説明

スノーボードビンディング

特にソフトシューズに適したスノーボードビンディングにおいて、ヒールクランプ(4)がベースプレート(2)を下で把持するソールプレート(3)に配置されており、前記ソールプレートがベースプレートに対してその長手方向に変位可能であり、かつベースプレートを介して間接的に、ベースプレートとの摩擦結合および/または相補形状結合によってスノーボードに固定可能である。脹ら脛サポート(5)は、ヒールクランプに垂直に変位可能かつ側方に移動できるように支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に柔らかい、ないしは可撓性のシューズ、ないしソフトシューズに適した、スノーボードビンディングに関するものであって、次のものを有している:
スノーボード上に固定的に取付け可能な、シューズのための載置面を形成するベースプレート、
シューズの踵を把持し、様々なシューズ大きさに合わせて調節可能で、脹ら脛サポートを取り付けることのできる、ヒールクランプ、および
ベースプレートおよび/または脹ら脛サポートに設けられる、シューズを上で把持するベルト状またはクランプ状の前と後ろの固定部材。
【背景技術】
【0002】
この種のスノーボードビンディングは、DE29700631U1に示されている。そこに記載されているスノーボードビンディングにおいては、ベースプレートの保持は円形の締付けディスクを用いて行われ、その締付けディスクはベースプレートの円形の開口部内へ挿入可能であって、その上側のフランジ状の端縁が円形開口部の周面に重なる。締付けディスクがスノーボードと螺合され、あるいは他の方法で固定された場合に、ベースプレートはスノーボードの上側と締付けディスクのフランジ状の端縁との間に挟持される。その他、ベースプレートの円形の開口部の端縁は、前歯切りを有しており、それが締付けディスクのフランジ状の端縁に設けられた、対応する前歯切りと協働するので、ベースプレートは締付けディスクによってスノーボードに相補形状かつ摩擦により固定することができる。スノーボードにおける締付けディスクの固定が緩められ、それによって締付けディスクが所定の垂直の遊びを得た場合に、前歯切りの噛合を外すことができるので、ベースプレートが締付けディスクに対して回転され、その後変更された回転位置において締付けディスクによって再びスノーボードに固定される。
【0003】
ヒールクランプは、シューズを側方で把持する張出しを有しており、その張出しのアングルプロフィール状の終端部分がそれぞれベースプレートに設けられた該当するスリットガイド内で摺動可能に案内され、かつピンなどによって様々な位置に固定可能である。それによってヒールクランプの、ヒールを後方で把持する中央領域が締付けディスクの中心から様々な距離に調節される。従ってそれぞれビンディング内へ挿入されるシューズの大きさに関係なく、脛骨の軸線が所望の目標位置においてベースプレートないし締付けディスクを貫通する。
【0004】
ヒールクランプには、脹ら脛サポートが様々な垂直位置において取り付けられる。場合によっては、脹ら脛サポートを、特に脹ら脛サポートを保持するヒールクランプの張出しが様々な位置においてベースプレートに固定されることによって、側方へ変位させることもでき、すなわちベースプレートにおいて一方の張出しが他方の張出しよりもずっと後方に固定される。
【0005】
ビンディング内にシューズを保持するために用いられるベルトなどは、ベースプレートの側方の垂直ウェブないしヒールクランプに配置された、穴に固定することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、同様な、あるいはさらに大きい可変性において、極めて高い負荷耐性と小さい製造コストを有する、スノーボードビンディングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、本発明によれば、ヒールクランプがベースプレートを下で把持するソールプレートに配置されており、そのソールプレートがベースプレートに対して長手方向に変位可能かつベースプレートを介して間接的に、ベースプレートとの摩擦結合および/または相補形状結合によってスノーボードに固定可能であることによって、解決される。
【0008】
本発明は、ビンディング内部のシューズの載置面を大きさ可変に形成し、そのためにベースプレートとソールプレートに分割された載置面を設ける、という一般的な考えに基づいている。
【0009】
それによって一方で、足の小さい人は足の大きい人よりも常に身長が小さく、それに応じて、比較的小さい載置面のためのスペースしか提供しない、より小さいスノーボードを使用することが考慮される。
【0010】
同時に、本発明に基づく構造は、ヒールクランプを対応づけられたソールプレートと一体的に結合し、ないしは形成することができ、ないしはソールプレートによって本質的に強化する、という利点を提供する。従ってヒールクランプは、高い負荷をかけることができるが、同時にベースプレートに対してソールプレートを異なるように固定することにより、スノーボードにおけるその位置がそれぞれのシューズの大きさに合わせて調節される。
【0011】
自立した保護が請求される、特に好ましい実施形態によれば、脹ら脛サポートはベースプレートとソールプレートの目標位置ないし組立て位置において、脹ら脛サポートと共にU字状のプロフィールを形成する2つの張出しによって、ヒールクランプの側方部分の内側とベースプレートの長手端縁または長手側壁との間の2つのスリット内へ突出し、かつ張出しに配置されている2つの突出部によって、ヒールクランプの側方部分またはベースプレートの長手端縁に設けられた、ベースプレートに対してほぼ平行な端縁を下で把持する。特に、突出部は、ボルトとして形成することができ、そのボルトがヒールクランプの側方部分に形成された細長いスリット凹部内へ嵌入する。
【0012】
その他、自立した保護が請求される、実施形態に基づく脹ら脛サポートは、ヒールクランプのヒール側の中央領域に垂直に変位可能かつ側方へ移動できるように支持することができる。
【0013】
側方へ移動できることに基づいて、脹ら脛サポートは足の側方移動に追従することができる。その場合に脹ら脛サポートの張出しは、ヒールクランプの側方部分とベースプレートの長手端縁または長手側壁との間の対応づけられたスリット内で互いに逆となる方向へ移動する。脹ら脛サポートがヒールクランプにおいて垂直に変位された場合に、脹ら脛サポートの傾斜が変化するので、足は所望の前傾で、場合によっては後傾でも、支持される。
【0014】
この構造において、好ましくは、脹ら脛サポートは比較的高い負荷をかけることのできる部分に支持される。その他、直接脹ら脛サポートにおいて所望の変位を実施することができる。冒頭で示された従来技術とは異なり、脹ら脛サポートを調節するためにヒールクランプの変位は必要とされず、あるいは不可能である。従って全体として、容易に調節可能かつ理解できる機能が得られる。
【0015】
同様に自立した保護が請求される、特に好ましい実施形態においては、シューズのつま先領域のためのベルトまたはクランプは、ベースプレートの下側においてループによって固定され、そのループはベースプレートに形成された、ベースプレートの長手軸に対してほぼ平行なスリットを貫通し、かつベルトないしクランプに結合され、ないしは結合することができる。その場合にループのひもはシューズ側のスリット端縁において様々な凹部内へ挿入することができるので、ベルトないしクランプはシューズ長手方向にベースプレートにおいてずっと前方または後方に固定される。
【0016】
スリットは、好ましくはベースプレートの垂直の端縁ウェブのシューズ側に配置されている。これは、ベルトないしクランプがシューズの側方にも良好に添接できる、という利点を有している。その他、ベルトないしクランプの係止は、良好に保護されて配置されている。
【0017】
シューズの締付け領域を包囲するベルトまたはクランプを保持するために、ヒールクランプの側方部分に配置された、フレキシブルなループを設けることができ、そのループはベルトないしクランプの締付けの元で、ヒールクランプの側方部分へ向かって開放したV字の形状をとることができる。ベルトないしクランプがループに摺動可能に配置され、ないしは様々な位置に懸下できることによって、V字脚の長さ比が変化し、その場合にベルトないしクランプの係止点がシューズ長手方向に変位される。
【0018】
従ってシューズに対するベルトまたはクランプの、容易に理解できる変位を達成することができる。
【0019】
その他、本発明の好ましい特徴に関して請求項および図面についての以下の説明を参照するよう指示し、その図面を用いて本発明の特に好ましい実施形態を詳細に説明する。もちろん、保護は、はっきりと挙げられ、あるいは説明または図示されている特徴の組合わせについてだけでなく、原理的に任意の下位の組合わせについても請求される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1と図2によれば、本発明に基づくスノーボードビンディングは、大体において、円形の締付けディスク1、ベースプレート2、一体的に形成されたヒールクランプ4を備えたソールプレート3および脹ら脛サポート5からなる。
【0021】
締付けディスク1は、スノーボード側のねじ部分へ螺合可能な、図示されていないボルトによって、図示されていないスノーボードの上側に固定される。上述したスノーボード側のねじ部分に対して様々な位置に固定することを可能にするために、締付けディスク1にはホールパターンが配置されており、そのホールパターンは図示の例においては、長穴状に互いに移行する穴を有する4列の穴からなる。
【0022】
締付けディスク1のフランジ状の端縁は、その下側に前歯切りを有しており、その前歯切りはビンディングが取り付けられた状態において、ベースプレート2の円形開口部7のフランジ状の端縁6の対応する上側の前歯切り内へ噛合し、その場合に円形開口部7の垂直の端縁領域が締付けディスク1の対応する垂直の端縁領域をほとんど遊びなしで包囲する。
【0023】
締付けディスク1の固定ボルトが十分に緩められて、締付けディスク1がスノーボードに対して然るべき垂直の遊びを得た場合に、締付けディスク側の前歯切りがベースプレート2の円形開口部7の端縁6に設けられた前歯切りから外れるので、ベースプレート2が原理的に任意の回転位置へ移動され、その回転位置はその後締付けディスク1をスノーボードに締付け固定することにより、すなわち固定ボルトをスノーボード側のねじ部分へ螺合することによって、固定される。
【0024】
ベースプレート2の上側は、シューズ(図示せず)のための載置面を形成する。この載置面はその長手側において垂直のウェブ8により区切られている。
【0025】
ソールプレート3は、ベースプレート2の下方に配置されて、ベースプレート2によって間接的にスノーボードに摩擦的および相補形状で固定される。この目的のために、ベースプレート2の下側において円形開口部7に形成されているリングウェブが楕円開口部9内へ突出し、その楕円開口部の短い直径はリングウェブの外径に相当し、その長い直径はリングウェブの外径よりも大きい。長い直径の方向において、ソールプレート3の上側に楕円開口部9の前および/または後ろに、複数の相前後して配置された横溝を有するワッフルプロフィール10が配置されている。このワッフルプロフィールは、ビンディングが取り付けられた状態において、ベースプレート2の下側の、ベースプレートの長手方向において円形開口部7の前および/または後ろに設けられた同様なワッフルプロフィール内へ嵌入する。それによってソールプレート3が互いに噛合するワッフルプロフィールによってベースプレート2の長手方向に固定される。その他、ワッフルプロフィールおよび、ベースプレート2の下側においてその円形開口部7に配置されたリングウェブがソールプレート3の楕円開口部9内へ嵌入することによって、ソールプレート3がベースプレート2に対して横方向においても相補形状により固定されることがもたらされる。さらに、締付けディスク1がスノーボード上側に対して締め付けられる場合に、ソールプレート3はスノーボードの上側とベースプレート2の下側との間で、摩擦結合によっても固定される。
【0026】
ヒールクランプ4は、ソールプレート3に一体的に形成されており、その場合にヒールクランプ4の側方部分がソールプレート3の側面11へ一体的に移行している。この側面11は、側面11の内側とベースプレート3のウェブ8の外側との間に、少なくともウェブ8の後方の半分の領域においてスリットが残るように、形成され、ないしは配置されている。このスリットの領域において、ヒールクランプ4の側方部分の内側に長穴状の切欠き12が配置されている。
【0027】
脹ら脛サポート5は、図2と図3に示すように、下方の張出し13を有しており、その張出しが脹ら脛サポート5と共にU字状のプロフィールを形成する。張出し13は、その端部に外側のピン14を有している。ビンディングが取り付けられた状態において、このピンが長穴状の切欠き12内へ嵌入し、その場合に切欠き12からのピン14の抜落ちは、張出し13の端部がベースプレート2のウェブ8と脹ら脛サポート5の側方部分との間のスリット内に、ピン14の軸の方向へ移動しないようにしっかりと保持されることによって、防止される。
【0028】
脹ら脛サポート5の外側において、ヒールクランプ4の中央部分の領域に水平のリブが形成されており、そのリブが、図2に示すように、ヒールクランプ4の中央部分の、脹ら脛サポート5へ向いた側に設けられた、対応する水平のリブ15間の水平の凹部内へ嵌り込む。脹ら脛サポート5に配置されたリブは、ヒールクランプ4のリブ15間の凹部と、締付けボルト配置16によって係合状態に保持され、その締付けボルト配置は脹ら脛サポート5の垂直スリット17とヒールクランプ4の水平スリット18を貫通している。締付けボルト配置16は、好ましくは、締め付けられた状態において、リブと凹部間に取り立てて言うほどの摩擦結合をもたらすことなしに、脹ら脛サポート5に設けられたリブをヒールクランプ4のリブ15の間の凹部内へ単に係合させるように、形成されている。それによって脹ら脛サポート5はヒールクランプ4に対して側方へ移動できるままであり、脹ら脛の適当な側方移動を行うことができる。というのは脹ら脛サポート5の張出しの端部13に設けられたピン14が切欠き12内で水平方向に摺動できるからである。
【0029】
締付けボルト配置16が緩められた場合に、脹ら脛サポート5をヒールクランプ4に接して垂直に変位させるために、脹ら脛サポート5のリブをヒールクランプ4のリブ15の間の凹部から引き出すことができ、その場合に脹ら脛サポート5の傾斜が変化する。その後、締付けボルト配置16を新たに締め付けることによって、脹ら脛サポート5を新しい位置に、すなわち変更された傾斜で、固定することができるが、その場合に脹ら脛サポート5が側方に移動できることは、可能なままである。
【0030】
従って本発明によれば、側方に移動可能であり続ける脹ら脛サポート5の傾斜調節が可能になる。
【0031】
締付けボルト配置が然るべく形成されている場合には、ヒールクランプと脹ら脛サポート5の間で脹ら脛サポート5の側方移動可能性を結合する摩擦結合を得ることもできる。
【0032】
シューズのつま先領域の回りを締め付けるベルト19の部分を、図5に示すように、それぞれループ20によってベースプレート2の下側に係止し、あるいは固定することができる。ループ20のひもは、スリット21を通してベースプレート2の下側から上側へ、そしてそれに伴ってベルト19の部分へ案内される。スリット21には、複数の横スリット形状の切欠き22が形成されており、その中へループ20のひもが挿入される。その結果、ループ20のひもはいつでも、ループ20を緩めることなしに、ベースプレート2の下側におけるその係止をスノーボードの長手方向に調節し、ないしは変位させることができるので、それに応じて変更された方向をもってベルト19の締付けがシューズないし足に作用する。
【0033】
図7に示す変形された実施形態において、ベルト19は変形された終端部分120へ続いており、その終端部分の端部にたとえばボタン形状の成形片121が配置され、ないしは形成されている。この成形片121は、ベースプレート2の切欠き122の然るべく形成された、たとえば3つの、膨出部内へ相補形状で挿入して、そこに係止することができる。このようにして、一方では、ベルト19の有効長さが変化する。他方では、ベルト19を有する終端部分120をスノーボードビンディングの長手方向に延長することができる。
【0034】
ベルト19とそのループ20ないしその終端部分120は、ベースプレート2の上側においてベースプレート2の側方ウェブ8の内側に延びているので、図4に矢印で示すように、ベルト19はシューズ側に良好に添接することができる。
【0035】
シューズの締付け領域を覆うベルト23の部分を保持するために、図6に示すように、ヒールクランプ4の側方部分にループ24が配置されており、そのループにベルト23の部分が摺動可能に取り付けられている。その場合にループ24はベルト23が摺動する場合に、それぞれ摺動位置に応じて、様々な長さのV字片を有する。これは、ベルト23の部分の係止が水平および垂直方向において様々な位置をとることができ、かつベルト23からシューズないし足へもたらされる圧力がそれに応じて変化できるのと、同じことを意味する。
【0036】
ベルト19および/または23は、クランプ形状の部分に代えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に基づくスノーボードビンディングの斜視図であって、その場合に示されていないシューズを把持するベルトないしクランプは示されていない。
【図2】このビンディングの分解斜視図である。
【図3】ヒールクランプの側方部分と脹ら脛サポートの張出しを示す垂直断面図である。
【図4】つま先上に張り渡されたベルトの領域においてベースプレートを示す断面図である。
【図5】ベースプレートにおけるベルトの固定を示す斜視図である。
【図6】ヒールクランプの側方部分に、シューズの締付け領域を包囲するベルトを固定することを示している。
【図7】ベースプレートにおける、つま先のために設けられたベルトの、図5とは異なる固定を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スノーボード上に固定的に取り付け可能であって、シューズのための載置面を形成するベースプレート(2)、
シューズのヒールを把持し、様々なシューズの大きさに合わせて調節可能であって、脹ら脛サポート(5)を取り付けることのできる、ヒールクランプ(4)、および
ベースプレート(2)および/またはヒールクランプ(4)に設けられる、シューズを上で把持するベルト状またはクランプ状の前と後ろの固定部材(19、23)、
を有する、特に柔らかい、あるいは可撓性のシューズないしソフトシューズに適した、スノーボードビンディングにおいて、
ヒールクランプ(4)が、ベースプレート(2)を下で把持するソールプレート(3)に配置されており、前記ソールプレートがベースプレートに対してその長手方向に変位可能であり、かつベースプレートを介して間接的に、ベースプレートとの摩擦結合および/または相補形状結合によってスノーボードに固定可能であることを特徴とするスノーボードビンディング。
【請求項2】
ベースプレート(2)の、その下側に配置されているリングウェブが、ソールプレート(3)の楕円状ないし細長い開口部(9)内へ嵌入し、その場合にこの開口部の長手方向の延びが、リングウェブの外径よりも大きく、かつ開口部の横寸法がリングウェブの外径に相当することを特徴とする請求項1に記載のスノーボードビンディング。
【請求項3】
ベースプレート(2)の下側に、リブによって形成されるワッフルプロフィールが配置されており、前記ワッフルプロフィールがソールプレート(3)の上側に設けられた同様なワッフルプロフィール(10)と協働し、その場合にそれらワッフルプロフィールが互いに係合した場合に、ソールプレート(3)がベースプレート(2)に対して相補形状結合により横方向および/または長手方向に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスノーボードビンディング。
【請求項4】
スノーボード上に固定的に取り付け可能で、シューズのための載置面を形成するベースプレート(2)、
シューズのヒールを把持し、様々なシューズの大きさに合わせて調節可能であって、脹ら脛サポート(5)を取り付けることのできる、ヒールクランプ(4)、および
ベースプレート(2)および/またはヒールクランプ(4)に設けられる、シューズを上で把持するベルト状またはクランプ状の前と後ろの固定部材(19、23)、
を有する、特に請求項1から3のいずれか1項に記載の、特に柔らかい、あるいは可撓性のシューズないしソフトシューズに適した、スノーボードビンディングにおいて、
ヒールクランプ(4)に垂直に支持された、あるいは支持可能な脹ら脛サポート(5)が、ベースプレートとソールプレート(2、3)の目標位置または組立て位置において、脹ら脛サポート(5)と共にU字状のプロフィールを形成する2つの張出し(13)によって、ヒールクランプ(4)の側方部分の内側とベースプレート(2)の長手端縁または長手側壁(8)との間の2つのスリット内へ突出し、かつ前記張出しに配置されている2つの突出部(14)によって、ヒールクランプまたはベースプレートの側方部分に設けられた、ベースプレートに対してほぼ平行な端縁を下方で把持することを特徴とするスノーボードビンディング。
【請求項5】
脹ら脛サポート(5)が、ヒールクランプ(4)のヒール側の中央領域に垂直および/または側方に変位可能または移動可能に支持されていることを特徴とする請求項4に記載のスノーボードビンディング。
【請求項6】
ヒールクランプ(4)の中央部分の、脹ら脛サポート(5)へ向いた側に、水平のリブ(15)が配置されており、前記リブが脹ら脛サポート(5)の外側に設けられた同様のリブと協働することを特徴とする請求項4または5に記載のスノーボードビンディング。
【請求項7】
スノーボード上に固定的に取り付け可能であって、シューズのための載置面を形成するベースプレート(2)、
シューズのヒールを把持し、様々なシューズの大きさに合わせて調節可能で、脹ら脛サポート(5)を取り付けることのできる、ヒールクランプ(4)、および
ベースプレート(2)および/またはヒールクランプ(4)に設けられる、シューズを上方で把持するベルト状またはクランプ形状の前と後ろの固定部材(19、23)、
を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の、特に柔らかい、あるいは可撓性のシューズ、ないしソフトシューズに適した、スノーボードビンディングにおいて、
つま先領域のためのベルトまたはクランプ(19)が、ベースプレート(2)の下側に終端部分(20、120)によって係止され、ないしは係止可能であって、前記終端部分が、ベースプレートに形成された、ベースプレートの長手軸に対してほぼ平行なスリット(21)を貫通していることを特徴とするスノーボードビンディング。
【請求項8】
終端部分が、ループ(20)として形成されており、ループのひもがシューズ側のスリット端縁において様々な切欠き(22)内へ挿入可能であるので、ベルトまたはクランプ(19)がスノーボードビンディングの長手方向においてずっと前方または後方へ取り付け可能であることを特徴とする請求項7に記載のスノーボードビンディング。
【請求項9】
終端部分(20、120)が、ベースプレートの下側の複数の位置に係止可能であるので、ベルトまたはクランプ(19)の長さおよび/または終端部分(120)の長さが、スノーボードビンディングの長手方向に変化可能であることを特徴とする請求項7または8に記載のスノーボードビンディング。
【請求項10】
終端部分(120)に成形片(121)が設けられており、前記成形片がベースプレート(2)の切欠き(122)の複数の凹部ないし領域内へ相補形状で挿入されることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のスノーボードビンディング。
【請求項11】
スノーボード上に固定的に取り付け可能であって、シューズのための載置面を形成するベースプレート(2)、
シューズのヒールを把持し、様々なシューズの大きさに合わせて調節可能で、脹ら脛サポート(5)を取り付けることのできる、ヒールクランプ(4)、および
ベースプレート(2)および/またはヒールクランプ(4)に設けられる、シューズを上方で把持するベルト状またはクランプ形状の前と後ろの固定部材(19、23)、
を有する、請求項1から10のいずれか1項に記載の、特に柔らかい、あるいは可撓性のシューズ、ないしソフトシューズに適した、スノーボードビンディングにおいて、
シューズの締付け領域を包囲するベルトまたはクランプ(23)を保持するために、ヒールクランプ(4)の側方部分に配置されたフレキシブルなループ(24)が設けられており、前記ループがベルトないしクランプの締付けの元でヒールクランプの側方部分へ向かって開放されたV字の形状をとり、かつ
ベルトないしクランプが、ループに摺動可能に配置され、かつ/または様々な位置に懸下可能であることを特徴とするスノーボードビンディング。
【請求項12】
ループ(24)が、種々の準備された位置においてヒールクランプ(4)に懸下可能であることを特徴とする請求項11に記載のスノーボードビンディング。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−524526(P2006−524526A)
【公表日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−505566(P2006−505566)
【出願日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【国際出願番号】PCT/EP2004/050585
【国際公開番号】WO2004/096387
【国際公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(303011275)株式会社ジャパーナ (43)