの第三の実施形態の正面図である。
【図18】図18は、本発明に基づくブラジャーの第三の実施形態の正面図である。
【図19】図19は、本発明に基づくブラジャーの第四の実施形態の正面図である。
【図20】図20は、第二のニットの部分と継ぎ目無しで一体的に結合された第一のニットの部分の実施形態を示すステッチ図である。
【図21】図21は、本発明に基づくシャツの第一の実施形態の正面図である。
【図22】図22は、図21のシャツの背面図である。
【図23】図23は、本発明に基づくシャツの第二の実施形態の正面図である。
【図24】図24は、図23のシャツの背面図である。
【図25】図25は、本発明に基づくパンツの実施形態の正面図である。
【図26】図26は、図25のパンツの背面図である。
【技術分野】
【0001】
この出願は、米国仮出願第 60/513,815 号(出願日2003年10月23日)の利益を主張し、その内容は、リファレンスとしてここに組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、継ぎ目無しのニットの衣服に係る。特に、本発明は、一またはそれ以上の第一のニット構造と一またはそれ以上の第二のニット構造を有し、第一のニット構造と第二のニット構造が、継ぎ目無しで一体的に結合されたニットの衣服に係る。
【0003】
継ぎ目無しのニットの衣服は、平編み機および/または輪編み機で編むことができる。そのような編み機は、例えば、モナーク・ニッティリング・マシーナリー社(the Monarch Knitting Machinery Corporation;ニューヨーク州、グレンデイル)、サントニ社(Santoni S.p.A.;イタリ−、ブレシア)、島精機製作所(Shima Seiki Manufacturing Limited;日本、和歌山)などから市販されている。
【0004】
一部の編み機は、第一のニット構造のみで編むことができる。その第一のニット構造は、例えば(但し、これらに限定されないが)、プレイン・ダブル・ニット・ステッチまたはプレイン・シングル・ジャージー・ニット・ステッチなどである。他の編み機は、第二のニット構造を作り出すことができる。その第二のニット構造は、例えば、スペーサー・ニット・ステッチ、リブ・ニット・ステッチ、ポインテール・ニット・ステッチ、メッシュ・ニット・ステッチ、シアー・ニット・ステッチ、キルト・ニット・ステッチなどである。
【0005】
第一のニット構造からなる複数の部分を有する衣服を製作するため、および/または、第一ニット構造と第二のニット構造を結合するため、二またはそれ以上の編まれた生地が必要になる。このとき、所望の生地が、継ぎ目(例えば、縫合、融着、及び接着)を介してつなげられる。
【0006】
多くの衣服において、継ぎ目及び不連続部は、身体的および/または美的に不快なものとなることがある。例えば、多くの外側の衣服及びスポーツ・ウエアにおいて、継ぎ目は、引っ掛かりや圧迫部となり、そのために、身体的な不快さの原因となることがある。それに加えて、肌着(例えば、ブラジャー、パンティ、キャミソールなど)の継ぎ目は、しばしば、外側の衣服の上から見えて、美的に不快になることがある。
【0007】
従って、継ぎ目無しで一体化された第一ニット構造及び第二のニット構造を有する衣服が求められている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、継ぎ目無しのニットの衣服を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、第一のニット構造で編まれた第一部分と第二のニット構造で編まれた第二部分を有し、第二部分が第一部分に、継ぎ目無しで編んでつなげられた衣服を提供することにある。
【0010】
更に、本発明の他の目的は、他のニット構造に継ぎ目無しで編んでつなげられたダブル及びシングル・ジャージー・ニット構造の組み合わせを有する衣服を提供することにある。当該他のニット構造は、例えば(但し、これらに限定されないが)、三次元・ニット構造、シアー・ニット構造、装飾的シングル・ジャージー・ニット構造、または、それらの任意の組み合わせである。
【0011】
本発明の目的はまた、複数の部分を有するニットの衣服であって、各部分がそれぞれ異なるタイプの第一のニット構造および/または第二のニット構造を有し、それらが継ぎ目無しで編んで互いにつなげられた衣服を提供することにある。
【0012】
更に、本発明の目的はまた、異なるニット構造を有する部分を継ぎ目無しで一体化することにより作られる模様付けの効果を有するニットの衣服を提供することによる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の上記の及びその他の特徴及び優位性について、当業者は、以下の詳細な説明及び図面から、評価し且つ理解できるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、図、特に図1及び2を参照しながら本発明に基づく衣服(一般的に参照符号10で表わされている)について説明する。衣服10は、キャミソールであって、ニット製のボディ12、一対の肩紐14(好ましくは、ボディ12の上側のエッジに取り付けられている)、および/または縁かがリ(welt)16(好ましくは、ボディの下側のエッジに沿って取り付けられている)を有している。一つの好ましい実施形態において、肩紐14は、ボディ12に継ぎ目18を介して結合される。同様に、縁かがリ16も、ボディ12に継ぎ目18を介して結合することが可能である。継ぎ目18は、縫合、融着、接着、またはそれらの任意の組み合わせにより形成することが可能である。
【0015】
その代わりに、肩紐14および/または縁かがリ16を、ボディ12の一部として、一体的に編んで作ることが可能である。従って、衣服10は、一つまたはそれ以上の衣服の要素(例えば、肩紐14、縁かがリ16など)を有することが可能であり、それらは、ボディ12と一体的に編んで作られ、および/または、ボディに継ぎ目18を介して結合される。
【0016】
ボディ12は、一般的に筒状の形状を有し、それは、一またはそれ以上の第一部分20及び一またはそれ以上の第二部分22で規定される。ボディ12は、第一部分20と第二部分22が一体的に互いに編んで作られるように、ニット・プロセスを用いて編んで作られている。このようにして、ボディ12には、第一部分20と第二部分22を互いにつなげるための継ぎ目がない。例えば、ボディ12は、輪編み(circular knitting)即ち横編み(weft knitting)プロセス、平編み(flat knitting)プロセスなどを用いて、編むことが可能である。
【0017】
第一部分20は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分22は、第二のニット構造で編まれている。ここで使用するとき、“第一のニット構造”と言う言葉は、常に各編み針で形成される一つのステッチを有するニットを意味しており、それによって、ステッチが噛み合わされた網目が、生地のテクニカルな表面(technical face)の上に同一方向に形成され、一連のループが生地のテクニカルな裏面(technical back)の上に形成されるようになっている。例えば、第一のニット構造は、以下のニットの内のいずれか一つを有している:プレイン・ダブル・ニット、プレイン・シングル・ジャージー・ニット、またはそれらの任意の組み合わせ。
【0018】
“第二のニット構造”言う言葉は、プレイン・ニッテド・ループ(plain knitted loop)、ステッチのないヘルド・ループ(held loop)、及びタック・ループ(tuck loop)の任意の組み合わせを使用するニットを意味している。この第二のニット構造は、一組の編み針から他の一組の編み針へ移行する上記のループのいずれかを有することが可能であり、そして、各組の編み針でそれぞれニット・ステッチされたループ、タック・ステッチされたループ、及びミス・ステッチされた(miss stitched:針抜き編み)ループの内のいずれかを有することが可能である。例えば、この第二のニット構造は、以下のニットのいずれか一つを有している:スペーサー・ニット(spacer knit)、リブ・ニット(rib knit)、ポインテール・ニット(pointelle knit)、メッシュ・ニット、シアー・ニット(sheer knit)、キルト・ニット(quilted knit)、アイレット・ニット(eyelet knit)またはオープン・ニット(open knit)、またはそれらの組み合わせ。
【0019】
図1に示された実施形態において、第一部分20はプレイン・シングル・ジャージー・ニット24を有し、第二部分22はシアー・ニット26を有し、このシアー・ニットは、透き通ったあるいは不透明な美的性質をもたらし、または第二部分に目を向けさせる。例えば、シアー・ニット26は、二組の編み針で編むことが可能であり、このとき、一組の編み針は、前面側のレイヤを編み、第二の組の編み針は、背面側のレイヤを編む。前面側のレイヤは、そこに形成されたレースまたは刺繍されたパターンを有することも可能である。
【0020】
第一部分20と第二部分22を、衣服10に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、ボディ12の中に配置することも可能である。例えば、図1及び2には、第一部分20と第二部分22が例として示されており、そこでは、それらが、曲線をなして伸び、ボディ12を縦に横切っている。即ち、第一部分20と第二部分22は、ボディ12の下側のエッジから上側のエッジに、曲線をなして伸びている。もちろん、第一部分20と第二部分22が、例えば、直線形状および/または曲線以外と直線形状の組み合わせなどのような、曲線以外の形状を有することも、本発明により意図されている。
【0021】
本発明の一部実施形態では、衣服10は、形状が付けられたまたは体にフィットするように作られた衣服とすることが可能である。例えば、ボディ12は、肩紐14から縁かがリ16までで測られる長さと、内径(図示せず)を有することができる。衣服10の形状が付けられたアスペクトは、ボディ12の長さに沿って、内径を変化させることにより、与えられる。図1及び2の中に示された実施形態において、ボディ12は、中央の形状が付けられた部分25を有し、その部分は、ボディの他の部分と比べて細くなっている。例えば、ボディ12は、最大の内径及び最小の内径を有しており、肩紐14及び縁かがリ16がボディは最大の内径の部分に取り付けられ、中央の形状が付けられた部分25に最大の内径の部分がある。もちろん、形状が付けられた部分25がボディ12の他の部分よりも太く、および/または、形状が付けられた部分が、ボディの中央以外の部分に配置されることも、本発明により意図されている。
【0022】
図1及び2に例として示された衣服10は、キャミソールであって、シングル・ジャージー・ニット構造24の組み合わせを有しており、それらは、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、シアー・ニット構造26に継ぎ目無しで編んでつなげられている。
【0023】
また本発明により意図されているところによれば、衣服10は、任意の衣服であって良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、図3及び4に示されているようなブリーフ型パンティ28、図5及び6に示されているようなストリング型パンティ30、図7に示されているようなブラジャー32、及び、他の肌着、さらには、外側の衣服、スポーツ・ウエア、その他であって良い。
【0024】
図3及び4に示されているようなブリーフ型パンティ28及び図5及び6に示されているようなストリング型パンティ30は、それぞれ、シングル・ジャージー・ニット構造24の組み合わせを有し、それらは、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、シアー・ニット構造26に継ぎ目無しで編んでつなげられている。図7のブラジャー32は、シングル・ジャージー・ニット構造24の組み合わせを有し、それらは、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、シアー・ニット構造26及びリブ・ニット構造27に継ぎ目無しで編んでつなげられている。
【0025】
ここでもまた、第一部分20および/または第二部分22が、図7のブラジャー32の場合のように、ボディ12を横切って、水平方向および/または斜め方向に伸びることも本発明により意図されている。更に、図5のパンティ30の場合のように、第一部分20が第二部分22を取り囲むことも、本発明により意図されている。
【0026】
次に、図8及び9には、キャミソール34の例として示された衣服の第二の実施形態が示されている。キャミソール34は、ニット製のボディ36及び一対の肩紐38を有している。ボディ36は、複数の第二部分40を有し、それぞれの部分は、異なる第二のニット構造を有している。好ましくは、ボディ36は、これらの第二部分40が継ぎ目無しで即ち一体的に編んで互いにつなげられるように、編んで作られている。このようにして、ボディ36には、複数の第二部分40を互いにつなげるための継ぎ目がない。例えば、ボディ36は、輪編み即ち横編みプロセス、平編みプロセスなどで、編むことが可能である。
【0027】
図8及び9の実施形態に示されているように、ボディ36は4つの第二部分40を有しており、そのそれぞれが異なる第二のニット構造を有している。ここで、ボディ36は、ポインテール・ニットを有する第二部分42、メッシュ・ニットを有する第二部分44、アイレットまたはオープン・ニットを有する第二部分46、リブ・ニットを有する第二部分48を有している。この様にして、キャミソール34は、ポインテール・ニットの部分42、メッシュ・ニットの部分44、オープン・ニットの部分46、及びリブ・ニットの部分48が、継ぎ目無しで編んで互いにつなげられた組み合わせを有している。
【0028】
ボディ36は、中央の形状が付けられた部分45を有することが可能である。ここで、ボディ36は、上側及び下側の領域に最大の内径を、中央の形状が付けられた部分45に最小の内径を有している。
【0029】
好ましくは、キャミソール34に模様付けの効果を与えるために、第二部分40を、ボディ36の中に選択および/または配置することが可能である。例えば、ポインテール・ニットの部分42が、ボディ36の上側及び下側のエッジに沿って示されている。オープン・ニットの部分46は、ボディ36の中で、一対のブレスト・カップ50、フロント・パネル52、リア・パネル54、及び一対のサイド部56を形成している。メッシュ・ニットの部分44は、フロント・パネル52及びリア・パネル54の中に示されている。これに対して、リブ・ニットの部分48は、サイド部56及びブレスト・カップ50の中に示されている。
【0030】
図8及び9から分かるように、第二のニット構造のタイプ及びボディ36内での各部分42,44,46,48の位置は、キャミソール34に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるために、使用される。
【0031】
ここでもまた、図8及び9は、衣服をキャミソール34として描いているが、もちろん、本発明により意図されているところによれば、衣服はどの衣服でもよく、例えば(但し、これらに限定されないが)、図10に示されているようなショート型パンティ58、図11に示されているようなブリーフ型パンティ60、図12に示されているようなブラジャー62、及びその他の肌着であり、更には、外側の衣服、スポーツ・ウエア、その他である。
【0032】
ここで認識すべきことは、図8及び9において、衣服34が4つの第二部分40(例えば、第二のニット構造を有する4つの部分)を有している形態は、単に例として示されていることである。もちろん、本発明により意図されているところによれば、衣服34は所望の数の第二部分40を有していても良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、図11及び12に示されているような2つの第二部分、図10に示されているような3つの第二部分、及び4つ以上の第二部分を有していても良い。一部の実施形態において、第一部分40および/または第二部分42は、図12のブレスト・カップ領域に見られるように、衣服34の成形可能な部分を形成することも可能である。
【0033】
次に図13及び14には、衣服の第二の実施形態が、キャミソール64として示されている。キャミソール64は、ニット製のボディ66、一対の肩紐68、及び縁かがリ70を有している。
【0034】
ボディ66は、一またはそれ以上の第一部分72及び一またはそれ以上の第二部分74を有している。ここでもまた、ボディ66は、第一部分72と第二部分74が、一体的に編んで互いにつなげられるように、編んで作られている。このようにして、ボディ66には、第一部分72と第二部分74を互いに結合するための継ぎ目がない。第一部分72は、同一のまたは異なる第一のニット構造で、編むことが可能である。同様に、第二部分74は、同一のまたは異なる第二のニット構造で、編むことが可能である。
【0035】
ここに示されている実施形態では、第一部分72は、プレイン・シングル・ジャージー・ニット・ステッチ76を有し、これに対して、第二部分74は、複数の異なる第二のニット構造を有している。例えば、第二部分74は、一またはそれ以上のキルト・ニットの部分78、及び一またはそれ以上のシアー・ニットの部分80を有することができる。キルト・ニットの部分78、ツー・ヤーン・キルト(例えば、フィラー無し)および/またはスリー・ヤーン・キルト(例えば、フィラー)にすることが可能である。更に、キルト・ニットの部分78は、キルト領域82、キルトされたライン84、またはそれらの任意の組み合わせを形成することが可能である。
【0036】
好ましくは、第一部分72と第二部分74は、キャミソール64に模様付けの効果を与えるように、ボディ66の中に選択または配置することが可能である。特に、ボディ66内での第一部分72と第二部分74のステッチのタイプ及び位置は、キャミソール64に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように使用することが可能である。
【0037】
ここでもまた、図8及び9は、衣服をキャミソール64として示しているが、本発明により意図されているところによれば、衣服はいかなる衣服でも良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、図15及び16に示されているようなストリング型パンティ86、図17に示されているようなブリーフ型パンティ88、または図18に示されているようなブラジャー90。
【0038】
次に、図19には、本発明に基づく衣服の第三の実施形態が、ブラジャー92として示されている。ブラジャー92は、ニット製のボディ94、一対の 肩紐96、及び縁かがリ98を有している。
【0039】
ボディ94は、一またはそれ以上の第一部分100及び一またはそれ以上の第二部分102を有している。ここでもまた、ボディ94は、第一部分100と第二部分102が、一体的に編んで互いにつなげられるように、編んで作られている。このようにして、ボディ94には、第一部分100と第二部分102を互いに結合するための継ぎ目がない。
【0040】
第一部分100は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分102は、第二のニット構造で編まれている。この実施形態において、第一部分100は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットを有し、第二部分102は、スペーサー・ニット104を有している。スペーサー・ニット104は、二種類の異なる表側繊維を有し、それらは、ワープニット(経糸編み)構造のインナー・スペーサー・ヤーンに結合されている。このスペーサー・ヤーンは、設計された性質、例えば、厚さ、伸縮性、圧縮性、物理的なスペース及びチャネル、またはそれらの任意の組み合わせなどに寄与している。表側繊維は、例えば次のような性質を与える:密度、撥水性、抗菌性、軟らかさ、通気性、紫外線または化学物質に対する抵抗性、難燃性、肌触り、またはそれらの任意の組み合わせ。スペーサー・ニット104は、厚くても薄くても良く、また、その厚さが幅方向に変化しても良い。
【0041】
次に、図20には、第二部分108に継ぎ目無しで一体的に結合された第一部分106のステッチ図の実施形態が示されている。第一部分106は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれ、これに対して、第二部分108は、リブ・ニットで編まれている。
【0042】
次に、図21及び22には、本発明に基づく衣服の他の実施形態が、継ぎ目無しのスポーツ・シャツ110として示されている。シャツ110は、平編みプロセスを用いて編まれている。このプロセスは、例えば、島精機製作所(Shima Seiki Manufacturing Limited;日本、和歌山)から市販されている編み機により実施可能である。
【0043】
シャツ110は、複数の第一部分120と第二部分122を有し、それらは、継ぎ目無しで一体的に互いに結合された、ホール・ガーメント(衣服全体)を形成している。ここで、第一部分120は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分122は、第二のニット構造で編まれている。それに加えて、第一部分120と第二部分122は、シャツ110に継ぎ目無しで模様を付ける効果を有することが可能である。
【0044】
複数の第一部分120は、メイン・ボディ124、一対の アーム・バンド126、及びウエスト・バンド128を有している。メイン・ボディ124は、プレイン・シングル・ジャージー・ニット・ステッチで編まれ、シャツ110の腕及びトルソ部分を形成している。メイン・ボディ124は、プリーツ部分130を有することが可能であり、それにより、シャツ110のこの領域に更なる可動性及び適応性を与えることができる。アーム・バンド126及びウエスト・バンド128は、伸縮性のヤーンを有するプレイン・ダブル・ニット・ステッチで編まれ、それによって、アーム・バンド126とウエスト・バンドが、シャツ110を着用したときに、シャツ110を所望の位置に保つことを助ける。
【0045】
第二部分122は、スペーサー・ニットで編まれ、シャツ110の肩部分を形成している。第二部分122のスペーサー・ニットは、シャツ110に暖かさ、風に対する保護および/または水に対する保護などの属性を与える。
【0046】
ここに示された実施形態において、ウエスト・バンド128は、形が付けられたバンドとして示されている。このバンドは、米国出願第 10/404,918 (2003年4月1日)に示されており、その内容はリファレンスとしてここに組み込まれる。また、実施形態では、メイン・ボディ124は、中央の形状が付けられた部分125を有している。ここで、メイン・ボディ124は、上側及び下側の領域に最大の内径を有し、中央の形状が付けられた部分125に最小の内径を有している。
【0047】
次に、図23及び24には、本発明に基づく他の衣服の実施形態が、継ぎ目無しのレジャー・シャツとして示されている。シャツ130は、平編みプロセスを用いて編まれている。
【0048】
シャツ130は、複数の第一部分132及び複数の第二部分134を有し、それらは、継ぎ目無しで一体的に互いに結合された、ホール・ガーメントを形成している。ここで、第一部分132は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二部分134は、第二のニット構造で編まれている。それに加えて、第一部分132と第二部分134は、シャツ130に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えることができる。
【0049】
複数の第一部分132は、一対のサイド領域136及び一対のカフバンド138を有している。サイド領域136は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれている。サイド領域136は、一またはそれ以上のポケット部分140を有することが可能である。それに加えて、サイド領域136は、一またはそれ以上のプリーツ部分142を有することが可能であり、その部分が、シャツ130のこの領域に更なる可動性及び適応性を与える。カフバンド138は、伸縮性のヤーンを有するプレイン・ダブル・ニット・ステッチで編まれ、それによって、シャツ130を着用したときに、このカフ・バンドが、シャツ130を所望の位置に保つように助ける。
【0050】
この実施形態には、シャツ130は、中央の形状が付けられた部分145を有している。ここで、シャツ130は、その上側及び下側の領域に最大の内径を有し、中央の形状が付けられた部分145に最小の内径を有している。
【0051】
複数の第二部分134は、ベスト・エリア144及びシート・エリア146を有している。ベスト・エリア144及びシート・エリア146は、スペーサー・ニットで編まれ、シャツ130に、例えば、暖かさ、風除けおよび/または耐水性、及び詰め物などの属性を与えている。
【0052】
次に、図25及び26には、本発明に基づく衣服の他の実施形態が、継ぎ目無しのジョギング・パンツとして示されている。パンツ150は、平編みプロセスを用いて編まれている。
【0053】
パンツ150は、複数の第一部分152及び複数の第二部分154を有し、それらは、継ぎ目無しで一体的に互い結合され、ホール・ガーメントを形成している。ここでもまた、第一部分152は、第一のニット構造で編まれ、これに対して、第二第二部分154は、第二のニット構造で編まれ、パンツ150に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えている。
【0054】
複数の第一部分152は、内側領域156及び一対のカフ・バンド158を有している。内側領域156は、プレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれている。内側領域156は、一またはそれ以上のポケット部分160を有することができる。それに加えて、内側領域156は、一またはそれ以上のプリーツ部分162を有することが可能であり、その部分が、更なる可動性及び適応性をパンツ150のこの領域に与えている。カフ・バンド158は、伸縮性のヤーンを有するプレイン・シングル・ジャージー・ニットで編まれ、それによって、パンツ150を着用したときに、このカフ・バンドがパンツ150を所望の位置に保つことを助けるようになっている。
【0055】
複数の第二部分154は、外側領域164及びウエスト・バンド166を有している。外側領域164及びウエスト・バンド166は、スペーサー・ニットで編まれ、例えば、暖かさ、風および/または水からの保護、及び詰め物などの属性をパンツ150に与える。それに加えて、ウエスト・バンド166は、伸縮性のヤーンで編まれ、それによって、パンツ150を着用したときに、ウエスト・バンドがパンツ150を所望の位置に保つことを助けるようになっている。ウエスト・バンド166は、一またはそれ以上のプリーツ部168を有することが可能であり、そのプリーツ部が、更なる可動性及び適応性を、パンツ150のこの領域に与える。
【0056】
従って、本発明の一部の実施形態では、二またはそれ以上の第二のニット構造が、継ぎ目無しで一体的に互いにつなげられる。他の実施形態では、一またはそれ以上の第二のニット構造と一またはそれ以上の第一のニット構造が、継ぎ目無しで一体的につなげられる。ニット構造の形状、サイズおよび/またはタイプを、衣服に所望の模様付けの効果を与えるように、選択および/または配置することが可能である。
【0057】
認識すべきことは、ここは、第一及び第二のニット構造は、単に例として示されていることである。もちろん、他の第一および/または第二のニット構造が、ここに示されているように、本発明の範囲に属することが意図されている。
【0058】
それに加えて、注意すべきことは、本発明の衣服は、ここでは、肌着(例えば、ブラジャー、パンティ、キャミソール、その他)の形態で、例として示されていることである。しかしながら、本発明により意図されているところによれば、衣服はいかなる衣服であっても良く、例えば(但し、これらに限定されないが)、外側の衣服、スポーツ・ウエア、肌着、またはその他の衣服であっても良い。
【0059】
また、注意すべきことは、“第一の”、“第二の”、“第三の”、“アッパー”、“下側の”などの用語は、ここでは、様々な要素を限定するために使用されていることである。これらの限定語は、特別に言明されない限り、空間的、順次的、または階層的な順番を、限定された要素に与えるものではない。
【0060】
本発明について、一またはそれ以上の実施形態の例を参照しながら説明を行ったが、当業者であれば、本発明の範囲から離れることなく、種々の変形が可能であること、及びその構成要素を等価要素と置き換えることが可能であることは、理解できるであろう。それに加えて、本発明の範囲から離れることなく、本発明の教えるところに対して、特定の状態または材料を使用する、多くの変形を行うことが可能である。従って、意図されているところによれば、本発明は、この発明を実施するために意図されたベスト・モードとして開示された特定の実施形態のみには限定されず、本発明は、添付されたクレームの範囲に入る全ての実施形態を含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、本発明に基づくキャミソールの第一の実施形態の正面図である。
【図2】図2は、図1のキャミソールの背面図である。
【図3】図3は、本発明に基づくブリーフ型パンティの正面図である。
【図4】図4は、図3パンティの背面図である。
【図5】図5は、本発明に基づくストリング型パンティの実施形態の正面図である。
【図6】図6は、図5のパンティの背面図である。
【図7】図7は、本発明に基づくブラジャーの実施形態の正面図である。
【図8】図8は、本発明に基づくキャミソールの第二の実施形態の正面図である。
【図9】図9は、図8のキャミソールの背面図である。
【図10】図10は、本発明に基づくショート型パンティの実施形態の正面図である。
【図11】図11は、本発明に基づくブリーフ型パンティの第二の実施形態の正面図である。
【図12】図12は、本発明に基づくブラジャーの第二の実施形態の正面図である。
【図13】図13は、本発明に基づくキャミソールの第三の実施形態の正面図である。
【図14】図14は、図13のキャミソールの背面図である。
【図15】図15は、本発明に基づくストリング型パンティの実施形態の正面図である。
【図16】図16は、図15のパンティの背面図である。
【図17】図17は、本発明に基づくブリーフ型パンティの第三の実施形態の正面図である。
【図18】図18は、本発明に基づくブラジャーの第三の実施形態の正面図である。
【図19】図19は、本発明に基づくブラジャーの第四の実施形態の正面図である。
【図20】図20は、第二のニットの部分と継ぎ目無しで一体的に結合された第一のニットの部分の実施形態を示すステッチ図である。
【図21】図21は、本発明に基づくシャツの第一の実施形態の正面図である。
【図22】図22は、図21のシャツの背面図である。
【図23】図23は、本発明に基づくシャツの第二の実施形態の正面図である。
【図24】図24は、図23のシャツの背面図である。
【図25】図25は、本発明に基づくパンツの実施形態の正面図である。
【図26】図26は、図25のパンツの背面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一部分と第二部分を有するボディを有する衣服であって、
第一部分は第二部分と一体的に編んで作られ、前記第一部分は第一のニット構造を有し、前記第二部分は第二のニット構造を有し、
前記ボディに結合された一またはそれ以上の衣服の要素を有する、
ことを特徴とする衣服。
【請求項2】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記衣服は、肌着、外側の衣服、及びスポーツ・ウエアからなるグループから選択される衣服である。
【請求項3】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記衣服は、輪編みの衣服である。
【請求項4】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記衣服は、平編みの衣服である。
【請求項5】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記第一のニット構造は、プレイン・ダブル・ニット、プレイン・シングル・ジャージー・ニット、及びそれらの任意の組み合わせからなるグループから選択されるニットを有している。
【請求項6】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記第二のニット構造は、スペーサー・ニット、リブ・ニット、ポインテール・ニット、メッシュ・ニット、シアー・ニット、キルト・ニット、アイレット・ニットまたはオープン・ニット、及びそれらの任意の組み合わせからなるグループから選択されるニットを有している。
【請求項7】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記第一部分及び第二部分は、当該衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、配置されている。
【請求項8】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、前記ボディと一体的に編んで作られている。
【請求項9】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、前記ボディに継ぎ目を介して取り付けられている。
【請求項10】
下記特徴を有する請求項9に記載の衣服:
前記継ぎ目は、縫合された継ぎ目、融着された継ぎ目、接着された継ぎ目からなるグループから選択される。
【請求項11】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記ボディは長さ及び内径を有し、
前記内径は前記長さに沿って変化し、それによって、前記ボディが一またはそれ以上の形状が付けられた部分を有するように構成されている。
【請求項12】
複数の第一部分と複数の第二部分とを有する衣服であって:
各第一部分は、第一のニット構造を有し、前記第一のニット構造は、プレイン・ダブル・ニット、プレイン・シングル・ジャージー・ニットからなるグループから選択され;
各第二部分は、第二のニット構造を有し、前記第二のニット構造は、スペーサー・ニット、リブ・ニット、ポインテール・ニット、メッシュ・ニット、シアー・ニット、キルト・ニット、及びアイレット・ニットまたはオープン・ニットからなるグループから選択され;
前記複数の第一部分と第二部分は、一体的に互いに編んで作られていることを特徴とする衣服。
【請求項13】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
前記衣服は、肌着、外側の衣服、及びスポーツ・ウエアからなるグループから選択される衣服である。
【請求項14】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
前記衣服は、輪編みの衣服または平編みの衣服である。
【請求項15】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
前記複数の第一部分と第二部分は、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように配置されている。
【請求項16】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
更に、一またはそれ以上の衣服の要素を有している。
【請求項17】
下記特徴を有する請求項16に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、衣服と一体的に編んで作られている。
【請求項18】
下記特徴を有する請求項16に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、継ぎ目を介して取り付けられている。
【請求項19】
下記特徴を有する請求項18に記載の衣服:
前記継ぎ目は、縫合された継ぎ目、融着された継ぎ目、接着された継ぎ目、及びそれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される。
【請求項20】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
更に衣服の長さ及び衣服の内側寸法を有し、
前記衣服の内側寸法は、前記衣服の長さに沿って変化し、それによって、当該衣服が一またはそれ以上の形状が付けられた部分を有するように構成されている。
【請求項1】
第一部分と第二部分を有するボディを有する衣服であって、
第一部分は第二部分と一体的に編んで作られ、前記第一部分は第一のニット構造を有し、前記第二部分は第二のニット構造を有し、
前記ボディに結合された一またはそれ以上の衣服の要素を有する、
ことを特徴とする衣服。
【請求項2】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記衣服は、肌着、外側の衣服、及びスポーツ・ウエアからなるグループから選択される衣服である。
【請求項3】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記衣服は、輪編みの衣服である。
【請求項4】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記衣服は、平編みの衣服である。
【請求項5】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記第一のニット構造は、プレイン・ダブル・ニット、プレイン・シングル・ジャージー・ニット、及びそれらの任意の組み合わせからなるグループから選択されるニットを有している。
【請求項6】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記第二のニット構造は、スペーサー・ニット、リブ・ニット、ポインテール・ニット、メッシュ・ニット、シアー・ニット、キルト・ニット、アイレット・ニットまたはオープン・ニット、及びそれらの任意の組み合わせからなるグループから選択されるニットを有している。
【請求項7】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記第一部分及び第二部分は、当該衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように、配置されている。
【請求項8】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、前記ボディと一体的に編んで作られている。
【請求項9】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、前記ボディに継ぎ目を介して取り付けられている。
【請求項10】
下記特徴を有する請求項9に記載の衣服:
前記継ぎ目は、縫合された継ぎ目、融着された継ぎ目、接着された継ぎ目からなるグループから選択される。
【請求項11】
下記特徴を有する請求項1に記載の衣服:
前記ボディは長さ及び内径を有し、
前記内径は前記長さに沿って変化し、それによって、前記ボディが一またはそれ以上の形状が付けられた部分を有するように構成されている。
【請求項12】
複数の第一部分と複数の第二部分とを有する衣服であって:
各第一部分は、第一のニット構造を有し、前記第一のニット構造は、プレイン・ダブル・ニット、プレイン・シングル・ジャージー・ニットからなるグループから選択され;
各第二部分は、第二のニット構造を有し、前記第二のニット構造は、スペーサー・ニット、リブ・ニット、ポインテール・ニット、メッシュ・ニット、シアー・ニット、キルト・ニット、及びアイレット・ニットまたはオープン・ニットからなるグループから選択され;
前記複数の第一部分と第二部分は、一体的に互いに編んで作られていることを特徴とする衣服。
【請求項13】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
前記衣服は、肌着、外側の衣服、及びスポーツ・ウエアからなるグループから選択される衣服である。
【請求項14】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
前記衣服は、輪編みの衣服または平編みの衣服である。
【請求項15】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
前記複数の第一部分と第二部分は、衣服に継ぎ目無しで模様を付ける効果を与えるように配置されている。
【請求項16】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
更に、一またはそれ以上の衣服の要素を有している。
【請求項17】
下記特徴を有する請求項16に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、衣服と一体的に編んで作られている。
【請求項18】
下記特徴を有する請求項16に記載の衣服:
前記一またはそれ以上の衣服の要素は、継ぎ目を介して取り付けられている。
【請求項19】
下記特徴を有する請求項18に記載の衣服:
前記継ぎ目は、縫合された継ぎ目、融着された継ぎ目、接着された継ぎ目、及びそれらの任意の組み合わせからなるグループから選択される。
【請求項20】
下記特徴を有する請求項12に記載の衣服:
更に衣服の長さ及び衣服の内側寸法を有し、
前記衣服の内側寸法は、前記衣服の長さに沿って変化し、それによって、当該衣服が一またはそれ以上の形状が付けられた部分を有するように構成されている。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公表番号】特表2007−509253(P2007−509253A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536814(P2006−536814)
【出願日】平成16年10月22日(2004.10.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/035008
【国際公開番号】WO2005/041702
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(302003303)サラ リー コーポレーション (9)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月22日(2004.10.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/035008
【国際公開番号】WO2005/041702
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(302003303)サラ リー コーポレーション (9)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]