データ配信方法、情報処理装置、クライアント装置、及びプログラム
【課題】店舗や施設等の所在地を示す位置データ並びに店舗や施設等を紹介する映像データ、音声データ、又は文字データ等を利用者の位置や嗜好性に応じて配信する。
【解決手段】放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介するコンテンツデータ及び店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備えるデータ配信サーバ1が、携帯電話2から、ユーザID及び番組指定データが設定された選択データを受信して記憶し、車載情報端末2から、ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信し、データ取得要求のユーザIDが設定された選択データの番組指定データに対応するコンテンツデータ及び位置データをコンテンツデータ記憶部から取得して車載情報端末2に送信する。
【解決手段】放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介するコンテンツデータ及び店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備えるデータ配信サーバ1が、携帯電話2から、ユーザID及び番組指定データが設定された選択データを受信して記憶し、車載情報端末2から、ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信し、データ取得要求のユーザIDが設定された選択データの番組指定データに対応するコンテンツデータ及び位置データをコンテンツデータ記憶部から取得して車載情報端末2に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、店舗や施設等の所在地を示す位置データ並びに店舗や施設等を紹介する映像データ、音声データ、又は文字データ等を利用者の位置や嗜好性に応じて配信するデータ配信方法、情報処理装置、クライアント装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ等の放送番組の視聴者は、例えば、その放送番組で紹介されたレストランに行きたいと思うことがある。そのような場合、視聴者はそのレストランの名称をメモしておき、後で情報誌やインターネットの検索サイトを利用して、そのレストランの場所やその他詳細な情報を調べている。そして、車で行く場合であれば、車載情報端末(カーナビゲーション端末)を操作してそのレストランを目的地に設定し、そのレストランに向かう。
【0003】
また、店舗や施設等を訪問する人は、その店舗や施設等の情報およびその近辺または途上にある店舗や施設等に関する情報を情報誌やインターネットの検索サイト等で調べた上で訪問することが多い。
【0004】
なお、特許文献1には、利用者の好みに合った情報を車載情報端末に送信する車両用情報提供システムが開示されている。
【特許文献1】特開2003−173495号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、放送番組で紹介された店舗や施設等に関する情報を情報誌やインターネットの検索サイトで調べることは手間がかかる。そして、車載情報端末を用いる場合は、調べた情報に基づいて目的地を設定する必要がある。
【0006】
特許文献1に開示されている車両用情報提供システムにおいては、過去の利用履歴に基づいた情報が配信されるのみであり、放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の情報は配信されない。
【0007】
また、店舗や施設等を訪れる際に、情報誌やインターネットの検索サイトを利用して店舗や施設等およびその近辺または途上にある店舗や施設等に関する情報を収集することは手間がかかる。その上、その店舗や施設等を訪問した時点の最新情報を入手することができない。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、店舗や施設等の所在地を示す位置データ並びに店舗や施設等を紹介する映像データ、音声データ、又は文字データ等を利用者の位置や嗜好性に応じて配信するデータ配信方法、情報処理装置、クライアント装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明のうち請求項1に記載の発明は、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、 前記情報処理装置と通信可能な第二のクライアント装置と、を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、前記情報処理装置が、前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信して記憶し、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信し、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0010】
ここで、コンテンツデータとは、放送番組で放送された店舗や施設、出演者が身に付けている洋服や装飾品等を紹介するためのデータである。また、番組指定データとは、地区、チャンネル、放送日・時刻、コード番号等が設定されているデータである。この番組指定データは、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等が、どの放送番組のどの時間帯に放送されたものであるかを特定するためのデータである。なお、番組指定データは、ある放送番組全体を指定するものであってもよいし、放送番組の中で店舗や施設等が紹介された部分のみを指定するものであってもよい。また、第一のクライアント装置とは、車載情報端末や携帯情報端末、携帯電話等である。また、第二のクライアント装置とは、携帯電話やパーソナルコンピュータ、携帯情報端末等である。
【0011】
情報処理装置は、第二のクライアント装置から選択データを受信し、第一のクライアント装置に対して選択データで指定される放送番組で放送された店舗や施設等を紹介するコンテンツデータとコンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを配信することができる。
【0012】
このように、利用者は放送番組の視聴時に興味を引く情報があった場合に、第二のクライアント装置を用いて、視聴した放送番組の情報を情報処理装置に送信しておくだけで、第一のクライアント装置で店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。つまり、放送番組で興味を持った店舗や施設等があった場合に、情報誌やインターネットの検索サイト等を用いてその店舗や施設等の場所や詳細な情報を調べる必要がない。
【0013】
また、店舗や施設等にとっては、放送番組で紹介されても場所を調べるのが面倒なため行かずじまいになっていた視聴者を新たな顧客として取り込むことができ、売り上げを増やすことができる。そのため、店舗や施設等からテレビ局等の放送事業者に対して広告目的で取材を依頼することが増える。これにより、放送事業者にとっては、店舗や施設等から広告料を得られるとともに、本サービスを運営するサービス事業者から番組素材の提供料を得ることができる。そして、サービス事業者は、利用者及び店舗や施設等からサービス利用料を取得することができる。
【0014】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ配信方法であって、前記情報処理装置は、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、前記情報処理装置が、前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0015】
つまり、情報処理装置は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のコンテンツデータ及び位置データを第一のクライアント装置に送信する。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等へも訪問することができる。
【0016】
このように、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近隣にある店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、ある店舗や施設等が放送番組で紹介されると、その近辺の店舗や施設等から放送事業者に対する広告目的での取材依頼が増え、放送事業者の広告収入が増加する。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0017】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のデータ配信方法であって、前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、前記情報処理装置が、前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0018】
ここで、リアルタイムデータとは、店舗や施設等から発信される販促情報、混雑情報、予約情報や、訪問者からの口コミ情報、開催予定の催事情報、観光地の案内情報、映画や小説等で有名な場所の案内情報等、場所を紹介するためのデータである。
【0019】
情報処理装置は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のリアルタイムデータ及び位置データを第一のクライアント装置に送信する。これにより、利用者は選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等の位置及び口コミ情報や、店舗や施設等のオーナー等から提供された案内情報、開催予定の催事情報、店舗や施設等の混雑情報・予約情報等を知ることができる。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等にタイミング良く訪問することができる。
【0020】
そのため、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近辺の店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、店舗や施設等が本サービスを利用するユーザに対して積極的に販促情報等を発信することにより、店舗や施設等の魅力が高まり、更なる売り上げ増に繋がる。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することによって、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0021】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、前記情報処理装置が、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0022】
情報処理装置は、利用者の位置及び利用者の嗜好性に応じたコンテンツデータ又はリアルタイムデータ並びに位置データを第一のクライアント装置に配信することができる。これにより、利用者は目的とする店舗や施設等に向かう経路上にある、自らの嗜好性にあった店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。そして、利用者は目的とする店舗や施設等へ向かう途中で、自らの嗜好性にあった店舗や施設等に立ち寄ることができる。
【0023】
そのため、車の通過量が多い幹線道路沿いや人の多い繁華街にあり、コンテンツデータ又はリアルタイムデータがピックアップされる可能性が高い店舗や施設等が、広告目的で放送事業者に対して取材を依頼するようになる。これにより、放送事業者においては、店舗や施設等からの広告収入が増加する。また、店舗や施設等では来客数が増え、売り上げが増加する。さらには、本サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0024】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のデータ配信方法であって、前記推薦データ取得要求に設定された前記位置データは、店舗や施設等を指定する物体に付与された識別子であることとする。
【0025】
ここで、店舗や施設等を指定する物体とは、レストランのメニューボードや、商店街に設置されたモニュメント、観光地の案内板、テレビドラマで有名な橋の欄干等、店舗や施設等と結びつけられるものであればよい。そして、店舗や施設等のオーナーは、これらのものに番号や名称等を利用者が見ることができるように書いておくだけでよい。そのため、店舗や施設等のオーナーが本サービスを利用するにあたって、位置データを送信するための専用の機器等を購入する必要がなく、サービス加入が促進される。
【0026】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、前記情報処理装置と通信可能な位置データ取得装置と、を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、 前記情報処理装置が、前記位置データ取得装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0027】
ここで、位置データ取得装置とは、自動改札機やETCゲート等、利用者の位置を取得することができる装置である。情報処理装置は、位置データ取得装置の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じたリアルタイムデータ又はコンテンツデータ及び位置データを第一のクライアント装置に配信することができる。このように、利用者は駅や有料道路を利用する際に、自動改札機やETCゲートの周辺にある店舗や施設等の情報をタイミング良く得ることができる。
【0028】
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、情報処理装置であって、第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信する選択データ受信部と、前記選択データ受信部が受信する前記選択データを記憶する選択データ記憶部と、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得する選択データ取得部と、前記選択データ取得部が取得する前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、を備えることとする。
【0029】
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の情報処理装置であって、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、を備え、前記コンテンツデータ送信部は、前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0030】
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の情報処理装置であって、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、を備え、前記コンテンツデータ送信部は、前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0031】
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、第一のクライアント装置と、第二のクライアント装置と、前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、を備える情報処理装置と、を含んで構成される情報処理システムにおける前記第一のクライアント装置であって、表示装置と、地図データを記憶している地図データ記憶部と、前記ユーザIDを設定したデータ取得要求を前記情報処理装置に送信するデータ取得要求送信部と、前記データ取得要求に応じて前記情報処理装置から送信されてくる、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信する配信データ受信部と、 前記地図データ記憶部に記憶されている地図データに前記配信データ受信部が受信する前記位置データを付加して前記表示装置に表示する位置データ表示部と、前記配信データ受信部が受信する前記コンテンツデータを前記表示装置に表示する配信データ表示部と、を備えることとする。
【0032】
また、本発明のうち請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、前記情報処理装置は、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、前記配信データ受信部は、 前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信し、前記位置データ表示部は、前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、前記配信データ表示部は、前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータを前記表示装置に表示することとする。
【0033】
また、本発明のうち請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、前記配信データ受信部は、 前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを受信し、前記位置データ表示部は、前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、前記配信データ表示部は、前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータを前記表示装置に表示することとする。
【0034】
また、本発明のうち請求項13に記載の発明は、第一のクライアント装置と、前記第二のクライアント装置と、前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、を備える情報処理装置と、を含んで構成される情報処理システムにおける前記第二のクライアント装置であって、入力装置と、前記入力装置から入力される前記位置データを設定した前記選択データを前記情報処理装置に送信する選択データ送信部と、を備えることとする。
【0035】
また、本発明のうち請求項14に記載の発明は、第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置に実行させるプログラムであって、前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信するステップと、受信した前記選択データを所定の選択データ記憶部に記憶するステップと、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するステップと、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得するステップと、取得した前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するステップと、を備えることとする。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、店舗や施設等の所在地を示す位置データ並びに店舗や施設等を紹介する映像データ、音声データ、又は文字データ等を利用者の位置や嗜好性に応じて配信するデータ配信方法、情報処理装置、クライアント装置、及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
==ネットワーク構成==
図1は、本発明の一実施形態であるデータ配信サービスを提供する情報処理システムのネットワーク構成を示す図である。情報処理システムは、データ配信サーバ1、車載情報端末2、携帯電話3、携帯電話4、及び自動改札機5を含んで構成されている。車載情報端末2、携帯電話3、携帯電話4、及び自動改札機5は、携帯電話通信網やインターネット等のネットワーク6を介してデータ配信サーバ1と通信可能である。なお、車載情報端末2は携帯電話7等の通信機器を用いてネットワーク6に接続されている。ここで、データ配信サーバ1は本発明の「情報処理装置」に該当する。また、車載情報端末2及び携帯電話3は本発明の「第一のクライアント装置」に該当する。また、携帯電話4は本発明の「第二のクライアント装置」に該当する。また、自動改札機5は本発明の「位置データ取得装置」に該当する。
【0038】
==サービス概要==
例えば、テレビ番組でレストランが紹介されると、視聴者はそのレストランに行ってみたいと思う場合がある。このような場合、視聴者は紹介されたレストランの名前等をメモしておき、後で情報誌やインターネットの検索サイト等を用いて場所や評判等の詳細な情報を確認する必要があった。そこで、本サービスでは、このような視聴者に対してテレビ番組等の放送番組で紹介された店舗等の場所やその他の詳細な情報を配信することを主な目的とする。
【0039】
図2は、本サービスにおけるデータ配信の概要を示す図である。本サービスによって配信されるデータには、大きく分けてモバイルテレビデータ8及びモバイルリアルタイムデータ9の2種類のデータがある。
【0040】
モバイルテレビデータ8とは、テレビ番組で放送された店舗や施設、出演者が身に付けている洋服や装飾品等を紹介するためのデータである。まず、サービス事業者は、テレビ局から番組進行表と番組素材を入手する。番組進行表には、放送地域、チャンネル番号、及び時間ごとの放送番組が記載されている。番組素材とは、例えば、番組で放送されたレストランの映像をキャプチャした画像やレストランを紹介する一連の動画等の映像データや音声データである。
【0041】
サービス事業者では、テレビ局から入手した番組素材に、例えば、レストランのお奨めメニューを紹介するための文章等の文字データを付加してコンテンツデータを作成する。さらに、サービス事業者は、コンテンツデータを、番組で放送された日時等の番組指定データ及びその店舗や施設等の所在地の経度・緯度等を示す位置データと対応付けてモバイルテレビデータ8を生成し、データ配信サーバ1に記憶しておく。
【0042】
モバイルリアルタイムデータ9とは、店舗や施設等から発信される販促情報、混雑情報、予約情報や、訪問者からの口コミ情報、開催予定の催事情報、観光地の案内情報、映画や小説等で有名な場所の案内情報等、場所を紹介するためのデータである。モバイルリアルタイムデータ9には、映像データ、音声データ、文字データ等のリアルタイムデータ、及び店舗や施設等の所在地の経度・緯度等を示す位置データが含まれている。
【0043】
本サービスでは、これらのモバイルテレビデータ8及びモバイルリアルタイムデータ9を2つの状況において利用者に配信する。1つはテレビ番組と連動したデータ配信、もう1つは場所と連動したデータ配信である。
【0044】
まず、テレビ番組と連動して利用者にデータを配信する方法の概要について説明する。本サービスに加入している利用者は、テレビ番組で放送された店舗や施設等に興味を惹かれた場合、その店舗や施設等が放送された時間等の情報を携帯電話4で入力してデータ配信サーバ1に送信する(S201)。そして、データ配信サーバ1は、利用者から送信されたチャンネル番号や放送日時に関する情報に基づいて、対象のテレビ番組および店舗や施設等のモバイルテレビデータ8を特定する。このように利用者からの視聴情報によって選択されるモバイルテレビデータ8のことを、選択テレビデータ(選択TVデータ)と称する。利用者が車に乗り込み、車載情報端末2の電源が投入されると、データ配信サーバ1から車載情報端末2に選択TVデータが配信される(S202)。
【0045】
さらに、データ配信サーバ1は、利用者が過去に選択したテレビ番組の情報等に基づいて利用者の嗜好性を分析する。そして、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等のモバイルテレビデータ8を車載情報端末2に配信する(S203)。このように位置や嗜好性に応じて選択されるモバイルテレビデータ8のことを、推薦テレビデータ(推薦TVデータ)と称する。
【0046】
また、データ配信サーバ1は、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等のモバイルリアルタイムデータ8を車載情報端末2に配信する(S204)。このように位置や嗜好性に応じて選択されるモバイルリアルタイムデータ8のことを、推薦リアルタイムデータ(推薦RTデータ)と称する。
【0047】
図3は、車載情報端末2の電源投入後に表示される画面を示す図である。車載情報端末2の画面には、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺の地図が表示されている。さらに、当該画面には、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタン10、推薦TVデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタン11,12、及び推薦RTデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタン13が表示されている。図4は、車載情報端末2において表示又は再生されるコンテンツデータ又はリアルタイムデータを示す図である。図3のボタン10〜13が押下されると、そのボタン10〜13によって指定される店舗や施設等を紹介するためのコンテンツデータ又はリアルタイムデータが表示・再生される。
【0048】
なお、データ配信サーバ1は、移動中の利用者に対して、その位置に応じた推薦TVデータや推薦RTデータを配信することもできる。この場合、車載情報端末2の画面には、現在地周辺の地図が表示され、その地図上に推薦TVデータや推薦RTデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタンが表示される。
【0049】
次に、場所と連動して利用者にデータを配信する方法の概要について説明する。利用者は、店舗や施設等を訪問した際に、その付近に置かれている「情報オブジェ」に書かれている情報オブジェIDを携帯電話3で入力してデータ配信サーバ1に送信する(S205)。
【0050】
図5は、情報オブジェの一例を示す図である。情報オブジェ14は、例えば、レストランの店頭に設置されているメニューボードである。そして、情報オブジェ14には、識別子である情報オブジェID15が記されている。なお、情報オブジェID15は、数字や記号等の文字情報に限らず、バーコードやICタグ等で表されていても良い。その場合、利用者は携帯電話3を用いてバーコードやICタグ等の情報を読み取ることとする。このように、情報オブジェとは、レストランのメニューボードや、商店街に設置されたモニュメント、観光地の案内板、テレビドラマで有名な橋の欄干等、店舗や施設等と結びつけられるものであれば何でもよい。
【0051】
データ配信サーバ1は、利用者から送信された情報オブジェIDに基づいて、対象の店舗や施設等のモバイルリアルタイムデータ9を特定する。このように利用者から送信された情報オブジェIDによって選択されるモバイルリアルタイムデータ9のことを、選択リアルタイムデータ(選択RTデータ)と称する。そして、データ配信サーバ1は、この選択RTデータを利用者の携帯電話3に送信する(S206)。
【0052】
さらに、データ配信サーバ1は、選択RTデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦RTデータを携帯電話3に送信する。また、データ配信サーバ1は、選択RTデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った推薦TVデータを携帯電話3に送信するようにすることもできる。
【0053】
また、利用者が自動改札機5を通過した際に、利用者の携帯電話3にデータを配信することもできる。利用者が自動改札機5を通過すると、利用者の識別子が自動改札機5からデータ配信サーバ1に送信される(S207)。そして、データ配信サーバ1は、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦RTデータや推薦TVデータを利用者の携帯電話3に送信する(S208)。
【0054】
利用者の携帯電話3では、データ配信サーバ1から受信する選択RTデータや推薦RTデータに含まれる映像データ、音声データ、又は文字データが表示・再生される。
【0055】
==ハードウェア構成==
次に、データ配信サーバ1、車載情報端末2、及び携帯電話3,4のハードウェア構成について説明する。
【0056】
図6は、データ配信サーバ1のハードウェア構成を示す図である。データ配信サーバ1は、CPU20、メモリ21、記憶装置22、記録媒体読取装置23、通信インタフェース24、入力装置25、及び出力装置26を含んで構成されている。
【0057】
記憶装置22に記録されているプログラムがメモリ21に順次格納され、メモリ21に格納されているプログラムをCPU20が実行することにより、データ配信サーバ1の各種機能が実現される。記憶装置22とは、例えば、ハードディスクドライブ等の記憶装置である。また、記録媒体読読取装置23は、CD−ROM等の記録媒体27に記録されているプログラムを読みとり、読み取ったプログラムを記憶装置22に記録することができる。
【0058】
通信インタフェース24は、ネットワーク6を介して車載情報端末2、携帯電話3,4、自動改札機5等とデータを送受信するためのインタフェースである。入力装置25は、データを入力するための装置であり、例えば、キーボードやマウス等である。また、出力装置26は、データを出力するための装置であり、例えば、ディスプレイやプリンタ等である。
【0059】
図7は、車載情報端末2のハードウェア構成を示す図である。車載情報端末2は、CPU30、メモリ31、GPSアンテナ32、記録媒体読取装置33、記録媒体34、ディスプレイ35、入力装置36、スピーカ37、及び通信インタフェース38を含んで構成されている。
【0060】
CPU30がメモリ31に格納されているプログラムを実行することにより、車載情報端末2の各種機能が実現される。GPSアンテナ32は、人工衛星からの電波を受信することによって移動体の位置を測定するためのアンテナである。記録媒体読取装置33は、DVD−ROM等の記録媒体34に記録されている地図データ等を読み取るための装置である。ディスプレイ35は、地図データや各種データを表示するための装置である。なお、地図データ等はハードディスクドライブ等の記憶装置に記録されていることとしてもよい。
【0061】
入力装置36は利用者が目的地を設定する際等にデータを入力するための装置であり、ボタンやジョイスティック、ディスプレイ35に貼り付けられたタッチパネル等である。スピーカ37は音声を出力するための装置である。通信インタフェース38は、携帯電話7等を用いてネットワーク6を介してデータ配信サーバ1とデータの送受信を行うためのインタフェースである。
【0062】
図8は、携帯電話3,4のハードウェア構成を示す図である。携帯電話3,4は、CPU40、メモリ41、アンテナ42、無線回路43、ベースバンドLSI44、ディスプレイ45、入力キー46、マイク47、スピーカ48等を含んで構成されている。CPU40は携帯電話3,4の全体の制御を司るものであり、CPU40がメモリ41に格納されているプログラムを実行することにより、各種の機能が実現される。無線回路43は、アンテナ42を介してデータを無線で送受信するための回路である。ベースバンドLSI44は、送受信されるデータに対する各種の信号処理を行う集積回路である。ディスプレイ45は、映像データや文字データ等を表示するための装置である。また、入力キー46は電話番号や文字を入力するためのボタン等である。マイク47は、利用者の話し声等を取得するための装置である。スピーカ48は、通話する相手の音声や、その他の音声を出力するための装置である。
【0063】
==機能構成==
次に、データ配信サーバ1、車載情報端末2、及び携帯電話4が備える機能について説明する。
【0064】
図9は、データ配信サーバ1が備える機能を示す図である。データ配信サーバ1は、選択データ受信部50、データ取得要求受信部51,選択データ取得部52、推薦データ取得要求受信部53、嗜好性データ取得部54、コンテンツデータ送信部55、リアルタイムデータ送信部56、配信データ記憶部57、選択データ記憶部58、嗜好性データ記憶部59、及びユーザデータ記憶部60を備えている。また、配信データ記憶部57は、コンテンツデータ記憶部61及びリアルタイムデータ記憶部62を含んでいる。
【0065】
選択データ受信部50は、利用者の携帯電話4から送信されてくる、放送番組を指定するための番組指定データ及び利用者を識別するためのユーザIDが設定された選択データを受信する。選択データ受信部50が受信した選択データは選択データ記憶部58に記憶される。
【0066】
データ取得要求受信部51は、車載情報端末2や携帯電話3から送信されてくる、選択データで指定した放送番組に対応するコンテンツデータや情報オブジェに対応するリアルタイムデータ等を取得するためのデータ取得要求を受信する。選択データ取得部52は、データ取得要求受信部51が受信するデータ取得要求に設定されているユーザIDに対応する選択データを選択データ記憶部58から取得する。
【0067】
推薦データ取得要求受信部53は、車載情報端末2、携帯電話3、又は自動改札機5から送信されてくる、利用者の位置及び嗜好性に応じたコンテンツデータ又はリアルタイムデータ等を取得するための推薦データ取得要求を受信する。嗜好性データ取得部54は、利用者の嗜好を示すデータである嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する。
【0068】
コンテンツデータ送信部55は、コンテンツデータ記憶部61に記憶されているコンテンツデータ及びコンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを車載情報端末2や携帯電話3に送信する。リアルタイムデータ送信部56は、リアルタイムデータ記憶部62に記憶されているリアルタイムデータ及びリアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを車載情報端末2や携帯電話3に送信する。
【0069】
各機能50〜56は、データ配信サーバ1のCPU20がメモリ21に格納されているプログラムを実行することにより実現される。また、配信データ記憶部57、選択データ記憶部58、嗜好性データ記憶部59、及びユーザデータ記憶部60は、メモリ21や記憶装置22を用いて実現される。各記憶部57〜60に記憶されるデータの詳細については後述する。
【0070】
図10は、車載情報端末2が備える機能を示す図である。車載情報端末2は、地図データ記憶部70、データ取得要求送信部71、推薦データ取得要求送信部72、配信データ受信部73、位置データ表示部74、及び配信データ表示部75を備えている。
【0071】
地図データ記憶部70は、ディスプレイ35に表示される地図データを記憶している。データ取得要求送信部71は、利用者が携帯電話4から送信した選択データに対応するコンテンツデータを取得するためのデータ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する。なお、データ取得要求は、車載情報端末2の電源が投入された後、利用者からの指示を受けずに送信されることとしてもよいし、利用者からの指示を受けて送信されることとしてもよい。
【0072】
推薦データ取得要求送信部72は、利用者の位置に応じたコンテンツデータやリアルタイムデータを取得するための推薦データ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する。この推薦データ取得要求は、利用者からの指示を受けずに所定の間隔でデータ配信サーバ1に送信されることとしてもよいし、利用者からの指示を受けて送信されることとしてもよい。
【0073】
配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくるコンテンツデータ、リアルタイムデータ、及び位置データを受信する。位置データ表示部74は、配信データ受信部73が受信する位置データを地図データ記憶部に記憶されている地図データに付加してディスプレイ35に表示する。また、配信データ表示部75は、配信データ受信部73が受信するコンテンツデータ又はリアルタイムデータのディスプレイ35に表示又は再生する。また、配信データ表示部75はコンテンツデータ又はリアルタイムデータに音声データが含まれている場合は、スピーカ37に音声を出力する。
【0074】
各機能71〜75は、車載情報端末2のCPU30がメモリ31に格納されているプログラムを実行することにより実現される。地図データ記憶部70は記録媒体読取装置33及び記録媒体34を用いて実現される。なお、前述したように地図データ記憶部70はハードディスクドライブ等の記憶装置を用いて実現することもできる。
【0075】
図11は、携帯電話4が備える機能を示す図である。携帯電話4は選択データ送信部80を備えている。選択データ送信部80は、利用者によって入力される興味を惹かれた放送番組を指定するための選択データをデータ配信サーバ1に送信する。選択データ送信部80は、CPU40がメモリ41に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
【0076】
==データ構造==
次に、データ配信サーバの配信データ記憶部57、選択データ記憶部58、嗜好性データ記憶部59、及びユーザデータ記憶部60に記憶されるデータの構造について説明する。
【0077】
図12は、配信データ記憶部57のコンテンツデータ記憶部61に記憶されているデータの構造を示す図である。コンテンツデータ記憶部61には、番組指定データ、コンテンツデータ、位置データ、及び属性データが対応付けられて記憶されている。
【0078】
コンテンツデータは、放送番組で放送された店舗、施設、出演者が身に付けていた装飾品等を紹介するための映像データ、文字データ、又は音声データ等で構成されている。映像データや音声データは放送番組で放送された映像や音声の一部をキャプチャしたもの等である。また、文字データは、その店舗や施設等を紹介するためのものである。このコンテンツデータは、例えば、BML(Broadcast Markup Language)を用いて記述することもできる。
【0079】
番組指定データには、地区、チャンネル、放送日・時刻、コード番号等が設定されている。この番組指定データは、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等が、どの放送番組のどの時間帯に放送されたものであるかを特定するためのデータである。なお、番組指定データは、ある放送番組全体を指定するものであってもよいし、放送番組の中で店舗や施設等が紹介された部分のみを指定するものであってもよい。
【0080】
図13は、放送番組の中のあるコーナーを指定する場合の番組指定データとコンテンツデータとの関係を示す図である。データ配信サーバ1のコンテンツデータ記憶部61には、「○×情報番組」という放送番組81の中の「○×料理店紹介」というレストランの紹介コーナー82の番組指定データと、そのレストランを紹介するコンテンツデータ83とが対応付けて記憶されている。ここで、この番組指定データには、「地域:東京、チャンネル:1CH、放送日:11月1日、放送時刻:12時6分30秒〜12時14分59秒、コード番号:R001」と設定されている。そして、利用者からこのレストランを指定するための番組指定データ84が送信されてくる。この番組指定データ84には、「地区:東京、チャンネル:1CH、放送日:11月1日、放送時刻:12時7分」と設定されている。データ配信サーバ1は、コンテンツデータ記憶部61に記憶されている番組指定データのうちで、利用者から送信されてきた番組指定データ84の条件に合うものを特定し、対応するコンテンツデータ83を取得する。なお、放送番組全体を指定する場合であれば、Gコード(登録商標)やEPG(Electric Program Guide)の番組コードを番組指定データとして用いることも可能である。
【0081】
位置データには、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す経度・緯度等のデータが設定されている。なお、コンテンツデータが放送番組の出演者が身に付けていた装飾品やあるシーンで使われた小物等を紹介するものである場合、位置データには、その装飾品や小物等を取り扱っている店舗等の所在地を示すデータが設定されている。
【0082】
また、属性データには、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等のカテゴリや、その店舗や施設等の格付け情報を示すグレードが設定されている。カテゴリとは、例えば、イタリア料理店、アジア雑貨、遊園地等、その店舗や施設等の種類を示す情報である。また、グレードとは、店舗や施設等のサービス内容や商品価格等に応じて格付けされた情報である。
【0083】
図14は、配信データ記憶部57のリアルタイムデータ記憶部62に記憶されているデータの構造を示す図である。リアルタイムデータ記憶部62には、リアルタイムデータ、位置データ、及び属性データが対応付けられて記憶されている。
【0084】
リアルタイムデータは、店舗や施設等から発信される販促情報、混雑情報、予約情報や、訪問者からの口コミ情報、開催予定の催事情報、観光地の案内情報、映画や小説等で有名な場所の案内情報等、場所を紹介するための映像データ、文字データ、又は音声データ等である。このリアルタイムデータについても、コンテンツデータと同様にBMLを用いて記述することも可能である。
【0085】
位置データには、リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す経度・緯度や、その店舗や施設等と結びつけられた情報オブジェに付与された情報オブジェIDが設定されている。また、属性データには、リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等のカテゴリが設定されている。例えば、リアルタイムデータによって紹介されるものが映画で有名な場所である場合、カテゴリにはその映画のジャンルや監督・出演者の名前等が設定されている。
【0086】
図15は、選択データ記憶部58に記憶されているデータの構造を示す図である。選択データ記憶部58には、携帯電話4から送信されてくる放送番組を指定するための番組指定データとユーザIDとが対応付けられて記憶されている。なお、番組指定データには、放送番組を指定可能なデータが設定されていれば良く、地区、チャンネル、放送日・時刻、コード番号の全てが設定されている必要はない。例えば、番組指定データとして、コード番号のみが設定されていることとしてもよい。
【0087】
図16は、嗜好性データ記憶部59に記憶されているデータの構造を示す図である。嗜好性データ記憶部58には、利用者の嗜好を示すデータである嗜好性データとユーザIDとが対応付けられて記憶されている。嗜好性データとは、例えば、コンテンツデータやリアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等のカテゴリである。この嗜好性データは、例えば、利用者が過去に選択したコンテンツデータやリアルタイムデータのカテゴリに基づいて求めることができる。また、コンテンツデータやリアルタイムデータの選択の傾向が類似する利用者が選択したコンテンツデータやリアルタイムデータのカテゴリに基づいて求めることもできる。特開平10−228487号公報には、ユーザが過去に選択した嗜好に関するデータやユーザと類似する選択をしている類似ユーザが過去に選択した嗜好に基づいてユーザの嗜好を学習・予測する方式が開示されている。なお、嗜好性データとして、カテゴリの他に、店舗や施設等のグレードを用いることも可能である。
【0088】
図17は、ユーザデータ記憶部60に記憶されているデータの構造を示す図である。ユーザデータ記憶部60には、利用者のユーザID、氏名、携帯電話3のメールアドレス、住所、電話番号、性別、職業等が記憶されている。
【0089】
==放送番組選択==
図18は、利用者が興味を惹かれた放送番組に関する情報を入力する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。まず、利用者は図18(a)の画面にて、本サービスを利用するためのユーザIDを入力エリア85に入力する。そして、利用者が送信ボタン86を押下すると、携帯電話4は入力されたユーザIDをデータ配信サーバ1に送信する。
【0090】
そして、データ配信サーバ1において、当該ユーザIDが有効であることが確認されると、図18(b)のチャンネル選択画面が表示される。利用者は、指定する放送番組のチャンネル番号を選択する。続いて、利用者は図18(c)の日時入力画面において、その放送番組の放送日及び放送時刻を入力エリア87,88に入力し、送信ボタン89を押下する。送信ボタン89が押下されると、携帯電話4は入力されたチャンネル番号、放送日、放送時刻を設定した選択データをデータ配信サーバ1に送信する。携帯電話4は、利用者が指定した放送番組の番組タイトル及び店舗や施設等を示す選択情報をデータ配信サーバ1から受信し、図18(d)の画面に表示する。
【0091】
なお、放送番組を指定する方法は、このように携帯電話4を用いて手入力する方法に限られない。例えば、携帯電話4がテレビ放送の受信機能を備えている場合であれば、利用者は携帯電話4で放送番組を視聴している際に、興味を惹かれた放送番組に関する情報をその携帯電話4を用いて指定することができる。図19は、テレビ放送の受信機能を備える携帯電話4のディスプレイ45に表示されている放送番組の映像90を示す図である。利用者はこの映像90で紹介されている店舗や施設等を指定したい場合は、ディスプレイ45に表示された選択メニュー91を選択する。選択メニュー91が選択されると、携帯電話4は、ディスプレイ45に表示されている放送番組のチャンネル番号、放送日、放送時刻を選択データに設定してデータ配信サーバ1に送信する。
【0092】
また、例えば、テレビの映像に設定された電子透かし等の情報を用いて放送番組を指定することも可能である。図20は、テレビ受像器92に表示されている放送番組の映像93を示す図である。この映像93には、放送番組に関する情報が設定された電子透かし94が含まれている。利用者は映像93で紹介されている店舗や施設等を指定したい場合は、カメラ機能を備える携帯電話4を用いて電子透かし94を読みとる。そして、携帯電話4は、電子透かし94から読み取った放送番組のチャンネル番号、放送日、放送時刻を選択データに設定してデータ配信サーバ1に送信する。
【0093】
==情報オブジェ選択==
図21は、利用者が情報オブジェを選択する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。まず、利用者は図21(a)の画面にて、本サービスを利用するためのユーザIDを入力エリア95に入力する。そして、利用者が送信ボタン96を押下すると、携帯電話4は入力されたユーザIDをデータ配信サーバ1に送信する。
【0094】
そして、データ配信サーバ1において、当該ユーザIDが有効であることが確認されると、図21(b)の情報オブジェ選択画面が表示される。利用者は、選択する情報オブジェに付与された情報オブジェIDを入力エリア97に入力し、送信ボタン98を押下する。そして、携帯電話4は、利用者によって入力された情報オブジェIDをデータ配信サーバ1に送信する。ここで、利用者によって入力された情報オブジェIDをデータ配信サーバ1に記憶しておくことにより、店舗や施設等の利用頻度等の評価を行うこともできる。
【0095】
また、利用者は、図21(c)の情報オブジェ評価画面にて、情報オブジェに対応する店舗や施設等を利用した感想や、店舗や施設等への要望等の評価情報を入力することができる。ここで入力された情報は、携帯電話4からデータ配信サーバ1に送信され、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ記憶部62に記憶される。このように、利用者から入力された評価情報は、他の利用者に対してリアルタイムデータとして配信するだけでなく、店舗や施設、催事等の評価を行うために用いることができる。
【0096】
==選択データ受信==
図22は、データ配信サーバ1が携帯電話4から送信されてくる選択データを受信する流れを示すフローチャートである。まず、利用者が携帯電話4を用いて放送番組を指定するための情報を入力する(S2201)。そして、携帯電話4の選択データ送信部80は、ユーザID及び放送番組を指定するための番組指定データを設定した選択データを生成してデータ配信サーバ1に送信する(S2202)。
データ配信サーバ1の選択データ受信部50は、携帯電話4から送信されてくる選択データを受信し(S2203)、受信した選択データを選択データ記憶部58に記憶する(S2204)。
【0097】
==選択TVデータ配信==
図23は、データ配信サーバ1が車載情報端末2に選択TVデータを配信する流れを示すフローチャートである。まず、利用者が自動車に乗り込んでキーを回すと(S2301)、車載情報端末2の電源が投入される(S2302)。そして、車載情報端末2のデータ取得要求送信部71は、ユーザIDを設定したデータ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する(S2303)。
【0098】
データ配信サーバ1のデータ取得要求受信部51は、車載情報端末2から送信されてくるデータ取得要求を受信する(S2304)。そして、データ配信サーバ1の選択データ取得部52は、データ取得要求に設定されているユーザIDに対応する選択データを選択データ記憶部58から取得する(S2305)。データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は、当該選択データに設定されている番組指定データに対応する位置データ及びコンテンツデータ(選択TVデータ)をコンテンツデータ記憶部61から取得して(S2306)、車載情報端末2に送信する(S2307)。
【0099】
車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びコンテンツデータを受信する(S2308)。そして、車載情報端末2の位置データ表示部74は、地図データ記憶部70に記憶されている地図データに当該位置データを付加してディスプレイ35に表示する(S2309)。利用者がディスプレイ35に表示された当該位置データに対応するボタンを選択すると(S2310)、車載情報端末2の配信データ表示部75は、コンテンツデータをディスプレイ35に表示又は再生する(S2311)。また、コンテンツデータに音声データが含まれている場合は、配信データ表示部75はスピーカ37に音声を出力する。
【0100】
そして、データ配信サーバ1は、車載情報端末2に推薦TVデータ及び推薦RTデータを配信するための推薦データ配信処理を実行する(S2312)。
【0101】
==推薦データ配信(1)==
図24は、データ配信サーバ1における、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する処理(S2312)の流れを示すフローチャートである。
【0102】
データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、S2304で受信したデータ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2401)。そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は、当該嗜好性データとS2306で取得した位置データとに応じた位置データ及びコンテンツデータ(推薦TVデータ)をコンテンツデータ記憶部61から取得する(S2402)。この推薦TVデータは、選択TVデータで紹介される店舗や施設等の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びコンテンツデータである。
【0103】
そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は取得した位置データ及びコンテンツデータを車載情報端末2に送信する(S2403)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びコンテンツデータを受信する(S2404)。
【0104】
さらに、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、S2402で取得した嗜好性データとS2306で取得した位置データとに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2405)。この推薦RTデータは、選択TVデータで紹介される店舗や施設等の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。
【0105】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は取得した位置データ及びリアルタイムデータを車載情報端末2に送信する(S2406)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信する(S2407)。
【0106】
車載情報端末2の位置データ表示部74は、地図データ記憶部70に記憶されている地図データにS2404及びS2407で受信した位置データを付加してディスプレイ35に表示する(S2408)。利用者がディスプレイ35に表示された当該位置データに対応するボタンを選択すると(S2409)、車載情報端末2の配信データ表示部75は選択された位置データに対応するコンテンツデータ又はリアルタイムデータをディスプレイ35に表示又は再生する(S2410)。また、コンテンツデータ又はリアルタイムデータに音声データが含まれている場合は、配信データ表示部75はスピーカ37に音声を出力する。
【0107】
==推薦データ配信(2)==
図25は、データ配信サーバ1における、利用者の位置及び嗜好性に応じた推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する流れを示すフローチャートである。利用者は自動車で目的地に移動している際等に、車載情報端末2に表示されている推薦TVデータ又は推薦RTデータを取得するためのボタンを押下する(S2501)。そして、車載情報端末2の推薦データ取得要求送信部72は、利用者のユーザID及びGPSアンテナ32によって測定される位置データを設定した推薦データ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する(S2502)。
【0108】
データ配信サーバ1の推薦データ取得要求受信部53は、車載情報端末1から送信されてくる推薦データ取得要求を受信する(S2503)。そして、データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、当該推薦データ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2504)。そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は、当該嗜好性データと当該推薦データ取得要求に設定されている位置データとに応じた位置データ及びコンテンツデータ(推薦TVデータ)をコンテンツデータ記憶部61から取得する(S2505)。この推薦TVデータは、利用者の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びコンテンツデータである。
【0109】
そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は取得した位置データ及びコンテンツデータを車載情報端末2に送信する(S2506)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びコンテンツデータを受信する(S2507)。
【0110】
さらに、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、S2504で取得した嗜好性データと当該推薦データ取得要求に設定されている位置データとに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2508)。この推薦RTデータは、利用者の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。
【0111】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は取得した位置データ及びリアルタイムデータを車載情報端末2に送信する(S2509)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信する(S2510)。
【0112】
車載情報端末2の位置データ表示部74は、地図データ記憶部70に記憶されている地図データにS2507及びS2510で受信した位置データを付加してディスプレイ35に表示する(S2511)。利用者がディスプレイ35に表示された当該位置データに対応するボタンを選択すると(S2512)、車載情報端末2の配信データ表示部75は選択された位置データに対応するコンテンツデータ又はリアルタイムデータをディスプレイ35に表示又は再生する(S2513)。また、コンテンツデータ又はリアルタイムデータに音声データが含まれている場合は、配信データ表示部75はスピーカ37に音声を出力する。
【0113】
なお、推薦データ取得要求送信部72は、利用者からの指示によらず所定のタイミングで推薦データ取得要求を生成してデータ配信サーバ1に送信することとしてもよい。また、推薦データ取得要求に設定される位置データは、GPSアンテナ32によって測定される利用者の現在地を示すデータに限らず、利用者がディスプレイ35に表示された地図データから選択した任意の場所を示すデータであってもよい。
【0114】
==選択RTデータ配信==
図26は、データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェに対応する選択RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。まず、利用者は携帯電話3を用いて情報オブジェIDを入力する(S2601)。携帯電話3は、利用者のユーザID及び情報オブジェIDを設定したデータ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する(S2602)。
【0115】
データ配信サーバ1のデータ取得要求受信部51は、携帯電話3から送信されてくるデータ取得要求を受信する(S2603)。そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該データ取得要求に設定されている情報オブジェIDに対応するリアルタイムデータをリアルタイムデータ記憶部62から取得して(S2605)、携帯電話3に送信する(S2605)。携帯電話3は、データ配信サーバ1から送信されてくるリアルタイムデータを受信し(S2606)、当該リアルタイムデータの表示・再生を行う(S2607)。
【0116】
そして、データ配信サーバ1は、携帯電話3に推薦RTデータを配信するための推薦データ配信処理を実行する(S2608)。
【0117】
==推薦RTデータ配信(1)==
図27は、データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェの近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する処理(S2608)の流れを示すフローチャートである。
【0118】
データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、S2603で受信したデータ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2701)。そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該嗜好性データとS2603で受信したデータ取得要求に設定されている情報オブジェIDに対応する位置データとに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2702)。
【0119】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は取得した位置データ及びリアルタイムデータを携帯電話3に送信する(S2703)。携帯電話3は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信し(S2705)、当該位置データ及び当該リアルタイムデータの表示等を行う(S2705)。
【0120】
なお、データ配信サーバ1は、図25に示した推薦データ配信処理と同様に、情報オブジェの近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦TVデータを配信することも可能である。
【0121】
また、本処理で携帯電話3に配信される推薦RTデータは、利用者が選択した情報オブジェに対応する店舗や施設等の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。つまり、情報オブジェIDが設定されたデータ取得要求は、図25に示した推薦データ配信処理における推薦データ取得要求と同様のデータであると見なすことができる。そして、携帯電話3は、選択RTデータを取得するためのデータ取得要求(S2602)とは別に、情報オブジェIDを設定した推薦データ取得要求を送信することとしてもよい。
【0122】
そして、携帯電話3は、GPS機能を備えている場合であれば、GPS機能によって取得する位置データを設定した推薦データ取得要求を送信することもできる。また、携帯電話3は、携帯電話の基地局等から取得する位置データを設定した推薦データ取得要求を送信することも可能である。このような推薦データ取得要求は、利用者からの指示によって携帯電話3が送信することとしてもよいし、利用者からの指示によらずに所定のタイミングで携帯電話3が送信することとしてもよい。
【0123】
==推薦RTデータ配信(2)==
図28は、データ配信サーバ1が、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。
【0124】
自動改札機5は、利用者の定期券等に記録されているユーザIDを取得する(S2801)。そして、自動改札機5は、当該ユーザID、自動改札機5の所在地を示す位置データ、利用者の通過方向を示す方向データ、及び利用者の通過時刻等を設定した推薦データ取得要求を生成してデータ配信サーバ1に送信する(S2802)。ここで、方向データとは、利用者が駅から出てきたのか駅に入ったのか等、利用者の進行方向を示すデータである。
【0125】
データ配信サーバ1の推薦データ取得要求受信部53は、自動改札機5から送信されてくる推薦データ取得要求を受信する(S2803)。そして、データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、当該推薦データ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2804)。そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該嗜好性データ及び当該推薦データ取得要求に設定されている位置データに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2805)。この推薦RTデータは、利用者が通過した自動改札機5から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。
【0126】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該推薦データ取得要求に設定されているユーザIDのメールアドレスをユーザデータ記憶部60から取得する(S2806)。そして、リアルタイムデータ送信部56は、S2805で取得した位置データ及びリアルタイムデータを当該メールアドレスに送信する(S2807)。携帯電話3は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信し(S2808)、当該位置データ及び当該リアルタイムデータの表示等を行う(S2809)。
【0127】
また、リアルタイムデータ送信部56は、S2805において位置データ及びリアルタイムデータを取得する際に、推薦データ取得要求に設定されている方向データや通過時刻を考慮することもできる。例えば、リアルタイムデータと当該リアルタイムデータを配信すべき時間とが対応付けられてリアルタイムデータ記憶部62に記憶しておくことにより、利用者の通過時刻に応じたリアルタイムデータを配信することができる。同様に、方向データも対応付けてリアルタイムデータ記憶部62に記憶しておけば、例えば、駅から出てきた利用者のみに対してリアルタイムデータを配信することができる。
【0128】
なお、本処理においても、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦TVデータを配信することとしてもよい。また、自動改札機5から送信されてくる推薦データ取得要求をデータ配信サーバ1に記憶しておくことにより、駅の利用者数や利用時間帯等を分析し、店舗や施設等の経営に活かすこともできる。
【0129】
以上に説明したように、データ配信サーバ1は、携帯電話4から選択データを受信し、車載情報端末2に対して選択データで指定される放送番組で放送された店舗や施設等を紹介するコンテンツデータとコンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを配信することができる。そして、車載情報端末2には、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データに基づいて、利用者が選択した店舗や施設等の位置が地図上にボタン等で表示される。そして、利用者がそのボタンを押下すると、その店舗や施設等のコンテンツデータが表示される。
【0130】
このように、利用者は放送番組の視聴時に興味を引く情報があった場合に、携帯電話4やパーソナルコンピュータ等を用いて、視聴した放送番組の情報をデータ配信サーバ1に送信しておくだけで、車載情報端末2で店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。つまり、放送番組で興味を持った店舗や施設等があった場合に、情報誌やインターネットの検索サイト等を用いてその店舗や施設等の場所や詳細な情報を調べる必要がない。また、車載情報端末2に表示された位置を目的地として設定するだけで、その店舗への案内を開始させることができる。
【0131】
また、店舗や施設等にとっては、放送番組で紹介されても場所を調べるのが面倒なため行かずじまいになっていた視聴者を新たな顧客として取り込むことができ、売り上げを増やすことができる。そのため、店舗や施設等からテレビ局等の放送事業者に対して広告目的で取材を依頼することが増える。これにより、放送事業者にとっては、店舗や施設等から広告料を得られるとともに、データ配信サーバ1を運営するサービス事業者から番組素材の提供料を得ることができる。そして、サービス事業者は、利用者及び店舗や施設等からサービス利用料を取得することができる。
【0132】
また、データ配信サーバ1は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のコンテンツデータ及び位置データを車載情報端末2に送信する。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等へも訪問することができる。
【0133】
このように、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近隣にある店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、ある店舗や施設等が放送番組で紹介されると、その近辺の店舗や施設等から放送事業者に対する広告目的での取材依頼が増え、放送事業者の広告収入が増加する。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0134】
また、データ配信サーバ1は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のリアルタイムデータ及び位置データを車載情報端末2に送信する。これにより、利用者は選択した店舗の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等の位置及び口コミ情報や、店舗のオーナー等から提供された案内情報、開催予定の催事情報、店舗や施設等の混雑情報・予約情報等を知ることができる。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等にタイミング良く訪問することができる。
【0135】
そのため、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近辺の店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、店舗や施設等が本サービスを利用するユーザに対して積極的に販促情報等を発信することにより、店舗や施設等の魅力が高まり、更なる売り上げ増に繋がる。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することによって、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0136】
また、データ配信サーバ1は、利用者の位置及び利用者の嗜好性に応じたコンテンツデータ又はリアルタイムデータ並びに位置データを車載情報端末2や携帯電話3に配信することができる。これにより、利用者は目的とする店舗や施設等に向かう経路上にある、自らの嗜好性にあった店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。そして、利用者は目的とする店舗や施設等へ向かう途中で、自らの嗜好性にあった店舗や施設等に立ち寄ることができる。
【0137】
そのため、車の通過量が多い幹線道路沿いや人の多い繁華街にあり、コンテンツデータ又はリアルタイムデータがピックアップされる可能性が高い店舗や施設等が、広告目的で放送事業者に対して取材を依頼するようになる。これにより、放送事業者においては、店舗や施設等からの広告収入が増加する。また、店舗や施設等では来客数が増え、売り上げが増加する。さらには、本サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0138】
また、利用者が位置を特定するためのものとして、情報オブジェを用いることができる。利用者は、情報オブジェに設定されている情報オブジェIDを携帯電話3等を用いてデータ配信サーバ1に送信することにより、その情報オブジェに対応する店舗や施設等の情報を得ることができる。
【0139】
このような情報オブジェは、本サービスを利用する以前からあるものでよい。そして、情報オブジェIDとして番号や名称等を用いることとすれば、店舗や施設等のオーナーは、情報オブジェに番号や名称等を利用者が見ることができるように書いておくだけでよい。そのため、店舗や施設等のオーナーが本サービスを利用するにあたって、位置データを送信するための専用の機器等を購入する必要がなく、サービス加入が促進される。
【0140】
また、データ配信サーバ1は、利用者が自動改札機5を通過した際に、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じたリアルタイムデータ又はコンテンツデータ及び位置データを利用者の携帯電話3に配信することができる。このように、利用者は自動改札機5を通過するだけで、その周辺の店舗や施設等の情報をタイミング良く得ることができる。
【0141】
そのため、店舗や施設等にとっては、駅の利用者に対して販促情報等を効果的に伝えることができ、来客数の増加及び売り上げの増加に繋がる。そして、本サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0142】
以上本発明の実施形態について説明したが、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0143】
例えば、データ配信サーバ1は、車載情報端末2に配信する各種のデータを携帯情報端末や携帯電話等に配信することとしてもよい。同様に、データ配信サーバ1は、携帯電話3に配信する各種のデータを、携帯情報端末等に配信することとしてもよい。また、利用者の位置を取得する装置は、自動改札機5以外に、有料道路のETCゲートや有料道路のサービスエリアに設置された情報キオスク端末等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の一実施形態である情報処理システムのネットワーク構成を示す図である。
【図2】データ配信の概要を示す図である。
【図3】車載情報端末2の電源投入後に表示される画面を示す図である。
【図4】車載情報端末2において表示又は再生されるデータを示す図である。
【図5】情報オブジェの一例を示す図である。
【図6】データ配信サーバ1のハードウェア構成を示す図である。
【図7】車載情報端末2のハードウェア構成を示す図である。
【図8】携帯電話3,4のハードウェア構成を示す図である。
【図9】データ配信サーバ1が備える機能を示す図である。
【図10】車載情報端末2が備える機能を示す図である。
【図11】携帯電話4が備える機能を示す図である。
【図12】コンテンツデータ記憶部61に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図13】番組指定データとコンテンツデータとの関係を示す図である。
【図14】リアルタイムデータ記憶部62に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図15】選択データ記憶部58に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図16】嗜好性データ記憶部59に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図17】ユーザデータ記憶部60に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図18】利用者が興味を惹かれた放送番組に関する情報を入力する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。
【図19】テレビ放送の受信機能を備える携帯電話4のディスプレイ45に表示されている放送番組の映像90を示す図である。
【図20】テレビ受像器92に表示されている放送番組の映像93を示す図である。
【図21】利用者が情報オブジェを選択する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。
【図22】データ配信サーバ1が携帯電話4から送信されてくる選択データを受信する流れを示すフローチャートである。
【図23】データ配信サーバ1が車載情報端末2に選択TVデータを配信する流れを示すフローチャートである。
【図24】データ配信サーバ1が選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】データ配信サーバ1が、利用者の位置及び嗜好性に応じた推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する流れを示すフローチャートである。
【図26】データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェに対応する選択RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。
【図27】データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェの近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する処理(S2608)の流れを示すフローチャートである。
【図28】データ配信サーバ1が、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0145】
1 データ配信サーバ 2 車載情報端末
3,4 携帯電話 5 自動改札
6 ネットワーク 7 携帯電話
【技術分野】
【0001】
この発明は、店舗や施設等の所在地を示す位置データ並びに店舗や施設等を紹介する映像データ、音声データ、又は文字データ等を利用者の位置や嗜好性に応じて配信するデータ配信方法、情報処理装置、クライアント装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ等の放送番組の視聴者は、例えば、その放送番組で紹介されたレストランに行きたいと思うことがある。そのような場合、視聴者はそのレストランの名称をメモしておき、後で情報誌やインターネットの検索サイトを利用して、そのレストランの場所やその他詳細な情報を調べている。そして、車で行く場合であれば、車載情報端末(カーナビゲーション端末)を操作してそのレストランを目的地に設定し、そのレストランに向かう。
【0003】
また、店舗や施設等を訪問する人は、その店舗や施設等の情報およびその近辺または途上にある店舗や施設等に関する情報を情報誌やインターネットの検索サイト等で調べた上で訪問することが多い。
【0004】
なお、特許文献1には、利用者の好みに合った情報を車載情報端末に送信する車両用情報提供システムが開示されている。
【特許文献1】特開2003−173495号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、放送番組で紹介された店舗や施設等に関する情報を情報誌やインターネットの検索サイトで調べることは手間がかかる。そして、車載情報端末を用いる場合は、調べた情報に基づいて目的地を設定する必要がある。
【0006】
特許文献1に開示されている車両用情報提供システムにおいては、過去の利用履歴に基づいた情報が配信されるのみであり、放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の情報は配信されない。
【0007】
また、店舗や施設等を訪れる際に、情報誌やインターネットの検索サイトを利用して店舗や施設等およびその近辺または途上にある店舗や施設等に関する情報を収集することは手間がかかる。その上、その店舗や施設等を訪問した時点の最新情報を入手することができない。
【0008】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、店舗や施設等の所在地を示す位置データ並びに店舗や施設等を紹介する映像データ、音声データ、又は文字データ等を利用者の位置や嗜好性に応じて配信するデータ配信方法、情報処理装置、クライアント装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明のうち請求項1に記載の発明は、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、 前記情報処理装置と通信可能な第二のクライアント装置と、を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、前記情報処理装置が、前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信して記憶し、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信し、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0010】
ここで、コンテンツデータとは、放送番組で放送された店舗や施設、出演者が身に付けている洋服や装飾品等を紹介するためのデータである。また、番組指定データとは、地区、チャンネル、放送日・時刻、コード番号等が設定されているデータである。この番組指定データは、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等が、どの放送番組のどの時間帯に放送されたものであるかを特定するためのデータである。なお、番組指定データは、ある放送番組全体を指定するものであってもよいし、放送番組の中で店舗や施設等が紹介された部分のみを指定するものであってもよい。また、第一のクライアント装置とは、車載情報端末や携帯情報端末、携帯電話等である。また、第二のクライアント装置とは、携帯電話やパーソナルコンピュータ、携帯情報端末等である。
【0011】
情報処理装置は、第二のクライアント装置から選択データを受信し、第一のクライアント装置に対して選択データで指定される放送番組で放送された店舗や施設等を紹介するコンテンツデータとコンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを配信することができる。
【0012】
このように、利用者は放送番組の視聴時に興味を引く情報があった場合に、第二のクライアント装置を用いて、視聴した放送番組の情報を情報処理装置に送信しておくだけで、第一のクライアント装置で店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。つまり、放送番組で興味を持った店舗や施設等があった場合に、情報誌やインターネットの検索サイト等を用いてその店舗や施設等の場所や詳細な情報を調べる必要がない。
【0013】
また、店舗や施設等にとっては、放送番組で紹介されても場所を調べるのが面倒なため行かずじまいになっていた視聴者を新たな顧客として取り込むことができ、売り上げを増やすことができる。そのため、店舗や施設等からテレビ局等の放送事業者に対して広告目的で取材を依頼することが増える。これにより、放送事業者にとっては、店舗や施設等から広告料を得られるとともに、本サービスを運営するサービス事業者から番組素材の提供料を得ることができる。そして、サービス事業者は、利用者及び店舗や施設等からサービス利用料を取得することができる。
【0014】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデータ配信方法であって、前記情報処理装置は、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、前記情報処理装置が、前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0015】
つまり、情報処理装置は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のコンテンツデータ及び位置データを第一のクライアント装置に送信する。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等へも訪問することができる。
【0016】
このように、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近隣にある店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、ある店舗や施設等が放送番組で紹介されると、その近辺の店舗や施設等から放送事業者に対する広告目的での取材依頼が増え、放送事業者の広告収入が増加する。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0017】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のデータ配信方法であって、前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、前記情報処理装置が、前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0018】
ここで、リアルタイムデータとは、店舗や施設等から発信される販促情報、混雑情報、予約情報や、訪問者からの口コミ情報、開催予定の催事情報、観光地の案内情報、映画や小説等で有名な場所の案内情報等、場所を紹介するためのデータである。
【0019】
情報処理装置は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のリアルタイムデータ及び位置データを第一のクライアント装置に送信する。これにより、利用者は選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等の位置及び口コミ情報や、店舗や施設等のオーナー等から提供された案内情報、開催予定の催事情報、店舗や施設等の混雑情報・予約情報等を知ることができる。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等にタイミング良く訪問することができる。
【0020】
そのため、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近辺の店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、店舗や施設等が本サービスを利用するユーザに対して積極的に販促情報等を発信することにより、店舗や施設等の魅力が高まり、更なる売り上げ増に繋がる。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することによって、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0021】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、前記情報処理装置が、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0022】
情報処理装置は、利用者の位置及び利用者の嗜好性に応じたコンテンツデータ又はリアルタイムデータ並びに位置データを第一のクライアント装置に配信することができる。これにより、利用者は目的とする店舗や施設等に向かう経路上にある、自らの嗜好性にあった店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。そして、利用者は目的とする店舗や施設等へ向かう途中で、自らの嗜好性にあった店舗や施設等に立ち寄ることができる。
【0023】
そのため、車の通過量が多い幹線道路沿いや人の多い繁華街にあり、コンテンツデータ又はリアルタイムデータがピックアップされる可能性が高い店舗や施設等が、広告目的で放送事業者に対して取材を依頼するようになる。これにより、放送事業者においては、店舗や施設等からの広告収入が増加する。また、店舗や施設等では来客数が増え、売り上げが増加する。さらには、本サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0024】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のデータ配信方法であって、前記推薦データ取得要求に設定された前記位置データは、店舗や施設等を指定する物体に付与された識別子であることとする。
【0025】
ここで、店舗や施設等を指定する物体とは、レストランのメニューボードや、商店街に設置されたモニュメント、観光地の案内板、テレビドラマで有名な橋の欄干等、店舗や施設等と結びつけられるものであればよい。そして、店舗や施設等のオーナーは、これらのものに番号や名称等を利用者が見ることができるように書いておくだけでよい。そのため、店舗や施設等のオーナーが本サービスを利用するにあたって、位置データを送信するための専用の機器等を購入する必要がなく、サービス加入が促進される。
【0026】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、前記情報処理装置と通信可能な位置データ取得装置と、を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、 前記情報処理装置が、前記位置データ取得装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0027】
ここで、位置データ取得装置とは、自動改札機やETCゲート等、利用者の位置を取得することができる装置である。情報処理装置は、位置データ取得装置の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じたリアルタイムデータ又はコンテンツデータ及び位置データを第一のクライアント装置に配信することができる。このように、利用者は駅や有料道路を利用する際に、自動改札機やETCゲートの周辺にある店舗や施設等の情報をタイミング良く得ることができる。
【0028】
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、情報処理装置であって、第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信する選択データ受信部と、前記選択データ受信部が受信する前記選択データを記憶する選択データ記憶部と、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得する選択データ取得部と、前記選択データ取得部が取得する前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、を備えることとする。
【0029】
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の情報処理装置であって、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、を備え、前記コンテンツデータ送信部は、前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0030】
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の情報処理装置であって、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、を備え、前記コンテンツデータ送信部は、前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信することとする。
【0031】
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、第一のクライアント装置と、第二のクライアント装置と、前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、を備える情報処理装置と、を含んで構成される情報処理システムにおける前記第一のクライアント装置であって、表示装置と、地図データを記憶している地図データ記憶部と、前記ユーザIDを設定したデータ取得要求を前記情報処理装置に送信するデータ取得要求送信部と、前記データ取得要求に応じて前記情報処理装置から送信されてくる、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信する配信データ受信部と、 前記地図データ記憶部に記憶されている地図データに前記配信データ受信部が受信する前記位置データを付加して前記表示装置に表示する位置データ表示部と、前記配信データ受信部が受信する前記コンテンツデータを前記表示装置に表示する配信データ表示部と、を備えることとする。
【0032】
また、本発明のうち請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、前記情報処理装置は、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、前記配信データ受信部は、 前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信し、前記位置データ表示部は、前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、前記配信データ表示部は、前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータを前記表示装置に表示することとする。
【0033】
また、本発明のうち請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、前記配信データ受信部は、 前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを受信し、前記位置データ表示部は、前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、前記配信データ表示部は、前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータを前記表示装置に表示することとする。
【0034】
また、本発明のうち請求項13に記載の発明は、第一のクライアント装置と、前記第二のクライアント装置と、前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、を備える情報処理装置と、を含んで構成される情報処理システムにおける前記第二のクライアント装置であって、入力装置と、前記入力装置から入力される前記位置データを設定した前記選択データを前記情報処理装置に送信する選択データ送信部と、を備えることとする。
【0035】
また、本発明のうち請求項14に記載の発明は、第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置に実行させるプログラムであって、前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信するステップと、受信した前記選択データを所定の選択データ記憶部に記憶するステップと、前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するステップと、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得するステップと、取得した前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するステップと、を備えることとする。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、店舗や施設等の所在地を示す位置データ並びに店舗や施設等を紹介する映像データ、音声データ、又は文字データ等を利用者の位置や嗜好性に応じて配信するデータ配信方法、情報処理装置、クライアント装置、及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
==ネットワーク構成==
図1は、本発明の一実施形態であるデータ配信サービスを提供する情報処理システムのネットワーク構成を示す図である。情報処理システムは、データ配信サーバ1、車載情報端末2、携帯電話3、携帯電話4、及び自動改札機5を含んで構成されている。車載情報端末2、携帯電話3、携帯電話4、及び自動改札機5は、携帯電話通信網やインターネット等のネットワーク6を介してデータ配信サーバ1と通信可能である。なお、車載情報端末2は携帯電話7等の通信機器を用いてネットワーク6に接続されている。ここで、データ配信サーバ1は本発明の「情報処理装置」に該当する。また、車載情報端末2及び携帯電話3は本発明の「第一のクライアント装置」に該当する。また、携帯電話4は本発明の「第二のクライアント装置」に該当する。また、自動改札機5は本発明の「位置データ取得装置」に該当する。
【0038】
==サービス概要==
例えば、テレビ番組でレストランが紹介されると、視聴者はそのレストランに行ってみたいと思う場合がある。このような場合、視聴者は紹介されたレストランの名前等をメモしておき、後で情報誌やインターネットの検索サイト等を用いて場所や評判等の詳細な情報を確認する必要があった。そこで、本サービスでは、このような視聴者に対してテレビ番組等の放送番組で紹介された店舗等の場所やその他の詳細な情報を配信することを主な目的とする。
【0039】
図2は、本サービスにおけるデータ配信の概要を示す図である。本サービスによって配信されるデータには、大きく分けてモバイルテレビデータ8及びモバイルリアルタイムデータ9の2種類のデータがある。
【0040】
モバイルテレビデータ8とは、テレビ番組で放送された店舗や施設、出演者が身に付けている洋服や装飾品等を紹介するためのデータである。まず、サービス事業者は、テレビ局から番組進行表と番組素材を入手する。番組進行表には、放送地域、チャンネル番号、及び時間ごとの放送番組が記載されている。番組素材とは、例えば、番組で放送されたレストランの映像をキャプチャした画像やレストランを紹介する一連の動画等の映像データや音声データである。
【0041】
サービス事業者では、テレビ局から入手した番組素材に、例えば、レストランのお奨めメニューを紹介するための文章等の文字データを付加してコンテンツデータを作成する。さらに、サービス事業者は、コンテンツデータを、番組で放送された日時等の番組指定データ及びその店舗や施設等の所在地の経度・緯度等を示す位置データと対応付けてモバイルテレビデータ8を生成し、データ配信サーバ1に記憶しておく。
【0042】
モバイルリアルタイムデータ9とは、店舗や施設等から発信される販促情報、混雑情報、予約情報や、訪問者からの口コミ情報、開催予定の催事情報、観光地の案内情報、映画や小説等で有名な場所の案内情報等、場所を紹介するためのデータである。モバイルリアルタイムデータ9には、映像データ、音声データ、文字データ等のリアルタイムデータ、及び店舗や施設等の所在地の経度・緯度等を示す位置データが含まれている。
【0043】
本サービスでは、これらのモバイルテレビデータ8及びモバイルリアルタイムデータ9を2つの状況において利用者に配信する。1つはテレビ番組と連動したデータ配信、もう1つは場所と連動したデータ配信である。
【0044】
まず、テレビ番組と連動して利用者にデータを配信する方法の概要について説明する。本サービスに加入している利用者は、テレビ番組で放送された店舗や施設等に興味を惹かれた場合、その店舗や施設等が放送された時間等の情報を携帯電話4で入力してデータ配信サーバ1に送信する(S201)。そして、データ配信サーバ1は、利用者から送信されたチャンネル番号や放送日時に関する情報に基づいて、対象のテレビ番組および店舗や施設等のモバイルテレビデータ8を特定する。このように利用者からの視聴情報によって選択されるモバイルテレビデータ8のことを、選択テレビデータ(選択TVデータ)と称する。利用者が車に乗り込み、車載情報端末2の電源が投入されると、データ配信サーバ1から車載情報端末2に選択TVデータが配信される(S202)。
【0045】
さらに、データ配信サーバ1は、利用者が過去に選択したテレビ番組の情報等に基づいて利用者の嗜好性を分析する。そして、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等のモバイルテレビデータ8を車載情報端末2に配信する(S203)。このように位置や嗜好性に応じて選択されるモバイルテレビデータ8のことを、推薦テレビデータ(推薦TVデータ)と称する。
【0046】
また、データ配信サーバ1は、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等のモバイルリアルタイムデータ8を車載情報端末2に配信する(S204)。このように位置や嗜好性に応じて選択されるモバイルリアルタイムデータ8のことを、推薦リアルタイムデータ(推薦RTデータ)と称する。
【0047】
図3は、車載情報端末2の電源投入後に表示される画面を示す図である。車載情報端末2の画面には、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺の地図が表示されている。さらに、当該画面には、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタン10、推薦TVデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタン11,12、及び推薦RTデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタン13が表示されている。図4は、車載情報端末2において表示又は再生されるコンテンツデータ又はリアルタイムデータを示す図である。図3のボタン10〜13が押下されると、そのボタン10〜13によって指定される店舗や施設等を紹介するためのコンテンツデータ又はリアルタイムデータが表示・再生される。
【0048】
なお、データ配信サーバ1は、移動中の利用者に対して、その位置に応じた推薦TVデータや推薦RTデータを配信することもできる。この場合、車載情報端末2の画面には、現在地周辺の地図が表示され、その地図上に推薦TVデータや推薦RTデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示すボタンが表示される。
【0049】
次に、場所と連動して利用者にデータを配信する方法の概要について説明する。利用者は、店舗や施設等を訪問した際に、その付近に置かれている「情報オブジェ」に書かれている情報オブジェIDを携帯電話3で入力してデータ配信サーバ1に送信する(S205)。
【0050】
図5は、情報オブジェの一例を示す図である。情報オブジェ14は、例えば、レストランの店頭に設置されているメニューボードである。そして、情報オブジェ14には、識別子である情報オブジェID15が記されている。なお、情報オブジェID15は、数字や記号等の文字情報に限らず、バーコードやICタグ等で表されていても良い。その場合、利用者は携帯電話3を用いてバーコードやICタグ等の情報を読み取ることとする。このように、情報オブジェとは、レストランのメニューボードや、商店街に設置されたモニュメント、観光地の案内板、テレビドラマで有名な橋の欄干等、店舗や施設等と結びつけられるものであれば何でもよい。
【0051】
データ配信サーバ1は、利用者から送信された情報オブジェIDに基づいて、対象の店舗や施設等のモバイルリアルタイムデータ9を特定する。このように利用者から送信された情報オブジェIDによって選択されるモバイルリアルタイムデータ9のことを、選択リアルタイムデータ(選択RTデータ)と称する。そして、データ配信サーバ1は、この選択RTデータを利用者の携帯電話3に送信する(S206)。
【0052】
さらに、データ配信サーバ1は、選択RTデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦RTデータを携帯電話3に送信する。また、データ配信サーバ1は、選択RTデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った推薦TVデータを携帯電話3に送信するようにすることもできる。
【0053】
また、利用者が自動改札機5を通過した際に、利用者の携帯電話3にデータを配信することもできる。利用者が自動改札機5を通過すると、利用者の識別子が自動改札機5からデータ配信サーバ1に送信される(S207)。そして、データ配信サーバ1は、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦RTデータや推薦TVデータを利用者の携帯電話3に送信する(S208)。
【0054】
利用者の携帯電話3では、データ配信サーバ1から受信する選択RTデータや推薦RTデータに含まれる映像データ、音声データ、又は文字データが表示・再生される。
【0055】
==ハードウェア構成==
次に、データ配信サーバ1、車載情報端末2、及び携帯電話3,4のハードウェア構成について説明する。
【0056】
図6は、データ配信サーバ1のハードウェア構成を示す図である。データ配信サーバ1は、CPU20、メモリ21、記憶装置22、記録媒体読取装置23、通信インタフェース24、入力装置25、及び出力装置26を含んで構成されている。
【0057】
記憶装置22に記録されているプログラムがメモリ21に順次格納され、メモリ21に格納されているプログラムをCPU20が実行することにより、データ配信サーバ1の各種機能が実現される。記憶装置22とは、例えば、ハードディスクドライブ等の記憶装置である。また、記録媒体読読取装置23は、CD−ROM等の記録媒体27に記録されているプログラムを読みとり、読み取ったプログラムを記憶装置22に記録することができる。
【0058】
通信インタフェース24は、ネットワーク6を介して車載情報端末2、携帯電話3,4、自動改札機5等とデータを送受信するためのインタフェースである。入力装置25は、データを入力するための装置であり、例えば、キーボードやマウス等である。また、出力装置26は、データを出力するための装置であり、例えば、ディスプレイやプリンタ等である。
【0059】
図7は、車載情報端末2のハードウェア構成を示す図である。車載情報端末2は、CPU30、メモリ31、GPSアンテナ32、記録媒体読取装置33、記録媒体34、ディスプレイ35、入力装置36、スピーカ37、及び通信インタフェース38を含んで構成されている。
【0060】
CPU30がメモリ31に格納されているプログラムを実行することにより、車載情報端末2の各種機能が実現される。GPSアンテナ32は、人工衛星からの電波を受信することによって移動体の位置を測定するためのアンテナである。記録媒体読取装置33は、DVD−ROM等の記録媒体34に記録されている地図データ等を読み取るための装置である。ディスプレイ35は、地図データや各種データを表示するための装置である。なお、地図データ等はハードディスクドライブ等の記憶装置に記録されていることとしてもよい。
【0061】
入力装置36は利用者が目的地を設定する際等にデータを入力するための装置であり、ボタンやジョイスティック、ディスプレイ35に貼り付けられたタッチパネル等である。スピーカ37は音声を出力するための装置である。通信インタフェース38は、携帯電話7等を用いてネットワーク6を介してデータ配信サーバ1とデータの送受信を行うためのインタフェースである。
【0062】
図8は、携帯電話3,4のハードウェア構成を示す図である。携帯電話3,4は、CPU40、メモリ41、アンテナ42、無線回路43、ベースバンドLSI44、ディスプレイ45、入力キー46、マイク47、スピーカ48等を含んで構成されている。CPU40は携帯電話3,4の全体の制御を司るものであり、CPU40がメモリ41に格納されているプログラムを実行することにより、各種の機能が実現される。無線回路43は、アンテナ42を介してデータを無線で送受信するための回路である。ベースバンドLSI44は、送受信されるデータに対する各種の信号処理を行う集積回路である。ディスプレイ45は、映像データや文字データ等を表示するための装置である。また、入力キー46は電話番号や文字を入力するためのボタン等である。マイク47は、利用者の話し声等を取得するための装置である。スピーカ48は、通話する相手の音声や、その他の音声を出力するための装置である。
【0063】
==機能構成==
次に、データ配信サーバ1、車載情報端末2、及び携帯電話4が備える機能について説明する。
【0064】
図9は、データ配信サーバ1が備える機能を示す図である。データ配信サーバ1は、選択データ受信部50、データ取得要求受信部51,選択データ取得部52、推薦データ取得要求受信部53、嗜好性データ取得部54、コンテンツデータ送信部55、リアルタイムデータ送信部56、配信データ記憶部57、選択データ記憶部58、嗜好性データ記憶部59、及びユーザデータ記憶部60を備えている。また、配信データ記憶部57は、コンテンツデータ記憶部61及びリアルタイムデータ記憶部62を含んでいる。
【0065】
選択データ受信部50は、利用者の携帯電話4から送信されてくる、放送番組を指定するための番組指定データ及び利用者を識別するためのユーザIDが設定された選択データを受信する。選択データ受信部50が受信した選択データは選択データ記憶部58に記憶される。
【0066】
データ取得要求受信部51は、車載情報端末2や携帯電話3から送信されてくる、選択データで指定した放送番組に対応するコンテンツデータや情報オブジェに対応するリアルタイムデータ等を取得するためのデータ取得要求を受信する。選択データ取得部52は、データ取得要求受信部51が受信するデータ取得要求に設定されているユーザIDに対応する選択データを選択データ記憶部58から取得する。
【0067】
推薦データ取得要求受信部53は、車載情報端末2、携帯電話3、又は自動改札機5から送信されてくる、利用者の位置及び嗜好性に応じたコンテンツデータ又はリアルタイムデータ等を取得するための推薦データ取得要求を受信する。嗜好性データ取得部54は、利用者の嗜好を示すデータである嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する。
【0068】
コンテンツデータ送信部55は、コンテンツデータ記憶部61に記憶されているコンテンツデータ及びコンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを車載情報端末2や携帯電話3に送信する。リアルタイムデータ送信部56は、リアルタイムデータ記憶部62に記憶されているリアルタイムデータ及びリアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを車載情報端末2や携帯電話3に送信する。
【0069】
各機能50〜56は、データ配信サーバ1のCPU20がメモリ21に格納されているプログラムを実行することにより実現される。また、配信データ記憶部57、選択データ記憶部58、嗜好性データ記憶部59、及びユーザデータ記憶部60は、メモリ21や記憶装置22を用いて実現される。各記憶部57〜60に記憶されるデータの詳細については後述する。
【0070】
図10は、車載情報端末2が備える機能を示す図である。車載情報端末2は、地図データ記憶部70、データ取得要求送信部71、推薦データ取得要求送信部72、配信データ受信部73、位置データ表示部74、及び配信データ表示部75を備えている。
【0071】
地図データ記憶部70は、ディスプレイ35に表示される地図データを記憶している。データ取得要求送信部71は、利用者が携帯電話4から送信した選択データに対応するコンテンツデータを取得するためのデータ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する。なお、データ取得要求は、車載情報端末2の電源が投入された後、利用者からの指示を受けずに送信されることとしてもよいし、利用者からの指示を受けて送信されることとしてもよい。
【0072】
推薦データ取得要求送信部72は、利用者の位置に応じたコンテンツデータやリアルタイムデータを取得するための推薦データ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する。この推薦データ取得要求は、利用者からの指示を受けずに所定の間隔でデータ配信サーバ1に送信されることとしてもよいし、利用者からの指示を受けて送信されることとしてもよい。
【0073】
配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくるコンテンツデータ、リアルタイムデータ、及び位置データを受信する。位置データ表示部74は、配信データ受信部73が受信する位置データを地図データ記憶部に記憶されている地図データに付加してディスプレイ35に表示する。また、配信データ表示部75は、配信データ受信部73が受信するコンテンツデータ又はリアルタイムデータのディスプレイ35に表示又は再生する。また、配信データ表示部75はコンテンツデータ又はリアルタイムデータに音声データが含まれている場合は、スピーカ37に音声を出力する。
【0074】
各機能71〜75は、車載情報端末2のCPU30がメモリ31に格納されているプログラムを実行することにより実現される。地図データ記憶部70は記録媒体読取装置33及び記録媒体34を用いて実現される。なお、前述したように地図データ記憶部70はハードディスクドライブ等の記憶装置を用いて実現することもできる。
【0075】
図11は、携帯電話4が備える機能を示す図である。携帯電話4は選択データ送信部80を備えている。選択データ送信部80は、利用者によって入力される興味を惹かれた放送番組を指定するための選択データをデータ配信サーバ1に送信する。選択データ送信部80は、CPU40がメモリ41に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
【0076】
==データ構造==
次に、データ配信サーバの配信データ記憶部57、選択データ記憶部58、嗜好性データ記憶部59、及びユーザデータ記憶部60に記憶されるデータの構造について説明する。
【0077】
図12は、配信データ記憶部57のコンテンツデータ記憶部61に記憶されているデータの構造を示す図である。コンテンツデータ記憶部61には、番組指定データ、コンテンツデータ、位置データ、及び属性データが対応付けられて記憶されている。
【0078】
コンテンツデータは、放送番組で放送された店舗、施設、出演者が身に付けていた装飾品等を紹介するための映像データ、文字データ、又は音声データ等で構成されている。映像データや音声データは放送番組で放送された映像や音声の一部をキャプチャしたもの等である。また、文字データは、その店舗や施設等を紹介するためのものである。このコンテンツデータは、例えば、BML(Broadcast Markup Language)を用いて記述することもできる。
【0079】
番組指定データには、地区、チャンネル、放送日・時刻、コード番号等が設定されている。この番組指定データは、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等が、どの放送番組のどの時間帯に放送されたものであるかを特定するためのデータである。なお、番組指定データは、ある放送番組全体を指定するものであってもよいし、放送番組の中で店舗や施設等が紹介された部分のみを指定するものであってもよい。
【0080】
図13は、放送番組の中のあるコーナーを指定する場合の番組指定データとコンテンツデータとの関係を示す図である。データ配信サーバ1のコンテンツデータ記憶部61には、「○×情報番組」という放送番組81の中の「○×料理店紹介」というレストランの紹介コーナー82の番組指定データと、そのレストランを紹介するコンテンツデータ83とが対応付けて記憶されている。ここで、この番組指定データには、「地域:東京、チャンネル:1CH、放送日:11月1日、放送時刻:12時6分30秒〜12時14分59秒、コード番号:R001」と設定されている。そして、利用者からこのレストランを指定するための番組指定データ84が送信されてくる。この番組指定データ84には、「地区:東京、チャンネル:1CH、放送日:11月1日、放送時刻:12時7分」と設定されている。データ配信サーバ1は、コンテンツデータ記憶部61に記憶されている番組指定データのうちで、利用者から送信されてきた番組指定データ84の条件に合うものを特定し、対応するコンテンツデータ83を取得する。なお、放送番組全体を指定する場合であれば、Gコード(登録商標)やEPG(Electric Program Guide)の番組コードを番組指定データとして用いることも可能である。
【0081】
位置データには、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す経度・緯度等のデータが設定されている。なお、コンテンツデータが放送番組の出演者が身に付けていた装飾品やあるシーンで使われた小物等を紹介するものである場合、位置データには、その装飾品や小物等を取り扱っている店舗等の所在地を示すデータが設定されている。
【0082】
また、属性データには、コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等のカテゴリや、その店舗や施設等の格付け情報を示すグレードが設定されている。カテゴリとは、例えば、イタリア料理店、アジア雑貨、遊園地等、その店舗や施設等の種類を示す情報である。また、グレードとは、店舗や施設等のサービス内容や商品価格等に応じて格付けされた情報である。
【0083】
図14は、配信データ記憶部57のリアルタイムデータ記憶部62に記憶されているデータの構造を示す図である。リアルタイムデータ記憶部62には、リアルタイムデータ、位置データ、及び属性データが対応付けられて記憶されている。
【0084】
リアルタイムデータは、店舗や施設等から発信される販促情報、混雑情報、予約情報や、訪問者からの口コミ情報、開催予定の催事情報、観光地の案内情報、映画や小説等で有名な場所の案内情報等、場所を紹介するための映像データ、文字データ、又は音声データ等である。このリアルタイムデータについても、コンテンツデータと同様にBMLを用いて記述することも可能である。
【0085】
位置データには、リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す経度・緯度や、その店舗や施設等と結びつけられた情報オブジェに付与された情報オブジェIDが設定されている。また、属性データには、リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等のカテゴリが設定されている。例えば、リアルタイムデータによって紹介されるものが映画で有名な場所である場合、カテゴリにはその映画のジャンルや監督・出演者の名前等が設定されている。
【0086】
図15は、選択データ記憶部58に記憶されているデータの構造を示す図である。選択データ記憶部58には、携帯電話4から送信されてくる放送番組を指定するための番組指定データとユーザIDとが対応付けられて記憶されている。なお、番組指定データには、放送番組を指定可能なデータが設定されていれば良く、地区、チャンネル、放送日・時刻、コード番号の全てが設定されている必要はない。例えば、番組指定データとして、コード番号のみが設定されていることとしてもよい。
【0087】
図16は、嗜好性データ記憶部59に記憶されているデータの構造を示す図である。嗜好性データ記憶部58には、利用者の嗜好を示すデータである嗜好性データとユーザIDとが対応付けられて記憶されている。嗜好性データとは、例えば、コンテンツデータやリアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等のカテゴリである。この嗜好性データは、例えば、利用者が過去に選択したコンテンツデータやリアルタイムデータのカテゴリに基づいて求めることができる。また、コンテンツデータやリアルタイムデータの選択の傾向が類似する利用者が選択したコンテンツデータやリアルタイムデータのカテゴリに基づいて求めることもできる。特開平10−228487号公報には、ユーザが過去に選択した嗜好に関するデータやユーザと類似する選択をしている類似ユーザが過去に選択した嗜好に基づいてユーザの嗜好を学習・予測する方式が開示されている。なお、嗜好性データとして、カテゴリの他に、店舗や施設等のグレードを用いることも可能である。
【0088】
図17は、ユーザデータ記憶部60に記憶されているデータの構造を示す図である。ユーザデータ記憶部60には、利用者のユーザID、氏名、携帯電話3のメールアドレス、住所、電話番号、性別、職業等が記憶されている。
【0089】
==放送番組選択==
図18は、利用者が興味を惹かれた放送番組に関する情報を入力する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。まず、利用者は図18(a)の画面にて、本サービスを利用するためのユーザIDを入力エリア85に入力する。そして、利用者が送信ボタン86を押下すると、携帯電話4は入力されたユーザIDをデータ配信サーバ1に送信する。
【0090】
そして、データ配信サーバ1において、当該ユーザIDが有効であることが確認されると、図18(b)のチャンネル選択画面が表示される。利用者は、指定する放送番組のチャンネル番号を選択する。続いて、利用者は図18(c)の日時入力画面において、その放送番組の放送日及び放送時刻を入力エリア87,88に入力し、送信ボタン89を押下する。送信ボタン89が押下されると、携帯電話4は入力されたチャンネル番号、放送日、放送時刻を設定した選択データをデータ配信サーバ1に送信する。携帯電話4は、利用者が指定した放送番組の番組タイトル及び店舗や施設等を示す選択情報をデータ配信サーバ1から受信し、図18(d)の画面に表示する。
【0091】
なお、放送番組を指定する方法は、このように携帯電話4を用いて手入力する方法に限られない。例えば、携帯電話4がテレビ放送の受信機能を備えている場合であれば、利用者は携帯電話4で放送番組を視聴している際に、興味を惹かれた放送番組に関する情報をその携帯電話4を用いて指定することができる。図19は、テレビ放送の受信機能を備える携帯電話4のディスプレイ45に表示されている放送番組の映像90を示す図である。利用者はこの映像90で紹介されている店舗や施設等を指定したい場合は、ディスプレイ45に表示された選択メニュー91を選択する。選択メニュー91が選択されると、携帯電話4は、ディスプレイ45に表示されている放送番組のチャンネル番号、放送日、放送時刻を選択データに設定してデータ配信サーバ1に送信する。
【0092】
また、例えば、テレビの映像に設定された電子透かし等の情報を用いて放送番組を指定することも可能である。図20は、テレビ受像器92に表示されている放送番組の映像93を示す図である。この映像93には、放送番組に関する情報が設定された電子透かし94が含まれている。利用者は映像93で紹介されている店舗や施設等を指定したい場合は、カメラ機能を備える携帯電話4を用いて電子透かし94を読みとる。そして、携帯電話4は、電子透かし94から読み取った放送番組のチャンネル番号、放送日、放送時刻を選択データに設定してデータ配信サーバ1に送信する。
【0093】
==情報オブジェ選択==
図21は、利用者が情報オブジェを選択する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。まず、利用者は図21(a)の画面にて、本サービスを利用するためのユーザIDを入力エリア95に入力する。そして、利用者が送信ボタン96を押下すると、携帯電話4は入力されたユーザIDをデータ配信サーバ1に送信する。
【0094】
そして、データ配信サーバ1において、当該ユーザIDが有効であることが確認されると、図21(b)の情報オブジェ選択画面が表示される。利用者は、選択する情報オブジェに付与された情報オブジェIDを入力エリア97に入力し、送信ボタン98を押下する。そして、携帯電話4は、利用者によって入力された情報オブジェIDをデータ配信サーバ1に送信する。ここで、利用者によって入力された情報オブジェIDをデータ配信サーバ1に記憶しておくことにより、店舗や施設等の利用頻度等の評価を行うこともできる。
【0095】
また、利用者は、図21(c)の情報オブジェ評価画面にて、情報オブジェに対応する店舗や施設等を利用した感想や、店舗や施設等への要望等の評価情報を入力することができる。ここで入力された情報は、携帯電話4からデータ配信サーバ1に送信され、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ記憶部62に記憶される。このように、利用者から入力された評価情報は、他の利用者に対してリアルタイムデータとして配信するだけでなく、店舗や施設、催事等の評価を行うために用いることができる。
【0096】
==選択データ受信==
図22は、データ配信サーバ1が携帯電話4から送信されてくる選択データを受信する流れを示すフローチャートである。まず、利用者が携帯電話4を用いて放送番組を指定するための情報を入力する(S2201)。そして、携帯電話4の選択データ送信部80は、ユーザID及び放送番組を指定するための番組指定データを設定した選択データを生成してデータ配信サーバ1に送信する(S2202)。
データ配信サーバ1の選択データ受信部50は、携帯電話4から送信されてくる選択データを受信し(S2203)、受信した選択データを選択データ記憶部58に記憶する(S2204)。
【0097】
==選択TVデータ配信==
図23は、データ配信サーバ1が車載情報端末2に選択TVデータを配信する流れを示すフローチャートである。まず、利用者が自動車に乗り込んでキーを回すと(S2301)、車載情報端末2の電源が投入される(S2302)。そして、車載情報端末2のデータ取得要求送信部71は、ユーザIDを設定したデータ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する(S2303)。
【0098】
データ配信サーバ1のデータ取得要求受信部51は、車載情報端末2から送信されてくるデータ取得要求を受信する(S2304)。そして、データ配信サーバ1の選択データ取得部52は、データ取得要求に設定されているユーザIDに対応する選択データを選択データ記憶部58から取得する(S2305)。データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は、当該選択データに設定されている番組指定データに対応する位置データ及びコンテンツデータ(選択TVデータ)をコンテンツデータ記憶部61から取得して(S2306)、車載情報端末2に送信する(S2307)。
【0099】
車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びコンテンツデータを受信する(S2308)。そして、車載情報端末2の位置データ表示部74は、地図データ記憶部70に記憶されている地図データに当該位置データを付加してディスプレイ35に表示する(S2309)。利用者がディスプレイ35に表示された当該位置データに対応するボタンを選択すると(S2310)、車載情報端末2の配信データ表示部75は、コンテンツデータをディスプレイ35に表示又は再生する(S2311)。また、コンテンツデータに音声データが含まれている場合は、配信データ表示部75はスピーカ37に音声を出力する。
【0100】
そして、データ配信サーバ1は、車載情報端末2に推薦TVデータ及び推薦RTデータを配信するための推薦データ配信処理を実行する(S2312)。
【0101】
==推薦データ配信(1)==
図24は、データ配信サーバ1における、選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する処理(S2312)の流れを示すフローチャートである。
【0102】
データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、S2304で受信したデータ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2401)。そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は、当該嗜好性データとS2306で取得した位置データとに応じた位置データ及びコンテンツデータ(推薦TVデータ)をコンテンツデータ記憶部61から取得する(S2402)。この推薦TVデータは、選択TVデータで紹介される店舗や施設等の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びコンテンツデータである。
【0103】
そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は取得した位置データ及びコンテンツデータを車載情報端末2に送信する(S2403)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びコンテンツデータを受信する(S2404)。
【0104】
さらに、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、S2402で取得した嗜好性データとS2306で取得した位置データとに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2405)。この推薦RTデータは、選択TVデータで紹介される店舗や施設等の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。
【0105】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は取得した位置データ及びリアルタイムデータを車載情報端末2に送信する(S2406)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信する(S2407)。
【0106】
車載情報端末2の位置データ表示部74は、地図データ記憶部70に記憶されている地図データにS2404及びS2407で受信した位置データを付加してディスプレイ35に表示する(S2408)。利用者がディスプレイ35に表示された当該位置データに対応するボタンを選択すると(S2409)、車載情報端末2の配信データ表示部75は選択された位置データに対応するコンテンツデータ又はリアルタイムデータをディスプレイ35に表示又は再生する(S2410)。また、コンテンツデータ又はリアルタイムデータに音声データが含まれている場合は、配信データ表示部75はスピーカ37に音声を出力する。
【0107】
==推薦データ配信(2)==
図25は、データ配信サーバ1における、利用者の位置及び嗜好性に応じた推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する流れを示すフローチャートである。利用者は自動車で目的地に移動している際等に、車載情報端末2に表示されている推薦TVデータ又は推薦RTデータを取得するためのボタンを押下する(S2501)。そして、車載情報端末2の推薦データ取得要求送信部72は、利用者のユーザID及びGPSアンテナ32によって測定される位置データを設定した推薦データ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する(S2502)。
【0108】
データ配信サーバ1の推薦データ取得要求受信部53は、車載情報端末1から送信されてくる推薦データ取得要求を受信する(S2503)。そして、データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、当該推薦データ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2504)。そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は、当該嗜好性データと当該推薦データ取得要求に設定されている位置データとに応じた位置データ及びコンテンツデータ(推薦TVデータ)をコンテンツデータ記憶部61から取得する(S2505)。この推薦TVデータは、利用者の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びコンテンツデータである。
【0109】
そして、データ配信サーバ1のコンテンツデータ送信部55は取得した位置データ及びコンテンツデータを車載情報端末2に送信する(S2506)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びコンテンツデータを受信する(S2507)。
【0110】
さらに、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、S2504で取得した嗜好性データと当該推薦データ取得要求に設定されている位置データとに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2508)。この推薦RTデータは、利用者の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。
【0111】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は取得した位置データ及びリアルタイムデータを車載情報端末2に送信する(S2509)。車載情報端末2の配信データ受信部73は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信する(S2510)。
【0112】
車載情報端末2の位置データ表示部74は、地図データ記憶部70に記憶されている地図データにS2507及びS2510で受信した位置データを付加してディスプレイ35に表示する(S2511)。利用者がディスプレイ35に表示された当該位置データに対応するボタンを選択すると(S2512)、車載情報端末2の配信データ表示部75は選択された位置データに対応するコンテンツデータ又はリアルタイムデータをディスプレイ35に表示又は再生する(S2513)。また、コンテンツデータ又はリアルタイムデータに音声データが含まれている場合は、配信データ表示部75はスピーカ37に音声を出力する。
【0113】
なお、推薦データ取得要求送信部72は、利用者からの指示によらず所定のタイミングで推薦データ取得要求を生成してデータ配信サーバ1に送信することとしてもよい。また、推薦データ取得要求に設定される位置データは、GPSアンテナ32によって測定される利用者の現在地を示すデータに限らず、利用者がディスプレイ35に表示された地図データから選択した任意の場所を示すデータであってもよい。
【0114】
==選択RTデータ配信==
図26は、データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェに対応する選択RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。まず、利用者は携帯電話3を用いて情報オブジェIDを入力する(S2601)。携帯電話3は、利用者のユーザID及び情報オブジェIDを設定したデータ取得要求をデータ配信サーバ1に送信する(S2602)。
【0115】
データ配信サーバ1のデータ取得要求受信部51は、携帯電話3から送信されてくるデータ取得要求を受信する(S2603)。そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該データ取得要求に設定されている情報オブジェIDに対応するリアルタイムデータをリアルタイムデータ記憶部62から取得して(S2605)、携帯電話3に送信する(S2605)。携帯電話3は、データ配信サーバ1から送信されてくるリアルタイムデータを受信し(S2606)、当該リアルタイムデータの表示・再生を行う(S2607)。
【0116】
そして、データ配信サーバ1は、携帯電話3に推薦RTデータを配信するための推薦データ配信処理を実行する(S2608)。
【0117】
==推薦RTデータ配信(1)==
図27は、データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェの近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する処理(S2608)の流れを示すフローチャートである。
【0118】
データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、S2603で受信したデータ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2701)。そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該嗜好性データとS2603で受信したデータ取得要求に設定されている情報オブジェIDに対応する位置データとに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2702)。
【0119】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は取得した位置データ及びリアルタイムデータを携帯電話3に送信する(S2703)。携帯電話3は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信し(S2705)、当該位置データ及び当該リアルタイムデータの表示等を行う(S2705)。
【0120】
なお、データ配信サーバ1は、図25に示した推薦データ配信処理と同様に、情報オブジェの近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦TVデータを配信することも可能である。
【0121】
また、本処理で携帯電話3に配信される推薦RTデータは、利用者が選択した情報オブジェに対応する店舗や施設等の位置から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。つまり、情報オブジェIDが設定されたデータ取得要求は、図25に示した推薦データ配信処理における推薦データ取得要求と同様のデータであると見なすことができる。そして、携帯電話3は、選択RTデータを取得するためのデータ取得要求(S2602)とは別に、情報オブジェIDを設定した推薦データ取得要求を送信することとしてもよい。
【0122】
そして、携帯電話3は、GPS機能を備えている場合であれば、GPS機能によって取得する位置データを設定した推薦データ取得要求を送信することもできる。また、携帯電話3は、携帯電話の基地局等から取得する位置データを設定した推薦データ取得要求を送信することも可能である。このような推薦データ取得要求は、利用者からの指示によって携帯電話3が送信することとしてもよいし、利用者からの指示によらずに所定のタイミングで携帯電話3が送信することとしてもよい。
【0123】
==推薦RTデータ配信(2)==
図28は、データ配信サーバ1が、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。
【0124】
自動改札機5は、利用者の定期券等に記録されているユーザIDを取得する(S2801)。そして、自動改札機5は、当該ユーザID、自動改札機5の所在地を示す位置データ、利用者の通過方向を示す方向データ、及び利用者の通過時刻等を設定した推薦データ取得要求を生成してデータ配信サーバ1に送信する(S2802)。ここで、方向データとは、利用者が駅から出てきたのか駅に入ったのか等、利用者の進行方向を示すデータである。
【0125】
データ配信サーバ1の推薦データ取得要求受信部53は、自動改札機5から送信されてくる推薦データ取得要求を受信する(S2803)。そして、データ配信サーバ1の嗜好性データ取得部54は、当該推薦データ取得要求に設定されているユーザIDに対応する嗜好性データを嗜好性データ記憶部59から取得する(S2804)。そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該嗜好性データ及び当該推薦データ取得要求に設定されている位置データに応じた位置データ及びリアルタイムデータ(推薦RTデータ)をリアルタイムデータ記憶部62から取得する(S2805)。この推薦RTデータは、利用者が通過した自動改札機5から所定の範囲にあり、かつ、利用者の嗜好性に適合する店舗や施設等の位置データ及びリアルタイムデータである。
【0126】
そして、データ配信サーバ1のリアルタイムデータ送信部56は、当該推薦データ取得要求に設定されているユーザIDのメールアドレスをユーザデータ記憶部60から取得する(S2806)。そして、リアルタイムデータ送信部56は、S2805で取得した位置データ及びリアルタイムデータを当該メールアドレスに送信する(S2807)。携帯電話3は、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データ及びリアルタイムデータを受信し(S2808)、当該位置データ及び当該リアルタイムデータの表示等を行う(S2809)。
【0127】
また、リアルタイムデータ送信部56は、S2805において位置データ及びリアルタイムデータを取得する際に、推薦データ取得要求に設定されている方向データや通過時刻を考慮することもできる。例えば、リアルタイムデータと当該リアルタイムデータを配信すべき時間とが対応付けられてリアルタイムデータ記憶部62に記憶しておくことにより、利用者の通過時刻に応じたリアルタイムデータを配信することができる。同様に、方向データも対応付けてリアルタイムデータ記憶部62に記憶しておけば、例えば、駅から出てきた利用者のみに対してリアルタイムデータを配信することができる。
【0128】
なお、本処理においても、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦TVデータを配信することとしてもよい。また、自動改札機5から送信されてくる推薦データ取得要求をデータ配信サーバ1に記憶しておくことにより、駅の利用者数や利用時間帯等を分析し、店舗や施設等の経営に活かすこともできる。
【0129】
以上に説明したように、データ配信サーバ1は、携帯電話4から選択データを受信し、車載情報端末2に対して選択データで指定される放送番組で放送された店舗や施設等を紹介するコンテンツデータとコンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを配信することができる。そして、車載情報端末2には、データ配信サーバ1から送信されてくる位置データに基づいて、利用者が選択した店舗や施設等の位置が地図上にボタン等で表示される。そして、利用者がそのボタンを押下すると、その店舗や施設等のコンテンツデータが表示される。
【0130】
このように、利用者は放送番組の視聴時に興味を引く情報があった場合に、携帯電話4やパーソナルコンピュータ等を用いて、視聴した放送番組の情報をデータ配信サーバ1に送信しておくだけで、車載情報端末2で店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。つまり、放送番組で興味を持った店舗や施設等があった場合に、情報誌やインターネットの検索サイト等を用いてその店舗や施設等の場所や詳細な情報を調べる必要がない。また、車載情報端末2に表示された位置を目的地として設定するだけで、その店舗への案内を開始させることができる。
【0131】
また、店舗や施設等にとっては、放送番組で紹介されても場所を調べるのが面倒なため行かずじまいになっていた視聴者を新たな顧客として取り込むことができ、売り上げを増やすことができる。そのため、店舗や施設等からテレビ局等の放送事業者に対して広告目的で取材を依頼することが増える。これにより、放送事業者にとっては、店舗や施設等から広告料を得られるとともに、データ配信サーバ1を運営するサービス事業者から番組素材の提供料を得ることができる。そして、サービス事業者は、利用者及び店舗や施設等からサービス利用料を取得することができる。
【0132】
また、データ配信サーバ1は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のコンテンツデータ及び位置データを車載情報端末2に送信する。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等へも訪問することができる。
【0133】
このように、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近隣にある店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、ある店舗や施設等が放送番組で紹介されると、その近辺の店舗や施設等から放送事業者に対する広告目的での取材依頼が増え、放送事業者の広告収入が増加する。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0134】
また、データ配信サーバ1は、利用者が選択した店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等のリアルタイムデータ及び位置データを車載情報端末2に送信する。これにより、利用者は選択した店舗の近辺にあり、利用者の嗜好性にあった店舗や施設等の位置及び口コミ情報や、店舗のオーナー等から提供された案内情報、開催予定の催事情報、店舗や施設等の混雑情報・予約情報等を知ることができる。これにより、利用者は選択した店舗や施設等を訪問する際に、自分の嗜好性にあった近隣の店舗や施設等にタイミング良く訪問することができる。
【0135】
そのため、利用者が放送番組で興味を惹かれた店舗や施設等の近辺の店舗や施設等の来客数が増え、個々の店舗や施設等の売り上げが増加し、商店街全体が活性化される。また、店舗や施設等が本サービスを利用するユーザに対して積極的に販促情報等を発信することにより、店舗や施設等の魅力が高まり、更なる売り上げ増に繋がる。さらには、サービスを利用する店舗や施設等が増加することによって、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0136】
また、データ配信サーバ1は、利用者の位置及び利用者の嗜好性に応じたコンテンツデータ又はリアルタイムデータ並びに位置データを車載情報端末2や携帯電話3に配信することができる。これにより、利用者は目的とする店舗や施設等に向かう経路上にある、自らの嗜好性にあった店舗や施設等の位置や詳細な情報を確認することができる。そして、利用者は目的とする店舗や施設等へ向かう途中で、自らの嗜好性にあった店舗や施設等に立ち寄ることができる。
【0137】
そのため、車の通過量が多い幹線道路沿いや人の多い繁華街にあり、コンテンツデータ又はリアルタイムデータがピックアップされる可能性が高い店舗や施設等が、広告目的で放送事業者に対して取材を依頼するようになる。これにより、放送事業者においては、店舗や施設等からの広告収入が増加する。また、店舗や施設等では来客数が増え、売り上げが増加する。さらには、本サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0138】
また、利用者が位置を特定するためのものとして、情報オブジェを用いることができる。利用者は、情報オブジェに設定されている情報オブジェIDを携帯電話3等を用いてデータ配信サーバ1に送信することにより、その情報オブジェに対応する店舗や施設等の情報を得ることができる。
【0139】
このような情報オブジェは、本サービスを利用する以前からあるものでよい。そして、情報オブジェIDとして番号や名称等を用いることとすれば、店舗や施設等のオーナーは、情報オブジェに番号や名称等を利用者が見ることができるように書いておくだけでよい。そのため、店舗や施設等のオーナーが本サービスを利用するにあたって、位置データを送信するための専用の機器等を購入する必要がなく、サービス加入が促進される。
【0140】
また、データ配信サーバ1は、利用者が自動改札機5を通過した際に、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じたリアルタイムデータ又はコンテンツデータ及び位置データを利用者の携帯電話3に配信することができる。このように、利用者は自動改札機5を通過するだけで、その周辺の店舗や施設等の情報をタイミング良く得ることができる。
【0141】
そのため、店舗や施設等にとっては、駅の利用者に対して販促情報等を効果的に伝えることができ、来客数の増加及び売り上げの増加に繋がる。そして、本サービスを利用する店舗や施設等が増加することにより、サービス事業者が得るサービス利用料も増加する。
【0142】
以上本発明の実施形態について説明したが、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0143】
例えば、データ配信サーバ1は、車載情報端末2に配信する各種のデータを携帯情報端末や携帯電話等に配信することとしてもよい。同様に、データ配信サーバ1は、携帯電話3に配信する各種のデータを、携帯情報端末等に配信することとしてもよい。また、利用者の位置を取得する装置は、自動改札機5以外に、有料道路のETCゲートや有料道路のサービスエリアに設置された情報キオスク端末等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の一実施形態である情報処理システムのネットワーク構成を示す図である。
【図2】データ配信の概要を示す図である。
【図3】車載情報端末2の電源投入後に表示される画面を示す図である。
【図4】車載情報端末2において表示又は再生されるデータを示す図である。
【図5】情報オブジェの一例を示す図である。
【図6】データ配信サーバ1のハードウェア構成を示す図である。
【図7】車載情報端末2のハードウェア構成を示す図である。
【図8】携帯電話3,4のハードウェア構成を示す図である。
【図9】データ配信サーバ1が備える機能を示す図である。
【図10】車載情報端末2が備える機能を示す図である。
【図11】携帯電話4が備える機能を示す図である。
【図12】コンテンツデータ記憶部61に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図13】番組指定データとコンテンツデータとの関係を示す図である。
【図14】リアルタイムデータ記憶部62に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図15】選択データ記憶部58に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図16】嗜好性データ記憶部59に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図17】ユーザデータ記憶部60に記憶されているデータの構造を示す図である。
【図18】利用者が興味を惹かれた放送番組に関する情報を入力する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。
【図19】テレビ放送の受信機能を備える携帯電話4のディスプレイ45に表示されている放送番組の映像90を示す図である。
【図20】テレビ受像器92に表示されている放送番組の映像93を示す図である。
【図21】利用者が情報オブジェを選択する際に携帯電話4に表示される画面を示す図である。
【図22】データ配信サーバ1が携帯電話4から送信されてくる選択データを受信する流れを示すフローチャートである。
【図23】データ配信サーバ1が車載情報端末2に選択TVデータを配信する流れを示すフローチャートである。
【図24】データ配信サーバ1が選択TVデータによって紹介される店舗や施設等の近辺にあり、利用者の嗜好性に合った店舗や施設等の推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】データ配信サーバ1が、利用者の位置及び嗜好性に応じた推薦TVデータ及び推薦RTデータを車載情報端末2に配信する流れを示すフローチャートである。
【図26】データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェに対応する選択RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。
【図27】データ配信サーバ1が、利用者が選択した情報オブジェの近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する処理(S2608)の流れを示すフローチャートである。
【図28】データ配信サーバ1が、自動改札機5の近辺にあり、利用者の嗜好性に応じた推薦RTデータを携帯電話3に配信する流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0145】
1 データ配信サーバ 2 車載情報端末
3,4 携帯電話 5 自動改札
6 ネットワーク 7 携帯電話
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第二のクライアント装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信して記憶し、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信し、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記情報処理装置は、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、
前記情報処理装置が、
前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、
前記情報処理装置が、
前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項4】
放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、
前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ配信方法であって、
前記推薦データ取得要求に設定された前記位置データは、店舗や施設等を指定する物体に付与された識別子であることを特徴とするデータ配信方法。
【請求項6】
放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、
前記情報処理装置と通信可能な位置データ取得装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記位置データ取得装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、
前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項7】
第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、
放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、
前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信する選択データ受信部と、
前記選択データ受信部が受信する前記選択データを記憶する選択データ記憶部と、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得する選択データ取得部と、
前記選択データ取得部が取得する前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、
を備え、
前記コンテンツデータ送信部は、
前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項7に記載の情報処理装置であって、
店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、
前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、
を備え、
前記コンテンツデータ送信部は、
前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
第一のクライアント装置と、
第二のクライアント装置と、
前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、
前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、
を備える情報処理装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおける前記第一のクライアント装置であって、
表示装置と、
地図データを記憶している地図データ記憶部と、
前記ユーザIDを設定したデータ取得要求を前記情報処理装置に送信するデータ取得要求送信部と、
前記データ取得要求に応じて前記情報処理装置から送信されてくる、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信する配信データ受信部と、
前記地図データ記憶部に記憶されている地図データに前記配信データ受信部が受信する前記位置データを付加して前記表示装置に表示する位置データ表示部と、
前記配信データ受信部が受信する前記コンテンツデータを前記表示装置に表示する配信データ表示部と、
を備えることを特徴とする第一のクライアント装置。
【請求項11】
請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、
前記情報処理装置は、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、
前記配信データ受信部は、
前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信し、
前記位置データ表示部は、
前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、
前記配信データ表示部は、
前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータを前記表示装置に表示すること、
を特徴とする第一のクライアント装置。
【請求項12】
請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、
前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、
前記配信データ受信部は、
前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを受信し、
前記位置データ表示部は、
前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、
前記配信データ表示部は、
前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータを前記表示装置に表示すること、
を特徴とする第一のクライアント装置。
【請求項13】
第一のクライアント装置と、
第二のクライアント装置と、
前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、
前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、
を備える情報処理装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおける前記第二のクライアント装置であって、
入力装置と、
前記入力装置から入力される前記位置データを設定した前記選択データを前記情報処理装置に送信する選択データ送信部と、
を備えることを特徴とする第二のクライアント装置。
【請求項14】
第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、
放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置に実行させるプログラムであって、
前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信するステップと、
受信した前記選択データを所定の選択データ記憶部に記憶するステップと、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するステップと、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得するステップと、
取得した前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するステップと、
を備えることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第二のクライアント装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信して記憶し、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信し、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記情報処理装置は、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、
前記情報処理装置が、
前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項3】
請求項1に記載のデータ配信方法であって、
前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、
前記情報処理装置が、
前記データ取得要求に応じて前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該位置データ及び当該嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項4】
放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、
前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項5】
請求項4に記載のデータ配信方法であって、
前記推薦データ取得要求に設定された前記位置データは、店舗や施設等を指定する物体に付与された識別子であることを特徴とするデータ配信方法。
【請求項6】
放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ又は店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶している配信データ記憶部と、ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備える情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能な第一のクライアント装置と、
前記情報処理装置と通信可能な位置データ取得装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおいて、前記第一のクライアント装置にデータを配信する方法であって、
前記情報処理装置が、
前記位置データ取得装置から、前記ユーザID及び前記位置データが設定された推薦データ取得要求を受信し、
前記推薦データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得し、
当該嗜好性データ及び前記推薦データ取得要求の前記位置データに応じた前記コンテンツデータ又は前記リアルタイムデータ並びに前記位置データを前記配信データ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とするデータ配信方法。
【請求項7】
第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、
放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、
前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信する選択データ受信部と、
前記選択データ受信部が受信する前記選択データを記憶する選択データ記憶部と、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得する選択データ取得部と、
前記選択データ取得部が取得する前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置であって、
前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、
を備え、
前記コンテンツデータ送信部は、
前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項7に記載の情報処理装置であって、
店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、
前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データを前記嗜好性データ記憶部から取得する嗜好性データ取得部と、
を備え、
前記コンテンツデータ送信部は、
前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記第一のクライアント装置に送信する際に、当該位置データ及び前記嗜好性データ取得部が取得する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを前記リアルタイムデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
第一のクライアント装置と、
第二のクライアント装置と、
前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、
前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、
を備える情報処理装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおける前記第一のクライアント装置であって、
表示装置と、
地図データを記憶している地図データ記憶部と、
前記ユーザIDを設定したデータ取得要求を前記情報処理装置に送信するデータ取得要求送信部と、
前記データ取得要求に応じて前記情報処理装置から送信されてくる、前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信する配信データ受信部と、
前記地図データ記憶部に記憶されている地図データに前記配信データ受信部が受信する前記位置データを付加して前記表示装置に表示する位置データ表示部と、
前記配信データ受信部が受信する前記コンテンツデータを前記表示装置に表示する配信データ表示部と、
を備えることを特徴とする第一のクライアント装置。
【請求項11】
請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、
前記情報処理装置は、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部を備え、
前記配信データ受信部は、
前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータ及び前記位置データを受信し、
前記位置データ表示部は、
前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、
前記配信データ表示部は、
前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記コンテンツデータを前記表示装置に表示すること、
を特徴とする第一のクライアント装置。
【請求項12】
請求項10に記載の第一のクライアント装置であって、
前記情報処理装置は、店舗や施設等の口コミ情報や販促情報等の映像データ、文字データ、又は音声データ等であるリアルタイムデータと、前記リアルタイムデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データとを対応付けて記憶しているリアルタイムデータ記憶部と、前記ユーザIDとユーザの嗜好を示す嗜好性データとを対応付けて記憶している嗜好性データ記憶部と、を備え、
前記配信データ受信部は、
前記情報処理装置から送信されてくる、前記選択データの前記番組指定データに対応する前記位置データ及び前記ユーザIDに対応する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータ及び前記位置データを受信し、
前記位置データ表示部は、
前記地図データに前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記位置データを付加して前記表示装置に表示し、
前記配信データ表示部は、
前記配信データ受信部が受信する前記嗜好性データに応じた前記リアルタイムデータを前記表示装置に表示すること、
を特徴とする第一のクライアント装置。
【請求項13】
第一のクライアント装置と、
第二のクライアント装置と、
前記第一のクライアント装置及び前記第二のクライアント装置と通信可能に接続され、放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部と、
前記第二のクライアント装置から送信されてくるユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを記憶している選択データ記憶部と、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するデータ取得要求受信部と、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するコンテンツデータ送信部と、
を備える情報処理装置と、
を含んで構成される情報処理システムにおける前記第二のクライアント装置であって、
入力装置と、
前記入力装置から入力される前記位置データを設定した前記選択データを前記情報処理装置に送信する選択データ送信部と、
を備えることを特徴とする第二のクライアント装置。
【請求項14】
第一のクライアント装置及び第二のクライアント装置と通信可能に接続され、
放送番組を指定する番組指定データ、放送番組で放送される店舗や施設等を紹介する映像データ、文字データ、又は音声データ等のコンテンツデータ、及び前記コンテンツデータによって紹介される店舗や施設等の所在地を示す位置データを対応付けて記憶しているコンテンツデータ記憶部を備える情報処理装置に実行させるプログラムであって、
前記第二のクライアント装置から、ユーザID及び前記番組指定データが設定された選択データを受信するステップと、
受信した前記選択データを所定の選択データ記憶部に記憶するステップと、
前記第一のクライアント装置から、前記ユーザIDが設定されたデータ取得要求を受信するステップと、
前記データ取得要求の前記ユーザIDが設定された前記選択データを前記選択データ記憶部から取得するステップと、
取得した前記選択データの前記番組指定データに対応する前記コンテンツデータ及び前記位置データを前記コンテンツデータ記憶部から取得して前記第一のクライアント装置に送信するステップと、
を備えることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2006−12045(P2006−12045A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191471(P2004−191471)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(500530683)株式会社ディーシーアイ (2)
【出願人】(000005979)三菱商事株式会社 (56)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(500530683)株式会社ディーシーアイ (2)
【出願人】(000005979)三菱商事株式会社 (56)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]