説明

トラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブ、該細断型ロールベール解体用グラブを装備したトラクター、並びに該トラクターを用いた細断型ロールベールの解体方法

【課題】 細断型ロールベール解体用グラブ、該細断型ロールベール解体用グラブを装備したトラクター、並びに該トラクターを用いた細断型ロールベールの解体方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 左右両開きタイプの牧草ロールベール用グラブであって、左右の各把持アーム2A,2Bの先端部にスパイク片3A,3Bが取り付けられており、かつ、左右の各把持アームの間の基部に細断型ロールベール把持用補助片4が取り付けられていることを特徴とするトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブ;前記細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクター;及び細断型ロールベールを解体するにあたり、前記トラクターを用いて細断型ロールベールを把持し、次いで細断型ロールベールのラップフィルムと結束ネットを切断した後、解体場所の上で把持アームを開くことを特徴とする細断型ロールベールの解体方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細断型ロールベールを解体するのに用いるトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブ、該細断型ロールベール解体用グラブを装備したトラクター、並びに該トラクターを用いた細断型ロールベールの解体方法に関する。
【背景技術】
【0002】
牧草調製において、ロールベーラーを用いたロールベール成形が広く普及している。
ロールベールサイレージは、一般に刈り取った牧草等をロールベーラーで集め丸めて円柱状に成形し、ラッピングマシーン(ベールラッパー)でラッピングし、ラップフィルムをカットして作成されている。このようにして作成されたロールベールサイレージは、サイロに保管され、必要時に解体されて給飼される。
【0003】
このようなロールベール成形を、トウモロコシ等の長大型飼料作物について行うことは困難であったが、近年、トウモロコシ等の長大型飼料作物にも対応可能な細断型ロールベールや細断型ロールベーラーが開発され(例えば、特許文献1参照)、トウモロコシ等の長大型飼料作物について収穫・調製作業の大幅な省力化が可能となってきている。
さらに、この細断型ロールベーラーにより成形される細断型ロールベールは、2cm以下程度に細断された材料をロール成形しているため、解体すればそのまま給飼することが可能となっており、給飼作業の省力化にも大きく寄与することが期待されている。
【0004】
本発明者らは、この細断型ロールベールの利用実態(特に解体・給飼)について近郊の酪農家にアンケート調査を行ったところ、解体作業時における結束ネットやラップフィルムの除去が煩雑であるばかりか、除去しきれずに残った結束ネットやラップフィルムが切断され細かくなった結束ネットやラップフィルムがサイレージ中に混入するおそれがあり、その除去に手間がかかるなどという問題を多く抱えていることが分かった。
即ち、細断型ロールベールは、従来の牧草ロールベールより小型(直径90cm、高さ90cm程度、結束ネット結束式)であり、一旦ラップフィルムと結束ネットを切断すると崩れやすい特徴を持つ。そのため、解体作業時にラップフィルムや結束ネットを除去することが難しく、また、解体後のサイレージの取り扱い作業は重労働となっている。
さらに、高価な専用の機械器具装置ではなく、汎用の機械器具装置等を利用して細断型ロールベールの解体にも用いることのできる安価なものが要望されている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−8525号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の問題点を解消し、汎用の機械器具装置等を利用して簡易、かつ、安価に細断型ロールベールを解体することができ、しかも細断型ロールベールの解体作業時に結束ネットやラップフィルムを容易に除去することができ、細かくなった結束ネットやラップフィルムがサイレージ中に混入するおそれのないトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブ、該細断型ロールベール解体用グラブを装備したトラクター、並びに該トラクターを用いた細断型ロールベールの解体方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記従来の問題を解消するため鋭意検討を重ねた結果、従来の通常のトラクター搭載式牧草ロールベール用グラブを利用し、その左右の各把持アームの先端部にスパイク片を取り付けると共に、左右の各把持アームの間の基部に細断型ロールベール把持用補助片を取り付けることにより、目的を達成することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】
請求項1に係る本発明は、左右両開きタイプの牧草ロールベール用グラブであって、左右の各把持アームの先端部にスパイク片が取り付けられており、かつ、左右の各把持アームの間の基部に細断型ロールベール把持用補助片が取り付けられていることを特徴とする、トラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを提供するものである。
請求項2に係る本発明は、スパイク片及び細断型ロールベール把持用補助片が、それぞれ着脱自在に取り付けられている請求項1記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを提供するものである。
請求項3に係る本発明は、請求項1又は2記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクターを提供するものである。
請求項4に係る本発明は、細断型ロールベールを解体するにあたり、請求項3記載のトラクターを用いて細断型ロールベールを把持し、次いで細断型ロールベールのラップフィルムと結束ネットを切断した後、解体場所の上で把持アームを開くことを特徴とする細断型ロールベールの解体方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブ及び請求項3に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクターによれば、汎用の牧草ロールベール用グラブを利用して簡易、かつ、安価に細断型ロールベールを解体することができる。しかも細断型ロールベールの解体作業時に結束ネットやラップフィルムを容易に除去することができ、細かくなった結束ネットやラップフィルムがサイレージ中に混入するおそれがない。
また、請求項3に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクターによれば、保管場所からの搬送と解体作業を一体化することができる。
さらに、請求項4に係る本発明の細断型ロールベールの解体方法によれば、汎用の牧草ロールベール用グラブを利用して簡易、かつ、安価に細断型ロールベールを解体することができる。しかも細断型ロールベールの解体作業時に結束ネットやラップフィルムを容易に除去することができ、細かくなった結束ネットやラップフィルムがサイレージ中に混入するおそれがない。
従って、本発明によれば、細断型ロールベールの解体・搬送・給飼作業の労力を軽減することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明を図面により詳しく説明する。図1は、請求項1に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブの1態様を示す斜視図である。また、図2は、請求項1に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブの1態様を示す正面図である。
図中、符号1は左右両開きタイプのロールベールグラブを示しており、符号2Aは向かって左側の把持アームを示し、符号2Bは向かって右側の把持アームを示している。また、符号3Aは向かって左側のスパイク片を示し、符号3Bは向かって右側のスパイク片を示している。さらに、符号4は細断型ロールベール把持用補助片を示している。
【0011】
請求項1に係る本発明においては、左右両開きタイプのトラクター搭載式の牧草ロールベール用グラブ(ロールベールグリッパー)1を用いる。左右両開きタイプのものとすることにより、細断型ロールベールを確実に把持することができる。
左右両開きタイプのロールベールグラブ(ロールベールグリッパー)1としては、従来の通常のトラクター搭載式の牧草ロールベール用グラブを基本的にそのまま用いることができる。左右両開きとする機構は特に制限はなく、例えば左右の把持アーム2A、2Bをそれぞれ油圧シリンダー5(向かって左側の油圧シリンダー5Aと向かって右側の油圧シリンダー5B)により開閉操作させるものを用いることができる。
また、左右の把持アーム2A、2Bとしては、通常、角枠状等の形状に形成されたものであるが、これに限定されるものではない。
【0012】
請求項1に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブは、このような左右両開きタイプのトラクター搭載式牧草ロールベール用グラブ1であって、左右の各把持アーム2A、2Bの先端部にスパイク片3A、3Bが取り付けられている。
即ち、前記したように、左右の把持アーム2A、2Bとしては、通常、角枠状等の形状に形成されており、この角枠状等に形成された把持アーム2(2A、2B)の先端部の位置に、把持する細断型ロールベールの側面に突き刺さることができるようにスパイク片3(3A、3B)が取り付けられている。
スパイク片3(3A、3B)としては、その表面にスパイク爪、つまりくぎ,びょうなどを有する片であればよく、スパイク爪の長さや片の大きさ等は、任意に定めることができる。通常は、幅20cm程度、長さ50cm程度、厚さ5mm程度の板状物の表面に、鉄筋を削り出した、長さ7〜10cm程度のスパイク爪を5本程度設けたものが用いられる。図1では、左右の把持アーム2A、2Bにスパイク爪をそれぞれ10本ずつ程度設けたものを示したが、これに限定されるものではない。
【0013】
ここでスパイク片3(3A、3B)は、請求項2に記載したように、後述する細断型ロールベール把持用補助片4と同じく、着脱自在に取り付けられていることが望ましい。スパイク片3(3A、3B)を左右の各把持アーム2A、2Bの先端部に着脱自在に取り付けておくことにより、細断型ロールベール解体用グラブとして使用する以外に、スパイク片及び細断型ロールベール把持用補助片を取り外したときには、細断型ロールベール搬送用グラブなどとして使用することができる。なお、着脱自在とする手段としては、例えば、ボルトとナットとの組み合わせによるものが考えられるが、これに限定されるものではない。
【0014】
さらに、請求項1に係る本発明においては、左右の各把持アーム2A、2Bの間の基部、つまり左右の各把持アーム2A、2Bの丁度中間部に、細断型ロールベール把持用補助片4が取り付けられている。
この細断型ロールベール把持用補助片4は、左右の各把持アーム2A、2Bの間の基部、つまり左右の各把持アーム2A、2Bの丁度中間部に取り付けることにより、左右の各把持アーム2A、2Bで細断型ロールベールを把持するときの空間をより狭め、把持を補助するためのものである。図1、2では、略エ字状とした棒状乃至板状部材2組を一定の間隔をあけて前後に接続した如き形状のものを示しているが、これに限定されるものではない。
このような細断型ロールベール把持用補助片4を、図1、2に示されるように、左右の各把持アーム2A、2Bで細断型ロールベールを把持する空間をより狭める方向に取り付けることにより、通常の牧草ロールベール用グラブを用いて、この通常のロールベールより若干小型である細断型ロールベールを解体作業がしやすいように、またラップフィルムと結束ネットがうまくスパイク爪に引っ掛かりやすいように、深く把持し過ぎることなく、その丁度真横付近で把持することができる。
【0015】
即ち、ロールベールサイレージは、一般に刈り取った牧草等をロールベーラーで集め丸め、ラッピングマシーン(ベールラッパー)でラッピングし、ラップフィルムをカットして作成されている。
このようにして作成されたロールベールサイレージは、必要時に解体され給餌されるが、近年開発された細断型ロールベールは、従来の通常の牧草ロールベールに比べて小型である。つまり、この細断型ロールベールは、従来の通常の牧草ロールベールが直径120cm程度、高さ120cm程度であるのに対して、直径90cm程度、高さ90cm程度と小型である。
このため、従来の通常の牧草ロールベールの搬送用に使用され、広く普及している牧草ロールベール用グラブ(牧草ロールベールグリッパー)を利用しようとすると、この細断型ロールベールグラブの解体に用いるには大き過ぎ、細断型ロールベールの丁度真横付近を把持することができない。
種々検討を重ねた結果、上記したような細断型ロールベール把持用補助片4を左右の各把持アーム2A、2Bの間の基部に取り付けることにより、左右の各把持アーム2A、2Bにより細断型ロールベールの丁度真横付近を把持することができる。
【0016】
なお、この細断型ロールベール把持用補助片4は、請求項2に記載したように、また前述したスパイク片3(3A、3B)と同じく、着脱自在に取り付けられていることが望ましい。着脱自在とする手段としては、例えばボルトとナットの組み合わせによるものが考えられるが、これに限定されるものではない。
さらに、この細断型ロールベール把持用補助片4の表面にも、通常、前述したスパイク片3(3A、3B)と同様にスパイク爪が設けられている。スパイク爪の長さや片の大きさ等は、任意に定めることができる。通常は、長さ7〜10cm程度のスパイク爪を5〜10本程度設けたものが用いられる。図1では、スパイク爪を7本程度設けたものを示したが、これに限定されるものではない。
請求項1に係る本発明の細断型ロールベール解体用グラブは、以上の如き構造を有するものである。
【0017】
請求項3に係る本発明は、以上の如き構造を有する請求項1又は2記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクターである。
図3は、請求項1記載の細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクターの1例を示す説明図である。図中、符号Aはトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを示しており、符号Bはトラクターを示している。
トラクターBとしては、通常用いられているものを用いればよい。
【0018】
このような請求項1記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブAを搭載したトラクターBを用いて細断型ロールベールの解体を行う方法が、請求項4に係る本発明である。
即ち、請求項4に係る本発明は細断型ロールベールの解体方法に関し、細断型ロールベールを解体するにあたり、請求項3記載のトラクターを用いて細断型ロールベールを把持し、次いで細断型ロールベールのラップフィルムと結束ネットを切断した後、解体場所の上で把持アームを開くことを特徴とするものである。
【0019】
図4〜6は、請求項1記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブAを搭載したトラクターBを用いて細断型ロールベールCの解体作業を行っている模様の1例を示す説明図である。図4は請求項3記載のトラクターBを用いて細断型ロールベールCを把持した状態で細断型ロールベールのラップフィルムと結束ネットを切断している模様の一部を示している。図5は台車D上へ搬送している模様を示している。図6は台車Dの荷台上で解体している模様を示している。
【0020】
請求項4に係る本発明においては、まず請求項3記載のトラクターBを用いて細断型ロールベールCを把持する。請求項1記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブAには、左右の各把持アーム2A、2Bの先端部にスパイク片3(3A、3B)が取り付けられており、かつ、左右の各把持アーム2A、2Bの間の基部に細断型ロールベール把持用補助片4が取り付けられていることから、細断型ロールベールCの丁度真横付近を把持することができ、都合がよい。所望の切断場所へ必要に応じて搬送する。
【0021】
次いで、左右の各把持アーム2A、2Bにより把持した状態で細断型ロールベールCのラップフィルムと結束ネットを切断する。切断は、通常、図4に示したようにカッター等を用いて細断型ロールベールCのラップフィルムと結束ネットを縦割りで2分割するように行うが、これに限定されるものではない。例えば、左右の各把持アーム2A、2Bの間の基部に取り付けられている細断型ロールベール把持用補助片4側のみを除く残りの三方のラップフィルムと結束ネットを切断すると共に、手前側(つまり前記細断型ロールベール把持用補助片4側とは反対側)の中央部を横に切れ目を入れておくと、解体するときにラップフィルムと結束ネットをうまくスパイク爪に引っ掛け、中身のサイレージEとよく分離することが可能となる。また、切断刃のついた台を用いて切断を行うこともできる。
【0022】
切断した後、必要に応じて解体場所へ搬送し(図5参照)、解体場所の上(例えば、台車の荷台の上部空間)で、細断型ロールベール解体用グラブAをゆっくり開き、少し開くことにより、つまり把持アーム2(2A、2B)を開くことにより、解体する(図6参照)。
ここで請求項1記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブAには、左右の各把持アーム2A、2Bの先端部にスパイク片3(3A、3B)が取り付けられ、さらに細断型ロールベール把持用補助片4の表面にも、通常、スパイク爪が設けられていることから、切断されたラップフィルムと結束ネットはこれらスパイク爪に引っ掛かり、解体場所へ落下するサイレージEと分離されることになる。
即ち、細断型ロールベーラーにより成形される細断型ロールベールは、2cm以下程度に細断された材料をロール成形しているため、ラップフィルムと結束ネットを除去すると崩れやすくなり、中身のサイレージEは解体場所へと崩れ落ちることになる。
このようにして請求項4に係る本発明の方法により、汎用のロールベールグラブを利用して簡易、かつ、安価に細断型ロールベールを解体することができる。しかも細断型ロールベールの解体作業時に結束ネットやラップフィルムをスパイク爪に引っ掛けて容易に除去することができ、細かくなった結束ネットやラップフィルムがサイレージ中に混入するおそれがない。
さらに、細断型ロールベールの保管場所からの搬送と解体を一体化することができることから省力化され、解体作業は3分/個程度で可能である。
細断型ロールベーラーにより成形される細断型ロールベールは、2cm以下程度に細断された材料をロール成形されていることから、解体することによりそのまま給飼することができる。
従って、本発明によれば、細断型ロールベールの解体・搬送・給飼作業の労力を軽減することが可能である。
【0023】
なお、廃汁が詰まったロールでは、細断型ロールベール解体用グラブAで把持したまま、ロール下部のラップフィルムと結束ネットを一部切断することにより、廃汁を除去することができる。
さらに、細断型ロールベールをTMRミキサーFの上部で解体することにより、細断型ロールベールを省力的にTMR材料として利用可能である。図7にTMRミキサーF上での解体作業例を示す。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明によれば、汎用の機械器具装置等を利用して簡易、かつ、安価に細断型ロールベールを解体することができ、しかも細断型ロールベールの解体作業時に結束ネットやラップフィルムを容易に除去することができ、細かくなった結束ネットやラップフィルムがサイレージ中に混入するおそれのない細断型ロールベール解体用グラブ、該細断型ロールベール解体用グラブを装備したトラクター、並びに該トラクターを用いた細断型ロールベールの解体方法が提供される。
従って、本発明は畜産業等において広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】請求項1に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブの1態様を示す斜視図である。
【図2】請求項1に係る本発明のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブの1態様を示す正面図である。
【図3】請求項1記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクターの1例を示す説明図である。
【図4】請求項3記載のトラクターを用いて細断型ロールベールを把持した状態で細断型ロールベールのラップフィルムと結束ネットを切断している模様を示す説明図である。
【図5】請求項3記載のトラクターを用いて細断型ロールベールを台車上へ搬送している模様を示す説明図である。
【図6】請求項3記載のトラクターを用いて細断型ロールベールを台車の荷台上で解体している模様を示す説明図である。
【図7】請求項3記載のトラクターを用いて細断型ロールベールをTMRミキサーの上部で解体している模様を示す説明図である。
【符号の説明】
【0026】
1 左右両開きタイプのロールベールグラブ
2 把持アーム
2A 向かって左側の把持アーム
2B 向かって右側の把持アーム
3 スパイク片
3A 向かって左側のスパイク片
3B 向かって右側のスパイク片
4 細断型ロールベール把持用補助片
5 油圧シリンダー
5A 向かって左側の油圧シリンダー
5B 向かって右側の油圧シリンダー
A 細断型ロールベール解体用グラブ
B トラクター
C 細断型ロールベール
D 台車
E サイレージ
F TMRミキサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右両開きタイプの牧草ロールベール用グラブであって、左右の各把持アームの先端部にスパイク片が取り付けられており、かつ、左右の各把持アームの間の基部に細断型ロールベール把持用補助片が取り付けられていることを特徴とする、トラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブ。
【請求項2】
スパイク片及び細断型ロールベール把持用補助片が、それぞれ着脱自在に取り付けられている請求項1記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブ。
【請求項3】
請求項1又は2記載のトラクター搭載式細断型ロールベール解体用グラブを搭載したトラクター。
【請求項4】
細断型ロールベールを解体するにあたり、請求項3記載のトラクターを用いて細断型ロールベールを把持し、次いで細断型ロールベールのラップフィルムと結束ネットを切断した後、解体場所の上で把持アームを開くことを特徴とする細断型ロールベールの解体方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−42688(P2006−42688A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−228815(P2004−228815)
【出願日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成16年2月12日から13日 農業・生物系特定産業技術研究機構畜産草地研究所主催の「新鮮でおいしい『ブランド・ニッポン』農産物提供のための総合研究 第3系:畜産 平成15年度推進会議」において文書をもって発表
【出願人】(501203344)独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 (827)
【出願人】(594156880)三重県 (58)
【Fターム(参考)】