説明

タバコ製品用パッケージ

タバコ製品用のソフトカップパッケージ(1)であって、開口面(26)を有するカップ形状の外方容器(2)と、外方容器(2)内に位置し、タバコ製品を囲むように構成された内方包装体(4)とを含む。可動のカバー(6)が外方容器の第1の面(22)に接合されている。さらにパッケージは、カバー(6)が開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面(20)にカバー(6)を取り外し自在に固定するために配された接着剤を含む。カバー(6)は、開口面(26)の幅の大半を覆うように延びる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ製品用のパッケージに関し、特に紙巻きタバコ、シガー、シガリロ及びばらの状態のタバコなどの喫煙品用のパッケージに関する。便宜上、これらを本明細書中では「紙巻きタバコ」とする。特に本発明のパッケージは、再封止可能なソフトカップパッケージである。
【背景技術】
【0002】
ソフトカップパッケージは、例えば下記特許文献1から当業界ではよく知られている。ソフトカップパッケージは、通常、紙からなり、上部が開くソフトカップを含む。パッケージ1つ分の紙巻きタバコは、通常、金属箔からなるラッピング材に包まれ、ソフトカップ内に位置する。下記特許文献1では、ソフトカップパッケージは、その開口上部を越えて延びた従来の閉鎖ストリップまたは収入印紙を有する。一度開封されると、閉鎖ストリップまたは収入印紙は、再度貼り付けられる場合もあり、貼り付けられない場合もある。閉鎖ストリップまたは収入印紙は、紙巻きタバコがパッケージから落ちるのを防ぐが、パッケージを再封止することはできない。パッケージを再封止可能にすることは、湿気が紙巻きタバコの品質に影響を与える暑い国々で特に役に立つ。従って下記特許文献1のパッケージは、一度開封されると、中の紙巻きタバコが劣化してしまう。
【0003】
下記特許文献2は、紙巻きタバコを囲む再封止可能な包装体について記載している。この包装体は内方の包装体の周囲に位置する外方カップを有するソフトカップパッケージではない。再封止可能なカバーは、内方の包装体に位置する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1の態様において本発明は、タバコ製品用のソフトカップパッケージを提供し、このパッケージは、開口面を有するカップ形状の外方容器と、この外方容器内に位置し、タバコ製品を囲むように構成された内方包装体と、外方容器の第1の面に接合された可動のカバーと、接着剤とを含み、この接着剤は、カバーが開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面にカバーを取り外し自在に固定するために配され、このカバーは、開口面の幅の大半を覆うように延びる。
【0005】
従って本発明のソフトカップパッケージは、再封止可能であり、パッケージを最初に開けた後にタバコ製品を保護することができる。
【0006】
第2の態様において本発明は、カップ形状の外方容器と、この外方容器内に位置し、タバコ製品を囲むように構成された内方包装体とを含む、タバコ製品を収容するソフトカップパッケージに可動のカバーを取り付ける方法を提供し、この方法は、可動のカバーを外方容器の第1の面に取り付ける工程と、カバーが開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面にカバーを取り外し自在に固定するために配される接着剤を塗布する工程とを含み、カバーが開口面の幅の大半を覆うように延びる。
【0007】
本発明は、第3の態様においてタバコ製品を収容するソフトカップパッケージの製造方法を提供し、この方法は、タバコ製品を囲む内方包装体を形成する工程と、内方包装体の周囲に、開口面を有数するカップ形状の外方容器を形成する工程と、外方容器の第1の面に接合される可動のカバーを供する工程と、カバーが開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面にカバーを取り外し自在に固定するために配される接着剤を塗布する工程とを含み、カバーが開口面の幅の大半を覆うように延びる。
【0008】
従って最初に開封した後、タバコ製品を保護するために再封止可能なソフトカップパッケージが製造される。
【0009】
本発明を以下の図面を参照してあくまで例示を目的として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施態様による封止された状態のパッケージの斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施態様による開封された状態のパッケージの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施態様の一部の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施態様の別の部分を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施態様による封止された状態のパッケージの斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施態様による完全に折り曲げられていない状態のパッケージの一部を示す斜視図である。
【図7】折り曲げられた状態の図6のパッケージの部分を示す斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施態様による閉じた状態のパッケージを示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施態様による開いた状態のパッケージを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、タバコ製品、好ましくは紙巻きタバコ用のソフトカップパッケージ1を示す。このソフトカップパッケージ1は、外層を形成するソフトカップ2を有する。ソフトカップ2は、紙で作製され、頂部が開口している。ソフトカップは、2つの主要面(前面20、背面22)と、2つの側面24と、端面(底面28)とを有する。開口部または開口面26が上端面の代わりにソフトカップ2の頂部に形成されている。
【0012】
喫煙品を含む装填体がソフトカップ2内に配置されている。この装填体は、タバコ製品を包む可撓性材料からなる包装体4を含む。喫煙品装填体は、2つの主要面(前面、背面)と、2つの側面と、2つの端面(頂面、底面)とを有する。タバコ製品は、装填体の頂面およびこれに位置合わせされたソフトカップ2の開口部26から取り出される。
【0013】
ソフトカップパッケージ1は、ソフトカップの開口頂部の開口部26および喫煙品装填体を覆うように延びる可動のカバー6を有する。カバー6は、ソフトカップ2の前面20の外方面に取り外し自在に貼り付けられる。永久粘着剤が前面20および/またはカバー6に位置し、カバーを繰り返し開いたり、再封止することができる。永久粘着剤は、感圧接着剤である。カバー6には接着剤が塗布されていない把持することができるタブ8が設けられている。タブ8は、カバー6を開封するためにユーザーが掴むことができる。
【0014】
図2は紙巻きタバコを取り出せるように開いた状態にあるカバー6を示す。内方の包装体4は、外方容器の開口面を覆って延びている。内方包装体4は、開封可能であり、外方容器の開口面を介してタバコ製品に触れることができる。包装体4は、開口面を覆って延びる複数のフラップを含む。包装体4は、後部フラップ10、前部フラップ12、側部フラップ16によって形成された頂面を有する。フラップ10、12、16は、互いに接着せずに折り畳まれる。
【0015】
開口面に覆って延びる内方包装体4の一部は、可動のカバー6に貼り付けられ、可動カバー6を開くことにより、内方包装体4のその部分が開封される。可動カバーに貼り付けられた包装体のその部分は、カバーが接合された外方容器の面に隣接して延びたフラップである。
【0016】
好ましくは後部フラップ10は、カバー6の内方面に接合される。カバー6が持ち上げられると、後部フラップ10も前部フラップ12から持ち上げられる。タバコ製品が後部フラップ10および前部フラップ12の間から容易に取り出される。好ましくは後部フラップ10は、永久接着剤によって、そして好ましくはカバー6と後部フラップ10を横方向に横断して延びる接着剤18のラインによってカバー6に接合される。永久接着剤は、カバー6をソフトカップ2に永久的に接着するのに充分な強度のものである。
【0017】
図3は、閉じているカバー6に対応して閉じた状態にある、ソフトカップ2を除いた包装体4を示している。後部フラップ10、前部フラップ12および側部フラップ16は、重なり合うことによって、空気が包装体4内へ侵入するのを防いでいる。包装体4は、従来から知られているようにブランクから構成してもよく、カバー6に貼り付けるための接着剤18のラインを任意に後部フラップ10に有してもよい。包装体4は、タバコ製品の周りで折り曲げられる1枚のシート材で形成される。シート材の縁部は、重なり合うが、封止または接合されない。
【0018】
図4は、本発明の第1の実施態様によるカバー6を示す。カバー6は、好ましくは永久接着剤でソフトカップの背面22に固定される。カバーの第1の部分30には永久接着剤が塗布され、カバーをソフトカップ2に取り付ける。カバー6の第2の部分32には接着剤は塗布されない。第2部分32は、ソフトカップの頂面の取り出し開口部26を覆うように延びる。第3の部分34には、再封止可能で、かつ、取り外し自在の粘着剤が塗布されている。第3部分34は、ソフトカップ2の前面に取り外し自在に貼り付くように設けられている。タブ8は、第3部分34の一部を形成し、これには接着剤が塗布されない。
【0019】
カバー6および特に第2部分32は、ソフトカップの開口面によって形成された取り出し開口部26の幅の大半を覆うように延びる寸法に形成されている。第2部分32は、ソフトカップ2のほぼ全幅を覆うように横方向に延びている。カバー6は、ソフトカップの全幅より僅かに短く延び、横方向の先端部において取り出し開口部26は、その下に位置する側部フラップ16および任意に後部フラップ10および前部フラップ12によって塞がれるのが好ましい。第2部分32は、第1部分30より幅が広くてもよい。
【0020】
第2部分32は、内面に沿って外側縁に隣接して延び、かつ、好ましくは両側部において第1部分30から第3部分34へと延びる永久粘着剤を有してもよい。このような粘着剤は、内方包装体の頂面にカバーを取り外し自在に固定し、タバコ製品の周囲の密封を向上させるものである。
【0021】
既に知られているソフトカップパッケージを形成するカップ形状の外方容器2と包装体4は、従来のものと同じであり、カバー6を含まないソフトカップパッケージを製造するものとして知られている同じ製造装置を使用して製造することができる。カバー6は、外方容器2および包装体4が形成された後にカップ形状の外方容器2に取り付けられる。本発明の実施態様は、外方容器2および包装体4を製造するための装置に何ら変更を加える必要がないという利点を有する。カバー6は、従来のソフトカップパッケージに簡単に貼り付けて本発明の再封止可能なソフトカップパッケージを形成することができる。従って外方容器(ソフトカップ)2およびカバー6は、互いに接合した2つの部分を含む。
【0022】
図5は本発明の第2の実施態様を構成するパッケージ50の一部を示す。パッケージ50は、特に説明しない限り、第1の実施態様のパッケージと実質的に同じである。パッケージ50は、ソフトカップの頂面を覆うように延びる可動のカバー56を含む。カバー56は、外方ソフトカップの後主要面52と一体に形成されたカバー部を含む。可動のカバー56は、再封止ストリップ60によって前主要面66に取り外し自在に接合される。再封止ストリップ60は、部分64に位置する永久粘着剤によって可動のカバー56に固定される。再封止ストリップ60は、部分62に位置する永久粘着剤によってソフトカップの前面66に取り外し自在に貼り付く。再封止ストリップ60は、接着剤が塗布されていない掴むことのできるタブ58を有する。タブ58を持ち上げて、前面66から再封止ストリップ60を剥がし、可動カバー56を持ち上げることができる。
【0023】
カバー56は、互いに接合された2つの部分を含む。カバー56は、外方容器の開口面を覆うように延びるカバー部とこのカバー部に貼り付けられた固定部60とを含む。カバー部は、ソフトカップの頂面を覆うシールを形成する。
【0024】
可動カバー56の内側の面は、図1から4の第1の実施態様で説明したように内方包装体の後部フラップに貼り付けられるのが好ましい。特に可動カバーと後部フラップは、永久接着剤のライン68によって接合される。
【0025】
感圧接着剤が外側縁に隣接するカバー56の内面に沿って延びてもよい。この接着剤は、内方包装体の頂面にカバーを取り外し自在に固定し、タバコ製品の周囲の密封を向上させるものである。
【0026】
再封止可能なストリップ60は、可動カバー56とは別個のこれに貼付されるものとして説明されている。これとは別に再封止可能なストリップは、可動カバーと一体に形成されてもよい。このような実施態様では可動カバー56の一部が可動カバーおよび/またはパッケージの前面の対応する部分に塗布された永久粘着剤によってパッケージの前面に取り外し自在に貼り付けることができる。これ以外の可動カバーの部分には接着剤が塗布されず、タブ8またはタブ58に類似した掴むことのできるタブとして機能する。
【0027】
図6から9は本発明の第3の実施態様を示している。ソフトカップパッケージ70は、ソフトカップ形状の外方容器72を有し、この中に紙巻きタバコの装填体を囲む包装体が位置している。パッケージ70は、頂面に亘って可動な第1の実施態様のものと類似のカバー66を有する。カバー66は、外方容器であるソフトカップ72の背面の外側の面に固定される。カバー66は、最初はパッケージ70の背面の外側面に対して折り畳まれた状態にあり、パッケージ70の頂面を越えて延びていない。カバー66は、カバーが永久的に接続される外方容器の面に対してカバーの上で折り畳まれている。カバー66は、の折り畳まれた状態から延びた状態に開いて第1の実施態様のカバー6と類似したカバーを形成することができる。
【0028】
図6は、ある程度折り曲げられた状態のカバー66を示す。カバー66は、最初に第1セクション73、第2セクション74および第3セクション76といった3つのセクションに折り畳まれる。第1セクションは、領域80に塗布された永久接着剤によって外方容器の背面に永久的に接合される。第1および第2セクション74、76は、最初は第1セクション73と外方容器の背面との間に位置し、従ってソフトカップの背面に対して保持される。カバー66は、第1、第2および第3セクションに対応する3つの重なり合う部分に折り畳まれる。
【0029】
好ましくは第2セクション74には接着剤が塗布されない。これとは別に第2セクション74にその一方または両面に永久粘着剤を塗布して、カバー66が折り畳まれた状態にあるときに第2セクションを第1および/または第3セクション73、76に取り外し自在に固定してもよい。
【0030】
第3セクションには領域82に亘って永久粘着剤が塗布されている。この永久粘着剤は、カバー66が広げられたときにカバー66を外方容器の前面90に取り外し自在に固定するために位置している。折り畳まれた状態では領域82の接着剤が、カバー66が永久的に接合された外方容器の側に取り外し自在に固定する。
【0031】
第3セクション76には掴むことのできるタブ78が設けられている。このタブ78には接着剤が塗布されておらず、カバーが最初に折り畳まれている状態および最終的に広げられた状態の両方で消費者が掴めるように配置されている。折り畳まれた状態ではタブ78は、外方容器の開口面を越えて延びている。特にタブ78は、開口面を上方に越えて延び、実質的に容器の背面と平行になる。外方容器は、最初は上包みで囲んでもよい。上包みは、頂部面または後部面に対してタブ78を押してもよい。タブは、ソフトカップの開口面を越えて延びた上述の位置に戻るように構成されるのが好ましい。
【0032】
図7は、カバー66が外方容器72に貼り付けられている初期の折り畳まれた状態にあるカバー66を示す。タブ78は、第1、第2および第3セクション73、74、76の一致する縁部を越えて延びている。第1セクション73は、第2および第3セクション74、76より広い面積を有する。領域80は、第2セクションを越えて延びた第1セクション73の一部に位置し、これにより領域80は、外方容器72の背面に直接接着することができる。また第1セクション73は、第2および第3セクション74、76を横方向に越えて延びている。横方向に延びた部分84には永久粘着剤を塗布してもよく、またはこれとは別に接着剤を塗布しなくてもよい。図8は、カップ形状の外方容器72の背面92に貼付されたカバー66を有するパッケージ70を示している。掴むことのできるタブ78が外方容器の頂面96を越えて延びている。内方の包装体だけが頂面96に亘って延びている。カバー66が折り畳まれた状態にある間、内方の包装体94は、タバコ製品を囲み、頂面に亘って延びている。カバー66を使用するためにタブ78が上方に引っ張られる。第1セクション73は、背面92にしっかりと固定され、カバー66は、広げられる。その後カバー66は、頂面を覆うように延びる。
【0033】
第2セクション74は、外側縁に隣接してその内方の面に沿って延びる、好ましくはその両側部において領域80から領域82へと延びる永久粘着剤が塗布されてもよい。このような粘着剤は、内方包装体の頂面にカバーを取り外し自在に固定し、タバコ製品の周囲の密封を向上させるものである。
【0034】
図9は、カバー66を開いたパッケージ70を示している。タブ78は、第3セクションの永久粘着剤がカバー66を前面90に取り外し自在に取り付けるまで、頂面96を越えて前面90の方へと移動させられる。従ってカバー66は、パッケージの頂面96の幅の大半を覆って延び、実質的に第1の実施態様で説明したようにタバコ製品100を繰り返し覆うために使用することができる。
【0035】
本発明のさらに別の態様は、タバコ製品を収容する再封止可能なソフトカップパッケージの製造方法である。この方法は、タバコ製品を収容するソフトカップパッケージに可動のカバーを取り付ける。ソフトカップパッケージは、カップ形状の外方容器と、この外方容器内に位置し、タバコ製品を覆う内方包装体とを含む。タバコ製品を含むソフトカップパッケージは、可動のカバーと取り付ける際には、既に形成されている。本発明の方法は、可動のカバーを外方容器の第1の面に取り付けることを含む。永久粘着剤が好ましくは可動カバーの一部または外方容器の第2の面に塗布される。粘着剤は、カバーを外方容器の第2の面に取り外し自在に固定するように配される。カバーは、開口面に亘って延び、開口面の幅の大半を覆って延びる。カバーは、上述の実施態様で説明したものでよい。
【0036】
本発明のさらなる別の態様は、上記実施態様で説明したようにタバコ製品を収容するソフトカップパッケージの製造方法である。この方法は、タバコ製品を囲む内方包装体を形成することを含む。好ましくは内方包装体は、タバコ製品のブランクで包むことによって形成される。カップ形状の外方容器は、内方包装体の周囲に位置し、開口面を有する。好ましくは外方容器もブランクから形成され、紙または比較的柔らかい材料で製せられる。可動のカバーは、外方容器の第1の面に接合される。可動のカバーは、外方容器と一体に形成されてもよく、あるいは永久接着剤で外方容器に貼付してもよい。永久粘着剤は、カバーが開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面にカバーを取り外し自在に固定するために配されたカバーに塗布される。カバーは、取り出し開口部の幅の大半を覆うように延びる。
【0037】
使用の際には、最初に上包みがすべての実施態様のパッケージの周囲から取り除かれる。第1または第2の実施態様によるパッケージでは、タブが掴まれ、カバーを持ち上げるために使用される。第3の実施態様によるパッケージでは、カバーがその折り畳まれた状態から広げられ、パッケージを再度封止する。タバコ製品を覆う内方包装体の一部をカバーで持ち上げるようにしてもよい。内方包装体の残りの部分または必要な部分が、タバコ製品を取り出すために持ち上げられる。これにより1本以上のタバコ製品が取り出される。その後パッケージは、カバーをパッケージのソフトカップパッケージの頂面に戻すことによって再度封止され、カバーは、感圧接着剤によって所定の位置に保持される。カバーは、ソフトカップの開口面の幅の大半を覆うように延び、内方の包装体は、カバーによって覆われていない全ての領域に亘って延びる。
【0038】
図5に示す第2の実施態様は、外方容器と一体に形成されたカバー56を説明している。これとは別に第1および第3の実施態様について説明したように、カバー56を外方容器の外面に貼り付けてもよい。またこれとは別にカバーを外方容器と一体に形成してもよく、永久粘着剤を一体に形成されたカバーに直接塗布してもよい。
【0039】
上記実施態様において説明した特徴は、上記実施態様のあらゆる他の特徴と組み合わせて使用してもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0040】
【特許文献1】米国特許第4,776,461号
【特許文献2】国際公開第WO02/066341号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口面を有するカップ形状の外方容器と、
外方容器内に位置し、タバコ製品を囲むように構成された内方包装体と、
外方容器の第1の面に接合された可動のカバーとを含むタバコ製品用ソフトカップパッケージであって、該パッケージは、さらに前記開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面にカバーを取り外し自在に固定するために配された接着剤を含み、前記カバーは、前記開口面の幅の大半を覆うように延びる、ソフトカップパッケージ。
【請求項2】
前記外方容器とカバーが少なくとも2つの互いに固定された部分によって形成されていることを特徴とする請求項1記載のソフトカップパッケージ。
【請求項3】
前記カバーが前記外方容器の第1の面の外側の面に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載のソフトカップパッケージ。
【請求項4】
前記カバーが永久粘着剤で前記外方容器の第1の面に固定されていることを特徴とする請求項2または3記載のソフトカップパッケージ。
【請求項5】
前記カバーが前記外方容器の第1の面と一体であることを特徴とする請求項1または2記載のソフトカップパッケージ。
【請求項6】
前記カバーがカバー部とこのカバー部に固定された固定部とを含み、前記カバー部が前記開口面を覆うように配され、前記接着剤が前記固定部を前記外方容器の第2の面に取り外し自在に固定するように配されていることを特徴とする請求項5記載のソフトカップパッケージ。
【請求項7】
前記内方包装体が前記外方容器の開口面に亘って延び、前記外方容器の開口面を介してタバコ製品を取り出せるように開封可能であり、前記開口面に亘って延びる内方包装体のある部分が可動のカバーに貼り付けられ、可動のカバーを開くと内方包装体の前記部分を開くことを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載のソフトカップパッケージ。
【請求項8】
前記内方包装体が前記開口面を覆う複数のフラップを含み、前記カバーに貼り付けられた前記部分が前記外方容器の第1の面に隣接して延びるフラップであることを特徴とする請求項7記載のソフトカップパッケージ。
【請求項9】
前記カバーが前記外方容器の第1の面に対して折り畳まれている状態にあり、外方容器の開口面を覆うように延びるために広げられることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載のソフトカップパッケージ。
【請求項10】
前記カバーに塗布された接着剤が、カバーが折り畳まれた状態でカバーを外方容器の第1の面に固定し、カバーが広げられた状態においてカバーを外方容器の第2の面に固定するするために配されていることを特徴とする請求項9記載のソフトカップパッケージ。
【請求項11】
前記カバーが、掴むことのできるタブを含み、前記折り畳まれた状態で外方容器の開口面を越えて延びることを特徴とする請求項9または10記載のソフトカップパッケージ。
【請求項12】
前記折り畳まれた状態でカバーが3つの重なり合う部分に折り畳まれることを特徴とする請求項9、10または11記載のソフトカップパッケージ。
【請求項13】
前記外方容器が、他の面より大きい前面および背面と、2つの長手方向に延びた側面と、底端面とを有する長尺の平行6面体であり、開口面が底端面に対向する頂端部に形成され、可動カバーが接合される第1の面が前記大きい背面であり、可動カバーが取り外し自在に貼り付けられる第2の面が前記大きい前面であることを特徴とする請求項1乃至12いずれか1項記載のソフトカップパッケージ。
【請求項14】
カップ形状の外方容器と、この外方容器内に位置し、タバコ製品を囲むように構成された内方包装体とを含む、タバコ製品を収容するソフトカップパッケージに可動のカバーを取り付ける方法であって、この方法は、
可動のカバーを外方容器の第1の面に取り付ける工程と、
カバーが開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面にカバーを取り外し自在に固定するために配される接着剤を塗布する工程とを含み、カバーが開口面の幅の大半を覆うように延びることを特徴とする方法。
【請求項15】
タバコ製品を収容するソフトカップパッケージの製造方法であって、この方法は、
タバコ製品を囲む内方包装体を形成する工程と、
内方包装体の周囲に、開口面を有数するカップ形状の外方容器を形成する工程と、
外方容器の第1の面に接合される可動のカバーを供する工程と、
カバーが開口面を覆うように延びた状態で外方容器の第2の面にカバーを取り外し自在に固定するために配される接着剤を塗布する工程とを含み、カバーが開口面の幅の大半を覆うように延びることを特徴とする方法。
【請求項16】
前記外方容器とカバーを少なくとも2つの部分を互いに固定することによって形成する工程を含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記可動カバーを供する工程が、前記カップ形状の外方容器が内方包装体の周囲に形成された後、外方容器の第1の面に固定することを含むことを特徴とする請求項15または16記載の方法。
【請求項18】
前記カバーが前記外方容器の第1の面と一体であることを特徴とする請求項15または16記載の方法。
【請求項19】
前記内方包装体が前記外方容器の開口面に亘って延び、外方容器の開口面を介してタバコ製品を取り出せるように開封可能であり、前記開口面に亘って延びる内方包装体のある部分を可動のカバーに貼り付け、可動のカバーを開くと内方包装体の前記部分を開くようにすることを特徴とする請求項14乃至18いずれか1項記載の方法。
【請求項20】
前記外方容器の第1の面に対して折り畳まれた状態のカバーを形成する工程を含み、前記カバーが外方容器の開口面を覆って延びるように広げられた状態になるように構成されていることを特徴とする請求項14乃至19いずれか1項記載の方法。
【請求項21】
添付図面のいずれか1つを参照して説明されるソフトカップパッケージ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2013−503084(P2013−503084A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−526123(P2012−526123)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【国際出願番号】PCT/GB2010/051357
【国際公開番号】WO2011/023983
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(500252844)ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド (111)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
【Fターム(参考)】