フィルム片の製造方法、フィルム切断用の切断刃、及びフィルム片の製造装置
【課題】 帯状フィルムから製品となるフィルム片を打ち抜いて製造するに際し、打ち抜かれたフィルム片の歩留まりを低下させることなく、打ち抜き対象となる帯状フィルムの面積歩留まりをも向上させうるようなフィルム片の製造方法を提供すること。
【解決手段】 帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るフィルム片の製造方法であって、１回の打ち抜きにより形成される切断線を前記フィルム片の輪郭の一部となるようにし、該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるようにることを特徴とする。
【解決手段】 帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るフィルム片の製造方法であって、１回の打ち抜きにより形成される切断線を前記フィルム片の輪郭の一部となるようにし、該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるようにることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、長尺フィルムを打ち抜くことによってフィルム片を製造するフィルム片の製造方法と、該打ち抜きに使用するフィルム切断用の切断刃、及び該切断刃を備えたフィルム片の製造装置に関し、特に、該フィルム片が偏光フィルムや光学補償フィルム等の光学フィルムである場合に好適なフィルム片の製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
周知の如く、液晶表示装置等の画像表示装置には、偏光フィルムや位相差フィルムといった種々の光学フィルムが使用されており、これらの光学フィルムを備えることによって該画像表示装置は所望の画像表示特性を発揮している。
【０００３】
かかる光学フィルムは、一般に、所定の樹脂材料からなる長尺フィルムを作製した後、１又は２以上の樹脂層を積層したり、必要に応じて該フィルムを長手方向又は幅方向に延伸することによって所望の特性を付与した後、打ち抜き装置を用いて所定の製品形状を有するフィルム片として打ち抜かれることにより製造される（下記特許文献１等）。
【０００４】
ここで、フィルム片の打抜き工程についてより具体的に説明すると、帯状のフィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き装置へと送り出し、該打ち抜き装置にて、例えば図１０に示したように、送り出されたピッチ毎に所定形状のフィルム片を１枚又は複数枚（図１０においては５枚）打ち抜き、このような送り出しと打ち抜きとを交互に繰り返すことによって、帯状フィルムから多数のフィルム片を得るという方法が採用されている。
【特許文献１】特開平１１−２３１１２９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上述のような従来の製造方法に於いては、打ち抜きを繰り返す際のフィルム片同士の隙間が広ければ製品とならない帯状フィルムの切れ端、即ち、帯状フィルムのロスが多くなり、帯状フィルムの面積歩留りが低下するという問題がある。
また、上述のような方法において、面積歩留りを高めるべく１ピッチ毎の打ち抜き間隔を狭くし過ぎると、打ち抜きが完了したフィルム片の一部を、その直後の打ち抜き作業において重複して打ち抜くという切断不良（以下、二度打ちともいう）の問題が発生しやすくなる。このような切断不良により得られたフィルム片は、予定された切断線で切断されておらず所定の製品形状を有さないもの（即ち、不良品）であるため、かえって製品となるフィルム片の歩留りが低下することとなる。
【０００６】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、帯状フィルムから製品となるフィルム片を打ち抜いて製造するに際し、打ち抜かれたフィルム片の歩留まりを低下させることなく、打ち抜き対象となる帯状フィルムの面積歩留まりをも向上させうるようなフィルム片の製造方法を提供することを一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るフィルム片の製造方法であって、１回の打ち抜きにより形成される切断線を前記フィルム片の輪郭の一部となるようにし、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるようにすることを特徴とするフィルム片の製造方法を提供するものである。
【０００８】
斯かる構成によるフィルム片の製造方法によれば、所定の送りピッチ毎に繰り返し打ち抜きを行う際、１回の打ち抜きによって形成される切断線が、その前後の打ち抜きによって形成される切断線と組み合わされることで、フィルム片の輪郭全体が形成されることとなる。より具体的に説明すると、第ｎ回目の打ち抜きにより形成される切断線は、少なくともその１回前の第ｎ−１回目の打ち抜きにより形成される切断線と組み合わされて一のフィルム片の全輪郭を構成すると同時に、少なくともこれに続く第ｎ＋１回目の打ち抜きにより形成される切断線とも組み合わされて他のフィルム片の全輪郭を構成することとなる。
従って、斯かる打ち抜きを、送りピッチ毎に連続して行うことにより、打ち抜きを行うための帯状フィルムの送りピッチを、スキマ無く設定することができ、帯状フィルムの面積歩留りを向上させることができる。また、斯かる方法によれば、送りピッチ毎に形成される切断線同士を近接させる必要が無いため、切断不良を招く可能性が低くなり、フィルム片の歩留りを低下させないという効果もある。
【０００９】
また、本発明は、帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るために使用されるフィルム切断用の切断刃であって、該切断刃による１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成されたことを特徴とするフィルム切断用の切断刃を提供する。
【００１０】
さらに、本発明は、帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るように構成されたフィルム片の製造装置であって、１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成された切断刃を備えたことを特徴とするフィルム片の製造装置を提供する。
【発明の効果】
【００１１】
以上のように、本発明に係るフィルム片の製造方法によれば、帯状フィルムから製品となるフィルム片を打ち抜いて製造するに際し、打ち抜かれたフィルム片の歩留まりを低下させることなく、帯状フィルムの面積歩留まりを向上させることが可能となる。
【００１２】
また、本発明に係るフィルム切断用の切断刃、及びフィルム片の製造装置によれば、このようなフィルム片の製造方法を実施することができ、上記効果が奏されることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
図１は、本発明の一実施形態により作成されるフィルム片１の形状を示した平面図である。
図１に示すように、本実施形態により作成されるフィルム片１は、光学フィルム製品として使用される矩形状の本体部１１と、該本体部１１に付随して設けられ光学フィルムとして使用される前に切除される突出部１２とを備えた、６つの辺から構成されている。また、該フィルム片１は、全体として非対称形状、即ち、点対称又は線対称の何れでもない形状で構成されている。
【００１４】
図２は、１回の打ち抜きにより帯状フィルムに形成される切断線（以下、「１ショット毎の切断線」ともいう）２を示した平面図である。図２に示すように、１ショット毎の切断線２は、帯状フィルムに対して所定の角度を成して配置された５枚のフィルム片１を同時に打ち抜くことを予定して構成されており、且つ、１ショット毎の切断線２のみではフィルム片１の全輪郭が打ち抜かれないように、個々のフィルム片１の輪郭の一部のみを形成するように構成されている。具体的には、１ショット毎の切断線２により、フィルム片１の全輪郭を構成する６つの辺のうち、その一部である１辺乃至５辺が形成されるよう構成されている。
【００１５】
斯かる切断線２を形成するために使用される切断刃は、刃の先端形状が、切断線２と同じ形状となるように形成されたものであり、例えば図３に示すような、一般に、トムソン刃と称される打ち抜き用の切断刃を、上記のような形状に構成したものを好適に使用することができる。
【００１６】
そして、本実施形態のフィルム片の製造方法では、長尺状に作製された帯状フィルム３を所定の送りピッチ毎に送り出すフィルム送り出し工程と、該フィルム送り出し工程により送り出された各送りピッチ毎に、該帯状フィルム３を打ち抜いて上述のような切断線２を形成する打ち抜き工程とを、交互に繰り返して行う。
【００１７】
従って、本実施形態において使用されるフィルム片の製造装置は、長尺状に作製された帯状フィルム３を所定の送りピッチ毎に送り出すフィルム送り出し機構と、該フィルム送り出し機構により送り出された帯状フィルム３を各送りピッチ毎に前記切断刃によって打ち抜いて上述のような切断線２を形成する打ち抜き機構とを備えており、フィルム送り出し機構によるフィルム送り出し操作と、打ち抜き機構によるフィルムの打ち抜き操作とを交互に繰り返して行いうるように構成されている。
【００１８】
図４は、このような切断線２が形成される打ち抜き工程と、所定ピッチの送り出し工程とを繰り返し、帯状フィルム３が送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図である。図４に示すように、帯状フィルム３は打ち抜き工程を経る毎に１ピッチずつ下流側（図４において左側）へと送られ、帯状フィルム３上には、上記図２に示したような切断線２が繰り返し形成され、これらの切断線２が互いに組み合わされることでフィルム片１の全輪郭が構成されていく。
【００１９】
より具体的には、図４に示したように、第ｎ回目の打ち抜き工程により形成される切断線を２ａ、第ｎ＋１回目の打ち抜き工程により形成される切断線を２ｂ、第ｎ＋２回目の打ち抜き工程により形成される切断線を２ｃとすると、１回で同時に打ち抜かれる５枚のフィルム片１のうちの一部は、第ｎ回目と第ｎ＋１回目の連続する２回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ａおよび２ｂ、或いは、第ｎ＋１回目と第ｎ＋２回目の連続する２回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ｂおよび２ｃにより、全輪郭が構成され、他の一部は、第ｎ回目乃至第ｎ＋２回目の３回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ａ、２ｂおよび２ｃにより、全輪郭が構成されている。
【００２０】
図５は、第ｎ＋２回目の打ち抜き工程にて形成された切断線２の拡大図と、この第ｎ＋２回目の打ち抜き工程にて全輪郭が構成されたフィルム片１のうち、２枚を取り出して示した図である。例えば、図５（イ）において上方側に位置するフィルム片１ａは、図５（ロ）に示すように、第ｎ＋１回目と第ｎ＋２回目の連続する２回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ｂおよび２ｃにより全輪郭が構成されている。一方、図５（イ）において下方側に位置するフィルム片１ｂは、第ｎ回目から第ｎ＋２回目までの連続する３回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ａ、２ｂおよび２ｃにより全輪郭が構成されている。
【００２１】
また、図５において、帯状フィルム３の下方側に位置するフィルム片１ｂのように、フィルム片１の本体部１１の輪郭が連続する切断線２の組み合わせ（図５においては、切断線２ｂと切断線２ｃ）により構成されるものについては、好ましくは、１回の打ち抜きにより形成される切断線２が、帯状フィルム３の送り方向上流側を残すように形成される。
【００２２】
斯かる構成のフィルム片の製造方法によれば、打ち抜きにより形成される切断線２が、その前後の打ち抜き工程により形成される切断線２と組み合わされることによりフィルム片１の全輪郭を形成するものであるため、打ち抜き工程間でフィルム片１が互いに隣接した状態となって打ち抜き工程間に生じる切断線２の隙間が無くなるため、帯状フィルム３の面積歩留りを大幅に向上させうるという効果がある。
しかも、打ち抜き工程間に生じる切断線２の隙間が無いため、打ち抜きの際のフィルムの切断不良が生じにくく、製造されたフィルム片１の歩留りを低下させることも無い。
【００２３】
さらに、本実施形態に係るフィルム片の製造方法では、フィルム片１の本体部１１の輪郭が連続する切断線２の組み合わせにより構成されるものについては、１回の打ち抜きにより形成される切断線２が、帯状フィルム３の送り方向上流側を残すように形成されている。
つまり、斯かるフィルム片１においては、全輪郭が打ち抜かれてフィルム片１が帯状フィルム３から完全に切り離された状態となった際には、該フィルム片１は既に打ち抜き位置よりも下流側に位置することとなるため、その後の送り工程によって切り離されたフィルム片１が帯状フィルム３から位置ズレした場合であっても、該フィルム片１を誤って二度打ち抜きする可能性を低減できるという効果がある。
【００２４】
また、本実施形態に係るフィルム片の製造方法によれば、フィルム片１の全輪郭が、複数の打ち抜き工程を繰り返して行うことによって構成されるため、一度に全輪郭を打ち抜くような従来の方法と比較して、フィルム片１の面方向に掛かる引張応力が低減されるという効果がある。このため、光学フィルムの製造に於いてこのような方法を採用することにより、フィルムの光学特性への悪影響が低減され、光学特性に優れた光学フィルムを製造しうるという効果がある。本発明において使用される帯状フィルムとしては、光軸を有する光学フィルムを好適に使用することができ、本発明により得られたフィルム片は、例えば、液晶テレビや携帯電話等の液晶表示装置に使用される光学フィルム製品として好適に使用されうる。
前記光軸を有する光学フィルムとしては、具体的には、位相差フィルムや偏光フィルムのほか、これらが積層されてなるものを挙げることができる。
【００２５】
また、本発明における帯状フィルムとしては、光軸を有する上記フィルムと光軸を有さない他のフィルムとが積層されてなる光学フィルムや、光軸を有さないフィルムのみを対象とすることもでき、このような場合にも同様の優れた効果が発揮される。
【００２６】
また、本実施形態に係るフィルム片の製造方法によれば、フィルム片１が矩形状の本体部１１と該本体部１１に付随して設けられた突出部１２とを備えた非対称形状で構成されているため、打ち抜き後に該フィルム片１を取り扱う際にも、フィルム片１に形成された光軸の方向を間違えることがないという効果がある。
【００２７】
尚、本発明は上記のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、切断刃による一回の打ち抜きで打ち抜くフィルム片の数を５枚としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、帯状フィルムの幅や製品となるフィルム片の大きさ、或いは帯状フィルムに対するフィルム片の角度等により、適宜変更することが可能である。
【００２８】
具体的には、図６に示すように、切断刃による一回の打ち抜きで打ち抜くフィルム片の数を４枚とすることもでき、図７に示すように、このような切断線２が形成される打ち抜き工程と、所定ピッチの送り出し工程とを繰り返すことにより、フィルム片１を製造してもよい。
また、図８に示すように、切断刃による一回の打ち抜きで打ち抜くフィルム片の数を６枚とすることもでき、図９に示すように、このような切断線２が形成される打ち抜き工程と、所定ピッチの送り出し工程とを繰り返すことにより、フィルム片１を製造してもよい。
【００２９】
また、前記実施形態では、フィルム片１を図１に示したような非対称形状とすることにより、光軸方向の判別を容易なものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、製造するフィルム片１の形状は、任意の形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の一実施形態に係るフィルム片の製造方法により製造されたフィルム片の形状を示した平面図。
【図２】本発明の一実施形態に係るフィルム片の製造方法において、一回の打ち抜きにより形成される切断線を示した図。
【図３】該実施形態で使用する切断刃の形状を、その裏側から見た斜視図。
【図４】本発明の一実施形態に係るフィルム片の製造方法において、帯状フィルムが送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図。
【図５】（イ）図３における第ｎ＋２ショット目の拡大図、（ロ）第ｎ＋２ショット目の打ち抜き工程にて全輪郭が構成されたフィルム片１のうち、２枚を取り出して示した図。
【図６】一回の打ち抜きにより形成される切断線の他の形態を示した図。
【図７】本発明の他の実施形態に係るフィルム片の製造方法において、帯状フィルムが送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図。
【図８】一回の打ち抜きにより形成される切断線の他の形態を示した図。
【図９】本発明の他の実施形態に係るフィルム片の製造方法において、帯状フィルムが送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図。
【図１０】従来のフィルム片の製造方法を示した図。
【符号の説明】
【００３１】
１ フィルム片
２ 切断線
２ａ 第ｎ回目の打ち込みにより形成された切断線
２ｂ 第ｎ＋１回目の打ち込みにより形成された切断線
２ｃ 第ｎ＋２回目の打ち込みにより形成された切断線
３ 帯状フィルム
１１ フィルム片の本体部
１２ フィルム片の突出部
２０ 切断刃
【技術分野】
【０００１】
本発明は、長尺フィルムを打ち抜くことによってフィルム片を製造するフィルム片の製造方法と、該打ち抜きに使用するフィルム切断用の切断刃、及び該切断刃を備えたフィルム片の製造装置に関し、特に、該フィルム片が偏光フィルムや光学補償フィルム等の光学フィルムである場合に好適なフィルム片の製造方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
周知の如く、液晶表示装置等の画像表示装置には、偏光フィルムや位相差フィルムといった種々の光学フィルムが使用されており、これらの光学フィルムを備えることによって該画像表示装置は所望の画像表示特性を発揮している。
【０００３】
かかる光学フィルムは、一般に、所定の樹脂材料からなる長尺フィルムを作製した後、１又は２以上の樹脂層を積層したり、必要に応じて該フィルムを長手方向又は幅方向に延伸することによって所望の特性を付与した後、打ち抜き装置を用いて所定の製品形状を有するフィルム片として打ち抜かれることにより製造される（下記特許文献１等）。
【０００４】
ここで、フィルム片の打抜き工程についてより具体的に説明すると、帯状のフィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き装置へと送り出し、該打ち抜き装置にて、例えば図１０に示したように、送り出されたピッチ毎に所定形状のフィルム片を１枚又は複数枚（図１０においては５枚）打ち抜き、このような送り出しと打ち抜きとを交互に繰り返すことによって、帯状フィルムから多数のフィルム片を得るという方法が採用されている。
【特許文献１】特開平１１−２３１１２９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、上述のような従来の製造方法に於いては、打ち抜きを繰り返す際のフィルム片同士の隙間が広ければ製品とならない帯状フィルムの切れ端、即ち、帯状フィルムのロスが多くなり、帯状フィルムの面積歩留りが低下するという問題がある。
また、上述のような方法において、面積歩留りを高めるべく１ピッチ毎の打ち抜き間隔を狭くし過ぎると、打ち抜きが完了したフィルム片の一部を、その直後の打ち抜き作業において重複して打ち抜くという切断不良（以下、二度打ちともいう）の問題が発生しやすくなる。このような切断不良により得られたフィルム片は、予定された切断線で切断されておらず所定の製品形状を有さないもの（即ち、不良品）であるため、かえって製品となるフィルム片の歩留りが低下することとなる。
【０００６】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、帯状フィルムから製品となるフィルム片を打ち抜いて製造するに際し、打ち抜かれたフィルム片の歩留まりを低下させることなく、打ち抜き対象となる帯状フィルムの面積歩留まりをも向上させうるようなフィルム片の製造方法を提供することを一の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るフィルム片の製造方法であって、１回の打ち抜きにより形成される切断線を前記フィルム片の輪郭の一部となるようにし、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるようにすることを特徴とするフィルム片の製造方法を提供するものである。
【０００８】
斯かる構成によるフィルム片の製造方法によれば、所定の送りピッチ毎に繰り返し打ち抜きを行う際、１回の打ち抜きによって形成される切断線が、その前後の打ち抜きによって形成される切断線と組み合わされることで、フィルム片の輪郭全体が形成されることとなる。より具体的に説明すると、第ｎ回目の打ち抜きにより形成される切断線は、少なくともその１回前の第ｎ−１回目の打ち抜きにより形成される切断線と組み合わされて一のフィルム片の全輪郭を構成すると同時に、少なくともこれに続く第ｎ＋１回目の打ち抜きにより形成される切断線とも組み合わされて他のフィルム片の全輪郭を構成することとなる。
従って、斯かる打ち抜きを、送りピッチ毎に連続して行うことにより、打ち抜きを行うための帯状フィルムの送りピッチを、スキマ無く設定することができ、帯状フィルムの面積歩留りを向上させることができる。また、斯かる方法によれば、送りピッチ毎に形成される切断線同士を近接させる必要が無いため、切断不良を招く可能性が低くなり、フィルム片の歩留りを低下させないという効果もある。
【０００９】
また、本発明は、帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るために使用されるフィルム切断用の切断刃であって、該切断刃による１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成されたことを特徴とするフィルム切断用の切断刃を提供する。
【００１０】
さらに、本発明は、帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るように構成されたフィルム片の製造装置であって、１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成された切断刃を備えたことを特徴とするフィルム片の製造装置を提供する。
【発明の効果】
【００１１】
以上のように、本発明に係るフィルム片の製造方法によれば、帯状フィルムから製品となるフィルム片を打ち抜いて製造するに際し、打ち抜かれたフィルム片の歩留まりを低下させることなく、帯状フィルムの面積歩留まりを向上させることが可能となる。
【００１２】
また、本発明に係るフィルム切断用の切断刃、及びフィルム片の製造装置によれば、このようなフィルム片の製造方法を実施することができ、上記効果が奏されることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
図１は、本発明の一実施形態により作成されるフィルム片１の形状を示した平面図である。
図１に示すように、本実施形態により作成されるフィルム片１は、光学フィルム製品として使用される矩形状の本体部１１と、該本体部１１に付随して設けられ光学フィルムとして使用される前に切除される突出部１２とを備えた、６つの辺から構成されている。また、該フィルム片１は、全体として非対称形状、即ち、点対称又は線対称の何れでもない形状で構成されている。
【００１４】
図２は、１回の打ち抜きにより帯状フィルムに形成される切断線（以下、「１ショット毎の切断線」ともいう）２を示した平面図である。図２に示すように、１ショット毎の切断線２は、帯状フィルムに対して所定の角度を成して配置された５枚のフィルム片１を同時に打ち抜くことを予定して構成されており、且つ、１ショット毎の切断線２のみではフィルム片１の全輪郭が打ち抜かれないように、個々のフィルム片１の輪郭の一部のみを形成するように構成されている。具体的には、１ショット毎の切断線２により、フィルム片１の全輪郭を構成する６つの辺のうち、その一部である１辺乃至５辺が形成されるよう構成されている。
【００１５】
斯かる切断線２を形成するために使用される切断刃は、刃の先端形状が、切断線２と同じ形状となるように形成されたものであり、例えば図３に示すような、一般に、トムソン刃と称される打ち抜き用の切断刃を、上記のような形状に構成したものを好適に使用することができる。
【００１６】
そして、本実施形態のフィルム片の製造方法では、長尺状に作製された帯状フィルム３を所定の送りピッチ毎に送り出すフィルム送り出し工程と、該フィルム送り出し工程により送り出された各送りピッチ毎に、該帯状フィルム３を打ち抜いて上述のような切断線２を形成する打ち抜き工程とを、交互に繰り返して行う。
【００１７】
従って、本実施形態において使用されるフィルム片の製造装置は、長尺状に作製された帯状フィルム３を所定の送りピッチ毎に送り出すフィルム送り出し機構と、該フィルム送り出し機構により送り出された帯状フィルム３を各送りピッチ毎に前記切断刃によって打ち抜いて上述のような切断線２を形成する打ち抜き機構とを備えており、フィルム送り出し機構によるフィルム送り出し操作と、打ち抜き機構によるフィルムの打ち抜き操作とを交互に繰り返して行いうるように構成されている。
【００１８】
図４は、このような切断線２が形成される打ち抜き工程と、所定ピッチの送り出し工程とを繰り返し、帯状フィルム３が送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図である。図４に示すように、帯状フィルム３は打ち抜き工程を経る毎に１ピッチずつ下流側（図４において左側）へと送られ、帯状フィルム３上には、上記図２に示したような切断線２が繰り返し形成され、これらの切断線２が互いに組み合わされることでフィルム片１の全輪郭が構成されていく。
【００１９】
より具体的には、図４に示したように、第ｎ回目の打ち抜き工程により形成される切断線を２ａ、第ｎ＋１回目の打ち抜き工程により形成される切断線を２ｂ、第ｎ＋２回目の打ち抜き工程により形成される切断線を２ｃとすると、１回で同時に打ち抜かれる５枚のフィルム片１のうちの一部は、第ｎ回目と第ｎ＋１回目の連続する２回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ａおよび２ｂ、或いは、第ｎ＋１回目と第ｎ＋２回目の連続する２回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ｂおよび２ｃにより、全輪郭が構成され、他の一部は、第ｎ回目乃至第ｎ＋２回目の３回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ａ、２ｂおよび２ｃにより、全輪郭が構成されている。
【００２０】
図５は、第ｎ＋２回目の打ち抜き工程にて形成された切断線２の拡大図と、この第ｎ＋２回目の打ち抜き工程にて全輪郭が構成されたフィルム片１のうち、２枚を取り出して示した図である。例えば、図５（イ）において上方側に位置するフィルム片１ａは、図５（ロ）に示すように、第ｎ＋１回目と第ｎ＋２回目の連続する２回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ｂおよび２ｃにより全輪郭が構成されている。一方、図５（イ）において下方側に位置するフィルム片１ｂは、第ｎ回目から第ｎ＋２回目までの連続する３回の打ち抜き工程にて形成される切断線２ａ、２ｂおよび２ｃにより全輪郭が構成されている。
【００２１】
また、図５において、帯状フィルム３の下方側に位置するフィルム片１ｂのように、フィルム片１の本体部１１の輪郭が連続する切断線２の組み合わせ（図５においては、切断線２ｂと切断線２ｃ）により構成されるものについては、好ましくは、１回の打ち抜きにより形成される切断線２が、帯状フィルム３の送り方向上流側を残すように形成される。
【００２２】
斯かる構成のフィルム片の製造方法によれば、打ち抜きにより形成される切断線２が、その前後の打ち抜き工程により形成される切断線２と組み合わされることによりフィルム片１の全輪郭を形成するものであるため、打ち抜き工程間でフィルム片１が互いに隣接した状態となって打ち抜き工程間に生じる切断線２の隙間が無くなるため、帯状フィルム３の面積歩留りを大幅に向上させうるという効果がある。
しかも、打ち抜き工程間に生じる切断線２の隙間が無いため、打ち抜きの際のフィルムの切断不良が生じにくく、製造されたフィルム片１の歩留りを低下させることも無い。
【００２３】
さらに、本実施形態に係るフィルム片の製造方法では、フィルム片１の本体部１１の輪郭が連続する切断線２の組み合わせにより構成されるものについては、１回の打ち抜きにより形成される切断線２が、帯状フィルム３の送り方向上流側を残すように形成されている。
つまり、斯かるフィルム片１においては、全輪郭が打ち抜かれてフィルム片１が帯状フィルム３から完全に切り離された状態となった際には、該フィルム片１は既に打ち抜き位置よりも下流側に位置することとなるため、その後の送り工程によって切り離されたフィルム片１が帯状フィルム３から位置ズレした場合であっても、該フィルム片１を誤って二度打ち抜きする可能性を低減できるという効果がある。
【００２４】
また、本実施形態に係るフィルム片の製造方法によれば、フィルム片１の全輪郭が、複数の打ち抜き工程を繰り返して行うことによって構成されるため、一度に全輪郭を打ち抜くような従来の方法と比較して、フィルム片１の面方向に掛かる引張応力が低減されるという効果がある。このため、光学フィルムの製造に於いてこのような方法を採用することにより、フィルムの光学特性への悪影響が低減され、光学特性に優れた光学フィルムを製造しうるという効果がある。本発明において使用される帯状フィルムとしては、光軸を有する光学フィルムを好適に使用することができ、本発明により得られたフィルム片は、例えば、液晶テレビや携帯電話等の液晶表示装置に使用される光学フィルム製品として好適に使用されうる。
前記光軸を有する光学フィルムとしては、具体的には、位相差フィルムや偏光フィルムのほか、これらが積層されてなるものを挙げることができる。
【００２５】
また、本発明における帯状フィルムとしては、光軸を有する上記フィルムと光軸を有さない他のフィルムとが積層されてなる光学フィルムや、光軸を有さないフィルムのみを対象とすることもでき、このような場合にも同様の優れた効果が発揮される。
【００２６】
また、本実施形態に係るフィルム片の製造方法によれば、フィルム片１が矩形状の本体部１１と該本体部１１に付随して設けられた突出部１２とを備えた非対称形状で構成されているため、打ち抜き後に該フィルム片１を取り扱う際にも、フィルム片１に形成された光軸の方向を間違えることがないという効果がある。
【００２７】
尚、本発明は上記のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、切断刃による一回の打ち抜きで打ち抜くフィルム片の数を５枚としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、帯状フィルムの幅や製品となるフィルム片の大きさ、或いは帯状フィルムに対するフィルム片の角度等により、適宜変更することが可能である。
【００２８】
具体的には、図６に示すように、切断刃による一回の打ち抜きで打ち抜くフィルム片の数を４枚とすることもでき、図７に示すように、このような切断線２が形成される打ち抜き工程と、所定ピッチの送り出し工程とを繰り返すことにより、フィルム片１を製造してもよい。
また、図８に示すように、切断刃による一回の打ち抜きで打ち抜くフィルム片の数を６枚とすることもでき、図９に示すように、このような切断線２が形成される打ち抜き工程と、所定ピッチの送り出し工程とを繰り返すことにより、フィルム片１を製造してもよい。
【００２９】
また、前記実施形態では、フィルム片１を図１に示したような非対称形状とすることにより、光軸方向の判別を容易なものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、製造するフィルム片１の形状は、任意の形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【００３０】
【図１】本発明の一実施形態に係るフィルム片の製造方法により製造されたフィルム片の形状を示した平面図。
【図２】本発明の一実施形態に係るフィルム片の製造方法において、一回の打ち抜きにより形成される切断線を示した図。
【図３】該実施形態で使用する切断刃の形状を、その裏側から見た斜視図。
【図４】本発明の一実施形態に係るフィルム片の製造方法において、帯状フィルムが送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図。
【図５】（イ）図３における第ｎ＋２ショット目の拡大図、（ロ）第ｎ＋２ショット目の打ち抜き工程にて全輪郭が構成されたフィルム片１のうち、２枚を取り出して示した図。
【図６】一回の打ち抜きにより形成される切断線の他の形態を示した図。
【図７】本発明の他の実施形態に係るフィルム片の製造方法において、帯状フィルムが送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図。
【図８】一回の打ち抜きにより形成される切断線の他の形態を示した図。
【図９】本発明の他の実施形態に係るフィルム片の製造方法において、帯状フィルムが送りピッチ毎に打ち抜かれる状態を説明した図。
【図１０】従来のフィルム片の製造方法を示した図。
【符号の説明】
【００３１】
１ フィルム片
２ 切断線
２ａ 第ｎ回目の打ち込みにより形成された切断線
２ｂ 第ｎ＋１回目の打ち込みにより形成された切断線
２ｃ 第ｎ＋２回目の打ち込みにより形成された切断線
３ 帯状フィルム
１１ フィルム片の本体部
１２ フィルム片の突出部
２０ 切断刃
【特許請求の範囲】
【請求項１】
帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るフィルム片の製造方法であって、
１回の打ち抜きにより形成される切断線を前記フィルム片の輪郭の一部となるようにし、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるようにすることを特徴とするフィルム片の製造方法。
【請求項２】
前記フィルム片が、光学フィルムであることを特徴とする請求項１記載のフィルム片の製造方法。
【請求項３】
前記打ち抜かれるフィルム片が、光学フィルムとして使用される矩形状の本体部と、該本体部に付属して設けられ光学フィルムとして使用される前に除去される突出部とを備え、該フィルム片が非対称形状となるように形成されることを特徴とする請求項２記載のフィルム片の製造方法。
【請求項４】
前記１回の打ち抜きにより形成される切断線が、フィルム片の輪郭のうち、帯状フィルムの送り方向上流側を残すように形成されることを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載のフィルム片の製造方法。
【請求項５】
帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るために使用されるフィルム切断用の切断刃であって、
該切断刃による１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成されたことを特徴とするフィルム切断用の切断刃。
【請求項６】
帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るように構成されたフィルム片の製造装置であって、
１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成された切断刃を備えたことを特徴とするフィルム片の製造装置。
【請求項１】
帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るフィルム片の製造方法であって、
１回の打ち抜きにより形成される切断線を前記フィルム片の輪郭の一部となるようにし、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるようにすることを特徴とするフィルム片の製造方法。
【請求項２】
前記フィルム片が、光学フィルムであることを特徴とする請求項１記載のフィルム片の製造方法。
【請求項３】
前記打ち抜かれるフィルム片が、光学フィルムとして使用される矩形状の本体部と、該本体部に付属して設けられ光学フィルムとして使用される前に除去される突出部とを備え、該フィルム片が非対称形状となるように形成されることを特徴とする請求項２記載のフィルム片の製造方法。
【請求項４】
前記１回の打ち抜きにより形成される切断線が、フィルム片の輪郭のうち、帯状フィルムの送り方向上流側を残すように形成されることを特徴とする請求項１〜３の何れかに記載のフィルム片の製造方法。
【請求項５】
帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るために使用されるフィルム切断用の切断刃であって、
該切断刃による１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成されたことを特徴とするフィルム切断用の切断刃。
【請求項６】
帯状フィルムを所定の送りピッチ毎に打ち抜き、該帯状フィルムから複数のフィルム片を得るように構成されたフィルム片の製造装置であって、
１回の打ち抜きにより形成される切断線が前記フィルム片の輪郭の一部となるように構成され、且つ該打ち抜きを所定の送りピッチで２回以上繰り返すことで該切断線が組み合わされた際に、前記フィルム片の輪郭全体が形成されるように構成された切断刃を備えたことを特徴とするフィルム片の製造装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２００９−５６５８３（Ｐ２００９−５６５８３Ａ）
【公開日】平成２１年３月１９日（２００９．３．１９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１９８１９０（Ｐ２００８−１９８１９０）
【出願日】平成２０年７月３１日（２００８．７．３１）
【出願人】（０００００３９６４）日東電工株式会社 (5,557)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年３月１９日（２００９．３．１９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年７月３１日（２００８．７．３１）
【出願人】（０００００３９６４）日東電工株式会社 (5,557)
【Ｆターム（参考）】
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