説明

ネットワークシステムおよび伝送装置

【課題】伝送装置に対する一括設定を効率的に実行することを可能にする。
【解決手段】ネットワークシステムは、通信ネットワーク上に分散配置されたノードを構成する複数の伝送装置102と、伝送装置102を遠隔制御するネットワーク管理装置101とを含む。伝送装置102は、設定コマンドを保持する記憶領域を有する保持テーブル104と、ネットワーク管理装置101から伝送された制御コマンドCaを受信するコマンド受信部103と、制御コマンドCaに応じて保持テーブル104から読み出された設定コマンドC1〜C3に従って制御対象ハードウェア106に対して複数の設定項目を一括設定する設定制御部105と含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワーク上のノードを構成する伝送装置に対する遠隔制御技術に関し、特に、多数の伝送装置に対する設定を行うための遠隔制御技術にする。
【背景技術】
【0002】
近年、広域な通信ネットワークにおける通信速度の高速化と大容量化が急速に進んでいる。これに伴い、通信ネットワーク上のノードを構成する伝送装置の処理能力(単位時間当たりに処理できるデータ量)の大容量化が要求されている。また、通信ネットワークが大規模化すると、通信ネットワーク上の伝送装置の台数が増加するが、これら多数の伝送装置に対する設定作業量は非常に大きなものとなる。そこで、保守管理装置が伝送装置を遠隔制御することでこれら伝送装置に対する設定を効率的に行う遠隔制御技術が開発されている。
【0003】
このような遠隔制御技術に関する先行技術文献としては、たとえば、特許文献1(特開2005−229329号公報)が挙げられる。特許文献1に開示される遠隔制御技術では、ネットワーク管理装置(保守管理装置)が、WDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送装置などの伝送装置に対して、低速ファシリティ種別の設定、高速ファシリティ・パラメータ設定、アラーム設定あるいはネットワーク設定といった項目の設定を遠隔制御で実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−229329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
伝送装置の設定にはコマンド・インタフェースを使用することができる。すなわち、ネットワーク管理装置は、所定の通信プロトコルに従って設定コマンドを伝送装置に伝送する。伝送装置は、当該通信プロトコルに従って伝送された設定コマンドを受信すると、この設定コマンドに基づいて自己の制御対象ハードウェアに対する制御情報の設定を行う。ネットワーク管理装置は、伝送装置に対して、複数の設定項目の設定を順次実行することができるが、かかる手順は効率的な方法ではない。
【0006】
そこで、複数の設定項目を一括して設定する機能(以下、「一括設定機能」と呼ぶ。)を有する伝送装置が開発された。近年の通信速度の高速化と大容量化に伴い、ネットワーク管理装置から伝送装置に対する設定量も増大する傾向にあるので、伝送装置がこの一括設定機能を有すると、設定処理を効率的に行うことが可能である。
【0007】
しかしながら、ネットワーク管理装置は、この一括設定機能を有する伝送装置の他に、一括設定機能を有しない伝送装置(以下、「旧伝送装置」と呼ぶ。)も管理しなければならない場合がある。すなわち、一括設定機能を有する伝送装置と旧伝送装置とが混在して存在する通信ネットワークでは、ネットワーク管理装置と伝送装置との間のコマンド・インタフェースの形式を、一括設定機能を有する伝送装置と旧伝送装置との双方に対応した形式にしなければならないが、かかる場合、ネットワーク管理装置における制御処理が複雑化するという問題がある。
【0008】
また、伝送装置は、ローカル制御端末などの通信端末からある程度の粒度(各設定を実行するための最低限必要な単位)の設定も可能にする機能を有することが必要である。このため、旧コマンド・インターフェースと新たなコマンド・インターフェースとの両方をサポートする必要が生じるという課題がある。
【0009】
上記に鑑みて本発明の目的は、伝送装置に対する一括設定を効率的に実行することを可能にするネットワークシステムおよび伝送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、通信ネットワーク上に分散配置されたノードを構成する複数の伝送装置と、前記伝送装置を前記通信ネットワークを介して遠隔制御するネットワーク管理装置とを含むネットワークシステムが提供される。このネットワークシステムでは、前記複数の伝送装置のうち少なくとも一台は、複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、設定コマンドを保持する記憶領域を有する保持テーブルと、前記ネットワーク管理装置から所定の通信プロトコルに従って伝送された第1の制御コマンドを受信するコマンド受信部と、当該受信した第1の制御コマンドに応じて、前記保持テーブルから読み出された当該設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定する設定制御部と、を含む。
【0011】
また、本発明によれば、通信ネットワーク上に分散配置されたノードを構成する複数の伝送装置と、前記伝送装置を前記通信ネットワークを介して遠隔制御するネットワーク管理装置とを含むネットワークシステムが提供される。このネットワークシステムでは、前記複数の伝送装置のうち少なくとも一台は、複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、記憶領域を有するバックアップ部と、前記ネットワーク管理装置から所定の通信プロトコルに従って伝送された設定コマンドを受信するコマンド受信部と、当該受信された設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定するとともに、当該解釈結果を示す設定データを前記バックアップ部の当該記憶領域に保持させる設定制御部と、を含む。
【0012】
また、本発明によれば、通信ネットワーク上に配置されたノードを構成する伝送装置が提供される。この伝送装置は、複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、設定コマンドを保持する記憶領域を有する保持テーブルと、前記通信ネットワークを介して所定の通信プロトコルに従って伝送された第1の制御コマンドを受信するコマンド受信部と、当該受信した第1の制御コマンドに応じて、前記保持テーブルから読み出された当該設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定する設定制御部と、を備える。
【0013】
そして、本発明によれば、通信ネットワーク上に配置されたノードを構成する伝送装置が提供される。この伝送装置は、複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、記憶領域を有するバックアップ部と、前記通信ネットワークを介して所定の通信プロトコルに従って伝送された設定コマンドを受信するコマンド受信部と、当該受信された設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定するとともに、当該解釈結果を示す設定データを前記バックアップ部の当該記憶領域に保持させる設定制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、伝送装置に対する一括設定を効率的に実行することを可能にするネットワークシステムおよび伝送装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る実施形態のネットワークシステムの概略構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態の大容量型伝送装置の概略構成を有する機能ブロック図である。
【図3】伝送装置の設定動作を説明するための図である。
【図4】伝送装置の設定動作を説明するための図である。
【図5】伝送装置の設定動作を説明するための図である。
【図6】第2の実施形態の大容量型伝送装置の概略構成を有する機能ブロック図である。
【図7】伝送装置の設定動作を説明するための図である。
【図8】伝送装置の設定動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る実施形態のネットワークシステムの概略構成を示す図である。図1に示されるように、通信ネットワークNW上には、ノードを構成する多数の伝送装置102,…,99,…が分散配置されている。これら伝送装置102,…,99,…のうち、伝送装置102は、一括設定機能(複数の設定項目を一括して設定することが可能な機能)を有する大容量型伝送装置であり、伝送装置99は、一括設定機能を有しない旧伝送装置である。ネットワーク管理装置101は、これら伝送装置99,102を通信ネットワークNWを介して遠隔制御により管理する。なお、通信ネットワークNWとして、たとえば光伝送路を構成するバックボーン・ネットワークが挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0018】
図2は、第1の実施形態の大容量型伝送装置102の概略構成を有する機能ブロック図である。図2に示されるように、大容量型伝送装置102は、コマンド受信部103、保持テーブル104、コマンド変換部105および制御対象ハードウェア106を有する。制御対象ハードウェア106は、複数の設定項目により定まる制御状態を有し、たとえば光伝送ルータなどの通信機器である。保持テーブル104は、不揮発性メモリなどの記憶装置内に設けられており、複数の設定コマンドC1〜C3を保持する記憶領域を有する。
【0019】
コマンド受信部103は、ネットワーク管理装置101から所定の通信プロトコルに従って伝送された制御コマンドや設定コマンドを受信する機能を有する。後述するように、保持テーブル104は、保持モード中にコマンド受信部103で受信された設定コマンドC1〜C3を自己の記憶領域に保持する機能を有する。コマンド変換部(設定制御部)105は、コマンド受信部103または保持テーブル104から供給された設定コマンドC1〜C3を解釈し、その解釈結果に従ってこれら設定コマンドC1〜C3をそれぞれ設定データSC1〜SC3に変換する。そして、コマンド変換部105は、これら設定データSC1〜SC3を制御対象ハードウェア106に与えて複数の設定項目を一括設定する機能を有する。
【0020】
上記構成を有するネットワークシステムの動作を以下に説明する。
【0021】
図3〜図5は、伝送装置102の設定動作を説明するための図である。図3に示されるように、伝送装置102の動作モードが通常モードにあるとき、コマンド受信部103は、ネットワーク管理装置101から設定コマンドC1〜C3を受信すると、この設定コマンドC1〜C3をコマンド変換部105に与える。コマンド変換部105は、設定コマンドC1〜C3を解釈し、その解釈結果に従って設定コマンドC1〜C3をそれぞれ設定データSC1〜SC3に変換する。そして、コマンド変換部105は、これら設定データSC1〜SC3を制御対象ハードウェア106に与えて複数の設定項目を一括設定する。ネットワーク管理装置101は、ある制御コマンドを伝送装置102に供給することで、伝送装置102の動作モードを通常モードに移行させることができる。旧伝送装置99は、設定コマンドC1〜C3を受信したとき、これに応じて、内蔵する制御対象ハードウェア(図示せず)に対して複数の設定項目を順次設定する機能を有しているが、複数の設定項目を一括設定する機能を有していない。
【0022】
次に、図4は、伝送装置102の動作モードが保持モードにあるときの設定動作を説明するための図である。図4に示されるように、コマンド受信部103は、ネットワーク管理装置101から制御コマンドCbとともに設定コマンドC1〜C3を受信すると、この設定コマンドC1〜C3を保持テーブル104の記憶領域に保持させる。この動作が完了すると、伝送装置102の動作モードは通常モードに戻る。
【0023】
次に、図5は、伝送装置102の動作モードが設定モードにあるときの設定動作を説明するための図である。図5に示されるように、コマンド受信部103は、ネットワーク管理装置101から制御コマンドCaを受信すると、この制御コマンドCaをコマンド変換部105に与える。コマンド変換部105は、この制御コマンド(保持ストップ制御コマンド)Caに応じて、保持テーブル104から設定コマンドC1〜C3を読み出し、これら設定コマンドC1〜C3の解釈結果に従って設定データSC1〜SC3を生成する。そして、コマンド変換部105は、これら設定データSC1〜SC3を制御対象ハードウェア106に与えて複数の設定項目を一括設定する。この一括設定が完了すると、伝送装置102の動作モードは通常モードに戻る。
【0024】
上述した通り、第1の実施形態のネットワークシステムでは、ネットワーク管理装置101は、通常モードのみを有する旧伝送装置99に対する設定と、通常モード、保持モードおよび設定モードを有する大容量型伝送装置102に対する一括設定とを遠隔制御により実行することができる。すなわち、大容量型伝送装置102に対する一括設定を実行する際は、ネットワーク管理装置101は、大容量型伝送装置102に制御コマンドCaを送信すれば、大容量型伝送装置102に予め保持されている設定コマンドC1〜C3に基づいた一括設定が実行される。伝送装置に対する一括設定を効率的に実行することが可能である。
【0025】
また、ネットワーク管理装置101と大容量型伝送装置102との間のコマンド・インタフェースを、旧伝送装置99にも適用することが可能であるので、ネットワーク管理装置101における制御処理が比較的シンプルで済むという利点がある。大容量型伝送装置102を、旧伝送装置99を含む既存の通信ネットワークNWに容易に収容することができる。
【0026】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態の大容量型伝送装置102の代わりに、図6に示す大容量型伝送装置102Mが使用される。図6は、第2の実施形態の大容量型伝送装置102Mの概略構成を有する機能ブロック図である。
【0027】
図6に示されるように、大容量型伝送装置102Mは、コマンド受信部103、コマンド変換部105M、バックアップ部107および制御対象ハードウェア106を有する。制御対象ハードウェア106は、複数の設定項目により定まる制御状態を有し、たとえば光伝送ルータなどの通信機器である。バックアップ部107は、不揮発性メモリなどの記憶装置であり、設定データSC1〜SC3を格納する記憶領域を有する。
【0028】
コマンド受信部103は、ネットワーク管理装置101から所定の通信プロトコルに従って伝送された制御コマンドや設定コマンドを受信する機能を有する。コマンド変換部(設定制御部)105Mは、コマンド受信部103から供給された設定コマンドC1〜C3を解釈し、その解釈結果に従ってこれら設定コマンドC1〜C3をそれぞれ設定データSC1〜SC3に変換する。
【0029】
そして、大容量型伝送装置102Mの動作モードが通常モードにあるとき、コマンド変換部105Mは、これら設定データSC1〜SC3を制御対象ハードウェア106に与えて複数の設定項目を一括設定する機能と、これら設定データSC1〜SC3をバックアップ部107に記憶させるバックアップ機能とを有する。これにより、設定データSC1〜SC3の一括設定の際に、これら設定データSC1〜SC3をバックアップ部107にバックアップすることができる。
【0030】
図7は、制御対象ハードウェア106の設定には異常が無いが、バックアップ部107内のバックアップデータ(設定データSC1〜SC3)が消失した状態を表している。この場合、図8に示されるように、ネットワーク管理装置101は、制御コマンドCdを大容量型伝送装置102Mに供給することができる。この制御コマンドCdに応じて、コマンド変換部105Mは、制御対象ハードウェア106に対する一括設定を実行せずに、設定データSC1〜SC3のバックアップ部107へのバックアップ(すなわち、設定データSC1〜SC3のバックアップ部107への上書き保存)を実行する。その後、ネットワーク管理装置101は、制御コマンドCeを大容量型伝送装置102Mに供給することで、大容量型伝送装置102Mの動作モードを通常モードに戻すことができる。
【0031】
上記の通り、本実施形態の大容量型伝送装置102Mを使用したネットワークシステムでは、大容量型伝送装置102Mに対する一括設定を効率的に実行することが可能である。また、本実施形態のネットワークシステムは、制御コマンドの履歴に基づいて伝送装置102Mのバックアップ情報(バックアップ部107に保存される設定データ)のみを再構築したい場合に好適である。
【0032】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【符号の説明】
【0033】
99 伝送装置(旧伝送装置)
NW 通信ネットワーク
101 ネットワーク管理装置
102,102M 伝送装置(大容量型伝送装置)
103 コマンド受信部
104 保持テーブル
105,105M コマンド変換部(設定制御部)
106 制御対象ハードウェア
107 バックアップ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク上に分散配置されたノードを構成する複数の伝送装置と、前記複数の伝送装置を前記通信ネットワークを介して遠隔制御するネットワーク管理装置とを含むネットワークシステムであって、
前記複数の伝送装置のうち少なくとも一台は、
複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、
設定コマンドを保持する記憶領域を有する保持テーブルと、
前記ネットワーク管理装置から所定の通信プロトコルに従って伝送された第1の制御コマンドを受信するコマンド受信部と、
当該受信した第1の制御コマンドに応じて、前記保持テーブルから読み出された当該設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定する設定制御部と、
を含む、ネットワークシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のネットワークシステムであって、前記コマンド受信部は、第2の制御コマンドとともに前記設定コマンドを受信したとき、当該受信した設定コマンドを前記保持テーブルの当該記憶領域に記憶させる、ネットワークシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のネットワークシステムであって、
前記複数の伝送装置のうち少なくとも一台は、
複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、
前記ネットワーク管理装置から所定の通信プロトコルに従って前記第1の制御コマンドを伴わない設定コマンドを受信するコマンド受信部と、
当該受信した設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を設定する設定制御部と、
を含む、ネットワークシステム。
【請求項4】
通信ネットワーク上に分散配置されたノードを構成する複数の伝送装置と、前記複数の伝送装置を前記通信ネットワークを介して遠隔制御するネットワーク管理装置とを含むネットワークシステムであって、
前記複数の伝送装置のうち少なくとも一台は、
複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、
記憶領域を有するバックアップ部と、
前記ネットワーク管理装置から所定の通信プロトコルに従って伝送された設定コマンドを受信するコマンド受信部と、
当該受信された設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定するとともに、当該解釈結果を示す設定データを前記バックアップ部の当該記憶領域に保持させる設定制御部と、
を含む、ネットワークシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のネットワークシステムであって、前記コマンド受信部が前記ネットワーク管理装置から制御コマンドとともに設定コマンドを受信したとき、前記設定制御部は、当該受信した設定コマンドを解釈し、前記制御対象ハードウェアに対する前記複数の設定項目の一括設定を行わずに、その解釈結果を示す設定データを前記バックアップ部の当該記憶領域に保持させる、ネットワークシステム。
【請求項6】
通信ネットワーク上に配置されたノードを構成する伝送装置であって、
複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、
設定コマンドを保持する記憶領域を有する保持テーブルと、
前記通信ネットワークを介して所定の通信プロトコルに従って伝送された第1の制御コマンドを受信するコマンド受信部と、
当該受信した第1の制御コマンドに応じて、前記保持テーブルから読み出された当該設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定する設定制御部と、
を備える伝送装置。
【請求項7】
請求項6に記載の伝送装置であって、前記コマンド受信部は、第2の制御コマンドとともに設定コマンドを受信したとき、当該受信した設定コマンドを前記保持テーブルの当該記憶領域に記憶させる、伝送装置。
【請求項8】
請求項6または7に記載の伝送装置であって、
前記コマンド受信部が前記第1の制御コマンドを伴わない設定コマンドを受信したとき、前記設定制御部は、当該受信した設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定する、伝送装置。
【請求項9】
通信ネットワーク上に配置されたノードを構成する伝送装置であって、
複数の設定項目により定まる制御状態を有する制御対象ハードウェアと、
記憶領域を有するバックアップ部と、
前記通信ネットワークを介して所定の通信プロトコルに従って伝送された設定コマンドを受信するコマンド受信部と、
当該受信された設定コマンドを解釈し、その解釈結果に従って前記制御対象ハードウェアに対して前記複数の設定項目を一括設定するとともに、当該解釈結果を示す設定データを前記バックアップ部の当該記憶領域に保持させる設定制御部と、
を備える伝送装置。
【請求項10】
請求項9に記載の伝送装置であって、前記コマンド受信部が制御コマンドとともに設定コマンドを受信したとき、前記設定制御部は、当該受信した設定コマンドを解釈し、前記制御対象ハードウェアに対する前記複数の設定項目の一括設定を行わずに、その解釈結果を示す設定データを前記バックアップ部の当該記憶領域に保持させる、伝送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−193264(P2010−193264A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−36489(P2009−36489)
【出願日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】