説明

セミトレーラ

【課題】貨物を積載したセミトレーラをトラクタから切り離した状態において、タイヤへの負荷を軽減させ得るセミトレーラを提供する。
【解決手段】貨物が積載される載置台と牽引車に連結される連結部とを有する荷台部と、この本体の荷台部の後方下部に配置されたトレーラ用タイヤと、当該荷台部の前方下部に設けられた伸縮自在のランディングギヤとを具備するセミトレーラであって、上記トレーラ用タイヤの後方で且つ荷台部に設けられるとともに側面に調整穴43が上下方向で複数形成された固定脚部42と、この固定脚部42と摺動自在に設けられ上記調整穴43と対応する支持穴45が形成されるとともに接地部46を有する伸縮脚部44と、上記固定脚部42の調整穴43と伸縮脚部44の支持穴45に挿通されて固定脚部42に対する伸縮脚部44の位置固定する固定用ボルト47とから構成される後部支持脚体14を有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セミトレーラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
貨物を運搬する車両としては、貨物が積載される台車であるトレーラと、このトレーラを牽引して自走するトラクタとが連結された車両がある。このトレーラの一種であるセミトレーラは、貨物を積載したままトラクタから切り離されてフェリーなどで運搬されるものである。このため、フェリーで積載貨物を運搬する場合には、トラクタを切り離してセミトレーラおよび積載貨物のみを運搬すればよく、トラクタ運転手の人件費削減やフェリーでの貨物積載量を増やすことができるので、日本ではセミトレーラが最も普及している。
【0003】
また、トラクタはセミトレーラの荷重を前方から支持しているため、トラクタから切り離されたセミトレーラは、積載貨物が滑落しないためにも前方から支持される必要がある。そこで、当該支持用として、セミトレーラの前方下部にランディングギヤ(補助脚ともいう)が用いられた構成が開示されている(特許文献1および特許文献2)。なお、フェリーへの積載だけでなく、貨物およびセミトレーラを保管する場合にも、セミトレーラへ貨物を積載した状態で保管することで、貨物の積み下ろし作業を省いて運搬作業を効率化し、さらに保管スペースの合理化が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−40152号公報
【特許文献2】特開2005−161958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のセミトレーラでは、積載貨物の保管時およびフェリーでの運搬時などにおいて、ランディングギヤは機械構造物のため変形しないが、当該セミトレーラのタイヤは積載貨物の荷重およびセミトレーラの自重を接地部分に集中して受けるため、タイヤの変形、損傷や空気圧低下など、不具合が発生するおそれがある。特に、長期間に亘る保管の場合は、上記不具合がさらに発生しやすいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、貨物を積載したセミトレーラをトラクタから切り離した状態においてタイヤへの負荷を軽減させ得るセミトレーラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るセミトレーラは、貨物が積載される載置台と牽引車に連結される連結部とを有する荷台部と、この本体の荷台部の後方下部に配置された車輪と、当該荷台部の前方下部に設けられた伸縮自在の前部支持装置とを具備するセミトレーラであって、
上記車輪の後方で且つ荷台部に設けられるとともに側面に調整穴が上下方向で複数形成された固定脚部と、この固定脚部と摺動自在に設けられ上記調整穴と対応する支持穴が形成されるとともに接地部を有する伸縮脚部と、上記固定脚部の調整穴と伸縮脚部の支持穴に挿通されて固定脚部に対する伸縮脚部の位置固定する固定用ピンとから構成される後部支持脚体を有するものである。
【0008】
さらに、請求項2に係るセミトレーラは、貨物が積載される載置台と牽引車に連結される連結部とを有する荷台部と、この本体の荷台部の後方下部に配置された車輪と、当該荷台部の前方下部に設けられた伸縮自在の前部支持装置とを具備するセミトレーラであって、
上記車輪の後方で且つ荷台部に一端部が回転自在に設けられるとともに側面に調整穴が長手方向で複数形成されて他端部が接地し得る調整脚部と、この調整脚部の側方で且つ荷台部の下面に一端部が回転自在に設けられるとともに他端側に上記調整穴と対応する支持穴が形成された支柱脚部と、上記調整脚部の調整穴と支柱脚部の支持穴に挿通されて調整脚部の接地部分から荷台部までの高さを調整し固定する固定用ピンとから構成される後部支持脚体を有するものである。
【発明の効果】
【0009】
上記セミトレーラの構成によると、貨物を積載し且つトラクタから切り離した状態において前部支持装置および後部支持脚体でセミトレーラを支持できるため、タイヤへの負荷を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例1に係るセミトレーラおよびトラクタを示す側面図である。
【図2】同セミトレーラとトラクタの連結部を示す要部側面図である。
【図3】同セミトレーラにおける図1のA−A矢視図である。
【図4】同セミトレーラにおける図1のB−B断面図である。
【図5】同セミトレーラにおける後部支持脚体の斜視図である。
【図6】同セミトレーラを格納位置に保管する動作図を示し、(a)は保管位置まで後退する図、(b)はカプラで前部を下降させる図、(c)は後部支持脚体を接地させる動作図、(d)はカプラで前部を上昇させランディングギヤで支持する図である。
【図7】本発明の実施例2に係るセミトレーラにおける後部支持脚体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
以下に、本発明の実施例1に係るセミトレーラを図1〜図6に基づき説明する。
トレーラとは、貨物等を積載する荷台車であって、自走するトラクタに牽引されて走行するものである。このトレーラの一種であるセミトレーラは、トラクタと連結されて運転されることを前提とした構造であるため、セミトレーラには前輪がなく、連結されたトラクタのタイヤが前輪として働く。したがって、非連結時にはどちらも運搬車としての役割を果たさないが、牽引部のトラクタと貨物積載部のトレーラを切り離すことにより、貨物積載部のみをフェリーで運ぶことができるという利点がある。
【0012】
以下に、トラクタに連結されたセミトレーラの簡単な構成を説明する。
図1および図2に示すように、セミトレーラ10の牽引を行うトラクタ1は、運転席3、エンジン(図示せず)およびトラクタ用タイヤ2を有する自走可能な車両であって、運転席3の後方にはセミトレーラ10との連結を行うとともに連結された部分の上昇および下降を行うカプラ4を具備する。なおカプラ4は、セミトレーラ10の連結部材(後述する)28が載置されるとともにセミトレーラ10とピン接合を行う連結穴が中心部に形成されたカプラ載置台5と、このカプラ載置台5の下面に取り付けられてカプラ載置台5を支持するカプラ支持部材6と、このカプラ支持部材6の下方に設けられて当該カプラ支持部材6およびカプラ支持部材6の上昇および下降を行う駆動手段(図示しないが、例えばシリンダを用いた油圧ユニット)とから構成される。
【0013】
一方セミトレーラ10は、図1〜図4に示すように、上記カプラ4と連結する連結部27および貨物7を積載する載置台21から構成される荷台部11と、荷台部11の後方下部に配置された従動輪である左右のトレーラ用タイヤ12と、トラクタ1との切り離し後に荷台部11の前部を支持する前部支持装置であるランディングギヤ13とを具備し、さらに、左右のトレーラ用タイヤ12の後方で荷台部11を支持することで、当該トレーラ用タイヤ12の荷重を負担する後部支持脚体14とを具備する。
【0014】
上記載置台21は、前後方向に配置され且つトレーラ用タイヤ12の車軸22を受ける軸受23が取り付けられるとともに積載された貨物7を支持する左右一対の主桁24と、これら主桁24の間および外側において、主桁24の前端部と後端部との間で複数配置された左右方向の補助桁25と、これら主桁24および補助桁25の上面に設けられて貨物7を載置する床面材26とから構成される。
【0015】
また上記連結部27は、それぞれの主桁24の前端部上面に取り付けられた連結部材28と、この連結部材28の前部の下面に取り付けられるとともにカプラ載置台5の連結穴に嵌め込まれることで回転自在にトラクタ1との接続を行う棒状のキングピン29とから構成される。
【0016】
一方、上記連結部材28の後部の左右側面にそれぞれ設けられたランディングギヤ13は、連結部材28に取り付けられる外筒部31と、この外筒部31の内周に摺動自在に内嵌されて上下方向へ伸縮し得るとともに下端に接地を行うサイドシュー33を有する内筒部32と、上記外筒部31の上端に設けられ且つ外部に取り外し可能なハンドル35を具備するとともにこのハンドル35により内蔵したギヤを回転させて上記内筒部32を伸縮させるギヤボックス部34とから構成される。また、左右のランディングギヤ13は連結軸36で接続されており、いずれか一方のみのハンドル35を回転させても、左右の内筒部32の伸縮量を同一にすることができる。
【0017】
次に、本発明の要旨である後部支持脚体14について図5に基づき説明する。
後部支持脚体14は、載置台21の後方下面にボルトおよびナットにより接合された取付板41と、この取付板41に取り付けられるとともに水平方向に貫通して形成された調整穴43を上下方向に3〜5個有する角筒形状の固定脚部42と、この固定脚部42に摺動自在に外嵌されるとともに上記調整穴43に対応する支持穴45が形成された角筒形状の伸縮脚部44と、この伸縮脚部44の下端に取り付けられて曲面側が接地する略半円柱形状の接地部46と、上記伸縮脚部44の伸縮量を調整した上で支持穴45および調整穴43へ挿通して伸縮脚部44を固定する固定用ボルト47(固定用ピンの一例である)と、この固定用ボルト47の脱落を防止するための固定用ナット48とから構成される。なお、固定用ボルト47による固定作業を容易にするために、固定用ナット48は伸縮脚部44の支持穴45の位置に溶接したものでもよい。また、固定脚部42および伸縮脚部44を短くし、接地部46の下に直方体形状の台座49を用いてもよい。
【0018】
次に、セミトレーラ10を保管位置に格納する動作について図6に基づき説明する。
セミトレーラ10を連結したトラクタ1を後退させて、セミトレーラ10を保管位置まで移動させる(図6(a)参照)。そして、保管位置まで後退した後は、カプラ載置台5を駆動手段により最低高さまで下降させる。このとき、荷台部11の後部に配置されたトレーラ用タイヤ12が支点となって荷台部11の前部が下ろされるため、荷台部11の後端部が持ち上げられる(図6(b)参照)。
【0019】
次に、後部支持脚体14の固定用ボルト47から固定用ナット48を取り外し、支持穴45および調整穴43から固定用ボルト47を抜き取って、接地部46が地面に達するまで伸縮脚部44を伸展させる。なお、台座49を用いる場合は、後部支持脚体14の下方に台座49を置き、この台座49の上面に接地部46が接触するまで伸縮脚部44を伸展させる。そして、伸縮脚部44を伸展させた状態で固定用ボルト47を再び支持穴45および調整穴43へ挿通させて固定用ナット48で固定する(図6(c)参照)。
【0020】
その後、カプラ載置台5を上昇させていくことで、後部支持脚体14を支点としてトレーラ用タイヤ12が持ち上げられていき、トレーラ用タイヤ12が地面から離れた時点、すなわちトレーラ用タイヤ12が荷重をほぼ受けなくなった時点で、カプラ載置台5の上昇を停止させる。
【0021】
なお、伸縮脚部44の固定作業において、接地部46を地面または台座49の上面に接触させた状態では支持穴45と調整穴43の位置が一致しない場合もあるが、この場合は当該穴位置を一致させるため、接地部46を地面または台座49の上面から少し浮かして固定してもよい。勿論この場合でも、カプラ載置台5の上昇に伴って後部支持脚体14が下降していくため、問題は生じない。
【0022】
そして、トレーラ用タイヤ12が地面から離れた後は、一方のランディングギヤ13のハンドル35を回して内筒部32を下降させ、サイドシュー33を接地させた後に内筒部32を固定することで荷台部11の前部を支持する(図6(d)参照)。
【0023】
上記の通り荷台部11の支持を行った後は、セミトレーラ10側の連結部材28とトラクタ1側のカプラ4との連結を解除し、トラクタ1を前進させて当該所定位置から離脱させる。
【0024】
このように、荷台部11の支持を機械構造物であるランディングギヤ13および後部支持脚体14で行い、トレーラ用タイヤ12は無負荷状態であることから劣化や空気圧低下などの不具合のおそれがない。したがって、積載貨物7を安定して支持するため、荷台部11に積載された貨物7を長期間安全に保管することができる。
【0025】
また、後部支持脚体14は、取付板41により荷台部11へ取り外しが可能なため、メンテナンス性が向上するとともに、積載貨物7の重量によって適切な強度の後部支持脚体14を選択して取り付けることができる。さらに、固定用ピンとして固定用ボルト47を用い固定用ナット48を使用することで、セミトレーラ10の走行時に固定用ボルト47が脱落することもなく、別途固定用ピンを保管しておくことも不要となる。加えて台座49を用いることにより、後部支持脚体14の構造を簡素化することができる。
【実施例2】
【0026】
次に、本発明の実施例2に係るセミトレーラを説明する。
上記実施例1に係るセミトレーラ10においては、荷台部11の後部を支持する後部支持脚体14は、伸縮脚部44が固定脚部42に対して摺動自在に配置された構成であったのに対し、本実施例2に係るセミトレーラにおいては、ステー式の構成にしたものである。
【0027】
以下、実施例2に係るセミトレーラについて説明するが、実施例1と異なる箇所である後部支持脚体の構成に着目して説明するとともに、実施例1と同一の構成部材については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0028】
図7に示すように、本実施例2に係る後部支持脚体50は、載置台21の後方下面にボルトおよびナットにより接合された板部51aおよびこの板部から下方へ突出したブラケット部51bからなる調整脚部用保持ブラケット51と、この調整脚部用保持ブラケット51のブラケット部51bにピン51cを介して回転自在に取り付けられた接合部材59と、この接合部材59の下部で且つ表面および裏面に一端部が取り付けられるとともに水平方向に貫通して形成された調整穴53を長手方向に3〜5個有する2枚の平鋼52a,52bからなる調整脚部52と、この調整脚部52の他端部に取り付けられて曲面側が接地し得る略半円柱形状の接地部56と、上記調整脚部用保持ブラケット51の側方で且つ載置台21の下面に取り付けられ当該調整脚部用保持ブラケット51と同一の構成の支柱脚部用保持ブラケット61と、この支柱脚部用保持ブラケット61のブラケット部61bにピン61cを介して回転自在に取り付けられた接合部材64と、この接合部材64の下端に一端部が取り付けられて他端側に上記調整穴53と対応する支持穴63が形成されるとともに、上記調整脚部52の一対の平鋼52a,52bの間に挿入し得る支柱脚部62と、上記調整脚部52の調整穴53と支柱脚部62の支持穴63に挿通されて後部支持脚体50の接地部分から荷台部11までの高さを調整し固定する固定用ボルト57(固定用ピンの一例である)と、この固定用ボルト57の脱落を防止するための固定用ナット58とから構成される。なお、実施例1と同様に、固定用ナット58は支柱脚部62の支持穴63位置に溶接したものでもよく、また台座69を接地部56の下に用いてもよい。
【0029】
次に、セミトレーラ10を保管位置に格納する動作について説明する。
上記実施例1と同一の動作である、セミトレーラ10を保管位置まで後退させてカプラ載置台5を下降させる動作(図6(a)(b)参照)と、後部支持脚体50を接地させた後にカプラ載置台5を上昇させてトレーラ用タイヤ12への負荷を軽減させ、ランディングギヤ13を接地させる動作(図6(d)参照)については説明を省略し、実施例1と異なる動作である後部支持脚体50の接地(図6(c)参照)に着目して説明する。
【0030】
すなわち、カプラ載置台5を駆動手段により最低高さまで下降させた後は、後部支持脚体50の固定用ボルト57から固定用ナット58を取り外し、調整穴53および支持穴63から固定用ボルト57を抜き取ることで、調整脚部用保持ブラケット51のピン51cを中心として調整脚部52が自重により回転し、接地部56が地面に達する。なお、台座69を用いる場合は、後部支持脚体50の下方に台座69を置き、この台座69の上面に接地部56を接触させる。次に、接地部56を地面または台座69の上面に接触させた状態で、支柱脚部62の支持穴63と調整脚部52の調整穴53とが一致する位置まで支柱脚部用保持ブラケット61のピン61cを中心として支柱脚部62を回転させる。そして、固定用ボルト57を再び調整穴53および支持穴63へ挿通させて固定用ナット58で固定する。
【0031】
このように、実施例1と同様に、荷台部11の支持を機械構造物であるランディングギヤ13および後部支持脚体50で行い、トレーラ用タイヤ12は無負荷状態であることから、荷台部11に積載された貨物7を長期間安全に保管することができる。他にも実施例1と同様に、後部支持脚体50は荷台部11への取り外しが可能であるとともに固定用ボルト57は固定用ナット58で固定されるものであり、また台座69を用いることもできるため、実施例1での同様の効果を有する。
【0032】
ところで、上述した実施例1および実施例2での後部支持脚体14,50の接地部46,56は略半円柱形状として説明したが、接地部はこの形状に限定されるものではなく、例えば、脚部とピンを介して取り付けられるとともに下面が接地する板形状の構造でもよい。
【0033】
また、上述した実施例1および実施例2での後部支持脚体14,50の取り付け位置はいずれも荷台部11の下面であるが、この位置に限定されるものではなく、荷台部11の側面または後面に取り付けた構成でもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 トラクタ
4 カプラ
7 貨物
10 セミトレーラ
11 荷台部
12 トレーラ用タイヤ
13 ランディングギヤ
14 後部支持脚体
21 載置台
27 連結部
41 取付板
42 固定脚部
43 調整穴
44 伸縮脚部
45 支持穴
46 接地部
47 固定用ボルト
49 台座
50 後部支持脚体
51 調整脚部用保持ブラケット
52 調整脚部
53 調整穴
56 接地部
57 固定用ボルト
59 接合部材
61 支柱脚部用保持ブラケット
62 支柱脚部
63 支持穴
64 接合部材
69 台座

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨物が積載される載置台と牽引車に連結される連結部とを有する荷台部と、この本体の荷台部の後方下部に配置された車輪と、当該荷台部の前方下部に設けられた伸縮自在の前部支持装置とを具備するセミトレーラであって、
上記車輪の後方で且つ荷台部に設けられるとともに側面に調整穴が上下方向で複数形成された固定脚部と、この固定脚部と摺動自在に設けられ上記調整穴と対応する支持穴が形成されるとともに接地部を有する伸縮脚部と、上記固定脚部の調整穴と伸縮脚部の支持穴に挿通されて固定脚部に対する伸縮脚部の位置固定する固定用ピンとから構成される後部支持脚体を有することを特徴とするセミトレーラ。
【請求項2】
貨物が積載される載置台と牽引車に連結される連結部とを有する荷台部と、この本体の荷台部の後方下部に配置された車輪と、当該荷台部の前方下部に設けられた伸縮自在の前部支持装置とを具備するセミトレーラであって、
上記車輪の後方で且つ荷台部に一端部が回転自在に設けられるとともに側面に調整穴が長手方向で複数形成されて他端部が接地し得る調整脚部と、この調整脚部の側方で且つ荷台部の下面に一端部が回転自在に設けられるとともに他端側に上記調整穴と対応する支持穴が形成された支柱脚部と、上記調整脚部の調整穴と支柱脚部の支持穴に挿通されて調整脚部の接地部分から荷台部までの高さを調整し固定する固定用ピンとから構成される後部支持脚体を有することを特徴とするセミトレーラ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−269676(P2010−269676A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−122615(P2009−122615)
【出願日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【出願人】(000003241)TCM株式会社 (319)