説明

ハロゲン化銀カラー反転写真感光材料

【課題】 感度・粒状性に優れ、かつ脱銀性と処理安定性に優れたハロゲン化銀カラー反転写真感光材料を提供すること。
【解決手段】 全投影面積の70%以上が臭化銀含率が共に70モル%以上であり、アスペクト比12以上の平板状ハロゲン化銀ホスト粒子およびハロゲン化銀突起部より構成されたハロゲン化銀粒子を含有するハロゲン化銀写真乳剤層を少なくとも1層有し、かつ、少なくとも1層の感光性乳剤層中に下式(I)で表される化合物の少なくとも1種、更に該感光材料中のいずれかの少なくとも1層中に下記1)〜3)の複素環化合物の少なくとも1種を各々含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー反転写真感光材料。式(I):A−(L)p−Z;1)環構成原子に窒素原子を1個含む化合物、2)環構成原子にヘテロ原子を2個含み、かつこのうちの少なくとも1個のヘテロ原子が窒素原子である化合物、3)環構成原子にヘテロ原子を3個以上含む化合物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に各々少なくとも1層のイエロー発色するカラーカプラーを含有する青感光性乳剤層ユニット、マゼンタ発色するカラーカプラーを含有する緑感光性乳剤層ユニットおよびシアン発色するカラーカプラーを含有する赤感光性乳剤層ユニットを有し、像様露光された後、黒白現像され、その後残存ハロゲン化銀を用いて、カラー発色現像させることによりポジ像を得るハロゲン化銀カラー反転写真感光材料であって、全投影面積の70%以上が、互いに平行な2つの主平面を有するアスペクト比12以上の平板状ハロゲン化銀ホスト粒子、および該ホスト粒子表面上にエピタキシャル接合したハロゲン化銀の突起部より構成され、かつ該ホスト粒子および該突起部の臭化銀含率がともに70モル%以上であるハロゲン化銀粒子で占められているハロゲン化銀写真乳剤層を少なくとも1層有し、かつ、前記感光性乳剤層の少なくとも1層中に下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも1種、さらに該感光材料中のいずれかの少なくとも1層中に下記1)〜3)のいずれかの化合物の少なくとも1種をそれぞれ含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー反転写真感光材料。
一般式(I)
A−(L)p−Z
一般式(I)中、Aは現像主薬酸化体と反応して(L)p-Zを開裂する基を表し、LはAとの結合が開裂した後にZを開裂する基を表し、pは0または1〜3の整数を表す。ここで、pが複数の時、p個のLは互いに同じであっても異なってもよい。Zは漂白促進剤残基を表す。
1)環構成原子にヘテロ原子を1個含み、かつ該へテロ原子が窒素原子である複素環化合物、
2)環構成原子にヘテロ原子を2個含み、かつこのうちの少なくとも1個のヘテロ原子が窒素原子である複素環化合物、
3)環構成原子にヘテロ原子を3個以上含む複素環化合物。
【請求項2】
前記1)または2)のいずれかの化合物が、下記一般式(II)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー反転写真感光材料。
【化1】

一般式(II)中、ZはC=Nを構成する窒素原子を含むヘテロ原子を1個または2個持つ複素環を表わす。Xは水素または置換基を表わす。
【請求項3】
前記Xが、Zと結合する原子が、硫黄原子、酸素原子、窒素原子または炭素原子である置換基であって、該置換基中に親水性基を有する置換基であることを特徴とする請求項2に記載のハロゲン化銀カラー反転写真感光材料。
【請求項4】
前記3)の化合物が、現像主薬の酸化体と反応して酸化カップリング反応する化合物であることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー反転写真感光材料。

【公開番号】特開2007−78852(P2007−78852A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−264105(P2005−264105)
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】