ヒップ用パッド
【課題】補整下着を用いず単独で装着でき、かつ、外衣から露出しないヒップ用パッドを提供する。
【解決手段】左右の臀部膨出部31からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体11と、該パッド本体11の上辺11bに取り付けられる逆U字状のクリップ21を備え、該クリップ21で外側に着用する衣類30の上縁30aに着脱自在に取り付けられる構成としている。
【解決手段】左右の臀部膨出部31からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体11と、該パッド本体11の上辺11bに取り付けられる逆U字状のクリップ21を備え、該クリップ21で外側に着用する衣類30の上縁30aに着脱自在に取り付けられる構成としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒップ用パッドに関し、特に、臀部膨出部の上方をボリュームアップして脚長に見せることができるヒップ用パッドを簡単に装着できるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、臀部にボリュームが無い人は、男女を問わず、パンツやスカートを着用したいずれの場合も後ろ姿が貧弱となり、魅力的な外観とならない。特に、臀部膨出部からウエストラインの間にボリュームがあると、ヒップアップの外観を呈し、脚長に見える。
前記観点から、臀部をボリュームアップすることが要望されている。
【0003】
従来提供されているヒップ用パッドは、臀部と密着する箇所の衣類の内側に設けられたパッド装着部にパッドを装着し、該衣類を着用することによって、ヒップ用パッドが理想の位置に臀部の丸みを形成して、ヒップアップしたシルエットを形成したり、メリハリのある立体的なヒップラインを形成するものとされている。
【0004】
例えば、特開2005−163252号(特許文献1)では、図12に示すように、衣類1の臀部と密着する箇所に袋体のパッド装着部2を形成し、該パッド装着部2にパッド3を挿入して着用することにより、美しいヒップラインを形成できるとされている。
このように、この種のパッドは、衣類に予め設けられたパッド装着部にスナップボタンやマジックテープ(登録商標)を用いて装着する構成とされている。
【0005】
スカートやズボンなどの外衣には、前記のようなパッド装着部は形成されていないため、ヒップ用パッドを装着するには、前記従来技術に記載した衣類1のように、予めパッド装着部2を備えたガードルやパンツなどの補整下着を着用する必要がある。
しかしながら、パッド装着部を備えたガードル等は締め付け感が強いため、特に男性は着用を忌避する傾向がある。締め付け感の弱い下着であっても、パッド装着用に1枚余分に衣類を着用することになるため、シルエットの崩れや、暑い季節における不快感の原因にもなる。
【0006】
さらに、前記特許文献1の衣類1では、パッド装着部2を形成する必要上、股上が深くなる傾向があり、ローライズなどの股上の浅いズボン等を着用した場合にウエストから露出しやすい点に問題がある。
この問題は、特開平9−273006号(特許文献2)で提供されている図13に示す腰紐6を備えたヒップパッド5を装着する場合でも同様で、ウエストに巻きつけられた腰紐6がズボンやスカートの上端から露出しやすい点に問題がある。
また、前記特許文献2では、パッドは臀部膨出部に重ねる形態とされ、臀部膨出部と腰紐6が巻き付けられるウエスト位置の間にはパッドが取り付けられないため、単に臀部膨出部を更に膨出させるだけの機能しかなく、ヒップアップの機能はない。
【0007】
【特許文献1】特開2005−163252号公報
【特許文献2】特開平9−273006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ヒップのボリュームアップとヒップアップの両方の機能を有するヒップ用パッドを、補整下着を着用することなく、単独で容易に装着でき、かつ、股上の浅い外衣からも露出させないようにすることを提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、第1の発明として、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺に取り付けられる逆U字状のクリップを備え、
前記クリップで外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付けられる構成としていることを特徴とするヒップ用パッドを提供している。
【0010】
前記のように、本発明のヒップ用パッドは、単に臀部膨出部の表面にボリュームアップ用のパッドを取り付けるのではなく、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた比較的肉の無い部分からボリュームアップを図る形状としている。
即ち、臀部膨出部をヒップ用パッドによりウエスト側へと膨らむように補正することで、単にヒップのボリュームアップを図るだけでなく、ヒップアップの外観を呈するようにしている。このように、ヒップアップの外観を呈することで脚を長く見せることができ、ヒップのボリュームアップと更にヒップアップとで、魅力的な後ろ姿にすることができる。
【0011】
また、前記のように、外側の衣類にクリップを介して取り付けることができる構成とすることにより、ガードル等の補整用下着を着用しなくても、パッド本体をスカートやパンツ、ストッキング等の衣類の内側に単独で取り付けることができる。よって、補整下着を着用する場合に生じる強い締め付け感がない。
かつ、パッド本体を外側の衣類に直接取り付けるため、該衣類のウエスト位置の上下に従ってパッドも上下する。従って、股上の浅い衣類を着用するときでも、パッド自体を浅い股上用に小型化しておくことにより、該パッドが衣類の上縁から露出することを防止できる。
さらに、パッド本体の衣類への取付は前記クリップのみで可能であるため、股上の浅い衣類の上縁から、従来のような腰紐や補整下着が露出する心配がない。
【0012】
さらにまた、パッド本体をクリップで取り付ける構造とすることにより、スナップボタンやマジックテープなどによる取付構造と異なり、衣類側にパッド装着部を縫製しておく必要がなく、着用者の手間を大幅に軽減できる。
また、衣類を脱いだとき、パッドは衣類と一体に取り外されるため、従来のように臀部にパッドを装着した不格好な姿を他人に見られずに済む。
【0013】
前記クリップはパッド本体の左右両側位置に配置され、パッド本体側に固定される固定片と、該固定片の上端から屈曲あるいはヒンジ接続したバネ片からなり、前記固定片とバネ片との間で前記外側に着用する衣類の上縁を挟み込んで取り付けられる構成としている。
【0014】
前記クリップはパッド本体に直接取り付けても良いが、パッド本体の上辺に固定すると共に、その左右両側から前側へと延在し、該延在部の先端に着脱自在に係止する止具を備えた取付バンドを設け、該取付バンドに前記クリップを取り付けてもよい。
即ち、本発明のヒップ用パッドは取付バンドの無い場合にはクリップはパッド本体に取り付ける一方、取付バンドを設ける場合には、該取付バンドにクリップを取り付けている。 取付バンドは、股上の浅い衣類を着用したときには露出しやすいが、股上の深い衣類を着用するときには露出せず、前記クリップと共に使用することにより、パッドの安定感を一層高めることができる。
【0015】
また、第2の発明として、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺と外側に着用する衣類の上縁とを着脱自在に狭持するクリップを備えていることを特徴とするヒップ用パッドを提供している。
即ち、前記第1の発明では外側に着用する衣類に取り付けるクリップをパッド本体に予め取り付けているが、該クリップを別体とし、パッド本体を着用する時にパッド本体の上辺とズボンやスカートの上端辺の両方を狭持するように取り付けてもよい。
【0016】
さらに、第3の発明として、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺の留め具を備え、該留め具は外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付ける係止具の内面側に設けた被留め具と着脱自在に係合することを特徴とするヒップ用パッドを提供している。
即ち、前記第1および第2の発明でクリップを用いて狭持しているが、クリップを用いた狭持に限定されず、互いに係合する留め具でもよい。
よって、パッド本体にはクリップではなく、一方の留め具を取り付けておき、外側衣類に係止する係止具に相手方の留め具を取り付けている。
前記留め具と被留め具は、例えば、一方が凹部を有し、他方が該凹部に係合する凸部を有するものであれば良く、また、メス面ファスナーとオス面ファスナーとから形成してもよい。
【0017】
前記第2の発明および第3の発明のように、クリップは使用時に用いるものとしてもよく、第1の発明のようにパッド本体に予め取り付けておく必要はない。
よって、外側に着用するズボンやスカートの上端に一部が露出するクリップを、色やデザインが相違したものを用意しておくと、着用するズボンやスカートと組み合わせて選択して用いることができ、ファンション上のアクセサリーとしての価値を持たせることもできる。
【0018】
前記パッド本体はウレタン、不織布等の弾性材から成形することが好ましい。
また、パッド本体の形状は、直線状の前記上辺の左右両端から、装着時に左右の臀部膨出部の外輪に沿うように円弧を描きながら下降し、左右の臀部膨出部の頂点部より上方位置で中央臀裂部に向けて湾曲させ、かつ、前記臀裂に沿って前記上辺から下端まで直線状に凹ませていることが好ましい。
【0019】
パッド本体を前記形状とすることにより、パッド本体の外輪が外衣に現出することを防ぐと共に、臀部の下垂により減ってしまった臀部上方のボリュームを自然なラインでアップすることができ、ヒップアップしたシルエットを滑らかに形成することができる。また、左右の臀部膨出部と中央臀裂部との凹凸を強調することにより、臀部の丸みをつぶさず、立体的で若々しいヒップラインを形成できる。
【発明の効果】
【0020】
上述したように、本発明のヒップ用パッドは、特に、臀部膨出部の上方の比較的肉の無い部分をボリュームアップにしているため、ヒップアップ効果を発生させ、脚長に見せることができる。
また、締め付け感の強い補整下着等を着用することなく、クリップを外衣に引っかけるだけで簡単に取り付けることができ、装着の手間がかからない。
かつ、パッド本体は衣類に直接取り付けられて、該衣類と一体に動くため、股上の浅い衣類を着用する場合であっても、該衣類の上縁からパッド本体が食み出して露出することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に本発明の第一実施形態に係るヒップ用パッド10を示す。
ヒップ用パッド10は、弾性材からなるパッド体12の表裏両面を表地13および裏地14で被覆してなるパッド本体11と、該パッド本体11の上辺11bに取り付けられたバネクリップ21とからなる。
【0022】
前記パッド本体11は、図2で破線で示すヒップラインの臀部膨出部31の頂点部32から臀部表面形状に添うと共に、該臀部膨出部31からウエスト側の上端位置まで装着される形状としている。
【0023】
詳しくは、図3に示すように、パッド本体11の周縁11aは、直線状の上辺11bの左右両端から、左右の臀部膨出部31の外輪に沿うように左右に広がりながら円弧を描いて下降した後、左右の臀部膨出部31の頂点部32または該頂点部32に近接する上方位置を通過しながら臀裂部33に向かって上向きとなるように円弧状に湾曲している。
【0024】
前記パッド本体11の断面形状は、図4および図5に示すように、周縁11aおよび上辺11bに向かってテーパー状に薄くなるように形成されるともに、前記臀裂部33に添う位置には、前記上辺11bから下端部11cにかけて直線状の中央凹部11dを形成し、該中央凹部11dに向かってテーパー状に薄くなるように形成されている。
前記中央凹部11dを挟んで左右両側に形成される肉厚部11eは、外表面側に突出した断面弓形状とし、該肉厚部11eの外表面11fは内表面11gより大きく突出する弧度を有している。
【0025】
前記パッド本体11は、発泡ウレタンを所定の形状にカットしたパッド体12と、伸縮性を有する生地、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン等の組み合わせ素材等からなり、内面に接着性合成樹脂を塗布した表地13および裏地14とを一体にモールド成形してなり、該パッド本体11の外縁は、前記表地13と裏地14とを縫着H1している。
【0026】
前記パッド本体11の上辺11bには、左右両側の外面側に逆U字状のクリップ21を取り付けている。
前記クリップ21は、図6(A)(B)に示すように、固定片21aと該固定片21aに開閉自在にヒンジ接続したバネ片21bからなり、該バネ片21bの閉鎖方向が下向きになるように固定片21aをパッド本体11に縫着H2している。
【0027】
前記構成のヒップ用パッド10は、外側に着用する衣類30(図示はズボンの例)の上縁30aを前記クリップ21の固定片21aとバネ片21bとの間に挟みこんで、該衣類30に単独で直接に取り付けることができる。従って、パッド装着用の補整下着等を着用する必要がなく、自然な着用感で装着できるうえ、図2に示すように、臀部膨出部31の頂点部32からウエスト側上方にかけてパッド本体11が装着され、該部分のボリュームがアップするため、ヒップラインのトップ位置tが前記頂点部32から上方に移動し、ヒップアップ効果および脚長効果を発揮すると共に、臀部の丸みを形成してメリハリのあるヒップラインに補整することができる。
【0028】
また、前記ヒップ用パッド10は、前記クリップ21のみで衣類30に取り付けられるため、従来のように腰紐や補整下着等が衣類30の上縁30aからはみ出すおそれがない。さらに、前記クリップ21による取付構造であれば、衣類30側にパッド装着部等を設ける必要がなく、着用者の手間も軽減される。
【0029】
さらに、パッド本体11は、臀部膨出部31の頂点部32より上方位置に装着されるため、座位をとっても、パッド本体11の下部が座席等に接触して押し上げられる心配がない。また、パッド本体11は衣類30に直接取り付けられるため、衣類30と一体に上下する。従って、屈む、あるいは、座る姿勢をとったときでも、衣類30の上縁30aからパッド本体11がはみ出して露出することを防止できる。
【0030】
図7に本発明の第二実施形態を示す。
第二実施形態はウエストに巻きつける取付バンド15を備えるものとしている。
詳しくは、前記取付バンド15は平ゴムからなり、パッド本体11の上辺11bの外面側に縫着されると共に、該上辺11bの左右両端から前側へと延在し、左延在部15aと右延在部15bの先端に着脱自在に係止する止具16a、16bを備え、該止め具16a、16bを係止することによって左右延在部15a、15bを連結できる構成としている。
前記クリップ21は、前記取付バンド15の外面側に縫着されている。
【0031】
第二実施形態のヒップ用パッド10は、取付バンド15が露出しない程度に股上の深い衣類を着用する場合に好適であり、前記クリップ21で衣類に直接取り付けられると共に、前記取付バンド15が着用者のウエストに巻きつけられ、二重に固定されるため、パッド本体11の装着が安定し、ズレや落下を確実に防止できる。
【0032】
図8および図9に本発明の第三実施形態を示す。
第三実施形態はローライズ等の股上の浅い衣類に好適なヒップ用パッド10としている。 詳しくは、パッド本体11の上辺11bをウエスト位置よりも低い腰骨の高さ、あるいは仙骨の高さとし、パッド本体11の上下高さを低く設定している。その他の構成は第一実施形態と同一構成としている。
これにより、図9に示すように、股上の浅い衣類30を着用しても、該衣類30の上縁30aからパッド本体11が露出することを防止できる。
【0033】
図10に第四実施形態を示す。
第四実施形態では、パッド本体11に予めクリップを取り付けておらず、また、紐を取り付けていない。
クリップ21はパッド本体11とは別体としておき、パッド着用時にパッド本体11の上辺と例えば、ズボンからなる外側衣類30の上縁とを重ね合わせて上方から被せ、固定片21aとバネ片21bとの間で狭持する構成としている。
【0034】
其の際、外側衣類30のウエスト部の上縁に沿ってクリップ21の固定片21aあるいはバネ片21bのいずれかが外部に露出するが、外面側に配置する一方の片、例えばバネ片21bの表面にアクセサリー片210を敷設してもよい。該アクセサリー片210はデザイン的な色彩や光沢を有する素材を用いたり、樹脂片に光沢石を付着しておくと、ファッション性を高めることができる。
他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0035】
図11に第五実施形態を示す。
第五実施形態はパッド本体11の上辺の外面にメス面ファスナー40を縫着しておく一方、外側衣類の上縁30に着脱自在に係止する逆U形状の係止具45を設け、その内面側にオス面ファスナー46を取り付けると共に外面側に第四実施形態と同様なアクセサリー片47を付設している。
他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0036】
なお、本発明は前記第一〜第五実施形態に限定されず、特許請求の範囲内に含まれる実施形態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第一実施形態に係るヒップ用パッドの斜視図である。
【図2】図1に示すヒップ用パッドの装着状態を示す説明断面図である。
【図3】図1に示すヒップ用パッドの装着状態を示す斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のクリップ縫着箇所を示し、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。
【図7】本発明の第二実施形態を示す斜視図である。
【図8】本発明の第三実施形態を示す斜視図である。
【図9】図8に示すヒップ用パッドの装着状態を示す斜視図である。
【図10】(A)は本発明の第四実施形態を示す斜視図、(B)は別体のクリップを示す拡大図である。
【図11】(A)は本発明の第五実施形態のパッドを示す正面図、(B)は別体の係止具の拡大図である。
【図12】従来例の図である。
【図13】他の従来例の図である。
【符号の説明】
【0038】
10 ヒップ用パッド
11 パッド本体
11a 周縁
11b 上辺
11d 中央凹部
21 クリップ
30 衣類(ズボン)
30a 上縁
31 臀部膨出部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒップ用パッドに関し、特に、臀部膨出部の上方をボリュームアップして脚長に見せることができるヒップ用パッドを簡単に装着できるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、臀部にボリュームが無い人は、男女を問わず、パンツやスカートを着用したいずれの場合も後ろ姿が貧弱となり、魅力的な外観とならない。特に、臀部膨出部からウエストラインの間にボリュームがあると、ヒップアップの外観を呈し、脚長に見える。
前記観点から、臀部をボリュームアップすることが要望されている。
【0003】
従来提供されているヒップ用パッドは、臀部と密着する箇所の衣類の内側に設けられたパッド装着部にパッドを装着し、該衣類を着用することによって、ヒップ用パッドが理想の位置に臀部の丸みを形成して、ヒップアップしたシルエットを形成したり、メリハリのある立体的なヒップラインを形成するものとされている。
【0004】
例えば、特開2005−163252号(特許文献1)では、図12に示すように、衣類1の臀部と密着する箇所に袋体のパッド装着部2を形成し、該パッド装着部2にパッド3を挿入して着用することにより、美しいヒップラインを形成できるとされている。
このように、この種のパッドは、衣類に予め設けられたパッド装着部にスナップボタンやマジックテープ(登録商標)を用いて装着する構成とされている。
【0005】
スカートやズボンなどの外衣には、前記のようなパッド装着部は形成されていないため、ヒップ用パッドを装着するには、前記従来技術に記載した衣類1のように、予めパッド装着部2を備えたガードルやパンツなどの補整下着を着用する必要がある。
しかしながら、パッド装着部を備えたガードル等は締め付け感が強いため、特に男性は着用を忌避する傾向がある。締め付け感の弱い下着であっても、パッド装着用に1枚余分に衣類を着用することになるため、シルエットの崩れや、暑い季節における不快感の原因にもなる。
【0006】
さらに、前記特許文献1の衣類1では、パッド装着部2を形成する必要上、股上が深くなる傾向があり、ローライズなどの股上の浅いズボン等を着用した場合にウエストから露出しやすい点に問題がある。
この問題は、特開平9−273006号(特許文献2)で提供されている図13に示す腰紐6を備えたヒップパッド5を装着する場合でも同様で、ウエストに巻きつけられた腰紐6がズボンやスカートの上端から露出しやすい点に問題がある。
また、前記特許文献2では、パッドは臀部膨出部に重ねる形態とされ、臀部膨出部と腰紐6が巻き付けられるウエスト位置の間にはパッドが取り付けられないため、単に臀部膨出部を更に膨出させるだけの機能しかなく、ヒップアップの機能はない。
【0007】
【特許文献1】特開2005−163252号公報
【特許文献2】特開平9−273006号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ヒップのボリュームアップとヒップアップの両方の機能を有するヒップ用パッドを、補整下着を着用することなく、単独で容易に装着でき、かつ、股上の浅い外衣からも露出させないようにすることを提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、第1の発明として、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺に取り付けられる逆U字状のクリップを備え、
前記クリップで外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付けられる構成としていることを特徴とするヒップ用パッドを提供している。
【0010】
前記のように、本発明のヒップ用パッドは、単に臀部膨出部の表面にボリュームアップ用のパッドを取り付けるのではなく、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた比較的肉の無い部分からボリュームアップを図る形状としている。
即ち、臀部膨出部をヒップ用パッドによりウエスト側へと膨らむように補正することで、単にヒップのボリュームアップを図るだけでなく、ヒップアップの外観を呈するようにしている。このように、ヒップアップの外観を呈することで脚を長く見せることができ、ヒップのボリュームアップと更にヒップアップとで、魅力的な後ろ姿にすることができる。
【0011】
また、前記のように、外側の衣類にクリップを介して取り付けることができる構成とすることにより、ガードル等の補整用下着を着用しなくても、パッド本体をスカートやパンツ、ストッキング等の衣類の内側に単独で取り付けることができる。よって、補整下着を着用する場合に生じる強い締め付け感がない。
かつ、パッド本体を外側の衣類に直接取り付けるため、該衣類のウエスト位置の上下に従ってパッドも上下する。従って、股上の浅い衣類を着用するときでも、パッド自体を浅い股上用に小型化しておくことにより、該パッドが衣類の上縁から露出することを防止できる。
さらに、パッド本体の衣類への取付は前記クリップのみで可能であるため、股上の浅い衣類の上縁から、従来のような腰紐や補整下着が露出する心配がない。
【0012】
さらにまた、パッド本体をクリップで取り付ける構造とすることにより、スナップボタンやマジックテープなどによる取付構造と異なり、衣類側にパッド装着部を縫製しておく必要がなく、着用者の手間を大幅に軽減できる。
また、衣類を脱いだとき、パッドは衣類と一体に取り外されるため、従来のように臀部にパッドを装着した不格好な姿を他人に見られずに済む。
【0013】
前記クリップはパッド本体の左右両側位置に配置され、パッド本体側に固定される固定片と、該固定片の上端から屈曲あるいはヒンジ接続したバネ片からなり、前記固定片とバネ片との間で前記外側に着用する衣類の上縁を挟み込んで取り付けられる構成としている。
【0014】
前記クリップはパッド本体に直接取り付けても良いが、パッド本体の上辺に固定すると共に、その左右両側から前側へと延在し、該延在部の先端に着脱自在に係止する止具を備えた取付バンドを設け、該取付バンドに前記クリップを取り付けてもよい。
即ち、本発明のヒップ用パッドは取付バンドの無い場合にはクリップはパッド本体に取り付ける一方、取付バンドを設ける場合には、該取付バンドにクリップを取り付けている。 取付バンドは、股上の浅い衣類を着用したときには露出しやすいが、股上の深い衣類を着用するときには露出せず、前記クリップと共に使用することにより、パッドの安定感を一層高めることができる。
【0015】
また、第2の発明として、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺と外側に着用する衣類の上縁とを着脱自在に狭持するクリップを備えていることを特徴とするヒップ用パッドを提供している。
即ち、前記第1の発明では外側に着用する衣類に取り付けるクリップをパッド本体に予め取り付けているが、該クリップを別体とし、パッド本体を着用する時にパッド本体の上辺とズボンやスカートの上端辺の両方を狭持するように取り付けてもよい。
【0016】
さらに、第3の発明として、左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺の留め具を備え、該留め具は外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付ける係止具の内面側に設けた被留め具と着脱自在に係合することを特徴とするヒップ用パッドを提供している。
即ち、前記第1および第2の発明でクリップを用いて狭持しているが、クリップを用いた狭持に限定されず、互いに係合する留め具でもよい。
よって、パッド本体にはクリップではなく、一方の留め具を取り付けておき、外側衣類に係止する係止具に相手方の留め具を取り付けている。
前記留め具と被留め具は、例えば、一方が凹部を有し、他方が該凹部に係合する凸部を有するものであれば良く、また、メス面ファスナーとオス面ファスナーとから形成してもよい。
【0017】
前記第2の発明および第3の発明のように、クリップは使用時に用いるものとしてもよく、第1の発明のようにパッド本体に予め取り付けておく必要はない。
よって、外側に着用するズボンやスカートの上端に一部が露出するクリップを、色やデザインが相違したものを用意しておくと、着用するズボンやスカートと組み合わせて選択して用いることができ、ファンション上のアクセサリーとしての価値を持たせることもできる。
【0018】
前記パッド本体はウレタン、不織布等の弾性材から成形することが好ましい。
また、パッド本体の形状は、直線状の前記上辺の左右両端から、装着時に左右の臀部膨出部の外輪に沿うように円弧を描きながら下降し、左右の臀部膨出部の頂点部より上方位置で中央臀裂部に向けて湾曲させ、かつ、前記臀裂に沿って前記上辺から下端まで直線状に凹ませていることが好ましい。
【0019】
パッド本体を前記形状とすることにより、パッド本体の外輪が外衣に現出することを防ぐと共に、臀部の下垂により減ってしまった臀部上方のボリュームを自然なラインでアップすることができ、ヒップアップしたシルエットを滑らかに形成することができる。また、左右の臀部膨出部と中央臀裂部との凹凸を強調することにより、臀部の丸みをつぶさず、立体的で若々しいヒップラインを形成できる。
【発明の効果】
【0020】
上述したように、本発明のヒップ用パッドは、特に、臀部膨出部の上方の比較的肉の無い部分をボリュームアップにしているため、ヒップアップ効果を発生させ、脚長に見せることができる。
また、締め付け感の強い補整下着等を着用することなく、クリップを外衣に引っかけるだけで簡単に取り付けることができ、装着の手間がかからない。
かつ、パッド本体は衣類に直接取り付けられて、該衣類と一体に動くため、股上の浅い衣類を着用する場合であっても、該衣類の上縁からパッド本体が食み出して露出することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に本発明の第一実施形態に係るヒップ用パッド10を示す。
ヒップ用パッド10は、弾性材からなるパッド体12の表裏両面を表地13および裏地14で被覆してなるパッド本体11と、該パッド本体11の上辺11bに取り付けられたバネクリップ21とからなる。
【0022】
前記パッド本体11は、図2で破線で示すヒップラインの臀部膨出部31の頂点部32から臀部表面形状に添うと共に、該臀部膨出部31からウエスト側の上端位置まで装着される形状としている。
【0023】
詳しくは、図3に示すように、パッド本体11の周縁11aは、直線状の上辺11bの左右両端から、左右の臀部膨出部31の外輪に沿うように左右に広がりながら円弧を描いて下降した後、左右の臀部膨出部31の頂点部32または該頂点部32に近接する上方位置を通過しながら臀裂部33に向かって上向きとなるように円弧状に湾曲している。
【0024】
前記パッド本体11の断面形状は、図4および図5に示すように、周縁11aおよび上辺11bに向かってテーパー状に薄くなるように形成されるともに、前記臀裂部33に添う位置には、前記上辺11bから下端部11cにかけて直線状の中央凹部11dを形成し、該中央凹部11dに向かってテーパー状に薄くなるように形成されている。
前記中央凹部11dを挟んで左右両側に形成される肉厚部11eは、外表面側に突出した断面弓形状とし、該肉厚部11eの外表面11fは内表面11gより大きく突出する弧度を有している。
【0025】
前記パッド本体11は、発泡ウレタンを所定の形状にカットしたパッド体12と、伸縮性を有する生地、例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ナイロン等の組み合わせ素材等からなり、内面に接着性合成樹脂を塗布した表地13および裏地14とを一体にモールド成形してなり、該パッド本体11の外縁は、前記表地13と裏地14とを縫着H1している。
【0026】
前記パッド本体11の上辺11bには、左右両側の外面側に逆U字状のクリップ21を取り付けている。
前記クリップ21は、図6(A)(B)に示すように、固定片21aと該固定片21aに開閉自在にヒンジ接続したバネ片21bからなり、該バネ片21bの閉鎖方向が下向きになるように固定片21aをパッド本体11に縫着H2している。
【0027】
前記構成のヒップ用パッド10は、外側に着用する衣類30(図示はズボンの例)の上縁30aを前記クリップ21の固定片21aとバネ片21bとの間に挟みこんで、該衣類30に単独で直接に取り付けることができる。従って、パッド装着用の補整下着等を着用する必要がなく、自然な着用感で装着できるうえ、図2に示すように、臀部膨出部31の頂点部32からウエスト側上方にかけてパッド本体11が装着され、該部分のボリュームがアップするため、ヒップラインのトップ位置tが前記頂点部32から上方に移動し、ヒップアップ効果および脚長効果を発揮すると共に、臀部の丸みを形成してメリハリのあるヒップラインに補整することができる。
【0028】
また、前記ヒップ用パッド10は、前記クリップ21のみで衣類30に取り付けられるため、従来のように腰紐や補整下着等が衣類30の上縁30aからはみ出すおそれがない。さらに、前記クリップ21による取付構造であれば、衣類30側にパッド装着部等を設ける必要がなく、着用者の手間も軽減される。
【0029】
さらに、パッド本体11は、臀部膨出部31の頂点部32より上方位置に装着されるため、座位をとっても、パッド本体11の下部が座席等に接触して押し上げられる心配がない。また、パッド本体11は衣類30に直接取り付けられるため、衣類30と一体に上下する。従って、屈む、あるいは、座る姿勢をとったときでも、衣類30の上縁30aからパッド本体11がはみ出して露出することを防止できる。
【0030】
図7に本発明の第二実施形態を示す。
第二実施形態はウエストに巻きつける取付バンド15を備えるものとしている。
詳しくは、前記取付バンド15は平ゴムからなり、パッド本体11の上辺11bの外面側に縫着されると共に、該上辺11bの左右両端から前側へと延在し、左延在部15aと右延在部15bの先端に着脱自在に係止する止具16a、16bを備え、該止め具16a、16bを係止することによって左右延在部15a、15bを連結できる構成としている。
前記クリップ21は、前記取付バンド15の外面側に縫着されている。
【0031】
第二実施形態のヒップ用パッド10は、取付バンド15が露出しない程度に股上の深い衣類を着用する場合に好適であり、前記クリップ21で衣類に直接取り付けられると共に、前記取付バンド15が着用者のウエストに巻きつけられ、二重に固定されるため、パッド本体11の装着が安定し、ズレや落下を確実に防止できる。
【0032】
図8および図9に本発明の第三実施形態を示す。
第三実施形態はローライズ等の股上の浅い衣類に好適なヒップ用パッド10としている。 詳しくは、パッド本体11の上辺11bをウエスト位置よりも低い腰骨の高さ、あるいは仙骨の高さとし、パッド本体11の上下高さを低く設定している。その他の構成は第一実施形態と同一構成としている。
これにより、図9に示すように、股上の浅い衣類30を着用しても、該衣類30の上縁30aからパッド本体11が露出することを防止できる。
【0033】
図10に第四実施形態を示す。
第四実施形態では、パッド本体11に予めクリップを取り付けておらず、また、紐を取り付けていない。
クリップ21はパッド本体11とは別体としておき、パッド着用時にパッド本体11の上辺と例えば、ズボンからなる外側衣類30の上縁とを重ね合わせて上方から被せ、固定片21aとバネ片21bとの間で狭持する構成としている。
【0034】
其の際、外側衣類30のウエスト部の上縁に沿ってクリップ21の固定片21aあるいはバネ片21bのいずれかが外部に露出するが、外面側に配置する一方の片、例えばバネ片21bの表面にアクセサリー片210を敷設してもよい。該アクセサリー片210はデザイン的な色彩や光沢を有する素材を用いたり、樹脂片に光沢石を付着しておくと、ファッション性を高めることができる。
他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0035】
図11に第五実施形態を示す。
第五実施形態はパッド本体11の上辺の外面にメス面ファスナー40を縫着しておく一方、外側衣類の上縁30に着脱自在に係止する逆U形状の係止具45を設け、その内面側にオス面ファスナー46を取り付けると共に外面側に第四実施形態と同様なアクセサリー片47を付設している。
他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0036】
なお、本発明は前記第一〜第五実施形態に限定されず、特許請求の範囲内に含まれる実施形態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第一実施形態に係るヒップ用パッドの斜視図である。
【図2】図1に示すヒップ用パッドの装着状態を示す説明断面図である。
【図3】図1に示すヒップ用パッドの装着状態を示す斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のクリップ縫着箇所を示し、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。
【図7】本発明の第二実施形態を示す斜視図である。
【図8】本発明の第三実施形態を示す斜視図である。
【図9】図8に示すヒップ用パッドの装着状態を示す斜視図である。
【図10】(A)は本発明の第四実施形態を示す斜視図、(B)は別体のクリップを示す拡大図である。
【図11】(A)は本発明の第五実施形態のパッドを示す正面図、(B)は別体の係止具の拡大図である。
【図12】従来例の図である。
【図13】他の従来例の図である。
【符号の説明】
【0038】
10 ヒップ用パッド
11 パッド本体
11a 周縁
11b 上辺
11d 中央凹部
21 クリップ
30 衣類(ズボン)
30a 上縁
31 臀部膨出部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺に取り付けられる逆U字状のクリップを備え、
前記クリップで外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付けられる構成としていることを特徴とするヒップ用パッド。
【請求項2】
前記クリップは前記パッド本体の左右両側位置に配置され、パッド本体側に固定される固定片と、該固定片の上端から屈曲あるいはヒンジ接続したバネ片からなり、前記固定片とバネ片との間で前記外側に着用する衣類の上縁を挟み込んで取り付けられる構成としている請求項1に記載にヒップ用パッド。
【請求項3】
前記パッド本体の上辺に固定すると共に、その左右両側から前側へと延在し、該延在部の先端に着脱自在に係止する止具を備えた取付バンドを備え、
前記取付バンドに前記クリップを取り付けている請求項1または請求項2に記載のヒップ用パッド。
【請求項4】
左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺と外側に着用する衣類の上縁とを着脱自在に狭持するクリップを備えていることを特徴とするヒップ用パッド。
【請求項5】
左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺の留め具を備え、該留め具は外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付ける係止具の内面側に設けた被留め具と着脱自在に係合することを特徴とするヒップ用パッド。
【請求項6】
前記パッド本体はウレタン、不織布等の弾性材から成形し、
該パッド本体の形状は、直線状の前記上辺の左右両端から、装着時に左右の臀部膨出部の外輪に沿うように円弧を描きながら下降し、左右の臀部膨出部の頂点部より上方位置で中央臀裂部に向けて湾曲させ、かつ、前記臀裂に沿って前記上辺から下端まで直線状に凹ませている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のヒップ用パッド。
【請求項1】
左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺に取り付けられる逆U字状のクリップを備え、
前記クリップで外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付けられる構成としていることを特徴とするヒップ用パッド。
【請求項2】
前記クリップは前記パッド本体の左右両側位置に配置され、パッド本体側に固定される固定片と、該固定片の上端から屈曲あるいはヒンジ接続したバネ片からなり、前記固定片とバネ片との間で前記外側に着用する衣類の上縁を挟み込んで取り付けられる構成としている請求項1に記載にヒップ用パッド。
【請求項3】
前記パッド本体の上辺に固定すると共に、その左右両側から前側へと延在し、該延在部の先端に着脱自在に係止する止具を備えた取付バンドを備え、
前記取付バンドに前記クリップを取り付けている請求項1または請求項2に記載のヒップ用パッド。
【請求項4】
左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺と外側に着用する衣類の上縁とを着脱自在に狭持するクリップを備えていることを特徴とするヒップ用パッド。
【請求項5】
左右の臀部膨出部からウエスト側上方にかけた部分をボリュームアップするために取り付けられるパッド本体と、
前記パッド本体の上辺の留め具を備え、該留め具は外側に着用する衣類の上縁に着脱自在に取り付ける係止具の内面側に設けた被留め具と着脱自在に係合することを特徴とするヒップ用パッド。
【請求項6】
前記パッド本体はウレタン、不織布等の弾性材から成形し、
該パッド本体の形状は、直線状の前記上辺の左右両端から、装着時に左右の臀部膨出部の外輪に沿うように円弧を描きながら下降し、左右の臀部膨出部の頂点部より上方位置で中央臀裂部に向けて湾曲させ、かつ、前記臀裂に沿って前記上辺から下端まで直線状に凹ませている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のヒップ用パッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−106395(P2008−106395A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−290451(P2006−290451)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(506356830)株式会社マーケティングコンセプトハウス (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(506356830)株式会社マーケティングコンセプトハウス (3)
【Fターム(参考)】
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