説明

デジタル放送受信システム及びそれを構成するデジタル放送受信装置

【課題】既存のスロットを有効利用することによりスロットを増やすことなくセキュリティ技術を導入し、装置の大型化やコスト上昇の問題を解決したデジタル放送受信装置を提供することである。
【解決手段】カード20が装着された2種類の形状のアダプタ30を装着可能なスロット47を有するデジタル放送受信装置40において、スロット47は、装着されたアダプタ30の形状の違いを検出する検出スイッチ49を備え、カード20が装着されたアダプタ30がスロット47に装着されていない場合、映像及び音声の出力を禁止し、3.3V用アダプタを検出した場合、セキュリティカードであると判別し、映像及び音声の出力を許可し、5V用アダプタを検出した場合、スクランブル解除用カードであると判別し、映像及び音声の出力と所定のスクランブル放送の解除とを許可する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードと、該カードが装着されるアダプタと、2種類の形状のアダプタを装着可能なスロットを有するデジタル放送受信装置と、を含むデジタル放送受信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルテレビ放送サービスにおいては、所定の対価を支払って正規の受信契約を結んだ視聴者のみが番組を正しく視聴することができるように、限定受信(CA:Conditional Access)システムが採用されている。
【0003】
この限定受信システムでは、番組提供者側が、番組を構成する映像信号や音声信号にスクランブル処理を施して送信するとともに、正規の受信契約を交わした視聴者に対して、スクランブル解除用のカードを支給する。
【0004】
そして、視聴者がデジタル放送受信装置にカードを装着することにより、受信した映像信号や音声信号に対してデスクランブル処理を施すことができ、番組を正しく視聴することが可能となる。デジタル放送受信装置としては、デジタルチューナ、デジタル放送受信対応テレビ、デジタル放送受信対応ハードディスクレコーダ等がある。
【0005】
また、デジタル放送の方式は世界共通ではなく、各地域で異なった規格が採用されている。したがって、スクランブル解除用のカードも異なっている。例えば、日本ではスクランブル解除用のB−CASカードを直接デジタル放送受信装置のスロットに差し込むようになっているが、欧州ではスクランブル解除用のカードを5V用アダプタに差し込み、それをデジタル放送受信装置のCI(Common Interface)スロットに装着するようになっている。なお、CIスロットには3.3V用アダプタも装着可能となっている。
【0006】
ところで、ホテルの各部屋に設置されたテレビでは、許可した場合にのみ放送を視聴できるようにしたり、家庭のテレビでは、子供等が勝手に視聴できないようにしたりするためのセキュリティ技術が提案されている。
【0007】
例えば特許文献1には、禁止レベルの登録者である親が設定したパスワードを忘れた場合、テレビの購入時に添付されていたパスワード解除用カードを操作パネルに形成された挿入口に挿入すると、このパスワード解除用カードの先端により押下面が押圧されてタクトスイッチがONになり、マイコンにより登録されたパスワードが解除されるパスワード制御装置が開示されている。
【0008】
また例えば特許文献2には、ホテル等の館内CATVシステムにおいて、有料放送視聴にかかる課金はテレビ視聴カードによってなされ、このテレビ視聴カードを読込み/書込みするカードリーダ/ライタは、手動カード駆動機構を有する方式であり、リモートコントローラーに搭載される構成が開示されている。
【特許文献1】特開2000−165839号公報
【特許文献2】特開2003−134491号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように、デジタル放送のスクランブルを解除するためにはスクランブル解除用のカードが必要であり、また、特許文献1や特許文献2では、テレビにセキュリティ技術を導入するためにカードを採用している。したがって、デジタル放送受信装置にセキュリティ技術を導入しようとすると、カードのスロットが2つ必要になる。しかし、これには装置の大型化の問題や、部品点数の増加によるコスト上昇の問題がある。
【0010】
本発明は、既存のスロットを有効利用することによりスロットを増やすことなくセキュリティ技術を導入し、装置の大型化やコスト上昇の問題を解決したデジタル放送受信装置を提供することを目的とする。また、このデジタル放送受信装置を含むデジタル放送受信システムを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明は、カードと、該カードが装着されるアダプタと、2種類の形状のアダプタを装着可能なスロットと制御部とを有するデジタル放送受信装置と、を含むデジタル放送受信システムにおいて、前記スロットは、装着されたアダプタの形状の違いを検出する検出スイッチを備え、前記デジタル放送受信装置の制御部は、カードが装着されたアダプタが前記スロットに装着されていない場合、映像及び音声の出力を禁止し、一方の形状のアダプタを検出した場合、セキュリティカードであると判別し、映像及び音声の出力を許可し、他方の形状のアダプタを検出した場合、スクランブル解除用カードであると判別し、映像及び音声の出力と所定のスクランブル放送の解除とを許可することを特徴とする。
【0012】
この構成によると、セキュリティカード又はスクランブル解除用カードを装着した場合にのみセキュリティが解除されて映像及び音声の出力が許可される。
【0013】
上記のデジタル放送受信システムにおいて、前記一方の形状のアダプタが3.3V用、前記他方の形状のアダプタが5V用であることが望ましい。
【0014】
従来より、欧州のデジタル放送受信装置においては3.3V用と5V用の兼用のスロットが採用されているからである。
【0015】
また上記のデジタル放送受信システムにおいて、前記検出スイッチは、前記一方の形状のアダプタでは押下され、前記他方の形状のアダプタでは押下されないことが望ましい。
【0016】
この構成によると、検出スイッチとしてタクトスイッチなど安価なスイッチを採用することができる。
【0017】
また本発明をデジタル放送受信装置に適用すると、カードが装着された2種類の形状のアダプタを装着可能なスロットと制御部とを有するデジタル放送受信装置において、前記スロットは、装着されたアダプタの形状の違いを検出する検出スイッチを備え、前記制御部は、カードが装着されたアダプタが前記スロットに装着されていない場合、映像及び音声の出力を禁止し、一方の形状のアダプタを検出した場合、セキュリティカードであると判別し、映像及び音声の出力を許可し、他方の形状のアダプタを検出した場合、スクランブル解除用カードであると判別し、映像及び音声の出力と所定のスクランブル放送の解除とを許可する構成となる。
【0018】
同様に、上記のデジタル放送受信装置においては、前記一方の形状のアダプタが3.3V用、前記他方の形状のアダプタが5V用であることが望ましい。
【0019】
また同様に、上記のデジタル放送受信装置においては、前記検出スイッチは、前記一方の形状のアダプタでは押下され、前記他方の形状のアダプタでは押下されないことが望ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、スロットにアダプタ及びカードが装着されていない場合にはセキュリティを解除することなく視聴不可とし、一方の形状のアダプタ及びセキュリティカードが装着されている場合にはセキュリティを解除し、他方の形状のアダプタ及びスクランブル解除用カードが装着されている場合にはセキュリティの解除及びスクランブル放送の解除を許可することにより、スロットを増やすことなくセキュリティ技術を導入し、装置の大型化やコスト上昇の問題を解決することができる。
【0021】
したがって、実用化への障害が小さく、ホテルの各部屋に設置されたテレビに利用すれば、許可した場合にのみ放送を視聴できるようにすることができ、家庭のテレビに利用すれば、子供等が勝手に視聴できないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本発明のデジタル放送受信システムの概略構成を示すブロック図である。デジタル放送受信システム10は、カード20と、カード20が装着されるアダプタ30と、2種類の形状のアダプタを装着可能なデジタル放送受信装置40と、アンテナ60とを含んでいる。
【0023】
そしてデジタル放送受信装置40は、チューナ部41と、復調&FEC部42と、データ分離部43と、映像・音声デコード部44と、映像合成部45と、音声D/Aコンバータ46と、スロット47と、切替部48と、検出スイッチ49と、制御部50とを備えている。
【0024】
アンテナ60は、チューナ部に接続されており、デジタル放送の放送電波を受信し、電気信号である放送信号に変換してチューナ部41へ出力する。チューナ部41は、アンテナ60から入力された放送信号から制御部50が指示する周波数の放送信号を抽出し、該抽出した放送信号に対して周波数変換を行って中間周波数信号を生成し、復調&FEC部42へ出力する。
【0025】
復調&FEC部42は、中間周波数信号に対して復調及びエラー訂正(FEC)等を行ってTS(トランスポートストリーム)を生成し、スクランブルの掛かっていないTSの場合はデータ分離部43へ出力し、スクランブルの掛かっているTSの場合はカード20へ出力する。装着されているカード20が後述するスクランブル解除用カードである場合は、カード内でTSがデスクランブル処理されデータ分離部43へ出力される。
【0026】
データ分離部43は、入力されたTSから映像データ及び音声データを分離し、映像データ及び音声データは映像・音声デコード部44へ出力する。映像・音声デコード部44は、入力された映像データ及び音声データをデコードし、デコードした映像データを映像合成部45へ出力し、デコードした音声データを音声D/Aコンバータ46へ出力する。
【0027】
映像合成部45は、入力された映像データと、自ら生成した映像データとを合成し、合成データに基づく表示用信号を表示装置(不図示)へ出力する。また、映像合成部45は、上記合成を行わず、自ら生成した映像データに基づく表示用信号を出力することも行う。音声D/Aコンバータ46は、入力された音声データをデジタルからアナログに変換し、スピーカ(不図示)へ出力する。なお、表示装置及びスピーカは、デジタル放送受信装置40と一体であってもよいし、外部装置として接続するものであってもよい。
【0028】
スロット47は、2種類の形状のアダプタ30を装着可能なスロットである。ここでは、駆動電圧が5V用と3.3V用のアダプタを装着できるものとして説明する。切替部48は制御部50とスロット47との間に設けられ、制御部50の指示によって5V用と3.3V用に回路を切り替える。検出スイッチ49は、スロット47内に設けられ、スロット47に装着されるアダプタ30の形状の違いを検出する。検出スイッチ49の詳細については後述する。
【0029】
制御部50は、デジタル放送受信装置40全体を制御するものであり、チューナ部41に抽出する放送信号の周波数を指示したり、文字や図形等の画像データを生成して映像合成部45へ出力したりする。
【0030】
カード20としては、受信契約を結んだ視聴者に支給されるスクランブル解除用カードと、デジタル放送受信装置40の付属品であって、セキュリティを解除する(映像及び音声の出力を許可する)セキュリティカードとがある。スクランブル解除用カードは5V用アダプタに装着して用い、セキュリティカードは3.3V用アダプタに装着して用いる仕様となっている。なお、カード20の形態には特に限定はなく、例えば、ICカード、SDメモリカード、CFカードなどを用いることができる。
【0031】
図2に、5V用アダプタにスクランブル解除用カードが装着された状態のブロック図を示し、図3に、3.3V用アダプタにセキュリティカードが装着された状態のブロック図を示す。
【0032】
図2に示すように、スクランブル解除用カード21は5V用アダプタ31に装着して使用する。スクランブル解除用カード21には、解除キー22と、デスクランブル部23とが内蔵されている。解除キー22は、スクランブルの掛かった所定の番組を解除するためのキー情報であり、この解除キー22の種類によって受信契約を結んだ番組のスクランブル解除を行うことができる。デスクランブル部23は、復調&FEC部42から入力されたTSをデスクランブル処理し、データ分離部43へ出力する。以後の処理はスクランブルの掛かっていないTSと同様に行うことができる。
【0033】
図3に示すように、セキュリティカード25は3.3V用アダプタ32に装着して使用する。セキュリティカード25には、セキュリティキー26が内蔵されている。セキュリティキー26は、デジタル放送受信装置40のセキュリティを解除するキー情報である。セキュリティキー26は制御部50によって読み出され、制御部50が有する情報と一致すればセキュリティが解除される。
【0034】
図4は、5V用アダプタ31の外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図5は、3.3V用アダプタ32の外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。図4及び図5では図示していないが、カード21、25はアダプタ31、32の背面側から挿入されてアダプタ31、32内に装着される。
【0035】
図4と図5を比較するとわかるように、5V用アダプタ31及び3.3V用アダプタ32の右側面の正面端部には、それぞれ切り欠き31a、31bが形成されており、切り欠き31aの厚みが切り欠き32aの厚みよりも厚くなっている。5V用アダプタ31及び3.3V用アダプタ32のそれ以外の形状は同じである。
【0036】
次に、検出スイッチ49の詳細について説明する。図6は、5V用アダプタ31が装着された状態の検出スイッチ49の外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図7は、3.3V用アダプタ32が装着された状態の検出スイッチ49の外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0037】
検出スイッチ49は、アダプタ31、32が装着されたときに切り欠き31aには触れず(図6参照)、切り欠き32aの下方のアダプタ側面32bで押下されるように(図7参照)、スロット47の側面47aに配設されている。また検出スイッチ49は、略直方体であり、少なくとも挿入側端部49aの角は、丸めるか斜めに形成しておくことが望ましい。3.3V用アダプタ32が挿入される際に検出スイッチ49がスムーズに押下されるようにするためである。また検出スイッチ49は、押下されていない状態でOFF、押下されている状態でONとなるスイッチであり、タクトスイッチなどを用いることができる。
【0038】
なお、検出スイッチ49は上記の形状に限定されることはなく、例えば、棒状(針状)にしてアダプタ30の挿入方向に押下されるように、切り欠き31aに対向するスロット47の奥面47bに配設してもよい。
【0039】
次に、セキュリティ解除及びスクランブル解除に関するデジタル放送受信装置40の動作について説明する。図8は、デジタル放送受信装置40の動作を示すフローチャートである。
【0040】
まず制御部50は、ステップS10においてカード20及びアダプタ30がスロット47に装着されたか否かを判別する。これは、制御部50に入力されるカードディテクト信号によって判別される。例えば、スロット47に何も装着されていない場合にはカードディテクト信号がhighになるようにし、カード20及びアダプタ30が装着された場合にはカードディテクト信号がlowとなるようにすれば判別できる。
【0041】
ステップS10においてカード20及びアダプタ30がスロット47に装着されていないと判別した場合は、セキュリティは解除しないと判断し、ステップS11へ進んで映像及び音声の出力を禁止する。映像及び音声の出力を禁止するには、映像合成部45及び音声D/Aコンバータ46から出力されなければよいので、映像合成部45及び音声D/Aコンバータ46で出力を止めてもよいし、それら以前のどの処理で止めるようにしても構わない。
【0042】
一方、ステップS10においてカード20及びアダプタ30がスロット47に装着されていると判別した場合は、ステップS12へ進んで検出スイッチ49のON/OFFを判別する。ステップS12においてOFFと判別すると、5V用アダプタ31、つまりスクランブル解除用カード21が装着されていることがわかるので、ステップS13へ進んでセキュリティを解除して映像及び音声の出力を許可するとともに、デスクランブル処理も許可する。
【0043】
一方、ステップS12においてONと判別すると、3.3V用アダプタ32、つまりセキュリティカード25が装着されていることがわかるので、ステップS14へ進んでセキュリティキー26を用いてセキュリティを解除して映像及び音声の出力を許可する。
【0044】
このように、スロット47にアダプタ30及びカード20が装着されていない場合にはセキュリティを解除することなく視聴不可とし、5V用アダプタ31及びスクランブル解除用カード21が装着されている場合にはセキュリティの解除及びデスクランブル処理を許可し、3.3V用アダプタ32及びセキュリティカード25が装着されている場合にはセキュリティを解除することにより、スロットを増やすことなくセキュリティ技術を導入し、装置の大型化やコスト上昇の問題を解決することができる。
【0045】
なお、上記の実施形態においてはセキュリティカード25内にセキュリティキー26設けているが、必ずしも必要ではない。セキュリティキー26を採用しない場合は、3.3V用アダプタ32が装着されたことを検出すればセキュリティを解除するようにすればよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明のデジタル放送受信装置は、セットトップボックスをはじめとし、テレビ、DVDレコーダやHDDレコーダ等の記録再生装置、それらの複合機に利用することができる。例えば、ホテルの各部屋に設置されたテレビに利用すれば、許可した場合にのみ放送を視聴できるようにすることができる。また例えば、家庭のテレビに利用すれば、子供等が勝手に視聴できないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明のデジタル放送受信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】5V用アダプタにスクランブル解除用カードが装着された状態のブロック図である。
【図3】3.3V用アダプタにセキュリティカードが装着された状態のブロック図である。
【図4】5V用アダプタの外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図5】3.3V用アダプタの外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である
【図6】5V用アダプタが装着された状態の検出スイッチの外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】3.3V用アダプタが装着された状態の検出スイッチの外観図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図8】デジタル放送受信装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0048】
10 デジタル放送受信システム
20 カード
21 スクランブル解除用カード
25 セキュリティカード
30 アダプタ
31 5V用アダプタ
32 3.3V用アダプタ
47 スロット
49 検出スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードと、該カードが装着されるアダプタと、2種類の形状のアダプタを装着可能なスロットと制御部とを有するデジタル放送受信装置と、を含むデジタル放送受信システムにおいて、
前記スロットは、装着されたアダプタの形状の違いを検出する検出スイッチを備え、
前記デジタル放送受信装置の制御部は、
カードが装着されたアダプタが前記スロットに装着されていない場合、映像及び音声の出力を禁止し、
一方の形状のアダプタを検出した場合、セキュリティカードであると判別し、映像及び音声の出力を許可し、
他方の形状のアダプタを検出した場合、スクランブル解除用カードであると判別し、映像及び音声の出力と所定のスクランブル放送の解除とを許可することを特徴とするデジタル放送受信システム。
【請求項2】
前記一方の形状のアダプタが3.3V用、前記他方の形状のアダプタが5V用であることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信システム。
【請求項3】
前記検出スイッチは、前記一方の形状のアダプタでは押下され、前記他方の形状のアダプタでは押下されないことを特徴とする請求項1又は2記載のデジタル放送受信システム。
【請求項4】
カードが装着された2種類の形状のアダプタを装着可能なスロットと制御部とを有するデジタル放送受信装置において、
前記スロットは、装着されたアダプタの形状の違いを検出する検出スイッチを備え、
前記制御部は、
カードが装着されたアダプタが前記スロットに装着されていない場合、映像及び音声の出力を禁止し、
一方の形状のアダプタを検出した場合、セキュリティカードであると判別し、映像及び音声の出力を許可し、
他方の形状のアダプタを検出した場合、スクランブル解除用カードであると判別し、映像及び音声の出力と所定のスクランブル放送の解除とを許可することを特徴とするデジタル放送受信装置。
【請求項5】
前記一方の形状のアダプタが3.3V用、前記他方の形状のアダプタが5V用であることを特徴とする請求項4記載のデジタル放送受信装置。
【請求項6】
前記検出スイッチは、前記一方の形状のアダプタでは押下され、前記他方の形状のアダプタでは押下されないことを特徴とする請求項4又は5記載のデジタル放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−306612(P2008−306612A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−153568(P2007−153568)
【出願日】平成19年6月11日(2007.6.11)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】