説明

スケジュール管理装置、スケジュール管理方法、およびプログラム

【課題】スケジュールを管理しているユーザに対して、他のユーザについての情報を適切に通知することが可能なスケジュール管理装置を提供する。
【解決手段】ユーザ識別情報と、日時と、スケジュールの内容を示す情報であるスケジュール内容情報とを有する2以上のスケジュール情報が格納されるスケジュール情報格納部11と、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する関連検出部13と、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する出力部17とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケジュール情報を管理するスケジュール管理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスケジュールを管理する装置として、管理用サーバと端末サーバとをネットワークで接続して構築される業務管理支援システムであって、前記管理用サーバは、メンバーのスケジュール等の情報データを所定の様式に従って記録するための定型書式データを前記ネットワーク上に提供し、該定型書式データに従って入力された情報データを蓄積し、前記端末サーバ又は前記管理用サーバでは、任意に選択した複数人のメンバーの各情報データを、一括して、且つ強制的に又は優先的に更新することが可能であることを特徴とするものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−222466号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のスケジュール管理装置においては、スケジュールを管理しているユーザに対して、他のユーザについての情報を適切に通知したりすることができないという課題があった。例えば、同じ日時に、同じ内容の予定が入っている複数のユーザに対して、同じ予定を入れている他のユーザがいることを通知したりすることができなかった。このため、例えば、同じ予定を入れているユーザ間における情報交換等の交流を促すことができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のスケジュール管理装置は、ユーザ識別情報と、日時と、スケジュールの内容を示す情報であるスケジュール内容情報とを有する2以上のスケジュール情報が格納されるスケジュール情報格納部と、スケジュール情報格納部に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する関連検出部と、関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する出力部とを備えたスケジュール管理装置である。
【0006】
かかる構成により、スケジュールを管理しているユーザに対して、他のユーザについての情報を適切に通知することができる。
【0007】
また、本発明のスケジュール管理装置は、前記スケジュール管理装置において、関連検出部が検出した1以上のスケジュール情報の各組に含まれるユーザ識別情報の組におけるユーザ識別情報の出現状況に応じて、2以上のユーザ識別情報を関連付けるユーザ関連部を更に備えたスケジュール管理装置である。
【0008】
かかる構成により、スケジュールを管理している2以上のユーザを、管理しているスケジュール情報を用いて適切に関連付け(例えば、グループ化)することができる。例えば、日時とスケジュール内容情報とが同一であるスケジュール情報を登録している数が多いユーザをグループ化することができる。
【0009】
また、本発明のスケジュール管理装置は、前記スケジュール管理装置において、前記出力部は、前記ユーザ関連部が関連付けたユーザ識別情報を更に出力するスケジュール管理装置である。
【0010】
かかる構成により、関連付けられたユーザ識別情報を示す情報を出力することができる。これにより、例えば、ユーザ識別情報間の関連を知ることや、関連付けられたユーザ識別情報に対して、共通した情報提供を行う等の共通した処理を行うことが可能となる。
【0011】
また、本発明のスケジュール管理装置は、前記スケジュール管理装置において、出力部は、関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれる各ユーザ識別情報が示すユーザに、日時とスケジュール内容情報とが同一であるスケジュール情報の組に含まれる他のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力するスケジュール管理装置である。
【0012】
かかる構成により、ユーザに対して、同じスケジュール情報を登録している他のユーザに関する情報を通知することができる。
【0013】
また、本発明のスケジュール管理装置は、前記スケジュール管理装置において、出力部は、ユーザに関する情報を出力する日時である出力日時を、関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれる日時に応じて決定し、出力日時にユーザに関する情報を出力するスケジュール管理装置である。
【0014】
かかる構成により、ユーザに関する情報を、適切なタイミングで出力することができる。
【0015】
また、本発明のスケジュール管理装置は、前記スケジュール管理装置において、関連検出部が検出した一のスケジュール情報の組に含まれる二以上のユーザ識別情報のうちの、一のユーザ識別情報以外のユーザ識別情報を含むスケジュール情報であって、予め指定された条件を満たすスケジュール情報である関連スケジュール情報を、スケジュール情報格納部に格納されているスケジュール情報の中から検出する関連スケジュール検出部を更に備え、出力部は、関連スケジュール検出部が検出した関連スケジュール情報を、前記一のユーザ識別情報が示すユーザに出力するスケジュール管理装置である。
【0016】
かかる構成により、ユーザに対して、日時とスケジュール内容情報とが同一であるスケジュール情報を登録している他のユーザが登録しているスケジュール情報に関する情報を、適切に、通知することができる。
【0017】
また、本発明のスケジュール管理装置は、前記スケジュール管理装置において、スケジュール情報を受け付けて、スケジュール情報格納部に蓄積するスケジュール情報受付部とを更に備え、関連検出部は、スケジュール情報受付部がスケジュール情報を受け付けた場合に、スケジュール情報と同一の日時と同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報を、スケジュール情報格納部から検出するスケジュール管理装置である。
【0018】
かかる構成により、ユーザがスケジュール情報を入力した際に、このユーザに対して、日時とスケジュール内容情報とが同一であるスケジュール情報を登録している他のユーザに関する情報を適切に通知することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によるスケジュール管理装置によれば、スケジュールを管理しているユーザに対して、他のユーザについての情報を適切に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態におけるスケジュール管理システムのブロック図
【図2】同スケジュール管理装置の動作について説明するフローチャート
【図3】同スケジュール管理システムの概念図
【図4】同スケジュール管理装置のスケジュール情報管理表を示す図
【図5】同スケジュール管理装置の個人情報管理表を示す図
【図6】同スケジュール管理装置の出力日時管理情報を示す図
【図7】同スケジュール管理装置が出力した関連スケジュール情報の表示例を示す図
【図8】同スケジュール管理装置の組別ユーザ識別情報管理表を示す図
【図9】同スケジュール管理装置の出現数管理表を示す図
【図10】同スケジュール管理装置のユーザグループ管理表を示す図
【図11】同スケジュール管理装置が出力した他のユーザに関する情報の表示例を示す図
【図12】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【図13】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、スケジュール管理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0022】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるスケジュール管理システム1000のブロック図である。スケジュール管理システム1000は、スケジュール管理装置1と、一以上の情報処理端末2とを有している。スケジュール管理装置1と、ユーザが利用する1以上の情報処理端末2とは、有線または無線のネットワークや通信回線等を介して通信可能に接続されている。ここでは、説明の便宜上、1以上の情報処理端末2を、情報処理端末2a、2b、2c…と呼ぶ。情報処理端末2は、例えば、コンピュータや、スマートフォンや、携帯電話等であるとする。なお、図1においては、情報処理端末2が3つ以上である場合を示しているが、情報処理端末2は、3つ未満であっても良い。
【0023】
スケジュール管理装置1は、スケジュール情報格納部11、スケジュール情報受付部12、関連検出部13、個人情報格納部14、ユーザ関連部15、関連スケジュール検出部16、及び出力部17を備える。
【0024】
情報処理端末2は、端末入力受付部21、送信部22、受信部23、及び端末出力部24を備える。
【0025】
スケジュール情報格納部11には、2以上のスケジュール情報が格納される。スケジュール情報は、ユーザ識別情報と、日時と、スケジュール内容情報とを有する情報である。スケジュール情報格納部11には、例えば、少なくともユーザ識別情報が互いに異なる2つのスケジュール情報が格納される。
【0026】
ユーザ識別情報は、スケジュール管理情報を利用するユーザを識別可能な識別情報である。例えば、ユーザ識別情報は、ユーザID、ユーザの氏名や、ユーザを表す文字列や数字列の組合せや、ユーザのメールアドレスや、携帯電話番号、社員番号、会員番号等である。
【0027】
日時は、日付と時刻とを示す情報である。ただし、ここでは、日付のみを示す情報も、日時と考える。日付は、年月日等の情報を含んでいても良い。また、ここでの日付は連続した複数の日付(即ち期間)を示すものであっても良い。ここでの時刻は、一の時刻を示すものであっても、一の時間帯を示すものであっても良い。例えば、時刻は、一の時間帯の開始時刻または終了時刻またはその両方を示す情報である。また、時刻は、一の時間帯の開始時刻と継続時間との組合せであっても良い。日時は、例えば、対応するスケジュール内容情報が示すスケジュールが実行される日時である。
【0028】
スケジュール内容情報は、スケジュールの内容を示す情報である。スケジュール内容情報は、例えば、スケジュールが示す予定の内容や、スケジュールが実行される場所や、スケジュールが示す予定の主体を示す文字列等の記号等の情報である。また、スケジュールが示す予定の詳細を示す情報であってもよい。
【0029】
スケジュール情報格納部11には、例えば、スケジュール情報受付部12がユーザ等から受け付けたスケジュール情報が、スケジュール情報受付部12により蓄積される。ただし、スケジュール情報が蓄積される過程等は問わない。
【0030】
スケジュール情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、個人情報格納部14においても同様である。
【0031】
スケジュール情報受付部12は、スケジュール情報を受け付けて、スケジュール情報格納部11に蓄積する。ここで述べる受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。なお、かかることは、端末入力受付部21の受け付けに関しても同様である。例えば、スケジュール情報受付部12は、ユーザが情報処理端末2を介して入力したスケジュール情報を、無線や有線のネットワーク経由で受信する。
【0032】
スケジュール情報受付部12は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、通信手段やそのドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。かかることは、端末入力受付部21に関しても同様である。
【0033】
関連検出部13は、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する。ここでの組とは、2以上のスケジュール情報を意味する。関連検出部13は、例えば、スケジュール情報受付部12がスケジュール情報を受け付けた場合に、この受け付けたスケジュール情報と同一の日時と同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報を、スケジュール情報格納部11から検出する。このとき、受け付けたスケジュール情報と異なるユーザ識別情報を有するスケジュール情報を選択的に検出することが好ましい。
【0034】
ここでは、日付と時刻とが一致している場合だけでなく、日付だけが一致している場合も、同一の日時と考えても良い。また、日時が複数の連続した日付を示す場合、連続した日付の一部だけが一致する場合(一部だけが重なる場合)も、日時が一致していると考えて良い。時刻の一致とは、開始時刻や、終了時刻が一致している場合や、時間帯が完全一致しているだけでなく、時刻が示す時間帯の一部が重なっている場合も含む概念であると考えても良い。また、ユーザによる時刻の入力ミス等のばらつきを考慮して、時刻と時刻との差が、予め指定された値以下(例えば、5分以下、あるいは、1時間以下)である場合を、時刻が一致していると判断するようにしても良い。また、場合によっては、日付のうちの、年、月、または日の1以上だけが一致している場合も同一の日時と考えるようにしても良い。
【0035】
また、ここでは、スケジュール内容情報が示すスケジュールの内容が、実質的に同じ内容を指す場合に、スケジュール内容情報が同一であると考える。例えば、スケジュール内容情報が、完全に一致している場合だけでなく、スケジュール内容情報に含まれる文字列(例えば、単語や形態素)の所定数以上、あるいは、所定の比率以上が、一致している、あるいは類似している場合も、スケジュール内容情報が同一であると考える。例えば、形態素解析により2つのスケジュール内容情報内の文字列(例えば単語)の品詞をそれぞれ取得し、その中から、特定の品詞の文字列、例えば、名詞と形容詞の文字列のみを抽出する。形態素解析のシステムとしては、例えば、「"Mecab(和布蕪)"[平成23年10月20日検索]、インターネット(URL:http://mecab.sourceforge.net/)」や、「"ChaSen(茶筌)"、[平成23年10月20日検索]、インターネット(URL:http://chasen-legacy.sourceforge.jp/)」等が利用可能である。そして、抽出した文字列同士が一致するか否かを判断する。この一致の判断の際も、部分一致を判断しても良い。また、類似の判断を行って、類似度が予め指定された値以上である場合に、文字列同士が一致していると判断してもよい。
【0036】
類似の判断は、例えば、動的計画法による文字列類似度計算等を行うことにより類似度を算出することで判断可能である。文字列間の類似度の計算については、以下の文献を参考にされたい「"付録A符号列の比較と照合"、[平成23年10月20日検索]、インターネット(URL:http://sslab.nuee.nagoya-u.ac.jp/~sato/lec/kisoron2/string.pdf)」。そして、2つのスケジュール内容情報の所定の比率以上の文字列が一致している場合に、スケジュール内容情報が同一であると判断する。なお、上記の方法の他に、N-gramを利用して、2つのスケジュール内容情報の類似度を判断し、類似度が予め指定された値以上である場合に、2つのスケジュール内容情報が同一であると判断しても良い。N-gramに関しては、以下の文献を参照されたい「"N-gramモデルを利用したテキスト分析"、[平成23年10月20日検索]、インターネット(URL:http://www.shuiren.org/chuden/teach/n-gram/index-j.html)」。
【0037】
なお、予め類似する文字列を対応付けて蓄積した辞書(例えば、類義語の辞書や、上位概念語と下位概念語とを対応付けた辞書等)を図示しない記憶媒体等に用意し、2つの文字列(例えば、2つの名詞句)が、この辞書において対応付けられている場合に、類似していると判断するようにしても良い。
【0038】
関連検出部13が、同一の日時と同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出するタイミング等は問わない。例えば、スケジュール情報受付部12がスケジュール情報を受け付けた場合に、関連検出部13は、スケジュール情報の組を検出しても良い。また、予め指定された日時等のタイミング(例えば、毎週金曜日の午後3時等)に、スケジュール情報の組を検出しても良い。また、ユーザ等によりスケジュール情報の組を検出する指示を受け付けた場合にスケジュール情報の組を検出しても良い。
【0039】
なお、関連検出部13が検出の対象とするスケジュール情報は、日時が、現在時刻以降のものに限定したり、日時が、現在時刻以降のものと、現在から予め指定された期間だけ遡った期間内の日時であるものとに限定したりしても良い。
【0040】
個人情報格納部14には、個人情報が格納される。個人情報は、ユーザ識別情報と、このユーザ識別情報が示すユーザの送信先を指定する送信先指定情報とを有する。また、個人情報は、さらに、ユーザ識別情報が示すユーザについての詳細な情報を有していても良い。ユーザについての詳細な情報とは、例えば、氏名や、住所、電話番号、メールアドレス等の個人情報や、ユーザの趣味や嗜好の情報や、紹介文等である。
【0041】
ユーザ関連部15は、関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報の各組に含まれるユーザ識別情報の組におけるユーザ識別情報の出現状況に応じて、2以上のユーザ識別情報を関連付ける。ユーザ識別情報の出現状況とは、例えば、個々のユーザ識別情報が出現する組の数や、2以上のユーザ識別情報の組合せが出現する組の数である。2以上のユーザ識別情報の組合せとは、具体的には、異なる2以上のユーザ識別情報で構成されるユーザ識別情報の組合せを意味する。2以上のユーザ識別情報を関連付けるということは、例えば、2以上のユーザ識別情報をグループ化することと考えても良い。ユーザ識別情報を関連付けるということは、例えば、関連付けの対象となるユーザ識別情報に、それぞれ同じグループ識別情報を対応付けて、蓄積することである。また、関連付けの対象となる2以上のユーザ識別情報を、一のグループに含まれるユーザ識別情報として、図示しないグループを管理するための記憶媒体等に、一のレコードとして蓄積すること等である。
【0042】
以下、ユーザ識別情報の出現状況が、個々のユーザ識別情報が出現する組の数である場合の一例について説明する。例えば、ユーザ関連部15は、関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報の各組に含まれるユーザ識別情報の組における、同一のユーザ識別情報が出現する組の数に応じて、2以上のユーザ識別情報を関連付ける。具体例を挙げると、関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報の組にそれぞれ含まれるユーザ識別情報の組において、ユーザ識別情報ごとに、このユーザ識別情報が出現する組の数をカウントする。そして、その出現数を上記で検出した組の数で除算して、ユーザ識別情報ごとの出現割合を算出し、その出現割合が予め指定された比率以上を超えるユーザ識別情報を関連付ける。予め指定された比率は、通常は、50%より大きい値に設定することが好ましい。出現頻度が50%より大きい値の一のユーザ識別情報と、出現割合が50%より大きい値の他のユーザ識別情報とは、少なくとも1以上の同一の日時と同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報のユーザ識別情報で構成される組に属していると考えられるからである。なお、ユーザ識別情報の同一とは、通常は完全一致である。
【0043】
次に、ユーザ識別情報の出現状況が、2以上のユーザ識別情報の組合せが出現する組の数である場合の例について説明する。ユーザ関連部15は、例えば、関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報の組にそれぞれ含まれるユーザ識別情報の組のうちの、同一の2以上のユーザ識別情報の組合せが出現する組の数に応じて、2以上のユーザ識別情報を関連付ける。この場合、ユーザ関連部15が、同一の2以上のユーザ識別情報の組合せが出現する組の数に応じて、どのように2以上のユーザ識別情報を関連付けるかは問わない。また、同一の2以上のユーザ識別情報の組合せが出現する組の数に応じて関連付けられる2以上のユーザ識別情報は、この組合せに含まれるユーザ識別情報以外の他のユーザ識別情報を含んでも良い。例えば、2つの組合せに含まれるユーザ識別情報を一のグループに属するユーザ識別情報として関連付けても良い。出現する組の数に応じてユーザ識別情報を関連付ける具体例について以下に説明する。
【0044】
例えば、ユーザ関連部15は、まず、関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報の組にそれぞれ含まれるユーザ識別情報の組の中から、同一のユーザ識別情報の組合せが出現する組の数を、2以上のユーザ識別情報の組合せごとに取得する。具体的には、ユーザ関連部15は、関連検出部13が検出したスケジュール情報の各組について、各組に含まれるユーザ識別情報から2(あるいは2以上)のユーザ識別情報と取り出した場合の組合せを取得する。そして、関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報の組において、上記で取得したユーザ識別情報の組合せごとに、このユーザ識別情報の組合せが出現しているスケジュール情報の組の数をカウントし、カウントした数を、例えば、上記で取得したユーザ識別情報の組と対応付けて、図示しない記憶媒体等に一時記憶する。そして、ここで取得したユーザ識別情報の組合せごとの出現数の中から、予め指定された数(閾値)を超える出現数を検出し、この出現数に対応するユーザ識別情報の組合せを構成するユーザ識別情報を関連付ける。なお、出現数を予めカウントする代わりに、各組み合わせについて、順次、同一の組合せが出現する組の数をカウントしていき、このカウント数が閾値を超えた場合に、この組に含まれるユーザ識別情報を関連付けるようにしても良い。
【0045】
また、ユーザ関連部15は、ユーザ識別情報の組合せごと(通常は、2つのユーザ識別情報の組合せごと)に取得した出現数を用いて、ユーザ識別情報の組合せごとの共起率(共起確率)を算出し、この共起率を用いて、ユーザ識別情報をクラスタリングすることで、2以上のユーザ識別情報を関連付けるようにしても良い。共起率は、例えば、関連検出部13が検出した組の数で、ユーザ識別情報の組合せの出現数を除算した値である。なお、共起率によって、ユーザ識別情報をクラスタリングする手法は、単語を、共起率を用いてクラスタリングする手法において、単語の共起率を利用する代わりに、ユーザ識別情報の共起率を用いることで実現可能である。なお、共起率を用いてクラスタリングする手法は、以下の文献を参考にされたい「有田 一平、他2名、"検索語の共起情報を利用した単語クラスタリングとWeb 検索への応用"、[平成23年10月21日検索]、インターネット(URL:http://www.f.waseda.jp/kikuchi/profile/documents/200707_arita_NLC.pdf)」、「松尾 豊、他4名、"Web上の情報からの人間関係ネットワークの抽出"、[平成23年10月21日検索]、インターネット(URL:http://www.miv.t.u-tokyo.ac.jp/papers/matsuoJSAI05.pdf)」。
【0046】
関連スケジュール検出部16は、関連検出部13が検出した一のスケジュール情報の組に含まれる二以上のユーザ識別情報のうちの、一のユーザ識別情報以外のユーザ識別情報を含むスケジュール情報であって、予め指定された条件を満たすスケジュール情報である関連スケジュール情報を、一のユーザ識別情報に関する関連スケジュール情報として、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の中から検出する。
【0047】
例えば、一の関連検出部13が、第一のユーザ識別情報を有するスケジュール情報と、第二のユーザ識別情報を有するスケジュール情報とのみを有するスケジュール情報の組を検出した場合、関連スケジュール検出部16は、第一のユーザ識別情報以外のユーザ識別情報を含むスケジュール情報(即ち、第二のユーザ識別情報を含むスケジュール情報のうちの、第一のスケジュール情報を含むスケジュール情報を除外したスケジュール情報)であって、予め指定された条件を満たすスケジュール情報を、第一のユーザ識別情報についての関連スケジュール情報としてスケジュール情報格納部11から検出する。また、関連スケジュール検出部16は、第二のユーザ識別情報以外のユーザ識別情報を含むスケジュール情報(即ち、第一のユーザ識別情報を含むスケジュール情報のうちの、第二のスケジュール情報を含むスケジュール情報を除外したスケジュール情報)であって、予め指定された条件を満たすスケジュール情報を、第二のユーザ識別情報についての関連スケジュール情報としてスケジュール情報格納部11から検出する。あるいは、いずれか一方のみを検出しても良い。
【0048】
一のユーザ識別情報は、例えば、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報である。ただし、どのスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報としても良い。関連スケジュール検出部16は、この関連スケジュール情報を検出する処理を、関連検出部13が検出したスケジュール情報の一の組に含まれる2以上のユーザ識別情報のそれぞれに対して行うようにしても良い。また、この処理を関連検出部13が検出した2以上のスケジュール情報の組のそれぞれに対して行うようにしても良い。関連スケジュール検出部16は、例えば、検出した関連スケジュール情報を、対応するユーザ識別情報と対応付けて図示しない記憶媒体に蓄積する。
【0049】
なお、関連スケジュール検出部16が、一のユーザ識別情報について関連スケジュール情報を検出する際には、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報については、1つのみを関連スケジュール情報として検出するようにしてもよい。例えば、これらが重複するものについては、1つを残して削除しても良い。ここでの同一の日時およびスケジュール内容情報とは、関連検出部13の説明について用いられた同一の日時およびスケジュール内容情報と同じものを意味すると考えて良い。
【0050】
上記の「予め指定された条件」とは、どのような条件であってもよく、例えば、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれるスケジュール情報の日時と同じ日付を示す日時を有するスケジュール情報という条件である。また、スケジュール情報の組に含まれるスケジュール情報の日時と同じ日付と、この日時が示す時間帯以降の連続した時間帯を示す日時を有するスケジュール情報という条件であっても良い。また、例えば、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれるスケジュール情報のスケジュール内容情報と同一であるスケジュール内容情報を有するスケジュール情報という条件であってもよい。ここでのスケジュール内容情報と同一は、上記の関連検出部13の説明について用いられたスケジュール内容情報と同一と同じことを意味すると考えて良い。
【0051】
出力部17は、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、情報処理端末2等の外部の装置への送信、記録媒体への蓄積(一時記憶も含む)、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部17は、スケジュール情報の組に含まれる全てのユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力しても良いし、一部のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報だけを出力しても良い。また、出力部17は、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報を、一旦、メモリ等の記憶媒体等(図示せず)に一時記憶(出力)し、一時記憶したユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を送信しても良い。
【0052】
ユーザに関する情報とは、例えば、ユーザのユーザ識別情報であっても良いし、ユーザのユーザ識別情報を含む1以上の他のスケジュール情報であっても良い。また、ユーザに関する情報は、個人情報格納部14にユーザのユーザ識別情報と対応付けて格納されている、ユーザについての詳細な情報(例えば、氏名や、住所、電話番号、メールアドレス等の個人情報や、ユーザの趣味や嗜好の情報や、紹介文等)から、ユーザのユーザ識別情報を用いて検索により取得したユーザの詳細な情報の少なくとも一部であっても良い。また、ユーザに関する情報は、これらの情報の組み合わせであってもよい。なお、出力部17がどのようにユーザに関する情報を取得するかは問わない。
【0053】
出力部17は、例えば、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれる各ユーザ識別情報が示すユーザに、同じスケジュール情報の組に含まれる他のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する。例えば、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報が有するユーザ識別情報が示すユーザに、このスケジュール情報と同じ組に含まれるスケジュール情報のユーザ識別情報を送信する場合、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報が有するユーザ識別情報は、送信対象から除外する。出力部17は、例えば、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報から、スケジュール情報の出力先となる一のユーザのユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報を除外し、除外されずに残ったユーザ識別情報を、一のユーザに対して出力する。具体例としては、各ユーザ識別情報が示すユーザのスケジュールを表示する画面等に、他のユーザ識別情報を表示するための情報を出力しても良い。
【0054】
ここで述べる各ユーザ識別情報が示すユーザに、他のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力するということは、例えば、各ユーザ識別情報が示すユーザが利用する情報処理端末(図示せず)等に、他のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報をネットワーク等を経由して送信することである。例えば、出力部17は、個人情報格納部14にユーザ識別情報と対応付けて蓄積されているユーザの送信先を指定する情報(例えば、送信先指定情報)から、各ユーザ識別情報に対応する送信先指定情報をそれぞれ取得して、各送信先指定情報が示す送信先に、同じスケジュール情報の組に含まれる他のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を送信する。送信先指定情報は、送信先を特定可能な情報であればよく、例えば、電子メールアドレスや、IPアドレス、ファイル共有サービス等のアカウント等である。また、他のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を、各ユーザ識別情報と対応付けて表示したり蓄積したりすることであってもよい。
【0055】
また、出力部17は、ユーザに関する情報を出力する日時である出力日時を、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれる日時に応じて決定し、出力日時にユーザに関する情報を出力してもよい。例えば、出力部17は、予め指定されたルールに応じて、出力日時を決定する。予め指定されたルールは、例えば、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれる日時に対して、予め指定された日数、あるいは時間だけ、前となる日時(例えば、1日前の日時)を出力日時に決定するというルールである。また、例えば、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に含まれる日時が示す日付の、予め指定された時刻(例えば、午前9時)を送信日時に決定するというルールであっても良い。
【0056】
また、出力部17は、関連スケジュール検出部16が一のユーザ識別情報が示すユーザに関して検出した関連スケジュール情報を、この一のユーザ識別情報が示すユーザに出力する。ユーザに出力するとは、例えば、上記と同様に、ユーザに対応する送信先指定情報を取得して、この送信先指定情報が示す送信先に関連スケジュール情報を送信することや、ユーザのスケジュール等を表示する画面に、関連スケジュール情報を表示すること等である。
【0057】
また、出力部17は、ユーザ関連部15が関連付けたユーザ識別情報(言い換えればグループ化したユーザ識別情報)を出力するようにしても良い。例えば、一のユーザのユーザ識別情報と関連付けられたユーザ識別情報を、ユーザ関連部15により関連付けられたユーザ識別情報の中から読み出して、読み出したユーザ識別情報を、一のユーザに対して出力するようにしても良い。また、関連付けられたユーザ識別情報を示す情報(例えば、リスト等)を出力しても良い。
【0058】
出力部17は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスや、通信手段や、そのドライバー等で実現され得る。
【0059】
端末入力受付部21は、スケジュール情報の入力を受け付ける。例えば、ユーザ等が入力インターフェース等を介して入力したスケジュール情報を受け付ける。また、一のユーザ識別情報と、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報のうちの、この一のユーザ識別情報を有するスケジュール情報の送信を要求する情報等とを有する情報の入力を受け付けても良い。
【0060】
送信部22は、端末入力受付部21が受け付けたスケジュール情報を、スケジュール管理装置1にネットワーク等を介して送信する。また、端末入力受付部21が受け付けた一のユーザ識別情報と、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報のうちの、この一のユーザ識別情報を有するスケジュール情報の送信を要求する情報等を送信しても良い。送信部22は、例えば、通信手段やそのドライバー等により実現される。
【0061】
受信部23は、スケジュール管理装置1から送信される情報を受け付ける。例えば、受信部23は、スケジュール管理装置1から送信される上述したユーザに関する情報、関連スケジュール情報、または関連付けられたユーザ識別情報の少なくとも一つを受信する。また、送信部22が送信したスケジュール情報の送信を要求する情報に応じてスケジュール管理装置1から送信されるスケジュール情報を受信しても良い。受信部23は、例えば、通信手段やそのドライバー等により実現される。
【0062】
端末出力部24は、受信部23が受信した情報、例えば、受信部23は、スケジュール管理装置1から送信される上述したユーザに関する情報、関連スケジュール情報、または関連付けられたユーザ識別情報の少なくとも一つ、を出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積(一時記憶も含む)、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。出力部17は、ディスプレイ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスや、通信手段や、そのドライバー等で実現され得る。
【0063】
次に、スケジュール管理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0064】
(ステップS101)スケジュール情報受付部12は、スケジュール情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、スケジュール情報をスケジュール情報格納部11に蓄積してステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS107に進む。
【0065】
(ステップS102)関連検出部13は、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の中から、ステップS101で受け付けたスケジュール情報と、同一の日時および同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報を検出する。ただし、ステップS101で受け付けたスケジュール情報と同じユーザ識別情報を有するスケジュール情報は検出しない。ここで検出された1以上のスケジュール情報とステップS101で受け付けたスケジュール情報とが、ここでは関連検出部13が検出したスケジュール情報の組である。
【0066】
(ステップS103)出力部17は、予め指定されたルールに応じて、ステップS102で検出したスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報を出力する出力日時を決定する。例えば、ステップS101で受け付けたスケジュール情報、またはステップS102で検出したスケジュール情報に含まれる日時が示す時間帯の開始時刻の24時間前の時刻を出力日時に決定してもよい。
【0067】
(ステップS104)出力部17は、ステップS102で検出したスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報と、ステップS103で検出した出力日時と、ステップS101で受け付けたスケジュール情報(または、このスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報等)とを対応付けて、図示しないメモリやハードディスク等の記憶媒体に蓄積する。
【0068】
(ステップS105)関連スケジュール検出部16は、関連検出部13がステップS102で検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報のうちの、ステップS101で受け付けたスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報以外の1以上のユーザ識別情報をそれぞれ含むスケジュール情報であって、予め指定された条件を満たすスケジュール情報を、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の中から検出する。
【0069】
例えば、関連スケジュール検出部16は、まず、ステップS102において関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報(ただし、ステップS101で受け付けたスケジュール情報は除く)から、それぞれユーザ識別情報を取得する。そして、これらのユーザ識別情報をそれぞれ有するスケジュール情報であって、予め指定された条件を満たすスケジュール情報である関連スケジュール情報を、スケジュール情報格納部11から取得する。予め指定された条件とは、例えば、関連検出部13がステップS102で検出したスケジュール情報の組に含まれるスケジュール情報に連続したスケジュール情報という条件である。連続したスケジュール情報とは、日時が示す時間帯が連続している2以上のスケジュール情報である。なお、関連スケジュール情報が検出できなかった場合、ステップS101に戻るようにしてよい。
【0070】
(ステップS106)出力部17は、関連スケジュール検出部16が検出した関連スケジュール情報を出力する。例えば、出力部17は、ステップS101で受け付けたスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに対して、関連スケジュール情報を送信する。関連スケジュール情報の送信先指定情報(例えば、電子メールアドレスやIPアドレス等)は、ユーザ識別情報を検索キーとして、個人情報格納部14から検索を行うことで取得可能である。また、出力部17は、関連スケジュール情報を、ステップS101で受け付けたスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報が示すユーザのスケジュール情報を表示する画面等に表示しても良い。そして、ステップS101に戻る。
【0071】
(ステップS107)関連検出部13は、ユーザ識別情報の関連付けを行うタイミングであるか否かを判断する。関連付けを行うタイミングになったか否かはどのように判断しても良い。例えば、毎日、予め指定された時刻を経過した時点で、関連付けを行うタイミングになったと判断しても良い。
【0072】
(ステップS108)関連検出部13は、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有する1以上のスケジュール情報の組を検出する。
【0073】
(ステップS109)ユーザ関連部15は、ステップS107で検出したスケジュール情報の各組について、各組に含まれる2以上のスケジュール情報の中から2以上のユーザ識別情報を取り出す場合のユーザ識別情報の組合せを取得する。
【0074】
(ステップS110)ユーザ関連部15は、ステップS109で取得した各ユーザ識別情報の組合せについて、その組合せが出現する組の数をそれぞれカウントして取得する。
【0075】
(ステップS111)関連検出部13は、ステップS110で取得した各組み合わせごとの出現数(カウント数)が、予め指定されている閾値よりも大きいか否かを判断し、大きい場合、その組み合わせに含まれるユーザ識別情報を関連付ける。例えば、その組み合わせに含まれる各ユーザ識別情報を、同じグループに属することを示すグループ識別情報と対応付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。なお、ステップS107において、関連付けを行うことを決定した時点で、それまでに蓄積されていたユーザ識別情報の関連付けは削除しても良い。そして、ステップS101に戻る。
【0076】
(ステップS112)出力部17は、ステップS104で蓄積した出力日時の中に、現在の日時と一致する出力日時があるか否かを判断する。一致するものがある場合、ステップ113に進み、ない場合、ステップS101に戻る。
【0077】
(ステップS113)出力部17は、ステップS104で蓄積された情報から、出力日時と対応付けて格納されているユーザ識別情報を読み出し、このユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する。例えば、ユーザに関する情報を、このユーザ識別情報と対応付けられて格納されているステップS101で受け付けたスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに対して出力(例えば、送信)する。そして、ステップS101に戻る。
【0078】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0079】
なお、図2においては、ステップS101で受け付けたスケジュール情報に関して、ユーザ識別情報を関連付けを行うようにしたが、本願においては、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の少なくとも1以上に対して、同様のユーザ識別情報の関連付けを行うようにしても良い。
【0080】
次に、情報処理端末2の動作について簡単に説明する。端末入力受付部21がスケジュール情報の入力を受け付けると、送信部22は、受け付けたスケジュール情報を、スケジュール管理装置1に送信する。受信部23は、スケジュール管理装置1から送信された情報(例えば、上述したユーザに関する情報、関連スケジュール情報、または関連付けられたユーザ識別情報の少なくとも一つ)を受信したか否かを繰り返し判断し、受信した場合、端末出力部24は、受信した情報を出力する。
【0081】
以下、本実施の形態におけるスケジュール管理システム1000の具体的な動作について説明する。
【0082】
図3は、スケジュール管理装置1を備えたスケジュール管理システム1000の概念図である。スケジュール管理システム1000は、スケジュール管理装置1と、一以上の情報処理端末2とを有している。この具体例においては、スケジュール管理装置1と、ユーザが利用する1以上の情報処理端末2とは、有線または無線のネットワークを介して通信可能に接続されているものであるとする。ここでは、説明の便宜上、1以上の情報処理端末2を、情報処理端末2a、2b、2c…と呼ぶ。情報処理端末2は、例えば、コンピュータや、スマートフォンや、携帯電話等であるとする。
【0083】
例えば、ユーザから情報処理端末2を介してネットワーク経由で入力されたスケジュール情報が、スケジュール情報格納部11に予め格納されているものとする。
【0084】
図4は、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報を管理するスケジュール情報管理表である。スケジュール情報管理表は、「ID」、「ユーザID」、「日時」、「スケジュール内容」という項目を有している。「日時」は、さらに、「日付」と「開始時刻」と、「終了時刻」という項目を有している。「ID」は、スケジュール情報を管理する識別情報である。「ユーザID」は、ユーザ識別情報である。「日付」は、スケジュールが示す予定の年月日を示す。「開始時刻」は、スケジュールが示す予定の開始時刻である。「終了時刻」は、スケジュールが示す予定の終了時刻である。「スケジュール内容」は、スケジュール内容情報であり、ここではテキストであるとする。ここでは、各行が、一のスケジュール情報のレコードであるとする。
【0085】
また、個人情報格納部14には、予め、このスケジュール管理装置1を利用するユーザの個人情報が登録されているものとする。
【0086】
図5は、個人情報格納部14に予め格納されている個人情報を管理する個人情報管理表である。個人情報管理表は、「ユーザID」、「電子メール」、「趣味」、「コメント」等の項目を有している。「ユーザID」は、図4の「ユーザID」に対応する。「電子メール」は、ユーザが利用する電子メールアドレスであり、ユーザの送信先指定情報に相当する。「趣味」、「コメント」は、ユーザ自身が登録した趣味やコメントを示すテキストである。
【0087】
ここで、例えば、ユーザIDが「C001」であるユーザが、情報端末2cにこのユーザIDでログインして、「日付」が「2011/10/01」で、「開始時刻」が「18:00」、「終了時刻」が「21:00」、「スケジュール内容」が「サザンのライブ@東京」であるスケジュールを、入力したとすると、スケジュール管理装置1のスケジュール情報受付部12は、ネットワーク経由で、これらの情報と、ユーザID「C001」とを有するスケジュール情報を受け付ける。そして、スケジュール情報受付部12は、受け付けたスケジュール情報を、スケジュール情報格納部11に追記する。例えば、このスケジュール情報には、「ID」の値として「10511」が自動で割り当てられたとする。
【0088】
次に、関連検出部13は、上記で受け付けたスケジュール情報と同一の日時のスケジュール情報を、図4に示したスケジュール情報管理表の中から検出する。ここでは、「日付」と「開始時刻」とが一致するスケジュール情報を同一の日時のスケジュール情報として検出することが予め設定されているとすると、「日付」が「2011/10/01」で、「開始時刻」が「18:00」であるスケジュール情報を検出する。ここでは、「ID」が「10001」から「10003」までのスケジュール情報が、日時が同一であるスケジュール情報として検出される。なお、例えば、「日付」のみが一致するスケジュール情報を、同一の日時のスケジュール情報として検出しても良い。
【0089】
更に、関連検出部13は、検出したスケジュール情報の中から、「スケジュール内容」の値が、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報のスケジュール内容情報「サザンのライブ@東京」と同一であるスケジュール情報を検出する。ここでは、複数のスケジュール内容情報にそれぞれ含まれる名詞句の2以上が一致または類似する場合に、複数のスケジュール内容情報が同一であると判断するよう予め設定されているものとする。
【0090】
具体的には、関連検出部13は、「ID」が「10511」であるスケジュール情報のスケジュール内容情報「サザンのライブ@東京」を読み出して形態素解析して、「サザン(名詞)」、「の(助詞)」、「ライブ(名詞)」、「@(特殊語)」、「東京(名詞)」という結果を得る。そして、この中から名詞句「サザン」、「ライブ」、「東京」を取り出し、この取り出した名詞句のうちの2以上と同一である名詞句を有するスケジュール内容情報を、上記で日付が同一であると判断されたスケジュール情報のスケジュール内容情報の中から検出する。
【0091】
関連検出部13は、まず、「ID」が「10001」であるスケジュール情報に含まれるスケジュール内容情報「サザンのコンサート」を形態素解析して「サザン(名詞)」、「の(助詞)」、「コンサート(名詞)」という形態素を得る。そして、関連検出部13は、この形態素の各名詞句「サザン」および「コンサート」が「サザン」、「ライブ」、「東京」のいずれかと一致するか否かを判断する。ここでは、いずれか一方の文字列全体が、他方の文字列に含まれる場合(即ち、部分一致する場合)や、文字種が異なる場合(例えば、ひらがなとカタカナの違いや、漢字とひらがなの違い)や、言語が異なる場合(例えば、英語と日本語の違い)も、一致すると判断する。「サザン」は一致すると判断されるが、「コンサート」は一致しないと判断される。次に、ここでは、一致しないと判断された名詞句「コンサート」の類義語の中に、「サザン」、「ライブ」、「東京」のいずれかと一致するものがあるか否かを判断する。例えば、予め図示しない記憶媒体に格納されている文字列とその類義語とが対応付けて格納されている類義語の辞書データから、「コンサート」の類義語として、「演奏会」、「ライブ」、「公演」、「リサイタル」を取得したとすると、この中に、「サザン」、「ライブ」、「東京」のいずれかと一致するものがあるか否かを判断する。ここでは、「コンサート」の類義語である「ライブ」が、名詞句「サザン」、「ライブ」、「東京」の一つと一致することから、「コンサート」は「ライブ」に類似すると判断される。このようにして、「ID」が「10001」であるスケジュール情報に含まれるスケジュール内容情報に含まれる2以上の名詞句のそれぞれが、上記で受け付けたスケジュール情報に含まれるスケジュール内容情報に含まれる2以上の名詞句と一致または類似であることから、「ID」が「10001」であるスケジュール情報のスケジュール内容情報は、上記で受け付けた「ID」が「10511」であるスケジュール情報のスケジュール内容情報と同一であると判断される。そして、このスケジュール情報の「ID」である「10001」を、メモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0092】
次に、「ID」が「10002」であるスケジュール情報についても同様の処理が行われる。まず、「ID」が「10002」であるスケジュール情報に含まれるスケジュール内容情報「サザンブラザースのライブ」の形態素解析の結果、「サザンブラザース」、「ライブ」という名詞句が得られたとする。関連検出部13は、この形態素の各名詞句「サザンブラザース」および「ライブ」が、上述したスケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報から取得した「サザン」、「ライブ」、「東京」のいずれかと一致するか否かを判断する。ここでは、「サザンブラザース」の中に、「サザン」という文字列が含まれるため、「サザンブラザース」という名詞句は一致(部分一致)すると判断される。また、「ライブ」という名詞句も一致すると判断される。このため、「ID」が「10002」であるスケジュール情報に含まれるスケジュール内容情報は、一致する名詞句が2以上有しているため、上記で受け付けた「ID」が「10511」であるスケジュール情報のスケジュール内容情報と同一であると判断される。そして、このスケジュール情報の「ID」である「10002」を、メモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
【0093】
次に、「ID」が「10003」であるスケジュール情報についても同様の処理が行われるが、「ID」が「10003」であるスケジュール情報のスケジュール内容情報は、名詞句「サザン」、「ライブ」、「東京」のいずれかと一致または類似する名詞句を含まないと判断され、このスケジュール内容情報は、上記で受け付けた「ID」が「10511」であるスケジュール情報のスケジュール内容情報と同一でないと判断される。
【0094】
このようにして検出した「ID」が「10001」、および「10002」であるスケジュール情報と、スケジュール情報受付部12が受け付けた「ID」が「10511」であるスケジュール情報との組が、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組である。
【0095】
出力部17は、予め指定されたルールに応じて、上記で受け付けた「ID」が「10511」であるスケジュール情報に対して、上記で検出した「ID」が「10001」及び「10002」であるスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報を出力する出力日時を決定する。予め指定されたルールは、例えば、検出したスケジュール情報に含まれる日時が示す日付の前日の、当該スケジュール情報に含まれる日時が示す開始時刻と同じ時刻を、出力日時に決定するというルールであるとする。ここでは、上記で検出したスケジュール情報の「日付」は、「2011/10/01」で、「開始時刻」は「18:00」であるため、出力日時は、日付が「2011/09/30」、「開始時刻」が「18:00」である日時に決定される。
【0096】
出力部17は、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報の「ID」である「10511」と、上記で検出した日時(日付が「2011/09/30」、「開始時刻」が「18:00」である日時)と、上記で同一であると判断された「ID」が「10001」および「10002」であるスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報である「A001」および「B001」とを有する情報(以下、出力日時管理情報と称す)を、図示しない記憶媒体に蓄積する。
【0097】
図6は、出力部17が蓄積した出力日時管理情報を示す図である。出力日時管理情報は、「出力日時」と、「対応ID」と、「ユーザID」という項目を有している。「出力日時」は更に、「日付」と「時刻」という項目を有している。「対応ID」は、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報の「ID」である。「ユーザID」は、「対応ID」が示すスケジュール情報に関して、関連検出部13が検出した1以上のスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報である。ユーザ識別情報が複数ある場合、各ユーザ識別情報は、「,(カンマ)」を用いて区切られている。「日付」は、出力部17が取得した出力日時の日付である。「時刻」は、出力部17が取得した出力日時の時刻である。ここでは、最も下のレコード(行)が、新たに追加された出力日時管理情報である。
【0098】
次に、関連スケジュール検出部16は、関連スケジュール情報を検出する処理を行う。ここでは、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報「C001」が示すユーザについて、関連スケジュール情報を検出する。具体的には、まず、関連スケジュール検出部16は、上記で関連検出部13が、「ID」が「10511」であるスケジュール情報について検出した、「ID」が「10001」および「10001」であるスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報「A001」と「B001」とを取得する。
【0099】
次に、関連スケジュール検出部16は、予め指定された条件を満たすスケジュール情報の中から、「ユーザID」が、ここで取得した「A001」または「B001」のいずれかであるスケジュール情報を検出する。予め指定された条件とは、ここでは、例えば、日付が、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報の日時が示す日付と一致し、開始時刻が、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報の日時が示す終了時刻の15分前から15分後までの範囲内であるスケジュール情報という条件であるとする。つまり、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報に連続したスケジュール情報を指定する条件である。この条件を示す情報は、例えば、図示しない記憶媒体等に格納されているものとする。関連スケジュール検出部16は、まず、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の中から、日付が、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報の日時が示す日付「2011/10/01」と一致し、開始時刻が、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報の日時が示す終了時刻の15分前から15分後までの範囲内、即ち、「20:45」から「21:15」までの範囲内となるスケジュール情報を検出し、さらに、検出した中から、「ユーザID」が「A001」または「B001」のいずれかであるスケジュール情報を検出する。関連スケジュール検出部16は、このようなスケジュール情報として、ここでは、例えば、図4に示したスケジュール情報管理表の、「ID」が「10004」であるレコードを関連スケジュール情報として検出する。
【0100】
出力部17は、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報「C001」が示すユーザに対して、関連スケジュール検出部16が検出した「ID」が「10004」である関連スケジュール情報を出力する。例えば、ユーザ識別情報が「C001」であるユーザが利用する情報処理端末2cがスケジュール管理装置1と接続されており、情報処理端末2cのIPアドレス等を、スケジュール管理装置1側が取得済である場合、出力部17は、このIPアドレス等を用いて情報処理端末2cに、関連スケジュール検出部16が検出した関連スケジュール情報を表示するための、関連スケジュール情報を含む情報(例えばHTMLファイル等)をネットワークを介して送信する。関連スケジュール情報を表示するための情報は、例えば、関連スケジュール情報の一部または全てを配置することで取得する。具体的には、関連スケジュール情報の一部または全てを予め図示しない記憶媒体等に用意されたテンプレート情報等に配置することで取得する。なお、関連スケジュール情報をそのまま送付しても良い。
【0101】
出力部17から送信される関連スケジュール情報を受信した情報処理端末2cは、受信した関連スケジュール情報を、モニタ等に表示する。
【0102】
図7は、情報処理端末2cのモニタに表示されている関連スケジュール情報の一例を示す図である。関連スケジュール情報は、例えば、スケジュール情報の入力を行う画面上に表示される。ここでは、領域71に、関連スケジュール情報の日時とスケジュール内容情報が表示されている。なお、関連スケジュール情報のユーザ識別情報等も表示するようにしても良い。
【0103】
ここで、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報を関連付けてグループ化するタイミングになったとする。例えば、予め指定された曜日の予め指定された時刻になった場合や、予め指定された処理が行われた場合や、関連付けを行う指示等を外部から受け付けた場合に、スケジュール管理装置1は、スケジュール情報の関連付けを行うタイミングになったと判断する。
【0104】
関連検出部13は、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報について、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出していく。つまり、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有する2以上のスケジュール情報を検出していく。
【0105】
例えば、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報の一のスケジュール情報を取得し、このスケジュール情報と同一の日時および同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報を、スケジュール情報格納部11内において検出する。この検出処理は、上記において関連検出部13が「ID」が「10511」であるスケジュール情報と同一の日時とスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報を検出した処理と同様である。ただし、ここでは一例として、「日付」のみが一致するスケジュール情報を、同一の日時のスケジュール情報として検出したとする。ここで検出されたスケジュール情報と、上記の一のスケジュール情報とが同じ組のスケジュール情報である。そして、関連検出部13は、同じ組のスケジュール情報のそれぞれからユーザ識別情報を取得し、これらに対しては、それぞれ予め指定されたルールによって組ごとに決定される同じ組識別情報を関連付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。組識別情報は、同一の日時および同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報の組を識別する識別情報である。
【0106】
同様にして、関連検出部13は、上記で同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組として検出されていない残りのスケジュール情報についても、上記と同様に、一のスケジュール情報を取り出して、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する処理を繰り返す。そして、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報が検出された場合、これらのスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報を取り出し、それぞれに同じ組識別情報を対応付けて、図示しない記憶媒体等に蓄積する。ただし、組が異なるスケジュール情報には、異なる組識別情報を付与する。また、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報が検出されない場合には、グループ識別情報は付与しない。
【0107】
そして、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組として検出されていない残りのスケジュール情報の全てについて、上記の組を検出する処理が終了した時点で、組を検出する処理を終了する。
【0108】
図8は、関連検出部13が検出した同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報を、組ごとに関連づけて管理する組別ユーザ識別情報管理表である。具体的には、ユーザ識別情報を、組を識別する組識別情報と対応付けて蓄積した管理表である。図において、「組ID」は、組識別情報である。「ユーザID」は、ユーザ識別情報であり、図4や図5の「ユーザID」に相当する。
【0109】
次に、ユーザ関連部15は、各「組ID」と対応付けられた「ユーザID」が示す2以上のユーザIDの組のそれぞれについて、2以上のユーザIDを取り出す場合のユーザIDの組合せを取得する。
【0110】
例えば、図8において、「組ID」が「K00001」である組については、「A001」,「B001」,および「C001」という3つのユーザIDが関連付けられているため、ここから2以上のユーザIDを取り出す場合のユーザIDの組合せは、「A001」と「B001」の組合せ、「B001」と「C001」の組合せ、「A001」と「C001」の組合せ、「A001」,「B001」,および「C001」の組合せの四通りとなる。
【0111】
また、「組ID」が「K00002」である組については、「A001」,「A023」,「B015」および「B072」という4つのユーザIDが関連付けられているため、ここから2以上のユーザIDを取り出す場合のユーザIDの組合せは、「A001」と「A023」の組合せ、「A001」と「B015」の組合せ、「A001」と「B072」の組合せ、「A023」と「B015」の組合せ、「A023」と「B072」の組合せ、「B015」と「B072」の組合せ、「A001」,「A023」および「B015」の組合せ、「A001」,「A023」および「B072」の組合せ、「A001」,「B015」および「B072」の組合せ、「A023」,「B015」および「B072」の組合せ、「A001」,「A023」,「B015」および「B072」の11通りの組合せとなる。
【0112】
同様にして他の組についても組合せを取得する。
【0113】
そして、ユーザ関連部15は、上記で組別に取得した2以上のユーザ識別情報の組合せのそれぞれについて、同一のユーザ識別情報の組合せが出現する組の数をカウントする。例えば、「A001」と「B001」との組合せが、「組ID」が「K00001」である組の「ユーザID」の組合せの中と、「組ID」が「K00012」である組の「ユーザID」の組合せの中にだけ出現する場合、この「A001」と「B001」との組合せが出現する組の数は、「2」となる。なお、一旦カウントした組合せについては、カウント済であることを示すフラグ情報等を付与すること等により、再度カウントを行わない。そして、組合せごとのカウント数(出現する組の数)を、「ユーザID」の組合せと対応付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。
【0114】
図9は、ユーザ関連部15が取得した、ユーザ識別情報の組合せごとの、同一の組合せが出現する組の数を管理する出現数管理表である。出現数管理表において、「組合せ」は、「ユーザID」の組合せを示す。「出現数」は、「ユーザID」の組合せが出現する組の数である。
【0115】
そして、ユーザ関連部15は、上記で取得したユーザ識別情報の組合せごとの出現数に応じて、ユーザ識別情報の組に含まれるユーザ識別情報を関連付ける。ここでは、一例として、「出現数」の値が、閾値である「4」以上の「組合せ」に含まれるユーザ識別情報を関連付ける。この関連付けは、いわゆるグループ化と考えても良い。
【0116】
例えば、図9の出現数管理表においては、「A001」と「A003」との組合せの「出現数」は「8」であり、「4」以上であるため、ユーザ関連部15は、「A001」と「A003」とを関連付ける。また、「A001」と「A003」と「A052」との組合せの「出現数」は「4」であり、「4」以上であるため、ユーザ関連部15は、「A001」と「A003」と「A052」とを関連付ける。同様にして、他の組合せについても関連付けを行うか否かの判断を行い、行うと判断された場合、ユーザ識別情報の関連付けを行う。ここでは、関連付けの処理として、関連付けの対象となる同じ組合せのユーザ識別情報に、関連付けられたことを示すグループ識別情報と対応付けて、図示しない記憶媒体に蓄積する。この蓄積は一時記憶であっても良い。なお、関連付けられた2以上のユーザ識別情報に対応する個人情報格納部14の各レコードに、同一のグループ識別情報を蓄積するようにしても良い。
【0117】
ただし、他のユーザ識別情報の組合せに包含されるユーザ識別情報の組合せをグループ化することは、不必要なグループ化となるため、ここでは、一のユーザ識別情報の組合せが、他のユーザの識別情報の組合せの中に完全に含まれる場合、この組合せに含まれるユーザ識別情報だけの単独の組み合わせは除外する。従って、関連付けの対象となるユーザ識別情報の組合せ、あるいは関連付けられたユーザ識別情報の組合せにおいて、同じユーザ識別情報の組合せを含む他のユーザ識別情報の組合せがあるか否かを順次判断し、組合せがあると判断された場合、他のユーザ識別情報の組合せに含まれるユーザ識別情報の組合せを削除する処理を行う。例えば、上記において、関連付けの対象となる「A001」と「A003」との組合せのユーザ識別情報は、関連付けの対象となる「A001」と「A003」と「A052」とのユーザ識別情報の組合せに包含されるため、関連付けの対象から削除される。このような処理を、関連付けの対象となったユーザ識別情報の組合せ(上記の場合は「出現数」が閾値以上となった組合せ)に対して行うことで、ユーザ識別情報を関連付けることができる。
【0118】
図10は、ユーザ関連部15が関連付けたユーザ識別情報を管理するユーザグループ管理表である。「グループID」は、グループ識別情報であり、「ユーザID」は、ユーザ識別情報である。同じ「グループID」と対応付けられた「ユーザID」は、互いに関連付けられたユーザ識別情報である。これらは、同じグループに属するユーザ識別情報と考えても良い。
【0119】
出力部17は、例えば、関連付けられたユーザ識別情報を管理するための、図10に示したようなユーザグループ管理表を、適宜出力(例えば、表示や送信や他の記録媒体等への蓄積等)を行うようにしても良い。このようなユーザグループ管理表を用いることで、例えば、関連付けられたユーザ識別情報が示すユーザ間で、情報交換を行えるようにしたり、関連付けられたユーザ識別情報が示すユーザにだけ、局所的に情報提供を行ったりすることができる。
【0120】
また、出力部17は、関連付けが行われたユーザ識別情報に対応する各ユーザに対して、関連付けられた他のユーザに関する情報を送信するようにしても良い。他のユーザに関する情報は、他のユーザのユーザ識別情報であってもよいし、個人情報格納部14に格納されている個人情報のうちの他のユーザに対応した個人情報の少なくとも一部であってもよい。各ユーザの送信先を示す情報は、例えば、個人情報格納部14に格納されている個人情報等から取得する。あるいは、出力部17は、上記の各ユーザがスケジュール管理装置1に対して何らかのアクセスを行った際に、他のユーザに関する情報をアクセスしてきたユーザに出力するようにしても良い。
【0121】
次に、出力部17は、現在の日時を、スケジュール管理装置1内部のカレンダーや時計等(図示せず)、あるいはネットワーク上のNTP(Network Time Protocol)サーバ(図示せず)等から取得する。例えば、現在の日時は、日付が「2011/09/30」で、時刻が「18:00」であったとする。そして、この現在の日時と一致、または現在の日時よりも前の出力日時を有する出力日時管理情報を、図6に示したような図示しない記憶媒体に蓄積されている出力日時管理情報の中において検出する。ここでは、図6の一番下の行の出力日時管理情報の日時が、現在の日時と一致していたとする。
【0122】
出力部17は、現在の日時と一致、または現在の日時よりも前の出力日時を有する出力日時管理情報が検出された場合、検出された出力日時管理情報に含まれる「対応ID」が示すスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報を、図4に示したスケジュール情報管理表から取得する。ここでは、図6の一番下の行の出力日時管理情報の「対応ID」である「10511」を取得し、図4に示したスケジュール情報管理表から、「ID」が「10511」であるスケジュール情報を検出し、検出したスケジュール情報から「ユーザID」である「C001」を取得する。
【0123】
また、出力部17は、上記で検出された出力日時管理情報、即ち図6の一番下の行の出力日時管理情報に含まれる「ユーザID」である「A001」および「B001」を取得し、これらに対応する個人情報を、図5に示した個人情報管理表から取得する。具体的には「ユーザID」が「A001」であるレコードの少なくとも一部の情報と、「ユーザID」が「B001」であるレコードの少なくとも一部の情報とを取得する。少なくとも一部の情報は、例えば、「ユーザID」や「電子メールアドレス」や、「趣味」の情報等である。そして、ここで取得した情報を、同一の日時と同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報が管理されている他のユーザに関する情報として、上記の「ユーザID」が「C001」であるユーザが利用する情報処理端末2cに対して出力、例えば、送信する。
【0124】
そして、情報処理端末2cのモニタ等に、他のユーザに関する情報が表示される。
【0125】
図11は、情報処理端末2cのモニタ等に表示された、日時およびスケジュール内容情報が同一であるスケジュールを蓄積した他のユーザに関する情報の一例を示す図である。
【0126】
なお、出力部17によるユーザに関する情報の出力は、上記の情報を取得した直後等や予め指定された時間の経過後等に行われても良いし、出力日時以降に「ユーザID」が「C001」であるユーザが、スケジュール管理装置1にアクセスしてきた場合に、ログイン画面や、スケジュールを表示する画面等に出力するようにしても良い。出力部17によるユーザに関する情報は、例えば、電子メール等で行われてもよいし、ユーザが利用する情報処理端末に対して、いわゆるプッシュ型の情報として通知されても良い。送信先のユーザの電子メールアドレスやIPアドレス等の送信先指定情報は、例えば、個人情報格納部14に格納されている個人情報から、適宜、ユーザ識別情報を用いて検索により取得するようにすればよい。
【0127】
また、ここでは、出力日時が示す日時に、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報と、同一の日時および同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力するようにしたが、この関連検出部13が、この同一の日時とスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報を検出した際にも、ユーザに関する情報を出力するようにしても良い。
【0128】
なお、上記の具体例においては、スケジュール管理装置1は、スケジュール情報受付部12が受け付けたスケジュール情報と、同一の日時と同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報の組を検出して、このスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力するようにしたが、スケジュール情報格納部11に格納されている各スケジュール情報について、同一の日時と同一のスケジュール内容情報を有するスケジュール情報の組を検出して、このスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報を出力するようにしても良い。
【0129】
以上、本実施の形態によれば、同じスケジュールを格納しているユーザのユーザ識別情報を出力することができ、スケジュールを管理しているユーザに対して、他のユーザについての情報を適切に通知することができる。
【0130】
なお、上記実施の形態において、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報(または、スケジュール情報受付部12が受け付けるスケジュール情報)が、このスケジュール情報に関する情報(具体的には、スケジュール情報に含まれる情報及びスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報に対応する個人情報等)の他人への通知を許可するか否かを指定する情報である通知可否情報を更に有しているようにしてもよい。そして、スケジュール情報に含まれている通知可否情報が、通知を許可しないことを示す情報である場合、出力部17は、このスケジュール情報に関する情報を、その一部であっても出力しないようにしてよい。スケジュール情報の代わりに、個人情報格納部14に格納される個人情報が、通知可否情報を有するようにしてもよい。この場合、この個人情報が有するユーザ識別情報を有するスケジュール情報に関する情報が、出力部17により出力されないようにしても良い。通知可否情報は、例えば、いわゆるフラグであっても良い。
【0131】
例えば、関連検出部13が検出したスケジュール情報の組に、このような通知を許可しない通知可否情報が含まれる場合、出力部17は、このスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力しないようにしてよい。あるいは、通知を許可しない通知可否情報が含まれるスケジュール情報に関する情報が結果的に出力されないように、このような通知を許可しない通知可否情報が含まれるスケジュール情報については、関連検出部13による検出対象から除外するようにしても良い。
【0132】
また、例えば、関連スケジュール検出部16が検出した関連スケジュール情報に、通知を許可しない通知可否情報が含まれる場合、出力部17は、関連スケジュール情報を出力しないようにしても良い。あるいは、通知を許可しない通知可否情報が含まれるスケジュール情報に関する情報が結果的に出力されないように、このような通知を許可しない通知可否情報が含まれるスケジュール情報については、関連スケジュール検出部16による検出対象から除外するようにしても良い。
【0133】
また、例えば、ユーザ関連部15が関連付けたユーザ識別情報が、通知を許可しない通知可否情報が含まれるスケジュール情報や個人情報と対応付けられている場合、出力部17は、関連付けたユーザ識別情報を出力する際に、このようなユーザ識別情報を出力しないようにしても良い。あるいは、ユーザ関連部15は、このようなユーザ識別情報が、他のユーザ関連情報と対応付けられたユーザ識別情報として結果的に出力されないように、このようなユーザ識別情報を関連付けしないようにしても良いし、このような通知を許可しない通知可否情報が含まれるスケジュール情報や、通知を許可しない通知可否情報が含まれる個人情報に対応するスケジュール情報については、ユーザ関連部15による処理対象から除外するようにしても良い。
【0134】
また、スケジュール情報格納部11に格納されているスケジュール情報(または、スケジュール情報受付部12が受け付けるスケジュール情報)が、このスケジュール情報に含まれる情報の公開範囲を指定する情報を含むようにしても良い。公開範囲を指定する情報は、公開してもよいユーザ識別情報や、公開してもよいユーザ識別情報のグループを示すグループ識別情報である。このグループ識別情報は、ユーザ関連部15が関連付けたユーザ識別情報に付与されるグループ識別情報であっても良いし、予め図示しない記憶媒体等に格納されている一のグループに属するユーザのユーザ識別情報と、グループ識別情報とを有するグループ管理情報のグループ識別情報であっても良い。このような公開範囲を指定する情報が含まれているスケジュール情報については、出力部17は、この公開範囲を指定する情報で指定されているユーザ識別情報に関して、スケジュール情報に関する情報を出力する要請がある場合にだけスケジュール情報に関する情報を出力するようにしてよい。例えば、関連検出部13が、一のスケジュール情報と、同一の日時と同一のスケジュール内容情報を有する他のスケジュール情報を検出した場合において、この他のスケジュール情報の公開範囲を指定する情報が、一のスケジュール情報が有するユーザ識別情報を指定している場合にだけ、出力部17は、この他のスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報のユーザに関する情報を、一のスケジュール情報に含まれるユーザ識別情報のユーザに出力するようにしても良い。
【0135】
なお、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0136】
また、スケジュール管理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0137】
また、上記各実施の形態において、関連検出部13、ユーザ関連部15、関連スケジュール検出部16等の各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0138】
なお、上記各実施の形態におけるスケジュール管理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、ユーザ識別情報と、日時と、スケジュールの内容を示す情報であるスケジュール内容情報とを有する2以上のスケジュール情報が格納されるスケジュール情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、スケジュール情報格納部に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する関連検出部と、関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0139】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0140】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0141】
図12は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるスケジュール管理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0142】
図12において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0143】
図13は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図13において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0144】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるスケジュール管理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0145】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるスケジュール管理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0146】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0147】
以上のように、本発明にかかるスケジュール管理装置は、スケジュールを管理する装置として適しており、特に、複数のユーザのスケジュールを管理する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0148】
1 スケジュール管理装置
2、2a−2c 情報処理端末
11 スケジュール情報格納部
12 スケジュール情報受付部
13 関連検出部
14 個人情報格納部
15 ユーザ関連部
16 関連スケジュール検出部
17 出力部
21 入力部
22 送信部
23 受信部
24 端末出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別情報と、日時と、スケジュールの内容を示す情報であるスケジュール内容情報とを有する2以上のスケジュール情報が格納されるスケジュール情報格納部と、
前記スケジュール情報格納部に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する関連検出部と、
前記関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する出力部とを備えたスケジュール管理装置。
【請求項2】
前記関連検出部が検出した1以上のスケジュール情報の各組に含まれるユーザ識別情報の組におけるユーザ識別情報の出現状況に応じて、2以上のユーザ識別情報を関連付けるユーザ関連部を更に備えた請求項1記載のスケジュール管理装置。
【請求項3】
前記出力部は、前記ユーザ関連部が関連付けたユーザ識別情報を更に出力する請求項2記載のスケジュール管理装置。
【請求項4】
前記出力部は、前記関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれる各ユーザ識別情報が示すユーザに、同じスケジュール情報の組に含まれる他のユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する請求項1から請求項3いずれか記載のスケジュール管理装置。
【請求項5】
前記出力部は、前記ユーザに関する情報を出力する日時である出力日時を、前記関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれる日時に応じて決定し、当該出力日時に前記ユーザに関する情報を出力する請求項1から請求項4いずれか記載のスケジュール管理装置。
【請求項6】
前記関連検出部が検出した一のスケジュール情報の組に含まれる二以上のユーザ識別情報のうちの、一のユーザ識別情報以外のユーザ識別情報を含むスケジュール情報であって、予め指定された条件を満たすスケジュール情報である関連スケジュール情報を、前記スケジュール情報格納部に格納されているスケジュール情報の中から検出する関連スケジュール検出部を更に備え、
前記出力部は、前記関連スケジュール検出部が検出した関連スケジュール情報を、前記一のユーザ識別情報が示すユーザに出力する請求項1から請求項5いずれか記載のスケジュール管理装置。
【請求項7】
スケジュール情報を受け付けて、前記スケジュール情報格納部に蓄積するスケジュール情報受付部とを更に備え、
前記関連検出部は、前記スケジュール情報受付部がスケジュール情報を受け付けた場合に、当該スケジュール情報と同一の日時と同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報を、前記スケジュール情報格納部から検出する請求項1から請求項6いずれか記載のスケジュール管理装置。
【請求項8】
ユーザ識別情報と、日時と、スケジュールの内容を示す情報であるスケジュール内容情報とを有する2以上のスケジュール情報が格納されるスケジュール情報格納部と、関連検出部と、出力部とを用いて行われるスケジュール管理方法であって、
前記関連検出部が、前記スケジュール情報格納部に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する関連検出ステップと、
前記出力部が、前記関連検出ステップで検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する出力ステップとを備えたスケジュール管理方法。
【請求項9】
ユーザ識別情報と、日時と、スケジュールの内容を示す情報であるスケジュール内容情報とを有する2以上のスケジュール情報が格納されるスケジュール情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
前記スケジュール情報格納部に格納されているスケジュール情報の中から、同一の日時と、同一のスケジュール内容情報とを有するスケジュール情報の組を検出する関連検出部と、
前記関連検出部が検出したスケジュール情報の組に含まれるユーザ識別情報が示すユーザに関する情報を出力する出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−97636(P2013−97636A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240773(P2011−240773)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(503051888)株式会社プロフィールド (43)
【Fターム(参考)】