説明

デフケース内面加工方法及びデフケース内面加工手段

【課題】本発明は、デフケースの1個の穴から内部に加工工具を出し入れできるようにすることで、デフケース内での加工工具と取り付け具との固定作業を省略し、かつデフケースの内面を加工するための加工装置を小型化することができるデフケース内面加工方法及びデフケース内面加工手段を提供することを目的とする。
【解決手段】デフケース内面加工手段10は、主軸部12とその主軸部12から横に突出する突出先端部14とその突出先端部14に固定されるザグリ加工具16とから成る加工工具18と、主軸部12に対して移動自在に嵌合されるガイドブッシュ22とから成る。ザグリ加工具16をデフケース34のピニオン穴44から内部空間38内に挿入し、ガイドブッシュ22をピニオン穴44に嵌合さる。その後、加工工具18を回転させた状態でザグリ加工具16をデフケース34の球面座46に接触させて、球面座46を加工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、差動歯車装置のデフケースの内の対向する内面を加工するためのデフケース内面加工方法及びデフケース内面加工手段に関する。
【背景技術】
【0002】
動力伝達機構である差動歯車装置は、デフケース内に、作動大歯車である一対のサイドギアと作動小歯車である一対のピニオンとを備えている。デフケースの内面においては、互いに対向する位置に作動大歯車がそれぞれ接触する面座と、互いに対向する位置に作動小歯車がそれぞれ接触する面座とを、切削加工によって形成している。デフケースの内面を加工するための従来技術は、特許文献1に示されている。
【0003】
デフケースの内面において、それぞれ対向する一対の面座を切削加工するためには、両面に切削刃を備えた切削工具をデフケースの内部に備え、押し付け具をデフケースの両側外部から内部に挿入し、切削工具に一対の押し付け具を連結固定する。一方側の押し付け具をNC駆動手段で軸方向に移動させて、切削工具の一方側をデフケースの面座に接触させ、NC駆動手段で押し付け具並びに切削手段を回転させて一方側の面座を加工する。その後、他方側の押し付け具をNC駆動手段で軸方向に移動させて、他方側の面座に切削工具の他方側を接触させ、NC駆動手段で押し付け具並びに切削工具を回転させて他方側の面座を加工する。これによって、デフケースの内面の対向する一対の面座を切削加工するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−132561
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デフケースの内面を加工するための従来既知の加工装置では、デフケースの内部に備える切削工具と、デフケースの外部から内部に挿入する一対の押し付け具との固定作業に時間がかかるという欠点がある。更に、従来既知の加工装置では、デフケースを中心に一方の外側に押し付け具と可動手段を備え、デフケースを中心に他方の外側に押し付け具と油圧シリンダを備えるものであり、デフケースの設置位置の両側の長さが長くなって、装置全体が大きくなるという欠点があった。
【0006】
本発明は、デフケースの1個の穴から内部に加工工具を出し入れできるようにすることで、デフケース内での加工工具と取り付け具との固定作業を省略し、かつデフケースの内面を加工するための加工装置を小型化することができるデフケース内面加工方法及びデフケース内面加工手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るデフケース内面加工方法は、内部空間と外部とを連絡する一対のピニオン穴と一対のドライブ穴とを形成したデフケースの球面座または平面座を加工するためのデフケース内面加工方法であって、断面円形の長尺棒状の主軸部と、前記主軸部の先端に備えられるものであって前記主軸部の軸方向から横方向に突出する突出先端部と、前記主軸部側に露出する位置側の前記突出先端部に固定されるものであって前記デフケースの前記球面座または前記平面座を切削加工するためのザグリ加工具と、筒状形状をしてその筒状の内部空間と前記主軸部とが軸方向に嵌合しかつ嵌合状態を保ったまま前記主軸部に対して互いにブレなく移動可能なものであって前記ピニオン穴か前記ドライブ穴に嵌合する嵌合外壁部を備えたガイドブッシュと、から成るデフケース内面加工手段を用い、前記主軸部における前記突出先端部に連絡する箇所と前記突出先端部と前記ザグリ加工具とを前記デフケースに形成された前記ピニオン穴または前記ドライブ穴のうちの1個の穴に挿通して前記内部空間に前記ザグリ加工具を入れ、前記主軸部の軸方向と前記主軸部が挿通する1個の穴の軸方向とを一致させ、前記ガイドブッシュの前記嵌合外壁部を前記1個の穴と嵌合させ、前記ザグリ加工具を前記球面座または前記平面座に接触させ、その後、前記デフケース内面加工手段を回転させて前記ザグリ加工具によって前記球面座または前記平面座を切削加工することを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るデフケース内面加工手段は、内部空間と外部とを連絡する一対のピニオン穴と一対のドライブ穴とを形成したデフケースの球面座または平面座を加工するためのデフケース内面加工手段であって、断面円形の長尺棒状の主軸部と、前記主軸部の先端に備えられるものであって前記主軸部の軸方向から横方向に突出する突出先端部と、前記主軸部側に露出する位置側の前記突出先端部に固定されるものであって前記デフケースの前記球面座または前記平面座を切削加工するためのザグリ加工具と、筒状形状をしてその筒状の内部空間と前記主軸部とが軸方向に嵌合しかつ嵌合状態を保ったまま前記主軸部に対して互いにブレなく移動可能なものであって前記ピニオン穴か前記ドライブ穴に嵌合する嵌合外壁部を備えたガイドブッシュと、を有し、前記主軸部における前記突出先端部に連絡する箇所と前記突出先端部と前記ザグリ加工具とが前記デフケースに形成された前記ピニオン穴または前記ドライブ穴を通過して前記内部空間に挿入できる形状や大きさとしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のデフケース内面加工方法によれば、加工工具をデフケース1個の穴からデフケースの内部空間に出し入れできるようにすることを可能としたものである。この結果、本発明では、デフケース内に備えた加工工具をデフケース内で取り付け具に固定する従来必要とした作業を省略することができ、作業効率を向上させることができる。また、従来では加工工具と固定する取り付け具をデフケースの両側に突出させるため、デフケースの両側にそれぞれの取り付け具を保持駆動する手段を備える必要があり、装置全体が大型になっていた。これに対して、本発明では、1個の穴から加工工具をデフケース内に出し入れするだけであるので、加工装置全体を小型化することができる。
【0010】
本発明のデフケース内面加工手段は、主軸部とその先端側に主軸部から横方向に突出した先端突出部とその先端突出部に固定したザグリ加工具とから成る加工工具と、主軸部の外側にその主軸部とブレ無く嵌合して移動自在な筒状のガイドブッシュとから成るものである。この構成によって、加工工具の先端箇所(突出先端部と、突出先端部に固定されるザグリ加工具と、主軸部における突出先端部との連絡位置)は、1個の穴(ピニオン穴やドライブ穴)からデフケースの内部空間に挿入することが可能となり、ザグリ加工具をデフケース内面の面座に接触させて、デフケース内面の面座をザグリ加工具で加工することができる。更に、ザグリ加工具をデフケース内面の面座を加工する際に、ガイドブッシュの嵌合外壁部をピニオン穴やドライブ穴にブレなく嵌合させることで、加工工具の主軸部がガイドブッシュやデフケースに対してブレなく回転することができ、所望の精度の球面座や平面座に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るデフケース内面加工手段の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のデフケース内面加工手段の加工工具をデフケース内に挿入する前の状態を示す断面図である。
【図3】図2の状態から加工工具をデフケース内に挿入してデフケース内の球面座を切削加工する状態を示す断面図である。
【図4】平面座を形成するためのザグリ加工具をデフケース内に挿入した状態を示す部分断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るデフケース内面加工手段の一実施例を示す正面図、図2は図1のデフケース内面加工手段の加工工具をデフケース内に挿入する前の状態を示す断面図、図3は図2の状態から加工工具をデフケース内に挿入してデフケース内の面座を切削加工する状態を示す断面図である。本発明に係るデフケース内面加工手段10は、断面円形の長尺棒状の主軸部12と、主軸部12の先端部において軸方向に対して横方向に突出する突出先端部14と、その突出先端部14に固定される例えば超硬チップから成るザグリ加工具16と、から成る加工工具18を有する。
【0013】
主軸部12の軸方向に対して横方向に曲がる突出先端部14は、主軸部12に対して約90度に近い角度にL字形状に曲げるのが望ましいが、その角度に限るものではない。主軸部12と突出先端部14とは一体に形成されることが望ましいが、それに限るものではない。ザグリ加工具16は、突出先端部14におけるL字形状の内側(主軸部12に対して露出する側)に固定される。ザグリ加工具16は例えばロウ付けによって突出先端部14固定される。ザグリ加工具16の外表面の切削刃部20(図1乃至図3で示すもの)は、主軸部12側に向けて露出している。その切削刃部20の表面は球面座(後述する)を加工するためにR形状(曲線形状)に形成されている。
【0014】
デフケース内面加工手段10は更に、筒状形状をしており、その内部空間が主軸部12と嵌合すると共に、主軸部12に対して移動自在なガイドブッシュ22を有する。ガイドブッシュ22は、突出先端部14側の外径が相対的に小さい嵌合外壁部としての小径部24と、突出先端部14側と反対側の外径が相対的に大きい大径部26と、小径部24と大径部26の間の段部28を有する。筒状のガイドブッシュ22の内部空間の全部または一部が主軸部12の外面に嵌合した状態では、ガイドブッシュ22に対して主軸部12が移動しても、主軸部12がガイドブッシュ22に対してブレないように設定する。
【0015】
図1に示すように、デフケース内面加工手段10の主軸部12を着脱自在に保持する工具保持具30は、回転駆動手段32に取り付けられており、その回転駆動手段32によって加工工具18(主軸部12)が回転させられる。この回転駆動手段32は、例えばNC駆動手段等の駆動装置(図示せず)によって、X,Z方向に移動自在とされている。即ち、加工工具18(主軸部12)は、例えばNC駆動手段によってX方向やZ方向に移動自在とされ、かつ回転駆動手段32によって回転させられる。
【0016】
ガイドブッシュ22が工具保持具30に保持固定されたり、その保持固定が解除されたりする構造は、特開2001−205512号に示されている。ガイドブッシュ22が工具保持具30に固定したり固定が解除したりする構造は、特開2001−205512号に示したものを用いるのが好ましいが、それに限るものではない。
【0017】
図2並びに図3に示すように、内面が加工されるデフケース34は、本体36とその内部の内部空間38とを有する。本体36には、内部空間38と外部とを連絡するフロント側ドライブ穴40と、そのフロント側ドライブ穴40と同一直線上に配置されるものであって内部空間38と外部とを連絡するリア側ドライブ穴42が形成されている。本体36には更に、内部空間38と外部とを連絡する一対のピニオン穴44が形成されている。一対のピニオン穴44は同一直線上に配置される。ドライブ穴40,42の穴径はピニオン穴44の穴径よりも大きく設定されている。
【0018】
デフケース34の内部空間38側の内面においては、ピニオン穴44の周囲の壁面に球面座46が形成され、ドライブ穴40,42の周囲の壁面に平面座48が形成されるものである。図1乃至図3に示したザグリ加工具16は、デフケース34のピニオン穴44付近の周囲の内面に球面座46を加工するためのものである。加工工具18の先端箇所(突出先端部14と、突出先端部14に固定されるザグリ加工具16と、主軸部12における突出先端部14との連絡位置)は、ピニオン穴44に挿入できる大きさに設定されている。
【0019】
次に、球面座46を加工する手順について説明する。先ず、図2に示すように、加工工具18の先端箇所(突出先端部14と、突出先端部14に固定されるザグリ加工具16と、主軸部12における突出先端部14と連絡位置)を、デフケース34のピニオン穴44の外側に配置し、図示しないNC駆動手段等によって、加工工具18をX,Z方向に移動させ、加工工具18の先端箇所をデフケース34の1個のピニオン穴44に向けて挿入する。加工工具18の先端箇所は、その後、図3に示すように、デフケース34の内部空間38に入れられる。ピニオン穴44からデフケース34の内部空間38に加工工具18の先端箇所を入れる作業については、その説明を省略する。
【0020】
加工工具18の先端箇所をピニオン穴44からデフケース34の内部空間38に入れた後、加工工具18の主軸部12の軸方向とデフケース34のピニオン穴44の軸方向とを合致させる。その後、図3に示すように、加工工具18の主軸部12に沿ってガイドブッシュ22をスライドさせて、ガイドブッシュ22の嵌合外壁部である小径部24をピニオン穴44に嵌合させる。この際、ガイドブッシュ22の段部28をデフケース34に接触させて、ガイドブッシュ22の位置決めを行う。ガイドブッシュ22の小径部24とピニオン穴44とが嵌合した状態では、ガイドブッシュ22はピニオン穴44に対してブレないように、予めガイドブッシュ22の寸法とピニオン穴44の寸法とを設定する。
【0021】
加工工具18の先端箇所をデフケース34の内部空間38に挿入させた後に、デフケース34の球面座46を加工するが、その際に加工工具18(ザグリ加工具16)を回転させた状態にして、加工工具18を図3でZ方向に移動させる。この後、ザグリ加工具16の切削刃部20が回転した状態でデフケース34の球面座46に接触し、ザグリ加工具16の切削刃部20によってデフケース34の球面座46を所望の形状に加工する。
【0022】
デフケース34の一方の球面座46の加工を行った後、ガイドブッシュ22をピニオン穴44から外し、加工工具18の先端箇所をピニオン穴44から外す。その後、もう一方のピニオン穴44から加工工具18の先端箇所をデフケース34の内部空間38に挿入し、ガイドブッシュ22をピニオン穴44に嵌合し、加工工具18のザグリ加工具16を回転させた状態でデフケース34の球面座46に接触させて、ザグリ加工具16によってもう一方の球面座46を所望の形状に加工する。
【0023】
このように、本発明のデフケース内面加工方法によれば、加工工具をデフケース34の1個の穴からデフケース34の内部空間38に出し入れできるようにして、1個の穴の周囲の面座を加工することを可能としたものである。本発明では、球面座46を加工するためのザグリ加工具16は、デフケース38の外部において、突出先端部14に予め固定しておくものである。即ち、本発明では、従来のように加工工具をデフケース内の内部空間に備え、デフケース内に備えた加工工具に、デフケース内において取り付け具を両側から取付ける作業が不要となり、加工効率を向上させることができる。更に、本発明では、デフケースの一対の穴の両側に取り付け具を作動するための機具を配置する必要性がなくなり、加工装置の小型化を達成することができる。
【0024】
前述の説明では、ピニオン穴44の周囲の球面座46を加工する説明を行なった。一方、ドライブ穴40,42の周囲の平面座48を加工する場合には、図4に示すような、デフケース内面加工手段50を使用する。デフケース内面加工手段50は、断面円形の長尺棒状の主軸部52と、主軸部52の先端部において軸方向に対して横方向に突出する突出先端部54と、その突出先端部54に固定されるザグリ加工具56と、から成る加工工具58を有する。
【0025】
デフケース内面加工手段50は更に、筒状形状で主軸部52の外面に丁度嵌合し、主軸部52に対して移動自在であり、主軸部52との間に相対移動が生じても、主軸部52との間でブレが生じないようなガイドブッシュ60を有する。ピニオン穴44の周囲の球面座46を加工するデフケース内面加工手段10の各構成部材と、ドライブ穴40,42の周囲の平面座48を加工するデフケース内面加工手段50の各構成部材は、形状が同じで、大きさが異なるだけであり、それらの働きは同じである。但し、図1乃至図3で示したザグリ加工具16の切削刃部20はR形状であったのに対し、図4で示すザグリ加工具56の切削刃部62は平面形状である。デフケース内面加工手段50を使用すれば、デフケース34内の平面座48を所望の平面形状に加工することができる。
【符号の説明】
【0026】
10 デフケース内面加工手段
12 主軸部
14 突出先端部
16 ザグリ加工具
18 加工工具
20 切削刃部
22 ガイドブッシュ
34 デフケース
36 本体
38 内部空間
40 ドライブ穴
42 ドライブ穴
44 ピニオン穴
46 球面座
48 平面座
50 デフケース内面加工手段
52 主軸部
54 突出先端部
56 ザグリ加工具
58 加工工具
60 ガイドブッシュ
62 切削刃部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間と外部とを連絡する一対のピニオン穴と一対のドライブ穴とを形成したデフケースの球面座または平面座を加工するためのデフケース内面加工方法であって、断面円形の長尺棒状の主軸部と、前記主軸部の先端に備えられるものであって前記主軸部の軸方向から横方向に突出する突出先端部と、前記主軸部側に露出する位置側の前記突出先端部に固定されるものであって前記デフケースの前記球面座または前記平面座を切削加工するためのザグリ加工具と、筒状形状をしてその筒状の内部空間と前記主軸部とが軸方向に嵌合しかつ嵌合状態を保ったまま前記主軸部に対して互いにブレなく移動可能なものであって前記ピニオン穴か前記ドライブ穴に嵌合する嵌合外壁部を備えたガイドブッシュと、から成るデフケース内面加工手段を用い、前記主軸部における前記突出先端部に連絡する箇所と前記突出先端部と前記ザグリ加工具とを前記デフケースに形成された前記ピニオン穴または前記ドライブ穴のうちの1個の穴に挿通して前記内部空間に前記ザグリ加工具を入れ、前記主軸部の軸方向と前記主軸部が挿通する1個の穴の軸方向とを一致させ、前記ガイドブッシュの前記嵌合外壁部を前記1個の穴と嵌合させ、前記ザグリ加工具を前記球面座または前記平面座に接触させ、その後、前記デフケース内面加工手段を回転させて前記ザグリ加工具によって前記球面座または前記平面座を切削加工することを特徴とするデフケース内面加工方法。
【請求項2】
内部空間と外部とを連絡する一対のピニオン穴と一対のドライブ穴とを形成したデフケースの球面座または平面座を加工するためのデフケース内面加工手段であって、断面円形の長尺棒状の主軸部と、前記主軸部の先端に備えられるものであって前記主軸部の軸方向から横方向に突出する突出先端部と、前記主軸部側に露出する位置側の前記突出先端部に固定されるものであって前記デフケースの前記球面座または前記平面座を切削加工するためのザグリ加工具と、筒状形状をしてその筒状の内部空間と前記主軸部とが軸方向に嵌合しかつ嵌合状態を保ったまま前記主軸部に対して互いにブレなく移動可能なものであって前記ピニオン穴か前記ドライブ穴に嵌合する嵌合外壁部を備えたガイドブッシュと、を有し、前記主軸部における前記突出先端部に連絡する箇所と前記突出先端部と前記ザグリ加工具とが前記デフケースに形成された前記ピニオン穴または前記ドライブ穴を通過して前記内部空間に挿入できる形状や大きさとしたことを特徴とするデフケース内面加工手段。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−212772(P2011−212772A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−81614(P2010−81614)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(593186046)株式会社新機械技研 (9)
【Fターム(参考)】