説明

バックライトユニット

【課題】導光板等の位置が変化しても、有効表示エリアの端部に輝線が生じることを抑制することができるバックライトユニットを提供すること。
【解決手段】本発明にかかるバックライトユニット121は、光源1と、光入射面となる側面が光源1と隣接して配置され、側面に入射した光源1からの光を発光面7から出射させる導光板2とを有するものである。さらに、導光板2の発光面7と反対側に配置され、光源1周囲を覆うように延設された反射シート3と、反射シート3を曲げることにより形成され、導光板2の光入射面に端が接触して導光板2との接触位置が導光板2の位置に応じて変化する接触部3dと、導光板2の発光面7側から反射シート3を光源1側に押さえ込む光学シート8とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトユニットに関し、例えば反射シートを有するバックライトユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、低消費電力や小型軽量といった特徴を有することから、パーソナルコンピュータのモニタや携帯情報端末機器のモニタなどに広く用いられている。液晶表示装置は、非発光型であり、例えばバックライトユニットが用いられる。そして、液晶が光の透過率などを変化させることにより、バックライトユニットからの光量を制御することができる。これにより、所望の画像が表示される。
【0003】
上記のようなバックライトユニットは、薄型化の要請により、側面に配置された線状光源を面状光源に変更するエッジライト型のバックライトユニットが多く用いられている。ここで、従来のエッジライト型のバックライトユニットの一例を図4を用いて説明する。図4は、従来のバックライトユニット121の構成を示す断面図である。
【0004】
バックライトユニット121は、光源1、導光板2、反射シート3、拡散シート4、プリズムシート5等を備え、これらをフレーム6に収納した構成となっている。光源1は、導光板2の側面(光入射面)に配置され、光を出射する。導光板2は、光源1から光入射面に入射された光を反射・拡散させ、発光面7の全体より出射する。反射シート3は、光源1及び導光板2を覆うように形成され、光源1からの光を導光板2の光入射面側に反射させ、導光板2からの光を導光板2の上面(発光面7)側に反射させる。拡散シート4及びプリズムシート5は、導光板2の発光面7側に配置される。そして、拡散シート4によって、導光板2からの光を拡散させ、プリズムシート5によって、発光面方向の輝度を増す。バックライトユニット121はこのような構成であり、光を効率よく面内均一に広げ、液晶表示パネル等を照射する。
【0005】
しかし、このようなバックライトユニット121は、光源1を覆う反射シート3と、導光板2との間に隙間が生じ、図4の矢印方向に光が出射してしまう。これは、折り曲げられた反射シート3に復元力が働き、外側に広がってしまうためである。このため、導光板2の端部において、導光板2に入射せず、光源1から直接光が出射してしまう。そして、導光板2に入射し均一に拡散された光より、高輝度の光がこの隙間から出射し、導光板2上の光量とこの隙間からの光量との差によって、導光板2の有効発光エリアの端部に輝線が生じていた。このため、輝線が生じる部分を表示エリア外とすることで対策を行っていたが、外形が大きくなってしまい好ましくない。また、反射シート3を図4より長くして、反射シート3と導光板2の発光面7とを一部重なるようにしてもよいが、この重なった部分が陰となってしまい、有効発光エリアが狭まってしまうので好ましくない。
【0006】
上記のような問題を解決する方法が例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の技術では、反射シートを図4より長くして、導光板の光源に隣接する端面にテープによって固定する。これによって、輝線の発生を防止している。
【特許文献1】特開2006−84757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載の技術は、テープで反射シートを固定しているため作業性が低下し、例えば高温時によるテープ剥れの問題が生じることがある。また、テープで固定するためには、反射シートを直角に折り曲げる必要があるが、直角に曲げる場合、折り曲げる寸法は、光源からの入射光を妨げないように、例えば1.0mm程度に小さくする必要がある。このように、折り曲げる寸法が非常に小さく、直角に折り曲げることが困難であった。また、直角に折り曲げられたとしても、折り曲げる寸法が非常に小さいため、テープで固定できる部分も限られてしまい、テープ強度は不十分となる。テープ強度が不十分なことに加えて、上記のように、折り曲げられた反射シートには復元力が働き、外側に広がろうとするため、容易にテープが剥れてしまうことが考えられる。
【0008】
また、反射シートの抜き公差、取り付けの位置関係等によってクリアランスが必要な場合、テープで固定されることにより、クリアランスの吸収ができず、テープが剥れてしまうことがある。さらに、導光板の位置が不安定である場合、導光板が移動することによっても、導光板と反射シートを貼り付けていたテープが剥れてしまう。このように、テープが剥れてしまった場合、上記のように、折り曲げる寸法が、1.0mm程度と非常に小さいため、導光板に追従することはできず、結果導光板と反射シートとの間に隙間が生じてしまう。これにより、導光板の有効発光エリアの端部に輝線が生じていた。
【0009】
本発明は、上記の問題を鑑みるためになされたものであり、導光板等の位置が変化しても、有効表示エリアの端部に輝線が生じることを抑制することができるバックライトユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかるバックライトユニットは、光源と、光入射面となる側面が前記光源と隣接して配置され、前記側面に入射した光源からの光を発光面から出射させる導光板と、前記導光板の発光面と反対側に配置され、前記光源周囲を覆うように延設された反射シートと、前記反射シートを曲げることにより形成され、前記導光板の光入射面に端が接触して前記導光板との接触位置が前記導光板の位置に応じて変化する接触部と、前記導光板の発光面側から前記反射シートを前記光源側に押さえ込む押さえ込み部材とを有するものである。これにより、導光板等の位置が変化しても、有効表示エリアの端部に輝線が生じることを抑制することができる。
【0011】
上記のバックライトユニットにおいて、前記押さえ込み部材が光学シートであることが好ましい。これにより、作業性が向上する。
【0012】
また、上記のバックライトユニットにおいて、前記接触部は、前記反射シートを前記光源側に略への字型に折り曲げることにより形成されていることが好ましい。
【0013】
そして、上記のバックライトユニットにおいて、前記光源、前記導光板、及び前記反射シートを収納するフレームを有し、前記光源の前記導光板と反対側で、前記反射シートの延設部の側部と前記フレームの内部側面とが接触し、前記反射シートは、前記フレームの内部側面から前記導光板の光入射面までの距離より1〜2mm、前記反射シートの延設部の側部上端から前記反射シートの延設部の端までの長さが長くなるように折り曲げられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、導光板等の位置が変化しても、有効表示エリアの端部に輝線が生じることを抑制することができるバックライトユニットを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
実施の形態.
まず、表示装置について図1を用いて説明する。ここでは、一例として、透過型の液晶表示装置について説明する。図1は、液晶表示装置131の構成を示す断面図である。
【0016】
液晶表示装置131は、液晶表示パネル120、バックライトユニット121、駆動回路(不図示)等を備えるものである。液晶表示パネル120は、TFTアレイ基板122と、TFTアレイ基板122に対向して配置される対向基板123とを外周縁にて、シール剤124を用いて貼り合わせ、その間に液晶層125を形成して封止したものである。TFTアレイ基板122は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)126を有する。そして、シール剤124で囲まれる領域にて、1画素ごとに画素電極127が配置される。
【0017】
バックライトユニット121は、液晶表示パネル120の反視認側に配置され、液晶表示パネル120の背面側から光を照射する。そして、TFTアレイ基板122の端部には、駆動回路(不図示)が設けられる。これにより、外部からの各種信号が供給される。それらの信号に応じて、TFT126のON、OFFが制御され、TFT126がON状態のとき、画素電極127に表示電圧が印加される。
【0018】
対向基板123は、カラーフィルタ層128及び対向電極129を有している。カラーフィルタ層128は、例えばブラックマトリクス(BM)層と、赤(R)緑(G)青(B)の着色層とを有している。対向電極129は、対向基板123の液晶層125側に配置され、液晶層125に信号電位を供給するための共通電位を与える。なお、例えばIPS方式の液晶表示装置に用いられる場合、対向電極129はTFTアレイ基板122側に配置される。そして、対向基板123と対向電極129との間にて、画素電極127及びTFT126に対向する領域に、カラーフィルタ層128が形成され、このカラーフィルタ層128を用いてカラー表示が行われる。
【0019】
また、TFTアレイ基板122および対向基板123の液晶層125側の表面には、液晶を配向させるための液晶配向膜(不図示)が形成されている。そして、TFTアレイ基板122と対向基板123の外側に、それぞれ偏光板130等が貼付され、液晶表示パネル120が形成される。液晶表示装置131は、以上のように構成されている。また、上記の構成は一例であり、これ以外の構成でもよい。
【0020】
画素電極127と対向電極129との間の電界によって、液晶が駆動される。すなわち、基板間の液晶の配向方向が変化する。これにより、液晶層125を通過する光の偏光状態が変化する。すなわち、偏光板130を通過して直線偏光となった光は液晶層125によって、偏光状態が変化する。具体的には、バックライトユニット121からの光及び外部から入射した外光は、偏光板130によって直線偏光になる。そして、この直線偏光が液晶層125を通過することによって、偏光状態が変化する。
【0021】
従って、偏光状態によって、対向基板123側の偏光板130を通過する光量が変化する。すなわち、バックライトユニット121から液晶表示パネル120を透過する透過光のうち、視認側の偏光板130を通過する光の光量が変化する。液晶の配向方向は、印加される表示電圧によって変化する。従って、表示電圧を制御することによって、視認側の偏光板130を通過する光量を変化させることができる。すなわち、画素毎に表示電圧を変えることによって、所望の画像を表示することができる。
【0022】
次に、エッジライト型のバックライトユニット121について図2及び図3を用いて説明する。図2は、バックライトユニット121の構成を示す断面図である。図3は、バックライトユニット121の構成を示す斜視図である。なお、図3においては、反射シート3の構成が分かりやすいように、反射シート3以外の光学シート8の図示を省略する。また、フレーム6は矩形の箱状になっているが、図3においては、フレーム6の側面、底面以外は図示を省略する。
【0023】
図2に示されるように、バックライトユニット121は、光源1、導光板2、反射シート3、及び拡散シート4やプリズムシート5等の光学シート8を備え、これらをフレーム6に収納した構成となっている。光源1は、導光板2の側面(光入射面)に隣接して配置され、光を出射する。光源1としては、例えば蛍光管を用いることができる。導光板2は、光源1から光入射面に入射された光を反射・拡散させ、発光面7から出射させる。これにより、線状光が面状光に変更され、面全体を照射する。また、導光板2の厚さは、光源1が蛍光管である場合には、同蛍光管の直径のおよそ1.2〜1.3倍である。導光板2の厚さをこれ以上厚くしたとしても、輝度はほとんど上昇しない。
【0024】
反射シート3は、導光板2の発光面7(光出射面)と反対側に配置され、光源1周囲を覆うように延設されている。反射シート3の導光板2からはみ出した部分を延設部とする。すなわち、反射シート3の延設部によって、光源1周囲が覆われ、光源1が内包されている。具体的には、反射シート3は、光源1及び導光板2の下(導光板2の発光面7と反対側)に配置され、光源1の導光板2と反対側において、略コの字型に折り曲げられている。すなわち、反射シート3の略コの字型に折り曲げられた部分が延設部である。これにより、光源1の右面以外の3面(上面、左面、下面)が反射シート3によって覆われる。ここで、光源1の右面とは、光源1の導光板2と隣接する面、すなわち光源1の光出射面である。
【0025】
また、延設部のコの字型に折り曲げられたそれぞれの部分は、底部3a、側部3b、上部3cとなる。底部3a及び上部3cは、導光板2の発光面7に対して平行となり、発光面7側が上部3c、発光面7と反対側が底部3aである。側部3bは、導光板2の発光面7に対して垂直となっている。また、コの字型に折り曲げられた延設部の2つの屈曲点をそれぞれA、Bとする。屈曲点Aを折り曲げることにより、側部3b、上部3c、及び後述する接触部3dを有する部分が底部3aから分けられる。すなわち、屈曲点Aを折り曲げることにより、底部3aが形成される。さらに、屈曲点Bを折り曲げることにより、上部3c及び後述する接触部3dを有する部分が側部3bから分けられる。すなわち、屈曲点Bを折り曲げることにより、側部3bが形成される。反射シート3は、光源1からの光を導光板2の光入射面側に反射させ、導光板2からの光を導光板2の上面(発光面7)側に反射させる。
【0026】
そして、反射シート3の端部は、光源1の上面で光源1側に略への字型に折り曲げられている。すなわち、反射シート3の折り曲げ角度は、鈍角となっている。反射シート3を略への字型に折り曲げられる点を屈曲点Cとする。屈曲点Cを折り曲げることにより、上部3cと接触部3dが分けられ、上部3c及び接触部3dが形成される。このように、屈曲点Cは略への字型に折り曲げられるため、接触部3dは、導光板2の発光面7又は光入射面に対して傾斜している。反射シート3の延設部は、導光板2側から順に底部3a、側部3b、上部3c、接触部3dと延在している。また、屈曲点A、屈曲点B、屈曲点Cと折り曲げることにより、これらの部分は形成される。本実施の形態では、折り曲げやすいように、折り線にミシン目を設けている。なお、ミシン目から光が漏れたとしても、有効発光エリア外なので、影響はほとんどない。
【0027】
反射シート3の側部3bは、フレーム6内面に接触している。より具体的には、光源1の導光板2と反対側で、反射シート3の側部3bは、フレーム6の内部側面に接触している。屈曲点Cよりもフレーム6の内部側面側に配置された屈曲点Bから先端までの反射シートの長さは、フレーム6の側部3bとの接触面から導光板2の光入射面までの距離(xとする)より1〜2mm程度長くなっている。すなわち、フレーム6内部側面から導光板2の光入射面までの距離より、屈曲点Bから反射シート3の先端間での長さのほうが1〜2mm程度長くなっている。
【0028】
そして、反射シート3を屈曲点Cで略への字型折り曲げることにより、接触部3dが形成される。このように、反射シート3は、フレーム6の内面側部から導光板2の光入射面までの距離より1〜2mm、反射シート3の側部3b上端から反射シート3の延設部の端までの長さが長くなるように屈曲点Bで折り曲げられている。すなわち、反射シート3の上部3c及び接触部3dの長さは、[x+(1〜2)]mm程度に設定されている。このように、xより1〜2mm長くないと、後述するように、先端から屈曲点Bまでの間で反射シート3を鈍角に曲げることで形成される接触部3dが導光板2に接触しないことがある。また、この長さは、バックライトユニット121の大きさに関わらず、[x+(1〜2)]mm程度にすればよい。また、略への字型に折り曲げる箇所は、特に限定されず、上面(液晶表示パネル120側の面)のどの位置で略への字型に折り曲げてもよい。好ましい位置は、光源1である蛍光管上である。さらには、屈曲点Bから端側では反射シート3を折り曲げず、屈曲点Bから反射シート3を曲面状に曲げて接触部3dを形成してもよい。
【0029】
そして、反射シート3の接触部3dの端を、導光板2の光入射面(端面)に接触させる。ここで、接触させる位置は、導光板2の光入射面のできるだけ上側が好ましい。これにより、光源1から導光板2に入射する光量が低減することを抑制することができる。また、上記のように反射シート3を略への字型に折ればよく、折り曲げる角度を直角に設定する必要がない。このため、直角に折り曲げるよりも、折り曲げる長さを確保でき、作業性が向上する。すなわち、特許文献1と比較して、接触部3dの短辺の長さを長くすることができ、折り曲げやすくなる。また、折癖をつける程度で、十分に効果を発揮することができるので、簡便である。また、反射シート3の接触部3dと導光板2とは、固定させず、接触部3dが移動できるようになっている。これにより、反射シート3の抜き公差、取り付けの位置関係によって、クリアランスが必要な場合でも、そのたるみで吸収させ、常時反射シート3と導光板2の端面とを接触させることができる。すなわち、導光板2等の位置がずれても、接触部3dの端が導光板2端面に追従する。つまり、導光板2等の位置に応じて、導光板2と接触部3dとの接触位置も変化する。具体的には、導光板2が光源1から離れると、導光板の光入射面の上側で接触部3dの端が接触する。
【0030】
これにより、接触部3dと導光板2との間に隙間が生じにくく、光漏れを抑制することができる。すなわち、導光板2の発光面7の均一化が可能となる。そして、有効発光エリアの端部で輝線が発生することを抑制することができる。また、液晶表示装置131を組み立てる際に、有効発光エリアと表示エリアとを近づけても、液晶表示パネル120が均一に照射されるため視認性が低下しにくい。さらに、このように有効発光エリアと表示エリアとを近づけることにより、液晶表示装置131の外形を小さくすることができる。また、上記のように、接触部3dを固定させる必要がないので、テープ、粘着材等の固定手段が不要であり、少ない部品数で構成することができる。このため、コストが低く抑えられ、構成・製造工程を簡素化することもできる。また、固定させないため、作業的に困難な場合は、導光板2端面から接触部3dを容易に離すことができる。
【0031】
また、図3に示されるように、接触部3dの上面、すなわち接触部3dの光源1側の面と反対側の面には、光吸収性のある色材を印刷することにより、光吸収層が配設されている。これは、接触部3dと導光板2との位置関係によって光が漏れて、再度輝線が発生することを抑制するためである。具体的には、導光板2の光入射面において、接触部3dと接触する位置より上側(発光面7側)の部分から多少漏れる光によって再度輝線が発生することを抑制するためである。図2において、この部分は、点線で丸く囲んだ領域である。本実施の形態では、接触部3d上面にグレーの色材を印刷する。印刷される色はこれに限らず、光吸収性を有するその他の色、例えば黒色であってもよい。ただし、黒色だと暗くなり、陰になってしまうので、グレーの方が好ましい。また、印刷される色材は、無彩色系であるのが好ましい。これにより、バックライトユニット121からの光に色が映ることが抑制される。本実施の形態では、色材を印刷して光吸収層を設けたが、テープを接触部3dに貼り付ける等によって光吸収層を設けてもよい。
【0032】
そして、反射シート3上面側から押さえ込み部材としての光学シート8によって押さえこむ。すなわち、反射シート3の上部3c上面と光学シート8とを接触させる。なお、接触部3dを曲面状にしたときは、接触部3dと光学シート8とが接触する。これにより、反射シート3が復元力によって上側にあがることが抑制される。すなわち、接触部3dが導光板2端面から離れることが抑制され、接触部3dと導光板2との間に隙間が生じにくくなる。ここで、光学シート8とは、例えば拡散シート4、プリズムシート5等であり、導光板2の発光面7側に配置される。そして、拡散シート4によって、導光板2からの光を拡散させ、プリズムシート5によって、発光面方向の輝度を増す。なお、光学シート8は、必要に応じて、適宜選択することができる。また、本実施の形態では、押さえ込み部材として光学シート8を用いたが、これに限られない。押さえ込み部材として、例えば反射シート3の上部3cを覆うようなフレームを用いてもよいが、光学シート8を用いたほうが好ましい。これにより、本実施の形態のような反射シート3上が略全域に亘って開口されたフレーム6を用いることができ、フレーム6に部材を組み込みやすくなる。そして、作業性も向上する。バックライトユニット121はこのような構成であり、光を効率よく面内均一に広げ、液晶表示パネル120等を照射する。
【0033】
本実施の形態にかかるバックライトユニット121によれば、上記のように導光板2等の位置が変化しても、有効表示エリアの端部に輝線が生じることを抑制することができ、均一な発光特性を得られる。このため、導光板2端面を表示エリアに近づけることができ、表示装置の外形を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施の形態にかかる液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【図2】実施の形態にかかるバックライトユニットの構成を示す断面図である。
【図3】実施の形態にかかるバックライトユニットの構成を示す斜視図である。
【図4】従来のバックライトユニットの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 光源、2 導光板、3 反射シート、3a 底部、3b 側部、
3c 上部、3d 接触部、4 拡散シート、5 プリズムシート、
6 フレーム、7 発光面、8 光学シート、
120 液晶表示パネル、121 バックライトユニット、
122 TFTアレイ基板、123 対向基板、124 シール剤、
125 液晶層、126 TFT、127 画素電極、
128 カラーフィルタ層、129 対向電極、130 偏光板、
131 液晶表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
光入射面となる側面が前記光源と隣接して配置され、前記側面に入射した光源からの光を発光面から出射させる導光板と、
前記導光板の発光面と反対側に配置され、前記光源周囲を覆うように延設された反射シートと、
前記反射シートを曲げることにより形成され、前記導光板の光入射面に端が接触して前記導光板との接触位置が前記導光板の位置に応じて変化する接触部と、
前記導光板の発光面側から前記反射シートを前記光源側に押さえ込む押さえ込み部材とを有するバックライトユニット。
【請求項2】
前記押さえ込み部材が光学シートである請求項1に記載のバックライトユニット。
【請求項3】
前記接触部は、前記反射シートを前記光源側に略への字型に折り曲げることにより形成される請求項1又は2に記載のバックライトユニット。
【請求項4】
前記光源、前記導光板、及び前記反射シートを収納するフレームを有し、
前記光源の前記導光板と反対側で、前記反射シートの延設部の側部と前記フレームの内部側面とが接触し、
前記反射シートは、前記フレームの内部側面から前記導光板の光入射面までの距離より1〜2mm、前記反射シートの延設部の側部上端から前記反射シートの延設部の端までの長さが長くなるように折り曲げられている請求項1乃至3のいずれかに1項に記載のバックライトユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−209837(P2008−209837A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48722(P2007−48722)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000103747)オプトレックス株式会社 (843)
【Fターム(参考)】