説明

バンド掛け機

【課題】例えば、フォーク挿入用の開口高さが異なるパレットが混在して使用されている場合に、バンド掛け機本体のバンドウェイの高さを適正な高さに調整することができるパレット用バンド掛け機を提供する。
【解決手段】バンド掛け機本体22の側方にバンドを案内する平板状のバンドウェイ23が具備されるとともに、パレット24に形成されたフォーク挿入用開口25内にバンドウェイ23を差し込むことにより、パレット24上に載置された物品Mをパレット24ごと梱包することが可能なパレット用バンド掛け機21であって、バンド掛け機本体22のバンドウェイ取付板52に上下方向への高さ調整手段30を介在させ、この高さ調整手段30を外方から手動ハンドル28を介して操作することにより、バンドウェイ取付板52を上下方向に移動させてバンドウェイ23の取付高さを調整可能に設定した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレット用バンド掛け機に関するもので、詳しくは、パレットに形成されたフォークの爪が入る部分の開口に、水平方向からバンド挿通用のバンドウェイを差し込んで、物品をパレットごとバンド掛けすることが可能な半自動のパレット用バンド掛け機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、建築で使用されるスレート板や瓦などのように、割れ易かったり荷崩れし易かったりする物品を他の場所に搬送する場合、通常、パレットに載せた状態でバンド掛けされ、パレットごと他の場所に搬送される場合がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
一方、市場で使用されているパレットとしては、木製あるいは合成樹脂製など様々で、また二方差しあるいは四方差しなどのように構造上の違いがあることにより、これらのパレットでは、フォークの爪の入る部分の開口高さが異なる場合がある。
【0004】
また、半自動のパレット用バンド掛け機では、バンド掛け機本体の側方に平板状のバンドウェイが水平方向に突出されたものがある。
このように異種類が混在された多数のパレットを、バンドウェイが突出された半自動のバンド掛け機でバンド掛けする場合には、バンドウェイの高さとパレットのフォークの爪の入る部分の開口高さが適正でない場合がある。そのような場合に、バンドウェイをパレット内に挿入しようとしても挿入できず、最悪の場合にはバンドウェイ及びパレットを破損してしまうという問題があった。
【特許文献1】特許第3524003号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来の実情に鑑み、例えば、フォーク挿入用の開口高さが異なるパレットが複数混在して使用されている場合に、バンド掛け機本体のバンドウェイの高さを適正な高さに調整することができるパレット用バンド掛け機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明は、
バンド掛け機本体の側方にバンドを案内する平板状のバンドウェイが具備されるとともに、パレットに形成されたフォーク挿入用開口内に前記バンドウェイを差し込むことにより、前記パレット上に載置された物品を前記パレットごと梱包することが可能なパレット用バンド掛け機であって、
前記バンド掛け機本体に対する前記バンドウェイの取付部としてのバンドウェイ取付板に上下方向への高さ調整手段を介在させ、この高さ調整手段を外方から手動ハンドルを介して操作することにより、前記バンドウェイ取付板を上下方向に移動させ、前記バンドウェイの取付高さを調整可能に設定したことを特徴としている。
【0007】
このような構成であれば、操作ハンドルを介して高さ調整手段を操作すれば、バンドウェイの高さを適宜な位置に変更することができる。
ここで、本発明では、前記高さ調整手段は、前記手動ハンドルの回動支点側基端部に接続された歯車と、この歯車に噛合されるとともに前記バンドウェイ取付板に固定されたラックと、を備え、
前記手動ハンドルを介して前記歯車を回転させることにより前記ラックが上下いずれかの方向に直線移動され、これに伴って前記バンドウェイ取付板および前記バンドウェイが上下いずれかの方向に移動されて前記バンドウェイの取付高さが調整されることが好ましい。
【0008】
このような構成であれば、歯車の回転動作により確実にバンドウェイを上下方向に案内することができる。
また、本発明では、 前記高さ調整手段は、前記手動ハンドルの回動支点側基端部に設置された作動用レバーと、
前記作動用レバーを上下で挟むように互いに対向して配置され、前記作動用レバーの回動動作に伴って上下いずれかの方向に移動する一対のレバー受けと、
前記一対のレバー受けに一体的に固定され、前記レバー受けが移動するときに、このレバー受けとともに同方向へ移動する移動側ガイドと、
この移動側ガイドの上下方向への移動を案内する固定側ガイドと、
前記移動側ガイドと一体に上下いずれかの方向に移動するバンドウェイ取付板と、から構成され、
前記手動ハンドルを介して前記作動用レバーを回動動作させることにより、前記レバー受けを上下いずれかの方向に移動させ、このレバー受けの移動に伴って前記移動側ガイドおよび前記バンドウェイ取付板を、前記固定側ガイドに沿って上下いずれかの方向に移動させ、前記バンドウェイの高さが調整されるようにしても良い。
【0009】
このような構成であれば、前記作動用レバーの回動動作により、バンドウェイの高さを調整することができる。
また、本発明は、前記高さ調整手段は、前記手動ハンドルの回動支点側基端部が一体的に支持され、かつ軸端面に偏芯軸を備えた第1のシャフトと、この第1のシャフトに対して所定間隔離間して平行に配置され、かつ軸端面に偏芯軸を備えた第2のシャフトと、これら第1のシャフトと第2のシャフトとの各偏芯軸間に差し渡されるとともに前記バンドウェイ取付板が固定されたリンクプレートと、から構成され、
前記手動ハンドルが動作された場合に、前記第1のシャフトが前記手動ハンドルの操作量に応じて回動され、さらにこの第1のシャフトの回動が、前記リンクプレートを介して前記第2のシャフトに伝達され、これにより前記第2のシャフトが前記第1のシャフトと同様に回動されることにより、前記バンドウェイ取付板および前記バンドウェイが上下いずれかの方向に移動されて前記バンドウェイの高さが調整されることでもきる。
【0010】
このような構成であれば、2本のシャフトとリンクプレートとの組み合わせでバンドウェイの高さを調整することができる。
さらに、本発明では、前記手動ハンドルの移動域に複数個の位置決め部を設け、この位置決め部に前記手動ハンドルを係止させることにより、前記バンドウェイの高さが、複数段階に位置決め固定可能としても良い。
【0011】
このような構成であれば、バンドウェイ側の自重を利用することにより、バンドウェイの高さを例えば、3段階に調整することもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るパレット用バンド掛け機によれば、パレットの開口内に挿入されるバンドウェイの高さをパレットの開口高さに合わせて調整することができる。これにより、パレットの種類が異なる場合であってもバンド掛けを行うことができ、またバンドウェイ及びパレットを破損してしまうことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に示した実施例について、図面を参照しながら説明する。図1および図2は本発明の一実施例に係るパレット用バンド掛け機を示したものである。
このパレット用バンド掛け機21では、バンド掛け機本体22の側方に、バンドを水平方向に案内するための平板状のバンドウェイ23が延出されている。
【0014】
このバンドウェイ23には、延出方向にバンドが通る案内溝23aが形成され、その案内溝23a内にバンドリール26から繰り出されたバンドが差し渡されることにより、バンドの先端部をバンド掛け機本体22から水平方向に導出することができる。
【0015】
ところで、このようなバンド掛け機21では、パレット24上に載置された物品Mをパレット24ごとバンド掛けする場合には、先ずキャスター11によりバンド掛け機本体22を移動させてパレット24の側方に配置し、さらに図2に示したようにバンドウェイ23をパレット24の開口25内に差し込むことにより、バンドが初期状態にセットされる。
【0016】
その後、バンドウェイ23の先端部に存在するバンドBを手で掴んで、図2に矢印で示したように、バンド掛け機本体22に設けられたバンド挿入口27内に挿入することによりバンドを物品Mに対しループ状とする。この状態からバンドBの先端部がバンド掛け機本体22内に案内されると、バンドBの先端が図示しないスイッチを投入し、これにより、引き戻し、引締めおよび溶着などバンド掛けに必要な所定の工程が順次行われる。
【0017】
また、本実施例の半自動のパレット用バンド掛け機21では、バンドウェイ23の水平方向の高さを手動で操作して調整する高さ調整手段30が具備されている。この高さ調整手段30は、バンド掛け機本体22の側方に配置された手動ハンドル28を操作することによりバンドウェイ23の水平方向の高さを調整するもので、仮にパレット24のフォーク挿入用の開口25の高さとバンドウェイ23の高さが一致しない場合に、バンドウェイ23の高さを低くしたり高くしたり調整することができる。
【0018】
以下に、バンドウェイ23の高さを調整する高さ調整手段30について説明する。
図3乃至図5は、高さ調整手段30を示したものである。
この高さ調整手段30は、手動ハンドル28を矢印A−A’方向に操作することにより、手動ハンドル28のシャフト29が指定された方向に回動し、この回動動作に基づいてバンドウェイ23の水平方向の高さが調整されるものである。
【0019】
すなわち、シャフト29は、最外方の一対の固定板48、48に支持されている。そして、一対の固定板48,48の間に位置する高さシャフト29には、所定間隔離間してブラケット31、31が設置され、これらのブラケット31の先端部に、図4および図5に示した作動用レバー32が取り付られている。そして、この高さ調整手段30は、この作動用レバー32の回動動作に伴って上下方向へ移動する上下一対のレバー受け38a、38bを、作動用レバー32の上側、および下側に有している。また、これら一対のレバー受け38a、38bの両端部は、図3に示したように、それ自身上下方向に移動可能な断面コ字状の上下移動板46、46に支持されている。したがって、レバー受け38a、38bは、上下移動板46とともに一体的に移動する。
【0020】
これら上下移動板46の背面側には、移動側ガイド40が一体的に設置されている。この移動側ガイド40も上下移動板46とともに一体的に移動する。さらに、最外方の固定板48には、移動側ガイド40の上下方向への移動を案内する一対の固定側ガイド44a、44bが設置されている。
【0021】
なお、上下移動板46には、移動側ガイド40が一体的に設置されているとともに、コ
字状ブラケット50が一体的に設置されている。そして、この一対のコ字状ブラケット50の間に差し渡された軸54に、バンドウェイ23の取付部としてバンドウェイ取付板52が一体的に設置されている。そして、このバンドウェイ取付板52に、バンドウェイ23の基端部が一体的に設置されている。
【0022】
このように、本実施例の高さ調整手段30では、操作レバー28の回動操作により、一対のレバー受け38a、38bと、上下移動板46と、移動側ガイド40と、取付板52とが上下方向に移動可能であるとともに、固定側ガイド44a、44bおよび固定板48は、上下方向に移動不能である。
【0023】
図4および図5に示したように、作動用レバー32、32の先端部に、ベアリング39が設置されている。このようなベアリング39を備えた作動用レバー32が手動ハンドル28及びシャフト29の回動に伴って矢印AまたはA’方向に回動すると、先端部のベアリング39がレバー受け38bまたはレバー受け38aのいずれか一方を押圧して、レバー受け38bを下方に移動させるか、レバー受け38aを上方に移動させる。このように、レバー受け38a、38bをいずれの方向に移動させることにより、取付板52を介してバンドウェイ23を上下いずれかの方向に移動させることができる。
【0024】
以下に、上記のような高さ調整手段30を備えたバンド掛け機21の作用について説明する。
今、バンドウェイ23の高さを高くしたい場合について考える。バンドウェイ23の高さが低い状態を図4、バンドウェイ23の高さが高い状態を図5とする。
【0025】
手動ハンドル28を、図4の状態からA’方向に操作すると、手動ハンドル28の移動に伴って、シャフト29が矢印A’方向に回動し、これにより、シャフト29に一体的に固定された作動用レバー32が同方向に回動する。この回動動作に伴って、作動用レバー32のベアリング39が上側のレバー受け38aを上方に押圧して、この上側のレバー受け38aが上方に移動する。この上側のレバー受け38aが上方に移動すると、レバー受け38aと一体の上下移動板46、46も上方に移動する。この上下移動板46が上方に移動すると、移動側ガイド40が固定板48に対して上方に移動する。
【0026】
このように、移動側ガイド40が固定板48に対して上方に移動すると、バンドウェイ23の取付部としての取付板52が、バンドウェイ23とともに上側に移動する。
本実施例では、このようにして、バンドウェイ23の水平方向の高さを上方に移動させることができる。
【0027】
なお、図6に示したように、手動ハンドル28の操作移動域Sに、位置決め用の溝a,b,cを設けておき、これら溝内に選択して手動ハンドル28を係止させれば、バンドウェイ23をそれに相当する高さに固定することができる。すなわち、最も低い位置をa、標準位置をb、最も高い位置をcとして、バンドウェイ23の高さを調整することができる。
【0028】
一方、本実施例では、上記とは反対に手動ハンドル28を、図5の状態を初期状態として、この図5の状態から手動ハンドル28を矢印A方向に操作すると、作動用レバー32が下側のレバー受け38bを下方に移動させて、移動側ガイド40を固定板48に対し下方に案内する。すると、バンドウェイ取付板52が下方に案内されて、バンドウェイ23が下方に移動する。
【0029】
以上、説明したように、本実施例の高さ調整手段30によれば、手動ハンドル28への操作量に応じてバンドウェイ23の高さを調整することができる。よって、バンドウェイ
23の高さとパレット24の開口高さが異なる場合であっても、バンドウェイ23をパレット24内に挿入して、パレット24ごと薄いスレート板などの物品Mをバンド掛けすることができる。また、バンドウェイ23の高さを調整することにより、バンドウェイ23及びパレット24が破損してしまうこともない。
【0030】
以上、本発明の一実施例によるバンド掛け機21について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。
例えば、上記実施例では、高さ調整手段30として、作動用レバー32、レバー受け38a、38b、移動側ガイド40と固定側ガイド44a、44bとを用いているが、これに代え、ラックアンドピニオン機構を採用しても良い。
【0031】
図7は、ラックアンドピニオンを採用した本発明の他の実施例による高さ調整手段60を示したものである。
なお、この高さ調整手段60は、動作の安定化を図るために、上記実施例と同様に、バンド掛け機本体の両側に同様の構成が具備されている。
【0032】
この高さ調整手段60は、一対の歯車62a、62bと、一対のラック64a、64bとを備え、一対のラック64a、64bは、上下方向に移動可能な上下移動板66に一体的に固定されている。また、一対の歯車62a、62bは、上下移動板66とは離反している。すなわち、一対の歯車62a、62bは、軸68a,68bを介して固定板70に回転自在に支持されている。
【0033】
したがって、本実施例では、一対の歯車62a、62bと固定板70とは上下方向に移動不能である。また、一対のラック64a、64bと上下移動板66とは、上下方向に移動可能である。
【0034】
本実施例の高さ調整手段60では、上下移動板66の一端部に取付板52が一体的に設置され、この取付板52にバンドウェイ23が取り付られている。よって、上下移動板66が上下方向に移動すると、取付板52が上下方向に移動し、さらにバンドウェイ23が上下方向に移動する。
【0035】
このような構成の高さ調整手段60では、手動ハンドル28を図7の状態から、矢印A方向に操作すると、一方の歯車62aがB方向に回動し、これと同時に他方の歯車62bがC方向に回動する。これにより、ラック64bおよびラック64aが共に上方向への力を受けて上下移動板66とともに上方向に移動し、これにより取付板52とバンドウェイ23とが一体的に上方向(D方向)に移動する。このようにして、バンドウェイ23の高さを上方に調整することができる。なお、この歯車を用いた高さ調整手段60の場合においても、図6に示したように、位置決め用の溝a,b,cを設けることにより、バンドウェイ23は適宜な位置に停止される。
【0036】
また、本実施例では、手動ハンドル28を矢印A’方向に操作すれば、歯車62a、62bが上記と逆の方向に回動し、これによりバンドウェイ23を下方に移動させることができる。
【0037】
このように、ラックアンドピニオンを用いた高さ調整手段60によっても、バンドウェイ23を適宜な高さに調整することができる。
さらに、図8および図9(A)、(B)に示したように、2本のシャフト72,74とリンクプレート76とによる高さ調整手段80を採用することもできる。
【0038】
この高さ調整手段80は、偏芯軸72aを端面に備えた第1のシャフト72と、偏芯軸
74aを端面に備えた第2のシャフト74と、これらの偏芯軸72a、74a間に差し渡されたリンクプレート76とから構成されており、手動ハンドル28は、取付金具73を介して第1のシャフト72に一体的に固定されている。
【0039】
すなわち、この高さ調整手段80では、手動ハンドル28を矢印A−A’方向に操作することにより、第1のシャフト72を同方向に回動させ、これにより、第1のシャフト72の偏芯軸72aに一端が係止されたリンクプレート76を矢印E−E’方向に移動させ、このリンクプレート76の移動に伴って第2のシャフト74をE−E’方向に移動させ、かつ、第2のシャフト74がE−E’方向に移動するときに、第2のシャフト74を同時に矢印A−A’方向にも回動させることができる。
【0040】
このように、第1のシャフト72および第2のシャフト74が矢印A−A’方向に回動することにより、リンクプレート76は、同方向に回動しながら水平方向にも移動するので、図9(A),(B)に示したように、中心Pからの偏芯軸72a,74aの位置が上下方向に移動することになる。すなわち、図9(A)、(B)に示したように、図9(A)の状態にあるリンクプレート76がE’方向に移動すると、偏芯軸72a,74aに支持されたリンクプレート76は、図9(B)に示したように下方にも移動することになる。よって、このリンクプレート76に、適宜な取付板を介してバンドウェイ23を取り付れば、リンクプレート76の高さに応じてバンドウェイ23の高さを変更することができる。
【0041】
このように、高さ調整手段80によってもバンドウェイ23の高さを調整することができる。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されない。
【0042】
例えば、ラックアンドピニオンを採用した高さ調整手段60の場合、ラックやピニオンの数は限定されるものではなく、例えば、歯車とラックは一個だけで構成することもできる。しかしながら、上記実施例のように2つずつで構成した方が、荷重を均等に受けるので動作の安定を図ることができる。
【0043】
さらに、バンドウェイの取付部としてのバンドウェイ取付板の構造は、上記実施例に何ら限定されない。
以上説明したように、本発明では、バンドの高さ調整手段によりバンドウェイの高さをパレットの開口高さに合わせて調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、本発明に係る半自動のパレット用バンド掛け機を示したもので、バンドウェイをパレットに挿入するときの初期状態を示した斜視図である。
【図2】図2は、図1に示したバンドウェイをパレット内に挿入したときの斜視図である。
【図3】図3は図1のバンド掛け機の高さ調整手段の要部拡大斜視図である。
【図4】図4は図1に示したバンドウェイの高さが低いときの高さ調整手段の要部正面図である。
【図5】図5は図1に示したバンドウェイの高さが高いときの高さ調整手段の要部正面図である。
【図6】図6はバンドウェイをある高さで停止するための機構を示した拡大図である。
【図7】図7は本発明の他の実施例による高さ調整手段を示した概略正面図である。
【図8】図8は本発明のさらに他の実施例による高さ調整手段を示した概略分解斜視図である。
【図9】図9(A)、(B)は図8に示した高さ調整手段を組み付けたときの作用を示すもので、図9(A)は作動前の概略図で、図9(B)は作動後の概略図である。
【符号の説明】
【0045】
22 バンド掛け機本体
23 バンドウェイ
24 パレット
25 フォーク挿入用開口
28 手動ハンドル
30 高さ調整手段
32 作動用レバー
38a、38b レバー受け
40 移動側ガイド
44a、44b 固定側ガイド
46 上下移動板
52 バンドウェイ取付板
60 高さ調整手段
62a、62b 歯車
64a、64b ラック
66 上下移動板
68a、68b 軸
70 固定板
72 第1のシャフト
72a 偏芯軸
74 第2のシャフト
74a 偏芯軸
76 リンクプレート
80 高さ調整手段
a,b,c 位置決め用の溝
M 物品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンド掛け機本体の側方にバンドを案内する平板状のバンドウェイが具備されるとともに、パレットに形成されたフォーク挿入用開口内に前記バンドウェイを差し込むことにより、前記パレット上に載置された物品を前記パレットごと梱包することが可能なパレット用バンド掛け機であって、
前記バンド掛け機本体に対する前記バンドウェイの取付部としてのバンドウェイ取付板に上下方向への高さ調整手段を介在させ、この高さ調整手段を外方から手動ハンドルを介して操作することにより、前記バンドウェイ取付板を上下方向に移動させ、前記バンドウェイの取付高さを調整可能に設定したことを特徴とするパレット用バンド掛け機。
【請求項2】
前記高さ調整手段は、前記手動ハンドルの回動支点側基端部に接続された歯車と、この歯車に噛合されるとともに前記バンドウェイ取付板に固定されたラックと、を備え、
前記手動ハンドルを介して前記歯車を回転させることにより前記ラックが上下いずれかの方向に直線移動され、これに伴って前記バンドウェイ取付板および前記バンドウェイが上下いずれかの方向に移動されて前記バンドウェイの取付高さが調整されることを特徴とする請求項1に記載のパレット用バンド掛け機。
【請求項3】
前記高さ調整手段は、前記手動ハンドルの回動支点側基端部に設置された作動用レバーと、
前記作動用レバーを上下で挟むように互いに対向して配置され、前記作動用レバーの回動動作に伴って上下いずれかの方向に移動する一対のレバー受けと、
前記一対のレバー受けに一体的に固定され、前記レバー受けが移動するときに、このレバー受けとともに同方向へ移動する移動側ガイドと、
この移動側ガイドの上下方向への移動を案内する固定側ガイドと、
前記移動側ガイドと一体に上下いずれかの方向に移動するバンドウェイ取付板と、から構成され、
前記手動ハンドルを介して前記作動用レバーを回動動作させることにより、前記レバー受けを上下いずれかの方向に移動させ、このレバー受けの移動に伴って前記移動側ガイドおよび前記バンドウェイ取付板を、前記固定側ガイドに沿って上下いずれかの方向に移動させ、前記バンドウェイの高さが調整されることを特徴とする請求項1に記載のパレット用バンド掛け機。
【請求項4】
前記高さ調整手段は、前記手動ハンドルの回動支点側基端部が一体的に支持され、かつ軸端面に偏芯軸を備えた第1のシャフトと、この第1のシャフトに対して所定間隔離間して平行に配置され、かつ軸端面に偏芯軸を備えた第2のシャフトと、これら第1のシャフトと第2のシャフトとの各偏芯軸間に差し渡されるとともに前記バンドウェイ取付板が固定されたリンクプレートと、から構成され、
前記手動ハンドルが動作された場合に、前記第1のシャフトが前記手動ハンドルの操作量に応じて回動され、さらにこの第1のシャフトの回動が、前記リンクプレートを介して前記第2のシャフトに伝達され、これにより前記第2のシャフトが前記第1のシャフトと同様に回動されることにより、前記バンドウェイ取付板および前記バンドウェイが上下いずれかの方向に移動されて前記バンドウェイの高さが調整されることを特徴とする請求項1に記載のパレット用バンド掛け機。
【請求項5】
前記手動ハンドルの移動域に複数個の位置決め部を設け、この位置決め部に前記手動ハンドルを係止させることにより、前記バンドウェイの高さが、複数段階に位置決め固定可能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパレット用バンド掛け機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−248979(P2009−248979A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−96207(P2008−96207)
【出願日】平成20年4月2日(2008.4.2)
【出願人】(000107697)ストラパック株式会社 (19)
【Fターム(参考)】