説明

フィールド機器

【課題】フィールド機器が備える赤外線通信機能を利用し、保守交換または故障の際にフィールド機器固有のデータベース情報を一括して外部機器に取得して複写処理が可能なフィールド機器を実現する。
【解決手段】オブジェクト毎のパラメータ等を保持するデータベースと通信するセンサCPUを有するセンサモジュールと、赤外線通信部を制御する赤外線CPUを有する赤外線モジュールとを具備するフィールド機器において、
前記センサモジュールは、前記赤外線CPUが前記データベースと直接通信可能なオフラインモードで前記データベース内の情報を取得するためのバス切り替え器
を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オブジェクト毎のパラメータ等を保持するデータベースと通信するセンサCPUを有するセンサモジュールと、赤外線通信部を管理する赤外線CPUを有する赤外線モジュールとを具備するフィールド機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図3は、フィールド機器の無線ネットワークへの参加例を示すネットワーク構成図である。ホストシステムと通信する複数のゲートウェイGW1、GW2毎に複数の無線ネットワークNW1,NW2が形成されている。
【0003】
無線ネットワーク毎にルータRが設けられており、ゲートウェイとルータRは無線で通信する。ネットワークグループ毎に設けられる複数のフィールド機器I/OもルータRと無線で通信する。ホストシステムは、無線通信を経由して各フィールド機器のパラメータにアクセスすることができる。
【0004】
無線ネットワークは、暗号化通信を確立するため、フィールド機器を無線ネットワークに接続して参加させる前にオフラインで暗号キーの設定を行う。この設定は、一般に「Provisioning」と称される。Provisioningは、フィールド機器に搭載した赤外線モジュールを介して赤外線通信で実行される。
【0005】
図4は、外部機器と赤外線通信するフィールド機器のイメージ図である。フィールド機器I/Oは、赤外線通信によりProvisioningツールと通信し、暗号化通信に必要なパラメータ設定がオフラインで実行される。
【0006】
図5は、赤外線通信機能を有する従来のフィールド機器の構成例を示す機能ブロック図である。フィールド機器I/Oは、無線ネットワークと無線通信するセンサモジュール10と、外部機器と赤外線通信する赤外線モジュール20よりなり、両モジュールはコネクタで電気的に接続されている。
【0007】
センサモジュール10は、センサCPU11、このセンサCPUで管理される機器固有制御部12、無線通信部13、センサCPUとSPIインターフェースで通信する不揮発メモリFRAM(登録商標)14、アプリケーションソフトを保持するFlash ROM15、電源部16、赤外線モジュール20との接続用コネクタ17を備えている。
【0008】
FRAM14(EEPROMなどでもよい)は、オブジェクト毎のパラメータを格納するデータベースを形成しており、このデータベースにセンサCPU11がアクセスし、パラメータの読み出し、書き込みを実行している。
【0009】
赤外線モジュール20は、赤外線CPU21,この赤外線CPUで管理される赤外線通信部22、センサモジュール10との接続コネクタ23を備えている。センサCPU11は、コネクタ17および23を介して赤外線CPU21とUARTによる非同期通信で結ばれている。
【0010】
図6は、FRAM14で形成されたデータベースへのパラメータ書き込みのイメージ図である。パラメータは、オブジェクトに分けて管理され、各オブジェクトにはパラメータが多数搭載されている。パラメータは、単に結果を表示するダイナミックパラメータと、機器の電源がオフになっても値を保持するスタティックパラメータにと分類される。
【0011】
ダイナミックパラメータのデータは、センサCPU11内部のRAM領域にデータ領域が確保され、計算値等が常に更新されている。スタティックパラメータのデータは、コンフィグレーション情報など静的なデータであり、不揮発性メモリであるFRAMにデータベースとしての領域が確保されている。
【0012】
図6に示す構成では、オブジェクト1乃至3のパラメータデータは、各オブジェクトに対応してFRAM14に形成されたデータベースのサブブロック1乃至3に書き込まれて保持されている。
【0013】
センサCPU11は、FRAM14のサブブロックに保存しているデータを取り出し、パラメータのデータとして処理する。書き込み関してもこのFRAM14内のサブブロックのデータ領域を消去・書き換えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特開2010−258865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
従来装置では次のような問題がある。
(1)フィールド機器の保守交換を行う場合、パラメータの設定を新しいフィールド機器に移行する必要がる。通常の保守では、上位ツールを用いて、アップロード・ダウンロードを行っている。
【0016】
上位ツールには様々な形態があり、また必ずしもすべてのパラメータがアップロード・ダウンロードの対象になっているかは不明である。また、いくつかのパラメータは、ユーザによる書込を制限している場合もあり、こういったパラメータの移行は事実上不可能である。
【0017】
(2)一方、フィールド機器が故障した場合、特にセンサCPU11が故障した場合、通信機能が失われ、フィールド機器に設定していたパラメータ情報を読み出すことが不可能となる。
【0018】
新しいフィールド機器に交換する必要があるにもかかわらず、多数あるすべてのパラメータを個別に設定し直さなければならず、膨大な工数を必要とする。
【0019】
本発明の目的は、フィールド機器が備える赤外線通信機能を利用し、保守交換または故障の際にフィールド機器固有のデータベース情報を一括して外部機器に取得して複写処理が可能なフィールド機器を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
(1)オブジェクト毎のパラメータ等を保持するデータベースと通信するセンサCPUを有するセンサモジュールと、赤外線通信部を管理する赤外線CPUを有する赤外線モジュールとを具備するフィールド機器において、
前記センサモジュールは、前記赤外線CPUが前記データベースと直接通信可能なオフラインモードで前記データベース内の情報を取得するためのバス切り替え器を備えることを特徴とするフィールド機器。
【0021】
(2)前記赤外線モジュールは、前記バス切り替え器を制御するハードウェアスイッチ手段を有し、このハードウェアスイッチ手段の選択により、前記赤外線CPUと前記センサCPUとが通信する正常モードと、前記オフラインモードにおいて前記赤外線通信部を介して外部機器を検索するアドバタイズフレームを送信するソースモードと、前記オフラインモードにおいて前記ソースモードに設定された他の機器からのアドバタイズフレームの受信を待つターゲットモードと、に切り替えることを特徴とする(1)に記載のフィールド機器。
【0022】
(3)前記ソースモードにおいて、前記赤外線CPUは、前記データベースに保持されているパラメータを含む全情報を前記赤外線通信部を介して前記他の機器に送信することを特徴とする(2)に記載のフィールド機器。
【0023】
(4)前記センサモジュールは、前記センサCPUと通信する無線部を備え、この無線部を介して無線ネットワークに接続され、この無線ネットワークに接続された他のフィールド機器と無線通信することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のフィールド機器。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、次のような効果を期待することができる。
(1)デジタル通信ラインを制御する切り替え器100を搭載し、FRAM14との通信ラインおよび制御ラインを、センサCPU11と赤外線CPU21とで切り替えることができる。
【0025】
(2)データベースを外部機器に複写処理するときに、上位システムや携帯端末を利用する必要がなく、フィールド機器のモードを変更することで、機器単体同士で複写処理を自動的に開始または終了することができる。
【0026】
(3)複写処理する場合、ハードウェアスイッチ手段を切り替えることで、自動的に無線通信からの書込を防止することができる。
【0027】
(4)パラメータ単位で複写処理するのではなく、データベースを直接同期させることができる。
【0028】
(5)データベース単位でデータ取得を行うために、パラメータとしていないデータも転送して複写処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明を適用したフィールド機器の一実施例を示す機能ブロック図である。
【図2】赤外線通信プロトコルのフレーム構成図である。
【図3】フィールド機器の無線ネットワークへの参加例を示すネットワーク構成図である。
【図4】外部機器と赤外線通信するフィールド機器のイメージ図である。
【図5】赤外線通信機能を有する従来のフィールド機器の構成例を示す機能ブロック図である。
【図6】データベースへのパラメータ書き込みのイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明を適用したフィールド機器の一実施例を示す機能ブロック図である。図5で説明した従来構成と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
無線通信機能および赤外線通信機能を有するフィールド機器としての基本的な構成は、従来技術と同等である。図5に示す従来構成に追加された本発明の特徴部は、センサモジュール10内に設けられたバス切り替え器100および赤外線モジュール20内に設けられたハードウェアスイッチ手段200の構成にある。
【0032】
バス切り替え器(以下、切り替え器)100の機能は、赤外線CPU21からもセンサCPU11が管理しているFRAM14へのアクセスを可能とすると共に、赤外線CPU21からFRAM14へのアクセスに対し、センサCPU11からの通信が干渉しないように隔離する。赤外線CPU21からFRAM14へは、同期通信などの一般的なデジタル通信(FRAM用SPI)でアクセスしている。
【0033】
赤外線CPU21から切り替え器100への制御は、HiまたはLoを選択することで、全体の入力(ここでは、センサCPU11側と赤外線CPU21側からのSPI通信ラインなど)が一斉に切り替えられる。さらに切り替え器100は、今どちらの状態になっているかを示す切り替え器の状態信号をセンサCPU11に提供する。
【0034】
赤外線モジュール20には、本発明が適用されるフィールド機器の動作モードを設定すべくハードウェアスイッチ手段(以下、スイッチ)200が設けられ、通常モードA、ソースモードB、ターゲットモードCが選択設定が可能となっている。
【0035】
スイッチ200が、通常モードAに設定された場合、赤外線CPU21はFRAM14への通信ラインをセンサCPU11に切り替える。この通常モードAでは、センサCPU11がFRAM14を管理でき、無線通信部13経由で上位のホストシステムからデータベースが更新され、機器固有制御部12も正常に動作させる。
【0036】
スイッチ200をソースモードBに設定すると、赤外線CPU21はFRAM14への通信ラインを赤外線CPU21に切り替える。このソースモードBでは、赤外線CPU21がFRAM14を管理でき、センサCPU11からFRAM14へのアクセスはできなくなる。
【0037】
せンサCPU11は、切り替え器100の状態から、オフラインモードに移行し無線通信部13からのパラメータ書込を禁止し、機器固有制御部12の動作も停止させる。このソースモードBでは、赤外線CPU21は赤外線通信部22より機器検索フレーム(アドバタイズフレーム)を送信し続ける。
【0038】
図2は、赤外線通信プロトコルのフレーム構成図である。図2(A)にアドバタイズフレームの構成例を示す。コマンドを示すフレーム番号、会社番号、機器番号、機器のシステムバージョン、データベースバージョンを含めている。フィールド機器I/Oがソースモードでは、アドバタイズに応答できる機器からのACK(確認)待ち状態となる。
【0039】
一方、スイッチ200をターゲットモードCに設定した場合、ソースモードBと同様に、赤外線CPU21が、FRAM14への通信ラインを赤外線CPU21に切り替えるので、赤外線CPU21がFRAM14を管理でき、センサCPU11からのアクセスはできなくなる。
【0040】
センサCPU11は、切り替え器100の状態から、オフラインモードに移行し、無線通信部13からのパラメータ書込を禁止し、機器固有制御部12の動作も停止させる。赤外線CPU21は、ソースモードに設定された他の機器からのアドバタイズフレーム待ち状態となる。
【0041】
以下、データベースの複写処理手法について説明する。スイッチ200をソースモードAに切り替えたフィールド機器(第1機器)と、スイッチ200をターゲットモードに切り替えたフィールド機器(第2機器)を赤外線が届くように配置する。
【0042】
ターゲットモードの第2機器は、ソースモードの第1機器から送られてきたアドバタイズフレームを受信することができる。アドバタイズフレームを受信した第2機器は、図2(A)のアドバタイズフレームから、Manufacturer ID、Device Type 、Device Revisionを確認し、相手機器が同一の機器であるのか判断し、同一機器の場合、Device Revision, Database Versionを確認してデータベースの複写処理が可能なバージョンなのか否かを判断する。
【0043】
データベースの複写処理が可能な場合、確認を示すAckを返答する。Ack のフレーム構成を図2(B)に示す。ソースモードの第1機器は、Ackを受信すると、データベースの内容を送信する準備に入る
【0044】
データベースの複写処理は、ターゲットモードの第2機器からサブブロックリクエストを開始する。図2(C)にサブブロックリクエストのフレーム構成例を示し、コマンドを示すフレーム番号、要求するサブブロック番号、データの先頭バイト番号、要求末尾バイト番号よりなる。
【0045】
要求されたソースモードの第1機器は、対応するサブブロック番号のデータベースの内容をレスポンスとして送信する。図2(D)にサブブロックレスポンスのフレーム構成例を示し、コマンドを示すフレーム番号、要求するサブブロック番号、データの先頭バイト番号、データの末尾バイト番号、データよりなる。ターゲットモードの第2機器は、受信したデータベースを対象となるFRAMのサブブロック領域に保存する。
【0046】
ターゲットモードの第2機器は、ソースモードの第1機器の必要なサブブロックに対してリクエストを要求し続け、必要なデータベースを更新する。終了後、回線切断コマンドを発行し、ソースモードの第1機器を再度アドバタイズフレーム送信に移行させる。図2(E)は、回線切断のフレーム構成を示し、回線切断を指令するコマンドのフレーム番号よりなる。
【0047】
以下、本発明で期待される効果につき、さらに詳細に説明する。
(1)デジタル通信ラインを制御する切り替え器100を搭載し、FRAM14との通信ラインおよび制御ラインを、センサCPU11と赤外線CPU21とで切り替えることができる。
【0048】
デジタルラインを複数のデバイスで共有できるようにするためのスイッチ200を搭載する。切り替え器100は、赤外線CPU21にて制御されるため、赤外線CPU21の制御によりデータベ−スを形成しているFRMA14と通信させることができる。
【0049】
その結果、無線通信部13を経由するアクセスが確立できなくなったり(無線通信させるためには、暗号化通信の設定が必要だったり、無線通信の親機となるゲートウェイなどの準備が必要)、センサCPU11が故障してしまい機器固有制御部12の動作不具合などが生じても、赤外線CPU21からFRAM14にアクセスさせることが可能となり、データベースの内容を速やかに取得し、設定内容を代替え機に転送することができる。
【0050】
また、仮に重故障に陥り赤外線モジュール20までもが故障したとしても、予備の赤外線モジュールと交換することで、センサモジュールへの制御を継続することができる。これは、FRAM14のデータベースが赤外線モジュール20ではなく、センサモジュール10に搭載しているためである。
【0051】
(2)データベースを複写処理するときに、上位システムや携帯端末を利用する必要がなく、フィールド機器のモードを変更することで、機器単体同士で複写処理を自動的に開始または終了することができる。
【0052】
通常、機器交換を行う場合、代替え機を用意して専用ツールを使うことか多い。上位ツール中には、パラメータのダウンロードアップロード機能がサポートされており、この機能を使うことで複写処理を行う。
【0053】
しかしながら、パラメータ一つずつについて無線通信を確立するため、時間がかかることが多い。既設の無線通信を使う場合、他の機器と共存するため十分な帯域を確保することが難しく、通信速度に制約がある。
【0054】
本発明では、暗号化通信の設置のために搭載している赤外線通信機能を応用し、直接2台の機器を赤外線が届く距離(一般的には30cm程度)に配置するだけで、通信を開始することができる。
【0055】
無論、機器のバージョン確認など一定の手順を必要とするため、間違ってデータをダウンロードしてしまったり、互換性のないバージョンであるにもかかわらずダウンロードしてしまうことがない工夫も特徴となっている。
【0056】
(3)複写処理する場合、ハードウェアスイッチ手段を切り替えることで、自動的に無線通信からの書込を防止することができる。本発明では、複写処理する場合赤外線通信を優先し、本来の無線通信機能をオフライン状態にし、複写処理中のデータベース更新を防ぐ機能を有している。
【0057】
一般的に、複数の通信から一つのデータベースにアクセスさせる場合に排他処理を配慮する必要があるが、ここでは機器に搭載したハードウェアスイッチをソースモードもしくはターゲットモードにすることで、フィールド機器は自動的にオフラインモードに切り替わり、その結果無線通信からユーザが意識することなく自動的にデータベース更新を禁止できる効果がある。
【0058】
(4)パラメータ単位で複写処理するのではなく、データベース全体を直接複写することを特徴としている。従来の複写処理手法では、上位ツールを用いてパラメータ単位でデータをコピーし、ツール側でデータを一時保存し、対象となるデータに対してパラメータ単位で書き込みを実施している。
【0059】
本発明では、フィールド機器のFRAMに保存しているデータベース単位(ここではサブブロック単位)でデータの複写処理を実施するため、従来手法に比べて圧倒的高速にデータ転送することができる。
【0060】
無線通信を行う場合、相手先アドレスなどデータリンク層となる部分が必要であるが、赤外線通信で行う場合にはほとんど必要ない。且つ一対一通信であるため、大量のデータも一気に転送することが可能である。
【0061】
(5)データベース単位でデータ取得を行うために、パラメータとしていないデータも転送して複写処理することができる。従来手法では、パラメータ化していないデータは移行することができなかった。
【0062】
本発明であれば、FRAMのデータベース領域に直接アクセスし、すべてのデータを取得することが可能となる。無論、機器毎固有のデータなど(使用するセンサなどの個別調整量など)は機器毎に異なるが、そのようなデータは対象外とすればよい。
【符号の説明】
【0063】
I/O フィールド機器
10 センサモジュール
11 センサCPU
12 機器固有制御部
13 無線通信部
14 FRAM
15 Flash ROM
16 電源部
17 コネクタ
20 赤外線モジュール
21 赤外線CPU
22 赤外線通信部
23 コネクタ
100 バス切り替え器
200 ハードウェアスイッチ手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクト毎のパラメータ等を保持するデータベースと通信するセンサCPUを有するセンサモジュールと、赤外線通信部を管理する赤外線CPUを有する赤外線モジュールとを具備するフィールド機器において、
前記センサモジュールは、前記赤外線CPUが前記データベースと直接通信可能なオフラインモードで前記データベース内の情報を取得するためのバス切り替え器を備えることを特徴とするフィールド機器。
【請求項2】
前記赤外線モジュールは、前記バス切り替え器を制御するハードウェアスイッチ手段を有し、このハードウェアスイッチ手段の選択により、前記赤外線CPUと前記センサCPUとが通信する正常モードと、前記オフラインモードにおいて前記赤外線通信部を介して外部機器を検索するアドバタイズフレームを送信するソースモードと、前記オフラインモードにおいて前記ソースモードに設定された他の機器からのアドバタイズフレームの受信を待つターゲットモードと、に切り替えることを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器。
【請求項3】
前記ソースモードにおいて、前記赤外線CPUは、前記データベースに保持されているパラメータを含む全情報を前記赤外線通信部を介して前記他の機器に送信することを特徴とする請求項2に記載のフィールド機器。
【請求項4】
前記センサモジュールは、前記センサCPUと通信する無線部を備え、この無線部を介して無線ネットワークに接続され、この無線ネットワークに接続された他のフィールド機器と無線通信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフィールド機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2013−54686(P2013−54686A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194173(P2011−194173)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】