説明

データ書き込み装置およびデータ書き込み方法

【課題】優先度の異なるデータの書き込み処理の処理能力の低下や処理速度の低下を防ぎつつ、優先度の高いデータをより迅速に不揮発性メモリに書き込む。
【解決手段】書き込みデータ優先度判定部6はデータに付与された優先度を判定し、高い優先度が付与されたデータをこの高い優先度に対応する第1のキュー2aに出力するとともに、低い優先度が付与されたデータをこの低い優先度に対応する第2のキュー2bに出力する。そして、書き込みデータ選択処理部11は、最初に第1のキュー2aに登録された優先度の高いすべてのデータを順に選択してEEPROM3に書き込むとともに、第1のキュー2aにデータがなくなったとき、第2のキュー2bに登録された優先度の低いすべてのデータを順に選択してEEPROM3に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両に搭載される電子制御装置等に用いられる不揮発性メモリに、車両等の情報を始め、優先度の異なる種々のデータを書き込むためのデータ書き込み装置およびデータ書き込み方法の技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のエンジン制御、変速機制御、クラッチ制御、チェンジレバー制御等の種々の制御には電子制御装置(ECU)が多々用いられている。このECUとして、不揮発性メモリ(EEPROM)を用いたECUが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のECUに用いられているEEPROMには、制御中に習得した学習値やシステムの故障を判別するための故障コード(ダイヤグコード)等の情報のデータが記憶されている。
【0003】
一方、種々のデータをEEPROMに記憶させるために、それらのデータをEEPROMに書き込むデータ書き込み装置が従来から多々提案されている。このデータ書き込み装置として、複数のデータに重要度を付与するとともに予め重要度の高い順にリストアップしておき、EEPROMへの各データの書き込みの際、リストアップ順(つまり、重要度の高い順)にEEPROMに書き込む方法や複数のデータに重要度を付与してリストアップしておき、EEPROMへの各データの書き込みの際、重要度の高い順に並べ替えるとともに並べ替えた順(つまり、重要度の高い順)にEEPROMに書き込む方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
図5(a)および(b)は、それぞれ特許文献2に記載のデータ書き込み方法を説明する図である。
図5(a)に示すデータ書き込み方法は、重要度がそれぞれ付与された複数のデータの書き込み要求101,102,103がリストアップされるとともに、リストアップ順(つまり、書き込み要求101,102,103の順)に各データをEEPROMに書き込む方法である。
【0005】
また、図5(b)に示すデータ書き込み方法は、異なる重要度1,3,4(重要度1<重要度3<重要度4)がそれぞれ付与された複数のデータの書き込み要求201,202,203がリストアップされ、EEPROMへの各データの書き込みの際、書き込み要求201,202,203を重要度の高い順(つまり、書き込み要求203,書き込み要求201,書き込み要求202の順)に入れ替えるとともに入れ替えた順にデータをEEPROMに書き込む方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4281222号公報。
【特許文献2】特開2008−122793号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述のようにデータの書き込み順を制御するようにした場合、重要度の相違により新たな制御が必要となり、データの書き込み処理が複雑な処理になってしまう。その結果、データの書き込み処理の処理能力の低下や処理速度の低下を招くおそれがある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、優先度の異なるデータの書き込み処理の処理能力の低下や処理速度の低下を防ぎつつ、優先度の高いデータをより迅速に不揮発性メモリに書き込むことができるデータ書き込み装置およびデータ書き込み方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決するために、本発明に係るデータ書き込み装置は、互いに異なる複数に分類された優先度のいずれか1つの優先度が付与されたデータが前記データに付与された優先度に対応して登録されるように設けられた前記複数の優先度と同数のキューと、前記データに付与された前記優先度を判定するとともに前記データを判定した優先度に対応する前記キューに出力する書き込みデータ優先度判定部と、前記複数のキューのうち、優先度の高いデータが登録されるキューに登録されたデータから優先度の低いデータが登録されるキューに登録されたデータの順に前記データを選択するとともに、選択したデータを選択した順に前記不揮発性メモリに書き込む書き込みデータ選択処理部とを有することを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係るデータ書き込み装置は、前記複数のキューが、高い優先度が付与されたデータが登録される第1のキューと、前記第1のキューに登録されるデータの優先度より低い優先度が付与されたデータが登録される第2のキューとからなり、前記書き込みデータ優先度判定部が、高い優先度が付与されたデータを前記第1のキューに出力するとともに低い優先度が付与されたデータを前記第2のキューに出力し、前記書き込みデータ選択処理部が、少なくとも前記第1のキューに登録されたデータがあるときは、最初に前記第1のキューに登録されたすべてのデータを選択して前記不揮発性メモリに書き込むとともに、前記第1のキューに登録されたデータがなくなったとき、前記第2のキューに登録されたデータを選択して前記不揮発性メモリに書き込むことを特徴としている。
【0011】
一方、本発明に係るデータ書き込み方法は、データに付与された互いに異なる複数の優先度と同数のキューを用い、前記優先度が付与されたデータの優先度を判定し、前記データを判定した優先度に対応した前記キューに登録し、前記複数のキューのうち、優先度の高いデータが登録されるキューに登録されたデータから優先度の低いデータが登録されるキューに登録されたデータの順に前記データを選択して不揮発性メモリに書き込むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
このように構成された本発明に係るこの例のデータ書き込み装置およびデータ書き込み方法によれば、互いに異なる複数に分類された優先度と同数のキューが用いられる。その場合、これらの複数のキューのうち、複数の優先度のいずれか1つの優先度が付与されたデータが、このデータに付与された優先度に対応するキューに登録される。そして、書き込みデータ優先度判定部が、優先度が付与されたデータの優先度を判定するとともに判定した優先度に対応するキューにこのデータを出力する。更に、書き込みデータ選択処理部が、複数のキューのうち、優先度の高いデータが登録されるキューに登録されたデータから優先度の低いデータが登録されるキューに登録されたデータの順にデータを選択するとともに、選択したデータを選択した順に不揮発性メモリに書き込む。
【0013】
したがって、前述の従来のように1つのキューに先に優先度の低いデータが登録された後、優先度の高いデータが入力されたとき、この優先度の高いデータを先に登録された優先度の低いデータより前(データ取り出し側)に移動させることでデータの書き込み順を優先度に応じて制御しなくても済ませる事が可能となる。これにより、新たな制御が不要となるとともに、データの書き込み処理が簡単になる。その結果、データの書き込み処理
の処理能力の向上および処理速度の向上を効果的に図ることが可能となる。こうして、優先度の高いデータをより迅速に不揮発性メモリに書き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るデータ書き込み装置の実施の形態の一例を模式的に示すブロック図である。
【図2】図1に示すデータ書き込み装置の制御部を模式的に示すブロック図である。
【図3】EEPROMへ書き込むデータのキューへの登録処理を行うためのフローを示す図である。
【図4】EEPROMへ書き込むデータの選択処理を行うためのフローを示す図である。
【図5】(a)は、従来のデータ書き込み装置を模式化して示す図、(b)は(a)に示す従来のデータ書き込み装置の作動を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明に係るデータ書き込み装置の実施の形態の一例を模式的に示すブロック図、図2は図1に示すデータ書き込み装置の制御部を模式的に示すブロック図である。なお、前述の図5(a),(b)に示すデータ書き込み装置の構成要素と同じ構成要素には同
じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
【0016】
図1および図2に示すように、この例のデータ書き込み装置1は、書き込み行列である2つの第1および第2のキュー(QUEUE)2a,2b、不揮発性メモリ(EEPRO
M)3、EEPROM3への優先度が付与されたデータ4の書き込みを制御する制御部(電子制御ユニット;ECU)5を有する。この例のデータ書き込み装置1では、データに付与される優先度は、高低の2つに分類される。そして、2つの第1および第2のキュー2a,2bは、分類された2つの優先度の数と同数だけ配設される。なお、分類された優
先度の数が3以上の複数に分類される場合は、キューは、分類された優先度の数と同数設けられる。この例では、前述のように優先度は2つに分類されるものとし、キューは2つの第1および第2のキュー2a,2bが設けられる。
【0017】
第1および第2のキュー2a,2bは、いずれもn個のデータ部(1),(2),(3),(4),(5),…,(n)を有する。第1および第2のキュー2a,2bのうち、一方の第1のキュー2aは高い優先度が付与されたデータに対応して設けられたキューであり、また、他方の第2のキュー2bは低い優先度が付与されたデータに対応して設けられたキューである。すなわち、第1のキュー2aには高い優先度が付与されたデータが登録されるとともに、第1のキュー2aには高い優先度が付与されたデータが登録される。したがって、この例のデータ書き込み装置1では、データ4が優先度の高いデータと優先度の低いデータのいずれか一方に分類される。データ4への優先度の高低の付与は、一例として、予め定められた優先度の基準値に基づいて、この基準値より高いと判断されるデータ4には優先度高を付与し、また、この基準値より低いと判断されるデータ4には優先度低を付与する。
【0018】
ECU5は、書き込みデータ優先度判定部6、第1登録ポインタ7、第2登録ポインタ8、第1取り出しポインタ9、第2取り出しポインタ10、および書き込みデータ選択処理部11を有する。
【0019】
書き込みデータ優先度判定部6は、優先度が付与されたデータ4がデータ書き込み装置1に入力されたとき、入力されたデータ4の優先度が高いかあるいは低いかを判定する。そして、書き込みデータ優先度判定部6は、入力されたデータが優先度の高いデータであ
ると判定すると、第1のキュー2aにそのデータ4を出力し、また、入力されたデータが優先度の低いデータであると判定すると、第2のキュー2bにそのデータ4を出力する。
【0020】
第1登録ポインタ7は、書き込みデータ優先度判定部6から出力された優先度高のデータ4を、先に出力されたデータ順に第1のキュー2aの各データ部(1),(2),(3),(4),(5),…,(n)に順次移動して入力し、それぞれ優先度高のデータ(a1)、優先度高のデータ(b1)、優先度高のデータ(c1)、…として第1のキュー2aに登録する(図1には、優先度高のデータ(d1)までが登録された状態が示されている)。
【0021】
また、第2登録ポインタ8は、書き込みデータ優先度判定部6から出力された優先度低のデータ4を、先に出力されたデータ順に第2のキュー2bの各データ部(2),(3),(4),(5),…,(n)に順次移動して入力し、それぞれ優先度低のデータ(a2)、
優先度低のデータ(b2)、優先度低のデータ(c2)、…として第2のキュー2bに登録する(図1には、優先度低のデータ(d2)までが登録された状態が示されている)。
【0022】
第1取り出しポインタ9は、第1のキュー2aの各データ部(1),(2),(3),(
4),(5),…,(n)に移動して各データ部(1),(2),(3),(4),(5),…,
(n)にそれぞれ登録された優先度高のデータ(a1)、優先度高のデータ(b1)、優先度高のデータ(c1)、…を取り出し、書き込みデータ選択処理部11に出力する。第2取り出しポインタ10は、第2のキュー2bの各データ部(1),(2),(3),(4
),(5),…,(n)に移動して各データ部(1),(2),(3),(4),(5),…,(
n)にそれぞれ登録された優先度低のデータ(a1)、優先度低のデータ(b1)、優先度低のデータ(c1)、…を取り出し、書き込みデータ選択処理部11に出力する。
【0023】
書き込みデータ選択処理部11は、まず、優先度高の第1のキュー2aにデータ4が登録されているかを判断する。そして、書き込みデータ選択処理部11は第1のキュー2aにデータ4が登録されていると判断すると、第1のキュー2aの各データ部から、優先度高のデータ(a1)、優先度高のデータ(b1)、優先度高のデータ(c1)、…を、先に入力されたデータから先入れ先出し(FIFO;First In First Out
)により順に取り出すとともに、取り出した優先度高のデータ4を順にEEPROM3に書き込む。また、書き込みデータ選択処理部11は第1のキュー2aにデータ4が登録されていないと判断すると、優先度低の第2のキュー2bにデータ4が登録されているかを判断する。そして、書き込みデータ選択処理部11は第2のキュー2bにデータ4が登録されていると判断すると、第2のキュー2bの各データ部から、優先度低のデータ(a2)、優先度低のデータ(b2)、優先度低のデータ(c2)、…を同様にFIFOにより順に取り出すとともに、取り出した優先度低のデータ4を順にEEPROM3に書き込む。
【0024】
次に、この例のデータ書き込み装置1によるデータ書き込み方法について説明する。このデータ書き込み方法では、EEPROMへ書き込むデータのキューへの登録処理およびEEPROMへ書き込むデータの選択処理が行われる。図3は、EEPROMへ書き込むデータのキューへの登録処理を行うためのフローを示す図、図4は、EEPROMへ書き込むデータの選択処理を行うためのフローを示す図である。
【0025】
この例のデータ書き込み方法では、まず、EEPROMへ書き込むデータのキューへの登録処理が行われる。図3に示すように、優先度が付与されたデータ4がデータ書き込み装置1に入力されると、ステップS1で優先度が付与されたデータ4の優先度が高いか否かが書き込みデータ優先度判定部6で判断される。書き込みデータ優先度判定部6でデータ4の優先度が高いと判断されると、ステップS2で第1のキュー2aにそのデータ4が登録される。また、ステップS1において書き込みデータ優先度判定部6でデータ4の優
先度が高くない(つまり、優先度が低い)と判断されると、ステップS3で第2のキュー2bにそのデータ4が登録される。こうして、1つのデータ4についてデータ書き込み装置1の第1および第2キュー2a,2bへのデータ4の登録処理が終了する。そして、次
のデータ4以降のデータ4も同様に処理され、優先度の高いデータ4は第1のキュー2aの各データ部に順に登録されるとともに、優先度の低いデータ4は第2のキュー2bの各データ部に順に登録される。
【0026】
次に、この例のデータ書き込み方法では、EEPROMへ書き込むデータの選択処理が行われる。図4に示すように、ステップS11で、優先度の高いデータ4が登録される第1のキュー2aに登録されたデータ4があるか否かが判断される。第1のキュー2aにデータ4があると判断されると、ステップS12でこの第1のキュー2aのデータ4が選択されるとともに、ステップS13で選択された優先度高のデータ4がEEPROM3へ書き込まれる。その後、再びステップS11に移行し、このステップS11以降の処理が行われる。
【0027】
ステップS11で第1のキュー2aにデータ4がないと判断されると、ステップS14で優先度の低いデータ4が登録される第2のキュー2bに登録されたデータ4があるか否かが判断される。第2のキュー2bにデータ4があると判断されると、ステップS15でこの第2のキュー2bのデータ4が選択されるとともに、ステップS16で選択された優先度低のデータ4がEEPROM3へ書き込まれる。その後、再びステップS11に移行し、このステップS11以降の各処理が行われる。ステップS14で第2のキュー2bにデータ4がないと判断されると、EEPROMへ書き込むデータの選択処理が終了する。
【0028】
このように、この例のデータ書き込み方法では、優先度の高いデータ4が優先度高のデータを登録する第1のキュー2aに登録されるとともに、優先度の低いデータ4が優先度低のデータを登録する第2のキュー2bに登録される。更に、この例のデータ書き込み方法では、まず最初に第1のキュー2aの優先度の高いデータ4が選択されかつ登録順に取り出されてEEPROM3へ書き込まれる。そして、第1のキュー2aに登録されたデータ4がなくなる、または第1のキュー2aに登録されたデータ4がないと、始めて第2のキュー2bのの優先度の低いデータ4が選択されかつ登録順に取り出されてEEPROM3へ書き込まれる。すなわち、この例のデータ書き込み方法では、優先度の高いデータ4がすべて優先度の低いデータ4より先にEEPROM3へ書き込まれる。
【0029】
この例のデータ書き込み装置1およびデータ書き込み方法によれば、優先度の高いデータ4が登録される第1のキュー2aと優先度の低いデータ4が登録される第2のキュー2bとの2つのキューが用いられる。したがって、前述の従来のように1つのキュー2に先に優先度の低いデータ4が登録された後、優先度の高いデータ4が入力されたとき、この優先度の高いデータ4を先に登録された優先度の低いデータ4より前(データ取り出し側)に移動させてデータの書き込み順を優先度に応じて制御しなくても済ませる事が可能となる。これにより、新たな制御が不要となるとともに、データの書き込み処理が簡単になる。その結果、データの書き込み処理の処理能力の向上および処理速度の向上を効果的に図ることが可能となる。こうして、優先度の高いデータをより迅速にEEPROM3に書き込むことができる。
【0030】
なお、本発明は前述の例に限定されることはなく、種々設計変更が可能である。例えば、前述の例では優先度を高低の2つに分類しているが、この優先度は高中低の3つを始め、任意の複数に分類することもできる。その場合には、分類した優先度の数と同数のキューが用いられるとともに、データに付与された優先度に対応するキューにそのデータが登録される。要は、本発明は、特許請求の範囲に記載された技術事項の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明に係るデータ書き込み装置およびデータ書き込み方法は、例えば車両等に搭載される電子制御装置に用いられる不揮発性メモリに、車両等の情報を始め、優先度の異なる種々のデータを書き込むためのデータ書き込み装置およびデータ書き込み方法に好適に利用可能である。
【符号の説明】
【0032】
1…データ書き込み装置、2a…第1のキュー(QUEUE)、2b…第2のキュー(QUEUE)、3…不揮発性メモリ(EEPROM)、4…データ、5…制御部(ECU)、6…書き込みデータ優先度判定部、7…第1登録ポインタ、8…第2登録ポインタ、9…第1取り出しポインタ、10…第2取り出しポインタ、11…書き込みデータ選択処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに異なる複数に分類された優先度のいずれか1つの優先度が付与されたデータが前記データに付与された優先度に対応して登録されるように設けられた前記複数の優先度と同数のキューと、
前記データに付与された前記優先度を判定するとともに前記データを判定した優先度に対応する前記キューに出力する書き込みデータ優先度判定部と、
前記複数のキューのうち、優先度の高いデータが登録されるキューに登録されたデータから優先度の低いデータが登録されるキューに登録されたデータの順に前記データを選択するとともに、選択したデータを選択した順に前記不揮発性メモリに書き込む書き込みデータ選択処理部と、
を有することを特徴とするデータ書き込み装置。
【請求項2】
前記複数のキューは、高い優先度が付与されたデータが登録される第1のキューと、前記第1のキューに登録されるデータの優先度より低い優先度が付与されたデータが登録される第2のキューとからなり、
前記書き込みデータ優先度判定部は、高い優先度が付与されたデータを前記第1のキューに出力するとともに低い優先度が付与されたデータを前記第2のキューに出力し、
前記書き込みデータ選択処理部は、少なくとも前記第1のキューに登録されたデータがあるときは、最初に前記第1のキューに登録されたすべてのデータを選択して前記不揮発性メモリに書き込むとともに、前記第1のキューに登録されたデータがなくなったとき、前記第2のキューに登録されたデータを選択して前記不揮発性メモリに書き込むことを特徴とする請求項1に記載のデータ書き込み装置。
【請求項3】
データに付与された互いに異なる複数の優先度と同数のキューを用い、
前記優先度が付与されたデータの優先度を判定し、前記データを判定した優先度に対応した前記キューに登録し、
前記複数のキューのうち、優先度の高いデータが登録されるキューに登録されたデータから優先度の低いデータが登録されるキューに登録されたデータの順に前記データを選択して不揮発性メモリに書き込むことを特徴とするデータ書き込み方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−3966(P2013−3966A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−136375(P2011−136375)
【出願日】平成23年6月20日(2011.6.20)
【出願人】(000003333)ボッシュ株式会社 (510)
【Fターム(参考)】