説明

タッチパネル

【課題】電極の劣化を抑え、高信頼性のタッチパネルを提供する。
【解決手段】タッチパネル1は静電容量方式であり、透明基板2の一方の面で、Y方向に延在する透光性の複数の第1電極4およびX方向に延在する透光性の複数の第2電極5を有する。第1電極4と第2電極5の交差部8では、第2電極5は繋がり、第1電極4は途切れている。交差部8における第2電極5の上層には層間絶縁膜3が形成され、層間絶縁膜3の上層に、交差部8で途切れた第1電極4同士を接続するブリッジ電極6を形成する。ブリッジ電極6の材料には、第2電極5の材料に含まれる元素よりも酸化されやすい元素が含まれる。そして、第1電極4に定電圧を印加し、第2電極5には低(Low)電位が第1電極4の電位以上であるパルス電圧を印加するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話やスマートフォンやPDA(パーソナルデジタルアシスタント)などの電子機器では、画面の大型化への要求が大きく、スイッチやテンキーなどの入力装置を配置できる領域が少なくなっている。また、液晶ディスプレイ等の表示素子に表示された画像を参照しながら表示画像に触れ、分かりやすく情報の入力ができる情報入力方法の実現が求められている。
こうしたことから、最近タッチパネル付きの表示装置への要求が高まっている。
【0003】
タッチパネルは、上述した液晶ディスプレイなどの表示素子の上に配置され、操作者が指やペンなどで操作面に触れた場合、そのタッチ位置を検出する入力装置の総称である。接触位置検出の方式としては、抵抗膜方式や静電容量方式などがある。
抵抗膜方式は、表面に透明電極の配設された2枚の基板を、互いの透明電極が対向するように離間して配置する。そして、指やペンで基板を押下することで接触し通電する構造となっている。抵抗膜方式タッチパネルでは、基板を押して対向する電極間をショートさせる構造のため、摩耗などを生じて耐久性に乏しい。
【0004】
静電容量方式は、操作者の指先とタッチパネル内の電極との間の静電容量の変化を検知して指先のタッチ位置を検出する方式である。携帯電子機器などに好適な方式とされる。この方式において近年盛んに用いられているのが、投影型静電容量方式である。
投影型静電容量方式は、人間が導体であり、操作者の指がグランドとして機能することを利用する。すなわち、タッチパネルの基板上に配置されたセンシング用の電極に指が近づくと、指先と電極との間に容量が形成される。タッチパネルでは、そうした変化を制御回路等により検知する。このとき、容量変化を検知する方式であるため、直接に操作者の指先がセンシング用の電極に触れない場合でも、指先の接近を感知することができる。
【0005】
このような投影型静電容量方式では、センシングのためにセンシング用の透明電極のパターニングが必要となる。そして、特許文献1に示すように、透明基板の一方の面に、X方向に伸びたX電極とY方向に伸びたY電極とを設け、それらを格子状に配置する技術が盛んに用いられている。
【0006】
図10は、従来の投影型静電容量方式のタッチパネルの構造を模式的に説明する平面図である。
そして、図11は、従来の投影型静電容量方式のタッチパネルの断面構造を模式的に説明する図である。
【0007】
図11では、図10に示す従来の投影型静電容量方式のタッチパネル500のX電極502とY電極503との交差部分を拡大して示している。
【0008】
図10および図11に示すように、投影型静電容量方式のタッチパネル500は、ガラスなどの透明基板501上に、複数のX電極502と複数のY電極503とを配置して構成される。このとき、X電極502とY電極503は、絶縁膜504(図10中には、図示されない)を介し、互いに絶縁して配置される。
その結果、絶縁膜504を挟んでX電極502とY電極503とが重畳する交差部分に容量505が形成される。操作者の指が接触などした時の容量変化を電位の変化として検知し、その接触位置を検出する。
【0009】
投影型静電容量方式では、上述のように、タッチパネルを構成するガラス基板上において、異なる電極同士を交差させて配置する必要がある。
このような場合における電極間の接続構造に関して、例えば、特許文献2には、静電容量型入力装置の構成例として、透光性基板の一方の面に第1の透光性電極パターンと、第2の透光性電極パターンとが形成され、交差部分で途切れている第2の透光性電極パターンが、層間絶縁膜の上層に形成された中継電極によって電気的に接続される構成が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開昭60−75927号公報
【特許文献2】特開2008−310550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
投影型静電容量方式タッチパネルには、指先などの接触を検出する方式として、自己容量型と相互容量型の2つの方式がある。
自己型ではX電極全体またはY電極全体の容量変化を検知する。そのため、指先等による接触点が複数ある場合、接触位置の検出結果に誤差が生じやすい。
【0012】
一方、相互型では、X電極とY電極との交差部分毎の容量変化の検知が可能である。したがって、上述のような誤差は発生せず、多数カ所の接触に対しても各々正確な位置検出ができる。すなわち、より精度の高いタッチパネルの提供が可能となる。
【0013】
相互型の投影型静電容量方式タッチパネルを用い、指先などの接触位置の検出をタッチパネル面内で行う場合、X電極とY電極のうち一方を定電圧とし、読み取りのための読取配線(以下、センス線とも言う)として使用する。そして、他方を線順次でパルス電圧を印加する駆動線(以下、ドライブ線とも言う)として使用する。このとき、指先などの接触の有無は、X電極とY電極との各交差部で生じる容量カップリングによる微分波形を読み取って行う。そのため、X電極とY電極との間には電位差を設ける必要がある。
【0014】
ここで、投影型静電容量方式タッチパネルでは、接触の検出感度を高める目的などのため、配線の低抵抗化が求められている。また併せて、信頼性の向上が求められている。したがって、それらの要求に対応するよう、X電極とY電極とを異なる導電性材料で構成する場合がある。
特に、上述の特許文献2に記載されたような中継電極を有するタッチパネルの構造では、中継電極を他の電極パターンと異なる導電性の材料を用いて形成し、中継電極の低抵抗化と高信頼化を実現することが可能である。その結果、X電極とY電極との交差部では、中継電極とX電極またはY電極と異なる材料から構成されることになる。
【0015】
その場合、異なる材料からなるX電極とY電極との間に設けられた電位差により、交差部で重畳する電極間で電気化学反応が生じる場合があった。
こうした交差部で生じる反応は、電極の劣化を生じさせ、ひいてはタッチパネルの信頼性を低下させることになる。したがって、タッチパネルは、X電極とY電極の交差部での電極の劣化を抑え、高信頼性を実現する必要がある。
【0016】
本発明は、以上のタッチパネルにおける問題に鑑みてなされたものである。
すなわち、本発明の目的は、電極の劣化を抑え、高信頼性のタッチパネルを提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の第1の態様は、透光性の基板と、
その基板の一方の面で第1の方向に延在する透光性の複数の第1電極と、
基板の前記第1電極の在る面で、第1の方向と交差する第2の方向に延在する透光性の複数の第2電極とを有し、
第1電極と第2電極の交差部分では、第2電極は繋がり、第1電極は途切れ、第1電極同士がブリッジ電極で接続されており、
交差部分において、ブリッジ電極と第2電極との間に層間絶縁膜が形成された静電容量方式のタッチパネルであって、
ブリッジ電極の材料には、第2電極の材料に含まれる元素よりも酸化されやすい元素が含まれ、
第1電極に定電圧を印加し、
第2電極には、低(Low)電位が第1電極の電位以上であるパルス電圧を印加するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0019】
本発明の第1の態様において、ブリッジ電極は金属からなり、第2電極の材料は、ITO(酸化インジウム錫)とIZO(酸化インジウム・亜鉛)とZnO(酸化亜鉛)とからなる群から選択された一種以上の物質を含むことが好ましい。
【0020】
本発明の第2の態様は、透光性の基板と、
その基板の一方の面で第1の方向に延在する透光性の複数の第1電極と、
基板の第1電極の在る面で、第1の方向と交差する第2の方向に延在する透光性の複数の第2電極とを有し、
第1電極と第2電極の交差部分では、第1電極は繋がり、第2電極は途切れ、第2電極同士がブリッジ電極で接続されており、
交差部分において、ブリッジ電極と第1電極との間に層間絶縁膜が形成された静電容量方式のタッチパネルであって、
ブリッジ電極の材料には、第1電極の材料に含まれる元素よりも酸化されやすい元素が含まれ、
第1電極に定電圧を印加するとともに、
第2電極には、低(Low)電位が第1電極の電位以下であるパルス電圧を印加するよう構成されたことを特徴とするものである。
【0021】
本発明の第2の態様において、ブリッジ電極は金属からなり、第1電極の材料は、ITO(酸化インジウム錫)とIZO(酸化インジウム・亜鉛)とZnO(酸化亜鉛)とからなる群から選択された一種以上の物質を含むことが好ましい。
【0022】
本発明の第3の態様において、透光性の基板と、
その基板の一方の面で第1の方向に延在する透光性の複数の第1電極と、
その基板の一方の面で、第1の方向と交差する第2の方向に延在する透光性の複数の第2電極とを有し、
第1電極と第2電極の交差部分には少なくとも層間絶縁膜が配置されている静電容量方式のタッチパネルであって、
交差部分における電極材料は同一の材料からなり、
第1電極に定電圧が印加されるとともに、
第2電極には、低(Low)電位が第1電極の電位と等しいパルス電圧が印加されるよう構成されたことを特徴とするものである。
【0023】
本発明の第3の態様に対し、交差部分において、第2電極は繋がり、第1電極は途切れ、第1電極同士がブリッジ電極で接続されていることが好ましい。
【0024】
本発明の第3の態様において、ブリッジ電極と第2電極は、ITO(酸化インジウム錫)とIZO(酸化インジウム・亜鉛)とZnO(酸化亜鉛)とからなる群から選択された一種以上の物質を含む材料からなることが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、電極の劣化が抑制された高信頼性のタッチパネルが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】第1の実施の形態のタッチパネルの概略構成を説明する平面図である。
【図2】第1の実施の形態のタッチパネルの交差部の構造を説明する図である。
【図3】第1の実施の形態のタッチパネルの構成図である。
【図4】第1の実施の形態のタッチパネルの概略構成を説明する模式的な断面図である。
【図5】第1の実施の形態のタッチパネルにおけるドライブ線のLow電位とセンス線の電位との関係を模式的に示す図である。
【図6】第2の実施の形態のタッチパネルの構成図である。
【図7】第2の実施の形態のタッチパネルの概略構成を説明する模式的な断面図である。
【図8】第2の実施の形態のタッチパネルにおけるドライブ線のLow電位とセンス線の電位の関係とを模式的に示す図である。
【図9】第3の実施の形態のタッチパネルにおけるドライブ線のLow電位とセンス線の電位の関係とを模式的に示す図である。
【図10】従来の投影型静電容量方式のタッチパネルの構造を模式的に説明する平面図である。
【図11】従来の投影型静電容量方式のタッチパネルの断面構造を模式的に説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本実施の形態のタッチパネルは、相互型の投影型静電容量方式のタッチパネルである。本実施の形態のタッチパネルは、タッチ位置の検出用の透明電極のパターニングを行う。そして、ガラスなどの一枚の透明基板上に格子状に配置された複数の透明な第1電極と第2電極とを設ける。第1電極はY方向に伸び、第2電極はX方向に伸びるよう形成されている。そして、それらが交差する交差部で互いに接触することが無いよう、第1電極と第2電極のうちの一方が交差部で途切れるように形成されている。交差部で途切れている第1電極または第2電極は、中継電極であるブリッジ電極によって電気的接続を行う。このとき、ブリッジ電極と交差部で繋がる第1電極または第2電極との間には、層間絶縁膜が設けられている。
【0028】
このとき、ブリッジ電極の導電性と信頼性を高めるよう、交差部で途切れる第1電極または第2電極の他の部分と異なる部材を用いてブリッジ電極を構成する。
併せて、操作者の指先などの接触位置を検出するように、第1電極と第2電極のそれぞれに印加される電圧のレベルを最適化する。この最適化は、ブリッジ電極、第1電極、および第2電極それぞれを構成する材料を考慮する。そして、交差部での劣化反応を抑制できるように行う。
【0029】
交差部での電極の劣化は、第1電極と第2電極とが、それぞれ異なる導電性の部材を使用して構成され、それらの間に電位差が設けられることによる。そして、より酸化されやすい元素を含んで構成された第1電極が第2電極に対し高い電位レベルに置かれた場合、酸化還元反応が促進される。同様に、より酸化されやすい元素を含んで構成された第2電極が第1電極に対し高い電位レベルに置かれた場合、酸化還元反応が促進される。
【0030】
例えば、ブリッジ電極を酸化されやすい金属元素を含んで構成する。具体的には金属電極とする。そして、交差部でブリッジ電極と交差する、第1電極と第2電極のうちのいずれかを、ブリッジ電極に用いられた金属元素より酸化され難い金属元素から構成する。例えば、ITO等の金属酸化物からなる透明導電材料によって構成する。その場合、例えば、ITOなどからなる第1電極と第2電極のうちのいずれかが、金属からなるブリッジ電極より低電位になったとき、酸化還元反応が促進され、ブリッジ電極での金属の溶出とITO中のインジウムの析出が発生する。
【0031】
本実施の形態のタッチパネルでは、このような交差部での電極の劣化を抑制するよう、第1電極と第2電極各々の電位レベルを最適化する。
その結果、本実施の形態のタッチパネルでは、交差部での高い導電性と高い信頼性能を実現し、ひいては高感度で高い信頼性を実現することができる。
【0032】
以下、本発明の実施の形態のタッチパネルを、図面を参照してより詳細に説明する。
【0033】
実施の形態1
図1は、第1の実施の形態のタッチパネルの概略構成を説明する平面図である。
【0034】
図1に示すタッチパネル1は、透光性の基板である透明基板2の一方の面に複数の第1電極4および第2電極5を有する。
透明基板2は、電気絶縁性の基板であって、例えば、ガラス基板や、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、PC(ポリカードネート)フィルムなどの使用が可能である。ガラス基板の場合、厚さを0.3mm〜3.0mmとすることが可能である。
【0035】
第1電極4と第2電極5はいずれも同様の透光性の電極(以下、透明電極とも言う)であり、タッチパネル1の操作面に相当する領域に形成される。第1電極4および第2電極5は、可視光に対する高い透過率と導電性を有する透明な材料を用いて構成される。例えば、ITO(酸化インジウム錫、Indium Tin Oxide)、IZO(酸化インジウム・亜鉛、Indium Zinc Oxide)、ZnO(酸化亜鉛)を用いて構成することができる。そして、良好な導電性能と信頼性を有するITOの使用が好ましい。
【0036】
図1に示すように、透明基板2上で第1電極4はY方向に延在し、第2電極5はY方向と直交するX方向に延在する。それらは、透明基板2上でマトリクス状に配置される。複数の第1電極4はタッチパネル1の操作面をX方向に複数の領域に分離してX方向の座標を検出する。複数の第2電極5は同様にY方向の座標を検出する。尚、タッチパネル1では、タッチ位置を検出できるよう、後述するように、第1電極4と第2電極5とは電気的に互いに独立している。
【0037】
図1に示すように、第1電極4および第2電極5は、菱形の電極パット9を複数、Y方向およびX方向に並べた形状を有する。
【0038】
図2は、第1の実施の形態のタッチパネルの交差部の構造を説明する図である。
【0039】
図2に拡大して示すように、第2電極5は、第1電極4と第2電極5との交差部分である交差部8で繋がるように電極のパターニングがなされ、第1電極4は、途切れた状態の電極パターニングがなされている。すなわち、第2電極5は電気的に接続しているが、第1電極4は途切れている。交差部8での第1電極4の途切れた部分同士の電気的な接続は、ブリッジ電極6によって実現されている。
【0040】
尚、第1電極4および第2電極5は、タッチパネル1における感度を高めるよう菱形の電極パッド9を有する。しかし、本発明では、電極パッド9の形状は菱形に限られることはない。六角形や八角形などを含む多様な形状を選ぶことができる。また、第1電極4および第2電極5の本数がここで示したものに限定されるわけではない。電極の形状や数は、操作面の大きさと要求される検出位置の精度に応じて決定することができる。
【0041】
図1に示す第1の実施の形態のタッチパネル1では、上述のように、第1電極4と第2電極5が透明基板2の同一面上に同一層により形成されている。したがって、第1電極4と第2電極5との交差部分である交差部8が複数、存在する。図2にも示すように、交差部8においては、電極パッド9が繋がるようにパターニングされた第2電極5の上層に層間絶縁膜3が形成されている。そして、層間絶縁膜3の上層に形成されたブリッジ電極6によって第1電極4の途切れた部位同士の電気的な接続が実現されている。すなわち、交差部8においてブリッジ電極6と第2電極5との間に層間絶縁膜3が設けられていることになる。また、層間絶縁膜3はブリッジ電極6が形成される交差部8だけに配置されている。
【0042】
層間絶縁膜3は光透過性の絶縁性材料から構成され、透光性を有することが好ましい。例えば、SiOなどの無機材料や、感光性のアクリル樹脂などの有機材料を用いることができる。SiOを用いる場合、スパッタリング法によりマスクを利用してパターニングされた絶縁層を容易に得ることができる。感光性のアクリル樹脂などを使用して層間絶縁膜を形成する場合、フォトリソグラフィー技術の利用によってパターニングされた樹脂製の層間絶縁膜3を得ることができる。
【0043】
特に、透明基板2がガラス基板の場合には、ガラス基板の表面に生ずるシラノール基と反応する基を有する感光性樹脂が好ましい。そのような感光性樹脂を使用することにより、ガラス基板と感光性樹脂との間で化学結合が生じて密着力の高い絶縁層を形成することができる。例えば、上述した感光性のアクリル樹脂のほか、感光性メタクリル樹脂、感光性ポリイミド樹脂、感光性ポリシロキサン樹脂、感光性ポリビニールアルコール樹脂、アクリルウレタン系感光性樹脂などの使用が好ましい。なお、遮光性の絶縁性材料であってもよい。遮光性の絶縁性材料を採用する場合は、層間絶縁膜3の形成領域は視認性の観点から小さいほど好ましい。
【0044】
第1の実施の形態のブリッジ電極6は、金属材料を用いて構成されることが好ましい。金属材料は、透明基板2に対して高い密着力を有するため好適な材料である。透明基板2がガラス基板の場合、金属材料の中で、ガラス基板に対して密着力が高く、導電性が高く、耐久性、耐摩耗性にも優れた材料の使用が望ましい。このような金属材料を用いてブリッジ電極6を構成することにより、タッチパネルの高感度化と高信頼化を実現できる。
【0045】
ブリッジ電極6に用いる金属材料としては、例えば、Mo、Mo合金、Al、Al合金、Au、Au合金などの金属材料を用いることができる。より耐食性を高めた合金としては、Mo−Nb系合金、Al−Nd系合金などが好ましい。
【0046】
上述のブリッジ電極6は、2層または3層などの多層構造としてもよい。例えば、Mo層/Al層/Mo層の3層構造が挙げられる。
以上のような金属材料からなるブリッジ電極6は、例えば、透明導電材料であるITOを使用する場合に比べ、電極幅を細くでき、また電極長を長くできる。そしてさらに、電極の膜厚を薄くすることができる。このようなブリッジ電極6は、電極構造の設計の自由度を高め、また外観を良くすることができる。
【0047】
尚、上記したブリッジ電極6を形成する工程において、金属膜をパターニングする際、この金属膜を用いて、同時に、第1電極4と接続する引き出し配線17および第2電極5と接続する引き出し配線18をパターニングして形成することも可能である。これにより、引き出し配線17、18の低抵抗化が可能となる。
【0048】
図3は、第1の実施の形態のタッチパネルの構成図である。
【0049】
第1の実施の形態のタッチパネル1では、第1電極4と引き出し配線17とによりセンス線21を構成する。そして、第2電極5と引き出し配線18とによりドライブ線22を構成する。
【0050】
ドライブ線22は、ドライブ電圧としてパルス電圧を出力するドライブ電圧出力回路24に接続する。ドライブ電圧出力回路24は選択回路26に接続し、選択回路26はドライブ電圧生成回路29に接続する。ドライブ線22に印加される電圧は、ドライブ電圧生成回路29により生成される。そして、選択回路26に制御され、ドライブ電圧出力回路24が、複数のドライブ線22のうちの選択されたドライブ線22に対し、パルス電圧を印加する。例えば、線順次でパルス電圧を印加する。
【0051】
センス線21は、定電圧を出力するセンス電圧出力回路23に接続し、センス電圧出力回路23は選択回路25に接続する。選択回路25に制御され、センス電圧出力回路23が、複数のセンス線21のうちの選択されたセンス線21に対し、定電圧を印加する。例えば、センス線21に対し線順次で定電圧を印加することができる。
【0052】
ドライブ線22とセンス線21との間の電圧印加のタイミングの選択については、タイミングコントローラ27により制御される。すなわち、センス線21とドライブ線22との間で必要となる電圧印加タイミングの同期は、タイミングコントローラ27により実現される。
【0053】
センス線21では、選択回路25がA/Dコンバータ30を介して演算回路28に接続する。演算回路28では、指先などの接触によってドライブ線22とセンス線21との交差部で生じる容量カップリングによる微分波形の読み取りが行われる。その結果、指先などの接触の有無、そして、タッチパネル1の操作面上の接触位置を検出する。
【0054】
図4は、第1の実施の形態のタッチパネルの概略構成を説明する模式的な断面図である。
【0055】
図4に示すように、第1の実施の形態のタッチパネル1では、透明基板2の一方の面上に、格子状に配置された複数の透明な第1電極4と第2電極5とが設けられている。第1電極4はセンス線21を構成し、第2電極5はドライブ線22を構成する。そして、互いに交差する交差部8で接触することが無いよう、センス線21が交差部8で途切れるように形成されている。交差部8で途切れるセンス線21は、層間絶縁膜3の上層に設けられたブリッジ電極6によって電気的接続がされている。この例では、上述のように、センス線21を接続するブリッジ電極6は金属製である。
【0056】
このとき、ドライブ線22には、ドライブ電圧出力回路24によってパルス電圧が印加される。パルス電圧は、低(Low)電位(以下、VDLとも言う)と高(High)電位(以下、VDHとも言う)とがそれぞれ所望のレベルに設定されている。センス線21には、センス電圧出力回路23によって定電圧(以下、VSとも言う)が印加される。ドライブ線22に印加されるのは、上述のようにパルス電圧である。したがって、タッチパネル1の駆動中のほとんどの時間、ドライブ線22の電位は低(Low)電位(VDL)のレベルに置かれる。電蝕などの電極の酸化還元反応を考慮する場合は、このVDLのレベルが問題となる。
【0057】
例えば、ドライブ線22のVDLがセンス線21のVSより高い場合、層間絶縁膜3中など、交差部8近傍の低抵抗な個所がリークパスを形成する。そして、交差部8の電極における酸化還元反応が進行する場合がある。具体的には、センス線21を構成するブリッジ電極6にアルミニウムを用いた場合、このアルミニウムが酸化され電蝕が進行する、一方、例えば、ドライブ線22にITOを用いた場合、ITO中のインジウム成分が金属として析出してしまう。こうして交差部8にある電極は劣化する。
【0058】
このような、交差部8での電極の劣化は、上述のように、センス線21とドライブ線22とを、異なる導電性の材料を用いて形成するとともに、それらの間に電位差を設けることによる。そして、センス線21が、ドライブ線22の構成材料に含まれる元素より酸化されやすい元素を含んで構成され、ドライブ線22に対して高い電位レベルに置かれた場合、酸化還元反応が促進される。同様に、ドライブ線22が、センス線21の構成材料に含まれる元素より酸化されやすい元素を含んで構成され、センス線21に対し高い電位レベルに置かれた場合、酸化還元反応が促進される。
【0059】
そこで、第1の実施の形態のタッチパネル1では、センス線21とドライブ線22の構成材料を考慮する。そして、タッチパネル1の駆動時におけるそれぞれの設定電位を最適な関係とする。その結果、こうした交差部8での電極の酸化還元反応の進行を抑制する。
【0060】
図5は、第1の実施の形態のタッチパネルにおけるドライブ線のLow電位とセンス線の電位との関係を模式的に示す図である。
【0061】
第1の実施の形態のタッチパネル1では、ドライブ線22に印加されるパルス電圧のVDLと、センス線21およびセンス線21を構成するブリッジ電極6に印加されるVSとの関係が最適化される。具体的には、図5に示すように、VS≦VDLとなるよう構成されている。
このような設定を行うことで、センス線21を構成する金属製のブリッジ電極6の酸化還元反応が抑制され、交差部8での電極の電蝕が防止される。
【0062】
その結果、第1の実施の形態のタッチパネル1では、高導電性の金属材料を用いてブリッジ電極6を構成できるとともに、交差部8での電極の劣化反応が抑制され、高い感度と高い信頼性の実現が可能となる。
【0063】
次に、本実施の形態のタッチパネルにおいては、ドライブ線に金属製のブリッジ電極を用いることも可能である。
【0064】
実施の形態2
図6は、第2の実施の形態のタッチパネルの構成図である。
【0065】
図6に示す、別の例であるタッチパネル100では、Y方向に伸びる第1電極104と引き出し配線117とがセンス線121を構成する。そして、X方向に伸びる第2電極105と引き出し配線118とがドライブ線122を構成する。
【0066】
図6に示すように、第1電極104は、第1電極104と第2電極105との交差部分である交差部108で繋がるように電極のパターニングがされている。一方、第2電極105は、交差部108で途切れた状態の電極パターニングがなされている。すなわち、第1電極104は電気的に接続しているが、第2電極105は途切れている。交差部108での第1電極104の途切れた部分同士の電気的な接続は、ブリッジ電極106によって実現されている。
【0067】
そして、他の構成要素の構造と機能は、上述の第1の実施の形態のタッチパネル1と同様である。したがって、要部について説明するとともに、共通する構成要素については、同じ符号を用いて説明する。後述する図7についても同様である。
【0068】
図6に示す第2の実施の形態のタッチパネル100では、上述のように、第1電極104と第2電極105が透明基板102の同一面上に同一層により形成されている。したがって、第1電極104と第2電極105との交差部分である交差部108が、複数存在する。交差部108においては、電極パッド109が繋がるようにパターニングされた第1電極104の上層に層間絶縁膜103が形成されている。そして、層間絶縁膜103の上層に形成されたブリッジ電極106によって第1電極104の途切れた部位同士の電気的な接続が実現されている。すなわち、交差部108においてブリッジ電極106と第2電極105との間に層間絶縁膜103が設けられていることになる。また、層間絶縁膜103はブリッジ電極106が形成される交差部108だけに配置されている。
【0069】
ドライブ線122は、ドライブ電圧としてパルス電圧を出力するドライブ電圧出力回路24に接続する。ドライブ電圧出力回路24は選択回路26に接続し、選択回路26はドライブ電圧生成回路29に接続する。ドライブ線22に印加される電圧は、ドライブ電圧生成回路29により生成される。そして、選択回路26に制御され、ドライブ電圧出力回路24では、複数のドライブ線122のうち選択されたドライブ線122に対し、パルス電圧を印加する。例えば、線順次でパルス電圧を印加する。
【0070】
センス線121は、定電圧を出力するセンス電圧出力回路23に接続し、センス電圧出力回路23は選択回路25に接続する。選択回路25に制御され、センス電圧出力回路23では、複数のセンス線121のうち選択されたセンス線121に対し、定電圧を印加する。例えば、センス線121に対し線順次で定電圧を印加することができる。
【0071】
ドライブ線122とセンス線121との間の電圧印加のタイミングの選択については、タイミングコントローラ27により制御される。すなわち、センス線121とドライブ線122との間で必要となる電圧印加タイミングの同期は、タイミングコントローラ27により実現される。
【0072】
センス線121では、選択回路25がA/Dコンバータ30を介して演算回路28に接続する。演算回路28では、指先などの接触によってドライブ線122とセンス線121との交差部で生じる容量カップリングによる微分波形の読み取りが行われる、その結果、指先などの接触の有無、そして、タッチパネル100の操作面上の接触位置を検出する。
【0073】
図7は、第2の実施の形態のタッチパネルの概略構成を説明する模式的な断面図である。
【0074】
図7に示すように、第2の実施の形態のタッチパネル100では、透明基板102の一方の面上に、格子状に配置された複数の透明な第1電極と第2電極とが設けられている。第1電極はセンス線121を構成し、第2電極はドライブ線122を構成する。そして、互いに交差する交差部108で接触することが無いよう、ドライブ線122が交差部108で途切れるように形成されている。交差部108で途切れるドライブ線122は、層間絶縁膜103の上層に設けられたブリッジ電極106によって電気的接続がされている。上述のタッチパネル1と同様、ドライブ線122を接続するブリッジ電極106は金属製である。
【0075】
このとき、ドライブ線122には、ドライブ電圧出力回路24によってパルス電圧が印加される。パルス電圧は、VDLとVDHがそれぞれ所望のレベルに設定されている。センス線121には、センス電圧出力回路23により低電位(VS)が印加される。ドライブ線122に印加されるのはパルス電圧である。したがって、タッチパネル100の駆動中のほとんどの時間、ドライブ線122はVDLのレベルに置かれる。電蝕などの電極の酸化還元反応を考慮する場合は、このVDLのレベルが問題となる。
【0076】
例えば、ドライブ線122のVDLがセンス線121のVSより高い場合、層間絶縁膜103中など、交差部108近傍の低抵抗な個所がリークパスを形成する。そして、交差部108の電極における酸化還元反応が進行する場合がある。具体的には、ドライブ線122を構成するブリッジ電極106にアルミニウムを用いた場合、このアルミニウムが酸化され電飾が進行する。一方、例えば、センス線121にITOを用いた場合、ITO中のインジウム成分が金属として析出してしまう。こうして交差部108の電極は劣化する。
【0077】
そこで、第2の実施の形態のタッチパネル100では、センス線121とドライブ線122の構成材料を考慮する。そして、タッチパネル100の駆動時におけるそれぞれの設定電位を最適な関係とする。その結果、こうした交差部108での酸化還元反応の進行を抑制する。
【0078】
図8は、第2の実施の形態のタッチパネルにおけるドライブ線のLow電位とセンス線の電位の関係とを模式的に示す図である。
【0079】
第2の実施の形態のタッチパネル100では、ドライブ線122およびブリッジ電極106に印加されるパルス電圧のVDLと、センス線121に印加されるVSとの関係が最適化される。具体的には、図8に示すように、VS≧VDLとなるよう構成されている。
【0080】
このような設定をすることで、ドライブ線122を構成する金属製のブリッジ電極106の酸化還元反応が抑制され、交差部108での電極の電蝕が防止される。
その結果、第2の実施の形態のタッチパネル100では、高導電性の金属材料を用いてブリッジ電極106を構成するとともに、交差部108での電極の劣化反応が抑制され、高い感度と高い信頼性の実現が可能となる。
【0081】
実施の形態3
本発明のタッチパネルにおいては、ドライブ線に印加されるパルス電圧のVDLとセンス線に印加されるVSとの関係を最適化することで、センス線とドライブ線とを同じ材料を用いて構成することが可能となる。そして、センス線とドライブ線とが同じ材料を用いて構成され、他は上述の実施の形態と同様の構造を有する第3の実施の形態のタッチパネルを提供することができる。
【0082】
図9は、第3の実施の形態のタッチパネルにおけるドライブ線のLow電位とセンス線の電位の関係とを模式的に示す図である。
【0083】
すなわち、上述した第3の実施の形態のタッチパネルにおいて、ブリッジ電極を、ITO、IZO、およびZnOの中から選択された透明導電性材料を用いて構成することが可能である。そして、交差部で交差するセンス線またはドライブ線も、同じ透明導電性材料を用いて構成する。
【0084】
その場合、VDLとVSの関係をVDL=VSとなるように構成する。例えば、ブリッジ電極にITOを用いた場合、このような関係とすることで、センス線とドライブ線との交差部でのITOの還元反応が抑制され、インジウムの析出が抑制される。
【0085】
したがって、VDL=VSとなるように構成することにより、電極を構成する材料の金属成分が還元されて析出することを抑制する。そして、交差部での電極の劣化を抑えることができる。
【0086】
尚、この例のタッチパネルでは、ブリッジ電極に金属材料を用い、交差部で重畳する第1電極または第2電極も同じ金属材料を用いて構成することが可能である。このような構成とし、VDLとVSの関係をVDL=VSとすることで、交差部での電極の電蝕を抑制することが可能となる。
【0087】
尚、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々変形して実施することができる。例えば、第3の実施の形態において、交差部における電極をブリッジ電極と第2の電極としたが、交差部における電極の形状をブリッジ電極を用いない図10に示すような電極形状としてもよい。さらに、層間絶縁膜は交差部のみならず基板の一方側の全面に配置して一方の電極を全面的に覆い、全面的に配置した層間絶縁膜の上に交差する他方の電極を配置してもよい。
【符号の説明】
【0088】
1、100、500 タッチパネル
2、102、501 透明基板
3、103 層間絶縁膜
4、104 第1電極
5、105 第2電極
6、106 ブリッジ電極
8、108 交差部
9、109 電極パッド
17、18、117、118 引き出し配線
21、121 センス線
22、122 ドライブ線
23 センス電圧出力回路
24 ドライブ電圧出力回路
25、26 選択回路
27 タイミングコントローラ
28 演算回路
29 ドライブ電圧生成回路
30 A/Dコンバータ
502 X電極
503 Y電極
504 絶縁膜
505 容量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性の基板と、
前記基板の一方の面で第1の方向に延在する透光性の複数の第1電極と、
前記基板の前記第1電極の在る面で、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する透光性の複数の第2電極とを有し、
前記第1電極と前記第2電極の交差部分では、前記第2電極は繋がり、前記第1電極は途切れ、前記第1電極同士がブリッジ電極で接続されており、
前記交差部分において、前記ブリッジ電極と前記第2電極との間に層間絶縁膜が形成された静電容量方式のタッチパネルであって、
前記ブリッジ電極の材料には、前記第2電極の材料に含まれる元素よりも酸化されやすい元素が含まれ、
前記第1電極に定電圧を印加し、
前記第2電極には、低(Low)電位が前記第1電極の電位以上であるパルス電圧を印加するよう構成されたことを特徴とするタッチパネル。
【請求項2】
前記ブリッジ電極は金属からなり、前記第2電極の材料は、ITO(酸化インジウム錫)とIZO(酸化インジウム・亜鉛)とZnO(酸化亜鉛)とからなる群から選択された一種以上の物質を含むことを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
透光性の基板と、
前記基板の一方の面で第1の方向に延在する透光性の複数の第1電極と、
前記基板の前記第1電極の在る面で、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する透光性の複数の第2電極とを有し、
前記第1電極と前記第2電極の交差部分では、前記第1電極は繋がり、前記第2電極は途切れ、前記第2電極同士がブリッジ電極で接続されており、
前記交差部分において、前記ブリッジ電極と前記第1電極との間に層間絶縁膜が形成された静電容量方式のタッチパネルであって、
前記ブリッジ電極の材料には、前記第1電極の材料に含まれる元素よりも酸化されやすい元素が含まれ、
前記第1電極に定電圧を印加するとともに、
前記第2電極には、低(Low)電位が前記第1電極の電位以下であるパルス電圧を印加するよう構成されたことを特徴とするタッチパネル。
【請求項4】
前記ブリッジ電極は金属からなり、前記第1電極の材料は、ITO(酸化インジウム錫)とIZO(酸化インジウム・亜鉛)とZnO(酸化亜鉛)とからなる群から選択された一種以上の物質を含むことを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル。
【請求項5】
透光性の基板と、
前記基板の一方の面で第1の方向に延在する透光性の複数の第1電極と、
前記基板の一方の面で、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する透光性の複数の第2電極とを有し、
前記第1電極と前記第2電極の交差部分には少なくとも層間絶縁膜が配置されている静電容量方式のタッチパネルであって、
前記交差部分における電極材料は同一の材料からなり、
前記第1電極に定電圧が印加されるとともに、
前記第2電極には、低(Low)電位が前記第1電極の電位と等しいパルス電圧が印加されるよう構成されたことを特徴とするタッチパネル。
【請求項6】
前記交差部分において、前記第2電極は繋がり、前記第1電極は途切れ、前記第1電極同士がブリッジ電極で接続されていることを特徴とする請求項5に記載のタッチパネル。
【請求項7】
前記ブリッジ電極と前記第2電極は、ITO(酸化インジウム錫)とIZO(酸化インジウム・亜鉛)とZnO(酸化亜鉛)とからなる群から選択された一種以上の物質を含む材料からなることを特徴とする請求項6に記載のタッチパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−128605(P2012−128605A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−278643(P2010−278643)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【出願人】(000103747)京セラディスプレイ株式会社 (843)
【Fターム(参考)】