説明

タイル状木製パネル

【課題】 本発明は、施工性に優れるとともに、環境にも配慮された、これまでにないタイル状の木製パネルを提供することにある。
【解決手段】 タイル状木製パネル10(本件パネル10)は、中質繊維板20の両平面に単板30,40を貼り合わせた矩形状のパネルである。中質繊維板20には接着剤60で単板30,40を貼り合わせている。また、単板30上には塗料61によって塗装が施されている。そして、パネル側面13の全周には中質繊維板20の表出する木口50を形成する。木口50は、パネル表面11寄りのパネル側面13をテーパー状に切削した片側テーパーカット面51を備え、それ以外は垂直に切削されたストレートカット面52を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中質繊維板(MDF)の両平面に単板を貼り合わせたタイル状の木製パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
これまで、壁材や床材等に用いられる木質系の板材には、次のようなものがあった。
特許文献1は、水分や湿度に対する寸法安定性が良く、施工した後に伸縮による段差や隙間、突き上げ等の問題が発生しない中質繊維板(MDF)又はパーティクルボードを基板とした木質系化粧板を提供することを目的とし、MDF又はパーティクルボードからなる基板11の表面に、予めウレタン樹脂系やエチレン−酢酸ビニル樹脂系等のホットメルト接着剤を含浸させたポリエステル製やポリプロピレン製等の不織布12を介して、化粧紙又は突板13を一体的に貼着する木質系化粧板が開示されている(符号は、特許文献1のもの)。
特許文献2は、特許文献1と同じ目的であり、MDF又はパーティクルボードからなる基板11の表面に、OPP(オリエンテッド・ポリプロピレン)樹脂フィルム13を介して、化粧紙又は突板14を一体的に貼着、または、OPP樹脂フィルムの片面もしくは両面に強化紙を貼着する木質系化粧板が開示されている(符号は、特許文献2のもの)。
特許文献3は、ロックウールを基材として、該基材の全表面または一部表面に木質化粧単板を貼着してなる木質断熱材が開示されている。
【特許文献1】特開平 9−254102号公報
【特許文献2】特開平 9−314523号公報
【特許文献3】実開昭63−151622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1〜3には、次のような課題があった。
(1)中質繊維板やパーティクルボードは元々吸湿・変形しやすい材料であり、水分や湿度が原因による寸法安定性が悪く、施工した後に伸縮による段差や隙間、突き上げ等の問題が発生しやすいという課題があった(特許文献1及び2段落[0002]第3文)。確かに、特許文献1及び2はこれを克服し、基板に中質繊維板(MDF)又はパーティクルボードを用いながらも、水分や湿度に対する寸法安定性が良く、施工した後に伸縮による段差や隙間、突き上げ等の問題を防止できるものなのかもしれない。しかしながら、単にそれに止まるのみで、当該木質系化粧板にはそれ以上の効果を期待できない。すなわち、特許文献1及び2に開示された木質系化粧板には、水分や湿度による影響を防止するのみで、中質繊維板の特徴を充分に活かした積極的な作用・効果を対外的に付与するものではない。
(2)特許文献3は、ロックウールを基材とすることで、ロックウールの飛散や劣化という問題がある。特に基材の一部表面にしか木質化粧単板を貼着しない場合には、その問題は顕著になる。
【0004】
これに対して、本発明は、施工性に優れるとともに、環境にも配慮された、これまでにないタイル状の木製パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、第1の発明は、中質繊維板の両平面に単板を貼り合わせたタイル状の木製パネルであって、パネル側面の全周または一部に中質繊維板の表出する木口を形成したことを特徴とするものである。
ここで、「中質繊維板」とは、木片(木材チップ)を繊維の状態にまで分解して接着剤で固めた素材であり、「MDF(Medium Density Fiberboard)」と略称される。この中質繊維板は木口面が緻密であり、加工が容易な利点があるが、反面、吸湿長さ変化率が大きく、変形しやすいという欠点がある。
また、「単板」とは、素材からロータリーレース,スライサー又はベニヤソーを使用して製造された木材の薄板をいう。
第2の発明は、木口が、パネル表面寄りのパネル側面をテーパー状に切削した片側テーパーカット面、またはパネル表面及び裏面寄りのパネル側面をテーパー状に切削した両側テーパーカット面を備えたことを特徴とするものである。
第3の発明は、同一の単板を中質繊維板の両平面に貼り合わせたことを特徴とするものである。
第4の発明は、少なくともパネル表面には塗装を施し、木口には塗装を施さないことを特徴とするものである。
第5の発明は、塗装に、機能性塗料を用いたことを特徴とするものである。
第6の発明は、パネル裏面側の単板と中質繊維板との間に、ハニカム層を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、次のような効果を有する。
(1)本願タイル状木製パネル(本件パネル)も、中質繊維板と単板の特性から水分や湿度によって収縮変形を発症しようとする。しかし、本件パネルにおいては、単板を中質繊維板の両平面に貼り合わせているので均衡平滑性が作用し、かりに中質繊維板の表出する木口部分が収縮変形しても、本件パネル全体の収縮変形を最小限に抑えることができる。また、その単板が同一単板であることで、さらに変形を抑えることができる(収縮率等が同じ為)。
(2)パネル側面の全周または一部に中質繊維板の表出する木口を形成したことで、この木口を介して本件パネルに天然木材のような湿度のコントロール機能(除湿・吸湿・保湿機能等)を持たせることができる。特に、木口に片側テーパーカット面を備えることで、本件パネルを隣り合わせに繋ぎ合わせて貼付施工した場合でも、この片側テーパーカット面は外観上に表れ、木口の湿度コントロール機能を維持できる。また、この片側テーパーカット面は外観上に目地部(溝)として表れ、仕上りが豪華で美しくなる。
(3)本件パネルが木口に片側テーパーカット面を備えた場合、その片側テーパーカット面の裏面全体に単板面を有することになるが、この場合、吸湿して変形しようとする中質繊維板の変形方向を非変形状態の反テーパーカット面側(パネル裏面側)に反らせることができる。
(4)そして、本件パネルの施工に厚みのある両面テープや面ファスナーを使用することで、本件パネルと貼付面(壁面等)との間に空間を形成する。この空間部分の距離があることによって、本件パネルの反りが貼付面を押して発生する浮き出し剥離を一定反り率まで抑えることができる。
(5)本件パネルが木口に両側テーパーカット面を備えた場合、本件パネルの表面及び裏面が同一形状になるので、施工に際して、表面・裏面を確認する必要がなく施工が容易になる。また、片面にキズやヨゴレがあってももう一方の片面を使用できるので、本件パネルを有効に利用できる。
(6)本件パネルがタイル状のもの(小サイズ)であるので、中質繊維板が過剰に水分を吸収しても、対抗辺の反りによる変形を最小限に抑えることができる。
(7)また、本件パネルがタイル状のもの(小サイズ)であるので、木口面積が増えて、本件パネルの湿度コントロール機能が増加する。
(8)さらに、本件パネルがタイル状のもの(小サイズ)であるので、変形した壁面においても容易に施工でき、デザイン面においても、木組み風の有効な壁面となる。万一、壁面が汚れたり傷ついたりした場合でも、当該部分のみを最小限で交換することができ、資源を有効活用できる。特に、過剰結露による変形膨張が発生したばあいは、その膨張部位のみを容易に交換できる。
(9)また、パネル表面は塗装または非塗装の選択ができ、塗装においては木口に塗装を施さないことで、単板表面のみを保護・光沢面とし、中質繊維板の表出する湿度コントロール機能木口を有するパネル表面を形成できる。
(10)パネル表面への塗装は、機能性塗料を用いて抗菌・消臭・防汚・撥水・光沢等の機能を持たせ、機能壁面とすることができる。
(11)パネル裏面側の単板と中質繊維板との間にハニカム層を備えることで、本件パネルに遮音効果や断熱効果を与えられる。
(12)本件パネルが以上の構成であれば、ムク材と比較してコスト1/2の低コストで製造できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るタイル状木製パネルの斜視図であり、図2は、同タイル状木製パネルの縦断面図である。
図1及び図2に示すようにタイル状木製パネル10(本件パネル10)は、中質繊維板20の両平面に単板30,40を貼り合わせた矩形状のパネルである。中質繊維板20には接着剤60で単板30,40を貼り合わせている。また、単板30上には塗料61によって塗装が施されている。
【0008】
単板30,40を中質繊維板20の両平面に貼り合わせることで、単に木目模様の化粧合板とするだけでなく、中質繊維板20の反りなどの変形を最小限に抑制することができる。また、その単板30,40を接着剤60で中質繊維板20に貼り合わせることで、単板30,40から中質繊維板20への浸水を抑制又は軽減できる。さらに、単板30への塗装によって、パネル表面11にツヤ(光沢)やハリ(硬度)を与えるとともに、単板30の呼吸を止めて反りを抑制又は軽減する。
【0009】
そして、パネル側面13の全周には中質繊維板20の表出する木口50を形成する。木口50は、パネル表面11寄りのパネル側面13をテーパー状に切削した片側テーパーカット面51を備え、それ以外は垂直に切削されたストレートカット面52を備える。木口50は、表出する中質繊維板20の吸水・吸湿特性により、天然木材のような湿度コントロール機能を発揮する。すなわち、本件パネル10を用いた空間が高湿度の場合には吸湿作用が働き湿度を下げ(除湿機能)、低湿度の場合には吸湿していた水分を放出する作用が働き湿度を上げる(保湿機能)。
【0010】
図3は、木口のテーパーカット形状を示す説明図である。
木口50のテーパーカット面51には、図示するように(A)ストレート形状、(B)−R形状、(C)+R形状、(D)波形形状等が考えられる。但し、テーパーカット面51の角度(断面角度)と長さ(断面寸法)を含めこれらに限定されるものではなく、例えば図示するものの他に、多角形状のものなども考えられる。また、テーパーカット面を粗面としてもよい。空気との接触面積が増えて、湿度コントロール機能の向上を図るものである。
【0011】
図4は、本件パネルに核(サネ)を設けた場合の断面図である。
核19には、(A)R凹凸形状、(B)角凹凸形状、(C)三角凹凸形状、(D)波凹凸形状が考えられる。核19はパネル同士の連結性を持たせる構造であるが、凹凸を浅くすることで、本件パネル10に核の機能と吸湿性機能・容易交換機能を持つ構造を備えることができる。なお、本件パネル10の交換(貼替)において、交換の対象となる本件パネル10のみを取り外すことが困難である場合、この核19による連結性を活かして、交換の対象となる本件パネル10と連結している周囲の本件パネル10,10,…と一体に取り外すと、スムーズに取り外せることがある。
【0012】
図5は、本発明の第2実施形態に係るタイル状木製パネルの断面図である。
図5に示すタイル状木製パネル15(本件パネル15)は、パネル裏面12側の単板40と中質繊維板20との間にハニカム層25を備える。ハニカム層25を備えることで、本件パネル15には、遮音効果(内→外の音を伝えづらくする効果、外→内の音を入れづらくする効果など)や断熱効果を得られる。その他については、第1実施形態の本件パネル10の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【0013】
図6は、本件パネル10の壁面への使用状態を示す正面図であり、図7は、同断面図である。
図示するように、本件パネル10の壁面70への貼り付けには、両面テープや面ファスナーなどの簡易な取付部材62を使用する。両面テープや面ファスナーなどを使用することによって、本件パネル10の壁面70への貼付作業が極めて容易となり、いわゆるDIY(Do It Yourself)的な作業で施工可能となる。また、施工後に一部の本件パネル10に破損又は汚れ等が生じた場合には、簡単に取り外しができて、メンテナンスも極めて容易である。
【0014】
本件パネル10を壁面70への貼り付けた場合、木口50のストレートカット面52は相互に突き合わせになるので、木口50の湿度コントロール機能を充分に発揮できなくなるが、片側テーパーカット面51は外観上に表れ、木口50の湿度コントロール機能を維持できる。また、この片側テーパーカット面51は外観上に目地部59(溝)として表れ、仕上りが豪華で美しくなる。
【0015】
また、本件パネル10が木口50に片側テーパーカット面51を備えることで、単板30を備えないその片側テーパーカット面51がパネル裏面12側に反ることも考えられる。しかし、本件パネルと貼付面(壁面等)との間に取付部材62の分だけ空間を形成できるので、この空間部分の距離があることによって、本件パネル10の反りが貼付面を押して発生する浮き出し剥離を一定の範囲まで抑えることができる。
【0016】
図8は、本発明の第3実施形態に係るタイル状木製パネルの断面図である。
図8に示すタイル状木製パネル16(本件パネル16)は、パネル表面11とパネル裏面12寄りのパネル側面13をともにテーパー状に切削した両側テーパーカット面55,56を備えたものである。両側テーパーカット面55,56を備えることで、本件パネルの表面及び裏面が同一形状になるので、施工に際して、表面・裏面を確認する必要がなく施工が容易になる。また、片面にキズやヨゴレがあってももう一方の片面を使用できるので、本件パネルを有効に利用できる。さらには、施工後外観上に表れない裏面側のテーパーカット面56でも除湿・保湿が行われ、表面側のテーパーカット面55の湿度コントロール機能を補完する。その他については、第1実施形態の本件パネル10の場合と同様であるので、その説明を省略する。
【実施例】
【0017】
本発明に係るタイル状木製パネルの実施例を以下に示す。
(1)パネルの大きさ=・140mm×70mm以下、単位同じ、各寸法公差±0.2mm)
・210 ×70
・100 ×75
・150 ×75
・200 ×75
(2)MDFの厚さ=7mm
(3)単板の厚さ =0.2mm×2枚(表裏)
(4)耐湿度変形 =相対湿度85%まで変形しない。
(5)既存のテーパー角度=45°
(6)単板表面塗料=油性ウレタン系塗料(非ホルマリンタイプ)
水性ウレタン系塗料
植物油脂
(7)接着剤 =酢酸ビニル樹脂系接着剤
(8)パネル形状 =長方形
正方形
正または長方形のストレートコーナーカット形
正または長方形のRコーナーカット形
円形
楕円
三角形
六角形
その他多角形
プレスによりパネル表面に凹凸をつけることも可能
(9)機能性原料 =銀系抗菌剤
亜鉛・銅系消臭剤
シリカ系防汚れ剤
その他
(10)タイル状木製パネルにおける吸湿量と反りの数値グラフ = 図9に示す。
図9に示す数値グラフから、本件発明品(タイル状木製パネル)は、中質繊維板 の表出する木口を有していても、高い形態保持力(変形の抑制力)を備えているこ とが確認できた。
(11)吸湿による壁面材の反り変動(平均値)の比較表 = 図10に示す。
図10に示す比較表から、本件発明品(タイル状木製パネル)の含水率は、比較 サンプル品と比較して、0.4%の増加を有している。これを1mの壁と計算し た場合(比較サンプル品と比較して、)、次のような数値となる。
・寸法(100×75の製品)で ≒53%のUP
・寸法(150×75の製品)で ≒35%のUP
・寸法(200×75の製品)で ≒26%のUP
従って、本願発明品は、壁面吸湿効果を向上させる壁材(パネル)であることが 確認できた。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、既存の壁、家具、工作物へ簡単に貼り付けられ、手軽に高級感あふれる木質インテリアの雰囲気が味わえる。特に施工性に優れており、家庭(DIY)で簡単に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係るタイル状木製パネルの斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態に係るタイル状木製パネルの断面図。
【図3】木口のテーパーカット形状を示す説明図。
【図4】核の形状を示す断面図
【図5】本発明の第2実施形態に係るタイル状木製パネルの断面図。
【図6】壁面への使用状態を示す正面図。
【図7】壁面への使用状態を示す断面図。
【図8】本発明の第3実施形態に係るタイル状木製パネルの断面図。
【図9】タイル状木製パネルにおける吸湿量と反りの数値グラフ。
【図10】吸湿による壁面材の反り変動(平均値)の比較表。
【符号の説明】
【0020】
10,15,16 タイル状木製パネル(本件パネル)
11 パネル表面
12 パネル裏面
13 パネル側面
19 核(サネ)
20 中質繊維板(MDF)
25 ハニカム層
30 単板(表面側単板)
40 単板(裏面側単板)
50 木口
51 片側テーパーカット面
52 ストレートカット面
55,56 両側テーパーカット面
59 目地部
60 接着剤
61 塗料
62 取付部材
70 壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中質繊維板の両平面に単板を貼り合わせたタイル状の木製パネルであって、
パネル側面の全周または一部に中質繊維板の表出する木口を形成したことを特徴とするタイル状木製パネル。
【請求項2】
木口は、パネル表面寄りのパネル側面をテーパー状に切削した片側テーパーカット面、またはパネル表面及び裏面寄りのパネル側面をテーパー状に切削した両側テーパーカット面を備えたことを特徴とする請求項1記載のタイル状木製パネル。
【請求項3】
同一の単板を中質繊維板の両平面に貼り合わせたことを特徴とする請求項1又は2記載のタイル状木製パネル。
【請求項4】
少なくともパネル表面には塗装を施し、木口には塗装を施さないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタイル状木製パネル。
【請求項5】
塗装に、機能性塗料を用いたことを特徴とする請求項4記載のタイル状木製パネル。
【請求項6】
パネル裏面側の単板と中質繊維板との間に、ハニカム層を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタイル状木製パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−307819(P2007−307819A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−140064(P2006−140064)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(506172034)空知単板工業株式会社 (6)
【Fターム(参考)】